JP6716287B2 - 煙感知器カバー取り外し治具及びこの治具を用いた作業方法 - Google Patents

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Description

本発明は、煙感知器を保護するカバーを取り外す治具及びこの治具を用いた作業方法に関する。
従来から、建物において改修工事を行う場合、既設の煙感知器をカバーで覆うことにより、工事中に発生する塵埃に基づく煙感知器の誤発報を防止している。
下記特許文献1には、建物の工事中に飛散した塵埃により煙感知器が作動しないように、煙感知器を覆うように着脱可能に取り付けられるカバーが開示されている。カバーの内面には、煙感知器と密着して安定的に支持作用を生じさせる密着部を有する。また、カバーの下面には鉄板が配置され、この鉄板に、取り外し治具の先端に設けられた磁石を吸着させてカバーを煙感知器から引き抜くことで、カバーを煙感知器から取り外すことができる。
実開昭62−158593号公報
従来技術においては、煙感知器カバーに鉄板が設けられ、その鉄板と、取り外し治具先端に取り付けられた磁石とを吸着させることで、カバーを煙感知器から取り外していた。確かに、取り外し治具とカバーとの間で作用する吸着力が、カバーと煙感知器との間で作用する保持力より大きければ、その取り外し治具によりカバーを煙感知器から取り外すことができる。
しかしながら、吸着力を生じさせるためには、カバーには鉄板または磁石を設けなければならず、カバーの重量が増加してしまい、建物の工事中に煙感知器からカバーが外れてしまう可能性がある。また、重量が増したカバーが落下し、工事中の作業員に接触した場合、ダメージも大きくなってしまう。さらに、カバーに鉄板や磁石を確実に取り付ける必要があるので、部品点数が増加するとともに工数も増加してしまい、結果として製造コストが高くなってしまうという問題もある。
本発明は、簡易かつ軽量な煙感知器カバーの構造を維持しつつ、煙感知器カバーを容易に取り外すことができる煙感知器カバー取り外し治具及びこの治具を用いた作業方法を提供することにある。
本発明は、煙感知器を覆うカバーを取り外す煙感知器カバー取り外し治具において、一端に握り部が設けられた棒状部と、前記棒状部の他端に接続され、前記カバーの少なくとも一部を覆う治具本体と、前記治具本体の内側に設けられ、前記カバーを把持する把持部と、を有し、前記治具本体と前記把持部の少なくとも一方は弾性部材からなり、前記治具本体が前記カバーを覆う際に、前記弾性部材が前記カバーの外方へ変形することにより、当該弾性部材に弾性力が付与され、前記把持部が前記カバーの側壁部の外周に密着して前記カバーを把持することを特徴とする。
また、前記把持部が前記側壁部に接していない時、前記把持部の内周は、当該側壁部の密着領域における外周より内側に位置することが好適である。
また、前記治具本体が内部に前記カバーを収容するにつれ、前記弾性部材の前記カバーの外方への変形量が増加するように構成されることが好適である。
また、前記把持部は弾性部材からなり、前記治具本体は弾性部材ではなく、前記側壁部に接した際に前記カバーの外方へ圧縮されることが好適である。
また、前記治具本体は弾性部材からなり、前記治具本体は弾性部材ではなく、前記側壁部に接した際に前記カバーの外方へ撓むことができる。
また、前記治具本体は、前記側壁部の外周を全周にわたって囲むように形成され、前記治具本体の内周面に前記把持部が設けられることが好適である。
また、前記把持部は、多孔質のスポンジまたはゴムまたはウレタンフォームからなる弾性部材からなり、前記側壁部の外周を全周にわたって囲むように形成されることが好適である。
また、前記治具本体を、前記煙感知器が設置された天井面に向かい上昇させるほど、前記密着領域において、前記把持部の内周の径が前記側壁部の外径に対して相対的に徐々に小さくなるように形成されていることが好適である。
また、前記治具本体と前記カバーは同一形状であることが好適である。
また、前記治具本体に一体接続され、煙感知器にカバーを取り付ける取付部材を有し、前記治具本体と前記取付部材が、前記棒状部に着脱可能に固定されることが好適である。
もう一つの発明は、建物の工事中に、請求項1に記載の煙感知器カバー取り外し治具を用いる作業方法において、カバーを煙感知器に覆うように取り付ける工程と、カバーの取り付け工程の後に、塵埃が発生する工事を実施する工程と、塵埃発生工事の工程の後に、前記治具を用いて前記煙感知器から前記カバーを取り外す工程と、を有することを特徴とする。
また、前記治具は、さらに、前記治具本体に一体接続され、前記煙感知器に前記カバーを取り付ける取付部材を有し、前記治具本体と前記取付部材が、前記棒状部に着脱可能に固定される、ように構成され、前記カバーの取り付け工程時に、前記治具を用いてカバーを煙感知器に取り付けることができる。
また、前記治具本体と前記取付部材とは、一体接続され、かつ前記棒状部に着脱可能に固定され、前記治具本体と前記取付部材とからなる一体部材を前記棒状部に対して向きを変えて取り付けることで、前記治具本体として使用可能な形態と、前記取付部材として使用可能な形態とに変更可能であり、前記カバーの取り付け工程と前記カバーの取り外し工程の間に、前記取付部材として使用可能な形態から、前記治具本体として使用可能な形態へと変更する工程を有すことができる。
本発明の煙感知器カバー取り外し治具及びこの治具を用いた作業方法によれば、簡易かつ軽量な煙感知器カバーの構造を維持しつつ、煙感知器カバーを容易に取り外すことができる。
本実施形態に係る煙感知器カバー取り外し治具の構成を示す図である。 本実施形態に係る煙感知器とカバーの構成を示す図である。 カバーが煙感知器を覆うように取り付けられた状態を示す図である。 煙感知器カバー取り外し治具を用いて煙感知器からカバーを取り外す様子を示す図である。 別の形態の煙感知器カバー取り外し治具の一例を示す図である。 本実施形態の煙感知器カバー取り外し治具を用いた作業工程を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る煙感知器カバー取り外し治具の実施形態について、図を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る煙感知器カバー取り外し治具(以下、単に治具と記す)10の構成を示す図であり、図2は、煙感知器12とカバー14の構成を示す図であり、そして、図3は、カバー14が煙感知器12を覆うように取り付けられた状態を示す図である。図2、3に示された煙感知器12は、一般的な露出型の感知器であるが、本発明はこの構成に限定されず、煙感知器12が埋込型の感知器であっても良い。
治具10は、建物の新築工事中または改修工事中などに、煙感知器12に取り付けられたカバー14を取り外すための道具であり、作業員が使用するものである。治具10は、作業員が持つ棒状部16と、棒状部16に接続された治具本体18と、治具本体18に設けられ、カバー14を把持する把持部20とを有する。
棒状部16は、これの一端16aに握り部22が設けられており、作業員は、この握り部22を握って治具10を操作する。棒状部16の他端16bには、治具本体18が接続されている。具体的には、棒状部16の軸と治具本体18の軸心とが同一線上になるように接続される。棒状部16は、作業員が握り部22を握って治具10を操作する時に、治具本体18が天井面24(図2に示す)に届く長さを有しており、例えば2〜3mである。しかし、本実施形態はこれ限定されず、治具本体18が天井面24に届くのであれば、棒状部16が2m未満であっても3m超であってもよい。また、棒状部16が、伸縮自在な機構、例えばテレスコピックまたはラチス構造を有していても良い。さらに、棒状部16が、治具本体18の角度を変えられる自在継手を有することもできる。
治具本体18は、断面U字のカップ形状であり、内部にカバー14の少なくとも一部が収容可能なように形成されている。治具本体18の内側には、把持部20が設けられ、把持部20はカバー14の外周に密着してカバー14を把持する。把持部20の詳細な構成は後述する。
本実施形態においては、治具本体18の断面U字の互いに対向する辺により形成される部位を単に側壁部18aと記す。また、それらの辺を接続し、側壁部18aの一端を塞ぐように形成される面、換言すれば側壁部18aと直交する一面を単に塞ぎ面18bと記す。塞ぎ面18bには棒状部16の他端16bが接続される。そして、側壁部18aの他端であって、治具本体18の先端に形成される面を単に先端面18cと記す。
図2、3を用いて、カバー14の構成を説明する。カバー14は、建物の天井面24に設置された煙感知器12を覆うように形成されている。具体的には、カバー14は、断面U字のカップ形状であり、煙感知器12がこのカップ形状の内側に収容可能なように形成されている。カバー14は軽量な樹脂、例えばPET樹脂で形成され、その厚さは例えば0.5mmである。また、カバー14は透明に形成されており、煙感知器12に取り付けた際にも煙検知器12が視認可能となっている。カバー14の塞ぎ面14bには、取り外し忘れを防止するために色付きのシールが貼り付けられている。
本実施形態においては、カバー14の断面U字の互いに対向する辺により形成される部位を単に側壁部14aと記す。さらに、それらの辺を接続し、側壁部14aの一端を塞ぐように形成される面、換言すれば側壁部14aと直交する一面を単に塞ぎ面14bと記す。そして、側壁部14aの他端、すなわち開放された端に形成される面を単に先端面14cと記す。先端面14cは、カバー14が煙感知器12に取り付けられる時、天井面24に接触することができる。この場合、カバー14の落下を防止する為、先端面14cにシールまたは接着剤を設けることが好適である。
カバー14の内側には、把持部26が設けられ、把持部26は煙感知器12の外周に密着してカバー14が煙感知器12に取り付けられる。把持部26は、煙感知器12の胴部12aの外周を囲むように、側壁部14aの内周面に設けられている。また、把持部26は、弾性部材からなり、例えば多孔質のスポンジ、ゴム、またはウレタンフォームである。本実施の形態ではEPDMスポンジを用いた。図2に示されるように、煙感知器12の胴部12aの外径R1が、把持部26の内周の径R2より大きく(例えばR1は105mm、R2は98mm)形成されている。この構成により、カバー14を煙感知器12に取り付ける際に、カバー14が煙感知器12の胴部12aの外周面を圧入するように収容する。この時、把持部26がカバー14の外方へ圧縮変形することで、把持部26に弾性力が付与される。これにより、図3に示されるように、把持部26が圧縮されながら煙感知器12の胴部12aの外周を囲むように密着するので、カバー14を煙感知器12に確実に取り付けることができる。なお、本実施形態においてカバー14の外方とは、カバー14の側壁部14aの径方向外方のことを言う。
本発明における治具10は、把持部20がカバー14の側壁部14aの外周に密着してカバー14を把持する。具体的には、把持部20は弾性部材からなり、治具本体18がカバー14を覆う際に、把持部20がカバー14の外方へ変形することにより、弾性部材に弾性力が付与され、把持部20がカバー14の側壁部14aの外周に密着してカバー14を把持する。把持部20の弾性部材は、例えば多孔質のスポンジ、ゴム、またはウレタンフォームである。本実施形態では、把持部20の内周の径L1がカバー14の側壁部14aの外径L2より小さく形成されている(図4に示す)。この構成により、カバー14を煙感知器12から取り外す際に、治具本体18がカバー14を圧入するように収容する。この時、把持部20がカバー14の外方へ圧縮変形することで、把持部20に弾性力が付与される。これにより、把持部20が圧縮されながらカバー14の側壁部14aの外周を囲むように密着しカバー14を把持する。カバー14を把持した状態で治具10をそのまま下降すれば、治具10は、把持されたカバー14を煙感知器12から取り外すことができる。
本発明の治具10は、治具本体18を天井面24に向かい上昇させるほど、把持部20と側壁部14aとの密着領域において、把持部20の内周の径L1が側壁部14aの外径L2よりさらに小さくなるように形成されている。この構成により、治具本体18を天井面24に向かい上昇させるほど、把持部20により多くの弾性力が付与され、確実にカバー14を把持することができる。
本実施形態においては、カバー14の側壁部14aを、塞ぎ面14bから先端面14cに向けて徐々に広がるテーパ形状とすることで実現している。この構成では、把持部20の内周の径L1は上端から下端にかけて一定であるが、側壁部14aの外径L2は先端面14cに向けて大きくなる。よって、治具本体18を上昇させるにつれて、把持部20と側壁部14aとの密着領域において、把持部20の内周の径L1が側壁部14aの外径L2に対して相対的に徐々に小さくなるので、把持部20がカバー14の側壁部14aの径方向内側への圧縮力が強くなる。その結果、煙感知器12からカバー14を引き抜く引抜力より、カバー14から治具本体18を引き抜く引抜力が大きくなるので、そのまま治具10を下降させることにより、治具10がカバー14を煙感知器12から確実に取り外すことができる。
なお、本実施形態では、カバー14の側壁部14aは、塞ぎ面14bから先端面14cに向けて徐々に広がるテーパ形状である場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。治具10がカバー14を治具本体18内に収容しようとすればするほど、把持部20と側壁部14aとの密着領域において、把持部20がカバー14の外方へ変形する量が増加するような構成であれば良い。この構成により、治具本体18を天井面24に向かい上昇させるほど、把持部20により多くの弾性力が付与される。具体的な構成としては、把持部20の内周が塞ぎ面18bに向かうほど径が小さくなるテーパ形状とすることもできる。この場合、カバー14の側壁部14aの形状は、本実施形態のテーパ形状に限定されず円筒形状とすることもできる。そして、治具本体18の側壁部18aの形状も、カバー14と同様のテーパ形状であっても、円筒形状であってもよい。
次に、本実施形態の治具10を用いて煙検知器12からカバー14を取り外す手順について図4を用いて説明する。この手順は、作業員(図示せず)が治具10の握り部22を持って、治具10を天井面24に対して垂直方向に移動させることにより行われる。なお、この図に示される部材については、手順をわかりやすく説明するため、図1から3で説明した部材を模式的に表している。また、この取り外し作業の前に、建物の工事において、カバー14を煙感知器12に取り付ける工程と、その後、塵埃が発生する工事を実施する工程とがある。
(a)まず、治具本体18によってカバー14を覆うように、治具10を天井面24に近づける。(b)そして、握り部22を上昇させて治具本体18をさらに天井面24へ向かい押し込むことにより、把持部20が圧縮されカバー14と密着し把持する。これにより、治具本体18とカバー14が確実に接続される。(c)その後、握り部22を下降させて治具本体18を垂直方向の下方へ引き抜くことにより、カバー14を煙報知器12から取り外すことができる。
本実施形態においては、治具本体18がカバー14と同一形状である。しかし、本発明はこの構成に限定されず、治具本体18が把持部20を支持する構造を有していれば、治具本体18はカバー14の外周の少なくとも一部を覆う形状とすることができる。例えば、把持部20がカバー14の側壁部14aの外周を全周にわたって囲むように形成され、この把持部20を周方向において間隔をあけて支持するように治具本体18が構成されてもよい。
また、本実施形態においては、把持部20がカバー14の側壁部14aの外周を囲むように形成されている場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。把持部20が、側壁部14aに対して少なくとも2箇所で密着するように構成することもできる。この場合、各把持部20が、側壁部14aの密着領域における外周より内側に位置することが条件となる。例えば、図4に模式的に示された治具10のように、治具本体10が単にU字状であり、その内側に対向するように2つの把持部20が設けられている。この構成によれば、把持部20が側壁部14aに接する前、2つの把持部20は、側壁部14aの密着領域における外周より内側に位置している。よって、把持部20と側壁部14aの密着時に、把持部20が圧縮されてカバー14を確実に把持することができる。また、把持部20が必ずしも180度に対向した位置に2箇所のみ設ける必要はなく、3つの把持部20がそれぞれ120度ずつ離れた位置に配置された構成であっても良い。この構成においても、3つの把持部20が、側壁部14aの密着領域における外周より内側に位置していれば、把持部20と側壁部14aの密着時に、把持部20が圧縮されてカバー14を確実に把持することができる。
また、本実施形態においては、把持部20が弾性部材である場合について説明したが本発明はこの構成に限定されない。治具本体18が弾性変形しても良く、把持部20と治具本体18とが弾性変形しても良い。治具本体18が弾性部材である場合、把持部20が側壁部14aに接した際に、その弾性部材が外方へ撓むことにより内方への弾性力が付与され、治具本体18が把持部20、換言すればカバー14と接する面を介してカバー14を把持することができる。例えば、治具本体18の少なくとも一部をバネ構造(板バネ)とすることで、弾性変形を生じさせることができる。
さらに、本実施形態の治具10は、煙感知器12からカバー14を取り外すときに使用する場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されず、煙感知器12にカバー14を取り付けるときに使用することもできる。取り付けに際しては、治具本体18ではなく、別の部材を用いることが好適である。図5を用いて、この形態の治具30について説明する。なお、上記実施形態で、説明した部材については同じ符号をつけ、詳細な説明は省略する。
治具30は、作業員が持つ棒状部32と、棒状部32に接続された治具本体18及び取付部材34とを有する。棒状部32の端32aには、フランジ部36が設けられ、フランジ部36より先端に向けて、雄ねじが形成されている。
治具本体18と取付部材34は同一形状であり、それぞれの開放端を反対の向きにして一体に接続されている。これらの接続領域に形成された孔38に棒状部32の端32aの雄ねじを貫通させ、その雄ねじにナット40をねじ込むことにより、棒状部32と治具本体18及び取付部材34とが、着脱可能に固定される。
取付部材34は、上述のようにカバー14及び治具本体18と同一形状である。ただし、取付部材34には、カバー14の把持部26と治具本体18の把持部20に相当する部材はない。よって、取付部材34の内部にカバー14を収容したとしても、取付部材34がカバー14に密着して、これを確実に把持することはない。この構成により、取付部材34はカバー14の少なくとも一部を内部に収容しつつ、そのカバー14を煙感知器12に被せることにより、カバー14を煙感知器12に取り付けることができる。
この実施形態の治具30は、治具本体18及び取付部材34を棒状部32から取り外し、図5の(a)及び(b)に示されるように、治具本体18及び取付部材34の向きを交互に変えることにより、カバー14の取り付け及び取り外しを使い分けることができる。具体的には、ナット40を雄ねじから外して治具本体18及び取付部材34を棒状部32から取り外し、上下の向きを逆にして孔38に棒状部32の雄ねじを貫通させナット40をねじ込む。すなわち、(a)の状態では、治具30は、カバー14を取り外すときに使用する形態であり、(b)の状態では、治具30は、カバー14を取り付けるときに使用する形態である。このように、取り付け及び取り外し用の部材を一体にすることにより、コストを削減することができる。
次に、この実施形態の治具30を用いて煙検知器12からカバー14を取り付け、そしてカバー14取り外す作業方法について図6を用いて説明する。この作業方法は、作業員が治具10の握り部22を持って、治具10を天井面24に対して垂直方向に移動させることにより行われる。なお、スタート時は、カバー14を取り付けるときに使用する形態、すなわち取付部材34の開放端を上向きにセットした形態とする。
まず、ステップS01において、取付部材34の内部にカバー14を収容する。具体的には、取付部材34は、これの開放端が天井面24に向くように治具30に装着されており、この開放端から取付部材34内部にカバー14を載置する。そして、ステップS02では、カバー14を煙感知器12に覆うように取り付ける。具体的には、カバー14によって煙感知器12を覆うように、治具30を天井面24に近づけ、握り部22を上昇させて取付部材34をさらに天井面24へ向かい押し込む。これにより、カバー14の把持部26が煙感知器12の外周に対して圧縮され煙感知器12の胴部12aと密着し、カバー14を煙感知器12に取り付けることができる。
そして、ステップS03にて、塵埃が発生する工事を実施する。
塵埃が発生する工事が終了した後、ステップS04では、治具本体18の開放端を上向きにセットする。具体的には、治具本体18の開放端が天井面24に向くように治具30に装着し、ステップS02における取付部材34として使用可能な形態から、治具本体18として使用可能な形態へと変更する。なお、ステップS03とステップS04は、順序が逆であっても良い。
最後に、ステップS05で、煙感知器12からカバー14を取り外す。具体的には、治具本体18によってカバー14を覆うように、治具30を天井面24に近づける。そして、握り部22を上昇させて治具本体18をさらに天井面24へ向かい押し込むことにより、把持部20が圧縮されカバー14と密着し把持する。これにより、治具本体18とカバー14が確実に接続され、その後、握り部22を下降させて治具本体18を垂直方向の下方へ引き抜くことにより、カバー14を煙報知器12から取り外すことができる。
本実施形態では、治具本体18と取付部材34とは一体接続され、かつ棒状部32に着脱可能に固定される場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。治具30により、カバー14を煙感知器12に対して着脱できるのであれば、治具本体18と取付部材34が棒状部32に別々に固定されていても良い。または、治具本体18と取付部材34の各々が棒状部32に対し着脱可能であっても良い。
10,30 煙感知器カバー取り外し治具、12 煙感知器、14 カバー、16,32 棒状部、18 治具本体、20,26 把持部、22 握り部、24 天井面、34 取付部材、36 フランジ部、38 孔、40 ナット。

Claims (13)

  1. 煙感知器を覆うカバーを取り外す煙感知器カバー取り外し治具において、
    一端に握り部が設けられた棒状部と、
    前記棒状部の他端に接続され、前記カバーの少なくとも一部を覆う治具本体と、
    前記治具本体の内側に設けられ、前記カバーを把持する把持部と、
    を有し、
    前記治具本体と前記把持部の少なくとも一方は弾性部材からなり、
    前記治具本体が前記カバーを覆う際に、前記弾性部材が前記カバーの外方へ変形することにより、当該弾性部材に弾性力が付与され、前記把持部が前記カバーの側壁部の外周に密着して前記カバーを把持する、
    ことを特徴とする煙感知器カバー取り外し治具。
  2. 請求項1に記載の煙感知器カバー取り外し治具において、
    前記把持部が前記側壁部に接していない時、前記把持部の内周は、当該側壁部の密着領域における外周より内側に位置する、
    ことを特徴とする煙感知器カバー取り外し治具。
  3. 請求項1または2に記載の煙感知器カバー取り外し治具において、
    前記治具本体が内部に前記カバーを収容するにつれ、前記弾性部材の前記カバーの外方への変形量が増加するように構成される、
    ことを特徴とする煙感知器カバー取り外し治具。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の煙感知器カバー取り外し治具において、
    前記把持部は弾性部材からなり、前記治具本体は弾性部材でなく、前記側壁部に接した際に前記カバーの外方へ圧縮される、
    ことを特徴とする煙感知器カバー取り外し治具。
  5. 請求項1からのいずれか1つに記載の煙感知器カバー取り外し治具において、
    前記治具本体は弾性部材からなり、前記把持部は弾性部材でなく、前記側壁部に接した際に外方へ撓む、
    ことを特徴とする煙感知器カバー取り外し治具。
  6. 請求項1から4のいずれか1つに記載の煙感知器カバー取り外し治具において、
    前記治具本体は、前記側壁部の外周を全周にわたって囲むように形成され、
    前記治具本体の内周面に前記把持部が設けられる、
    ことを特徴とする煙感知器カバー取り外し治具。
  7. 請求項6に記載の煙感知器カバー取り外し治具において、
    前記把持部は、多孔質のスポンジまたはゴムまたはウレタンフォームからなる弾性部材からなり、前記側壁部の外周を全周にわたって囲むように形成される、
    ことを特徴とする煙感知器カバー取り外し治具。
  8. 請求項6または7に記載の煙感知器カバー取り外し治具において、
    前記治具本体を、前記煙感知器が設置された天井面に向かい上昇させるほど、前記密着領域において、前記把持部の内周の径が前記側壁部の外径に対して相対的に徐々に小さくなるように形成されている、
    ことを特徴とする煙感知器カバー取り外し治具。
  9. 請求項8に記載の煙感知器カバー取り外し治具において、
    前記治具本体と前記カバーは同一形状である、
    ことを特徴とする煙感知器カバー取り外し治具。
  10. 請求項1から9のいずれか1つに記載の煙感知器カバー取り外し治具において、
    前記治具本体に一体接続され、煙感知器にカバーを取り付ける取付部材を有し、
    前記治具本体と前記取付部材が、前記棒状部に着脱可能に固定される、
    ことを特徴とする煙感知器カバー取り外し治具。
  11. 建物の工事中に、請求項1に記載の煙感知器カバー取り外し治具を用いる作業方法において、
    カバーを煙感知器に覆うように取り付ける工程と、
    カバーの取り付け工程の後に、塵埃が発生する工事を実施する工程と、
    塵埃発生工事の工程の後に、前記治具を用いて前記煙感知器から前記カバーを取り外す工程と、
    を有することを特徴とする作業方法。
  12. 請求項11に記載の作業方法において、
    前記治具は、さらに、
    前記治具本体に接続され、前記煙感知器に前記カバーを取り付ける取付部材を有し、
    前記治具本体と前記取付部材が、前記棒状部に固定され、
    前記カバーの取り付け工程時に、前記治具を用いてカバーを煙感知器に取り付ける、
    ことを特徴とする作業方法。
  13. 請求項12に記載の作業方法において、
    前記治具本体と前記取付部材とは、一体接続され、かつ前記棒状部に着脱可能に固定され、
    前記治具本体と前記取付部材とからなる一体部材を前記棒状部に対して向きを変えて取り付けることで、前記治具本体として使用可能な形態と、前記取付部材として使用可能な形態とに変更可能であり、
    前記カバーの取り付け工程と前記カバーの取り外し工程の間に、前記取付部材として使用可能な形態から、前記治具本体として使用可能な形態へと変更する工程を有すことを特徴とする作業方法。
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