JP2001143812A - カバー付きコネクタ - Google Patents

カバー付きコネクタ

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JP2001143812A
JP2001143812A JP32734899A JP32734899A JP2001143812A JP 2001143812 A JP2001143812 A JP 2001143812A JP 32734899 A JP32734899 A JP 32734899A JP 32734899 A JP32734899 A JP 32734899A JP 2001143812 A JP2001143812 A JP 2001143812A
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JP
Japan
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cover
flange
connector
housing
fitting groove
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JP32734899A
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English (en)
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Hideki Matsunaga
英樹 松永
Takuji Akagi
琢士 赤城
Shiro Nishida
詩朗 西田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーが取付口から周方向に回動することを
防止する。 【解決手段】 カバー30は、L形の半割体を一対備
え、これら半割体31A,31Bを閉鎖すると取付口3
4の嵌合溝にハウジング10の取付部13のフランジ1
4が嵌合されるとともに、係合部44と係合片45、ロ
ック片39とロック突部40とがそれぞれ係合されるこ
とで両半割体31A,31Bは閉鎖状態に保持される。
これと同時にハウジング10側の取付部13においてフ
ランジ14の前側に突設したリブ15が、カバー30側
の取付口34をなす側壁36Fに形成した切欠き41,
42に嵌合される。カバー30に対して取付部分の周方
向に回動させる矢線Z方向の力が加わった場合でも、切
欠き41,42の側縁43がリブ15に係合することで
カバー30の回り止めがなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グに電線を覆うカバーが備えられたカバー付きコネクタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハウジング後端から導出する電線
をハウジングの側方へ向きを変えて配索するためのカバ
ーを備えたコネクタとして、特開平9−92376号公
報に記載されたものが知られている。このものは、図1
9に示すように、ハウジング1の後端にヒンジ1Aを介
して左右に開閉可能な半割状のL形カバー2が一体的に
設けられており、このカバー2にハウジング1の下方へ
開放する開口部2Aが設けられることで、カバー2内で
曲げられた電線1Bがこの開口部2Aを介して外部へ導
出されるようになっている。
【0003】ところで、上記のような電線の配索向きを
変えるためのカバーは、コネクタの取付箇所などによっ
て電線の配索スペースが限られるような使用形態に対応
させるために設けたものであり、上記のようにカバーを
ハウジングに一体化させたコネクタは、用途がそのよう
なものに限定される。そこで、ハウジングの使用形態の
自由度を高めるためには、カバーをハウジングとは別体
に形成し、必要に応じて着脱できるようにすることが考
えられる。その具体例として、図20に示すように、樹
脂製のカバー4を一対のL形の半割体4Aから形成する
とともに、ハウジング3に対する取付口4Bの周面に嵌
合溝4Cを設け、この嵌合溝4Cがハウジング3側の長
円形状の取付部3Aに周設したフランジ3Bに嵌合され
るようにすることで、カバー4をハウジング3に対して
取り付け可能とするものが考えられる。また、両半割体
4Aの分割縁にロック手段を設けることで半割体4A同
士を閉鎖状態に保持できるようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した構
造のL形のカバー4をハウジング3に取り付けた状態に
おいて、カバー4の導出口4Dから導出された電線5
が、図20の矢線方向に引っ張られると、カバー4に対
して、その取付口4Bが周方向に回動する向きの力が作
用する。このとき、ハウジング3とカバー4との取付部
分が真円以外の形状となっていることで、カバー4の回
り止めがある程度はなされるものの、この取付部分は、
単にフランジ3Bと嵌合溝4Cとの嵌め合いによって構
成されており、特別な周方向の回り止め手段が講じられ
ていない。このため、カバー4が回動力に抗しきれずに
回動変位しつつ、それほど剛性の高くない樹脂製の半割
体4Aが外方へ膨らむように変形されてしまい、場合に
よってはロック手段が外れてカバー4がハウジング3か
ら脱落するおそれがあった。
【0005】さらには、取付口4Bに作用する回動力
は、電線5の導出口4Dを力点とし、取付口4Bにおけ
るハウジング3の取付部3Aへの圧接部分を支点とする
一種てこ作用を呈して、引張力よりも増幅された大きな
力となっているため、電線5に加わる引張力が比較的小
さい場合でも、カバー4が外れる可能性は十分にあり、
対応に苦慮していた。本発明は上記のような事情に基づ
いて完成されたものであって、その目的は、カバーが取
付口から周方向に回動することを未然に防止するところ
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、電線の端末に接続
された端子金具が収容されるコネクタハウジングには、
このコネクタハウジングから引き出された前記電線を覆
ってその引出方向と交差する向きに導出させるL状筒形
のカバーが設けられたカバー付きコネクタであって、前
記カバーは前記電線を挟む方向に二分割された一対の半
割体から構成され、このカバーの取付口に周設された嵌
合溝またはフランジが、相手のコネクタハウジングの取
付部に周設されたフランジまたは嵌合溝に嵌合され、か
つ両半割体の分割縁の間にわたって設けられたロック手
段がロックされることで、前記カバーが前記コネクタハ
ウジングに対して閉鎖状態で取り付けられるようにした
ものにおいて、前記カバーと前記コネクタハウジングと
の取付部位には、径方向に凹凸嵌合可能とされ、前記カ
バーの取付口に周方向の回動力が作用した場合に互いに
突き当たることで前記カバーの回動変位を規制する回り
止め手段が設けられているところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記回り止め手段は、前記嵌合溝の側壁に形
成された切欠きと、前記フランジの側面の前記側壁が嵌
まるスペースにおいて前記切欠きに嵌合可能に形成され
たリブとから構成されているところに特徴を有する。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載のものにおいて、前記カバーは、前記両半割体
の一端同士がヒンジを介して連結されて開閉可能とされ
ており、この連結端同士の間には、このカバーを閉鎖す
るのに伴って互いに係止される係止手段が設けられてい
るところに特徴を有する。
【0009】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれかに記載のものにおいて、前記嵌合溝と前記
フランジの少なくとも一方には、これらの嵌合に伴って
潰されて前記嵌合溝に前記フランジを圧入した状態に保
持する突部が設けられているところに特徴を有する。請
求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記
突部は、前記フランジと前記嵌合溝との嵌合方向に沿っ
て延び、かつ嵌合に伴って潰れ量が増大する向きのテー
パ状をなしている構成としたところに特徴を有する。
【0010】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>両半割体の
間で電線を挟みつつ閉じ、嵌合溝とフランジとを嵌合さ
せるとともにロックを掛けることにより、カバーは閉鎖
状態でコネクタハウジングに取り付けられる。ここで、
カバーから導出された電線に引張力が作用し、引っ張り
の向きによってカバーの取付口に回動力が作用したとし
ても、径方向に凹凸嵌合した回り止め手段によりカバー
の回動が規制される。これにより、ロックが不用意に外
れることが防止される。
【0011】<請求項2の発明>切欠きの側縁がリブに
当たることで回り止めがなされる。嵌合溝の側壁とその
側壁が嵌まるスペースを利用して回り止め手段を設けた
から、格別のスペースが不要にできる。 <請求項3の発明>係止手段によって両半割体がより開
き難くされる。
【0012】<請求項4の発明>フランジが嵌合溝に圧
入されていることで両者間に大きな摩擦力が作用し、両
半割体が開き難くなる。 <請求項5の発明>嵌合溝に対するフランジの進入すな
わち両半割体の結合は容易にできる一方、結合された後
はフランジと嵌合溝間の嵌合保持力を大きく取ることが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
13によって説明する。この実施形態では、コネクタハ
ウジング(以下、単にハウジングという)にL形のカバ
ーを取り付けるものについて示す。
【0014】ハウジング10は、図1に示すように、前
方へ開放するフード部11を備えた筒形状に形成され、
内部には後方から端子金具20を挿入可能なキャビティ
12が2室並んで設けられている。これらの端子金具2
0は、2本の電線21を内包したケーブル22の端末の
外皮23を切除して露出させた各電線21にそれぞれ接
続されており、各電線21の端末に装着したゴム栓24
ごとかしめ付けられている。このゴム栓24がキャビテ
ィ12の後端側の内面に密着することでキャビティ12
内の防水が図られるようになっている。
【0015】ハウジング10の後部側には、図2に示す
ように、横長の長円形状をなす取付部13が、図3及び
図4に示すように、後方へ突出して設けられており、こ
の取付部13にはカバー30が取り付け可能とされてい
る。この取付部13の軸線方向のほぼ中央には、フラン
ジ14が径方向に張り出して設けられている。フランジ
14の図2に示す左右両側部は切り欠いて形成されてい
る。
【0016】カバー30は、図3及び図4に示すよう
に、L形に形成された半割体31A,31Bを一対備
え、これら両半割体31A,31Bの向かい合った壁部
32A,32B同士がヒンジ33により連結されること
で一体化されるとともにこのヒンジ33を軸に回動変位
されることで開閉可能とされている。
【0017】このカバー30の前端には、図6に示すよ
うに、両半割体31A,31Bを閉じることでハウジン
グ10の取付部13に対して取り付け可能な取付口34
が所定の厚さを持って形成されるようになっている。こ
の取付口34の内周面における厚さ方向の中央には、ハ
ウジング10側のフランジ14に嵌合可能な嵌合溝35
が設けられており、この嵌合溝35の前後には側壁36
F,36Rが設けられている。これら側壁36F,36
Rにおいて円弧状に形成された周面は、ハウジング10
側の取付部13におけるフランジ14の前後の外周面に
当接されるようになっている。
【0018】この取付口34を介してカバー30内に
は、図3及び図4に示すように、ハウジング10から導
出した各電線21が、その導出方向に対して図示手前側
にほぼ90度曲げられた状態で収容されるとともに、こ
れらの電線21を束ねるケーブル22が、図6に示すよ
うに、取付口34に対してほぼ直交する向きに開口して
形成されている導出口37を介して導出されるようにな
っている。この導出口37の内周面には、ケーブル22
を挟持して保持可能な保持部38が設けられている。
【0019】両半割体31A,31Bの分割縁の外面に
は、図3及び図4に示すように、半割体31A,31B
同士を閉鎖状態に保持するためのロック手段をなすロッ
ク片39及びロック突部40が4箇所ずつ設けられてい
る。ロック片39は、図示下側の半割体31Aの分割縁
において片持ち状に形成されるとともに上方へ突出して
設けられる一方、ロック突部40は上側の半割体31B
における分割縁に設けられ、両半割体31A,31Bが
閉鎖されるのに伴ってロック突部40によってロック片
39は撓み変形され、復帰したところで互いに係止され
るようになっている(図6参照)。
【0020】さて、図5に示すように、両半割体31
A,31Bには、取付口34を構成する側壁36F,3
6Rを左右に分ける方形状の切欠き41がそれぞれ設け
られている。さらには、図6に示すように、両半割体3
1A,31Bを閉じることで形成される取付口34にお
いて上下の側壁36F,36R間にも同様に切欠き42
が形成されることで、取付口34には合計4箇所の切欠
き41,42が周方向に略90度の角度間隔で形成され
るようになっている。
【0021】その一方で、図2ないし図4に示すよう
に、ハウジング10側の取付部13におけるフランジ1
4の直前の外周面には、リブ15が径方向に張り出して
設けられている。このリブ15は、図2に示すように、
取付部13における高さ方向の中央と、幅方向の中央と
にそれぞれ2箇所ずつ計4箇所設けられるとともに、径
方向の張り出し寸法がフランジ14とほぼ同じとされて
いる。ハウジング10の取付部13にカバー30を取り
付けるのに伴って、これらのリブ15には、図13に示
すように、カバー30の取付口34をなす前側の側壁3
6Fの各切欠き41,42が嵌合されるようになってい
る。この嵌合状態では、取付部13側のリブ15と、取
付口34側の前側の側壁36Fにおける各切欠き41,
42の両側縁43とが周方向に対して係合されるように
なっている。
【0022】また、カバー30側において両半割体31
A,31Bには、図5に示すように、上記したロック手
段に加えてヒンジ33の近傍に位置して係止手段が設け
られている。この係止手段は、図5に示す左側の半割体
31Bにおける壁部32Bの側面から内向きに突出した
係止部44と、右側の半割体31Aにおける壁部32A
の内側に突設されたL字型の係止片45とから形成され
ており、カバー30を閉じるのに伴って係止部44が係
止片45の先端に形成された爪部46に係止可能とさ
れ、図11に示すように、ロック手段とともに両半割体
31A,31Bを閉鎖状態に保持できるようになってい
る。
【0023】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてその作用について説明する。まず、図7及び図8に
示すように、開放したカバー30の図示下側の半割体3
1Aの嵌合溝35にハウジング10側のフランジ14の
下半分を嵌合させつつ、ハウジング10からの導出方向
からほぼ90度曲げた状態とした電線21とケーブル2
2を半割体31A内に収容する。ケーブル22は、保持
部38に嵌めてカバー30の外部へ導出させておく。
【0024】このとき、図9に示すように、取付部13
における下側のリブ15が半割体31Aの側壁36Fに
形成された切欠き41に嵌合されるとともに、左右のリ
ブ15の下面が半割体31Aの側壁36Fの上縁(図1
3に示す左右の切欠き42の下側の側縁43)に当接さ
れて、ハウジング10が位置決めされることになるか
ら、カバー30を閉鎖するまでの間の作業をハウジング
10の姿勢を安定した状態としつつ行うことができる。
【0025】続いて、図8に示す上側の半割体31Bを
回動させつつ閉じていくと、図10に示すように、その
回動軸となるヒンジ33に隣接した係止部44が、相手
側の係止片45の爪部46の下側に潜り込んで係止さ
れ、続いて、図11に示すように、各ロック突部40が
対応した下側のロック片39に係止されることで、両半
割体31A,31Bは係止手段及びロック手段により閉
鎖状態に保持される。このとき、フランジ14の上半分
に上側の半割体31Bの嵌合溝35が嵌合されるととも
に、図13に示すように、左右のリブ15と上側のリブ
15とが、取付口34を形成する側壁36Fの上側の切
欠き41と左右の切欠き42とにそれぞれ嵌合された状
態とされる。
【0026】このようにして、図12に示すように、カ
バー30をハウジング10に取り付けた製品を、例えば
自動車のエンジンルーム内における所定の取付箇所に取
り付ける。この取付作業時などに、カバー30の導出口
37から導出したケーブル22には図12に示す矢線Y
方向に引張力が加えられることがある。この引張力は、
図13に示すように、ハウジング10とカバー30との
取付部分に対してカバー30を周方向に回動させる向き
(矢線Z方向)の力として作用することになる。ところ
が、ハウジング10側の各リブ15が、取付口34の前
側の側壁36Fにおける切欠き41,42の各側縁43
に係合されるから、カバー30が取付口34の周方向に
回動変位するのが規制され、もってカバー30の回り止
めがなされる。カバー30の回り止めがなされることに
より、ロック手段や係止手段のロック状態が解除されて
カバー30が外れるような事態を未然に防ぐことができ
る。
【0027】また従来、半割体の分割縁においてヒンジ
の近傍には、本実施形態に示した係止手段が設けられて
おらず、ヒンジによる連結構造と、分割縁における他の
部位に設けられたロック手段とによって両半割体は閉鎖
状態に保持されていた。このものは、ロック手段がほと
んど遊びがなく係止されているのに対して、ヒンジには
半割体を開閉させるための遊びが比較的大きくとられて
おり、カバーに対して取付口の周方向に回動力が作用し
た場合、遊びの大きなヒンジ側からカバーが開くおそれ
があり、カバーの回動変位を許容し得る構造であった。
ところが本実施形態では、図11に示すように、ヒンジ
33の近傍に、ロック手段(ロック片39及びロック突
部40)と同様にほとんど遊びがなく係止される係止部
44と係止片45とからなる係止手段を設けるようにし
たから、カバー30がヒンジ33側から開くのを防ぐこ
とができる。
【0028】以上説明したように本実施形態によれば、
カバー30の取付口34をなす側壁36F,36Rに切
欠き41,42を設けるとともに、ハウジング10の取
付部13に前側の側壁36Fの切欠き41,42に嵌合
されるリブ15を設けるようにしたから、カバー30に
対して取付部分の周方向に回動させる向きの力が加わっ
た場合でも、切欠き41,42の側縁43がリブ15に
突き当たることにより、カバー30が回動変位されるこ
とが規制される。また、この回り止め手段は、嵌合溝3
5の前側の側壁36Fと、ハウジング10側においてこ
の側壁36Fが嵌まるスペースを利用して設けるように
したから、格別のスペースが不要にできる。
【0029】また、両半割体31A,31Bを閉鎖状態
に保持する構造として、ロック手段に加えてヒンジ33
の近傍に係止手段を設けるようにしたから、ヒンジ33
側からカバー30が開くことを極力防ぐことができる。
なお、この実施形態に示したハウジング10には、L形
以外の形状のカバーも取り付けることが可能とされ、コ
ネクタの取付箇所などに応じて電線21及びケーブル2
2の配索方向を変えることができるようになっている。
さらには、カバー30を装着しないハウジング10単体
のみでの使用も可能とされている。
【0030】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施
形態を図14ないし図18に基づいて説明する。この第
2実施形態では、上記した第1実施形態のものにさらな
る回り止め機能を付加したものを示す。
【0031】カバー30の取付口34の嵌合溝35内に
は、図14及び図15に示すように、一対の突部50が
対向状に設けられている。これらの突部50は、上方か
ら見て半円形状に形成されるとともに、嵌合溝35の開
口縁から所定深さ奥まで設けられており、図16に示す
ように、入り口側から奥側へかけて対向面が互いに接近
するテーパ状に形成されている。
【0032】図15に示すように、ハウジング10のフ
ランジ14を下側の半割体31Aの嵌合溝35に軽く嵌
合させてから、上側の半割体31Bを閉じ方向に回動さ
せる。上側の半割体31Bの嵌合溝35にフランジ14
が嵌合されるのに伴って、図17に示すように、フラン
ジ14は突部50を押し潰しつつ嵌合溝35の奥方へ進
入される。このとき、突部50は奥側ほど内側へ張り出
すテーパ状に形成されることで、半割体31Bの回動操
作が進行するのに連れてフランジ14による潰し量が次
第に多くなっていくから、カバー30の閉じ動作の操作
性に優れる。
【0033】そして、図18に示すように、フランジ1
4が嵌合溝35の底部分に達したところで、カバー30
の閉じ動作が完了される。フランジ14は、潰された突
部50によって嵌合溝35内において圧入状態とされて
いるから、カバー30に取付部分の周方向に回動させる
向きの力が加わった場合でも、フランジ14と潰された
突部50との間に大きな摩擦力が作用し、カバー30が
回動変位されるのをより効果的に防止することができ
る。また、突部50は上記のようにフランジ14の嵌合
溝35に対する嵌合方向の奥側ほどフランジ14による
潰し量が多くなるようなテーパ状に形成されているか
ら、フランジ14と嵌合溝35間の嵌合保持力を大きく
取ることができる。なお、その他の構造、作用及び効果
は、上記した第1実施形態と同様であるから、その説明
については省略する。
【0034】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した実施形態では、リブの径方向の張り出し
寸法はフランジとほぼ同じものとした場合を示したが、
リブの張り出し寸法をさらに大きく設定すれば、カバー
側の切欠きの側縁との係合面積が増大するから、回り止
め機能をより強化することができ、そのようなものにも
本発明は適用可能である。
【0035】(2)上記した実施形態では、フランジの
前側にリブを設けるようにした場合を示したが、リブを
フランジの後側に設けるようにしてもよく、またフラン
ジの前後にリブをそれぞれ設けるようにしてもよい。 (3)上記した実施形態では、フランジに対して長さ方
向にずれた位置にリブを設けるようにした場合を示した
が、フランジの周縁からリブを外方へ突設するととも
に、嵌合溝側にこのリブが嵌合されるようなより深い溝
を部分的に設けるようにしてもよい。
【0036】(4)上記した実施形態では、ハウジング
側にフランジを設け、カバー側に嵌合溝を設けるように
したものを示したが、逆にハウジング側に嵌合溝を、カ
バー側にフランジを設けるようにしたものも本発明に含
まれる。 (5)上記した実施形態では、ヒンジの近傍に係止手段
を設けるようにした場合を示したが、リブと切欠きの嵌
合によって十分に回り止めがなされるのであれば、この
係止手段は必ずしも設ける必要はない。
【0037】(6)上記した第2実施形態では、一対の
突部が対向状に配された場合を示したが、例えば複数の
突部が嵌合溝の対向面に千鳥状に配設されていてもよ
く、そのようなものも本発明に含まれる。 (7)突部の形状としては、その他にも断面形状が三角
形、四角形や鋸歯形などとしてもよく、さらには半球状
に形成してもよい。また、テーパ部分を突部の全体に設
けるのではなく、入り口側にのみ設けるようにしてもよ
い。 (8)突部の配設位置としては、その他にも例えば嵌合
溝の対向面のうちの片面側にのみ設けるようにしてもよ
く、また、嵌合溝側ではなくリブ側に設けるようにして
もよい。また、突部を嵌合溝の奥側に配置するようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るハウジングの平断
面図
【図2】ハウジングの背面図
【図3】ハウジングとカバーの平面図
【図4】ハウジングとカバーの側面図
【図5】カバーの正面図
【図6】カバーを閉鎖した状態を示す斜視図
【図7】ハウジングを下側の半割体に取り付けた状態を
示す平面図
【図8】ハウジングを下側の半割体に取り付けた状態を
示す側面図
【図9】図7のX−X線断面図
【図10】カバーを閉鎖する直前の状態を示す正面図
【図11】カバーを閉鎖してハウジングに取り付けた状
態を示す正面図
【図12】ハウジングにカバーを取り付けた状態を示す
斜視図
【図13】リブと切欠きの側縁との係合状態を示す図7
のX−X線断面図
【図14】本発明の第2実施形態に係るカバーとハウジ
ングの平面図
【図15】カバーとハウジングの側面図
【図16】突部とフランジの拡大側断面図
【図17】フランジによって突部が潰される途中の状態
を示す拡大側断面図
【図18】フランジが潰された突部によって圧入保持さ
れた状態を示す拡大側断面図
【図19】従来の斜視図
【図20】別体のカバーを用いた場合の説明図
【符号の説明】
10…ハウジング(コネクタハウジング) 13…取付部 14…フランジ 15…リブ 20…端子金具 21…電線 30…カバー 31A,31B…半割体 33…ヒンジ 34…取付口 35…嵌合溝 36F…側壁 39…ロック片(ロック手段) 40…ロック突部(ロック手段) 41,42…切欠き 44…係止部(係止手段) 45…係止片(係止手段) 50…突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 詩朗 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 Fターム(参考) 5E021 FA09 FB07 FC09 FC40 GA05 GB20 5E087 FF12 HH04 LL17 RR36 RR49

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の端末に接続された端子金具が収容
    されるコネクタハウジングには、このコネクタハウジン
    グから引き出された前記電線を覆ってその引出方向と交
    差する向きに導出させるL状筒形のカバーが設けられた
    カバー付きコネクタであって、 前記カバーは前記電線を挟む方向に二分割された一対の
    半割体から構成され、このカバーの取付口に周設された
    嵌合溝またはフランジが、相手のコネクタハウジングの
    取付部に周設されたフランジまたは嵌合溝に嵌合され、
    かつ両半割体の分割縁の間にわたって設けられたロック
    手段がロックされることで、前記カバーが前記コネクタ
    ハウジングに対して閉鎖状態で取り付けられるようにし
    たものにおいて、 前記カバーと前記コネクタハウジングとの取付部位に
    は、径方向に凹凸嵌合可能とされ、前記カバーの取付口
    に周方向の回動力が作用した場合に互いに突き当たるこ
    とで前記カバーの回動変位を規制する回り止め手段が設
    けられていることを特徴とするカバー付きコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記回り止め手段は、前記嵌合溝の側壁
    に形成された切欠きと、前記フランジの側面の前記側壁
    が嵌まるスペースにおいて前記切欠きに嵌合可能に形成
    されたリブとから構成されていることを特徴とする請求
    項1記載のカバー付きコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記カバーは、前記両半割体の一端同士
    がヒンジを介して連結されて開閉可能とされており、こ
    の連結端同士の間には、このカバーを閉鎖するのに伴っ
    て互いに係止される係止手段が設けられていることを特
    徴とする請求項1または請求項2記載のカバー付きコネ
    クタ。
  4. 【請求項4】 前記嵌合溝と前記フランジの少なくとも
    一方には、これらの嵌合に伴って潰されて前記嵌合溝に
    前記フランジを圧入した状態に保持する突部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れかに記載のカバー付きコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記突部は、前記フランジと前記嵌合溝
    との嵌合方向に沿って延び、かつ嵌合に伴って潰れ量が
    増大する向きのテーパ状をなしていることを特徴とする
    請求項4記載のカバー付きコネクタ。
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