JP2023094948A - 伸縮性製品の搬送方法、伸縮性製品の製造方法、及び伸縮性製品の搬送装置 - Google Patents

伸縮性製品の搬送方法、伸縮性製品の製造方法、及び伸縮性製品の搬送装置 Download PDF

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Yuki Tsukamoto
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Abstract

【課題】伸縮性製品を安定的に次工程へ搬送することができる技術を提供すること。【解決手段】転写開始領域A1、転写完了領域A2、及び次工程搬送領域A3それぞれにおいて、ホルダ1に対して、少なくとも搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に位置する部位を吸引ポート55から発生する吸引力によって吸引する。そして、搬送ベルト41上でホルダ1を搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に向けて収縮させながらホルダ1を搬送ベルト41によって搬送する。【選択図】図8

Description

本発明は、伸縮性製品の搬送方法、伸縮性製品の製造方法、及び伸縮性製品の搬送装置に関する。
使い捨ておむつ等の吸収性物品の一種として、尿等の体液を吸収保持する吸収性パッドと、着用者の腰周りに環状に装着されるとともに、着用者の股間部に配置された吸収性パッドを保持するホルダとを備え、吸収性パッドがホルダに対して着脱自在に構成されたセパレートタイプのものが知られている。このようなセパレートタイプの吸収性物品におけるホルダは、着用者の胴周りに装着されたときに着用者の胴周りに対して安定的に着用されるために、周方向に伸縮性を有している。したがって、ホルダは、一方向に伸縮性を有する伸縮性製品である。
ところで、ホルダのような伸縮性製品の製造ラインでは、搬送装置を用いるとともに、伸縮性製品を搬送装置によって搬送することが行われている。搬送装置は、伸縮性製品を搬送する搬送ベルトと、吸引ポートを有する吸引装置と、を備えている。搬送ベルトは、複数の通気孔を有している。吸引装置の吸引ポートは、搬送ベルトに向けて開口している。そして、吸引ポートは、伸縮性製品を搬送ベルト上に転写するために各通気孔を介して伸縮性製品を吸引する吸引力を発生する。伸縮性製品の製造ラインでは、伸縮性製品の伸縮方向と搬送ベルトにおける伸縮性製品の搬送方向に対して直交する方向である搬送直交方向とが一致するように伸縮性製品を搬送ベルト上に転写した状態で、伸縮性製品を搬送ベルトによって搬送する場合がある。製造ラインでは、伸縮性製品が、予め定められたピッチで搬送ベルト上に次々と転写されていく。ここで、例えば、特許文献1には、シートを搬送ベルトに向けて転写する方法が記載されている。また、例えば、特許文献2~4には、搬送ベルトにシートを吸着させる吸引装置の一例が開示されている。
特開2012-45317号公報 特開2019-111266号公報 特開2013-177251号公報 特開2009-234017号公報
このような伸縮性製品の製造ラインにおいては、伸縮性製品が搬送ベルト上に転写された後、伸縮性製品が収縮していく場合がある。この場合、搬送ベルトに対する各伸縮性製品の収縮の基準箇所にバラツキが生じると、搬送ベルト上での各伸縮性製品の位置が、搬送直交方向で各々ずれることになる。すると、搬送ベルトによって搬送される各伸縮性製品の位置が各々ずれた状態で各伸縮性製品が搬送されることになるため、製造ラインにおいて次工程に悪影響を及ぼすおそれがある。したがって、伸縮性製品を安定的に次工程へ搬送することが望まれている。
本発明の課題は、伸縮性製品を安定的に次工程へ搬送することができる伸縮性製品の搬送方法、伸縮性製品の製造方法、及び伸縮性製品の搬送装置を提供することにある。
本発明は、一方向に伸縮性を有する伸縮性製品を搬送するとともに複数の通気孔を有する搬送ベルトと、前記搬送ベルトに向けて開口するとともに前記伸縮性製品を前記搬送ベルト上に転写するために前記各通気孔を介して前記伸縮性製品を吸引する吸引力を発生する吸引ポートを有する吸引装置と、を備えた搬送装置を用いるとともに、前記伸縮性製品の伸縮方向と前記搬送ベルトにおける前記伸縮性製品の搬送方向に対して直交する方向である搬送直交方向とが一致するように前記伸縮性製品を前記搬送ベルト上に転写した状態で、前記伸縮性製品を前記搬送ベルトによって搬送する伸縮性製品の搬送方法である。
本発明の伸縮性製品の搬送方法の一実施形態では、前記搬送装置を、前記伸縮性製品における前記搬送ベルト上への転写が開始される転写開始領域と、前記転写開始領域よりも前記搬送方向の下流側に位置するとともに前記伸縮性製品における前記搬送ベルト上への転写が完了する転写完了領域と、前記転写完了領域よりも前記搬送方向の下流側に位置するとともに前記伸縮性製品を次工程へと搬送する次工程搬送領域と、に分ける。
本発明の伸縮性製品の搬送方法の一実施形態では、前記転写開始領域、前記転写完了領域、及び前記次工程搬送領域それぞれにおいて、前記伸縮性製品に対して、少なくとも前記搬送ベルトにおける前記搬送直交方向の中央部に位置する部位を前記吸引ポートから発生する吸引力によって吸引し、前記搬送ベルト上で前記伸縮性製品を前記搬送ベルトにおける前記搬送直交方向の中央部に向けて収縮させながら前記伸縮性製品を前記搬送ベルトによって搬送する。
本発明は、伸縮性製品が一方向に連なった製品連続体を製品単位に切断して前記伸縮性製品を製造する製造工程と、前記製造工程で製造された前記伸縮性製品を次工程へ搬送する搬送工程と、を有する、伸縮性製品の製造方法である。
本発明の伸縮性製品の製造方法の一実施形態では、前記搬送工程が、前記の本発明の伸縮性製品の搬送方法によって実施される。
本発明は、一方向に伸縮性を有する伸縮性製品を搬送するとともに複数の通気孔を有する搬送ベルトと、前記搬送ベルトに向けて開口するとともに前記伸縮性製品を前記搬送ベルト上に転写するために前記各通気孔を介して前記伸縮性製品を吸引する吸引力を発生する吸引ポートを有する吸引装置と、を備え、前記伸縮性製品の伸縮方向と前記搬送ベルトにおける前記伸縮性製品の搬送方向に対して直交する方向である搬送直交方向とが一致するように前記伸縮性製品を前記搬送ベルト上に転写した状態で、前記伸縮性製品を前記搬送ベルトによって搬送する伸縮性製品の搬送装置である。
本発明の伸縮性製品の搬送装置の一実施形態は、前記伸縮性製品における前記搬送ベルト上への転写が開始される転写開始領域と、前記転写開始領域よりも前記搬送方向の下流側に位置するとともに前記伸縮性製品における前記搬送ベルト上への転写が完了する転写完了領域と、前記転写完了領域よりも前記搬送方向の下流側に位置するとともに前記伸縮性製品を次工程へと搬送する次工程搬送領域と、を有する。
本発明の伸縮性製品の搬送装置の一実施形態では、前記吸引ポートは、前記転写開始領域、前記転写完了領域、及び前記次工程搬送領域それぞれにおいて、前記伸縮性製品が前記搬送ベルトによって搬送されつつ前記搬送直交方向の中央部に向けて収縮するように、少なくとも前記搬送ベルトにおける前記搬送直交方向の中央部に対して配置されている。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
本発明によれば、伸縮性製品を安定的に次工程へ搬送することができる。
図1は、本発明の搬送方法及び搬送装置によって搬送される伸縮性製品の一実施形態であるホルダの斜視図である。 図2は、図1に示すホルダの伸長状態における腹側部側の非肌対向面(外面)を模式的に示す平面図である。 図3は、図2のI-I線断面(図1に示すホルダの縦方向且つ厚み方向に沿う断面)を模式的に示す断面図である。 図4は、図1に示すホルダを用いた使い捨ておむつの一実施形態の模式的な斜視図である。 図5は、図4に示すおむつの展開且つ伸長状態における肌対向面側を一部破断して模式的に示す展開平面図である。 図6は、図1に示すホルダの製造工程の一部の模式図であり、本発明の搬送装置の一実施形態の概略図でもある。 図7は、図6に示す搬送装置の模式的な平面図である。 図8は、図6に示す搬送装置を構成する基板を示す平面図である。 図9は、本発明の搬送装置に対してホルダが転写開始領域に位置している状態を模式的に示す平面図である。 図10は、本発明の搬送装置においてホルダが転写開始領域で搬送ベルトに対して転写されている状態を模式的に示す断面図である。 図11は、本発明の搬送装置に対してホルダが転写完了領域に位置している状態を模式的に示す平面図である。 図12は、本発明の搬送装置においてホルダが転写完了領域で搬送ベルトに対して転写されている状態を模式的に示す断面図である。 図13は、本発明の搬送装置に対してホルダが次工程搬送領域に位置している状態を模式的に示す平面図である。 図14は、本発明の搬送装置の基板における他の実施形態を示す平面図である。 図15は、本発明の搬送装置の基板における他の実施形態を示す平面図である。 図16は、本発明の搬送装置の基板における他の実施形態を示す平面図である。 図17は、本発明の搬送装置の基板における他の実施形態を示す平面図である。 図18(a)は、図17のII-II線断面を模式的に示す断面図であり、図18(b)は、図17のIII-III線断面を模式的に示す断面図である。 図19は、図17の基板を部分的に破断して示す斜視図である。 図20は、図17の基板と搬送ベルトによって搬送されていくホルダとの関係を説明するための模式的な断面図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合がある。
図1~図3には、本発明の搬送方法及び搬送装置によって搬送される伸縮性製品の一実施形態であるホルダ1が示されている。また図4及び図5には、ホルダ1の使用例として、ホルダ1と、ホルダ1に止着された吸収性パッド11と、を含む、着用物品(吸収性物品)の一種である使い捨ておむつ10が示されている。図4に示すように、環状をなすホルダ1のホルダ側止着構造6に、吸収性パッド11のパッド側止着構造16を止着させることで、ホルダ1が有するウエスト開口部WHと、ホルダ1の縦方向Xの下端部と吸収性パッド11の長手方向に沿う両側縁部とで画成される一対のレッグ開口部LH,LHとを有する、おむつ10となる。なお、吸収性パッド11は、ホルダ1の構成部材ではない。
ホルダ1は、着用者の腰周りに環状に装着されるとともに、吸収性パッド11を着用者に装着した状態、すなわち着用状態に保持するものであり、着用者の身長方向に沿う縦方向X及びこれに直交する横方向Yを有している。ホルダ1の横方向Yは、着用者の胴周り方向に対応する。ホルダ1には、吸収性パッド11が有するパッド側止着構造16を脱着可能に止着可能なホルダ側止着構造6が設けられている。
ここで、吸収性パッド11について図4及び図5を参照しながら簡単に説明すると、吸収性パッド11は、着用者の肌から相対的に近い位置に配置された液透過性の表面シート12、着用者の肌から相対的に遠い位置に配置された液不透過性、液難透過性又は撥水性の裏面シート13、及び両シート12,13間に介在配置された吸収体14を含む。吸収性パッド11を構成するこれらの部材どうしは、接着剤等の公知の接合手段により一体とされている。吸収性パッド11は、平面視において一方向に長い形状をなし、おむつ10の装着時には、図4に示すように、その長手方向をホルダ1の縦方向Xに一致させる。吸収性パッド11の長手方向の両端部それぞれの肌対向面にはパッド側止着構造16が配置されており、このパッド側止着構造16をホルダ1のホルダ側止着構造6に止着させることで、吸収性パッド11をホルダ1に脱着可能に止着させることができる。
本明細書において「肌対向面」とは、吸収性物品、ホルダ、吸収性パッド等の着用物品又はその構成部材(例えばホルダのホルダ側止着構造)における、該着用物品の着用状態において着用者の肌側に向けられる面を指し、「非肌対向面」は、該着用物品又はその構成部材における、該着用物品の着用状態において肌側とは反対側に向けられる面を指す。
以下、ホルダ1について説明する。
図1~図3に示すように、ホルダ1は、着用者の腹側(前側)に配置される腹側部Fと、着用者の背側(後側)に配置される背側部Rとを有し、ホルダ1の主体をなすホルダ本体部2を備える。ホルダ本体部2は、ホルダ1の平面視における外形形状(輪郭)を形作っており、ホルダ1の縦方向Xの上端1a及び下端1bは、ホルダ本体部2の上端及び下端である。パッド側止着構造16はホルダ本体部2に固定されている。
本実施形態では、ホルダ1(ホルダ本体部2)は、図1に示すように環状をなしており、着用状態で着用者の胴部が挿入されるウエスト開口部WHを有している。具体的には、本実施形態のホルダ1では、腹側部F及び背側部Rそれぞれのホルダ本体部2どうしが、それらの長手方向両端部にて、接着剤、融着等の公知の接合手段によって互いに接合されて一対の接合部S,Sが形成されており、それら一対の接合部S,Sを介して腹側部Fと背側部Rとが連結し、環状を構成している。接合部Sは、一般的な非セパレートタイプのパンツ型使い捨ておむつにおけるサイドシール部に相当するものである。
なお、ホルダ1は、着用者の腰周りに環状に装着されるものであればよく、着用状態(使用状態)以外は環状でなくてもよい。例えば、ホルダ本体部2が一方向に長い帯状をなし、そのホルダ本体部2の長手方向の一端部と他端部とが着脱自在に結合可能になされており、未使用時は帯状、使用時(装着時)に、ホルダ本体部2の長手方向の一端部と他端部とを結合させて該ホルダ本体部2を環状にするようになされていてもよい。あるいは、ホルダ本体部2が横方向Yに複数の部材(例えば、腹側部Fに対応する部材と背側部Rに対応する部材)に分割され、且つそれら複数の部材どうしが一方向に着脱自在に連結可能になされており、使用時(装着時)に、それら複数の部材どうしを結合させて環状のホルダ本体部2を形成するようになされていてもよい。
本実施形態では、ホルダ1(ホルダ本体部2)は、図2に示す如き伸長状態の平面視において長方形形状をなし、縦方向Xの上端1a及び下端1bは、縦方向Xと直交する方向に平行な直線状である。
また、本実施形態では、腹側部Fと背側部Rとは、平面視において互いに同形状・同寸法であり、且つ接合部Sを破壊せずに維持した状態で腹側部Fと背側部Rとを重ね合わせたときにそれらの輪郭が一致する。
本実施形態では、ホルダ本体部2は、ホルダ1の非肌対向面(外面)を形成する外層シート3と、ホルダ1の肌対向面(内面)を形成する内層シート4とを含む。内層シート4は、ホルダ1の着用時に着用者の肌と接触し得る。
両シート3,4としては、それぞれ、各種製法による不織布、織布、樹脂製フィルムなどを用いることができる。各シート3,4として使用可能な不織布の具体例として、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ニードルパンチ不織布が挙げられ、単層構造でもよく、1種又は2種以上の不織布を積層した積層構造でもよい。
ホルダ側止着構造6は、図1等に示すように、ホルダ本体部2の非肌対向面(外面)に設けられており、より具体的には、外層シート3の非肌対向面に固定されている。なお、ホルダ側止着構造6はホルダ本体部2の肌対向面(内面)に設けられていてもよく、その場合は例えば、内層シート4の肌対向面にホルダ側止着構造6を固定することができる。
ホルダ側止着構造6としては、吸収性パッド11が有するパッド側止着構造16(図5参照)を脱着可能に止着可能なものであればよく、公知の着脱自在な止着構造を特に制限なく用いることができる。ホルダ側止着構造6及びパッド側止着構造16を含む止着構造として、機械的面ファスナーを例示できる。例えば、ホルダ側止着構造6として機械的面ファスナーのメス部材を用い、これに対応するパッド側止着構造16として機械的面ファスナーのオス部材を用いることができる。
ホルダ1は、一方向に伸縮性を有する伸縮性製品であるところ、本実施形態では、前記「一方向」すなわち伸縮方向は、横方向Yである。そして本実施形態では、ホルダ1にこの「横方向Yの伸縮性」を付与しているのは、図1~図3に示すように、横方向Yに伸縮可能に配置された複数の弾性部材5である。複数の弾性部材5は、外層シート3と内層シート4との間において、縦方向Xに間欠配置されている。また本実施形態では、図3に示すように、外層シート3の縦方向Xの上端部側が肌対向面側に折り返されて二層構造となっているところ、この外層シート3の二層構造を構成する一方と他方との間にも、弾性部材5が横方向Yに伸縮可能に配置されている。各弾性部材5は、周辺の他の部材と接着剤によって固定されている。弾性部材5の配置数、配置位置は特に制限されず、ホルダ1の着用者の身体に対するフィット性などを考慮して適宜設定し得る。
ホルダ1の着用状態では、弾性部材5の収縮により、ホルダ本体部2の表面(肌対向面、非肌対向面)を形成するシート状部材(外層シート3、内層シート4等)に、弾性部材5の収縮方向と交差する方向に延びる複数の襞(ギャザー)が形成され、これにより、ホルダ本体部2の横方向Yの全周にわたって該襞が実質的に連続した胴周りギャザーが形成される。
外層シート3及び内層シート4の一方又は両方は、横方向Yに伸縮性を有していてもよい。本発明の適用対象である「一方向に伸縮性を有する伸縮性製品」には、前述の弾性部材5の如き、一方向に伸縮可能に配置された弾性部材を備えていない形態が包含されるところ、斯かる弾性部材不具備の伸縮性製品においては、両シート3,4の一方又は両方が、横方向Yに伸縮性を有していることが好ましい。これにより、弾性部材不具備の伸縮性製品は、横方向Yに伸縮性を有する伸縮性製品となり得る。
次に、本発明の搬送方法及び搬送装置について、前述したホルダ1を搬送する搬送方法及び搬送装置を例にとり、図面を参照しながら説明する。
図6には、ホルダ1の搬送方法の実施に使用される搬送装置40が示されている。搬送装置40は、本発明の伸縮性製品の搬送装置の一実施形態である。搬送装置40は、ホルダ1の製造ラインで用いられている。前記製造ラインは、伸縮性製品が一方向に連なった製品連続体を製品単位に切断して伸縮性製品を製造する製造工程と、前記製造工程で製造された伸縮性製品を次工程へ搬送する搬送工程とを含む。前記製造工程は、具体的には、横方向Yに伸縮性を有するホルダ1が横方向Yに連なったホルダ前駆体1Aを製品単位に切断してホルダ1を製造する工程である。前記次工程は、例えば、ホルダ1を包材で包装する包装工程である。
搬送装置40は、ホルダ1を搬送する搬送ベルト41と、搬送ベルト41が掛装される複数のベルト駆動用ローラ42と、を備えている。また、ホルダ1の製造ラインでは、搬送装置40に加えて、切断装置43及び反転機44が用いられている。切断装置43及び反転機44は、搬送装置40の構成部材ではない。
前述したホルダ1は、図示しない製造装置によって形成される連続帯状のホルダ前駆体1A(製品連続体)を、切断装置43によって製品単位に切断することにより製造される。すなわち、ホルダ前駆体1Aは、複数のホルダ1の製品単位が横方向Yに一列に連なった帯状物であり、該帯状物の長手方向に隣り合う製品単位どうしの境界には、該長手方向と直交する方向に延びる前駆体接合部が形成されているところ、ホルダ前駆体1Aを、その長手方向を搬送方向として搬送しつつ、切断装置43によって該前駆体接合部にて切断することで、ホルダ1が連続的に製造される。
具体的には、切断装置43は、支持側ロール43a及び切断側ロール43bを備えている。支持側ロール43a及び切断側ロール43bそれぞれの回転軸線方向は互いに一致している。支持側ロール43a及び切断側ロール43bは、互いに逆回りに回転する。そして、支持側ロール43a及び切断側ロール43bが互いに逆回りに回転することにより、支持側ロール43aの外周面と切断側ロール43bの外周面との間にホルダ前駆体1Aが供給されるようになっている。
ホルダ前駆体1Aは、支持側ロール43aの外周面に沿って延びた状態で、支持側ロール43aの外周面と切断側ロール43bの外周面との間を通過する。支持側ロール43aは、ホルダ前駆体1Aを支持している。切断側ロール43bの外周面には、カッター刃43cが設けられている。そして、切断側ロール43bの回転に伴って、カッター刃43cが支持側ロール43aの外周面に対向すると、カッター刃43cが、支持側ロール43aの外周面と切断側ロール43bの外周面との間に供給されるホルダ前駆体1Aを切断する。これが繰り返し行われることにより、ホルダ前駆体1Aがホルダ前駆体1Aの長手方向において間欠的に切断され、ホルダ1が連続的に製造される。このように製造された各ホルダ1は、支持側ロール43aの外周面に支持されながら、反転機44に向けて送られる。
反転機44は、回転ローラ45と、複数の保持パッド部材46と、を備えている。反転機44は、回転ローラ45の回転軸線方向が、切断装置43の支持側ロール43a及び切断側ロール43bそれぞれの回転軸線方向と一致するように、切断装置43に対して配置されている。各保持パッド部材46は、回転軸部46aと、パッド部46bと、をそれぞれ有している。
各回転軸部46aは、回転ローラ45の外周面からそれぞれ突出している。各回転軸部46aは、回転ローラ45の外周面において、回転ローラ45の周方向に等間隔置きに配置されている。各回転軸部46aは、回転ローラ45に対して放射状に延びている。各回転軸部46aは、回転ローラ45に対して回転可能に支持されている。
各パッド部46bは、各回転軸部46aにおける回転ローラ45の外周面からの突出端部に設けられている。各パッド部46bは、各回転軸部46aと一体的に回転可能である。各パッド部46bは、ホルダ1を保持する保持面46cを有している。保持面46cは、回転軸部46aから離間する方向へ凸となる湾曲面である。各パッド部46bの保持面46cは、回転ローラ45の回転軸線周りに延びている。各パッド部46bの保持面46cは、同心円状に延びている。
各パッド部46bは、回転ローラ45が回転することにより、回転ローラ45の回転軸線を中心とする仮想円C1上を通過する。各パッド部46bが通過する仮想円C1上であって、切断装置43の支持側ロール43aに最も近い位置は、切断装置43の支持側ロール43aから送られてくるホルダ1をパッド部46bの保持面46cが受け取り可能な受け取り位置P1になっている。そして、各パッド部46bの保持面46cは、パッド部46bが受け取り位置P1を通過する際に、切断装置43の支持側ロール43aから送られてくる各ホルダ1を受け取って保持する。なお、各パッド部46bには、保持面46cにホルダ1を保持するための負圧を発生させる図示しない負圧発生部が設けられている。
各ホルダ1は、各パッド部46bの保持面46cに面接触した状態で保持されている。各ホルダ1は、保持面46cに沿って湾曲した状態で保持面46cに保持されている。受け取り位置P1でパッド部46bの保持面46cに保持されたホルダ1は、ホルダ1の横方向Yと回転ローラ45の回転方向とが一致している。
各パッド部46bが通過する仮想円C1上であって、搬送装置40の搬送ベルト41に最も近い位置は、パッド部46bの保持面46cに保持されているホルダ1を、搬送ベルト41上に転写する転写位置P2になっている。転写位置P2は、受け取り位置P1から回転ローラ45の周方向で略180度離間した位置に設定されている。パッド部46bが受け取り位置P1及び転写位置P2並びにそれらの間に位置するときは、前記負圧発生部の駆動により、保持面46cにホルダ1を保持するための負圧が発生し、パッド部46bが転写位置P2を通過して受け取り位置P1に至るまでの間は、保持面46cに該負圧が発生しないようになっている。そして、各パッド部46bの保持面46cに保持されている各ホルダ1は、回転ローラ45の回転に伴って、受け取り位置P1から転写位置P2に向けて移動して、転写位置P2を通過する際に前記負圧が発生しなくなることで、搬送ベルト41上に転写される。
搬送装置40の搬送ベルト41は、無端ベルトである。搬送ベルト41の走行経路の一部分は、転写位置P2を通過する接線L1に平行に延びている。搬送ベルト41は、各ベルト駆動用ローラ42が駆動することにより、走行経路上を駆動する。各パッド部46bの保持面46cに保持されている各ホルダ1は、転写位置P2を通過する接線L1に平行に延びる搬送ベルト41の走行経路上を走行する搬送ベルト41の部位に対して、転写位置P2において転写される。そして、搬送ベルト41上に転写されたホルダ1は、転写位置P2を通過する接線L1に平行に延びる搬送ベルト41の走行経路上で、搬送ベルト41によって搬送される。よって、搬送ベルト41の走行経路のうち、転写位置P2を通過する接線L1に平行に延びる搬送ベルト41の走行経路は、ホルダ1が搬送ベルト41によって搬送される搬送走行経路R1である。したがって、搬送ベルト41におけるホルダ1の搬送方向MDは、各転写位置P2を通過する接線L1が延びる方向に一致している。
また、反転機44は、パッド部46bが転写位置P2の直前に位置すると、回転軸部46aが90度回転し、パッド部46bが回転軸部46aと一体的に90度回転するように予め設定されている。これにより、転写位置P2において、パッド部46bの保持面46cに保持されているホルダ1が搬送ベルト41上に転写される際には、ホルダ1の横方向Yと搬送ベルト41におけるホルダ1の搬送方向MDに対して直交する方向である搬送直交方向CD(図7参照)とが一致する。よって、本実施形態の反転機44は、ホルダ1の横方向Yと搬送ベルト41の搬送直交方向CDとが一致するように、搬送ベルト41上にホルダ1を転写する。
したがって、搬送装置40では、ホルダ1の伸縮方向と搬送ベルト41におけるホルダ1の搬送方向MDに対して直交する方向である搬送直交方向CDとが一致するようにホルダ1を搬送ベルト41上に転写した状態で、ホルダ1を搬送ベルト41によって搬送する。よって、本実施形態の搬送方法では、このような搬送装置40を用いるとともに、ホルダ1の伸縮方向と搬送ベルト41におけるホルダ1の搬送方向MDに対して直交する方向である搬送直交方向CDとが一致するようにホルダ1を搬送ベルト41上に転写した状態で、ホルダ1を搬送ベルト41によって搬送する。
図7に示すように、搬送ベルト41は、複数の通気孔41aを有している。複数の通気孔41aは、搬送ベルト41の全面に亘って配置されている。複数の通気孔41aは、例えば、格子状に配列されている。なお、複数の通気孔41aは、格子状に配置されていなくてもよく、例えば、千鳥状に配列されていてもよい。各通気孔41aは、円孔形状である。各通気孔41aの孔径はそれぞれ同じである。なお、各通気孔41aの形状は、円孔形状に限らず、例えば、四角孔形状であってもよい。要は、搬送ベルト41が各通気孔41aを有することにより、搬送ベルト41が通気性を有する構成となっていればよく、各通気孔41aの形状は特に限定されるものではない。
図6に示すように、搬送装置40は、吸引装置50を備えている。吸引装置50は、装置本体部51と、基板52と、負圧発生部53と、を有している。装置本体部51は、搬送ベルト41の内側に配置されている。装置本体部51は、基板52が載置される基板載置面51aを有している。基板載置面51aは、搬送ベルト41の搬送走行経路R1に沿って延びている。また、負圧発生部53は、例えば、装置本体部51に内蔵されている。
基板52は、平板状である。基板52は、基板載置面51aに載置された状態で、装置本体部51に固定されている。基板52は、搬送ベルト41の搬送走行経路R1に沿って延びている。基板52は、基板52の厚み方向が、搬送ベルト41における搬送走行経路R1上を走行する部位の厚み方向に一致した状態で、基板載置面51aに載置されている。
図7及び図8に示すように、基板52は、平面視すると、長四角形状である。基板52は、基板52を平面視したときに、基板52の長辺が延びる方向である長辺方向が、搬送方向MDに一致するように、搬送ベルト41に対して配置されている。したがって、基板52を平面視したときに、基板52の短辺が延びる方向である短辺方向は、搬送直交方向CDに一致している。基板52の短辺方向の長さは、搬送ベルト41の搬送直交方向CDの長さよりも長い。なお、基板52の短辺方向の長さは、基板52における搬送直交方向CDの幅とも言える。
ここで、基板52における搬送直交方向CDの中央を搬送方向MDへ延びる直線を基板中央線L11とする。また、搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央を搬送方向MDへ延びる直線をベルト中央線L21とする。すると、基板52は、平面視において、基板中央線L11がベルト中央線L21と一致した状態で、搬送ベルト41に対して配置されている。したがって、基板52は、基板52における搬送直交方向CDの中央部が搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部と重なり合うように、搬送ベルト41に対して配置されている。
なお、「基板52における搬送直交方向CDの中央部」とは、基板52を搬送直交方向CDで3等分に分割したときに、中央に位置する部分である。そして、基板52における搬送直交方向CDの中央部と重なる搬送ベルト41の部分は、搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部である。さらに、基板52における搬送直交方向CDの中央部を搬送直交方向CDで挟む両側の部分は、基板52における搬送直交方向CDの両端部である。そして、基板52における搬送直交方向CDの両端部と重なる搬送ベルト41の部分は、搬送ベルト41における搬送直交方向CDの両端部である。搬送ベルト41における搬送直交方向CDの両端部は、搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部を搬送直交方向CDで挟む両側の部分である。
搬送装置40は、転写開始領域A1と、転写完了領域A2と、次工程搬送領域A3と、を有している。したがって、本発明の搬送方法では、搬送装置40を、転写開始領域A1と、転写完了領域A2と、次工程搬送領域A3と、に分けている。なお、図7では、転写開始領域A1に位置しているホルダ1を実線で示すとともに、転写完了領域A2及び次工程搬送領域A3に位置しているホルダ1を二点鎖線で示している。
ここで、転写開始領域A1とは、ホルダ1における搬送ベルト41上への転写が開始される領域である。「ホルダ1における搬送ベルト41上への転写が開始される」とは、「パッド部46bの保持面46cに保持されていたホルダ1が保持面46cから離間して搬送ベルト41に接触し始める」ことを言う。転写開始領域A1は、転写位置P2と少なくとも対向している。転写開始領域A1は、基板52における搬送方向MDの上流側に位置する領域である。
転写完了領域A2とは、転写開始領域A1よりも搬送方向MDの下流側に位置するとともにホルダ1における搬送ベルト41上への転写が完了する領域である。「ホルダ1における搬送ベルト41上への転写が完了する」とは、「ホルダ1全体が搬送ベルト41に対して接触している状態」のことを言う。転写完了領域A2は、基板52における転写位置P2よりも搬送方向MDの下流側に位置する領域である。転写完了領域A2における搬送方向MDの上流と転写開始領域A1における搬送方向MDの下流とは連続している。
次工程搬送領域A3とは、転写完了領域A2よりも搬送方向MDの下流側に位置するとともにホルダ1を次工程へと搬送する領域である。なお、「次工程」とは、例えば、ホルダ1を包材で包装する包装工程である。前記包装工程の具体例として、搬送ベルト41によって搬送される各ホルダ1を複数積層し、ホルダ1が複数積層されてなるホルダ積層体をパック詰めする工程が挙げられる。次工程搬送領域A3は、基板52における搬送方向MDの下流側に位置する領域である。次工程搬送領域A3における搬送方向MDの上流と転写完了領域A2における搬送方向MDの下流とは連続している。
図8に示すように、基板52には、吸引ポート55が複数形成されている。各吸引ポート55は、基板52を厚み方向に貫通している。各吸引ポート55は、搬送ベルト41に向けて開口している。なお、図8では、搬送ベルト41を二点鎖線で示している。各吸引ポート55は、細長楕円孔形状である。各吸引ポート55は、各吸引ポート55の長手方向が搬送方向MDと一致するように、基板52にそれぞれ形成されている。各吸引ポート55の形状は同じである。なお、各吸引ポート55の形状は特に限定されるものではなく、例えば、真円孔形状であったり、長四角孔形状であったりしてもよい。また、各吸引ポート55の形状がそれぞれ異なる形状であってもよい。
各吸引ポート55は、負圧発生部53から発生する負圧に伴い、ホルダ1を搬送ベルト41上に転写するために各通気孔41aを介してホルダ1を吸引する吸引力を発生する。したがって、吸引装置50は、搬送ベルト41に向けて開口するとともにホルダ1を搬送ベルト41上に転写するために各通気孔41aを介してホルダ1を吸引する吸引力を発生する吸引ポート55を有している。
基板52における搬送直交方向CDの中央部には、転写開始領域A1、転写完了領域A2、及び次工程搬送領域A3にかけて吸引ポート55が複数形成されている。基板52における搬送直交方向CDの中央部には、基板52の搬送直交方向CDに吸引ポート55が4つ並んで配置されたポート群が、搬送方向MDに等間隔置きに並んで配列されている。したがって、基板52の搬送直交方向CDの中央部に形成される複数の吸引ポート55は、格子状に配置されている。
基板52における搬送直交方向CDの中央部に配列されたポート群を形成する4つの吸引ポート55を含む搬送直交方向CDの幅を第1幅H1とすると、第1幅H1は、転写開始領域A1、転写完了領域A2、及び次工程搬送領域A3にかけて一定である。第1幅H1は、基板52における搬送直交方向CDの中央部に配列されたポート群を形成する4つの吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅とも言える。
そして、本実施形態において、複数の吸引ポート55は、転写開始領域A1、転写完了領域A2、及び次工程搬送領域A3それぞれにおいて、ホルダ1が搬送ベルト41によって搬送されつつ搬送直交方向CDの中央部に向けて収縮するように、少なくとも搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に対して配置されている。したがって、本発明の搬送方法では、転写開始領域A1、転写完了領域A2、及び次工程搬送領域A3それぞれにおいて、ホルダ1に対して、少なくとも搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に位置する部位を吸引ポート55から発生する吸引力によって吸引する。そして、搬送ベルト41上でホルダ1を搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に向けて収縮させながらホルダ1を搬送ベルト41によって搬送する。吸引装置50は、転写開始領域A1、転写完了領域A2、及び次工程搬送領域A3それぞれに対応する位置に配置される吸引ポート55がそれぞれ形成された基板52を有している。そして、基板52は、搬送ベルト41に沿って延びた状態で搬送ベルト41と対向するとともに各吸引ポート55がそれぞれ開口する対向面52aを有している。なお、図8は、基板52を対向面52a側から平面視した図である。
転写開始領域A1には、基板52における搬送直交方向CDの中央部に配列されたポート群が、搬送方向MDに2つ並んで配列されている。また、転写完了領域A2には、基板52における搬送直交方向CDの中央部に配列されたポート群が、搬送方向MDに3つ並んで配列されている。さらに、次工程搬送領域A3には、基板52における搬送直交方向CDの中央部に配列されているポート群が、搬送方向MDに3つ並んで配列されている。なお、転写開始領域A1、転写完了領域A2、及び次工程搬送領域A3それぞれにおいて、搬送方向MDに並んで配列されているポート群の数は特に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
転写開始領域A1において、基板52における搬送直交方向CDの両端部には、吸引ポート55が1つずつ形成されている。ここで、転写開始領域A1において、基板52における搬送直交方向CDの両端部に形成されている各吸引ポート55を、第1吸引ポート55aとする。各第1吸引ポート55aは、転写開始領域A1における搬送方向MDの下流側に位置する部分に配置されている。各第1吸引ポート55aは、転写開始領域A1において、基板52における搬送直交方向CDの中央部に配列された2つのポート群のうち、搬送方向MDにおいて下流に位置するポート群を形成する4つの吸引ポート55を挟む位置に配置されている。各第1吸引ポート55aは、転写開始領域A1に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する。転写開始領域A1において、基板52における搬送直交方向CDの中央部に配列されたポート群のうち、搬送方向MDにおいて最も下流に位置するポート群を形成する4つの吸引ポート55、及び各第1吸引ポート55aを含む搬送直交方向CDの幅を第2幅H2とする。すると、第2幅H2は、第1幅H1よりも大きい。なお、第2幅H2は、各第1吸引ポート55aにおける搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅でもある。
また、転写開始領域A1において、基板52における搬送直交方向CDの中央部に配列された2つのポート群のうち、搬送方向MDの上流に位置するポート群に対して、基板52における搬送直交方向CDの両側に位置する部位には、吸引ポート55は形成されていない。したがって、本実施形態では、転写開始領域A1に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が、搬送方向MDの上流から下流に向かうにつれて、第1幅H1<第2幅H2のように、徐々に大きくなっていく。第2幅H2は、転写開始領域A1に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が最大となる部分である。
図9に示すように、第2幅H2は、転写開始領域A1で搬送されるホルダ1における横方向Yの幅H11よりも小さい。したがって、転写開始領域A1に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅(第2幅H2)が、転写開始領域A1で搬送されるホルダ1における伸縮方向の幅H11よりも小さい。
図8に示すように、転写完了領域A2において、基板52における搬送直交方向CDの両端部には、基板52の搬送直交方向CDに吸引ポート55が2つ並んで配置されたポート群が1つずつ形成されている。ここで、転写完了領域A2において、基板52における搬送直交方向CDの両端部に1つずつ形成された各ポート群を、第1ポート群55bとする。各第1ポート群55bは、転写完了領域A2における搬送方向MDの上流側に位置する部分に配置されている。各第1ポート群55bは、転写完了領域A2において、基板52における搬送直交方向CDの中央部に配列された3つのポート群のうち、搬送方向MDにおいて最も上流に位置するポート群を形成する4つの吸引ポート55を挟む位置に配置されている。各第1ポート群55bを形成する2つの吸引ポート55のうち、搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する吸引ポート55それぞれは、転写完了領域A2に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する。
また、転写完了領域A2において、基板52における搬送直交方向CDの両端部には、各第1ポート群55bの吸引ポート55とは別に、吸引ポート55がさらに1つずつ形成されており、この各吸引ポート55を第2吸引ポート55cとする。各第2吸引ポート55cは、転写完了領域A2において、基板52における搬送直交方向CDの中央部に配列された3つのポート群のうち、搬送方向MDにおいて上流から2番目に位置するポート群を形成する4つの吸引ポート55を挟む位置に配置されている。
転写完了領域A2において、基板52における搬送直交方向CDの中央部に配列された3つのポート群のうち、搬送方向MDにおいて最も上流に位置するポート群を形成する4つの吸引ポート55、及び各第1ポート群55bを形成する2つの吸引ポート55を含む搬送直交方向CDの幅を第3幅H3とする。すると、第3幅H3は、第2幅H2よりも大きい。なお、第3幅H3は、各第1ポート群55bを形成する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅でもある。
また、転写完了領域A2において、基板52における搬送直交方向CDの中央部に配列された3つのポート群のうち、搬送方向MDにおいて上流から2番目に位置するポート群を形成する4つの吸引ポート55、及び各第2吸引ポート55cを含む搬送直交方向CDの幅を第4幅H4とする。すると、第4幅H4は、第3幅H3よりも小さい。なお、第4幅H4は、各第2吸引ポート55cにおける搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅でもある。
さらに、転写完了領域A2において、基板52における搬送直交方向CDの中央部に配列された3つのポート群のうち、搬送方向MDにおいて最も下流に位置するポート群に対して、基板52における搬送直交方向CDの両側に位置する部位には、吸引ポート55は形成されていない。したがって、本実施形態では、転写完了領域A2に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が、搬送方向MDの上流から下流に向かうにつれて、第3幅H3>第4幅H4>第1幅H1のように、徐々に小さくなっていく。
転写完了領域A2において、基板52における搬送直交方向CDの中央部に配列された3つのポート群のうち、搬送方向MDにおいて最も下流に位置するポート群を形成する4つの吸引ポート55を含む幅は、転写完了領域A2に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が最小となる部分である。
一方で、第3幅H3は、転写完了領域A2に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が最大となる部分である。そして、本実施形態では、第3幅H3が第2幅H2よりも大きい。したがって、転写完了領域A2に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が最大となる部分の幅(第3幅H3)が、転写開始領域A1に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅(第2幅H2)よりも大きい。
次工程搬送領域A3において、基板52における搬送直交方向CDの中央部に配列された各ポート群それぞれに対して、基板52における搬送直交方向CDの両側に位置する部位には、吸引ポート55は形成されていない。したがって、本実施形態では、次工程搬送領域A3に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が、搬送方向MDで一定になっている。そして、本実施形態では、次工程搬送領域A3に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が、転写完了領域A2に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が最小となる部分の幅と同じである。
なお、図示していないが、次工程搬送領域A3に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が、転写完了領域A2に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が最小となる部分の幅よりも小さくてもよい。図示の形態は、いずれも前者及び後者ともに第1幅H1で同じである。要は、次工程搬送領域A3に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が、転写完了領域A2に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が最小となる部分の幅以下であるとよい。
次工程搬送領域A3に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅は、次工程搬送領域A3で搬送されるホルダ1における横方向Yの幅H12(図13参照)よりも小さい。したがって、次工程搬送領域A3に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅は、次工程搬送領域A3で搬送されるホルダ1における伸縮方向の幅よりも小さくなるように設定されている。
次に、本発明の搬送方法を説明しながら、本実施形態の作用効果を説明する。
図9及び図10に示すように、転写開始領域A1では、ホルダ1に対して、搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に位置する部位を吸引ポート55から発生する吸引力によって吸引する。これにより、ホルダ1において、搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に位置する部位が転写開始領域A1において収縮し難くなる。その結果として、ホルダ1において、搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に位置する部位が、転写開始領域A1においてホルダ1の収縮の基準箇所となる。
図10に示すように、各ホルダ1は、パッド部46bの保持面46cに沿って湾曲した状態で保持面46cに保持されている。このため、転写開始領域A1において、保持面46cに保持されているホルダ1が搬送ベルト41上に転写される際には、ホルダ1の横方向Yの中央部が、ホルダ1の横方向Yの両端部よりも先に搬送ベルト41に接触し始める。そして、転写開始領域A1において、搬送ベルト41に転写されたホルダ1は、搬送ベルト41によって転写完了領域A2に向けて搬送されていく。
図11及び図12に示すように、続けて、転写完了領域A2でも、ホルダ1に対して、搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に位置する部位を吸引ポート55から発生する吸引力によって吸引する。これによれば、ホルダ1において、搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に位置する部位が、転写開始領域A1に続けて、転写完了領域A2においても収縮し難くなる。その結果として、ホルダ1において、搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に位置する部位が、転写完了領域A2においてもホルダ1の収縮の基準箇所となる。
そして、転写完了領域A2では、ホルダ1に対して、搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に位置する部位に加えて、搬送ベルト41における搬送直交方向CDの両端部に位置する部位を吸引ポート55から発生する吸引力によって吸引する。これにより、図12に示すように、転写完了領域A2では、ホルダ1の横方向Yの中央部に加えて、ホルダ1の横方向Yの両端部も徐々に搬送ベルト41に転写されていく。したがって、ホルダ1全体を搬送ベルト41に転写し易くすることができる。
図11に示すように、転写完了領域A2では、吸引ポート55から発生する吸引力を搬送方向MDの上流側から下流側に向かうにつれて搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に向けて徐々に収束させながらホルダ1を吸引ポート55から発生する吸引力によって吸引する。これによれば、転写完了領域A2でホルダ1が搬送されていくにつれて、ホルダ1において、搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に向けた収縮が促進され易くなるとともに、転写完了領域A2でのホルダ1の収縮の基準箇所を安定させることができる。このようにして、転写完了領域A2において、搬送ベルト41に対するホルダ1の転写が完了し、続けて、ホルダ1は、搬送ベルト41によって次工程搬送領域A3に向けて搬送されていく。
図13に示すように、次工程搬送領域A3では、吸引ポート55から発生する吸引力を搬送方向MDで一定としながらホルダ1を吸引ポート55から発生する吸引力によって吸引する。これによれば、次工程搬送領域A3でホルダ1が搬送されていく際に、ホルダ1の収縮度合を一定にし易くすることができる。したがって、ホルダ1をさらに安定的に次工程へ搬送し易くすることができる。
また、図13に示すように、次工程搬送領域A3に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅は、次工程搬送領域A3で搬送されるホルダ1における伸縮方向の幅よりも小さい。これによれば、次工程搬送領域A3でホルダ1が搬送されていく際に、搬送ベルト41上でホルダ1を搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に向けて収縮させながらホルダ1を搬送ベルト41によって搬送することができる。
以上により、本発明の搬送方法によれば、転写開始領域A1、転写完了領域A2、及び次工程搬送領域A3それぞれにおいて、ホルダ1に対して、少なくとも搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に位置する部位を吸引ポート55から発生する吸引力によって吸引することで、ホルダ1において、搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に位置する部位が収縮し難くなる。その結果として、ホルダ1において、搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に位置する部位が、ホルダ1の収縮の基準箇所となる。したがって、搬送ベルト41上でホルダ1を搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に向けて収縮させながらホルダ1を搬送ベルト41によって搬送することができる。よって、ホルダ1の製造ラインにおいて、搬送ベルト41によって搬送される各ホルダ1の位置が、搬送直交方向CDで各々ずれてしまうことが抑制されるため、搬送ベルト41によって搬送される各ホルダ1の位置が各々ずれた状態で搬送されることが抑制される。その結果、ホルダ1を安定的に次工程へ搬送することができる。
なお、本実施形態では、ホルダ1を搬送装置40によって搬送したが、例えば、搬送装置40によって、伸縮性製品として、ホルダ1ではなく、吸収体を有する吸収性パッド11と吸収体を有しないホルダ1とが予め一体形成されている使い捨ておむつ等の吸収性物品を搬送してもよい。つまり、セパレートタイプではない吸収性物品を搬送装置40によって搬送してもよい。セパレートタイプではない吸収性物品は、他の部材に比べて剛性が高く収縮し難い吸収体を有しているため、吸収体が吸収性物品の収縮の基準箇所となり得る。しかし、ホルダ1は、吸収体のような収縮の基準箇所となり得る部位が無い。したがって、ホルダ1のような、吸収体を有しない物品は、本発明の搬送方法によって搬送する伸縮性製品として好適である。
図14以降には、本発明の搬送装置40の他の実施形態が示されている。後述する他の実施形態については、前記実施形態と異なる構成を主に説明し、同様の構成は同一の符号を付して説明を省略する。後述する実施形態において特に説明しない構成は、前記実施形態についての説明が適宜適用される。
図14に示す実施形態のように、転写開始領域A1において、基板52における搬送直交方向CDの中央部に配列された2つのポート群のうち、搬送方向MDの上流に位置するポート群に対して、基板52における搬送直交方向CDの両側に位置する部位にも、第1吸引ポート55aのように、吸引ポート55が形成されていてもよい。そして、図14に示す実施形態のように、転写開始領域A1に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が、常に第2幅H2になっていてもよい。よって、図14に示す実施形態のように、転写開始領域A1に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が、搬送方向MDの上流から下流に向かうにつれて徐々に大きくなっておらず、一定であってもよい。
また、図15に示す実施形態のように、転写開始領域A1に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が、第3幅H3と同じ幅であってもよい。要は、転写開始領域A1に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が、転写完了領域A2に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が最大となる部分の幅と同じであってもよい。
図16に示す実施形態のように、複数の吸引ポート55が、千鳥状に配列されていてもよい。例えば、図16に示すように、基板52における搬送直交方向CDの中央部において、転写開始領域A1、転写完了領域A2、及び次工程搬送領域A3にかけて形成された複数の吸引ポート55が、千鳥状に配列されていてもよい。これによれば、転写開始領域A1、転写完了領域A2、及び次工程搬送領域A3それぞれでのホルダ1の収縮の基準箇所を安定させることができる。
図17に示す実施形態のように、対向面52aには、連通溝56が複数形成されていてもよい。図17及び図18(a)に示すように、各連通溝56は、搬送方向MDに延びるとともに、転写開始領域A1、転写完了領域A2、及び次工程搬送領域A3それぞれに対応する位置に配置される各吸引ポート55を搬送方向MDで連通させる。具体的には、各連通溝56は、基板52における搬送直交方向CDの中央部において、転写開始領域A1、転写完了領域A2、及び次工程搬送領域A3にかけて形成された各吸引ポート55を搬送方向MDで連通させる。各連通溝56は、基板52における長辺方向の両端縁にそれぞれ開口している。したがって、各連通溝56は、基板52における搬送方向MDの両端に位置する縁部に開口している。
図18(a)及び図19に示すように、各連通溝56の底面56aは、平坦面状である。各連通溝56の底面56aは、各吸引ポート55における対向面52a側の縁部に連続している。図20に示すように、各連通溝56の底面56aは、対向面52aよりも搬送ベルト41から離間した位置に配置されている。
図17及び図18(b)に示すように、対向面52aには、連通溝57が形成されていてもよい。連通溝57は、各第1吸引ポート55a、各第1ポート群55bを形成する2つの吸引ポート55のうち、搬送直交方向CDで中央部寄りに位置する吸引ポート55、及び各第2吸引ポート55cを搬送方向MDで連通させる。各連通溝57の底面57aは、平坦面状である。各連通溝57の底面57aは、各第1吸引ポート55a、各第1ポート群55bを形成する2つの吸引ポート55のうち、搬送直交方向CDで中央部寄りに位置する吸引ポート55、及び各第2吸引ポート55cそれぞれにおける対向面52a側の縁部に連続している。各連通溝57の底面57aは、対向面52aよりも搬送ベルト41から離間した位置に配置されている。
図20に示すように、例えば、ホルダ1の一部分が、吸引ポート55から発生する吸引力によって引き込まれて、搬送ベルト41の通気孔41aを通過して吸引ポート55に向けて飛び出している場合がある。この場合であっても、搬送ベルト41によってホルダ1が搬送されている際には、ホルダ1における搬送ベルト41の通気孔41aを通過して吸引ポート55に向けて飛び出している部位は、連通溝56の内側を通過していく。したがって、搬送ベルト41によってホルダ1が搬送されている際に、ホルダ1における搬送ベルト41の通気孔41aを通過して吸引ポート55に向けて飛び出している部位が、吸引ポート55における対向面52a側の開口縁と搬送ベルト41との間に挟み込まれてしまうことが回避されている。
また、基板52に各連通溝56,57が形成されているため、基板52に各連通溝56,57が形成されていない場合に比べると、各連通溝56,57が形成されている分だけ、各吸引ポート55から発生する吸引力によって引き込まれる空気が拡散され易くなる。したがって、各吸引ポート55から発生する吸引力によってホルダ1を効率よく吸引することができる。
本発明は前記実施形態に何ら制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、前記実施形態では、転写完了領域A2に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が、搬送方向MDの上流から下流に向かうにつれて徐々に小さくなっていたが、これに限らない。例えば、転写完了領域A2に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が、搬送方向MDで一定になっていてもよい。
また、前記実施形態では、次工程搬送領域A3に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が、搬送方向MDで一定になっていたが、これに限らない。例えば、次工程搬送領域A3に存在する吸引ポート55における搬送直交方向CDで最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の搬送直交方向CDの幅が、搬送方向MDの上流から下流に向かうにつれて徐々に小さくなっていてもよい。
また、例えば、転写開始領域A1において、基板52における搬送直交方向CDの両端部に、第1吸引ポート55aが形成されていなくてもよい。さらに、例えば、転写完了領域A2において、基板52における搬送直交方向CDの両端部に、第1ポート群55b及び第2吸引ポート55cが形成されていなくてもよい。要は、吸引ポート55が、転写開始領域A1、転写完了領域A2、及び次工程搬送領域A3それぞれにおいて、少なくとも搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に向けて開口していればよい。
また、例えば、基板52における搬送直交方向CDの中央部に、転写開始領域A1、転写完了領域A2、及び次工程搬送領域A3にかけて延びる吸引ポートが1つだけ形成されていてもよい。要は、本発明の搬送方法では、転写開始領域A1、転写完了領域A2、及び次工程搬送領域A3それぞれにおいて、ホルダ1に対して、少なくとも搬送ベルト41における搬送直交方向CDの中央部に位置する部位を吸引ポートから発生する吸引力によって吸引できればよい。したがって、吸引ポートの数は特に限定されるものではない。
1 ホルダ(伸縮性製品)
40 搬送装置
41 搬送ベルト
41a 通気孔
50 吸引装置
52 基板
52a 対向面
55 吸引ポート
A1 転写開始領域
A2 転写完了領域
A3 次工程搬送領域

Claims (15)

  1. 一方向に伸縮性を有する伸縮性製品を搬送するとともに複数の通気孔を有する搬送ベルトと、前記搬送ベルトに向けて開口するとともに前記伸縮性製品を前記搬送ベルト上に転写するために前記各通気孔を介して前記伸縮性製品を吸引する吸引力を発生する吸引ポートを有する吸引装置と、を備えた搬送装置を用いるとともに、前記伸縮性製品の伸縮方向と前記搬送ベルトにおける前記伸縮性製品の搬送方向に対して直交する方向である搬送直交方向とが一致するように前記伸縮性製品を前記搬送ベルト上に転写した状態で、前記伸縮性製品を前記搬送ベルトによって搬送する伸縮性製品の搬送方法であって、
    前記搬送装置を、前記伸縮性製品における前記搬送ベルト上への転写が開始される転写開始領域と、前記転写開始領域よりも前記搬送方向の下流側に位置するとともに前記伸縮性製品における前記搬送ベルト上への転写が完了する転写完了領域と、前記転写完了領域よりも前記搬送方向の下流側に位置するとともに前記伸縮性製品を次工程へと搬送する次工程搬送領域と、に分け、
    前記転写開始領域、前記転写完了領域、及び前記次工程搬送領域それぞれにおいて、前記伸縮性製品に対して、少なくとも前記搬送ベルトにおける前記搬送直交方向の中央部に位置する部位を前記吸引ポートから発生する吸引力によって吸引し、前記搬送ベルト上で前記伸縮性製品を前記搬送ベルトにおける前記搬送直交方向の中央部に向けて収縮させながら前記伸縮性製品を前記搬送ベルトによって搬送する、ことを特徴とする伸縮性製品の搬送方法。
  2. 前記転写開始領域では、前記伸縮性製品に対して、前記搬送ベルトにおける前記搬送直交方向の中央部に位置する部位を前記吸引ポートから発生する吸引力によって吸引し、
    前記転写完了領域では、前記伸縮性製品に対して、前記搬送ベルトにおける前記搬送直交方向の中央部に位置する部位に加えて、前記搬送ベルトにおける前記搬送直交方向の両端部に位置する部位を前記吸引ポートから発生する吸引力によって吸引する、請求項1に記載の伸縮性製品の搬送方法。
  3. 前記転写完了領域では、前記吸引ポートから発生する吸引力を前記搬送方向の上流側から下流側に向かうにつれて前記搬送ベルトにおける前記搬送直交方向の中央部に向けて徐々に収束させながら前記伸縮性製品を前記吸引ポートから発生する吸引力によって吸引する、請求項1又は2に記載の伸縮性製品の搬送方法。
  4. 前記次工程搬送領域では、前記吸引ポートから発生する吸引力を前記搬送方向で一定としながら前記伸縮性製品を前記吸引ポートから発生する吸引力によって吸引する、請求項1~3のいずれか一項に記載の伸縮性製品の搬送方法。
  5. 伸縮性製品が一方向に連なった製品連続体を製品単位に切断して前記伸縮性製品を製造する製造工程と、
    前記製造工程で製造された前記伸縮性製品を次工程へ搬送する搬送工程と、を有し、
    前記搬送工程が、請求項1~4のいずれか一項に記載の搬送方法によって実施される、ことを特徴とする伸縮性製品の製造方法。
  6. 一方向に伸縮性を有する伸縮性製品を搬送するとともに複数の通気孔を有する搬送ベルトと、前記搬送ベルトに向けて開口するとともに前記伸縮性製品を前記搬送ベルト上に転写するために前記各通気孔を介して前記伸縮性製品を吸引する吸引力を発生する吸引ポートを有する吸引装置と、を備え、前記伸縮性製品の伸縮方向と前記搬送ベルトにおける前記伸縮性製品の搬送方向に対して直交する方向である搬送直交方向とが一致するように前記伸縮性製品を前記搬送ベルト上に転写した状態で、前記伸縮性製品を前記搬送ベルトによって搬送する伸縮性製品の搬送装置であって、
    前記伸縮性製品における前記搬送ベルト上への転写が開始される転写開始領域と、前記転写開始領域よりも前記搬送方向の下流側に位置するとともに前記伸縮性製品における前記搬送ベルト上への転写が完了する転写完了領域と、前記転写完了領域よりも前記搬送方向の下流側に位置するとともに前記伸縮性製品を次工程へと搬送する次工程搬送領域と、を有し、
    前記吸引ポートは、前記転写開始領域、前記転写完了領域、及び前記次工程搬送領域それぞれにおいて、前記伸縮性製品が前記搬送ベルトによって搬送されつつ前記搬送直交方向の中央部に向けて収縮するように、少なくとも前記搬送ベルトにおける前記搬送直交方向の中央部に対して配置されている、ことを特徴とする伸縮性製品の搬送装置。
  7. 前記転写完了領域に存在する前記吸引ポートにおける前記搬送直交方向で最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の前記搬送直交方向の幅が最大となる部分の幅が、前記転写開始領域に存在する前記吸引ポートにおける前記搬送直交方向で最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の前記搬送直交方向の幅よりも大きい、請求項6に記載の伸縮性製品の搬送装置。
  8. 前記転写完了領域に存在する前記吸引ポートにおける前記搬送直交方向で最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の前記搬送直交方向の幅が、前記搬送方向の上流から下流に向かうにつれて徐々に小さくなっていく、請求項6又は7に記載の伸縮性製品の搬送装置。
  9. 前記次工程搬送領域に存在する前記吸引ポートにおける前記搬送直交方向で最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の前記搬送直交方向の幅が、前記搬送方向で一定になっている、請求項6~8のいずれか一項に記載の伸縮性製品の搬送装置。
  10. 前記転写開始領域に存在する前記吸引ポートにおける前記搬送直交方向で最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の前記搬送直交方向の幅が、前記搬送方向の上流から下流に向かうにつれて徐々に大きくなっていく、請求項6~9のいずれか一項に記載の伸縮性製品の搬送装置。
  11. 前記吸引装置は、前記吸引ポートを複数有し、
    前記複数の吸引ポートは、千鳥状に配列されている、請求項6~10のいずれか一項に記載の伸縮性製品の搬送装置。
  12. 前記次工程搬送領域に存在する前記吸引ポートにおける前記搬送直交方向で最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の前記搬送直交方向の幅が、前記転写完了領域に存在する前記吸引ポートにおける前記搬送直交方向で最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の前記搬送直交方向の幅が最小となる部分の幅以下である、請求項6~11のいずれか一項に記載の伸縮性製品の搬送装置。
  13. 前記転写開始領域に存在する前記吸引ポートにおける前記搬送直交方向で最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の前記搬送直交方向の幅が、前記転写開始領域で搬送される前記伸縮性製品における伸縮方向の幅よりも小さい、請求項6~12のいずれか一項に記載の伸縮性製品の搬送装置。
  14. 前記次工程搬送領域に存在する前記吸引ポートにおける前記搬送直交方向で最も両端にそれぞれ位置する縁同士の間の前記搬送直交方向の幅が、前記次工程搬送領域で搬送される前記伸縮性製品における伸縮方向の幅よりも小さい、請求項6~13のいずれか一項に記載の伸縮性製品の搬送装置。
  15. 前記吸引装置は、前記転写開始領域、前記転写完了領域、及び前記次工程搬送領域それぞれに対応する位置に配置される前記吸引ポートがそれぞれ形成された基板を有し、
    前記基板は、前記搬送ベルトに沿って延びた状態で前記搬送ベルトと対向するとともに前記各吸引ポートがそれぞれ開口する対向面を有し、
    前記対向面には、前記搬送方向に延びるとともに、前記転写開始領域、前記転写完了領域、及び前記次工程搬送領域それぞれに対応する位置に配置される前記各吸引ポートを前記搬送方向で連通させる連通溝が形成されている、請求項6~14のいずれか一項に記載の伸縮性製品の搬送装置。
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