JP2007171248A - ズームレンズ系及びズームレンズ系を備える撮像装置 - Google Patents

ズームレンズ系及びズームレンズ系を備える撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来よりも広角端での焦点距離が短いにもかかわらず、複数の撮像素子に対応可能な程度のレンズバックを持ち高画質で高倍率のズームレンズ系及びズームレンズ系を備える撮像装置を提供する。
【解決手段】 像面位置に固体撮像素子の受光面を持つ撮像装置に含まれるズームレンズ系であって、物体側から像側へ向けて順に、全体として正のパワーを有し、変倍時に前記像面に対して固定の第1レンズ群と、全体として負のパワーを有し、変倍時に光軸に沿った方向に移動する第2レンズ群と、全体として正のパワーを有し、変倍時および焦点調節時に光軸に沿った方向について前記像面に対して固定の第3レンズ群と、全体として正のパワーを有し、変倍時に光軸に沿った方向に移動する第4レンズ群とを備え、以下の条件を満足する。
37<(βt/βw)・(BF/RIH)<45
【選択図】 図1

Description

本発明は、ズームレンズ系及びズームレンズ系を備える撮像装置に関し、特定的には、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semi-conductor)等の固体撮像素子を持つデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラに好適なズームレンズ系及びズームレンズ系を備える撮像装置に関する。
従来から、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラに好適な高画質で高倍率のズームレンズ系が数多く提案されている。
例えば、特許文献1は、物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ群と、負の屈折力の第2レンズ群と、正の屈折力の第3レンズ群と、第4レンズ群とを有するズームレンズ系を開示している。
また、特許文献2は、物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ群と、負の屈折力の第2レンズ群と、正の屈折力の第3レンズ群と、第4レンズ群と、第5レンズ群とを有するズームレンズ系を開示している。
特開2002−244037号公報 国際公開第04/025348号パンフレット
近年、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮像装置において、ズームレンズ系の広角化が要望されている。しかしながら、特許文献1に記載のズームレンズ系は、第1レンズ群を3枚のレンズ素子で構成しているため、複数の撮像素子に対応するレンズバックを確保しつつ、広角化に起因する広角端での収差補正を行うことが困難であった。また、特許文献2に記載のズームレンズ系は、さらに広角化しようとすると、特に像面湾曲の補正のために第2レンズ群のパワーを弱くしなければならず、広角化と同時に10倍を越えるような高倍率化を実現することが困難であった。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、従来よりも広角端での焦点距離が短いにもかかわらず、複数の撮像素子に対応可能な程度のレンズバックを持ち高画質で高倍率のズームレンズ系及びズームレンズ系を備える撮像装置を提供することである。
上記目的は、以下のズームレンズ系によって達成される。像面位置に固体撮像素子の受光面を持つ撮像装置に含まれるズームレンズ系であって、物体側から像側へ向けて順に、全体として正のパワーを有し、変倍時に前記像面に対して固定の第1レンズ群と、全体として負のパワーを有し、変倍時に光軸に沿った方向に移動する第2レンズ群と、全体として正のパワーを有し、変倍時および焦点調節時に光軸に沿った方向について前記像面に対して固定の第3レンズ群と、全体として正のパワーを有し、変倍時に光軸に沿った方向に移動する第4レンズ群とを備え、以下の条件を満足する。
37<(βt/βw)・(BF/RIH)<45
(ただし、ft/fw>8)
ここで、
βt:望遠端における前記第2レンズ群の倍率、
βw:広角端における前記第2レンズ群の倍率、
ft:望遠端における全系の焦点距離、
fw:広角端における全系の焦点距離、
BF:最終レンズ面から像面までの光軸上の最小間隔、
RIH:RIH=fw・tanωw(ωwは、広角端における最大画角)によって規定される最大像高、
である。
本発明によれば、従来よりも広角端での焦点距離が短いにもかかわらず、複数の撮像素子に対応可能な程度のレンズバックを持ち高画質で高倍率のズームレンズ系及びズームレンズ系を備える撮像装置を提供することができる。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係るズームレンズ系の標準状態のレンズ配置を示す構成図である。図1に示すズームレンズ系は、物体側から像面に向けて順に、第1レンズ群11と、第2レンズ群12と、第31レンズ群131及び第32レンズ群132とからなる第3レンズ群と、第4レンズ群14とを備える。
第1レンズ群11は、正のパワーを有し、変倍時及び焦点調節時において像面に対して固定されている。第2レンズ群12は、負のパワーを有し、光軸上を移動することにより変倍作用を行う。第3レンズ群は、正の第31レンズ群131と負の第32レンズ群132とから構成され全体として正のパワーを有し、変倍時及び焦点調節時において像面に対して固定されている。第4レンズ群14は、正のパワーを有し、光軸上を移動することにより、変倍による像の移動の補正と焦点調節とを同時に行う。
実施の形態1において、第1レンズ群11は、物体側から像側へ向けて順に、1枚の負レンズ素子と、3枚の正レンズ素子とから構成されている。第1レンズ群11をこのように構成することにより、広画角でも歪曲収差と非点収差を良好に補正することができる。
また、実施の形態1において、第3レンズ群は、正の第31レンズ群131と負の第32レンズ群132とから構成され、像ブレ補正時、第31レンズ群131は、光軸に対して直交する方向に移動して像ブレを補正する。第3レンズ群をこのように構成することにより、負の第32レンズ群132に入射する光線の高さを低くすることができ、第3レンズ群を構成する各レンズの有効径を小さくできる。このため、いずれのレンズ群を光軸方向にシフトさせても、像ブレ補正に用いられるレンズ群を駆動するアクチュエータの電力を低減できる。
なお、実施の形態1において、像ブレ補正時、第31レンズ群131が光軸に対して直交する方向に移動する構成となっているが、第32レンズ群132が光軸に対して直交する方向に移動するように構成してもよい。
(実施の形態2)
図11は、実施の形態2に係るズームレンズ系の標準状態のレンズ配置を示す構成図である。図2に示すズームレンズ系は、物体側から像面に向けて順に、第1レンズ群11と、第2レンズ群12と、第31レンズ群131及び第32レンズ群132とからなる第3レンズ群と、第4レンズ群14とを備える。
第1レンズ群11は、正のパワーを有し、変倍時及び焦点調節時において像面に対して固定されている。第2レンズ群12は、負のパワーを有し、光軸上を移動することにより変倍作用を行う。第3レンズ群は、負の第31レンズ群131と正の第32レンズ群132とから構成され全体として正のパワーを有し、変倍時及び焦点調節時において像面に対して固定されている。第4レンズ群14は、正のパワーを有し、光軸上を移動することにより、変倍による像の移動の補正と焦点調節とを同時に行う。
実施の形態2において、第1レンズ群11は、物体側から像側へ向けて順に、1枚の負レンズ素子と、3枚の正レンズ素子とから構成されている。第1レンズ群11をこのように構成することにより、広画角でも歪曲収差と非点収差を良好に補正することができる。
また、実施の形態2において、第3レンズ群は、負の第31レンズ群131と正の第32レンズ群132とから構成され、像ブレ補正時、第32レンズ群132は、光軸に対して直交する方向に移動して像ブレを補正する。第3レンズ群をこのように構成することにより、像側に正のパワーのレンズ群を配置しているために第4レンズ群に入射する光線の高さが低くでき、焦点調節時のアクチュエータの負担を小さくできる。
なお、実施の形態2において、像ブレ補正時、第32レンズ群132が光軸に対して直交する方向に移動する構成となっているが、第31レンズ群131が光軸に対して直交する方向に移動するように構成してもよい。
(条件式)
以下、実施の形態1及び2のズームレンズ系が満足すべき条件を説明する。なお、各実施の形態のズームレンズ系において、複数の満足すべき条件が規定されるが、各条件をすべて満足することが最も望ましい。しかしながら、個別の条件を満足することにより、それぞれ対応する効果を奏するズームレンズ系を得ることも可能である。
各実施の形態のように、全体として正のパワーを有し、変倍時に前記像面に対して固定の第1レンズ群と、全体として負のパワーを有し、変倍時に光軸に沿った方向に移動する第2レンズ群と、全体として正のパワーを有し、変倍時および焦点調節時に光軸に沿った方向について前記像面に対して固定の第3レンズ群と、全体として正のパワーを有し、変倍時に光軸に沿った方向に移動する第4レンズ群とを備えるズームレンズ系において、以下の条件(1)を満足することが望ましい。
37<(βt/βw)・(BF/RIH)<45・・・(1)
(ただし、ft/fw>8)
ここで、
βt:望遠端における前記第2レンズ群の倍率、
βw:広角端における前記第2レンズ群の倍率、
ft:望遠端における全系の焦点距離、
fw:広角端における全系の焦点距離、
BF:最終レンズ面から像面までの光軸上の最小間隔、
RIH:RIH=fw・tanωw(ωwは、広角端における最大画角)によって規定される最大像高、
である。
式(1)は、広角化と高倍率化を同時に実現するための条件である。下限を越えると、バックフォーカスが短くなるために、軸上色収差の発生は小さくなるが、色分解プリズムを挿入することが困難になる。上限を越えると、色分解プリズムを挿入する間隔を確保できるが、色収差の発生が大きくなり、ズーム全域で良好な色収差を確保するのが困難になる。本条件を満足することで、色分解プリズムを挿入する間隔を確保しながら、第3レンズ群のパワーを強くできるため、第2レンズ群のパワーを強くしても像面湾曲の補正が可能になり、変倍時の第2レンズ群を小さくできる。それに伴って、第1レンズと−絞り間隔を縮小できるため、第1レンズ群を通過する主光線高は低くなり、広画角、高倍率でも歪曲収差、非点収差、倍率色収差を良好に補正できる。
各実施の形態のように、全体として正のパワーを有し、変倍時に前記像面に対して固定の第1レンズ群と、全体として負のパワーを有し、変倍時に光軸に沿った方向に移動する第2レンズ群と、全体として正のパワーを有し、変倍時および焦点調節時に光軸に沿った方向について前記像面に対して固定の第3レンズ群と、全体として正のパワーを有し、変倍時に光軸に沿った方向に移動する第4レンズ群とを備えるズームレンズ系において、以下の条件(2)を満足することが望ましい。
−1.45<φ2/(φ1+φ3+φ4)<−1.30・・・(2)
ここで、
φ1:前記第1レンズ群のパワー、
φ2:前記第2レンズ群のパワー、
φ3:前記第3レンズ群のパワー、
φ4:前記第4レンズ群のパワー、
である。
式(2)は、像面湾曲を良好に補正するための条件である。上限を越えると、負レンズ群のパワーが強くなりすぎるために、像面が物体側と逆向きに大きく倒れる。下限を越えると、正のパワーが大きくなり過ぎ、像面が物体側に大きく倒れ、画面中心部と周辺部の最適解像位置が離れるため、画面全域で良好な解像力を確保するのが困難になる。
さらに、実施の形態1の場合、式(2)‘を、実施の形態2の場合、式(2)’‘をそれぞれ満足することにより、上述の効果をさらに奏功させることができる。
−1.37<φ2/(φ1+φ3+φ4)<−1.30・・・(2)‘
−1.45<φ2/(φ1+φ3+φ4)<−1.37・・・(2)‘’
各実施の形態のように、全体として正のパワーを有し、変倍時に前記像面に対して固定の第1レンズ群と、全体として負のパワーを有し、変倍時に光軸に沿った方向に移動する第2レンズ群と、全体として正のパワーを有し、変倍時および焦点調節時に光軸に沿った方向について前記像面に対して固定の第3レンズ群と、全体として正のパワーを有し、変倍時に光軸に沿った方向に移動する第4レンズ群とを備えるズームレンズ系において、前記第1レンズ群を、物体側から像側へ向けて順に、1枚の負レンズ素子と、3枚の正レンズ素子とを有する構成にした場合、以下の条件(3)を満足することが望ましい。
0.87<φ13/φ14<1.30・・・(3)
ここで、
φ13:前記第1レンズ群の物体側から3枚目のレンズ素子のパワー、
φ14:前記第1レンズ群の物体側から4枚目のレンズ素子のパワー、
である。
式(3)は、第1レンズ群の物体側から3番目のレンズ素子と4番目のレンズ素子とのパワーに関する条件である。上限を越えると、3枚目のレンズ素子のパワーが大きくなり過ぎるため、特に広角端から標準域のように、主光線が第1レンズ群を通過する際に高くなる変倍域において糸巻き型の歪曲収差が生じ補正が困難になる。また、下限を越えると、3枚目のレンズ素子のパワーが弱くなり過ぎるため、特に広角端での樽型の歪曲収差を良好に補正できない。
各実施の形態のように、全体として正のパワーを有し、変倍時に前記像面に対して固定の第1レンズ群と、全体として負のパワーを有し、変倍時に光軸に沿った方向に移動する第2レンズ群と、全体として正のパワーを有し、変倍時および焦点調節時に光軸に沿った方向について前記像面に対して固定の第3レンズ群と、全体として正のパワーを有し、変倍時に光軸に沿った方向に移動する第4レンズ群とを備えるズームレンズ系において、前記第1レンズ群を、物体側から像側へ向けて順に、1枚の負レンズ素子と、3枚の正レンズ素子とを有する構成にした場合、以下の条件(4)を満足することが望ましい。
0.90<(φ13+φ14)/φ1<1.15・・・(4)
ここで、
φ1:前記第1レンズ群のパワー、
φ13:前記第1レンズ群の物体側から3枚目のレンズ素子のパワー、
φ14:前記第1レンズ群の物体側から4枚目のレンズ素子のパワー、
である。
式(4)は、第1レンズ群と、第1レンズ群の物体側から3枚目のレンズ素子と4枚目のレンズ素子のパワーに関する条件である。上限を越えると、3枚目のレンズと4枚目のレンズによる正のパワーが大きくなり過ぎるため、糸巻き型の歪曲収差が発生しやすくなり補正が困難になるとともに、物体側へ像面が湾曲して好ましくない。下限を越えると、特に広角端で樽型の歪曲収差が発生しやすくなり補正が困難になる。
各実施の形態のように、全体として正のパワーを有し、変倍時に前記像面に対して固定の第1レンズ群と、全体として負のパワーを有し、変倍時に光軸に沿った方向に移動する第2レンズ群と、全体として正のパワーを有し、変倍時および焦点調節時に光軸に沿った方向について前記像面に対して固定の第3レンズ群と、全体として正のパワーを有し、変倍時に光軸に沿った方向に移動する第4レンズ群とを備えるズームレンズ系において、第3レンズ群を、正の第31レンズ群131と負の第32レンズ群132とから構成し、像ブレ補正時、第3レンズ群中のいずれかのレンズ群を光軸に対して直交する方向に移動して像ブレを補正する場合、以下の条件(5)を満足することが望ましい。
3.60<{(1−βt)/(1−βw)}・(fs/RIH)<3.90・・・(5)
(ただし、ft/fw>8)
ここで、
βt:望遠端における前記第2レンズ群の倍率、
βw:広角端における前記第2レンズ群の倍率、
ft:望遠端における全系の焦点距離、
fw:広角端における全系の焦点距離、
fs:像ブレ補正のために光軸に対して垂直な方向に移動するレンズ群の焦点距離、
RIH:RIH=fw・tanωw(ωwは、広角端における最大画角)によって規定される最大像高、
である。
式(5)は、像ブレ補正時に良好な性能を確保するための条件である。上限を越えると、像ブレ補正レンズ群の移動量が大きくなり、かつ像面の移動量も大きくなるため、周辺光量の変動が大きくなる。下限を越えると、像ブレ補正レンズ群、像面の移動量は小さくなるが、像ブレ補正レンズ群のパワーが強くなりすぎるために、像ブレ補正時の収差変動量が大きくなり過ぎ好ましくない。
(実施の形態3)
図18は、実施の形態5に係る撮像装置を含むビデオカメラ(像ブレ補正機能を搭載した3板式ビデオカメラ)の構成を示す配置図である。図18に示すように、本実施の形態におけるビデオカメラは、ズームレンズ181と、ローパスフィルタ182と、色分解のプリズム183a〜cと、固体撮像素子184a〜cと、ビューファインダー186と、手ブレなどの撮像装置の振動を検知するためのセンサー187と、像ぶれ補正レンズ群を駆動させるためのアクチュエーター188等により構成されている。ここで、ズームレンズ181としては、上記実施の形態1(図1参照)が用いられており、これにより小型で高性能な撮像装置が実現されている。
なお、実施の形態5においては、上記実施の形態1で示した図1のズームレンズ系が用いられているが、このズームレンズ系に代えて上記実施の形態2のズームレンズ系を用いてもよい。
以下、各実施の形態のズームレンズ系を具体的に実施した数値実施例を説明する。なお、各実施例において、rはレンズ面の曲率半径、dはレンズの肉厚又はレンズ間の空気間隔、ndは各レンズのd線に対する屈折率、νdは各レンズのd線に対するアッベ数である。なお、各実施例において、標準位置とは2群倍率が−1倍になる位置に対応する。また、各実施例の表中、f、F/No、ωは、それぞれズームレンズ系の広角端、標準位置及び望遠端における、焦点距離、Fナンバー、入射半画角である。
また、各実施例の表中、非球面は以下の式で定義される。
Figure 2007171248
ここで、
X(H):面と光軸との交点を原点としたときの高さHにおける光軸方向の位置、
H:面と光軸との交点を原点としたときの高さ
r:曲率半径、
K:コーニック係数、
D、E、F:非球面係数、
である。
また、ズームレンズ系の広角端、標準及び望遠端における各収差図において、(a)は球面収差の図であり、実線はd線に対する値を示す。同様に(b)は非点収差収差の図であり、実線はサジタル像面湾曲、点線はメリディオナル像面湾曲を示す。同様に(c)は歪曲収差を示す図である。同様に(d)は軸上色収差の図であり、実線はd線、点線はF線、波線はC線に対する値を示す。同様に(e)は倍率色収差の図であり、点線はF線、波線はC線に対する値を示す。
(実施例1)
実施例1のズームレンズ系は、図1に示した実施の形態1に対応する。実施例1のレンズデータを表1に、非球面データを表2に示す。また、実施例1の無限位置の物点時の広角端、標準位置及び望遠端における、焦点距離f、FナンバーF/No、画角2ω、及びズーミングより可変な空気間隔を表3に示す。
Figure 2007171248
Figure 2007171248
Figure 2007171248
実施例1の条件式の対応値を以下に示す。
(βt/βw)・(BF/RIH)=43.4
φ2/(φ1+φ3+φ4) =−1.32
φ13/φ14 = 0.90
(φ13+φ14)/φ1 = 1.07
{(1−βw)/(1−βt)}・(fs/RIH)= 3.72
図2は、実施例1のズームレンズ系の広角端の収差図である。図3は、実施例1のズームレンズ系の標準位置の収差図である。図4は、実施例1のズームレンズ系の望遠端の収差図である。実施例1のズームレンズ系は、図2〜図4に示す収差図から明らかなように、高解像度を実現する十分な収差補正レベルである。
(実施例2)
実施例2のズームレンズ系は、図1に示した実施の形態1に対応する。実施例2のレンズデータを表4に、非球面データを表5に示す。また、実施例2の無限位置の物点時の広角端、標準位置及び望遠端における、焦点距離f、FナンバーF/No、画角2ω、及びズーミングより可変な空気間隔を表6に示す。
Figure 2007171248
Figure 2007171248
Figure 2007171248
実施例2の条件式の対応値を以下に示す。
(βt/βw)・(BF/RIH)=42.0
φ2/(φ1+φ3+φ4) =−1.32
φ13/φ14 = 0.97
(φ13+φ14)/φ1 = 1.05
{(1−βw)/(1−βt)}・(fs/RIH)= 3.85
図5は、実施例2のズームレンズ系の広角端の収差図である。図6は、実施例2のズームレンズ系の標準位置の収差図である。図7は、実施例2のズームレンズ系の望遠端の収差図である。実施例2のズームレンズ系は、図5〜図7に示す収差図から明らかなように、高解像度を実現する十分な収差補正レベルである。
(実施例3)
実施例3のズームレンズ系は、図1に示した実施の形態1に対応する。実施例3のレンズデータを表7に、非球面データを表8に示す。また、実施例3の無限位置の物点時の広角端、標準位置及び望遠端における、焦点距離f、FナンバーF/No、画角2ω、及びズーミングより可変な空気間隔を表9に示す。
Figure 2007171248
Figure 2007171248
Figure 2007171248
実施例3の条件式の対応値を以下に示す。
(βt/βw)・(BF/RIH)=43.0
φ2/(φ1+φ3+φ4) =−1.32
φ13/φ14 = 0.97
(φ13+φ14)/φ1 = 1.05
{(1−βw)/(1−βt)}・(fs/RIH)= 3.78
図8は、実施例3のズームレンズ系の広角端の収差図である。図9は、実施例3のズームレンズ系の標準位置の収差図である。図10は、実施例3のズームレンズ系の望遠端の収差図である。実施例3のズームレンズ系は、図8〜図10に示す収差図から明らかなように、高解像度を実現する十分な収差補正レベルである。
(実施例4)
実施例4のズームレンズ系は、図11に示した実施の形態2に対応する。実施例4のレンズデータを表10に、非球面データを表11に示す。また、実施例4の無限位置の物点時の広角端、標準位置及び望遠端における、焦点距離f、FナンバーF/No、画角2ω、及びズーミングより可変な空気間隔を表12に示す。
Figure 2007171248
Figure 2007171248
Figure 2007171248
実施例4の条件式の対応値を以下に示す。
(βt/βw)・(BF/RIH)=41.2
φ2/(φ1+φ3+φ4) =−1.39
φ13/φ14 = 1.12
(φ13+φ14)/φ1 = 1.14
{(1−βw)/(1−βt)}・(fs/RIH)= 3.83
図12は、実施例4のズームレンズ系の広角端の収差図である。図13は、実施例4のズームレンズ系の標準位置の収差図である。図14は、実施例4のズームレンズ系の望遠端の収差図である。実施例4のズームレンズ系は、図12〜図14に示す収差図から明らかなように、高解像度を実現する十分な収差補正レベルである。
(実施例5)
実施例5のズームレンズ系は、図11に示した実施の形態2に対応する。実施例5のレンズデータを表13に、非球面データを表14に示す。また、実施例5の無限位置の物点時の広角端、標準位置及び望遠端における、焦点距離f、FナンバーF/No、画角2ω、及びズーミングより可変な空気間隔を表15に示す。
Figure 2007171248
Figure 2007171248
Figure 2007171248
実施例5の条件式の対応値を以下に示す。
(βt/βw)・(BF/RIH)=39.8
φ2/(φ1+φ3+φ4) =−1.40
φ13/φ14 = 1.22
(φ13+φ14)/φ1 = 1.11
{(1−βw)/(1−βt)}・(fs/RIH)= 3.79
図15は、実施例5のズームレンズ系の広角端の収差図である。図16は、実施例5のズームレンズ系の標準位置の収差図である。図17は、実施例5のズームレンズ系の望遠端の収差図である。実施例5のズームレンズ系は、図15〜図17に示す収差図から明らかなように、高解像度を実現する十分な収差補正レベルである。
本発明のズームレンズ系は、固体撮像素子を持つデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラに好適である。
実施の形態1(実施例1〜3)に係るズームレンズ系の標準状態のレンズ配置を示す構成図 実施例1のズームレンズ系の広角端の収差図 実施例1のズームレンズ系の標準位置の収差図 実施例1のズームレンズ系の望遠端の収差図 実施例2のズームレンズ系の広角端の収差図 実施例2のズームレンズ系の標準位置の収差図 実施例2のズームレンズ系の望遠端の収差図 実施例3のズームレンズ系の広角端の収差図 実施例3のズームレンズ系の標準位置の収差図 実施例3のズームレンズ系の望遠端の収差図 実施の形態2(実施例4〜5)に係るズームレンズ系の標準状態のレンズ配置を示す構成図 実施例4のズームレンズ系の広角端の収差図 実施例4のズームレンズ系の標準位置の収差図 実施例4のズームレンズ系の望遠端の収差図 実施例5のズームレンズ系の広角端の収差図 実施例5のズームレンズ系の標準位置の収差図 実施例5のズームレンズ系の望遠端の収差図 の形態5に係る撮像装置を含むビデオカメラ(像ブレ補正機能を搭載した3板式ビデオカメラ)の構成を示す配置図
符号の説明
11 第1レンズ群
12 第2レンズ群
131 第31レンズ群
132 第32レンズ群
14 第4レンズ群

Claims (9)

  1. 像面位置に固体撮像素子の受光面を持つ撮像装置に含まれるズームレンズ系であって、物体側から像側へ向けて順に、
    全体として正のパワーを有し、変倍時に前記像面に対して固定の第1レンズ群と、
    全体として負のパワーを有し、変倍時に光軸に沿った方向に移動する第2レンズ群と、
    全体として正のパワーを有し、変倍時および焦点調節時に光軸に沿った方向について前記像面に対して固定の第3レンズ群と、
    全体として正のパワーを有し、変倍時に光軸に沿った方向に移動する第4レンズ群とを備え、
    以下の条件を満足する、ズームレンズ系:
    37<(βt/βw)・(BF/RIH)<45
    (ただし、ft/fw>8)
    ここで、
    βt:望遠端における前記第2レンズ群の倍率、
    βw:広角端における前記第2レンズ群の倍率、
    ft:望遠端における全系の焦点距離、
    fw:広角端における全系の焦点距離、
    BF:最終レンズ面から像面までの光軸上の最小間隔、
    RIH:RIH=fw・tanωw(ωwは、広角端における最大画角)によって規定される最大像高、
    である。
  2. 以下の条件を満足する、請求項1に記載のズームレンズ系:
    −1.45<φ2/(φ1+φ3+φ4)<−1.30
    ここで、
    φ1:前記第1レンズ群のパワー、
    φ2:前記第2レンズ群のパワー、
    φ3:前記第3レンズ群のパワー、
    φ4:前記第3レンズ群のパワー、
    である。
  3. 前記第3レンズ群は、物体側から像側へ向けて順に、正のパワーを有する第31レンズ群と、負のパワーを有する第32レンズ群と含み、像ブレ補正時に前記第31レンズ群と前記第32レンズ群とのいずれか一方が、光軸に対して垂直な方向に移動する、請求項1に記載のズームレンズ系。
  4. 前記第3レンズ群は、物体側から像側へ向けて順に、負のパワーを有する第31レンズ群と、正のパワーを有する第32レンズ群と含み、像ブレ補正時に前記第31レンズ群と前記第32レンズ群とのいずれか一方が、光軸に対して垂直な方向に移動する、請求項1に記載のズームレンズ系。
  5. 以下の条件を満足する、請求項3または請求項4のいずれかに記載のズームレンズ系:
    3.60<{(1−βt)/(1−βw)}・(fs/RIH)<3.90
    (ただし、ft/fw>8)
    ここで、
    βt:望遠端における前記第2レンズ群の倍率、
    βw:広角端における前記第2レンズ群の倍率、
    ft:望遠端における全系の焦点距離、
    fw:広角端における全系の焦点距離、
    fs:像ブレ補正のために光軸に対して垂直な方向に移動するレンズ群の焦点距離、
    RIH:RIH=fw・tanωw(ωwは、広角端における最大画角)によって規定される最大像高、
    である。
  6. 前記第1レンズ群は、物体側から像側へ向けて順に、1枚の負レンズ素子と、3枚の正レンズ素子とを有する、請求項1に記載のズームレンズ系。
  7. 前記第1レンズ群は、以下の条件を満足する、請求項6に記載のズームレンズ系:
    0.87<φ13/φ14<1.30
    ここで、
    φ13:前記第1レンズ群の物体側から3枚目のレンズ素子のパワー、
    φ14:前記第1レンズ群の物体側から4枚目のレンズ素子のパワー、
    である。
  8. 前記第1レンズ群は、以下の条件を満足する、請求項6に記載のズームレンズ系:
    0.90<(φ13+φ14)/φ1<1.15
    ここで、
    φ13:前記第1レンズ群の物体側から3枚目のレンズ素子のパワー、
    φ14:前記第1レンズ群の物体側から4枚目のレンズ素子のパワー、
    φ1:前記第1レンズ群のパワー、
    である。
  9. 請求項1に記載のズームレンズ系と、
    前記ズームレンズ系の像面位置に受光面を持つ固体撮像素子とを備える、撮像装置。
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