JPS595438Y2 - 便座の支持腕 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は便座の支持腕に関するものであり、目的とする
ところは、陶器からなる便器への取付・取外しが容易に
行え、かつ強固な固定を可能と威した便座の支持腕を提
供することにある。

従来、便座の支持腕は、該便器が焼成時１０〜２０％の
収縮を伴うものであるため穴径が大小種々発生するため
最小径よりやや小さめの径を有する螺子部を形成し、便
器の取付穴に螺子部を挿入し、下端よりナツトを締込む
ことにより螺子部上部に形成した支持部とナツト部との
挟持固定していた。

然し乍ら、便座を清掃する際に便器から取外すのに便器
後方裏面のナツトを外す手間はかなりのものであるが、
衛生上の点で手間をかけて行っていた。

これを解決するものとして便器の取付穴に挿入・離脱の
みで便座を取付・取外すことができる便座の支持腕が案
出され使用に供されているが、支持腕の螺子部に螺子を
形成せず円周上に複数の突起ひれを設け、該ひれの弾力
により固定するものであるが、この方式によれば、わず
かな大小の取付穴径には利用できるが、前述したとおり
陶器製便器にあっては１０〜２０％の収縮を伴うためそ
の穴径も大小があり取付・取外しが極めて固いものある
いはゆるいものが発生し、初期の目的を遠戚しない。

また使用中便座のガタつきがある等の問題があった。

本考案は上記の点に鑑み案出されたものであり以下実施
例を図面に従って説明すると、便器１の取付穴２の便器
の予測最大径よりわずか小さな径を有するガイド部３と
、該ガイド部３の内側に形成した内筒穴４の径と合致す
る外径を有する挿入棒５および該挿入棒５の上部に鍔６
および支持頭７を有する支持部８とから成る支持腕Ａで
あり、ガイド部３はその外周に径の大小を吸収するため
の傾斜突起９が複数個形成され、また支持部８の挿入棒
５の外周には円周方向に弾性ひれ１０が複数個形成され
て戊るものである。

以上のようにして成る本考案支持腕Ａは、陶器より戊る
便器１の取付穴２の大小をまずガイド部３の強固な挿入
固定により吸収し、さらに樹脂等により精度よく成形さ
れたガイド部３の内筒穴４内に該内筒穴４の径よりわず
か大なる外径の弾性ひれ１０を有する支持部８の挿入に
より、取付使用時においては容易に離脱せず、取外し時
においては簡単に支持部８が取外し得るものである。

取付に際しては予めガイド部３のみを取付穴２に取付け
た後支持部８を内筒穴４に取付けるようにしても良い。

本考案は上記のように陶器と樹脂の結合をまず陶器と樹
脂、さらに樹脂と樹脂とにより行うため一般需要者は精
度よい樹脂より形成されたガイド部および支持部の操作
により取付・取外しが行えるため強固な取付および簡単
な取外しが行えるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１図は便座
を便器へ取付ける状態を示す斜視図、第２図は支持腕の
分解正面図である。 Ａ・・・・・・便座の支持腕、１・・・・・・便器、３
・・・・・・ガイド部、４・・・・・・内筒穴、５・・
・・・・挿入棒、６・・・・・・鍔、７・・・・・・支
持頭、８・・・・・・支持部、９・・・・・・傾斜突起
、１０・・・・・・弾性ひれ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 便器に便座を支持固定するための便座の支持腕において
   、外周には傾斜突起を有し、内側には内筒穴を有するガ
   イド部と、該ガイド部の内筒穴よりわずか大なる外径を
   有する弾性ひれを有する挿入棒および挿入棒の上部に形
   成した鍔と該鍔上部の支持頭から成る支持部とにより形
   成したことを特徴とする便座の支持腕。