JP7239414B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、端子を収容可能なハウジングと、ハウジングに組み付けられるとともに端子をハウジングの中の所定位置に係止するホルダと、を備えるコネクタに関する。
従来から、嵌合した一対のコネクタが意図せず分離することを防ぐべく、一方のコネクタに設けたロックアームで他方のコネクタを係止するコネクタ構造が提案されている。例えば、従来のコネクタの一つは、片持ち梁状の形状を有するロックアームを有し、ロックアームを相手側コネクタの所定箇所に係止させることで、相手側コネクタの意図しない分離を抑制するようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2015-195126号公報
上述した従来のコネクタは、そのコネクタの外壁面にロックアームを備えており、必要に応じてロックアームに対して係止解除の操作を施すことで、相手側コネクタの係止を容易に解除できるようになっている。しかし、このようなロックアームの操作の容易さの背反として、ロックアームがコネクタの外部に露出していることで、実際の使用時、周辺部材や工具などがロックアームに意図せず接触し、大きな外力がロックアームに及ぶ場合がある。例えば、周辺の電線がコネクタの外壁面とロックアームとの間の隙間に入り込んだ場合、その電線に引かれてロックアームに大きな外力が及ぶ可能性がある。このような大きな外力がロックアームに及ぶと、ロックアームが適正に作動し難い程度にまで過大に変形してしまう可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロックアームの容易な操作と、ロックアームの過大な変形の抑制と、を両立可能なコネクタ、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記[1]~[3]を特徴としている。
[1]
端子を収容可能なハウジングと、前記ハウジングに組み付けられるとともに前記端子を前記ハウジングの中の所定位置に係止するホルダと、を備えるコネクタであって、
前記ハウジングは、
相手側ハウジングを係止するための係止部、前記係止を解除する操作のための操作部、及び、前記係止部と前記操作部との間の位置にて当該ハウジングの外壁面に繋がる支点部を有するロックアームであって、前記支点部を中心に揺動するように変形することによって前記係止及び前記解除が可能なロックアーム、を有し、
前記ホルダは、
前記ハウジングに前記端子を収容する際の仮係止位置と前記端子を前記所定位置に係止する際の本係止位置との間を移動可能であるように前記ハウジングに支持され、且つ、当該ホルダが少なくとも前記仮係止位置にあるときに前記支点部と前記係止部との間の箇所から前記支点部と前記操作部との間の箇所までの範囲において前記ロックアームを覆う保護部、を有する、
コネクタであること。
[2]
上記[1]に記載のコネクタにおいて、
前記保護部は、
前記ホルダが前記本係止位置にあるときに前記係止部を覆う、
コネクタであること。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載のコネクタにおいて、
前記ハウジングは、
前記ロックアームの揺動方向に沿って前記外壁面から立設し且つ前記ロックアームを挟むように設けられる一対の壁部を有し、
前記保護部は、
前記ホルダが前記本係止位置にあるとき、前記一対の前記壁部を覆う、
コネクタであること。
上記[1]の構成のコネクタによれば、ロックアームは、支点部を挟んで係止部および操作部を有する。この種のロックアームは、一般に、シーソーロックとも称呼される。このロックアームは、その形状に起因し、支点部よりも係止部側においても操作部側においても、周辺部材などの接触(例えば、上述した電線の入り込み)に起因する過大な変形が生じ易い。しかし、本構成のコネクタでは、ホルダが仮係止位置にあるとき、ホルダが有する保護部により、ロックアームの支点部よりも係止部側の箇所から支点部よりも操作部側の箇所までの範囲が覆われることになる。よって、ロックアームの支点部よりも係止部側の箇所に周辺部材などが接触しても、ロックアームの支点部よりも操作部側の箇所に周辺部材などが接触しても、ロックアームに過大な変形が生じることを抑制できる。即ち、端子の取り付けや作業現場での運搬などに伴って周辺部材との接触が特に生じやすい仮係止状態において、シーソー状の形態を有するロックアームの支点部よりも係止部側においても操作部側においても、ロックアームを保護できる。
更に、ホルダの保護部によってロックアームが保護されているため、ロックアームとハウジングとの間の隙間を、ロックアームの作動に十分な程度に広くすることができる。換言すると、電線の入り込み等を抑制するためにこの隙間を狭くする必要がない。よって、本構成のコネクタは、相手側コネクタの係止および係止解除というロックアームの本来の操作を、容易に行うことができる。
したがって、本構成のコネクタは、ロックアームの容易な操作と、ロックアームの過大な変形の抑制と、を両立可能である。
上記[2]の構成のコネクタによれば、ホルダが本係止位置にあるとき、ホルダが有する保護部により、ロックアームの係止部が覆われることになる。よって、例えば、相手側ハウジングの係止を解除するために操作部を操作する際、操作部に大きな外力が及んでも、係止部の変位が保護部によって覆われる領域内に制限されることになる。その結果、ロックアームの過大な変形が抑制される。
上記[3]の構成のコネクタによれば、ロックアームを挟む一対の壁部により、ロックアームとハウジングとの間の隙間に電線などの周辺部材が入り込むことが抑制される。更に、ホルダが本係止位置にあるときに一対の壁部を保護部が覆うため、ロックアームの係止部が保護部と一対の壁部とで二重に保護されることになる。その結果、ロックアームの過大な変形を更に適正に抑制できる。
本発明によれば、相手側コネクタを係止するロックアームの容易な操作と、ロックアームの過大な変形の抑制と、を両立可能なコネクタを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係るコネクタの斜視図であり、図1(a)は、ホルダが仮係止位置にある状態を示し、図1(b)は、ホルダが本係止位置にある状態を示す。 図2は、図1に示すコネクタの分解斜視図である。 図3(a)は、図1(a)に示すコネクタの側面図であり、図3(b)は、図1(b)に示すコネクタの側面図である。 図4(a)は、図3(a)のA-A断面図であり、図4(b)は、図4(a)のC-C断面図である。 図5(a)は、図3(b)のB-B断面図であり、図5(b)は、図5(a)のD-D断面図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るコネクタ1について説明する。以下、説明の便宜上、図2に示すように、「前後方向」、「幅方向」、「上下方向」、「前」、「後」、「上」及び「下」を定義する。「前後方向」、「幅方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。前後方向は、コネクタ1と相手側コネクタ(図示省略)との嵌合方向と一致している。
図1~図3に示すコネクタ1は、端子(図示省略)を収容するハウジング2と、ハウジング2に組み付けられるホルダ3と、を備える。ホルダ3は、ハウジング2に端子を収容する際の仮係止位置(図1(a)及び図3(a)参照)と、端子を正規位置に係止する際の本係止位置(図1(b)及び図3(b))との間を前後方向に移動可能に、ハウジング2に支持されている。以下、コネクタ1を構成する各部材について順に説明する。
まず、ハウジング2について説明する。樹脂製のハウジング2は、図2に示すように、前後方向に延びる略円柱状の端子収容部11と、端子収容部11の外周を環状隙間12を介して包囲する前筒部13と、を一体に有する。コネクタ1と相手側コネクタとの嵌合時(以下、単に「嵌合時」と呼ぶこともある)、この環状隙間12に、相手側コネクタの相手側ハウジングのフード部(図示省略)が挿入されることになる。
端子収容部11の内部には、後方に開口し且つ前後方向に延びる端子収容室14(図4(a)及び図5(a)参照)が、縦横に並ぶように複数(本例では、4つ)設けられている。端子収容室14には、その後端開口から端子が挿入されることになる。端子収容部11の前端部には、複数の端子収容室14のうち一部の複数(本例では、3つ)の端子収容室14に対応して、端子収容室14と連通する前端開口15(前後方向に延びる貫通孔)が複数(本例では、3つ)設けられている(図1及び図2参照)。嵌合時、相手側コネクタのオス端子が前端開口15を通過して端子収容室14に収容された端子(メス端子)と電気的に接続されることになる。
前筒部13は、上方に開口し且つ前後方向に延びる部分円筒状(円筒状において、周方向の一部が軸方向に亘って欠損した状態)の形状を有する。前筒部13の上方開口の前後方向に延びる一対の側縁には、上方に突出し且つ前後方向に延びる一対の壁部16が形成されている。一対の壁部16が作用については後述する。
前筒部13の後側には、矩形筒状の後筒部17が、後方に延びるように一体で設けられている。後筒部17の一対の側壁部は、後筒部17の上壁部及び下壁部より後方に張り出している。後筒部17の一対の側壁部にはそれぞれ、幅方向に貫通する矩形状の窓部18が形成されている。
後筒部17の内部空間には、複数の端子収容室14から後方に連続する複数の案内空間19を区画形成するために、前後方向に延びる複数の隔壁21が縦横に設けられている(図2、図4(b)及び図5(b)参照)。複数の隔壁21により区画形成された各案内空間19は、隔壁21により構成された上壁、下壁、及び、幅方向内側壁に囲まれ、且つ、幅方向外側は開放されている。
案内空間19は、端子を端子収容室14に挿入する際に端子を端子収容室14の後端開口まで案内する機能を果たす。ホルダ3のハウジング2への組付時、複数の案内空間19には、ホルダ3の後述する複数のランス32がそれぞれ進入することになる(図4(b)及び図5(b)参照)。
後筒部17の上壁部及び下壁部の幅方向中央部にはそれぞれ、後方に突出する矩形平板状の突出片22が形成されている(図2、図4(b)及び図5(b)参照)。一対の突出片22の作用については後述する。
後筒部17の上壁部には、ロックアーム23が一体に設けられている。ロックアーム23は、嵌合時、相手側ハウジングを係止して嵌合状態を維持する機能を果たす。ロックアーム23は、前後方向に延びる平板状の本体部24と、本体部24の下面の前後方向略中央部分から下方に突出し且つ後筒部17の上壁部と繋がる支点部25(図4(b)及び図5(b)参照))と、を備える。本例では、支点部25は、本体部24の幅方向中央箇所と、当該幅方向中央箇所から幅方向両側に離れた本体部24の一対の両側箇所と、の3箇所に設けられている。
本体部24は、支点部25が弾性変形することにより、支点部25を中心に前後に傾斜するように揺動可能となっている。即ち、ロックアーム23は、いわゆるシーソーロックである。本体部24の前端部は、前筒部13の上方開口を塞ぐように且つ一対の壁部16に挟まれるように配置されている。ここで、一対の壁部16の存在により、本体部24の下面の前端部と前筒部13の上方開口の一対の側縁との間の隙間に電線などが侵入することが抑制され得る。
本体部24の下面の前端部には、下方に突出する係止部26が形成されている(図4(b)及び図5(b)参照)。係止部26には、嵌合時、相手側ハウジングのロック部(図示省略)が係止されることになる。本体部24の後端部は、相手側ハウジングのロック部と係止部26との係止を解除する操作のための操作部27として機能する。ロックアーム23の具体的な動作については後述する。以上、ハウジング2について説明した。
次いで、ホルダ3について説明する。樹脂製のホルダ3は、図2に示すように、矩形筒状のホルダ本体31を備える。ホルダ本体31の一対の側壁部は、ホルダ本体31の上壁部及び下壁部より前方に張り出している。
ホルダ本体31の一対の側壁部の内壁面には、ハウジング2の複数の端子収容室14に対応して、前方に向けて延びる片持ち梁状のランス32が、ホルダ本体31の内部空間内にて縦横に並ぶように複数(本例では、4つ)設けられている。各ランス32は、幅方向外側に弾性変形可能となっている。ホルダ3のハウジング2への組付時、複数のランス32が、複数の案内空間19にそれぞれ挿入され且つ複数の案内空間19の幅方向外側をそれぞれ塞ぐように配置されることになる。
ホルダ本体31の一対の側壁部の外面にはそれぞれ、ホルダ3を仮係止位置に係止するための一対の係止突起33、及び、一対の係止突起33より後側に位置しホルダ3を本係止位置に係止するための単一の係止突起34が形成されている。
ホルダ本体31の上壁部の幅方向両端部には、上方に突出し且つ前後方向に延びる一対の壁部35が形成されている。一対の壁部35の前端部には、ロックアーム23を保護するための保護部36が、前方に張り出すように一体で設けられている。
具体的には、保護部36は、一対の壁部35の前端部から前方に延びる一対の側部37と、一対の側部37を幅方向に連結する被覆部38と、を有する。被覆部38は、幅方向中央部が上方に突出するように湾曲している。保護部36の前端は、ホルダ本体31の一対の側壁部の前端より前側に位置している。一対の側部37とホルダ本体31の上壁部との間には、前方に開口し且つ前後方向に延びる一対のスリット39が形成されている。
一対の壁部35の内壁面の後端部には、幅方向内側に開口し幅方向外側に窪み且つ前後方向に延びる一対の溝部41が形成されている(図2、図4(b)及び図5(b)参照)。ホルダ本体31の下壁部の幅方向両端部の後端部には、下方に突出し且つ前後方向に延びる一対の壁部42が形成されている。一対の壁部42の内壁面には、幅方向内側に開口し幅方向外側に窪み且つ前後方向に延びる一対の溝部43が形成されている(図2、図4(b)及び図5(b)参照)。ホルダ3のハウジング2への組付時、一対の溝部41には上側の突出片22の後端部の一対の側縁が挿入され、一対の溝部43には下側の突出片22の後端部の一対の側縁が挿入されることになる(図5(b)参照)。以上、ホルダ3について説明した。
次いで、コネクタ1の組み付け手順について簡単に説明する。まず、ホルダ3を、ハウジング2に、ホルダ本体31が後筒部17に内挿されるように、保護部36の被覆部38がロックアーム23(本体部24)を覆うように、複数のランス32が複数の案内空間19に挿入されるように、且つ、一対のスリット39が後筒部17の上壁部における突出片22の幅方向両側に位置する一対の部分に挿入されるように、後側から前向きにスライドしながら装着する。
ホルダ3のスライドは、ホルダ本体31の係止突起33が後筒部17の窓部18の後側縁18aを乗り越えるまで継続される。係止突起33が後側縁18aを乗り越えて後側縁18aの後側に隣接する後筒部17の壁部が係止突起33と係止突起34とに挟まれることで、ホルダ3が仮係止位置に保持される(図1(a)、図3(a)及び図4参照)。
ホルダ3が仮係止位置にある状態では、図4(a)に示すように、各ランス32は、案内空間19内において端子収容室14の幅方向外側内壁よりも若干幅方向内側に位置し、且つ、幅方向外側に弾性変形可能となっている。
ホルダ3が仮係止位置にある状態では、図4(b)に示すように、保護部36(被覆部38)が、ロックアーム23を、ロックアーム23の支点部25と係止部26との間の箇所から支点部25と操作部27との間の箇所までの前後方向範囲に亘って、ロックアーム23を覆っている。この結果、ロックアーム23の支点部25よりも係止部26側(前側)に外力が及んでも、ロックアーム23の支点部25よりも操作部27側(後側)に外力が及んでも、ロックアーム23が揺動することが抑制される。
次いで、ホルダ3が仮係止位置にあるハウジング2の複数の端子収容室14に、複数の端子を、案内空間19を区画する隔壁21によって前向きに案内しながら、後側からそれぞれ挿入する。その際、ランス32は、端子の後端がランス32の前端を通り過ぎるまでは、端子からの押圧により一時的に幅方向外側に弾性変形し、端子の後端がランス32の前端を通り過ぎると、幅方向内側に弾性回復する。この結果、ランス32の前端面と端子の後端面とが少なくとも部分的に前後方向に対面することで、ランス32が端子を前方へ押圧可能な状態となる。この段階では、端子は、端子収容室14内において中途挿入位置にある(正規位置には到達していない)。
端子収容室14に収容すべき全ての端子が上記中途挿入位置まで挿入された後、仮係止位置にあるホルダ3を本係止位置に向けて更に前向きにスライドさせる。ホルダ3のスライドに伴い、端子がランス32に押圧されて正規位置に向けて前方へ移動していく。ホルダ3のスライドは、ホルダ本体31の係止突起34が後筒部17の窓部18の後側縁18aを乗り越えるまで継続される。係止突起34が後側縁18aを乗り越えて後側縁18aに係止されることで、ホルダ3が本係止位置に保持される(図1(b)、図3(b)及び図5参照)。これにより、コネクタ1の組み付けが完了し、コネクタ1が相手側コネクタと嵌合し得る状態となる。
ホルダ3が本係止位置にある状態では、端子が、端子収容室14内において正規位置に位置するとともにランス32により正規位置に係止される。ホルダ3が本係止位置にある状態では、保護部36の一対の側部37がハウジング2の一対の壁部16を覆っている(図1(b)、図3(b)及ぶ図5参照)。この結果、ロックアーム23が二重に保護されることになり、ロックアーム23の意図しない揺動(変形)を更に適正に抑制できる。
更に、ホルダ3が本係止位置にある状態では、ホルダ3の一対の溝部41に、ハウジング2の上側の突出片22の後端部の一対の側縁が挿入され、ホルダ3の一対の溝部43に、ハウジング2の下側の突出片22の後端部の一対の側縁が挿入されている(図5(b)参照)。これにより、ホルダ3のハウジング2に対するガタ付きが抑制され得る。
次いで、ハウジング2に相手側ハウジングが嵌合される。嵌合動作中、相手側ハウジングのロック部が、ハウジング2の環状隙間12の上側領域(本体部24の前端部の下面に面する領域)に進入する。そして、当該ロック部が、係止部26を押し上げてロックアーム23を一時的に後側に傾斜(揺動)させながら、係止部26を乗り越えて係止部26と係合する。これにより、ハウジング2と相手側ハウジングとの嵌合状態が維持される。
一方、相手側ハウジングのロック部と係止部26との係止を解除する際には、ロックアーム23の操作部27を下方に押し込む。これにより、ロックアーム23が後側に傾斜(揺動)することで、係止部26が上方に移動する。この結果、係止部26と相手側ハウジングのロック部との係止が解除され、相手側ハウジングをハウジング2から分離することが可能となる。
以上、本発明の実施形態に係るコネクタ1によれば、ホルダ3が少なくとも仮係止位置にあるとき、ホルダ3が有する保護部36により、ロックアーム23の支点部25と係止部26との間の箇所から支点部25と操作部27との間の箇所までの範囲が覆われる。よって、ロックアーム23の支点部25よりも係止部26側に周辺部材等(電線など)が接触しても、ロックアーム23の支点部25よりも操作部27側に周辺部材等が接触しても、ロックアーム23に過大な変形が生じることが抑制される。
更に、ホルダ3の保護部36によってロックアーム23が保護されているため、ロックアーム23とハウジング2との間の隙間を、ロックアーム23の作動に十分な程度に広くすることができる。換言すると、電線の入り込み等を抑制するためにこの隙間を狭くする必要がない。よって、相手側コネクタの係止および係止解除というロックアーム23の本来の操作を、容易に行うことができる。
したがって、コネクタ1は、ロックアーム23の容易な操作と、ロックアーム23の過大な変形の抑制と、を両立可能である。
更に、コネクタ1によれば、ホルダ3が本係止位置にあるとき、保護部36により、ロックアーム23の係止部26が覆われることになる。よって、例えば、相手側ハウジングの係止を解除するために操作部27を操作する際、操作部27に大きな外力が及んでも、係止部26の変位が保護部36によって覆われる領域内に制限されることになる。その結果、ロックアーム23の過大な変形が抑制される。
更に、本実施形態に係るコネクタ1によれば、ハウジング2に設けられた一対の壁部16によってロックアーム23とハウジング2との間の隙間に電線などの周辺部材が侵入することが抑制される。更に、ホルダ3が本係止位置にあるときに一対の壁部16を保護部36が覆うため、実際の使用時にロックアーム23の係止部26が二重に保護されることになり、ロックアーム23の過大な変形を更に適正に抑制できる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、ホルダ3が本係止位置にあるときに、ハウジング2に設けられた一対の壁部16をホルダ3の保護部36が覆うように構成されている。これに対し、ハウジング2に一対の壁部16が設けられていなくてもよい。
更に、上記実施形態では、ホルダ3が本係止位置にあるとき、ロックアーム23の支点部25よりも操作部27側の箇所は、解除操作の利便性などを考慮して仮係止位置にある場合よりも大きく外部に露出している。しかし、ロックアーム23の保護性能を更に高める観点から、ホルダ3が本係止位置にあるときにも、ロックアーム23の支点部25よりも操作部27側の箇所を、解除操作が可能な程度に最小限に露出させながら、保護部36によって広く覆ってもよい。
ここで、上述した本発明に係るコネクタ1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
端子を収容可能なハウジング(2)と、前記ハウジング(2)に組み付けられるとともに前記端子を前記ハウジング(2)の中の所定位置に係止するホルダ(3)と、を備えるコネクタ(1)であって、
前記ハウジング(2)は、
相手側ハウジングを係止するための係止部(26)、前記係止を解除する操作のための操作部(27)、及び、前記係止部(26)と前記操作部(27)との間の位置にて当該ハウジング(2)の外壁面に繋がる支点部(25)を有するロックアーム(23)であって、前記支点部(25)を中心に揺動するように変形することによって前記係止及び前記解除が可能なロックアーム(23)、を有し、
前記ホルダ(3)は、
前記ハウジング(2)に前記端子を収容する際の仮係止位置と前記端子を前記所定位置に係止する際の本係止位置との間を移動可能であるように前記ハウジング(2)に支持され、且つ、当該ホルダ(3)が少なくとも前記仮係止位置にあるときに前記支点部(25)と前記係止部(26)との間の箇所から前記支点部(25)と前記操作部(27)との間の箇所までの範囲において前記ロックアーム(23)を覆う保護部(36)を有する、
コネクタ(1)。
[2]
上記[1]に記載のコネクタにおいて、
前記保護部(36)は、
前記ホルダ(3)が前記本係止位置にあるときに前記係止部(26)を覆う、
コネクタ(1)。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載のコネクタ(1)において、
前記ハウジング(2)は、
前記ロックアーム(23)の揺動方向に沿って前記外壁面から立設し且つ前記ロックアーム(23)を挟むように設けられる一対の壁部(16)を有し、
前記保護部(36)は、
前記ホルダ(3)が前記本係止位置にあるとき、前記一対の前記壁部(16)を覆う、
コネクタ(1)。
1 コネクタ
2 ハウジング
3 ホルダ
16 一対の壁部
23 ロックアーム
25 支点部
26 係止部
27 操作部
36 保護部

Claims (3)

  1. 端子を収容可能なハウジングと、前記ハウジングに組み付けられるとともに前記端子を前記ハウジングの中の所定位置に係止するホルダと、を備えるコネクタであって、
    前記ハウジングは、
    相手側ハウジングを係止するための係止部、前記係止を解除する操作のための操作部、及び、前記係止部と前記操作部との間の位置にて当該ハウジングの外壁面に繋がる支点部を有するロックアームであって、前記支点部を中心に揺動するように変形することによって前記係止及び前記解除が可能なロックアーム、を有し、
    前記ホルダは、
    前記ハウジングに前記端子を収容する際の仮係止位置と前記端子を前記所定位置に係止する際の本係止位置との間を移動可能であるように前記ハウジングに支持され、且つ、当該ホルダが少なくとも前記仮係止位置にあるときに前記支点部よりも前記係止部側の箇所から前記支点部よりも前記操作部側の箇所までの範囲において前記ロックアームを覆う保護部、を有する、
    コネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記保護部は、
    前記ホルダが前記本係止位置にあるときに前記係止部を覆う、
    コネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコネクタにおいて、
    前記ハウジングは、
    前記ロックアームの揺動方向に沿って前記外壁面から立設し且つ前記ロックアームを挟むように設けられる一対の壁部を有し、
    前記保護部は、
    前記ホルダが前記本係止位置にあるとき、前記一対の前記壁部を覆う、
    コネクタ。
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