JP4521294B2 - 着用物品製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、おむつなどの着用物品製造方法に関し、特に、シート部材がそのシート長方向をその流れ方向に向け、尿、血液といった生理排出物を受ける吸収体の縦方向が上記流れ方向と交差する状態で、上記吸収体をシート部材の着用物品部ごとに接合する、いわゆる横流れの着用物品製造方法に関する。
従来から、腹止めベルトを有する紙着用物品やサイドパネルを胴回りに有する紙着用物品などのように、胴回りに腹側部と背側部間を繋ぐための接続部を備えた着用物品が製造されている。この種の着用物品を製造する方法として、例えば、特許文献1の着用物品製造方法では、Sカットした一対のベルト片を縦流れの吸収体に接合し、ベルト片の一部を切り落とすことにより腹止めベルトを形成している。また、特許文献2の着用物品製造方法では、2枚のベルト部材を重ねた状態で吸収体に接合している。
特開平10−315228号公報 特開2003−93443号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2の着用物品製造方法では、一対のベルト片を個別に接合する必要があり、接合工程が複雑である。また、特許文献1の着用物品製造方法では、ベルト片の一部を切り落とすため、素材に無駄が生じていた。また、特許文献2の着用物品製造方法では、2つのベルト部材を用意し、これらを重ね合わせる必要があり、工程が複雑になる。このように、特許文献1および特許文献2の着用物品製造方法では、いずれも製造効率の点で改良の余地があった。
そこで、この発明の課題は、胴回りに腹側部と背側部間を繋ぐための接続部を備えた着用物品を効率よく製造することができる着用物品製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、この発明は、胴回りに腹側部と背側部と両部を繋ぐ一対の接続部とを備えた着用物品を横流れで連続形成する着用物品製造方法において、上記接続部が流れ方向に対向一対で連設されている母材を隣接する2つの着用物品部の腹側部間および背側部間のいずれか一方部間に渡すことにより、一方の接続部をその取付部で下流側の一方部に接触させて下流側の着用物品部から食み出ないように配置し、他方の接続部をその取付部で上流側の一方部に接触させて上流側の着用物品部から食み出ないように配置する母材配置工程と、上記取付部と上記一方部とを接合する母材接合工程とを含むようにした。
ここで、着用物品の「胴回り」とは、吸収体を股間に保持するために着用者の胴を取り囲む部分であり、外側シート、内側シート、デザインシート、弾性部材、サイドパネル、および腹止めベルト等を選択的に組み合わせて構成される。また、「腹側部」とは、着用物品の胴回りのうち、その着用者の腹部に接触する部分をいい、また、「背側部」とは、その着用者の背中に接触する部分をいう。また、「両部を繋ぐ一対の接続部」には、上記サイドパネルのように腹側部と背側部に渡すように一体接合される胴側部材や、腹止めベルトのように腹側部または背側部の一方部と一体接合され、着用する際に他方部に渡すようにして両部を繋ぐ帯部材から構成される。
「着用物品部」とは、シート部材や弾性部材を重ねる等して連続的に着用物品を形成していく横流れの着用物品製造方法の諸工程において、最終的に1つの着用物品に形成される領域をいい、この着用物品部の腹側部および背側部とは、それぞれ最終的に1つの着用物品の腹側部、1つの着用物品の背側部に形成される領域をいう。また、「母材を渡す」とは、上記母材が2つの着用物品部間を流れ方向に跨ぐ状態、或は、2つの着用物品部間にべったりと接触する状態も含まれる。したがって、上記取付部は、上記母材のうち、その流れ方向における一部分から構成される。
上記構成によれば、一方の接続部の取付部と下流側の一方部とが接合され、他方の接続部の取付部と上流側の一方部とが接合される。このため、各接続部を個別に配置する必要がない。また、各接合部は、接合状態でそれぞれの対応する着用物品部から食み出ていない。このため、この状態で上記2つの着用物品部を着用物品ごとに切り分けると、上記母材は、切り落し片を生じることなく接続部ごとに分割される。すなわち、上記母材は、上記接続部が流れ方向に対向一対で連設されているため、ある着用物品に備わる一対の接続部のうちの一方は、下流側に連続していた着用物品の他方の接続部と共取りされることになる。また、一対の接続部のうちの他方は、上流側に連続していた着用物品の一方の接続部と共取りされることになる。
具体的には、上記母材は、上記接続部として一対の腹止めベルト片がベルト長方向に対向一対で形成されたベルト母材からなる構成を採用することができる。この構成によれば、腹止めベルトを有する着用物品を製造することができる。
上記ベルト母材を用いる構成においては、上記腹止めベルト片がベルト止め部を有し、上記着用物品部を縦方向に2つ折りしてパンツ状とする折り重ね工程を含み、この折り重ね工程において、上記ベルト止め部により上記腹側部および上記背側部を仮接合する構成を採用することができる。この構成によれば、ベルト型着用物品を形成する場合でも、パンツ型着用物品を形成する場合と同様の切断線長で着用物品ごとに切り分けることができる。さらに、切り分けた着用物品を包装する際に、腹止めベルトを畳む必要もない。
また、上記母材は、各接続部や取付部が構造上明確に対向一対に分かれている必要はない。
例えば、上記母材が、シート状で、かつ一方の表面層の融点が他方の表面層よりも低く設けられた積層材からなり、上記母材配置工程よりも下流側に上記着用物品部を縦方向に2つ折りしてパンツ状とする折り重ね工程を含み、上記母材配置工程において、上記母材を、上記一方の表面層がリング外側面を構成し、かつ上記他方の表面層がリング内側面を構成するリング状として上記一方部間に渡し、
上記折り重ね工程において、上記リング外側面を他方部間にも渡し、上記母材接合工程では、上記リング外側面が上記一方部および他方部に接触する部分を、上記一方の表面層の融点温度以上で上記他方の表面層の融点温度以下で加熱することにより接触相手に対して融着させる構成を採用することができる。この構成によれば、上記積層材の分割片からなるサイドパネルを一対で備えた着用物品を製造することができる。なお、この構成では、上記シール工程の加熱により上記母材接合工程を実施すると、製造工程をより簡略化することができる。
また、上記母材に少なくとも1つの折り返し部を形成し、その底辺部を上記取付部とする構成を採用することができる。この構成によれば、上記母材が長さを有する場合、例えば、上記ベルト片のベルト長が長い場合でも所定の着用物品部から食み出すことがないように設置することができる。上記母材がより長さを有する場合には、上記折り返し部を複数形成すればよい。なお、上記母材配置工程においては、上記母材を、予め、Ω状や折り返し形状に形成した状態で配置してもよい。
以上に述べたように、この発明によれば、一対の接続部を、容易、かつ切り落とし片が生じないように設けることが可能である。したがって、胴回りに腹側部と背側部間を繋ぐための接続部を備えた着用物品を効率よく製造することができる。
以下、この発明の第1実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1(a)は、第1実施形態に係る着用物品製造方法によって形成される着用物品部をパンツ状に折り重ねている様子を示す。図1(b)は、隣接する2つの着用物品部間の側面視を折り重ね前の状態で示す。図1(c)は、隣接する2つの着用物品部間を切り分けて形成される着用物品の展開状態を示す。
図1(a)から(c)に示すように、この第1実施形態で形成される着用物品は、胴回りが腹側部2と背側部3と腹止め片ベルト4a、4bとから構成されるものである。1つの着用物品部1は、一点鎖線で示した切断線L、L間の部分であり、最終的に1の着用物品に形成される。また、着用物品部1の腹側部2、背側部3のそれぞれは、切断線L、L間のうち縦方向Sの両端矢線で示した部分である。また、一対の腹止めベルト片4a、4bは、両片がベルト長方向に対向するように一連に形成されたベルト母材40の形態で隣接する2つの着用物品部1、1の背側部3、3間に渡される。腹側部2と背側部3間には、生理排出物を受ける吸収体5が架け渡される。なお、着用物品部1の腹側部2と背側部3との間は、レッグホール6が形成される股部である。
図2は、上記着用物品の製造装置の全体構成を示す。この製造装置は、特開2004−329873号公報に開示の製造装置に係り、第1配置装置101、第2配置装置110、熱融着装置120、アセンブリステーション130、および母材配置装置150を備えている。以下、この製造装置の構成・動作に基づいて、第1実施形態に係る諸工程を説明する。
第1配置装置101は、弾性部材Fを伸張し、伸張された弾性部材Fを所定の長さに切断し、切断された弾性部材Fの間隔を広げて、流れ方向Aに連続的に供給される第1シート部材10に配置するようになっている。
具体的には、上流から供給された弾性部材Fは、供給部102によって伸張された状態で下流のリピッチドラム103に供給される。リピッチドラム103は、伸張された弾性部材Fを所定の長さに切断し、切断された弾性部材Fを転写部104へ送る。転写部104は、弾性部材Fを第1シート部材10に転写するようになっている。この第1実施形態において、第1シート部材10は、形成される着用物品の外面側を構成する。
供給部102は、一定速度で回転するコンベヤを有している。一定速度よりも遅い低速度で上流から搬入された弾性部材Fは、コンベヤにより一定速度に加速される。そのため、低速度で搬入された弾性部材Fは、コンベヤによって加速され、低速度と一定速度との速度差により伸張される。
リピッチドラム103は、供給部102から弾性部材Fを受け取る複数のパッドとカッタとを有しており、連続する弾性部材Fはカッタによって所定の長さに切断される。弾性部材Fは、第1シート部材10の流れ方向両側に配置される。
転写部104は、転写ローラを有し、第1シート部材10が転写ローラの接線方向に接触しながら送られる。弾性部材Fを第1シート部材10に転写させるため、転写部104は、リピッチドラム103のパッドと転写ローラとの間に弾性部材F及び第1シート部材10を挟んで互いに押しつけるようになっている。そのため、転写ローラの周速度は、第1シート部材10の送り速度と略同一とされている。転写部104の上流には、塗布装置105が設けられており、第1シート部材10上に弾性部材Fを接合するための接着剤が塗布される。
第2配置装置110は、弾性部材Fが配置された第1シート部材10上に、第2シート部材20を重ねて配置し、複合シート部材30を形成する。この実施形態において、第2シート部材20は、形成される着用物品の内面側を構成し、第1シート部材10と略同幅に形成されている。
熱融着装置120は、エンボスロール121とアンビルロール122とを備える。エンボスロール121は、複数の突起を持っており、第1シート部材10、弾性部材F、および第2シート部材20が配置された複合シート部材30にエンボス加工を施す。エンボスロール121の突起からの熱又は振動等のエネルギーにより、第1シート部材10、弾性部材F、および第2シート部材20が接合される。
複合シート部材30は、破線で示した、カッタロールとアンビルロールを有するダイカッタ140に通され、流れ方向Aに一定間隔でレッグホール6が開口される(シート部材形成工程)。
アセンブリステーション130は、吸収体5をドラム131に搬送する搬送装置132と、吸収体5と複合シート部材30とを合せるドラム131とを備え、図1に示すように、複合シート部材30がそのシート長方向をその流れ方向Aに向け、吸収体5の縦方向Sが流れ方向Aと交差する状態で、吸収体5をレッグホール6、6間に配置し、複合シート部材30の着用物品部1ごとに接合する。
吸収体5は、股間に当てられ、人体から排出される液が吸収できるものであればよい。例えば、吸収体5には、トップシート、バックシート、及びトップシートとバックシートに挟まれたコアを有するものを用いることができる(図示せず)。トップシートは、着用者の体液、例えば尿や血液を透過することができる。コアは、パルプを粉砕したフラッフや高吸収性ポリマーを有し、液を吸収し保持することができる。バックシートは、液を透過せず、例えばポリエチレンシートから構成される(吸収体設置工程)。
母材配置装置150は、着用物品部1の腹側部2と背側部3を繋ぐための接続部が対向一対で連設された母材を複合シート部材30のシート面に配置し、一方の接続部の取付部を下流側の一方部に接触させて下流側の着用物品部から食み出ないように配置し、他方の接続部の取付部を上流側の一方部に接触させて上流側の着用物品部から食み出ないように配置するようになっている。
具体的には、隣接する2つの着用物品部1、1の背側部3、3間に上記ベルト母材40を渡すようになっている。このベルト母材40には、ベルト状シートを積層し、シート間に弾性糸を挟み、そのベルト長方向中間のベルト面にベルト止め部として面ファスナ41が固着されたものを用いているが(図3(a)参照)、他の構造のものでもよい。なお、面ファスナ41に代えて、粘着テープ等の他のベルト止め部を設けることもできる。
ベルト母材40は、図1(a)(b)、図3(a)に示すように、複合シート部材30の吸収体5が設置された側のシート面上にΩ状に曲げられた状態で、隣接する2つの着用物品部1、1の背側部3、3を流れ方向Aに跨ぐように配置される。以下、母材配置装置150を概念的に示す図4に基づいて、ベルト母材40の配置方法を述べる。
母材配置装置150は、ドラム軸151に連結棒152を介して結合されたパッド153を複数個備える。各パッド153は、独立してドラム軸151回りで公転方向Rに公転し、かつ個別に公転速度を変更できるように設けられている。
これにより、母材配置装置150は、腹止めベルト片4aをその取付部で下流側の背側部3に接触させて下流側の着用物品部1から食み出ないように配置し、腹止めベルト片4bをその取付部で上流側の背側部3に接触させて上流側の着用物品部1から食み出ないように配置するようになっている。このような装置は、特開2002−345889号公報に開示された装置に基づいて製造することができる。
ベルト母材40は、同じものがベルト長方向に複数連なった連続体の形態で、パッド153の公転軌道の最上位領域に供給される。この際、ベルト母材40は、面ファスナ41の固着された面がパッド153側に面し、隣接するパッド153間に位置するように供給される。
供給されたベルト母材40は、各パッド153に吸着され、そのまま公転方向Rに巻き取られるように搬送される。この際、公転方向前側のパッド153が公転方向後側のパッド153よりも遅くなるように次第に減速され、これに伴い、ベルト母材40は次第に弛み始める。そして、ベルト母材40は、面ファスナ41が公転軌道の中位領域に達した際、噴流装置154によりドラム内向きに空気を噴きかけられ、パッド153間に凹入される。これと連動して、ベルト母材40が公転軌道の最下位領域に達するまでの間に、公転方向前側のパッド153がさらに減速されて隣接するパッド153間の間隔が狭められる。これにより、ベルト母材40は、隣接するパッド153の両突出部155でΩ状に形成される。
ベルト母材40は、最低位領域に達すると、公転方向前側のパッド153が公転方向後側のパッド153よりも加速されて隣接するパッド153間の間隔が広げられ、下方のコンベア156上に解放され、Ω状に保持された状態で搬送される。そして、カッター(図示せず)により図4中に一点鎖線で示した切断線lでベルト母材40ごとに切り分けられる。切り分けられたベルト母材40は、Ω状の弛み部42、42が崩れないように保持された状態で、底辺部43、43が複合シート部材30のシート面と対面接触するように配置される。ここで、弛み部42、42は、各腹止めベルト片4a、4bの帯部を構成し、底辺部43、43は、各腹止めベルト片4a、4bの取付部を構成するように設けられる。すなわち、ベルト母材40は、図1(a)(b)、図3(a)に示すように、Ω状の頂上領域に位置した面ファスナ41が隣接する着用物品部1、1間の背側部3、3間を流れ方向Aに跨ぎ、Ω状の弛み部42、42が対応する背側部3、3から食み出さないように曲がり、Ω状の底辺部43、43が対応する背側部3、3と接触した状態で配置される(母材配置工程)。
ベルト母材40は、複合シート部材30のシート面上に移された段階で、予め塗布装置157により複合シート部材30の底辺部43、43との接触領域に塗布された接着剤により、上記のように配置された状態で接合される(母材接合工程)。
そして、ベルト母材40を配置された複合シート部材30は、折り重ね装置160により、吸収体5が縦方向Sに2つ折りされ、各着用物品部1の腹側部2と背側部3が対面するように重ねられる(折り重ね工程)。
なお、ベルト母材40の面ファスナ41に雄面ファスナを用い、第2シート部材20に不織布を用いると面ファスナ41が腹側部2に結着するようになる。これにより、着用物品部1の腹側部2と背側部3は、その流れ方向両端において仮接合された状態になる。勿論、腹側部2には、面ファスナ41のターゲットテープを予め設けていてもよい。
その後、カット装置170により、切断線Lで、隣接する着用物品部1、1間を切断すると、複合シート部材30は、下流側から着用物品ごとに切り分けられる。この際、ベルト母材40の連続部である面ファスナ41は、流れ方向Aの中間で分割され、各腹止めベルト片の係止部が形成される。すなわち、形成された着用物品は、図1(c)のように、背側部3の下流側に腹止めベルト片4aが接合され、上流側に腹止めベルト片4bが接合されたパンツ状に形成され、着用時には、面ファスナ41を腹側部2と背側部3から外して展開できるものとなる(カット工程)。
なお、上記構成において、形成される各腹止めベルト片4a、4bのベルト長をより長く設ける場合には、ベルト母材40を、図3(b)に示すように、蛇腹状に複数回折り返すとよい。
なお、複合シート部材30は、一枚ものに限られず、例えば、図2中に鎖線で示したスリッター180により、複合シート部材30を流れ方向Aにスリットして2つのベルト状シート部材に形成し、上記吸収体設置工程において、両ベルト状シート部材が流れ方向Aに平行した状態で、一方のベルト状シート部材に吸収体5の縦方向Sの一端側を接合し、他方のベルト状シート部材に吸収体5の縦方向Sの他端側を接合するように構成することもできる。
この発明の第2実施形態に係る着用物品製造方法を図5(a)、(b)に基づいて説明する。なお、以下においては、上記第1実施形態との相違点のみを説明する。
図5(a)は、縦方向Sからの視線により、上記折り重ね工程を施した状態における腹側部2と背側部3の流れ方向Aの側縁の切断線L付近を拡大して示す。図5(b)は、第2実施形態により形成される着用物品の腹側を斜め上方視で示す。図5(b)に示すように、この着用物品は、腹側部2と背側部3間に一対のサイドパネル50a’、50b”を備えたパンツ型のものである。
この第2実施形態では、母材が、シート状で、かつ一方の表面層51の融点が他方の表面層52よりも低く設けられた積層材50’、50”からなる。例えば、積層材50’、50”には、一方の表面層51が低融点樹脂シート、他方の表面層52が高融点樹脂シートからなるラミネーション材を用いることができる。
積層材50’、50”は、予め、その外面が一方の表面層51からなり、上記一方の表面層51がリング外側面を構成し、上記他方の表面層52がリング内側面を構成するリング状に形成されている。この第2実施形態では、有端楕円状に形成されているが、無端状でもよく、また、屈曲部や折り返し部を設けたリング状にすることもできる。
上記母材配置工程において、リング状に形成されている積層材50’が、図5(a)に示すように、リング外側面のうち、リング端部側においてある着用物品部の背側部3とこの下流側に連続する背側部3’間を流れ方向Aに跨いで接触するように配置される。同様にして、積層材50”が背側部3とこの上流側に連続する背側部3”間にも配置される。
ここで、積層材50’、50”は、流れ方向Aに対称の楕円状に形成されている。このため、上記のように配置した状態で上記折り重ね工程を施すと、積層材50’、50”は、リング端部側と反対側のリング外側面が腹側部2、2’間、腹側部2、2”間に渡って接触した状態になる。
なお、積層材50’、50”は、上記折り重ね工程における位置ずれを確実に防止するため、リング外側面のうち、リング端部側において塗布装置157により塗布された接着剤により仮接合されている。
カット装置170は、切断線Lで複合シート部材30を切り分ける前に、積層材50’、50”のリング外側面が背側部3、3’、3”および腹側部2、2’、2”に接触する部分(図5(a)において一点鎖線の矩形枠で囲んだ範囲)を、一方の表面層51の融点温度以上で他方の表面層52の融点温度以下で加熱し、接触相手に対して融着させる機能が追加されている。すなわち、積層材50’のうち一方の表面層51の被加熱部分のみが、腹側部2、2’および背側部3、3’に対して融着される。同様に、積層材50” のうち一方の表面層51の被加熱部分のみが、腹側部2、2”および背側部3、3”に対して融着される。
上記の融着後に、カット装置170は上記カット工程を施す。このカット工程により、積層材50’、50”は、2分割されて一対のサイドパネル50a’、50b”に形成される。ここで、一対のサイドパネル50a’、50b”は、その内面側が融着されていないので、図5(b)に示すように着用状態で円滑に展開する。
なお、この発明は、上記第1および第2実施形態の構成に限定されない。例えば、腹側部に対して長い背側部を有する着用物品であっても上記第1実施形態と同様にして一対のベルト片を効率よく設けることができる。勿論、この発明は、図2に示した製造装置と異なるものを用いて実施することができる。
(a)第1実施形態に係る着用物品製造方法の工程において、着用物品部をパンツ状に折り重ねている様子を示す平面図、(b)隣接する2つの着用物品部間の側面視を折り重ね前の状態で示す拡大側面図、(c)第1実施形態で形成される着用物品の展開図。 第1実施形態に係る着用物品製造方法を実施するための着用物品製造装置の全体構成図 (a)は、複合シート部材のシート面に配置された母材の付近を、シート面と同一水平面で、縦方向からの視線により拡大して示す部分側面図、(b)は、母材の他の配置態様を図(a)と同様に示す部分側面図 母材配置装置の模式図 (a)は、第2実施形態に係る母材を、折り返し工程を施した状態で図3(a)と同様に示す部分側面図、(b)は、第2実施形態により形成される着用物品の全体斜視図
符号の説明
1 着用物品部
2 腹側部
3 背側部
4a、4b ベルト片
5 吸収体
10 第1シート部材
20 第2シート部材
30 複合シート部材
40 ベルト母材
50 積層材
50a’、50b” サイドパネル

Claims (4)

  1. 胴回りに腹側部と背側部と両部を繋ぐ一対の接続部とを備えた着用物品を横流れで連続形成する着用物品製造方法において、
    上記接続部が流れ方向に対向一対で連設されている母材を隣接する2つの着用物品部の腹側部間および背側部間のいずれか一方部間に渡すことにより、一方の接続部をその取付部で下流側の一方部に接触させて下流側の着用物品部から食み出ないように配置し、他方の接続部をその取付部で上流側の一方部に接触させて上流側の着用物品部から食み出ないように配置する母材配置工程と、
    上記取付部と上記一方部とを接合する母材接合工程とを含み、
    上記母材が、シート状で、かつ一方の表面層の融点が他方の表面層よりも低く設けられた積層材からなり、
    上記母材配置工程よりも下流側に上記着用物品部を縦方向に2つ折りしてパンツ状とする折り重ね工程を含み、
    上記母材配置工程において、上記母材を、上記一方の表面層がリング外側面を構成し、かつ上記他方の表面層がリング内側面を構成するリング状として上記一方部間に渡し、
    上記折り重ね工程において、上記リング外側面を他方部間にも渡し、
    上記母材接合工程では、上記リング外側面が上記一方部および他方部に接触する部分を、上記一方の表面層の融点温度以上で上記他方の表面層の融点温度以下で加熱することにより接触相手に対して融着させることを特徴とする着用物品製造方法。
  2. 胴回りに腹側部と背側部と両部を繋ぐ一対の接続部とを備えた着用物品を横流れで連続形成する着用物品製造方法において、
    上記接続部が流れ方向に対向一対で連設されている母材を隣接する2つの着用物品部の腹側部間および背側部間のいずれか一方部間に渡すことにより、一方の接続部をその取付部で下流側の一方部に接触させて下流側の着用物品部から食み出ないように配置し、他方の接続部をその取付部で上流側の一方部に接触させて上流側の着用物品部から食み出ないように配置する母材配置工程と、
    上記取付部と上記一方部とを接合する母材接合工程とを含み、
    上記母材に少なくとも1つの折り返し部を形成し、その底辺部を上記取付部とすることを特徴とする着用物品製造方法。
  3. 上記母材が、上記接続部として一対の腹止めベルト片がベルト長方向に対向一対で形成
    されたベルト母材からなる請求項に記載の着用物品製造方法。
  4. 上記腹止めベルト片がベルト止め部を有し、
    上記着用物品部を縦方向に2つ折りしてパンツ状とする折り重ね工程を含み、この折り
    重ね工程において、上記ベルト止め部により上記腹側部および上記背側部を仮接合する請
    求項に記載の着用物品製造方法。
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