JP6762945B2 - 樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents
樹脂フィルムの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6762945B2 JP6762945B2 JP2017536721A JP2017536721A JP6762945B2 JP 6762945 B2 JP6762945 B2 JP 6762945B2 JP 2017536721 A JP2017536721 A JP 2017536721A JP 2017536721 A JP2017536721 A JP 2017536721A JP 6762945 B2 JP6762945 B2 JP 6762945B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- resin film
- die
- resin composition
- ethylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J5/00—Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
- C08J5/18—Manufacture of films or sheets
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/03—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
- B29C48/07—Flat, e.g. panels
- B29C48/08—Flat, e.g. panels flexible, e.g. films
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/30—Extrusion nozzles or dies
- B29C48/305—Extrusion nozzles or dies having a wide opening, e.g. for forming sheets
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/36—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
- B29C48/50—Details of extruders
- B29C48/69—Filters or screens for the moulding material
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/88—Thermal treatment of the stream of extruded material, e.g. cooling
- B29C48/885—External treatment, e.g. by using air rings for cooling tubular films
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/32—Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising polyolefins
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
(1)本発明は、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体を含む樹脂組成物を、Tダイを備えた押出機にて溶融混練後、少なくとも1つの冷却ロールを用いてキャスティング処理して樹脂フィルムを形成する工程を有し、前記押出機は、スクリュー先端部と前記Tダイとの間にブレーカープレートを備え、前記ブレーカープレートは、スクリーンメッシュを備え、前記ブレーカープレートの開口率が40%〜60%であり、前記スクリーンメッシュの最小の目開きが0.03mm〜0.1mmであり、前記Tダイの吐出口における前記樹脂組成物の温度が、第一冷却ロールの表面温度よりも110℃〜280℃高い温度である、樹脂フィルムの製造方法である。
(2)本発明において、前記キャスティング処理が、前記第一冷却ロール及びタッチロールを用いて行われ、前記第一冷却ロールの表面の一部が、前記タッチロールの表面の一部と接しており、前記Tダイの吐出口先端部と、前記第一冷却ロール表面及びタッチロール表面が接する面における前記Tダイ側の端部との距離が400mm以下である、(1)に記載の樹脂フィルムの製造方法とすることができる。
(3)本発明において、前記Tダイの吐出口における前記樹脂組成物の温度が、240℃〜300℃である、(1)または(2)に記載の樹脂フィルムの製造方法とすることができる。
(4)本発明において、前記樹脂組成物が熱安定剤を含有し、前記樹脂組成物中の前記熱安定剤の含有量が、0.1質量%〜5質量%である、(1)〜(3)の何れか一つに記載の樹脂フィルムの製造方法とすることができる。
(5)本発明において、前記樹脂組成物が紫外線吸収剤を含有し、前記樹脂組成物中の前記紫外線吸収剤の含有量が、0.1質量%〜5質量%である、(1)〜(4)の何れか一つに記載の樹脂フィルムの製造方法とすることができる。
(6)本発明において、前記樹脂組成物が、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体を含む樹脂組成物を用いて作製された樹脂フィルムからなるリサイクル原料を、前記樹脂組成物中に1質量%〜40質量%含有する、(1)〜(5)の何れか一つに記載の樹脂フィルムの製造方法とすることができる。
(7)本発明は、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体を含む樹脂組成物を、Tダイを備えた押出機にて溶融混練後、少なくとも1つの冷却ロールを用いてキャスティング処理して樹脂フィルムを形成する工程と、得られた樹脂フィルムの第一面を、窒素ガス、酸素ガス、水素ガス、二酸化炭素ガス、希ガス元素ガスおよび炭化水素ガスから選択される一種以上の改質ガス中でコロナ処理またはプラズマ処理により表面改質する工程と、前記表面改質した樹脂フィルムの第一面に、熱可塑性樹脂を含有する基材を、真空ラミネートにより積層する工程と、を有し、前記樹脂フィルムを形成する工程において、前記押出機は、スクリュー先端部と前記Tダイとの間にブレーカープレートを備え、前記ブレーカープレートは、スクリーンメッシュを備え、前記ブレーカープレートの開口率が40%〜60%であり、前記スクリーンメッシュの最小の目開きが0.03mm〜0.1mmであり、前記Tダイの吐出口における前記樹脂組成物の温度が、第一冷却ロールの表面温度よりも110℃〜280℃高い温度である、積層フィルムの製造方法である。
(8)本発明は、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体を含む樹脂組成物を、Tダイを備えた押出機にて溶融混練後、少なくとも1つの冷却ロールを用いてキャスティング処理して樹脂フィルムを形成する工程と、得られた樹脂フィルムの第一面を、窒素ガス、酸素ガス、水素ガス、二酸化炭素ガス、希ガス元素ガスおよび炭化水素ガスから選択される一種以上の改質ガス中でコロナ処理またはプラズマ処理により表面改質する工程と、前記表面改質した樹脂フィルムの第一面に、熱可塑性樹脂を含有する基材を、真空ラミネートにより積層する工程と、を有し、前記樹脂フィルムを形成する工程において、前記押出機は、スクリュー先端部と前記Tダイとの間にブレーカープレートを備え、前記ブレーカープレートは、スクリーンメッシュを備え、前記ブレーカープレートの開口率が40%〜60%であり、前記スクリーンメッシュの最小の目開きが0.03mm〜0.1mmであり、前記Tダイの吐出口における前記樹脂組成物の温度が、第一冷却ロールの表面温度よりも110℃〜280℃高い温度である、屋外防水フィルムの製造方法である。
本実施形態の樹脂フィルムの製造方法は、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体を含む樹脂組成物を、Tダイを備えた押出機にて溶融混練後、冷却ロールを用いてキャスティング処理して樹脂フィルムを形成する工程を有する。
<樹脂組成物>
樹脂組成物は、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(以下、「ECTFE」ともいう。)を含有する。エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体としては、エチレン(以下、「Et」ともいう。)とクロロトリフルオロエチレン(別名「三フッ化塩化エチレン」、以下、「CTFE」ともいう。)からなる共重合体の他、前記モノマーに加え、(パーフルオロヘキシル)エチレン、(パーフルオロブチル)エチレン、(パーフルオロオクチル)エチレン、[4(ヘプタフルオロイソプロピル)パーフルオロブチル]エチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル等を第3モノマーとして使用した共重合体を使用することができる。EtとCTFEとの共重合におけるモノマー比(モル比)については、特に制限を受けるものでは無いが、樹脂フィルムに耐熱性を付与するために、前記モノマー比がEt/CTFE=40/60〜60/40であることが好ましい。
樹脂フィルムは、樹脂組成物を、Tダイを備えた押出機にて溶融混練後、冷却ロールにてキャスティング処理して得られる。「キャスティング処理」とは、いわゆるキャスト法でフィルムを形成する処理であり、例えば、押出機で溶融された樹脂を、ダイに設けられた直線状のスリット(吐出口)から押出し、その溶融膜を冷却ロールで冷却及び延伸しながら巻き取りフィルムを形成する処理をいう。なお、以降の記載において、「樹脂組成物」を「樹脂」と略すことがある。
上記した樹脂フィルムを表面保護フィルムとして用いて積層フィルムを形成する際は、被保護体(以下、「基材」という。)との接着性を付与すべく、接着面(樹脂フィルムの第1面)を表面改質することが好ましい。積層フィルム又は屋外防水フィルムとする場合、上記した樹脂フィルムの製造方法からなる樹脂フィルムの形成工程と、得られた樹脂フィルムの第一面を表面改質する工程と、表面改質した樹脂フィルムの第一面に、熱可塑性樹脂を含有する基材を積層する工程と、を有するように構成することができる。
表面改質方法としては、樹脂フィルムの第一面を、コロナ処理やプラズマ処理する方法等が挙げられる。なお、「第一面」とは、接着面となり得る樹脂フィルムの表裏面のうちのいずれか一方又は両方の面のことをいう。コロナ処理、およびプラズマ処理の方法としては、樹脂フィルム製造時に冷却ロールのプロセス下流でインラインで処理してもよいし、樹脂フィルム製造後に、オフラインでコロナ処理設備、プラズマ処理機設備で処理してもよい。
コロナ処理またはプラズマ処理により表面改質された樹脂フィルムに基材を積層する方法としては、熱により軟化させた基材表面に樹脂フィルムをラミネート処理する方法を採用することができる。
[ECTFE]
・ECTFE1:Solvay社製「Halar ECTFE 500LC」、融点242℃、MFR18g/10min(ASTM D1238 275℃/2.16kg荷重)
・ECTFE2:Solvay社製「Halar ECTFE 350LC」、融点242℃、MFR4.0g/10min(ASTM D1238 275℃/2.16kg荷重)
・ECTFE3:Solvay社製「Halar ECTFE XPH802B(700HC)」、融点202℃、MFR9.0g/10min(ASTM D1238 275℃/2.16kg荷重)
[酸化防止剤]
・ADEKA社製「アデカスタブ593」:ステアリン酸亜鉛とステアリン酸カルシウムとの混合物
[紫外線吸収剤]
・ADEKA社製「LA−46」:2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[2−(2−エチルヘキサノイロキシ)エトキシ]フェノール
[押出機]
・田辺プラスチック工業社製「VS65−25単軸横型押出機」、ホッパー型
[スクリュー]
・スクリュー構成:フルフライト型スクリュー
・スクリュー直径:65mm
・スクリュー長さ(L)/スクリュー直径(D)比:25
・圧縮比:2.5
実施例及び比較例で使用したスクリーンメッシュの構成、目開き値を表1,2に示した。スクリーンメッシュの材質はSUS304を使用し、スクリュー先端部から20mm下流に設置した。なお、スクリーンメッシュの構成は、スクリュー側、中央側及びTダイ側に連続した3層構造とした。
実施例及び比較例で使用したブレーカープレートの開口率を表1,2に示した。なお、ブレーカープレートの材質にはSUS304を使用し、前記スクリーンメッシュのプロセス下流に隣接する形態で設置した。
実施例及び比較例で使用したTダイの仕様を以下に示した。
・ダイス仕様:コートハンガー方式/下方吐出式、内面に硬質クロムメッキ処理
・リップ幅:1050mm
[ロール]
・型式:タッチロール式 線圧25〜30kgf/cm
・ロール仕様:
第一冷却ロール
直径260mm
表面焼入れ研磨後硬質クロムメッキ仕上げ
表面粗さ:0.2S(凸部最大高さ)
チラー水循環方式
タッチロール
直径260mm
表面鏡面仕上げホワイトミラーロール
表面粗さ:(凸部最大高さ)Ry3.2μm、(算術平均粗さ)Ra0.05μm
・Tダイ吐出口からの、第一冷却ロール表面とタッチロール表面が接する面における最高位置までの最短距離(エアギャップ):100〜250mm
ECTFE1(Halar ECTFE 500LC)のペレットを80℃で4時間乾燥させた後、前述の押出機を用いて、ブレーカープレート部、及びTダイの設定温度を280℃とし溶融混練した。スクリーンメッシュは、樹脂流通部の上流側から下流側に向かい、0.18mm、0.075mm、0.18mmのメッシュを用いた。また、エアギャップは120mmとした。Tダイ吐出口での樹脂温度は、280℃であり、第一冷却ロールの表面温度は、60℃とした。得られた樹脂フィルムの厚みは、0.025mmであった。結果を表1に示した。
Tダイ吐出口における樹脂温度の測定は、接触式の温度計(安立計器株式会社製 DIGITAL SURFACE THERMOMETER、型番:HL−200)を使用し、Tダイのリップ出口を通過する樹脂の温度を計測し、測定値とした。
樹脂フィルムの透明性は、日本電色工業株式会社製 Haze Meter「NDH7000」を使用し、全光線透過率、ヘイズ値にて評価した。評価に際しては、樹脂フィルムのTD方向より任意の5点より切り出した試料を用い、その算術平均値を採用した。
優:ヘイズ値4%未満
良:ヘイズ値4%以上、7%未満
可:ヘイズ値7%以上、20%未満
不良:ヘイズ値20%以上
フィルム製造設備に装備されたインラインの欠点検出機を用い、フィルム面積1000m2中に含まれる0.7mm以上の欠点(異物、フィッシュアイ、ゲル)数を計測した。樹脂フィルム中の欠点数は以下の基準で性能を判定した。
優:50個未満
良:50個以上、80個未満
可:80個以上、100個未満
不良:100個以上
得られた樹脂フィルムを、株式会社東洋精機製作所製キセノンアークウェザオメーター Ci4000(光源キセノンランプ)を用いて、照射強度80W/m2、ブラックパネル温度85℃、相対湿度50%、102分乾燥/ウォータースプレー18分のサイクルで2000時間紫外線照射し、得られた樹脂フィルムの全光線透過率、色相変化(△b)を測定した。
色相(△b)の測定は、スガ試験機株式会社製「Colour Cute i」を用いて、紫外線照射前に対するb値の変動を△bとして計測した。耐候性については、計測した△b値について、以下の基準で性能を判定した。
優:0.3未満
良:0.3以上、0.6未満
可:0.7以上、0.9未満
不良:1.0以上
樹脂フィルムの防湿性は、Lyssy社製 L−80−5000型水蒸気透過度計を使用し、温度40℃、相対湿度90%で計測した。樹脂フィルムの防湿性は以下の基準で性能を判定した。
優:1.0未満
良:1.0以上、5.0未満
可:5.0以上、10.0未満
不良:10.0以上
樹脂フィルムを、リモートプラズマ方式でアルゴン環境下でプラズマ処理し、濡れ指数44mN/mとした後、プラズマ処理面を厚さ0.4mmのEVA樹脂シートと150℃で30分間圧着させ、真空ラミネートした。ラミネート後の基材に関し、性能を以下の基準で判定した。プラズマ処理には、大気圧プラズマ表面処理装置を用いた。
良:層間剥離、成形品の変色等、欠点等の巨視的な外観悪化が認められない。
不良:層間剥離が認められる、或いは成形品の変色等、欠点等の巨視的な外観悪化が認められる。
表1に示す条件にて、樹脂フィルムを作製し各種評価を実施した。なお、実施例2〜4、実施例6〜9で用いた再生樹脂フィルムは、同じ実施例で作製した樹脂フィルムを樹脂組成物用原料に配合したものである。
表2に示す条件にて、樹脂フィルムを作製し各種評価を実施した。なお、比較例7〜9は樹脂組成物としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)を用いたものである。
2 単管
3 Tダイ
4 Tダイ吐出口
5 第一冷却ロール
6 タッチロール
7 第一冷却ロール表面とタッチロール表面の接触面
8 第一冷却ロール表面とタッチロール表面が接する面における最高位置
9 第一冷却ロール表面とタッチロール表面が接する面における最高位置までの最短距離
10 樹脂
Claims (8)
- エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体を含む樹脂組成物を、Tダイを備えた押出機にて溶融混練後、少なくとも1つの冷却ロールを用いてキャスティング処理して樹脂フィルムを形成する工程を有し、
前記押出機は、スクリュー先端部と前記Tダイとの間にブレーカープレートを備え、
前記ブレーカープレートは、スクリーンメッシュを備え、
前記ブレーカープレートの開口率が40%〜60%であり、前記スクリーンメッシュの最小の目開きが0.03mm〜0.1mmであり、
前記Tダイの吐出口における前記樹脂組成物の温度が、第一冷却ロールの表面温度よりも110℃〜280℃高い温度であり、
エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体中のエチレンとクロロトリフルオロエチレンとのモノマー比(Et/CTFE)が40/60〜60/40である、樹脂フィルムの製造方法。 - 前記キャスティング処理が、前記第一冷却ロール及びタッチロールを用いて行われ、
前記第一冷却ロールの表面の一部が、前記タッチロールの表面の一部と接しており、
前記Tダイの吐出口先端部と、前記第一冷却ロール表面及びタッチロール表面が接する面における前記Tダイ側の端部との距離が400mm以下である、請求項1に記載の樹脂フィルムの製造方法。 - 前記Tダイの吐出口における前記樹脂組成物の温度が、240℃〜300℃である、請求項1または2に記載の樹脂フィルムの製造方法。
- 前記樹脂組成物が熱安定剤を含有し、前記樹脂組成物中の前記熱安定剤の含有量が、0.1質量%〜5質量%である、請求項1から3の何れか一項に記載の樹脂フィルムの製造方法。
- 前記樹脂組成物が紫外線吸収剤を含有し、前記樹脂組成物中の前記紫外線吸収剤の含有量が、0.1質量%〜5質量%である、請求項1から4の何れか一項に記載の樹脂フィルムの製造方法。
- 前記樹脂組成物が、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体を含む樹脂組成物を用いて作製された樹脂フィルムからなるリサイクル原料を、前記樹脂組成物中に1質量%〜40質量%含有する、請求項1から5の何れか一項に記載の樹脂フィルムの製造方法。
- エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体を含む樹脂組成物を、Tダイを備えた押出機にて溶融混練後、少なくとも1つの冷却ロールを用いてキャスティング処理して樹脂フィルムを形成する工程と、
得られた樹脂フィルムの第一面を、窒素ガス、酸素ガス、水素ガス、二酸化炭素ガス、希ガス元素ガスおよび炭化水素ガスから選択される一種以上の改質ガス中でコロナ処理またはプラズマ処理により表面改質する工程と、
前記表面改質した樹脂フィルムの第一面に、熱可塑性樹脂を含有する基材を、真空ラミネートにより積層する工程と、を有し、
前記樹脂フィルムを形成する工程において、前記押出機は、スクリュー先端部と前記Tダイとの間にブレーカープレートを備え、前記ブレーカープレートは、スクリーンメッシュを備え、
前記ブレーカープレートの開口率が40%〜60%であり、前記スクリーンメッシュの最小の目開きが0.03mm〜0.1mmであり、
前記Tダイの吐出口における前記樹脂組成物の温度が、第一冷却ロールの表面温度よりも110℃〜280℃高い温度であり、
エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体中のエチレンとクロロトリフルオロエチレンとのモノマー比(Et/CTFE)が40/60〜60/40である、積層フィルムの製造方法。 - エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体を含む樹脂組成物を、Tダイを備えた押出機にて溶融混練後、少なくとも1つの冷却ロールを用いてキャスティング処理して樹脂フィルムを形成する工程と、
得られた樹脂フィルムの第一面を、窒素ガス、酸素ガス、水素ガス、二酸化炭素ガス、希ガス元素ガスおよび炭化水素ガスから選択される一種以上の改質ガス中でコロナ処理またはプラズマ処理により表面改質する工程と、
前記表面改質した樹脂フィルムの第一面に、熱可塑性樹脂を含有する基材を、真空ラミネートにより積層する工程と、を有し、
前記樹脂フィルムを形成する工程において、前記押出機は、スクリュー先端部と前記Tダイとの間にブレーカープレートを備え、前記ブレーカープレートは、スクリーンメッシュを備え、
前記ブレーカープレートの開口率が40%〜60%であり、前記スクリーンメッシュの最小の目開きが0.03mm〜0.1mmであり、
前記Tダイの吐出口における前記樹脂組成物の温度が、第一冷却ロールの表面温度よりも110℃〜280℃高い温度であり、
エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体中のエチレンとクロロトリフルオロエチレンとのモノマー比(Et/CTFE)が40/60〜60/40である、屋外防水フィルムの製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015166608 | 2015-08-26 | ||
JP2015166608 | 2015-08-26 | ||
PCT/JP2016/072941 WO2017033701A1 (ja) | 2015-08-26 | 2016-08-04 | 樹脂フィルムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2017033701A1 JPWO2017033701A1 (ja) | 2018-06-28 |
JP6762945B2 true JP6762945B2 (ja) | 2020-09-30 |
Family
ID=58099944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017536721A Active JP6762945B2 (ja) | 2015-08-26 | 2016-08-04 | 樹脂フィルムの製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6762945B2 (ja) |
TW (1) | TWI712637B (ja) |
WO (1) | WO2017033701A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112585196B (zh) * | 2018-08-24 | 2023-09-08 | Agc株式会社 | 膜、膜的制造方法、层叠体及包装材料 |
KR102341180B1 (ko) * | 2019-02-28 | 2021-12-21 | 양창록 | 건축용 일체형 방수시트의 제조방법 |
JP7445647B2 (ja) | 2019-03-29 | 2024-03-07 | デンカ株式会社 | 樹脂組成物、当該樹脂組成物を用いた成形体、並びに、これらを用いた膜構造物、建造物及び粘着成形体 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05222214A (ja) * | 1992-02-07 | 1993-08-31 | Tonen Chem Corp | 防水シート |
JPH06263891A (ja) * | 1993-03-17 | 1994-09-20 | Toray Ind Inc | 紫外線遮断フィルム |
JP2002240144A (ja) * | 2001-02-19 | 2002-08-28 | Asahi Glass Co Ltd | 低複屈折のフッ素樹脂フィルム |
JP2010023464A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリオレフィン系樹脂組成物の製造方法及びこれに用いる濾過装置 |
JP5803052B2 (ja) * | 2009-08-12 | 2015-11-04 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 樹脂成形体の製造方法 |
SG192976A1 (en) * | 2011-03-01 | 2013-09-30 | Denki Kagaku Kogyo Kk | Resin composition and heat-shrinkable film thereof |
JP2013237730A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-28 | Tokyo Univ Of Agriculture & Technology | フッ素系樹脂フィルムの製造方法 |
WO2014103845A1 (ja) * | 2012-12-25 | 2014-07-03 | ダイキン工業株式会社 | 透明性に優れたフッ素樹脂フィルム |
JP6263891B2 (ja) | 2013-07-26 | 2018-01-24 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射システムの制御方法、および液体噴射システム |
WO2016031930A1 (ja) * | 2014-08-29 | 2016-03-03 | 旭硝子株式会社 | エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体シートおよびその製造方法 |
-
2016
- 2016-08-04 JP JP2017536721A patent/JP6762945B2/ja active Active
- 2016-08-04 WO PCT/JP2016/072941 patent/WO2017033701A1/ja active Application Filing
- 2016-08-24 TW TW105126979A patent/TWI712637B/zh active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW201718730A (zh) | 2017-06-01 |
TWI712637B (zh) | 2020-12-11 |
WO2017033701A1 (ja) | 2017-03-02 |
JPWO2017033701A1 (ja) | 2018-06-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108699266B (zh) | 热塑性树脂膜及其制造方法、以及层叠体 | |
JP6762945B2 (ja) | 樹脂フィルムの製造方法 | |
JP2002293973A (ja) | ポリプロピレン系多孔質フィルム及びその製造方法 | |
TW201801927A (zh) | 雙軸延伸積層聚丙烯膜 | |
JP5424169B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂多層フィルム | |
KR102495471B1 (ko) | 수지 조성물 및 그것을 사용한 막 구조물 | |
US6652985B1 (en) | Acrylic resin laminated film and laminated article | |
KR101607153B1 (ko) | Uv 마스터 배치를 이용한 산업 포장재 필름용 수지 조성물 및 이를 이용한 보호필름 제조방법 | |
JP5720936B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂多層フィルム | |
CN109843585A (zh) | 树脂层叠体及其制造方法 | |
JP2007161787A (ja) | ポリエチレン系多孔質フィルム | |
JP5896367B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂多層フィルム | |
JP7206697B2 (ja) | ポリオレフィン樹脂組成物 | |
JP7445647B2 (ja) | 樹脂組成物、当該樹脂組成物を用いた成形体、並びに、これらを用いた膜構造物、建造物及び粘着成形体 | |
JP2006274014A (ja) | ポリエチレン系多孔質フィルムの製造方法 | |
TWI837335B (zh) | 樹脂組合物、使用該樹脂組合物之成形體、以及使用彼等之膜構造物、建造物及黏著成形體 | |
JP7016425B2 (ja) | ポリマーフィルム、及び表示装置 | |
JP7009123B2 (ja) | 太陽電池裏面保護シート用フィルム、太陽電池裏面保護シート、及び太陽電池モジュール | |
JP5375073B2 (ja) | 積層体 | |
AU2015363080A1 (en) | Tear resistant multilayer film | |
JPH08290536A (ja) | ポリプロピレン積層延伸フィルム | |
JP2020083926A (ja) | ポリオレフィン樹脂組成物 | |
JP2014043090A (ja) | カールの無い非対称構造未延伸積層体 | |
JP2014042987A (ja) | 非対称構造未延伸積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20180214 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190604 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200519 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200625 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200901 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200909 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6762945 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |