JP6081939B2 - Ptp包装機 - Google Patents

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Description

本発明は、PTPフィルムを打抜くことでPTPシートを得るためのシート打抜手段を備えたPTP包装機に関するものである。
PTPシートは、錠剤等の内容物が充填されるポケット部を有する容器フィルムと、容器フィルムに対しポケット部の開口側を密封するように取着されるカバーフィルムとから構成されている。ここで、一般的に容器フィルムは透明な樹脂等によって形成され、カバーフィルムはアルミニウム等の金属箔等で形成される。
また、PTPシートは、搬送される帯状の容器フィルムに対し凹状のポケット部を形成する工程、ポケット部に錠剤等を充填する工程、容器フィルムに対しカバーフィルムを取着する工程、容器フィルム及びカバーフィルムからなる帯状のPTPフィルムをPTPシート単位に打抜く工程等を経て製造される。PTPシートを製造するためのPTP包装機には、PTPフィルムをPTPシート単位に打抜くためのシート打抜手段などが設けられている。
また、製造されたPTPシートに対しては、上記打抜き工程が適正に行われたか否か、すなわち、ポケット部の形成位置とシート打抜き位置との相対位置に大きなズレ(打抜きズレ)が発生していないか否かを検査する必要がある。打抜きズレの検査を行うための検査装置としては、PTPシートの周縁部とポケット部との位置関係を認識し、認識された位置関係に基づいて、打抜きの良否を検査するものが提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
さらに、打抜きズレの抑制を図る装置も提案されている。当該装置においては、まず、容器フィルムに対しカバーフィルムを取着するためのカバーフィルム貼着手段における駆動信号と、PTPフィルムからPTPシートを打抜くためのシート切断手段における駆動信号とが得られるとともに、両駆動信号の時差が検出される。その上で、検出された時差の分だけ、シート切断手段の動作や、当該シート切断手段へとPTPフィルムを搬送するローラの動作が補正されることで、打抜きズレの抑制が図られる(例えば、特許文献2等参照)。
加えて、等間隔に部品が設けられ、間欠的に搬送される帯状のキャリアテープから前記部品を打抜く装置においては、打抜き時におけるキャリアテープの停止位置をフィードバック補正することで、打抜き位置を適正な位置に調節するものが提案されている。具体的には、まず、キャリアテープから打抜かれた部品が撮像されるとともに、得られた撮像画像と前記部品の基準画像とを比較して打抜き誤差が求められる。そして、求められた打抜き誤差に基づいて、部品を打抜く際のキャリアテープの停止位置が補正される(例えば、特許文献3等参照)。
特開平11−325854号公報 特開平6−115506号公報 特開平9−18195号公報
また、上記各技術に基づき、PTPシートの打抜き位置をフィードバック補正することにより、打抜きズレの抑制を図る手法が考えられる。例えば、打抜きズレの検査を行うための前記検査装置により、PTPシートの周縁部とポケット部との位置関係を認識するとともに、認識された位置関係に基づき、打抜き位置をフィードバック補正する手法である。
しかしながら、近年では、カバーフィルムに対して文字情報やコード情報(例えば、バーコード)などの印刷部を設けることがある。ここで、所定の機械による印刷部の正常な読み取りなどを可能とすべく、PTPシートにおける印刷部の位置についても、大きなズレが発生しないようにする必要がある。
ところが、上記手法のように、ポケット部の位置のみに基づいて補正を行うように構成してしまうと、PTPシートにおいてポケット部を適正な位置に設けることができたとしても、印刷部の位置に大きなズレが生じてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ポケット部及び印刷部の双方をPTPシートにおける所定位置に精度よく設けることができるPTP包装機を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.ポケット部の形成された帯状の容器フィルムに対し内容物を充填した後、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を塞ぐようにして所定の印刷部が設けられたカバーフィルムを取着することでPTPフィルムとし、当該PTPフィルムをシート単位に打ち抜くことにより平面視矩形状のPTPシートを製造するPTP包装機であって、
間欠的に搬送される前記PTPフィルムが停止したときに前記PTPフィルムを打ち抜くことで、前記PTPシートを得るシート打抜手段と、
打ち抜かれた前記PTPシートに関し、前記ポケット部の理想位置に対する実際の位置の位置ズレ量、及び、前記印刷部の理想位置に対する実際の位置の位置ズレ量を検出する位置情報検出手段と、
前記位置情報検出手段により検出された、前記ポケット部の理想位置に対する実際の位置の位置ズレ量と、前記印刷部の理想位置に対する実際の位置の位置ズレ量との双方に基づいて、前記シート打抜手段による前記PTPフィルムの打抜き位置をフィードバック補正する打抜位置補正手段とを備えることを特徴とするPTP包装機。
上記手段1によれば、ポケット部の理想位置に対する実際の位置の位置ズレ量、及び、前記印刷部の理想位置に対する実際の位置の位置ズレ量の双方に基づいて、PTPフィルムの打抜き位置がフィードバック補正される。従って、PTPシートにおいて、ポケット部だけでなく、印刷部についても、精度よく所定位置に設けることができる。その結果、生産品質及び歩留まりの向上を図ることができる。
手段2.ポケット部の形成された帯状の容器フィルムに対し内容物を充填した後、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を塞ぐようにして所定の印刷部が設けられたカバーフィルムを取着することでPTPフィルムとし、当該PTPフィルムをシート単位に打ち抜くことにより平面視矩形状のPTPシートを製造するPTP包装機であって、
間欠的に搬送される前記PTPフィルムが停止したときに前記PTPフィルムを打ち抜くことで、前記PTPシートを得るシート打抜手段と、
打ち抜かれた前記PTPシートに関し、前記ポケット部の位置情報、及び、前記印刷部の位置情報を検出する位置情報検出手段と、
前記位置情報検出手段により検出された、前記ポケット部の位置情報と、前記印刷部の位置情報との双方に基づいて、前記シート打抜手段による前記PTPフィルムの打抜き位置をフィードバック補正する打抜位置補正手段とを備え、
前記位置情報検出手段により検出された、前記ポケット部の位置情報、及び、前記印刷部の位置情報に基づき、補正値δ(mm)を算出する補正値算出手段を備えるとともに、
前記位置情報検出手段は、
前記ポケット部の理想位置を基準として、前記PTPシートの周縁部における所定の一辺と直交する方向に沿った一方側を+方向、前記所定の一辺と直交する方向に沿った他方側を−方向としたときにおける、前記所定の一辺と直交する方向に沿った前記ポケット部の理想位置から前記ポケット部の実際の位置までズレ量であるポケット部位置ズレ量a(mm)と、
前記印刷部の理想位置を基準として、前記所定の一辺と直交する方向に沿った一方側を+方向、前記所定の一辺と直交する方向に沿った他方側を−方向としたときにおける、前記所定の一辺と直交する方向に沿った前記印刷部の理想位置から前記印刷部の実際の位置までのズレ量である印刷部位置ズレ量b(mm)とを検出可能に構成され、
前記補正値算出手段は、
予め設定された前記ポケット部位置ズレ量の許容値を±A(mm)(但し、A>0)とし、
予め設定された前記印刷部位置ズレ量の許容値を±B(mm)(但し、B>0)としたとき、
δ=−(a×B+b×A)/(A+B)の式に基づいて前記補正値δを算出し、
前記打抜位置補正手段は、前記算出された前記補正値δに基づいて、前記シート打抜手段による前記PTPフィルムの打抜き位置を補正するように構成されることを特徴とするPTP包装機。
上記手段2によれば、許容値Aに対するポケット部位置ズレ量aの絶対値の割合(|a|/A)と、許容値Bに対する印刷部位置ズレ量bの絶対値の割合(|b|/B)とが等しくなるように打抜き位置が補正される。そのため、PTPシートにおいて、印刷部及びポケット部の双方を、より正確に、ズレの程度が比較的小さい状態で設けることができる。その結果、生産品質及び歩留まりをより向上させることができる。
また、δ=−(a×B+b×A)/(A+B)という1の式に基づいて、補正値δを算出することができるため、補正値算出手段における処理負担を軽減することができる。
手段3.ポケット部の形成された帯状の容器フィルムに対し内容物を充填した後、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を塞ぐようにして所定の印刷部が設けられたカバーフィルムを取着することでPTPフィルムとし、当該PTPフィルムをシート単位に打ち抜くことにより平面視矩形状のPTPシートを製造するPTP包装機であって、
間欠的に搬送される前記PTPフィルムが停止したときに前記PTPフィルムを打ち抜くことで、前記PTPシートを得るシート打抜手段と、
打ち抜かれた前記PTPシートに関し、前記ポケット部の位置情報、及び、前記印刷部の位置情報を検出する位置情報検出手段と、
前記位置情報検出手段により検出された、前記ポケット部の位置情報と、前記印刷部の位置情報との双方に基づいて、前記シート打抜手段による前記PTPフィルムの打抜き位置をフィードバック補正する打抜位置補正手段とを備え、
前記位置情報検出手段により検出された、前記ポケット部の位置情報、及び、前記印刷部の位置情報に基づき、補正値δを算出する補正値算出手段を備えるとともに、
前記打抜位置補正手段は、前記算出された前記補正値δに基づいて、前記シート打抜手段による前記PTPフィルムの打抜き位置を補正するように構成され、
前記位置情報検出手段は、
前記ポケット部の理想位置を基準として、前記PTPシートの周縁部における所定の一辺と直交する方向に沿った一方側を+方向、前記所定の一辺と直交する方向に沿った他方側を−方向としたときにおける、前記所定の一辺と直交する方向に沿った前記ポケット部の理想位置から前記ポケット部の実際の位置までズレ量であるポケット部位置ズレ量a(mm)と、
前記印刷部の理想位置を基準として、前記所定の一辺と直交する方向に沿った一方側を+方向、前記所定の一辺と直交する方向に沿った他方側を−方向としたときにおける、前記所定の一辺と直交する方向に沿った前記印刷部の理想位置から前記印刷部の実際の位置までのズレ量である印刷部位置ズレ量b(mm)とを検出可能に構成され、
予め設定された前記ポケット部位置ズレ量aの許容値を±A(mm)(但し、A>0)としたとき、
前記補正値算出手段は、前記補正値δとして、
当該補正値δに基づいて前記打抜位置補正手段により前記PTPフィルムの打抜き位置を補正したときに、前記ポケット部位置ズレ量aの絶対値が前記許容値A以下となる範囲で、前記印刷部位置ズレ量bの絶対値が最小となる値を算出することを特徴とするPTP包装機。
上記手段3によれば、補正後のPTPシートにおいて、ポケット部を許容範囲内に設けつつ、印刷部を極めて精度よく狙いの位置に設けることができる。これにより、生産品質及び歩留まりを一層向上させることができる。
手段4.前記印刷部位置ズレ量b(mm)を正負反転した値−b(mm)を仮補正値δ1(mm)としたとき、
前記補正値算出手段は、
以下の条件(1)を満たす場合、前記仮補正値δ1(mm)を前記補正値δとし、
以下の条件(1)を満たさず、かつ、以下の条件(2)を満たす場合、0(mm)を前記補正値δとし、
以下の条件(1)及び(2)のいずれをも満たさず、以下の条件(3)を満たす場合、前記許容値Aを正負反転した値−Aから、前記ポケット部位置ズレ量aを減算した値−A−a(mm)を前記補正値δとし、
以下の条件(1)、(2)及び(3)のいずれをも満たさない場合、前記許容値Aから、前記ポケット部位置ズレ量aを減算した値A−aを前記補正値δとして算出することを特徴とする手段3に記載のPTP包装機。
(1)|a+δ1|≦A
(2)|a|≧A
(3)b>0
上記手段4によれば、比較的簡易な手法により、上記手段3を実現する補正値δを求めることができる。従って、補正値を算出する際における処理負担の軽減等を図ることができる。
手段5.前記補正値算出手段は、前記許容値Aに代えて、自身の絶対値が前記許容値Aの絶対値未満である許容値±C(mm)(但し、C>0)を用いて、前記補正値δを算出することを特徴とする手段3又は4に記載のPTP包装機。
上記手段5によれば、許容値Aに代えて、許容値Cを用いることで、補正後におけるポケット部位置ズレ量aの絶対値が、許容値Aに対して著しく近くなってしまうことを防止できる。つまり、補正後のPTPシートにおいて、印刷部を狙いの位置へと精度よく設けつつ、ポケット部を限界位置よりもある程度の余裕を持った位置に設けることができる。従って、何らかの理由により打抜き位置に若干のズレが生じた場合であっても、ポケット部が許容範囲から外れにくくなる。その結果、生産品質や歩留まりをより一層向上させることができる。
手段6.前記PTPシートにおける前記所定の一辺は、前記シート打抜手段による打抜時に、前記PTPフィルムの搬送方向と直交する方向に沿って切断されることで形成されており、
前記打抜位置補正手段は、前記算出された前記補正値δに基づいて、前記PTPフィルムの搬送方向に沿った前記シート打抜手段による前記PTPフィルムの打抜き位置を補正するように構成されることを特徴とする手段2乃至5のいずれかに記載のPTP包装機。
上記手段6によれば、前記所定の一辺と直交する方向に沿った打抜きズレをより確実に補正することができる。
手段7.前記容器フィルムは、透明又は半透明であり、
前記印刷部は、前記カバーフィルムのうち前記容器フィルムとは反対側の面に設けられ、
前記カバーフィルムのうち前記容器フィルム側の面には、前記印刷部と一定の位置関係にある第2印刷部が設けられるとともに、当該第2印刷部は、前記容器フィルムを透過して視認可能であり、
前記位置情報検出手段は、
前記PTPシートの前記ポケット部側を照射する照射手段と、
前記PTPシートの前記ポケット部側を撮像する撮像手段とを具備するとともに、
前記撮像手段により得られた撮像画像に基づいて、打ち抜かれた前記PTPシートに関し、前記ポケット部の位置ズレ量、及び、前記第2印刷部の位置ズレ量を検出し、かつ、
検出された前記第2印刷部の位置ズレ量に基づいて、前記PTPシートにおける前記印刷部の位置ズレ量を検出することを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載のPTP包装機。
上記手段7によれば、位置情報検出手段は、PTPシートの容器フィルム側(表側)に設けられた第2印刷部の位置ズレ量に基づいて、PTPシートの裏側に設けられた印刷部の位置ズレ量を検出することができる。また、位置情報検出手段は、ポケット部の位置ズレ量とともに、第2印刷部の位置ズレ量を検出することができる。従って、ポケット部や第2印刷部の位置ズレ量を検出するための装置(照射手段や撮像手段)とは別に、印刷部の位置ズレ量を検出するための装置(照射手段や撮像手段)を設ける必要がない。これにより、装置の簡素化を図ることができ、コストの低減を図ることができる。
(a)は、PTPシートの容器フィルム側を示す斜視図であり、(b)は、PTPシートのカバーフィルム側を示す斜視図であり、(c)は、PTPフィルムの斜視図である。 PTPシートの部分拡大断面図である。 PTP包装機の概略構成を示す模式図である。 照明装置等の構成を示す平面模式図である。 PTPシートにおけるポケット部位置ズレ量aを示す模式図である。 PTPシートにおける印刷部位置ズレ量bを示す模式図である。 打抜き位置の補正について説明するための模式図である。 打抜き位置の補正について説明するための模式図である。 第2実施形態における、補正値δの算出処理を説明するためのフローチャートである。 (a),(b)は、補正値δの算出方法を説明するための説明図である。 (a),(b)は、補正値δの算出方法を説明するための説明図である。 (a),(b)は、補正値δの算出方法を説明するための説明図である。 第3実施形態における、補正値δの算出処理を説明するためのフローチャートである。
以下に、実施形態について図面を参照しつつ説明する。
〔第1実施形態〕
まず検査対象となるPTPシートの構成について詳しく説明する。
図1(a),(b)及び図2に示すように、PTPシート1は、複数のポケット部2を備えた容器フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に取着されたカバーフィルム4とを有している。また、PTPシート1は、平面視矩形状をなしており、その周縁部は、PTPシート1の長手方向に沿って延びるとともに、相対する平行の第1長辺部LS1及び第2長辺部LS2と、両長辺部LS1,LS2間に設けられ、相対する平行の第1短辺部NS1及び第2短辺部NS2とを有している。PTPシート1には、その長辺部LS1,LS2方向に沿って配列された5個のポケット部2からなるポケット列が、その短辺部NS1,NS2方向に2列形成されている。つまり、計10個のポケット部2が形成されている。各ポケット部2には、内容物としての錠剤5が1つずつ収容されている。
容器フィルム3は、透明又は半透明の材料(例えば、無延伸ポリプロピレン等)により構成されており、光透過性を有している。また、容器フィルム3には、例えば2つのポケット部2が含まれたペア小片に切り離すことができるように複数の横スリット6が形成されている。
カバーフィルム4は、不透明材料〔例えば、アルミニウムや、PP(ポリプロピレン)等よりなるシーラントが塗布されたアルミニウム箔等〕により構成されている。
さらに、カバーフィルム4のうち容器フィルム3に取着される側とは反対側の面(裏面)には、印刷部としての第1印刷部7Aが設けられている。第1印刷部7Aは、ロット番号、有効期限、内容量、含量、力価、薬効等の情報を示すコード(例えば、バーコード等)により構成されており、各ポケット部2に対応して1つずつ設けられている。
また、カバーフィルム4のうち容器フィルム3に取着される側(ポケット部2側)の面(表面)には、第2印刷部7Bが設けられている。第2印刷部7Bは、所定の文字により構成されており、容器フィルム3を透過してポケット部2側から視認可能に構成されている。
加えて、第1印刷部7A及び第2印刷部7Bは、互いに一定の位置関係で設けられている。そのため、両印刷部7A,7Bの一方の位置を把握することで、両印刷部7A,7Bの他方の位置も把握することができるようになっている。
また、PTPシート1〔図1(a),(b)参照〕は、帯状の容器フィルム3に帯状のカバーフィルム4が取着されてなる帯状のPTPフィルム8〔図1(c)参照〕をシート状に打抜くことによって製造されている。
次に、上記PTPシート1を製造するためのPTP包装機10の概略構成について説明する。
図3に示すように、PTP包装機10の最上流側には、ロール状に巻回された容器フィルム3の原反が配置されている。容器フィルム3は、下流側の加熱装置12及びポケット部形成装置13へと間欠的に繰り出し搬送される。
加熱装置12及びポケット部形成装置13は、容器フィルム3の搬送経路に沿って順に配設されている。加熱装置12は、容器フィルム3を加熱し、軟化状態とする。ポケット部形成装置13は、軟化状態の容器フィルム3を変形させることで、容器フィルム3にポケット部2を形成する。尚、ポケット部2の形成は、容器フィルム3の搬送動作間のインターバルに行われる。
ポケット部2の形成された容器フィルム3は、充填装置15、外観検査装置17、シール装置19へと順次搬送される。尚、ポケット部形成装置13及び充填装置15間における容器フィルム3の搬送経路には、段差ローラ31が設けられている。そして、容器フィルム3は、段差ローラ31よりも上流では間欠的に搬送される一方で、段差ローラ31よりも下流であって後述する段差ローラ32よりも上流では連続的に搬送されるように構成されている。
充填装置15は、例えばロータリドラムを備えており、容器フィルム3に形成されたポケット部2に対し錠剤5を自動的に充填する。
外観検査装置17は、錠剤5が各ポケット部2に確実に充填されているか否か、また、錠剤5の欠け、ひび等の外観異常の有無、異物混入の有無等の検査を行う。尚、外観検査装置17によって不良品判定された場合、不良品判定となったPTPシート1は、図示しない不良シート排出機構によって排出される。
シール装置19は、フィルム受けロール21と、加熱ロール22とを備えており、フィルム受けロール21に加熱ロール22が圧接可能に構成されている。そして、容器フィルム3及びカバーフィルム4が、両ロール21,22間に送り込まれ、両ロール21,22間を加熱圧接状態で通過することにより、容器フィルム3にカバーフィルム4が貼着される。これにより、錠剤5が各ポケット部2に充填された帯状のPTPフィルム8が得られる。
尚、本実施形態では、ロール状に巻回されたカバーフィルム4として、所定間隔毎に第1印刷部7A及び第2印刷部7Bが予め設けられているものを用いている。これに対して、PTP包装機10内に印刷手段を設け、当該印刷手段により、貼着の直前のタイミングで、カバーフィルム4に対し第1印刷部7A等を設けることとしてもよい。
また、シール装置19においては、例えば、容器フィルム3に対するカバーフィルム4のズレを検出するとともに、当該ズレに応じてカバーフィルム4を延伸させる手法(例えば、特開2006−168750号公報に記載の手法)等を用いて、容器フィルム3に対するカバーフィルム4の貼着が行われる。そのため、得られたPTPフィルム8において、ポケット部2の位置と両印刷部7A,7Bの位置とは概ね正しい(ほぼ設計通りの)位置関係となっている。
シール装置19の下流、すなわちPTPフィルム8の移送経路には、スリット成形装置23及びシート打抜手段としてのシート打抜装置25が順に配設されている。尚、シール装置19とスリット成形装置23との間におけるPTPフィルム8の搬送経路には、段差ローラ32が設けられている。そして、PTPフィルム8は、段差ローラ32よりも下流では間欠的に搬送されるように構成されている。
スリット成形装置23は、PTPフィルム8の所定位置に横スリット6を形成する機能を有する。
シート打抜装置25は、PTPフィルム8をPTPシート1単位に打抜く機能を有する。尚、シート打抜装置25によるPTPフィルム8の打抜きは、PTPフィルム8の搬送動作間のインターバルにおいて、PTPフィルム8を停止させた状態で行われる。
また、シート打抜装置25に対するPTPフィルム8の送り出しは、シート打抜装置25よりも上流側に設けられたフィルム送りローラ33によって行われる。当該フィルム送りローラ33は、所定のモータ34によって回転駆動するように構成されている。また、フィルム送りローラ33は、シート打抜装置25によるPTPフィルム8の打抜き後、次の打抜きの開始までの間に回転駆動することで、シート打抜装置25へとPTPフィルム8を送り出す。
尚、フィルム送りローラ33の1駆動当たりの回転角度を変更することで、シート打抜装置25の1打抜き動作間におけるPTPフィルム8の送り出し量を調節可能である。本実施形態では、所定の回転角度設定手段35により前記モータ34の回転角度が制御される。そして、前記回転角度設定手段35により前記モータ34の回転角度(回転量)が調節されることで、シート打抜装置25に対するPTPフィルム8の送り出し量が調節される。PTPフィルム8の送り出し量が調節されることで、PTPフィルム8を打抜く際におけるPTPフィルム8のその搬送方向に沿った停止位置、すなわちPTPフィルム8の打抜き位置が調節されることとなる。尚、回転角度設定手段35は、後述する打抜位置補正手段49による制御が行われない限り、シート打抜装置25に対し予め設定された規定量のPTPフィルム8を送り出すようにモータ34を制御する。
さらに、打抜いて得られたPTPシート1において、その長辺部LS1,LS2は、PTPフィルム8の搬送方向と交差(本実施形態では、直交)する方向に沿ってPTPフィルム8を切断することで形成される。
シート打抜装置25の下流側には、シート打抜装置25からの端材を貯留するためのスクラップ用ホッパ(図示せず)が設けられている。
また、シート打抜装置25の下方側には、打抜かれたPTPシート1を移送するためのコンベア27が設けられている。打ち抜かれたPTPシート1は、前記コンベア27によって、ポケット部2を上にした状態で下流側の集積手段(図示略)の方へ搬送される。尚、コンベア27による搬送時において、PTPシート1は、その長辺部LS1,LS2がコンベア27による搬送方向とほぼ直交するようにして配置される。
前記集積手段では、例えば2枚1組のPTPシート1が互いにポケット部2同士を向き合うようにしてセットされた上で、複数組のPTPシート1が集積され積上げられる。その後、バンド(結束)工程や、製袋工程へと案内され、最終的には箱詰めされる。
ところで、シート打抜装置25に対するPTPフィルム8の送り出し量に過不足がある場合等には、PTPフィルム8の搬送方向に沿ったその打抜き位置にズレが生じ、PTPシート1におけるポケット部2の位置や第1印刷部7Aの位置にズレが生じ得る。そこで、このような位置ズレが大きいものでないか否か、つまり、打抜きが適正に行われているか否かを検査すべく、打抜かれたPTPシート1を移送するコンベア27に対応して、打抜位置検査装置40が設けられている。
打抜位置検査装置40は、PTPシート1に対し所定の光を照射するための照射手段としての照明装置41と、当該光の照射されたPTPシート1を撮像するための撮像手段としてのカメラ42と、当該カメラ42によって撮像された撮像画像に基づいて各種処理を行う処理装置43とを備えている。
照明装置41は、コンベア27により水平搬送されるPTPシート1の搬送方向に所定間隔をあけて設けられた一対の照明装置41A,41Bを備えている。
照明装置41A,41Bは、それぞれPTPシート1の搬送方向Xと直交する方向に平行するように配置されており(図4参照)、PTPシート1の長辺部LS1,LS2側の斜め上方から当該PTPシート1に対し光を照射するようになっている。
カメラ42は、コンベア27の鉛直上方に配置されており、コンベア27上のPTPシート1を撮像可能に構成されている。カメラ42は、コンベア27にて搬送されるPTPシート1をそれぞれ撮像する。カメラ42によって撮像された画像データは、処理装置43に入力される。
処理装置43は、位置情報検出手段44、良否判定手段47、補正値算出手段48、及び、打抜位置補正手段49を備えている。また、位置情報検出手段44は、ポケット部検出手段45、及び、印刷部検出手段46を備えている。
ポケット部検出手段45は、前記撮像画像に基づき、打ち抜かれたPTPシート1におけるポケット部2の位置情報を検出する。詳述すると、ポケット部検出手段45は、まず、前記撮像画像に対し二値化処理を施してなる二値化画像を得た上で、当該二値化画像のうち所定の条件を満たす部位をポケット部2として検出する。その上で、図5に示すように、前記第1長辺部LS1(「所定の一辺」に相当する)と直交する方向に沿った、ポケット部2の理想位置(設計上のポケット部2の位置であり、図5中、二点鎖線で示す位置)R1に対する、ポケット部2の実際の位置のズレ量(ポケット部位置ズレ量)a(mm)を検出する。検出されたポケット部位置ズレ量aは、所定の第1記憶手段51に記憶される。
尚、ポケット部位置ズレ量aは、前記理想位置R1を基準として、PTPシート1の第1長辺部LS1と直交する方向に沿った一方側(第1長辺部LS1側であり、PTPフィルム8の搬送方向上流側に位置していた側)を+方向、第1長辺部LS1と直交する方向に沿った他方側(第2長辺部LS2側であり、PTPフィルム8の搬送方向下流側に位置していた側)を−方向として検出される。
また、本実施形態では、第1長辺部LS1と直交する方向に沿った、第1長辺部LS1からポケット部2の理想位置R1までの最短距離と、第1長辺部LS1と直交する方向に沿った、第2長辺部LS2からポケット部2の理想位置R1までの最短距離とが等しくなるように構成されている。そのため、本実施形態では、第1長辺部LS1と直交する方向に沿った、第1基準辺LS1からポケット部2までの最短距離x1(mm)と、第1長辺部LS1と直交する方向に沿った、第2基準辺LS2からポケット部2までの最短距離x2(mm)とを求めた上で、前記最短距離x2から前記最短距離x1を減算した値を半分とすることによりポケット部位置ズレ量aが求められている。つまり、a=(x2−x1)/2の式に基づいてポケット部位置ズレ量aが求められている。尚、両長辺部LS1,LS2からポケット部2までの最短距離x1,x2に基づいてポケット部位置ズレ量aを求めることで、より正確なポケット部位置ズレ量aを検出することができる。その結果、後述する補正値δをより精度よく算出することができる。
印刷部検出手段46は、前記撮像画像に基づいて、PTPシート1における第2印刷部7Bの位置情報を検出するとともに、検出された第2印刷部7Bの位置情報に基づいて、PTPシート1における第1印刷部7Aの位置情報を検出する。詳述すると、印刷部検出手段46は、まず、前記撮像画像に対し二値化処理を施してなる二値化画像を得た上で、当該二値化画像のうち所定の条件を満たす部位を第2印刷部7Bとして検出する。その上で、図6に示すように、第1長辺部LS1と直交する方向に沿った、第2印刷部7Bの理想位置(設計上の位置であり、図6中、二点鎖線で示す位置)R2に対する、第2印刷部7Bの実際の位置のズレ量(印刷部位置ズレ量)b(mm)を検出する。検出された印刷部位置ズレ量bは、前記第1記憶手段51に記憶される。
尚、印刷部位置ズレ量bは、理想位置R2を基準として、第1長辺部LS1と直交する方向に沿った一方側(第1長辺部LS1側であり、PTPフィルム8の搬送方向上流側に位置していた側)を+方向、第1長辺部LS1と直交する方向に沿った他方側(第2長辺部LS2側であり、PTPフィルム8の搬送方向下流側に位置していた側)を−方向として検出される。
また、検出された印刷部位置ズレ量bは、厳密には第2印刷部7Bの位置ズレ量である。しかしながら、上述の通り、第1印刷部7A及び第2印刷部7Bは一定の位置関係で設けられている。そのため、検出された印刷部位置ズレ量bは、第1印刷部7Aの位置ズレ量でもある。つまり、印刷部検出手段46は、第2印刷部7Bの位置情報に基づいて、第1印刷部7Aの位置情報を間接的に検出する。
加えて、本実施形態では、第1長辺部LS1と直交する方向に沿った、第1長辺部LS1から前記理想位置R2までの最短距離と、第1長辺部LS1と直交する方向に沿った、第2長辺部LS2から前記理想位置R2までの最短距離とが等しくなるように構成されている。そのため、本実施形態では、第1長辺部LS1と直交する方向に沿った、第1基準辺LS1から第2印刷部7Bまでの最短距離y1(mm)と、第1長辺部LS1と直交する方向に沿った、第2基準辺LS2から第2印刷部7Bまでの最短距離y2(mm)とを求めた上で、前記最短距離y2から前記最短距離y1を減算した値を半分とすることにより印刷部位置ズレ量bが求められている。つまり、b=(y2−y1)/2の式に基づいて、印刷部位置ズレ量aが求められている。
良否判定手段47は、第1記憶手段51に記憶された、ポケット部位置ズレ量a及び印刷部位置ズレ量bに基づいて、打抜きが適正に行われたか否かを判定する。つまり、良否判定手段47は、ポケット部2及び第1印刷部7Aの形成位置の観点におけるPTPシート1の良・不良を判定する。
詳述すると、ポケット部位置ズレ量aの絶対値が、予め設定されたポケット部位置ズレ量aの許容値±A(mm:例えば、±1.0mm。但し、A>0)を超えている場合、良否判定手段47は、判定対象のPTPシート1を不良品と判定する。尚、前記許容値±Aは、製品として許容できるポケット部位置ズレ量aの限界値であり、前記第1記憶手段51に予め記憶されている。
さらに、印刷部位置ズレ量bの絶対値が、予め設定された印刷部位置ズレ量bの許容値±B(mm:例えば、±0.5mm。但し、B>0)を超えている場合、良否判定手段47は、判定対象のPTPシート1を不良品と判定する。尚、前記許容値±Bは、製品として許容できる印刷部位置ズレ量bの限界値であり、前記第1記憶手段51に予め記憶されている。また、ポケット部2及び第1印刷部7Aのいずれかの項目において不良品判定されたPTPシート1は、前記不良シート排出機構によって排出される。
一方で、ポケット部位置ズレ量aの絶対値が、前記許容値A以下であり、かつ、印刷部位置ズレ量bの絶対値が、前記許容値B以下である場合、良否判定手段47は、判定対象のPTPシート1を良品と判定する。
また、良品判定されたPTPシート1における、ポケット部位置ズレ量a及び印刷部位置ズレ量bは、所定の第2記憶手段52に記憶される。従って、第2記憶手段52に記憶されたポケット部位置ズレ量aは、その絶対値が前記許容値A以下となっている。さらに、第2記憶手段52に記憶された印刷部位置ズレ量bは、その絶対値が前記許容値B以下となっている。
補正値算出手段48は、δ=−(a×B+b×A)/(A+B)の式に対し、第2記憶手段52に記憶されたポケット部位置ズレ量a及び印刷部位置ズレ量bと、前記許容値A及び許容値Bとを代入することで、補正値δ(mm)を算出する。例えば、許容値Aを±1.0mmとし、許容値Bを±0.5mmとした上で、ポケット部位置ズレ量a及び印刷部位置ズレ量bを種々異なる値としたとき、補正値δとして、表1に示す値が算出されることとなる。
Figure 0006081939
また、補正値算出手段48は、ポケット部位置ズレ量a及び印刷部位置ズレ量bが新たに第2記憶手段51に記憶される毎に、新たな補正値δを算出する。
打抜位置補正手段49は、補正値算出手段48により算出された補正値δに基づいて、前記回転角度設定手段35ひいては前記モータ34を制御し、これにより、シート打抜装置25におけるPTPフィルム8の打抜き位置をフィードバック補正する。より詳しくは、打抜位置補正手段49は、図7及び図8〔尚、図7,8の上側のPTPフィルム8は、送り出し量を補正する前のものであり、図7,8の下側のPTPフィルム8は、送り出し量を補正した後のものである〕に示すように、PTPフィルム8の搬送方向Yに沿った上流側を+方向とし、下流側を−方向としたとき、シート打抜装置25に対するPTPフィルム8の送り出し量が、前回の送り出し量よりも前記補正値δの分だけ増減するように前記回転角度設定手段35ひいては前記モータ34を制御する。例えば、補正値δが正数であれば、PTPフィルム8の送り出し量を補正値δだけ増加させ〔図7(a),(b)参照〕、補正値δが負数であれば、PTPフィルム8の送り出し量を補正値δだけ減少させる〔図8(a),(b)参照〕。これにより、シート打抜装置25におけるPTPフィルム8の停止位置が補正値δの分だけ前後し、ひいてはPTPフィルム8の搬送方向Yに沿ったシート打抜装置25によるPTPフィルム8の打抜き位置が補正される。
例えば、表1に示すように、補正前におけるポケット部位置ズレ量aが−0.2mmであり、補正前における印刷部位置ズレ量bが−0.5mmであるときには、PTPフィルム8の送り出し量を補正値δ(=0.4mm)の分だけ変更させる打抜き位置の補正によって、補正後には、計算上、ポケット部位置ズレ量aが0.2mmとなり、印刷部位置ズレ量bが−0.1mmとなる。
また、例えば、補正前におけるポケット部位置ズレ量aが0.4mmであり、補正前における印刷部位置ズレ量bが0.25mmであるときには、PTPフィルム8の送り出し量を補正値δ(=−0.3mm)の分だけ変更させる打抜き位置の補正によって、補正後には、計算上、ポケット部位置ズレ量aが0.1mmとなり、印刷部位置ズレ量bが−0.05mmとなる。
尚、本実施形態では、表1に示すように、補正後において、計算上、前記許容値Aに対する補正後におけるポケット部位置ズレ量aの絶対値の割合(|a|/A)と、前記許容値Bに対する補正後における印刷部位置ズレ量bの絶対値の割合(|b|/B|)とが等しいものとなる。換言すれば、δ=−(a×B+b×A)/(A+B)の式により算出される補正値δは、|a|/Aと|b|/Bとを等しくするものである。
以上詳述したように、本実施形態によれば、ポケット部2の位置情報、及び、第1印刷部7Aの位置情報の双方に基づいて、PTPフィルム8の打抜き位置がフィードバック補正される。従って、得られたPTPシート1において、ポケット部2だけでなく、第1印刷部7Aについても、精度よく所定位置に設けることができる。その結果、生産品質及び歩留まりの向上を図ることができる。
さらに、許容値Aに対するポケット部位置ズレ量aの絶対値の割合(|a|/A)と、許容値Bに対する印刷部位置ズレ量bの絶対値(|b|/B)とが等しいものとなるように補正される。そのため、PTPシート1において、第1印刷部7A及びポケット部2の双方を、より正確に、ズレの程度が比較的小さい状態で設けることができる。その結果、生産品質及び歩留まりをより向上させることができる。
また、δ=−(a×B+b×A)/(A+B)という1の式に基づいて、補正値δを算出することができるため、補正値算出手段48における処理負担を軽減することができる。
さらに、位置情報検出手段44は、PTPシート1の容器フィルム3側(表側)に設けられた第2印刷部7Bの位置情報に基づいて、PTPシート1の裏側に設けられた第1印刷部7Aの位置情報を検出することができる。また、位置情報検出手段44は、ポケット部2の位置情報とともに、第2印刷部7Bの位置情報を検出することができる。従って、ポケット部2や第2印刷部7Bの位置情報を検出するための装置(照明装置41やカメラ42)とは別に、第1印刷部7Aの位置情報を検出するための装置(照射手段や撮像手段)を設ける必要がない。これにより、PTP包装機10の簡素化を図ることができ、コストの低減を図ることができる。
〔第2実施形態〕
次いで、第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本第2実施形態においては、特に補正値算出手段48による補正値δの算出手法が異なる。すなわち、本第2実施形態において、補正値算出手段48は、補正後におけるポケット部位置ズレ量aの絶対値が許容値±C(mm)(但し、C>0)以下となる範囲において、補正後における印刷部位置ズレ量bの絶対値が最も小さくなる値を補正値δとして算出する。
尚、許容値±Cは、自身の絶対値がポケット部位置ズレ量aの許容値±Aの絶対値未満となる値であり、予め設定されている。例えば、許容値Aが1.0mmであるときには、許容値Cとして、1.0mm未満の値(例えば、0.8mm)が設定されている。また、上記第1実施形態と同様に、補正値δの算出に先立って、位置情報検出手段44により、ポケット部位置ズレ量a及び印刷部位置ズレ量bが検出される。また、補正値δを算出する際に用いられるポケット部位置ズレ量aの絶対値は、前記許容値A以下であり、補正値δを算出する際に用いられる印刷部位置ズレ量bの絶対値は、前記許容値B以下である。以下、補正値算出手段48による補正値δの具体的な算出手法について、図9に示す補正値算出処理のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS1において、仮補正値δ1(mm)として、位置情報検出手段44により検出された(第1記憶手段51に記憶された)印刷部位置ズレ量bを正負反転させた値−b(mm)を設定する。尚、打抜位置補正手段49が、前記仮補正値δ1に基づいて仮に打抜き位置の補正を行った場合、補正後には、印刷部7A,7Bにおける位置ズレがほとんど存在しない状態となる。つまり、第1印刷部7Aが、PTPシート1における狙いの位置に極めて精度よく設けられることとなる。しかしながら、仮補正値δ1は、ポケット部2の位置ズレについて何ら考慮されずに算出されたものである。そのため、仮補正値δに基づき打抜き位置の補正を行うと、第1印刷部7Aを狙いの位置に精度よく設けることができたとしても、PTPシート1におけるポケット部2の位置に大きなズレが生じてしまう可能性がある。そこで、後述するステップS2〜9を経ることで、補正後におけるポケット部2の位置ズレ量を考慮した、最終的な補正値δ(mm)が決定される。
すなわち、ステップS2において、前記仮補正値δ1に基づき打抜き位置を補正したと仮定した場合における、補正後のポケット部位置ズレ量aを仮補正後ポケット部位置ズレ量a+δ1(mm)として算出する。
次いで、ステップS3において、次の条件(1)を満たすか否かを判定する。
条件(1):|a+δ1|≦C
ここで、条件(1)を満たすということは、図10(a),(b)〔尚、図10(a)は、補正前におけるポケット部2及び第2印刷部7Bを示す説明図であり、図10(b)は、補正後におけるポケット部2及び第2印刷部7Bを示す説明図である〕に示すように、印刷部7A,7Bにおける位置ズレがほとんど存在しなくなるように打抜き位置の補正を行った場合であっても、補正後において、ポケット部位置ズレ量aの絶対値が許容値C以下となる(つまり、ポケット部2が正常範囲内に配置される)ことを意味する。そこで、ステップS3において肯定判定された場合には、ステップS4に移行し、仮補正値δ1を補正値δとして設定し、補正値算出処理を終了する。
一方で、ステップS3において否定判定された場合、すなわち、印刷部7A,7Bにおける位置ズレがほとんど存在しなくなるように打抜き位置の補正を行うと、補正後において、ポケット部位置ズレ量aの絶対値が許容値Cを超えてしまう場合には、ステップS5に移行する。
ステップS5では、次の条件(2)を満たすか否かを判定する。
条件(2):|a|≧C
ここで、条件(2)を満たすということは、図11(a),(b)〔尚、図11(a)は、補正前におけるポケット部2及び第2印刷部7Bを示す説明図であり、図11(b)は、仮に補正をした場合におけるポケット部2及び第2印刷部7Bを示す説明図である〕に示すように、印刷部位置ズレ量bを減少させるべく、打抜き位置の補正を行うと、補正後において、ポケット部位置ズレ量aの絶対値が許容値Cを超えてしまうことを意味する。そこで、ステップS5で肯定判定された場合には、ステップS6に移行し、0(mm)を補正値δとして設定し(つまり、打抜き位置の補正が行われないように設定し)、本処理を終了する。
一方で、ステップS5で否定判定されるということは、印刷部位置ズレ量bを減少させるべく、打抜き位置の補正を行っても、補正後におけるポケット部位置ズレ量aの絶対値が許容値C以下になり得るということである。そして、このときには、図12(a),(b)〔尚、図12(a),(b)は、補正前におけるポケット部2及び第2印刷部7Bを示す説明図である〕に示すように、ポケット部2においては、−C−a(mm)又はC−a(mm)だけ補正の余地があり、−C−a(mm)及びC−a(mm)のいずれかを補正値δとして補正を行うことで、印刷部位置ズレ量bの絶対値をより小さくすることができる。
そこで、ステップS5で否定判定された場合には、ステップS7に移行し、補正値δを−C−a及びC−aのいずれかに決定すべく、以下の条件(3)を満たすか否かを判定する。
条件(3):b>0
ここで、条件(3)を満たすということは、印刷部7A,7BがPTPフィルム8の搬送方向上流側(+側)にずれているということを意味する〔図12(a)参照〕。そこで、ステップS7で肯定判定された場合には、ステップS8に移行し、−C−a(mm)を補正値δとして設定し、本処理を終了する。
一方で、条件(3)を満たさないということは、印刷部7A,7BがPTPフィルム8の搬送方向下流側(−側)にずれているということを意味する〔図12(b)参照〕。そこで、ステップS7で否定判定された場合には、ステップS9に移行し、C−aを補正値δとして設定し、本処理を終了する。
上記補正値算出処理を行うことで、本第2実施形態では、例えば、許容値Aを±1.0mmとし、許容値Bを±0.5mmとし、許容値Cを±0.8mmとした上で、ポケット部位置ズレ量a及び印刷部位置ズレ量bを種々異なる値としたとき、補正値δとして、表2に示す値が算出されることとなる。
Figure 0006081939
尚、補正値δを算出する際に、前記許容値Cに代えて、前記許容値Aを用いてもよい。この場合において、ポケット部位置ズレ量a及び印刷部位置ズレ量bを種々異なる値としたとき、補正値δとして、表3に示す値が算出されることとなる。
Figure 0006081939
以上、本第2実施形態によれば、補正後のPTPシート1において、ポケット部2を許容範囲内に設けつつ、第1印刷部7Aを極めて精度よく狙いの位置に設けることができる。
また、許容値Cを用いることで、補正後におけるポケット部位置ズレ量aの絶対値が、許容値Aに対して著しく近くなってしまうことを防止できる。つまり、PTPシート1において、第1印刷部7Aを狙いの位置へと精度よく設けつつ、ポケット部2を限界位置よりもある程度の余裕を持った位置に設けることができる。従って、何らかの理由により打抜き位置に若干のズレが生じた場合であっても、ポケット部位置ズレ量aが許容値Aを超えにくくなり、生産品質や歩留まりの向上を図ることができる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態について、上記第1、第2実施形態との相違点を中心に説明する。本第3実施形態では、特に補正値算出手段48による補正値δの算出手法が異なる。すなわち、本第3実施形態において、補正値算出手段48は、補正値δとして、基本的には、補正後のポケット部位置ズレ量aの絶対値と補正後の印刷部位置ズレ量bの絶対値とを等しくするものを算出する。
但し、補正後のポケット部位置ズレ量aの絶対値と補正後の印刷部位置ズレ量bの絶対値とを等しくすべく補正を行うと、補正後におけるポケット部位置ズレ量aの絶対値が許容値Aを超えてしまったり、補正後における印刷部位置ズレ量bの絶対値が許容値Bを超えてしまったりする場合がある。つまり、前記許容値A及び前記許容値Bとの関係上、補正後のポケット部位置ズレ量aの絶対値と補正後の印刷部位置ズレ量bの絶対値とを等しくすることができない場合がある。
そして、この場合には、補正後において、ポケット部2とその限界位置との間の距離(つまり、A−|a|)、及び、印刷部7A,7Bとその限界位置との間の距離(つまり、B−|b|)の少なくとも一方が、0(mm)に近づきやすい。つまり、何らかの理由により打抜き位置に若干のズレが生じてしまうと、ポケット部2及び印刷部7A,7Bのうち少なくとも一方が、限界位置を超えて設けられてしまいやすい。
そこで、補正後のポケット部位置ズレ量aの絶対値と補正後の印刷部位置ズレ量bの絶対値とを等しくすることができない場合、補正値算出手段48は、補正値δとして、前記許容値A及び補正後におけるポケット部位置ズレ量aの絶対値の差分(A−|a|)と、前記許容値B及び補正後における印刷部位置ズレ量bの絶対値の差分(B−|b|)とを等しくするものを算出する。つまり、補正値算出手段48は、ポケット部2及び印刷部7A,7Bの双方をこれらの限界位置よりも可能な限り余裕を持った位置に配置できる補正値δを算出する。
以下、補正値算出手段48による補正値δの具体的な算出手法について、図13に示す補正値算出処理のフローチャートを参照して説明する。尚、上記第1、第2実施形態と同様に、補正値算出手段48による補正値δの算出に先立って、位置情報検出手段44により、ポケット部位置ズレ量a及び印刷部位置ズレ量bが検出される。また、補正値δを算出する際に用いられるポケット部位置ズレ量aの絶対値は、前記許容値A以下であり、補正値δを算出する際に用いられる印刷部位置ズレ量bの絶対値は、前記許容値B以下である。
まず、ステップS31において、以下の条件(4)を満たすか否かを判定する。
条件(4):|a−b|/2≦A
ステップS31で肯定判定された場合には、ステップS32に移行し、以下の条件(5)を満たすか否かを判定する。
条件(5):|a−b|/2≦B
ステップS32で肯定判定された場合、つまり、上記条件(4),(5)の双方を満たす場合には、補正値δとして、補正後のポケット部位置ズレ量aと補正後の印刷部位置ズレ量bとを等しくできるものを算出可能である。そこで、ステップS33に移行し、δ=−(a+b)/2の式に基づいて、補正値δを算出する。補正値δの算出後、本処理を終了する。
一方で、ステップS31又はステップS32で否定判定されるということは、補正後において、ポケット部位置ズレ量aの絶対値と印刷部位置ズレ量bの絶対値とを等しくすることができないことを意味する。つまり、仮に補正後のポケット部位置ズレ量aの絶対値と補正後の印刷部位置ズレ量bの絶対値とが等しくなるように補正を行うと、補正後におけるポケット部位置ズレ量aの絶対値が許容値Aを上回ったり、補正後における印刷部位置ズレ量bの絶対値が許容値Bを上回ったりすることとなる。そこで、ステップS31又はステップS32で否定判定された場合には、ステップS34に移行し、以下の条件(6)を満たすか否かを判定する。
条件(6):a−b>0
ステップS34で肯定判定された場合には、ステップS35に移行し、A−|a+δ|=B−|b+δ|の式に基づいて算出された、δ=(A−B−a−b)/2の式に基づき補正値δを算出し、本処理を終了する。
一方で、ステップS34で否定判定された場合には、ステップS36に移行し、A−|a+δ|=B−|b+δ|の式に基づいて算出された、δ=(B−A−a−b)/2の式に基づき補正値δを算出し、本処理を終了する。尚、ステップS34又はステップS35にて算出された補正値δに基づき打抜き位置の補正を行った場合、補正後において、計算上、A−|a|とB−|b|とが等しいものとなる。
尚、上記補正値算出処理を行うことで、本第3実施形態では、例えば、許容値Aを±1.0mmとし、許容値Bを±0.5mmとした上で、ポケット部位置ズレ量a及び印刷部位置ズレ量bを種々異なる値としたとき、補正値δとして、表4に示す値が算出されることとなる。
Figure 0006081939
また、例えば、許容値Aを±0.25mmとし、許容値Bを±0.8mmとした場合には、補正値δとして、表5に示す値が算出されることとなる。
Figure 0006081939
以上、本第3実施形態において、補正後のポケット部位置ズレ量aの絶対値と補正後の印刷部位置ズレ量bの絶対値とを等しくするような補正値δを設定した場合には、ポケット部2及び第1印刷部7Aの双方を、それぞれの理想位置に対して比較的近い位置へと配置することができる。
また、補正後において、A−|a|とB−|b|とを等しくするような補正値δを設定した場合には、ポケット部2及び第1印刷部7Aの双方をこれらの限界位置よりも比較的余裕を持った位置に設けることが可能となる。従って、何らかの理由により打抜き位置に若干のズレが生じた場合であっても、ポケット部位置ズレ量aの絶対値が許容値Aを超えにくくなるとともに、印刷部位置ズレ量bの絶対値が許容値Bを超えにくくなる。その結果、生産品質や歩留まりを一層向上させることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、シート打抜装置25に対するPTPフィルム8の送り出し量を調節することで、シート打抜装置25によるPTPフィルム8の打抜き位置が補正されるように構成されている。これに対して、シート打抜装置25(例えば、PTPフィルム8を打抜くためのパンチ等)を移動させることによって、シート打抜装置25によるPTPフィルム8の打抜き位置が補正されるように構成してもよい。つまり、打抜位置補正手段49は、打抜かれる側(PTPフィルム8)、及び、打抜く側(シート打抜装置25)のうちの少なくとも一方を制御し、PTPフィルム8の打抜き位置を補正するものであればよい。
(b)上記実施形態において、補正値算出手段48は、PTPシート1のうち、PTPフィルム8の搬送方向と直交する方向に沿って切断された長辺部LS1,LS2を基準として補正値δを算出し、打抜位置補正手段49は、算出された補正値δに基づき、PTPフィルム8の搬送方向に沿ったシート打抜装置25による打抜き位置を調節するように構成されている。つまり、上記実施形態では、PTPフィルム8の搬送方向に沿った打抜き位置のズレが補正されるように構成されている。
これに対して、補正値算出手段48が、PTPシート1のうち、PTPフィルム8の搬送方向に沿って切断されることで形成された短辺部NS1,NS2を基準として補正値δを算出するように構成し、打抜位置補正手段49が、算出された補正値δに基づいて、PTPフィルム8の搬送方向と直交する方向に沿ったシート打抜装置25による打抜き位置を調節するように構成してもよい。つまり、PTPフィルム8の搬送方向と直交する方向に沿った打抜き位置のズレが補正されるように構成してもよい。尚、PTPフィルム8の搬送方向と直交する方向に沿ったシート打抜装置25による打抜き位置の調整は、例えば、シート打抜装置25(例えば、PTPフィルム8を打抜くためのパンチ等)を移動させることで行われるように構成してもよい。
また、PTPフィルム8の搬送方向と、当該搬送方向と直交する方向との双方において、打抜き位置のズレが補正されるように構成してもよい。
(c)上記実施形態において、位置情報検出手段44は、第2印刷部7Bの位置情報を検出することで、第1印刷部7Aの位置情報を間接的に検出するように構成されている。これに対して、位置情報検出手段44が、第1印刷部7Aの位置情報を直接的に検出するように構成してもよい。例えば、位置情報検出手段44が、PTPシート1のうち第1印刷部7Aの位置する側を撮像手段(例えば、カメラ)によって撮像するとともに、得られた撮像画像に基づき、第1印刷部7Aの位置情報(第1印刷部7Aの位置ズレ量)を検出するように構成してもよい。
(d)上記実施形態における、許容値A,B,Cは例示であって、PTPシート1の種別等に応じて適宜変更可能である。
(e)上記実施形態におけるPTPシート1の構成は例示であって、PTPシートの構成はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施形態において、第1印刷部7Aは複数設けられているが、第1印刷部7Aが1つのみ設けられていてもよい。
1…PTPシート、2…ポケット部、3…容器フィルム、4…カバーフィルム、5…錠剤(内容物)、7A…第1印刷部(印刷部)、7B…第2印刷部、8…PTPフィルム、10…PTP包装機、25…シート打抜装置(シート打抜手段)、41…照明装置(照射手段)、42…カメラ(撮像手段)、44…位置情報検出手段、48…補正値算出手段、49…打抜位置補正手段、LS1…第1長辺部、LS2…第2長辺部、NS1…第1短辺部、NS2…第2短辺部、R1…(ポケット部の)理想位置、R2…(印刷部の)理想位置。

Claims (7)

  1. ポケット部の形成された帯状の容器フィルムに対し内容物を充填した後、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を塞ぐようにして所定の印刷部が設けられたカバーフィルムを取着することでPTPフィルムとし、当該PTPフィルムをシート単位に打ち抜くことにより平面視矩形状のPTPシートを製造するPTP包装機であって、
    間欠的に搬送される前記PTPフィルムが停止したときに前記PTPフィルムを打ち抜くことで、前記PTPシートを得るシート打抜手段と、
    打ち抜かれた前記PTPシートに関し、前記ポケット部の理想位置に対する実際の位置の位置ズレ量、及び、前記印刷部の理想位置に対する実際の位置の位置ズレ量を検出する位置情報検出手段と、
    前記位置情報検出手段により検出された、前記ポケット部の理想位置に対する実際の位置の位置ズレ量と、前記印刷部の理想位置に対する実際の位置の位置ズレ量との双方に基づいて、前記シート打抜手段による前記PTPフィルムの打抜き位置をフィードバック補正する打抜位置補正手段とを備えることを特徴とするPTP包装機。
  2. ポケット部の形成された帯状の容器フィルムに対し内容物を充填した後、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を塞ぐようにして所定の印刷部が設けられたカバーフィルムを取着することでPTPフィルムとし、当該PTPフィルムをシート単位に打ち抜くことにより平面視矩形状のPTPシートを製造するPTP包装機であって、
    間欠的に搬送される前記PTPフィルムが停止したときに前記PTPフィルムを打ち抜くことで、前記PTPシートを得るシート打抜手段と、
    打ち抜かれた前記PTPシートに関し、前記ポケット部の位置情報、及び、前記印刷部の位置情報を検出する位置情報検出手段と、
    前記位置情報検出手段により検出された、前記ポケット部の位置情報と、前記印刷部の位置情報との双方に基づいて、前記シート打抜手段による前記PTPフィルムの打抜き位置をフィードバック補正する打抜位置補正手段とを備え、
    前記位置情報検出手段により検出された、前記ポケット部の位置情報、及び、前記印刷部の位置情報に基づき、補正値δ(mm)を算出する補正値算出手段を備えるとともに、
    前記位置情報検出手段は、
    前記ポケット部の理想位置を基準として、前記PTPシートの周縁部における所定の一辺と直交する方向に沿った一方側を+方向、前記所定の一辺と直交する方向に沿った他方側を−方向としたときにおける、前記所定の一辺と直交する方向に沿った前記ポケット部の理想位置から前記ポケット部の実際の位置までズレ量であるポケット部位置ズレ量a(mm)と、
    前記印刷部の理想位置を基準として、前記所定の一辺と直交する方向に沿った一方側を+方向、前記所定の一辺と直交する方向に沿った他方側を−方向としたときにおける、前記所定の一辺と直交する方向に沿った前記印刷部の理想位置から前記印刷部の実際の位置までのズレ量である印刷部位置ズレ量b(mm)とを検出可能に構成され、
    前記補正値算出手段は、
    予め設定された前記ポケット部位置ズレ量の許容値を±A(mm)(但し、A>0)とし、
    予め設定された前記印刷部位置ズレ量の許容値を±B(mm)(但し、B>0)としたとき、
    δ=−(a×B+b×A)/(A+B)の式に基づいて前記補正値δを算出し、
    前記打抜位置補正手段は、前記算出された前記補正値δに基づいて、前記シート打抜手段による前記PTPフィルムの打抜き位置を補正するように構成されることを特徴とするPTP包装機。
  3. ポケット部の形成された帯状の容器フィルムに対し内容物を充填した後、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を塞ぐようにして所定の印刷部が設けられたカバーフィルムを取着することでPTPフィルムとし、当該PTPフィルムをシート単位に打ち抜くことにより平面視矩形状のPTPシートを製造するPTP包装機であって、
    間欠的に搬送される前記PTPフィルムが停止したときに前記PTPフィルムを打ち抜くことで、前記PTPシートを得るシート打抜手段と、
    打ち抜かれた前記PTPシートに関し、前記ポケット部の位置情報、及び、前記印刷部の位置情報を検出する位置情報検出手段と、
    前記位置情報検出手段により検出された、前記ポケット部の位置情報と、前記印刷部の位置情報との双方に基づいて、前記シート打抜手段による前記PTPフィルムの打抜き位置をフィードバック補正する打抜位置補正手段とを備え、
    前記位置情報検出手段により検出された、前記ポケット部の位置情報、及び、前記印刷部の位置情報に基づき、補正値δを算出する補正値算出手段を備えるとともに、
    前記打抜位置補正手段は、前記算出された前記補正値δに基づいて、前記シート打抜手段による前記PTPフィルムの打抜き位置を補正するように構成され、
    前記位置情報検出手段は、
    前記ポケット部の理想位置を基準として、前記PTPシートの周縁部における所定の一辺と直交する方向に沿った一方側を+方向、前記所定の一辺と直交する方向に沿った他方側を−方向としたときにおける、前記所定の一辺と直交する方向に沿った前記ポケット部の理想位置から前記ポケット部の実際の位置までズレ量であるポケット部位置ズレ量a(mm)と、
    前記印刷部の理想位置を基準として、前記所定の一辺と直交する方向に沿った一方側を+方向、前記所定の一辺と直交する方向に沿った他方側を−方向としたときにおける、前記所定の一辺と直交する方向に沿った前記印刷部の理想位置から前記印刷部の実際の位置までのズレ量である印刷部位置ズレ量b(mm)とを検出可能に構成され、
    予め設定された前記ポケット部位置ズレ量aの許容値を±A(mm)(但し、A>0)としたとき、
    前記補正値算出手段は、前記補正値δとして、
    当該補正値δに基づいて前記打抜位置補正手段により前記PTPフィルムの打抜き位置を補正したときに、前記ポケット部位置ズレ量aの絶対値が前記許容値A以下となる範囲で、前記印刷部位置ズレ量bの絶対値が最小となる値を算出することを特徴とするPTP包装機。
  4. 前記印刷部位置ズレ量b(mm)を正負反転した値−b(mm)を仮補正値δ1(mm)としたとき、
    前記補正値算出手段は、
    以下の条件(1)を満たす場合、前記仮補正値δ1(mm)を前記補正値δとし、
    以下の条件(1)を満たさず、かつ、以下の条件(2)を満たす場合、0(mm)を前記補正値δとし、
    以下の条件(1)及び(2)のいずれをも満たさず、以下の条件(3)を満たす場合、前記許容値Aを正負反転した値−Aから、前記ポケット部位置ズレ量aを減算した値−A−a(mm)を前記補正値δとし、
    以下の条件(1)、(2)及び(3)のいずれをも満たさない場合、前記許容値Aから、前記ポケット部位置ズレ量aを減算した値A−aを前記補正値δとして算出することを特徴とする請求項3に記載のPTP包装機。
    (1)|a+δ1|≦A
    (2)|a|≧A
    (3)b>0
  5. 前記補正値算出手段は、前記許容値Aに代えて、自身の絶対値が前記許容値Aの絶対値未満である許容値±C(mm)(但し、C>0)を用いて、前記補正値δを算出することを特徴とする請求項3又は4に記載のPTP包装機。
  6. 前記PTPシートにおける前記所定の一辺は、前記シート打抜手段による打抜時に、前記PTPフィルムの搬送方向と直交する方向に沿って切断されることで形成されており、
    前記打抜位置補正手段は、前記算出された前記補正値δに基づいて、前記PTPフィルムの搬送方向に沿った前記シート打抜手段による前記PTPフィルムの打抜き位置を補正するように構成されることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載のPTP包装機。
  7. 前記容器フィルムは、透明又は半透明であり、
    前記印刷部は、前記カバーフィルムのうち前記容器フィルムとは反対側の面に設けられ、
    前記カバーフィルムのうち前記容器フィルム側の面には、前記印刷部と一定の位置関係にある第2印刷部が設けられるとともに、当該第2印刷部は、前記容器フィルムを透過して視認可能であり、
    前記位置情報検出手段は、
    前記PTPシートの前記ポケット部側を照射する照射手段と、
    前記PTPシートの前記ポケット部側を撮像する撮像手段とを具備するとともに、
    前記撮像手段により得られた撮像画像に基づいて、打ち抜かれた前記PTPシートに関し、前記ポケット部の位置ズレ量、及び、前記第2印刷部の位置ズレ量を検出し、かつ、
    検出された前記第2印刷部の位置ズレ量に基づいて、前記PTPシートにおける前記印刷部の位置ズレ量を検出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のPTP包装機。
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