JP5375073B2 - 積層体 - Google Patents
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Description
従って、積層体は、発泡体であっても外観がよく、表面の滑り性がよく、使用時の作業性や機械適性に優れ、かつ、溶剤を使用せず、製造工程が少なく、成形加工性に優れ、経済性にも優れる押出成形によって製造できるることが求められている。
また、表面加熱処理により成形性並びに滑り性を改善させ、外観を向上させる方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、表面加熱処理では、高温の加熱ロールに接触させるため、発泡体表面の気泡の破裂(破泡)が生じたり、表面がケロイド状となったりして、著しく外観が低下するという欠点がある。
請求項2の発明に係わる積層体は、上記エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体の(メタ)アクリル酸メチル成分が10〜20質量%であり、かつ、メルトフローレート(MFR)が1.0〜10.0g/10分であるように、したものである。
請求項3の発明に係わる積層体は、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体からなる表面層の光沢度が20%以下であり、かつ、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体を用いた表面層同士の静摩擦係数が0.50以下、動摩擦係数が0.50以下であるように、したものである。
請求項4の発明に係わる積層体は、上記発泡層は熱可塑性樹脂と化学発泡剤とからなる組成物を多層共押出法での製膜と同時に発泡して形成し、かつ、発泡倍率が1.1〜3.0倍であるように、したものである。
請求項5の発明に係わる積層体は、上記多層共押出成形法がインフレーション製膜法であり、上記積層体の総厚みが200〜500μmであるように、したものである。
請求項2の本発明によれば、請求項1の効果に加えて、発泡体であってもより外観のよい積層体が提供される。
請求項3の本発明によれば、請求項1〜2の効果に加えて、より表面の滑り性がよく、使用時の作業性や機械適性により優れる積層体が提供される。
請求項4の本発明によれば、請求項1〜3の効果に加えて、より緩衝性に優れる積層体が提供される。
請求項5の本発明によれば、請求項1〜4の効果に加えて、溶剤を使用せず、製造工程が少なく、成形加工性に優れ、経済性にも優れる押出成形によって製造できるる積層体が提供される。
図1は、本願発明の1実施例を示す積層体の断面図である。
積層体10の製造方法としては、インフレーション製膜法、Tダイ製膜法等がある。Tダイ製膜法では、溶融樹脂がTダイスから吐出直後に急冷されるため、透明度が高くなり、マットな質感が得られないことから好ましくない。インフレーション製膜法を用いることで、徐々に冷却がなされ、光沢度の低いマットな表面を得ることができるため、好ましい。
(表面層11A)として、エチレン−メタクリル酸メチル共重合樹脂、住友化学(株)製アクリフトCM8014(MMA含有量=17.5%、密度=0.940g/cm3、MFR=4.0g/10分)を100質量部調整した。
(発泡層13)として、スミカセンG201F(低密度ポリエチレン樹脂、住友化学(株)製商品名、密度=0.919g/cm3、MFR=2.0g/10分、引張弾性率=115MPa)を97質量部、日東化工(株)製発泡剤マスターバッチ、ファインブローS−20N(20%マスターバッチ)を3質量部調整した。
(表面層11B)として、スミカセンG201F(低密度ポリエチレン樹脂、住友化学(株)製商品名、密度=0.919g/cm3、MFR=2.0g/10分、引張弾性率=115MPa)を100質量部調整した。
上記多層体の発泡層13の発泡倍率は2.0倍であった。表面層11Aの光沢度、摩擦係数を表1に示した。
(表面層11A)として、エチレン−アクリル酸メチル共重合樹脂、日本ポリエチレン(株)製レクスパールEB033FC(MA含有量=15%、密度=0.940g/cm3、MFR=2.0g/10分)を100質量部調整した。
(発泡層13)として、スミカセンG201F(低密度ポリエチレン樹脂、住友化学(株)製商品名、密度=0.919g/cm3、MFR=2.0g/10分、引張弾性率=115MPa)を97質量部、日東化工(株)製発泡剤マスターバッチ、ファインブローS−20N(20%マスターバッチ)を3質量部調整した。
(表面層11B)として、スミカセンG201F(低密度ポリエチレン樹脂、住友化学(株)製商品名、密度=0.919g/cm3、MFR=2.0g/10分、引張弾性率=115MPa)を100質量部調整した。
上記多層体の発泡層13の発泡倍率は2.0倍であった。表面層11Aの光沢度、摩擦係数を表1に示した。
(表面層11A)として、スミカセンG201F(低密度ポリエチレン樹脂、住友化学(株)製商品名、密度=0.919g/cm3、MFR=2.0g/10分、引張弾性率=115MPa)を100質量部調整した。
(発泡層13)として、スミカセンG201F(低密度ポリエチレン樹脂、住友化学(株)製商品名、密度=0.919g/cm3、MFR=2.0g/10分、引張弾性率=115MPa)を97質量部、日東化工(株)製発泡剤マスターバッチ、ファインブローS−20N(20%マスターバッチ)を3質量部調整した。
(表面層11B)として、スミカセンG201F(低密度ポリエチレン樹脂、住友化学(株)製商品名、密度=0.919g/cm3、MFR=2.0g/10分、引張弾性率=115MPa)を100質量部調整した。
上記多層体の発泡層13の発泡倍率は2.0倍であった。表面層11Aの光沢度、摩擦係数を表1に示した。
(表面層11A)として、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、宇部丸善ポリエチレン(株)製ユメリット1520F(密度=0.913g/cm3、MFR=2.0g/10分)を100質量部調整した。
(発泡層13)として、スミカセンG201F(低密度ポリエチレン樹脂、住友化学(株)製商品名、密度=0.919g/cm3、MFR=2.0g/10分、引張弾性率=115MPa)を97質量部、日東化工(株)製発泡剤マスターバッチ、ファインブローS−20N(20%マスターバッチ)を3質量部調整した。
(表面層11B)として、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、宇部丸善ポリエチレン(株)製ユメリット1520F(密度=0.913g/cm3、MFR=2.0g/10分)を100質量部調整した。
上記多層体の発泡層13の発泡倍率は2.0倍であった。表面層11Aの光沢度、摩擦係数を表1に示した。
発泡倍率は、実施例及び比較例の積層体10を製膜し23℃に1日間静置した後に、厚さ方向に切断し、該切断面を光学顕微鏡で撮影し、発泡層13の発泡部と未発泡部の面積比から発泡倍率を算出した。
光沢度は、JIS─K7105に準拠して、デジタル変角光沢計(スガ試験機(株)「UGV−5K」)を用いて、入射角60度、受光角60度にて、積層体10の表面層11A表面の光沢度を測定した。
摩擦係数は、JIS─K−7125に準拠して測定した。
外観は、目視で観察した。
なお、MFRは、JIS─K−7210に準拠して、190℃、荷重21.18Nの条件において、10分間の流出量を測定を行った。
比較例1では、摩擦性が悪く、光沢が高くマット感も少なかった。比較例2では、摩擦性が著しく悪く、光沢もやや高くマット感が少なかった。
13:発泡層
Claims (4)
- 表面層、発泡層及び表面層が順に積層されてなる積層体において、まず、(メタ)アクリル酸メチル成分が10〜20質量%であり、かつ、メルトフローレート(MFR)が1.0〜10.0g/10分であるエチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体を主成分とし、これを90質量%以上含む組成物と、
メルトフローレート(MFR)が0.5〜4.0g/10分である熱可塑性樹脂からなるベ−ス樹脂に発砲剤を添加してなる組成物と、
上記の二つの組成物と共押出適正のある熱可塑性樹脂を含む組成物とを調製し、
そして、これらの組成物を使用し、多層共押出成形法で製膜と同時に発砲させて、
上記の(メタ)アクリル酸メチル成分が10〜20質量%であり、かつ、メルトフローレート(MFR)が1.0〜10.0g/10分であるエチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体を主成分とし、これを90質量%以上含み組成物による表面層、
上記のメルトフローレート(MFR)が0.5〜4.0g/10分である熱可塑性樹脂からなるベ−ス樹脂に発砲剤を添加してなる組成物による発泡層及び
上記の二つの組成物と共押出適正のある熱可塑性樹脂を含む組成物による表面層が順に積層されてなる積層体でって、
かつ、少なくとも一方の表面層が、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体を90質量%以上含むこと
を特徴とする積層体。 - エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体からなる表面層の光沢度が20%以下であり、かつ、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体を用いた表面層同士の静摩擦係数が0.50以下、動摩擦係数が0.50以下であることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
- 上記発泡層は、熱可塑性樹脂と化学発泡剤とからなる組成物を多層共押出法での製膜と同時に発泡して形成し、かつ、発泡倍率が1.1〜3.0倍であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の積層体。
- 上記多層共押出成形法がインフレーション製膜法であり、上記積層体の総厚みが200〜500μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層体。
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