JP6761398B2 - ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネスの接続構造 - Google Patents

ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネスの接続構造 Download PDF

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    • H01R31/08Short-circuiting members for bridging contacts in a counterpart

Description

この発明は、分岐を有するワイヤーハーネスに関する。
分岐部分を有するワイヤーハーネスにおいては、分岐部分にテープ巻きをたすき掛け状に施したり、コネクタとは別に止水加工を施したりする場合がある。この場合、これらの加工の分、工数増加につながり、ワイヤーハーネスの製造に手間がかかる恐れがある。
特許文献1は、分岐部分を有するワイヤーハーネスについて、それぞれの一端が同じコネクタに接続される複数の電線群において、それぞれの他端が別のコネクタに接続される電線群ごとに別の保護材を設けることによって、上記したような加工をせずにすみ、もって分岐部分を有するワイヤーハーネスの製造を簡易にする技術を開示している。
特開2000−57853号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、分岐までの同じ経路の部分に異なる保護材を設けることになる。
そこで、本発明は、分岐までの同じ経路の部分に異なる外装材を設けずとも、分岐部分を有するワイヤーハーネスを簡易に製造することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るワイヤーハーネスは、一端が第1コネクタに接続されると共に他端が第2コネクタに接続される第1回路群と、一端が前記第1コネクタに接続されると共に前記第2コネクタに接続される接続相手の位置で前記第1回路群と分岐しつつ他端が第3コネクタに接続される第2回路群と、外皮と、を備え、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの間において、前記第1回路群及び前記第2回路群用の第1コネクタ間電線群が設けられ、前記第2コネクタと前記第3コネクタとの間において、前記第2回路群用の第2コネクタ間電線群が設けられ、前記外皮は、前記第1コネクタ間電線群の周囲を覆う
第2の態様に係るワイヤーハーネスは、第1の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記接続相手はECUである
第3の態様に係るワイヤーハーネスは、第2の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第2コネクタは、前記ECUのコネクタと接続される
第4の態様に係るワイヤーハーネスは、第2又は第3の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第2回路群は前記ECUの中の回路で分岐する
第5の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第4のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第1コネクタ間電線群は、前記第1回路群における信号と前記第2回路群における信号とが多重化された多重信号を送る信号線を含む
第6の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第5のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第1コネクタ間電線群の周囲を覆うシールド部材をさらに備える
第7の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第6のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記外皮は、前記第1コネクタ間電線群の周囲に押出成形された押出成形部である
第8の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第7のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第2回路群は信号用の回路としてのみ用いられる。
第9の態様に係るワイヤーハーネスの接続構造は、第1から第8のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスと、前記接続相手と、を備える。
態様によると、第1回路群及び第2回路群において、第1コネクタと第2コネクタとの間の部分については、一の外装材を共有できる。さらに、第2回路群が第2コネクタ又は第2コネクタに接続される接続相手の位置で第1回路群と分岐するため、分岐部分にたすき掛け状にテープ巻きを施す必要がなくなる。また、分岐部分について止水加工が必要な場合、コネクタに対する止水加工と一括して行うことができる。これらより、分岐部分を有するワイヤーハーネスを簡易に製造することができる。以上より、分岐までの同じ経路の部分に異なる外装材を設けずとも、分岐部分を有するワイヤーハーネスを簡易に製造することができる。
態様に係るワイヤーハーネスのように電線群の周囲を覆う外皮を備える場合、外皮内の電線をケーブルの中間部分で分岐させることは面倒である。このような外皮を備えるワイヤーハーネスについても、第2コネクタの位置で分岐させることによって、分岐部分を容易に形成可能である。
の態様に係るワイヤーハーネスのように電線群の周囲を覆うシールド部材を備える場合、シールド部材内の電線をケーブルの中間部分で分岐させることは面倒である。このようなシールド部材を備えるワイヤーハーネスについても、第2コネクタの位置で分岐させることによって、分岐部分を容易に形成可能である。
ワイヤーハーネスにおいて第2回路群が第2コネクタ又は第2コネクタの接続相手の位置で第1回路群と分岐する構成であるため、第2回路群が第1コネクタと第2コネクタとの間で第1回路群と分岐する場合に比べて、第2回路群を長くする必要がある場合があり得る。ここで、一般に信号用の回路を構成する電線としては、電源用の回路を構成する電線よりも細径なものを用いることができる。このため、第8の態様によると、第2回路群の各回路は信号用の回路としてのみ用いられるため、第2回路群の各回路が電源用の回路として用いられる場合に比べて、長くした分の重量増加等を小さく抑えることができる。
第1実施形態に係るワイヤーハーネスを示す概略平面図である。 図1のII−II線に沿って切断した断面図である。 第1コネクタを示す概略斜視図である。 第1実施形態に係るワイヤーハーネスの回路構成を示す概略ブロック図である。 モールド部を形成するための金型を示す概略斜視図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネスを示す概略平面図である。 第2コネクタを示す概略斜視図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネスの回路構成を示す概略ブロック図である。 第3実施形態に係るワイヤーハーネスを示す概略平面図である。 第2コネクタを示す概略斜視図である。 第3実施形態に係るワイヤーハーネスの回路構成を示す概略ブロック図である。 第4実施形態に係るワイヤーハーネスを示す概略平面図である。 第4実施形態に係るワイヤーハーネスの回路構成を示す概略ブロック図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図1は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10を示す概略平面図である。図2は、図1のII−II線に沿って切断した断面図である。図3は、第1コネクタ12を示す概略斜視図である。図4は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10の回路構成を示す概略ブロック図である。
ワイヤーハーネス10は、第1コネクタ12、第2コネクタ14、第3コネクタ18と、第1回路群20と、第2回路群30と、を備える。第1コネクタ12には、第1回路群20の一端部と、第2回路群30の一端部が接続される。第2コネクタ14には、第1回路群20の他端部が接続される。第3コネクタ18には、第2回路群30の他端部が接続される。これを各回路群20、30について見ると、第1回路群20においては、一端部が第1コネクタ12に接続されると共に他端部が第2コネクタ14に接続される。また、第2回路群30においては、一端部が第1コネクタ12に接続されると共に他端部が第3コネクタ18に接続される。このとき、第2回路群30は、第2コネクタ14又は第2コネクタ14に接続される接続相手の位置で第1回路群20と分岐している。ここでは、第2回路群30が、第2コネクタ14の位置で第1回路群20と分岐している例で説明する。
より詳細には、ワイヤーハーネス10は、第1回路群20を構成する第1電線群22と、第2回路群30を構成する第2電線群32とを備える。ここでは、第1電線群22は、4本の電線40a〜40dを含む。また、第2電線群32は、2本の電線40e、40fを含む。本実施形態に係る例では、第2回路群30は、第1コネクタ12から第3コネクタ18に亘る少なくとも1本の電線40を含む。ここでは、上記2本の電線40e、40fが第1コネクタ12から第3コネクタ18に亘っている。
各電線40は、芯線42と芯線42を覆う絶縁被覆44とを含む。芯線42は、銅またはアルミニウム等の導電材料によって形成される。芯線42は、1本の素線で構成されていてもよいし、複数本の素線で構成されていてもよい。芯線42が複数本の素線で構成されている場合、複数本の素線は、撚り合わされていてもよいし、撚り合わされていなくてもよい。絶縁被覆44は、樹脂などの絶縁材料(例えば、ポリエチレン又はポリ塩化ビニル等)が、芯線42の周囲に例えば押出成形されることなどによって形成される。
ここでは、第1電線群22における4本の電線40a〜40dのうち一対の電線40a、40bが電源線として用いられると共に、別の一対の電線40c、40dが信号線として用いられるものとして説明する。また、第2電線群32における2本の電線40e、40fが対をなして、信号線として用いられるものとして説明する。従って、第2回路群30は信号用の回路としてのみ用いられる。なお、信号線の用途としては、制御用であってもよいし、センサ用であってもよい。ここでは、第1電線群22における一対の電線40c、40dが制御用の信号線として用いられ、第2電線群32における一対の電線40e、40fがセンサ用の信号線として用いられるものとして説明する。電源線、信号線として用いられる各対の電線40は、撚り合わされることによっていわゆるツイストペア線を成していてもよいし、撚り合わされていなくてもよい。ここでは、電源線として用いられる電線40a、40bの径は、信号線として用いられる電線40c〜40fの径よりも大きい。もっとも、電線40の本数、用途及び径等は、上記したものに限られるものではない。
上述したように、第1コネクタ12には、第1回路群20の一端部および第2回路群30の一端部が接続される。また、第2コネクタ14には、第1回路群20の他端部が接続される。また、第3コネクタ18には、第2回路群30の他端部が接続される。このため、第1コネクタ12には、6本の電線40a〜40fの一端部が接続される。第2コネクタ14には、4本の電線40a〜40dの他端部が接続される。第3コネクタ18には、2本の電線40e、40fの他端部が接続される。
各コネクタ12、14、18の接続相手としては、別のワイヤーハーネスに設けられたコネクタ又は機器等に設けられたコネクタ等が考えられる。以下では、第1コネクタ12は、別のワイヤーハーネスに設けられたコネクタ(図示省略)に接続され、第2コネクタ14は、機器80に設けられたコネクタ82に接続され、第3コネクタ18は、第2コネクタ14が接続される機器80とは別の機器に設けられたコネクタ(図示省略)に接続されるものとして説明する。機器としては、モータ等の駆動源、ECU(Electronic Control Unit)等の制御ユニット、各種センサ等が考えられる。特にここでは、第2コネクタ14が接続される機器80として、駆動源とECUとを備える機器80が想定され、第3コネクタ18が接続される機器として、センサが想定されているものとして説明する。
ここで、各コネクタ12、14、18は、それぞれコネクタハウジング13、15、19を含む。第1コネクタハウジング13には、図3に示すように、複数のキャビティ13aが形成される。第2コネクタハウジング15、第3コネクタハウジング19にも同様に複数のキャビティが形成される。各キャビティ13aには、各電線40の端部が収められる。例えば、電線40の端部には、圧着、溶接、圧接等によって端子46が接続され、当該端子46が上記キャビティ13aに収められる。端子46は、銅又は銅合金等の任意の金属材料により形成される。端子46には、スズ、ニッケル等任意の金属によるメッキが施されていてもよい。端子46は、例えば所定形状にプレス加工された金属板材をさらに曲げ加工することにより形成される。コネクタが接続相手に接続された際に、当該端子46が相手側導体と接続されることによって各電線40は接続相手の回路と接続される。例えば、第2コネクタ14が接続相手となる機器80に設けられたコネクタ82に接続された際に、当該端子46が相手側導体86と接続されることによって各電線40が接続相手の回路82と接続される。
ここでは、第2電線群32のうち第1コネクタ12と第2コネクタ14との間の部分と、第1電線群22とは同じ外皮50(シースとも言う)を共有している。従って外皮50は、第1コネクタ12と第2コネクタ14との間において第1電線群22及び第2電線群32の周囲を覆っている。係る外皮50は、例えば、樹脂などの絶縁材料(例えば、ポリエチレン又はポリ塩化ビニル等)が、電線40の周囲に押出成形されることなどによって形成される。
さらにここでは、第2電線群32のうち第1コネクタ12と第2コネクタ14との間の部分と、第1電線群22とは同じシールド部材52を共有している。シールド部材52は、第1コネクタ12と第2コネクタ14との間において第1電線群22及び第2電線群32の周囲を覆っている。係るシールド部材52は、例えば、複数の金属素線が環状に編み込まれた編組線であってもよいし、可撓性を有するように薄く形成された金属箔等であってもよい。なお、図2に示す例では、シールド部材52は、外皮50の内側で第1電線群22及び第2電線群32の周囲を覆っている。もっとも、シールド部材52は、外皮50の外側で外皮50ごと第1電線群22及び第2電線群32の周囲を覆うものであってもよい。なお、ワイヤーハーネス10としては、上記シールド部材52とは別に設けられ、各対の電線40a、40b(40c、40d又は40e、40f)をそれぞれ個別に覆うシールド部材を備えていてもよい。
上記したように第1電線群22と第2電線群32との周囲を外皮50が覆っている。従ってここでは、第1電線群22、第2電線群32、外皮50は、1つのケーブルをなしている。さらにシールド部材52が設けられることによって、上記ケーブルがシールドケーブルを成している。当該シールドケーブルとしては、例えば、長尺なシールドケーブルから必要長に切断されたものを用いることができる。この場合、ケーブル端部において、皮剥ぎ等がなされる。なお本実施形態に係る例では、当該外皮50及びシールド部材52は、第1電線群22の端部の位置で剥がされている。従って、第2電線群32のうち第2コネクタ14と第3コネクタ18との間の部分には、外皮50及びシールド部材52は設けられていない。第2電線群32のうち第2コネクタ14と第3コネクタ18との間の部分には、図1に示すように別の外装材70が設けられていてもよいし、設けられていなくてもよい。係る外装材70としては、シート材、コルゲートチューブ、螺旋状に巻付けられた粘着テープ等が考えられる。
第2電線群32における第1コネクタ12から第3コネクタ18に亘る電線40e、40fは、第2コネクタ14の位置でモールド部60によって支持されている。モールド部60は、樹脂材料によって第2コネクタ14の後端側で電線40e、40fの周囲を覆う態様に形成されている。モールド部60は、電線40e、40fを第2コネクタ14の位置に支持する。電線40e、40fとモールド部60とは、インサート成形されて形成されている。以下では、モールド部60が覆って一体となる部材をインサート部品と称する。
ここでは、ケーブル端部、電線40a〜40d、第2コネクタハウジング15の後端側部分もインサート部品とされている。従ってここでは、ケーブル端部における外皮50から第2コネクタハウジング15にかけての領域にモールド部60が設けられている。これにより、モールド部60がケーブルおよび第2コネクタ14の両方に対して止水性を付加することができる。
もっとも、モールド部60が設けられる領域は上記したものに限られない。ケーブル端部において外皮50が存在する部分、第1回路群20を構成する電線40a〜40dであって外皮50から露出する部分、および第2コネクタハウジング15の後端側部分のうちいずれか1つの部分が電線40e、40fと共にインサート部品とされていれば、電線40aがモールド部60によって第2コネクタ14の位置に支持可能となる。これらの部分の複数をインサート部品とするかについては、求められる止水性などを考慮して決定されるとよい。
例えば、ケーブル端部においてモールド部60による止水性が不要の場合、モールド部60におけるケーブル側の縁部の位置は、外皮50の位置ではなく、外皮50から延出して露出する電線40a〜40dの位置であってもよい。つまり、ケーブル端部において外皮50が存在する部分は、インサート部品とされていなくてもよい。同様に、第2コネクタ14側における止水性が不要の場合、モールド部60における第2コネクタハウジング15側の縁部の位置は、第2コネクタハウジング15の位置ではなく、第2コネクタハウジング15から延出する電線40a〜40dの位置であってもよい。つまり、第2コネクタハウジング15は、インサート部品とされていなくてもよい。
モールド部60は、例えば、図5に示す金型90を用いて成形される。図5は、モールド部60を形成するための金型90を示す概略斜視図である。
金型90は、上型91と下型92とで構成される。上型91及び下型92は、それぞれ、成形本体部93と、複数の支持部94〜96とを備える。成形本体部93は、注入口97を通じて金型90内に注入された溶融樹脂が収まる収容空間を形成する部分である。当該成形本体部93の収容空間に収まった溶融樹脂が冷えて固まることによって、モールド部60が形成される。複数の支持部94〜96はそれぞれ、成形本体部93と金型90の外面とを結ぶ溝状に形成される。複数の支持部94〜96として、ここではケーブル端部において外皮50が存在する部分を支持するケーブル支持部94、ケーブル端部から延びる電線40e、40fを支持する電線支持部95、第2コネクタハウジング15を支持するハウジング支持部96が設けられている。各支持部94〜96の内面形状は、支持対象となる部材の外面形状に応じた形状に形成されるとよい。
ここでは、電線支持部95の開口はケーブル支持部94の開口が設けられる面と同じ面に設けられている。このため、電線40e、40fは、金型90に対して、ケーブル支持部94に支持されたケーブル端部から、成形本体部93の内部でUターンする態様で延出しつつ電線支持部95に支持される。従って、ワイヤーハーネス10において、電線40e、40fは、モールド部60内でUターンする態様で延びている。
もっとも、電線40e、40fがモールド部60内でUターンする態様で延びていることは必須な構成ではない。例えば、金型90において電線支持部95の開口は、ハウジング支持部96の開口が設けられる面と同じ面に設けられていてもよい。この場合、ワイヤーハーネス10において電線40e、40fは、モールド部60に対して第2コネクタハウジング15が延出する面と同じ面から引き出される。また、例えば、金型90において電線支持部95の開口は、ケーブル支持部94の開口が設けられる面およびハウジング支持部96の開口が設けられる面と異なる面に設けられていてもよい。この場合、ワイヤーハーネス10において電線40e、40fは、モールド部60に対してケーブルが延びる面および第2コネクタハウジング15が延びる面とは異なる面から引き出される。
上記実施形態に係るワイヤーハーネス10によると、第1回路群20及び第2回路群30において、第1コネクタ12と第2コネクタ14との間の部分については、同じ外装材(ここでは、シールド部材52および外皮50)を共有できる。さらに、第2回路群30が第2コネクタ14の位置で第1回路群20と分岐するため、分岐部分にたすき掛け状にテープ巻きを施す必要がなくなる。また、分岐部分について止水加工が必要な場合、第2コネクタ14に対する止水加工と一括して行うことができる。これらより、分岐部分を有するワイヤーハーネス10を簡易に製造することができる。以上より、分岐までの同じ経路の部分に異なる外装材を設けずとも、分岐部分を有するワイヤーハーネス10を簡易に製造することができる。
また、上記ワイヤーハーネス10のように第1電線群22及び第2電線群32の周囲を覆う外皮50を備える場合、外皮50内の電線40a〜40fをケーブルの中間部分で分岐させることは面倒である。このような外皮50を備えるワイヤーハーネス10についても、第2コネクタ14の位置で分岐させることによって、分岐部分を容易に形成可能である。
また、上記ワイヤーハーネス10のように第1電線群22及び第2電線群32の周囲を覆うシールド部材52を備える場合、シールド部材52内の電線40a〜40fをケーブルの中間部分で分岐させることは面倒である。このようなシールド部材52を備えるワイヤーハーネス10についても、第2コネクタ14の位置で分岐させることによって、分岐部分を容易に形成可能である。
また、第2電線群32は、第2コネクタ14に接続されないため、第2コネクタ14としては、第2回路群が第1コネクタと第2コネクタとの間で第1回路群と分岐していた従来のワイヤーハーネスにおける第2コネクタと同様の構成を有するものを用いることができる。また、第2コネクタ14の接続相手側となる機器80の回路84では、特に設計変更を要しない。
また、ワイヤーハーネス10において第2回路群30が第2コネクタ14の位置で第1回路群20と分岐する構成であるため、第2回路群30が第1コネクタ12と第2コネクタ14との間で第1回路群20と分岐する場合に比べて、第2回路群30を長くする必要がある場合があり得る。ここで、一般に信号用の回路を構成する電線40e、40fとしては、電源用の回路を構成する電線40a、40bよりも細径なものを用いることができる。このため、第2回路群30の各回路が信号用の回路としてのみ用いられると、第2回路群30の各回路が電源用の回路として用いられる場合に比べて、長くした分の重量増加等を小さく抑えることができる。
{第2実施形態}
次に、第2実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図6は、第2実施形態に係るワイヤーハーネス110を示す概略平面図である。図7は、第2コネクタ114を示す概略斜視図である。図8は、第2実施形態に係るワイヤーハーネス110の回路構成を示す概略ブロック図である。なお、本実施の形態の説明において、これまで説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する(以下の各実施形態でも同様)。
本実施形態に係るワイヤーハーネス110において第2回路群130を構成する第2電線群132の構成は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10において第2回路群30を構成する第2電線群32の構成とは異なる。また、これに伴い、第2コネクタ114の形状も第1実施形態に係るワイヤーハーネス10における第2コネクタ14の形状から変更されている。
具体的には、第2電線群132は、第1コネクタ12から第2コネクタ114に亘る第1部分電線40g、40hと、短絡回路を介して第1部分電線40g、40hと短絡されて第2コネクタ14から第3コネクタ18に亘る第2部分電線40i、40jとで構成されている。この際、短絡回路は、第2コネクタ114に設けられている第2コネクタ側短絡回路(ここでは、バスバー16)を含む。従って、第2コネクタ114には、第1部分電線40g、40hの端部および第2部分電線40i、40jの端部が接続される。これらは、バスバー16によって短絡されている。
図7に示す例では、第2コネクタ側短絡回路として、それぞれ1本の第1部分電線40g(40h)と1本の第2部分電線40i(40j)とを短絡する2つのバスバー16が設けられている。各バスバー16は、オス端子形状に形成された2つのタブ端子16aと、2つのタブ端子16aを連結する連結部16bとを有する。連結部16bには、第2コネクタハウジング115に設けられた係止突起15dが挿入係止される貫通孔16cが形成されている。各バスバー16は、例えば、銅又は銅合金等の任意の金属材料により形成される。バスバー16には、スズ、ニッケル等任意の金属によるメッキが施されていてもよい。バスバー16は、例えば、所定形状にプレス加工された金属板材をさらに曲げ加工することにより形成される。
ここで、第2コネクタ114は、第1実施形態における第2コネクタ14と同様に、第1回路群20を構成する電線40a〜40dの端部も収容する。従って、第2コネクタ14の第2コネクタハウジング15には、電線40a〜40dの端部を収容するキャビティと、第1部分電線40g、40h及び第2部分電線40i、40jの端部を収容するキャビティとが形成されている。
第2コネクタハウジング115のうち電線40a〜40dの端部を収容するキャビティに対応する部分については、接続相手側となる機器80側のコネクタ82との接続のための構成が形成されている。図7に示す例では、当該構成として、機器80側のオス端子86を挿通するための挿通孔15bが形成されている。そして、当該挿通孔15bが形成された部分が機器80側のコネクタ82と嵌合される。
一方、第2コネクタハウジング115のうち第1部分電線40g、40hおよび第2部分電線40i、40jの端部を収容するキャビティに対応する部分については、バスバー16と短絡可能にするための構成が形成されている。図7に示す例では、当該構成として、バスバー16のタブ端子16aを挿通するための挿通孔15cと、バスバー16に形成された貫通孔16cに挿入係止可能な係止突起15dとが形成されている。挿通孔15cは4つ形成され、それぞれ対応するキャビティと連通する。係止突起15dは、第2コネクタハウジング15のうち挿通孔15cの開口が形成される面に突設されている。ここでは、2つのバスバー16をそれぞれ支持する2つの係止突起15dが形成されている。なお、図7に示す例では、挿通孔15cの開口および係止突起15dが形成される面は、凹状に凹む態様で形成されているが、このことは必須の構成ではない。
なお、バスバー16を支持する構成は上記したものに限られない。例えば、ここでは、バスバー16が、上下方向に分かれて配置される第1部分電線40g、40hと第2部分電線40i、40jとを短絡するために、連結部16bがタブ端子16aに対して厚み方向に曲げられた形状とされているが、バスバー16が、左右方向に分かれて配置される第1部分電線40g、40hと第2部分電線40i、40jとを短絡するために、連結部16bがタブ端子16aに対して平坦面内で曲げられた形状とされていることも考えられる。この場合、第2コネクタハウジングにバスバーの連結部を圧入可能な圧入部が設けられ、圧入部において連結部を厚み方向に挟持する構成も考えられる。
本実施形態に係るワイヤーハーネス110において、第2コネクタ114からケーブル端部における領域を止水したい場合、当該領域にゴム製の保護カバー72等を被せることが考えられる。これにより、分岐部分を第2コネクタ114と一括して止水することができる。
本実施形態に係るワイヤーハーネス110によると、第1部分電線40g、40hとして第1回路群20のうち第1コネクタ12と第2コネクタ114との間の部分を構成する第1電線群22と同じ長さの電線を用いることができる。これにより、例えば、第1部分電線40g、40hを電線40a〜40dと共にケーブルを構成する電線とし、第2部分電線40i、40jについては、ケーブルを構成する上記電線とは異なる電線を採用することができる。これにより、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10よりも長尺なケーブルから切り出す所定長のケーブルの長さを短く抑えることができる。さらに第2コネクタ114側での外皮50およびシールド部材52の皮剥ぎ量を少なくできる。
また、第2コネクタ側短絡回路としてバスバー16が設けられていることによって、第2コネクタ114の接続相手となる機器80側の回路84では、短絡回路を省略できる。
{第3実施形態}
次に、第3実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図9は、第3実施形態に係るワイヤーハーネス210を示す概略平面図である。図10は、第2コネクタ214を示す概略斜視図である。図11は、第3実施形態に係るワイヤーハーネス210の回路構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係るワイヤーハーネス210において短絡回路85が設けられる位置が、第2実施形態に係るワイヤーハーネス110において短絡回路(バスバー16)が設けられる位置とは異なる。
具体的には、短絡回路85として、接続相手側短絡回路85が第2コネクタ214の接続相手となる機器80に設けられている。この場合、相手側のコネクタ282においては、第2回路群130の回路数の2倍分だけ極数が増える。
本実施形態にかかる第2コネクタ214の第2コネクタハウジング215には、第2実施形態に係る第2コネクタハウジング115と同様に、電線40a〜40d、第1部分電線40g、40h、第2部分電線40i、40jの各端部を収容するキャビティが形成される。しかしながら、第1部分電線40g、40h、第2部分電線40i、40jの各端部を収容するキャビティに対応する部分には、電線40a〜40dの端部を収容するキャビティに対応する部分と同様の挿通孔15bが形成される。従って、第2コネクタハウジング215においては、上記バスバー16を支持する構成が省略される。
第1部分電線40g、40h、第2部分電線40i、40jは、電線40a〜40dと同様に、第2コネクタ14の接続相手となる機器80側のコネクタ282と一旦接続される。しかしながら、第1部分電線40g、40h、第2部分電線40i、40jは、機器80側に設けられた接続相手側短絡回路85によって短絡される。従って、第2回路群130の他端部は、最終的にはこれまでと同様に第3コネクタ18に接続される。
図11に示す例では、接続相手側短絡回路85として、それぞれ1つの第1部分電線40g(40h)と、1つの第2部分電線40i(40j)とを短絡させる2つの回路85が形成されている。2つの回路85としては、例えば、上記バスバー16と同様の部材が設けられていてもよい。また、2つの回路85は、例えば、機器80側の回路84が形成されるプリント基板等に併せて形成されていてもよい。
上記のように構成されたワイヤーハーネス210によると、短絡回路85は、第2コネクタ214の接続相手に設けられている接続相手側短絡回路85を含むため、第2コネクタハウジング215には、短絡回路(例えば、上記バスバー16)を支持する構成を省略できる。このため、第2コネクタハウジング215としては簡易な形状のコネクタハウジングを用いることができる。
{第4実施形態}
次に、第4実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図12は、第4実施形態に係るワイヤーハーネス310を示す概略平面図である。図13は、第4実施形態に係るワイヤーハーネス310の回路構成を示す概略ブロック図である。
第4実施形態に係るワイヤーハーネス310は、第1コネクタ312と第2コネクタ314との間で複数種類の信号が多重化されている点で、第3実施形態に係るワイヤーハーネス210とは異なる。
具体的には、第3実施形態に係るワイヤーハーネス210と同様に、機器80側には第1回路群320における信号用の回路384aが接続されている。また、第2コネクタ314と第3コネクタ18とに亘る別の信号用の第2部分電線40i、40jも設けられている。しかしながら、機器80側において第2部分電線40i、40jと接続される回路384bが第1回路群320における信号用の上記回路384aと機能ボックス385を介して合流している。そして、機能ボックス385は、回路384cを介して第2コネクタ314と接続される。機能ボックス385は、回路384aを介して送られる信号と回路384bを介して送られる信号とを多重化するための多重化回路などの周知のマルチプレクサを含む。係る機能ボックス385は、例えば、ICによって構成される。そして、機能ボックス385のマルチプレクサによって多重化された信号は、第1コネクタ312と第2コネクタ314とに亘る同じ電線40k、40lを介して、第1コネクタ312まで送られる。第1コネクタ312の接続先は、第1コネクタ312を介して受け取った信号であって多重化した信号を分離する分離回路などの周知のデマルチプレクサを含む機能ボックス(図示省略)を備える。
ここで、電線40k、40lを介して第2コネクタ314側から第1コネクタ312側に向かう上記信号だけではなく、第1コネクタ312側から第2コネクタ314側に向かう信号も送られる場合がある。この場合、その信号が回路384aの接続先のみ又は回路384bの接続先のみに送られるときには、機能ボックス385は、第2コネクタ314を介して受け取った当該信号をそのまま回路384aの接続先のみ又は回路384bの接続先のみに送る。従って、このとき、機能ボックス385は、デマルチプレクサを含む必要はない。同様に、第1コネクタ312の接続先に備えられた機能ボックスは、マルチプレクサを含む必要はない。
これに対して、電線40k、40lを介して第1コネクタ312側から第2コネクタ314側に向かう信号が送られる場合であって、その信号が回路384aの接続先と回路384bの接続先との両方に送られるときには、機能ボックス385は、第2コネクタ314を介して受け取った当該信号を分離すると共に、分離された適切な信号を回路384a及び回路384bに向けて出力する。従って、このとき、機器80側の機能ボックス385および第1コネクタ312の接続先の機能ボックスが、共にマルチプレクサとデマルチプレクサとの両方を備えているとよい。
従って、ワイヤーハーネス310においては、電線40k、40lは、第1回路群320を構成する第1電線群322の一構成要素であると共に、第2回路群330を構成する第2電線群332の一構成要素でもある。このように複数の信号を多重化することに伴い、第1コネクタ312、第2コネクタ314、機器80側のコネクタ382では、第3実施形態に係る第1コネクタ12、第2コネクタ214、機器80側のコネクタ282よりも極数が減少している。
ここで、複数の信号を多重化する技術としては、いわゆる周波数分割多重化、時分割多重化等、周知の技術を用いることができる。
本実施形態に係るワイヤーハーネス310によると、少なくとも第1コネクタ312と第2コネクタ314との間では、複数種類の信号を多重化して同じ電線40k、40lで送るため、この部分における電線本数を少なくできる。
{変形例}
第1実施形態において、電線40e、40fが第1コネクタ12から第3コネクタ18まで一続きであるものとして説明したが、このことは必須の構成ではない。電線40e、40fは、例えば、2つの電線が、いわゆるスプライス端子等によって接続されつつ第1コネクタ12から第3コネクタ18まで亘るものであってもよい。この場合、スプライス端子によって接続される2つの電線のうち一端部が第1コネクタに接続される電線が電線40a〜40dと同じ長さに形成されるとよい。これにより、第2〜第4実施形態に係るワイヤーハーネス110、210、310と同様に、長尺なケーブルから切断される所定長のケーブルの長さを短く抑えることができる。また、スプライス端子部分がモールド部60内に収まるものであるとよい。これにより、スプライス端子部分に止水性を付与することができる。
また、第4実施形態において、第2回路群330にかかる信号と、第1回路群320にかかる信号とが機器80側で合流するものとして説明したが、このことは必須の構成ではない。第2回路群330にかかる信号と、第1回路群320にかかる信号とは、第2コネクタ314の位置で合流するものであってもよい。この場合、第2コネクタ314が、3つのタブ端子が連結されたバスバーを備え、当該バスバーによって、電線40k(40l)、第2部分電線40i(40j)、および機器80側の回路384aの端部の接続部材86が接続される構成が考えられる。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10、110、210、310 ワイヤーハーネス
12、312 第1コネクタ
13 第1コネクタハウジング
13a キャビティ
14、114、214、314 第2コネクタ
15、115、215、315 第2コネクタハウジング
16 バスバー
18 第3コネクタ
19 第3コネクタハウジング
20 第1回路群
22 第1電線群
30 第2回路群
32 第2電線群
40a〜40l 電線
42 芯線
44 絶縁被覆
46 端子
50 外皮
52 シールド部材
60 モールド部
70 外装材
72 保護カバー
80 機器
82、282、382 コネクタ
85 短絡回路
90 金型

Claims (9)

  1. 一端が第1コネクタに接続されると共に他端が第2コネクタに接続される第1回路群と、
    一端が前記第1コネクタに接続されると共に前記第2コネクタに接続される接続相手の位置で前記第1回路群と分岐しつつ他端が第3コネクタに接続される第2回路群と、
    外皮と、
    を備え、
    前記第1コネクタと前記第2コネクタとの間において、前記第1回路群及び前記第2回路群用の第1コネクタ間電線群が設けられ、
    前記第2コネクタと前記第3コネクタとの間において、前記第2回路群用の第2コネクタ間電線群が設けられ、
    前記外皮は、前記第1コネクタ間電線群の周囲を覆う、ワイヤーハーネス。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記接続相手はECUである、ワイヤーハーネス。
  3. 請求項2に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記第2コネクタは、前記ECUのコネクタと接続される、ワイヤーハーネス。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記第2回路群は前記ECUの中の回路で分岐する、ワイヤーハーネス。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記第1コネクタ間電線群は、前記第1回路群における信号と前記第2回路群における信号とが多重化された多重信号を送る信号線を含む、ワイヤーハーネス。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記第1コネクタ間電線群の周囲を覆うシールド部材をさらに備える、ワイヤーハーネス。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記外皮は、前記第1コネクタ間電線群の周囲に押出成形された押出成形部である、ワイヤーハーネス。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記第2回路群は信号用の回路としてのみ用いられる、ワイヤーハーネス。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスと、
    前記接続相手と、
    を備える、ワイヤーハーネスの接続構造。
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