JP5071732B2 - 電線カバー付きコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、電線カバー付きコネクタに関する。
従来、自動車に用いられるワイヤハーネスにおいて、電線の端末に設けられた電線カバー付きコネクタとして、下記特許文献に記載されているものがある。このような電線カバーはL字形の筒状をなしており、コネクタの後部に取り付けられる。これにより、コネクタの後端から導出される電線を内部に収容しL字状に曲げて配索する構成となっている。
特開2004−296122公報
電線を曲げる方向は、コネクタとコネクタから導出された電線が接続される部品との位置関係などに基づいて決定され、様々な方向で設定される。図12及び図13にて示すように、電線1を電線カバー5から導出するための電線導出口6をコネクタ2のロックアーム3の解除操作部4の真後ろに配置した構成のものでは、解除操作部4の後方(図13では右側)に電線1が上方に立ち上がるように配置されていた。
このような構成のものでは、相手方コネクタ(図示せず)との嵌合を解除する際に、電線1や電線カバー5が邪魔になり解除操作部4を押圧操作するための手指を差し入れにくいという問題がある。特に、コネクタが小型化されたものでは、手指の挿入スペースが一層小さくなる。かといって、電線導出口6をコネクタ2から後方に離すように配置する構造では、電線カバー5が後方に長い形状になり、電線カバー付きコネクタ全体として大型化してしまう。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタの嵌合解除作業を行う際に電線及び電線カバーが作業の妨げとなるのを防止することを目的とする。
本発明は、コネクタハウジングの一外側面に相手方コネクタと係合することでその相手方コネクタとの嵌合状態を保持するロックアームを備えると共に、そのロックアームの後端部に手指で下方に押圧操作することで前記ロックアームと前記相手方コネクタとの係合を解除するロック解除操作部を設けたコネクタと、前記コネクタハウジングの後面側に取り付けられると共に電線導出口を備え前記コネクタハウジングの後面から後方に延出された電線群を前記ロックアームを配置した前記一外側面とほぼ並行するように屈曲させた後、上方に向きを変えてほぼL字型に屈曲させつつ案内して前記電線導出口から上方に導出させる電線カバーとを備えた電線カバー付きコネクタにおいて、前記電線カバーは、前記電線の導出方向に沿って分割された上部カバーと下部カバーとから構成され、前記上部カバー及び下部カバーの合わせ面は、前記電線導出口の周縁では前記電線導出方向に沿って形成されると共に、それ以外では前記ロックアームを配置した前記一外側面とほぼ並行するように配置されており、前記上部カバー及び前記下部カバーを一体化状態に保持するための係合機構が前記ロック解除操作部を前記コネクタハウジングの左右両側方から挟む位置と、前記ロック解除操作部から離れた後端部とに設けられており、前記電線カバーの前記電線導出口を、前記ロック解除操作部の後方に連なる領域から外れるように、前記ロックアームを配置した前記一外側面とほぼ並行するように前記コネクタハウジングの右側または左側に偏らせて形成することで、前記電線カバーの外側面のうち前記ロック解除操作部の後方に連なる領域に前記ロック解除操作部の操作用の手指の導入部を形成したことに特徴を有する。
前記電線カバーは、前記電線の導出方向に沿って分割された上部カバーと下部カバーとから構成され、前記上部カバー及び下部カバーの合わせ面は、前記電線導出口の周縁では前記電線導出方向に沿って形成されると共に、それ以外では前記ロックアームを配置した前記外側面とほぼ並行するように配置されている。このようにしておけば、電線カバーは電線群の導出方向に沿って分割されているため、電線群を予め電線カバーの形状に対応して屈曲させておき、上部カバーと下部カバーとの間に挟み込むようにすれば、一体部品で屈曲する筒状の電線カバーに電線群を挿入するのと比べて、電線カバー内に容易に収納することができる。また、上部カバー及び下部カバーの合わせ面は電線導出口の周縁以外では前記ロックアームを配置した前記外側面とほぼ並行するように配置されている。このため上部カバー及び下部カバーの継ぎ目が側面に現れるから、導入部をフラットな面とでき、手指を導入部に差し入れ易くなる。
・前記上部カバー及び前記下部カバーを一体化状態に保持するための係合機構が前記ロック解除操作部を前記コネクタハウジングの左右両側方から挟む位置と、前記ロック解除操作部から離れた後端部とに設けられている。このようにしておけば、導入部に手指を置く際に係合機構が邪魔にならないため嵌合解除作業が行い易い。
・前記下部カバーには前記電線導出口を構成する電線導出筒が一体に立ち上がり形成されている。このようにしておけば、電線導出筒が電線群の向きを規制するから、より確実に電線群を導出方向に向けることができる。
本発明によれば、電線カバー付きコネクタと相手方コネクタとが嵌合されている状態で、この嵌合を解除するためには、手指を電線カバー付きコネクタの後方から導入部に差し入れ、ロック解除操作部を押圧操作すればよい。このようにすれば、電線導出口及びそこから導出された電線群が手指の差し入れの邪魔にならず嵌合解除作業を容易に行うことができる。また、電線導出口をロック解除操作部の後方に連なる領域から外すことで導入部を形成してあるため、電線導出口をコネクタの後方に離すように配置して、導入部を形成する構成と比べると電線カバー全体を小型化できる。
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図11によって説明する。本実施形態の電線カバー付きコネクタ20は、例えば自動車に搭載される電装品を電気的に接続するために用いられ、直方体をなす雌型のコネクタハウジング21(以下、単に雌ハウジング21という)と、この後面側に組み付けられる略L字型をなす電線カバー40とを主体に構成される。電線カバー40は図1及び図2にて示すように雌ハウジング21の後方(図1の右側)から導出された電線W1をひとまとめにして電線群Wとして、電線カバー40内部にL字型に屈曲させた状態で収容し、図2の上側から導出させる構成となっている。
図5にて示すように電線カバー付きコネクタ20の雌ハウジング21には雄型の相手方コネクタ(以下の説明では雄コネクタ10と呼ぶ)が嵌合可能となっている。なお、以下の説明において、前側とは両コネクタ10、20それぞれの嵌合面側を示すものとし、その逆側を後方とする。また、幅方向とは図3における左右方向を示すものとし、上下方向については図2や図3を基準とする。
雄コネクタ10を構成する雄ハウジング11(本発明の相手側ハウジングに相当する)は合成樹脂製であり、前端に前方に開口する角筒状のフード部12を設けている。雄ハウジング11の内部には導電性に優れた金属板により形成された複数の雄端子金具13が前端に設けられるタブ13Aをフード部12内に突出させた状態で上下2段収容されている。なお、この雄端子金具13は雄ハウジング11に一体的に形成されるランス(図示せず)並びに別部品よりなるリテーナ14によって2重係止されている。
フード部12は前方から雌ハウジング21を受け入れ可能な大きさに形成されると共に、上面壁12Aにおける前端寄りの位置であって幅方向の中央部には、下方に突出するロック受け部14が形成されている。このロック受け部14の後側の壁面は係止面14Aとされており、そこには後述する雌ハウジング21に形成されたロックアーム31のロック突部32が係止されるようになっている。
雌ハウジング21の内部には長手方向に連通するキャビティ22が上下2段で図3の左右方向に整列して形成されており、各キャビティ22には雄端子金具13に対応する雌端子金具23がそれぞれ挿入されている。雌端子金具23は導電性に優れた金属板により形成され、前端側には雄端子金具13のタブ13Aを挿入可能な挿入口23Aが開口されている。
雌ハウジング21の前面には雄端子金具13のタブ13Aがキャビティ22内に前方から進入するのを許容するタブ挿通孔24が開口されている。雌端子金具23の後端側のバレル25には、これをかしめることで電線W1が固着されている。各電線W1は各キャビティ22の後方から延出されている。また、雌端子金具23は雌ハウジング21に一体的に形成されるランス(図示せず)並びに別部品よりなるリテーナ26によって2重係止されている。
雌ハウジング21の上面21Aにはロックアーム31が一体的に設けられている。ロックアーム31は上面21Aの幅方向の中央部分において、雌ハウジング21の前端から立ち上がり、そこから後方へ向けてほぼ水平に延設され、上面21Aとの間に撓み空間28を保有する片持ち状をなしている。
ロックアーム31には、長さ方向(前後方向)におけるほぼ中央部に上方に突き出すようにしてロック突部32が形成されている。このロック突部32の前側には前側に向かって下降傾斜する案内面32Aが形成され、後側には切り立つ係止面32Bが形成されている。このロックアーム31は上面31Aが雄ハウジング11のフード部12に隙間を持って嵌合される高さ寸法に設定され、ロック突部32は対応するフード部12のロック受け部14に突き当たるような高さに設定されている。
また、図3にて示すようにロックアーム31の上面31Aにおける左右両側縁にはロックアーム31と平行に延びる一対のガイド壁34が形成されており、コネクタ嵌合作業時に雄ハウジング11のロック受け部14を嵌合方向に沿うように規制することでロックアーム31とロック受け部14の係合を確実に行うようになっている。
図1にて示すように、ロックアーム31の後端部は平面視で幅方向に長い長方形をなすロック解除操作部35とされている。これにより、ロック解除操作部35を手指で押圧操作して、ロックアーム31を撓み空間28内に弾性変位させることができる。
また、図1に示すように、雌ハウジング21の上面21Aにおける左右両側縁には嵌合方向に延びる側壁36がそれぞれ立設されている。そして、両側壁36の内側であって、後端付近にはロック解除操作部35の前部を覆うようにアーチ状の保護壁37が形成されており、ロックアーム31を保護すると共に両ハウジング11、21がロック状態にあるときにロックアーム31が偶発的に押されて変位しない構成となっている。
保護壁37における後端側の位置であって、幅方向の両端には、外側(図4の上下両側)に向かって突き出す嵌合突部38がそれぞれ形成されている。また、雌ハウジング21の下壁21Dの後端には、幅方向に延びて下方に突き出す嵌合突部21Bが形成されている(図5参照)。
電線カバー40は合成樹脂製であって平面視及び側面視で略L字型をなす略筒状をなしており、その内部に電線群Wを収容可能となっている。電線カバー40は図6にて示すように互いに別体部品として成形された下部カバー50及び上部カバー100から分割構成され、下部カバー50の上方から上部カバー100を合体させることで構成される。
下部カバー50は、図4に示すように平面視で略台形をなす底壁51と、底壁51から立設された各側壁53、57、58及び第1半割体52とから構成され、上面を開放する略箱状をなしている。前側を除いた底壁51の周縁は各側壁53、57、58及び第1半割体52によって取り囲まれ下部内部スペースSLが形成されている。下部内部スペースSLは雌ハウジング21が収容される収容スペースSL1、電線群Wが配索される下部水平スペースSL2及び下部垂直スペースSL3から構成されている。
底壁51の前側であって、幅方向の両端には、コネクタ嵌合方向(図4の左右方向)に沿って一対の下部第1側壁53R、53Lが形成されている。この下部第1側壁53の配置間隔は雌ハウジング21の幅とほぼ同じであり、下部第1側壁53間が収容スペースSL1となっている。
各下部第1側壁53R、53Lの内面側には、内方へ突設する下部当接部54がそれぞれ形成されており、この両下部当接部54に雌ハウジング21の嵌合突部38の前面21Cが突き当たることで、雌ハウジング21に組み付けられた際の位置決めがされる。
また、図5にて示すように収容スペースSL1の後端付近の底壁51は下方に突設された指掛け部51Bとなっており、指掛け部51Bの上面に嵌合凹部55が形成されている。嵌合凹部55に雌ハウジング21の嵌合突部21Bが嵌合することで雌ハウジング21と電線カバー40の嵌合方向の位置規制がされる。
第1半割体52は図4における上側の下部第1側壁53Rの後端側に形成されている。第1半割体52は後述する上部カバー100の第2半割体102と合体することで、電線群Wが導出される電線導出口41を構成するもので、下部カバー50内側へ開口した半円筒状をなし、図7にて示すように底壁51から外側に上昇傾斜した傾斜部51Aから図7の上方向(電線カバー40を雌ハウジング21に組み付けた際に、雌ハウジング21のロックアーム31が配置された上面31Aに対して直交する方向)に延設されている。また第1半割体52の内側は前述した下部垂直スペースSL3とされる。
図3にて示すように第1半割体52の上面において、外側寄りの位置には電線導出筒52Aが一体に立ち上がり形成されている。電線導出筒52Aは平面視で第1半割体52と同じ曲率の断面円弧状をなしている。また、電線導出筒52Aの外面の上端付近であって、嵌合方向(図4の左右方向)の両端にはフランジ部56Uがそれぞれ形成されている。フランジ部56Uの下方であって、平面視で両フランジ部56Uの間にはフランジ部56Dが形成されている。フランジ部56U及びフランジ部56Dの間に図示しない結束バンド(又はテープ)を巻回することで電線群Wを束ね、電線導出筒52Aに固定可能となっている。
第1半割体52の図6における左右方向両側には、それぞれ下部第1側壁53より高く設定された下部第2側壁57が形成されており、前方側の下部第2側壁57Fは下部第1側壁53Rと繋がっている(図4)。一方、後方側の第2側壁57Bと下部第1側壁53Lの後端部同士は下部第3側壁58によって繋がれている。下部第3側壁58は図4にて示すように、平面視では下部第1側壁53Lの後端部からコネクタ10、20の嵌合方向に沿って延びた後、嵌合方向に対して斜めに向きを変え第2側壁57Bに向かって延びており、全体として略L字型をなしている。
下部第1側壁53Lと下部第3側壁58は同じ高さで設定され、その上面は面一をなしている。また、下部第2側壁57、下部第3側壁58によって囲まれるように前述した下部水平スペースSL2が形成されている。
両下部第1側壁53の外面には、それぞれ第1保持片59が設けられており、第3側壁58の外面の後端側には第2保持片60が設けられている。また、図1にて示すように、雌ハウジング21に電線カバー40が取り付けられた時には、第1保持片59は雌ハウジング21の左右両側方から挟む位置に配置され、第2保持片60はロック解除操作部35から離れた電線カバー40後端側に配置される。
保持片59、60は外方への撓み変形が可能で、上部カバー100との合体方向(図6の上方向)に沿って上方に延出し平行をなす一対の摺接部61と、この両摺接部61の延出端同士を連結する連結部62とから構成されており、コの字形をなしている。そして、両摺接部61と連結部62とに囲まれて係止孔63が形成されている。
上部カバー100は平面視で略台形をなしており、上壁101と上壁101の図4における上側に設けられた第2半割体102とを主体に構成されている。上壁101からは、下部カバー50の下部第3側壁58と対応する箇所に下方に延びる上部第3側壁108が形成されており、前側及び下側を開放する略箱状をなしている。
上壁101の幅方向(図4の上下方向)の両端から前方に向けて、上部第1側壁103R、103Lがそれぞれ延設されている。上部第1側壁103R、103Lは、上部カバー100と下部カバー50の合体時において、下部第1側壁53R、53Lとそれぞれ対応する位置に形成されており、幅方向の配置間隔は雌ハウジング21の幅とほぼ同じと設定されている。
上部カバー100と下部カバー50との合体時には、上部第1側壁103R、103Lの各下面103RA、103LAが下部第1側壁53R、53Lの各上面53RA、53LAとの合わせ面となり、この合わせ面は雌ハウジング21との嵌合時にロックアーム31が配置された雌ハウジング21の上面21Aとほぼ並行するように配置されている。
各上部第1側壁103の上端は、それぞれ内側に延出するハウジング押さえ部103Aとなっている。ハウジング押さえ部103Aは雌ハウジング21の各側壁36の前端部分を上から押さえつけることで、雌ハウジング21を固定する構成となっている。
図4にて示すように、各上部第1側壁103R、103Lの内面側でハウジング押さえ部103Aの後方には、下部カバー50の下部当接部54と対応する上部当接部104が突設されている。上部第1側壁103、ハウジング押さえ部103A、上部当接部104に囲まれてコネクタ嵌合凹部105が形成され、雌ハウジング21の嵌合突部38がコネクタ嵌合凹部105に嵌合することで、嵌合方向における雌ハウジング21の規制がされる。
また、図7にて示すように各上部第1側壁103の内面には、突部103Bがそれぞれ形成されており、雌ハウジング21の側面を左右から押さえつけることで、雌ハウジング21と電線カバー40との間に生じるガタツキを防止している。
上部第3側壁108は、下部第3側壁58と対応して図4の点線にて示すように、下側の上部第1側壁103Lの後端部から嵌合方向に沿って延びた後、第2半割体の後端側に向かうように延びている。上部第3側壁108の内側は上部水平スペースSU2とされる。
上部カバー100と下部カバー50との合体時には、上部水平スペースSU2と下部カバー50の下部水平スペースSL2によって電線群Wの水平配索スペースS2が形成され、上部第3側壁108の下面108Aは下部第3側壁58の上面58Aとの合わせ面となる。これらの合わせ面は雌ハウジング21に電線カバー40を組み付けた時にロックアーム31が配置された雌ハウジング21の上面21Aとほぼ並行するように配置されている。
第2半割体102は、前述した第1半割体52と合体することで電線導出口41を構成するもので、平面視で半円形状をなし、図7にて示すように上壁101から、図7の上方向(雌ハウジング21のロックアーム31が配置された上面31Aに対して直交する方向)に立ち上がり形成されている。第2半割体102の図4にて示す上側は、上部カバー100内側へ半円形状で開口され、上部垂直スペースSU3が形成されている。これにより第1半割体52と合体して電線導出口41を構成した時に、その内部に上部垂直スペースSU3及び第1半割体52の下部垂直スペースSL3からなる電線群Wの垂直配索スペースS3が形成される。
また、上部カバー100と下部カバー50との合体時には、第2半割体102の各側面102Aは各下部第2側壁57の内面57Aとの合わせ面となっており、この合わせ面は電線導出口41の電線導出方向(上下方向)に沿って形成されている。
雌ハウジング21の後方から延出された電線群Wは、上記の水平配索スペースS2及び垂直配索スペースS3に収容され電線導出口41から導出される。具体的には、コネクタ10、20の嵌合方向に沿って配索された電線群Wは水平配索スペースS2内で電線導出口41に向かうように下部第3側壁58の形状に沿って、屈曲されつつ案内された後、垂直配索スペースS3内で図2の上方向(ロックアーム31が配置された上面31Aと直交する方向)に沿うようにL字型に屈曲されつつ案内され電線導出口41から導出される。
そして、電線カバー40に雌ハウジング21が取り付けられた状態では、電線導出口41及び電線カバー40から導出された電線群Wは図1にて示すように、ロック解除操作部35の後方に連なる領域から外れるように、雌ハウジング21の後ろから見て右側(図1の上側)に偏らせて配置される。これにより上壁101の上面(本発明における「電線カバーの外側面」に相当)には手指Fを導入可能な導入部101Aが形成される。なお、ロック解除操作部35の後方に連なる領域とは、図9にて示すようにロック解除操作部35に後方から手指Fを差し入れた際に、手指Fが配置される領域であり、本実施形態では上壁101の上側領域に相当する。
図4及び図6にて示すように各上部第1側壁103R、103Lの外面には、前述した第1保持片59に係合可能な第1保持突部109がそれぞれ形成されている。上部第3側壁108の後端側には、上壁101から上部第3側壁108に沿うように係合側壁101Bが立設されており、係合側壁101Bの外面には第2保持片60に係合可能な第2保持突部110が外側に向かって形成されている。各保持突部109、110は係合方向前側に向かって先細りしており、その係合方向前側には案内面111が形成されている。
一方、係合方向後側には各側壁に直交する係止面112が形成されている。第1保持片59及び第1保持突部109並びに第2保持片60及び第2保持突部110は、本発明の「係合機構」を構成し、それぞれ係合することで上部カバー100と下部カバー50とを一体化状態に保持する。
また、両上部第1側壁103の外面であって第1保持突部109の後方側には、それぞれ外側に突出して係合方向(図6の上下方向)に沿ったガイド部113が設けられている。これらガイド部113は各保持突部109に対応する保持片59が係合する際に、係合方向に沿うように保持片59を規制することで、両者の係合を確実に行うようになっている。また、係合側壁101Bの外面であって第2保持突部110の両側にも同様のガイド部113が設けられている。
雌ハウジング21に上部カバー100及び下部カバー50を組み付けるには、まず、下部カバー50の収容スペースSL1に、雌ハウジング21の前端を上から嵌合させ、雌ハウジング21の嵌合突部21Bを嵌合凹部55に嵌合させる。次に、雌ハウジング21から延出された電線群Wを屈曲させて下部カバー50の水平配索スペースSL2及び垂直配索スペースSL3内に収容する。
次に、雌ハウジング21を上下から挟み込むようにして、下部カバー50に上部カバー100を組み付ける。すると、各第1保持突部109の案内面111が各第1保持片59の連結部62に突き当たり、各第1保持片59は外方へ撓み変形する。そして、各第1保持突部109が各係止孔63に至ると、各第1保持片59は合体方向(図6の上方向)に沿った元の姿勢に弾性復帰する。これにより、各第1保持突部109の係止面112と連結部62とが係止される。また同時に、第2保持突部110も第2保持片60に係止される。かくして、上部カバー100と下部カバー50とが係合状態で保持され、電線導出口41から電線群Wを導出した状態で電線カバー付きコネクタ20の組み付けが完了する。
次に、電線カバー付きコネクタ20の雌ハウジング21に雄ハウジング11を嵌合させる。嵌合の初期段階では、ロックアーム31は水平姿勢を保った状態のまま雄ハウジング11のフード部12内に差し込まれてゆく。やがて、ロック突部32の案内面32Aがフード部12のロック受け部14に突き当たって、ロックアーム31は下方へ撓み変位して斜め姿勢となる。その後、ロック突部32がロック受け部14の係止面14Aに至ると、ロックアーム31は元の水平な姿勢に弾性復帰する(図5参照)。これにより、ロック突部32の係止面32Bとロック受け部の係止面15Aとが対面して位置することで電線カバー付きコネクタ20と雄コネクタ10との嵌合が保持される。
嵌合状態にある両コネクタ10、20の嵌合を解除し、これらを分離するためには、図5ないし図7にて示すように、手指Fを雌ハウジング21の後方から導入部101Aに差し入れてやり、手指Fの先端をロック解除操作部35に当てる。また、指掛け部51Bの前面側に他の手指(図示せず)を掛けておく。
そして、図8にて示すように手指Fでロック解除操作部35を下向きに押圧操作すればよい。ロック解除操作部35が押圧されると、ロックアーム31がその基端側を支点として撓み空間28内に弾性変形する結果、ロック受け部14とロック突部32とのロックが解除される。そして、ロック解除操作部35を押圧したまま、手指Fと指掛け部51Bに当てた指とで電線カバー付きコネクタ20を掴みながら、これを後方に引張ることで、両コネクタ10、20を分離できる。
本発明によれば、電線カバー付きコネクタ20と雄コネクタ10とが嵌合している状態で、この嵌合を解除するためには、手指Fを電線カバー付きコネクタ20の後方から導入部101Aに差し入れ、ロック解除操作部35を押圧すればよい。このようにすれば、電線導出口41及びそこから導出された電線群Wが手指Fの差し入れの邪魔にならず嵌合解除作業を容易に行うことができる。また、電線導出口41をロック解除操作部35の後方に連なる領域から外すことで導入部101Aを形成してあるため、電線導出口41を雌ハウジング21の後方に離すように配置して導入部101Aを形成する構成と比べると電線カバー40全体を小型化できる。
また、電線カバー40は、電線群Wの導出方向に沿って分割された上部カバー100と下部カバー50とから構成されているから、電線群Wを予め電線カバー40の形状に対応して屈曲させておき、上部カバー100と下部カバー50との間に挟み込むようにすれば、一体部品で屈曲する筒状の電線カバーに電線群Wを挿入するのと比べて、電線カバー40内に電線群Wを容易に収納することができる。また、上部カバー100と下部カバー50との合わせ面は電線導出口41の周縁以外ではロックアーム31を配置した外側面(雌ハウジング21の上面21A)とほぼ並行するように配置されている。このため上部カバー100及び下部カバー50の継ぎ目が側面に現れ導入部101Aを継ぎ目のないフラットな面とできるから、手指Fを導入部101Aに差し入れ易くなる。
また、上部カバー100及び下部カバー50を一体化状態に保持するための係合機構がロック解除操作部35を雌ハウジング21の左右両側方から挟む位置と、ロック解除操作部35から離れた後端部とに設けられている。このようにしておけば、導入部101Aに手指Fを置く際に各係合機構が邪魔にならないため嵌合解除作業が行い易い。
また、上部カバー100には電線導出口41を構成する電線導出筒52Aが一体に立ち上がり形成されている。このようにしておけば、L字型に屈曲された電線群Wが、例えば弾性復帰により図3の左側に傾こうとしても、電線導出筒52Aの内面に当接することで、この傾きが規制される。このため、より確実に電線群Wを導出方向(図3の上方向)に向けることができる。また結束バンドやテープなどを電線群Wに巻きつけて電線導出筒52Aに固定すれば、電線群Wの導出方向をさらに確実に固定できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では、電線導出口41(第1半割体52及び第2半割体102)を、雌ハウジング21のロックアーム31を配置した上面31Aに対して直交するように形成したが、この構成に限定されず、電線導出口41を上面31Aに対して斜めに交差するように形成してもよい。
(2)本実施形態では、電線導出口41を雌ハウジング21の後ろから見て右側に偏らせて配置することで導入部101Aを形成したが、これに限定されない。電線導出口41は前記ロック解除操作部の後方に連なる領域から外して形成されていればよく、例えば雌ハウジング21の後ろから見て左側に偏らせて配置してもよい。
(4)本実施形態では、上部カバー100と下部カバー50とは分離している構成としたが、例えば撓み変形可能なヒンジなどを介して両カバーを連結する構成としてもよい。
電線カバー付きコネクタの平面図 電線カバー付きコネクタの側面図 電線カバー付きコネクタの正面図 電線カバー付きコネクタの分解平面図 電線カバー付きコネクタと相手方コネクタとの嵌合状態を示す断面図 電線カバーの分解側面図 電線カバーの分解正面図 電線カバーの分解背面図 嵌合解除操作を示す電線カバー付きコネクタの平面図 嵌合解除操作を示す電線カバー付きコネクタの側面図 ロック解除操作部を押圧した状態を示す電線カバー付きコネクタの一部断面図 従来例の電線カバー付きコネクタの側面図 従来例の電線カバー付きコネクタの平面図
符号の説明
10…雄コネクタ(本発明における「相手方コネクタ」に相当)
20…電線カバー付きコネクタ
21…コネクタハウジング
31A…上面(本発明における「外側面」に相当)
31…ロックアーム
35…ロック解除操作部
40…電線カバー
41…電線導出口
50…下部カバー
52A…電線導出筒
53RA…下部第1側壁53Rの上面(本発明における「合わせ面」に相当)
53LA…下部第1側壁53Lの上面(本発明における「合わせ面」に相当)
58A…下部第3側壁58の上面(本発明における「合わせ面」に相当)
57A…下部第2側壁57の内面(本発明における「合わせ面」に相当)
59…第1保持片(本発明における「係合機構」に相当)
60…第2保持片(本発明における「係合機構」に相当)
100…上部カバー
101A…導入部
102A…第2半割体102の各側面(本発明における「合わせ面」に相当)
103RA…上部第1側壁103Rの下面(本発明における「合わせ面」に相当)
103LA…上部第1側壁103Lの下面(本発明における「合わせ面」に相当)
108A…上部第3側壁108の下面(本発明における「合わせ面」に相当)
109…第1保持突部(本発明における「係合機構」に相当)
110…第2保持突部(本発明における「係合機構」に相当)
F…手指
W…電線群

Claims (2)

  1. コネクタハウジングの一外側面に相手方コネクタと係合することでその相手方コネクタとの嵌合状態を保持するロックアームを備えると共に、そのロックアームの後端部に手指で下方に押圧操作することで前記ロックアームと前記相手方コネクタとの係合を解除するロック解除操作部を設けたコネクタと、前記コネクタハウジングの後面側に取り付けられると共に電線導出口を備え前記コネクタハウジングの後面から後方に延出された電線群を前記ロックアームを配置した前記一外側面とほぼ並行するように屈曲させた後、上方に向きを変えてほぼL字型に屈曲させつつ案内して前記電線導出口から上方に導出させる電線カバーとを備えた電線カバー付きコネクタにおいて、
    前記電線カバーは、前記電線の導出方向に沿って分割された上部カバーと下部カバーとから構成され、前記上部カバー及び下部カバーの合わせ面は、前記電線導出口の周縁では前記電線導出方向に沿って形成されると共に、それ以外では前記ロックアームを配置した前記一外側面とほぼ並行するように配置されており、
    前記上部カバー及び前記下部カバーを一体化状態に保持するための係合機構が前記ロック解除操作部を前記コネクタハウジングの左右両側方から挟む位置と、前記ロック解除操作部から離れた後端部とに設けられており、
    前記電線カバーの前記電線導出口を、前記ロック解除操作部の後方に連なる領域から外れるように、前記ロックアームを配置した前記一外側面とほぼ並行するように前記コネクタハウジングの右側または左側に偏らせて形成することで、前記電線カバーの外側面のうち前記ロック解除操作部の後方に連なる領域に前記ロック解除操作部の操作用の手指の導入部を形成したことを特徴とする電線カバー付きコネクタ。
  2. 前記下部カバーには前記電線導出口を構成する電線導出筒が一体に立ち上がり形成されていることを特徴とする請求項記載の電線カバー付きコネクタ。
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