JP4060058B2 - 吸収性物品搬送装置及び吸収性物品搬送システム並びに吸収性物品搬送方法 - Google Patents

吸収性物品搬送装置及び吸収性物品搬送システム並びに吸収性物品搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4060058B2
JP4060058B2 JP2001340890A JP2001340890A JP4060058B2 JP 4060058 B2 JP4060058 B2 JP 4060058B2 JP 2001340890 A JP2001340890 A JP 2001340890A JP 2001340890 A JP2001340890 A JP 2001340890A JP 4060058 B2 JP4060058 B2 JP 4060058B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorbent article
napkin
drum
vacuum drum
top sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001340890A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003135517A (ja
Inventor
功 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2001340890A priority Critical patent/JP4060058B2/ja
Publication of JP2003135517A publication Critical patent/JP2003135517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4060058B2 publication Critical patent/JP4060058B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トップシートと、バックシートと、これら両シート間に配置された液吸収体とを有し、液吸収体によりトップシートに突出部が形成される吸収性物品の搬送装置及びこれを用いた吸収性物品の搬送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の吸収性物品として、例えば生理用ナプキンが知られ、表面(肌との当接面)側をなす液透過性のトップシートと、裏面側をなす液不透過性のバックシートと、これら各シート間に配置された液吸収性のコアとを有するものが一般的である。この生理用ナプキンは、トップシートにおけるコアの配置部分がコアの厚みにより隆起しており、これにより、ナプキン装着時に確実に女性器にフィットするようになっている。トップシートには経血透過のために多数の孔が形成され、このトップシートを透過した経血がコアにて吸収されるようになっている。
【0003】
この生理用ナプキンのような吸収性物品は、前述のトップシート、バックシート、コア等から構成されるナプキン本体の他に、ナプキン本体の裏面側の粘着部を覆う剥離紙と、剥離紙に固定された個装シートとを有している。即ち、使用前の製品状態では、生理用ナプキンは個装シートが外側となるよう折り畳まれている。そして、ナプキンの使用に際し、使用者等は生理用ナプキンを展開した後、個装シートにナプキン本体から離隔する方向に力を加え、剥離紙とともに個装シートをナプキン本体から離脱させる。これにより、ナプキン本体が使用可能な状態となる。
【0004】
この生理用ナプキンのナプキン本体は、トップシート帯とバックシート帯との間にコアを所定の間隔で配置した状態で、これら両シート帯を接合して接合シート帯を生成した後、接合シート帯を各コア間で切断することにより製造される。このとき、各ナプキン本体は、製造ラインの流れ方向が長手方向となるよう所定の間隔で並べられた状態となる。
【0005】
そして、トップシートが上側で水平状態のナプキン本体を略水平方向に搬送した後、ナプキン搬送装置のバキュームドラムにてナプキン本体のトップシート側を吸着した状態で、ナプキン本体をバキュームドラムの周方向に搬送する。ここで、バキュームドラムは、略円筒状に形成され、その周面側から内部方向へ空気を吸引して生理用ナプキンを周面側に吸着させるよう構成されている。即ち、ナプキン本体は、バキュームドラムの下側で吸着された後、バキュームドラムの回動に伴って、バキュームドラムの側方へと搬送される。
【0006】
そして、上記バキュームドラムの側方に搬送されたナプキン本体の流れ方向前端が略上方となったときに、バキュームドラムから、ナプキン本体の前記バックシート側を吸着した状態で搬送するバックシート吸着ドラムへと乗り移る。バックシート吸着ドラムは、その周面に周方向に並設された複数のブロックを有し、ナプキン本体のバックシート側はこのブロックに吸着されるようになっている。そして、ナプキン本体がバックシート吸着ドラムにて搬送される際にブロックが略90°回動し、ナプキン本体は、その幅方向が流れ方向となるよう並び替えられ、さらに隣接するブロック同士が接近してナプキン本体間の間隔が詰められる。この後、ナプキン本体は個装バキュームへと乗り移り、間欠的に搬送される各ナプキン本体の裏面側に個装フィルムが連続的貼りつけられる。そして、この下流工程にて、各ナプキン本体が折り畳まれた後、個装フィルムが切断され、生理用ナプキンが製造されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記生理用ナプキンのような吸収性物品の搬送装置では、ナプキン本体のトップシート側を吸着する際に、コアの厚みによる突出部がトップシートに形成されているため、この突出部と当接面とが接触してナプキン本体が浮き上がり、搬送部の当接面にナプキン本体を安定した状態で吸着できない。従って、バックシート吸着バキュームにおけるナプキン本体の位置がずれたり、ナプキン本体のドラム間の乗り移りを的確に行うことができないという問題点があった。バックシート吸着バキュームにおけるナプキン本体の位置がずれると、ナプキン本体への個装フィルムの貼り付け、ナプキン本体の折り畳み等の下流工程にて、ナプキン製造装置が正確な動作を行うことができず、製造された生理用ナプキンの品質が低下する。さらには、ナプキン本体の位置が大きくずれた場合には、下流工程にてナプキン製造装置が正常に作動せず、製造ラインが停止してしまうおそれもある。
【0008】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、トップシートに突出部が形成された吸収性物品を安定した状態で搬送することのできる吸収性物品搬送装置を提供することにある。また、この吸収性物品搬送装置を用いて、製造ラインの信頼性及び製造された吸収性物品の品質を向上することのできる吸収性物品搬送システム及びこれを用いた吸収性物品搬送方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、例えば、図1乃至図6に示すように、請求項1記載の発明では、表面側のトップシート2と、裏面側のバックシート3と、前記トップシートと前記バックシートとの間に配された液吸収体(例えば、コア4等)とを有し、前記トップシートに前記液吸収体の厚みによる突出部2aが形成される吸収性物品(例えば、生理用ナプキン1等)の搬送装置であって、前記吸収性物品の前記トップシート側と当接する当接面13gを有し、前記吸収性物品を前記当接面に当接した状態で搬送する搬送部13a,113aを備え、前記搬送部は、円筒状に形成され、前記当接面となる周面に前記突出部を収納する凹部13eが形成され、周面側から内部方向へ空気を吸引して吸収性物品の前記トップシート側を前記周面側に吸着させる回転自在なバキュームドラム13cと、前記吸収性物品を当接した状態で搬送し、ベルト駆動ローラ13bと前記バキュームドラムとに巻回され、前記凹部に対応する部分に欠落部13f,113fが形成された駆動ベルト13dと、を備え、前記駆動ベルトは、前記吸収性物品を水平方向に搬送した後、前記バキュームドラムと前記駆動ベルトとの当接区間にて、前記バキュームドラムの周面に沿って搬送することを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、吸収性物品が当接面に当接した際に、トップシートの突出部が凹部に収納され、トップシートの突出部を除く部分と、当接面とが密着した状態で、吸収性物品は搬送部により搬送される。即ち、当接面に凹部が形成されていないもののように、吸収性物品の突出部と当接面とが接触することはない。
さらに、吸収性物品をバキュームドラムの周面に沿って撓ませた状態で、トップシートを当接面に密着させることができる。これにより、吸収性物品の吸着ミス、落下、位置ずれを防止することができるし、バキュームドラムの回転により吸収性物品がばたつくこともない。
また、吸収性物品が当接面に当接した際に、トップシートの突出部が駆動ベルトの欠落部に位置し、トップシートと当接面とが密着した状態で吸収性物品は搬送部により搬送される。即ち、吸収性物品を駆動ベルトに当接させて搬送するものであっても、吸収性物品の突出部が駆動ベルトと接触することはない。
【0011】
従って、吸収性物品のトップシートと搬送部の当接面とが密着し、吸収性物品を安定した状態で搬送することができる。例えば、当接面に凹部が形成されていない従来のもののように、吸収性物品のトップシート側が当接面から浮き上がり、吸収性物品の姿勢が不安定になることはない。
さらに、バキュームドラムを用いた吸収性物品の搬送を的確に行うことができ、実用に際して極めて有利である。
また、吸収性物品を駆動ベルトに当接させるものであっても、トップシートと当接面とを密着させ、ナプキン本体を安定した状態で搬送することができる。
【0012】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の吸収性物品搬送装置において、前記欠落部は、前記突出部に対応する部分のみを欠落させて形成されている(例えば、欠落部113f)ことを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることが出来る。
【0014】
従って、吸収性物品のトップシートと搬送部の当接面とが密着し、吸収性物品を安定した状態で搬送することができる。例えば、当接面に凹部が形成されていない従来のもののように、吸収性物品のトップシート側が当接面から浮き上がり、吸収性物品の姿勢が不安定になることはない。
さらに、バキュームドラムを用いた吸収性物品の搬送を的確に行うことができ、実用に際して極めて有利である。
また、吸収性物品を駆動ベルトに当接させるものであっても、トップシートと当接面とを密着させ、ナプキン本体を安定した状態で搬送することができる。
【0015】
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の吸収性物品搬送装置において、前記吸収性物品を水平方向に搬送するため、前記駆動ベルトに前記吸収性物品を吸着させるバキュームコンベア(例えば、バキュームコンベア11)を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果を得ることが出来る。
【0018】
請求項4記載の発明では、吸収性物品搬送システムにおいて、請求項1〜3の何れか一項に記載のナプキン搬送装置と、円筒状に形成され、前記バキュームドラムにて搬送された前記吸収性物品の前記バックシート側を、周面側から内部方向へ空気を吸引することにより、前記周面側に吸着させる回転自在なバックシート吸着ドラム14とを備えたことを特徴とする。
【0019】
請求項5記載の発明では、請求項4記載の吸収性物品搬送システムを用いたナプキン搬送方法であって、前記吸収性物品を、前記バキュームドラムの前記凹部に前記突出部を収納して前記トップシート側を吸着し、前記バキュームドラムの周方向に搬送する周方向搬送工程200と、前記周方向搬送工程で搬送された前記吸収性物品を、前記バキュームドラムから、前記バックシート吸着ドラムへと乗り移らせる乗り移り工程300とを有することを特徴とする。
【0020】
請求項4及び5記載の発明によれば、吸収性物品を安定した状態で搬送する請求項1〜3の何れか一項に記載のナプキン搬送装置を用いたので、バキュームドラムからバックシート吸着ドラムへの乗り移りに際し、吸収性物品がばたつくことはなく、吸収性物品各ドラム間の乗り移りを的確に行うことができる。
【0021】
従って、バックシート吸着ドラムにおける所期の位置に吸収性物品が吸着され、例えば、吸収性物品の製造工程におけるバックシート吸着ドラムの下流工程において、吸収性物品の位置精度を向上させて各工程の動作を的確に行うことができ、製造される吸収性物品の品質を飛躍的に向上させることができる。また、従来のように、吸収性物品の位置が大きくずれて製造ラインが停止するおそれ等もなく、製造ラインの信頼性もまた飛躍的に向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1乃至図6は本発明の一実施形態を示すもので、図1は生理用ナプキンの平面図、図2は生理用ナプキンの断面図である。
【0023】
図1及び図2に示すように、この生理用ナプキン1は、表面(肌との当接面)側に配されるトップシート2、裏面側に配されるバックシート3、各シート2,3の間に配されるコア4等から構成されるナプキン本体5と、ナプキン本体5の裏面側の粘着部を覆う剥離紙6と、剥離紙6に接着剤等で固定された包装用の個装シート7とを有している。即ち、この生理用ナプキン1は、製品状態のときは図3に示すように、個装シート7が外側となるよう長手方向で3つ折りにされ、個装テープ8により個装シート7の端部付近が固定されている。
【0024】
トップシート2は、例えばポリエチレン等から構成され、多数の孔が形成されている。即ち、多数の孔によりトップシート2に液透過性が付与されている。また、各孔が形成されたことにより、トップシート2は変形し易くなっており、伸縮性に富んだものとなっている。そして、トップシート2の中央側には、コア4の厚みにより隆起した突出部2aが形成されている。
【0025】
バックシート3は、例えばポリエチレン等のような、不透液性の材料で構成されている。これにより、生理用ナプキン1の裏面側からの液漏れが確実に防止される。
【0026】
液吸収体としてのコア4は、例えば綿状パルプ等のような、吸収性に富んだ材料で構成されている。コア4は各シート2,3の中央側に設置され、人体から排出された経血がコア4にて確実に吸収されるようになっている。
【0027】
個装シート7は、バックシート3の裏面側に接着剤等により固定され、バックシート3から離隔する方向に力を加えることで、剥離紙6とともにバックシート3から離脱するようになっている。
【0028】
次に、この生理用ナプキン1の製造方法について、図4乃至図6を参照して説明する。
【0029】
この生理用ナプキン1は、ナプキン製造装置10により製造される。ナプキン製造装置10は、トップシート帯とコア4とを貼り合わせた後、コア4が貼り合わせられたトップシート帯とバックシート帯とを貼り合わせて接合シート帯を生成する。そして、接合シート帯をコア4間にて切断して個々のナプキン本体5とする。このとき、各ナプキン本体5は、図4に示すように、トップシート2を上側として、略水平に延びるベルトコンベア上にて長手方向に並んだ状態となっている。
【0030】
この後、各ナプキン本体5は、長手方向に並んだままバキュームコンベア11で略水平方向へ搬送される(水平搬送工程100)。バキュームコンベア11は略水平方向へ延びて形成され、図4に示すように、下面から空気を吸入することにより、各ナプキン本体5の上面を吸着しつつ、下流側へ各ナプキン本体5を搬送するようになっている。そして、バキュームコンベア11にて各ナプキン本体5を搬送する際に、図示しない前工程のセンサ等により不良品と識別されたナプキン本体5を、バキュームコンベア11内部に設置されたエアーブローシステムにて、排出するようになっている。
【0031】
そして、バキュームコンベア11の下流側へ搬送された各ナプキン本体5は、ベルトコンベア12の上面に載置され、さらに下流側へと搬送される。各ナプキン本体5は、ベルトコンベア12の下流側で、ナプキン搬送装置13のバキュームドラム13cの下側と当接する。
【0032】
図5(a)はナプキン搬送装置の側面図、図5(b)はナプキン搬送装置の正面図、図(c)は他の実施形態を示すナプキン搬送装置の正面図である。図5に示すように、ナプキン搬送装置13は搬送部13aを備え、この搬送部13aは、ベルト駆動ローラ13bと、バキュームドラム13cと、ベルト駆動ローラ13b及びバキュームドラム13cに巻回された駆動ベルト13dとを有している。ベルト駆動ローラ13b及びバキュームドラム13cは、それぞれ略円筒状に形成され回転自在に構成されている。
【0033】
バキュームドラム13cは、その周面側から内部方向へ空気が吸引して、ナプキン本体5をその周面側に吸着するよう構成されている。また、バキュームドラム13cの周面の中央側には、周方向に所定の間隔で並設された複数の凹部13eが形成されている。各凹部13eはナプキン本体5の突出部2aに対応して形成され、各凹部13eの形状・深さ等はナプキン本体5の突出部2aから調整される。ここで、ベルトコンベア12より搬送されてくるナプキン本体5は隣接しており、各凹部13eの間隔は、各ナプキン本体5の各突出部2aの間隔に対応するようになっている。また、本実施形態においては、各ナプキン本体5は、駆動ベルト13dのバキュームドラム13cとの当接区間にて、駆動ベルト13dに吸着した状態で搬送される。即ち、本実施形態においては、駆動ベルト13dは通気性を有するものであり、駆動ベルト13dを介して空気がドラム13bの内部に吸引され、これにより、各ナプキン本体5が駆動ベルト13dに吸着するようになっている。ここで、駆動ベルト13dにおけるバキュームドラム13cの各凹部13eに対応する部分には、欠落部13fが形成されている。即ち、欠落部13fは各ナプキン本体5の突出部2aに対応して形成されており、駆動ベルト13dの欠落部13fを除いた部分が、各ナプキン本体5との当接面13gをなしている。本実施形態においては、駆動ベルト13dの中央側が連続的に欠落しており、実質的には2本のベルトにより構成されている。
【0034】
ナプキン搬送装置13のバキュームドラム13cの下側と当接した各ナプキン本体5は、駆動ベルト13dに吸着された状態でバキュームドラム13cの周方向へ搬送される(周方向搬送工程200)。このとき、各ナプキン本体5の突出部2aは、駆動ベルト13dの欠落部13fに位置するとともに、バキュームドラム13cに形成された凹部13eに収納される。即ち、トップシート2の突出部2aを除く部分と、駆動ベルト13dの当接面13gとが密着して、各ナプキン本体5はナプキン搬送装置13により安定した状態で搬送される。そして、各ナプキン本体5は、その流れ方向前端が略上方を向いたときに、各ナプキン本体5のバックシート3側を吸着するバックシート吸着ドラム14に乗り移る。
【0035】
ここで、バックシート吸着ドラム14は、所定の速度で回転し、バキュームドラム13cの下流側に隣接し、その周面に周方向に並設された複数のブロック14aを有している。そして、各ブロック14aにてバキュームドラム13cより間欠的に搬送される各ナプキン本体5のバックシート3側を、それぞれ吸着するようになっている。すなわち、トップシート2側が駆動ベルト13dに当接していたナプキン本体5は、周方向搬送工程の下流側で、バックシート3側がブロック14aと当接し、バックシート吸着ドラム14の第1乗り移り区間T1にて、ナプキン搬送装置13からバックシート吸着ドラム14へと乗り移る(乗り移り工程300)。即ち、本実施形態においては、ナプキン搬送システムSはナプキン搬送装置13とバックシート吸着ドラム14とを有し、このナプキン搬送システムSを用いたナプキン搬送方法は周方向搬送工程200と乗り移り工程300とを有している。
【0036】
ここで、ナプキン搬送装置13にて搬送される各ナプキン本体5の姿勢が安定しているため、乗り移り時にナプキン本体5がばたつくことはなく、バキュームドラム13cからバックシート吸着ドラム14への乗り移りが的確に行われる。
【0037】
各ブロック14aは、バックシート吸着ドラム14の周面における法線を中心軸として回動するよう構成されており、各ブロック14aに乗り移った各ナプキン本体5は、バックシート吸着ドラム14の回動区間Bにて各ブロック14aとともに回動する。このとき、各ブロック14aは略90°だけ回転し、幅方向が流れ方向となるように、各ナプキン本体5が並べ換えられ、この後、各ブロック14aは、バックシート吸着ドラム14の周面上で、互いに接近する方向にその間隔をつめる(ターン・リピッチ工程400)。
【0038】
そして、ナプキン本体5は、バックシート吸着ドラム14の第2乗り移り点T2にて、個装ドラム15へと乗り移る。この個装ドラム15の表面にも、前述のバキュームドラム13cと同様の理論で凹部が形成され、ナプキン本体5の突出部が収納されるようになっている。この個装ドラム15にて、間欠的に搬送される各ナプキン本体5のバックシート3側に、連続的に個装フィルム16を貼り付けた後(個装フィルム貼り付け工程500)、各ナプキン本体5は三つ折りにされ、個装テープ8が貼り付けられた後、個装フィルム16が各ナプキン本体5間で切断される。これにより、図3に示すような、製品状態の生理用ナプキン1が製造される。
【0039】
このように、本実施形態のナプキン搬送装置13によれば、搬送部13aの当接面13g側に、各ナプキン本体5の突出部2aを収納する各凹部13eが形成されたので、トップシート2と当接面13gとが密着し、ナプキン本体5を安定した状態で搬送することができる。例えば、当接面に凹部が形成されていない従来のもののように、当接面と突出部とが接触して、ナプキン本体5が当接面から浮き上がり、ナプキン本体5の姿勢が不安定になることはない。
【0040】
また、本実施形態のナプキン搬送装置13によれば、円筒状に形成されたバキュームドラム13cの周面に各凹部13eが形成されたので、各ナプキン本体5をドラム13bの周面に沿って撓ませた状態で、トップシート2を当接面13gに密着させることができる。これにより、バキュームドラム13cの回転によりナプキン本体5がばたつくことはない。従って、バキュームドラム13cを用いた周方向搬送工程200におけるナプキン本体5の搬送を的確に行うことができ、実用に際して極めて有利である。
【0041】
また、本実施形態のナプキン搬送装置13によれば、駆動ベルト13dに欠落部13fを形成したので、各ナプキン本体5の突出部2aは駆動ベルト13dと接触することはない。従って、これによっても、トップシート2と当接面13gとを密着させ、ナプキン本体5を安定した状態で搬送することができる。
【0042】
また、本実施形態の生理用ナプキン1の搬送システムS及び搬送方法によれば、ナプキン本体5を安定した状態で搬送するナプキン搬送装置13を用いたので、バキュームドラム13cからバックシート吸着ドラム14への乗り移りに際し、ナプキン本体5がばたつくことはなく、各ドラム13b,14間の乗り移りを的確に行うことができる。さらには、個装ドラム15にも凹部を形成したので、個装ドラム15においてもナプキン本体5を安定した状態で搬送することができる。
これにより、バックシート吸着ドラム14の各ブロック14aにおける所期の位置にナプキン本体5が吸着され、個装フィルム貼り付け工程500、ナプキン本体5の折り畳みの工程等の下流工程におけるナプキン本体5の位置精度を向上させて各工程の動作を的確に行うことができ、製造される生理用ナプキン1の品質を飛躍的に向上させることができる。また、従来のように、ナプキン本体5の位置が大きくずれて製造ラインが停止するおそれ等もなく、製造ラインの信頼性もまた飛躍的に向上させることができる。
【0043】
尚、前記実施形態においては、図5(b)に示すように、ナプキン搬送装置13の駆動ベルト13dの中央側を連続的に欠落させたものを示したが、例えば図5(c)に示すように、ナプキン搬送装置113の搬送部113aが、各ナプキン本体5の突出部2aに対応する部分のみを欠落させた欠落部113fを設けたものであっても、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0044】
また、前記実施形態においては、駆動ベルト13dを有するナプキン搬送装置13を示したが、駆動ベルト13dを有さず、直接にバキュームドラム13cの周面にナプキン本体5を当接させるものであってもよいことは勿論である。
【0045】
また、前記実施形態においては、吸収性物品として生理用ナプキン1の例を示したが、例えば失禁用品のような、他の吸収性物品であってもよいことは勿論である。
【0046】
また、前記実施形態におけるターン・リピッチ工程400、個装フィルム貼り付け工程500等における装置構成等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の発明によれば、吸収性物品のトップシートと搬送部の当接面とが密着し、吸収性物品を安定した状態で搬送することができる。例えば、当接面に凹部が形成されていない従来のもののように、当接面と突出部とが接触して、吸収性物品が当接面から浮き上がり、吸収性物品の姿勢が不安定になることはない。
さらに、吸収性物品をバキュームドラムの周面に沿って撓ませた状態で、トップシートを当接面に密着させることができる。従って、バキュームドラムを用いた吸収性物品の搬送を的確に行うことができ、実用に際して極めて有利である。
また、吸収性物品が駆動ベルトと当接するものであっても、吸収性物品の突出部は駆動ベルトと接触することはなく、トップシートと当接面とを密着させ、吸収性物品を安定した状態で搬送することができる。
【0048】
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることが出来る。
【0049】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果を得ることが出来る。
【0050】
請求項4及び5記載の発明によれば、バキュームドラムからバックシート吸着ドラムへの乗り移りに際し、吸収性物品がばたつくことはなく、各ドラム間の乗り移りを的確に行うことができる。これにより、バックシート吸着ドラムにおける所期の位置に吸収性物品が吸着され、例えば、吸収性物品の製造工程におけるバックシート吸着ドラムの下流工程において、吸収性物品の位置精度を向上させて各工程の動作を的確に行うことができ、製造される吸収性物品の品質を飛躍的に向上させることができる。また、従来のように、吸収性物品の位置が大きくずれて製造ラインが停止するおそれ等もなく、製造ラインの信頼性もまた飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す、生理用ナプキンの平面図である。
【図2】生理用ナプキンの断面図である。
【図3】製品状態の生理用ナプキンの平面図である。
【図4】本発明の生理用ナプキンの製造方法に用いられるナプキン製造装置を示す概略説明図である。
【図5】ナプキン搬送装置を示すものであり、(a)はナプキン搬送装置の側面図、(b)はナプキン搬送装置の正面図、(c)は他の実施形態を示すナプキン搬送装置の正面図である。
【図6】生理用ナプキンの製造方法の工程説明図である。
【符号の説明】
1 生理用ナプキン
2 トップシート
2a 突出部
3 バックシート
4 コア
5 ナプキン本体
10 ナプキン製造装置
13 ナプキン搬送装置
13a 搬送部
13b ベルト駆動ローラ
13c バキュームドラム
13d 駆動ベルト
13e 凹部
13f 欠落部
13g 当接面
14 バックシート吸着ドラム
15 個装ドラム
113 ナプキン搬送装置
113a 搬送部
113f 欠落部
100 水平搬送工程
200 周方向搬送工程
300 乗り移り工程
400 ターン・リピッチ工程
500 個装フィルム貼り付け工程
S ナプキン搬送システム

Claims (5)

  1. 表面側のトップシートと、裏面側のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配された液吸収体とを有し、前記トップシートに前記液吸収体の厚みによる突出部が形成される吸収性物品の搬送装置であって、
    前記吸収性物品の前記トップシート側と当接する当接面を有し、前記吸収性物品を前記当接面に当接した状態で搬送する搬送部を備え、
    前記搬送部は、
    円筒状に形成され、前記当接面となる周面に前記突出部を収納する凹部が形成され、周面側から内部方向へ空気を吸引して吸収性物品の前記トップシート側を前記周面側に吸着させる回転自在なバキュームドラムと、
    前記吸収性物品を当接した状態で搬送し、ベルト駆動ローラと前記バキュームドラムとに巻回され、前記凹部に対応する部分に欠落部が形成された駆動ベルトと、を備え、
    前記駆動ベルトは、前記吸収性物品を水平方向に搬送した後、前記バキュームドラムと前記駆動ベルトとの当接区間にて、前記バキュームドラムの周面に沿って搬送することを特徴とする吸収性物品搬送装置。
  2. 前記欠落部は、前記突出部に対応する部分のみを欠落させて形成されていることを特徴とする請求項1記載の吸収性物品搬送装置。
  3. 前記吸収性物品を水平方向に搬送するため、前記駆動ベルトに前記吸収性物品を吸着させるバキュームコンベアを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の吸収性物品搬送装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の吸収性物品搬送装置と、円筒状に形成され、前記バキュームドラムにて搬送された前記吸収性物品の前記バックシート側を、周面側から内部方向へ空気を吸引することにより、前記周面側に吸着させる回転自在なバックシート吸着ドラムとを備えたことを特徴とする吸収性物品搬送システム。
  5. 請求項4記載の吸収性物品搬送システムを用いた吸収性物品搬送方法であって、前記吸収性物品を、前記バキュームドラムの前記凹部に前記突出部を収納して前記トップシート側を吸着し、前記バキュームドラムの周方向に搬送する周方向搬送工程と、前記周方向搬送工程で搬送された前記吸収性物品を、前記バキュームドラムから、前記バックシート吸着ドラムへと乗り移らせる乗り移り工程とを有することを特徴とする吸収性物品搬送方法。
JP2001340890A 2001-11-06 2001-11-06 吸収性物品搬送装置及び吸収性物品搬送システム並びに吸収性物品搬送方法 Expired - Fee Related JP4060058B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001340890A JP4060058B2 (ja) 2001-11-06 2001-11-06 吸収性物品搬送装置及び吸収性物品搬送システム並びに吸収性物品搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001340890A JP4060058B2 (ja) 2001-11-06 2001-11-06 吸収性物品搬送装置及び吸収性物品搬送システム並びに吸収性物品搬送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003135517A JP2003135517A (ja) 2003-05-13
JP4060058B2 true JP4060058B2 (ja) 2008-03-12

Family

ID=19155027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001340890A Expired - Fee Related JP4060058B2 (ja) 2001-11-06 2001-11-06 吸収性物品搬送装置及び吸収性物品搬送システム並びに吸収性物品搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4060058B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3898195B2 (ja) * 2004-04-15 2007-03-28 東亜機工株式会社 ワーク搬送装置
JP4573748B2 (ja) * 2005-10-25 2010-11-04 花王株式会社 帯状シートの製造方法
US8480387B2 (en) 2010-08-12 2013-07-09 Johnson & Johnson Do Brasil Industria E Comercio Produtos Para Saude Ltda. Apparatus for making a fibrous article having a three dimensional profile
US8388329B2 (en) 2010-08-12 2013-03-05 Johnson & Johnson Do Brasil Industria E Comercio Produtos Para Saude Ltda. Rodovia Apparatus for making a fibrous article
US8394316B2 (en) 2010-08-12 2013-03-12 Johnson & Johnson Do Brasil Industria E Comercio Produtos Para Saude Ltda. Rodovia Method for making a fibrous article
US8398915B2 (en) 2010-08-12 2013-03-19 Johnson & Johnson do Brasil Industria e Comercio Produtos Paral Saude Ltda. Rodovia Method for making a fibrous article
US9585797B2 (en) * 2012-05-01 2017-03-07 The Procter & Gamble Company Methods and apparatuses for transferring absorbent articles and rejecting defective absorbent articles
US9597235B2 (en) 2012-05-01 2017-03-21 The Procter & Gamble Company Methods and apparatuses for rejecting defective absorbent articles from a converting line
JP6226470B2 (ja) * 2013-12-26 2017-11-08 花王株式会社 吸収性物品の搬送装置および搬送方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003135517A (ja) 2003-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006326313A (ja) 躾用パンツ型おむつを折りたたんで仕上げるための方法および装置
JP4060058B2 (ja) 吸収性物品搬送装置及び吸収性物品搬送システム並びに吸収性物品搬送方法
MX2014007454A (es) Aparato y metodo para aplicar partes discretas a una trama en movimiento.
WO2013089009A1 (ja) 裁断装置
WO2010074064A1 (ja) 吸収性物品の製造方法及び吸収性物品の製造装置
KR101709359B1 (ko) 흡수성 물품 제조 장치 및 흡수성 물품 제조 방법
JP2009261918A (ja) 吸収性物品の製造方法及び吸収性物品の製造装置
JP2001019070A (ja) 吸収性物品の個装構造
JP2004180787A (ja) 立体ギャザー形成用部材の製造方法
WO2009123179A1 (ja) 吸収性物品の製造方法及び吸収性物品の製造装置
JPH09131364A (ja) パンツ型使い捨ておむつの折り畳み装置及びこの装置を用いたパンツ型使い捨ておむつの折り畳み方法
WO2013180262A1 (ja) 吸収性物品の製造装置及び吸収性物品の製造方法
JP5728222B2 (ja) 吸収性物品の製造方法
JP4420860B2 (ja) 吸収性物品の製造方法
JP6138903B1 (ja) 吸収性物品の製造方法
JP5451353B2 (ja) 吸収性物品の製造方法
US10278872B2 (en) Transport device and disposable wearable article production method using same
US10391000B2 (en) Transport device and disposable wearable article production method using same
JP7296301B2 (ja) 吸収体の製造方法
JPH08310705A (ja) ワーク受渡し装置および搬送台車
KR20180122604A (ko) 흡수성 위생 용품을 제조하는 방법 및 시스템
JPH03286761A (ja) 吸収性物品の製造方法
WO2010140610A1 (ja) 着用物品の製造方法
JP2023094948A (ja) 伸縮性製品の搬送方法、伸縮性製品の製造方法、及び伸縮性製品の搬送装置
WO2017115526A1 (ja) 吸収性物品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071219

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131228

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees