JP6763409B2 - 撮像レンズおよび撮像装置 - Google Patents

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Description

本開示は、撮像レンズおよび撮像装置に関する。より詳しくは、特にデジタルスチルカメラやデジタルミラーレスカメラに装着可能な交換レンズに適した、高性能、コンパクトな撮像レンズ、およびそのような撮像レンズを備えた撮像装置に関する。
近年、CCD(Charged Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を用いたデジタルスチルカメラやデジタルミラーレスカメラ等が急速に普及している。このようなデジタルカメラ等の普及により、高画素数に対応した高性能な撮像レンズへの要求が高くなっている。また、最近では、ズームレンズだけでなく、焦点距離が固定された単焦点レンズへの要望も高くなっている。
単焦点レンズに対する1つのニーズとして、開放F値がF1.4程度の大口径レンズの高性能化が期待されている。このような撮像レンズとして、特許文献1、および特許文献2に記載されているような撮像レンズ系が知られている。特許文献1に記載の撮像レンズ系は、物体側から正または負の屈折力を有する第1群と、正の屈折力を有する第2群と、正または負の屈折力を有する第3群とからなり、近距離物体への合焦のために第2群を光軸上移動することを特徴とする、半画角が6°〜9°程度、開放F値が2.0〜2.8程度の単焦点レンズである。特許文献2に記載の撮像レンズ系は、物体側から正の屈折力を有する第1群と、正の屈折力を有する第2群とを有し、近距離物体への合焦のために第2群を光軸上で移動することを特徴とする、半画角が14°程度、開放F値がF1.4程度の単焦点レンズである。
特開2011−128273号公報 特開2009−244699号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載された撮像レンズ系は、いずれも撮像素子を同サイズに換算すると、撮影距離が無限遠状態でのコマ収差や倍率色収差、さらには合焦による収差変動が大きく、性能的には不十分である。
大口径かつ良好な光学性能を有しながら、合焦による性能変動が小さい撮像レンズ、およびそのような撮像レンズを搭載した撮像装置を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態に係る撮像レンズは、物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正または負の屈折力を有する第3レンズ群とで構成され、無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、第1レンズ群は像面に対し固定され、第2レンズ群は光軸に沿って物体側へ移動し、第3レンズ群は像面に対し固定されており、第1レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、少なくとも2枚の正レンズと、第1レンズ群内において最も像面側に配置された負レンズとを有し、第2レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、負の屈折力を有する接合レンズからなる第2aレンズ成分と、正の屈折力を有する第2bレンズ成分とからなるように区分可能であり、第2bレンズ成分は、物体側から像面側に向かって順に、単レンズまたは接合レンズで構成された第2b1レンズ成分と、単レンズで構成された第2b2レンズ成分とからなるように区分可能であり、第3レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する単レンズまたは接合レンズで構成された第3aレンズ成分と、1枚の負レンズで構成された第3bレンズ成分とからなるように区分可能である。
本開示の一実施の形態に係る撮像レンズは、第1レンズ群の焦点距離をf1、第3レンズ群の焦点距離をf3とし、第2b1レンズ成分の焦点距離をf2b1、第2b2レンズ成分の焦点距離をf2b2とするとき、以下の条件式を満足する。
−1.5<f1/f3<0.2 ……(4A)
0<f2b2/f2b1<5 ……(6)
本開示の一実施の形態に係る撮像装置は、撮像レンズと、撮像レンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子とを含み、撮像レンズを、上記本開示の一実施の形態に係る撮像レンズによって構成したものである。
本開示の一実施の形態に係る撮像レンズまたは撮像装置では、全体として3群構成で、無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、第1レンズ群が像面に対し固定され、第2レンズ群は光軸に沿って物体側へ移動し、第3レンズ群は像面に対し固定される。
本開示の一実施の形態に係る撮像レンズまたは撮像装置によれば、全体として3群構成のレンズ系において各群の構成の最適化を図るようにしたので、大口径かつ良好な光学性能を有しながら、合焦による性能変動が小さい光学性能を実現することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本開示の一実施の形態に係る撮像レンズの第1の構成例を示すレンズ断面図である。 図1に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例1における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す収差図である。 撮像レンズの第2の構成例を示すレンズ断面図である。 図3に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例2における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す収差図である。 撮像レンズの第3の構成例を示すレンズ断面図である。 図5に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例3における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す収差図である。 撮像レンズの第4の構成例を示すレンズ断面図である。 図7に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例4における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す収差図である。 撮像レンズの第5の構成例を示すレンズ断面図である。 図9に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例5における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す収差図である。 撮像レンズの第6の構成例を示すレンズ断面図である。 図11に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例6における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す収差図である。 撮像レンズの第7の構成例を示すレンズ断面図である。 図13に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例7における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す収差図である。 撮像レンズの第8の構成例を示すレンズ断面図である。 図15に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例8における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す収差図である。 撮像レンズの第9の構成例を示すレンズ断面図である。 図17に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例9における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す収差図である。 撮像装置の一構成例を示すブロック図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.レンズの基本構成
2.作用・効果
3.撮像装置への適用例
4.レンズの数値実施例
5.その他の実施の形態
<1.レンズの基本構成>
図1は、本開示の一実施の形態に係る撮像レンズの第1の構成例を示している。図3は、撮像レンズの第2の構成例を示している。図5は、撮像レンズの第3の構成例を示している。図7は、撮像レンズの第4の構成例を示している。図9は、撮像レンズの第5の構成例を示している。図11は、撮像レンズの第6の構成例を示している。図13は、撮像レンズの第7の構成例を示している。これらの構成例に具体的な数値を適用した数値実施例は後述する。図15は、撮像レンズの第8の構成例を示している。これらの構成例に具体的な数値を適用した数値実施例は後述する。図17は、撮像レンズの第9の構成例を示している。これらの構成例に具体的な数値を適用した数値実施例は後述する。図1等において、Z1は光軸を示す。撮像レンズと像面IMGとの間には、撮像素子保護用のシールガラスや各種の光学フィルタFL等の光学部材が配置されていてもよい。以下、本実施の形態に係る撮像レンズの構成を、適宜図1等に示した構成例に対応付けて説明するが、本開示による技術は、図示した構成例に限定されるものではない。
本実施の形態に係る撮像レンズは、光軸Z1に沿って物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正または負の屈折力を有する第3レンズ群G3とが配置された、実質的に3つのレンズ群で構成されている。
本実施の形態に係る撮像レンズは、無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、第1レンズ群G1は像面IMGに対し固定され、第2レンズ群G2は光軸に沿って物体側へ移動し、第3レンズ群G3は像面IMGに対し固定されている。
図1等では、無限遠合焦状態でのレンズ断面を示している。図1等においてFで示した実線の矢印は、無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、第2レンズ群G2が矢印方向にフォーカスレンズ群として移動することを示す。
第1レンズ群G1は、物体側から像面側に向かって順に、少なくとも2枚の正レンズと、第1レンズ群G1内において最も像面側に配置された負レンズとを有している。
第2レンズ群G2は、物体側から像面側に向かって順に、負の屈折力を有する第2aレンズ成分G2aと、正の屈折力を有する第2bレンズ成分G2bとを有している。
第3レンズ群G3は、物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第3aレンズ成分G3aと、負の屈折力を有する第3bレンズ成分G3bとからなる。
その他、本実施の形態に係る撮像レンズは、後述する所定の条件式等を満足することが望ましい。
<2.作用・効果>
次に、本実施の形態に係る撮像レンズの作用および効果を説明する。併せて、本実施の形態に係る撮像レンズにおける望ましい構成を説明する。
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
本実施の形態に係る撮像レンズによれば、全体として3群構成のレンズ系において各群の構成の最適化を図るようにしたので、大口径かつ良好な光学性能を有しながら、合焦による性能変動が小さい光学性能を実現することができる。
本実施の形態に係る撮像レンズは、第3aレンズ成分G3aの焦点距離をf3a、第3bレンズ成分G3bの焦点距離をf3bとするとき、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
−1.6<f3b/f3a<0 ……(1)
条件式(1)を満たし、第3レンズ群G3を構成する各レンズ成分の屈折力を適切に設定することで、第3レンズ群G3内で発生する諸収差を抑制し、良好な光学性能を得ることができる。条件式(1)の下限を超えると、第3bレンズ成分G3bの負の屈折力が相対的に弱くなり過ぎ、像面湾曲や歪曲収差を良好に補正することが困難となる。条件式(1)の上限を超えると、第3aレンズ成分G3aと第3bレンズ成分G3bのパワーが同符号となり、本開示の趣旨から外れる。
なお、上記した条件式(1)の効果をより良好に実現するためには、条件式(1)の数値範囲を下記条件式(1)’のように設定することがより望ましい。
−1.0<f3b/f3a<−0.1 ……(1)’
また、本実施の形態に係る撮像レンズは、第3bレンズ成分G3bが1枚の負レンズで構成されていることが望ましい。この場合、本実施の形態に係る撮像レンズにおいて、第3bレンズ成分G3bの1枚の負レンズが最終レンズとなる。この場合、第3bレンズ成分G3bの物体側の曲率半径をr1、第3bレンズ群G3bの像面側の曲率半径をr2とするとき、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
−10<(r1+r2)/(r1−r2)<0.0 ……(2)
条件式(2)を満たすことにより、最終レンズ面による周辺光束の極端な跳ね上げが起こらず、最終レンズ群が負レンズ群で構成される光学系に生じやすい糸巻き型の歪曲を抑制することができる。また、特に近傍にカメラのマウントや基盤が配置され最終レンズ群のレンズ径が確保しづらい交換レンズのような光学系においても、レンズ外径に対して有効径を比較的大きく確保することが可能となるため、光学性能の向上や敏感度低減に対し有利である。さらに、撮像素子のカバーガラスやローパスフィルタ、IRカットフィルタ等、撮像素子付近に配置される平行平板状の光学素子と最終レンズとのいずれかの面の組み合わせによる強い対称性ゴーストの発生を回避することができる。条件式(2)の下限を超えると、最終レンズが十分な負の屈折力を持たなくなり、当該レンズより物体側の光学系の口径が大きくなってしまい、結果として鏡筒径の小型化に不利である。条件式(2)の上限を超えると、最終レンズ面の屈折力が強くなり過ぎ、光学系の歪曲や像面湾曲の抑制が困難となる。
なお、上記した条件式(2)の効果をより良好に実現するためには、条件式(2)の数値範囲を下記条件式(2)’のように設定することがより望ましい。
−6.5<(r1+r2)/(r1−r2)<−0.05 ……(2)’
また、本実施の形態に係る撮像レンズにおいて、第2bレンズ成分G2bは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されていることが望ましい。
なお、図1の第1の構成例の撮像レンズ1と、図3の第2の構成例の撮像レンズ2と、図7の第4の構成例の撮像レンズ4と、図11の第6の構成例の撮像レンズ6と、図13の第7の構成例の撮像レンズ7と、図15の第8の構成例の撮像レンズ8とが、この構成を満たしている。
この場合、第2レンズ群G2の焦点距離をf2、第2bレンズ成分G2bの焦点距離をf2bとするとき、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
0<f2b/f2<1.6 ……(3)
条件式(3)を満たすことにより、第2レンズ群G2内の球面収差やコマ収差が良好に補正される。条件式(3)の下限を超えると、第2bレンズ成分G2bが正の屈折力を持たなくなり、本開示の趣旨から外れる。条件式(3)の上限を超えると、第2bレンズ成分G2bの正のパワーが弱くなり過ぎ、第2レンズ群G2内の収差を良好に補正することが困難となる。
なお、上記した条件式(3)の効果をより良好に実現するためには、条件式(3)の数値範囲を下記条件式(3)’のように設定することがより望ましい。
0.25<f2b/f2<1.3 ……(3)’
また、本実施の形態に係る撮像レンズにおいて、第3aレンズ成分G3aは、物体側から像面側に向かって順に正レンズと負レンズとからなる接合レンズで構成されていることが望ましい。
なお、図1の第1の構成例の撮像レンズ1と、図3の第2の構成例の撮像レンズ2と、図11の第6の構成例の撮像レンズ6と、図13の第7の構成例の撮像レンズ7と、図15の第8の構成例の撮像レンズ8と、図17の第9の構成例の撮像レンズ9とが、この構成を満たしている。
また、本実施の形態に係る撮像レンズにおいて、第2レンズ群G2は、軸上光束に対し正の屈折作用を有し、有効径周辺に向かうに従い正の屈折作用が弱まる非球面形状を有することが望ましい。
なお、図17の第9の構成例の撮像レンズ9以外の、第1〜第8の撮像レンズ1〜8が、この構成を満たしている。
このような形状とすることで、第2レンズ群G2が十分な屈折力を有しながら、第2レンズ群G2で発生する正の屈折作用による収差を抑制することができ、無限遠から至近距離まで、フォーカシング領域全域で良好な光学性能を実現することができる。
また、本実施の形態に係る撮像レンズは、第1レンズ群G1の焦点距離をf1、第3レンズ群G3の焦点距離をf3とするとき、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
−1.5<f1/f3<0.5 ……(4)
条件式(4)の下限を超えると、第3レンズ群G3の負の屈折力が強くなり過ぎ、第3レンズ群G3で発生する収差の抑制が困難になる。条件式(4)の上限を超えると、第3レンズ群G3の負の屈折力が小さくなり過ぎ、撮像素子に対して鏡筒径の小型化が難しい。
なお、上記した条件式(4)の効果をより良好に実現するためには、条件式(4)の数値範囲を下記条件式(4)’のように設定することがより望ましい。
−1.0<f1/f3<0.2 ……(4)’
また、本実施の形態に係る撮像レンズにおいて、第2aレンズ成分G2aは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されていることが望ましい。この場合、第2レンズ群G2の焦点距離をf2、第2aレンズ成分G2aの焦点距離をf2aとするとき、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
−35<f2a/f2<−4 ……(5)
条件式(5)を満たすことにより、第2レンズ群G2内の球面収差やコマ収差が良好に補正される。条件式(5)の下限を超えると、第2aレンズ成分G2aの負のパワーが弱くなり過ぎ、第2レンズ群G2内の収差を良好に補正することが困難となる。条件式(5)の上限を超えると、第2aレンズ成分G2aの負のパワーが強くなり過ぎ、同じく第2レンズ群G2内の収差を良好に補正することが困難となる。
なお、上記した条件式(5)の効果をより良好に実現するためには、条件式(5)の数値範囲を下記条件式(5)’のように設定することがより望ましい。
−33<f2a/f2<−4 ……(5)’
また、本実施の形態に係る撮像レンズにおいて、第2bレンズ成分G2bは、物体側から像面側に向かって順に、第2b1レンズ成分G2b1と、第2b2レンズ成分G2b2とから構成されていてもよい。
なお、図5の第3の構成例の撮像レンズ3と、図17の第9の構成例の撮像レンズ9とが、この構成を満たしている。
この場合、第2b1レンズ成分G2b1の焦点距離をf2b1、第2b2レンズ成分G2b2の焦点距離をf2b2とするとき、以下の条件式(6)を満足することが望ましい。
0<f2b2/f2b1<5 ……(6)
条件式(6)を満たすことで、第2bレンズ成分G2bのパワーが適切に設定され、第2レンズ群G2内の収差を良好に補正することができる。条件式(6)の下限を超えると、第2b2レンズ成分G2b2が正の屈折力を有さなくなり、第2bレンズ成分G2bが十分な正の屈折力を有する状態での良好な収差補正が困難となる。条件式(6)の上限を超えると、第2bレンズ成分G2bトータルに対する第2b1レンズ成分G2b1の屈折力の負担が大きくなり過ぎ、第2レンズ群G2内での良好な収差補正が困難となる。
また、本実施の形態に係る撮像レンズは、第2aレンズ成分G2aの焦点距離をf2a、第2bレンズ成分G2bの焦点距離をf2bとするとき、以下の条件式(7)を満足することが望ましい。
−1.5<f2b/f2a<0.0 ……(7)
条件式(7)を満たすことで、第1レンズ群G1が十分な屈折力を有しながら、第2レンズ群G2で発生する収差を抑えることが可能となり、より小型で良好な光学性能を実現することが可能である。また、第2レンズ群G2の収差抑制により、無限遠から至近距離まで良好な光学性能を維持することができる。条件式(7)の下限を超えると、第2aレンズ成分G2aの屈折力が強くなり過ぎ、球面収差やコマ収差を良好に補正することが困難となる。条件式(7)の上限を超えると、第2aレンズ成分G2aの屈折力が正となり、本開示の趣旨から外れる。
なお、上記した条件式(7)の効果をより良好に実現するためには、条件式(7)の数値範囲を下記条件式(7)’のように設定することがより望ましい。さらにより望ましくは、下記条件式(7)’’のように設定するとよい。
−1.3<f2b/f2a<0.0 ……(7)’
−1.0<f2b/f2a<0.0 ……(7)’’
また、本実施の形態に係る撮像レンズにおいて、第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面は、物体側に凹の形状を有することが望ましい。
また、本実施の形態に係る撮像レンズは、第2aレンズ成分G2aの最も物体側の面の曲率半径をr_2a、全系の焦点距離をfとするとき、以下の条件式(8)を満足することが望ましい。
−1<r_2a/f<−0.1 ……(8)
条件式(8)を満たすことにより、群全体で正の屈折力を有する第2レンズ群G2で発生する正の球面収差およびコマ収差等を、第2レンズ群G2の先頭の凹面にて発生する負の収差で相殺し、良好な収差補正状態を得ることができる。条件式(8)の下限を超えると、第2レンズ群G2の先頭のレンズ面で発生する負の球面収差やコマ収差が大きくなり過ぎ、光学性能を良好に維持することが困難になる。条件式(8)の上限を超えると、第2レンズ群G2の先頭のレンズ面で発生する負の球面収差およびコマ収差量が不足し、第2レンズ群G2全体として満足な屈折力を維持した状態では良好な収差補正が困難となる。
なお、上記した条件式(8)の効果をより良好に実現するためには、条件式(8)の数値範囲を下記条件式(8)’のように設定することがより望ましい。
−0.7<r_2a/f<−0.35 ……(8)’
<3.撮像装置への適用例>
図19は、本実施の形態に係る撮像レンズを適用した撮像装置100の一構成例を示している。この撮像装置100は、例えばデジタルスチルカメラであり、カメラブロック10と、カメラ信号処理部20と、画像処理部30と、LCD(Liquid Crystal Display)40と、R/W(リーダ/ライタ)50と、CPU(Central Processing Unit)60と、入力部70と、レンズ駆動制御部80とを備えている。
カメラブロック10は、撮像機能を担うものであり、撮像レンズ11を含む光学系と、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子12とを有している。撮像素子12は、撮像レンズ11によって形成された光学像を電気信号へ変換することで、光学像に応じた撮像信号(画像信号)を出力するようになっている。撮像レンズ11として、図1、図3、図5、図7、図9、図11、図13、図15、および図17に示した各構成例の撮像レンズ1〜9を適用可能である。
カメラ信号処理部20は、撮像素子12から出力された画像信号に対してアナログ−デジタル変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行うものである。
画像処理部30は、画像信号の記録再生処理を行うものであり、所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理等を行うようになっている。
LCD40は、ユーザの入力部70に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデータを表示する機能を有している。R/W50は、画像処理部30によって符号化された画像データのメモリカード1000への書き込み、およびメモリカード1000に記録された画像データの読み出しを行うものである。メモリカード1000は、例えば、R/W50に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
CPU60は、撮像装置100に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能するものであり、入力部70からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御するようになっている。入力部70は、ユーザによって所要の操作が行われる各種のスイッチ等からなる。入力部70は例えば、シャッタ操作を行うためのシャッタレリーズボタンや、動作モードを選択するための選択スイッチ等によって構成され、ユーザによる操作に応じた指示入力信号をCPU60に対して出力するようになっている。レンズ駆動制御部80は、カメラブロック10に配置されたレンズの駆動を制御するものであり、CPU60からの制御信号に基づいて撮像レンズ11の各レンズを駆動する図示しないモータ等を制御するようになっている。
以下に、撮像装置100における動作を説明する。
撮影の待機状態では、CPU60による制御の下で、カメラブロック10において撮影された画像の画像信号が、カメラ信号処理部20を介してLCD40に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、例えば入力部70からのフォーカシングのための指示入力信号が入力されると、CPU60がレンズ駆動制御部80に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部80の制御に基づいて撮像レンズ11の所定のレンズが移動する。
入力部70からの指示入力信号によりカメラブロック10の図示しないシャッタが動作されると、撮影された画像の画像信号がカメラ信号処理部20から画像処理部30に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデータフォーマットのデジタルデータに変換される。変換されたデータはR/W50に出力され、メモリカード1000に書き込まれる。
なお、フォーカシングは、例えば、入力部70のシャッタレリーズボタンが半押しされた場合や記録(撮影)のために全押しされた場合等に、CPU60からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部80が撮像レンズ11の所定のレンズを移動させることにより行われる。
メモリカード1000に記録された画像データを再生する場合には、入力部70に対する操作に応じて、R/W50によってメモリカード1000から所定の画像データが読み出され、画像処理部30によって伸張復号化処理が行われた後、再生画像信号がLCD40に出力されて再生画像が表示される。
なお、上記した実施の形態においては、撮像装置をデジタルスチルカメラに適用した例を示したが、撮像装置の適用範囲はデジタルスチルカメラに限られることはなく、他の種々の撮像装置に適用可能である。例えば、一眼レフレックスカメラ、ミラーレスカメラ、デジタルビデオカメラ、および監視カメラ等に適用することができる。また、カメラが組み込まれた携帯電話や、カメラが組み込まれたPDA(Personal Digital Assistant)等のデジタル入出力機器のカメラ部等として広く適用することができる。また、レンズ交換式のカメラにも適用することができる。
<4.レンズの数値実施例>
次に、本実施の形態に係る撮像レンズの具体的な数値実施例について説明する。ここでは、図1、図3、図5、図7、図9、図11、図13、図15、および図17に示した各構成例の撮像レンズ1〜9に、具体的な数値を適用した数値実施例を説明する。
なお、以下の各表や説明において示した記号の意味等については、下記に示す通りである。「面No.」は、最も物体側の構成要素の面を1番目として、像面側に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目の面番号を示している。「Ri」は、i番目の面の近軸の曲率半径の値(mm)を示す。「Di」はi番目の面とi+1番目の面との間の光軸上の間隔の値(mm)を示す。「Ndi」はi番目の面を有する光学要素の材質のd線(波長587.6nm)における屈折率の値を示す。「νdi」はi番目の面を有する光学要素の材質のd線におけるアッベ数の値を示す。「面No.」において「STO」と記した面は開口絞りであることを示す。「Ri」の値が「INF」となっている部分は絞り面(開口絞り)を示す。また、撮影距離の値が「INF」となっている部分は距離が無限遠であることを示す。「f」はレンズ系全体の焦点距離、「Fno」はFナンバー、「ω」は半画角を示す。「β」は倍率を示す。
各数値実施例において用いられたレンズには、レンズ面が非球面に形成されたものがある。非球面形状は以下の非球面の式によって定義される。なお、後述する非球面係数を示す各表において、記号”E”は、その次に続く数値が10を底とした”べき指数”であることを示し、その10を底とした指数関数で表される数値が”E”の前の数値に乗算されることを示す。例えば、「1.0E−05」であれば「1.0*10-5」であることを示す。
Figure 0006763409
ここで、上記非球面式における代数表記は以下に準ずる。
Y:光軸に垂直な方向の高さ
z(Y):高さYにおけるレンズ面頂点からの光軸方向の距離
R:レンズ面頂点での近軸曲率半径
K:コーニック係数
Ai:i次の非球面係数
(各数値実施例に共通の構成)
以下の各数値実施例が適用される撮像レンズ1〜9はいずれも、上記したレンズの基本構成を満足した構成となっている。すなわち、撮像レンズ1〜9はいずれも、物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正または負の屈折力を有する第3レンズ群G3とが配置された、実質的に3つのレンズ群で構成されている。第2レンズ群G2は、物体側から像面側に向かって順に、負の屈折力を有する第2aレンズ成分G2aと、正の屈折力を有する第2bレンズ成分G2bとからなる。第3レンズ群G3は、物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第3aレンズ成分G3aと、負の屈折力を有する第3bレンズ成分G3bとからなる。
無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、第1レンズ群G1は像面IMGに対し固定され、第2レンズ群G2は光軸に沿って物体側へ移動し、第3レンズ群G3は像面IMGに対し固定されている。
開口絞りSTOは第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に配置されている。
[数値実施例1]
[表1]に、図1に示した撮像レンズ1に具体的な数値を適用した数値実施例1のレンズデータを示す。なお、[表1]では、光学フィルタFLの数値を省略している。
数値実施例1に係る撮像レンズ1において、第1レンズ群G1は、物体側から像面側に向かって順に、物体側に凸面を向けた3枚の正レンズと、像面側に凹面を向けた負レンズとで構成されている。
第2aレンズ成分G2aは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されている。第2bレンズ成分G2bは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されている。
第3レンズ群G3は、負の屈折力を有する。第3aレンズ成分G3aは、物体側から像面側に向かって順に正レンズと負レンズとからなる接合レンズで構成されている。第3bレンズ成分G3bは、1枚の負レンズで構成されている。
撮像レンズ1において、第2bレンズ成分G2bの最も物体側の面(第13面)には、非球面が形成されている。この非球面は、軸上光束に対し正の屈折作用を有し、有効径周辺に向かうに従い正の屈折作用が弱まる非球面形状となっている。その非球面における係数の値を[表2]に示す。
[表3]には、無限遠合焦時におけるレンズ系全体の焦点距離f、FナンバーFno、および半画角ωの値を示す。また、[表3]には、無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける、撮影距離(m)、および倍率βの値を示す。
撮像レンズ1では、合焦に際して、開口絞りSTOと第2レンズ群G2との間の面間隔D9、および第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の面間隔D15が変化する。これらの無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける面間隔の値を、[表3]に示す。
Figure 0006763409
Figure 0006763409
Figure 0006763409
図2に、数値実施例1における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す。図2には、縦収差として、球面収差、非点収差(像面湾曲)、およびディストーション(歪曲収差)を示す。非点収差の収差図において実線(S)はサジタル像面、破線(T)はメリディオナル像面における値を示す。球面収差の収差図には、波長587.56nm、波長656.28nm、および波長435.84nmにおける値を示す。以降の他の数値実施例における収差図についても同様である。
各収差図から分かるように、数値実施例1に係る撮像レンズ1は、無限遠合焦状態、および至近距離合焦状態において、各収差が良好に補正され、合焦による性能変動が小さく、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[数値実施例2]
[表4]に、図3に示した撮像レンズ2に具体的な数値を適用した数値実施例2のレンズデータを示す。
数値実施例2に係る撮像レンズ2において、第1レンズ群G1は、物体側から像面側に向かって順に、物体側に凸面を向けた3枚の正レンズと、像面側に凹面を向けた負レンズとで構成されている。
第2aレンズ成分G2aは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されている。第2bレンズ成分G2bは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されている。
第3レンズ群G3は、負の屈折力を有する。第3aレンズ成分G3aは、物体側から像面側に向かって順に正レンズと負レンズとからなる接合レンズで構成されている。第3bレンズ成分G3bは、1枚の負レンズで構成されている。
撮像レンズ2において、第2bレンズ成分G2bの最も物体側の面(第13面)には、非球面が形成されている。この非球面は、軸上光束に対し正の屈折作用を有し、有効径周辺に向かうに従い正の屈折作用が弱まる非球面形状となっている。その非球面における係数の値を[表5]に示す。
[表6]には、無限遠合焦時におけるレンズ系全体の焦点距離f、FナンバーFno、および半画角ωの値を示す。また、[表6]には、無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける、撮影距離(m)、および倍率βの値を示す。
撮像レンズ2では、合焦に際して、開口絞りSTOと第2レンズ群G2との間の面間隔D9、および第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の面間隔D15が変化する。これらの無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける面間隔の値を、[表6]に示す。
Figure 0006763409
Figure 0006763409
Figure 0006763409
図4に、数値実施例2における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す。
各収差図から分かるように、数値実施例2に係る撮像レンズ2は、無限遠合焦状態、および至近距離合焦状態において、各収差が良好に補正され、合焦による性能変動が小さく、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[数値実施例3]
[表7]に、図5に示した撮像レンズ3に具体的な数値を適用した数値実施例3のレンズデータを示す。
数値実施例3に係る撮像レンズ3において、第1レンズ群G1は、物体側から像面側に向かって順に、物体側に凸面を向けた3枚の正レンズと、像面側に凹面を向けた負レンズとで構成されている。
第2aレンズ成分G2aは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されている。
第2bレンズ成分G2bは、物体側から像面側に向かって順に、第2b1レンズ成分G2b1と、第2b2レンズ成分G2b2とから構成されている。第2b1レンズ成分G2b1は、1枚の正レンズで構成されている。第2b2レンズ成分G2b2は、1枚の正レンズで構成されている。
第3レンズ群G3は、負の屈折力を有する。第3aレンズ成分G3aは、1枚の正レンズで構成されている。第3bレンズ成分G3bは、1枚の負レンズで構成されている。
撮像レンズ3において、第2bレンズ成分G2bの最も物体側の面(第13面)には、非球面が形成されている。この非球面は、軸上光束に対し正の屈折作用を有し、有効径周辺に向かうに従い正の屈折作用が弱まる非球面形状となっている。その非球面における係数の値を[表8]に示す。
[表9]には、無限遠合焦時におけるレンズ系全体の焦点距離f、FナンバーFno、および半画角ωの値を示す。また、[表9]には、無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける、撮影距離(m)、および倍率βの値を示す。
撮像レンズ3では、合焦に際して、開口絞りSTOと第2レンズ群G2との間の面間隔D9、および第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の面間隔D16が変化する。これらの無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける面間隔の値を、[表9]に示す。
Figure 0006763409
Figure 0006763409
Figure 0006763409
図6に、数値実施例3における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す。
各収差図から分かるように、数値実施例3に係る撮像レンズ3は、無限遠合焦状態、および至近距離合焦状態において、各収差が良好に補正され、合焦による性能変動が小さく、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[数値実施例4]
[表10]に、図7に示した撮像レンズ4に具体的な数値を適用した数値実施例4のレンズデータを示す。
数値実施例4に係る撮像レンズ4において、第1レンズ群G1は、物体側から像面側に向かって順に、物体側に凸面を向けた3枚の正レンズと、像面側に凹面を向けた負レンズとで構成されている。
第2aレンズ成分G2aは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されている。第2bレンズ成分G2bは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されている。
第3レンズ群G3は、負の屈折力を有する。第3aレンズ成分G3aは、1枚の正レンズで構成されている。第3bレンズ成分G3bは、1枚の負レンズで構成されている。
撮像レンズ4において、第2bレンズ成分G2bの最も物体側の面(第13面)には、非球面が形成されている。この非球面は、軸上光束に対し正の屈折作用を有し、有効径周辺に向かうに従い正の屈折作用が弱まる非球面形状となっている。その非球面における係数の値を[表11]に示す。
[表12]には、無限遠合焦時におけるレンズ系全体の焦点距離f、FナンバーFno、および半画角ωの値を示す。また、[表12]には、無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける、撮影距離(m)、および倍率βの値を示す。
撮像レンズ4では、合焦に際して、開口絞りSTOと第2レンズ群G2との間の面間隔D9、および第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の面間隔D15が変化する。これらの無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける面間隔の値を、[表12]に示す。
Figure 0006763409
Figure 0006763409
Figure 0006763409
図8に、数値実施例4における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す。
各収差図から分かるように、数値実施例4に係る撮像レンズ4は、無限遠合焦状態、および至近距離合焦状態において、各収差が良好に補正され、合焦による性能変動が小さく、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[数値実施例5]
[表13]に、図9に示した撮像レンズ5に具体的な数値を適用した数値実施例5のレンズデータを示す。
数値実施例5に係る撮像レンズ5において、第1レンズ群G1は、物体側から像面側に向かって順に、物体側に凸面を向けた2枚の正レンズと、像面側に凹面を向けた負レンズとで構成されている。
第2aレンズ成分G2aは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されている。第2bレンズ成分G2bは、1枚の正レンズで構成されている。
第3レンズ群G3は、負の屈折力を有する。第3aレンズ成分G3aは、1枚の正レンズで構成されている。第3bレンズ成分G3bは、1枚の負レンズで構成されている。
撮像レンズ5において、第2bレンズ成分G2bの最も物体側の面(第11面)には、非球面が形成されている。この非球面は、軸上光束に対し正の屈折作用を有し、有効径周辺に向かうに従い正の屈折作用が弱まる非球面形状となっている。その非球面における係数の値を[表14]に示す。
[表15]には、無限遠合焦時におけるレンズ系全体の焦点距離f、FナンバーFno、および半画角ωの値を示す。また、[表15]には、無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける、撮影距離(m)、および倍率βの値を示す。
撮像レンズ5では、合焦に際して、開口絞りSTOと第2レンズ群G2との間の面間隔D7、および第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の面間隔D12が変化する。これらの無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける面間隔の値を、[表15]に示す。
Figure 0006763409
Figure 0006763409
Figure 0006763409
図10に、数値実施例5における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す。
各収差図から分かるように、数値実施例5に係る撮像レンズ5は、無限遠合焦状態、および至近距離合焦状態において、各収差が良好に補正され、合焦による性能変動が小さく、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[数値実施例6]
[表16]に、図11に示した撮像レンズ6に具体的な数値を適用した数値実施例6のレンズデータを示す。
数値実施例6に係る撮像レンズ6において、第1レンズ群G1は、物体側から像面側に向かって順に、物体側に凸面を向けた3枚の正レンズと、像面側に凹面を向けた負レンズとで構成されている。
第2aレンズ成分G2aは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されている。第2bレンズ成分G2bは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されている。
第3レンズ群G3は、負の屈折力を有する。第3aレンズ成分G3aは、物体側から像面側に向かって順に正レンズと負レンズとからなる接合レンズで構成されている。第3bレンズ成分G3bは、1枚の負レンズで構成されている。
撮像レンズ6において、第2bレンズ成分G2bの最も像面側の面(第15面)には、非球面が形成されている。この非球面は、軸上光束に対し正の屈折作用を有し、有効径周辺に向かうに従い正の屈折作用が弱まる非球面形状となっている。その非球面における係数の値を[表17]に示す。
[表18]には、無限遠合焦時におけるレンズ系全体の焦点距離f、FナンバーFno、および半画角ωの値を示す。また、[表18]には、無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける、撮影距離(m)、および倍率βの値を示す。
撮像レンズ6では、合焦に際して、開口絞りSTOと第2レンズ群G2との間の面間隔D9、および第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の面間隔D15が変化する。これらの無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける面間隔の値を、[表18]に示す。
Figure 0006763409
Figure 0006763409
Figure 0006763409
図12に、数値実施例6における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す。
各収差図から分かるように、数値実施例6に係る撮像レンズ6は、無限遠合焦状態、および至近距離合焦状態において、各収差が良好に補正され、合焦による性能変動が小さく、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[数値実施例7]
[表19]に、図13に示した撮像レンズ7に具体的な数値を適用した数値実施例7のレンズデータを示す。
数値実施例7に係る撮像レンズ7において、第1レンズ群G1は、物体側から像面側に向かって順に、物体側に凸面を向けた3枚の正レンズと、像面側に凹面を向けた負レンズとで構成されている。
第2aレンズ成分G2aは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されている。第2bレンズ成分G2bは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されている。
第3レンズ群G3は、負の屈折力を有する。第3aレンズ成分G3aは、物体側から像面側に向かって順に正レンズと負レンズとからなる接合レンズで構成されている。第3bレンズ成分G3bは、1枚の負レンズで構成されている。
撮像レンズ7において、第2bレンズ成分G2bの最も物体側の面(第13面)には、非球面が形成されている。この非球面は、軸上光束に対し正の屈折作用を有し、有効径周辺に向かうに従い正の屈折作用が弱まる非球面形状となっている。その非球面における係数の値を[表20]に示す。
[表21]には、無限遠合焦時におけるレンズ系全体の焦点距離f、FナンバーFno、および半画角ωの値を示す。また、[表21]には、無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける、撮影距離(m)、および倍率βの値を示す。
撮像レンズ7では、合焦に際して、開口絞りSTOと第2レンズ群G2との間の面間隔D9、および第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の面間隔D15が変化する。これらの無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける面間隔の値を、[表21]に示す。
Figure 0006763409
Figure 0006763409
Figure 0006763409
図14に、数値実施例7における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す。
各収差図から分かるように、数値実施例7に係る撮像レンズ7は、無限遠合焦状態、および至近距離合焦状態において、各収差が良好に補正され、合焦による性能変動が小さく、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[数値実施例8]
[表22]に、図15に示した撮像レンズ8に具体的な数値を適用した数値実施例8のレンズデータを示す。
数値実施例8に係る撮像レンズ8において、第1レンズ群G1は、物体側から像面側に向かって順に、物体側に凸面を向けた3枚の正レンズと、像面側に凹面を向けた負レンズとで構成されている。
第2aレンズ成分G2aは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されている。第2bレンズ成分G2bは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されている。
第3レンズ群G3は、正の屈折力を有する。第3aレンズ成分G3aは、物体側から像面側に向かって順に正レンズと負レンズとからなる接合レンズで構成されている。第3bレンズ成分G3bは、1枚の負レンズで構成されている。
撮像レンズ8において、第2bレンズ成分G2bの最も物体側の面(第13面)には、非球面が形成されている。この非球面は、軸上光束に対し正の屈折作用を有し、有効径周辺に向かうに従い正の屈折作用が弱まる非球面形状となっている。その非球面における係数の値を[表23]に示す。
[表24]には、無限遠合焦時におけるレンズ系全体の焦点距離f、FナンバーFno、および半画角ωの値を示す。また、[表24]には、無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける、撮影距離(m)、および倍率βの値を示す。
撮像レンズ8では、合焦に際して、開口絞りSTOと第2レンズ群G2との間の面間隔D9、および第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の面間隔D15が変化する。これらの無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける面間隔の値を、[表24]に示す。
Figure 0006763409
Figure 0006763409
Figure 0006763409
図16に、数値実施例8における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す。
各収差図から分かるように、数値実施例8に係る撮像レンズ8は、無限遠合焦状態、および至近距離合焦状態において、各収差が良好に補正され、合焦による性能変動が小さく、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[数値実施例9]
[表25]に、図17に示した撮像レンズ9に具体的な数値を適用した数値実施例9のレンズデータを示す。
数値実施例9に係る撮像レンズ9において、第1レンズ群G1は、物体側から像面側に向かって順に、物体側に凸面を向けた3枚の正レンズと、像面側に凹面を向けた負レンズとで構成されている。
第2aレンズ成分G2aは、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成されている。
第2bレンズ成分G2bは、物体側から像面側に向かって順に、第2b1レンズ成分G2b1と、第2b2レンズ成分G2b2とから構成されている。第2b1レンズ成分G2b1は、物体側から像面側に向かって順に正レンズと負レンズとからなる接合レンズで構成されている。第2b2レンズ成分G2b2は、1枚の正レンズで構成されている。
第3レンズ群G3は、負の屈折力を有する。第3aレンズ成分G3aは、物体側から像面側に向かって順に正レンズと負レンズとからなる接合レンズで構成されている。第3bレンズ成分G3bは、1枚の負レンズで構成されている。
撮像レンズ9において、第2bレンズ成分G2bの最も像面側の面(第17面)には、非球面が形成されている。その非球面における係数の値を[表26]に示す。
[表27]には、無限遠合焦時におけるレンズ系全体の焦点距離f、FナンバーFno、および半画角ωの値を示す。また、[表27]には、無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける、撮影距離(m)、および倍率βの値を示す。
撮像レンズ9では、合焦に際して、開口絞りSTOと第2レンズ群G2との間の面間隔D9、および第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の面間隔D17が変化する。これらの無限遠合焦時と有限距離合焦時とにおける面間隔の値を、[表27]に示す。
Figure 0006763409
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Figure 0006763409
図18に、数値実施例9における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態(撮影距離0.85m)での縦収差(下段)とを示す。
各収差図から分かるように、数値実施例9に係る撮像レンズ9は、無限遠合焦状態、および至近距離合焦状態において、各収差が良好に補正され、合焦による性能変動が小さく、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[各実施例のその他の数値データ]
[表28]には、上述の各条件式に関する値を、各数値実施例についてまとめたものを示す。
Figure 0006763409
<5.その他の実施の形態>
本開示による技術は、上記実施の形態および実施例の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、上記各数値実施例において示した各部の形状および数値は、いずれも本技術を実施するための具体化のほんの一例に過ぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
また、上記実施の形態および実施例では、実質的に3つのレンズ群からなる構成について説明したが、実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備えた構成であってもよい。
また例えば、本技術は以下のような構成を取ることができる。
[1]
物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正または負の屈折力を有する第3レンズ群とで構成され、
無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、前記第1レンズ群は像面に対し固定され、前記第2レンズ群は光軸に沿って物体側へ移動し、前記第3レンズ群は像面に対し固定されており、
前記第1レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、少なくとも2枚の正レンズと、前記第1レンズ群内において最も像面側に配置された負レンズとを有し、
前記第2レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、負の屈折力を有する第2aレンズ成分と、正の屈折力を有する第2bレンズ成分とを有し、
前記第3レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第3aレンズ成分と、負の屈折力を有する第3bレンズ成分とからなる
撮像レンズ。
[2]
前記第3aレンズ成分の焦点距離をf3a、前記第3bレンズ成分の焦点距離をf3bとするとき、以下の条件式を満足する
上記[1]に記載の撮像レンズ。
−1.6<f3b/f3a<0 ……(1)
[3]
前記第3bレンズ成分は1枚の負レンズで構成され、
前記第3bレンズ成分の物体側の曲率半径をr1、前記第3bレンズ群の像面側の曲率半径をr2とするとき、以下の条件式を満足する
上記[1]または[2]に記載の撮像レンズ。
−10<(r1+r2)/(r1−r2)<0.0 ……(2)
[4]
前記第2bレンズ成分は、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成され、
前記第2レンズ群の焦点距離をf2、前記第2bレンズ成分の焦点距離をf2bとするとき、以下の条件式を満足する
上記[1]ないし[3]のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
0<f2b/f2<1.6 ……(3)
[5]
前記第3aレンズ成分は、物体側から像面側に向かって順に正レンズと負レンズとからなる接合レンズで構成される
上記[1]ないし[4]のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
[6]
前記第2レンズ群は、軸上光束に対し正の屈折作用を有し、有効径周辺に向かうに従い正の屈折作用が弱まる非球面形状を有する
上記[1]ないし[5]のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
[7]
前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第3レンズ群の焦点距離をf3とするとき、以下の条件式を満足する
上記[1]ないし[6]のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
−1.5<f1/f3<0.5 ……(4)
[8]
前記第2aレンズ成分は、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成され、
前記第2レンズ群の焦点距離をf2、前記第2aレンズ成分の焦点距離をf2aとするとき、以下の条件式を満足する
上記[1]ないし[7]のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
−35<f2a/f2<−4 ……(5)
[9]
前記第2bレンズ成分は、物体側から像面側に向かって順に、第2b1レンズ成分と、第2b2レンズ成分とからなり、
前記第2b1レンズ成分の焦点距離をf2b1、第2b2レンズ成分の焦点距離をf2b2とするとき、以下の条件式を満足する
上記[1]ないし[3]、および上記[5]ないし[8]のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
0<f2b2/f2b1<5 ……(6)
[10]
前記第2aレンズ成分の焦点距離をf2a、前記第2bレンズ成分の焦点距離をf2bとするとき、以下の条件式を満足する
上記[1]ないし[9]のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
−1.5<f2b/f2a<0.0 ……(7)
[11]
前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面は、物体側に凹の形状を有する
上記[1]ないし[10]のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
[12]
前記第2aレンズ成分の最も物体側の面の曲率半径をr_2a、全系の焦点距離をfとするとき、以下の条件式を満足する
上記[1]ないし[11]のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
−1<r_2a/f<−0.1 ……(8)
[13]
実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備えた
上記[1]ないし[12]のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
[14]
撮像レンズと、前記撮像レンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子とを含み、
前記撮像レンズは、
物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正または負の屈折力を有する第3レンズ群とで構成され、
無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、前記第1レンズ群は像面に対し固定され、前記第2レンズ群は光軸に沿って物体側へ移動し、前記第3レンズ群は像面に対し固定されており、
前記第1レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、少なくとも2枚の正レンズと、前記第1レンズ群内において最も像面側に配置された負レンズとを有し、
前記第2レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、負の屈折力を有する第2aレンズ成分と、正の屈折力を有する第2bレンズ成分とを有し、
前記第3レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第3aレンズ成分と、負の屈折力を有する第3bレンズ成分とからなる
撮像装置。
[15]
前記撮像装置は、実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備える
上記[14]に記載の撮像装置。
本出願は、日本国特許庁において2016年1月26日に出願された日本特許出願番号第2016−012401号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。

Claims (12)

  1. 物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正または負の屈折力を有する第3レンズ群とで構成され、
    無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、前記第1レンズ群は像面に対し固定され、前記第2レンズ群は光軸に沿って物体側へ移動し、前記第3レンズ群は像面に対し固定されており、
    前記第1レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、少なくとも2枚の正レンズと、前記第1レンズ群内において最も像面側に配置された負レンズとを有し、
    前記第2レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、負の屈折力を有する接合レンズからなる第2aレンズ成分と、正の屈折力を有する第2bレンズ成分とからなるように区分可能であり、
    前記第2bレンズ成分は、物体側から像面側に向かって順に、単レンズまたは接合レンズで構成された第2b1レンズ成分と、単レンズで構成された第2b2レンズ成分とからなるように区分可能であり、
    前記第3レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する単レンズまたは接合レンズで構成された第3aレンズ成分と、1枚の負レンズで構成された第3bレンズ成分とからなるように区分可能であり、
    前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第3レンズ群の焦点距離をf3とし、前記第2b1レンズ成分の焦点距離をf2b1、前記第2b2レンズ成分の焦点距離をf2b2とするとき、以下の条件式を満足する
    撮像レンズ。
    −1.5<f1/f3<0.2 ……(4A)
    0<f2b2/f2b1<5 ……(6)
  2. 前記第3aレンズ成分の焦点距離をf3a、前記第3bレンズ成分の焦点距離をf3bとするとき、以下の条件式を満足する
    請求項1に記載の撮像レンズ。
    −1.6<f3b/f3a<0 ……(1)
  3. 記第3bレンズ成分の物体側の曲率半径をr1、前記第3bレンズ群の像面側の曲率半径をr2とするとき、以下の条件式を満足する
    請求項1または2に記載の撮像レンズ。
    −10<(r1+r2)/(r1−r2)<0.0 ……(2)
  4. 前記第3aレンズ成分は、物体側から像面側に向かって順に正レンズと負レンズとからなる接合レンズで構成される
    請求項1ないしのいずれか1つに記載の撮像レンズ。
  5. 前記第2レンズ群は、軸上光束に対し正の屈折作用を有し、有効径周辺に向かうに従い正の屈折作用が弱まる非球面形状を有する
    請求項1ないしのいずれか1つに記載の撮像レンズ。
  6. 前記第2aレンズ成分は、物体側から像面側に向かって順に負レンズと正レンズとからなる接合レンズで構成され、
    前記第2レンズ群の焦点距離をf2、前記第2aレンズ成分の焦点距離をf2aとするとき、以下の条件式を満足する
    請求項1ないしのいずれか1つに記載の撮像レンズ。
    −35<f2a/f2<−4 ……(5)
  7. 前記第2aレンズ成分の焦点距離をf2a、前記第2bレンズ成分の焦点距離をf2bとするとき、以下の条件式を満足する
    請求項1ないしのいずれか1つに記載の撮像レンズ。
    −1.5<f2b/f2a<0.0 ……(7)
  8. 前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面は、物体側に凹の形状を有する
    請求項1ないしのいずれか1つに記載の撮像レンズ。
  9. 前記第2aレンズ成分の最も物体側の面の曲率半径をr_2a、全系の焦点距離をfとするとき、以下の条件式を満足する
    請求項1ないし8のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
    −1<r_2a/f<−0.1 ……(8)
  10. 実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備えた
    請求項1ないしのいずれか1つに記載の撮像レンズ。
  11. 撮像レンズと、前記撮像レンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子とを含み、
    前記撮像レンズは、
    物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正または負の屈折力を有する第3レンズ群とで構成され、
    無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、前記第1レンズ群は像面に対し固定され、前記第2レンズ群は光軸に沿って物体側へ移動し、前記第3レンズ群は像面に対し固定されており、
    前記第1レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、少なくとも2枚の正レンズと、前記第1レンズ群内において最も像面側に配置された負レンズとを有し、
    前記第2レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、負の屈折力を有する接合レンズからなる第2aレンズ成分と、正の屈折力を有する第2bレンズ成分とからなるように区分可能であり、
    前記第2bレンズ成分は、物体側から像面側に向かって順に、単レンズまたは接合レンズで構成された第2b1レンズ成分と、単レンズで構成された第2b2レンズ成分とからなるように区分可能であり、
    前記第3レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する単レンズまたは接合レンズで構成された第3aレンズ成分と、1枚の負レンズで構成された第3bレンズ成分とからなるように区分可能であり、
    前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第3レンズ群の焦点距離をf3とし、前記第2b1レンズ成分の焦点距離をf2b1、前記第2b2レンズ成分の焦点距離をf2b2とするとき、以下の条件式を満足する
    撮像装置。
    −1.5<f1/f3<0.2 ……(4A)
    0<f2b2/f2b1<5 ……(6)
  12. 前記撮像レンズは、実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備える
    請求項11に記載の撮像装置。
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