JP2015090424A - ズームレンズ及び撮像装置 - Google Patents

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裕貴 山野
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Abstract

【課題】 高いズーム倍率と全ズーム領域に亘る十分な明るさを確保すると共に撮影画角の十分な広角化を図る。【解決手段】 物体側から像側へ順に正負正正のレンズ群構成にされ、広角端から望遠端へのズーミングの際に、第1レンズ群が撮像面に対して固定され、第2レンズ群が第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動され、第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成され、以下の条件式(1)を満足する。(1)−0.95<fg3_neg/fg3<−0.5但し、fg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズの焦点距離、fg3:第3レンズ群の焦点距離とする。【選択図】図1

Description

本技術は高いズーム倍率と全ズーム領域に亘る十分な明るさを有すると共に撮影画角の十分な広角化が可能なズームレンズ及びこのようなズームレンズが用いられる撮像装置の技術分野に関する。
特開2005−62228号公報 特開2007−171248号公報
近年、デジタルカメラ等の撮像装置の市場は非常に成熟したものになっており、ユーザーのデジタルカメラ等に対する要望も多岐に亘り、高画質化や小型化に加えて撮影レンズの高倍率化や明るさや撮影画角の広角化への要望も非常に大きくなってきている。
このような撮像装置に用いられるズームレンズとしては、最も物体側のレンズ群が正の屈折力を有するポジティブリードタイプのズームレンズがある。ポジティブリードタイプのズームレンズはズーム倍率を大きくすることができると言う利点や全ズーム領域で光学系を明るく設計することができると言う利点があるため、例えば、ズーム倍率が5倍を超えるような高倍率のタイプに適したものとして多く用いられている。
特に、ポジティブリードタイプの代表的なズームレンズとして、物体側から像側へ順に配置された正負正正の屈折力を有する4群ズームレンズが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
ところが、特許文献1及び特許文献2に記載された正負正正の4群ズームレンズにあっては、10倍前後までの高倍率化が実現されているが、広角端における撮影画角の十分な広角化までは達成されていない。
また、例えば、3−CMOSカメラのような光学系と撮像素子の間に色分解プリズムを配置したカメラにおけるズームレンズやレンズ交換式のカメラに搭載するズームレンズ等の場合には、光学系のバックフォーカスを十分に確保する必要があるが、このような光学系の場合には、特に、焦点距離が短い広角側における撮影画角の十分な広角化とバックフォーカスの両立が光学設計上困難になる。特許文献2に記載されたズームレンズにあっては、この課題の解決が試みられてはいるが、十分な撮影画角の広角化には至っていない。
さらに、撮像素子を用いた撮像装置においては、像側がテレセントリックに近いズームレンズの採用が像面照度を均一にすることができるため望ましい。このようなズームレンズとしては最も像側のレンズ群が正の屈折力を有するタイプが適している。
そこで、本技術ズームレンズ及び撮像装置は、高いズーム倍率と全ズーム領域に亘る十分な明るさを確保すると共に撮影画角の十分な広角化を図ることを目的とする。
第1に、本技術に係るズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とにより構成され、広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第1レンズ群が撮像面に対して固定され、前記第2レンズ群が前記第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動され、前記第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成され、以下の条件式(1)を満足するものである。
(1)−0.95<fg3_neg/fg3<−0.5
但し、
fg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズの焦点距離
fg3:第3レンズ群の焦点距離
とする。
これにより、第3レンズ群における球面収差とコマ収差や色収差の補正を適切に行うことが可能になる。
第2に、別の本技術に係るズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とにより構成され、広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第1レンズ群が撮像面に対して固定され、前記第2レンズ群が前記第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動され、前記第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成され、以下の条件式(2)及び条件式(3)を満足するものである。
(2)1.85<Ndg3_neg<1.95
(3)20.0<νdg3_neg<30.0
但し、
Ndg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズのガラスにおけるd線の屈折率
νdg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズのガラスにおけるd線のアッベ数
とする。
これにより、第3レンズ群における球面収差とコマ収差や色収差の補正を適切に行うことが可能になる。
第3に、上記したズームレンズにおいては、広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第3レンズ群が前記第2レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において移動されることが望ましい。
これにより、第3レンズ群がズーミングの際に撮像素子に対して固定されている光学系よりも第3レンズ群の変倍効果を全系のズーム倍率に対して効率的に寄与させることが可能になる。
第4に、上記したズームレンズにおいては、広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第3レンズ群が光軸方向において物体側へ一方向にのみ移動されることが望ましい。
これにより、第3レンズ群を移動させるためのアクチュエーターや鏡筒の構成部品によるガタやヒステリシスがズーミング時に抑制される。
第5に、上記したズームレンズにおいては、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
(4)7.0<fg3/fw<11.0
但し、
fw:広角端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
とする。
これにより、第3レンズ群のズーミングへの変倍寄与度が大きくなると共に第3レンズ群における諸収差の発生量が抑制される。
第6に、上記したズームレンズにおいては、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
(5)0.10<{βg3(t)/βg3(w)}/{ft/fw}<0.22
但し、
βg3(w):広角端及び無限遠合焦時における第3レンズ群の横倍率
βg3(t):望遠端及び無限遠合焦時における第3レンズ群の横倍率
fw:広角端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
ft:望遠端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
とする。
これにより、第3レンズ群の変倍寄与度が適正化され、第3レンズ群における諸収差の発生量が抑制される。
第7に、上記したズームレンズにおいては、以下の条件式(6)を満足することが望ましい。
(6)0.65<fsl3/fg3<1.05
但し、
fsl3:第3レンズ群の接合レンズの焦点距離
とする。
これにより、第3レンズ群の接合レンズの屈折力が適正化され、第3レンズ群のズーミングへの寄与度が高くなると共に第3レンズ群における諸収差の発生量が抑制される。
第8に、上記したズームレンズにおいては、以下の条件式(7)を満足することが望ましい。
(7)−0.90<Rsl3/fg3<−0.50
但し、
Rsl3:第3レンズ群の接合レンズにおける接合面の曲率半径
とする。
これにより、第3レンズ群の接合レンズにおける接合面の曲率が適正化され、接合レンズにおける倍率色収差の補正効果が高まると共に接合面で発生する色コマ収差が抑制される。
第9に、上記したズームレンズにおいては、前記第2レンズ群は、負レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成されることが望ましい。
これにより、負の屈折力を有する第2レンズ群における前側主点の位置を可能な限り物体側に配置させることが可能になると共に広角側における色コマ収差と望遠側における軸上色収差の補正が適切に行われる。
第10に、上記したズームレンズにおいては、以下の条件式(8)を満足することが望ましい。
(8)−3.5<fg2/fw<−2.0
但し、
fg2:第2レンズ群の焦点距離
fw:広角端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
とする。
これにより、第2レンズ群の屈折力が適正化され、ズーミングの際に必要な移動ストロークが短縮化されると共に第2レンズ群における像面湾曲の発生が抑制される。
第11に、上記したズームレンズにおいては、以下の条件式(9)を満足することが望ましい。
(9)−4.5<fsl2/fg2<−2.7
但し、
fsl2:第2レンズ群の接合レンズの焦点距離
fg2:第2レンズ群の焦点距離
とする。
これにより、第2レンズ群の接合レンズの屈折力が適正化され、接合レンズにおける収差補正が適切に行われ接合レンズによって補正している広角端のコマ収差と倍率色収差の発生量が抑制される。
第12に、上記したズームレンズにおいては、以下の条件式(10)を満足することが望ましい。
(10)1.5<Rsl2/fg2<2.7
但し、
Rsl2:第2レンズ群の接合レンズにおける接合面の曲率半径
fg2:第2レンズ群の焦点距離
とする。
これにより、接合レンズにおける接合面の曲率が適正化され、接合レンズにおける広角側の倍率色収差の補正効果が高くなると共に接合面で発生する広角側の色コマ収差が抑制される。
第13に、上記したズームレンズにおいては、前記第1レンズ群は、物体側に位置された負レンズと像側に位置された正レンズとから成る負の屈折力を有する接合レンズと、正レンズと、正レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成されることが望ましい。
これにより、広角化を図った光学系においても周辺像高で発生する非点収差が適切に補正されると共に高倍率化を図った光学系においても望遠側の球面収差及び軸上色収差が適切に補正される。
第14に、上記したズームレンズにおいては、以下の条件式(11)を満足することが望ましい。
(11)15<fg1/fw<23
但し、
fg1:第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
とする。
これにより、第1レンズ群の屈折力が適正化され、望遠側において入射瞳の径を広げることが可能になると共に広角側の非点収差及び望遠側の球面収差の発生が抑制される。
第15に、上記したズームレンズにおいては、以下の条件式(12)を満足することが望ましい。
(12)−10.5<fsl1/fg1<−5.0
但し、
fsl1:第1レンズ群の接合レンズの焦点距離
fg1:第1レンズ群の焦点距離
とする。
これにより、第1レンズ群の接合レンズの屈折力が適正化され、非点収差の補正効果が高くなると共に接合レンズで発生する非点収差や球面収差や軸上色収差の発生が抑制される。
第16に、上記したズームレンズにおいては、広角端から望遠端へのズーミングの際に前記第4レンズ群が光軸方向において移動され、フォーカシングの際に前記第4レンズ群が光軸方向において移動されることにより合焦されることが望ましい。
これにより、全長を短縮化したまま高倍率化が可能になると共に無限遠合焦時から近距離合焦時に亘る全フォーカス領域において諸収差が抑制される。
第17に、上記したズームレンズにおいては、前記第3レンズ群は接合レンズが光軸方向に直交する方向へシフトされることにより像ぶれを補正する機能を有することが望ましい。
これにより、良好なぶれ補正機能が確保されると共に像ぶれ補正時にレンズを駆動する際のアクチュエーターへの負荷が軽減される。
第18に、上記したズームレンズにおいては、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間にFナンバーを決定する開口絞りが配置され、ズーミングの際に前記開口絞りが撮像面に対して固定されていることが望ましい。
これにより、ズーミングの際に虹彩絞りを駆動させるためのアイリスユニットを移動させる必要がなくなる。
第19に、本技術に係る撮像装置は、ズームレンズと前記ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記ズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とにより構成され、広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第1レンズ群が撮像面に対して固定され、前記第2レンズ群が前記第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動され、前記第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成され、以下の条件式(1)を満足するものである。
(1)−0.95<fg3_neg/fg3<−0.5
但し、
fg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズの焦点距離
fg3:第3レンズ群の焦点距離
とする。
これにより、第3レンズ群における球面収差とコマ収差や色収差の補正を適切に行うことが可能になる。
第20に、別の本技術に係る撮像装置は、ズームレンズと前記ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記ズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とにより構成され、広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第1レンズ群が撮像面に対して固定され、前記第2レンズ群が前記第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動され、前記第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成され、以下の条件式(2)及び条件式(3)を満足するものである。
(2)1.85<Ndg3_neg<1.95
(3)20.0<νdg3_neg<30.0
但し、
Ndg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズのガラスにおけるd線の屈折率
νdg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズのガラスにおけるd線のアッベ数
とする。
これにより、第3レンズ群における球面収差とコマ収差や色収差の補正を適切に行うことが可能になる。
第21に、上記した撮像装置においては、前記ズームレンズと前記撮像素子の間に光学像を色分解するプリズムブロックが配置されることが望ましい。
これにより、プリズムブロックに入射された光学像が色分解されて撮影画像が生成される。
本技術によれば、光学系のズーム倍率を高くした際においても全長の短縮化が図られると共に第3レンズ群における諸収差の抑制及び光学系のバックフォーカスの十分な確保が図られ、高いズーム倍率と全ズーム領域に亘る十分な明るさを確保すると共に撮影画角の十分な広角化を図ることができる。
尚、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載された何れかの効果であってもよい。
図2乃至図16と共に本技術ズームレンズ及び撮像装置の実施の形態を示すものであり、本図は、ズームレンズの第1の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 第1の実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例における広角端の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 第1の実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例における望遠端の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 ズームレンズの第2の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 第2の実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例における広角端の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 第2の実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例における望遠端の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 ズームレンズの第3の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 第3の実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例における広角端の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 第3の実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例における望遠端の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 ズームレンズの第4の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 第4の実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例における広角端の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 第4の実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例における望遠端の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 ズームレンズの第5の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 第5の実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例における広角端の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 第5の実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例における望遠端の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 撮像装置の一例を示すブロック図である。
以下に、本技術ズームレンズ及び撮像装置を実施するための形態について説明する。
[ズームレンズの構成]
本技術ズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とにより構成されている。また、本技術ズームレンズは、広角端から望遠端へのズーミングの際に、第1レンズ群が撮像面に対して固定され、第2レンズ群が第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動される。さらに、本技術ズームレンズは、第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
ズームレンズをこのような構成にすることにより、光学系のズーム倍率を高くした際においても全長の短縮化を図ることが可能になる上に、第3レンズ群における球面収差とコマ収差や色収差の補正を適切に行うことが可能になるため高画質化を実現することが容易になる。
本技術ズームレンズは、以下の条件式(1)を満足する。
(1)−0.95<fg3_neg/fg3<−0.5
但し、
fg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズの焦点距離
fg3:第3レンズ群の焦点距離
とする。
条件式(1)は、第3レンズ群の物体側から2枚目に配置された負レンズにおける焦点距離に関する式である。
条件式(1)の下限を超えて小さくなる場合には、負レンズの屈折力が小さくなり過ぎてしまうため、負レンズにおける拡大倍率も小さくなる。従って、特に、光学系の広角化を図って焦点距離を小さくなるように光学設計する場合において、光学系のバックフォーカスを十分に確保することが困難になり、色分解プリズムを採用したカメラやレンズ交換式カメラのような長いバックフォーカスを要する撮像装置に対応させることが不可能になる。
逆に、条件式(1)の上限を超えて大きくなる場合には、負レンズの屈折力が強くなり過ぎてしまうため、第3レンズ群における球面収差やコマ収差、さらには非点収差の発生が大きくなり過ぎるため画質の劣化を来してしまう。
従って、ズームレンズが条件式(1)を満足することにより、負レンズの屈折力が適正化され、光学系のバックフォーカスを十分に確保することができると共に第3レンズ群における球面収差やコマ収差や非点収差の発生が小さくなり画質の向上を図ることができる。
尚、ズームレンズにおいて、より良好な光学性能を得るために、以下の条件式(1)′を満足することが望ましい。
(1)′−0.95<fg3_neg/fg3<−0.6
ズームレンズが条件式(1)′を満足することにより、条件式(1)による効果が一層大きくなり、光学系のバックフォーカスを十分に確保することができると共に第3レンズ群における球面収差やコマ収差や非点収差の発生が一層小さくなり画質の一層の向上を図ることができる。
本技術の一実施形態によるズームレンズにあっては、広角端から望遠端へのズーミングの際に、第3レンズ群が第2レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において移動されることが望ましい。
ズームレンズをこのような構成にすることにより、第3レンズ群がズーミングの際に撮像素子に対して固定されている光学系よりも第3レンズ群の変倍効果を全系のズーム倍率に対して効率的に寄与させることが可能になる。特に、光学系の広角化を図って焦点距離を小さくなるように光学設計する場合においても、第3レンズ群の光軸方向の配置を最適化することができることにより、広角端における第3レンズ群のコマ収差の補正とバックフォーカスの確保をバランスよく光学設計で実現することが可能になる。
本技術の一実施形態によるズームレンズにあっては、広角端から望遠端へのズーミングの際に、第3レンズ群が光軸方向において物体側へ一方向にのみ移動されることが望ましい。
広角端から望遠端へのズーミングの際に第3レンズ群が光軸方向において物体側へ一方向にのみ移動されることにより、第3レンズ群を移動させるためのアクチュエーターや鏡筒の構成部品によるガタやヒステリシスをズーミング時に抑制することができる。特に、動画撮影時における広角端から望遠端又は望遠端から広角端へのズーミングの際における画揺れや画飛びやピントボケ等の画質の劣化を最大限に抑制することが可能になる。
本技術の一実施形態によるズームレンズにあっては、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
(4)7.0<fg3/fw<11.0
但し、
fw:広角端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
とする。
条件式(4)は、第3レンズ群の焦点距離に関する式である。
条件式(4)の上限を超えて大きくなる場合には、第3レンズ群の屈折力が弱くなり過ぎるため、第3レンズ群のズーミングへの変倍寄与度が十分ではなくなり、光学全長の十分な短縮化を達成することが困難になる。
逆に、条件式(4)の下限を超えて小さくなる場合には、第3レンズ群の屈折力が強くなり過ぎるため、第3レンズ群における諸収差の発生量が大きくなり過ぎ、収差補正が困難になって画質の劣化を来してしまう。
従って、ズームレンズが条件式(4)を満足することにより、第3レンズ群の屈折力が適正化され、光学全長の十分な短縮化及び良好な収差補正機能の確保によって画質の向上を図ることができる。
尚、ズームレンズにおいて、より良好な光学性能を得るために、以下の条件式(4)′を満足することが望ましい。
(4)′8.0<fg3/fw<10.0
ズームレンズが条件式(4)′を満足することにより、条件式(4)による効果が一層大きくなり、光学全長のより十分な短縮化及び良好な収差補正機能の確保によって画質の一層の向上を図ることができる。
本技術の一実施形態によるズームレンズにあっては、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
(5)0.10<{βg3(t)/βg3(w)}/{ft/fw}<0.22
但し、
βg3(w):広角端及び無限遠合焦時における第3レンズ群の横倍率
βg3(t):望遠端及び無限遠合焦時における第3レンズ群の横倍率
fw:広角端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
ft:望遠端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
とする。
条件式(5)は、第3レンズ群のズーミングへの変倍寄与度を規定する式である。
条件式(5)の上限を超えて第3レンズ群の変倍寄与度が大きくなる場合には、ズーミング時における第3レンズ群の移動量が大き過ぎるか、第3レンズ群の屈折力が強過ぎることになる。前者の場合には移動ストロークを確保するためにレンズ全長が長くなってしまい、後者の場合には第3レンズ群における諸収差の発生量が大きくなり過ぎて収差補正が困難になり画質の劣化を来してしまう。
逆に、条件式(5)の下限を超えて第3レンズ群の変倍寄与度が小さくなる場合には、光学系の高倍率化を図ることが困難になる。
従って、ズームレンズが条件式(5)を満足することにより、第3レンズ群の変倍寄与度が適正化され、レンズ全長の短縮化及び良好な収差補正機能の確保によって画質の向上を図ることができると共に光学系の高倍率化を図ることができる。
尚、ズームレンズにおいて、より良好な光学性能を得るために、以下の条件式(5)′を満足することが望ましい。
(5)′0.12<{βg3(t)/βg3(w)}/{ft/fw}<0.22
ズームレンズが条件式(5)′を満足することにより、条件式(5)による効果が一層大きくなり、レンズ全長の一層の短縮化及び良好な収差補正機能の確保によって画質の一層の向上を図ることができると共に光学系の高倍率化を図ることができる。
本技術の一実施形態によるズームレンズにあっては、以下の条件式(6)を満足することが望ましい。
(6)0.65<fsl3/fg3<1.05
但し、
fsl3:第3レンズ群の接合レンズの焦点距離
とする。
条件式(6)は、第3レンズ群の接合レンズの焦点距離に関する式である。
条件式(6)の上限を超えて大きくなる場合には、接合レンズの屈折力が小さくなり過ぎるため、接合レンズにおける収差補正が適切に行われなくなって画質の劣化を来したり、第3レンズ群の屈折力が小さくなり過ぎるため、第3レンズ群のズーミングへの寄与度が不十分になり、光学全長の十分な短縮化を達成することが困難になる。
逆に、条件式(6)の下限を超えて小さくなる場合には、接合レンズの屈折力が強くなり過ぎるため、接合レンズによって補正している広角端のコマ収差と倍率色収差の発生量が大きくなって画質の劣化を来してしまう。
従って、ズームレンズが条件式(6)を満足することにより、第3レンズ群の接合レンズの屈折力が適正化され、接合レンズの良好な補正機能の確保によって画質の向上及び光学全長の十分な短縮化を図ることができる。
また、本技術の一実施形態によるズームレンズにおいては、第3レンズ群の接合レンズを光軸方向に直交する方向へシフトさせることにより、手振れ等の像ぶれを補正する機能を確保することが望ましい。この場合に、第3レンズ群の負レンズと接合レンズが条件式(1)と条件式(6)を同時に満足することにより、ブレ補正係数を適切に設定することが可能になる。
ズームレンズをこのように構成することにより、光学系のズーム倍率が高くなった場合においても、像ぶれ補正に必要なレンズシフト量が大きくなり過ぎないため、鏡筒全体の小型化を阻害することがなく、また逆に、レンズシフト量が小さくなり過ぎないため、レンズをシフトさせるアクチュエーターの誤差が像ぶれ補正精度に悪影響を及ぼす事態を回避することが可能になる。
さらに、像ぶれ補正に使用するレンズを接合レンズの1要素のみによって構成することにより、アクチュエーターの簡素化と小型化を達成できると共にぶれ補正時に特に望遠側で発生し易い倍率色収差の補正も適切に行えるため高画質化を図ることも可能になる。
尚、ズームレンズにおいて、より良好な光学性能を得るために、以下の条件式(6)′を満足することが望ましい。
(6)′0.75<fsl3/fg3<0.95
ズームレンズが条件式(6)′を満足することにより、条件式(6)による効果が一層大きくなり、接合レンズのより良好な補正機能の確保によって画質の一層の向上及び光学全長のより十分な短縮化を図ることができる。
本技術の一実施形態によるズームレンズにあっては、以下の条件式(7)を満足することが望ましい。
(7)−0.90<Rsl3/fg3<−0.50
但し、
Rsl3:第3レンズ群の接合レンズにおける接合面の曲率半径
とする。
条件式(7)は、第3レンズ群の接合レンズにおける接合面の曲率半径に関する式である。
条件式(7)の下限を超えて小さくなる場合には、接合レンズにおける接合面の曲率が小さくなり過ぎるため、接合レンズにおける倍率色収差の補正効果が小さくなってしまい画質の劣化を来してしまう。
逆に、条件式(7)の上限を超えて大きくなる場合には、接合レンズにおける接合面の曲率が大きくなり過ぎるため、接合面で発生する色コマ収差が大きくなり過ぎて画質の劣化を来してしまう。また、接合面の曲率が大きくなり過ぎると、接合レンズの厚みが大きくなり過ぎるため、レンズの小型化を妨げてしまう上に、像ぶれ補正時にレンズを駆動する際のアクチュエーターへの負荷が大きくなり過ぎてしまう。
従って、ズームレンズが条件式(7)を満足することにより、接合レンズにおける接合レンズの接合面の曲率が適正化され、画質の向上及びレンズの小型化を図ることができると共に像ぶれ補正時におけるアクチュエーターへの負荷の軽減を図ることができる。
尚、ズームレンズにおいて、より良好な光学性能を得るために、以下の条件式(7)′を満足することが望ましい。
(7)′−0.80<Rsl3/fg3<−0.60
ズームレンズが条件式(7)′を満足することにより、条件式(7)による効果が一層大きくなり、画質の一層の向上及びレンズの一層の小型化を図ることができると共に像ぶれ補正時におけるアクチュエーターへの一層の負荷の軽減を図ることができる。
本技術の一実施形態によるズームレンズにあっては、第2レンズ群は、負レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成されることが望ましい。
第2レンズ群をこのように構成にすることにより、負の屈折力を有する第2レンズ群における前側主点の位置を可能な限り物体側に配置させることが可能になる。従って、広角端における光学系の入射瞳位置を物体側に配置させることができ、特に、撮影画角の広角化を図った光学系に関し、ズームレンズにおいて最も物体側に配置されたレンズの径の小型化を図ることができる。
また、第2レンズ群における最も像側に、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズを配置することにより、広角側における色コマ収差と望遠側における軸上色収差の補正が適切に行われる。従って、撮影画角の広角化及び高倍率化を図ることができると共にFナンバーの大口径化を図ったズームレンズにおいても高画質化を図ることができる。
本技術の一実施形態によるズームレンズにあっては、以下の条件式(8)を満足することが望ましい。
(8)−3.5<fg2/fw<−2.0
但し、
fg2:第2レンズ群の焦点距離
fw:広角端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
とする。
条件式(8)は、第2レンズ群の焦点距離に関する式である。
条件式(8)の下限を超えて小さくなる場合には、第2レンズ群の屈折力が小さくなり過ぎるため、ズーミングの際に必要な移動ストロークを長くする必要が生じ、レンズ全系を小型化することが困難になる上に、広角端における光学系の入射瞳の位置を十分に物体側に配置できなくなるためズームレンズにおいて最も物体側に配置されたレンズの径が大型化してしまう。
逆に、条件式(8)の上限を超えて大きくなる場合には、第2レンズ群の屈折力が強くなり過ぎるため、第2レンズ群における像面湾曲の発生が大きくなり画質の劣化を来してしまう。
従って、ズームレンズが条件式(8)を満足することにより、第2レンズ群の屈折力が適正化され、レンズ全系の小型化及びズームレンズにおいて最も物体側に配置されたレンズの径の小型化を図ることができると共に第2レンズ群における像面湾曲の発生を小さくして画質の向上を図ることができる。
尚、ズームレンズにおいて、より良好な光学性能を得るために、以下の条件式(8)′を満足することが望ましい。
(8)′−3.0<fg2/fw<−2.4
ズームレンズが条件式(8)′を満足することにより、条件式(8)による効果が一層大きくなり、レンズ全系の一層の小型化及びズームレンズにおいて最も物体側に配置されたレンズの径の一層の小型化を図ることができると共に第2レンズ群における像面湾曲の発生をより小さくして画質の一層の向上を図ることができる。
本技術の一実施形態によるズームレンズにあっては、以下の条件式(9)を満足することが望ましい。
(9)−4.5<fsl2/fg2<−2.7
但し、
fsl2:第2レンズ群の接合レンズの焦点距離
fg2:第2レンズ群の焦点距離
とする。
条件式(9)は、第2レンズ群の接合レンズの焦点距離に関する式である。
条件式(9)の下限を超えて小さくなる場合には、接合レンズの屈折力が小さくなり過ぎるため、接合レンズにおける収差補正が適切に行われなくなって画質の劣化を来してしまう。
逆に、条件式(9)の上限を超えて大きくなる場合には、接合レンズの屈折力が強くなり過ぎるため、接合レンズによって補正している広角端のコマ収差と倍率色収差の発生量が大きくなって画質の劣化を来してしまう。
従って、ズームレンズが条件式(9)を満足することにより、接合レンズの屈折力が適正化され、接合レンズの良好な収差補正機能の確保によって画質の向上を図ることができる。
尚、ズームレンズにおいて、より良好な光学性能を得るために、以下の条件式(9)′を満足することが望ましい。
(9)′−4.2<fsl2/fg2<−3.0
ズームレンズが条件式(9)′を満足することにより、条件式(9)による効果が一層大きくなり、接合レンズのより良好な収差補正機能の確保によって画質の一層の向上を図ることができる。
本技術の一実施形態によるズームレンズにあっては、以下の条件式(10)を満足することが望ましい。
(10)1.5<Rsl2/fg2<2.7
但し、
Rsl2:第2レンズ群の接合レンズにおける接合面の曲率半径
fg2:第2レンズ群の焦点距離
とする。
条件式(10)は、第3レンズ群の接合レンズにおける接合面の曲率半径に関する式である。
条件式(10)の上限を超えて大きくなる場合には、接合レンズにおける接合面の曲率が小さくなり過ぎるため、接合レンズにおける広角側の倍率色収差の補正効果が低くなってしまい画質の劣化を来してしまう。
逆に、条件式(10)の下限を超えて小さくなる場合には、接合レンズにおける接合面の曲率が大きくなり過ぎるため、接合面で発生する広角側の色コマ収差が大きくなり過ぎてしまい画質の劣化を来してしまう。また、接合面の曲率が大きくなり過ぎると、接合レンズの厚みが大きくなり過ぎるため、レンズの小型化を妨げてしまう。
従って、ズームレンズが条件式(10)を満足することにより、接合レンズにおける接合面の曲率が適正化され、接合レンズにおける広角側の倍率色収差の補正効果が大きくなり画質の向上を図ることができると共に接合レンズの厚みが大きくなり過ぎずレンズの小型化を図ることができる。
尚、ズームレンズにおいて、より良好な光学性能を得るために、以下の条件式(10)′を満足することが望ましい。
(10)′1.7<Rsl2/fg2<2.5
ズームレンズが条件式(10)′を満足することにより、条件式(10)による効果が一層大きくなり、接合レンズのより良好な収差補正機能の確保によって画質の一層の向上を図ることができると共に接合レンズの一層の小型化を図ることができる。
本技術の一実施形態によるズームレンズにあっては、第1レンズ群は、物体側に位置された負レンズと像側に位置された正レンズとから成る負の屈折力を有する接合レンズと、正レンズと、正レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成されることが望ましい。
ズームレンズをこのような構成にすることにより、広角化を図った光学系においても周辺像高で発生する非点収差を適切に補正することができる上に、高倍率化を図った光学系においても望遠側の球面収差及び軸上色収差を適切に補正することが可能になるため、高画質化を実現することができる。
本技術の一実施形態によるズームレンズにあっては、以下の条件式(11)を満足することが望ましい。
(11)15<fg1/fw<23
但し、
fg1:第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
とする。
条件式(11)は、第1レンズ群の焦点距離に関する式である。
条件式(11)の上限を超えて大きくなる場合には、第1レンズ群の屈折力が弱くなり過ぎるため、望遠側において入射瞳の径を広げることが困難になり、Fナンバーを十分に明るく設定することができなくなるか、光学系の全長が長くなってしまう。
逆に、条件式(11)の下限を超えて小さくなる場合には、第1レンズ群の屈折力が強くなり過ぎるため、広角側の非点収差及び望遠側の球面収差の発生が大きくなり過ぎて画質の劣化を来してしまう。
従って、ズームレンズが条件式(11)を満足することにより、第1レンズ群の屈折力が適正化され、Fナンバーの明るい設定及び光学系の全長の短縮化を図ることができると共に広角側の非点収差及び望遠側の球面収差の発生を抑制して画質の向上を図ることができる。
尚、ズームレンズにおいて、より良好な光学性能を得るために、以下の条件式(11)′を満足することが望ましい。
(11)′17<fg1/fw<21
ズームレンズが条件式(11)′を満足することにより、条件式(11)による効果が一層大きくなり、Fナンバーのより明るい設定及び光学系の全長の一層の短縮化を図ることができると共に広角側の非点収差及び望遠側の球面収差の発生を一層抑制して画質の一層の向上を図ることができる。
本技術の一実施形態によるズームレンズにあっては、以下の条件式(12)を満足することが望ましい。
(12)−10.5<fsl1/fg1<−5.0
但し、
fsl1:第1レンズ群の接合レンズの焦点距離
fg1:第1レンズ群の焦点距離
とする。
第1レンズ群の接合レンズは全体として負の屈折力を有することにより、撮影画角の広角化を図った光学系においても広角側の非点収差の補正を効果的に行える上に、広角端での入射瞳の位置を物体側に配置させるためにも都合の良い構成であるため、ズームレンズにおいて最も物体側に配置されたレンズの径の小型化を図ることができる。
条件式(12)は、接合レンズの焦点距離に関する式である。
条件式(12)の下限を超えて小さくなる場合には、接合レンズの屈折力が弱くなり過ぎるため、非点収差の補正効果が小さくなるため画質の劣化を来すと共にズームレンズにおいて最も物体側に配置されたレンズの径の十分な小型化を図ることが困難になる。
逆に、条件式(12)の上限を超えて大きくなる場合には、接合レンズの屈折力が強くなり過ぎるため、接合レンズで発生する非点収差や球面収差や軸上色収差の発生が大きくなり過ぎて画質の劣化を来してしまう。
従って、ズームレンズが条件式(12)を満足することにより、接合レンズの屈折力が適正化され、接合レンズの良好な収差補正機能の確保によって画質の向上を図ることができると共にズームレンズにおいて最も物体側に配置されたレンズの径の十分な小型化を図ることができる。
尚、ズームレンズにおいて、より良好な光学性能を得るために、以下の条件式(12)′を満足することが望ましい。
(12)′−9.5<fsl1/fg1<−5.5
ズームレンズが条件式(12)′を満足することにより、条件式(12)による効果が一層大きくなり、接合レンズのより良好な収差補正機能の確保によって画質の一層の向上を図ることができると共にズームレンズにおいて最も物体側に配置されたレンズの径のより十分な小型化を図ることができる。
本技術の一実施形態によるズームレンズにあっては、広角端から望遠端へのズーミングの際に第4レンズ群が光軸方向において移動され、フォーカシングの際に第4レンズ群が光軸方向において移動されることにより合焦されることが望ましい。
ズームレンズをこのような構成にすることにより、全長を短縮化したまま高倍率化が容易になる上に、無限遠合焦時から近距離合焦時に亘る全フォーカス領域において像面湾曲や歪曲収差の変動を最小限に抑えることができる。
本技術の一実施形態によるズームレンズにあっては、第3レンズ群は接合レンズが光軸方向に直交する方向へシフトされることにより像ぶれを補正する機能を有することが望ましい。
第3レンズ群の接合レンズを光軸方向に直交する方向へシフトさせることにより、良好なぶれ補正機能が確保され画質の向上を図ることができる。また、第3レンズ群の一部の要素がシフトされることにより、像ぶれ補正時にレンズを駆動する際のアクチュエーターへの負荷の軽減及びアクチュエーターの小型化を図ることができる。
本技術の一実施形態によるズームレンズにあっては、第2レンズ群と第3レンズ群の間にFナンバーを決定する開口絞りが配置され、ズーミングの際に開口絞りが撮像面に対して固定されていることが望ましい。
ズームレンズをこのように構成することにより、ズーミングの際に虹彩絞りを駆動させるためのアイリスユニットを移動させる必要がなくなるため、ズーミング用のアクチュエーターの負荷を軽減することが可能になる上に、アイリスユニットの移動スペースを確保する必要がなくなるため、レンズ鏡筒の全体の小型化を図ることができる。
[別のズームレンズの構成]
別の本技術ズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とにより構成されている。また、別の本技術ズームレンズは、広角端から望遠端へのズーミングの際に、第1レンズ群が撮像面に対して固定され、第2レンズ群が第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動される。さらに、別の本技術ズームレンズは、第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
ズームレンズをこのような構成にすることにより、光学系のズーム倍率を高くした際においても全長の短縮化を図ることが可能になる上に、第3レンズ群における球面収差とコマ収差や色収差の補正を適切に行うことが可能になるため高画質化を実現することが容易になる。
別の本技術ズームレンズは、以下の条件式(2)及び条件式(3)を満足する。
(2)1.85<Ndg3_neg<1.95
(3)20.0<νdg3_neg<30.0
但し、
Ndg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズのガラスにおけるd線の屈折率
νdg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズのガラスにおけるd線のアッベ数
とする。
条件式(2)は、第3レンズ群の物体側から2枚目に配置された負レンズのガラスにおけるd線の屈折率を規定する式である。
条件式(2)の上限を超えて大きくなる場合には、負レンズの凹レンズ面の曲率半径が緩くなり過ぎてしまうため、ペッツバール曲率がマイナス側に大きく発生し、像面湾曲がアンダー側に残り過ぎることにより画質の劣化を来してしまう。
逆に、条件式(2)の下限を超えて小さくなる場合には、負レンズの凹レンズ面の曲率半径が深くなり過ぎてしまうため、ペッツバール曲率がプラス側に大きく傾き、像面湾曲がオーバー側に発生し過ぎたり、また、曲率が強過ぎるために第3レンズ群での球面収差やコマ収差や非点収差の発生が大きくなり過ぎてしまい画質の劣化を来してしまう。
従って、ズームレンズが条件式(2)を満足することにより、負レンズの凹レンズ面の曲率半径が適正化され、良好な補正機能の確保によって画質の向上を図ることができる。
尚、ズームレンズにおいて、より良好な光学性能を得るために、以下の条件式(2)′を満足することが望ましい。
(2)′1.875<Ndg3_neg<1.94
ズームレンズが条件式(2)′を満足することにより、条件式(2)による効果が一層大きくなり、一層良好な補正機能の確保によって画質の一層の向上を図ることができる。
また、ズームレンズにおいて、より一層良好な光学性能を得るために、以下の条件式(2)′′を満足することが望ましい。
(2)′′1.90<Ndg3_neg<1.93
ズームレンズが条件式(2)′′を満足することにより、条件式(2)による効果がより一層大きくなり、より一層良好な補正機能の確保によってより画質の一層の向上を図ることができる。
条件式(3)は、第3レンズ群の物体側から2枚目に配置された負レンズのガラスにおけるd線のアッベ数を規定する式である。
条件式(3)の上限を超えて大きくなる場合には、負レンズの色分散効果が小さくなり過ぎるため、正の屈折力を有する第3レンズ群における色収差の補正が十分にできなくなって画質の劣化を来してしまう。
逆に、条件式(3)の下限を超えて小さくなる場合には、負レンズの色分散効果が大きくなり過ぎるため、第3レンズ群における色収差の補正が過剰になって画質の劣化を来してしまう。
従って、ズームレンズが条件式(3)を満足することにより、負レンズの色分散効果が適正化され、第3レンズ群における色収差の良好な補正が行われ画質の向上を図ることができる。
尚、ズームレンズにおいて、より良好な光学性能を得るために、以下の条件式(3)′を満足することが望ましい。
(3)′21.0<νdg3_neg<27.0
ズームレンズが条件式(3)′を満足することにより、条件式(3)による効果が一層大きくなり、第3レンズ群における色収差の一層良好な補正が行われ画質の一層の向上を図ることができる。
また、ズームレンズにおいて、より一層良好な光学性能を得るために、以下の条件式(3)′′を満足することが望ましい。
(3)′′22.0<νdg3_neg<25.0
ズームレンズが条件式(3)′′を満足することにより、条件式(3)による効果がより一層大きくなり、第3レンズ群における色収差のより一層良好な補正が行われより画質の一層の向上を図ることができる。
[ズームレンズの数値実施例]
以下に、本技術ズームレンズの具体的な実施の形態及び実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例について、図面及び表を参照して説明する。
尚、以下の各表や説明において示した記号の意味等については、下記に示す通りである。
「si」は物体側から像側へ数えた第i番目の面の面番号、「ri」は第i番目の面の近軸曲率半径、「di」は第i番目の面と第i+1番目の面の間の軸上面間隔(レンズの中心の厚み又は空気間隔)、「Ndi」は第i番目の面から始まるレンズ等のd線(λ=587.6nm)における屈折率、「νdi」は第i番目の面から始まるレンズ等のd線におけるアッベ数を示す。
「si」に関し、「ASP」は当該面が非球面であることを示し、「STO」は開口絞りであることを示し、「ri」に関し「INFINITY」は当該面が平面であることを示す。
「di」に関し「dn(nは自然数)」は可変間隔であることを示す。
「κ」は円錐定数(コーニック定数)、「A」、「B」、「C」、「D」はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数を示す。
「f」は光学系の全系焦点距離、「Fno」はFナンバー、「ω」は半画角、「STOφ」は開口絞りの径を示す。
尚、以下の非球面係数を示す各表において、「E−n」は10を底とする指数表現、即ち、「10のマイナスn乗」を表しており、例えば、「0.12345E−05」は「0.12345×(10のマイナス五乗)」を表している。
各実施の形態において用いられたズームレンズには、レンズ面が非球面に形成されたものがある。非球面形状は、「x」をレンズ面の頂点からの光軸方向における距離(サグ量)、「y」を光軸方向に直交する方向における高さ(像高)、「c」をレンズの頂点における近軸曲率(曲率半径の逆数)、「κ」を円錐定数(コーニック定数)、「A」、「B」、「C」、「D」をそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数とすると、以下の数式1によって定義される。
Figure 2015090424
<第1の実施の形態>
図1は、本技術の第1の実施の形態におけるズームレンズ1のレンズ構成を示している。
ズームレンズ1は変倍比が22.8倍にされている。
ズームレンズ1は14枚のレンズを有し、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と負の屈折力を有する第2レンズ群G2と正の屈折力を有する第3レンズ群G3と正の屈折力を有する第4レンズ群G4とが物体側から像側へ順に配置されている。
ズームレンズ1は、広角端から望遠端へのズーミングの際に、第1レンズ群G1が撮像面IMGに対して固定され、第2レンズ群G2が第3レンズ群G3との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動される。
ズームレンズ1は、第4レンズ群G4がフォーカシングに際して光軸方向へ移動されることにより無限遠から近距離までの焦点合わせを行うフォーカスレンズ群にされている。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第1レンズL1と第1レンズL1の像側に位置され物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第2レンズL2とが接合されて成る接合レンズSL1と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第3レンズL3と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第4レンズL4とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズSL1は全体として負の屈折力を有している。
第2レンズ群G2は、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第5レンズL5と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第6レンズL6と、両凸形状の正の屈折力を有する第7レンズL7と第7レンズL7の像側に位置され物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第8レンズL8とが接合されて成る接合レンズSL2とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズSL2は全体として正の屈折力を有している。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第9レンズL9と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第10レンズL10と、両凸形状の正の屈折力を有する第11レンズL11と第11レンズL11の像側に位置され物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第12レンズL12とが接合されて成る接合レンズSL3とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズSL3は全体として正の屈折力を有している。
第4レンズ群G4は、両凸形状の正の屈折力を有する第13レンズL13と第13レンズL13の像側に位置され物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第14レンズL14とが接合されて成る接合レンズSL4によって構成されている。接合レンズSL4は全体として正の屈折力を有している。
第4レンズ群G4の像側には物体側から像側へ順に光学フィルターOFとプリズムブロックPBと像面IMGが配置されている。プリズムブロックPBは光学像を色分解する機能を有している。
第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間には開口絞りSTOが配置されている。開口絞りSTOは、ズーミングの際に撮像面IMGに対して固定されている
第3レンズ群G3の接合レンズSL3はぶれ補正群(ぶれ補正レンズ)とされ、ぶれ補正時に光軸方向に直交する方向へ移動される。
表1に、第1の実施の形態におけるズームレンズ1に具体的数値を適用した数値実施例1のレンズデーターを示す。
Figure 2015090424
数値実施例1における光学系の全系焦点距離f、FナンバーFno、半画角ω、開口絞りSTOの径STOφを可変間隔dnとともに表2に示す。
Figure 2015090424
ズームレンズ1において、第2レンズ群G2の第5レンズL5の両面(第8面、第9面)と第3レンズ群G3の第9レンズL9の両面(第16面、第17面)と第3レンズ群G3の第11レンズL11の物体側の面(第20面)と第4レンズ群G4の第13レンズL13の物体側の面(第23面)とは非球面に形成されている。数値実施例1における非球面の4次、6次、8次、10次の非球面係数A、B、C、Dを円錐定数κと共に表3に示す。
Figure 2015090424
図2に数値実施例1の広角端における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示し、図3に数値実施例1の望遠端における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す。
図2及び図3には、球面収差において実線はd線(587.56nm)、破線はg線(435.84nm)の値を示し、非点収差において実線はd線のサジタル像面、破線はd線のメリディオナル像面の値を示し、歪曲収差においてd線の値を示す。
各収差図から、数値実施例1は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
<第2の実施の形態>
図4は、本技術の第2の実施の形態におけるズームレンズ2のレンズ構成を示している。
ズームレンズ2は変倍比が22.8倍にされている。
ズームレンズ2は14枚のレンズを有し、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と負の屈折力を有する第2レンズ群G2と正の屈折力を有する第3レンズ群G3と正の屈折力を有する第4レンズ群G4とが物体側から像側へ順に配置されている。
ズームレンズ2は、広角端から望遠端へのズーミングの際に、第1レンズ群G1が撮像面IMGに対して固定され、第2レンズ群G2が第3レンズ群G3との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動される。
ズームレンズ2は、第4レンズ群G4がフォーカシングに際して光軸方向へ移動されることにより無限遠から近距離までの焦点合わせを行うフォーカスレンズ群にされている。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第1レンズL1と第1レンズL1の像側に位置され物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第2レンズL2とが接合されて成る接合レンズSL1と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第3レンズL3と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第4レンズL4とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズSL1は全体として負の屈折力を有している。
第2レンズ群G2は、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第5レンズL5と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第6レンズL6と、両凸形状の正の屈折力を有する第7レンズL7と第7レンズL7の像側に位置され物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第8レンズL8とが接合されて成る接合レンズSL2とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズSL2は全体として正の屈折力を有している。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第9レンズL9と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第10レンズL10と、両凸形状の正の屈折力を有する第11レンズL11と第11レンズL11の像側に位置され物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第12レンズL12とが接合されて成る接合レンズSL3とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズSL3は全体として正の屈折力を有している。
第4レンズ群G4は、両凸形状の正の屈折力を有する第13レンズL13と第13レンズL13の像側に位置され物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第14レンズL14とが接合されて成る接合レンズSL4によって構成されている。接合レンズSL4は全体として正の屈折力を有している。
第4レンズ群G4の像側には物体側から像側へ順に光学フィルターOFとプリズムブロックPBと像面IMGが配置されている。プリズムブロックPBは光学像を色分解する機能を有している。
第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間には開口絞りSTOが配置されている。開口絞りSTOは、ズーミングの際に撮像面IMGに対して固定されている
第3レンズ群G3の接合レンズSL3はぶれ補正群(ぶれ補正レンズ)とされ、ぶれ補正時に光軸方向に直交する方向へ移動される。
表4に、第2の実施の形態におけるズームレンズ2に具体的数値を適用した数値実施例2のレンズデーターを示す。
Figure 2015090424
数値実施例2における光学系の全系焦点距離f、FナンバーFno、半画角ω、開口絞りSTOの径STOφを可変間隔dnとともに表5に示す。
Figure 2015090424
ズームレンズ2において、第2レンズ群G2の第5レンズL5の両面(第8面、第9面)と第3レンズ群G3の第9レンズL9の両面(第16面、第17面)と第3レンズ群G3の第11レンズL11の物体側の面(第20面)と第4レンズ群G4の第13レンズL13の物体側の面(第23面)とは非球面に形成されている。数値実施例2における非球面の4次、6次、8次、10次の非球面係数A、B、C、Dを円錐定数κと共に表6に示す。
Figure 2015090424
図5に数値実施例2の広角端における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示し、図6に数値実施例2の望遠端における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す。
図5及び図6には、球面収差において実線はd線(587.56nm)、破線はg線(435.84nm)の値を示し、非点収差において実線はd線のサジタル像面、破線はd線のメリディオナル像面の値を示し、歪曲収差においてd線の値を示す。
各収差図から、数値実施例2は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
<第3の実施の形態>
図7は、本技術の第3の実施の形態におけるズームレンズ3のレンズ構成を示している。
ズームレンズ3は変倍比が22.8倍にされている。
ズームレンズ3は14枚のレンズを有し、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と負の屈折力を有する第2レンズ群G2と正の屈折力を有する第3レンズ群G3と正の屈折力を有する第4レンズ群G4とが物体側から像側へ順に配置されている。
ズームレンズ3は、広角端から望遠端へのズーミングの際に、第1レンズ群G1が撮像面IMGに対して固定され、第2レンズ群G2が第3レンズ群G3との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動される。
ズームレンズ3は、第4レンズ群G4がフォーカシングに際して光軸方向へ移動されることにより無限遠から近距離までの焦点合わせを行うフォーカスレンズ群にされている。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第1レンズL1と第1レンズL1の像側に位置され物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第2レンズL2とが接合されて成る接合レンズSL1と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第3レンズL3と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第4レンズL4とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズSL1は全体として負の屈折力を有している。
第2レンズ群G2は、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第5レンズL5と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第6レンズL6と、両凸形状の正の屈折力を有する第7レンズL7と第7レンズL7の像側に位置され物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第8レンズL8とが接合されて成る接合レンズSL2とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズSL2は全体として正の屈折力を有している。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第9レンズL9と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第10レンズL10と、両凸形状の正の屈折力を有する第11レンズL11と第11レンズL11の像側に位置され物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第12レンズL12とが接合されて成る接合レンズSL3とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズSL3は全体として正の屈折力を有している。
第4レンズ群G4は、両凸形状の正の屈折力を有する第13レンズL13と第13レンズL13の像側に位置され物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第14レンズL14とが接合されて成る接合レンズSL4によって構成されている。接合レンズSL4は全体として正の屈折力を有している。
第4レンズ群G4の像側には物体側から像側へ順に光学フィルターOFとプリズムブロックPBと像面IMGが配置されている。プリズムブロックPBは光学像を色分解する機能を有している。
第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間には開口絞りSTOが配置されている。開口絞りSTOは、ズーミングの際に撮像面IMGに対して固定されている
第3レンズ群G3の接合レンズSL3はぶれ補正群(ぶれ補正レンズ)とされ、ぶれ補正時に光軸方向に直交する方向へ移動される。
表7に、第3の実施の形態におけるズームレンズ3に具体的数値を適用した数値実施例3のレンズデーターを示す。
Figure 2015090424
数値実施例3における光学系の全系焦点距離f、FナンバーFno、半画角ω、開口絞りSTOの径STOφを可変間隔dnとともに表8に示す。
Figure 2015090424
ズームレンズ3において、第2レンズ群G2の第5レンズL5の両面(第8面、第9面)と第3レンズ群G3の第9レンズL9の両面(第16面、第17面)と第3レンズ群G3の第11レンズL11の物体側の面(第20面)と第4レンズ群G4の第13レンズL13の物体側の面(第23面)とは非球面に形成されている。数値実施例3における非球面の4次、6次、8次、10次の非球面係数A、B、C、Dを円錐定数κと共に表9に示す。
Figure 2015090424
図8に数値実施例3の広角端における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示し、図9に数値実施例3の望遠端における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す。
図8及び図9には、球面収差において実線はd線(587.56nm)、破線はg線(435.84nm)の値を示し、非点収差において実線はd線のサジタル像面、破線はd線のメリディオナル像面の値を示し、歪曲収差においてd線の値を示す。
各収差図から、数値実施例3は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
<第4の実施の形態>
図10は、本技術の第4の実施の形態におけるズームレンズ4のレンズ構成を示している。
ズームレンズ4は変倍比が22.8倍にされている。
ズームレンズ4は14枚のレンズを有し、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と負の屈折力を有する第2レンズ群G2と正の屈折力を有する第3レンズ群G3と正の屈折力を有する第4レンズ群G4とが物体側から像側へ順に配置されている。
ズームレンズ4は、広角端から望遠端へのズーミングの際に、第1レンズ群G1が撮像面IMGに対して固定され、第2レンズ群G2が第3レンズ群G3との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動される。
ズームレンズ4は、第4レンズ群G4がフォーカシングに際して光軸方向へ移動されることにより無限遠から近距離までの焦点合わせを行うフォーカスレンズ群にされている。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第1レンズL1と第1レンズL1の像側に位置され物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第2レンズL2とが接合されて成る接合レンズSL1と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第3レンズL3と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第4レンズL4とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズSL1は全体として負の屈折力を有している。
第2レンズ群G2は、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第5レンズL5と、両凹形状の負の屈折力を有する第6レンズL6と、両凸形状の正の屈折力を有する第7レンズL7と第7レンズL7の像側に位置され物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第8レンズL8とが接合されて成る接合レンズSL2とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズSL2は全体として正の屈折力を有している。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第9レンズL9と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第10レンズL10と、両凸形状の正の屈折力を有する第11レンズL11と第11レンズL11の像側に位置され物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第12レンズL12とが接合されて成る接合レンズSL3とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズSL3は全体として正の屈折力を有している。
第4レンズ群G4は、両凸形状の正の屈折力を有する第13レンズL13と第13レンズL13の像側に位置され物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第14レンズL14とが接合されて成る接合レンズSL4によって構成されている。接合レンズSL4は全体として正の屈折力を有している。
第4レンズ群G4の像側には物体側から像側へ順に光学フィルターOFとプリズムブロックPBと像面IMGが配置されている。プリズムブロックPBは光学像を色分解する機能を有している。
第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間には開口絞りSTOが配置されている。開口絞りSTOは、ズーミングの際に撮像面IMGに対して固定されている
第3レンズ群G3の接合レンズSL3はぶれ補正群(ぶれ補正レンズ)とされ、ぶれ補正時に光軸方向に直交する方向へ移動される。
表10に、第4の実施の形態におけるズームレンズ4に具体的数値を適用した数値実施例4のレンズデーターを示す。
Figure 2015090424
数値実施例4における光学系の全系焦点距離f、FナンバーFno、半画角ω、開口絞りSTOの径STOφを可変間隔dnとともに表11に示す。
Figure 2015090424
ズームレンズ4において、第2レンズ群G2の第5レンズL5の両面(第8面、第9面)と第2レンズ群G2の第7レンズL7の物体側の面(第12面)と第3レンズ群G3の第9レンズL9の両面(第16面、第17面)と第3レンズ群G3の第11レンズL11の物体側の面(第20面)と第4レンズ群G4の第13レンズL13の物体側の面(第23面)とは非球面に形成されている。数値実施例4における非球面の4次、6次、8次、10次の非球面係数A、B、C、Dを円錐定数κと共に表12に示す。
Figure 2015090424
図11に数値実施例4の広角端における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示し、図11に数値実施例4の望遠端における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す。
図11及び図12には、球面収差において実線はd線(587.56nm)、破線はg線(435.84nm)の値を示し、非点収差において実線はd線のサジタル像面、破線はd線のメリディオナル像面の値を示し、歪曲収差においてd線の値を示す。
各収差図から、数値実施例4は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
<第5の実施の形態>
図13は、本技術の第5の実施の形態におけるズームレンズ5のレンズ構成を示している。
ズームレンズ5は変倍比が24.0倍にされている。
ズームレンズ5は14枚のレンズを有し、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と負の屈折力を有する第2レンズ群G2と正の屈折力を有する第3レンズ群G3と正の屈折力を有する第4レンズ群G4とが物体側から像側へ順に配置されている。
ズームレンズ5は、広角端から望遠端へのズーミングの際に、第1レンズ群G1が撮像面IMGに対して固定され、第2レンズ群G2が第3レンズ群G3との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動される。
ズームレンズ5は、第4レンズ群G4がフォーカシングに際して光軸方向へ移動されることにより無限遠から近距離までの焦点合わせを行うフォーカスレンズ群にされている。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第1レンズL1と第1レンズL1の像側に位置され両凸形状の正の屈折力を有する第2レンズL2とが接合されて成る接合レンズSL1と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第3レンズL3と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第4レンズL4とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズSL1は全体として負の屈折力を有している。
第2レンズ群G2は、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第5レンズL5と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第6レンズL6と、両凸形状の正の屈折力を有する第7レンズL7と第7レンズL7の像側に位置され物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第8レンズL8とが接合されて成る接合レンズSL2とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズSL2は全体として正の屈折力を有している。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力を有する第9レンズL9と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第10レンズL10と、両凸形状の正の屈折力を有する第11レンズL11と第11レンズL11の像側に位置され物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第12レンズL12とが接合されて成る接合レンズSL3とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズSL3は全体として正の屈折力を有している。
第4レンズ群G4は、両凸形状の正の屈折力を有する第13レンズL13と第13レンズL13の像側に位置され物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第14レンズL14とが接合されて成る接合レンズSL4によって構成されている。接合レンズSL4は全体として正の屈折力を有している。
第4レンズ群G4の像側には物体側から像側へ順に光学フィルターOFとプリズムブロックPBと像面IMGが配置されている。プリズムブロックPBは光学像を色分解する機能を有している。
第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間には開口絞りSTOが配置されている。開口絞りSTOは、ズーミングの際に撮像面IMGに対して固定されている
第3レンズ群G3の接合レンズSL3はぶれ補正群(ぶれ補正レンズ)とされ、ぶれ補正時に光軸方向に直交する方向へ移動される。
表13に、第5の実施の形態におけるズームレンズ5に具体的数値を適用した数値実施例5のレンズデーターを示す。
Figure 2015090424
数値実施例5における光学系の全系焦点距離f、FナンバーFno、半画角ω、開口絞りSTOの径STOφを可変間隔dnとともに表14に示す。
Figure 2015090424
ズームレンズ5において、第2レンズ群G2の第5レンズL5の両面(第8面、第9面)と第2レンズ群G2の第7レンズL7の物体側の面(第12面)と第3レンズ群G3の第9レンズL9の両面(第16面、第17面)と第3レンズ群G3の第11レンズL11の物体側の面(第20面)と第4レンズ群G4の第13レンズL13の物体側の面(第23面)とは非球面に形成されている。数値実施例5における非球面の4次、6次、8次、10次の非球面係数A、B、C、Dを円錐定数κと共に表15に示す。
Figure 2015090424
図14に数値実施例5の広角端における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示し、図15に数値実施例5の望遠端における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す。
図14及び図15には、球面収差において実線はd線(587.56nm)、破線はg線(435.84nm)の値を示し、非点収差において実線はd線のサジタル像面、破線はd線のメリディオナル像面の値を示し、歪曲収差においてd線の値を示す。
各収差図から、数値実施例5は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[ズームレンズの条件式の各値]
以下に、本技術ズームレンズの条件式の各値について説明する。
表16にズームレンズ1乃至ズームレンズ5の数値実施例1乃至数値実施例5における条件式(1)乃至条件式(12)の各値を示す。
Figure 2015090424
表16から明らかなように、ズームレンズ1乃至ズームレンズ5は条件式(1)乃至条件式(12)を満足するようにされている。
[撮像装置の構成]
本技術撮像装置は、ズームレンズが、物体側から像側へ順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とにより構成されている。また、本技術撮像装置は、ズームレンズが、広角端から望遠端へのズーミングの際に、第1レンズ群が撮像面に対して固定され、第2レンズ群が第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動される。さらに、本技術撮像装置は、ズームレンズが、第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
ズームレンズをこのような構成にすることにより、光学系のズーム倍率を高くした際においても全長の短縮化を図ることが可能になる上に、第3レンズ群における球面収差とコマ収差や色収差の補正を適切に行うことが可能になるため高画質化を実現することが容易になる。
本技術撮像装置は、ズームレンズが、以下の条件式(1)を満足する。
(1)−0.95<fg3_neg/fg3<−0.5
但し、
fg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズの焦点距離
fg3:第3レンズ群の焦点距離
とする。
条件式(1)は、第3レンズ群の物体側から2枚目に配置された負レンズにおける焦点距離に関する式である。
条件式(1)の下限を超えて小さくなる場合には、負レンズの屈折力が小さくなり過ぎてしまうため、負レンズにおける拡大倍率も小さくなる。従って、特に、光学系の広角化を図って焦点距離を小さくなるように光学設計する場合において、光学系のバックフォーカスを十分に確保することが困難になり、色分解プリズムを採用したカメラやレンズ交換式カメラのような長いバックフォーカスを要する撮像装置に対応させることが不可能になる。
逆に、条件式(1)の上限を超えて大きくなる場合には、負レンズの屈折力が強くなり過ぎてしまうため、第3レンズ群における球面収差やコマ収差、さらには非点収差の発生が大きくなり過ぎるため画質の劣化を来してしまう。
従って、ズームレンズが条件式(1)を満足することにより、負レンズの屈折力が適正化され、光学系のバックフォーカスを十分に確保することができると共に第3レンズ群における球面収差やコマ収差や非点収差の発生が小さくなり画質の向上を図ることができる。
尚、ズームレンズにおいて、より良好な光学性能を得るために、以下の条件式(1)′を満足することが望ましい。
(1)′−0.95<fg3_neg/fg3<−0.6
ズームレンズが条件式(1)′を満足することにより、条件式(1)による効果が一層大きくなり、光学系のバックフォーカスを十分に確保することができると共に第3レンズ群における球面収差やコマ収差や非点収差の発生が一層小さくなり画質の一層の向上を図ることができる。
本技術の一実施形態による撮像装置にあっては、ズームレンズと撮像素子の間に光学像を色分解するプリズムブロックが配置されることが望ましい。
ズームレンズと撮像素子の間に光学像を色分解するプリズムブロックが配置されることにより、プリズムブロックに入射された光学像が色分解され、プリズムブロックによる優れた色再現能力によって画質の向上を図ることができる。
[別の撮像装置の構成]
別の本技術撮像装置は、ズームレンズが、物体側から像側へ順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とにより構成されている。また、別の本技術撮像装置は、ズームレンズが、広角端から望遠端へのズーミングの際に、第1レンズ群が撮像面に対して固定され、第2レンズ群が第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動される。さらに、別の本技術撮像装置は、ズームレンズが、第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
ズームレンズをこのような構成にすることにより、光学系のズーム倍率を高くした際においても全長の短縮化を図ることが可能になる上に、第3レンズ群における球面収差とコマ収差や色収差の補正を適切に行うことが可能になるため高画質化を実現することが容易になる。
別の本技術撮像装置は、ズームレンズが、以下の条件式(2)及び条件式(3)を満足する。
(2)1.85<Ndg3_neg<1.95
(3)20.0<νdg3_neg<30.0
但し、
Ndg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズのガラスにおけるd線の屈折率
νdg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズのガラスにおけるd線のアッベ数
とする。
条件式(2)は、第3レンズ群の物体側から2枚目に配置された負レンズのガラスにおけるd線の屈折率を規定する式である。
条件式(2)の上限を超えて大きくなる場合には、負レンズの凹レンズ面の曲率半径が緩くなり過ぎてしまうため、ペッツバール曲率がマイナス側に大きく発生し、像面湾曲がアンダー側に残り過ぎることにより画質の劣化を来してしまう。
逆に、条件式(2)の下限を超えて小さくなる場合には、負レンズの凹レンズ面の曲率半径が深くなり過ぎてしまうため、ペッツバール曲率がプラス側に大きく傾き、像面湾曲がオーバー側に発生し過ぎたり、また、曲率が強過ぎるために第3レンズ群での球面収差やコマ収差や非点収差の発生が大きくなり過ぎてしまい画質の劣化を来してしまう。
従って、ズームレンズが条件式(2)を満足することにより、負レンズの凹レンズ面の曲率半径が適正化され、良好な補正機能の確保によって画質の向上を図ることができる。
尚、ズームレンズにおいて、より良好な光学性能を得るために、以下の条件式(2)′を満足することが望ましい。
(2)′1.875<Ndg3_neg<1.94
ズームレンズが条件式(2)′を満足することにより、条件式(2)による効果が一層大きくなり、一層良好な補正機能の確保によって画質の一層の向上を図ることができる。
また、ズームレンズにおいて、より一層良好な光学性能を得るために、以下の条件式(2)′′を満足することが望ましい。
(2)′′1.90<Ndg3_neg<1.93
ズームレンズが条件式(2)′′を満足することにより、条件式(2)による効果がより一層大きくなり、より一層良好な補正機能の確保によってより画質の一層の向上を図ることができる。
条件式(3)は、第3レンズ群の物体側から2枚目に配置された負レンズのガラスにおけるd線のアッベ数を規定する式である。
条件式(3)の上限を超えて大きくなる場合には、負レンズの色分散効果が小さくなり過ぎるため、正の屈折力を有する第3レンズ群における色収差の補正が十分にできなくなって画質の劣化を来してしまう。
逆に、条件式(3)の下限を超えて小さくなる場合には、負レンズの色分散効果が大きくなり過ぎるため、第3レンズ群における色収差の補正が過剰になって画質の劣化を来してしまう。
従って、ズームレンズが条件式(3)を満足することにより、負レンズの色分散効果が適正化され、第3レンズ群における色収差の良好な補正が行われ画質の向上を図ることができる。
尚、ズームレンズにおいて、より良好な光学性能を得るために、以下の条件式(3)′を満足することが望ましい。
(3)′21.0<νdg3_neg<27.0
ズームレンズが条件式(3)′を満足することにより、条件式(3)による効果が一層大きくなり、第3レンズ群における色収差の一層良好な補正が行われ画質の一層の向上を図ることができる。
また、ズームレンズにおいて、より一層良好な光学性能を得るために、以下の条件式(3)′′を満足することが望ましい。
(3)′′22.0<νdg3_neg<25.0
ズームレンズが条件式(3)′′を満足することにより、条件式(3)による効果がより一層大きくなり、第3レンズ群における色収差のより一層良好な補正が行われより画質の一層の向上を図ることができる。
[撮像装置の一実施形態]
図16に、本技術撮像装置の一実施形態によるデジタルスチルカメラのブロック図を示す。
撮像装置(デジタルスチルカメラ)100は、撮像機能を担うカメラブロック10と、撮影された画像信号のアナログ−デジタル変換等の信号処理を行うカメラ信号処理部20と、画像信号の記録再生処理を行う画像処理部30とを有している。また、撮像装置100は、撮影された画像等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部40と、メモリーカード(記録メディア)1000への画像信号の書込及び読出を行うR/W(リーダ/ライタ)50と、撮像装置100の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)60と、ユーザーによって所要の操作が行われる各種のスイッチ等から成る入力部70と、カメラブロック10に配置されたレンズの駆動を制御するレンズ駆動制御部80とを備えている。
カメラブロック10は、ズームレンズ11(本技術が適用されるズームレンズ1乃至ズームレンズ5)を含む光学系や、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子12等とによって構成されている。
カメラ信号処理部20は、撮像素子12からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行う。
画像処理部30は、所定の画像データーフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデーター仕様の変換処理等を行う。
表示部40はユーザーの入力部70に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデーターを表示する機能を有している。
R/W50は、画像処理部30によって符号化された画像データーのメモリーカード1000への書込及びメモリーカード1000に記録された画像データーの読出を行う。
CPU60は、撮像装置100に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能し、入力部70からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御する。
入力部70は、例えば、シャッター操作を行うためのシャッターレリーズボタンや、動作モードを選択するための選択スイッチ等によって構成され、ユーザーによる操作に応じた指示入力信号をCPU60に対して出力する。
レンズ駆動制御部80は、CPU60からの制御信号に基づいてズームレンズ11の各レンズを駆動する図示しないモータ等を制御する。
メモリーカード1000は、例えば、R/W50に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
以下に、撮像装置100における動作を説明する。
撮影の待機状態では、CPU60による制御の下で、カメラブロック10において撮影された画像信号が、カメラ信号処理部20を介して表示部40に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、入力部70からのズーミングのための指示入力信号が入力されると、CPU60がレンズ駆動制御部80に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部80の制御に基づいてズームレンズ11の所定のレンズが移動される。
入力部70からの指示入力信号によりカメラブロック10の図示しないシャッターが動作されると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部20から画像処理部30に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデーターフォーマットのデジタルデーターに変換される。変換されたデーターはR/W50に出力され、メモリーカード1000に書き込まれる。
フォーカシングは、例えば、入力部70のシャッターレリーズボタンが半押しされた場合や記録(撮影)のために全押しされた場合等に、CPU60からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部80がズームレンズ11の所定のレンズを移動させることにより行われる。
メモリーカード1000に記録された画像データーを再生する場合には、入力部70に対する操作に応じて、R/W50によってメモリーカード1000から所定の画像データーが読み出され、画像処理部30によって伸張復号化処理が行われた後、再生画像信号が表示部40に出力されて再生画像が表示される。
[その他]
本技術ズームレンズ及び本技術撮像装置においては、第1レンズ群G1乃至第4レンズ群G4に加えて屈折力を有さないレンズ等の他の光学要素が配置されていてもよい。この場合において、本技術ズームレンズのレンズ構成は第1レンズ群G1乃至第4レンズ群G4の実質的に4群のレンズ構成にされる。
また、本技術によれば、撮影画角が十分に広角であり、かつ、高倍率でありながら、コンパクトで全ズーム範囲に亘り十分に明るく高い光学性能を有し、さらには色分解プリズムを採用したカメラやレンズ交換式カメラにも対応可能な十分長いバックフォーカスを確保することができる。
尚、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
[本技術]
本技術は、以下の構成にすることもできる。
<1>
物体側から像側へ順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とにより構成され、
広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第1レンズ群が撮像面に対して固定され、前記第2レンズ群が前記第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動され、
前記第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成され、
以下の条件式(1)を満足する
ズームレンズ。
(1)−0.95<fg3_neg/fg3<−0.5
但し、
fg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズの焦点距離
fg3:第3レンズ群の焦点距離
とする。
<2>
物体側から像側へ順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とにより構成され、
広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第1レンズ群が撮像面に対して固定され、前記第2レンズ群が前記第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動され、
前記第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成され、
以下の条件式(2)及び条件式(3)を満足する
ズームレンズ。
(2)1.85<Ndg3_neg<1.95
(3)20.0<νdg3_neg<30.0
但し、
Ndg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズのガラスにおけるd線の屈折率
νdg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズのガラスにおけるd線のアッベ数
とする。
<3>
広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第3レンズ群が前記第2レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において移動される
前記<1>又は前記<2>に記載のズームレンズ。
<4>
広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第3レンズ群が光軸方向において物体側へ一方向にのみ移動される
前記<1>から前記<3>の何れかに記載のズームレンズ。
<5>
以下の条件式(4)を満足する
前記<1>から前記<4>の何れかに記載のズームレンズ。
(4)7.0<fg3/fw<11.0
但し、
fw:広角端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
とする。
<6>
以下の条件式(5)を満足する
前記<1>から前記<5>の何れかに記載のズームレンズ。
(5)0.10<{βg3(t)/βg3(w)}/{ft/fw}<0.22
但し、
βg3(w):広角端及び無限遠合焦時における第3レンズ群の横倍率
βg3(t):望遠端及び無限遠合焦時における第3レンズ群の横倍率
fw:広角端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
ft:望遠端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
とする。
<7>
以下の条件式(6)を満足する
前記<1>から前記<6>の何れかに記載のズームレンズ。
(6)0.65<fsl3/fg3<1.05
但し、
fsl3:第3レンズ群の接合レンズの焦点距離
とする。
<8>
以下の条件式(7)を満足する
前記<1>から前記<7>の何れかに記載のズームレンズ。
(7)−0.90<Rsl3/fg3<−0.50
但し、
Rsl3:第3レンズ群の接合レンズにおける接合面の曲率半径
とする。
<9>
前記第2レンズ群は、負レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成された
前記<1>から前記<8>の何れかに記載のズームレンズ。
<10>
以下の条件式(8)を満足する
前記<1>から前記<9>の何れかに記載のズームレンズ。
(8)−3.5<fg2/fw<−2.0
但し、
fg2:第2レンズ群の焦点距離
fw:広角端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
とする。
<11>
以下の条件式(9)を満足する
前記<1>から前記<10>の何れかに記載のズームレンズ。
(9)−4.5<fsl2/fg2<−2.7
但し、
fsl2:第2レンズ群の接合レンズの焦点距離
fg2:第2レンズ群の焦点距離
とする。
<12>
以下の条件式(10)を満足する
前記<1>から前記<11>の何れかに記載のズームレンズ。
(10)1.5<Rsl2/fg2<2.7
但し、
Rsl2:第2レンズ群の接合レンズにおける接合面の曲率半径
fg2:第2レンズ群の焦点距離
とする。
<13>
前記第1レンズ群は、物体側に位置された負レンズと像側に位置された正レンズとから成る負の屈折力を有する接合レンズと、正レンズと、正レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成された
前記<1>から前記<12>の何れかに記載のズームレンズ。
<14>
以下の条件式(11)を満足する
前記<1>から前記<13>の何れかに記載のズームレンズ。
(11)15<fg1/fw<23
但し、
fg1:第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
とする。
<15>
以下の条件式(12)を満足する
前記<1>から前記<14>の何れかに記載のズームレンズ。
(12)−10.5<fsl1/fg1<−5.0
但し、
fsl1:第1レンズ群の接合レンズの焦点距離
fg1:第1レンズ群の焦点距離
とする。
<16>
広角端から望遠端へのズーミングの際に前記第4レンズ群が光軸方向において移動され、
フォーカシングの際に前記第4レンズ群が光軸方向において移動されることにより合焦される
前記<1>から前記<15>の何れかに記載のズームレンズ。
<17>
前記第3レンズ群は接合レンズが光軸方向に直交する方向へシフトされることにより像ぶれを補正する機能を有する
前記<1>から前記<16>の何れかに記載のズームレンズ。
<18>
前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間にFナンバーを決定する開口絞りが配置され、
ズーミングの際に前記開口絞りが撮像面に対して固定されている
前記<1>から前記<17>の何れかに記載のズームレンズ。
<19>
ズームレンズと前記ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、
前記ズームレンズは、
物体側から像側へ順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とにより構成され、
広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第1レンズ群が撮像面に対して固定され、前記第2レンズ群が前記第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動され、
前記第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成され、
以下の条件式(1)を満足する
撮像装置。
(1)−0.95<fg3_neg/fg3<−0.5
但し、
fg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズの焦点距離
fg3:第3レンズ群の焦点距離
とする。
<20>
ズームレンズと前記ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、
前記ズームレンズは、
物体側から像側へ順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とにより構成され、
広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第1レンズ群が撮像面に対して固定され、前記第2レンズ群が前記第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動され、
前記第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成され、
以下の条件式(2)及び条件式(3)を満足する
撮像装置。
(2)1.85<Ndg3_neg<1.95
(3)20.0<νdg3_neg<30.0
但し、
Ndg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズのガラスにおけるd線の屈折率
νdg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズのガラスにおけるd線のアッベ数
とする。
<21>
前記ズームレンズと前記撮像素子の間に光学像を色分解するプリズムブロックが配置された
前記<19>又は前記<20>に記載のズームレンズ。
1…ズームレンズ、2…ズームレンズ、3…ズームレンズ、4…ズームレンズ、5…ズームレンズ、G1…第1レンズ群、G2…第2レンズ群、G3…第3レンズ群、G4…第4レンズ群、100…撮像装置、11…ズームレンズ、12…撮像素子

Claims (21)

  1. 物体側から像側へ順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とにより構成され、
    広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第1レンズ群が撮像面に対して固定され、前記第2レンズ群が前記第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動され、
    前記第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成され、
    以下の条件式(1)を満足する
    ズームレンズ。
    (1)−0.95<fg3_neg/fg3<−0.5
    但し、
    fg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズの焦点距離
    fg3:第3レンズ群の焦点距離
    とする。
  2. 物体側から像側へ順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とにより構成され、
    広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第1レンズ群が撮像面に対して固定され、前記第2レンズ群が前記第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動され、
    前記第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成され、
    以下の条件式(2)及び条件式(3)を満足する
    ズームレンズ。
    (2)1.85<Ndg3_neg<1.95
    (3)20.0<νdg3_neg<30.0
    但し、
    Ndg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズのガラスにおけるd線の屈折率
    νdg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズのガラスにおけるd線のアッベ数
    とする。
  3. 広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第3レンズ群が前記第2レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において移動される
    請求項1に記載のズームレンズ。
  4. 広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第3レンズ群が光軸方向において物体側へ一方向にのみ移動される
    請求項1に記載のズームレンズ。
  5. 以下の条件式(4)を満足する
    請求項1に記載のズームレンズ。
    (4)7.0<fg3/fw<11.0
    但し、
    fw:広角端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
    とする。
  6. 以下の条件式(5)を満足する
    請求項1に記載のズームレンズ。
    (5)0.10<{βg3(t)/βg3(w)}/{ft/fw}<0.22
    但し、
    βg3(w):広角端及び無限遠合焦時における第3レンズ群の横倍率
    βg3(t):望遠端及び無限遠合焦時における第3レンズ群の横倍率
    fw:広角端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
    ft:望遠端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
    とする。
  7. 以下の条件式(6)を満足する
    請求項1に記載のズームレンズ。
    (6)0.65<fsl3/fg3<1.05
    但し、
    fsl3:第3レンズ群の接合レンズの焦点距離
    とする。
  8. 以下の条件式(7)を満足する
    請求項1に記載のズームレンズ。
    (7)−0.90<Rsl3/fg3<−0.50
    但し、
    Rsl3:第3レンズ群の接合レンズにおける接合面の曲率半径
    とする。
  9. 前記第2レンズ群は、負レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成された
    請求項1に記載のズームレンズ。
  10. 以下の条件式(8)を満足する
    請求項1に記載のズームレンズ。
    (8)−3.5<fg2/fw<−2.0
    但し、
    fg2:第2レンズ群の焦点距離
    fw:広角端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
    とする。
  11. 以下の条件式(9)を満足する
    請求項1に記載のズームレンズ。
    (9)−4.5<fsl2/fg2<−2.7
    但し、
    fsl2:第2レンズ群の接合レンズの焦点距離
    fg2:第2レンズ群の焦点距離
    とする。
  12. 以下の条件式(10)を満足する
    請求項1に記載のズームレンズ。
    (10)1.5<Rsl2/fg2<2.7
    但し、
    Rsl2:第2レンズ群の接合レンズにおける接合面の曲率半径
    fg2:第2レンズ群の焦点距離
    とする。
  13. 前記第1レンズ群は、物体側に位置された負レンズと像側に位置された正レンズとから成る負の屈折力を有する接合レンズと、正レンズと、正レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成された
    請求項1に記載のズームレンズ。
  14. 以下の条件式(11)を満足する
    請求項1に記載のズームレンズ。
    (11)15<fg1/fw<23
    但し、
    fg1:第1レンズ群の焦点距離
    fw:広角端及び無限遠合焦時における光学系の全系焦点距離
    とする。
  15. 以下の条件式(12)を満足する
    請求項1に記載のズームレンズ。
    (12)−10.5<fsl1/fg1<−5.0
    但し、
    fsl1:第1レンズ群の接合レンズの焦点距離
    fg1:第1レンズ群の焦点距離
    とする。
  16. 広角端から望遠端へのズーミングの際に前記第4レンズ群が光軸方向において移動され、
    フォーカシングの際に前記第4レンズ群が光軸方向において移動されることにより合焦される
    請求項1に記載のズームレンズ。
  17. 前記第3レンズ群は接合レンズが光軸方向に直交する方向へシフトされることにより像ぶれを補正する機能を有する
    請求項1に記載のズームレンズ。
  18. 前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間にFナンバーを決定する開口絞りが配置され、
    ズーミングの際に前記開口絞りが撮像面に対して固定されている
    請求項1に記載のズームレンズ。
  19. ズームレンズと前記ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、
    前記ズームレンズは、
    物体側から像側へ順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とにより構成され、
    広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第1レンズ群が撮像面に対して固定され、前記第2レンズ群が前記第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動され、
    前記第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成され、
    以下の条件式(1)を満足する
    撮像装置。
    (1)−0.95<fg3_neg/fg3<−0.5
    但し、
    fg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズの焦点距離
    fg3:第3レンズ群の焦点距離
    とする。
  20. ズームレンズと前記ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、
    前記ズームレンズは、
    物体側から像側へ順に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とにより構成され、
    広角端から望遠端へのズーミングの際に、前記第1レンズ群が撮像面に対して固定され、前記第2レンズ群が前記第3レンズ群との間隔を縮めるように光軸方向において像側へ移動され、
    前記第3レンズ群は、正レンズと、負レンズと、物体側に位置された正レンズと像側に位置された負レンズとから成る正の屈折力を有する接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて構成され、
    以下の条件式(2)及び条件式(3)を満足する
    撮像装置。
    (2)1.85<Ndg3_neg<1.95
    (3)20.0<νdg3_neg<30.0
    但し、
    Ndg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズのガラスにおけるd線の屈折率
    νdg3_neg:第3レンズ群の物体側から2枚目の負レンズのガラスにおけるd線のアッベ数
    とする。
  21. 前記ズームレンズと前記撮像素子の間に光学像を色分解するプリズムブロックが配置された
    請求項19に記載の撮像装置。
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