JP2005211131A - 吸収性物品及びインナー吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】人体に当接する面に位置する透液性のトップシート2と、トップシート2と反対側の面に位置する不透液性のバックシート3と、トップシート2とバックシート3との間に介装される吸収体4と、トップシート2側に、吸収体4の長手両側縁部に起立した立体ギャザー6と、を備える吸収パッド1において、バックシート3が吸収体4の長手両側縁部に略沿ってトップシート2側に折り返された折り返し部32と、トップシート2の長手両側縁部に、折り返し部32の一部が貼り付けられた貼り付け部33と、貼り付け部33がトップシート2側に折り返されてトップシート2に接着された接着部34と、が形成され、折り返し部32によって、少なくとも立体ギャザー6の一部を構成した。
【選択図】図2
Description
一方、特許文献2に記載された吸収パッドの場合、トップシートの上面に別体の不透液性不織布などを貼り付けて立体ギャザーを形成しているため、立ち上がり部は吸収パッド本体に固定されていることとなり、充分な高さの立体ギャザーを維持することができる。しかし、トップシート上面における立体ギャザーの貼り付け箇所からの体液の漏れ出しや染み出しを完全に防ぐことが出来ず、使用者に対して不安感や、漏れ出しや染み出しによる不快感を与えてしまうという問題があった。
これにより、立体ギャザーがしっかりと立って、充分な高さを備え、吸収性能が維持されるのみならず、使用者に対して視覚的な安心感を与えることができる。
また、立体ギャザーの根元部が固定されていることによって、横方向への膨らみを抑制することができ、搬送ラインにおける立体ギャザーのはみ出しを防止することができる。これにより、搬送を容易に行うことができる。
これにより、吸収性物品に体圧がかかった際に、吸収体から圧し出された体液が、立体ギャザーの根元部分から外部へ漏れ出したり、染み出したりすることを防ぐことができる。
さらに、包装体の上面に被包装体を載置して、被包装体の底面及び側面を包装体で覆い、被包装体上面に延出した包装体の両側部を被包装体側に折り返して固定、もしくは自由にする、包装方法(以下、額巻きと称す。)で吸収体をくるんでいるために、サイドフラップを構成する必要がなくなる。
これにより、吸収性物品が長手方向に縮まり込むことがなくなり、使用時にスムーズにおむつやおむつの外装体に吸収性物品を取り付けることができる。
これにより、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、より確実に体液の漏れ出し、染み出しを防ぐことができるのみならず、使用時に立体ギャザーの自由端が肌に触れてもチクチクとした使用感を与えることなく、高い装着感を備え、肌トラブルを低減することができる。
これにより、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、装着時に肌に与える刺激を抑えることが可能となり、より使用感を向上させるのみならず、肌のトラブルを低減することができる。
これにより、吸収性物品に体圧がかかった際に、吸収体から圧し出された体液が立体ギャザーの根元部分から外部へ染み出すことを防ぐことができる。
また、折り返されたバックシートの折り返し部をトップシートで包み込んで覆うことによって、バックシートからなる折り返し部が人体に接触することがなくなる。
これにより、装着時に肌に与える刺激を抑えることが可能となり、使用感を向上させるのみならず、肌のトラブルを低減することができる。
さらに、立体ギャザーにクロスライクさを備えることとなり、使用者に対して柔らかい使用感を期待させることができる。
そして、立体ギャザーの根元部をトップシートに接着することにより、立体ギャザーがしっかりと立って、充分な高さを備え、吸収性能が維持されるのみならず、使用者に対して視覚的な安心感を与えることができる。
また、立体ギャザーの根元部が固定されていることによって、横方向への膨らみを抑制することができ、搬送ラインでの立体ギャザーのはみ出しによる各製品の形状のバラつきを防止することができ、搬送を容易に行うことができる。
また、立体ギャザーにクロスライクさを備えることとなり、使用者に対して柔らかい使用感を期待させることができる。
これにより、立体ギャザーがしっかりと立って、充分な高さを備え、吸収性能が維持されるのみならず、使用者に対して視覚的な安心感を与えることができる。
また、立体ギャザーの根元部が固定されていることによって、横方向への膨らみを抑制することができ、搬送ラインにおける立体ギャザーのはみ出しを防止することができる。これにより、搬送を容易に行うことができる。
これにより、インナー吸収性物品に体圧がかかった際に、吸収体から圧し出された体液が、立体ギャザーの根元部分から外部へ漏れ出したり、染み出したりすることを防ぐことができる。
さらに、包装体の上面に被包装体を載置して、被包装体の底面及び側面を包装体で覆い、被包装体上面に延出した包装体の両側部を被包装体側に折り返して固定、もしくは自由にする、包装方法(以下、額巻きと称す。)で吸収体を包み込んでいるために、サイドフラップを構成する必要がなくなる。
これにより、インナー吸収性物品が長手方向に縮まり込むことがなくなり、使用時にスムーズにおむつやおむつの外装体にインナー吸収性物品を取り付けることができる。
これにより、インナー吸収性物品に体圧がかかった際に、吸収体から圧し出された体液が立体ギャザーの根元部分から外部へ染み出すことを防ぐことができる。
また、折り返されたバックシートの折り返し部をトップシートで包み込んで覆うことによって、バックシートからなる折り返し部が人体に接触することがなくなる。
これにより、装着時に肌に与える刺激を抑えることが可能となり、使用感を向上させるのみならず、肌のトラブルを低減することができる。
さらに、立体ギャザーにクロスライクさを備えることとなり、使用者に対して柔らかい使用感を期待させることができる。
そして、立体ギャザーの根元部をトップシートに接着することにより、立体ギャザーがしっかりと立って、充分な高さを備え、吸収性能が維持されるのみならず、使用者に対して視覚的な安心感を与えることができる。
また、立体ギャザーの根元部が固定されていることによって、横方向への膨らみを抑制することができ、搬送ラインでの立体ギャザーのはみ出しによる各製品の形状のバラつきを防止することができ、搬送を容易に行うことができる。
以下、本発明の実施形態1を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態においては、吸収性物品としての吸収パッドを一例として説明する。
図1は、本願発明の吸収パッドを適用した実施形態1の吸収パッドの斜視図である。図2は、図1のA−A´線における断面図である。
トップシート2を形成する不織布の素材としてとしては、天然繊維、合成繊維のいずれを用いてもよい。天然繊維の例としては、綿、セルロース(木材パルプ)、羊毛、絹等が挙げられる。また合成繊維としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリエステル(PET)、アクリル等が挙げられ、またPE/PP混合不織布、PE/PET混合不織布、また、上記素材を適宜組み合わせたバイコンポーネント繊維(混合繊維)も用いることができる。
また、バックシート3の下着当接面には粘着剤層(図示せず)が形成されており、使用時に、吸収パッド1がおむつやおむつの外装体からズレないように固定できるようになっている。
貼り付け部33や接着部34は、ホットメルト接着剤等により互いに接着されることによって形成される。
また、立体ギャザー6には、弾性部材63が長手方向に亘って配され、長手方向に伸縮自在に形成される。
一方、ギャザーシート5は、折り返し部32よりも延出してなるため、立体ギャザー6の自由端62近傍はギャザーシート5一層のみからなる。
つまり、立体ギャザー6の根元部分である立ち上がり部61は、トップシート2、バックシート3及びギャザーシート5によって構成され、使用時に肌と接し、特に肌とこすれる部分である、立体ギャザー6の自由端62近傍は、ギャザーシート5のみで構成される。
また接着剤を塗布する方法としては、カーテン法、ビート法、スロット法、スパイラル法など、周知の塗布方法(例えば、スプレー塗布やブレードコートなど)により行うことができる。
また、立体ギャザーの根元部が固定されていることによって、横方向への膨らみを抑制することができ、搬送ラインでの立体ギャザーのはみ出しを防止することができ、搬送を容易に行うことができる。
さらに、吸収体底面から側面及び一部上面に亘って、バックシートが吸収体を覆うこととなって、立体ギャザーの根元部分を不透液性シートであるバックシートで立体的に構成するため、吸収性物品に体圧がかかった際に、吸収体から圧し出された体液が、立体ギャザーの根元部分から外部へ漏れ出したり、染み出したりすることを防ぐことができる。
そして、サイドフラップを備えていないために、吸収性物品が長手方向に縮まり込むことがなくなり、使用時にスムーズにおむつやおむつの外装体に吸収性物品を取り付けることができる。
次いで、実施形態2に係る吸収パッド100について、図3を用いて説明する。
図3は、本願発明の実施形態2の吸収パッドの断面図である。
図3に示す吸収体パッド100は、ギャザーシート105が実施形態1の吸収パッド1と異なる。従って、実施形態2を説明するにあたり、上記実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
さらに、吸収パッド100の立体ギャザー106、106を形成するギャザーシート105は、バックシート3の折り返し部32を完全に覆って、吸収体4の側面から吸収体4の底面にまで亘り、接着起点部151は吸収体4の底面側に位置してなるようバックシート3に貼り付けられている。つまり、ギャザーシート105は、折り返し部32の折り返し起点部31よりも幅方向内側を接着起点部151として、貼り付けられているために、実施形態1に比較して、バックシート3への貼り付け面積が非常に大きくなり、充分な面積をもって貼り付けを行うことができる。
次いで、実施形態3に係る吸収パッド200について、図4を用いて説明する。
図4は、本願発明の実施形態3の吸収パッドの断面図である。
図4に示す吸収パッド200は、トップシート202が実施形態1の吸収パッドと異なる。従って、実施形態3を説明するにあたり、上記実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
一方、トップシート202側に折り返されたバックシート3の折り返し部32の両面を、トップシート202が延出して包み込んで覆い、折り返し起点部31を接着起点部251とすることによって立体ギャザー206が形成される。
つまり、立体ギャザー206は、バックシート3及び該シートを両面側から挟み込むトップシート202の三層からなる。
さらに、折り返されたバックシート3をトップシート202で包み込んで覆うことによって、折り返されたバックシート3が人体に接触することがなくなり、装着時に肌に与える刺激を抑えることが可能となり、使用感を向上させるのみならず、肌のトラブルを低減することができる。
そして、立体ギャザー206が不織布であるトップシートによって覆われることにより、クロスライクさを備えることとなり、使用者に対して柔らかい使用感を期待させることができる。
また、立体ギャザーの根元部をトップシートに接着することにより、立体ギャザー206がしっかりと立って、充分な高さを備え、吸収性能が維持されるのみならず、使用者に対して視覚的な安心感を与えることができる。
さらに、立体ギャザー206の根元部が固定されていることによって、立体ギャザーの幅方向へのへの膨らみを抑制することができ、搬送ラインでの立体ギャザーのはみ出しが発生せず、各製品の形状がバラつくことがなく、搬送を容易に行うことができる。
そして、立体ギャザー206が、不透液性のバックシート3とトップシート202からなることとなり、より確実に体液の染み出しを防ぐことができる。
次いで、実施形態4に係る吸収パッド300について図5を用いて説明する。
図5は、本願発明の実施形態4の吸収パッドの断面図である。
図5に示す吸収パッド300は、トップシート302が実施形態3の吸収パッドと異なる。従って、実施形態4を説明するにあたり、上記実施形態3と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
一方、トップシート302側に折り返されたバックシート3の折り返し部32の両面を、トップシート302が延出して包み込んで覆い、さらに吸収体4の側面を覆い、接着起点部351を吸収体4の底面を覆うバックシート3上に設けることによって立体ギャザー306が形成される。
つまり、立体ギャザー306は、バックシート3及び該シートを挟み込んで覆うトップシート302の三層からなり、折り返し起点部31よりも幅方向内側を接着起点部351として貼り付けられている。
次いで、実施形態5に係る吸収パッド400について、図6を用いて説明する。
図6は、本願発明の実施形態5の吸収パッド400の断面図である。
図6に示す吸収パッド400は、トップシート2及びギャザーシート5の形状は、実施形態1と変わらないが、立体ギャザー406を形成するにあたっての各シートの配置が異なる。従って、実施形態5を説明するにあたり、上記実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
ここで、ラミ不織布とは、例えばポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布と呼ばれる不織布のことである。
図7は、吸収パッド400の製造方法について説明するための説明図である。
図7に示すように、バックシート403の上面に吸収体4を載置し、その上面にトップシート402を載置する。さらに、トップシート402の上面であって、トップシート402の長手左右縁部より、ギャザーシート405を載置する。ここで、トップシート402の短手方向の長さ(幅)は、バックシート403の短手方向の長さ(幅)よりも小さいため、バックシート403の幅方向両端部、即ち、長手両側縁部では、バックシート403と、ギャザーシート405とが直接当接することとなる。
次いで、貼り付け部433をさらにトップシート402側に折り返してトップシート402同士を接着し、接着部434を形成することで立体ギャザー406の根元部となる立ち上がり部461を形成する。
2、202、302、402 トップシート
3、403 バックシート
4 吸収体
5、105、405 ギャザーシート
6、106、206、306、406 立体ギャザー
31、431 折り返し起点部
32、432 折り返し部
33、433 貼り付け部
34、234、334、434 接着部
51、151、251、351 接着起点部
61、461 立ち上がり部
62 自由端
63 弾性部材
Claims (9)
- 人体に当接する面に位置する透液性のトップシートと、前記トップシートと反対側の面に位置する不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体と、前記トップシート側に、前記吸収体の長手両側縁部に起立した立体ギャザーと、を備える吸収性物品において、
前記バックシートが前記吸収体の長手両側縁部に略沿って前記トップシート側に折り返された折り返し部と、
前記トップシートの長手両側縁部に、前記折り返し部の一部が貼り付けられた貼り付け部と、
前記貼り付け部が前記トップシート側に折り返されて前記トップシートに接着された接着部と、が形成され、
前記折り返し部によって、少なくとも立体ギャザーの一部が構成されていることを特徴とする吸収性物品。 - 前記立体ギャザーは、前記折り返し部と、前記折り返し部に少なくとも一部が貼り付けられた不透液性不織布とにより形成され、
前記立体ギャザーの自由端は、前記不透液性不織布により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。 - 前記不透液性不織布は、前記折り返し部の前記トップシートに対向する面と反対の面に貼り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の吸収性物品。
- 前記不透液性不織布は、前記折り返し部の折り返し起点部よりも幅方向内側を接着起点部として、前記バックシートに貼り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の吸収性物品。
- 前記バックシートが、ラミ不織布からなり、
前記不透液性不織布は、前記折り返し部の前記トップシートに対向する面に貼り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の吸収性物品。 - 人体に当接する面に位置する透液性のトップシートと、前記トップシートと反対側の面に位置する不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体と、前記トップシート側に、前記吸収体の長手両側縁部に起立した立体ギャザーと、を備える吸収性物品において、
前記立体ギャザーは、前記吸収体の長手両側縁部に略沿って前記トップシート側に折り返されたバックシートの折り返し部の両面を、前記トップシートが延出して包み込んで覆うことによって形成され、
前記折り返し部の折り返し起点部近傍で前記吸収体の長手両側縁部に略沿って、前記トップシート側に折り返されて前記トップシート同士が接着された接着部が形成されていることを特徴とする吸収性物品。 - 前記トップシートの前記吸収体の上面に位置する領域は透液性を有し、前記バックシートを覆う領域は不透液性を有することを特徴とする請求項6に記載の吸収性物品。
- 人体に当接する面に位置する透液性のトップシートと、前記トップシートと反対側の面に位置する不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体と、前記トップシート側に、前記吸収体の長手両側縁部に起立した立体ギャザーと、を備えるインナー吸収性物品において、
前記バックシートが前記吸収体の長手両側縁部に略沿って前記トップシート側に折り返された折り返し部と、
前記トップシートの長手両側縁部に、前記折り返し部の一部が貼り付けられた貼り付け部と、
前記貼り付け部が前記トップシート側に折り返されて前記トップシートに接着された接着部と、が形成され、
前記折り返し部によって、少なくとも立体ギャザーの一部が構成されていることを特徴とするインナー吸収性物品。 - 人体に当接する面に位置する透液性のトップシートと、前記トップシートと反対側の面に位置する不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体と、前記トップシート側に、前記吸収体の長手両側縁部に起立した立体ギャザーと、を備えるインナー吸収性物品において、
前記立体ギャザーは、前記吸収体の長手両側縁部に略沿って前記トップシート側に折り返されたバックシートの折り返し部の両面を、前記トップシートが延出して包み込んで覆うことによって形成され、
前記折り返し部の折り返し起点部近傍で前記吸収体の長手両側縁部に略沿って、前記トップシート側に折り返されて前記トップシート同士が接着された接着部が形成されていることを特徴とするインナー吸収性物品。
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