JP5717379B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
特許文献1は、長手方向に延びる直線状の溝が多数平行に形成された、吸収性物品のトップシートとして使用される波型シートを開示している。また、特許文献2には、トップシートの長手方向に延びた直線状の多数平行な溝を有する吸収性物品を開示している。トップシートをこのような形態とすることで、肌との接触面を少なくし、さらっとした感触とする、という効果があった。
〔請求項1に係る発明〕
表面側に配置された透液性トップシートと裏面側に配置された不透液性バックシートとの間に、多層吸収体が介在されてなる吸収性物品であって、
前記多層吸収体は、上部吸収体層と下部吸収体層を含み、前記上部吸収体層が最上層を構成し、
前記上部吸収体層及び前記下部吸収体層は、それぞれ多数の細長形状の吸収体が間隔を空けて併設されてなり、
前記下部吸収体層は、前記上部吸収体層の直下に配され、
前記上部吸収体層を構成する細長形状の吸収体と、前記下部吸収体層を構成する細長形状の吸収体とが、互いに交差するように配され、
前記細長形状の吸収体の太さが2.0〜10mmであり、前記上部吸収体層及び前記下部吸収体層のそれぞれにおいて、前記細長形状の吸収体間の距離が、前記太さの20〜120%であり、
上部吸収体層及び下部吸収体層の各々は、隣り合う細長形状の吸収体間の空間が、当該細長形状の吸収体の長手方向に連続し、かつそれら上部吸収体層の空間及び下部吸収体層の空間が平面的に交差する位置で連続する構造とされた、ことを特徴とする吸収性物品。
吸収体を多層構造とし、そのうち最上層を多数の細長形状の吸収体よりなる上部吸収体層とし、細長形状の吸収体を互いに離間させて配することで、吸収体の肌当接面側に溝状の立体構造が生じ、溝方向の空気の流れにより通気性を持たせることが可能である。
さらに、上部吸収体層の直下に、やはり多数の細長形状の吸収体よりなる下部吸収体層を、上部吸収体層と一定の角度をもたせて配することで、一直線方向のみでなく、二直線方向の通気を確保でき、より高い通気性を奏することができる。
吸収体の太さを2.0〜10mmとすることで、各吸収体群に生じる溝状構造の深さも同様に2.0〜10mmとすることができる。これは、トップシートのみに溝を配した場合の溝の深さ(数百μm程度)と比して顕著に深く、高い通気性を奏し得る。
また、吸収体間の離間距離を20〜120%とすることで、バックシートとトップシートの間に吸収体が配されない部分、若しくは、バックシートが剥き出しになる部分を減じることができる。
裏面側に配置された不透液性バックシートに、多層吸収体が積層されてなる吸収性物品において、
前記多層吸収体は、上部吸収体層と下部吸収体層を含み、前記上部吸収体層が最上層を構成し、
前記上部吸収体層及び前記下部吸収体層は、それぞれ多数の細長形状の吸収体が間隔を空けて併設されてなり、
前記下部吸収体層は、前記上部吸収体層の直下に配され、
前記上部吸収体層を構成する細長形状の吸収体と、前記下部吸収体層を構成する細長形状の吸収体とが、互いに交差するように配され、
前記細長形状の吸収体の太さが2.0〜10mmであり、前記上部吸収体層及び前記下部吸収体層のそれぞれにおいて、前記細長形状の吸収体間の距離が、前記太さの20〜120%であり、
上部吸収体層及び下部吸収体層の各々は、隣り合う細長形状の吸収体間の空間が、当該細長形状の吸収体の長手方向に連続し、かつそれら上部吸収体層の空間及び下部吸収体層の空間が平面的に交差する位置で連続する構造とされ、
前記上部吸収体層及び前記下部吸収体層を構成する細長形状の吸収体が、それぞれ透液性シートに包まれており、
前記多層吸収体が表面に露出されている、ことを特徴とする吸収性物品。
請求項1に係る発明と同様に、吸収体を多層構造とし、多数の細長形状の吸収体より成る下部吸収体層、上部吸収体層を一定の角度をもたせて積層させる構造である。しかし、本発明においては、各細長形状の吸収体を透液性のシートで包み、透液性トップシートを省略する構成とした。
吸収体を立体構造としても、肌当接面側にトップシートを通常の張力をかけて積層固定すると、トップシート表面は平坦となる。そのため、吸収体内の通気性は保持できても、トップシートの肌への接触面積を減じることはできず、トップシートの肌への貼り付き等を依然として生じ得る。本発明のように、トップシートを省略し、細長形状の吸収体の1本1本を透液性シート、特に通常はトップシートとして使用される素材のシートで包むことにより、トップシートの利点を有しつつ、吸収体の立体構造の効果をより顕著なものとすることができる。また、シートにより、細長形状の吸収体の細長形状が保持されやすくなる、という利点も有する。
前記上部吸収体層又は前記下部吸収体層を構成する細長形状の吸収体が、その長手方向が吸収性物品の幅方向に垂直になるように配された、請求項1又は2記載の吸収性物品。
上部吸収体層、下部吸収体層のいずれかを構成する細長形状の吸収体が、幅方向に延在することで、脚圧による幅方向の潰れ、ヨレが生じにくくなる。
前記上部吸収体層及び下部吸収体層を構成する細長形状の吸収体が、その長手方向の吸収性物品の長手方向に対する鋭角側の角度が20〜70度となるように配された、請求項1又は2記載の吸収性物品。
上部吸収体層及び下部吸収体層を構成する細長形状の吸収体が、吸収性物品の長手方向に対して斜めに配置された構成とした。細長形状を斜めに配することによって、歩行時の着用者の脚の動きに追従しやすくなり、身体への追従性を増すことができる。
前記多層吸収体において、前記下部吸収体層の下部にシート状吸収体層を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
細長形状の吸収体を所定の太さとし、多層吸収体内に空隙を生じさせることで、吸収性物品が高い通気性を奏することは前述の通りである。しかし、この空隙が大きくなると、排泄物の一部が吸収体群の隙間からバックシート側に漏れる恐れがある。そこで、下部吸収体層のさらに下層にシート状吸収体を配し、バックシート側に漏れ出た排泄物を吸収できる構成とした。
〔第1実施形態〕
図1は本実施形態に係る吸収性物品として、生理用ナプキンの実施形態の一例を示した展開図である。図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図である。生理用ナプキン10の基本構造は、不織布よりなる透液性のトップシート1、多層吸収体3及びポリエチレンシート等の不透液性シートからなるバックシート2がこの順に積層された構造である。
なお、図示例においては細長吸収体により構成される吸収体層は2層となっているが、3層以上としてもよい。
第2実施形態の吸収性物品の例として、生理用ナプキン20の構造を図6,7に示す。図6は、透液性トップシートの除いた状態の生理用ナプキン20の上面図であり、図7は図6のIII−III矢視図である。
その他の構成については、第1実施形態と同様の構成とする。
第3実施形態の吸収性物品の例として、生理用ナプキン30の構造を図8に示す。
第3実施形態において、生理用ナプキン30はトップシート1を有さず、上部吸収体層3Aが肌当接面を形成している。上部吸収体層3Aを構成する細長吸収体31及び下部吸収体層3Bを構成する細長吸収体32は、図9に示すように1本1本が透液性シート4で囲繞されている。透液性シート4の内側に不織布よりなるセカンドシートを配してもよい(図示せず)。
その他の構成については、第1実施形態または、第2実施形態と同様の構成とする。
Claims (5)
- 表面側に配置された透液性トップシートと裏面側に配置された不透液性バックシートとの間に、多層吸収体が介在されてなる吸収性物品であって、
前記多層吸収体は、上部吸収体層と下部吸収体層とを含み、前記上部吸収体層が最上層を構成し、
前記上部吸収体層及び前記下部吸収体層は、それぞれ多数の細長形状の吸収体が間隔を空けて併設されてなり、
前記下部吸収体層は、前記上部吸収体層の直下に配され、
前記上部吸収体層を構成する細長形状の吸収体と、前記下部吸収体層を構成する細長形状の吸収体とが、互いに交差するように配され、
前記細長形状の吸収体の太さが2.0〜10mmであり、前記上部吸収体層及び前記下部吸収体層のそれぞれにおいて、前記細長形状の吸収体間の距離が、前記太さの20〜120%であり、
上部吸収体層及び下部吸収体層の各々は、隣り合う細長形状の吸収体間の空間が、当該細長形状の吸収体の長手方向に連続し、かつそれら上部吸収体層の空間及び下部吸収体層の空間が平面的に交差する位置で連続する構造とされた、ことを特徴とする吸収性物品。 - 裏面側に配置された不透液性バックシートに、多層吸収体が積層されてなる吸収性物品において、
前記多層吸収体は、上部吸収体層と下部吸収体層とを含み、前記上部吸収体層が最上層を構成し、
前記上部吸収体層及び前記下部吸収体層は、それぞれ多数の細長形状の吸収体が間隔を空けて併設されてなり、
前記下部吸収体層は、前記上部吸収体層の直下に配され、
前記上部吸収体層を構成する細長形状の吸収体と、前記下部吸収体層を構成する細長形状の吸収体とが、互いに交差するように配され、
前記細長形状の吸収体の太さが2.0〜10mmであり、前記上部吸収体層及び前記下部吸収体層のそれぞれにおいて、前記細長形状の吸収体間の距離が、前記太さの20〜120%であり、
上部吸収体層及び下部吸収体層の各々は、隣り合う細長形状の吸収体間の空間が、当該細長形状の吸収体の長手方向に連続し、かつそれら上部吸収体層の空間及び下部吸収体層の空間が平面的に交差する位置で連続する構造とされ、
前記上部吸収体層及び前記下部吸収体層を構成する細長形状の吸収体が、それぞれ透液性シートに包まれており、
前記多層吸収体が表面に露出されている、ことを特徴とする吸収性物品。 - 前記上部吸収体層又は前記下部吸収体層を構成する細長形状の吸収体が、その長手方向が吸収性物品の幅方向に垂直になるように配された、請求項1又は2記載の吸収性物品。
- 前記上部吸収体層及び下部吸収体層を構成する細長形状の吸収体が、その長手方向の吸収性物品の長手方向に対する鋭角側の角度が20〜70度となるように配された、請求項1又は2記載の吸収性物品。
- 前記多層吸収体において、前記下部吸収体層の下部にシート状吸収体層を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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