WO2022172741A1

WO2022172741A1 - コネクタ

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Publication number: WO2022172741A1
Application number: PCT/JP2022/002499
Authority: WO
Inventors: 真二田中; 豊小林
Original assignee: 株式会社オートネットワーク技術研究所; 住友電装株式会社; 住友電気工業株式会社
Priority date: 2021-02-15
Filing date: 2022-01-25
Publication date: 2022-08-18
Also published as: JP2022123931A

Abstract

コネクタ（１）は、互いに嵌合する第１ハウジング（１１）及び第２ハウジング（７１）を備える。第１ハウジング（１１）のロックアーム（２３）は、アーム部（３０）と、係止部（３１）と、張出部（３４）と、を有する。アーム部（３０）は、前後方向に沿って延び、係止凸部（８６）の突出方向に撓み変形可能である。係止部（３１）は、アーム部（３０）の前端部に設けられ、係止凸部（８６）と係止することで第１ハウジング（１１）と第２ハウジング（７１）との離脱を規制する。張出部（３４）は、アーム部（３０）の外周面から張り出して連結対象に連結される。連結対象のうち張出部（３４）と連結される連結部（３５）は、ロックアーム（２３）の側方から見た場合に、係止部（３１）における係止凸部（８６）との係止面（３１Ａ）と直交し且つ係止面（３１Ａ）の中心（ＬＯ）を通る仮想線（ＶＬ）に対し突出方向とは反対の反突出方向にずれて配置される。

Description

コネクタ

　本開示はコネクタに関するものである。

　特許文献１には、互いに嵌合可能な第１ハウジング及び第２ハウジングを備えたコネクタが開示されている。第１ハウジングは、フード部と、フード部の外周面に設けられた左右一対の側壁と、一対の側壁の間に配置されたロックアームと、を有している。ロックアームは、前後方向に延びるアーム本体と、アーム本体の左右両側部と各側壁とをつなぐ一対の連結部とを有している。

　アーム本体の前端部は、第１ハウジングが第２ハウジングと嵌合する過程で、第２ハウジングのロック部に押されて上方へ撓み変形し、弾性復帰して第２ハウジングのロック部に係止される。これにより、第１ハウジングと第２ハウジングとの嵌合状態が保持される。また、アーム本体の後端部が上方から押圧されると、連結部を支点としてアーム本体の前端部が上昇し、ロック部との係止状態が解除される。なお、ロックアームを有する第１ハウジングと第２ハウジングを嵌合させるコネクタは、特許文献２にも開示されている。

特開２０２０－１２９４３７号公報特開２０１９－３３０６２号公報

　上述したコネクタは、第１ハウジングと第２ハウジングが嵌合した状態において、第１ハウジングが後方に引っ張られた場合に、アーム本体の前端部が連結部から後方に引っ張られる。このとき、アーム本体の前端部と連結部との位置関係によっては、アーム本体の前端部がロック部から外れる方向に引っ張られ、ロックアームとロック部との係止状態が解除されるおそれがある。

　そこで、本開示では、ハウジングに対して離脱方向の力が作用したときにロックアームが外れることを抑制することが可能な技術の提供を目的とする。

　本開示のコネクタは、
　互いに嵌合する第１ハウジング及び第２ハウジングを備え、
　前記第１ハウジングは、ロックアームと、前記ロックアームの連結対象と、を有し、
　前記第２ハウジングは、前記第２ハウジングから突出し、前記ロックアームが係止される係止凸部を有し、
　前記ロックアームは、
　前後方向に沿って延び、前記係止凸部の突出方向に撓み変形可能なアーム部と、
　前記アーム部の前端部に設けられ、前記係止凸部と係止することで前記第１ハウジングと前記第２ハウジングとの離脱を規制する係止部と、
　前記アーム部の外周面から張り出して前記連結対象に連結される張出部と、
を有し、
　前記連結対象のうち前記張出部と連結される連結部は、前記ロックアームの側方から見た場合に、前記係止部における前記係止凸部との係止面と直交し且つ前記係止面の中心を通る仮想線に対し前記突出方向とは反対の反突出方向にずれて配置される。

　本開示によれば、ハウジングに対して離脱方向の力が作用したときにロックアームが外れることを抑制することができる。

図１は、実施例１のコネクタの斜視図である。図２は、コネクタの側断面図である。図３は、天壁部を切断した第１ハウジングの斜視図である。図４は、天壁部を切断した第１ハウジングの平断面図である。図５は、ロックアームを通る仮想平面で切断した第１ハウジングの平断面図である。図６は、第１ハウジングのうちロックアーム周辺の正面図である。図７は、第１ハウジングのうちロックアーム周辺の背面図である。図８は、第２ハウジングの斜視図である。図９は、第１ハウジングに対して離脱方向の力が作用して、係止部が係止凸部に当接した状態の側断面図である。図１０は、図９における係止部及び係止受け部周辺の拡大図である。

　［本開示の実施形態の説明］
　最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
　本開示のコネクタは、
　（１）互いに嵌合する第１ハウジング及び第２ハウジングを備え、前記第１ハウジングは、ロックアームと、前記ロックアームの連結対象と、を有し、前記第２ハウジングは、前記第２ハウジングから突出し、前記ロックアームが係止される係止凸部を有し、前記ロックアームは、前後方向に沿って延び、前記係止凸部の突出方向に撓み変形可能なアーム部と、前記アーム部の前端部に設けられ、前記係止凸部と係止することで前記第１ハウジングと前記第２ハウジングとの離脱を規制する係止部と、前記アーム部の外周面から張り出して前記連結対象に連結される張出部と、を有し、前記連結対象のうち前記張出部と連結される連結部は、前記ロックアームの側方から見た場合に、前記係止部における前記係止凸部との係止面と直交し且つ前記係止面の中心を通る仮想線に対し前記突出方向とは反対の反突出方向にずれて配置される。
　本開示のコネクタでは、連結対象のうち張出部と連結される連結部が、係止面と直交し且つ係止面の中心を通る仮想線に対し係止凸部の突出方向とは反対の反突出方向にずれて配置される。このため、第１ハウジングに対し第２ハウジングから離脱する離脱方向の力が作用した場合、係止部が連結部によって離脱方向且つ反突出方向に引っ張られる。その結果、係止部は、係止凸部から外れにくくなる。したがって、このコネクタは、第１ハウジングに対して離脱方向の力が作用したときにロックアームが外れることを抑制することができる。

　（２）前記第１ハウジングは、端子金具を収容するハウジング本体と、前記ハウジング本体の外面から突出し、前記第１ハウジングの幅方向に並んで配置された一対の側壁と、を有し、前記ロックアームは、一対の前記側壁に支持されることが好ましい。
　このコネクタは、ロックアームが一対の側壁に支持されるため、ロックアームがハウジング本体の外面に直接的に支持される構成と比較して、低背化することができる。つまり、このコネクタは、低背化しつつ、第１ハウジングに対して離脱方向の力が作用したときにロックアームが外れることを抑制することができる。

　（３）前記係止面と前記係止凸部の前記突出方向とは、嵌合方向に対して直交し、前記連結部は、前記ロックアームの側方から見た場合に、前記係止面の前記中心に対し前記反突出方向にずれて配置されることが好ましい。
　この構成によれば、係止面の中心に対し連結部を反突出方向にずらして配置すればよいため、設計が容易である。

　（４）前記ロックアームは、湾曲変形可能であり、前記第１ハウジングに離脱方向への力が作用したとき、前記ロックアームが湾曲変形して前記係止部と前記係止凸部との面当たりした状態が維持されることが好ましい。
　この構成によれば、前記第１ハウジングに対して離脱方向への力が作用したときであっても、係止部と係止凸部との面当たり状態が維持されるため、係止部を、係止凸部の突出方向とは反対の方向に引っ張り続けることができる。

　［本開示の実施形態の詳細］
　［実施例１］
　本開示のコネクタを具体化した実施例１を、図１～図１０を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

　本実施例１のコネクタ１は、図１及び図２に示すように、互いに嵌合する第１コネクタ１０及び第２コネクタ７０を備える。本実施例１において、前後の方向については、第１コネクタ１０及び第２コネクタ７０が互いに嵌合するときに向き合う方向を前方と定義し、その反対方向を後方と定義する。上下の方向については、図１から図３、図６から図１０にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、図４及び図５における上下方向、図６及び図７における左右方向を、左右方向と定義する。なお、左右方向が、第１コネクタ１０及び第２コネクタ７０の幅方向に相当する。また、上方が、係止凸部の突出方向に相当し、下方が、反突出方向に相当する。

　第１コネクタ１０は、図２に示すように、第１ハウジング１１と、第１ハウジング１１の内部に収容される第１端子金具１２と、を備える。第１端子金具１２は、雌型であり、金属板を折り曲げ加工等して形成される。第１端子金具１２の一端には、第２端子金具７２が接続され、第１端子金具１２の他端には、電線１３の心線が圧着される。

　第１ハウジング１１は、合成樹脂製である。第１ハウジング１１は、図１及び図３に示すように、第１ハウジング本体２０と、側壁２１と、天壁２２と、ロックアーム２３と、突起２４と、を有する。

　第１ハウジング本体２０は、図２に示すように、内部に第１端子金具１２を収容する。第１ハウジング本体２０は、前後方向に延びる円筒状の第１円筒部２０Ａと、第１円筒部２０Ａの後端部から下方に延びる円筒状の延設部２０Ｂと、を有する。第１円筒部２０Ａの内部空間は、第１円筒部２０Ａの前方に開放され、延設部２０Ｂの内部空間に連通している。この連通する空間に、第１端子金具１２が収容される。延設部２０Ｂの内部空間は、延設部２０Ｂの下方に開放されており、この開放部分から、第１端子金具１２に接続された電線１３が第１ハウジング本体２０の外部に引き出される。

　側壁２１は、図１、図６及び図７に示すように、第１ハウジング本体２０の上面（言い換えると、第１円筒部２０Ａの上面）において左右一対で設けられる。具体的には、側壁２１は、第１ハウジング本体２０の左右両端部からそれぞれ立ち上がり、前後方向に延びる形態をなしている。一対の側壁２１の間には、ロックアーム２３が配置される。一対の側壁２１は、ロックアーム２３をシーソー状に変位可能に支持する。一対の側壁２１の上端部同士は、天壁２２によって連結されている。

　ロックアーム２３は、図３から図５に示すように、アーム部３０と、係止部３１と、操作部３２と、支持アーム３３と、張出部３４と、を有する。

　アーム部３０は、図３から図５に示すように、前後方向に沿って延びる形態をなしており、左右一対で設けられる。アーム部３０の前端部には、係止部３１が設けられている。具体的には、係止部３１は、左右一対のアーム部３０の前端部同士を連結させる構成をなしており、後面が係止面３１Ａとして構成されている。アーム部３０の後端部には、操作部３２が設けられる。具体的には、操作部３２は、左右一対のアーム部３０の後端部同士を連結させる構成をなしており、後方に向けて斜め上方に突出している。

　支持アーム３３は、図３から図５に示すように、左右一対で設けられ、それぞれ左右両側の側壁２１に連結されている。支持アーム３３は、側壁２１の内側面の前端側に連結され、側壁２１との連結部分から後方に延びる形態をなしている。側壁２１の内側面には、支持アーム３３から離れるように凹んだ凹部２１Ａが形成されている。凹部２１Ａは、支持アーム３３の側壁２１との連結部分の後側から側壁２１の後端にかけて形成されている。

　張出部３４は、図４及び図５に示すように、アーム部３０の後端側の左右両側から張り出して支持アーム３３の後端部に連結される。つまり、支持アーム３３は、「連結対象」に相当する。以下では、支持アーム３３のうち張出部３４が連結される部位、つまり支持アーム３３の後端部を連結部３５と称する。この連結部３５を支点として、アーム部３０がシーソー状に変位可能に支持されている。特に、張出部３４は、支持アーム３３よりも剛性が低い。このため、アーム部３０はシーソー状に変位しやすくなっている。また、上述した操作部３２は、張出部３４の後端よりも後方に突出した形態をなしている。

　連結部３５は、図９に示すように、ロックアーム２３の側方から見た場合に、係止部３１における係止凸部８６との係止面３１Ａと直交し且つ係止面３１Ａの中心ＬＯを通る仮想線ＶＬに対し第１ハウジング本体２０側（本実施例では下方）にずれて配置されている。なお、連結部３５の中心ＣＯは、ロックアーム２３の撓み方向（言い換えると係止部３１の変位方向。本実施例では上下方向）において、連結部３５の最両端（本実施例では最上端と最下端）を基準とした中心である。連結部３５の中心ＣＯは、仮想線ＶＬよりも第１ハウジング本体２０側（本実施例では下側）に配置されている。

　ロックアーム２３の左右側面は、図１に示すように、一対の側壁２１によって全体が覆われている。ロックアーム２３の上面は、操作部３２を除き天壁２２によって覆われている。天壁２２の後端部には、操作部３２の上面を露出させるように切り欠かれた切欠部２２Ａが形成されている。

　突起２４は、ロックアーム２３のシーソー動作の支点となる部位である。突起２４は、図６及び図７に示すように、第１ハウジング本体２０の上面からロックアーム２３側に突出した形態をなしている。突起２４は、左右方向に間隔をあけて対をなして配置されている。

　第２コネクタ７０は、図１及び図２に示すように、第２ハウジング７１と、第２端子金具７２と、を備える。第２端子金具７２は、雄型であり、金属板を曲げ加工等して形成される。第２端子金具７２は、第１ハウジング１１が第２ハウジング７１と嵌合した状態において、第１端子金具１２と接続される。

　第２ハウジング７１は、図８に示すように、第２ハウジング本体８０と、第２ハウジング本体８０の外面に設けられた係止受け部８１と、を有する。第２ハウジング本体８０は、円筒状の第２円筒部８２と、第２円筒部８２の後端部の外周から張り出したフランジ部８３と、を有する。

　係止受け部８１は、図８に示すように、第２ハウジング本体８０の上面（言い換えると、第２円筒部８２の上面）に設けられる。係止受け部８１は、係止基部８５と、係止凸部８６と、を有する。

　係止基部８５は、図８に示すように、第２ハウジング本体８０の上面に設けられる。係止基部８５は、第２ハウジング本体８０の上面に沿って前後方向に延びる形態をなす。係止基部８５の後端部は、フランジ部８３に連結されている。係止基部８５の前端は、第２円筒部８２の前端よりも後側に配置される。係止基部８５の前面８５Ａは、第２円筒部８２の上面から垂直に立ち上がり、前方を向いて配置される。

　係止凸部８６は、図８に示すように、係止基部８５から上方に突出した形態をなす。係止凸部８６は、係止基部８５の前端部から上方に突出している。係止凸部８６は、誘導面８６Ａと、平坦面８６Ｂと、係止受け面８６Ｃと、を有する。誘導面８６Ａは、後方に向けて上方に傾斜している。誘導面８６Ａの前端は、係止基部８５の前面８５Ａの上端に段差なく連なる。平坦面８６Ｂは、前後方向に沿って平坦な面であり、係止凸部８６の上面を構成する。平坦面８６Ｂの前端は、誘導面８６Ａの後端に段差なく連なる。係止受け面８６Ｃは、上下方向に沿って平坦な面であり、係止凸部８６の後面を構成する。係止受け面８６Ｃの上端は平坦面８６Ｂの後端に段差なく連なる。

　次の説明は、コネクタ１の作用及び効果に関する。
　第１ハウジング１１が第２ハウジング７１と嵌合する過程において、ロックアーム２３は、前端部（具体的には係止部３１）が係止受け部８１の誘導面８６Ａに誘導されて撓み変形する。そして、ロックアーム２３は、前端部（具体的には係止部３１）が係止受け部８１を乗り越えると、弾性力によって元の形状に復帰する。これにより、図２及び図９に示すように、係止部３１の係止面３１Ａが係止受け部８１の係止受け面８６Ｃと前後方向に対向した状態となる。このため、係止部３１の後方への変位が、係止受け面８６Ｃによって規制される。このようにロックアーム２３が係止受け部８１に係止されることで、第１ハウジング１１と第２ハウジング７１との嵌合状態が保持される。

　離脱の場合には、ロックアーム２３の操作部３２が下方に押圧される。ロックアーム２３は前後に短いため、全体が下方に移動するが、第１ハウジング本体２０との間に突起２４を挟んだ状態になると、突起２４を支点としてシーソー状に変位する。そして、係止部３１が係止受け部８１よりも上方へ移動すると、ロックアーム２３と係止受け部８１との係止状態が解除される。この状態から第１ハウジング１１が後方へ引っ張られると、第１ハウジング１１が第２ハウジング７１から離脱する。

　ところで、第１ハウジング１１と第２ハウジング７１が嵌合した状態において、第１ハウジング１１に対し第２ハウジング７１から離脱する離脱方向の力が作用した場合に、意図せずに第１ハウジング１１が第２ハウジング７１から外れるおそれがある。これに対し、第１ハウジング１１の連結部３５は、ロックアーム２３の側方から見た場合に、係止部３１における係止凸部８６との係止面３１Ａと直交し且つ係止面３１Ａの中心ＬＯを通る仮想線ＶＬに対し下方にずれて配置されている。このため、第１ハウジング１１に対し第２ハウジング７１から離脱する離脱方向の力が作用した場合、係止部３１が連結部３５によって離脱方向且つ下方に引っ張られる。具体的には、図１０に示すように、係止部３１には、離脱方向且つ下方の力Ｆが作用する。力Ｆは、離脱方向の分力Ｆ１と、下方の分力Ｆ２とに分解される。係止部３１は、分力Ｆ２によって下方に引っ張られる。その結果、係止部３１は、係止凸部８６から外れにくくなる。したがって、このコネクタ１は、第１ハウジング１１に対して離脱方向の力が作用したときにロックアーム２３が外れることを抑制することができる。

　更に、ロックアーム２３は、一対の側壁２１に支持される。このため、ロックアーム２３が第１ハウジング本体２０の上面に直接的に支持される構成と比較して、第１ハウジング１１を低背化することができる。つまり、このコネクタ１は、低背化しつつ、第１ハウジング１１に対して離脱方向の力が作用したときにロックアーム２３が外れることを抑制することができる。

　更に、係止面３１Ａと係止凸部８６の突出方向とは、嵌合方向に対して直交している。そして連結部３５は、ロックアーム２３の側方から見た場合に、係止面３１Ａの中心ＬＯに対し下方にずれて配置されている。したがって、このコネクタ１は、係止面３１Ａの中心ＬＯに対し連結部３５を下方にずらして配置すればよいため、設計が容易である。

　更に、ロックアーム２３は、湾曲変形可能となっている。そして、第１ハウジング１１に離脱方向への力が作用したとき、ロックアーム２３が湾曲変形して係止部３１と係止凸部８６との面当たりした状態が維持される。この構成によれば、第１ハウジング１１に対して離脱方向への力が作用したときであっても、係止部３１と係止凸部８６との面当たり状態が維持されるため、係止部３１を下方に引っ張り続けることができる。

　［他の実施例］
　本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、請求の範囲によって示される。本発明には、請求の範囲と均等の意味及び請求の範囲内でのすべての変更が含まれ、下記のような実施形態も含まれることが意図される。
　上記実施例１では、係止面が嵌合方向に対して直交する構成としたが、係止面が嵌合方向に対して傾斜する構成としてもよい。
　上記実施例１では、係止凸部の突出方向を上方としたが、上方でなくてもよく、例えば下方、左方、右方であってもよい。
　上記実施例１では、係止凸部が係止基部から突出する構成としたが、係止基部以外の部位から突出する構成であってもよく、例えば、第２ハウジング本体から突出する構成であってもよい。
　上記実施例１では、張出部が支持アームを介して側壁に連結される構成としたが、張出部が直接側壁に連結される構成としてもよい。

１…コネクタ
１０…第１コネクタ
１１…第１ハウジング
１２…第１端子金具
１３…電線
２０…第１ハウジング本体
２０Ａ…第１円筒部
２０Ｂ…延設部
２１…側壁
２１Ａ…凹部
２２…天壁
２２Ａ…切欠部
２３…ロックアーム
２４…突起
３０…アーム部
３１…係止部
３１Ａ…係止面
３２…操作部
３３…支持アーム
３４…張出部
３５…連結部
７０…第２コネクタ
７１…第２ハウジング
７２…第２端子金具
８０…第２ハウジング本体
８１…係止受け部
８２…第２円筒部
８３…フランジ部
８５…係止基部
８５Ａ…係止基部の前面
８６…係止凸部
８６Ａ…誘導面
８６Ｂ…平坦面
８６Ｃ…係止受け面
ＬＯ…係止面の中心
ＣＯ…連結部の中心
ＶＬ…仮想線

Claims

　互いに嵌合する第１ハウジング及び第２ハウジングを備え、
　前記第１ハウジングは、ロックアームと、前記ロックアームの連結対象と、を有し、
　前記第２ハウジングは、前記第２ハウジングから突出し、前記ロックアームが係止される係止凸部を有し、
　前記ロックアームは、
　前後方向に沿って延び、前記係止凸部の突出方向に撓み変形可能なアーム部と、
　前記アーム部の前端部に設けられ、前記係止凸部と係止することで前記第１ハウジングと前記第２ハウジングとの離脱を規制する係止部と、
　前記アーム部の外周面から張り出して前記連結対象に連結される張出部と、
を有し、
　前記連結対象のうち前記張出部と連結される連結部は、前記ロックアームの側方から見た場合に、前記係止部における前記係止凸部との係止面と直交し且つ前記係止面の中心を通る仮想線に対し前記突出方向とは反対の反突出方向にずれて配置されるコネクタ。
　前記第１ハウジングは、
　端子金具を収容するハウジング本体と、
　前記ハウジング本体の外面から突出し、前記第１ハウジングの幅方向に並んで配置された一対の側壁と、を有し、
　前記ロックアームは、一対の前記側壁に支持される請求項１に記載のコネクタ。
　前記係止面と前記係止凸部の前記突出方向とは、嵌合方向に対して直交し、
　前記連結部は、前記ロックアームの側方から見た場合に、前記係止面の前記中心に対し前記反突出方向にずれて配置される請求項１又は請求項２に記載のコネクタ。
　前記ロックアームは、湾曲変形可能であり、
　前記第１ハウジングに離脱方向への力が作用したとき、前記ロックアームが湾曲変形して前記係止部と前記係止凸部との面当たりした状態が維持される請求項１から請求項３のいずれか一項に記載のコネクタ。