JP6753669B2 - 埋設回路を備えるプリント配線板の製造方法及びその製造方法で得られるプリント配線板 - Google Patents

埋設回路を備えるプリント配線板の製造方法及びその製造方法で得られるプリント配線板 Download PDF

Info

Publication number
JP6753669B2
JP6753669B2 JP2015515311A JP2015515311A JP6753669B2 JP 6753669 B2 JP6753669 B2 JP 6753669B2 JP 2015515311 A JP2015515311 A JP 2015515311A JP 2015515311 A JP2015515311 A JP 2015515311A JP 6753669 B2 JP6753669 B2 JP 6753669B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper foil
layer
carrier
wiring board
printed wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015515311A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2015076372A1 (ja
Inventor
歩 立岡
歩 立岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Publication of JPWO2015076372A1 publication Critical patent/JPWO2015076372A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6753669B2 publication Critical patent/JP6753669B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/10Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
    • H05K3/20Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern by affixing prefabricated conductor pattern
    • H05K3/205Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern by affixing prefabricated conductor pattern using a pattern electroplated or electroformed on a metallic carrier
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0011Working of insulating substrates or insulating layers
    • H05K3/0014Shaping of the substrate, e.g. by moulding
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/02Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which the conductive material is applied to the surface of the insulating support and is thereafter removed from such areas of the surface which are not intended for current conducting or shielding
    • H05K3/022Processes for manufacturing precursors of printed circuits, i.e. copper-clad substrates
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/03Conductive materials
    • H05K2201/0332Structure of the conductor
    • H05K2201/0364Conductor shape
    • H05K2201/0376Flush conductors, i.e. flush with the surface of the printed circuit
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/09Shape and layout
    • H05K2201/09009Substrate related
    • H05K2201/09118Moulded substrate
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2203/00Indexing scheme relating to apparatus or processes for manufacturing printed circuits covered by H05K3/00
    • H05K2203/03Metal processing
    • H05K2203/0376Etching temporary metallic carrier substrate
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4644Manufacturing multilayer circuits by building the multilayer layer by layer, i.e. build-up multilayer circuits
    • H05K3/4682Manufacture of core-less build-up multilayer circuits on a temporary carrier or on a metal foil

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

本件発明は、埋設回路を備えるプリント配線板の製造方法及びその製造方法で得られプリント配線板に関する。特に、配線幅が30μm以下の回路形成に好適なプリント配線板の製造に関する。
従来から、プリント配線板の配線密度を向上させ、プリント配線板の薄層化・軽量化を行うことが試みられてきている。そして、近年はプリント配線板に搭載する半導体製品等の端子幅も狭小化してきており、その端子幅に適合したプリント配線板の回路幅及び配線ピッチが要求されている。
このような微細回路の形成可能な技術として、コアレスビルドアップ法を採用する技術が提案されている(特許文献1)。特許文献1には、耐熱金属層を備えるキャリア箔付銅箔を用いて、コアレスビルドアップ法で多層プリント配線板を製造した場合でも、当該耐熱金属層の除去が不要な多層プリント配線板の製造方法の提供を目的として、「少なくとも銅箔層/剥離層/耐熱金属層/キャリア箔」の4層を備えるキャリア箔付銅箔を用いて、当該キャリア箔付銅箔のキャリア箔の表面に絶縁層構成材を張り合わせた支持基板を得て、当該支持基板のキャリア箔付銅箔の銅箔層の表面にビルドアップ配線層を形成してビルドアップ配線層付支持基板とし、これを剥離層で分離して、多層積層板を得て、更に、当該多層積層板に必要な加工を施し、多層プリント配線板を得るという多層プリント配線板の製造方法。」等を採用している。
WO2012/133638号公報
このコアレスビルドアップ支持基板において、ビルドアップ外層回路層となる支持基板表面の銅箔層上の回路において、パターンめっき法で配線幅30μm以下の微細回路を形成した際、形成した回路の線幅均一性が損なわれ、回路の直線性が低下するという問題を有していた。
以上のことからコアレスビルドアップ支持基板の外層回路において、配線幅が30μm以下の微細回路が要求される場合でも、寸法精度及び直線性の高い回路形成の可能なプリント配線板の製造方法が求められてきた。
本発明に係るプリント配線板の製造方法及びプリント配線板を以下に示す。
A.プリント配線板の製造方法
本件出願に係るプリント配線板の製造方法は、キャリア付極薄銅箔と支持基板構成用の絶縁層構成材とで構成された支持基板を用いたプリント配線板の製造方法であって、以下の工程を含むことを特徴としており、少なくとも片面の外層回路が絶縁層構成材に埋設配置されているプリント配線板を得るためのものである。
キャリア付極薄銅箔の準備: 剥離層においてキャリアの引き剥がしが可能であり三次元表面構造解析顕微鏡を用いて得られるキャリア付極薄銅箔の極薄銅箔の外表面の凹凸に係る情報から、フィルタを用いて抽出したうねりに係る波形データの高低差の最大値(波形の最大ピーク高さと最大バレー深さの和)をWmaxとし、平均表面高さをIaとし、当該極薄銅箔の外表面の1cm角の範囲内において108μm×144μmの視野を6点選択して測定した平均値をWmax値及びIa値としたとき、当該極薄銅箔の外表面が、0.2μm≦Wmax≦1.3μmであり、且つ、0.08μm≦Ia≦0.43μmであるキャリア付極薄銅箔を準備する。
支持基板の準備工程: 当該キャリア付極薄銅箔を用いて、このキャリアの表面に支持基板構成用の絶縁層構成材を積層し、当該キャリア付極薄銅箔と支持基板構成用の絶縁層構成材とで構成された支持基板を準備する。
めっきレジストパターン形成工程: 当該支持基板のキャリア付極薄銅箔の極薄銅箔層の表面に、開口部を有するめっきレジストパターンを形成する。
銅めっき工程: 当該めっきレジストパターン付支持基板のめっきレジスト開口部に銅めっき層を形成して回路パターンを形成する。
めっきレジスト除去工程: 当該めっきレジストパターン及び回路パターン付支持基板から、めっきレジストを除去する。
プリント配線板構成部材の積層工程: 当該回路パターン付支持基板の回路パターン形成面に、プリント配線板構成部材を積層する。
支持基板の分離工程: 当該プリント配線板構成部材付積層体のキャリア付極薄銅箔の剥離層においてキャリアを引き剥がして分離して、キャリア付極薄銅箔の極薄銅箔層のみをプリント配線板構成部材付積層体側に残した極薄銅箔層付積層体とする。
極薄銅箔層のエッチング工程: 当該極薄銅箔層付積層体の外層にある極薄銅箔層を、短時間エッチングすることにより除去して、絶縁層構成材に埋設配置されている外層回路を備えるプリント配線板を得る。
B.プリント配線板
本件出願に係るプリント配線板は、上述のいずれかに記載のプリント配線板の製造方法で得られたことを特徴とする。
本件出願に係るプリント配線板の製造方法は、レジスト密着性及びパターン銅めっきの回路直線性に優れる極薄銅箔層を備えたキャリア付極薄銅箔が、コアレスビルドアップ支持基板の回路形成層に採用されるため、配線幅が30μm以下の微細回路であっても寸法精度と直線性に優れた微細回路をコアレスビルドアップ支持基板の表面に形成できる。さらに、この微細回路を絶縁層構造材に埋設した回路となすことで、絶縁層構造材に対する密着性が良好で、インピーダンスコントロールにも優れた外層回路を備えたコアレスビルドアップ配線板を得られる。
本件出願に係るプリント配線板の製造プロセスを説明するための模式図である。 本件出願に係るプリント配線板の製造プロセスを説明するための模式図である。 本件出願に係るプリント配線板の製造プロセスを説明するための模式図である。 本件出願に係るプリント配線板の製造プロセスを説明するための模式図である。
以下、本件出願に係る発明の実施の形態に関して、必要に応じて図面を参照しつつ、「プリント配線板の製造形態」と「プリント配線板の形態」とに分けて述べる。
A.プリント配線板の製造形態
本件出願に係るプリント配線板の製造方法は、キャリア付極薄銅箔と支持基板構成用の絶縁層構成材とで構成された支持基板を用いたプリント配線板の製造方法であり、以下の工程を含むことを特徴とする。そして、この製造方法にて得られるプリント配線板は、少なくとも片面の外層回路が絶縁層構成材に埋設配置されているものである。以下、工程毎に説明する。
キャリア付極薄銅箔の準備: 最初に、剥離層においてキャリアの引き剥がしが可能で、当該極薄銅箔の外表面が、0.2μm≦Wmax≦1.3μmであり、且つ、0.08μm≦Ia≦0.43μmであるキャリア付極薄銅箔を準備する。図1(A)に模式断面図として示したものがキャリア付極薄銅箔1である。ここで、極薄銅箔の外表面25とは、表面に露出した面のことである。このWmaxは、当該極薄銅箔層の表面にめっき法で形成する回路の直線性の点から1.3μm以下が好ましい。また、めっきレジストの密着性を良好とする点から、Wmaxは0.2μm以上が好ましい。そして、Wmaxとは、うねりの最大高低差であり、三次元表面構造解析顕微鏡を用いて得られるキャリア付極薄銅箔の極薄銅箔表面の凹凸に係る情報から、フィルタを用いて抽出したうねりに係る波形データの高低差の最大値(波形の最大ピーク高さと最大バレー深さの和)をいう。
次に、当該極薄銅箔の外表面の凹凸のIaは、めっきレジストの密着性の観点と、レジスト回路直線性の観点から0.08μm≦Ia≦0.43μmであることが好ましい。ここでIaとは、平均表面高さのことである。
以上に述べたWmax及びIaは、測定機器としてZygo New View 5032(Zygo社製)を、そして解析ソフトにはMetro Pro Ver.8.0.2を用い、低周波フィルタは11μmに設定して、以下のa)〜c)の手順において測定した。
a) キャリア付極薄銅箔の極薄銅箔の外表面を測定面として試料台に密着させて固定する。
b) キャリア付極薄銅箔の極薄銅箔の外表面の1cm角の範囲内において108μm×144μmの視野を6点選択して測定する。
c) その6箇所の測定点から得られた値の平均値を極薄銅箔の外表面のWmax値及びIa値として採用した。
支持基板の準備工程: この工程では、図1(A)に模式断面図として示した、当該キャリア付極薄銅箔1と支持基板構成用の絶縁層構成材5とで構成された支持基板S1を準備する。ここで、使用するキャリア付極薄銅箔には、「キャリア2/剥離層3/極薄銅箔層4」の層構成を備えるもの、又は、「キャリア2/剥離層3/耐熱金属層/極薄銅箔層4」の層構成を備えるものを用いることが好ましい。このような層構成を備えなることで、事後的にキャリアを引き剥がすことが容易となるからである。
ここで、極薄銅箔層4としては、キャリア2より薄いことが好ましい。具体的には極薄銅箔層4の厚さは、ピンホールの発生と、エッチング除去時のエッチング量ばらつきの低減の観点から、厚さ0.5μm〜5μmの銅箔層であることが好ましい。そして、この極薄銅箔層4は、電解法・無電解法等の液相法や、CVD等の化学気相反応法、スパッタリングや蒸着等の物理的手法のいずれの方法で形成されたものでも構わない。
そして、キャリアには、樹脂フィルムまたは、電解銅箔、若しくは圧延銅箔を用いることが好ましい。また、このキャリアの厚さは、ハンドリング時の剛性確保の点と、プレス積層時の平行度確保の点から、12μm〜70μmが好ましく、より好ましくは12μm〜35μmである。
次に、剥離層に関して述べる。剥離層としては、有機剥離層と無機剥離層とがある。無機剥離層を採用する場合、窒素含有化合物、硫黄含有化合物及びカルボン酸からなる群から選択される化合物の少なくとも一つ以上を含むものを採用することが好ましい。ここでいう窒素含有有機化合物には、置換基を有する窒素含有有機化合物を含んでいる。具体的には、窒素含有有機化合物としては、置換基を有するトリアゾール化合物である1,2,3−ベンゾトリアゾール、カルボキシベンゾトリアゾール、N’,N’−ビス(ベンゾトリアゾリルメチル)ユリア、1H−1,2,4−トリアゾール及び3−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール等を用いることが好ましい。そして、硫黄含有有機化合物としては、メルカプトベンゾチアゾール、チオシアヌル酸及び2−ベンズイミダゾールチオール等を用いることが好ましい。また、カルボン酸としては、特にモノカルボン酸を用いることが好ましく、中でもオレイン酸、リノール酸及びリノレン酸等を用いることが好ましい。これらの有機成分は、高温耐熱性に優れ、キャリアの表面に厚さ5nm〜60nmの被膜として形成できる。
そして、無機剥離層を採用する場合、無機成分としてNi、Mo、Co、Cr、Fe、Ti、W、P、カーボン又は、これらを主成分とする合金又は化合物からなる群から選択される少なくとも一種以上を用いて形成することが好ましい。これらの無機系接合界面層の場合、電着法、無電解法、物理蒸着法等の公知の手法を用い、任意の厚さで形成することが可能である。
そして、「キャリア2/剥離層3/耐熱金属層/極薄銅箔層4」の層構成の耐熱金属層(図示を省略)は、熱間プレス成形した際に起こる「キャリア2と極薄銅箔層4との間での相互拡散」を抑制して、キャリア2と極薄銅箔層4との焼き付きを防止して、その後のキャリア2の剥離が容易に行えるようにするものである。この耐熱金属層は、モリブデン、タンタル、タングステン、コバルト、ニッケル及びこれらの金属成分を含有する各種合金の群から選択して使用することが好ましい。しかしながら、ニッケル又はニッケル合金を用いて、耐熱金属層を形成することが最も好ましい。ニッケル又はニッケル合金の皮膜は、膜厚形成精度に優れ、耐熱特性も安定しているからである。なお、耐熱金属層の形成には、無電解法、電解法、スパッタリング蒸着、化学気相反応法等の物理蒸着手法を用いることも可能である。
以上の説明から把握できるキャリア付極薄銅箔を用いて、このキャリアの表面に支持基板構成用の絶縁層構成材を張り合わせる。即ち、「支持基板構成用の絶縁層構成材5/キャリア2/剥離層3/極薄銅箔層4」又は、「支持基板構成用の絶縁層構成材5/キャリア2/剥離層3/耐熱金属層/極薄銅箔層4」のいずれかの層構成を備える支持基板を準備する。このときに使用する支持基板構成用の絶縁層構成材5に関して特段の限定は無いが、プリプレグ・樹脂フィルム・接着剤付樹脂フィルム等の使用が想定できる。そして、張り合わせ方法に関しても、熱間プレス成形法、接着剤を用いた張り合わせ法等を任意に選択することが可能である。
めっきレジストパターン形成工程: この工程では、上述の支持基板のキャリア付極薄銅箔の極薄銅箔層の表面に、開口部を有するめっきレジストパターン10を形成し、図1(B)の模式断面図の如き「めっきレジストパターン付支持基板S2」を得る。このときに使用するめっきレジストとしては、ドライフィルム又は液体レジストを用いることが好ましい。露光解像度に優れており、微細回路を形成するという目的に合致するからである。これらを用いて、支持基板のキャリア付極薄銅箔の極薄銅箔層の表面を被覆する。そして、所望のめっきレジストパターンを露光して、現像して、図1(B)の「めっきレジストパターン付支持基板S2」を得る。なお、めっきレジストで支持基板のキャリア付極薄銅箔の極薄銅箔層の表面を被覆する前に、レジストの密着性を向上させるため、当該極薄銅箔層表面の余分な酸化膜を除去し、表面の清浄化を行うため、希硫酸溶液、希塩酸溶液、硫酸−過酸化水素水溶液等でクリーニング処理を行うことも好ましい。
銅めっき工程: この工程では、上述の「めっきレジストパターン付支持基板S2」のめっきレジスト開口部に、銅めっき20を施す。即ち、めっきレジストの存在しない部位に、回路パターンとなる銅めっき層が形成され、めっきレジストが存在する部位には銅めっき層が形成されない回路パターンとなる。この工程で得られるのが、図2(C)に示す「めっきレジストパターン及び回路パターン付支持基板S3」である。このときの回路パターンの極薄銅箔層側の表面は、極薄銅箔層の表面形状のレプリカとなる。
めっきレジスト除去工程: この工程では、「めっきレジストパターン及び回路パターン付支持基板S3」から、めっきレジスト10の除去を行い、図2(D)に示す「回路パターン付支持基板S4」を得る。このときのめっきレジスト10の除去は、通常アルカリ溶液を用いる。
プリント配線板構成部材の積層工程: この工程では、上述の「回路パターン付支持基板S4」を用いて、その回路パターン形成面に、目的のプリント配線板を得るために必要な所望のプリント配線板構成部材を、図3(E)に示すように張り合わせて、図3(F)に示す「プリント配線板構成部材付積層体S5」を得る。ここでいう「目的のプリント配線板を得るために必要な所望のプリント配線板構成部材」に関して、最終的にプリント配線板が得られる限り、特段の限定は無い。しかし、以下のような方法を採用することが好ましい。
本件出願に係るプリント配線板の製造方法において、前記プリント配線板構成部材として絶縁層構成材6を用いることが好ましい。即ち、図3(E)に示すように、「回路パターン付支持基板S4」の回路パターン形成面に、絶縁層構成材6を張り合わせ、図3(F)に示す「プリント配線板構成部材付積層体S5」を得ることができる。
また、前記プリント配線板構成部材としてビルドアップ配線層を用いることで多層化したプリント配線板を得ることも好ましい。ここでいうビルドアップ配線層の多層化方法に関して特段の限定は無い。例えば、通常のプリント配線板形態のものを、絶縁層構成材6を介して、「回路パターン付支持基板S4」の回路パターン形成面に、順次張り合わせていく方法で多層化した「プリント配線板構成部材付積層体S5」とする方法を採用できる。また、「回路パターン付支持基板S4」の回路パターン形成面に、絶縁層構成材を介して、新たな銅箔層を設け、ビアホール加工・めっき加工・エッチング加工等を施し、更に同様の操作を繰り返して多層化した「プリント配線板構成部材付積層体S5」とするコアレスビルドアップ法を採用することも好ましい。
支持基板の分離工程: この工程では、上述の「プリント配線板構成部材付積層体S5」のキャリア付極薄銅箔1の剥離層3において支持基板構成用の絶縁層構成材5及びキャリア2を引き剥がして分離除去する。この結果、図4(G)に示す形態となる。ここでは、キャリア付極薄銅箔1の極薄銅箔層4のみをプリント配線板構成部材付積層体側に残した「極薄銅箔層付積層体S6」となる。
極薄銅箔層のエッチング工程: この工程では、当該極薄銅箔層付積層体S6の外層にある極薄銅箔層4を、短時間エッチングすることにより溶解除去して、絶縁層構成材6に埋設配置されている外層回路である回路パターンを備えるプリント配線板を得る。即ち、図4(H)に示す如きプリント配線板Pを得る。このとき、外層回路である回路パターンの表面は、特段のエッチング処理・粗化処理等を施さない限り、極薄銅箔層4の表面形状を反転させたレプリカ面30が形成されるため、0.2μm≦Wmax≦1.3μmであり、且つ、0.08μm≦Ia≦0.43μmの表面特性を備える。このような表面特性を備える回路表面は、半田との濡れ性に優れるため、部品用端子としても好適に使用可能である。なお、当該外層回路である回路パターンの表面に、化学処理、エッチング処理、粗化処理等を施したとしても、その表面特性が大きく変動することがなければ、同様の表面特性が維持可能である。また、極薄銅箔層4がエッチングされることで、絶縁層構成材6の表面にも極薄銅箔層4の表面の形状を反転させたレプリカ面が形成されることとなる。言いかえれば、絶縁層構成材6の表面も、0.2μm≦Wmax≦1.3μm、及び0.08μm≦Ia≦0.43μmの値をとる事となる。このような絶縁層構成材6の表面は、表層に形成されるソルダ―レジストや、封止樹脂などとの樹脂材料との密着性が良好となる。
なお、図3(E)の張り合わせにおいて、プリント配線板構成部材の外層に、絶縁層構成材6を介して、図2(D)に示す「回路パターン付支持基板S4」の回路パターン側を当該絶縁層構成材側に向けて張り合わせて、図4(G)で述べたと同様に、キャリア付極薄銅箔の剥離層においてキャリアを引き剥がして分離除去することで、両面に極薄銅箔層が露出した極薄銅箔層付積層体となり、両面の外層回路が絶縁層構成材に埋設配置されているプリント配線板が得ることも可能である。
以上に述べてきた本件出願に係るプリント配線板の製造方法は、その工程の理解が容易となるように、見かけ上、図1(A)の支持基板構成用の絶縁層構成材5の片面を用いた形態として述べてきた。しかし、図1(A)の支持基板構成用の絶縁層構成材5の両面を対象として、同様の操作を行うことも可能である。
B.プリント配線板の形態
本件出願に係るプリント配線板は、上述のいずれかに記載のプリント配線板の製造方法で得られたことを特徴とする。なお、本件出願に係るプリント配線板は、片面プリント配線板でも、両面プリント配線板でも、3層以上の多層プリント配線板であっても構わない。
キャリア付極薄銅箔の準備: 最初に、剥離層においてキャリアの引き剥がしが可能で、当該極薄銅箔の外表面が、Wmax=0.7μmであり、Ia=0.19μmの「キャリア2/剥離層3/極薄銅箔層4」の層構成を備えるキャリア付極薄銅箔1を準備した(図1(A)を参照。)。なお、このキャリア付極薄銅箔1は、厚さ18μmのキャリア2、厚さ3.0μmの極薄銅箔層4、カルボキシベンゾトリアゾールで形成した剥離層3からなる。
支持基板の準備工程: この工程では、上述のキャリア付極薄銅箔1を用いて、このキャリア2の表面に支持基板構成用の絶縁層構成材5を張り合わせ、「支持基板構成用の絶縁層構成材5/キャリア2/剥離層3/極薄銅箔層4」の層構成を備える図1(A)に示す支持基板S1を得た。この支持基板構成用の絶縁層構成材5には、FR−4プリプレグを用いた。
めっきレジストパターン形成工程: この工程では、上述の支持基板S1のキャリア付極薄銅箔の極薄銅箔層の表面に、めっきレジスト(ドライフィルム)を設けて、露光・現像することで、線幅20μmの開口部を有するめっきレジストパターン10を形成し、図1(B)の模式断面図の如き「めっきレジストパターン付支持基板S2」を得た。
銅めっき工程: この工程では、上述の「めっきレジストパターン付支持基板S2」のめっきレジスト開口部に回路パターンとなる銅めっき層20を形成し、図2(C)に示す如き「めっきレジストパターン及び回路パターン付支持基板S3」を得た。
めっきレジスト除去工程: この工程では、「めっきレジストパターン及び回路パターン付支持基板S3」から、アルカリ溶液を用いて、めっきレジスト10の除去を行い、図2(D)に示す如き「回路パターン付支持基板S4」を得た。
プリント配線板構成部材の積層工程: この工程では、上述の「回路パターン付支持基板S4」を用いて、その回路パターン形成面に、目的のプリント配線板を得るために絶縁層構成材6を、図3(E)に示すように張り合わせて、図3(F)に示す如き「プリント配線板構成部材付積層体S5」を得た。
支持基板の分離工程: この工程では、上述の「プリント配線板構成部材付積層体S5」のキャリア付極薄銅箔1の剥離層3において支持基板構成用の絶縁層構成材5及びキャリア2を引き剥がして分離除去した。この結果、図4(G)に示すキャリア付極薄銅箔1の極薄銅箔層4のみをプリント配線板構成部材付積層体側に残した「極薄銅箔層付積層体S6」とした。
極薄銅箔層のエッチング工程: この工程では、当該極薄銅箔層付積層体S6の外層にある極薄銅箔層4を、エッチングすることにより溶解除去して、絶縁層構成材に埋設配置されている外層回路である回路パターンを備える図4(H)に示す如きプリント配線板Pを得た。このとき、外層回路である回路パターンの表面は、先に使用したキャリア付極薄銅箔のレプリカ面30であり、Wmax=0.7μm、且つ、Ia=0.19μmの表面特性を備えていた。
実施例2は、キャリア付極薄銅箔の準備において、実施例1で用いたキャリア付極薄銅箔に代えて、当該極薄銅箔の外表面が、Wmax=1.3μmであり、Ia=0.29μmの「キャリア2/剥離層3/極薄銅箔層4」の層構成を備えるキャリア付極薄銅箔1を用いた点が異なるのみであり、その他の工程に関しては実施例1と同じである。よって、最終的に得られたプリント配線板Pの外層回路である回路パターンの表面は、ここで使用したキャリア付極薄銅箔のレプリカ面30であり、Wmax=1.3μm、且つ、Ia=0.29μmの表面特性を備えていた。
実施例3は、キャリア付極薄銅箔の準備において、実施例1で用いたキャリア付極薄銅箔に代えて、当該極薄銅箔の外表面が、Wmax=1.2μmであり、Ia=0.43μmの「キャリア2/剥離層3/極薄銅箔層4」の層構成を備えるキャリア付極薄銅箔1を用いた点が異なるのみであり、その他の工程に関しては実施例1と同じである。よって、最終的に得られたプリント配線板Pの外層回路である回路パターンの表面は、ここで使用したキャリア付極薄銅箔のレプリカ面30であり、Wmax=1.2μm、且つ、Ia=0.43μmの表面特性を備えていた。
実施例4は、キャリア付極薄銅箔の準備において、実施例1で用いたキャリア付極薄銅箔に代えて、当該極薄銅箔の外表面が、Wmax=0.2μmであり、Ia=0.08μmの「キャリア2/剥離層3/極薄銅箔層4」の層構成を備えるキャリア付極薄銅箔1を用いた点が異なるのみであり、その他の工程に関しては実施例1と同じである。よって、最終的に得られたプリント配線板Pの外層回路である回路パターンの表面は、ここで使用したキャリア付極薄銅箔のレプリカ面30であり、Wmax=0.2μm、且つ、Ia=0.08μmの表面特性を備えていた。
比較例
[比較例1]
比較例1は、キャリア付極薄銅箔の準備において、実施例1で用いたキャリア付極薄銅箔に代えて、当該極薄銅箔の外表面が、Wmax=1.4μmであり、Ia=0.50μmの「キャリア2/剥離層3/極薄銅箔層4」の層構成を備えるキャリア付極薄銅箔1を用いた点が異なるのみであり、その他の工程に関しては実施例1と同じである。よって、最終的に得られたプリント配線板Pの外層回路である回路パターンの表面は、ここで使用したキャリア付極薄銅箔のレプリカ面30であり、Wmax=1.4μm、且つ、Ia=0.50μmの表面特性を備えていた。
[比較例2]
比較例2は、キャリア付極薄銅箔の準備において、実施例1で用いたキャリア付極薄銅箔に代えて、当該極薄銅箔の外表面が、Wmax=0.1μmであり、Ia=0.07μmの「キャリア2/剥離層3/極薄銅箔層4」の層構成を備えるキャリア付極薄銅箔1を用いた点が異なるのみであり、その他の工程に関しては実施例1と同じである。よって、最終的に得られたプリント配線板Pの外層回路である回路パターンの表面は、ここで使用したキャリア付極薄銅箔のレプリカ面30であり、Wmax=0.1μm、且つ、Ia=0.07μmの表面特性を備えていた。
[試験方法]
ここで、実施例と比較例との対比を行う前に、めっきレジスト密着性試験及び回路直線性試験の方法に関して述べる。
めっきレジスト密着性試験の方法: めっきレジストの評価サンプルは下記の通りのサンプルとした。上述のめっきレジストパターン形成工程において、支持基板S1のキャリア付極薄銅箔の極薄銅箔層の表面に、めっきレジスト(ドライフィルム)を設け、全面露光した。その後、支持基板S1上のめっきレジストを厚さ0.8mmのフェノール樹脂板上に接着剤で貼り付けたのち、剥離層からキャリアを分離して極薄銅箔層を露出させた極薄銅箔/接着剤層/フェノール樹脂板の層構成をもつ積層体を得た。さらにこの積層体の極薄銅箔に硫酸銅めっきにより厚さ18μmの電気銅めっき層を得た後、1cm幅にカットした電気銅めっき層のピール強度(角度90°、速度50mm/min)を測定することで、めっきレジストの密着性を評価した。この密着強度の判定基準を下記の通りとした。
(めっきレジスト密着性の判断基準)
○:0.01kgf/cm以上
×:0.01kgf/cm未満
回路の直線性評価の方法: 上述した外層回路パターンとして、配線幅20μmの埋込み回路を備えたプリント配線板Pの配線幅を、4μm刻みに15点測定し、その線幅の標準偏差σを求めて回路直線性の指標とした。また、この標準偏差値の判定基準を下記の通りとした。
(回路直線性の判断基準)
○:σ≦2.2μm
×:σ>2.2μm
総合評価: 上記のめっきレジスト密着性及び回路直線性評価において、下記の基準で総合評価を行った。
(総合評価の判断基準)
○:各評価ともの良好
×:いずれかの評価が不合格
[実施例と比較例との対比]
以下の表1に、実施例と比較例との対比が容易となるように、評価結果をまとめて示す。
Figure 0006753669
本件出願に係るプリント配線板の製造方法では、キャリア付極薄銅箔として、当該極薄銅箔の外表面が、0.2μm≦Wmax≦1.3μmであり、且つ、0.08μm≦Ia≦0.43μmであるものを用いることを要件としている。ここで、表1から容易に理解できるように、各実施例で使用したキャリア付極薄銅箔は、本件出願に係るキャリア付極薄銅箔に求める要件を満たし、めっきレジスト密着性試験及び回路直線性試験ともに良好な結果が得られている。
これに対し、比較例1、比較例2で用いたキャリア付極薄銅箔の場合、Wmax及びIaの値が、ともに本件出願で適正とする範囲から逸脱している。その結果、レジスト密着性ないし回路直線性試験で良い結果が得られなくなっている。
本件出願に係るプリント配線板の製造方法を採用することで、配線幅が30μm以下の微細回路であっても、直線性に優れた埋込回路を外層としたコアレスビルドアップ配線板を得ることができる。この利点はインピーダンスコントロールに優れる薄型のコアレスビルドアップ基板として様々な用途が考えられる。例えば、スマートフォン、タブレット、パソコン、サーバー、ルーター、ワークステーションなどに搭載されるアプリケーション・プロセッサーやメモリーといった1〜10ギガ・ヘルツ帯域の高周波デジタル信号回路用の半導体パッケージやモジュール基板としての利用が可能である。これらの用途では、インピーダンス・マッチングに優れた実装形態となるため、追加搭載する抵抗体、インダクタなどの電子部品の搭載点数を削減することが可能となる。また、この優れた特性を生かして、上記のデジタル信号処理用途のみならず、マルチバンドのアナログ無線通信などに用いる発信・受信回路用のアンテナ素子用基板やCSPなどにも利用が可能である。
P プリント配線板
S1 支持基板
S2 めっきレジストパターン付支持基板
S3 めっきレジストパターン及び回路パターン付支持基板
S4 回路パターン付支持基板
S5 プリント配線板構成部材付積層体
S6 極薄銅箔層付積層体
1 キャリア付極薄銅箔
2 キャリア
3 剥離層
4 極薄銅箔層
5 支持基板構成用の絶縁層構成材
6 絶縁層構成材
10 めっきレジスト
20 銅めっき層(=配線回路)
25 極薄銅箔の外表面
30 レプリカ面

Claims (6)

  1. キャリア付極薄銅箔と支持基板構成用の絶縁層構成材とで構成された支持基板を用いたプリント配線板の製造方法であって、
    以下の工程を含むことを特徴とする少なくとも片面の外層回路が絶縁層構成材に埋設配置されているプリント配線板の製造方法。
    キャリア付極薄銅箔の準備: 剥離層においてキャリアの引き剥がしが可能であり
    三次元表面構造解析顕微鏡を用いて得られるキャリア付極薄銅箔の極薄銅箔の外表面の凹凸に係る情報から、フィルタを用いて抽出したうねりに係る波形データの高低差の最大値(波形の最大ピーク高さと最大バレー深さの和)をWmaxとし、平均表面高さをIaとし、当該極薄銅箔の外表面の1cm角の範囲内において108μm×144μmの視野を6点選択して測定した平均値をWmax値及びIa値としたとき、当該極薄銅箔の外表面が、0.2μm≦Wmax≦1.3μmであり、且つ、0.08μm≦Ia≦0.43μmであるキャリア付極薄銅箔を準備する。
    支持基板の準備工程: 当該キャリア付極薄銅箔を用いて、このキャリアの表面に支持基板構成用の絶縁層構成材を積層し、当該キャリア付極薄銅箔と支持基板構成用の絶縁層構成材とで構成された支持基板を準備する。
    めっきレジストパターン形成工程: 当該支持基板のキャリア付極薄銅箔の極薄銅箔層の表面に、開口部を有するめっきレジストパターンを形成する。
    銅めっき工程: 当該めっきレジストパターン付支持基板のめっきレジスト開口部に銅めっき層を形成して回路パターンを形成する。
    めっきレジスト除去工程: 当該めっきレジストパターン及び回路パターン付支持基板から、めっきレジストを除去する。
    プリント配線板構成部材の積層工程: 当該回路パターン付支持基板の回路パターン形成面に、プリント配線板構成部材を積層する。
    支持基板の分離工程: 当該プリント配線板構成部材付積層体のキャリア付極薄銅箔の剥離層においてキャリアを引き剥がして分離して、キャリア付極薄銅箔の極薄銅箔層をプリント配線板構成部材付積層体側に残した極薄銅箔層付積層体とする。
    極薄銅箔層のエッチング工程: 当該極薄銅箔層付積層体の外層にある極薄銅箔層を、短時間エッチングすることにより除去して、絶縁層構成材に埋設配置されている外層回路を備えるプリント配線板を得る。
  2. 前記外層回路として、表面が0.2μm≦Wmax≦1.3μmであり、且つ、0.08μm≦Ia≦0.43μmの回路パターンを備えるプリント配線板を製造するものである請求項1に記載のプリント配線板の製造方法。
  3. 前記プリント配線板構成部材として絶縁層構成材を用いる埋設回路を備える請求項1に記載のプリント配線板の製造方法。
  4. 前記プリント配線板構成部材としてビルドアップ配線層を用いる埋設回路を備える請求項1に記載のプリント配線板の製造方法。
  5. 前記キャリア付極薄銅箔として、極薄銅箔層/剥離層/キャリアの層構成を備えるものを用いる請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のプリント配線板の製造方法。
  6. 前記キャリア付極薄銅箔として、極薄銅箔層/剥離層/耐熱金属層/キャリアの層構成を備えるものを用いる請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のプリント配線板の製造方法。
JP2015515311A 2013-11-22 2014-11-21 埋設回路を備えるプリント配線板の製造方法及びその製造方法で得られるプリント配線板 Active JP6753669B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013241584 2013-11-22
JP2013241584 2013-11-22
PCT/JP2014/080917 WO2015076372A1 (ja) 2013-11-22 2014-11-21 埋設回路を備えるプリント配線板の製造方法及びその製造方法で得られるプリント配線板

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017157371A Division JP6753825B2 (ja) 2013-11-22 2017-08-17 コアレスビルドアップ支持基板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015076372A1 JPWO2015076372A1 (ja) 2017-03-16
JP6753669B2 true JP6753669B2 (ja) 2020-09-09

Family

ID=53179631

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015515311A Active JP6753669B2 (ja) 2013-11-22 2014-11-21 埋設回路を備えるプリント配線板の製造方法及びその製造方法で得られるプリント配線板
JP2017157371A Active JP6753825B2 (ja) 2013-11-22 2017-08-17 コアレスビルドアップ支持基板

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017157371A Active JP6753825B2 (ja) 2013-11-22 2017-08-17 コアレスビルドアップ支持基板

Country Status (5)

Country Link
JP (2) JP6753669B2 (ja)
KR (2) KR20160089364A (ja)
CN (2) CN107708314B (ja)
TW (2) TWI633817B (ja)
WO (1) WO2015076372A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI633817B (zh) * 2013-11-22 2018-08-21 三井金屬鑛業股份有限公司 Coreless assembly support substrate
KR20160095487A (ko) * 2015-02-03 2016-08-11 삼성전기주식회사 인쇄회로기판 및 그 제조방법
JP6546526B2 (ja) * 2015-12-25 2019-07-17 三井金属鉱業株式会社 キャリア付銅箔及びコアレス支持体用積層板、並びに配線層付コアレス支持体及びプリント配線板の製造方法
WO2017149810A1 (ja) * 2016-02-29 2017-09-08 三井金属鉱業株式会社 キャリア付銅箔及びその製造方法、並びに配線層付コアレス支持体及びプリント配線板の製造方法
WO2018066113A1 (ja) * 2016-10-06 2018-04-12 三井金属鉱業株式会社 多層配線板の製造方法
WO2020145003A1 (ja) * 2019-01-11 2020-07-16 三井金属鉱業株式会社 積層体
CN110996540B (zh) * 2019-12-31 2022-02-08 生益电子股份有限公司 一种pcb的制作方法
US20230361094A1 (en) * 2020-11-24 2023-11-09 Corning Incorporated Substrates for microled and micro-electronics transfer
CN113380529A (zh) * 2021-05-13 2021-09-10 江苏普诺威电子股份有限公司 单层无线充电线圈载板的加工工艺
KR102429384B1 (ko) * 2021-07-02 2022-08-04 와이엠티 주식회사 캐리어박 부착 금속박, 이를 이용한 프린트 배선판용 적층체 및 이의 제조방법
CN113473721A (zh) * 2021-07-08 2021-10-01 江西柔顺科技有限公司 一种柔性印刷电路板及其制备方法
WO2023016061A1 (zh) * 2021-08-09 2023-02-16 广州方邦电子股份有限公司 金属箔、线路板及线路板的制备方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11186716A (ja) * 1997-10-14 1999-07-09 Fujitsu Ltd 金属層の形成方法
US7026059B2 (en) * 2000-09-22 2006-04-11 Circuit Foil Japan Co., Ltd. Copper foil for high-density ultrafine printed wiring boad
US6893742B2 (en) * 2001-02-15 2005-05-17 Olin Corporation Copper foil with low profile bond enhancement
US6930256B1 (en) * 2002-05-01 2005-08-16 Amkor Technology, Inc. Integrated circuit substrate having laser-embedded conductive patterns and method therefor
JP4517564B2 (ja) * 2002-05-23 2010-08-04 住友金属鉱山株式会社 2層銅ポリイミド基板
US20050158574A1 (en) * 2003-11-11 2005-07-21 Furukawa Circuit Foil Co., Ltd. Ultra-thin copper foil with carrier and printed wiring board using ultra-thin copper foil with carrier
JP2008235923A (ja) * 2003-11-14 2008-10-02 Hitachi Chem Co Ltd プリント配線板の製造方法及び多層配線板
JP4756637B2 (ja) * 2005-11-10 2011-08-24 三井金属鉱業株式会社 硫酸系銅電解液及び該硫酸系銅電解液を用いて得られた電解銅箔
JP4927503B2 (ja) * 2005-12-15 2012-05-09 古河電気工業株式会社 キャリア付き極薄銅箔及びプリント配線基板
TW200738913A (en) * 2006-03-10 2007-10-16 Mitsui Mining & Smelting Co Surface treated elctrolytic copper foil and process for producing the same
JP2010157605A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Panasonic Electric Works Co Ltd 回路基板及び回路基板の製造方法
KR101298999B1 (ko) * 2009-09-01 2013-08-23 일진머티리얼즈 주식회사 미세회로 형성을 위한 임베디드용 동박
JP5473838B2 (ja) * 2010-03-30 2014-04-16 日本電解株式会社 支持体金属箔付き複合金属層、これを用いた配線板とその製造方法、この配線板を用いた半導体パッケージの製造方法
JP5672524B2 (ja) * 2010-07-02 2015-02-18 日立化成株式会社 半導体素子搭載用パッケージ基板の製造方法
CN101892499B (zh) * 2010-07-24 2011-11-09 江西理工大学 以铜箔作载体的可剥离超薄铜箔及其制备方法
JP5896200B2 (ja) * 2010-09-29 2016-03-30 日立化成株式会社 半導体素子搭載用パッケージ基板の製造方法
WO2012133638A1 (ja) * 2011-03-30 2012-10-04 三井金属鉱業株式会社 多層プリント配線板の製造方法及びその製造方法で得られる多層プリント配線板
TWI633817B (zh) * 2013-11-22 2018-08-21 三井金屬鑛業股份有限公司 Coreless assembly support substrate

Also Published As

Publication number Publication date
TW201731355A (zh) 2017-09-01
CN107708314A (zh) 2018-02-16
JP2017224848A (ja) 2017-12-21
TW201536134A (zh) 2015-09-16
CN105746003A (zh) 2016-07-06
CN107708314B (zh) 2021-01-01
TWI633817B (zh) 2018-08-21
WO2015076372A1 (ja) 2015-05-28
KR20170104648A (ko) 2017-09-15
KR20160089364A (ko) 2016-07-27
JP6753825B2 (ja) 2020-09-09
CN105746003B (zh) 2018-12-21
JPWO2015076372A1 (ja) 2017-03-16
TWI589201B (zh) 2017-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6753825B2 (ja) コアレスビルドアップ支持基板
JP6377660B2 (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JP5392732B2 (ja) 銅表面の対樹脂接着層、配線基板および接着層形成方法
TWI503060B (zh) 多層印刷配線板的製造方法及以該製造方法所得之多層印刷配線板
JP5859155B1 (ja) 複合金属箔及びその製造方法並びにプリント配線板
KR102118245B1 (ko) 복합 금속박 및 그 복합 금속박을 사용한 구리 피복 적층판 그리고 그 구리 피복 적층판의 제조 방법
JP2007262493A (ja) フレキシブルプリント基板用材料およびその製造方法
US7931818B2 (en) Process of embedded circuit structure
JP2010069861A (ja) 支持体付き金属箔、及び該金属箔の製造方法、並びにフレキシブル回路基板
JP6396641B2 (ja) キャリア付銅箔及びその製造方法、極薄銅層、銅張積層板の製造方法、並びにプリント配線板の製造方法
TWI694752B (zh) 內嵌式被動元件結構
JP2007081274A (ja) フレキシブル回路用基板
JP2012064762A (ja) 銅導電体層付き抵抗薄膜素子およびその製造方法
KR20160098593A (ko) 연성 구리박막 적층필름의 제조방법 및 그로부터 제조되는 세미 애디티브 공정용 연성 구리박막 적층필름

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180717

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181114

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200612

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6753669

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250