JP2002240144A - 低複屈折のフッ素樹脂フィルム - Google Patents

低複屈折のフッ素樹脂フィルム

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JP2002240144A
JP2002240144A JP2001041216A JP2001041216A JP2002240144A JP 2002240144 A JP2002240144 A JP 2002240144A JP 2001041216 A JP2001041216 A JP 2001041216A JP 2001041216 A JP2001041216 A JP 2001041216A JP 2002240144 A JP2002240144 A JP 2002240144A
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stretching
birefringence
raw
fluororesin
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Yoshiaki Higuchi
義明 樋口
Yukio Sanegiri
幸男 実桐
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複屈折が顕著に低下したフッ素樹脂フィ
ルムを提供する。 【解決手段】 原反フィルムをアシスト法により二軸
延伸することにより、厚みtと、厚みに対する複屈折Δ
nとをプロットして得られる右下がりの線分Lにより、
線分Lより上の領域Aと、これより下の領域Bに分割し
た場合、延伸フィルムの複屈折Δnが、上記Bの領域に
存在するフッ素樹脂フィルムとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複屈折が顕著に低
下したフッ素樹脂フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素樹脂フィルムは、基本的に耐熱
性、耐候性、耐薬品性、非粘着性等の物理的・化学的特
性をバランスよく具備している点で、他のフィルムには
ない、優れた物性を有するものであるといえる。このた
め、当該特性を活かし、ラミネート用フィルム資材、粘
着テープ用フィルム資材、電気絶縁性フィルム、重包装
用フィルム等の広範囲な分野で好適に使用されている。
【0003】フッ素樹脂フィルムは、さらに、上記特性
に加え、自然光に対する光線透過率等が高いという光学
的特性を有していることから、その特性を生かし、農業
用被覆フィルムや太陽電池のカバーフィルム等としても
好ましく使用されている。
【0004】すなわち、フッ素樹脂フィルムを農業用被
覆フィルムに使用したハウス栽培の場合は、当該フィル
ムが自然光をハウス内に充分透過させることから、ハウ
ス内部では、光合成が盛んに行われて締まった作物が生
育し、かつ、紫外線を感知するミツバチ等の昆虫による
受粉交配が可能となるという効果を有する。
【0005】また、アモルファスシリコン太陽電池等の
光電変換素子モジュールのフロントカバーフィルム(保
護フィルム)としても、自然光に対する透明性が高いフ
ッ素樹脂フィルムは、広範囲の波長領域の波長をモジュ
ール内に取り込むことができるので、モジュールの光電
変換効率を高く維持することができ好適である。
【0006】一方、フッ素樹脂フィルムは、紫外線領域
の光を透過するので、LSI製造工程中のステッパーを
使用する光リソグラフィ工程におけるフォトマスク(レ
クチル)を、異物付着から防止するための防塵フィルム
(ペリクル保護膜)としても好ましく使用されている。
ペリクル保護膜は、レクチルのパターン面の下側に張り
付けられるのが一般的であり、ペリクル保護膜には、レ
クチルパターンを通過した光が照射されることになる。
このように、ペリクル保護膜は、投影光学系の一部と見
なされるので、g線(波長436nm)やi線(波長3
65nm)等の短波長の露光光源に対し複屈折が大きい
と、当該光学系に収差を発生させ、結像性能が低下する
ことになるため、この複屈折Δnは出来るだけ少ないこ
とが求められる。
【0007】また、カラーフィルター、偏光板、光ファ
イバー、液晶セル、反射板、鏡等の光学部品又は光学製
品は、輸送・保管過程での傷や汚れからその表面を保護
するため、保護フィルムで被覆するのが通常である。し
かして、その場合、偏光等を用いて行われる外観検査
が、保護フィルムをわざわざ途中ではずす煩雑さを伴う
ことなく、そのままフィルム越しに正確に行えることは
必須であり、そのためには、透明性とともに、複屈折の
より小さなフィルム、特にΔnが1×10-3以下である
フィルムが望まれている。
【0008】本発明の目的は、上記したような、フッ素
樹脂フィルムの有する光学特性、特に複屈折をさらに従
来にない低レベルまで下げることを目的とする。これが
実現できれば、上記のごときパターンの微細化が絶えず
進展しているリソグラフィ分野において、複屈折が顕著
に低下したフッ素樹脂フィルムは、ペリクル保護膜とし
てより好適に適用されることが期待され、又光学部品等
の検査用保護フィルをはじめとするさらに低いフィルム
の複屈折が要求される産業分野にも、当該フッ素樹脂フ
ィルムの用途が新たに広がることが期待される。
【0009】通常、樹脂フィルムの屈折率や光沢等の光
学特性を向上させるための常法の一つとして、延伸法が
ある。これは、フィルムを一軸又は二軸延伸し、分子鎖
や微結晶を配向させることにより、光学的性質を向上さ
せようとするものであり、種々の工業用フィルムの分野
で広く行われているが、フッ素樹脂フィルムの分野で
は、一般的に、延伸してもかかる物性上の改良の効果が
低いとされており、又延伸性がよくないこともあって、
フッ素樹脂の延伸フィルムとしては、現実にはわずかに
ポリフッ化ビニリデンについて工業的に実施されている
だけであるのが実状である。
【0010】本発明者らはかかる観点から詳細に検討し
た結果、たしかにフッ素樹脂フィルムの原反は、基本的
に延伸性が悪いものであり、これをそのまま延伸した場
合(以下、単体延伸とも称する。)は、なんとか延伸で
きたとしても、得られたフィルムは必ずしも均質には延
伸されておらず、フィルム全体としてのバランスのよい
光学的特性の向上は、到底達成することができないこと
がわかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかして本発明者ら
は、フッ素樹脂フィルムを単体延伸するのでなく、これ
を、それ自身容易に延伸される易延伸性のフィルムでサ
ンドイッチして積層フィルムとし、当該積層フィルム
を、その外層を形成する易延伸性のフィルムを主体とし
て延伸させれば、芯層(コア層)となっている対象フッ
素樹脂フィルムは、外層の易延伸性フィルムに引っ張ら
れて強制的に追随して延伸され、結果として均一に延伸
されることを見いだした。
【0012】かくして本発明の目的は、上記のごとき新
しい延伸原理(以下、アシスト法と称すことがある。)
に基づいて調製される、優れた耐候性、耐熱性等の諸特
性を保持したまま、光学的特性を大幅に向上させた、極
めて低い複屈折を有する新規なフッ素樹脂フィルムを提
供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するためになされたものであって、本発明に従え
ば、誘電率が5以下である二軸延伸フッ素樹脂フィルム
において、延伸前の原反フィルム厚みtと、厚みに対す
る複屈折Δnとをプロットして得られる右下がりの線分
Lによって、当該線分Lより上の領域Aと、これより下
の領域Bに分割した場合、当該延伸フィルムの複屈折Δ
nは、上記Bの領域に存在するものであることを特徴と
するフッ素樹脂フィルム、が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のフッ素樹脂フィルムとしては、誘電率が5以下
のフッ素樹脂フィルムであれば、特に限定するものでは
ないが、例えば以下のものが好ましいものとして挙げら
れる。すなわち、エチレン−テトラフルオロエチレン系
共重合体(以下、ETFEと略記することがある。)、
テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニ
ルエーテル)系共重合体(以下、PFAと略記すること
がある。)(但し、パーフルオロアルキル基の炭素数
は、1〜18程度であるものが好ましい。)、テトラフ
ルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン系共重合体
(FEP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)
等のテトラフルオロエチレン系フッ素樹脂;ポリクロロ
トリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン−クロ
ロトリフルオロエチレン系共重合体(ECTFE)等の
クロロトリフルオロエチレン系フッ素樹脂等である。ま
た、これらのブレンドや上記単量体成分のさらなる共重
合体でもよい。
【0015】なお、誘電率5以下と規定したのは、本発
明の対象とするフッ素樹脂フィルムからは、ポリフッ化
ビニリデン(PVDF)(誘電率10〜13)のごとき
フッ化ビニリデン系や、ポリフッ化ビニル(PVF)
(誘電率8〜9)のようなフッ化ビニル系のフッ素樹脂
フィルムは、除かれる趣旨である。これは、PVDF等
は、電気的性質が本発明の対象とするその他のフッ素樹
脂とは異質であり、また単体延伸が比較的容易で、本発
明を適用する実益に乏しいからである。
【0016】本発明のフッ素樹脂フィルムは、上記のフ
ッ素樹脂からまず原反フィルムを形成し、これを特定の
条件下で延伸することにより得られる。
【0017】以下、図面に基づいて、この延伸工程を説
明する。図1は、この延伸工程の一例をモデル的に示す
説明図であり、主として、原反フィルムとアシストフィ
ルムの積層体を形成する第I工程と、当該積層体を延伸
する第II工程と、及び延伸後アシストフィルムを剥離す
る第III工程からなる。
【0018】まず第I工程について説明する。第I工程
は、原反フィルム10の少なくとも片面、好ましくは両
面に、延伸をアシストすべきアシストフィルム20,2
0'を積層し、原反フィルム/アシストフィルム積層体
(以下、原反フィルム積層体と称する。)30を形成す
る工程である。
【0019】なお、原反フィルム積層体の層構成として
は、より一般的には、原反フィルムを“T”、
“T’”、 “T””、・・・、アシストフィルムを
“A”で表せば、以下の態様の構成を選択することが可
能である。すなわち、 (1) T/A 又は A/T (二層) (2) T/A/T (三層) (3) A/T/A (三層) (4) A(T/A/T/A・・・T/A) (T/A
の繰り返しによる多層) (5) T(A/T/A/T・・・A/T) (A/T
の繰り返しによる多層) (6) A/T/T’/T”/・・・/A (ここ
で、T/T’/T”/・・・は、原反フィルムが二層以
上の多層原反フィルムであることを示す。)
【0020】ここで(6)の場合においては、構成原反
フィルムT/T’/T”/・・・は、各積層面において
互いに容易には剥離できない程度に充分接合されている
ものであり、例えば高温におけるホットプレス等よる熱
融着、積層面のコロナ放電による活性化処理後に積層、
又は接着剤による接合等の手段が採用できる。
【0021】なお、特に限定するものではないが、原反
フィルムの厚みは、通常80〜1000μm程度、アシ
ストフィルムの厚みは、50〜600μm程度である。
【0022】まず延伸にさきだって、原反フィルム積層
体30を形成することが、本発明で目的とする複屈折の
小さなフッ素樹脂フィルムを得るためのポイントにな
る。すなわち、ここにいう積層体とは、通常の積層体と
異なり、当該アシストフィルム20,20'が、コア層
となる原反フィルム10に強固に接着又は熱融着し、最
終製品としての積層フィルムを形成することを目的とす
るものではない。コア層に積層されたアシストフィルム
は、ある程度の界面接着力(又は、界面剪断強度)で当
該コア層と重なり合っていればよい。すなわち、次の延
伸工程において、外表面を形成する当該アシスト層が、
延伸装置のロール、ガイドレール、クリップ等により把
持されて延伸を受ける場合、両層の界面がすべってコア
層/アシスト層の両層がそれぞれ独立に動くことがな
く、コア層の原反フィルムを当該外層であるアシスト層
の延伸に強制的に追随せしめることができる程度の必要
最小限のものでよいのである。そして、当該アシストフ
ィルムは、延伸工程後の剥離工程において、コア層と容
易に剥離しうるものであることが必要であることから
も、当該剥離が困難なほどの必要以上の界面接着力は、
好ましくない。
【0023】かかる原反フィルム積層体30の形成は、
種々の方法により行うことができる。例えば、(1)別
々に調製した、フッ素樹脂原反フィルム10とアシスト
フィルム20,20'を重ねて熱プレス機により、又は
熱ロールを通して加熱圧着する熱ラミネーション法を用
いることができる。また、(2)フッ素樹脂とアシスト
フィルムを形成すべき樹脂を多層ダイ内で溶融し、積層
フィルムとして押し出す共押出ラミネーション法を用い
ることもできる。当該多層ダイの場合、フッ素樹脂とア
シストフィルムとを積層する位置は、ダイ内であって
も、ダイ外であってもよく、さらに前者の場合は、ダイ
の構造は、シングルマニホールドであっても、マルチマ
ニホールドであってもよい。さらに(3)フッ素樹脂フ
ィルムをあらかじめ調製し、当該フィルム上に、アシス
トフィルムを形成する樹脂を押出機によりフィルム状に
押出して圧着させる押出ラミネーション法を用いること
も可能である。なお、熱プレス等により加熱圧着させる
場合は、ホットメルト接着剤等の適当な接着剤を両層間
に介在させて接着力を調整することもできる。
【0024】通常、上記した方法で積層フィルムを形成
する場合は、層間の接着力を強めるため、基材であるフ
ィルムの表面をあらかじめコロナ放電処理等の表面処理
することが行われるが、本発明におけるフッ素樹脂フィ
ルムの原反フィルム積層体においては、延伸後に、アシ
ストフィルムは、容易に剥離できるものでなければなら
ないので、通常これらの前処理は必要ではない。
【0025】本発明において、アシストフィルムとして
使用できる樹脂は、基本的にそれ自身で、容易に単体延
伸(より詳しくは、例えば単体二軸延伸)が可能である
樹脂フィルムから選択され、かつ、コアとなるフッ素樹
脂フィルムより、融点(mp)もしくはガラス転移点
(Tg)が、低いものが好ましい。このようなアシスト
フィルムとして使用できる樹脂としては、特に限定する
ものではないが、たとえば、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン
(PE)、ポリカーボネート(PC)、ナイロン6(P
A6)、ナイロン66(PA66)、ポリスチレン(P
S)、ポリα−メチルスチレン(PαMS)、ポリアク
リロニトリル(PAN)、ポリ塩化ビニル(PVC)、
ポリ酢酸ビニル(PVAC)、ポリブテン(PB)、塩
素化ポリエチレン(CPE)、エチレン塩化ビニル共重
合体(EVC)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EV
A)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリビ
ニルアルコール(PVAL)等が挙げられ、なかでもP
ET、PP、PE、PC及びPA6が好ましい。これら
樹脂から形成されるアシストフィルムは、未延伸フィル
ムであることが好ましい。
【0026】第II工程は、以上のごとくして第I工程で
形成された原反フィルム積層体を延伸する延伸工程であ
る。
【0027】延伸工程は、図1に示したように、主とし
て、原反フィルム積層体30の延伸温度への予熱41、
延伸43、熱処理45による熱固定(安定化)の各工程
からなる。
【0028】原反フィルム積層体30は、まず延伸温度
に予熱される。予熱温度は、原反であるフッ素樹脂フィ
ルム及びこれに組み合わせられるアシストフィルムのガ
ラス転移点以上、融点以下の適当な温度が選択される。
例えば、原反として、ETFEフィルムを、アシストフ
ィルムとして、PETフィルムを組み合わせた場合は、
80〜120℃程度である。なお、予熱は、当該原反フ
ィルム積層体を熱ロールに接触させることによって行う
こともできるし、または、熱風、赤外線ヒータ等の照射
によって行うこともできる。
【0029】本発明において延伸は、二軸延伸を意味す
るもので、それ自身公知の方法によって行うことがで
き、特に限定するものではないが、同時二軸延伸又は逐
次二軸延伸によって行うことが好ましく、同時二軸延伸
が最も好ましい。
【0030】同時二軸延伸は、タテ延伸(フィルムの進
行方向(MD方向)の延伸)とヨコ方向(すなわちフィ
ルムの進行方向と直角な方向(TD方向)の延伸)を同
時に行うものであり、通常、後記する逐次二軸延伸とは
ややメカニズム的に異なった装置が使用される。すなわ
ち、ガイドレールにより原反フィルム積層体を移動させ
ながら、所定の形状に配置されたテンタで当該ガイドレ
ールを開いて横方向の延伸を行うと同時に、タテ方向の
間隔が開くパンタグラフ式機構のクリップにより縦方向
の延伸を同時に行うものが基本である。
【0031】一方、逐次二次延伸は、通常まずタテ延伸
を行い、引き続いてヨコ延伸を行うものである。当該タ
テ延伸の典型的な手段は、延伸ロールを使用するもの
で、低速度回転ロールを上流側に、高速度回転ロールを
下流側に配置し、予熱された原反フィルム積層体を、こ
のロールを通すことにより両ロールの周速度の差を利用
して、フィルムの進行方向に張力を印加し、タテ方向に
延伸させるものである。引き続いてヨコ延伸では、基本
的には、すでに述べたと同様のテンタによりフィルムを
ヨコ方向に延伸する。逐次二次延伸の場合は、原反フィ
ルムにアシストフィルムを重ね合わせる原反フィルム積
層体の形成は、基本的には、第一段の延伸(タテ延伸)
の前に行うが、場合によっては、第二段の延伸(ヨコ延
伸)の前に行ってもよい。例えば、10μm以下程度の
薄いフッ素樹脂フィルムの形成を目的とするような場合
は、延伸後におけるアシストフィルムの剥離を容易にす
るため、第一段の延伸は、原反フィルムの単体延伸とし
て行い、第二段の延伸のみ、アシストフィルムを重ねた
原反フィルム積層体について行う操作を選択することも
できる。これは、フッ素樹脂フィルムに関しては、一軸
延伸であれば、実際上比較的容易かつ安定的に、アシス
トフィルムなしでも延伸が可能であるという本発明者ら
の得た実験的知見によるものである。
【0032】なお、延伸は、上記したようないわゆる平
板延伸だけでなく、サーキュラーダイと組み合わせて行
われるインフレーション法による延伸であってもよい。
【0033】延伸倍率は、原反フィルムやアシストフィ
ルムの厚み、種類、目的とするフィルムの引張り破断強
度等によって変わりうるが、通常、タテ2〜15倍、ヨ
コ2〜15倍、好ましくはタテ2〜6倍、ヨコ2〜6倍
程度である。
【0034】以上のごとくして延伸された原反フィルム
積層体は、延伸温度より高い温度で熱処理して、残留応
力を緩和し寸法安定性を向上させることも好ましい。
【0035】通常熱処理温度としては、対象とするフッ
素樹脂フィルムの融点以下〜延伸温度の範囲が好まし
く、融点より10℃程度低い温度〜延伸温度より20℃
高い温度の範囲がより好ましい。また、熱処理時間は、
0.1〜60分が好ましい。例えば、ETFEフィルム
の場合は、200〜140℃において、0.2〜10分
間熱処理することが望ましい。
【0036】最後に第III工程において、(延伸され
た)アシストフィルム60,60'を、剥離することに
より、本発明の低い複屈折を有するフッ素樹脂フィルム
50が得られる。延伸後のフッ素樹脂フィルムの厚み
は、1〜200μm、好ましくは1〜100μm程度で
ある。
【0037】以下、上記のごとくして得られた本発明の
フッ素樹脂フィルムの複屈折特性について、図2に基づ
いて説明する。図2は、同時二軸延伸法によりタテ3.
5倍、ヨコ3.5倍の倍率で延伸した例である。図にお
いて、Lは延伸前のフッ素樹脂フィルム原反の複屈折Δ
nと、フィルム厚みtを対数目盛にプロットした右下が
りの線分(ここでは直線)であり、L1はETFEフィ
ルム、L2はPFAフィルムのΔnである。なお、図中
にプロットしたデータは、後記実施例の条件に準じて得
られたものである。
【0038】このように延伸前のフッ素樹脂フィルムに
おいて、当該フィルム厚みtと、厚みに対する複屈折Δ
nとをプロットして得られる右下がりの線分Lによっ
て、当該線分Lより上の領域Aと、これより下の領域B
に分割した場合、本発明の延伸フィルムの複屈折Δn
は、上記Bの領域に存在することを特徴とするものであ
る。
【0039】例えば具体的には、ETFEフィルムに対
する複屈折Δnを表示するL1において、例えば厚み3
0μmにおける延伸前のフィルムの複屈折Δnがa0
あるとすると、本発明の厚み30μmの延伸フィルムの
複屈折Δnはa点で表示される。すなわち領域(B)に
存在するものである。
【0040】同様にして、PFAフィルムに対する複屈
折Δnを表示するL2において、例えば厚み40μmに
おける延伸前のフィルムの複屈折Δnがb0であるとす
ると、本発明の厚み40μmの延伸フィルムの複屈折Δ
nはb点で表示され、領域Bに存在するものである。
【0041】本発明のフッ素樹脂フィルムは、好ましく
は、同一厚みの原反フィルム(未延伸フィルム)と比較
して、その複屈折Δnが、原反フィルムのそれの1/2
以下であるものである。またさらに好ましくは、複屈折
Δnが、1×10-3以下であるものである。
【0042】なお、これに反し、原反フィルムを押出し
成形方向に一軸延伸した場合は、本発明で規定する二軸
延伸と異なり、当該フィルムの複屈折は、逆に増大して
しまうことが見いだされた。例えば、L1において、一
軸延伸したフィルムの上記a0に対応する点は、a’と
なるのである。すなわち、当該延伸フィルムの複屈折Δ
nは、原反フィルムよりもその複屈折が増大する領域A
に存在することになるのである。
【0043】本発明において、複屈折(△n)は式
(1)で定義される。 Δn=(ne−no)=Rd×10-3/t (1)
【0044】ここで、neは異常光(extraordinary ra
y)に対する屈折率、noは常光(ordinary ray)に対
する屈折率、Rdは測定レーザ光源の波長で規格化した
位相差(リターデーション)(nm)、tはフィルム厚
さ(μm)を表す。
【0045】本発明のフッ素樹脂フィルムは、フッ素樹
脂本来の耐熱性、耐光性、耐薬品性等のすぐれた物理的
・化学的特性を保持しながら、かつ、その複屈折が同一
厚みの原反フィルム(未延伸フィルム)に比較して好ま
しくは1/2以下、より好ましくは複屈折が1×10-3
以下という顕著に低下したフィルムであるから、ペリク
ル保護膜、光学部品検査用保護フィルム等として好適に
使用される。
【0046】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明がこれらによって限定的に解釈されるもの
でないことはもちろんである。
【0047】〔実施例1〕 (1)300℃におけるメルトインデックス(MI)値
が3.8であるエチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体(旭硝子製アフロンCOP(登録商標)C−88A
X、以下、ETFEと表記する。)を口径40mmの1
軸押出し成形機(VS40、池貝社製)を用いて700
mmの口金幅を有するフラットダイを用い、ダイス温度
330℃、押し出し速度7.5kg/時間で押し出し、
吐出物を得た。当該吐出物を表面温度が130℃になる
ように調整したロールに沿わせて0.55m/分の速度
で引き取ることにより、厚さ203μmのETFEフィ
ルムを得た。
【0048】(2)得られたフィルム(以下、ETFE
原反フィルムと称する。)を以下の方法で二軸延伸を行
い、複屈折測定用の試料を得た。
【0049】(a)すなわち、まず、当該203μmの
ETFE原反フィルムの上下に、延伸をアシストすべき
フィルムとして210μmの未延伸ポリエステルフィル
ム(A−PET FR−1、帝人社製)を重ねて3枚重
ねのフィルムを得た。ついで、金属ロールと厚さ10m
mのゴムを被覆したロールの一対からなるロールを用い
て、表面温度が85℃になるように調整した後、前記3
枚重ねのフィルムを、当該フィルムの幅で換算した線圧
力が40kg/cmとなるように加圧し、速度10cm
/分で積層し、3層積層フィルムを得た。得られた3層
積層フィルム(原反フィルム積層体)を90mm角に切
断して延伸用の試料を得た。
【0050】(b)この原反フイルム積層体の試料を二
軸延伸試験装置(二軸延伸試験装置×6H、東洋精機製
作所製)を用い、温度88℃、予熱3分、延伸速度2m
/分で、延伸前の試料の寸法に対してタテ、ヨコ共3倍
となるように同時二軸軸延伸し二軸延伸フィルムを得
た。得られた二軸延伸フィルムを、表面温度が40℃以
下になるまで緊張下で風冷した後取り出した。ついで、
上下に積層されたアシストフィルムであるA−PETを
剥離し、二軸延伸ETFEフィルムを得た。当該二軸延
伸ETFEフィルムの厚みは26μmであった。
【0051】(c)得られた二軸延伸ETFEフィルム
の複屈折を複屈折測定装置(自動複屈折測定装置ADR
−150LC、ORC社製)を用いて測定した結果を表
1に示す。
【0052】〔比較例1〕吐出物を引き取るロールの速
度を4.76m/分とする以外、実施例1と同様にして
厚さ25μmの未延伸ETFEフィルムを得た。実施例
1と同様にフィルムの複屈折を測定した結果を表1に示
す。
【0053】〔比較例2〕 (1)引き取り速度を1.71m/分とする以外は、実
施例1と同様にして、厚さ72μmのETFEの原反フ
ィルムを得た。
【0054】(2)得られた原反ETFEフィルムを以
下の方法で一軸延伸を行い、複屈折測定用の試料を得
た。
【0055】(a)すなわち、まず、当該72μm厚さ
のETFEフィルムの上下に、延伸をアシストすべき2
10μmの未延伸ポリエステルフィルム(A−PET
FR−1、帝人社製)を重ねて3枚重ねのフィルムを得
た。ついで、金属ロールと厚さ10mmのゴムを被覆し
た一対からなるロールを用いて、表面温度が85℃にな
るように調整した後、前記3枚重ねのフィルムを、当該
フィルムの幅で換算した線圧力が40kg/cmとなる
ように加圧し、速度10cm/分で積層し、3層の積層
フィルムを得た。得られた3層積層フィルム(原反フィ
ルム積層体)を90mm角に切断して延伸用の試料を得
た。
【0056】(b)この原反フィルム積層体の試料を一
軸延伸試験装置(二軸延伸試験装置×6H、東洋精機製
作所製)を用い、温度88℃、予熱3分、延伸速度2m
/分で、延伸前の試料の寸法に対してタテ、ヨコが共に
3.5倍となるように一軸延伸し延伸フィルムを得た。
得られた延伸フィルムを、表面温度が40℃以下になる
まで緊張下で風冷した後取り出した。ついで、上下に積
層されたアシストフィルムであるA−PET層を剥離
し、厚みが26μmの一軸延伸ETFEフィルムを得
た。
【0057】(c)得られた一軸延伸ETFEフィルム
の複屈折を実施例1と同様にして測定した結果を表1に
示す。
【0058】
【表1】
【0059】〔実施例2〕 (1)372℃、荷重5000gにおけるメルトインデ
ックス(MI)値が1.9であるテトラフルオロエチレ
ン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体
(旭硝子社製アフロンPFA(登録商標)P−66P、
以下、PFAと表記する。)を口径40mmの一軸押出
し成形機(VS40、池貝社製)を用いて700mmの
口金幅を有するフラットダイを用い、ダイス温度425
℃、押出速度7.9kg/時間で押し出し吐出物を得
た。当該吐出物を表面温度が160℃になるよう調整し
たロールに沿わせて0.59m/分の速度で引き取り、
厚さ202μmのPFAフィルムを得た。
【0060】(2)得られたPFAフィルム(以下、P
FA原反フィルムと称する。)を以下の方法で二軸延伸
を行い、複屈折測定用の試料を得た。
【0061】(a)すなわち、まず、当該202μm厚
さのPFA原反フィルムの上下に、延伸をアシストすべ
き210μmの未延伸ポリエステルフィルム(A−PE
T FR−1、帝人社製)を重ねて3枚重ねのフィルム
を得た。ついで、金属ロールと厚さ10mmのゴムを被
覆した一対からなるロールを用いて、表面温度が85℃
になるように調整した後、前記3枚重ねのフィルムを、
当該フィルムの幅で換算した線圧力が40kg/cmと
なるように加圧し、速度10cm/分で積層し、3層の
積層フィルムを得た。得られた3層積層フィルム(原反
フィルム積層体)を90mm角に切断して延伸用の試料
を得た。
【0062】(b)この原反フィルム積層体の試料を二
軸延伸試験装置(二軸延伸試験装置×6H、東洋精機製
作所製)を用い、温度88℃、予熱3分、延伸速度2m
/分で、延伸前の試料の寸法に対してタテ、ヨコが共に
3倍となるように同時二軸延伸し延伸フィルムを得た。
得られた延伸フィルムを、表面温度が40℃以下になる
まで緊張下で風冷した後取り出した。ついで、上下に積
層されたアシストフィルムであるA−PET層を剥離
し、厚みが27μmの二軸延伸PFAフィルムを得た。
【0063】(c)得られた二軸延伸PFAフィルムの
複屈折を複屈折測定装置(自動複屈折測定装置 ADR
−150LC、ORC社製)を用いて測定した結果を表
2に示す。
【0064】〔比較例3〕吐出物を引き取るロールの速
度を4.82m/分とする以外、実施例2と同様にして
厚さが27μmの未延伸PFAフィルムを得た。実施例
2と同様にフィルムの複屈折を測定した結果を表2に示
す。
【0065】〔比較例4〕 (1)引き取り速度を1.71m/分とする以外は、実
施例2と同様にして、厚さ72μmのPFAフィルムを
得た。
【0066】(2)得られたPFAフィルム(PFA原
反フィルム)を比較例2に準じて一軸延伸を行い、複屈
折測定用の試料を得た。得られた一軸延伸PFAフィル
ムの複屈折を実施例2と同様にして測定した結果を表2
に示す。
【0067】
【表2】
【0068】以上実施例1〜2、比較例1〜4の結果を
図3に示した。図から明らかなように、実施例1及び2
の場合、いずれも延伸フィルムの複屈折Δnは、原反フ
ィルムより複屈折が低下する領域Bに存在することが認
められる。また、その複屈折は、原反フィルムと比較し
て、1/2以下であり、また1×10-3 以下であるこ
とが明らかである。
【発明の効果】本発明のフッ素樹脂フィルムは、フッ素
樹脂本来の耐熱性、耐光性、耐薬品性等のすぐれた物理
的・化学的特性を保持しながら、かつ、その複屈折が同
一厚みの原反フィルムに比較して好ましくは1/2以
下、さらに好ましくは1×10-3以下という顕著に低下
したフィルムであるから、ペリクル保護膜、光学部品検
査用保護フィルム等として好適に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における延伸工程の一例をモデル的に示
す説明図である。
【図2】延伸前後のフッ素系フィルムの複屈折と厚みと
の関係を示すグラフである。
【図3】延伸前後のフッ素系フィルムの複屈折と厚みと
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 原反フィルム 20,20' アシストフィルム 30 原反フィルム積層体 41 予熱工程 43 延伸工程 45 熱処理工程 47 アシストフィルムの剥離工程 50 延伸後のETFEフィルム 60,60' 延伸後のアシストフィルム L1,L2 各フッ素樹脂フィルムの複屈折とフィルム厚
みとの関係を示す線分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA15 AA15X AA26 AA26X AA27 AA27X AF30 AF31Y AH04 AH19 BA01 BB06 BB07 BC01 4F210 AA16 AG01 QC05 QC07 QG01 QG17 QG18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電率が5以下である二軸延伸フッ素樹
    脂フィルムにおいて、延伸前の原反フィルム厚みtと、
    厚みに対する複屈折Δnとをプロットして得られる右下
    がりの線分Lによって、当該線分Lより上の領域Aと、
    これより下の領域Bに分割した場合、当該延伸フィルム
    の複屈折Δnは、上記Bの領域に存在するものであるこ
    とを特徴とするフッ素樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 同一厚みの原反フィルムと比較して、そ
    の複屈折Δnが、原反フィルムのそれの1/2以下であ
    る請求項1に記載のフッ素樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】 複屈折Δnが、1×10-3以下である請
    求項1又は2に記載のフッ素樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】 前記フッ素樹脂フィルムが、エチレン−
    テトラフルオロエチレン系共重合体フィルム又はテトラ
    フルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエー
    テル)系共重合体フィルムである請求項1〜3のいずれ
    かに記載のフィルム。
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