JPH08130062A - 嵌合検知機能付きコネクタ - Google Patents

嵌合検知機能付きコネクタ

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JPH08130062A
JPH08130062A JP6289120A JP28912094A JPH08130062A JP H08130062 A JPH08130062 A JP H08130062A JP 6289120 A JP6289120 A JP 6289120A JP 28912094 A JP28912094 A JP 28912094A JP H08130062 A JPH08130062 A JP H08130062A
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JP
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connector
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JP6289120A
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Osamu Kawase
治 川瀬
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信頼性の高い嵌合検知機能を備えたコネクタ
を提供する。 【構成】 雌コネクタ1に形成された挿通溝8には、検
知部材3が弾性係止片23を係止突条28で係止されて
抜き不能に装着される。相手の雄コネクタには、両コネ
クタが完全嵌合された場合に検知部材3の係止を解除し
て抜き可能とする係止解除片が設けられる。検知部材3
には、一対の弾性接触片38を有する接点板36が固着
され、窓孔41を通して両側の雌形端子金具6に接触す
ることで両者間を短絡可能としている。この両雌形端子
金具6と接点板36とにより、警告ランプを介設した検
知回路の開閉スイッチが構成されている。両コネクタが
完全嵌合された場合は検知部材3が引き抜かれ、それに
伴って開閉スイッチが開いて警告ランプが消灯する。半
嵌合状態の場合は検知部材3の引き抜きが不能であるか
ら、開閉スイッチが閉じたままで警告ランプも点灯した
ままとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対のコネクタが完全
に嵌合されたか否かを検知する機能を備えたコネクタに
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のエアバッグの制御回路等
の重要回路に用いられるコネクタでは、誤作動を確実に
防止する上から、雌雄のコネクタが完全に嵌合されたか
否かを正確に確認する必要があり、そのために嵌合検知
機能付きのコネクタが使用されている。
【0003】従来、この種の嵌合検知機能付きのコネク
タとしては、特開平3−297078号公報に開示され
たものが知られている。このコネクタは、互いに嵌合さ
れる一対のコネクタのうちの一方のコネクタに、そのコ
ネクタの嵌合方向の後面側から抜き差し可能に装着され
る検知部材を備えるとともに、装着された検知部材を抜
き不能に係止する係止手段を設け、他方のコネクタに、
両コネクタが完全嵌合された場合において検知部材の係
止部分と係合することでその検知部材の係止を解除する
係止解除手段を設けた構造となっている。
【0004】そして、一方のコネクタに検知部材を装着
係止した状態で両コネクタを嵌合し、続いて検知部材の
抜き操作を行うと、両コネクタが完全に嵌合されていれ
ば、係止解除手段により検知部材の係止が解除されてい
ることで検知部材を抜き取ることができ、それに対して
嵌合が不完全なままであると、検知部材の係止が解除さ
れないのでそれを抜き取ることができず、それにより、
両コネクタが完全に嵌合されているか否かを検知するよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち従来のもの
は、検知部材がコネクタ上に残っているか否かを目視に
より確認することで両コネクタが完全嵌合されているか
否かが判断できるのであるが、例えばコネクタの配設場
所によっては目視できない場合があり、その場合は手で
触って触感で検知部材の存否を確認せざるを得ず、それ
だけでは正確な判断を期すことができなかった。また、
検知部材の抜き操作自体をし忘れた場合にもそのことを
確認できない場合がある。本発明は上記のような事情に
基づいて完成されたものであって、より信頼性の高い嵌
合検知機能を備えたコネクタを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、雌雄の端子金具を
それぞれ収容して互いに嵌合される一対のコネクタを備
え、一方のコネクタには、そのコネクタに抜き差し可能
に装着される検知部材が具備されるとともに、装着され
た検知部材を抜き不能に係止する係止手段が設けられ、
他方のコネクタには、両コネクタが完全嵌合された場合
において検知部材の係止を解除する係止解除手段が設け
られており、かつ、検知部材にはコネクタへの装着時に
そのコネクタに収容された端子金具と接触可能な接点が
設けられ、その接点が端子金具に接離することで開閉さ
れる検知回路が構成されるとともに、その検知回路の開
閉に対応して作動する警告手段が備えられている構成と
したところに特徴を有する。請求項2の発明は、請求項
1の発明において、検知部材と接点とが同一材料により
一体に形成されている構成としたところに特徴を有す
る。
【0007】
【作用】本発明の作用は以下のとおりである。両コネク
タを嵌合したのち検知部材の抜き操作を行うと、完全嵌
合されている場合には検知部材が引き抜かれ、それに伴
い接点が端子金具から離間して検知回路が開放される。
それにより警告手段の作動が停止して完全嵌合したこと
が確認される。一方、コネクタの嵌合が不完全であると
検知部材を引き抜くことができず、接点が端子金具に接
触したままで検知回路が閉じた状態に留まる。したがっ
て、警告手段の作動が継続されて嵌合が不完全であるこ
とが確認される。また、検知部材の抜き操作をしない限
り検知回路は閉じたままであって、警告手段の作動が継
続されたままとなる。
【0008】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、機械的な
検知機能に加えて、任意の場所で警告手段により報知可
能な電気的な検知機能を付加したから、両コネクタが完
全嵌合されているか否かの判断が簡単にかつ正確にで
き、また、検知部材の抜き操作のし忘れも防止できて、
信頼性を高めることができる効果がある。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図7に基
づいて説明する。本実施例のコネクタは、図1、2に示
すように、互いに嵌合される雌コネクタ1と雄コネクタ
2に加え、雌コネクタ1に装着される嵌合検知用の検知
部材3を備えている。
【0010】雌コネクタ1は合成樹脂により略直方体状
に形成され、その内部には、下段に4個、上段の左右両
端に2個の合計6個の端子収容孔5が形成されており、
各端子収容孔5内に、雌形端子金具6(図3参照)が図
1の右側である後面側から挿入されて収容されるように
なっている。この雌コネクタ1は、上段側の両端子収容
孔5の間が前後方向に沿って凹んでおり、詳しくは後記
する検知部材3の挿通溝8となっている。
【0011】一方の雄コネクタ2は同じく合成樹脂製で
あって、本体部10の前面に上記の雌コネクタ1の外周
に嵌合される角筒部11を突設した形状となっており、
その本体部10内に端子収容孔12が雌コネクタ1の端
子収容孔5と対応して形成され、各端子収容孔12内
に、図示しない雄形端子金具が本体部10の後面側から
挿入されて、タブを角筒部11内に突出させた状態で収
容されるようになっている。
【0012】また、雄コネクタ2の角筒部11の上面の
中央部には溝13が切られ、その溝13内に、先端にフ
ック15を設けて本体部10から溝13の中央長さ位置
付近まで延出した撓み変形可能なロック爪14が設けら
れている。それに対して、雌コネクタ1の挿通溝8の上
面側には、上記のフック15が嵌合可能な窓孔18を開
口した二股状のロック片17が設けられている。このロ
ック片17は、挿通溝8とその両側の端子収容孔5との
間の仕切壁40から突設された一対の脚片19に接続さ
れた状態で形成され、脚片19を中心として撓み変形可
能となっている。そして、雄コネクタ2の角筒部11内
に雌コネクタ1の前端側を嵌合させた場合に、両コネク
タ1、2が完全に嵌合されると、図6(A)に示すよう
に、ロック爪14のフック15がロック片17の窓孔1
8に嵌まって両コネクタ1、2が嵌合状態に保持される
ようになっており、それに伴い、雄形端子金具のタブが
雌コネクタ1の端子収容孔5内に嵌入して雌形端子金具
6と正規に嵌合接続されるようになっている。なお、押
圧部20を押すことでロック片17を下方に撓ませる
と、フック15が窓孔18から外れ、両コネクタ1、2
の離脱ができるようになっている。
【0013】続いて、嵌合検知部分の構造について説明
する。検知部材3は合成樹脂製であって、基部22の前
面の両端に、互いに平行な一対の弾性係止片23が片持
ち梁状に突設され、その自由端に下向きの鈎部24が形
成されている。なお、基部22の後縁の上面には指を掛
ける引掛部25が突設されている。
【0014】上記した雌コネクタ1の挿通溝8は、検知
部材3の幅よりも少し幅広に形成されており、その挿通
溝8の底面には、前後方向を向いた一対のガイド突条2
7が形成されている。ガイド突条27は、検知部材3の
両弾性係止片23の鈎部24をその外側に沿わせて進退
させることができるような位置関係で形成されており、
その先端側には、ガイド突条27と直交した方向の係止
突条28が、その両端をガイド突条27の外側に突出さ
せて形成され、その両突出端がそれぞれ検知部材3の各
弾性係止片23の鈎部24に係止可能となっている。な
お係止突条28には、鈎部24が乗り上げられるように
傾斜面29が形成されている。
【0015】また、上記の一対のガイド突条27の後方
には、検知部材3の基部22を突き当てる突当部30
が、ロック片17の下方でその二股になっている部分の
中間に位置して形成されているとともに、その後方に検
知部材3の基部22の下面に形成されたガイド溝32が
嵌入される他のガイド突条31が形成されている。
【0016】一方の雄コネクタ2の角筒部11内には、
挿通溝8の溝幅よりもやや幅狭の舌片状をなす係止解除
片34が、ロック爪14の下方に隙間を開けた位置にお
いて本体部10から突出して形成されている。この係止
解除片34の先端縁には、上記した一対のガイド突条2
7の先端が嵌まる逃がし溝35が切られている。そし
て、両コネクタ1、2が嵌合されると係止解除片34が
挿通溝8の底面に沿って進出し、両コネクタ1、2の完
全嵌合時には、ガイド突条27の先端を逃がし溝35に
嵌めて逃がしつつ、係止解除片34の先端縁が係止突条
28の前縁と面一状態で突き当たるようになっている。
【0017】さて、上記した検知部材3には接点板36
が固着されている。この接点板36は、導電性を有する
金属板をプレス成形して形成されており、検知部材3の
両弾性係止片23の付根部分にわたって嵌め付けられる
架橋部37から、その両弾性係止片23の外側に沿うよ
うにして湾曲状に延出する一対の弾性接触片38を突設
した形状となっており、適度の撓み性が付与されてい
る。
【0018】一方、雌コネクタ1における挿通溝8とそ
の両側の端子収容孔5との間を仕切る仕切壁40には、
図3に示すように、検知部材3が挿通溝8に挿通された
場合に接点板36の弾性接触片38を両側の端子収容孔
5内に臨ませることのできる一対の窓孔41が開口され
ている。
【0019】また、図5に示すように、上記の両端子収
容孔5に収容される雌形端子金具6に接続された各電線
43の他方の端末の端子金具44が、閉ループの電気回
路を構成するように電源45と警告ランプ46とに接続
されるようになっており、これにより、両雌形端子金具
6と検知部材3の接点板36とで開閉スイッチ47を形
成した検知回路48が構成されている。
【0020】本実施例は上記のような構造であって、続
いてその作動を説明する。まず、雌コネクタ1の挿通溝
8に検知部材3を図3の矢線方向に挿通する。検知部材
3は、両弾性係止片23を一対のガイド突条27の外側
に沿わせ、また、他のガイド突条31を基部22のガイ
ド溝32に嵌入させつつそれらで案内されて押し込まれ
る。接点板36の両弾性接触片38は、撓み変形しつつ
仕切壁40の内側に沿って押し込まれる。検知部材3が
その基部22が突当部30に突き当たるまで押し込まれ
ると、図4に示すように、両弾性係止片23の鈎部24
が係止突条28に乗り上げて通過し、そこに係止され
る。併せて接点板36の両弾性接触片38が仕切壁40
の窓孔41から端子収容孔5内に臨む。
【0021】続いて、各端子収容孔5に雌形端子金具6
を収容すると、挿通溝8の両側の端子収容孔5に収容さ
れた雌形端子金具6の側面には、接点板36の両弾性接
触片38が弾力的に接触する。これにより、両雌形端子
金具6間が短絡され、すなわち、図5の実線に示すよう
に、検知回路48の開閉スイッチ47が閉じられて警告
ランプ46が点灯する。なお、雌形端子金具6を先に収
容して、そののちに検知部材3を装着してもよい。
【0022】次に、このように検知部材3を装着した雌
コネクタ1を、雄形端子金具を収容した雄コネクタ2の
角筒部11内に嵌合する。その嵌合操作が終わったら、
検知部材3の引き抜き操作を行う。その場合、両コネク
タ1、2が完全に嵌合されていると、図6(A)に示す
ように、雄コネクタ2側に設けられた係止解除片34が
挿通溝8の底面に沿って係止突条28に近接する位置ま
で進出し、検知部材3の弾性係止片23の鈎部24の下
面に潜り込んで弾性係止片23を上方に撓ませ、鈎部2
4の係止突条28による係止を解除する。
【0023】したがって、検知部材3は同図(B)の矢
線に示すように引き抜かれるのであって、検知部材3と
一緒に接点板36も引き抜かれて雌形端子金具6との接
続が断たれるから、図5の鎖線に示すように、検知回路
48の開閉スイッチ47が開いて警告ランプ46が消灯
する。これにより、検知部材3の引き抜き操作が行われ
た事実と、両コネクタ1、2が完全嵌合されていること
が確認される。
【0024】一方、両コネクタ1、2が半嵌合状態にあ
るときには、図7に示すように、係止解除片34の進出
量が不足して、その先端が弾性係止片23の鈎部24に
まで到らず、鈎部24の押し上げができなくて検知部材
3の係止状態が継続されるので、検知部材3は引き抜く
ことができない。そのため、検知回路48の開閉スイッ
チ47は閉じたままとなって、警告ランプ46が点灯し
たままとされる。それにより、両コネクタ1、2が半嵌
合状態にあることが確認できる。そして、再度両コネク
タ1、2の嵌合操作を行ったのち、改めて検知部材3の
引き抜き操作を行なえばよい。
【0025】このように、本実施例によれば、検知部材
3の抜き操作が行われ、なおかつ、両コネクタ1、2が
完全嵌合していて初めて警告ランプ46が消灯するか
ら、警告ランプ46を目視することで、検知部材3の抜
き操作のし忘れが確実に防止できるとともに、両コネク
タ1、2が完全嵌合されているか否かを的確に判断する
ことができる。
【0026】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0027】(1)上記実施例では、合成樹脂製の検知
部材3にそれとは別体に形成した金属製の接点板36を
固着するようにしたが、検知部材と接点板とを導電性を
有する金属材料で一体に形成してもよい。この場合は、
部品点数が削減できてコストの低減を図ることができ
る。
【0028】(2)なお、互いに短絡させる雌形端子金
具6は、例えば挿通溝8の下面の2個の雌形端子金具6
のように別のものを選択することもできる。 (3)また、上記実施例では警告手段の一例として警告
ランプ46を例示したが、ブザー等の聴覚や視覚に訴え
る他の警告手段を用いてもよい。 (4)さらに、検知部材は、コネクタの形状等によって
は雌雄いずれのコネクタに装着してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の分解斜視図である。
【図2】 その一部切欠分解正面図である。
【図3】 雌コネクタに検知部材と雌形端子金具を装着
する前の状態の一部切欠平面図である。
【図4】 その装着後の状態の平断面図である。
【図5】 検知回路の構成図である。
【図6】 両コネクタが完全嵌合された場合の検知部材
の抜き取り動作を示す一部切欠正面図である。
【図7】 半嵌合状態である場合の一部切欠正面図であ
る。
【符号の説明】
1…雌コネクタ 2…雄コネクタ 3…検知部材 6…雌形端子金具 8…挿通溝 23…弾性係止片 28…係止突条(係止手段) 34…係止解除片(係止解除手段) 36…接点板(接点) 38…弾性接触片 41…窓孔 43…電線 46…警告ランプ 47…開閉スイッチ 48…検知回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌雄の端子金具をそれぞれ収容して互い
    に嵌合される一対のコネクタを備え、一方のコネクタに
    は、そのコネクタに抜き差し可能に装着される検知部材
    が具備されるとともに、装着された検知部材を抜き不能
    に係止する係止手段が設けられ、他方のコネクタには、
    両コネクタが完全嵌合された場合において前記検知部材
    の係止を解除する係止解除手段が設けられており、か
    つ、前記検知部材にはコネクタへの装着時にそのコネク
    タに収容された端子金具と接触可能な接点が設けられ、
    その接点が端子金具に接離することで開閉される検知回
    路が構成されるとともに、その検知回路の開閉に対応し
    て作動する警告手段が備えられていることを特徴とする
    嵌合検知機能付きコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記検知部材と接点とが同一材料により
    一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    嵌合検知機能付きコネクタ。
JP6289120A 1994-10-27 1994-10-27 嵌合検知機能付きコネクタ Pending JPH08130062A (ja)

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