JP2018092832A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】押し戻し規制部に作用する衝撃力を小さくすること。
【解決手段】本発明のコネクタ1は、接続端子を内部に保持したインナーハウジング16と、インナーハウジング16の外周を包囲して嵌合方向に摺動するアウターハウジング17と、インナーハウジング16を相手コネクタと嵌合位置で係止するロック機構18と、ロック機構18が半嵌合位置で嵌合操作が解除されたときにインナーハウジング16を反嵌合方向に弾発付勢して押し戻すバネ部材19と、インナーハウジング16の押し戻し位置を規制する押し戻し規制部20とを備える。押し戻し規制部20は、両ハウジングの一方の摺動面から突出する爪部39と、インナーハウジングが押し戻された設定位置で爪部39が当接可能に相手方摺動面に設けられた段部56とを有し、両ハウジングの摺動面は、爪部39が段部56と当接する前に、両摺動面が協働して摺動摩擦が大きくなる摺動負荷部60が設けられる。
【選択図】図8

Description

本発明は、コネクタに係り、特に、相手コネクタとの嵌合状態が半嵌合(完全嵌合に至らない状態)のときに、バネ部材の弾発力によって嵌合操作を強制的に解除するコネクタに関する。
この種のコネクタとして、特許文献1に記載のコネクタは、複数の接続端子を内部に保持した筒状のインナーハウジングと、インナーハウジングの外周を包囲して嵌合方向に摺動する筒状のアウターハウジングと、インナーハウジングを相手コネクタと嵌合位置で係止するロック機構と、ロック機構が半嵌合位置で嵌合操作が解除されたときにアウターハウジングに対してインナーハウジングを反嵌合方向に弾発付勢して押し戻すバネ部材と、インナーハウジングが反嵌合方向に押し戻される位置を規制する押し戻し規制部とを備えている。押し戻し規制部は、インナーハウジングの外周から突出する爪部と、インナーハウジングが押し戻された設定位置で爪部が当接可能にアウターハウジングに設けられた段部を備えて構成されている。段部は、アウターハウジングの一部を嵌合方向に切り欠いた長穴の後端面に形成されている。
特許文献1では、アウターハウジングを相手コネクタに被せるようにしてインナーハウジングを相手コネクタに押し込むと、相手コネクタに押し付けられたアウターハウジングがバネ部材を圧縮させながら反嵌合方向に押し戻される。そして、インナーハウジングがロック機構によりインナーハウジングに係止されると、バネ部材に弾発付勢されたアウターハウジングが嵌合方向へ押し出されて、両コネクタの嵌合が完了する。
一方、ロック機構が完全嵌合に至らない半嵌合のときに、インナーハウジングから手を離すと、圧縮されたバネ部材がインナーハウジングとアウターハウジングを離反する方向に弾発付勢する。その結果、相手コネクタがアウターハウジングに押し戻されつつ、インナーハウジングが反嵌合方向に押し戻されるので、嵌合操作が強制的に解除され、コネクタの半嵌合を検知することができる。この場合、バネ部材によって反嵌合方向に押し戻されたインナーハウジングは、押し戻し規制部の爪部がアウターハウジングの段部に当接することで、反嵌合方向への離脱が防止される。
特開平11−224728号公報
ところで、特許文献1のような多極のコネクタでは、相手コネクタとの接続時(嵌合時)の摺動摩擦が大きくなることから、半嵌合を検知するために、バネ部材の弾発力(バネ定数)を大きく設定する必要がある。しかし、バネ部材の弾発力が大きすぎると、半嵌合時に押し戻し規制部の爪部が段部に当接したときに押し戻し規制部に作用する衝撃力が大きくなり、押し戻し規制部に不具合が生じるおそれがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、押し戻し規制部に作用する衝撃力を小さくすることを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、接続端子を内部に保持した筒状のインナーハウジングと、このインナーハウジングの外周を包囲して嵌合方向に摺動する筒状のアウターハウジングと、インナーハウジングを相手コネクタと嵌合位置で係止するロック機構と、このロック機構が半嵌合位置で嵌合操作が解除されたときにアウターハウジングに対してインナーハウジングを反嵌合方向に弾発付勢して押し戻すバネ部材と、インナーハウジングが反嵌合方向に押し戻される位置を規制する押し戻し規制部とを備え、押し戻し規制部は、両ハウジングの互いに摺接する摺動面の一方の摺動面から突出して設けられた爪部と、インナーハウジングが押し戻された設定位置で爪部が当接可能に相手方の摺動面に設けられた段部とを有し、両ハウジングの摺動面は、爪部が段部と当接する前に、両摺動面が協働して摺動摩擦が大きくなる摺動負荷部を設けてなることを特徴とする。
これによれば、ロック機構が半嵌合位置で嵌合操作が解除されたときに、バネ部材の弾発力によってインナーハウジングが反嵌合方向に押し戻される速度を摺動負荷部の摺動摩擦によって減少させることができる。これにより、押し戻し規制部の爪部が段部に当接したときに押し戻し規制部に作用する衝撃力を小さくできるから、バネ部材の弾発力を大きく設定しても、押し戻し規制部で不具合が生じるのを防ぐことができる。
具体的に、摺動負荷部は、一方の摺動面の爪部が形成された位置よりも段部側に設けられ、爪部に近づくほど膨らみが大きくなる傾斜面を有してなるものとすることができる。
これによれば、押し戻し規制部の爪部が段部に当接する前に、相手方の摺動面が一方の摺動面の傾斜面に乗り上げることで、摺動面間の摺動摩擦を増加させることができるから、インナーハウジングの反嵌合方向の移動速度を減少させることができる。そのため、押し戻し規制部の爪部が段部に当接したときに押し戻し規制部に作用する衝撃力を小さくすることができる。
また、摺動負荷部は、一方の摺動面の爪部が形成された位置よりも段部側に設けられた第1の凸部と、この第1の凸部を乗り越え可能に相手方の摺動面に設けられた第2の凸部とを有してなるものとしてもよい。
これによれば、押し戻し規制部の爪部が段部に当接する前に、一方の摺動面の第1の凸部を相手方の摺動面の第2の凸部が乗り越えることで、摺動面間の摺動摩擦を増加させることができるから、インナーハウジングの反嵌合方向の移動速度を減少させることができる。そのため、押し戻し規制部の爪部が段部に当接したときに押し戻し規制部に作用する衝撃力を小さくすることができる。
また、摺動負荷部は、両ハウジングの互いに摺接する摺動面の一部を切り欠いて相手方の摺動面に向けて弾性変形可能に突設されたアーム部と、このアーム部の先端が摺接する相手方の摺動面に設けられた凸部とを有してなるものとしてもよい。
これによれば、押し戻し規制部の爪部が段部に当接する前に、両ハウジングの互いに摺接する摺動面の一部に突設されたアーム部の先端が相手方の摺動面の凸部と摺接することで、摺動面間の摺動摩擦を増加させることができるから、インナーハウジングの反嵌合方向の移動速度を減少させることができる。そのため、押し戻し規制部の爪部が段部に当接したときに押し戻し規制部に作用する衝撃力を小さくすることができる。この場合、アーム部と凸部は、爪部が段部に当接する前にアーム部の先端が凸部と摺接可能な位置に設けられていればよいから、摺動負荷部の設計自由度を高めることができる。
本発明によれば、押し戻し規制部に作用する衝撃力を小さくすることができる。
本発明の第1の実施形態におけるコネクタと相手コネクタの分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態におけるコネクタの上方斜視図である。 本発明の第1の実施形態におけるコネクタの下方斜視図である。 インナーハウジングの外観斜視図である。 図4のインナーハウジングの側面図である。 コネクタの正面図である。 図6のA−A矢視方向の一形態を示す横断面図である。 図6のB−B矢視方向の一形態を示す横断面図である。 図7に対応する動作説明図である。 図8に対応する動作説明図である。 本発明の第2の実施形態における図6のA−A矢視方向に対応する横断面図である。 本発明の第2の実施形態における図6のB−B矢視方向に対応する横断面図である。 本発明の第2の実施形態におけるインナーハウジングの外観斜視図である。 本発明の第3の実施形態におけるコネクタの横断面図である。 インナーハウジングの側面図である。 アウターハウジングの斜視断面図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明に係るコネクタの第1の実施形態について、図1ないし図10を参照して説明する。本実施形態のコネクタ1は、図1に示すように、雄型の相手コネクタ2と嵌合可能な雌型のコネクタであり、相手コネクタ2と完全嵌合に至らない半嵌合の状態で嵌合操作が解除されたときに、嵌合操作を強制的に解除する機構を備えている。なお、以下では、両コネクタ1,2の嵌合方向を前方とし、図1のX方向を幅方向、Y方向を高さ方向と定義して説明する。
相手コネクタ2は、図1に示すように、前方に開口して角筒状に形成された樹脂製の相手ハウジング11と、相手ハウジング11の内部に先端部が収容保持された複数の雄型の相手端子12とを備えている。相手ハウジング11の外周面には、上面の前後方向に延びる2本の第1突条部13と、幅方向の両脇にそれぞれ前後方向に延びる第2突条部14と、上面の幅方向の中央部から突出する係止突起15とが設けられている。係止突起15は、両コネクタ1,2の嵌合位置で両コネクタ1,2を互いに係止する機能を有している。
コネクタ1は、図1ないし図6に示すように、前方に開口して角筒状に形成された樹脂製のインナーハウジング16と、インナーハウジング16の内部に収容保持されて、両コネクタ1,2の嵌合時に相手端子12と接続される複数の雌型の接続端子(不図示)と、インナーハウジング16の外周を包囲して嵌合方向に摺動する樹脂製のアウターハウジング17と、インナーハウジング16を相手コネクタ2と嵌合位置で係止するロック機構18と、ロック機構18が半嵌合位置で嵌合操作が解除されたときに、アウターハウジング17に対してインナーハウジング16を反嵌合方向に弾発付勢して押し戻すコイル状のバネ部材19と、インナーハウジング16が反嵌合方向に押し戻される位置を規制する押し戻し規制部20とを備えている。
インナーハウジング16は、角筒状のハウジング本体21と、ハウジング本体21の上部に連設されてハウジング本体21の前端よりも前方に突出する平板状のフード部22とを備えている。ハウジング本体21の内部には、後方から接続端子が挿入されるとともに、前方の開口から相手端子12が挿入される複数の端子収容室23が形成されている。各端子収容室23には、接続端子を係止して抜け止めする可撓性を有したランス24が設けられている(図7)。ハウジング本体21の後方の幅方向の両脇には、バネ部材19の後部を支持する合計4個の第1バネ収容部25が設けられている。
ハウジング本体21は、図5に示すように、フード部22が上部に連設された角筒状の基部26と、基部26の前方に設けられて、相手ハウジング11の内周面に対応して形成された角筒状の前部27とを有しており、前部27は、基部26よりも高さ寸法及び幅寸法が小さく設定されている。ハウジング本体21の前部27とフード部22との間には、相手ハウジング11が進入する嵌合スペース28が確保されている。ハウジング本体21の前部27の後方の外周面には、両コネクタ1,2の嵌合時に、相手ハウジング11の内周面との隙間をシールする環状のパッキン29が装着されている。ハウジング本体21の前部27の開口には、接続端子と対応する位置に弾性接触片30を備えたショート端子31が前方から組み付けられ、かつ、各端子収容室23のランス24をロックするためのフロントホルダ32が嵌め込まれる。さらに、ハウジング本体21の基部26の下面には、幅方向の中央部に、押し戻し規制部20を構成する第1爪部33が突設されている。第1爪部33は、前方の基部26の下面に向かって傾斜する前方傾斜面34と、基部26の下面と略直交する後端面35を有している。
フード部22は、図4及び図7に示すように、幅方向の中央部にロック機構18が設けられている。このロック機構18は、フード部22を切り欠いて嵌合方向へ延び、上下に弾性変形可能に形成されたロックアーム36と、ロックアーム36の先端部からフード部の下方へ突出する断面三角形の第1突起37と、ロックアーム36の先端部の幅方向の両側縁からそれぞれフード部の上方へ突出する断面三角形の第2突起38とを含んで構成される。第1突起37は、ハウジング本体21の前部27とフード部22との隙間の嵌合スペース28に進入する相手ハウジング11の係止突起15を係止することで、インナーハウジング16と相手ハウジング11を係止するようになっている。第2突起38は、アウターハウジング17が嵌合方向へ押し出されたときに、アウターハウジング17の前端部の内周面(図7の傾斜面17a)と接触可能に形成されている。フード部22の上面には、幅方向の両側の2箇所に、押し戻し規制部20を構成する第2爪部39が突設されている。第2爪部39は、前方のフード部22の上面に向かって傾斜する前方傾斜面40と、フード部22の上面と略直交する後端面41を有している。フード部22の幅方向の両側縁には、前後方向に亘って垂下する縁部42が設けられ、各縁部42の外方の側面には、アウターハウジング17の内周から突出するリブ43(図2)が係合される溝44が形成されている。フード部22の後端部には、アウターハウジング17の後端面と当接してインナーハウジング16の嵌合方向への離脱を防止するための規制リブ45が設けられている。また、図3に示すように、フード部22の下面には、相手ハウジング11の2本の第1突条部13を案内する1対の案内リブ46が突設されている。
アウターハウジング17は、図3に示すように、角筒状に形成された枠体であり、その後方からインナーハウジング16が組み込まれるようになっている。アウターハウジング17は、内周面から突出するリブ43がインナーハウジングの幅方向の両側の縁部42の溝44に係合することで、インナーハウジング16を嵌合方向に摺動可能に保持するようになっている。アウターハウジング17の内周面は、インナーハウジング16のハウジング本体21の基部26の幅方向の両側面及び下面と摺接するように形成されるとともに、相手ハウジング11の2本の第2突条部14を案内する案内溝47を有している。
アウターハウジング17は、インナーハウジング16が組み付けられると、図6に示すように、アウターハウジング17の内周面とインナーハウジング16のハウジング本体21の前部27の外周面との間に、相手ハウジングが進入する環状の嵌合スペース48が確保されるようになっている。また、アウターハウジング17の幅方向の両脇には、バネ部材19の前部を支持する合計4個の第2バネ収容部49が設けられている。さらに、図2に示すように、アウターハウジング17の上部の前端中央部には、インナーハウジング16のロックアーム36の上方への弾性変形を許容する切り欠き部50が設けられている。この切り欠き部50の奥側のアウターハウジング17の内周面には、両コネクタ1,2の嵌合時に、ロックアーム36の第2突起38が当接する傾斜面17aが形成されている(図7)。
アウターハウジング17の下部には、図3及び図7に示すように、幅方向の中央部を前後方向に切り欠いて前方(嵌合方向)の内側へ延び、上下に弾性変形可能に形成されたアーム片51と、アーム片51よりも後方の内面から突出する凸部52とが設けられている。アーム片51は、相手ハウジング11に当接する前端面が嵌合スペース48に配置され、かつ、前後方向を長手とする矩形の第1穴部53が設けられている。凸部52は、アウターハウジング17に組み付けられたインナーハウジング16のハウジング本体21の基部26の下面に摺接可能に形成され、インナーハウジング16と摺接するアウターハウジング17の摺動面の一部となっている。第1穴部53は、アウターハウジング17に組み付けられたインナーハウジング16が嵌合方向に摺動する際に、インナーハウジング16のハウジング本体21の下面に突設する第1爪部33が穴内を移動可能に形成され、インナーハウジング16が反嵌合方向へ移動したときに、第1爪部33の後端面35が当接する第1段部54を有している。第1段部54は、インナーハウジング16が反嵌合方向の設定位置まで後退したときに、第1爪部33の後端面35が当接可能な位置に設けられている。以上より、押し戻し規制部20aは、第1爪部33と第1段部54から構成される。
アウターハウジング17の上部には、図2及び図8に示すように、幅方向の両側にそれぞれ前後方向を長手とする1対の矩形の第2穴部55が設けられている。1対の第2穴部55は、アウターハウジング17に組み付けられたインナーハウジング16が嵌合方向に摺動する際に、インナーハウジング16の対応する第2爪部39がそれぞれ穴内を移動可能に形成され、インナーハウジング16が反嵌合方向へ移動したときに、第2爪部39の後端面41がそれぞれ当接する第2段部56を有している。第2段部56は、インナーハウジング16が反嵌合方向の設定位置まで後退したときに、第2爪部39の後端面41がそれぞれ当接可能な位置に設けられている。以上より、押し戻し規制部20bは、第2爪部39と第2段部56から構成される。
このように、本実施形態では、図2及び図3に示すように、第1爪部33と第1段部54を含む押し戻し規制部20aと、第2爪部39と第2段部56を含む押し戻し規制部20bとを備えている。そのため、両コネクタの嵌合操作が半嵌合状態で解除され、後述するように、インナーハウジング16がバネ部材19の弾発付勢力によって反嵌合方向に押し戻されると、第1爪部33が第1段部54に当接され、かつ第2爪部39が第2段部56に当接されることで、インナーハウジング16の半嵌合方向への移動が規制され、アウターハウジング17に対するインナーハウジング16の離脱が防止される。なお、第1段部54と第2段部56は、矩形の穴部の側壁をなしているが、各段部を形成する穴の形状は、特に限定されるものではない。
上述したコネクタ1の組立て手順としては、電線が接続された接続端子が、インナーハウジング16の端子収容室23に後方から挿入されてランス24に係止され、パッキン29とフロントホルダ32が、インナーハウジング16に前方から嵌め込まれる。続いて、インナーハウジング16の第1バネ収容部25にバネ部材19の後端部が装着され、アウターハウジング17の第2バネ収容部49にバネ部材19の前端部が装着された状態で、インナーハウジング16が、アウターハウジング17の後方からバネ部材19を圧縮させながらアウタハウジング17に組み込まれる。そして、アウターハウジング17の第1段部54、第2段部56にそれぞれインナーハウジング16の第1爪部33、第2爪部39を係止させると、コネクタ1の組み付けが完了する。
次に、このようにして組み付けられたコネクタ1を相手コネクタ2に嵌合接続させるには、まず、コネクタ1のアウターハウジング17を相手ハウジング11に被せるようにして、インナーハウジング16を相手ハウジング11に押し付ける。すると、インナーハウジング16とアウターハウジング17との間の嵌合スペース48に相手ハウジング11の前部が嵌入されるとともに、相手ハウジング11の前部にアーム片51の前端部が押し付けられたアウターハウジング17が、バネ部材19を圧縮させながら後退する。このとき、インナーハウジング16の前部27とフード部22との間の嵌合スペース28に進入した相手ハウジング11の係止突起15は、インナーハウジング16のロック機構18であるロックアーム36の下向きの第1突起37を押し付けて、ロックアーム36を上方へ撓ませることにより、第1突起37に係止される。これにより、ロックアーム36の上方への撓みが解消され、バネ部材19に弾発付勢されたアウターハウジング17が嵌合方向へ押し出されるとともにバネ部材19の付勢力が開放されて、両コネクタ1,2が完全嵌合に至り、嵌合接続が完了する。また、アウターハウジング17が嵌合方向へ押し出されると、ロックアーム36の上向きの第2突起38にアウターハウジング17の切り欠き部50の傾斜面17aが当接されて、ロックアーム36の上方への撓みが規制されるので、両コネクタ1,2の嵌合状態が保持される。
一方、両コネクタ1,2が完全嵌合に至る前の半嵌合状態、つまりロック機構18が半嵌合位置の状態で、インナーハウジング16から手が離れると、バネ部材19に弾発付勢されたアウターハウジング17が相手コネクタ2を押し戻しつつ、インナーハウジング16が反嵌合方向に押し戻される。これにより、両コネクタ1,2が離間され、嵌合操作が強制的に解除されるので、コネクタ1の半嵌合を検知することができる。
ところで、本実施形態のコネクタ1のように複数の接続端子を収容する多極のコネクタでは、相手コネクタ2との接続時(嵌合時)の摺動摩擦が大きくなることから、半嵌合を検知するために、バネ部材19の弾発力(バネ定数)を大きく設定する必要がある。しかし、バネ部材19の弾発力が大きすぎると、半嵌合時に押し戻し規制部20の各爪部33,39が対応する段部54,56に当接したときに押し戻し規制部20に作用する衝撃力が大きくなり、押し戻し規制部20に不具合が生じるおそれがある。
この点、本実施形態のコネクタ1は、インナーハウジング16とアウターハウジング17の互いに摺接する摺動面に対し、各爪部33,39が対応する段部54,56に当接する前に、両摺動面が協働して摺動摩擦が大きくなる摺動負荷部60を設けている。具体的に、本実施形態の摺動負荷部60は、インナーハウジング16の第1爪部33と第2爪部39に対応する位置にそれぞれ摺動負荷部60a,60bを設けている。
摺動負荷部60aは、図7に示すように、インナーハウジング16のハウジング本体21の基部26の下面(一方の摺動面)の第1爪部33が形成される位置よりも第1段部54側(反嵌合方向)の手前に設けられ、第1爪部33に近づくほど、基部26の下面からの膨らみ(高さ)が大きくなる第1傾斜面61を有している。この第1傾斜面61には、アウターハウジング17の対応する内周の摺動面である凸部52が摺接可能になっている。
また、摺動負荷部60bは、図8に示すように、インナーハウジング16のフード部22の上面(一方の摺動面)の各第2爪部39が形成される位置よりも第2段部56側(反嵌合方向)の手前に設けられ、それぞれ、第2爪部39に近づくほど、フード部22の上面からの膨らみ(高さ)が大きくなる第2傾斜面62を有している。この第2傾斜面62には、アウターハウジング17の対応する内周の摺動面が摺接可能になっている。
第1傾斜面61は、第1穴部53に収容される幅寸法(例えば、第1爪部33と同じ幅寸法)を有しており、その傾斜面の上端が第1爪部33の後端面35に連なって形成されている。第2傾斜面62は、第2穴部55に収容される幅寸法(例えば、第2爪部39と同じ幅寸法)を有しており、傾斜面の上端が第2爪部39の後端面41に連なって形成されている。なお、各傾斜面61,62は、それぞれ爪部33,39と離れて設けることもできる。
本実施形態では、アウターハウジング17の内周の摺動面と摺接するインナーハウジング16の外周の摺動面に、第1爪部33の位置よりも第1段部54側に摺動負荷部60aである傾斜面61を設けるとともに、各第2爪部39の位置よりも第2段部56側に摺動負荷部60bである傾斜面62を設けているので、ロック機構18が半嵌合位置でインナーハウジング16から手が離れる等、嵌合操作が途中で解除され、バネ部材19の弾発力によってインナーハウジング16が反嵌合方向に押し戻されると、各爪部33,39が対応する段部54,56と当接する前に、アウターハウジング17の対応する摺動面が各傾斜面61,62を乗り上げる(図9、図10)。これにより、各爪部33,39が対応する段部54,56と当接する前に、両ハウジング16,17の摺動面間の摺動摩擦を増加させることができるから、インナーハウジング16が反嵌合方向に押し戻される速度を減少させることができ、その結果、押し戻し規制部20の各爪部33,39が対応する段部54,56と当接したときに押し戻し規制部20に作用する衝撃力を小さくすることができる。このように、摺動負荷部60a,60bでは、押し戻し規制部20に作用する衝撃力を消費するようになっている。したがって、バネ部材19の弾発力を大きくしても、押し戻し規制部20における不具合(損傷等)の発生を防ぐことができる。
また、本実施形態では、第1爪部33と第1傾斜面61、及び、第2爪部39と第2傾斜面62がそれぞれ一体形成されるから、インナーハウジング16の形状が簡単になる。そのため、インナーハウジング16を成形する金型の構造を単純化することができ、製造コストを低く抑えることができる。
また、本実施形態では、第1爪部33と第2爪部39をそれぞれインナーハウジング16に形成し、第1段部54を有する第1穴部53と第2段部56を有する第2穴部55をそれぞれアウターハウジング17に形成する例を説明したが、この構成に限られるものではなく、例えば、第1爪部33と第2爪部39をそれぞれアウターハウジング17に形成し、第1段部54を有する第1穴部53と第2段部56を有する第2穴部55をそれぞれインナーハウジング16に形成することもできる。この場合、摺動負荷部60a,60bは、アウターハウジング17の各爪部33,39の段部54,56側である嵌合方向の手前に各傾斜面61,62を設けることになる。
なお、本実施形態の第1傾斜面61と第2傾斜面62は、各傾斜面の傾斜角度や最大高さ等を適宜設定することで、両ハウジング16,17の互いに摺接する摺動面間の摺動摩擦を所望の大きさに調整することができる。したがって、バネ部材19の弾発力に応じて、第1傾斜面61と第2傾斜面62の形状や寸法を設定することで、押し戻し規制部20における不具合の発生を確実に防止することができる。
以下では、第1の実施形態と異なる摺動負荷部を備えたコネクタの他の実施形態について説明する。ただ、これらの各実施形態はいずれも基本的には第1の実施形態のそれと同様である。したがって以下では、各実施形態に特徴的な構成となる摺動負荷部についてだけ説明し、第1の実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
(第2の実施形態)
本実施形態では、インナーハウジング16とアウターハウジング17の互いに摺接する摺動面に対し、各爪部33,39が対応する段部54,56に当接する前に、両摺動面が協働して摺動摩擦が大きくなる摺動負荷部70a,70bを設けている。
摺動負荷部70aは、図11に示すように、インナーハウジング16のハウジング本体21の基部26の下面(一方の摺動面)の第1爪部33が形成される位置よりも第1段部54側に設けられた第1の凸部71と、第1の凸部71を乗り越え可能にアウターハウジング17の対応する内周の摺動面(相手方の摺動面)に設けられた第2の凸部72とから構成されている。第2の凸部72は、第1の凸部71を乗り越えた後、ハウジング本体21の基部26の下面で、第1爪部33の後端面35と第1の凸部71の間の平面部と摺接するようになっている。なお、第1の凸部71と第2の凸部72は、断面台形状の略同寸に設定されているが、断面形状はこれに限られるものではなく、例えば、断面円弧状とすることもできる。
摺動負荷部70bは、図12及び図13に示すように、インナーハウジング16のフード部22の上面(一方の摺動面)の各第2爪部39が形成される位置よりも第2段部56側にそれぞれ設けられた第3の凸部73と、各第3の凸部73を乗り越え可能にアウターハウジング17の対応する内周の摺動面(相手方の摺動面)にそれぞれ設けられた第4の凸部74とから構成されている。第4の凸部74は、第3の凸部73を乗り越えた後、インナーハウジング16のフード部22の上面で、第2爪部39の後端面41と第3の凸部73の間の平面部と摺接するようになっている。なお、第3の凸部73と第4の凸部74は、断面台形状の略同寸に設定されているが、断面形状はこれに限られるものではなく、例えば、断面円弧状とすることもできる。
本実施形態では、インナーハウジング16の摺動面の第1爪部33が形成された位置よりも第1段部54側に設けられた第1の凸部71と、第1の凸部71を乗り越え可能にアウターハウジング17の対応する摺動面に設けられた第2の凸部72とから構成される摺動負荷部70aと、インナーハウジング16の摺動面の各第2爪部39が形成された位置よりも第2段部56側にそれぞれ設けられた第3の凸部73と、各第3の凸部73を乗り越え可能にアウターハウジング17の対応する摺動面にそれぞれ設けられた第4の凸部74とから構成される摺動負荷部70bとを設けている。そのため、ロック機構18が半嵌合位置でインナーハウジング16から手が離れる等、嵌合操作が途中で解除され、バネ部材19の弾発力によってインナーハウジング16が反嵌合方向に押し戻された場合、各爪部33,39が対応する段部54,56と当接する前に、第2の凸部72が第1の凸部71を乗り越えるとともに、第4の凸部74が第3の凸部73を乗り越える。これにより、各爪部33,39が対応する段部54,56と当接する前に、両ハウジング16,17の摺動面間の摺動摩擦を増加させることができるから、インナーハウジング16が反嵌合方向に押し戻される速度を減少させることができ、その結果、押し戻し規制部20の各爪部33,39が対応する段部54,56と当接したときに押し戻し規制部20に作用する衝撃力を小さくすることができる。したがって、バネ部材19の弾発力を大きくしても、押し戻し規制部20における不具合(損傷等)の発生を防ぐことができる。
また、本実施形態では、第1爪部33と第2爪部39をそれぞれインナーハウジング16に形成し、第1段部54を有する第1穴部53と第2段部56を有する第2穴部55をそれぞれアウターハウジング17の摺動面に形成する例を説明したが、この構成に限られるものではなく、例えば、第1爪部33と第2爪部39をそれぞれアウターハウジング17の摺動面に形成し、第1段部54を有する第1穴部53と第2段部56を有する第2穴部55をそれぞれインナーハウジング16の摺動面に形成することもできる。この場合、各摺動負荷部70a,70bは、アウターハウジング17の摺動面の各爪部33,39の段部54,56側である嵌合方向の手前に、第1の凸部71、第3の凸部73が設けられ、第1の凸部71、第3の凸部73を乗り越え可能となるように、インナーハウジング16の対応する摺動面に第2の凸部72、第4の凸部74が設けられることになる。
なお、本実施形態の第1〜第4の凸部71,72,73,74は、断面形状や突出高さを適宜設定することで、両ハウジング16,17の互いに摺接する摺動面間の摺動摩擦を所望の大きさに調整することができる。したがって、バネ部材19の弾発力に応じて、第1〜第4の凸部71,72,73,74の断面形状や突出高さを設定することで、押し戻し規制部20における不具合の発生を確実に防止することができる。
(第3の実施形態)
本実施形態では、インナーハウジング16とアウターハウジング17の互いに摺接する摺動面に対し、1対の第2爪部39が対応する第2段部56に当接する前に、両摺動面が協働して摺動摩擦が大きくなる摺動負荷部80を設けている。
摺動負荷部80は、図14ないし図16に示すように、アウターハウジング17の摺動面の一部を切り欠いてインナーハウジング16のフード部22の上面(相手方の摺動面)に向けて弾性変形可能に突設された1対のアーム部81と、1対のアーム部81の先端が摺接するインナーハウジング16のフード部22の上面に設けられた1対の凸部82とから構成されている。
1対の凸部82は、図15に示すように、それぞれ第2爪部39に対して嵌合方向と直交する方向にずらした位置(1対の第2爪部39間の内側)に設けられている。また、1対の凸部82は、第2爪部39よりも嵌合方向にずらして設けられ、1対の第2爪部39が対応する第2段部56に当接する前に、アーム部81の先端が摺接する位置に設けられている。各凸部82は、いずれも断面円弧状の略同寸に設定されているが、断面形状はこれに限られるものではなく、例えば、断面台形状とすることもできる。
1対のアーム部は、図16に示すように、アウターハウジング17の周囲を前後方向に切り欠いて後方(半嵌合方向)の内側へ延びている。各アーム部81の先端の下部には、凸部82と摺接する傾斜面81aが設けられている。
本実施形態では、アウターハウジング17の内周の摺動面からインナーハウジング16の外周の摺動面に向けて弾性変形可能に突設されたアーム部81と、アーム部81の先端が摺接するインナーハウジング16の摺動面から突出する凸部82とから構成された摺動負荷部80を設けているので、ロック機構18が半嵌合位置でインナーハウジング16から手が離れる等、嵌合操作が解除され、バネ部材19の弾発力によってインナーハウジング16が反嵌合方向に押し戻された場合、各爪部33,39が対応する段部54,56と当接する前に、1対のアーム部81の先端の傾斜面81aがそれぞれ凸部82と摺接する。これにより、各爪部33,39が対応する段部54,56と当接する前に、両ハウジング16,17の摺動面間の摺動摩擦を増加させることができるから、インナーハウジング16が反嵌合方向に押し戻される速度を減少させることができ、その結果、押し戻し規制部20の各爪部33,39が対応する段部54,56と当接したときに押し戻し規制部20に作用する衝撃力を小さくすることができる。したがって、バネ部材19の弾発力を大きくしても、押し戻し規制部20における不具合(損傷等)の発生を防ぐことができる。
また、本実施形態では、1対のアーム部81をアウターハウジング17の摺動面に形成し、1対の凸部82をインナーハウジング16の摺動面に形成する例を説明したが、この構成に限られるものではなく、例えば、1対のアーム部81をインナーハウジング16の摺動面に形成し、1対の凸部82をアウターハウジング17の摺動面に形成することもできる。また、本実施形態では、1対の凸部82を1対の第2爪部39間の内側に設ける例を説明したが、1対の凸部82とアーム部81は、各爪部33,39が対応する段部54,56と当接する前に、アーム部81の先端が凸部82と摺接するように設定されていれば、これらの設置位置や設置数は、本実施形態の例に限定されるものではない。例えば、本実施形態の例に加えて、インナーハウジング16のハウジング本体21の基部26の下面に他の凸部82を設けるとともに、アウターハウジング17の対応する摺動面に他のアーム部81を設けることもできる。このように、本実施形態によれば、押し戻し規制部20の位置に関係なく、摺動負荷部80を所定の位置に設けることができるから、摺動負荷部80の設計自由度を格段に高めることができる。
なお、本実施形態の凸部82は、断面形状や突出高さを適宜設定することで、両ハウジング16,17の互いに摺接する摺動面間の摺動摩擦を所望の大きさに調整することができる。したがって、バネ部材19の弾発力に応じて、凸部82の断面形状や突出高さを設定することで、押し戻し規制部20における不具合の発生を確実に防止することができる。
1 コネクタ
2 相手コネクタ
16 インナーハウジング
17 アウターハウジング
18 ロック機構
19 バネ部材
20 押し戻し規制部
33 第1爪部
39 第2爪部
54 第1段部
56 第2段部
60 摺動負荷部
61 第1傾斜面
62 第2傾斜面
70 摺動負荷部
71 第1の凸部
72 第2の凸部
73 第3の凸部
74 第4の凸部
80 摺動負荷部
81 アーム部
82 凸部

Claims (4)

  1. 接続端子を内部に保持した筒状のインナーハウジングと、該インナーハウジングの外周を包囲して嵌合方向に摺動する筒状のアウターハウジングと、前記インナーハウジングを相手コネクタと嵌合位置で係止するロック機構と、該ロック機構が半嵌合位置で嵌合操作が解除されたときに前記アウターハウジングに対して前記インナーハウジングを反嵌合方向に弾発付勢して押し戻すバネ部材と、前記インナーハウジングが反嵌合方向に押し戻される位置を規制する押し戻し規制部とを備え、
    前記押し戻し規制部は、前記両ハウジングの互いに摺接する摺動面の一方の前記摺動面から突出して設けられた爪部と、前記インナーハウジングが押し戻された設定位置で前記爪部が当接可能に相手方の前記摺動面に設けられた段部とを有し、
    前記両ハウジングの摺動面は、前記爪部が前記段部と当接する前に、前記両摺動面が協働して摺動摩擦が大きくなる摺動負荷部を設けてなることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記摺動負荷部は、前記一方の摺動面の前記爪部が形成された位置よりも前記段部側に設けられ、前記爪部に近づくほど膨らみが大きくなる傾斜面を有してなることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記摺動負荷部は、前記一方の摺動面の前記爪部が形成された位置よりも前記段部側に設けられた第1の凸部と、前記第1の凸部を乗り越え可能に前記相手方の摺動面に設けられた第2の凸部とを有してなることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  4. 前記摺動負荷部は、前記両ハウジングの互いに摺接する摺動面の一部を切り欠いて相手方の前記摺動面に向けて弾性変形可能に突設されたアーム部と、該アーム部の先端が摺接する前記相手方の摺動面に設けられた凸部とを有してなることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
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