JP6758597B2 - 導電性磁器組成物、導電部材、及びセラミック電子部品 - Google Patents

導電性磁器組成物、導電部材、及びセラミック電子部品 Download PDF

Info

Publication number
JP6758597B2
JP6758597B2 JP2016099439A JP2016099439A JP6758597B2 JP 6758597 B2 JP6758597 B2 JP 6758597B2 JP 2016099439 A JP2016099439 A JP 2016099439A JP 2016099439 A JP2016099439 A JP 2016099439A JP 6758597 B2 JP6758597 B2 JP 6758597B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive
molar ratio
site
ceramic
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016099439A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017206406A (ja
Inventor
貴史 岡本
貴史 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2016099439A priority Critical patent/JP6758597B2/ja
Publication of JP2017206406A publication Critical patent/JP2017206406A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6758597B2 publication Critical patent/JP6758597B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Description

本発明は導電性磁器組成物、この導電性磁器組成物を使用した導電部材、及びこの導電部材を電極に使用した積層セラミックコンデンサ等のセラミック電子部品に関する。
積層セラミックコンデンサ等のセラミック電子部品では、セラミック材料で形成された部品素体に金属製の内部電極が埋設され、前記部品素体の表面に外部電極が形成されている。
しかしながら、製造過程中の熱処理(焼成処理)でセラミック材料が電極側、例えば内部電極側に拡散し、部品素体と内部電極との接合界面に不導体である金属酸化物層が形成されると、導電性の低下を招くおそれがある。
一方、従来より、SrRuOやSrVOのようにPt等の金属材料と同程度の低抵抗率を有する導電性磁器材料も知られている。特に、SrVOは、SrRuO等に比べて安価であり、各種技術分野への応用が期待されている。
そして、例えば非特許文献1には、固体酸化物形燃料電池の有望なアノード材料としてY及びAl置換のSrVOの電気伝導率、熱膨張、及び安定性について報告されている。
この非特許文献1では、Sr1-x1-yAl3-δ(0≦x≦0.4、0≦y≦0.2)で示されるぺロブスカイト型化合物を10vol%のH含有のH−Nの混合ガスからなる還元雰囲気下、8731173K(600900℃)の温度で熱処理し、その結果、500〜1700S/cmの金属材料と同程度の電気伝導率(抵抗率で2〜0.6mΩ・cm)を有する導電性磁器材料が得られたことが記載されている。
また、特許文献1には、酸化物セラミックスを主成分とした導電性セラミックス材料であって、RuO、SrVO等の群から選ばれた少なくとも1種類の酸化物粒子と、LiF、Bi、PbO等の群から選ばれた少なくとも1種類の助剤粒子とから形成された導電性セラミックス材料が提案されている。
この特許文献1では、RuO、SrVO等の導電性酸化物粒子からなるマトリックス中にLiF、Bi等の助剤粒子を分散させることにより、室温で1×10-1Ω・cm程度の固有電気抵抗値(抵抗率)を有し、酸素プラズマ処理によってもその固有電気抵抗値の低下を抑制した静電偏向器に好適な電極部品を得ようとしている。具体的には、この特許文献1には、導電性セラミック材料にRuO、助剤粒子にLiF又はBiを使用した実施例が記載されており、酸素プラズマ処理後で1×10-1〜1×10-2Ω・cmの固有電気抵抗値を有する電極部品を得ている。
特開2002−293629号公報(請求項1、段落[0010]、[0019]、[0055]〜[0057]、[0061]〜[0063]等)
SrVO系化合物は、4価のVイオン(バナジウムイオン)がペロブスカイト型結晶構造の酸素八面体の中央に位置し、これにより導電性を発現するとされている。そして、非特許文献1では、Srの一部をYで置換しVの一部をAlで置換したSrVO系化合物を還元雰囲気で熱処理することにより、金属材料と同程度の低抵抗率を得ている。
しかしながら、SrVO系化合物を大気雰囲気で熱処理すると、4価のVが5価のVに容易に酸化されることから、抵抗率の顕著な増加を招き、金属材料に代わる導電性材料としては不向きであり、特に良導電性が要求される電極材料に使用するのは困難である。
また、特許文献1では、導電性酸化粒子中に助剤粒子を分散させることにより、酸素プラズマ処理を行っても抵抗率が低下しないように耐酸化性を確保しようとしているものの、助剤粒子は絶縁性であることから抵抗値の増加を招き、1×10-1Ω・cm程度の抵抗率しか得ることができない。したがって、静電偏向器用電極材料に使用することはできても、金属材料と同程度の良導電性が要求される電極材料への使用には不向きである。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、金属材料と比べても遜色のない低抵抗率を有し、かつ大気雰囲気で熱処理を行っても低抵抗率を維持できる良導電性を有する導電性磁器組成物、該導電性磁器組成物を使用した導電部材、及び該導電部材を電極に使用した積層セラミックコンデンサ等のセラミック電子部品を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意研究を行ったところ、SrVO系化合物において、Vの一部を所定範囲でZr又はTi、或いはZr及びTiの双方で置換することにより、大気雰囲気下で熱処理を行ってもVの酸化を抑制することができ、これにより熱処理前及び熱処理後の双方において金属材料と遜色ない程度の低抵抗率を有する良導電性の導電性磁器組成物を得ることができるという知見を得た。
また、本発明者の更なる鋭意研究の結果、Srの一部と置換可能なLa、Ce、Pr、Sm、Nd、Gd等の希土類元素を所定範囲で含有させたり、或いはVの一部と置換可能なNb、Ta、W、Mo等の遷移元素を所定範囲で含有させることにより、大気雰囲気下で熱処理しても抵抗値の温度変化をより抑制することができ、さらに通常使用される温度範囲で抵抗値の変化率も抑制できることが分かった。
本発明はこのような知見に基づきなされたものであって、本発明に係る導電性磁器組成物は、主成分が、ペロブスカイト型結晶構造を有するSrVO系化合物で形成された導電性磁器組成物であって、前記Vサイトに対する前記Srサイトの配合モル比mは、0.90〜1.10であり、前記Vサイトは、Tiを含有すると共に、記Tiの含有量は、前記V及び前記Tiの総計に対し、モル比換算で0.1〜0.6であり、La、Ce、Pr、Sm、Nd、Gd、Nb、Ta、W、及びMoの群から選択された少なくとも1種を副成分として含有し、前記副成分の含有量は、前記主成分100モル部に対し2モル部以下であることを特徴としている。
また、本発明に係る導電性時期組成物は、主成分が、ペロブスカイト型結晶構造を有するSrVO 系化合物で形成された導電性磁器組成物であって、前記Vサイトに対する前記Srサイトの配合モル比mは、0.90〜1.10であり、前記Vサイトは、Zr、又は、Zr及びTiが含有されると共に、前記Vサイトに前記Zrが含有される場合は、Zrの含有量は、前記V及び前記Zrの総計に対し、モル比換算で0.05〜0.15であり、前記Vサイトに前記Ti及び前記Zrの双方が含有される場合は、前記Tiの含有量は、前記V、前記Ti及び前記Zrの総計に対し、モル比換算で0.1〜0.6であり、前記Zrの含有量は、前記V、Ti及び前記Zrの総計に対し、モル比換算で0.05〜0.15であり、かつ前記Ti及び前記Zrの含有量合計が、前記V、前記Ti及び前記Zrの総計に対し、モル比換算で0.3以下であることを特徴としている。
また、上記導電性磁器組成物において、La、Ce、Pr、Sm、Nd、Gd、Nb、Ta、W、及びMoの群から選択された少なくとも1種を副成分として含有し、前記副成分の含有量は、前記主成分100モル部に対し2モル部以下であるのが好ましい。
また、本発明に係る導電部材は、主成分が、上述した導電性磁器組成物で形成されていることを特徴としている。
また、本発明に係るセラミック電子部品は、内部電極とセラミック層とが交互に積層された部品素体の表面に外部電極が形成されたセラミック電子部品であって、少なくとも内部電極が、上記導電部材で形成されていることを特徴としている。
本発明の導電性磁器組成物によれば、上述した発明特定事項を具備しているので、4価のTi又はZr、或いはTi及びZrの双方がVの一部と置換する形態でVサイトに含有されることとなる。したがって、大気雰囲気下で熱処理を行ってもペロブスカイト構造が維持されてVが酸化されるのを抑制することができ、耐酸化性を有しかつ所望の低抵抗率を有する良導電性の導電性磁器組成物を得ることができる。
本発明の導電部材によれば、主成分が、上述した導電性磁器組成物で形成されているので、耐酸化性を有し、抵抗率が低く良導電性を有する各種電子デバイスに応用可能な導電部材を得ることができる。
本発明のセラミック電子部品によれば、内部電極とセラミック層とが交互に積層された部品素体の表面に外部電極が形成されたセラミック電子部品であって、少なくとも内部電極が、上記導電部材で形成されているので、耐酸化性を有し、金属材料で電極を形成した場合と遜色のない低抵抗率の良導電性を有する電極を備えたセラミックコンデンサ等の各種セラミック電子部品得ることができる。すなわち、焼成処理を行っても部品素体と電極との界面に金属酸化物等の不導体が形成されることもなく、良導電性を有する高品質の各種セラミック電子部品を得ることができる。
本発明の導電性磁器組成物を使用したセラミック電子部品としての積層セラミックコンデンサの一実施の形態を模式的に示す断面図である。
次に、本発明の実施の形態を詳説する。
本発明の一実施の形態としての導電性磁器組成物は、主成分がペロブスカイト型結晶構造(以下、「ペロブスカイト構造」という。)を有するSrVO系化合物で形成されており、VサイトにはTi及びZrの少なくとも一方がVの一部を置換する形態で含有されている。
具体的には、本導電性磁器組成物は、主成分が、下記一般式(A)で表される。
Sr(V1-x-yTiZr)O …(A)
ここで、Vサイトに対するSrサイトの配合モル比mは、数式(1)を満足している。
0.90≦m≦1.10 …(1)
また、Vサイト中のTiの含有モル比x及びZrの含有モル比yは、以下のように規定されている。
(i)VサイトにTi及びZrのうちのTiを含有する場合は、含有モル比x、yは、下記数式(2)、(3)を満足している。
0.1≦x≦0.6 …(2)
y=0 …(3)
(ii)VサイトにTi及びZrのうちのZrを含有する場合、含有モル比x、yは、下記数式(4)、(5)を満足している。
x=0 …(4)
0.05≦y≦0.15 …(5)
(iii)VサイトにTi及びZrの双方が含有されている場合は、数式(6)〜(8)を満足している。
0.1≦x≦0.6 …(6)
0.05≦y≦0.15 …(7)
x+y≦0.3 …(8)
すなわち、SrVOは、4価のVイオンが酸素八面体の中央に位置するペロブスカイト型結晶構造を有しており、Pt等の金属と同程度の良導電性を有することから、金属材料の代替品として使用可能と考えられる。
しかしながら、Vイオンは、価数が5価で安定することから、SrVOを大気雰囲気で熱処理すると4価のVイオンが5価に酸化されてしまい、このためペロブスカイト構造を維持することができなくなり、抵抗率が上昇して導電性の低下を招くおそれがある。
そこで、本実施の形態では、上記数式(1)に示すように、配合モル比mの範囲を規定すると共に、4価で安定して存在するTi及びZrのうちの少なくとも一方を上述した所定範囲内でVの一部を置換する形態でVサイトに含有させている。そして、これによりVイオンがペロブスカイト構造から離脱することなく安定して配位すると考えられ、耐酸化性を向上させることが可能となる。したがって、大気雰囲気下で熱処理(焼成処理)を行っても酸化されるのを抑制でき、その結果、熱処理を行っても低抵抗率を維持することができ、所望の良導電性を有する導電性磁器組成物を得ることができる。
次に、配合モル比m、及びTi、Zrの各含有モル比x、yを上述の範囲に規定した理由を述べる。
(1)配合モル比m
Vサイトに対するSrサイトの配合モル比mは、化学量論組成では1.00であるが、該配合モル比mは化学量論組成に限定されるものではなく、必要に応じて変動させることが可能である。
しかしながら、配合モル比mが0.90未満になると、ペロブスカイト構造以外の異相が磁器組成物中に生じ易くなり、このため抵抗率が増加し、好ましくない。
一方、配合モル比mが1.10を超えると、化学量論組成からの偏移が大きくなって過度にSrサイトリッチとなり、焼結性が低下し緻密な焼結体を得ることができなくなるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、上記数式(1)で示すように、配合モル比mを0.90〜1.10に規定している。
(2)Ti及びZrのうちのTiを含有させる場合
Tiは、5価で安定するVとは異なり、4価で安定して存在することから、Vの一部をTiで置換させてVサイトに固溶させることにより、結晶構造が安定化し、大気雰囲気で熱処理(焼成処理)を行ってもペロブスカイト構造を維持でき、耐酸化性が向上し、熱処理を行っても抵抗率を低く維持することができると考えられる。
しかしながら、Ti及びZrのうちのTiのみをVサイト中に含有させる場合(y=0)、上述した作用効果を得るためには、Tiの含有モル比xは、0.1以上は必要である。
一方、Tiの含有モル比xが0.6を超えると、Tiの含有量が過度に多くなり、耐酸化性は確保できるものの、Vの含有モル比が相対的に少なくなることから、抵抗率自体の増加を招いて導電性が低下し、好ましくない。
そこで、本実施の形態では、上記数式(2)で示すように、Ti及びZrのうちのTiを含有させる場合は、Tiの含有モル比xを0.1〜0.6に規定している。
(3)Ti及びZrのうちのZrを含有させる場合
Zrも、Tiと同様、4価で安定して存在することから、Vの一部をZrで置換させてVサイトに固溶させることにより、結晶構造が安定化し、大気雰囲気で熱処理(焼成処理)を行ってもペロブスカイト構造を維持でき、耐酸化性が向上し、熱処理を行っても抵抗率を低く維持することができると考えられる。
しかしながら、Ti及びZrのうちのZrのみをVサイト中に含有させる場合(x=0)、上述した作用効果を得るためには、Zrの含有モル比yは、0.05以上は必要である。
一方、Zrの含有モル比yが0.15を超えると、Zrの含有量が過度に多くなり、焼結性が低下して緻密な焼結体を得ることができなくなるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、上記数式(5)で示すように、Ti及びZrのうちのZrを含有させる場合は、Zrの含有モル比yを0.05〜0.15としている。
(4)Ti及びZrの双方を含有させる場合
Ti及びZrはいずれも4価で安定することから、双方を含有させることによっても結晶構造が安定化し、耐酸化性を向上させることができることから抵抗率を低く維持することが可能である。
そして、この場合も上記(2)、(3)で述べたのと同様の理由から、数式(6)、(7)に示すようにTiの含有モル比xを0.1〜0.6、Zrの含有モル比yを0.05〜0.15とする必要がある。
しかしながら、数式(6)、(7)を満足しても、その合計モル比(x+y)が0.30を超えると、Ti及びZrの含有モル量が過剰となってVの含有モル量が相対的に少なくなる。このため耐酸化性は確保できても抵抗率が大きくなり、所望の導電性を有する導電性磁器組成物を得るのが困難となる。
そこで、本実施の形態では、Ti及びZrの双方を含有させる場合は、数式(6)〜(8)に示すように、(a)Tiの含有モル比xが0.1〜0.6、(b)Zrの含有モル比yが0.05〜0.15、(c)Ti及びZrの各含有モル比の合計モル比(x+y)が0.30以下の三要件を満足するようにしている。
このように本導電性磁器組成物は、主成分が、ペロブスカイト型結晶構造を有するSrVO系化合物で形成された導電性磁器組成物であって、配合モル比mは、上記数式(1)を満足し、VサイトにTi及びZrのうちのTiが含有される場合は、数式(2)、(3)を満足し、VサイトにTi及びZrのうちのZrが含有される場合は、数式(4)、(5)を満足し、VサイトにTi及びZrの双方が含有される場合は、数式(6)〜(8)を満足しているので、導電性磁器組成物は、低抵抗率を有し、また、耐酸化性を向上することから大気雰囲気で熱処理(焼成処理)を行っても所望の低抵抗率を有する金属材料と遜色のない良導電性の導電性磁器組成物を得ることができる。
さらに、本発明は、上記一般式(A)で示される主成分に対し、2価のSrに対しドナーとして作用する希土類元素Reや4価のVに対しドナーとして作用する遷移金属元素Mを副成分として微量含有させるのも好ましい。このように微量の希土類元素Reや遷移金属元素Mを主成分に添加することにより、熱処理を行っても抵抗値の増加をより効果的に抑制でき、更には使用時の抵抗値の温度変化を抑制でき、温度変化に依存しない高品質の導電性磁器組成物を得ることができる。
この場合、導電性磁器組成物は、一般式(B)で表すことができる。
100Sr(V1-x-yTiZr)O+αRe+βM …(B)
ここで、希土類元素Re及び遷移金属元素Mの含有量は、熱処理による抵抗値の増加や抵抗値の温度変化を抑制できる程度であれば、特に限定されるものではなく、例えば希土類元素Re及び遷移金属元素Mの総計(α+β)が主成分100モル部に対し2モル部以下に設定することができる。
希土類元素Re及び遷移金属元素Mの存在形態は、特に限定されるものではないが、SrやVに対してドナーとして作用するのが好ましく、希土類元素Reは主としてSrサイトに固溶し、遷移金属元素Mは主としてVサイトに固溶しているのが好ましい。
そして、このような希土類元素Reとしては、特に限定されるものではないが、比較的入手が容易なLa、Ce、Pr、Sm、Nd、Gd等を使用することができる。
また、遷移金属元素Mについても、Vに対しドナーとして作用するのであれば特に限定されるものではなく、例えば、Nb、Ta、W、Mo等を使用することができる。
次に、上記導電性磁器組成物の製造方法を詳述する。
まず、セラミック素原料としてSr化合物(例えば、SrCO等)、V化合物(例えば、VO、VとVとの混合物等)、Ti化合物(例えば、TiO等)、Zr化合物(例えば、ZrO等)、必要に応じて希土類化合物(例えば、La等)、遷移金属化合物(例えば、Nb等)を準備する。そして、一般式(A)で表される焼成後の導電性磁器組成物が、数式(1)〜(8)を満足するように、所望する最終形態に応じてセラミック素原料を秤量する。
次いで、この秤量物をボールミル等の粉砕機に投入して粉砕・混合した後、1050〜1150℃程度の温度で還元雰囲気下、仮焼処理を行い、その後粉砕し、SrVO系化合物からなる導電性セラミック原料粉末を得る。すなわち、上記秤量物を大気雰囲気下で仮焼すると、Vが溶解してペロブスカイト構造を形成できなくなるおそれがある。このため還元雰囲気で仮焼処理を行い、上述した導電性セラミック原料粉末を得る。
次に、この導電性セラミック原料粉末を有機バインダ、可塑剤及び有機溶媒と共に上記粉砕機に投入し、湿式で混合し、セラミックスラリーを作製する。そして、このセラミックスラリーをドクターブレード法等の成形加工法を使用してシート成形し、導電性シートを作製する。
次に、この導電性シートを複数枚積層し、加熱・圧着してセラミック積層体を作製する。次いで、このセラミック積層体を所定寸法に切断した後、大気雰囲気下、300℃程度の温度で脱バインダ処理を行った後、大気雰囲気下、1300〜1400℃の温度で2時間程度、焼成処理を行い、これにより導電性磁器組成物を作製する。
このように本導電性磁器組成物は、Vの一部を所定量のTi及び/又はZrで置換し、必要に応じて所定量の希土類元素Reや遷移金属元素Mを含有させているので、金属材料と同程度の低い抵抗率を維持しつつ大気雰囲気での焼成に耐え得る耐酸化性の良好な導電性磁器組成物を得ることができる。
そして、この導電性磁器組成物を主成分とした導電部材を得ることにより、耐酸化性を有し、抵抗率が低く良導電性を有する各種電子デバイスの実現が可能である。
この場合、本導電性磁器組成物は、導電部材の主成分(例えば、95wt‰以上)を形成していればよく、抵抗率や抵抗温度係数に影響を与えない程度の添加物を必要に応じて添加してもよい。
図1は、上記導電部材を使用したセラミック電子部品としての積層セラミックコンデンサの一実施の形態を複式的に示す断面図である。
この積層セラミックコンデンサは、BaTiO系化合物で形成されたセラミック層1(1a〜1g)と上述した本発明の導電部材で形成された内部電極2(2a〜2f)とが交互に積層された部品素体3を有すると共に、該部品素体3の両端部には外部電極4a、4bが形成され、さらに該外部電極4a、4bの表面には第1のめっき皮膜5a、5b及び第2のめっき皮膜6a、6bがそれぞれ形成されている。
この積層セラミックコンデンサは、内部電極2a、2c、2eが外部電極4aと電気的に接続され、内部電極2b、2d、2fは外部電極4bと電気的に接続されている。そして、内部電極2a、2c、2eと内部電極2b、2d、2fとの対向面間で静電容量を形成している。
そして、本積層セラミックコンデンサでは、少なくとも内部電極2a〜2fが、本発明の上記導電部材で形成されているので、焼成処理を行ってもセラミック層1a〜1gと内部電極2a〜2fとの界面に金属酸化物等の不導体が形成されることもなく、内部電極2a〜2fを金属材料で形成した場合と遜色のない抵抗率が低く良導電性を有する耐酸化性が良好な内部電極2a〜2fを備えたセラミックコンデンサを実現することができる。
このセラミックコンデンサは、以下のようにして容易に作製することができる。まず、上述した方法で一般式(A)が数式(1)〜(8)を満足するように組成成分が調整された導電性シートを作製する。
また、誘電体シートを以下のようにして作製する。すなわち、BaCO、TiO等のセラミック素原料を準備して所定量秤量し、その後、秤量物を粉砕機に投入し、湿式で混合・粉砕した後、1000〜1100℃程度の温度で仮焼し、粉砕し、BaTiO系化合物からなる誘電体セラミック原料粉末を得る。次いで、この誘電体セラミック原料粉末を有機バインダ、可塑剤及び有機溶媒と共に上記粉砕機に役人して湿式混合し、セラミックスラリーを作製する。そして、このセラミックスラリーをドクターブレード法等の成形加工法を使用してシート成形し、誘電体シートを作製する。
次に、上記導電性シート及び上記誘電体シートをそれぞれ所定枚数ずつ交互に積層し、その後、加熱・圧着し、所定寸法に切断してセラミック積層体を得る。
そして、このセラミック積層体に大気雰囲気下、300℃程度の温度で脱バインダ処理を施し、有機バインダを燃焼させて除去した後、大気雰囲気下、1300〜1400℃の温度で2時間程度、焼成処理を行い、これにより部品素体3を作製する。
次いで、この部品素体3の両端面に外部電極用導電性ペーストを塗布し、焼付処理を行い、これにより外部電極4a、4bを形成する。
ここで、外部電極用導電性ペーストに含有される導電性材料についても、NiやCuを主成分とした卑金属材料の他、上記導電部材をペースト化して使用するのも好ましい。
また、セラミック積層体の両端面に外部電極用導電性ペーストを塗布した後、セラミック積層体と同時に焼成処理を施すことにより外部電極4a、4bを形成するのも好ましく、本導電部材は、このような外部電極の形成方法を採用する場合により効果的である。すなわち、外部電極4a、4bをセラミック積層体と同時焼成しても、焼成後の部品素体3と外部電極4a、4bとの間に金属酸化物が形成されることもなく、高品質・高性能の積層セラミックコンデンサを作製することが可能となる。
そして、最後に、めっき法や真空蒸着法等を使用して外部電極4a、4bの表面にNi、Cu、Ni−Cu合金等からなる第1のめっき皮膜5a、5bを形成し、さらに該第1のめっき皮膜5a、5bの表面にはんだやスズ等からなる第2のめっき皮膜6a、6bを形成し、これにより図1に示すような積層セラミックコンデンサが製造される。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本導電体磁器組成物は、主成分(例えば、97wt%以上)がSrVO系化合物であればよく、特性に影響を与えない範囲でSr等の異相が混入していてもよい。また、セラミック素原料についても炭酸塩や酸化物に限定されるものではなく、硝酸塩、水酸化物、有機酸塩、アルコキシド、キレート化合物等、適宜選択することができる。
さらに、上記実施の形態では、焼成処理を大気雰囲気で行っているが、H-N-HOガス等の還元雰囲気で行うことを妨げるものではない。
次に、本発明の実施例を具体的に説明する。
[試料の作製]
セラミック素原料としてSrCO、VO、TiO、ZrO、La、Nbを用意した。そして、焼成後に表1に示すような成分組成となるように、これらセラミック素原料を秤量した後、これら秤量物をボールミルに投入して湿式で混合粉砕し、体積含有量が3vol%のHを含有したN−Hの混合ガスからなる還元雰囲気下、1100℃で2時間、仮焼処理を行い、その後、粉砕し、一般式{100Sr(V1-x-yTiZr)O+αLa+βNb}で表される導電性セラミック原料粉末を作製した。
次に、この導電性セラミック原料粉末をポリビニルブチラール系の有機バインダ、可塑剤及び有機溶媒としてのエタノールと共にボールミルに投入し、湿式で混合し、これによりセラミックスラリーを作製した。そして、ドクターブレード法を使用し、セラミックスラリーをシート成形し、矩形形状の導電性シートを作製した。
次いで、この導電性シートを複敷枚積層し、加熱・圧着してセラミック積層体を得た。その後、このセラミック積層体を所定寸法に切断した後、大気雰囲気下、300℃に加熱して脱バインダ処理を行って有機バインダを燃焼・除去し、その後、酸素分圧が10-11〜10-12MPaに調整されたH−N−HOの混合ガスからなる還元性雰囲気下、1300〜1400℃の温度で2時間焼成処理を行い、 試料番号1〜24の試料を得た。
試料番号1〜24の各試料は、いずれも反りがなく、外形寸法は、長さ8mm、幅8mm、厚さ0.75mmの板状であった。
次いで、試料番号1〜24の各試料を溶解し、ICP−AES(誘導結合プラズマ−発光分光分析)法で元素分析を行ったところ、各試料は表1に示す成分組成を有することが確認された。
また、これら試料番号1〜24の各試料について、室温25℃でX線回折法を使用して構造解析を行ったところ、立方晶のペロブスカイト構造であることが確認された。
また、これら各試料のそれぞれについて、別途、大気雰囲気下、800℃で1時間熱処理を行った。
[試料の評価]
本実施例では、上述したように各試料について、仮焼処理のみならず焼成処理も還元雰囲気で行って作製し、焼成後に熱処理を行わなかった試料と熱処理を行った試料の双方の抵抗率を測定し、試料の耐酸化性を評価した。
すなわち、試料番号1〜24の各試料5個について、直流四端子ファン・デル・ポー(van der Pauw)法を使用し、熱処理前及び熱処理後における室温25℃での抵抗値を測定し、試料寸法から抵抗率を求めた。さらに、熱処理前の各試料については、100℃での抵抗値をも測定し、25℃及び100℃における抵抗値の測定結果から数式(9)に基づき、抵抗値の温度変化の指標となる抵抗温度係数α(10-3/℃)を求めた。
α=10(R100− R25)/R25(100−25)…(9)
ここで、R100は100℃における抵抗値(mΩ・cm)、R25は25℃における抵抗値(mΩ・cm)を示している。
表1は、試料番号1〜24の各試料における成分組成、室温における熱処理前後の抵抗率及び抵抗温度係数αの測定結果(5個の平均値)を示している。抵抗率は1mΩ・cm未満を「良」、1mΩ・cm以上を「不可」とした。
Figure 0006758597
試料番号1は、主成分中にTiもZrも含有していないため、熱処理前の還元雰囲気で焼成された段階では、抵抗率は0.042mΩ・cmと良好であるが、熱処理後は100000mΩ・cm以上となって抵抗率が極端に増加し、耐酸化性に劣ることが分かった。
試料番号5は、主成分中にTiが含有されているため、熱処理前後で抵抗率に変動はなく耐酸化性は確保できているものの、Tiの含有モル比xが0.85と過剰であるため、抵抗率が4.2mΩ・cmと大きくなった。
試料番号9は、主成分中にZrが含有されているものの、その含有モル比yが0.25と過剰であるため、焼結性に劣り、緻密な焼結体を得ることができず、抵抗率を測定することができなかった。
試料番号13は、Tiの含有モル比xが0.25、Zrの含有モル比yが0.15の割合でTi及びZrが主成分のVサイトに含まれているので、試料番号5と同様、耐酸化性は確保できるものの、TiとZrの合計モル比(x+y)が0.40であり、0.30を超えており、Vの含有モル量が相対的に少なくなることから、抵抗率は21mΩ・cmと大きくなった。
試料番号14も、試料番号13と略同様であり、Tiの含有モル比xが0.45、Zrの含有モル比yが0.05の割合でTi及びZrが主成分のVサイトに含まれているので、耐酸化性は確保できるものの、合計モル比(x+y)が0.50であり、0.30を超えていることから、抵抗率は6.3mΩ・cmと大きくなった。
試料番号20は、配合モル比mが0.80であり、過度にVサイトリッチとなり、異相が生成し、このため熱処理前でも抵抗率は1.5mΩ・cmと大きく、また耐酸化性にも劣り、熱処理後の抵抗率は100000mΩ・cm以上となって極端に増加することが分かった。
試料番号24は、配合モル比mが1.20であり、過度にSrサイトリッチとなって焼結性が劣り、緻密な焼結体を得ることができず、抵抗率を測定することができなかった。
これに対し試料番号2〜4、6〜8、10〜12、15〜19、及び21〜23は、いずれも本発明範囲内であるので、良好な耐酸化性を有し、熱処理前及び熱処理後のいずれにおいても抵抗率は1mΩ・cm未満と良好であり、また、抵抗温度係数αも絶対値換算で8.1(10-3/℃)以下であり、通常の使用温度である25℃〜100℃の間で抵抗の温度変化を十分に抑制できることが分かった。
また、本発明試料のうち、La及び/又はNbを所定範囲内で含有させた試料番号4、16〜19、及び21〜23は、La及びNbを含有させなかった試料番号2、3、6〜8、10〜12、及び15に比べ、熱処理前後における抵抗率の変動幅を抑制できることが分かった。
さらに、試料番号15と試料番号16〜19との対比から明らかなように、主成分100モル部に対し0.5〜2.0モル部のLa又はNbを含有させることにより、抵抗温度係数αを絶対値換算で低下させることができ、La及びNbには抵抗の温度変化の抑制作用があることが分かった。
磁器組成物であっても金属と同程度の低抵抗率を有し、耐酸化性の良好な導電性磁器組成物を実現し、積層セラミックコンデンサ等の各種セラミック電子部品の電極材料として利用できるようにする。
1a〜1g セラミック層
2a〜2f 内部電極
3 部品素体
4a、4b 外部電極

Claims (5)

  1. 主成分が、ペロブスカイト型結晶構造を有するSrVO系化合物で形成された導電性磁器組成物であって、
    前記Vサイトに対する前記Srサイトの配合モル比mは、0.90〜1.10であり、
    前記Vサイトは、Tiを含有すると共に、
    記Tiの含有量は、前記V及び前記Tiの総計に対し、モル比換算で0.1〜0.6であり、
    La、Ce、Pr、Sm、Nd、Gd、Nb、Ta、W、及びMoの群から選択された少なくとも1種を副成分として含有し、
    前記副成分の含有量は、前記主成分100モル部に対し2モル部以下であることを特徴とする導電性磁器組成物。
  2. 主成分が、ペロブスカイト型結晶構造を有するSrVO 系化合物で形成された導電性磁器組成物であって、
    前記Vサイトに対する前記Srサイトの配合モル比mは、0.90〜1.10であり、
    前記Vサイトは、Zr、又は、Zr及びTiが含有されると共に、
    前記Vサイトに前記Zrが含有される場合は、Zrの含有量は、前記V及び前記Zrの総計に対し、モル比換算で0.05〜0.15であり、
    前記Vサイトに前記Ti及び前記Zrの双方が含有される場合は、前記Tiの含有量は、前記V、前記Ti及び前記Zrの総計に対し、モル比換算で0.1〜0.6であり、前記Zrの含有量は、前記V、Ti及び前記Zrの総計に対し、モル比換算で0.05〜0.15であり、かつ前記Ti及び前記Zrの含有量合計が、前記V、前記Ti及び前記Zrの総計に対し、モル比換算で0.3以下であることを特徴とする導電性磁器組成物。
  3. La、Ce、Pr、Sm、Nd、Gd、Nb、Ta、W、及びMoの群から選択された少なくとも1種を副成分として含有し、
    前記副成分の含有量は、前記主成分100モル部に対し2モル部以下であることを特徴とする請求項記載の導電性磁器組成物。
  4. 主成分が、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の導電性磁器組成物で形成されていることを特徴とする導電部材。
  5. 内部電極とセラミック層とが交互に積層された部品素体の表面に外部電極が形成されたセラミック電子部品であって、
    少なくとも前記内部電極が、請求項記載の導電部材で形成されていることを特徴とするセラミック電子部品。
JP2016099439A 2016-05-18 2016-05-18 導電性磁器組成物、導電部材、及びセラミック電子部品 Active JP6758597B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016099439A JP6758597B2 (ja) 2016-05-18 2016-05-18 導電性磁器組成物、導電部材、及びセラミック電子部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016099439A JP6758597B2 (ja) 2016-05-18 2016-05-18 導電性磁器組成物、導電部材、及びセラミック電子部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017206406A JP2017206406A (ja) 2017-11-24
JP6758597B2 true JP6758597B2 (ja) 2020-09-23

Family

ID=60414858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016099439A Active JP6758597B2 (ja) 2016-05-18 2016-05-18 導電性磁器組成物、導電部材、及びセラミック電子部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6758597B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116082055B (zh) * 2023-01-18 2023-09-26 潮州三环(集团)股份有限公司 一种拼接陶瓷及其制备方法与应用

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01100026A (ja) * 1987-10-13 1989-04-18 Canon Inc 金属酸化物材料
JPH06342659A (ja) * 1993-06-01 1994-12-13 Ngk Insulators Ltd リチウム電池のカソード材料
JP2000269463A (ja) * 1999-03-19 2000-09-29 Toshiba Corp 半導体記憶装置
JP5032721B2 (ja) * 2001-04-03 2012-09-26 富士通株式会社 導電性電極材料、電極部品、静電偏向器及び荷電粒子ビーム露光装置
KR101912263B1 (ko) * 2011-10-04 2018-10-30 삼성전기 주식회사 적층 세라믹 전자 부품 및 그 제조 방법
US9525179B2 (en) * 2013-03-13 2016-12-20 University Of Maryland, College Park Ceramic anode materials for solid oxide fuel cells

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017206406A (ja) 2017-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5862983B2 (ja) 圧電セラミック電子部品、及び圧電セラミック電子部品の製造方法
JP5067401B2 (ja) 誘電体セラミックおよびその製造方法ならびに積層セラミックコンデンサ
JP6881433B2 (ja) 誘電体組成物、誘電体素子、電子部品及び積層電子部品
WO2017163845A1 (ja) 誘電体組成物、誘電体素子、電子部品及び積層電子部品
JP5761627B2 (ja) 誘電体セラミック及び積層セラミックコンデンサ
EP3191427B1 (en) Dielectric composition, dielectric element, electronic component and laminated electronic component
WO2017163844A1 (ja) 誘電体組成物、誘電体素子、電子部品及び積層電子部品
EP3097064B1 (en) Dielectric composition, dielectric element, electronic component and laminated electronic component
TWI642074B (zh) Multilayer ceramic capacitor
EP3097063B1 (en) Dielectric composition, dielectric element, electronic component and laminated electronic component
WO2018062084A1 (ja) 誘電体磁器組成物、及びセラミックコンデンサ
WO2010098033A1 (ja) 誘電体セラミックおよび積層セラミックコンデンサ
WO2014167754A1 (ja) 誘電体セラミック、及び積層セラミックコンデンサ
WO2014010376A1 (ja) 積層セラミックコンデンサおよびその製造方法
JP2020152622A (ja) 誘電体組成物および電子部品
JP2006041392A (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP6758597B2 (ja) 導電性磁器組成物、導電部材、及びセラミック電子部品
JP4029170B2 (ja) 負特性サーミスタの製造方法
JP6102405B2 (ja) 誘電体磁器組成物、および誘電体素子
CN112955980B (zh) Ni糊及层叠陶瓷电容器
WO2011002021A1 (ja) 半導体セラミックおよび正特性サーミスタ
JP4984958B2 (ja) 積層型サーミスタおよびその製造方法
JP7047912B2 (ja) 電子素子
WO2016006498A1 (ja) 固体電解質、及び積層型電子部品、並びに積層型電子部品の製造方法
JP5354185B2 (ja) 誘電体セラミック及びその製造方法、並びに積層セラミックコンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200816

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6758597

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150