JPS5930814Y2 - 換気扇のフアンモ−タ取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は取付ねじとナツトとによってファンモータを支
持枠に固定するようにした換気扇のファンモータ取付装
置に関する。

従来のこの種の取付装置は、換気扇本体に設けられた支
持枠に取付ねじを挿通し、支持枠から突出する取付ねじ
の先端部にナツトを螺着することによって、ファンモー
タを支持枠に固定する構造であるため、掃除等のために
ファンモータを取外すべく取付ねじを緩めると、直ちに
ナツトが外れて脱落し、紛失し勝ちであるという問題が
あった。

本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的
は取付ねじを緩めてナツトから取外しても、ナツトが容
易に脱落しないように保持することができる換気扇のフ
ァンモータ取付装置を提供するにある。

以下本考案を窓用換気扇に適用した一実施例につき図面
を参照して説明する。

１は換気扇本体、２はこの換気扇本体１の下方部に連結
され該換気扇本体１と共に窓に取付けられる取付枠、３
はこの取付枠２の内側に取付けられたパネル板である。

前記換気扇本体１は、主枠４とこれの室内側に装着した
カバー５とから構成され、主枠４及び勿パー５には互に
突き合わされて導風筒６を構成する筒部４ａ、５ａが夫
々一体に形成されている。

７は主枠４の筒部４ａの屋外側開口部に着脱可能に取付
けられた保護網、８はカバー５の筒部５ａの室内側開口
部に着脱可能に取付けられたガードである。

さて、９は送風ファン、１０は換気扇本体１に取付けら
れ送風ファン９を回転させるファンモータで、ここでこ
のファンモータ１０の取付構造を説明する。

即ち、１１はファンモータ１０を取付ける例えば短円筒
状の支持枠で、これは主枠４の筒部４ａ内に複数本のア
ーム１１ ａを介して一体に形成されており、その上下
左右には計四個の通し孔１２が形成されている。

そして、ファンモータ１０の中間部には、支持枠１１の
一端面即ち室内側端面に当接される取付部たるフランジ
１３が一体に延設されていると共に、このフランジ１３
には通し孔１２に対応して計四個の透孔１４が形成され
ている。

１５は支持枠１１の他端部即ち屋外側端部の内周面に各
通し孔１２に対応して一体に突設した計四個の突起であ
る。

１６は支持枠１１の他端面即ち屋外側端面に着脱可能に
設けられる計四個の板状のナツトで、中央部には雌ねじ
部１７が形成されていると共に、−側部には突起１５に
引掛けられる略コ字状の引掛片１８が一体に折曲形成さ
れている。

そして、引掛片１８先端の折返えし部１８ ａの長さ寸
法を、突起１５に対する引掛片１８の引掛り深さＡが、
ファンモータ１０を取付けたとき該ファンモータ１０と
ナツト１６との間に形成される間隙Ｂよりも大きくなる
ように設定し、また引掛片１８の折返えし部１８ ａと
ナツト１６との間隔寸法を、突起１５の肉厚よりも若干
小さく設定して引掛片１８が突起１５を弾性的に挟持す
るようにしている。

１９はナツト１６と協働してファンモータ１０を支持枠
１１に取付ける計四本の取付ねしである。

而して、ファンモータ１０を支持枠１１に取付けるには
、換気扇本体１を床面に室内側が上になるように載置し
、ナツト１６の引掛片１８を突起１５に圧挿するように
引掛けて該ナツト１６を支持枠１１の屋外側端面に保持
させ、その上でファンモータ１０の屋外側を支持枠１１
内に挿入するようにしてそのフランジ１３を支持枠１１
の室内側端面に当接させる。

そして、取付ねじ１９をフランジ１３の透孔１４及び支
持枠１１の通し孔１２に挿入して先端部をナツト１６の
雌ねじ部１７に螺着し、以てファンモータ１０を支持枠
１１に固定する。

この後、ファンモータ１０の回転軸１０ ａに送風ファ
ン９を直結すると共に、カバー５にガード８を装着し、
最後に換気扇本体１を取付枠２と共に窓に取付けるもの
である。

次に掃除等のためにファンモータ１０を支持枠１１から
取外すには、換気扇本体１を取付枠２と共に窓から取外
上て床面に室内側が上になるように載置し、ガード８を
外七た上で、取付ねじ１９を緩めて取外す。

しかしながら、ナツト１６の引掛片１８が突起１５に引
掛った状態になっているから、取付ねじ１９を伸しても
ナツ１〜１６が脱落するようなことはない。

しかも、ナツト１６が第４図に示す矢印方向に移動して
も、引掛片１８の引掛り深さＡをファンモータ１０とナ
ツト１６との間隙Ｂよりも大きく設定したから、ナツト
１６がファンモータ１０に当接することによって引掛片
１８が突起１５から完全に抜出ることを防止され、これ
によって引掛片１８は突起１５との引掛状態を維持して
ナツト１６が落下することを防止する。

そして、第４図の矢印方向に移動したナツ１〜１６は、
アーム１１１間から手指を差入れて元の位置にセットし
、最後にファンモータ１０を支持枠１１から取外す。

このように、取付ねじ１９を取外、してもナツト１６が
脱落するようなことはないので、従来のようにナツトを
紛失してしまう虞れがない。

尚、上記実施例では、引掛片１８が自己の弾性力で突起
１５を挾持するように構成したが、特にこのようにする
必要はない。

また、引掛片１８の立上り部１８．ｂは円弧状に曲成す
るようにしてもよく、要するに引掛片１８は折返えし部
１８ ａを有した略コ字状に形成してあればよい。

更に、引掛片１８を引掛けるべき突部は、支持枠１１の
全周に環状に形成してもよく、上記実施例のように間欠
的に突設された突起１５に限られない。

本考案は以上説明したように、支持枠にファンモータの
外周部に向かって突出する突部を設けると共に、ナツト
にこの突部に引掛けられる引掛片を設け、突部と引掛片
との引掛り深さをナツトとファンモータとの間隙より大
きく設定したことにより、取付ねじを外してもナツトは
容易に脱落することなく保持され、ナツトの紛失を極力
防止できるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案を窓用換気扇に適用した一実施例を示し、
第１図は縦断面図、第２図は要部の拡大縦断面図、第３
図は支持枠及びナツトの拡大分解斜視図、第４図は作用
説明用の要部の拡大縦断面図である。 図面中、１は換気扇本体、１０はファンモータ、１１は
支持枠、１３は７ランジ（取付部）、１５は突起（突部
）、１６はナツト、１８は引掛片、１９は取付ねしであ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 換気扇本体に設けた支持枠と、この支持枠の内側に挿入
   するようにして取付部を該支持枠の一端面に当接させた
   ファンモータと、前記支持枠に前記ファンモータの外周
   部に向かって突出するように形成した突部と、略コ字状
   の引掛片を有し該引掛片を前記突部に引掛けることによ
   って前記支持枠の他端に保持されたナツトと、前記ファ
   ンモータの取付部及び前記支持枠を挿通し先端部を前記
   ナツトに螺着することによってファンモータを支持枠に
   固定する取付ねじとを具備し、前記突部に対する前記引
   掛片の引掛り量をナツトとファンモータの外周部との間
   隙よりも大きく設定して成る換気扇のファンモータ取付
   装置。