JPH11176242A - ワイヤーハーネス - Google Patents

ワイヤーハーネス

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JPH11176242A
JPH11176242A JP9337338A JP33733897A JPH11176242A JP H11176242 A JPH11176242 A JP H11176242A JP 9337338 A JP9337338 A JP 9337338A JP 33733897 A JP33733897 A JP 33733897A JP H11176242 A JPH11176242 A JP H11176242A
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JP
Japan
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connector
terminal
joint
wire harness
wire
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JP9337338A
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English (en)
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Tetsurou Saimoto
哲朗 斉本
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貫通作業を必要とする外装部品の取り付けま
でを含めた自動化を成し得ることのできる形態のワイヤ
ーハーネスを提供する。 【解決手段】 ワイヤーハーネス21の幹線部23の端
部に装着されたコネクタ25には、所望の電線22を全
て分岐接続するジョイント部29を一体に設け、そのコ
ネクタ25を頭にして全ての電線22を導出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の配線に使用
するワイヤーハーネスに関し、特に、外装品の取り付け
までを自動化することが可能となるワイヤーハーネスの
形態に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤーハーネスは、ドアやイン
ストゥルメントパネル内などの車両の空間内に電気配線
用として用いられる。図5は、車両におけるドアの一般
的な構造を示すものであり、1は外側のドアフレーム、
2は内側の覆板(ドアトリムパネル)、3は中間の防水
シートを示す。ドアフレーム1内の空間には図示しない
パワーウインドモータ、集中ドアロック用ソレノイドな
どのアクチュエータが設けられ、覆板2には図示しない
カーテシランプ、コンソールスイッチなどの電装品が取
り付けられている。
【0003】図中4はドア用のワイヤーハーネスであっ
て、該ワイヤーハーネス4は多数本の電線をテープ巻き
により収束した幹線部5から多数の分岐線部6が前記電
装品などの位置に応じて導出されており、その分岐線部
6の端部にはコネクタ7が設けられている。そして、ワ
イヤーハーネス4は図6に示される如くドアフレーム1
内の空間に配設されている。分岐線部6群の一部はコネ
クタ7を介してドアフレーム1内の前記図示しないアク
チュエータに接続され、残りは作業窓1aから引き出さ
れて覆板2における前記電装品に接続される。また、ワ
イヤーハーネス4の端部は、ドアフレーム1の車体に対
するヒンジ取付側端1bにおける穴1cからグロメット
8を介して外部に引き出され、コネクタ9を介して図示
しない車体側のワイヤーハーネスと接続される。
【0004】上記従来のワイヤーハーネス4にあって
は、図7に示される如く、分岐線部6が幹線部5の電線
をそのまま外側に折り曲げて直接取り出すように形成さ
れている場合と、別の電線を図示しない分岐端子にて中
間ジョイントして取り出すように形成されている場合
と、コネクタ7、7間のみで導通している場合とに分か
れており、これらのうち、図示しない分岐端子による場
合においては、電線のジョイント作業が分岐端子圧着、
圧着部のテープ巻きなどの多数の工程を要するととも
に、図示しない布線機の電線布線の始点位置をそれぞれ
の分岐線部6のジョイント位置に応じて変えなければな
らず、生産の自動化を図ることが困難であった。また、
貫通作業を必要とするグロメット8(図6参照)などの
外装部品の取り付けまでを含めた自動化は非常に困難で
あった。これにより、生産性が悪く、設備費も嵩み、コ
スト増大の要因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解消するため、貫通作業を必要とする外装部品の
取り付けまでを含めた自動化を成し得ることのできる形
態のワイヤーハーネスを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明のワイヤーハーネスは、
複数本の電線をテープ巻きにより収束した幹線部と、該
幹線部から導出された多数の分岐線部と、前記幹線部及
び分岐線部の端部に装着されたコネクタとを備えるワイ
ヤーハーネスにおいて、前記幹線部に装着されたコネク
タには、所望の電線同士を全て分岐接続するジョイント
部を一体に設け、前記電線の全てが前記幹線部の端部に
装着されたコネクタから導出されることを特徴としてい
る。
【0007】上記構成において、ワイヤーハーネスは複
数本の電線をテープ巻きにより収束した幹線部と、その
幹線部から導出された多数の分岐線部と、幹線部及び分
岐線部の端部に装着されたコネクタとを備えており、幹
線部に装着されたコネクタには、所望の電線同士を全て
分岐接続するジョイント部を一体に設けているので、幹
線部の端部に装着されたコネクタから全ての電線を導出
することになる。これにより、布線機の電線布線の始点
位置を特定することができてワイヤーハーネスの生産を
自動化することが容易になる。また、幹線部に装着され
たコネクタと多数の分岐線部に装着されたコネクタとの
間には電線の分岐部がないので、貫通作業を必要とする
グロメットなどの外装部品の取り付けまでを含めた自動
化を可能にすることができる。
【0008】請求項2記載の本発明のワイヤーハーネス
は、請求項1に記載のワイヤーハーネスにおいて、前記
ジョイント部には、相手側コネクタに挿着された端子金
具に対応するベース端子部の一端に複数の分岐端子部を
連成して成るジョイント端子が装着されることを特徴と
している。
【0009】上記構成において、ジョイント部にはベー
ス端子部の一端に複数の分岐端子部を連成して成るジョ
イント端子が装着され、相手側コネクタに挿着された端
子金具がコネクタ接続の際にベース端子部の他端に接続
されることになる。これにより、基線の途中から枝線を
分岐しなくとも所望の電線同士をコネクタ内でジョイン
トすることができる。
【0010】請求項3記載の本発明のワイヤーハーネス
は、請求項2に記載のワイヤーハーネスにおいて、前記
分岐端子部には前記電線を圧接するためのスロットを形
成することを特徴としている。
【0011】上記構成において、ジョイント端子の分岐
端子部にはスロットを形成し、電線をそのスロットに圧
接することにより接続が成される。このようにジョイン
ト端子への電線の接続を容易にすることができる。
【0012】請求項4記載の本発明のワイヤーハーネス
は、請求項1に記載のワイヤーハーネスにおいて、前記
ジョイント部には電気接触部を複数極有するジョイント
端子が装着され、該ジョイント端子の一極に相手側コネ
クタに装着された端子金具が接続されることを特徴とし
ている。
【0013】上記構成において、ジョイント部には電気
接触部を複数極有するジョイント端子が装着され、その
ジョイント端子の一極に相手側コネクタに装着された端
子金具が接続されることになる。これにより、基線の途
中から枝線を分岐しなくとも所望の電線同士をコネクタ
内でジョイントすることができる。
【0014】請求項5記載の本発明のワイヤーハーネス
は、請求項2ないし請求項4いずれか記載のワイヤーハ
ーネスにおいて、前記ジョイント部には、該ジョイント
部を介して前記電線をスルーさせるためのショート端子
がさらに装着されていることを特徴としている。
【0015】上記構成において、ジョイント部にはショ
ート端子がさらに装着され、ジョイント部を介して電線
がスルーされる。これにより、貫通作業を必要とするグ
ロメットなどの外装部品の取り付けまでを含めた自動化
を可能にすることができる。
【0016】上記課題を解決するためなされた請求項6
記載の本発明のワイヤーハーネスは、複数本の電線をテ
ープ巻きにより収束した幹線部と、該幹線部から導出さ
れた多数の分岐線部と、前記幹線部及び分岐線部の端部
に装着されたコネクタとを備えるワイヤーハーネスにお
いて、前記幹線部に装着されたコネクタの近傍に所望の
電線同士を全て分岐接続するジョイント部を設け、前記
幹線部のコネクタと前記ジョイント部から前記電線の全
てが導出されることを特徴としている。
【0017】上記構成において、ワイヤーハーネスは複
数本の電線をテープ巻きにより収束した幹線部と、その
幹線部から導出された多数の分岐線部と、幹線部及び分
岐線部の端部に装着されたコネクタとを備えており、幹
線部に装着されたコネクタの近傍に所望の電線同士を全
て分岐接続するジョイント部を設けているので、幹線部
のコネクタとジョイント部から全ての電線を導出するこ
とになる。これにより、布線機の電線布線の始点位置を
特定することができてワイヤーハーネスの生産を自動化
することが容易になる。また、幹線部に装着されたコネ
クタ及びその近傍に設けられたジョイント部と多数の分
岐線部に装着されたコネクタとの間には電線の分岐部が
ないので、貫通作業を必要とするグロメットなどの外装
部品の取り付けまでを含めた自動化を可能にすることが
できる。
【0018】請求項7記載の本発明のワイヤーハーネス
は、請求項6に記載のワイヤーハーネスにおいて、前記
ジョイント部は、前記所望の電線同士を圧接するための
スロットが形成された分岐端子を有することを特徴とし
ている。
【0019】上記構成において、ジョイント部はスロッ
トが形成された分岐端子を有し、その分岐端子に所望の
電線同士が圧接される。これにより、基線の途中から枝
線を分岐しなくとも所望の電線同士をジョイント部内で
ジョイントすることができるとともに、分岐端子への電
線の接続を容易にすることができる。
【0020】請求項8記載の本発明のワイヤーハーネス
は、請求項7に記載のワイヤーハーネスにおいて、前記
ジョイント部には、該ジョイント部を介して前記電線を
スルーさせるためのショート端子がさらに装着されてい
ることを特徴としている。
【0021】上記構成において、ジョイント部にはショ
ート端子がさらに装着され、ジョイント部を介して電線
がスルーされる。これにより、貫通作業を必要とするグ
ロメットなどの外装部品の取り付けまでを含めた自動化
を可能にすることができる。
【0022】請求項9記載の本発明のワイヤーハーネス
は、請求項1ないし請求項8いずれか記載のワイヤーハ
ーネスにおいて、前記分岐線部に装着されたコネクタを
車両のドアに設けられた電装品に接続することを特徴と
している。
【0023】上記構成において、上述のワイヤーハーネ
スは車両のドアの配線に使用され、分岐線部に装着され
たコネクタをドアに設けられた電装品に接続する。従っ
て、ドアの配線に使用されるワイヤーハーネスは外装部
品の取り付けまでを含めた自動化が可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本発明のワイヤーハーネ
スの一実施の形態を示す概念図であり、図2は図1に対
する使用例を示すワイヤーハーネスの斜視図、図3は図
1に対する他の使用例を示すワイヤーハーネスの斜視図
である。また、図4は本発明のワイヤーハーネスの他の
一実施の形態を示す概念図である。
【0025】図1において、21は車両におけるドア用
のワイヤーハーネスを示し、該ワイヤーハーネス21は
複数本の電線22を図示しないテープ巻きによって収束
した幹線部23と、その幹線部23の途中から取り出さ
れて(図中では折り曲げられている)分岐された多数の
分岐線部24と、幹線部23の端部に装着されて図示し
ない相手側コネクタに対応するコネクタ25と、各分岐
線部24の端部に装着されて従来例で前述した電装品な
どに接続されるコネクタ26a〜26g(総称する場合
にはコネクタ26とする)とを備え、コネクタ25から
全ての電線22が幹線部23を介して各分岐線部24に
導出されている。
【0026】コネクタ26は、図示しないドアフレーム
内の空間に設けられたパワーウインドモータ、集中ドア
ロック用ソレノイドなどのアクチュエータや、同じく図
示しないドアトリムパネルに設けられたカーテシラン
プ、コンソールスイッチなどの電装品に対応するように
形成されている(図中において、コネクタ26aはドア
スピーカーに、コネクタ26bはパワーウインドスイッ
チに、コネクタ26cは集中ドアロックスイッチに、コ
ネクタ26dはパワーウインドモータに、コネクタ26
eは集中ドアロック用ソレノイドに、コネクタ26fは
ドアフレームに設けられたキーシリンダに、コネクタ2
6gはカーテシランプにそれぞれ接続されているものと
する)。
【0027】一方、コネクタ25には、合成樹脂材によ
り成形されたコネクタハウジング25aの内部に所望の
電線22を分岐接続するジョイント端子27、27及び
所望の電線22を短絡するショート端子28を装着した
ジョイント部29が一体に形成されている。また、コネ
クタハウジング25aには各電線22の端末部に接続さ
れて前記図示しない相手側コネクタの複数の端子金具に
対応する雄又は雌形の既知の形状の端子金具(図示しな
い)が装着されている。
【0028】図2を参照して図1に対する使用例を説明
する。図中において、31は上述のワイヤーハーネス2
1に対応する車両におけるドア用のワイヤーハーネスを
示し、該ワイヤーハーネス31はコネクタ32と幹線部
33を形成する複数本の電線34と、幹線部33から取
り出されて図示しない電装品などへ向けて分岐される多
数の図示しない分岐線部と、その各分岐線部の端部に装
着される図示しないコネクタとを備えている。
【0029】幹線部33の端部に位置するコネクタ32
は、相手側コネクタ35に対応する合成樹脂製のコネク
タハウジング36と、そのコネクタハウジング36に上
下二段にインサート成形された導電性金属板から製造さ
れたブスバー状の端子金具37、37、37、ジョイン
ト端子38、39、及びショート端子40(以上の端子
37〜40は上段のみを指す)とから成り、ジョイント
端子38、39、及びショート端子40を装着している
部分が上述のジョイント部29に相当する。
【0030】コネクタハウジング36は、矩形の本体部
36aの前端中央部に相手側コネクタ35のハウジング
35aに対応する枠部36bが突出して形成されてい
る。尚、枠部36bは本実施例において前端中央部に形
成されているが、上記端子37〜40の配置によって適
宜その位置を決めることができ、図中に示された位置に
限定されるものではない。
【0031】各端子金具37には、相手側コネクタ35
の開口部35bを介して図示しない端子金具に接続され
るベース端子部37aが設けられ、そのベース端子部3
7aの一端に電線34を圧接するスロット37bを形成
した電線接続部37cが起立連成されている。
【0032】また、ジョイント端子38には、同様に相
手側コネクタ35の開口部35bを介して図示しない端
子金具に接続されるベース端子部38aが設けられ、そ
のベース端子部38aの一端に二つの分岐端子部38
b、38bが形成されている。これら分岐端子部38
b、38bには電線34を圧接するスロット38cを有
する電線接続部38dが起立連成されている。
【0033】さらに、ジョイント端子39には、上記同
様に相手側コネクタ35の開口部35bを介して図示し
ない端子金具に接続されるL字状のベース端子部39a
が設けられ、そのベース端子部39aの一端に三つの分
岐端子部39b、39b、39bが形成されている。そ
してこれら三つの分岐端子部39b、39b、39bの
それぞれに電線34を圧接するスロット39cを有する
電線接続部39dが起立連成されている。
【0034】一方、ショート端子40には、コ字状のベ
ース端子部40aの二つの端部に、短絡させる電線3
4、34を圧接するためのスロット40b、40bを有
する電線接続部40c、40cが起立連成されている。
【0035】尚、ジョイント端子38、39及びショー
ト端子40は図中に示された極数に限定されるものでは
なく、適宜極数を設定することができるものとする。
【0036】上記構成において、ワイヤーハーネス31
の形態はコネクタ32を頭にして複数の電線34が導出
されている状態である。そして、図示しない各分岐線部
へ導出される電線34を分岐及び短絡するするためのジ
ョイント端子38、39、ショート端子40がコネクタ
32に装着されているので、コネクタ32と図示しない
各分岐線部の端部に設けられたコネクタとの間には、基
線の途中から別の電線(枝線)を分岐する分岐部分及び
分岐線部のコネクタ間で直接接続されていた電線がなく
なり、貫通作業を必要とする図示しないグロメットなど
の外装部品の取り付けまでを含めた自動化を可能にする
ことができる。
【0037】次に、図3を参照して図1に対する他の使
用例を説明する。図中において、41は前述のワイヤー
ハーネス21に対応する車両におけるドア用のワイヤー
ハーネスを示し、該ワイヤーハーネス41はコネクタ4
2と幹線部43を形成する複数本の電線44と、幹線部
43から取り出されて図示しない電装品などへ向けて分
岐される多数の図示しない分岐線部と、その各分岐線部
の端部に装着される図示しないコネクタとを備えてい
る。
【0038】幹線部43の端部に位置するコネクタ42
は、相手側コネクタ45に対応する合成樹脂製のコネク
タハウジング46と、そのコネクタハウジング46の図
示しない複数の端子収容室に上下二段に挿着された矩形
筒状の電気接触部を有する雌形の端子金具47、47、
47、ジョイント端子48、49、及びショート端子5
0(以上の端子47〜50は上段のみを指す)とから成
り、ジョイント端子48、49、及びショート端子50
を挿着している部分が前述のジョイント部29に相当す
る。尚、各端子47〜50は導電性金属薄板からプレス
加工等により折り曲げられて製造されている。
【0039】コネクタハウジング46は矩形の箱状に形
成され、相手側コネクタ45の矩形枠状のハウジング4
5a内に挿着できるようになっている。相手側コネクタ
45には上記端子47〜50に対応する位置に複数の雄
形の端子金具45bがハウジング45a内に突出するよ
うに装着されている。
【0040】各端子金具47には、相手側コネクタ45
の端子金具45bに対する電気接触部47aが設けら
れ、その電気接触部47aに電線44を圧着する電線接
続部47bが連成されている。
【0041】また、ジョイント端子48には、相手側コ
ネクタ45の端子金具45bに対する電気接触部48
a、48aが設けられ、その電気接触部48a、48a
のそれぞれに電線44、44を圧着する電線接続部48
b、48bが連成されている。電線接続部48b、48
b間には、これら電線接続部48b、48bを互いに電
気的に接続する連結部48cが形成されている。ジョイ
ント端子48は二つの上記端子金具47、47がその電
線接続部47bの部分で互いに連結されたように形成さ
れて成るものである。
【0042】さらに、ジョイント端子49には、相手側
コネクタ45の端子金具45bに対する電気接触部49
a、49a、49aが設けられ、その電気接触部49
a、49a、49aのそれぞれに電線44、44、44
を圧着する電線接続部49b、49b、49bが連成さ
れている。電線接続部49b、49b、49bのそれぞ
れの間には、これら電線接続部49b、49b、49b
を上記同様に電気的に接続する連結部49c、49cが
形成されている。ジョイント端子49は三つの上記端子
金具47、47、47がその電線接続部47bの部分で
互いに連結されたように形成されて成るものである。
【0043】一方、ショート端子50は、本実施例にお
いて上記ジョイント端子48と同一の構成である。しか
し、その電気接触部50a、50aには相手側コネクタ
45の端子金具45bが接続されず、電線接続部50
b、50b間に形成された連結部50cを用いて電線4
4を短絡させている。
【0044】尚、ジョイント端子48、49の各電気接
触部48a、49aの一極に相手側コネクタ45の端子
金具45bが接続される。ジョイント端子48、49及
びショート端子50は図中に示された極数に限定される
ものではなく、適宜極数を設定することができるものと
する。また、電気接触部48a、49a、50aは雌形
に限られるものではなく、雄形であっても適用すること
ができる。
【0045】上記構成において、ワイヤーハーネス41
の形態は上記ワイヤーハーネス31と同様にコネクタ4
2を頭にして複数の電線44が導出されている状態であ
る。そして、図示しない各分岐線部へ導出される電線4
4を分岐及び短絡するするためのジョイント端子48、
49、ショート端子50がコネクタ42に装着されてい
るので、コネクタ42と図示しない各分岐線部の端部に
設けられたコネクタとの間には、基線の途中から別の電
線(枝線)を分岐する分岐部分及び分岐線部のコネクタ
間で直接接続されていた電線がなくなり、貫通作業を必
要とする図示しないグロメットなどの外装部品の取り付
けまでを含めた自動化を可能にすることができる。
【0046】続いて、図4の概念図を参照して本発明の
ワイヤーハーネスの他の一実施の形態を説明する。図中
において、ワイヤーハーネス51は、複数本の電線52
を図示しないテープ巻きによって収束した幹線部53
と、その幹線部53の途中から取り出されて分岐された
多数の図示しない分岐線部と、幹線部53の端部に装着
されて相手側コネクタ54に対応するコネクタ55と、
コネクタ55の近傍に設けられたジョイント部56と、
図示しない各分岐線部の端部に装着されて従来例で前述
した電装品などに接続される図示しないコネクタとを備
え、コネクタ55とジョイント部56から全ての電線5
2(52′)が幹線部53を介して図示しない各分岐線
部に導出されている。
【0047】幹線部53の端部に位置するコネクタ55
には、相手側コネクタ54に装着された図示しない端子
金具に対応する既知の構成の端子金具(図示しない)が
装着されており、その端子金具に接続されてコネクタ5
5から導出された複数本の電線52の一部には、その一
部の電線52を別の電線52′によって分岐するための
ジョイント部56が設けられている。ジョイント部56
は図示しないスロットが形成された既知の構成の分岐端
子57、57を有し、その分岐端子57、57によって
上記一部の電線52と別の電線52′とが接続されてい
る。また、ジョイント部56によって所望の電線同士を
全て分岐接続している。尚、ジョイント部56には図示
しないショート端子をさらに設けて所望の電線を短絡す
ることもできる。
【0048】上記構成において、ワイヤーハーネス51
の形態は上記ワイヤーハーネス31、41と同様にコネ
クタ55とジョイント部56とを頭にして複数の電線5
2、52′が導出されている状態である。そして、図示
しない各分岐線部へ導出される電線52、52′を分岐
及び短絡するための分岐端子57及び図示しないショー
ト端子を備えたジョイント部56がコネクタ55の近傍
に設けられているので、コネクタ55とジョイント部5
6から導出された電線52、52′には、基線の途中か
ら別の電線(枝線)を分岐する分岐部分及び分岐線部の
コネクタ間で直接接続されていた電線がなくなり、この
ような形態であっても貫通作業を必要とする図示しない
グロメットなどの外装部品の取り付けまでを含めた自動
化を可能にすることができる。
【0049】以上は、ドア用のワイヤーハーネスの形態
について説明してきたが、本発明はドアに限らず、例え
ばインストゥルメントパネル用のワイヤーハーネスにも
適用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、ワイヤーハーネスは複数本の電線
をテープ巻きにより収束した幹線部と、その幹線部から
導出された多数の分岐線部と、幹線部及び分岐線部の端
部に装着されたコネクタとを備えており、幹線部に装着
されたコネクタには、所望の電線同士を全て分岐接続す
るジョイント部を一体に設けているので、幹線部の端部
に装着されたコネクタから全ての電線を導出することに
なる。これにより、布線機の電線布線の始点位置を特定
することができてワイヤーハーネスの生産を自動化する
ことが容易になる。また、幹線部に装着されたコネクタ
と多数の分岐線部に装着されたコネクタとの間には電線
の分岐部がないので、貫通作業を必要とするグロメット
などの外装部品の取り付けまでを含めた自動化を可能に
することができるという効果を奏する。
【0051】請求項2に記載された本発明によれば、ジ
ョイント部にはベース端子部の一端に複数の分岐端子部
を連成して成るジョイント端子が装着され、相手側コネ
クタに挿着された端子金具がコネクタ接続の際にベース
端子部の他端に接続されることになる。これにより、基
線の途中から枝線を分岐しなくとも所望の電線同士をコ
ネクタ内でジョイントすることができるという効果を奏
する。
【0052】請求項3に記載された本発明によれば、ジ
ョイント端子の分岐端子部にはスロットを形成し、電線
をそのスロットに圧接することにより接続が成される。
このようにジョイント端子への電線の接続を容易にする
ことができるという効果を奏する。
【0053】請求項4に記載された本発明によれば、ジ
ョイント部には電気接触部を複数極有するジョイント端
子が装着され、そのジョイント端子の一極に相手側コネ
クタに装着された端子金具が接続されることになる。こ
れにより、基線の途中から枝線を分岐しなくとも所望の
電線同士をコネクタ内でジョイントすることができると
いう効果を奏する。
【0054】請求項5に記載された本発明によれば、ジ
ョイント部にはショート端子がさらに装着され、ジョイ
ント部を介して電線がスルーされる。これにより、貫通
作業を必要とするグロメットなどの外装部品の取り付け
までを含めた自動化を可能にすることができるという効
果を奏する。
【0055】請求項6に記載された本発明によれば、ワ
イヤーハーネスは複数本の電線をテープ巻きにより収束
した幹線部と、その幹線部から導出された多数の分岐線
部と、幹線部及び分岐線部の端部に装着されたコネクタ
とを備えており、幹線部に装着されたコネクタの近傍に
所望の電線同士を全て分岐接続するジョイント部を設け
ているので、幹線部のコネクタとジョイント部から全て
の電線を導出することになる。これにより、布線機の電
線布線の始点位置を特定することができてワイヤーハー
ネスの生産を自動化することが容易になる。また、幹線
部に装着されたコネクタ及びその近傍に設けられたジョ
イント部と多数の分岐線部に装着されたコネクタとの間
には電線の分岐部がないので、貫通作業を必要とするグ
ロメットなどの外装部品の取り付けまでを含めた自動化
を可能にすることができるという効果を奏する。
【0056】請求項7に記載された本発明によれば、ジ
ョイント部はスロットが形成された分岐端子を有し、そ
の分岐端子に所望の電線同士が圧接される。これによ
り、基線の途中から枝線を分岐しなくとも所望の電線同
士をジョイント部内でジョイントすることができるとと
もに、分岐端子への電線の接続を容易にすることができ
るという効果を奏する。
【0057】請求項8に記載された本発明によれば、ジ
ョイント部にはショート端子がさらに装着され、ジョイ
ント部を介して電線がスルーされる。これにより、貫通
作業を必要とするグロメットなどの外装部品の取り付け
までを含めた自動化を可能にすることができるという効
果を奏する。
【0058】請求項9に記載された本発明によれば、上
述のワイヤーハーネスは車両のドアの配線に使用され、
分岐線部に装着されたコネクタをドアに設けられた電装
品に接続する。従って、ドアの配線に使用されるワイヤ
ーハーネスは外装部品の取り付けまでを含めた自動化が
可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるワイヤーハーネスの一実施の形態
を示す概念図である。
【図2】図1に対する使用例を示すワイヤーハーネスの
斜視図である。
【図3】図1に対する他の使用例を示すワイヤーハーネ
スの斜視図である。
【図4】本発明によるワイヤーハーネスの他の一実施の
形態を示す概念図である。
【図5】従来例のドア用ワイヤーハーネス及びその組み
付け状態を示す斜視図である。
【図6】図5の組立状態を示す斜視図である。
【図7】従来のドア用のワイヤーハーネスの形態を示す
概念図である。
【符号の説明】
21、31、41、51 ワイヤーハーネス 22、34、44、52 電線 23、33、43、53 幹線部 24 分岐線部 25、32、42、55 コネクタ 25a、36、46 コネクタハウジング 27 ジョイント端子 28 ショート端子 29 ジョイント部 37 端子金具 37b スロット 38、39 ジョイント端子 38a、39a ベース端子部 38b、39b 分岐端子部 38c、39c スロット 38d、39d 電線接続部 40 ショート端子 40a ベース端子部 40b スロット 47 端子金具 47a 電気接触部 47b 電線接続部 48、49 ジョイント端子 48a、49a 電気接触部 48b、49b 電線接続部 48c、49c 連結部 50 ショート端子 50a 電気接触部 50b 電線接続部 50c 連結部 56 ジョイント部 57 分岐端子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の電線をテープ巻きにより収束し
    た幹線部と、該幹線部から導出された多数の分岐線部
    と、前記幹線部及び分岐線部の端部に装着されたコネク
    タとを備えるワイヤーハーネスにおいて、 前記幹線部に装着されたコネクタには、所望の電線同士
    を全て分岐接続するジョイント部を一体に設け、前記電
    線の全てが前記幹線部の端部に装着されたコネクタから
    導出されることを特徴とするワイヤーハーネス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワイヤーハーネスにお
    いて、 前記ジョイント部には、相手側コネクタに挿着された端
    子金具に対応するベース端子部の一端に複数の分岐端子
    部を連成して成るジョイント端子が装着されることを特
    徴とするワイヤーハーネス。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のワイヤーハーネスにお
    いて、 前記分岐端子部には前記電線を圧接するためのスロット
    を形成することを特徴とするワイヤーハーネス。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のワイヤーハーネスにお
    いて、 前記ジョイント部には電気接触部を複数極有するジョイ
    ント端子が装着され、該ジョイント端子の一極に相手側
    コネクタに装着された端子金具が接続されることを特徴
    とするワイヤーハーネス。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし請求項4いずれか記載の
    ワイヤーハーネスにおいて、 前記ジョイント部には、該ジョイント部を介して前記電
    線をスルーさせるためのショート端子がさらに装着され
    ていることを特徴とするワイヤーハーネス。
  6. 【請求項6】 複数本の電線をテープ巻きにより収束し
    た幹線部と、該幹線部から導出された多数の分岐線部
    と、前記幹線部及び分岐線部の端部に装着されたコネク
    タとを備えるワイヤーハーネスにおいて、 前記幹線部に装着されたコネクタの近傍に所望の電線同
    士を全て分岐接続するジョイント部を設け、前記幹線部
    のコネクタと前記ジョイント部から前記電線の全てが導
    出されることを特徴とするワイヤーハーネス。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のワイヤーハーネスにお
    いて、 前記ジョイント部は、前記所望の電線同士を圧接するた
    めのスロットが形成された分岐端子を有することを特徴
    とするワイヤーハーネス。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のワイヤーハーネスにお
    いて、 前記ジョイント部には、該ジョイント部を介して前記電
    線をスルーさせるためのショート端子がさらに装着され
    ていることを特徴とするワイヤーハーネス。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8いずれか記載の
    ワイヤーハーネスにおいて、 前記分岐線部に装着されたコネクタを車両のドアに設け
    られた電装品に接続することを特徴とするワイヤーハー
    ネス。
JP9337338A 1997-12-08 1997-12-08 ワイヤーハーネス Withdrawn JPH11176242A (ja)

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