JP3947368B2 - ジョイント併用コネクタとそれを用いたハーネス接続構造 - Google Patents

ジョイント併用コネクタとそれを用いたハーネス接続構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線のジョイント機能と通常のワイヤtoワイヤ接続機能とを併有するジョイント併用コネクタとそれを用いたハーネス接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の自動車の高性能化、電子化に伴い、ワイヤハーネスの回路数が増加すると共に、ジョイント接続や分岐接続の数も増加してきている。これら回路数やジョイント接続数の増加によって、ワイヤハーネスの製造が煩雑化し、ワイヤハーネスのコストアップの一因となっている。
【0003】
図8〜図9は、従来のワイヤハーネスにおけるジョイント接続の一形態を示すものである(図8は概要図、図9は具体図をそれぞれ示す)。
ワイヤハーネス51の幹線部52はその中間部を大型の雌型のコネクタ53と雄型のコネクタ54とで相互に接続され、雄型のコネクタ54から導出された幹線部52は分割されて複数(本形態で二つ)の中型の雄型のコネクタ71 ,72 に続いている。各コネクタ71 ,72 にはジョイント線51 〜53 の一方が導入され、ジョイント線51 〜53 の他方は、他の小型のコネクタ73 から導出された他回路の電線56の中間部にジョイント接続されたり、その他の回路の電線571 ,572 の中間部にジョイント接続されている。
【0004】
大型のコネクタ53,54はいわゆるワイヤtoワイヤ−コネクタ(ワイヤ相互接続用のコネクタ)であり、中型及び小型のコネクタ71 〜73 は、自動車の電装品やスイッチユニットといった補機に接続される補機用コネクタである。
【0005】
コネクタ53は合成樹脂製のコネクタハウジングと、コネクタハウジング内に収容された端子(図示せず)とで構成され、端子に各電線52が圧着接続されている。本明細書で雌型のコネクタ53とはコネクタ嵌合室を有する側のコネクタを言い、雄型のコネクタ54とは、コネクタ嵌合室に挿入される側のコネクタを言う。雄・雌両コネクタ54,53はロックアームとロック孔といったロック手段58で固定され、嵌合状態が維持される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のワイヤハーネスのジョイント接続構造にあっては、ワイヤハーネス51の幹線部52の配索方向に対して、ジョイント線51 〜53 の向きが異なるために、ワイヤハーネス51の製造工程において、布線治具板(図示せず)の結き具に各電線52,51 〜53 ,56,571 ,572 を配索する作業が面倒で、多くの時間を要するという問題があった。特に、図10に示す如くジョイント線5の向きが前後相違する形態のサブワイヤハーネスを用いる場合には、電線同士が絡んだり、絡みを直す際に端子59を変形させたりしやすいという問題があった。
【0007】
また、ジョイント数が多くなると、コネクタハウジング54,71 〜73 (符号はコネクタのものを代用する)に対する端子の先嵌め率が低下し、ジョイント線5の端子59を後嵌めすることで、作業工数が増加するという問題を生じた。
先嵌めとは、電線付きの端子を自動挿入機等でコネクタハウジング54,71 〜73 の端子収容室内に挿入係止させることを言い、後嵌めの場合は、自動挿入機を使用できないので、手作業で端子をコネクタハウジング71 〜73 内に挿入せざるを得ず、及び/又は、後工程でジョイント線51 〜53 の他端を他の回路の電線56,571 ,572 に接続せざるを得ず、接続作業に多くの工数を必要とした。
【0008】
本発明は、上記した点に鑑み、ワイヤハーネスのジョイント接続に要する工数を低減させ、ワイヤハーネスのコストを低減させると共に、電線の絡みに伴う端子の変形等をなくして品質を向上させることのできるジョイント接続用の手段を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係るジョイント併用コネクタは、複数段の端子収容室を有するコネクタハウジングと、該コネクタハウジングの所定の段の端子収容室に対して合体されるジョイント接続ユニットとを備え、該ジョイント接続ユニットが、ジョイント端子と、該ジョイント端子を装着する接続ユニット本体とで構成され、該コネクタハウジングの該所定の段以外の段の端子収容室には電線相互接続用の端子が収容され、該ジョイント端子と該電線相互接続用の端子とが相手側コネクタの導出電線を経て補機用コネクタに接続されることを特徴とする。
上記構成により、ジョイント接続ユニットをコネクタハウジングに合体させることで、ジョイント接続ユニット内のジョイント端子がコネクタハウジングの所定の段の端子収容室内に挿入される。他の段の端子収容室には電線相互接続用の端子が収容される。ジョイント端子は絶縁性の接続ユニット本体で外部から保護される。ジョイント端子を介して続くジョイント線と、ジョイント線以外の通常の接続用の電線とは同一方向に導出される。これにより、ワイヤハーネス製造工程における電線の配索方向が一定化されると共に、ジョイント線の端子と通常の接続用の電線の端子とがコネクタハウジングに先嵌めされ、ジョイント線の端子の後嵌め作業が廃止される。また、所定の段以外の段の端子収容室に電線相互接続用の端子が収容されることで、ジョイント線とそれ以外の電線とを容易に区別することができる。
【0010】
請求項2に係るジョイント併用コネクタは、請求項1に係るジョイント併用コネクタにおいて、前記ジョイント端子が、複数の電気接触部と、該電気接触部に続く胴部と、各胴部側を一体化させる連結部とで構成されることを特徴とする。
上記構成により、ジョイント端子をコネクタハウジング内に挿入した際に、ジョイント端子の胴部が端子収容室内でガタ付きなく安定に支持される。これにより、ジョイント端子の各電気接触部が正確に位置決めされる。また、ジョイント端子の胴部をコネクタハウジング内の係止ランスで係止させることができる。
【0011】
請求項3に係るジョイント併用コネクタは、請求項1又は2記載のジョイント併用コネクタにおいて、前記接続ユニット本体が前記コネクタハウジングに係止手段で係止されることを特徴とする。
上記構成により、ジョイント接続ユニットが係止手段でワンタッチでコネクタハウジングに係止固定される。
【0013】
請求項に係るジョイント併用コネクタは、請求項1〜の何れかに係るジョイント併用コネクタにおいて、前記ジョイント端子が、横連鎖端子の連結部を所要長さに切断することで構成され、該連結部の孔部が前記接続ユニット本体の突部に係合されることを特徴とする。
上記構成により、横連鎖端子を所要長さに切断することで容易に且つ低コストでジョイント端子を得ることができる。また、連結部の孔部を接続ユニット本体の突部に係合することで、ジョイント端子が位置決め固定される。
【0014】
請求項に係るジョイント併用コネクタは、請求項に係るジョイント併用コネクタにおいて、前記ジョイント端子が押え部材で前記接続ユニット本体に固定されることを特徴とする。
上記構成により、複数のジョイント端子が押え部材で一括して接続ユニット本体に押し付けられて固定される。
【0015】
請求項に係るジョイント併用コネクタを用いたハーネス接続構造は、請求項1〜の何れか記載のジョイント併用コネクタに前記相手側コネクタが嵌合され、前記所定の段の端子収容室に続く該相手側コネクタの端子収容室から前記導出電線としてのジョイント線が導出されて少なくとも前記補機用コネクタに導入され、該所定の段以外の段の端子収容室に続く該相手側コネクタの端子収容室からジョイント線以外の前記導出電線としての電線が導出されて該補機用コネクタに導入されたことを特徴とする。
上記構成により、ジョイント線とそれ以外の通常の接続用の電線とが相手側コネクタから同一方向に導出され、補機用コネクタを介してジョイント線とそれ以外の電線とが少なくとも補機側のコネクタに接続される。全ての電線の向きが同一であり、且つ全ての電線の端子がコネクタハウジングに先嵌めされるから、請求項1と同様の作用効果を奏する。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は、本発明に係るジョイント併用コネクタを用いたワイヤハーネスの接続構造の一実施形態を示すものである。図1は接続概要図、図2は接続状態の斜視図、図3は同じく側面図、図4はコネクタの分解斜視図をそれぞれ示している。
【0017】
図1の如く、ジョイント併用コネクタ1を介してワイヤハーネス2の幹線部3が相互に接続され、且つジョイント併用コネクタ内のジョイント端子4を介してジョイント線51 〜54 が嵌合相手側のコネクタ6を経て補機用の各コネクタ71 〜73 に続いている。
【0018】
図1の補機用の各コネクタ71 〜73 は従来の図8の補機用の各コネクタ71 〜73 に対応し、図1のジョイント線51 〜54 は図8のジョイント線51 〜53 ,56に対応している。図1のジョイント線51 〜54 は図8のジョイント線51 〜53 ,56のように後嵌めされるものではなく、一方の端子(図示せず)を嵌合相手側のコネクタ6に、他方の端子(図示せず)を補機用のコネクタ71 〜73 に先嵌めされている。ジョイント端子4は導電金属製の複数本の端子を一体化させたものである。ジョイント端子4に続く他のジョイント電線8の端子(図示せず)は他の補機用コネクタ(図示せず)に挿入したり、他の電線(図示せず)の中間部にジョイント接続することができる。
【0019】
図1で幹線部3の配線方向と各ジョイント線51 〜54 (5),8の配線方向とは矢印Aの如く同一であるから、ワイヤハーネス製造工程で図示しない布線治具板上への各電線3,5,8(ジョイント線5,8以外の通常のワイヤtoワイヤ接続用の電線を符号3で代用する)の配索作業が容易であり、製造工数が従来よりも格段に低減される。
【0020】
図2,図3の如く、ジョイント併用コネクタ1は雌型のコネクタであり、ジョイント併用コネクタ1には相手側の雄型のコネクタ6が嵌合接続されている。雄型のコネクタ6は既存のワイヤtoワイヤ−コネクタ(電線相互接続用のコネクタ)である。ジョイント併用コネクタ1は既存の雌型のワイヤtoワイヤ−コネクタに、ジョイント端子4(図4)を含むジョイント接続ユニット15を合体させたことを特徴とするものである。ジョイント接続ユニット15は係止手段10,11で合成樹脂製のコネクタハウジング9の後部の下半部に固定される。ジョイント併用コネクタ1に既存の雌型のワイヤtoワイヤ−コネクタハウジング9(電線相互接続用のコネクタハウジング)を流用することで、コネクタハウジング用の成形金型の大幅な変更が不要となり(係止手段10のみ追加すればよい)、成形金型の作製等に要するコスト等が大幅に低減される。
【0021】
雄・雌各コネクタすなわちジョイント併用コネクタ1と相手側コネクタ6とは上下二段に端子収容室12(図4),13を有し、相手側の雄型のコネクタ6の上段の端子収容室131 内の端子(図示せず)にワイヤtoワイヤ接続のための電線3が続き、下段の端子収容室132 内の端子(図示せず)にジョイント線51 〜54 ,8が続き、ジョイント線51 〜54 が各補機用のコネクタ71 〜73 内に導入されている。ジョイント線8は上述の如く他の補機コネクタ等(図示せず)に適宜接続される。
【0022】
図2の如く全てのジョイント線5,8の配線方向は矢印Aの如く一定であり、幹線部3の延長方向と一致している。このように、各ジョイント線5,8の配線方向Aが同一であるから、ワイヤハーネス製造工程における配線作業が容易であり、作業工数が低減される。また、雄・雌両コネクタハウジング6(符号6で代用),9に既存のワイヤtoワイヤ接続用のコネクタハウジングを流用できるから、部品コスト等が低減される。
【0023】
図4の如く、ジョイント併用コネクタ1の後部に合体されるジョイント接続ユニット15は複数(本例で三つ)のジョイント端子4を有している。絶縁性で合成樹脂製の接続ユニット本体14は縦断面略L字状に形成され、少なくとも底壁16(図3)と両側壁17と後壁18とを有して、上部と前部とに連続した開口19を有している。両側壁17と底壁16とに係止手段である係止孔11を有している。
【0024】
各ジョイント端子4は、前半の雄型のタブ状ないしピン状の複数の電気接触部20と、後半の胴部21と連結部22とを備え、電気接触部20と胴部21とで成る複数の端子主体部23が一つの板状の連結部22すなわちバスバーで相互に連結されて一体化している。連結部22が接続ユニット本体14の底壁上に配置され、少なくとも複数の電気接触部20は接続ユニット本体14の前端から前方に突出している。
【0025】
本形態のジョイント接続ユニット15においては、底壁16と各ジョイント端子4の端子主体部23との間に、コネクタハウジング9の後半の端子収容部24の外壁を挿通させるための隙間が形成されている。連結部22は底壁16(図3)に固定されている。底壁16に対向して例えば短い上壁25が形成され、上壁25の下側に連結部22が配置されている。上壁25は図3の合体状態でコネクタハウジング9の端子収容部24の後端に当接し、且つジョイント接続ユニット15の後部内側を覆うカバーとして作用する。これは一例であり、接続ユニット本体14の形態はこれに限られるものではない。
【0026】
図4で合成樹脂製のコネクタハウジング9は、ジョイント接続ユニット15に対する係止手段として、後半の端子収容部24の両側壁26と下壁27とに係止突起10をそれぞれ有している。係止手段はこれら係止突起10と接続ユニット本体14の係止孔11とに限らず、係止突起10に代えて係止孔ないし係止溝を形成し、係止孔11に代えて係止突起や係止爪や可撓係止枠片や可撓係止アーム等を形成することも可能である。
【0027】
コネクタハウジング9の後半の端子収容部24内には上下二段に端子収容室121 ,122 が形成されている。前半のコネクタ嵌合部28内にはコネクタ嵌合室(図示せず)が形成され、各端子収容室121 ,122 はコネクタ嵌合室に連通している。下段の各端子収容室122 にジョイント接続ユニット15の各ジョイント端子4の端子主体部23である前半の各電気接触部20と後半の胴部21とが挿入され、電気接触部20はコネクタ嵌合室内に突出し、胴部21が端子収容室122 内に位置して端子収容室122 内の可撓係止ランス(図示せず)で係止され、後部の連結部22すなわちバスバーが端子収容室122 の後方に位置する。
【0028】
コネクタハウジング9の上段の各端子収容室121 には既存のワイヤtoワイヤ接続用の雄型の端子(図示せず)が挿入係止される。雄型の端子は電線3に圧着接続されている。上段の各端子と下段の各端子主体部23とは図2の相手側の雄型のコネクタ6内の雌型の端子(図示せず)に接続され、雌型の端子に圧着接続された電線3がコネクタ6から導出されている。雌型の端子は既存のものである。雄型のコネクタ6の上段から導出された電線3は通常のワイヤtoワイヤ接続用となり、雄型のコネクタ6の下段から導出された電線5,8はジョイント接続用となる。雌型のコネクタ1の下段の端子収容室122 にワイヤtoワイヤ接続用の端子(図示せず)とジョイント端子4とを混在させることも可能である。
【0029】
図4の如くコネクタ嵌合部28の上壁にはロック孔29が設けられ、ロック孔29には図2の如く相手側の雄型のコネクタ6の可撓性のロックアームのロック突起30が係合する。
【0030】
図5(a)(b)は、接続ユニット本体14′へのジョイント端子4′の固定構造の一形態を示すものである。
図5(a)(b)の如く、接続ユニット本体14′の底壁16′に小径の突部31が一体に且つ並列に立設され、ジョイント端子4′の連結部(バスバー)22′に、突部31に対する係合孔32が設けられている。突部31は例えば高さ方向中間部に段部(座部)31aを有し、上側が小径に、下側が大径に形成されて、連結部22′の下面が段部31aに当接することで、底壁16′とジョイント端子4′との間に、コネクタハウジング9(図4)の端子収容部24の外壁が進入するための高さ方向の隙間33が形成される。
【0031】
上側の小径部31bは連結部22′を貫通し、例えば熱溶着や超音波溶着等で潰されて、連結部22′を強固に固定する。溶着に代えて突部31の高さ方向中間部の外周に係止溝(図示せず)を周設し、係止溝に連結部22′の孔部32を係止させることも可能である。あるいは単に孔部32を突部31に係合させた後、図5(b) の押え部材34で固定することも可能である。孔部32が突部31に係合することで、ジョイント端子4′が位置決めされる。
【0032】
図5(b) の押え部材34は連結部22′の溶着等による固定に無関係に使用可能であり、連結部22′の上面を覆う水平な押え板部35と、押え板部35の両側で上向きに屈曲した係止板部36とで構成され、押え板部35にジョイント端子4′の各端子主体部23′に対する係合溝37が並列に形成され、係止板部36に、例えば接続ユニット本体14′の第一の係止孔11の後方の第二の係止孔38に係合する係止突起39が形成されている。押え部材34でジョイント端子4′の後部を下向きに押えつけて接続ユニット本体14′の底壁16′との間に挟持させた状態で、係止突起39が係止孔38に係合して押え部材34が固定される。
【0033】
図6はジョイント端子4″の一形態を示すものであり、図7のような横連鎖端子42を巻いた端子リール40の連結部22′を所要長さに切断することで、ジョイント端子4″を簡単に得ることができる。横連鎖端子42は、ワイヤtoワイヤ−コネクタ用の既存の雄型の端子23″を連結部(連鎖帯)22′で一体に横連鎖して構成されている。
【0034】
図6の如く連結部22′には、端子圧着機(図示せず)に適用するための端子送り用の孔部32′が等ピッチで設けられており、この孔部32′を前記図5の固定用の孔部32に流用している。連結部22′に等ピッチで雄型の端子すなわち前記ジョイント端子4″の端子主体部23″が配置されており、端子主体部23″の中央の胴部は、折曲げ形成された矩形箱状部21′と、箱状部21′に続く電線接続部(圧着片)41とを備え、圧着片41は例えば端子圧着機(図示せず)で空打ちしてカール状に屈曲させることで、コネクタハウジング9(図4)の端子収容室122 への端子主体部23″の挿入が引っ掛かりなくスムーズに行われる。
【0035】
また、コネクタハウジング9の各端子収容室122 間のピッチに合わせて連結部22′を折曲させて各端子主体部23″のピッチPを一致させることで、各種のコネクタハウジング9に対応可能となる。このように、既存の端子リール40を用いて安価にジョイント端子4″を得ることができる。勿論、専用のジョイント端子4を別途形成することも可能である。
【0036】
なお、上記ジョイント接続ユニット15はコネクタハウジング9の後部下側に装着したが、コネクタハウジング9の後部上側に装着するように設定することも可能である。その場合、コネクタハウジング9の上段の端子収容室121 にジョイント端子4が挿入され、下段の端子収容室122 にワイヤtoワイヤ接続用の端子(図示せず)が挿入される。また、コネクタハウジング9は二段に限らず、三段ないしそれ以上に端子収容室12を有するものであってもよい。その場合、下段又は上段の端子収容室に対してジョイント接続ユニット15が装着される。
また、ジョイント接続ユニット15を薄型に形成して、コネクタハウジングの中間の段の端子収容室に対して装着するように設定することも可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、ジョイント端子を介して続くジョイント線と、ジョイント線以外の通常の接続用の電線とが同一方向に導出されるから、ワイヤハーネス製造工程における電線の配索方向が一定化され、配索作業性が向上し、電線の絡みやそれに伴う端子の変形等が防止される。また、全ての電線が同一方向に配索されるから、ジョイント線の端子と通常の接続用の電線の端子とをコネクタハウジングに同時に先嵌めすることができ、面倒なジョイント線の端子の後嵌め作業が廃止される。これらにより、ワイヤハーネスのジョイント接続に要する工数及びワイヤハーネスの製造コストが低減され、且つワイヤハーネスの品質が向上する。また、ジョイント線とそれ以外の電線とを容易に区別することができるから、ジョイント配線違い等を起こす心配がなくなり、配線作業や端子挿入作業やメンテナンス等が容易化する。
【0038】
また、請求項2記載の発明によれば、ジョイント端子がその胴部でコネクタハウジングの端子収容室内にガタ付きなく安定に位置決めされるから、相手側コネクタの相手端子とジョイント端子の各電気接触部とが芯ずれなくスムーズ且つ確実に接続される。
【0039】
また、請求項3記載の発明によれば、ジョイント接続ユニットを係止手段でワンタッチでコネクタハウジングに係止固定させることができるから、ジョイント併用コネクタの組付作業性が向上する。
【0041】
また、請求項記載の発明によれば、横連鎖端子を利用してジョイント端子を安価に形成することができ、ジョイント併用コネクタのコストが低減される。また、連結部の孔部を接続ユニット本体の突部に係合することで、ジョイントが正確に位置決めされ、相手側コネクタ内の相手端子に対する芯ずれが防止され、スムーズで確実な端子接続が可能となる。
【0042】
また、請求項記載の発明によれば、複数のジョイント端子を押え部材で一括して接続ユニット本体に押しつけて固定することができ、それによりジョイント接続ユニットの組付作業性が向上する。
【0043】
また、請求項記載の発明によれば、ジョイント線とそれ以外の通常の接続用の電線とが相手側コネクタから同一方向に導出されるから、ワイヤハーネス製造工程における電線の配索方向が一定化され、配索作業性が向上し、電線の絡みやそれに伴う端子の変形等が防止される。また、全ての電線が同一方向に配索されるから、ジョイント線の端子と通常の接続用の電線の端子とをコネクタハウジングに同時に先嵌めすることができ、面倒なジョイント線の端子の後嵌め作業が廃止される。これらにより、ワイヤハーネスのジョイント接続に要する工数及びワイヤハーネスの製造コストが低減され、且つワイヤハーネスの品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジョイント併用コネクタを用いたワイヤハーネスの接続構造の一形態を示す概要説明図である。
【図2】同じくジョイント併用コネクタを用いた接続構造を示す斜視図である。
【図3】同じくジョイント併用コネクタを用いた接続構造を示す側面図である。
【図4】ジョイント併用コネクタの一形態を示す分解斜視図である。
【図5】 (a) (b) はジョイント併用コネクタの内部構造の一形態を組付順に示す分解斜視図である。
【図6】ジョイント端子の一形態を示す平面図である。
【図7】同じくジョイント端子を含む端子リールを示す斜視図である。
【図8】従来のワイヤハーネスのジョイント接続構造の一形態を示す概要説明図である。
【図9】同じく従来のワイヤハーネスのジョイント接続構造を示す斜視図である。
【図10】従来のジョイント線の一形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ジョイント併用コネクタ
3 通常接続用の電線
4,4′,4″ ジョイント端子
1 〜54 ジョイント線
6 相手側コネクタ
1 〜73 補機用コネクタ
9 コネクタハウジング
10 係止突起(係止手段)
11 係止孔(係止手段)
121 ,122 端子収容室
131 ,132 端子収容室
14,14′ 接続ユニット本体
15 ジョイント接続ユニット
20,20′ 電気接触部
21,21′ 胴部
22,22′ 連結部
31 突部
32,32′ 孔部
34 押え部材
42 横連鎖端子

Claims (6)

  1. 複数段の端子収容室を有するコネクタハウジングと、該コネクタハウジングの所定の段の端子収容室に対して合体されるジョイント接続ユニットとを備え、該ジョイント接続ユニットが、ジョイント端子と、該ジョイント端子を装着する接続ユニット本体とで構成され、該コネクタハウジングの該所定の段以外の段の端子収容室には電線相互接続用の端子が収容され、該ジョイント端子と該電線相互接続用の端子とが相手側コネクタの導出電線を経て補機用コネクタに接続されることを特徴とするジョイント併用コネクタ。
  2. 前記ジョイント端子が、複数の電気接触部と、該電気接触部に続く胴部と、各胴部側を一体化させる連結部とで構成されることを特徴とする請求項1記載のジョイント併用コネクタ。
  3. 前記接続ユニット本体が前記コネクタハウジングに係止手段で係止されることを特徴とする請求項1又は2記載のジョイント併用コネクタ。
  4. 前記ジョイント端子が、横連鎖端子の連結部を所要長さに切断することで構成され、該連結部の孔部が前記接続ユニット本体の突部に係合されることを特徴とする請求項1〜3の何れか記載のジョイント併用コネクタ。
  5. 前記ジョイント端子が押え部材で前記接続ユニット本体に固定されることを特徴とする請求項記載のジョイント併用コネクタ。
  6. 請求項1〜5の何れか記載のジョイント併用コネクタに前記相手側コネクタが嵌合され、前記所定の段の端子収容室に続く該相手側コネクタの端子収容室から前記導出電線としてのジョイント線が導出されて少なくとも前記補機用コネクタに導入され、該所定の段以外の段の端子収容室に続く該相手側コネクタの端子収容室からジョイント線以外の前記導出電線としての電線が導出されて該補機用コネクタに導入されたことを特徴とするジョイント併用コネクタを用いたハーネス接続構造。
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