JP6756050B2 - タイヤ組立システム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のステーションに対してドラムを位置決めするためのタイヤ組立システム及びその方法に関する。
EP2 746 035A1は、移動行路の2つのループ、及び各移動行路に移動可能に取り付けられる複数のキャリッジハウジングを備えるタイヤ組立システムを開示する。キャリッジハウジングは、フルステージタイヤ組立ドラム及びブレーカ及びトレッドドラムを備える。タイヤ組立システムはさらに、それらループの各々に関連する複数の固定された部品適用ステーションを含む。システムは、ループに沿って移動するキャリッジハウジングが、固定された適用ステーションと連続的に係合し、各固定された適用ステーションにおいて部品を受け取るように設計される。
EP2 687 358B1は、車両用タイヤを製造するための方法を開示しており、この方法では、複数のベルトドラムが、開始位置から複数のさらなる位置へと長方形又は円形の軌道に沿って連続的に移動される。各位置に、材料層の巻き上げ又はトレッドの形成のようなタイヤ組立動作を実施するためのステーションが設けられる。
既知のタイヤ組立システム及び既知の方法に内在する短所は、いくつかのタイヤ組立動作が、他の動作よりも完了に時間がかかり得ることである。ゆえに、1つのステーションが既に終了している一方で、別のステーションはそれのタイヤ組立動作を依然として進行中であり得る。ドラムは、最も遅いタイヤ組立動作が完了するまで、さらに前進することができない。よって全タイヤ組立システムの効率はそれの最も遅いステーションに依存する。
本発明の目的は、複数のステーションに対して複数の移動可能なドラムを位置決めするためのタイヤ組立システム及び方法を提供することであり、そこでタイヤ組立の効率を改善することができる。
第1の態様によれば、本発明は、第1のドラム、第2のドラム、並びに当該第1のドラム及び当該第2のドラムにタイヤ組立動作を実施するための複数の第1のステーションを備えるタイヤ組立システムに関し、ここにおいて、タイヤ組立システムはさらに、第1の支持部、第1の支持部に対して第1のドラムを運搬する第1の運搬装置、第2の支持部、及び第2の支持部に対して第2のドラムを運搬する第2の運搬装置を備え、第1の運搬装置は、複数の第1のステーションに対して第1のドラムを位置決めするために第1の位置決め平面上を第1の支持部に沿って移動可能であり、第2の運搬装置は、複数の第1のステーションに対して第2のドラムを位置決めするために同じ第1の位置決め平面上を第2の支持部に沿って移動可能であり、第1の支持部は、第1の位置決め平面の下方から第1の運搬装置を支持するように配置され、第2の支持部は、第1の位置決め平面の上方から第2の運搬装置を吊り下げるように配置される。
第1の位置決め平面に関して「下方から」及び「上方から」が、当該第1の位置決め平面に対して直角又は垂直な方向(direction transverse or perpendicular to)と解釈されることは本出願全体から明らかとなる。
例えば第1の位置決め平面の下方から及び第1の位置決め平面の上方から、のように、異なる水平位置から第1のドラムを支持すること及び第2のドラムを吊り下げることによって、第1のドラム及び第2のドラムはすれ違うことがより容易になることができる。ゆえに、第1のドラム及び第2のドラムは同じ位置決め平面上を移動されることができ、及び他方のドラムの動作を邪魔することなく及び/又は他方のドラムの動作と干渉することなく、他方のドラムによって占有されていない何れのステーションも訪れることができる。その結果、第1のドラム及び第2のドラムは互いにタイヤ組立動作の終了を待つ必要がなく、且つ当該それぞれのドラム上に組み立てられることになるタイヤ部品のレシピに従ってそれらステーションをより効率的に使用するために、複数のステーションのうちの何れのものにも互いに独立して移動することができる。
本発明によって解決される問題は、複数のステーションに対して複数のドラムを位置決めするためのタイヤ組立システムにおけるタイヤ組立の効率を如何に改善するかである。EP2 746 035A1は、全てが上方から吊り下げられている複数の移動可能なドラムを開示する。EP2 687 358B1は、全てが下方から支持されている複数の移動可能なドラムを開示する。WO2016/005852A1は、XYZマニピュレータによって上方から支持される単一の移動可能ドラムを開示する。しかしながら、WO2016/005852A1は単に、複数のサービサに対して当該単一の移動可能ドラムを位置決めすることを目的としている。WO2016/005852A1は、複数のステーションに対して複数の移動可能ドラムを位置決めするためのタイヤ組立システムの効率を改善するための解決策をそれが提供することを、暗示も示唆もしていない。XYZマニピュレータは、EP2 746 035A1及びEP2 687 358B1に開示されたトラックシステムと明らかに両立しない。本発明の啓発は、タイヤ組立システムにおける移動可能な複数のドラムが、同じエリア上を移動する及び/又は同じ第1の複数のステーションのうちの任意のもの又は全てに移動することができるままで、異なる方法で独立して支持され得る/吊り下げられ得る、ということであり、それにより効率の相当な改善が可能となった。
好ましい実施形態では、第1の運搬装置及び第1のドラムは、第1の位置決め平面上で、第2の支持部の下を横断するように配置される。ゆえに、第2の支持部は第1の運搬装置及び第1のドラムの当該動きを妨げない。よって第1のドラムは、第1の位置決め平面に留まりながら、第2の支持部の一方の側から第2の支持部の反対の側に移動されることができる。
別の好ましい実施形態では、第2の運搬装置及び第2のドラムは、第1の位置決め平面上で、第1の支持部の上を横断するように配置される。ゆえに、第1の支持部は第2の運搬装置及び第2のドラムの当該動きを妨げない。よって第2のドラムは、第1の位置決め平面に留まりながら、第1の支持部の一方の側から第1の支持部の反対の側に移動されることができる。
さらなる実施形態では、第1の運搬装置は、第1の位置決め平面に平行な第1の方向に移動可能であり、ここにおいて、第2の運搬装置は、同じ第1の方向に移動可能である。より好ましくは、第1の運搬装置は、第1の位置決め平面に平行で、且つ第1の方向に対して直角又は垂直な第2の方向に移動可能であり、ここにおいて、第2の運搬装置は、同じ第2の方向に移動可能である。ゆえに、第1の運搬装置及び第2の運搬装置は、互いに干渉することなく同じ方向に移動されることができる。
別の実施形態では、第1の運搬装置は、第1の支持部に沿って、第2のドラムによって占有されていない複数の第1のステーションのうちの何れの第1のステーションにも移動可能であり、ここにおいて、第2の運搬装置は、第2の支持部に沿って、第1のドラムによって占有されていない複数の第1のステーションのうちの何れの第1のステーションにも移動可能である。ゆえに、第2のドラムは、第1のドラムが訪れることのできる第1のステーションのうちの何れか又は全てを訪れることができ、第1のドラムは、第2のドラムが訪れることのできる第1のステーションのうちの何れか又は全てを訪れることができる。唯一の制限は、それらドラムのうちの一方は、複数の第1のステーションのうちの、その瞬間に他方のドラムによって占有されているステーションには訪れることができないことである。
さらなる実施形態では、タイヤ組立システムは、第1のドラム及び第2のドラムの位置決めを制御するための位置決めユニットを備え、ここにおいて、位置決めユニットは、第1のドラムと第2のドラムとの衝突を防ぐようにプログラムされる。例えば、位置決めユニットは、第1のドラムと第2のドラムとが衝突しないように第1のドラム及び第2のドラムが辿る軌道を計算するように配置され得る。代替的に、第1のドラム及び第2のドラムは、オペレータによって位置決めユニットを通じて手動で制御され得、その場合には、位置決めユニットは、第1のドラムと第2のドラムとの衝突をもたらす可能性のあるオペレータからの命令を受け入れない可能性がある。
その実施形態では、位置決めユニットは、第1のドラムによって占有される第1の安全区域及び第2のドラムによって占有される第2の安全区域を用いてプログラムされるように配置され、ここにおいて、位置決めユニットは、第1の安全区域と第2の安全区域とがオーバーラップしないように第1のドラム及び第2のドラムの位置決めを制御するように配置される。各安全区域は、衝突を防ぐだけでなく、互いにドラムの近接を防ぐために、第1のドラム又は第2のドラムの輪郭の周囲に、他方のドラムの安全区域から自由に保たれるマージンを含み得る。
そのさらなる実施形態では、第1のドラム及び第2のドラムのうちの少なくとも一方には、第1のドラム及び第2のドラムのうちの他方の近接を検出するための1つ又は複数のセンサが設けられ、ここにおいて、位置決めユニットは、1つ又は複数のセンサに動作可能に接続され、当該1つ又は複数のセンサから受信される信号に基づいて、第1のドラム及び第2のドラムの位置決めを制御するように配置される。1つ又は複数のセンサを設けることによって、位置制御は、自動的及び/又は自発的に動作することができる。
別の実施形態では、タイヤ組立システムは、それぞれ第1のドラム及び第2のドラムを機械的、液圧的、空気圧的、電気的及び/又は電子的に制御するための第1の制御線及び第2の制御線を備え、ここにおいて、第1の制御線は、第1の位置決め平面の下方から第1のドラムに導かれ、第2の制御線は、第1の位置決め平面の上方から第2のドラムに導かれる。第1の位置決め平面の異なる側からドラムへと別々に制御線を誘導することによって、当該制御線が、互いに対してドラムの動作及び/又は動きと干渉することを防ぐことができる。
第1の位置決め平面の「下方から」及び「上方から」が明確にされる必要がある範囲において、好ましい実施形態では、第1の支持部は、第1の位置決め平面の下方から、第1の位置決め平面に対して直角又は垂直な方向に第1の運搬装置を支持するように配置され、ここにおいて、第2の支持部は、第1の位置決め平面の上方から、第1の位置決め平面に対して直角又は垂直な方向に第2の運搬装置を吊り下げるように配置されることに留意されたい。
別の実施形態では、第1の支持部及び第2の支持部は、第1の位置決め平面外に配置される。ゆえに、それぞれ異なる水平位置から第1のドラムは支持され第2のドラムは吊り下げられることができ、ここでそれら水平位置は、第1の位置決め平面の水平位置にはない。
好ましくは、第1の位置決め平面は水平又は事実上水平である。ゆえに、第1の運搬装置及び第2の運搬装置は、それぞれ、互いに独立して、水平な第1の位置決め平面の下方から支持されながら、及び水平な第1の位置決め平面の上方から吊り下げられながら、同じ第1の位置決め平面で動作するそれらのそれぞれのドラムと共に水平に移動されることができる。
さらなる実施形態では、第1のドラム、第2のドラム、及び複数の第1のステーションは、第1のタイヤ組立エリアに配置され、ここにおいて、タイヤ組立システムは、第3のドラム、第4のドラム、並びに当該第3のドラム及び当該第4のドラムにタイヤ組立動作を実施するための複数の第2のステーションを有する第2のタイヤ組立エリアを備え、ここにおいて、タイヤ組立システムはさらに、第1のタイヤ組立エリアと第2のタイヤ組立エリアとの間でタイヤ部品を移送するための1つ又は複数の移送部材を備える。それらタイヤ組立エリアは、同じ又は異なる機能性を有し得る。例えば、第1のタイヤ組立エリアは、ベルト及びトレッドパッケージの組立専用であり得、一方、他方のタイヤ組立エリアは、カーカスを同時に組み立てるように配置され得る。
その実施形態では、タイヤ組立システムは、第3の支持部、第3の支持部に対して第3のドラムを運搬する第3の運搬装置、第4の支持部、及び第4の支持部に対して第4のドラムを運搬する第4の運搬装置を備え、ここにおいて、第3の運搬装置は、複数の第2のステーションに対して第3のドラムを位置決めするために第2の位置決め平面上を第3の支持部に沿って移動可能であり、第4の運搬装置は、複数の第2のステーションに対して第4のドラムを位置決めするために同じ第2の位置決め平面上を第4の支持部に沿って移動可能であり、第3の支持部は、第2の位置決め平面の下方から第3の運搬装置を支持するように配置され、第4の支持部は、第2の位置決め平面の上方から第4の運搬装置を吊り下げるように配置される。ゆえに、第3のドラム及び第4のドラムは、第1のドラム及び第2のドラムが第1のステーションのうちの何れか又は全てに互いに独立して移動されることができるのと同じように、第2のステーションのうちの何れにも互いに独立して移動されることができる。第1のドラム及び第2のドラムに関して前に説明したものと同じ技術的利点がここでも適用される。
そのさらなる実施形態では、第2の位置決め平面は、第1の位置決め平面と平行であるか又は同一平面上にある。ゆえに、第1のドラム、第2のドラム、第3のドラム、及び第4のドラムは、同一平面上の位置決め平面を移動されることができ、よって1つ又は複数の移送部材のうちの1つにおける移送が容易となる。
第2の態様によれば、本発明は、前述のタイヤ組立システムを使用して複数の第1のステーションに対して第1のドラム及び第2のドラムを位置決めするための方法に関し、ここにおいて、この方法は、複数の第1のステーションに対して第1のドラムを位置決めするために第1の位置決め平面上で第1の支持部に沿って第1の運搬装置を移動させるステップと、複数の第1のステーションに対して第2のドラムを位置決めするために同じ第1の位置決め平面上で第2の支持部に沿って第2の運搬装置を移動させるステップと、を備え、ここにおいて、第1の支持部は、第1の位置決め平面の下方から第1の運搬装置を支持し、第2の支持部は、第1の位置決め平面の上方から第2の運搬装置を吊り下げる。
方法は、前述のタイヤ組立システム及びそれの実施形態の使用に関する。ゆえに、方法及びそれの対応する実施形態は同じ技術的な利点を有し、それは以下では繰り返されない。
方法の好ましい実施形態では、第1の位置決め平面上の第1の運搬装置及び第1のドラムは、第2の支持部の下を横断する。
方法のさらなる好ましい実施形態では、第1の位置決め平面上の第2の運搬装置及び第2のドラムは、第1の支持部の上を横断する。
さらなる実施形態では、方法は、第1の位置決め平面に平行な第1の方向に第1の運搬装置を移動させるステップと、同じ第1の方向に第2の運搬装置を移動させるステップとを備える。
その実施形態では、方法はさらに、第1の位置決め平面に平行で、且つ第1の方向に対して直角又は垂直な第2の方向に第1の運搬装置を移動させるステップと、同じ第2の方向に第2の運搬装置を移動させるステップとを備える。
別の実施形態では、方法はさらに、第1のドラムによって占有される第1の安全区域及び第2のドラムによって占有される第2の安全区域を画定するステップと、第1の安全区域と第2の安全区域とがオーバーラップしないように第1のドラム及び第2のドラムを位置決めするステップとを備える。
第1の位置決め平面の「下方から」及び「上方から」が明確にされる必要がある範囲において、好ましい実施形態では、第1の支持部は、第1の位置決め平面の下方から、第1の位置決め平面に対して直角又は垂直な方向に第1の運搬装置を支持し、ここにおいて、第2の支持部は、第1の位置決め平面の上方から、第1の位置決め平面に対して直角又は垂直な方向に第2の運搬装置を吊り下げることに留意されたい。
別の実施形態では、第1の支持部及び第2の支持部は、第1の位置決め平面外に配置される。
好ましくは、第1の位置決め平面は水平又は事実上水平である。
方法のさらなる実施形態では、第1のドラム、第2のドラム、及び複数の第1のステーションは、第1のタイヤ組立エリアに配置され、ここにおいて、タイヤ組立システムは、第3のドラム、第4のドラム、並びに当該第3のドラム及び当該第4のドラムにタイヤ組立動作を実施するための複数の第2のステーションを有する第2のタイヤ組立エリアを備え、ここにおいて、方法は、第1のタイヤ組立エリアと第2のタイヤ組立エリアとの間でタイヤ部品を移送するステップを備える。
その実施形態では、タイヤ組立システムは、第3の支持部、第3の支持部に対して第3のドラムを運搬する第3の運搬装置、第4の支持部、及び第4の支持部に対して第4のドラムを運搬する第4の運搬装置を備え、ここにおいて、方法はさらに、複数の第2のステーションに対して第3のドラムを位置決めするために第2の位置決め平面上で第3の支持部に沿って第3の運搬装置を移動させるステップと、複数の第2のステーションに対して第4のドラムを位置決めするために同じ第2の位置決め平面上で第4の支持部に沿って第4の運搬装置を移動させるステップと、を備え、ここにおいて、第3の支持部は、第2の位置決め平面の下方から第3の運搬装置を支持し、第4の支持部は、第2の位置決め平面の上方から第4の運搬装置を吊り下げる。
別の実施形態では、方法は、第1のドラム及び第2のドラムのうちの一方を待機ゾーンへと移動させるステップを備え、ここにおいて、待機ゾーンのロケーションは、それら第1のドラム及び第2のドラムのうちの他方が、待機ゾーンにおけるドラムによって邪魔されることなく、全ての第1のステーションに移動されることができるように選ばれる。
本明細書に説明される及び示される様々な態様及び特徴は、可能な限り個別に適用されることができる。これらの個々の態様、特に添付の従属請求項に説明される態様及び特徴は、分割特許出願の対象とすることができる。
本発明は、添付の概略図に示される例示的な実施形態に基づいて説明される。
図1は、第1のドラム、第2のドラム、並びに当該第1のドラム及び当該第2のドラムにタイヤ組立動作を実施するための複数の第1のステーションを有するタイヤ組立システムの、第1のタイヤ組立エリアの等角図を示す。 図2は、第3のドラム、第4のドラム、並びに当該第3のドラム及び当該第4のドラムにタイヤ組立動作を実施するための複数の第2のステーションを有する第2のタイヤ組立エリアを含む、図1のタイヤ組立システムの上面図を示す。 図3は、第1のドラム及び第2のドラムの位置決めの制御中の当該第1のドラム及び当該第2のドラムの上面図を示す。
発明の詳細な説明
図1及び図2は、本発明の例示的な実施形態によるタイヤ組立システム1を示す。
図1及び図2に示されるように、タイヤ組立システム1は、第1のドラム21、第2のドラム22、並びに当該第1のドラム21及び当該第2のドラム22にタイヤ組立動作を実施するための複数の第1のステーションS1を有する第1のタイヤ組立エリアA1を備える。図2に示されるように、タイヤ組立システム1は、オプションとして、第3のドラム23、第4のドラム24、及び複数の第2のステーションS2を有する第2のタイヤ組立エリアA2を備え得る。各ステーションにおいて、タイヤ組立システム1には、ドラム21〜24のうちの1つに1つ又は複数のタイヤ部品を適用するためのアプリケータが設けられる。アプリケータは、サービサ、部品メーカ、ストリップ巻き付けユニット又は移送装置を備えるグループのうちの1つであり得る。第1のステーションS1及び/又は第2のステーションS2の数は、異なるタイヤ組立ニーズに合うように様々に都合良く選ばれ得る。ステーションS1、S2は、異なる機能を有するか又は異なるパラメータを伴って同じ機能を有することができる。
図1に最もよく示されているように、タイヤ組立システム1は、地面又は床Fに対して第1のドラム21を支持するための第1の支持部31を備える。本質的に、第1のドラム21は、床F上に「立つ」ドラムと考えることができる。この例示的な実施形態では、第1の支持部31は、床F上を第1の方向Xに相互に平行に延在する2本のレールによって形成される。レールは、床Fに固定して取り付けられ得る又は接続され得る。タイヤ組立システム1はさらに、第1のドラム21を第1の支持部31に対して運搬する第1のハウジング、キャリッジ又は運搬装置41を備える。第1の運搬装置41は、複数の第1のステーションS1のうちの任意のステーションに対して第1のドラム21を位置決めするために、第1の位置決め平面P1において、第1の支持部31上を、第1の支持部31に沿って、又は第1の支持部31に対して移動可能である。第1の支持部31は、第1の位置決め平面P1外に配置される。言い換えれば、第1の支持部31は、第1の位置決め平面P1を横断しない又は第1の位置決め平面P1と交差しない。より具体的には、第1の支持部31は、第1の位置決め平面P1に対して直角又は垂直な方向に、第1の位置決め平面P1の下方に第1の位置決め平面P1から間隔を空けて、配置される。
タイヤ組立システム1はさらに、天井C、又は天井と同様の方法で床Fから間隔を空けられた構造から、第2のドラム22を支持する又は吊り下げるための第2の支持部32を備える。この例示的な実施形態では、第2の支持部32は、天井Cに沿って及び/又は床Fから間隔を空けて第1の方向Xに相互に平行に延在する2本のレールによって形成される。タイヤ組立システム1は、第2の支持部32に対して第2のドラム22を運搬する第2のハウジング、キャリッジ、又は運搬装置42を備える。特に、第2の運搬装置42は、複数の第1のステーションS1のうちの任意のステーションに対して第2のドラム22を位置決めするために第1のドラム21と同じ第1の位置決め平面P1上を第2の支持部32に沿って移動可能である。本質的に、第2のドラム22は、天井Cから「吊る」されたドラムと考えることができる。第2の支持部32は、第1の位置決め平面P1外に配置される。言い換えれば、第2の支持部32は、第1の位置決め平面P1を横断しない又は第1の位置決め平面P1と交差しない。より具体的には、第2の支持部32は、第1の位置決め平面Pに対して直角又は垂直な方向に、第1の位置決め平面P1の上方に第1の位置決め平面P1から間隔を空けて、配置される。
第1の運搬装置41及び第2の運搬装置42の両方は、第1の位置決め平面P1と平行な第1の方向Xに独立して移動可能である。第1の運搬装置41及び第2の運搬装置42はさらに、第1の位置決め平面P1に平行で、且つ第1の方向Xに対して直角又は垂直な第2の方向Yに、独立して移動可能である。第1の位置決め平面P1は、好ましくは水平又は事実上水平である。ゆえに、第1の方向X及び第2の方向Yは水平方向である。特に、第1の方向X及び第2の方向Yは、XYZ座標系の、水平に延びる相互に直交する2つの軸と平行である。第1の位置決め平面P1に対して直角又は垂直な方向は、垂直方向Vである。好ましくは、第1の運搬装置41及び第2の運搬装置42は各々、それぞれのXY駆動装置51、52を通じてそれぞれ第1の支持部31及び第2の支持部32に移動可能に接続される。
図2に概略的に示されているように、第1の運搬装置41及び当該第1の運搬装置41によって運搬される第1のドラム21は、第2のドラム22によって占有されていない、第1の位置決め平面P内の何れの位置にも移動されることができる。同様に、第2の運搬装置42及び当該第2の運搬装置42によって運搬される第2のドラム22は、第1のドラム21によって占有されていない、第1の位置決め平面P内の何れの位置にも移動されることができる。
図2は、第1の運搬装置41が辿る、可能性のある第1の軌道T1、及び第2の運搬装置42が辿る第2の軌道T2を示す。これらの軌道はランダムに選ばれることができることに留意されたい。第1のドラム21及び第2のドラム22は、他のドラム(1つ又は複数)21、22から独立して、及び/又はそれ自体のレシピに従った任意の順序又はシーケンスで、異なる第1のステーションS1に沿って移動され得る。第1のドラム21及び第2のドラム22が第1の方向Xにおいてすれ違う必要があるとき、オペレータは単純に、第1のドラム21及び第2のドラム22を、それらが第2の方向Yにおいて間隔を空けられるように位置決めすることができる。間隔を空けられた第1のドラム21及び第2のドラム22はその後にすれ違うことができる。そのような通過の間に、第1の運搬装置41及び第1のドラム21は、第1の位置決め平面P1上で、第2の支持部32の下を横断するように配置される。同時に、第2の運搬装置42及び第2のドラム22は、第1の位置決め平面P1上で、第1の支持部31の上を横断するように配置される。
要約すると、第1の支持部31は、第1の位置決め平面P1の下方から第1の運搬装置41を支持するように配置され、第2の支持部32は、第1の位置決め平面P1の上方から第2の運搬装置42を支持する又は吊り下げるように配置される。第1の位置決め平面P1に関して「下方から」及び「上方から」とは、当該第1の位置決め平面P1に対して直角又は垂直な方向、例えば、図1に示されるような垂直方向Vと解釈されることは本出願全体から明らかとなる。これは、第1の運搬装置41が第2の支持部32の下で当該第2の支持部32から独立して移動されることができ、第2の運搬装置42が第1の支持部31の上で当該第1の支持部31から独立して移動されることができる、という技術的利点を提供する。より具体的には、第1のドラム21及び第2のドラム22がそれぞれ第1の運搬装置41及び第2の運搬装置42のみによって支持されるとき、それらは、第1の位置決め平面P1の下方及び上方に延在する支持部材31、32から独立して当該第1の位置決め平面P1上ですれ違うことができる。
図1に概略的に示されているように、タイヤ組立システム1は、第1のドラム21及び第2のドラム22をそれぞれ機械的、液圧的、空気圧的、電気的及び/又は電子的に制御するための第1の制御線61及び第2の制御線62を備える。第1の制御線61は、第1の位置決め平面P1の下方から第1のドラム21に導かれ、第2の制御線62は、第1の位置決め平面P1の上方から第2のドラム22に導かれる。ゆえに、第1のドラム21に関連する第1の制御線61は、第2のドラム22に関連する第2の制御線62から完全に自由に保たれることができる。
図1及び図2に概略的に示されているように、タイヤ組立システム1には、第1のドラム21と、第2のドラム22と、第1のドラム21及び第2のドラム22の位置決めを制御するためのそれらのそれぞれのXY駆動装置51、52とに動作可能に接続された位置決めユニット5が設けられる。当該位置決めユニット5は、第1のドラム21と第2のドラム22との衝突を防ぐようにプログラムされる。図3に示されるように、位置決めユニット5は、例えば、第1のドラム21によって占有される第1の安全区域Z1及び第2のドラム22によって占有される第2の安全区域Z2を用いてプログラムされ得る。位置決めユニット5はそして、第1の安全区域Z1と第2の安全区域Z2とがオーバーラップしないように第1のドラム21及び第2のドラム22の位置決めを制御するように配置される。追加的に又は代替的に、第1のドラム21及び第2のドラム22のうちの少なくとも一方には、それら第1のドラム21及び第2のドラム22のうちの他方の近接を検出するための1つ又は複数のセンサ9が設けられることができる。後者の場合、位置決めユニット5は、1つ又は複数のセンサ9に動作可能に接続され、当該1つ又は複数のセンサ9から受信される信号に基づいて、第1のドラム21及び第2のドラム22の位置決めを制御するように配置される。
オプションとして、各タイヤ組立エリアA1、A2には、ドラム21、22のうちの一方がアクティブな状態を維持する間、ドラム21、22のうちの他方を待機(parking)させるための待機ゾーン(示されていない)が設けられ得る。待機ゾーンのロケーションは、アクティブなドラム21、22が、待機ゾーンにおける非アクティブなドラム21、22によって邪魔されずに、当該タイヤ組立エリアA1、A2中の全てのステーションS1、S2に移動することができるように選ばれる。当該待機ゾーンは、アクティブなドラム21、22が待機ゾーンに入る危険なしに非アクティブなドラム21、22にメンテナンスを行うために、オペレータによってアクセス可能であり得る。ゆえに、タイヤ組立システム1は、メンテナンス中であっても、少なくとも部分的に動作状態のままとなることができる。
図2に示されるように、第3のドラム23及び第4のドラム24は、第1のドラム21及び第2のドラム22が互いに独立して移動するのと同じように、互いに独立して移動可能である。特に、タイヤ組立システム1は、第3の支持部33、第3の支持部33に対して第3のドラム23を運搬する第3のハウジング、キャリッジ又は運搬装置43、第4の支持部34、及び第4の支持部34に対して第4のドラム24を運搬する第4のハウジング、キャリッジ又は運搬装置44を備える。第3の運搬装置43は、複数の第2のステーションS2に対して第3のドラム23を位置決めするために第2の位置決め平面P2上を第3の支持部33に沿って移動可能である。好ましくは、第2の位置決め平面P2は、第1の位置決め平面P1と平行であるか又は同一平面上にある。第4の運搬装置44は、複数の第2のステーションS2に対して第4のドラム24を位置決めするために同じ第2の位置決め平面P2上を第4の支持部34に沿って移動可能である。第3の運搬装置43及び第4の運搬装置44の両方は、第1の方向Xに移動可能である。第3の運搬装置43及び第4の運搬装置44はさらに、第2の方向Yに移動可能である。好ましくは、第3の運搬装置43及び第4の運搬装置44は各々、それぞれのXY駆動装置53、54を通じてそれぞれ第3の支持部33及び第4の支持部34に移動可能に接続される。
第1の支持部31及び第2の支持部32と同様に、第3の支持部33は、第2の位置決め平面P2の下方から第3の運搬装置43を支持するように配置され、一方第4の支持部34は、第2の位置決め平面P2の上方から第4の運搬装置44を支持する又は吊り下げるように配置される。
図2は、第3の運搬装置43が辿る、可能性のある第3の軌道T3及び第4の運搬装置44が辿る第4の軌道T4を示す。再度、これらの軌道はランダムに選ばれることができる。第3のドラム23及び第4のドラム24は、他のドラム(1つ又は複数)23、24から独立して、及び/又はそれ自体のレシピに従った任意の順序又はシーケンスで、異なる第2のステーションS2に沿って移動され得る。第3の運搬装置43及び第3のドラム23は、第2の位置決め平面P2上で、第4の支持部34の下を横断するように配置される。同時に、第4の運搬装置44及び第4のドラム24は、第2の位置決め平面P2上で、第3の支持部33の上を横断するように配置される。
タイヤ組立システム1はさらに、第1のタイヤ組立エリアA1と第2のタイヤ組立エリアA2との間でタイヤ部品を移送するための1つ又は複数の移送部材71、72を備える。移送部材71、72は、好ましくは1つ又は複数の移送リングによって形成される。さらに、タイヤ組立システム1は、完成した又はほぼ完成したタイヤを第1のタイヤ組立エリアA1又は第2のタイヤ組立エリアA2から受け取る及び排出するタイヤ取出し部材8を備え得る。
本発明によるタイヤ組立システム1の柔軟性の増大の結果として、タイヤ組立システム1は、単一ステージ並びにマルチステージのタイヤ組立、カーカス組立、ベルト及びトレッドパッケージの組立、成形、及び/又はドラムに関わる実質的に如何なる他のタイヤ組立動作にも、使用されることができる。ドラム21〜24又はステーションS1、S2の設定を変えることなく、異なるタイヤが同時に又は連続的に組み立てられることができる。
上述の説明は、好ましい実施形態の動作を例示するために含まれており、本発明の適用範囲を限定するように意図するものではないことは理解されるべきである。上記の説明から、当業者には、本発明の範囲がさらに包含する多くの変形が明らかであろう。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] 第1のドラム、第2のドラム、並びに前記第1のドラム及び前記第2のドラムにタイヤ組立動作を実施するための複数の第1のステーションを備えるタイヤ組立システムであって、前記タイヤ組立システムは、第1の支持部、前記第1の支持部に対して前記第1のドラムを運搬する第1の運搬装置、第2の支持部、及び前記第2の支持部に対して前記第2のドラムを運搬する第2の運搬装置をさらに備え、前記第1の運搬装置は、前記複数の第1のステーションに対して前記第1のドラムを位置決めするために第1の位置決め平面上を前記第1の支持部に沿って移動可能であり、前記第2の運搬装置は、前記複数の第1のステーションに対して前記第2のドラムを位置決めするために同じ第1の位置決め平面上を前記第2の支持部に沿って移動可能であり、前記第1の支持部は、前記第1の位置決め平面の下方から前記第1の運搬装置を支持するように配置され、前記第2の支持部は、前記第1の位置決め平面の上方から前記第2の運搬装置を吊り下げるように配置される、
タイヤ組立システム。
[2] 前記第1の運搬装置及び前記第1のドラムは、前記第1の位置決め平面上で、前記第2の支持部の下を横断するように配置される、[1]に記載のタイヤ組立システム。
[3] 前記第2の運搬装置及び前記第2のドラムは、前記第1の位置決め平面上で、前記第1の支持部の上を横断するように配置される、[1]又は[2]に記載のタイヤ組立システム。
[4] 前記第1の運搬装置は、前記第1の位置決め平面と平行な第1の方向に移動可能であり、前記第2の運搬装置は、同じ第1の方向に移動可能である、[1]〜[3]のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システム。
[5] 前記第1の運搬装置は、前記第1の位置決め平面に平行で、且つ前記第1の方向に対して直角又は垂直な第2の方向に移動可能であり、前記第2の運搬装置は、同じ第2の方向に移動可能である、[4]に記載のタイヤ組立システム。
[6] 前記第1の運搬装置は、前記第1の支持部に沿って、前記第2のドラムによって占有されていない前記複数の第1のステーションのうちの何れの第1のステーションにも移動可能であり、前記第2の運搬装置は、前記第2の支持部に沿って、前記第1のドラムによって占有されていない前記複数の第1のステーションのうちの何れの第1のステーションにも移動可能である、[1]〜[5]のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システム。
[7] 前記タイヤ組立システムは、前記第1のドラム及び前記第2のドラムの前記位置決めを制御するための位置決めユニットを備え、前記位置決めユニットは、前記第1のドラムと前記第2のドラムとの衝突を防ぐようにプログラムされる、[1]〜[6]のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システム。
[8] 前記位置決めユニットは、前記第1のドラムによって占有される第1の安全区域及び前記第2のドラムによって占有される第2の安全区域を用いてプログラムされるようになされ、前記位置決めユニットは、前記第1の安全区域と前記第2の安全区域とがオーバーラップしないように前記第1のドラム及び前記第2のドラムの前記位置決めを制御するようになされる、[7]に記載のタイヤ組立システム。
[9] 前記第1のドラム及び前記第2のドラムのうちの少なくとも一方には、前記第1のドラム及び前記第2のドラムのうちの他方の近接を検出するための1つ又は複数のセンサが設けられ、前記位置決めユニットは、前記1つ又は複数のセンサに動作可能に接続され、前記1つ又は複数のセンサから受信される信号に基づいて、第1のドラム及び前記第2のドラムの前記位置決めを制御するようになされる、[7]に記載のタイヤ組立システム。
[10] 前記タイヤ組立システムは、前記第1のドラム及び前記第2のドラムをそれぞれ機械的、液圧的、空気圧的、電気的及び/又は電子的に制御するための第1の制御線及び第2の制御線を備え、前記第1の制御線は、前記第1の位置決め平面の下方から前記第1のドラムに導かれ、前記第2の制御線は、前記第1の位置決め平面の上方から前記第2のドラムに導かれる、[1]〜[9]のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システム。
[11] 前記第1の支持部は、前記第1の位置決め平面の下方から、前記第1の位置決め平面に対して直角又は垂直な方向に前記第1の運搬装置を支持するように配置され、前記第2の支持部は、前記第1の位置決め平面の上方から、前記第1の位置決め平面に対して直角又は垂直な方向に前記第2の運搬装置を吊り下げるように配置される、[1]〜[10]のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システム。
[12] 前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、前記第1の位置決め平面外に配置される、[1]〜[11]のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システム。
[13] 前記第1の位置決め平面は水平又は事実上水平である、[1]〜[12]のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システム。
[14] 前記第1のドラム、前記第2のドラム、及び前記複数の第1のステーションは、第1のタイヤ組立エリアに配置され、前記タイヤ組立システムは、第3のドラム、第4のドラム、並びに前記第3のドラム及び前記第4のドラムにタイヤ組立動作を実施するための複数の第2のステーションを有する第2のタイヤ組立エリアを備え、前記タイヤ組立システムはさらに、前記第1のタイヤ組立エリアと前記第2のタイヤ組立エリアとの間でタイヤ部品を移送するための1つ又は複数の移送部材を備える、[1]〜[13]のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システム。
[15] 前記タイヤ組立システムは、第3の支持部、前記第3の支持部に対して前記第3のドラムを運搬する第3の運搬装置、第4の支持部、及び前記第4の支持部に対して前記第4のドラムを運搬する第4の運搬装置を備え、前記第3の運搬装置は、前記複数の第2のステーションに対して前記第3のドラムを位置決めするために第2の位置決め平面上を前記第3の支持部に沿って移動可能であり、前記第4の運搬装置は、前記複数の第2のステーションに対して前記第4のドラムを位置決めするために同じ第2の位置決め平面上を前記第4の支持部に沿って移動可能であり、前記第3の支持部は、前記第2の位置決め平面の下方から前記第3の運搬装置を支持するように配置され、前記第4の支持部は、前記第2の位置決め平面の上方から前記第4の運搬装置を吊り下げるように配置される、[14]に記載のタイヤ組立システム。
[16] 前記第2の位置決め平面は、前記第1の位置決め平面と平行であるか又は同一平面上にある、[15]に記載のタイヤ組立システム。
[17] [1]〜[16]のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システムを使用して、複数の第1のステーションに対して第1のドラム及び第2のドラムを位置決めするための方法であって、前記方法は、前記複数の第1のステーションに対して前記第1のドラムを位置決めするために前記第1の位置決め平面上で前記第1の支持部に沿って前記第1の運搬装置を移動させるステップと、前記複数の第1のステーションに対して前記第2のドラムを位置決めするために同じ第1の位置決め平面上で前記第2の支持部に沿って前記第2の運搬装置を移動させるステップと、を備え、前記第1の支持部は、前記第1の位置決め平面の下方から前記第1の運搬装置を支持し、前記第2の支持部は、前記第1の位置決め平面の上方から前記第2の運搬装置を吊り下げる、方法。
[18] 前記第1の位置決め平面上の前記第1の運搬装置及び前記第1のドラムは、前記第2の支持部の下を横断する、[17]に記載の方法。
[19] 前記第1の位置決め平面上の前記第2の運搬装置及び前記第2のドラムは、前記第1の支持部の上を横断する、[17]又は[18]に記載の方法。
[20] 前記方法は、前記第1の位置決め平面と平行な第1の方向に前記第1の運搬装置を移動させるステップと、同じ第1の方向に前記第2の運搬装置を移動させるステップとを備える、[17]〜[19]のうちの何れか一項に記載の方法。
[21] 前記方法はさらに、前記第1の位置決め平面と平行で、且つ前記第1の方向に対して直角又は垂直な第2の方向に前記第1の運搬装置を移動させるステップと、同じ第2の方向に前記第2の運搬装置を移動させるステップとを備える、[20]に記載の方法。
[22] 前記方法はさらに、前記第1のドラムによって占有される第1の安全区域及び前記第2のドラムによって占有される第2の安全区域を画定するステップと、前記第1の安全区域と前記第2の安全区域とがオーバーラップしないように前記第1のドラム及び前記第2のドラムを位置決めするステップとを備える、[17]〜[21]のうちの何れか一項に記載の方法。
[23] 前記第1の支持部は、前記第1の位置決め平面の下方から前記第1の位置決め平面に対して直角又は垂直な方向に前記第1の運搬装置を支持し、前記第2の支持部は、前記第1の位置決め平面の上方から前記第1の位置決め平面に対して直角又は垂直な方向に前記第2の運搬装置を吊り下げる、[17]〜[22]のうちの何れか一項に記載の方法。
[24] 前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、前記第1の位置決め平面外に配置される、[17]〜[23]のうちの何れか一項に記載の方法。
[25] 前記第1の位置決め平面は水平又は事実上水平である、[17]〜[24]のうちの何れか一項に記載の方法。
[26] 前記第1のドラム、前記第2のドラム、及び前記複数の第1のステーションは、第1のタイヤ組立エリアに配置され、前記タイヤ組立システムは、第3のドラム、第4のドラム、並びに前記第3のドラム及び前記第4のドラムにタイヤ組立動作を実施するための複数の第2のステーションを有する第2のタイヤ組立エリアを備え、前記方法は、前記第1のタイヤ組立エリアと前記第2のタイヤ組立エリアとの間でタイヤ部品を移送するステップを備える、[17]〜[25]のうちの何れか一項に記載の方法。
[27] 前記タイヤ組立システムは、第3の支持部、前記第3の支持部に対して前記第3のドラムを運搬する第3の運搬装置、第4の支持部、及び前記第4の支持部に対して前記第4のドラムを運搬する第4の運搬装置を備え、前記方法はさらに、前記複数の第2のステーションに対して前記第3のドラムを位置決めするために第2の位置決め平面上で前記第3の支持部に沿って前記第3の運搬装置を移動させるステップと、前記複数の第2のステーションに対して前記第4のドラムを位置決めするために同じ第2の位置決め平面上で前記第4の支持部に沿って前記第4の運搬装置を移動させるステップと、を備え、ここにおいて、前記第3の支持部は、前記第2の位置決め平面の下方から前記第3の運搬装置を支持し、前記第4の支持部は、前記第2の位置決め平面の上方から前記第4の運搬装置を吊り下げる、[26]に記載の方法。
[28] 前記方法は、前記第1のドラムと前記第2のドラムのうちの一方を待機ゾーンへと移動させるステップを備え、前記待機ゾーンのロケーションは、前記第1のドラムと前記第2のドラムのうちの他方が前記待機ゾーンにおける前記一方のドラムによって邪魔されることなく、前記第1のステーションのすべてに移動されることができるように選ばれる、[17]〜[27]のうちの何れか一項に記載の方法。

Claims (28)

  1. 第1のドラム、第2のドラム、並びに前記第1のドラム及び前記第2のドラムにタイヤ組立動作を実施するための複数の第1のステーションを備えるタイヤ組立システムであって、前記タイヤ組立システムは、第1の支持部、前記第1の支持部に対して前記第1のドラムを運搬する第1の運搬装置、第2の支持部、及び前記第2の支持部に対して前記第2のドラムを運搬する第2の運搬装置をさらに備え、前記第1の運搬装置は、前記複数の第1のステーションに対して前記第1のドラムを位置決めするために第1の位置決め平面上を前記第1の支持部に沿って移動可能であり、前記第2の運搬装置は、前記複数の第1のステーションに対して前記第2のドラムを位置決めするために同じ第1の位置決め平面上を前記第2の支持部に沿って移動可能であり、前記第1の支持部は、前記第1の位置決め平面の下方から前記第1の運搬装置を支持するように配置され、前記第2の支持部は、前記第1の位置決め平面の上方から前記第2の運搬装置を吊り下げるように配置される、
    タイヤ組立システム。
  2. 前記第1の運搬装置及び前記第1のドラムは、前記第1の位置決め平面上で、前記第2の支持部の下を横断するように配置される、請求項1に記載のタイヤ組立システム。
  3. 前記第2の運搬装置及び前記第2のドラムは、前記第1の位置決め平面上で、前記第1の支持部の上を横断するように配置される、請求項1又は2に記載のタイヤ組立システム。
  4. 前記第1の運搬装置は、前記第1の位置決め平面と平行な第1の方向に移動可能であり、前記第2の運搬装置は、同じ第1の方向に移動可能である、請求項1〜3のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システム。
  5. 前記第1の運搬装置は、前記第1の位置決め平面に平行で、且つ前記第1の方向に対して直角又は垂直な第2の方向に移動可能であり、前記第2の運搬装置は、同じ第2の方向に移動可能である、請求項4に記載のタイヤ組立システム。
  6. 前記第1の運搬装置は、前記第1の支持部に沿って、前記第2のドラムによって占有されていない前記複数の第1のステーションのうちの何れの第1のステーションにも移動可能であり、前記第2の運搬装置は、前記第2の支持部に沿って、前記第1のドラムによって占有されていない前記複数の第1のステーションのうちの何れの第1のステーションにも移動可能である、請求項1〜5のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システム。
  7. 前記タイヤ組立システムは、前記第1のドラム及び前記第2のドラムの前記位置決めを制御するための位置決めユニットを備え、前記位置決めユニットは、前記第1のドラムと前記第2のドラムとの衝突を防ぐようにプログラムされる、請求項1〜6のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システム。
  8. 前記位置決めユニットは、前記第1のドラムによって占有される第1の安全区域及び前記第2のドラムによって占有される第2の安全区域を用いてプログラムされるようになされ、前記位置決めユニットは、前記第1の安全区域と前記第2の安全区域とがオーバーラップしないように前記第1のドラム及び前記第2のドラムの前記位置決めを制御するようになされる、請求項7に記載のタイヤ組立システム。
  9. 前記第1のドラム及び前記第2のドラムのうちの少なくとも一方には、前記第1のドラム及び前記第2のドラムのうちの他方の近接を検出するための1つ又は複数のセンサが設けられ、前記位置決めユニットは、前記1つ又は複数のセンサに動作可能に接続され、前記1つ又は複数のセンサから受信される信号に基づいて、第1のドラム及び前記第2のドラムの前記位置決めを制御するようになされる、請求項7に記載のタイヤ組立システム。
  10. 前記タイヤ組立システムは、前記第1のドラム及び前記第2のドラムをそれぞれ機械的、液圧的、空気圧的、電気的又は電子的に制御するための第1の制御線及び第2の制御線を備え、前記第1の制御線は、前記第1の位置決め平面の下方から前記第1のドラムに導かれ、前記第2の制御線は、前記第1の位置決め平面の上方から前記第2のドラムに導かれる、請求項1〜9のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システム。
  11. 前記第1の支持部は、前記第1の位置決め平面の下方から、前記第1の位置決め平面に対して直角又は垂直な方向に前記第1の運搬装置を支持するように配置され、前記第2の支持部は、前記第1の位置決め平面の上方から、前記第1の位置決め平面に対して直角又は垂直な方向に前記第2の運搬装置を吊り下げるように配置される、請求項1〜10のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システム。
  12. 前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、前記第1の位置決め平面外に配置される、請求項1〜11のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システム。
  13. 前記第1の位置決め平面は水平である、請求項1〜12のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システム。
  14. 前記第1のドラム、前記第2のドラム、及び前記複数の第1のステーションは、第1のタイヤ組立エリアに配置され、前記タイヤ組立システムは、第3のドラム、第4のドラム、並びに前記第3のドラム及び前記第4のドラムにタイヤ組立動作を実施するための複数の第2のステーションを有する第2のタイヤ組立エリアを備え、前記タイヤ組立システムはさらに、前記第1のタイヤ組立エリアと前記第2のタイヤ組立エリアとの間でタイヤ部品を移送するための1つ又は複数の移送部材を備える、請求項1〜13のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システム。
  15. 前記タイヤ組立システムは、第3の支持部、前記第3の支持部に対して前記第3のドラムを運搬する第3の運搬装置、第4の支持部、及び前記第4の支持部に対して前記第4のドラムを運搬する第4の運搬装置を備え、前記第3の運搬装置は、前記複数の第2のステーションに対して前記第3のドラムを位置決めするために第2の位置決め平面上を前記第3の支持部に沿って移動可能であり、前記第4の運搬装置は、前記複数の第2のステーションに対して前記第4のドラムを位置決めするために同じ第2の位置決め平面上を前記第4の支持部に沿って移動可能であり、前記第3の支持部は、前記第2の位置決め平面の下方から前記第3の運搬装置を支持するように配置され、前記第4の支持部は、前記第2の位置決め平面の上方から前記第4の運搬装置を吊り下げるように配置される、請求項14に記載のタイヤ組立システム。
  16. 前記第2の位置決め平面は、前記第1の位置決め平面と平行であるか又は同一平面上にある、請求項15に記載のタイヤ組立システム。
  17. 請求項1〜16のうちの何れか一項に記載のタイヤ組立システムを使用して、複数の第1のステーションに対して第1のドラム及び第2のドラムを位置決めするための方法であって、前記方法は、前記複数の第1のステーションに対して前記第1のドラムを位置決めするために前記第1の位置決め平面上で前記第1の支持部に沿って前記第1の運搬装置を移動させるステップと、前記複数の第1のステーションに対して前記第2のドラムを位置決めするために同じ第1の位置決め平面上で前記第2の支持部に沿って前記第2の運搬装置を移動させるステップと、を備え、前記第1の支持部は、前記第1の位置決め平面の下方から前記第1の運搬装置を支持し、前記第2の支持部は、前記第1の位置決め平面の上方から前記第2の運搬装置を吊り下げる、方法。
  18. 前記第1の位置決め平面上の前記第1の運搬装置及び前記第1のドラムは、前記第2の支持部の下を横断する、請求項17に記載の方法。
  19. 前記第1の位置決め平面上の前記第2の運搬装置及び前記第2のドラムは、前記第1の支持部の上を横断する、請求項17又は18に記載の方法。
  20. 前記方法は、前記第1の位置決め平面と平行な第1の方向に前記第1の運搬装置を移動させるステップと、同じ第1の方向に前記第2の運搬装置を移動させるステップとを備える、請求項17〜19のうちの何れか一項に記載の方法。
  21. 前記方法はさらに、前記第1の位置決め平面と平行で、且つ前記第1の方向に対して直角又は垂直な第2の方向に前記第1の運搬装置を移動させるステップと、同じ第2の方向に前記第2の運搬装置を移動させるステップとを備える、請求項20に記載の方法。
  22. 前記方法はさらに、前記第1のドラムによって占有される第1の安全区域及び前記第2のドラムによって占有される第2の安全区域を画定するステップと、前記第1の安全区域と前記第2の安全区域とがオーバーラップしないように前記第1のドラム及び前記第2のドラムを位置決めするステップとを備える、請求項17〜21のうちの何れか一項に記載の方法。
  23. 前記第1の支持部は、前記第1の位置決め平面の下方から前記第1の位置決め平面に対して直角又は垂直な方向に前記第1の運搬装置を支持し、前記第2の支持部は、前記第1の位置決め平面の上方から前記第1の位置決め平面に対して直角又は垂直な方向に前記第2の運搬装置を吊り下げる、請求項17〜22のうちの何れか一項に記載の方法。
  24. 前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、前記第1の位置決め平面外に配置される、請求項17〜請求項23のうちの何れか一項に記載の方法。
  25. 前記第1の位置決め平面は水平である、請求項17〜24のうちの何れか一項に記載の方法。
  26. 前記第1のドラム、前記第2のドラム、及び前記複数の第1のステーションは、第1のタイヤ組立エリアに配置され、前記タイヤ組立システムは、第3のドラム、第4のドラム、並びに前記第3のドラム及び前記第4のドラムにタイヤ組立動作を実施するための複数の第2のステーションを有する第2のタイヤ組立エリアを備え、前記方法は、前記第1のタイヤ組立エリアと前記第2のタイヤ組立エリアとの間でタイヤ部品を移送するステップを備える、請求項17〜25のうちの何れか一項に記載の方法。
  27. 前記タイヤ組立システムは、第3の支持部、前記第3の支持部に対して前記第3のドラムを運搬する第3の運搬装置、第4の支持部、及び前記第4の支持部に対して前記第4のドラムを運搬する第4の運搬装置を備え、前記方法はさらに、前記複数の第2のステーションに対して前記第3のドラムを位置決めするために第2の位置決め平面上で前記第3の支持部に沿って前記第3の運搬装置を移動させるステップと、前記複数の第2のステーションに対して前記第4のドラムを位置決めするために同じ第2の位置決め平面上で前記第4の支持部に沿って前記第4の運搬装置を移動させるステップと、を備え、ここにおいて、前記第3の支持部は、前記第2の位置決め平面の下方から前記第3の運搬装置を支持し、前記第4の支持部は、前記第2の位置決め平面の上方から前記第4の運搬装置を吊り下げる、請求項26に記載の方法。
  28. 前記方法は、前記第1のドラムと前記第2のドラムのうちの一方を待機ゾーンへと移動させるステップを備え、前記待機ゾーンのロケーションは、前記第1のドラムと前記第2のドラムのうちの他方が前記待機ゾーンにおける前記一方のドラムによって邪魔されることなく、前記第1のステーションのすべてに移動されることができるように選ばれる、請求項17〜27のうちの何れか一項に記載の方法。
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