JP6727580B2 - コネクタ用端子保持部材、コネクタ、及び電気的接続装置 - Google Patents

コネクタ用端子保持部材、コネクタ、及び電気的接続装置 Download PDF

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Description

本発明は、端子をコネクタハウジング内で保持するためのコネクタ用端子保持部材、コネクタ用端子保持部材を備えたコネクタ、及びコネクタを備えた電気的接続装置に関する。
従来より、コネクタハウジングに対する端子の不完全装着を防止するために、リテーナ(コネクタ用端子保持部材)が用いられている。例えば特許文献1には、該特許文献1の図1を参照して、ハウジング100のロックアーム120を外側から覆うカバー330をリテーナ300に形成することにより、相手側コネクタに嵌合した後のコネクタを相手側コネクタから外すことができなくなるコネクタが開示されている。
特開2009−272104号公報
ところで、特許文献1では、リテーナ300をハウジング100に保持させるために、ハウジング100に係止部116(リブ)が形成されている。例えば、リテーナを有さない既存のコネクタ(具体的には、特許文献1においてリブが省略された構成を有するコネクタ)にリテーナを装着するためには、ハウジングに上述のようなリブを形成するための金型改造が必要となる。また、リブ付きのハウジング用の金型を新規で起こす場合であっても、リブが必要となる分だけ、金型の構造が複雑になる。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、コネクタ用端子保持部材を装着するためだけに用いられる係止部を有さないシンプルな構成を有するコネクタハウジング、に対して装着可能なコネクタ用端子保持部材、このコネクタ用端子保持部材を備えたコネクタ、及びこのコネクタを備えた電気的接続装置を提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係るコネクタ用端子保持部材は、ハウジング本体に形成されたロックアームが相手側コネクタに係合することにより該相手側コネクタからの抜けが防止されるコネクタ、に用いられるコネクタ用端子保持部材であって、前記ハウジング本体の内部に挿入された端子を、該端子が前記ハウジング本体内に挿入された方向側へ押さえる押さえ部と、前記押さえ部によって前記端子が押さえられた状態において、前記ロックアームと係合する係合爪を有する係合部と、を備えている。
この構成によれば、ハウジング本体内に端子が挿入された状態においてコネクタ用端子保持部材をハウジング本体に対して取り付けると、コネクタ用端子保持部材の押さえ部によってハウジング本体内の端子を押さえて完全装着させた状態で、係合部をロックアームに係合させることができる。これにより、ハウジング本体に対する端子の不完全装着を防止することができる。
そして、この構成によると、コネクタ用端子保持部材をロックアームに係合できる。こうすると、上述した特許文献1に係るコネクタのようにコネクタ用保持部材をコネクタハウジングに係合させるための部分(リブ)をコネクタハウジングに新たに形成する必要がなくなるため、該リブを形成するための金型改造が不要となる。また、このようなリブ付きのコネクタハウジング用の金型を新規で起こす場合においては、リブが不要となるため、金型の構造を簡素化できる。
従って、この構成によると、コネクタ用端子保持部材を装着するためだけに用いられる係止部を有さないシンプルな構成を有するコネクタハウジング、に対して装着可能なコネクタ用端子保持部材を提供できる。
(2)好ましくは、前記ロックアームは、該ロックアームから突出するように形成され、前記コネクタと前記相手側コネクタとが嵌合した嵌合状態において押圧されると該ロックアームと前記相手側コネクタとの係合が解除される被押圧部、を有し、前記係合爪は、前記被押圧部と係合する。
この構成では、コンタクト用端子保持部材がコネクタのハウジング本体に装着された状態において、ロックアームに形成されている凸状の被押圧部に係合爪が係合する。すなわち、この構成によれば、コンタクト用保持部材をコネクタハウジングに固定するための部分(例えば特許文献1におけるリブ等)を新たに設ける必要がないため、コネクタの構成を簡素化できる。
(3)更に好ましくは、前記係合部は、前記嵌合状態において前記ロックアームにおける少なくとも前記被押圧部側の部分を覆うカバー部を更に有し、前記嵌合状態において前記カバー部が前記被押圧部側へ押圧されることにより弾性変形するように構成されている。
この構成では、コネクタと相手側コネクタとが嵌合した嵌合状態においてカバー部を押圧すると、カバー部が被押圧部側へ撓む。これにより、被押圧部が押圧されるため、相手側コネクタに対するコネクタのロックが解除される。すなわち、この構成によれば、カバー部によってロックアームにおける少なくとも被押圧部側の部分を覆って保護しつつ、相手側コネクタに対するコネクタの着脱可能な構成を維持することができる。
(4)好ましくは、前記係合部は、前記嵌合状態において前記ロックアームにおける少なくとも前記被押圧部側の部分を覆うカバー部を更に有し、前記嵌合状態において前記カバー部が前記被押圧部側へ押圧されても変形しないように構成されている。
この構成では、コネクタと相手側コネクタとが嵌合した嵌合状態においてカバー部を押圧しても、カバー部は撓まず、被押圧部を押圧することができない。すなわち、この構成によれば、一旦コネクタを相手側コネクタへ嵌合すると、コネクタを相手側コネクタから抜去することができない、いわゆる嵌めごろし式のコネクタを提供できる。
(5)好ましくは、前記係合爪は、前記カバー部に一体に形成されている。
この構成では、係合爪がカバー部に一体に形成されているため、係合爪が形成される部分を新たにコネクタ用端子保持部材に設ける必要がなくなる。すなわち、この構成によれば、簡素化された構成を有するコネクタ用端子保持部材を提供できる。
(6)好ましくは、前記ロックアームは、前記相手側コネクタに形成された被係合部に係合するアーム側ロック爪を有し、前記係合爪は、前記アーム側ロック爪と係合する。
この構成では、コンタクト用端子保持部材がコネクタのハウジング本体に装着された状態において、係合爪がアーム側ロック爪に係合する。すなわち、この構成によれば、コンタクト用保持部材をコネクタハウジングに固定するための部分(例えば特許文献1におけるリブ等)を新たに設ける必要がないため、コネクタの構成を簡素化できる。
(7)好ましくは、前記ロックアームは、前記相手側コネクタに形成された被係合部に係合するアーム側ロック爪と、前記アーム側ロック爪が形成され、揺動自在に設けられた揺動部と、前記揺動部と前記ハウジング本体とを一体に繋いでいる部分であって該揺動部が揺動する際の支点となる支点部と、を有し、前記係合爪は、前記支点部と係合する。
この構成では、コンタクト用端子保持部材がコネクタのハウジング本体に装着された状態において、係合爪が支点部に係合する。すなわち、この構成によれば、コンタクト用保持部材をコネクタハウジングに固定するための部分(例えば特許文献1におけるリブ等)を新たに設ける必要がないため、コネクタの構成を簡素化できる。
(8)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係るコネクタは、ハウジング本体を有するコネクタハウジングと、前記ハウジング本体内に収容される端子と、上述したいずれかのコネクタ用端子保持部材と、を備えている。
この構成によれば、コネクタ用端子保持部材を装着するためだけに用いられる係止部を有さないシンプルな構成を有するコネクタハウジング、に対して装着可能なコネクタ用端子保持部材、を備えたコネクタを提供できる。
(9)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係る電気的接続装置は、上述したコネクタと、前記コネクタが嵌合する相手側コネクタと、を備えている。
この構成によれば、コネクタ用端子保持部材を装着するためだけに用いられる係止部を有さないシンプルな構成を有するコネクタハウジング、に対して装着可能なコネクタ用端子保持部材、を備えた電気的接続装置を提供できる。
本発明によれば、コネクタ用端子保持部材を装着するためだけに用いられる係止部を有さないシンプルな構成を有するコネクタハウジング、に対して装着可能なコネクタ用端子保持部材、このコネクタ用端子保持部材を備えたコネクタ、及びこのコネクタを備えた電気的接続装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る電気的接続装置の斜視図である。 図1に示す電気的接続装置を上方から視た図である。 図1に示す電気的接続装置を側方から視た図である。 図1に示すコネクタを上方から視た図である。 図4に示すコネクタを側方から視た図である。 図5のVI−VI線における断面図である。 図4のVII−VII線における断面図である。 図1に示すコネクタハウジングの斜視図である。 図1に示すリテーナの斜視図である。 図9に示すリテーナを別の方向から視た斜視図であって、押さえ部付近の部分を省略して示す図である。 図11(A)は、図9に示すリテーナの側面図、図11(B)は、図9に示すリテーナを上方から視た図、である。 変形例に係るコネクタの断面図であって、図7に対応させて示す図である。 図13(A)は、図12に示すリテーナの側面図、図13(B)は、図12に示すリテーナを上方から視た図、である。 変形例に係るコネクタを上方から視た図である。 図14に示すコネクタの断面図であって、図12に対応させて示す図である。 図16(A)は、図14に示すリテーナの側面図、図16(B)は、図14に示すリテーナを上方から視た図、である。 変形例に係るコネクタを上方から視た図である。 図17に示すコネクタを側方から視た図である。 図18のXIX−XIX線における断面図である。 図20(A)は、図17に示すリテーナを側方から視た図、図20(B)は図17に示すリテーナを上方から視た図、である。 変形例に係る電気的接続装置の斜視図である。 図21に示すリテーナを側方から視た図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。本発明は、コネクタ用端子保持部材、コネクタ、及び電気的接続装置に広く適用できる。
図1は、本発明の実施形態に係る電気的接続装置1の斜視図である。また、図2は、図1に示す電気的接続装置1を上方から視た図である。また、図3は、図1に示す電気的接続装置1を側方から視た図である。
なお、各図において、説明の便宜上、右と記載された矢印が指示する方向を右側と称し、左と記載された矢印が指示する方向を左側と称し、上と記載された矢印が指示する方向を上側又は上方と称し、下と記載された矢印が指示する方向を下側又は下方と称し、前と記載された矢印が指示する方向を前側又は前方と称し、後と記載された矢印が指示する方向を後側又は後方と称する。
[電気的接続装置の構成]
電気的接続装置1は、コネクタ2と、相手側コネクタ3とを備えている。電気的接続装置1では、基板Subに固定された相手側コネクタ3にコネクタ2が嵌合することにより、両者が電気的に接続する。また、本実施形態に係る電気的接続装置1は、コネクタ2が相手側コネクタ3から外れてしまうことを防止するためのロック機構を備えた、いわゆるロック機構付きの電気的接続装置である。
[相手側コネクタの構成]
相手側コネクタ3は、基板Subに実装される側のコネクタである。相手側コネクタ3は、相手側コネクタハウジング4と、オス型コンタクト5とを有している。
相手側コネクタハウジング4は、基部6及び壁部7を有し、これらが一体に形成されている。相手側コネクタハウジング4は、絶縁性を有する樹脂によって構成されている。
基部6は、前後方向に所定の厚みを有する左右方向に長い直方体状に形成された部分である。該基部6には、該基部6を厚さ方向に貫通する複数の貫通孔(図示省略)が形成されている。本実施形態では、これらの貫通孔は、左右方向に間隔を空けて5つ、形成されている。これらの貫通孔は、オス型コンタクト5が圧入されるオス型コンタクト用貫通孔として設けられている。
壁部7は、基部6における上側の部分から後側へ延びるように形成された壁状の部分である。壁部7の上面における後側の部分には、左右方向に延びる突条部8が形成されている。この突条部8は、詳しくは後述するコネクタ2のロックアーム20が係合する被係合部8aとして設けられている。
オス型コンタクト5は、棒状に形成された金属製の部材である。本実施形態に係る相手側コネクタ3は、5つのオス型コンタクト5を有している。各オス型コンタクト5は、相手側コネクタハウジング4に形成されたオス型コンタクト用貫通孔に圧入されて固定された状態において、基板Subのランド部(図示省略)に半田付けされている。これにより、相手側コネクタ3が基板Subに対して固定される。
[コネクタの構成]
図4は、図1に示すコネクタ2を上方から視た図である。また、図5は、図4に示すコネクタを側方から視た図である。また、図6は、図5のVI−VI線における断面図である。また、図7は、図4のVII−VII線における断面図である。
コネクタ2は、基板Subに固定された相手側コネクタ3に係合するコネクタである。コネクタ2は、コネクタハウジング10と、メス型コンタクト25(端子)と、リテーナ30(コネクタ用端子保持部材)とを有し、これらが互いに組み立てられることにより形成されている。
[コネクタハウジングの構成]
図8は、図1に示すコネクタハウジング10の斜視図である。
コネクタハウジング10は、ハウジング本体11及びロックアーム20を有し、これらが一体に形成されている。コネクタハウジング10も、相手側コネクタハウジング4の場合と同様、絶縁性を有する樹脂部材によって構成されている。
ハウジング本体11は、後方に開口部を有する略箱状に形成された部材である。ハウジング本体11は、上下方向にやや扁平な形状を有している。ハウジング本体11の内部には、該ハウジング本体11の内部空間を左右方向において5つの空間に区画する4つの区画壁12が形成されている。これら4つの区画壁12は、左右方向に等間隔に配置されている。4つの区画壁12によって区画された各空間には、ケーブルCが圧着されたメス型コンタクト25が圧入される。すなわち、これらの空間は、メス型コンタクト25が収容されるコンタクト収容空間Sとして設けられている。
図7を参照して、ハウジング本体11における前壁部13には、該前壁部13を前後方向に貫通する5つの貫通孔14が形成されている。なお、図7では、1つの貫通孔14のみを図示している。これら5つの貫通孔14は、コネクタ2が相手側コネクタ3に嵌合する際に相手側コネクタ3のオス型コンタクト5が挿入されるオス型コンタクト用貫通孔14として設けられている。オス型コンタクト用貫通孔14は、ハウジング本体11内部において、各コンタクト収容空間Sと連通している。
また、ハウジング本体11における下壁部15には、図7を参照して、前後方向に細長い5つのスリット孔部16が形成されている。なお、図7では、1つのスリット孔部16のみを図示している。このスリット孔部16は、左右方向に等間隔となるように形成されている。各スリット孔部16は、下壁部15を上下方向に貫通して、対応する各コンタクト収容空間Sと連通している。各スリット孔部16における後側の面部16aには、コネクタ2内にメス型コンタクト25が正常に収容された状態において、メス型コンタクト25に形成されたコンタクトランス部28cが引っ掛かる。
ロックアーム20は、図8を参照して、ハウジング本体11の上壁部17に形成された部分である。ロックアーム20は、支点部21及び揺動部22を有し、これらが一体に形成されている。
支点部21は、ハウジング本体11の上壁部17における前後方向中央部分に形成されている。本実施形態では、支点部21は、2つ形成されている。各支点部21は、左右方向に間隔を空けて形成されている。各支点部21は、ハウジング本体11の上壁部17から上方へやや突出するように設けられている。
揺動部22は、前後左右方向に延びて上下方向に所定の厚みを有する板状に形成された部分であって、下面部分が2つの支点部21と一体に設けられている。揺動部22の前端部における下側の部分には、下方へ向かってやや突出する左右方向に細長い突出部が形成されている。この突出部は、コネクタ2が相手側コネクタ3と嵌合した状態において相手側コネクタハウジング4に形成された被係合部8aと係合するアーム側ロック爪23として設けられている。
また、揺動部22には、該揺動部22の後端部における上側の部分に突条部が形成されている。突条部は、揺動部22の後端部を左右方向に延びるように形成されている。突条部は、揺動部22の上面からやや上方へ突出するように設けられている。突条部は、相手側コネクタ3と嵌合した状態のコネクタ2を相手側コネクタ3から外すときに、ユーザによって押圧される被押圧部24として設けられている。
メス型コンタクト25は、図7を参照して、金属製の部材がプレス加工等によって折り曲げられた部材である。メス型コンタクト25は、被覆かしめ部26と、芯線かしめ部27と、コンタクト部28とを有し、これらが一体に形成されている。メス型コンタクト25では、ケーブルCの被覆部分が被覆かしめ部26によってかしめられ、ケーブルCの芯線が心線かしめ部27によってかしめられている。これにより、メス型コンタクト25にケーブルCが固定されるとともに、ケーブルCの芯線とメス型コンタクト25とが電気的に接続される。コンタクト部28は、前後方向に開口部を有する角筒状に形成された角筒部28aと、該角筒部28aの内部に設けられた板バネ部28bとを有し、これらが一体に形成されている。
各メス型コンタクト25は、上述のようにケーブルCが固定された状態において、コネクタハウジング10内のコンタクト収容空間Sに収容される。このとき、メス型コンタクト25の角筒部28aに形成されたコンタクトランス部28cの先端部分(後側の部分)がハウジング本体11に形成された面部16aに引っ掛かることにより、コネクタハウジング10に対するメス型コンタクト25の抜けが防止される。
そして、各メス型コンタクト25では、コネクタ2が相手側コネクタ3と嵌合した状態において、相手側コネクタ3のオス型コンタクト5がメス型コンタクト25の角筒部28a内に挿入された状態となる。このとき、オス型コンタクト5は、メス型コンタクト25の角筒部28aと板バネ部28bとの間で挟まれて保持される。これにより、メス型コンタクト25とオス型コンタクト5とが電気的に接続される。
[リテーナの構成]
図9は、図1に示すリテーナ30の斜視図である。また、図10は、図9に示すリテーナ30を別の方向から視た斜視図であって、押さえ部32付近の部分を省略して示す図である。また、図11(A)は、図9に示すリテーナ30の側面図、図11(B)は、図9に示すリテーナ30を上方から視た図である。
リテーナ30は、コネクタハウジング10内に収容されたメス型コンタクト25の、該コネクタハウジング10に対する不完全装着を防止するためのものである。リテーナ30は、基部31と、押さえ部32と、係合部33と、下側延出部39とを有し、これらが一体に形成されている。リテーナ30は、絶縁性を有する樹脂部材によって形成されている。
基部31は、リテーナ30における後側に設けられた壁状の部分であって、後方から視て、左右方向に細長い長方形状に形成されている。基部31は、前後方向に所定の厚みを有している。
押さえ部32は、基部31の下端部から前方へ延びるように形成された部分であって、左右方向に等間隔に5つ、形成されている。押さえ部32の先端側における左右方向両端部には、その部分から前方へ突出する突出部34が形成されている。リテーナ30では、図7を参照して、該リテーナ30がコネクタハウジング10に装着された状態において、各押さえ部32に形成された突出部34が、各メス型コンタクト25の角筒部28aの上部における後側の部分に当接している。
係合部33は、図9から図11を参照して、基部31の上側に形成された部分であって、リテーナ30がコネクタハウジング10に装着された状態において該コネクタハウジング10に対するロックが行われる箇所である。係合部33は、一対の上側延出部35と、一対の脚部36と、カバー部37とを有し、これらが一体に形成されている。
一対の上側延出部35は、それぞれ、基部31の上端部における左右両端部のそれぞれから前方へ延びるように形成された部分である。各上側延出部35は、上下方向に比較的薄い厚みを有している。
一対の脚部36は、それぞれ、上述した一対の上側延出部35の先端から上方へやや延びるように形成された部分である。一対の脚部36の上端には、カバー部37が一体に形成されている。すなわち、一対の脚部36は、カバー部37を下側から支持している。
カバー部37は、上下方向に所定の厚みを有する左右方向に細長い板状に形成された部分である。カバー部37の左右方向における両端部は、それぞれ、一対の脚部36の上端部のそれぞれと一体に設けられている。カバー部37は、リテーナ30がコネクタハウジング10に装着された状態において、ロックアーム20における被押圧部24側の部分を上側から覆っている。
そして、カバー部37の下面には、図10を参照して、2つのリテーナ係合爪38が形成されている。
リテーナ係合爪38は、左右方向に間隔を空けて2つ、形成されている。リテーナ係合爪38は、カバー部37の下面から下方へやや突出する突起状の部分として設けられている。図7を参照して、リテーナ係合爪38は、リテーナ30がコネクタハウジング10に装着された状態において、ロックアーム20に形成された被押圧部24と係合する。これにより、リテーナ30が後方へ引っ張られてもリテーナ係合爪38が被押圧部24に引っ掛かるため、コネクタハウジング10に対するリテーナ30の抜けを防止できる。
一対の下側延出部39は、図9及び図10を参照して、それぞれ、基部31の上下方向中央部分における左右両端部のそれぞれから前方へ延びるように形成された部分である。すなわち、各下側延出部39は、上下方向における係合部33と押さえ部32との間に形成されている。上側延出部35と下側延出部39との間、及び下側延出部39と押さえ部32との間には、それぞれ隙間が形成されている。
本実施形態では、係合部33は、弾性変形するように構成されている。具体的には、係合部33における一対の上側延出部35は、上述のように、上下方向における厚みが比較的薄くなるように形成されている。こうすると、カバー部37が下方へ押圧されたときに、一対の脚部36を介して一対の上側延出部35の先端部が下方へ押圧される。そうすると、一対の上側延出部35の先端部分が下方へ撓む。一方、カバー部37に対する下方への押圧が解除されると、一対の上側延出部35が復元する。これにより、係合部33が弾性変形するように構成されている。
[コネクタハウジングとリテーナとの係合状態]
リテーナ30がコネクタハウジング10に装着された状態では、図7を参照して、リテーナ係合爪38が、コネクタハウジング10のロックアーム20に形成された被押圧部24と係合する。これにより、コネクタハウジング10に対するリテーナ30の抜けを防止できる。また、このようにリテーナ30がコネクタハウジング10に固定された状態において、リテーナ30の押さえ部32が、メス型コンタクト25の角筒部28aを後側から押さえている。これにより、コネクタハウジング10に対するメス型コンタクト25の抜けを防止できる。
ところで、従来から知られているコネクタでは、例えば上述した特許文献1に開示されるように、リテーナをハウジングに保持させるために、ハウジングに係止部が形成されている。例えば、リテーナを有さない既存のコネクタ(具体的には、特許文献1においてリブが省略された構成を有するコネクタ)にリテーナを装着するためには、ハウジングに上述のようなリブを形成するための金型改造が必要となる。また、リブ付きのハウジング用の金型を新規で起こす場合であっても、リブが必要となる分だけ、金型の構造が複雑になる。
この点につき、本実施形態に係るリテーナ30によれば、本実施形態のような電気的接続装置1のコネクタ2に設けられているロックアーム20を利用して、リテーナ30をコネクタ2に対して固定している。これにより、上述した特許文献1のように、リテーナを固定するためのリブをコネクタハウジングに形成する必要がなくなるため、コネクタハウジングの構成を簡素化できる。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る電気的接続装置1のリテーナ30によれば、ハウジング本体11内にメス型コンタクト25が挿入された状態においてリテーナ30をハウジング本体11に対して取り付けると、リテーナ30の押さえ部32によってハウジング本体11内のメス型コンタクト25を後側から押さえて完全装着させた状態で、係合部33をロックアーム20に係合させることができる。これにより、ハウジング本体11に対するメス型コンタクト25の不完全装着を防止することができる。
そして、リテーナ30によると、リテーナ30をロックアーム20に係合できる。こうすると、上述した特許文献1に係るコネクタのようにリテーナをコネクタハウジングに係合させるための部分(リブ)をコネクタハウジングに新たに形成する必要がなくなるため、該リブを形成するための金型改造が不要となる。また、このようなリブ付きのハウジング用の金型を新規で起こす場合においては、リブが不要となるため、金型の構造を簡素化できる。
従って、リテーナ30によると、リテーナを装着するためだけに用いられる係止部を有さないシンプルな構成を有するコネクタハウジング、に対して装着可能なリテーナを提供できる。
また、リテーナ30では、該リテーナ30がコネクタ2のハウジング本体11に装着された状態において、ロックアーム20に形成されている凸状の被押圧部24にリテーナ係合爪38が係合する。すなわち、リテーナ30によれば、リテーナ30をコネクタハウジング10に固定するための部分(例えば特許文献1におけるリブ等)を新たに設ける必要がないため、コネクタの構成を簡素化できる。
また、リテーナ30では、コネクタ2と相手側コネクタ3とが嵌合した嵌合状態においてカバー部37を押圧すると、カバー部37が被押圧部24側へ撓む。これにより、カバー部37を介して被押圧部24が押圧されるため、相手側コネクタ3に対するコネクタ2のロックが解除される。すなわち、リテーナ30によれば、カバー部37によってロックアーム20における少なくとも被押圧部24側の部分を覆って保護しつつ、相手側コネクタ3に対するコネクタ2の着脱可能な構成を維持することができる。
また、リテーナ30では、リテーナ係合爪38がカバー部37に一体に形成されているため、リテーナ係合爪38が形成される部分を新たにリテーナ30に設ける必要がなくなる。すなわち、リテーナ30によれば、簡素化された構成を有するリテーナを提供できる。
また、リテーナ30を有するコネクタ2によると、リテーナを装着するためだけに用いられる係止部を有さないシンプルな構成を有するコネクタハウジング、に対して装着可能なリテーナ、を備えたコネクタを提供できる。
また、コネクタ2を有する電気的接続装置1によると、リテーナを装着するためだけに用いられる係止部を有さないシンプルな構成を有するコネクタハウジング、に対して装着可能なリテーナ、を備えた電気的接続装置を提供できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
[変形例]
(1)図12は、変形例に係るコネクタ2aの断面図であって、図7に対応させて示す図である。また、図13(A)は、図12に示すリテーナ30aの側面図、図13(B)は、図12に示すリテーナ30aを上方から視た図、である。本変形例に係るコネクタ2aは、上述した実施形態に係るコネクタ2の場合と比べて、リテーナの形状が異なっている。以下では、上記実施形態と異なる部分について主に説明し、それ以外の部分については説明を省略する。
本変形例のリテーナ30aは、基部31と、押さえ部32と、係合部33aと、下側延出部39とを有し、これらが一体に形成されている。これらのうち、基部31、押さえ部32、及び下側延出部39は、上記実施形態の場合と同様の構成であるため、その説明を省略する。
係合部33aは、一対の側壁部41と、カバー部37aとを有し、これらが一体に形成されている。
一対の側壁部41は、基部31における左右方向両端部から前方へ延びるように形成された壁部である。各側壁部41は、左右方向に厚みを有する壁状の部分である。
カバー部37aは、上下方向に所定の厚みを有する板状に形成された部分である。カバー部37aの左右方向における両端部は、それぞれ、一対の側壁部41の上端部のそれぞれと一体に設けられている。また、カバー部37aは、その後側の部分が、基部31と一体に設けられている。カバー部37aは、上記実施形態のカバー部37の場合と同様、リテーナ30aがコネクタハウジング10に装着された状態において、ロックアーム20における被押圧部24側の部分を覆っている。
カバー部37aの下面には、2つのリテーナ係合爪38が形成されている。各リテーナ係合爪38が形成されている位置及び形状は、上記実施形態の場合と同様であるため、その説明を省略する。
以上のように、本変形例に係るリテーナ30aでも、上記実施形態の場合と同様、リテーナ30aをロックアーム20に係合できる。すなわち、リテーナをコネクタハウジングに係合させるための部分(リブ)をコネクタハウジングに形成する必要がない。よって、リテーナ30aによると、シンプルな構成を有するコネクタハウジングに対して装着可能なリテーナを提供できる。
(2)図14は、変形例に係るコネクタ2bを上方から視た図である。また、図15は、図14に示すコネクタ2bの断面図であって、図12に対応させて示す図である。また、図16(A)は、図14に示すリテーナ30bの側面図、図16(B)は、図14に示すリテーナ30bを上方から視た図、である。本変形例に係るコネクタ2bは、図12及び図13を用いて説明した変形例のコネクタ2aと比べて、リテーナの形状が異なっている。以下では、上記変形例と異なる部分について主に説明し、それ以外の部分については説明を省略する。
本変形例のリテーナ30bは、基部31と、押さえ部32と、係合部33bと、下側延出部39とを有し、これらが一体に形成されている。これらのうち、基部31、押さえ部32、及び下側延出部39は、上記実施形態及び上記変形例の場合と同様の構成であるため、その説明を省略する。
係合部33bは、一対の側壁部41と、カバー部37bとを有し、これらが一体に形成されている。一対の側壁部41の構成は、上記変形例の側壁部41の構成と同じであるため、その説明を省略する。
カバー部37bは、第1カバー部42及び第2カバー部43を有し、これらが一体に形成されている。
第1カバー部42は、図15を参照して、コネクタ2と相手側コネクタ3とが嵌合した状態において、ロックアーム20における後側の部分を上側から覆っている。第1カバー部42は、上方から視て左右方向に長い直方形状に形成された板状の部分である。第1カバー部42は、後側の部分が基部31と一体に設けられている一方、左側の部分及び右側の部分は、それぞれ、一対の側壁部41のそれぞれと一体に設けられている。
第2カバー部43は、図15を参照して、コネクタ2と相手側コネクタ3とが嵌合した状態において、ロックアーム20における前側の部分を上側から覆っている。第2カバー部43は、上方から視て前後方向に長い直方形状に形成された板状の部分である。第2カバー部43は、後側の部分が、第1カバー部42の前端における左右方向中央部分と一体に設けられている。
そして、第2カバー部43の下面には、リテーナ係合爪38aが形成されている。リテーナ係合爪38aは、第2カバー部43の下面における前端部から下方へやや突出する突起状の部分として設けられている。リテーナ係合爪38aは、リテーナ30bがコネクタハウジング10に装着された状態において、ロックアーム20に形成されたアーム側ロック爪23と係合する。これにより、リテーナ30bをコネクタハウジング10に固定することができる。
以上のように、本変形例に係るリテーナ30bでも、上記実施形態の場合と同様、リテーナ30bをロックアーム20に係合できる。すなわち、リテーナをコネクタハウジングに係合させるための部分(リブ)をコネクタハウジングに形成する必要がない。よって、リテーナ30bによると、シンプルな構成を有するコネクタハウジングに対して装着可能なリテーナを提供できる。
また、リテーナ30bでは、該リテーナ30bがハウジング本体11に装着された状態において、リテーナ係合爪38aがアーム側ロック爪23に係合する。すなわち、この構成によれば、リテーナをコネクタハウジングに固定するための部分(例えば特許文献1におけるリブ等)を新たに設ける必要がないため、コネクタの構成を簡素化できる。
(3)図17は、変形例に係るコネクタ2cを上方から視た図である。また、図18は、図17に示すコネクタ2cを側方から視た図である。また、図19は、図18のXIX−XIX線における断面図である。また、図20(A)は、図17に示すリテーナ30cを側方から視た図、図20(B)は図17に示すリテーナ30cを上方から視た図、である。本変形例に係るコネクタ2cは、上述した実施形態に係るコネクタ2の場合と比べて、リテーナの形状が異なっている。以下では、上記実施形態と異なる部分について主に説明し、それ以外の部分については説明を省略する。
本変形例のリテーナ30cは、基部31と、押さえ部32と、係合部33cと、第1延出部44及び第2延出部45とを有し、これらが一体に形成されている。これらのうち、基部31及び押さえ部32については、上記実施形態及び上記変形例の場合と同様の構成であるため、その説明を省略する。
第1延出部44及び第2延出部45は、基部31における上側の部分から前方へ延びるように互いに一体に形成された部分である。第1延出部44及び第2延出部45は、リテーナ30cがコネクタハウジング10に装着された状態において、ロックアーム20の左右両端部における後側の部分を上側及び外側から覆っている。第1延出部44は、基部31の左右両端部における上側の部分から前方へ延びるように形成されている。第1延出部44は、左右方向に所定の厚みを有する壁状に形成された部分である。第2延出部45は、基部31の上端部における左右両側の部分から前方へ延びるように形成されている。第2延出部45は、上下方向に所定の厚みを有する壁状に形成された部分である。
係合部33cは、一対の下側延出部39a及びリテーナ係合爪38bを有している。
一対の下側延出部39aは、それぞれ、上記実施形態の場合と同様、基部31の上下方向中央部分における左右両端部のそれぞれから前方へ延びるように形成された部分である。すなわち、各下側延出部39aは、上下方向における第1延出部44及び第2延出部45と、押さえ部32との間に形成されている。各下側延出部39aは、上記実施形態の下側延出部39よりも更に前方まで延びている。具体的には、各下側延出部39aは、リテーナ30cがコネクタハウジング10に装着された状態において、ロックアーム20の支点部21よりもやや前方まで延びている。
リテーナ係合爪38bは、各下側延出部39aの先端部における内側の部分から内側へやや突出する突起状の部分として設けられている。リテーナ係合爪38bは、リテーナ30cがコネクタハウジング10に装着された状態において、ロックアーム20の支点部21と係合する。これにより、リテーナ30cをコネクタハウジング10に固定することができる。
以上のように、本変形例に係るリテーナ30cでも、上記実施形態の場合と同様、リテーナ30cをロックアーム20に係合できる。すなわち、リテーナをコネクタハウジングに係合させるための部分(リブ)をコネクタハウジングに形成する必要がない。よって、リテーナ30cによると、シンプルな構成を有するコネクタハウジングに対して装着可能なリテーナを提供できる。
また、リテーナ30cでは、該リテーナ30cがハウジング本体11に装着された状態において、リテーナ係合爪38bが支点部21に係合する。すなわち、リテーナ30cによれば、リテーナをコネクタハウジングに固定するための部分(例えば特許文献1におけるリブ等)を新たに設ける必要がないため、コネクタの構成を簡素化できる。
(4)図21は、変形例に係る電気的接続装置1aの斜視図である。また、図22は、図21に示すリテーナ30dを側方から視た図である。上記実施形態では、コネクタ2を相手側コネクタ3に着脱可能な電気的接続装置1を例に挙げて説明したが、これに限らない。本変形例に係る電気的接続装置1aは、一旦コネクタ2を相手側コネクタ3に嵌合すると、相手側コネクタ3からコネクタ2を離脱できないように構成された電気的接続装置である。
図22に示すリテーナ30dは、基部31と、押さえ部32と、係合部33dとを有し、これらが一体に形成されている。基部31及び押さえ部32の構成については、上記実施形態の場合と同様であるため、その説明を省略する。
係合部33dは、側壁部46と、上側延出部35と、脚部36と、カバー部37とを有し、これらが一体に形成されている。上側延出部35、脚部36、及びカバー部37の構成については、上記実施形態の場合と同様であるため、その説明を省略する。
側壁部46は、基部31における左右両端部から前方へ延びるように形成された、左右方向に所定の厚みを有する壁状の部分であって、上下方向に所定の高さを有している。側壁部46の上端部は、上側延出部35と一体に形成されている。言い換えると、各側壁部46は、図11(A)における上側延出部35及び下側延出部39の間の隙間が埋められたような形状を有している。
以上の構成を有する電気的接続装置1aでは、コネクタ2dと相手側コネクタ3とが嵌合した状態では、ロックアーム20を押圧することができない。すなわち、電気的接続装置1aが有するコネクタ2dは、いわゆる嵌めごろし式のコネクタである。具体的には、図21を参照して、コネクタ2dと相手側コネクタ3とが嵌合した状態では、コネクタ2dのカバー部37がロックアーム20の被押圧部24を覆っている。そして、本変形例では、カバー部37をロックアーム20側へ押圧しても、弾性変形しない。具体的には、図22を参照して、カバー部37が脚部36を介して一体に形成されている上側延出部35が、上下方向に所定の高さを有する側壁部46によって下側から支持されているため、カバー部37は弾性変形しない。
以上のように、本変形例に係るリテーナ30dでは、コネクタ2dと相手側コネクタ3とが嵌合した嵌合状態においてカバー部37を押圧しても、カバー部37は撓まず、被押圧部24を押圧することができない。すなわち、リテーナ30dを用いれば、一旦コネクタ2dを相手側コネクタ3へ嵌合すると、コネクタ2dを相手側コネクタ3から抜去することができない、いわゆる嵌めごろし式のコネクタを提供できる。
本発明は、コネクタ用端子保持部材、コネクタ、及び電気的接続装置に広く適用でき、特に相手側コネクタに係合するロックアームを有するコネクタハウジングに装着されるコネクタ用端子保持部材に適用できるものである。
1,1a 電気的接続装置
2,2a〜2d コネクタ
3 相手側コネクタ
10 コネクタハウジング
11 ハウジング本体
20 ロックアーム
21 支点部
22 揺動部
23 アーム側ロック爪
24 被押圧部
25 メス型コンタクト(端子)
30,30a〜30d リテーナ(コネクタ用端子保持部材)
32 押さえ部
33,33a〜33d 係合部
37,37a,37b カバー部
38,38a,38b リテーナ係合爪(係合爪)

Claims (7)

  1. ハウジング本体に形成されたロックアームが相手側コネクタに係合することにより該相手側コネクタからの抜けが防止されるコネクタ、に用いられるコネクタ用端子保持部材であって、
    前記ハウジング本体の内部に挿入された端子を、該端子が前記ハウジング本体内に挿入された方向側へ押さえる押さえ部と、
    前記押さえ部によって前記端子が押さえられた状態において、前記ロックアームと係合する係合爪を有する係合部と、
    を備え
    前記ロックアームは、該ロックアームから突出するとともに該ロックアームの端部で延びるように形成され、前記コネクタと前記相手側コネクタとが嵌合した嵌合状態において押圧されると該ロックアームと前記相手側コネクタとの係合が解除される被押圧部、を有し、
    前記係合部は、前記嵌合状態において前記ロックアームにおける少なくとも前記被押圧部側の部分を前記被押圧部が延びる方向の全長に亘って覆うカバー部を更に有し、
    前記係合爪は、前記カバー部に一体に形成されており、前記被押圧部と係合することを特徴とする、コネクタ用端子保持部材。
  2. 請求項に記載のコネクタ用端子保持部材において、
    前記係合部は、前記嵌合状態において前記カバー部が前記被押圧部側へ押圧されることにより弾性変形するように構成されていることを特徴とする、コネクタ用端子保持部材。
  3. 請求項に記載のコネクタ用端子保持部材において、
    前記係合部は、前記嵌合状態において前記カバー部が前記被押圧部側へ押圧されても変形しないように構成されていることを特徴とする、コネクタ用端子保持部材。
  4. ハウジング本体に形成されたロックアームが相手側コネクタに係合することにより該相手側コネクタからの抜けが防止されるコネクタ、に用いられるコネクタ用端子保持部材であって、
    前記ハウジング本体の内部に挿入された端子を、該端子が前記ハウジング本体内に挿入された方向側へ押さえる押さえ部と、
    前記押さえ部によって前記端子が押さえられた状態において、前記ロックアームと係合する係合爪を有する係合部と、
    を備え、
    前記ロックアームは、前記相手側コネクタに形成された被係合部に係合するアーム側ロック爪を有し、
    前記係合爪は、前記アーム側ロック爪と係合することを特徴とする、コネクタ用端子保持部材。
  5. ハウジング本体に形成されたロックアームが相手側コネクタに係合することにより該相手側コネクタからの抜けが防止されるコネクタ、に用いられるコネクタ用端子保持部材であって、
    前記ハウジング本体の内部に挿入された端子を、該端子が前記ハウジング本体内に挿入された方向側へ押さえる押さえ部と、
    前記押さえ部によって前記端子が押さえられた状態において、前記ロックアームと係合する係合爪を有する係合部と、
    を備え、
    前記ロックアームは、
    前記相手側コネクタに形成された被係合部に係合するアーム側ロック爪と、
    前記アーム側ロック爪が形成され、揺動自在に設けられた揺動部と、
    前記揺動部と前記ハウジング本体とを一体に繋いでいる部分であって該揺動部が揺動する際の支点となる支点部と、
    を有し、
    前記係合爪は、前記支点部と係合することを特徴とする、コネクタ用端子保持部材。
  6. ハウジング本体を有するコネクタハウジングと、
    前記ハウジング本体内に収容される端子と、
    請求項1から請求項のうちいずれか1項に記載のコネクタ用端子保持部材と、
    を備えていることを特徴とする、コネクタ。
  7. 請求項に記載のコネクタと、
    前記コネクタが嵌合する相手側コネクタと、
    を備えていることを特徴とする、電気的接続装置。
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