JP2024068482A - コネクタ - Google Patents

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/639Additional means for holding or locking coupling parts together, after engagement, e.g. separate keylock, retainer strap

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

【課題】高さ方向の大型化を回避しつつ、ロックアームへの不用意な解除操作を阻止することが可能なコネクタを提供する。【解決手段】ロックアーム13は、ハウジング本体12から突出する支点部31と、前後方向に延び、支点部31を中心として上下方向にシーソ状に傾動するアーム本体29と、を有している。アーム本体29は、支点部31に連なる中間部34と、中間部34よりも前側に位置して相手コネクタ90を係止するロック部35と、中間部34よりも後側に位置する操作部36と、を有している。ハウジング本体12は、嵌合過程で操作部36の変位方向とは反対側である上側から操作部36を覆う覆い壁27を有している。操作部36は、覆い壁27に対向する上面に、押圧面51,51A,51Bを有している。中間部34は、上面の上端に、頂面45を有している。操作部36の押圧面51,51A,51Bは、中間部34の頂面45よりも下側に配置されている。【選択図】図1

Description

本開示は、コネクタに関する。
特許文献1は開示されたコネクタは、互いに嵌合可能な雌雄のハウジングを備えている。雌ハウジングの上面にはロックアームが突出して設けられている。ロックアームは、弾性変形可能であって、前後方向の中間部に形成された支点部を中心としてシーソ状に傾動する。このロックアームは、支点部よりも前側にロック部を有し、支点部よりも後側に操作部を有している。ロック部は、雄ハウジングの係止部を係止し、雌雄のハウジングを嵌合状態に保持する。操作部は、上方から指で押し下げられることにより、ロック部と係止部との係止を解除する。ロックアームに対応するロック構造を有するコネクタは、特許文献2および特許文献3にも開示されている。特許文献2の場合、ロックアームの操作部の上方には、ゲート片および天井壁が配置されている。
特開2001-110523号公報 特開2008-235070号公報 特開平9-55260号公報
特許文献1の場合、操作部の上方が開放されているため、操作部が予期せず押し下げられる可能性があった。
これに対し、特許文献2の場合、操作部の上方がゲート片等で覆われているため、操作部への不用意な押し下げ操作を阻止することができた。しかし、操作部の上方にゲート片等が配置されていると、コネクタが高さ方向に大型化するという別の問題があった。
そこで、本開示は、コネクタの高さ方向の大型化を回避しつつ、ロックアームへの不用意な解除操作を阻止することを目的とする。
本開示のコネクタは、相手コネクタに嵌合可能なハウジング本体と、前記ハウジング本体および前記相手コネクタを嵌合状態に保持する弾性変形可能なロックアームと、を備え、前記ロックアームは、前記ハウジング本体から突出する支点部と、前記相手コネクタに対する前記ハウジング本体の嵌合方向に延び、前記支点部を中心として前記嵌合方向と交差する高さ方向にシーソ状に傾動するアーム本体と、を有し、前記アーム本体は、前記支点部に連なる中間部と、前記中間部よりも前記嵌合方向の前側に位置して前記相手コネクタを係止するロック部と、前記中間部よりも前記嵌合方向の後側に位置する操作部と、を有し、前記ハウジング本体は、前記ハウジング本体と前記相手コネクタとの嵌合過程における前記操作部の変位方向とは反対側である前記高さ方向の上側から前記操作部を覆う覆い壁を有し、前記操作部は、前記覆い壁に対向する前記高さ方向の上面に、押圧面を有し、前記中間部は、前記高さ方向の上面の上端に、頂面を有し、前記操作部の前記押圧面は、前記中間部の前記頂面よりも前記高さ方向の下側に配置されている、コネクタである。
本開示によれば、高さ方向の大型化を回避しつつ、ロックアームへの不用意な解除操作を阻止することが可能なコネクタを提供することができる。
図1は、実施形態1のコネクタの側断面図である。 図2は、実施形態1のハウジングを前方から見た斜視図である。 図3は、実施形態1のハウジングを後方から見た斜視図である。 図4は、実施形態1のハウジングの背面図である。 図5は、実施形態1のハウジングの覆い壁を切除してロックアームを上方から見た平面図である。 図6は、実施形態1において、操作部が押圧され、ロックアームとロック部との係止が解除された状態を拡大して示す側断面図である。 図7は、実施形態2のハウジングの覆い壁を切除してロックアームを後方から見た斜視図である。 図8は、実施形態2のハウジングのロックアームとその周辺を拡大して示す背面図である。 図9は、実施形態3のハウジングのロックアームとその周辺を拡大して示す側断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)相手コネクタに嵌合可能なハウジング本体と、前記ハウジング本体および前記相手コネクタを嵌合状態に保持する弾性変形可能なロックアームと、を備え、前記ロックアームは、前記ハウジング本体から突出する支点部と、前記相手コネクタに対する前記ハウジング本体の嵌合方向に延び、前記支点部を中心として前記嵌合方向と交差する高さ方向にシーソ状に傾動するアーム本体と、を有し、前記アーム本体は、前記支点部に連なる中間部と、前記中間部よりも前記嵌合方向の前側に位置して前記相手コネクタを係止するロック部と、前記中間部よりも前記嵌合方向の後側に位置する操作部と、を有し、前記ハウジング本体は、前記ハウジング本体と前記相手コネクタとの嵌合過程における前記操作部の変位方向とは反対側である前記高さ方向の上側から前記操作部を覆う覆い壁を有し、前記操作部は、前記覆い壁に対向する前記高さ方向の上面に、押圧面を有し、前記中間部は、前記高さ方向の上面の上端に、頂面を有し、前記操作部の前記押圧面は、前記中間部の前記頂面よりも前記高さ方向の下側に配置されている、コネクタである。
上記構成によれば、操作部の高さ方向の上側が覆い壁で覆われることにより、高さ方向の上側から操作部への不用意な押圧操作を阻止することができる。これに対し、操作部と覆い壁との間に指先を差し入れると、指先の進入に伴うくさび作用が働いて、操作部の押圧面が高さ方向の下側に押圧され、ロックアームの係止が解除可能な状態になる。
操作部の押圧面が中間部の頂面よりも高さ方向の下側に配置されているので、押圧面と覆い壁との距離を大きくとることができ、コネクタを大型化させずに、操作部と覆い壁との間に指先を差し入れ可能な解除空間を確保することができる。なお、「上」および「下」は、便宜的な概念であり、コネクタが車両等に搭載された状態における重力方向と必ずしも一致しない。
(2)前記アーム本体の前記高さ方向の上面は、前記頂面から前記押圧面に向けて前記高さ方向の下側に傾斜する斜面を有していることが好ましい。
上記構成によれば、操作部が押圧されたときに、操作部に作用する応力を斜面に伝達して分散させることができる。特に、操作部が斜面を有していることで、薄肉の操作部であっても強度を確保することができる。
(3)前記中間部は、前記高さ方向の下面の下端に、中間端面を有し、前記操作部は、前記高さ方向の下面に、前記中間端面よりも前記高さ方向の上側に配置される押圧下面を有していることが好ましい。
上記構成によれば、操作部の押圧下面とその下側の面(後述する実施形態1-3の対向部37を参照)との間の距離を大きくとることもでき、コネクタを大型化させずに、操作部と対向部との間にロックアームの撓み動作を許容する撓み空間を確保することができる。
(4)前記覆い壁は、前記高さ方向の上側から前記ロックアームの全体を覆うことが好ましい。
上記構成によれば、ロックアームの全体を覆い壁で保護することができ、高さ方向の上側から操作部への不用意な押圧操作をより確実に阻止することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
本開示の実施形態1のコネクタ10は、図1に示すように、ハウジング11と、端子金具80と、を備えている。このコネクタ10は、防水コネクタであって、嵌合相手である相手コネクタ90との間のシールをとるシール部材70を備えている。なお、以下の説明において、前後方向は、コネクタ10が嵌合時に相手コネクタ90に対向する側を前側とする。上下方向は、図5を除く各図の上下方向を基準とする。左右方向は、コネクタ10を前側から見たときの右側を右側とする。上下方向は、高さ方向と称することもあり、左右方向は、幅方向と称することもある。図1および図2において、前側、右側および上側は、それぞれ、符号X、符号Yおよび符号Xで表記される。これらの方向の基準は、便宜的なものであり、コネクタ10が図示しない車両等に搭載された状態における方向の基準と必ずしも一致しない。
<相手コネクタおよびコネクタの構造>
相手コネクタ90は、合成樹脂製のフード部91を有している。図1に示すように、フード部91の上壁上面には、相手ロック部93が突設されている。フード部91の内側には、相手端子金具94のタブ95が突出して配置されている。
ハウジング11は、合成樹脂製であって、図1に示すように、フード部91に嵌合可能なハウジング本体12と、ハウジング本体12から突出するロックアーム13と、を一体に有している。ハウジング本体12には、前方から別体のフロントリテーナ14が装着されている。
ハウジング本体12は、端子収容部15と、端子収容部15の外周を包囲する嵌合筒部16と、端子収容部15と嵌合筒部16とを径方向につなぐ連結部17と、を有している。端子収容部15と嵌合筒部16との間には、フード部91を嵌合する嵌合空間18が形成されている。嵌合空間18は、ハウジング本体12において、連結部17よりも前方に開放されている。
シール部材70は、シリコンゴム等のゴム製であって環状をなし、端子収容部15の外周面に嵌め付けられている。
図2に示すように、端子収容部15は、複数のキャビティ19を有している。各キャビティ19は、端子収容部15において、幅方向に複数並んで配置されている。各キャビティ19の内壁には、弾性変形可能なランス21が前方に突出して形成されている。図3および図4に示すように、端子収容部15は、連結部17よりも後方に、幅方向に一列に並んで突出する複数の円筒部22を有している。各キャビティ19の後部は、それぞれ、各円筒部22の内側に形成されている。また、端子収容部15は、連結部17よりも後方に突出し、各円筒部22を一括して包囲する背面視矩形の枠部23を有している。
図1に示すように、端子金具80は、ハウジング本体12のキャビティ19に後方から挿入される。端子金具80は、導電金属製であって、筒状の接続部81と、接続部81よりも後方に位置するワイヤバレル部82と、ワイヤバレル部82よりも後方に位置するインシュレーションバレル部83と、を有している。接続部81は、ランス21に係止され、端子収容部15に一次的に抜け止めされる。そして、接続部81は、相手端子金具94のタブ95に電気的に接続される。ワイヤバレル部82は、電線100の端末部で露出する芯線部101に圧着されて電気的に接続される。インシュレーションバレル部83は、電線100の端末部の被覆部102に嵌め付けられたゴム栓60に圧着されて機械的に接続される。ゴム栓60は、端子金具80とともにキャビティ19に挿入され、円筒部22の内側であるキャビティ19の後部内周面に液密に密着する。
図1に示すように、フロントリテーナ14は、端子収容部15に装着された状態で、ランス21の撓み動作を規制する規制部24を有している。端子金具80は、規制部24によって端子収容部15に二次的に抜け止めされる。また、フロントリテーナ14は、シール部材70の前方への抜け出しを規制する機能を有している。
図2および図3に示すように、嵌合筒部16は、上壁の幅方向中央側に、上方に膨出する門型の膨出部25を有している。詳細は後述するが、ロックアーム13は、膨出部25の内側に弾性変形可能に配置されている。膨出部25は、ロックアーム13を挟んだ左右両側に位置して互いに対向する一対の側壁26と、ロックアーム13を上方から覆う覆い壁27と、によって構成されている。各側壁26は、上下方向に起立して配置されている。各側壁26の後部下端は、枠部23の上面に連結されている。覆い壁27は、各側壁26の上端間に幅方向に架け渡されるように配置されている。
覆い壁27の上面には、前方に向けて上り階段状をなす滑り止め部28が形成されている。作業者は、滑り止め部28に指を押し当てて嵌合作業を行うことが可能となっている。
図5に示すように、ロックアーム13は、各側壁26間に位置して前後方向に延びる板状のアーム本体29と、各側壁26のそれぞれから突出して対向するアーム本体29の幅方向外側の端面(板厚面)に連結される一対の支点部31と、を有している。各支点部31は、幅方向外側の端面において、側壁26の前端から後方に延びるリブ32に連結されている。各支点部31は、アーム本体29からリブ32にかけて前側に傾斜している。
アーム本体29は、各支点部31の幅方向内側の端部に連結される中間部34と、中間部34よりも前方に位置して相手ロック部93に係止可能なロック部35と、中間部34よりも後方に位置してロック部35と相手ロック部93との係止を解除する際に押圧される操作部36と、を有している。
アーム本体29は、前後方向に沿うように配置された水平状態から各支点部31を支点(中心)としてシーソ状に傾動可能とされている。なお、以下のロックアーム13の構造は、特に断らない限り、アーム本体29が水平状態にあるときの姿勢を基準として説明する。
図4に示すように、枠部23の上面には、操作部36に下方から対向する対向部37が形成されている。対向部37には、操作部36の下方への過剰な変位を規制する複数の過度撓み規制部38が突出して形成されている。各過度撓み規制部38は、対向部37において前後方向に延びるリブ状をなし、左右方向に間隔を置いて一対配置されている。
図5に示すように、ロック部35は、上下方向に貫通するロック孔41と、ロック孔41の前端面を閉塞する係止部42と、を有している。図1に示すように、相手ロック部93がロック孔41に嵌まって係止部42の後面に係止されることで、コネクタ10と相手コネクタ90とが嵌合状態に保持される。
アーム本体29は、係止部42よりも後方に、ロック孔41と連通して後方に開放される型抜き凹部43を有している。係止部42の後面は、図示しない金型の後方への引き抜きによって、型抜き凹部43とともに形成される。係止部42の後面は、上下方向に対して上向きに傾斜している。ロック部35は、ロック孔41を挟んだ左右両側の端部上面に、後述する頂面45に向けて上向きに傾斜する前斜面44を有している。
中間部34は、ロック孔41の後端に連なるアーム本体29の前後方向の中間位置から操作部36に連なる後方寄りの位置に亘って形成されている。図1および図4に示すように、中間部34の上面は、アーム本体29の上面における最も高い位置に、頂面45を有している。頂面45は、前後方向および左右方向に沿って平坦に形成されている。図5に示すように、中間部34の頂面45の前端は、前斜面44の後端に連なり、ロック孔41の上面開口の後端を区画している。図1に示すように、中間部34の下面は、頂面45の反対側で、且つロック部35の下面と同じ高さ位置に、中間端面46を有している。
また、中間部34は、頂面45から後述する押圧面51にかけて下向きに傾斜する斜面47を有している。図5に示すように、斜面47の前端は、頂面45の後端に全幅に亘って連なり、斜面47の後端は、各支点部31に対応する位置で押圧面51の前端に連なっている。図1に示すように、斜面47は、前斜面44よりも前後方向に対する傾斜角を大きくしている。
図4および図5に示すように、操作部36は、アーム本体29の後端部に平板状に形成され、左右両側に張り出す一対の張出片48を有している。各張出片48は、型抜き凹部43を挟んだ左右両側に配置されている。図5に示すように、型抜き凹部43は、アーム本体29の幅方向中央側において前後方向に延びて後端に開口し、操作部36から中間部34の後端側に亘る部分でアーム本体29を上下方向に開口している。
図1に示すように、操作部36を構成する各張出片48は、中間部34から後方へ前後方向に一定の厚さで延びる形状をなし、前後方向および左右方向に沿って平坦な押圧面51および押圧下面52を有している。
押圧面51は、操作部36の上面であって、覆い壁27よりも下方において、覆い壁27との間に間隔を置いて配置されている。押圧面51は、頂面45よりも下方に配置されている。操作部36の押圧面51と覆い壁27との間は、ロックアーム13と相手ロック部93との係止を解除する際に親指等の指の先端(以下、指先F(図6を参照)と称する)の進入を許容する解除空間53として構成される。
押圧下面52は、操作部36の下面であって、過度撓み規制部38よりも上方において、過度撓み規制部38との間に間隔を置いて配置されている。押圧下面52は、中間端面46よりも上方に配置されている。操作部36の押圧下面52と対向部37との間は、コネクタ10の嵌合離脱時に、操作部36の下方への変位を許容する撓み空間54として構成される。なお、押圧面51と押圧下面52との間に規定される、操作部36の高さ方向の厚みは、係止部42の高さ方向の厚みよりも薄くされている。
<コネクタの作用>
相手コネクタ90のフード部91がハウジング本体12の嵌合空間18に嵌合される過程において、相手ロック部93が係止部42に干渉すると、アーム本体29が水平状態から各支点部31を支点として傾動変位する。具体的には、ロック部35が上方に傾くように変位し、操作部36が撓み空間54を下方に傾くように変位する。その後、相手ロック部93が係止部42から離れ、アーム本体29が水平状態に弾性復帰することにより、図1に示すように、ロック孔41に相手ロック部93が嵌まり込み、コネクタ10と相手コネクタ90とが嵌合状態に保持される。このコネクタ10の嵌合状態において、端子金具80と相手端子金具94とは電気的に接続される。そして、フード部91と端子収容部15との間にシール部材70が挟み込まれ、コネクタ10と相手コネクタ90との間が液密にシールされる。
メンテナンス等の事情によりコネクタ10と相手コネクタ90とを離脱させる際には、図6に示すように、操作部36と覆い壁27との間に形成された解除空間53に後方から指先Fが差し入れられる。指先Fが解除空間53に進入するのに従って、指先Fの形状に対応した、くさび作用が働き、操作部36が撓み空間54に押し下げられる。この場合、指先Fは、腹側で操作部36の押圧面51を下方に変位させ、その反対側である爪側でロックアーム13の弾性反力を受けつつ覆い壁27に押し当てられる。
操作部36が指先Fで押し下げられると、ロック部35が上方に傾き、係止部42が相手ロック部93から離間し、ロックアーム13と相手ロック部93との係止が解除される。その状態で、ハウジング本体12がフード部91から引き離されることにより、コネクタ10と相手コネクタ90とが互いに離脱させられる。
本実施形態1によれば、操作部36の押圧面51が覆い壁27で覆われているため、操作部36への不用意な解除操作を阻止することができ、コネクタ10と相手コネクタ90との嵌合状態を維持することができる。これに対し、覆い壁27と操作部36との間に形成された解除空間53に指先Fが差し入れられ、操作部36が押し下げられることにより、コネクタ10と相手コネクタ90との嵌合状態を適正に解除することができる。
上記のように操作部36よりも上方に覆い壁27が配置され、操作部36と覆い壁27との間に解除空間53が形成されていると、ハウジング11が高さ方向に大型化する懸念がある。しかるに本実施形態1に場合、操作部36の押圧面51が中間部34の頂面45よりも下方に配置されているため、ハウジング11が高さ方向に大型化するのを抑えることができる。
また、操作部36の押圧下面52が中間部34の中間端面46よりも上方に配置されているため、ハウジング11を高さ方向に大型化させずに、操作部36の押圧下面52と押圧下面52に対向する対向部37との間に撓み空間54を確保することもできる。
さらに、アーム本体29の上面には頂面45から押圧面51に向けて斜面47が形成されているため、操作部36が押圧されたときに、操作部36に作用する応力を斜面47に伝達して分散させることができる。その結果、操作部36が薄肉に形成されていても強度を確保することができる。
さらにまた、覆い壁27が上方からロックアーム13の全体を覆うように配置されているため、ロックアーム13が外部異物から保護されるのに加え、操作部36への不用意な解除操作をより確実に阻止することができる。
<実施形態2>
本開示の実施形態2のコネクタ10Aは、図7および図8に示すように、押圧面51Aの形態を実施形態1のものと異にしている。その他は、実施形態1と同様であり、実施形態2において、実施形態1と同一または相当する部位には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図7に示すように、押圧面51Aは、操作部36の前端側から中間部34の後端側に亘って前後方向および左右方向に沿って平坦に配置される平坦面55と、各張出片48において幅方向中央側となる型抜き凹部43側に下向きに湾曲する湾曲面56と、を有している。湾曲面56の前端は、高さ方向の段差57を介して、平坦面55の後端に連なっている。湾曲面56は、操作部36の全幅に亘って形成されている。図8に示すように、操作部36の下面である押圧下面52は、幅方向に沿って平坦に形成されている。
コネクタ10Aと相手コネクタ90との離脱時、湾曲面56が指先Fで押圧され、操作部36が押し下げられることによって、ロックアーム13と相手ロック部93との係止が解除される。この場合において、指先Fの腹側を湾曲面56に沿わせることができるので、操作時の指先Fの痛みを和らげることができるのに加え、湾曲面56に付与される押圧力を操作部36に安定して伝達することができる。また、操作部36に作用する応力を湾曲面56に沿って広く分散させることが可能となる。
<実施形態3>
本開示の実施形態3のコネクタ10Bは、図9に示すように、実施形態2と同様、押圧面51Bの形態を実施形態1のものと異にしている。その他は、実施形態1と同様であり、実施形態3において、実施形態1と同一または相当する部位には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
押圧面51Bは、全体として斜面47から操作部36の後端に向けて下向きに傾斜している。この押圧面51Bは、斜面47よりも前後方向に対する傾斜角を小さくしている。押圧面51Bの前端は、斜面47の後端と鈍角に交差している。
操作部36と覆い壁27との間に形成された解除空間53Bは、押圧面51Bの傾斜形状に起因し、後方へ向けて上下方向に拡開するように構成される。
コネクタ10Bと相手コネクタ90との離脱時、解除空間53Bに指先Fが差し入れられると、押圧面51Bの傾斜形状と指先Fの形状とに対応した、くさび作用が効果的に働くため、操作部36が撓み空間54に円滑に押し下げられる。また、操作部36が押圧されたときに、操作部36に作用する応力を押圧面51Bの傾斜形状に沿って広く分散させることが可能となる。
[本開示の他の実施形態]
今回開示された上記実施形態1-3はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
上記実施形態1-3の場合、コネクタは、シール部材等の防水手段を有している防水コネクタであった。これに対し、他の実施形態によれば、コネクタは、シール部材等の防水手段を有していない非防水コネクタであっても良い。
上記実施形態1-3の場合、支点部は、側壁の内側面から突出してアーム本体の板厚面に連結されていた。これに対し、他の実施形態によれば、支点部は、端子収容部の上面から突出してアーム本体の下面に連結されていても良い。
実施形態1-3の場合、操作部と覆い壁との間に形成された解除空間には、指先が差し入れられ、ロックアームと相手ロック部との係止が解除された。これに対し、他の実施形態によれば、操作部と覆い壁との間に形成された解除空間に、棒状の治具が差し入れられ、ロックアームと相手ロック部との係止が解除されても良い。
実施形態3の場合、押圧面と斜面とは互いに前後方向に対する傾斜角を異にしていた。これに対し、他の実施形態の場合、押圧面と斜面とは前後方向に対して同じ傾斜角で連続していても良い。
10,10A,10B…コネクタ
11…ハウジング
12…ハウジング本体
13…ロックアーム
14…フロントリテーナ
15…端子収容部
16…嵌合筒部
17…連結部
18…嵌合空間
19…キャビティ
21…ランス
22…円筒部
23…枠部
24…規制部
25…膨出部
26…側壁
27…覆い壁
28…滑り止め部
29…アーム本体
31…支点部
32…リブ
34…中間部
35…ロック部
36…操作部
37…対向部
38…過度撓み規制部
41…ロック孔
42…係止部
43…型抜き凹部
44…前斜面
45…頂面
46…中間端面
47…斜面
48…張出片
51,51A,51B…押圧面
52…押圧下面
53,53B…解除空間
54…撓み空間
55…平坦面
56…湾曲面
57…段差
60…ゴム栓
70…シール部材
80…端子金具
81…接続部
82…ワイヤバレル部
83…インシュレーションバレル部
90…相手コネクタ
91…フード部
93…相手ロック部
94…相手端子金具
95…タブ
100…電線
101…芯線部
102…被覆部
F…指先

Claims (5)

  1. 相手コネクタに嵌合可能なハウジング本体と、
    前記ハウジング本体および前記相手コネクタを嵌合状態に保持する弾性変形可能なロックアームと、を備え、
    前記ロックアームは、前記ハウジング本体から突出する支点部と、前記相手コネクタに対する前記ハウジング本体の嵌合方向に延び、前記支点部を中心として前記嵌合方向と交差する高さ方向にシーソ状に傾動するアーム本体と、を有し、
    前記アーム本体は、前記支点部に連なる中間部と、前記中間部よりも前記嵌合方向の前側に位置して前記相手コネクタを係止するロック部と、前記中間部よりも前記嵌合方向の後側に位置する操作部と、を有し、
    前記ハウジング本体は、前記ハウジング本体と前記相手コネクタとの嵌合過程における前記操作部の変位方向とは反対側である前記高さ方向の上側から前記操作部を覆う覆い壁を有し、
    前記操作部は、前記覆い壁に対向する前記高さ方向の上面に、押圧面を有し、
    前記中間部は、前記高さ方向の上面の上端に、頂面を有し、
    前記操作部の前記押圧面は、前記中間部の前記頂面よりも前記高さ方向の下側に配置されている、コネクタ。
  2. 前記アーム本体の前記高さ方向の上面は、前記頂面から前記押圧面に向けて前記高さ方向の下側に傾斜する斜面を有している、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記中間部は、前記高さ方向の下面の下端に、中間端面を有し、
    前記操作部は、前記高さ方向の下面に、前記中間端面よりも前記高さ方向の上側に配置される押圧下面を有している、請求項1に記載のコネクタ。
  4. 前記覆い壁は、前記高さ方向の上側から前記ロックアームの全体を覆う、請求項1に記載のコネクタ。
  5. 前記アーム本体の前記高さ方向の上面は、前記頂面から前記押圧面に向けて前記高さ方向の下側に傾斜している、請求項3に記載のコネクタ。
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