JP7227947B2 - シート状マスクの製造方法 - Google Patents
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したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得るシート状マスクの製造方法を提供することにある。
連続搬送される帯状の第1シートの一面に接着剤を塗布して塗布部を形成する塗布部形成工程と、
前記機能性部材を、前記塗布部に接着させる第1接着工程と、
第1接着工程後に、帯状の第2シートを、帯状の第1シートにおける前記機能性部材が配されている面側に重ね合わせて接着する第2接着工程と、
第2接着工程により形成される複合部材を幅方向に二つ折りする二つ折り工程と、
二つ折りした前記複合部材における相対向する部位どうしを接合して前記外形シール部を形成する外形シール部形成工程と、
前記外形シール部形成工程後に、前記複合部材を切断して、前記マスク本体を切り出す切断工程とを備えており、
前記外形シール部形成工程における前記複合部材の搬送速度に対して、該外形シール部形成工程よりも上流側における該複合部材の搬送速度が遅くなるように、該複合部材を搬送し、
前記二つ折り工程から前記外形シール部形成工程までの間において、前記複合部材を、第1ロール及び第2ロールからなる挟圧部で挟圧し、
第1ロール及び第2ロールはいずれも、軸心方向の中央域が相対的に小径となっている小径部と、軸心方向の側方域が相対的に大径となっている一対の大径部とを備えた段付きロールであり、
第1ロール及び第2ロールは、各ロールの前記小径部どうし及び前記大径部どうしが対向するように配置されており、
前記挟圧部によって前記複合部材を挟圧するときには、該複合部材における前記機能性部材が存在する部位が、第1ロール及び第2ロールにおける前記小径部を通過するようにするとともに、該複合部材における該機能性部材が存在する部位の両側部域が、第1ロール及び第2ロールにおける前記大径部を通過するようにして該両側部域が該大径部によって挟圧されるようにする、シート状マスクの製造方法を提供することによって前記の課題を解決したものである。
マスク本体2の形状は特に制限されるものではないが、図1に示す例では、マスク本体2は、二つ折り部4に沿う方向における中心線CL1を対称軸として線対称な形状を有している。また図1に示す例では、その中心線CL1は、後述する図3に示すとおり、複合部材34の搬送方向において間欠塗布部41の中央を通る線となっている。
シート状部材3の形状は特に制限されるものではないが、図1に示す例では、展開状態のシート状部材3は、二つ折り予定部31aを対称軸として線対称な平面視形状を有している。
第1シート31及び第2シート32は、製品の設計に応じて任意の材料を用いることができ、それぞれ、通気性シートでも非通気性シートでもよく、またそれぞれ、伸縮性を有していてもよく、非伸縮性であってもよい。機能性部材として、蒸気の放散性の高い発熱体を用いる場合、第1シート31及び第2シート32のうち、マスク本体2の内表面側に配される方のシートが通気性であることが、放散される蒸気の作用をシート状マスクの使用者の身体に効率よく作用させる観点から好ましい。
伸縮性を有するシートとしては、構成繊維として弾性繊維を含むシート、弾性フィラメントを含むシート、ゴム編等の構造により伸縮性を発現するシート等が挙げられる。
前記炭素成分は、保水能、酸素供給能及び触媒能の少なくとも1つの機能を有するものであり、この3つを兼ね備えているものが好ましい。炭素成分として、例えば、活性炭、アセチレンブラック、及び黒鉛から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、湿潤時に酸素を吸着しやすいことや、発熱体中の水分を一定に保つ観点から、活性炭がより好ましく用いられる。
発熱組成物33cは、更に保水材を含んでおり、蒸気放散性に優れたものであることが好ましい。保水材としては、高吸収性ポリマー(SAP)、でんぷん、ゼオライト、パーライト、バーミュキュライト等が挙げられる。
本実施態様のシート状マスク1の製造方法は、塗布部形成工程と、第1接着工程と、第2接着工程と、二つ折り工程と、外形シール部形成工程と、切断工程とを備えている。図3には、本実施態様のシート状マスク1の製造方法に用いられる製造装置100の概略図が示されている。
間欠塗布部41の平面視形状は特に制限されるものではないが、図示例では、間欠塗布部41は、第1シート31における二つ折り予定部を対称軸として線対称な平面視形状を有している。
第2接着工程により、帯状の第2シート32と帯状の第1シート31との間に、発熱体33が搬送方向Xに間欠的に保持されている帯状の複合部材34が形成される。
複合部材34は、製造されたシート状マスク1におけるシート状部材3に対応する部材である。
外形シール部5は、二つ折りした複合部材34の搬送方向Xにおける個々の間欠塗布部41の前後それぞれに形成され、外形シール部5は、複合部材34を平面視して間欠塗布部41より前方に位置する前シール部と、該間欠塗布部41より後方に位置する後シール部とを有する。
外形シール部5を形成するためのシール手段としては、熱溶着、超音波溶着、高周波溶着等が挙げられる。本実施態様では、製造装置100が有する外形シール部形成部13により、外形シール部形成工程を行っている。
第1ロール51aにおける小径部511の幅と、第2ロール51bにおける小径部511の幅とは同じになっている。また、第1ロール51aにおける大径部512の幅と、第2ロール51bにおける大径部512の幅とは同じになっている。第1ロール51aにおける小径部511の直径と、第2ロール51bにおける小径部511の直径とは同じであってもよく、あるいは異なっていてもよい。第1ロール51aにおける大径部512の直径と、第2ロール51bにおける大径部512の直径とは同じであってもよく、あるいは異なっていてもよい。
第1ロール51a及び第2ロール51bをそれらの軸心が平行になるように且つ各ロール51a,51bの小径部511どうし及び大径部512どうしが対向するように配置すると、図5に示すとおり、各ロール51a,51bの小径部511の周面どうしの間に空間Sが生じる。各ロール51a,51bはいずれも駆動源(図示せず)に接続されており、駆動源からの回転力が伝達されて搬送方向Xに沿って回転可能になっている。
第1シート31又は第2シートを継ぐときの状態を、図8を参照しながら説明する。図8には、帯状である第1シート31を、別の第1シート31’で継いだ状態が示されている。同図においては、先に使用していた第1シート31の外面に、スプライシングテープSTを介して、新たに使用する別の第1シート31’が接合されている状態が示されている。この状態においては、先に説明した図7に示す状態に比べて、複合部材34を構成する部材の点数が多くなっているので、その分だけ発熱体33が存在する部位の厚みが大きくなっている。そのような場合であっても、厚みの増加分が、各ロール51a,51bの小径部511の周面どうしの間に生じた空間Sによって吸収されるので、シート31,31’を継いだ箇所が第1挟圧部51を通過するときの抵抗の増大を抑制することができる。
図3に示す製造装置100を用いてシート状マスクを製造した。
各挟圧部51,52,53においては、一対の段付きロールを用いた。
各挟圧部51,52,53においては、一対の段付きロールにおける小径部の周面どうしの間の距離に対する、二つ折りされた状態の複合部材における発熱体が存在する部位での厚みの比は0.91であった。
外形シール部形成工程における複合部材の搬送速度V1、二つ折り工程における複合部材の搬送速度V2、及び第1接着工程よりも上流における複合部材34の搬送速度V3の関係は、V1を100としたときに、V2は99.8、V3は99.0とした。
このようにして得られたシート状マスクにおける発熱体の位置ずれの程度を、図1(b)に示す中心線CL1からの偏倚量を測定することで評価した。また、搬送途中にある複合部材の張力を、図3における第1挟圧部51と第2挟圧部52との間の位置で測定し、その変動率を算出した。変動率は、標準偏差/平均値で定義される値であり、標準偏差の算出区間は紙継ぎ前後1分間(計2分間)、平均値の算出区間は紙継ぎ後1分後の2分間とした。それらの結果を図12に示す。
実施例1において、直径が一定である一対のアンビルロールの組み合わせを第1挟圧部51に用いた。それ以外は実施例1と同様にして、発熱体の位置ずれの程度及び張力の変動率を測定した。それらの結果を図12に示す。
2 マスク本体
4 二つ折り部
5 外形シール部
31 第1シート
32 第2シート
33 機能性部材(発熱体)
34 複合部材
41 間欠塗布部
42 連続塗布部
51 第1挟圧部
51a 第1ロール(段付きロール)
51b 第2ロール(段付きロール)
52 第2挟圧部
53 第3挟圧部
71,72 接着剤
X 搬送方向
Y 第1シートの幅方向
Z 鉛直方向
Claims (5)
- 第1シートと第2シートとの間に機能性部材を有するシート状部材が、二つ折りされ、相対向する部位が外形シール部において互い接合された構成を有するマスク本体を備えるシート状マスクの製造方法であって、
連続搬送される帯状の第1シートの一面に接着剤を塗布して塗布部を形成する塗布部形成工程と、
前記機能性部材を、前記塗布部に接着させる第1接着工程と、
第1接着工程後に、帯状の第2シートを、帯状の第1シートにおける前記機能性部材が配されている面側に重ね合わせて接着する第2接着工程と、
第2接着工程により形成される複合部材を幅方向に二つ折りする二つ折り工程と、
二つ折りした前記複合部材における相対向する部位どうしを接合して前記外形シール部を形成する外形シール部形成工程と、
前記外形シール部形成工程後に、前記複合部材を切断して、前記マスク本体を切り出す切断工程と、
前記マスク本体における前記機能性部材の配置位置を画像処理によって計測する画像計測工程と、を備えており、
前記外形シール部形成工程における前記複合部材の搬送速度に対して、該外形シール部形成工程よりも上流側における該複合部材の搬送速度が遅くなるように、該複合部材を搬送し、
前記画像計測工程において計測された前記機能性部材の配置位置に応じて前記複合部材の搬送速度を制御し、
前記二つ折り工程から前記外形シール部形成工程までの間において、前記複合部材を、第1ロール及び第2ロールからなる挟圧部で挟圧し、
第1ロール及び第2ロールはいずれも、軸心方向の中央域が相対的に小径となっている小径部と、軸心方向の側方域が相対的に大径となっている一対の大径部とを備えた段付きロールであり、
第1ロール及び第2ロールは、各ロールの前記小径部どうし及び前記大径部どうしが対向するように配置されており、
前記挟圧部によって前記複合部材を挟圧するときには、該複合部材における前記機能性部材が存在する部位が、第1ロール及び第2ロールにおける前記小径部を通過するようにするとともに、該複合部材における該機能性部材が存在する部位の両側部域が、第1ロール及び第2ロールにおける前記大径部を通過するようにして該両側部域が該大径部によって挟圧されるようにする、シート状マスクの製造方法。 - 前記二つ折り工程において前記複合部材を前記挟圧部で挟圧する、請求項1に記載の製造方法。
- 前記外形シール部形成工程における前記複合部材の搬送速度に対して、前記二つ折り工程における該複合部材の搬送速度が遅くなるように、該複合部材を搬送する、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記二つ折り工程における前記複合部材の搬送速度に対して、前記第1接着工程よりも上流における該複合部材の搬送速度が遅くなるように、該複合部材を搬送する、請求項3に記載の製造方法。
- 前記画像計測工程において計測された前記機能性部材の配置位置が、適正な配置位置に対して許容範囲外である場合、許容範囲外である該機能性部材を有する前記シート状マスクを、製造ライン外へ排出する不良品排出工程を更に備える請求項1ないし4のいずれか一項に記載の製造方法。
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