JP5129570B2 - 母乳パッドとその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、授乳期の母親が、ブラジャー等の下着と乳房との間に介装するための母乳パッドとその製造方法の改良に関するものである。
従来、母乳パッドは、母乳を吸収できる材料を用いて、多くのものは例えば円形に形成され、使用者の乳房の前面にかぶせるように密着させて使用できるように、ドーム状の形状とされている。
このドーム形状を形成するために、従来行われていた手法として一例を挙げると、例えば、外面に位置するトップシートにポリエチレンラミネート紙等の熱変形する材質を用いて平面的に形成した円形の材料を、加熱しつつドーム状の型に押し付けて、加熱成形するものがある。このような製品は、保形性におとり、ドーム形状が崩れると、フィット性が悪くなり、位置ずれを生じる。これにより、母乳が吸収されないで漏れてしまい着衣を汚してしまう問題がある。
これに対して、円形もしくは円形近似の製品の両サイドにおいて、それぞれ縦方向にゴム等の弾性体よりなるギャザーを設けることによって、より保形性のよいドーム形状を形成したものがある(特許文献1参照)。
また、円形の吸収体をそのひとつの半径に沿って切断し、切断箇所の扇形の領域を重ねて接合することにより、低い円錐状のドームを形成するようにしたものもある(特許文献2参照)。
このような手法でほぼ共通する構成を有するものは多数知られている(特許文献3,4,5等参照)。これらはいずれも生産性が低かったり、上記接合を使用者自身が行う物もあり、面倒な手間を要する欠点がある。
そこで、さらに異なる構成を有するものとして、シートを2つ折りに畳み、折られた側から開口に向かって幅広となるように、両側縁をカットして接合する構成のものが知られている(特許文献6参照)。
また、さらに異なる構成として、円形の吸収体の互いに対向する位置の各半径に沿って、扇形の切欠き部をそれぞれ形成し、各切欠き部においては、横断する方向に弾性体を配置して扇形が狭まるように作用させ、乳房に当てた際に弾性体が収縮することで、乳房を押さえるようにフィットする形式のものがある(特許文献7参照)。
特開2004−11705 実開昭59−143434号 実公平3−29284号 特開平4−209803号 米国特許登録第6390886号 特開2004−332178 特公平7−49603号
特許文献6の母乳パッドは、吸収体を使用せず、薄いシートを用いるもので、母乳吸収量が十分でなく、ドーム形状も深い円錐形でフィット性に劣るという欠点があり、このような構成で吸収体を配置した場合、形状が複雑であることに伴い、製造が困難となるだけでなく、使用中に接合部が開いてしまうおそれもある。
また、特許文献7の母乳パッドは、切欠きに弾性体を配置して固定するという複雑な構造で、製造が困難である上に、弾性体を仕込んだ箇所が使用者の肌に接触し、硬く不快な刺激を与えるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、比較的製造が容易で、使用者の皮膚面に対する不快な刺激がほとんど無く、保形性に優れた母乳パッドとその製造方法を提供することを目的としている。
本発明は、液体の透過を防止するバックシートと、身体に接触する面側に配置される液体透過性のトップシートと、前記バックシートと前記トップシートとの間に配置されて前記トップシートを透過した液体を吸収して保持する吸収体とを積層した材料を有し、前記トップシートと前記バックシートとが、外周縁部において接合されていて、前記外周縁部に、切欠き幅が内方に向かって徐々に縮小するように、前記吸収体を切り欠いてなる切欠き部が形成されており、前記切欠き部の内側において、前記トップシートと前記バックシートとが直接、もしくは前記吸収体より薄いシート材を介して接合されていて、かつ、前記各切欠き部において、前記切欠き部の頂点を通る折り線に沿って、前記トップシートが内面になるようにして折り畳んだ状態で、重なり合う前記トップシートの内面同士を接合した接合部を備えていて、該接合部の前記折り線の延びる方向が、製品の装着状態において、上下の位置に対応するようにされており、前記折り線に沿って折畳んだ状態から開いてほぼドーム状とした際に、前記切欠き部において、前記吸収体どうしの間の隙間が表れにくい位置に前記接合部を形成するためのシール箇所を設けることを特徴とする。
上記構成によれば、トップシートと、バックシートの間に吸収体が収容されて製品とされるものであって、この場合、トップシートとバックシートとが、母乳パッドの外周縁部において接合されていて、吸収体が外部に露出しないように覆われている。
そして、内部に位置する吸収体は、特殊な形態とされている。すなわち、吸収体には切欠き部があり、該切欠き部は外周縁部から、その切欠き幅が内方に向かって徐々に縮小するように、吸収体を切り欠いて形成されたものである。
また、この切欠き部においては、その内側でトップシートとバックシートとが、直接もしくは前記吸収体より薄いシート材を介して接合されていて、これら部材が切欠き部内に入り込んで接合される形態であり、さらに、前記切欠き部の頂点を通り、全体を横切る折り線に沿って、該切欠き部内でトップシートが内面になるようにして折り畳んだ状態とされて、重なり合う前記トップシートの内面同士を接合した接合部を備えている。
これにより、折り線に沿って、切欠き部の位置でトップシートの重なり合う内面を接合しているので、分厚い吸収体どうしを重ねて接合したりすることがなく、しかも、折り畳まれた位置に沿って接合されるため、製造が比較的容易である。
また、吸収体どうしを接合してドーム形状を作るものではないから、使用により吸収体が液体を吸収した際に、吸収体部分はある程度フラットになっても、ドーム形状を支持するトップシートどうしの接合が変化することはなく、ドーム形状が極端に崩れてフィット性が損なわれることがない。
しかも、使用者の皮膚面に当接する箇所に、ギャザーを設けたり、加熱により硬くなった箇所が接触することがないから、不快な刺激が極端に少ない。また、ドーム形状を、従来の手法で見られるようにギャザーを利用して形成していないから、ゴムなどの弾性体を内部に仕込むことが不要で、製造が容易である。
さらに、該接合部の前記折り線の延びる方向が、製品の装着状態において、上下の位置に対応するようにされている。このため、製品の縦方向の剛性が向上し、このため、母乳パッドが下着などの内側で装着された状態で縦に潰れるように変形することが有効に防止される。すなわち、例えば、授乳の際に下着、特にブラジャーのカップを上下に開くなどの操作の影響で、製品が損傷することを防止することができる。
また、製品を折畳んだ状態から開き、ドーム形状とされた母乳パッドでは、シール箇所によって吸収体の存在しない領域が最小となり、液体を吸収保持する能力がない部分をトップシート側に露出させず、染み出した母乳を確実に吸収できる。
本発明は、液体の透過を防止するバックシートと、身体に接触する面側に配置される液体透過性のトップシートと、前記バックシートと前記トップシートとの間に配置されて前記トップシートを透過した液体を吸収して保持する吸収体とを積層した材料を有し、前記トップシートと前記バックシートとが、外周縁部において接合されていて、前記外周縁部に、切欠き幅が内方に向かって徐々に縮小するように、前記吸収体を切り欠いてなる切欠き部が形成されており、前記切欠き部の内側において、前記トップシートと前記バックシートとが直接、もしくは前記吸収体より薄いシート材を介して接合されていて、かつ、前記各切欠き部において、前記切欠き部の頂点を通る折り線に沿って、前記トップシートが内面になるようにして折り畳んだ状態で、重なり合う前記トップシートの内面同士を接合した接合部を備えていて、該接合部の前記折り線の延びる方向が、製品の装着状態において、上下の位置に対応するようにされており、前記切欠き部は、その外縁において、前記折り線に対して成す角度が大きくなるようにして設けた拡開部を有し、該拡開部の内側において、前記トップシートと前記バックシートとが直接、もしくは前記吸収体より薄いシート材を介して接合されている該接合を強化した強シール部を設けたことを特徴とする。
上記構成によれば、トップシートと、バックシートの間に吸収体が収容されて製品とされるものであって、この場合、トップシートとバックシートとが、母乳パッドの外周縁部において接合されていて、吸収体が外部に露出しないように覆われている。
そして、内部に位置する吸収体は、特殊な形態とされている。すなわち、吸収体には切欠き部があり、該切欠き部は外周縁部から、その切欠き幅が内方に向かって徐々に縮小するように、吸収体を切り欠いて形成されたものである。
また、この切欠き部においては、その内側でトップシートとバックシートとが、直接もしくは前記吸収体より薄いシート材を介して接合されていて、これら部材が切欠き部内に入り込んで接合される形態であり、さらに、前記切欠き部の頂点を通り、全体を横切る折り線に沿って、該切欠き部内でトップシートが内面になるようにして折り畳んだ状態とされて、重なり合う前記トップシートの内面同士を接合した接合部を備えている。
これにより、折り線に沿って、切欠き部の位置でトップシートの重なり合う内面を接合しているので、分厚い吸収体どうしを重ねて接合したりすることがなく、しかも、折り畳まれた位置に沿って接合されるため、製造が比較的容易である。
また、吸収体どうしを接合してドーム形状を作るものではないから、使用により吸収体が液体を吸収した際に、吸収体部分はある程度フラットになっても、ドーム形状を支持するトップシートどうしの接合が変化することはなく、ドーム形状が極端に崩れてフィット性が損なわれることがない。
しかも、使用者の皮膚面に当接する箇所に、ギャザーを設けたり、加熱により硬くなった箇所が接触することがないから、不快な刺激が極端に少ない。また、ドーム形状を、従来の手法で見られるようにギャザーを利用して形成していないから、ゴムなどの弾性体を内部に仕込むことが不要で、製造が容易である。
さらに、該接合部の前記折り線の延びる方向が、製品の装着状態において、上下の位置に対応するようにされている。このため、製品の縦方向の剛性が向上し、このため、母乳パッドが下着などの内側で装着された状態で縦に潰れるように変形することが有効に防止される。すなわち、例えば、授乳の際に下着、特にブラジャーのカップを上下に開くなどの操作の影響で、製品が損傷することを防止することができる。
しかも、製品を前記2つ折り状態から開くと、前記強シール部で接合されることによって、ドーム形状を形成する作用が向上し、しかも液体を吸収保持する能力がない部分をトップシート側に一層露出させない作用があり、染み出した母乳を確実に吸収できる。
好ましくは、前記吸収体と前記トップシートの間に、該吸収体よりも密度の粗い吸収拡散層を有しており、該吸収拡散層は、前記各接合部よりも内側に配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、吸収拡散層によって、母乳の初期吸収スピードを早めて、吸収体の全体に拡散させて吸収させることができる。また、母乳がトップシート表面に沿って漏れることが防止され、さらには、吸収された母乳が肌側に戻ってしまい不快感を与えるウエットバックも防止できる。しかも、吸収拡散層の密度が粗いことにより、肌への感触が柔らかくなり、フィット性を高めることもできる。
好ましくは、前記接合部を形成するための前記切欠き部は、外周縁部から該切欠き部の頂点までの寸法が、互いに対向する外周縁部どうしを結んだ寸法の1/2以下とされていることを特徴とする。
上記構成によれば、製品を装着した際に、外周縁部から延びる前記接合部の一部が、使用者の乳首周辺に到達することがほとんど無く、敏感な乳首に不快な刺激を与えることなく、心地よい使用感を得ることができる。
好ましくは、製品の前記外縁部において、前記積層材料を除去して形成した外縁カット部をひとつもしくは複数形成したことを特徴とする。
上記構成によれば、ブラジャー等の下着の下に母乳パッドを装着した場合において、前記外縁カット部を形成したことにより下着から製品の一部が露出して、外部から認識されやすくなることが防止される。
本発明は、外周縁部に、切欠き幅が内方に向かって徐々に縮小する形態に、液体を吸収して保持する吸収体を切り欠いた切欠き部を形成するように、該吸収体を成形する成形工程と、成形後の前記吸収体を液体の透過を防止するバックシートと、液体透過性のトップシートの間に配置する積層工程と、製品の外周となる部分の前記トップシートと前記バックシートとをシールするシール工程と、前記切欠き部の頂点を通り、全体を横切る折り線に沿って、前記トップシートが内側になるようにして折り畳む折り畳み工程と、該折り畳んだ状態で、前記各切欠き部において重なり合う前記トップシートの内面同士を接合して接合部を形成する接合工程と、各製品単位に切断する切断工程とを含んでおり、前記接合工程において、前記吸収体の外縁に沿った領域を少なくとも1回ヒートシールし、さらに、前記切欠き部の内端付近をヒートシールすることを特徴とする。
上記構成によれば、ゴムなどの弾性体を材料の内部に仕込むことなく、吸収体の切欠き部の形成と、前記折り畳み工程後における前記トップシートの内面同士の接合工程とを備えることで、製品のドーム形態の形成を可能としたので、ドーム形態の形成が容易に行える工程を実現できるとともに、上記各工程を連続的に実行することにより、容易に量産することができる。
しかも製品を拡げた際に吸収体の隙間が視認しにくい構造を実現できる。
このように、本発明によれば、比較的製造が容易で、使用者の皮膚面に対する不快な刺激を低減し、保形性に優れた母乳パッドとその製造方法を提供することができる。
以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の第1の実施形態による母乳パッドの外側から見た概略斜視図であり、図2(a)は、図1の母乳パッドの概略展開図、図2(b)は図1の母乳パッドの2つ折り状態の概略図、図3は図1のA−A線断面図、図4は図1のB−B線断面図である。
これらの図を参照して、母乳パッドの構造を説明する。
図1と図3および図4に示す母乳パッド10の外側(図1の上面側)には、バックシート11が配置されており、装着した時に使用者の肌に接する内面側(図1において下面側)には、トップシート13が配置されている。
図3及び図4に示されているように、トップシート13とバックシート11の間には、吸収体12が配置されて、図2(a)に示すように、母乳パッド10は、例えば全体として、ほぼ円形の製品とされている。
この吸収体12は、好ましくはティシュ15により包まれている。
さらに、トップシート13のすぐ内側で、ティシュ15に包まれた吸収体12の外側には、吸収拡散層(サブレイヤー)16が設けられている。
上記バックシート11は、液体を通さないが、好ましくは水蒸気を透過させて蒸れを防止でき、ある程度可撓性を備えている材料が選択されることが好ましい。また、バックシート11は、従来用いられていた熱変形可能なバックシートと比べると柔軟な素材で形成されている。このような材料としては、例えばポリエチレン等の樹脂製フィルム、ポリエチレンラミネート不織布等の樹脂製フィルムの外側に不織布をラミネートしたシート材やメルトブロー製法の不織布等が用いられるが、感触の良さや、製造しやすさから、不織布と樹脂製フィルムのラミネート材を使用することが好ましい。
上記トップシート13は、直接使用者の肌と接触する部材であり、母乳等の水分を良く透過し、肌ざわりのよい素材が選択される。つまり、トップシート13は、直接使用者の肌に触れるため、肌を必要以上に損なうことなく、肌触りのよい点等を考慮して、これに適した材料が選択される。好ましくはドライメッシュシート(ポリエチレン等により形成した網目状シート)や、レーヨン等の天然繊維やポリエチレン等の樹脂繊維等からなる不織布が用いられるが、感触の良さや製造しやすさから、天然繊維と熱融着性繊維とを混合した不織布を使用することが好ましい。
吸収体12は、液体吸収性に優れた素材が選択され、例えば、パルプの繊維体や積層体,シート体等が用いられる。さらに吸収体12には、好ましくは、これらパルプ素材等に液体吸収性に優れ、液体をそのまま,あるいは半固化もしくは固化して保持する機能を備える材質の粒状物であるポリマー14が混入されている。
ポリマー14を構成するためのこのような材料としては、例えば吸水性の重合体が適しており、例えばポリアクリル酸塩系共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、ポリビニルアルコール−アクリル酸塩共重合体、カルボキシメチルセルロース変成物等が挙げられる。
そして、吸収体12は、図3及び図4に示すように、ティシュ15に包まれている。これにより、上記粒状のポリマー等が漏れ出ないようになっている。
図3に示すように、このティシュ15に覆われた吸収体12の中央部は厚みを有するよう形成された厚肉部12aとされて、乳首への当接に伴うクッション性を高めて柔らかい感触となるよう構成されている。また、吸収体12の外周部は薄く形成された薄肉部12bとされて、乳房にフィットするよう構成されている。この時、厚肉部12aは中心に向かって高さが高まるよう曲面状に形成されている。
ここでは、ティシュ15で包んだ後に、薄肉部12bに厚肉部12aより強い圧縮を行って、厚みの違いを形成しているが、厚肉部12aを積層して形成しても良い。
吸収拡散層16は、図2(a)に点線で示すように、吸収体12の略中心部で乳首に対応する位置に配置されている。そして、吸収体12よりも密度が粗くされることで、液体の初期吸収スピードが高く、拡散性に優れた材料であって、密度が粗いため、クッション性を有している。好ましくは、吸収体12よりも吸水性の低い繊維として、2.2デシテックス乃至7.7デシテックス程度の太さのポリエチレンやポリエステル、ポリプロピレン等を単独または組み合せて使用して嵩高とされた不織布や、連続発泡されたスポンジ体等を使用することができる。
また、好ましくは、母乳パッド10のバックシート11の外側に、使用者が着用するブラジャーなどの下着に仮固定可能な仮接着部19を設けてもよい。仮接着部19は粘着剤19bの上に剥離紙19aが貼着されて構成されている。
なお、仮接着部19は図2(b)に示すように折り線の両側に2箇所設けるようにしてもよい。つまり、仮接着部は複数箇所設けてもよく、バックシート11の外側全面を覆うよう配置しても良い。また、剥離紙19aを使わずに、後述する包装体45内面に剥離処理を施してもよい。
さらに、本実施形態の特徴として、製品の外縁位置に接合部21を形成することにより、全体としてお椀を伏せたようなほぼドーム状の形態を形成している。
この接合部21は、バックシート11とトップシート13の間に吸収体12がなく対向するトップシート同士を接合して、あるいはトップシートどうしの間に、吸収体より薄いシート材である例えばティシュ等を介在させて接合することにより、形成されるものである。
図1に示す母乳パッド10の接合部21の接合を外した場合の展開状態である図2(a)に示すように、接合部21を形成するべき箇所に対応した吸収体12には、円形の製品の外周縁部に、切欠き幅が内方に向かって徐々に縮小するように、吸収体12を切り欠いてなる切欠き部22が形成されている。この切欠き部22の内端の頂点から、製品である母乳パッド10を横切るように延びる折り線23に沿って、トップシート13が内側になるように折り畳んだ状態が図2(b)に示されている。
図2(a)において、吸収体の各切欠き部22の各内側に位置するバックシート11とトップシート13のうち、母乳パッド10が図2(b)のように折り曲げた状態とされた時に、トップシート13同士が重ねられて2つ折りとされる。この2つ折りした状態で、切欠き部22に位置する、互いに対向したトップシート13同士を、図4に示すようにトップシート接合面13aで接合することにより接合部21が形成される。この時、接合部21に対応した部位は、吸収体12の厚肉部12aや吸収拡散層16が配置されておらず、トップシート13とバックシート11が積層された状態であるため、トップシート接合面13aでの接合状態が維持されやすく、形成されたドーム形状を適切に維持することができる。
図2(b)の状態から拡げると、図1に示すように、接合部21の支持力により母乳パッド10全体は、ほぼドーム状の形態を形成することになる。
さらに、好ましくは、図2(b)において、バックシート11とトップシート13を重ねた外周領域の吸収体12の切欠き部22に対応した箇所において、上記切欠き部22よりも小さく切り欠かれた面取り部24が形成されている。すなわち、図1に示すように、接合部21の角部を面取りした面取り部24が形成される。
図5ないし図7は、母乳パッド10の細部の構成、すなわち、図2(b)に示した母乳パッドの2つ折り状態におけるほぼ半分の領域を示す部分拡大図である。
図5では、図1ないし図4で説明した接合部21を形成するに当たり、切欠き部22の内側で、トップシート13同士をヒートシールして接合する場合のヒートシール部であるシール線25は、図示のように斜めの線状とされている。
ここで、シール線25は、切欠き部22の境界線22aより外側に位置している。つまり、境界線22aと図2(a)で説明した折り線23との交差箇所における交差角度aよりも、該シール線25における境界線22a側の端縁25bと折り線23の成す角度bの方が大きく(b>a)されている。また、さらに好ましくはシール線25の外端25aは吸収体12の外縁を超えて、母乳パッド10の外縁の手前まで延びるようにされている。
これにより、シール線25の端縁25bと吸収体の切欠き部22の境界線22aとの延長線が交差点S1で交差するよう配置されることになり、外端25a側ほど吸収体12に近接するようにシール線25が配置され、切欠き部22の中心側より外側の方の距離が狭くなる。このため、接合後において、使用状態におけるトップシート13側の面を示す図9のように母乳パッド10を開いた際に、ドーム形状とされた母乳パッド10では、吸収体12の存在しない切欠き部22が露出しづらい状態となり、液体を吸収保持する能力が弱い部分が露出せず、また、吸収体12が無い切欠き部22を露出しにくくすることで、乳房への当接を、よりソフトな感触にすることができる。
また、図6では、シール線25の外端縁は境界線22aから少し離れていても、その外端部25aを吸収体12の境界線22aの延長線22a−1よりも吸収体側へ僅かに延長させることで、接合時にその延長部分まで接合される。これにより図9のように母乳パッド10を開いた際には、切欠き部22付近は接合部の重ねしろが大きくなり、切欠き部の境界線22aがその分露出しにくくなる。
なお、切欠き部の境界線22aの端部22cの位置で、外周から内方に向かってシール線を形成すると、接合が確実で上記隙間寸法S1に対応した隙間が目立ちにくい。
また、より曲線のドーム状に近い状態を作れるよう、切欠き部22の境界線22aを折り線23側に膨出した曲線状に形成し、シール線25も平行した曲線状とする。これにより、図1に示すような、開いた状態における母乳パッド10の曲面形状と、接合部21における境界線22aの曲面形状とが、略同じ曲面となるよう構成しても良い。
さらに、トップシート13とバックシート11とを重ね、かつ対向するトップシート13どうしを接合するに当たり、図7に示すように、吸収体12の境界線22aの延長線22a−1よりも吸収体より(図7における上方)の最も外側に位置する外縁部P1については、上記ヒートシール部もしくはシール線から除外し、接合されないようにするとさらに好ましい。
これにより、図1の母乳パッド10の外周縁の符号P1で示す箇所について、その外縁部が起立して、使用者の肌へ不快な刺激を与えることを回避することができる。
また、さらに、図5ないし図7に示すように、切欠き部の境界線22aの端部22cの位置に近接して、吸収体12を面取りし、ほぼ三角状の面取り部22bを形成することができる。
これにより、境界線22aの端部22cについても、シール線25に含むようにして、接合するようにしてもよい。このような構成により、接合したノッチ部の二辺どうしがより密接に接合され吸収体に隙間があきにくくなり、液体が漏れにくいという作用効果を発揮する。
図8は、接合部の他の形成手法を示しており、ここでは融着する方法を示している。
図8は、図2(b)のように母乳パッド10を2つ折りにして、接合部21を接合させる際に加熱手段AおよびBを有するヒートシーラーを使用して接合している様子を示す部分拡大図である。
境界部34を境として、間隔が狭くされた加熱手段Aの下向き面37と加熱手段Bの上向き面35の間の強融着部33に、トップシート13とバックシート11が重ねられた切欠き部22に対応した接合部21を挟む。これと同時に、それより奥側の吸収体を介在させた厚みの厚い領域を、より間隔の広くなった加熱手段Aの下向き段部38と加熱手段Bの上向き段部36の間の弱融着部32に挟んで加熱・加圧する。
これにより、トップシート13とバックシート11が重ねられた切欠き部22における加圧された接合部21が、吸収体12が介在されるよう弱融着部32でヒートシールされた領域によって覆われることで、使用者の皮膚に触れた際の不快な刺激を防止するだけでなく、必要以上に加圧されることによる該外縁部における材料の破れなどの損傷も防止することができる。
なお、ここでは吸収体12を介在させてヒートシールした弱融着部32を形成しているが、図5または図6のようにシール線25を形成することで、強融着部33だけを形成すればよく、図8のようにこれらの各融着部32,33を組み合せて形成してもよい。
また、トップシート13を熱融着させているが、接合部21の位置でホットメルト等の接着剤を使用して接合部21を形成してもよく、さらに、例えば身体に当接する位置では熱融着を使用し、当接しない位置では接着剤を使用する等、熱融着と接着剤とを組み合せて使用しても良い。
図9は、母乳パッド10を拡げて使用する状態におけるトップシート側の表面を示す図であり、トップシート13を形成するための不織布の繊維の配向方向について、説明する図である。
母乳パッド10のトップシート13は、母乳パッド10の折り線23の延びる方向と略直交、すなわち90度交差する方向K2に沿って、該トップシート13を構成する繊維の配向を揃えるようにすると好ましい。
これにより、折り線23の延びる方向が上下の方向になるように製品が装着されると、繊維の配向は、身体の上下方向と直交する方向となることから、該繊維の配向に沿って特に下側方向に母乳が漏れることを好適に防止することができる。
また、点線で示す吸収体12の略中央領域であって、接合部21によって接合され、身体側には露出しないよう変形された切欠き部22の内側には、点線で示すように略円形状の厚肉部12aが形成されている。
図10は、図4、即ち、図1のB−B線断面図に示される部分の変形例を示している。
図10に示すように、接合部21内に吸収拡散層16を介在させるようにすると、吸収体12の切欠き部22内に吸収拡散層16としてのクッション層が存在することで、使用者の肌への感触をより良好なものとして、装着感を向上させることができる。
本実施形態は以上のように構成されており、母乳パッド10の上記各接合部21は、トップシート13とバックシート11とを重ね、かつ対向するトップシート13どうしを、吸収体12の切欠き部22内の接合面13aで接合したもので、吸収体12はほとんど接合されていない。
すなわち、分厚い吸収体12どうしを重ねたり接合したりするのではなく、製造が比較的容易であり、接合が外れることも防ぐことができる。また、吸収体12どうしを接合してドーム形状を作るものではないから、使用により吸収体12が液体を吸収した際に、吸収体12部分はある程度フラットになっても、ドーム形状を支持する接合部21であるトップシートどうしの接合が変化することはないから、ドーム形状が極端に崩れてフィット性が損なわれることがない。
しかも、使用者の皮膚面に当接する箇所に、ギャザーを設けたり、加熱により硬くなった箇所が接触することがないから、不快な刺激が極端に少ない。また、ドーム形状を、従来の手法で見られるようにギャザーを利用して形成していないから、ゴムなどの弾性体を内部に仕込むことが不要で、製造が容易である。
特に、好ましくは、接合部21を作るに当たり、トップシート13が熱融着材料を含むように構成され、図2(b)に示すように、折り畳んだ際に、バックシート11側から加熱されることによって、融着されて該接合部21が形成されるようにする。これにより、ヒートシール工程だけでドーム形状を支持する該接合部を作ることができる。また、接合に接着剤を用いないので、接着剤が所定のボリュームで介在する場合などにおける装着時の異物感がない。
また、図1のように接合部21が面取りされて面取り部24を備えるようにされていると、母乳パッド10を後述するように下着の内側に装着した際に角部がブラジャーなどの下着の内面に当たって身体側に折り返されても、不快な刺激の原因となることがない。
なお、ここでは面取り部24の略角部のみ切断しているが、接合部21の接合を確保できる範囲ならば、更に大きく面取りするよう切断されていてもよく、接合部21の多くが切断された面取り部24となるよう形成してもよい。
また、この実施形態では、図2(a)に示したように、折り線23が製品を2つ折りして折り畳むように案内する構成とされている。
このため、後述するように、母乳パッド10は、包装手段などへの収納においては2つ折りに折り畳んだ平面状態とされていて、収納時には厚みを薄くできてコンパクトであるにもかかわらず、収納形態によってドーム形状を支持する構造を損なうことがなく、また、この状態から使用者が該2つ折りを開くだけで、容易にドーム形状を実現できるから、使用が簡単である。
また、本実施形態においては、母乳パッド10の外周縁部に、ひとつの接合部21(切欠き部22)が形成されている。
もとより、接合部21もしくは切欠き部22の機能は、これを形成することで、外周側の周寸法を小さくすることで、全体形状をドーム型にするためであるから、複数個形成するようにしてもよい。つまり、接合部21もしくは切欠き部22は、その数を増やして、ひとつひとつの寸法を小さくすれば、その分均一できれいなドーム形状を作ることができる。
しかしながら、接合部21を形成した箇所は、凹凸表面を形成することになるから、装着に際して、使用者の皮膚に当たったり、下着に対するひっかかり箇所となり、装着感を損なう場合がある。
そこで、本実施形態では、これらを防止するために、特に、ひとつの接合部21(切欠き部22)だけを形成するようにして、かつ、この接合部21は、後述するように配置して、装着できるようにしたものである。
図11は、第2の実施形態を示す概略斜視図である。
第2の実施形態において、図1の母乳パッドと同じ符号を付した箇所は共通する構成であるから重複する説明は省略し、以下相違点を中心に説明する。
母乳パッド10−1は、その外縁部において、積層材料であるトップシート13とバックシート11及び/または吸収体を除去して形成した外縁カット部41を形成したものである。外縁カット部41は、円形の製品の外方に凸となった上側の彎曲部分をカットして、斜めの直線か、もしくは内方に凸となる曲線状とした箇所とされている。
これにより、図12に示すように、例えば、ブラジャーBのカップ部BC内の母乳パッド10−1を収容した場合に、該カップ部BCの上縁付近に母乳パッド10−1の外縁カット部41が位置することにより、完全に内側に隠れる。これにより該母乳パッド10−1がカップ部BCから露出して、装着していることが知られにくく、ブラジャーBと一体的に使用でき、違和感を低減する。なお、ここでは外縁カット部41,41を二箇所形成しているが、各カップに対応した内側の一箇所として左右の方向性を持たせてもよい。
図13を参照する。図13は、母乳パッド10−1を使用者の乳房UBとともに、示したものであり、乳房UBの立体形状と、母乳パッド10−1の関係を説明するものである。図12で説明したように、下着であるブラジャーBの内側に、図示の向きで母乳パッド10−1を収容すると、接合部21は(折り線23の延びる方向)が、使用者の身体の下側に位置し、該折り線23は、上下の方向に延びている。
このように装着することにより、主として2つの利点がある。
先ず、折り線23が縦方向に形成されることになると。母乳パッド10−1の縦方向の剛性が向上し、授乳の際に下着、特に図12で示したようなブラジャーBのカップを上下に開くなどの操作の影響で、該母乳パッド10−1が容易に縦方向に折れ曲がるなどして、ヘタりやすくなり、損傷することを防止することができる。
第2に、フィット性が向上する。
図13において、比較的大きな乳房UBでは、図示するような特徴がある。すなわち、乳房UBは、その立体形状において、下部の湾曲が急で、上部ではなだらかな湾曲となる。言いかえると、乳房UBの外形を表すLAにおいて、乳房上端から乳首までの寸法T1は、乳首から乳房下端までの寸法T2よりも大きい特徴がある。本実施形態の母乳パッド10−1は、このような立体形状の乳房UBに好適にフィットして覆うことができる。
すなわち、母乳パッド10−1の下部には、接合部21(すなわち、これを形成するための切欠き部22)が位置している。この接合部21は、当該部分の母乳パッド10−1の外形寸法を小さくして、形成したためにこの部分が比較的強く湾曲するので、乳房UBの下部の急な湾曲を示す外形と適合しやすい。このことにより、母乳パッド10−1では、接合部21を縦方向に合わせて、特に、接合部21がひとつである場合には、当該接合部21が、図12、図13のように、上下方向に沿って、かつ下部に配置されることにより、より適切にフィットして位置ずれしにくいものである。
ここで、好ましくは、図13に示されているように、接合部21を形成するための切欠き部は、母乳パッド10−1の外周縁部から該切欠き部22の頂点までの寸法h2が、互いに対向する外周縁部どうしを結んだ線の寸法、すなわち、折り線23の全長(h1+h2)の1/2である寸法h3以下とされている。
これにより、図示されているように、接合部21(切欠き部22)が存在する位置が、使用者の乳首の周辺から下にずれるので、母乳パッド10−1を装着した際に、接合部21(切欠き部22)が乳首や乳輪などの敏感な領域に触れることを有効に回避でき、装着感を向上させることができる。
図14は、第3の実施形態を示している。
第3の実施形態において、母乳パッド10−2は、外縁カット部41を備えていないので、図1で説明した第1の実施形態の母乳パッドとほぼ同様の構成を備えている。
これと相違する点は、母乳パッド10−2の下端に位置合わせ手段、すなわち、水平に切除した箇所でなる水平カット部26を形成したことである。
すなわち、水平カット部26は、母乳パッド10−2の下端を平らな端面としたものである。
これにより、使用者は、母乳パッド10−2に外縁カット部が形成されていない場合にも、装着の方向を容易に認識でき、この水平カット部26を図12のブラジャーBのほぼ平らな下端に合わせて装着するように促される。
これにより、母乳パッド10−2を正しい向き(方向)に装着することができ、図13で説明したように、確実にフィットするように装着できることになる。
なお、母乳パッド10−2に外縁カット部と水平カット部26とをともに形成してよいことは勿論である。
(母乳パッドの製造方法)
次に母乳パッドの製造方法の実施形態について説明する。
図示しない製造装置においては、コンベヤ等の搬送手段である搬送ラインを備えており、製造工程は、この搬送ラインに沿って、図15の矢印方向K1方向に進行する。
(成形工程)
図15において、先ず、搬送ラインの最初の部分では、図示しない供給ロールからティシュ15が帯状の材料として送りだされる。ティシュ15は上記搬送ラインに沿って矢印K1方向に送られる。そして、搬送ライン上のティシュ15の中央には、図示しないパルプ供給手段から粉砕されたパルプがポリマーと混合されて、吸引パターンドラム等を使用し、切欠き幅が内方に向かって徐々に縮小する形態に切り欠いた切欠き部22を成形された略円形の吸収体12−1が配置され、ティシュ15が折り板によって内側に向かって折り返されて、ティシュ15でパルプ等からなる吸収体12を包んで吸収体本体を形成する。
図16の状態では、各製品単位の略円形の吸収体が、隣接するものどうし、一部でつながって、全体として長く連続するように形成される(以後、「連続した吸収体12−1」とする)。
続いて、図17に示すように、ティシュ15で包まれた連続した吸収体12−1を再び略円形状の連続体とするために、各製品における円形の形状および大きさに対応するようにティシュ15を、吸収体の外縁よりやや外側の位置である点線C1に沿ってカットする。
これに先立ち、図16の段階で、吸収体12に対して、中央部よりも外周部の圧力が高くなるよう上下からエンボスC3がかけられて、中央部が厚肉部12aに、外周部が薄肉部12bになるよう圧縮する。そして、ティシュ15と吸収体12−1が確実に一体化される。
次に、図18に示すように、連続した吸収体12−1は、個々の製品に対応する切断箇所C2の位置で、マットカッターにより切断されることで、吸収体12を得る。このティシュで覆われた吸収体12は、以降の工程で、トップシートとバックシートに挟まれて収容されることになる。
なお、ここでは1枚のティシュ15を折り畳んで、吸収体12を包むよう構成したが、ティシュ15を2枚使用して上下で挟むよう構成しても良い。
また、吸収体12−1の切欠き部22は吸引パターンドラム等を使用し、あらかじめ切欠き部22を有する形態に成形した吸収体をティシュ15上に配置するよう形成したが、例えば、ダイカットにより打ち抜くことで形成してもよく、さらに、エンボスによって厚肉部12aと薄肉部12bを形成するのではなく、吸引パターンドラム等を使用し、立体的に吸収体12を成形したり、吸収体12を厚肉部12aでは、二層になるよう配置してもよい。
図19は表面材であるトップシート13を形成するための帯状材料13−1を示しており、製造工程において、ポリエチレン等により形成した網目状シートであるドライメシュシートやレーヨン等の天然繊維やポリエチレン等の樹脂繊維等からなる不織布で、例えば、熱融着性繊維を混合した不織布からなる帯状材料13−1が供給ロールから送出され搬送方向K1に沿って搬送される。
該帯状部材13−1の上には、予めゴム系またはオレフィン系のホットメルト等の接着剤(固定用HM)が塗布されて、その上に正方形や矩形の吸収拡散層であるサイブレイヤー16が、個々の製品に対応した間隔で順次配置され、接着されて、一体に搬送される。
図20は、バックシート11を形成するために、図示しない供給ロールから、ポリエチレン等の樹脂製フィルム、ポリエチレンラミネート不織布等の樹脂製フィルムの外側に不織布をラミネートしたシート材やメルトブロー製法の不織布等で、例えば、不織布と樹脂製フィルムのラミネート材でなる連続した帯状材料11−1が供給され、搬送方向K1に送られる様子を示している。
この帯状材料11−1上には、剥離紙19aの剥離面にズレ防止のための粘着剤が塗布され、該剥離紙19aが送り方向(矢印K1方向)に沿って等間隔で貼られることで、バックシート11側に粘着剤が塗布される。図20の右側の点線で示す領域が製品単位にカットされる領域である。
(積層工程およびシール工程)
上記した図18の吸収体12を、図19のトップシートの帯状部材13−1と、予め接着剤を塗布したバックシートの帯状部材11−1の間に挟み込んで、吸収体12の外周となる領域と切欠き部22における、バックシートの帯状部材11−1とトップシートの帯状部材13−1についても接着して固定して、トップシート11とバックシート13とで吸収体12を挟んだ状態で固定する。この状態では積層した状態で連続するひとつの帯状材料10−5(図21)となっている。
また、図21の点線で示す符号10は、最後に製品である母乳パッド10となる領域である。そして、トップシートの帯状部材13−1が熱融着材料を含んでおり、バックシートの帯状部材11−1側から加熱・加圧されることにより母乳パッド10の点線で示した外周に沿ってヒートシールする(図示せず)。ここで、熱融着材料とは、例えば、ポリエチレンなどポリオレフィン系繊維、もしくはポリエチレンとポリプロピレン、ポリエチレンとポリエステル等を1種もしくは複数の樹脂を複合させた繊維材料である。
(折り畳み工程)
次に、図21に示すように、帯状材料10−5について、トップシートの帯状部材13−1が内側になるようにして、製造工程に設けた材料の折り手段としての折り板によって、切欠き部22を結ぶ折り線23、すなわち、図2で説明した折り線23に沿って2つ折りする。
(接合工程)
次に図22、図23と連続してサイドシール工程を実行することにより、接合部21を形成する。
すなわち、図22において、帯状部材10−5において、細い多数の平行線H1で示した領域は、上下からロール状のヒートシーラーなどにより加熱・加圧されて接合される箇所であって、後に切断・廃棄される部位であり、折られた状態がこの後の切断工程等で開かないよう仮止めする部位であるため、母乳パッド10の領域外を仮止めしている。
また、個々の母乳パッド10の符号H2で示す領域は、第1のサイドシール部であり、図1ないし図4で説明した接合部21を形成するに当たり、切欠き部22の内側で、上記トップシートの帯状材料13−1をヒートシールして接合する場合のヒートシール部であるシール線25と同じであり、これについては図5ないし図6で詳しく説明したので、重複する説明は省略する。
なお、ここでは図6に説明した形としている。
好ましくは、平行線H1,符号H2で示す領域を加熱・加圧するヒートシールは、ヒートシーラーの当接面に段差を設けることで同時に行われ、確実を期するために特に符号H2で示す領域は、複数回、さらに好ましくは3回加熱・加圧を行うようにされる。
さらに、図23おいて、個々の母乳パッド10の符号H3で示す領域が好ましくは接合される。この箇所は、第2のサイドシール部であり、接合をより確実にするために接合が行われる。
つまり、図23に示すように、ヒートシーラーによって、図22で示すシール線25(領域H2)とは異なる方向にシールする第2のサイドシール部H3を形成する。この第2のサイドシール部H3は追加されたシール線であって、母乳パッド10の外縁に沿って伸びるシール線25の屈曲された短辺の端部と交差する方向(折り線23と略平行方向)に、重ねてヒートシールされることで、確実に母乳パッドを開いた際に接合部21が破壊されることを防ぐためのシール部として機能する。
(切断工程)
次いで、図24に示すように、帯状部材10−5について、個々の製品に対応して点線RCに沿って外周をカットする。この際、外周カット線RCは製品どうしの間であるCSの箇所だけは一時的に切り離さないように形成される。
次に、図25に示すように、帯状部材10−5の連続する各母乳パッド10どうしの間の切断線C2でカットする。
これにより、個々の母乳パッド10が得られるので、図26に示すように、予め開封用のミシン目61を設けた個包装用の帯状材料60−1を搬送方向K1に沿って送りながら、その上に完成した母乳パッド10を等間隔で載置し、折り手段によって帯状部材60−1を折り畳んで、重なった部分をシールすることで、中に母乳パッド10を収容した状態となる。この時、包装用の帯状材料60−1側には、バックシート13に貼着された剥離紙19aに対応した位置に、予め固定用接着剤62a,62bをそれぞれ塗布しておき、剥離紙19aに接着することで、個装60を開封すると同時に、剥離紙19aが取れて仮接着部19,19が露出するよう形成されている。
次いで、図27に示すように、好ましくは連続して生産される母乳パッド10が互い違いの向きで個装60に収容されるようにして、K1方向に送られ、図示しない商品包装体にパッキングされる。
なお、乳房の大きさに対応して、母乳パッド10のドーム形状の深さを選択して製造する場合は、図15に示す切欠き部22の製造工程における切欠き部22の角度や、図22に示すシール線25(H2)の付与工程での角度、図24に示す外周カット線RCの切断ライン等を変更すればよく、例えば母乳パッド10を、深いドーム形状とする場合には、切欠き部22等の角度が大きくなるよう製造し、浅いドーム形状とする場合には、切欠き部22等の角度が小さくなるよう製造すればよい。
図28ないし図30は母乳パッドの第4の実施形態を示している。この第4の実施形態において、図1の母乳パッドと同じ符号を付した箇所は共通する構成であるから重複する説明は省略し、以下相違点を中心に説明する。
図28は、第4の実施形態に係る母乳パッド10−3を内側から見た概略展開図であり、図29は、図28に符号PAで示した箇所の部分拡大図、図30は図28のD−D線切断端面図である。
この母乳パッド10−3では、図28および図30で示すように、それぞれティシュ15で包まれた吸収体12−1と吸収体12−2の2つの吸収体を積層している。すなわち、図16に関連して説明したように、吸収体は複数層重ねて液体吸収量を多くすることができる。
これに関連して切欠き部22においては、トップシート側になる吸収体12−1よりもバックシート側になる吸収体12−2の外縁を大きくして、G1で示す領域を傾斜段部52としている。これにより、図30のように接合部21を形成するための例えば図9のようなヒートシールの際に、複数層を重ねて厚みの増した吸収体の縁部がバックシート11に当接して、損傷することを有効に防止している。
また、吸収体12−1,12−2を切り欠いて形成した切欠き部22の外縁においては、拡開部51を形成している。拡開部51は、折り線23に対して、吸収体の外縁の成す角度が、切欠き部22の他の外縁よりも大きくなるようにして設けたものである。
また、各ひとつの切欠き部22の内側において、トップシート13とバックシート11との接合を強化した強シール部53を形成するようにしている。
具体的には、拡開部51の外縁は、図29(a)のように直線的な面取り上とすることもできるが、より好ましくは、図29(b)のように曲線状とすることができる。そして、強シール部53は、例えば、拡開部51の外縁から僅かに離れた箇所に、該外縁に沿って、ドット状にもしくは線状にヒートシールを加重した箇所を形成することで構成されている。
これにより、母乳パッド10−3は、他の実施形態で説明した作用効果を発揮できるだけでなく、これに加えて、母乳パッド10−3を折り畳み状態から開くと、強シール部53で接合されることによって、ドーム形状を形成する作用が向上し、しかも液体を吸収保持する能力がない部分をトップシート13側に一層露出させない作用があり、染み出した母乳を確実に吸収できる。
図31は母乳パッドの第5の実施形態を示している。この第5の実施形態において、図1の母乳パッドおよび第4の実施形態の母乳パッドと同じ符号を付した箇所は共通する構成であるから重複する説明は省略し、以下相違点を中心に説明する。
図31は、第5の実施形態に係る母乳パッド10−4を内側から見た概略展開図である。
図において、母乳パッド10−4は図12に示すように、外縁カット部41,41を備えている点が、第4の実施形態と異なっており、図12で説明したように、ブラジャーBの内側に装着されるものである。
この母乳パッドでは、切欠き部22が、図示のように、製品の装着状態において、上下方向に沿って、下部に位置するようにされている。このことにより、折り線23は、図示のように縦方向となる。
本実施形態は以上のように構成されており、上下方向に沿って切欠き部22が形成され、折り線23が縦方向に形成されることになると。母乳パッド10−4の縦方向の剛性が向上し、授乳の際に下着、特に図12で示したようなブラジャーBのカップを上下に開くなどの操作の影響で、該母乳パッド10−4が容易に縦方向に折れ曲がるなどして、ヘタりやすくなり、損傷することを防止することができる。
なお、母乳パッド10−4の他の作用効果は、上述した各実施形態と同じである。
本発明は上述の実施形態に限定されない。
例えばバックシート11やトップシート13の内側には、吸収体12やサブレイヤー16、ティシュ15だけでなく、他の物をさらに収容してもよい。
吸収体は2枚のものを収容してもよい。例えば吸収体にエンボスによって放射状や対向して外側に広がる弓形の溝を形成してもよい。また、母乳パッド10は必ずしもほぼ円形である必要はなく、下側が大きな涙状や三角状とされていてもよい。
また、上述の各実施形態の各構成部分を、任意に選択して組み合わせてもよい。
本発明による母乳パッドの第1の実施形態の概略斜視図である。 (a)図1の母乳パッドの概略展開図、(b)図1の母乳パッドを2つ折りした図である。 図1のA−A線概略断面図である。 図1のB−B線概略断面図である。 図1の母乳パッドのシール構造を示す拡大図である。 図1の母乳パッドのシール構造の変形例を示す拡大図である。 図1の母乳パッドのシール構造の変形例を示す拡大図である。 図1の母乳パッドのシール構造を示す拡大図である。 母乳パッドを拡げて使用する状態におけるトップシート側を示す図である。 母乳パッドの変形例の構造を示す概略断面図である。 本発明による母乳パッドの第2の実施形態の概略斜視図である。 図11の母乳パッドの使用状態の図である。 図11の母乳パッドと使用者の乳房との関係を説明する図である。 本発明による母乳パッドの第3の実施形態の概略正面図である。 図1の母乳パッドの製造工程における吸収体の工程の図である。 図1の母乳パッドの製造工程における吸収体の工程の図である。 図1の母乳パッドの製造工程における吸収体の工程の図である。 図1の母乳パッドの製造工程における吸収体の工程の図である。 図1の母乳パッドの製造工程におけるトップシートの工程の図である。 図1の母乳パッドの製造工程におけるバックシートの工程の図である。 図1の母乳パッドの製造工程における折り畳み工程の図である。 図1の母乳パッドの製造工程における接合工程の図である。 図1の母乳パッドの製造工程における接合工程の図である。 図1の母乳パッドの製造工程における切断工程の図である。 図1の母乳パッドの製造工程における切断工程の図である。 図1の母乳パッドの製造工程における包装工程の図である。 図1の母乳パッドの製造工程における包装工程の図である。 本発明による第4の実施形態に係る母乳パッドを内側から見た概略展開図である。 図28に符号PAで示した箇所の部分拡大図である。 図28のD−D線切断端面図である。 本発明による第5の実施形態に係る母乳パッドを内側から見た概略展開図である。
符号の説明
10・・・母乳パッド、11・・・バックシート、12・・・吸収体、13・・・トップシート、16・・・吸収拡散層(サブレイヤー)、21・・・接合部、22・・・切欠き部、23・・・折り線、51・・・拡開部

Claims (6)

  1. 液体の透過を防止するバックシートと、
    身体に接触する面側に配置される液体透過性のトップシートと、
    前記バックシートと前記トップシートとの間に配置されて前記トップシートを透過した液体を吸収して保持する吸収体と
    を積層した材料を有し、
    前記トップシートと前記バックシートとが、外周縁部において接合されていて、
    前記外周縁部に、切欠き幅が内方に向かって徐々に縮小するように、前記吸収体を切り欠いてなる切欠き部が形成されており、
    前記切欠き部の内側において、前記トップシートと前記バックシートとが直接、もしくは前記吸収体より薄いシート材を介して接合されていて、
    かつ、前記各切欠き部において、前記切欠き部の頂点を通る折り線に沿って、前記トップシートが内面になるようにして折り畳んだ状態で、重なり合う前記トップシートの内面同士を接合した接合部を
    備えていて、
    該接合部の前記折り線の延びる方向が、製品の装着状態において、上下の位置に対応するようにされており、
    前記折り線に沿って折畳んだ状態から開いてほぼドーム状とした際に、前記切欠き部において、前記吸収体どうしの間の隙間が表れにくい位置に前記接合部を形成するためのシール箇所を設ける
    ことを特徴とする母乳パッド。
  2. 液体の透過を防止するバックシートと、
    身体に接触する面側に配置される液体透過性のトップシートと、
    前記バックシートと前記トップシートとの間に配置されて前記トップシートを透過した液体を吸収して保持する吸収体と
    を積層した材料を有し、
    前記トップシートと前記バックシートとが、外周縁部において接合されていて、
    前記外周縁部に、切欠き幅が内方に向かって徐々に縮小するように、前記吸収体を切り欠いてなる切欠き部が形成されており、
    前記切欠き部の内側において、前記トップシートと前記バックシートとが直接、もしくは前記吸収体より薄いシート材を介して接合されていて、
    かつ、前記各切欠き部において、前記切欠き部の頂点を通る折り線に沿って、前記トップシートが内面になるようにして折り畳んだ状態で、重なり合う前記トップシートの内面同士を接合した接合部を
    備えていて、
    該接合部の前記折り線の延びる方向が、製品の装着状態において、上下の位置に対応するようにされており、
    前記切欠き部は、その外縁において、前記折り線に対して成す角度が大きくなるようにして設けた拡開部を有し、該拡開部の内側において、前記トップシートと前記バックシートとが直接、もしくは前記吸収体より薄いシート材を介して接合されている該接合を強化した強シール部を設けた
    ことを特徴とする母乳パッド。
  3. 前記吸収体と前記トップシートの間に、該吸収体よりも密度の粗い吸収拡散層を有しており、該吸収拡散層は、前記各接合部よりも内側に配置されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の母乳パッド。
  4. 前記接合部を形成するための前記切欠き部は、外周縁部から該切欠き部の頂点までの寸法が、互いに対向する外周縁部どうしを結んだ寸法の1/2以下とされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の母乳パッド。
  5. 製品の前記外縁部において、前記積層材料を除去して形成した外縁カット部をひとつもしくは複数形成したことを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載の母乳パッド。
  6. 外周縁部に、切欠き幅が内方に向かって徐々に縮小する形態に、液体を吸収して保持する吸収体を切り欠いた切欠き部を形成するように、該吸収体を成形する成形工程と、
    成形後の前記吸収体を液体の透過を防止するバックシートと、液体透過性のトップシートの間に配置する積層工程と、
    製品の外周となる部分の前記トップシートと前記バックシートとをシールするシール工程と、
    前記切欠き部の頂点を通り、全体を横切る折り線に沿って、前記トップシートが内側になるようにして折り畳む折り畳み工程と、
    該折り畳んだ状態で、前記各切欠き部において重なり合う前記トップシートの内面同士を接合して接合部を形成する接合工程と、
    各製品単位に切断する切断工程と
    を含んでおり、
    前記接合工程において、前記吸収体の外縁に沿った領域を少なくとも1回ヒートシールし、さらに、前記切欠き部の内端付近をヒートシールする
    ことを特徴とする母乳パッドの製造方法。
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