以下に、図面を参照しつつ、画像形成装置の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[1.画像形成装置の全体構成]
図1は、画像形成装置の一実施の形態の全体構成を示す図である。画像形成装置100は、電子写真方式によるカラープリンターであって、いわゆるタンデム方式で4色(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック)の画像を形成することができる。画像は、画像形成ステーション101Y,101M,101C,101Kで形成され、中間転写ベルト112上で合成される。
画像形成ステーション101Y,101M,101C,101Kの構成を、概略的に説明する。画像形成ステーション101Y,101M,101C,101Kのそれぞれは、プリントヘッド1Y,1M,1C,1K、感光体ドラム102Y,102M,102C,102K、1次転写チャージャー103Y,103M,103C,103K、現像器104Y,104M,104C,104Kを含む。本明細書では、4台のプリントヘッド1Y,1M,1C,1Kをまとめて「プリントヘッド1」と称する場合がある。4台の感光体ドラム102Y,102M,102C,102Kをまとめて「感光体ドラム102」と称する場合がある。4台の1次転写チャージャー103Y,103M,103C,103Kをまとめて「1次転写チャージャー103」と称する場合がある。
各プリントヘッド1から放射された光ビームBY,BM,BC,BKが各感光体ドラム102を照射し、各色の画像を形成する。一方、画像形成ステーション101の直下には中間転写ベルト112がローラー113,114,115にて無端状に張り渡されている。中間転写ベルト112は、矢印A方向に回転駆動される。ローラー113を設置した部分であって中間転写ベルト112に対向する部分(2次転写部)には、2次転写ローラ116が配置されている。画像形成装置100の下段には、積載されている用紙を1枚ずつ給紙する給紙部130が設置されている。
画像形成装置100は、画像読取装置(スキャナー)あるいはコンピューターなどから、YMCKの各色の画像データを受信する。各色の画像データは、たとえばスイッチング部(後述する図6の第1スイッチング部851および第2スイッチング部852)に入力される。
画像形成装置100は、画像データに基づいて、プリントヘッド1を駆動する。これにより、感光体ドラム102上に静電潜像が形成される。当該静電潜像は、用紙上に現像される。このような電子写真プロセスは周知であり、その説明は省略する。
各感光体ドラム102上に形成されたトナー像は、矢印A方向に回転駆動される中間転写ベルト112上に1次転写チャージャー103から付与される電界にて順次1次転写され、4色の画像が合成される。一方、用紙は1枚ずつ給紙部130から上方に給紙され、2次転写部で転写ローラ116から付与される電界にて中間転写ベルト112から合成画像が2次転写される。その後、用紙は図示しない定着装置に搬送されてトナーの加熱定着が施され、画像形成装置の上面部に排出される。
2次転写部の直前には給紙された用紙を検出するためのTODセンサー106が設置されている。画像形成装置100は、TODセンサー106の検出出力を利用して、用紙の搬送を中間転写ベルト112上の画像に同期させている。レジストセンサー105は、中間転写ベルト112上に形成されたレジスト補正用トナーパターンを検出する。画像形成装置100は、中間転写ベルト112上に各画像形成ステーション101にレジスト補正用トナーパターンを形成し、該トナーパターンをレジストセンサー105で検出することで、各光ビームBY,BM,BC,BKの発光タイミングを調整する。これにより、YMCKの画像が中間転写ベルト112上で正確に合成される。
[2.光学系のハードウェア構成]
図2は、画像形成装置100のハードウェア構成を概略的に示す図である。図2に示されるように、画像形成装置100は、制御回路900、プリントエンジン910、記憶装置920、ネットワークI/F(インターフェース)930、および、操作パネル940を含む。
プリントエンジン910は、プリントヘッド1を含む。プリントヘッド1は、レーザー駆動回路10、光学系制御回路20、および、プロセスユニット911を含む。
レーザー駆動回路10は、レーザーダイオード(以下、「LD」と称する。)、当該LDを制御するためのプロセッサー、ならびに、当該プロセッサーによって実行されるプログラムおよびプログラムの実行において利用されるデータを不揮発的に格納する記憶装置を含む。レーザー駆動回路10のLDは、図3において後述するLD391,392を含む。
光学系制御回路20は、レーザー駆動回路10のLDから出力された光の光路上に配置されたレンズの向きを調整するためのモーター、および、当該モーターを駆動するためのプロセッサーを含む。
プロセスユニット911は、感光体ドラム102、1次転写チャージャー103、および、現像器104(図1参照)などの、プリントヘッド1によるレーザービームの走査を受けてトナー像を形成するための要素を含む。
制御回路900は、画像形成装置100を全体的に制御する。画像形成装置100において、制御回路900は、プリントエンジン910、ネットワークI/F930、および、操作パネル940との間でデータをやりとりするように構成されている。
ネットワークI/F930は、たとえばネットワークカードによって実現される。制御回路900は、ネットワークI/F930を通して、他の機器と通信する。
操作パネル940は、たとえばタッチパネルによって実現される。操作パネル940は、画像形成装置100の状態を表示し、画像形成装置100に対する入力を受け付ける。
[3.プリントヘッドの光学系]
図3は、プリントヘッド1の光学系の構成を示す図である。図3に示されるように、プリントヘッド1は、光源部300を含む。光源部300は、半導体レーザーアレイ301、コリメーターレンズ304、および、第1シリンドリカルレンズ311を含む。半導体レーザーアレイ301は、LD391,392を含む。LD391の発光とLD392の発光は、互いに独立して駆動され得る。半導体レーザーアレイ301に含まれるLDの台数は、2台に限定されない。図3では、レーザービームについて、Y軸は主走査方向を示し、Z軸は副走査方向を示す。
半導体レーザーアレイ301は、図4を参照して説明されるように、回転駆動部(たとえば、後述されるステッピングモーター501)によって、LD391,392のビームの光軸に沿う軸を回転軸として、矢印RT方向に回転される。これにより、LD391のビームとLD392のビームの副走査方向における間隔が変化する。
プリントヘッド1は、さらに、所定の回転数で回転駆動されるポリゴンミラー312、走査レンズ313、第2シリンドリカルレンズ314、平面ミラー315、水平同期センサー(フォトダイオード)316、および、集光用レンズ(図示略)を含む。平面ミラー315は、LD391,392のビームを水平同期センサー316に導く。これにより、水平同期センサー316は、主走査方向の同期信号(SOS(Start of Scan)信号)を得る。プリントヘッド1は、当該同期信号を用いて、主走査方向において、LD391,392からのビームの出力を同期させる。LD391のビームとLD392のビームの間で水平同期センサー316に導かれるタイミングが異なる場合には、同期信号は、いずれか早い方が導かれたタイミングで生成されても良い。
LD391,392から放射されたレーザービームは、コリメーターレンズ304で平行光に変換され、第1シリンドリカルレンズ311で主走査方向Yに平行な線状に変化された後、ポリゴンミラー312で結像される。これらのビームは、ポリゴンミラー312の回転によって、主走査方向Yに等角速度で偏向された後、走査レンズ313へ送られる。走査レンズ313を透過することによって、ビームは、fθ特性を与えられ、かつ、必要な収差を補正される。その後、ビームは、第2シリンドリカルレンズ314を透過した後、感光体ドラム102上で結像する。レーザービームによる主走査方向(Y軸)の走査および感光体ドラム102の回転(副走査)によって、感光体ドラム102上に2次元の静電潜像が形成される。
[4.プリントヘッドの機能的構成]
図4は、プリントヘッド1の機能的構成を説明するための図である。図4において、感光体ドラム102上に示されたビームB1,B2は、それぞれ、LD391,392から出力されたビームを示す。図4において間隔Z1は、感光体ドラム102上での、ビームB1とビームB2の間の副走査方向における間隔を示す。
図4には、ポリゴンミラー312を回転駆動するポリゴンモーター502が示されている。プリントヘッド1では、ポリゴンモーター駆動部502Aがポリゴンモーター502の動作を制御する。
プリントヘッド1は、ステッピングモーター501およびビーム間隔制御部802を含む。ビーム間隔制御部802は、画像形成装置100において形成される画像の解像度に対応する角度だけ、矢印RT方向に、半導体レーザーアレイ301を回転させるように、ステッピングモーター501を駆動する(LDビーム間隔制御)。ビーム間隔制御部802は、たとえば、操作パネル940に対して入力された解像度、または、画像形成のジョブにおいて特定されている解像度を取得することによって、半導体レーザーアレイ301を回転させる角度を設定する。半導体レーザーアレイ301の回転角度が変更されることにより、LD391のビームとLD392のビームの、主走査方向および副走査方向の間隔が変更され得る。
プリントヘッド1は、光量補正部803を含む。光量補正部803は、半導体レーザーアレイ301がステッピングモーター501によって回転される角度に応じて、LD391とLD392のそれぞれが出力する光量を補正するように、LD391,392の駆動電流を制御する。LD391,392が補正された駆動電流を供給されてビームを出力し、ポリゴンモーター駆動部502Aがポリゴンモーター502を駆動することにより、LD391,392のビームが感光体ドラム102上を走査する。
プリントヘッド1は、ポリゴンミラー312の回転角度を検出するように構成された回転角度検出部804をさらに含む。光量補正部803は、LD391,392のビームの主走査方向におけるそれぞれの走査の期間中、継続的に、LD391,392の駆動電流に対する補正信号を、半導体レーザーアレイ301に出力する。より具体的には、LD391,392の駆動電流に対する補正値は、主走査方向における複数の位置のそれぞれに関連付けられた複数の値を含む。光量補正部803は、回転角度検出部804から入力されるポリゴンミラー312の回転角度に対応する主走査方向に位置に対応した補正値を用いて生成された補正信号を、回転角度に対応するタイミングで、半導体レーザーアレイ301に出力する。
プリントヘッド1は、さらに、SOSビーム間隔取得部801を含む。SOSビーム間隔取得部801は、主走査方向および副走査方向のLD391のビームとLD392のビームの間隔を取得する。SOSビーム間隔取得部801は、これらのビームの主走査方向および副走査方向の間隔から、半導体レーザーアレイ301の矢印RTにおける回転角度を制御することができる。
ビーム間隔制御部802は、上記のように取得された解像度に基づいて、半導体レーザーアレイ301の矢印RTにおける回転角度を特定し、半導体レーザーアレイ301を当該回転角度に位置させるために必要なステッピングモーター501の駆動量(ステップ数)を特定し、特定した駆動量でステッピングモーター501を駆動する。SOSビーム間隔取得部801によって特定された回転角度が解像度に基づいて特定された回転角度と異なる場合、ビーム間隔制御部802は、SOSビーム間隔取得部801によって特定された回転角度から解像度に基づいて特定された回転角度へと半導体レーザーアレイ301を回転移動させるための信号を、ステッピングモーター501へと出力する。つまり、ビーム間隔制御部802は、SOSビーム間隔取得部801によって特定された回転角度に基づいて、ステッピングモーター501の駆動量を補正する。
[5.副走査方向のビーム間の距離と解像度との関係]
図5は、画像形成装置100における、解像度とLD391,392のビーム間の距離の関係の一例を説明するための図である。図5では、上方に、解像度600dpiの場合が示され、下方に、解像度1200dpiの場合が示されている。図5の上方と下方のそれぞれには、左側に、半導体レーザーアレイ301の平面図が示され、右側に、感光体ドラム102上のLD391,392のそれぞれのビームB1,B2が示されている。
図5において、矢印RTは、半導体レーザーアレイ301の回転方向を示す。図5の上方に示されるように、解像度600dpiで画像が形成されるとき、画像形成装置100では、副走査方向におけるビームB1とビームB2の間隔が42μmとなるように、半導体レーザーアレイ301の回転角度が制御される。一方、図5の下方に示されるように、解像度1200dpiで画像が形成されるとき、画像形成装置100では、副走査方向におけるビームB1とビームB2の間隔が21μmとなるように、半導体レーザーアレイ301の回転角度が制御される。
[6.光量補正部の構成]
図6は、光量補正部803(図4)の具体的な構成の一例を示す図である。図6に示されるように、光量補正部803は、LD391に駆動電流を供給する第1スイッチング部851と、LD392に駆動電流を供給する第2スイッチング部852とを含む。第1スイッチング部851と第2スイッチング部852は、形成される画像データに基づいて、駆動電流を生成する。
光量補正部803は、LD391,392の光量に対する補正値を格納する補正値テーブル記憶部810を含む。より具体的には、補正値テーブル記憶部810は、補正値テーブルを格納する。補正値テーブルは、半導体レーザーアレイ301の回転角度ごとに補正値を特定する。各回転角度に対応する補正値は、主走査方向の2以上の位置のそれぞれに対応する2以上の値を含んでもよい。
光量補正部803は、第1スイッチング部851および第2スイッチング部852のそれぞれに上記駆動電流を補正するための情報を出力するための、第1光量補正部841および第2光量補正部842を含む。第1光量補正部841および第2光量補正部842のそれぞれは、補正値テーブル記憶部810の補正値テーブルから、半導体レーザーアレイ301の回転角度に従った補正値を読み出して、第1スイッチング部851および第2スイッチング部852のそれぞれに出力する。より具体的には、第1光量補正部841および第2光量補正部842のそれぞれは、ポリゴンミラー312の回転の位置およびタイミングに基づいて、読み出した補正値に含まれる主走査方向における2以上の位置のそれぞれの値を、LD391,392のビームが対応する位置を走査するときの駆動電流の補正に利用されるように出力する。
光量補正部803は、タイミング生成部820を含む。タイミング生成部820は、たとえばSOS信号が生成されたタイミングに基づいて、主走査方向の2以上の位置のそれぞれに対応した補正値を出力するタイミングを特定するための情報を、第1光量補正部841および第2光量補正部842へ出力する。
[7.光量補正の概要]
図7は、本実施の形態の画像形成装置100における光量の補正の概要を説明するための図である。図7は、感光体ドラム102に対して、感光体ドラム102の主走査方向の全域に亘って、一定の光量を照射すべき場合を示す。
図7では、右側に、本実施の形態における補正の概要が示され、左側に、比較例における補正の概要が示されている。右側には、3つのグラフG11,G12,G13が示される。左側には、3つのグラフG21,G22,G23が示される。グラフG11,G12,G13およびグラフG21,G22,G23のそれぞれの横軸は、感光体ドラム102の主走査方向における位置を示す。
右側と左側の双方の一番上のグラフG11,G21は、LD391(またはLD392)のビームが通過する光学系の、透過反射率の相対値を示す。真ん中のグラフG12,22は、LD391(またはLD392)のビームの光量を示す。一番下のグラフG13,23は、感光体ドラム102が受けるビームの光量を示す。
図7の左側に示された比較例では、グラフG21に示されるように、光学系の透過反射率は、主走査方向の全域に亘って変化している。しかしながら、グラフG22に示されるように、LD391(またはLD392)の光量は、主走査方向に亘って一定である。このため、グラフG23に示されるように、感光体ドラム102において受けるビームの光量は、主走査方向において変化している。このことから、比較例では、主走査方向に亘って生じる光量むらを抑制するために、光学系に採用されるレンズにおいて効果な増反射のコーティングが必要とされる。
図7の右側に示された本実施の形態においても、グラフG11に示されるように、光学系の透過反射率は、主走査方向の全域に亘って変化している。一方、グラフG12に示されるように、LD391(またはLD392)の光量は、主走査方向における光学系の透過反射率の変化を補完するように補正されている。つまり、グラフG12に示された光量は、主走査方向の全域に亘って、光学系の透過反射率の変化とは逆の態様で、変化している。より具体的には、透過反射率が低くなると光量が増加し、透過反射率が高くなるように光量が低減する。
本実施の形態では、LD391およびLD392の光量がG12に示されるように補正されるため、グラフG13に示されるように、感光体ドラム102において受けるビームの光量は、主走査方向の全域に亘って一定している。換言すれば、本実施の形態では、画像形成装置100は、グラフG22に示されるように予定されたLD391およびLD392のビームの光量をグラフG12に示されるように補正することにより、感光体ドラム102には、所望の光量が照射される。
[8.光量補正の態様]
図8は、本実施の形態の画像形成装置100における、半導体レーザーアレイ301の回転角度に応じた、レーザーダイオードの光量の補正の態様を模式的に示す図である。
図8には、枠W1〜W4が示されている。枠W1〜W4によって、光量の補正が、段階的に説明される。
まず、枠W1には、半導体レーザーアレイ301が示されている。枠W1の半導体レーザーアレイ301は、たとえば、1200dpiの画像を形成するために矢印RTで示される方向に回転された後の状態を示す。つまり、枠W1の半導体レーザーアレイ301の回転角度は、1200dpiに対応する回転角度である。
図8の枠W1では、解像度1200dpiに対応した回転角度の半導体レーザーアレイ301におけるLD391,392の位置が実線で示される。さらに、他の解像度(たとえば、600dpi)に対応した回転角度の半導体レーザーアレイ301のLD391,392の位置が、LD391X,392Xとして、破線で示されている。
枠W2は、LD391,392から出力されるビームの偏光方向の変化を説明する。
より具体的には、枠W2は、解像度1200dpiに対応する位置にあるLD391,392のそれぞれから出力されたビームの偏光方向D1Xと、別の解像度に対応する位置にあるLD391,392のそれぞれから出力されるビームの偏光方向D1Yとを示す。画像形成装置100では、解像度に応じて半導体レーザーアレイ301の回転角度が変更され、これによりLD391,392の回転角度が変更される。LD391,392の回転角度が変更されることにより、LD391,392と光学系との位置関係が変更されることなどにより、LD391,392のそれぞれから出力されるビームの偏光方向が変化する。
ビームの偏光方向が変化することによって、光学系を通過した後に感光体ドラム102上に到達するビームの光量が影響を受ける場合がある。
枠W3は、LD391,392から出力されるビームの、感光体ドラム102上での主走査方向における位置の差を説明する。LD391とLD392は、主走査方向における位置が異なる。これにより、枠W3において示されるように、LD391のビームB1とLD392のビームB2のそれぞれが感光体ドラム102上に到達する主走査方向における位置は、差D1で示されるような差異を有する。枠W1において、水平方向におけるLD391とLD392の間隔とLD391XとLD392Xの間隔が異なるように、感光体ドラム102の回転角度が変化すると、2つのLD(LD391,392)の主走査方向における間隔が変化し得る。
したがって、主走査方向における2つのLDの間隔が変化すると、2つのLDから出力されるビームの位置の差が変化し得る。
本実施の形態において、光量補正部803は、補正値テーブルT1(図6の補正値テーブル記憶部810)を利用して、半導体レーザーアレイ301の回転角度に応じて、ビームの偏光方向の変化および2つのLDから出力されるビームの主走査方向における位置の変化を補完するように、2つのLD(LD391,392)の光量を補正する。
図8では、枠W4内に、光量の補正の効果が示される。ここで、枠W4内の説明の前に、図9および図10を参照して、ビームの偏光方向の変化(図9)およびビームの到達位置の変化(図10)について、より詳細に説明する。
図9は、半導体レーザーアレイ301の回転角度の変更による、ビームB1およびビームB2の偏光方向の変化を模式的に示す図である。図9の上方には、半導体レーザーアレイ301の回転角度が解像度600dpiに適合されている状態が示され、図9の下方には、半導体レーザーアレイ301の回転角度が解像度1200dpiに適合されている状態が示される。図9の上方は、枠W211〜W214を含む。図9の下方は、枠W221〜W224を含む。
枠W211は、解像度600dpiの回転角度の半導体レーザーアレイ301を示す。枠W221は、解像度1200dpiの回転角度の半導体レーザーアレイ301を示す。
枠W212は、解像度600dpiでの、LD391,392のビームの偏光方向D0を示す。枠W221は、解像度1200dpiでの、LD391,392のビームの偏光方向D1を示す。枠W221は、さらに、偏光方向D0を破線で示す。半導体レーザーアレイ301の回転角度が変化すると、LD391,392から照射される当該ビームの偏光方向が変化する。
枠213は、解像度600dpiでの、感光体ドラム102上のLD391のビームB1とLD392のビームB2を示す。枠213では、2つのビームB1,B2の、主走査方向での距離は距離aとして示され、副走査方向の距離は42μmとして示されている。枠223は、解像度1200dpiでの、LD391のビームB1とLD392のビームB2を示す。枠223では、2つのビームB1,B2の、主走査方向での距離は距離bとして示され、副走査方向の距離は21μmとして示されている。
枠W214は、補正前の光量L11が、補正値A11によって補正後の光量C11へと補正され、補正前の光量L12が、補正値A12によって補正後の光量C12へと補正されることを示す。光量L11,C11は、解像度600dpiでのLD391の光量を示す。光量L12,C12は、LD392の光量を示す。光量L11,L12,C11,C12および補正値A11,A12の横軸は、主走査方向の位置である。
枠W224は、補正前の光量L21が、補正値A11によって補正後の光量C21へと補正され、補正前の光量L22が、補正値A12によって補正後の光量C22へと補正されることを示す。光量L21,C21は、解像度1200dpiでのLD391の光量を示す。光量L22,C22は、LD392の光量を示す。光量L21,L22,C21,C22および補正値A11,A12の横軸は、主走査方向の位置である。
図9の例では、解像度600dpiでの光量L11,L12と、解像度1200dpiでの光量L21,L22とが、同じ補正値(補正値A11)によって、補正される。これにより、解像度600dpiの光量C11,C12は、主走査方向の全域に亘って一定の値を示すが、解像度1200dpiの光量C21,22は、主走査方向の位置によって値が変化している。つまり、解像度600dpiでは光量は適切に補正されるが、解像度1200dpiでは光量は適切に補正されない。
図10は、半導体レーザーアレイ301の回転角度の変更による、ビームB1およびビームB2の主走査方向の位置の変化を模式的に示す図である。図10は、図9に示された枠W211〜W213および枠221〜223と、枠W314,324を示す。
枠W214は、補正前の光量L110が、補正値A110によって補正後の光量C110へと補正され、補正前の光量L120が、補正値A120によって補正後の光量C120へと補正されることを示す。光量L110,C110は、解像度600dpiでのLD391の光量を示す。光量L120,C120は、解像度600dpiでのLD392の光量を示す。光量L110,L120,C110,C120および補正値A110,A120の横軸は、主走査方向の位置である。
枠W224は、補正前の光量L210が、補正値A110によって補正後の光量C210へと補正され、補正前の光量L220が、補正値A120によって補正後の光量C220へと補正されることを示す。光量L210,C210は、解像度1200dpiでのLD391の光量を示す。光量L220,C220は、解像度1200dpiでのLD392の光量を示す。光量L21,L22,C21,C22および補正値A11,A12の横軸は、主走査方向の位置である。
図10の例では、解像度600dpiでの光量L110,L120と、解像度1200dpiでの光量L210,220とが、同じ補正値(補正値A110)によって、補正される。これにより、解像度600dpiの光量C110,C120は、主走査方向の全域に亘って一定の値を示すが、解像度1200dpiの光量C210,220は、主走査方向の位置によって値が変化している。つまり、解像度600dpiでは光量は適切に補正されるが、解像度1200dpiでは光量は適切に補正されない。
図8に戻って、枠W4を参照することにより、本実施の形態におけるLD391とLD392の光量の補正の効果を説明する。
図8に示された例では、補正前の光量L21(LD391の光量)に対して、補正値L211および補正値L212が利用される。補正値A211は、たとえば、LD391のビームB1の、偏光方向の変化による光量の変化を是正する。補正値A212は、たとえば、LD391のビームB1の、感光体ドラム102の主走査方向の位置の変化による光量の変化を是正する。
一方、補正前の光量L22(LD392の光量)に対して、補正値A221および補正値A222が利用される。補正値A221は、たとえば、LD392のビームB2の、偏光方向の変化による光量の変化を是正する。補正値A222は、たとえば、LD392のビームB2の、感光体ドラム102の主走査方向の位置の変化による光量の変化を是正する。
枠W4内に示されるように、光量L21(解像度1200dpiでのLD931の光量)は、補正値A211および補正値A212によって補正される。補正値A211は、解像度1200dpiでのLD931のビームの偏光方向に対応し、補正値A212は、解像度1200dpiでのLD931のビームの主走査方向の位置に対応する。これにより、光量L21は、光量C21として示されるように、主走査方向の全域において一定の値を示すように補正される。つまり、正しく補正される。
光量L22(解像度1200dpiでのLD932の光量)は、補正値A221および補正値A222によって補正される。補正値A221は、解像度1200dpiでのLD932のビームの偏光方向に対応し、補正値A222は、解像度1200dpiでのLD932のビームの主走査方向の位置に対応する。これにより、光量L21は、光量C21として示されるように、主走査方向の全域において一定の値を示すように補正される。つまり、正しく補正される。
以上より、本実施の形態では、複数のビームのそれぞれの光量が、当該複数のビームを搭載する半導体レーザーアレイ(半導体レーザーアレイ301)の回転角度に応じて、補正される。これにより、回転角度の変化によって生じるビームの偏光方向の変化および主走査方向の位置の変化に応じて、複数のビームの光量が補正され得る。
補正値テーブルT1における「補正値A」「補正値B」等の、各回転角度に対応する補正値のそれぞれは、各回転角度(に対応する解像度)のLD391およびLD392に対して考慮されるすべての要素を含む。つまり、たとえば、解像度1200dpiに対応する回転角度に対応する補正値は、枠W4内に示された、補正値A211、補正値A212、補正値A221、および、補正値A222を含む。
[9.想定される半導体レーザーアレイ301の回転角度]
ここまで説明された半導体レーザーアレイ301の回転角度としては、2種類(解像度600dpiに対応したものと解像度1200dpiに対応したもの)が例示された。一方、画像形成装置100において想定される半導体レーザーアレイ301の回転角度は、2種類に限定されない。
図11は、4種類の半導体レーザーアレイ301の回転角度を示す図である。画像形成装置100が4種類の解像度で画像を形成する場合、半導体レーザーアレイ301の回転角度は、4種類の解像度のそれぞれに対応し得る。4種類の回転角度は、図11において、状態A,B,C,Dとして例示される。状態Bは、状態Aに対して矢印RT方向に60°回転した状態である。状態Cは、状態Bに対して矢印RT方向に60°回転した状態である。状態Dは、状態Cに対して矢印RT方向に60°回転した状態である。
この場合、画像形成装置100では、半導体レーザーアレイ301の4種類の回転角度のそれぞれに対応する、LD391,392の光量の補正値が設定される。光量補正部803は、半導体レーザーアレイ301の回転角度に対応する補正値を用いて、LD391,392が出力する光量を補正する。
[10.補正値テーブルの変形例]
図12は、補正値テーブルの変形例の内容を模式的に示す図である。画像形成装置100では、半導体レーザーアレイ301の回転角度は、画像形成における解像度に応じて設定される。補正値テーブル記憶部810(図6)に格納される補正値テーブルでは、図12の補正値テーブルT2として示されるように、画像形成における解像度に応じて補正値が設定されてもよい。
[11.ステッピングモーターのステップ数に応じた補正値の設定]
LD391,392の光量は、半導体レーザーアレイ301の回転角度に応じて補正される代わりに、ステッピングモーター501の駆動におけるステップ数に応じて補正されても良い。画像形成装置100では、画像形成の解像度に従って半導体レーザーアレイ301の回転角度が特定され、半導体レーザーアレイ301の回転角度に従ってステッピングモーター501の駆動におけるステップ数が特定される。図13は、半導体レーザーアレイ301を回転移動させるステッピングモーター501のステップ数に応じたLD391,392の光量の補正値の設定を説明するための図である。図13に示されるビーム間隔制御部802および光量補正部803は、図4のビーム間隔制御部802および光量補正部803と同様に、光学系制御回路20(図2)を構成する。
図13に示された例では、ビーム間隔制御部802は、画像形成において設定された解像度に基づいて半導体レーザーアレイ301の回転角度を特定し、当該回転角度まで半導体レーザーアレイ301を回転させるためのステッピングモーター501のステップ数を特定する。その後、ビーム間隔制御部802は、特定されたステップ数だけ、ステッピングモーター501を駆動する。
この例では、補正値テーブル記憶部810は、図13の補正値テーブルT3を格納する。補正値テーブルT3は、ステッピングモーター501の複数種類のステップ数(0ステップ,20ステップ,40ステップ,…)のそれぞれに対応する補正値(補正値0,補正値1,補正値2…)を規定する。ビーム間隔制御部802は、たとえば操作パネル940が解像度の設定を受け付けると、半導体レーザーアレイ301の回転角度を当該解像度に対応した回転角度へと変更するために、ステッピングモーター501を必要なステップ数で駆動する。光量補正部803は、ステッピングモーター501に対するステップ数をビーム間隔制御部802から取得し、補正値テーブルT3において当該ステップ数に対応する補正値を取得する。その後、光量補正部803は、取得された補正値を用いて、LD391,392の駆動電流を補正する。LD391,392が補正された駆動電流を供給されてビームを出力し、ポリゴンモーター駆動部502Aがポリゴンモーター502を駆動することにより、LD391,392のビームが感光体ドラム102上を走査する。
他の変形例では、補正値テーブルには、画像形成装置100において設定され得る解像度に対応する補正値のみが格納されていても良い。画像形成装置100において設定され得る解像度とは、たとえば、操作パネル940が選択肢として表示する解像度、つまり、操作パネル940を介してプリントヘッド1が取得し得る解像度である。さらに他の変形例では、補正値テーブルには、画像形成装置100において設定され得る解像度に対応する補正値とその近傍の補正値のみが格納されていてもよい。図14は、さらに他の変形例において補正値テーブルに格納されるデータの一例を示す図である。
図14には、補正値テーブルT4として、解像度600dpiに対応するステッピングモーター501のステップ数(0ステップ)およびその近傍のステップ数(−20ステップ,20ステップ)のそれぞれに対応する補正値、ならびに、解像度1200dpiに対応するステッピングモーター501のステップ数(600ステップ)およびその近傍のステップ数(580ステップ,620ステップ)のそれぞれに対応する補正値が格納される。この変形例によれば、補正値テーブル記憶部810として必要とされる記憶容量を最小限に抑えることができる。この変形例では、光量補正部803は、ビーム間隔制御部802からステッピングモーター501を駆動するステップ数を取得すると、補正値テーブルT3から当該ステップ数に対応する補正値を取得し、当該補正値を用いて、LD391,392の駆動電流を補正する。
[12.主走査方向および副走査方向におけるビームのピッチに基づく光量の補正]
図15を参照して、主走査方向および副走査方向におけるビームのピッチ(間隔)に基づく光量の補正の態様を説明する。図15は、当該補正の態様を説明するための図である。図15には、半導体レーザーアレイ301(図15左上方)と半導体レーザーアレイ301X(図15左下方)とが示されている。この例では、半導体レーザーアレイの個体差によって当該半導体レーザーアレイにおける複数のLDの配置が変化しても、複数のLDのそれぞれから出力されたビームにおけるピッチ差に基づいて、各LDの光量が補正され得る。
より具体的には、半導体レーザーアレイ301Xは、LD391XとLD392Xとを含む。半導体レーザーアレイ301と半導体レーザーアレイ301Xの回転角度は等しい。一方、半導体レーザーアレイ301と半導体レーザーアレイ301Xとの間の個体差により、半導体レーザーアレイ301におけるLD391,392の配置は、半導体レーザーアレイ301XにおけるLD391X,392Xの配置とは異なる。これにより、LD391とLD392の間の主走査方向および副走査方向におけるそれぞれの距離は、LD391XとLD392Xの間の主走査方向および副走査方向におけるそれぞれの距離とは異なる。
この例では、画像形成装置100は、LD391,392のビームの光路(LD391,392から感光体ドラム102まで)上に、ビームの検出対象領域の副走査方向における距離が変化する、センサーを含む。当該センサーは、図15では、センサーSEとして模式的に示されている。
この例では、光量補正部803(図4)は、主走査・副走査ピッチ‐LD角度(偏光方向)変換部803X(以下、「変換部803X」と称する)を含む。変換部803Xは、LD391とLD392の間の距離(距離A)と、LD391のビームのセンサーSEにおける検出出力と、LD392のビームのセンサーSEにおける検出出力とを用いて、LD391とLD392のビームの偏光方向を検出(特定)する。
より具体的には、図15では、LD391のビームについてのセンサーSEからの出力が、波形OT11で示される。LD392のビームについてのセンサーSEからの出力が、波形OT12で示される。波形OT11,OT12のそれぞれでは、ビームがセンサーSEの検出対象領域を通過している期間の出力が、他の期間の出力に対して低下している。図15において、期間atは、波形OT11の出力の低下が開始してから波形OT12の出力の低下が開始するまでの期間を示す。期間btは、波形OT11の出力の上昇が開始してから波形OT12の出力の上昇が開始するまでの期間を示す。
図15では、期間atにおいてビームが進む距離が、距離aで示される。期間btにおいてビームが進む距離が、距離bで示される。
変換部803Xは、距離aと距離bと間隔Aとによって三角形を生成し、間隔Aと距離aとがなす角θ1を特定し、角度θ1に対応する偏光方向を決定する。このような三角形における角度θ1のような角度と偏光方向との対応関係(たとえば、テーブル)は、たとえば補正値テーブル記憶部810に格納される。変換部803Xは、当該対応関係を参照することにより、角度θ1を取得する。光量補正部803は、角度θ1を、LD391,392の偏光方向として利用する。
さらに、光量補正部803は、たとえばLD391,392のビームが水平同期センサー316で検出される時間差によって、LD391のビームとLD392のビームの主走査方向におけるピッチ(間隔)を取得し得る。
図15の例では、補正値テーブル記憶部810には、LD391のビームとLD392のビームの、偏光方向と主走査方向における間隔の組合せに関連付けられて補正値を規定する補正値テーブルを格納する。光量補正部803は、上記のように取得した偏光方向と主走査方向における間隔の組合せに関連付けられた補正値を、補正値テーブルから取得する。その後、光量補正部803は、取得した補正値を用いて、LD391,392の光量を補正する。これにより、半導体レーザーアレイ301の回転角度の変化に応じた、LD391,392の偏光方向の変化、および、LD391のビームとLD392のビームの主走査方向における間隔の変化に応じて、LD391,392のビームの光量を補正することができる。
変換部803Xは、また、図15の下方に示されるように、半導体レーザーアレイ301XのLD391X,392Xについても、半導体レーザーアレイ301のLD391,392と同様に、LD391X,392Xのビームの光量に対する補正値を取得し、当該補正値を利用してLD391X,392Xのビームの光量を補正する。図15の下方では、上方の期間at,btのそれぞれに対応して、期間ct,dtが示される。また、図15の上方の距離a,bおよび角度θ1のそれぞれに対応して、距離c,dおよび角度θ2が示される。
図15を参照して説明された例では、半導体レーザーアレイ301Xの回転角度の変化に応じた、LD391X,392Xのビームの偏光方向の変化、および、LD391XのビームとLD392Xのビームの主走査方向における間隔の変化に応じて、LD391X,392Xのビームの光量を補正することができる。さらに、光量補正部803は、半導体レーザーアレイにおける複数のLDの間の間隔が間隔Aから間隔Bへと変化しても、それぞれの場合に応じた補正値を取得できる。
[13.予め定められた位置におけるビームの光量に基づく光量の補正]
図16を参照して、LD391,392のビームの予め定められた位置における光量に基づく、当該ビームの光量の補正について説明する。図16は、当該補正の態様を説明するための図である。「予め定められた位置」は、たとえば、水平同期センサー316がビームを受光する位置である。
図16には、図9と同様に、解像度600dpiまたは1200dpiに対応した半導体レーザーアレイ301を示す枠W211,W221と、各解像度でのLD391,392のビームの偏光方向を示す枠W212,W222とが示されている。図16には、さらに、グラフG31,G32を含む。グラフG31は、水平同期センサー316によって検出される、解像度600dpiのLD391(またはLD392)のビームの光量LAを示す。グラフG32は、水平同期センサー316が検出する、解像度1200dpiのLD391(またはLD392)のビームの光量LBを示す。グラフG32には、光量LAが、破線で示されている。
グラフG31,G32に示されるように、半導体レーザーアレイ301の回転角度が変化すると、水平同期センサー316によって検出される、LD391(またはLD392)のビームの光量が変化する。当該変化の要因は、LD391およびLD392のビームの偏光方向の変化を含む。
図16の例では、光量補正部803(図4)は、光量−偏光方向変換部803Yを含む。光量−偏光方向変換部803Yは、たとえば画像形成装置100の起動時等に実行される安定化制御において水平同期センサー316によって検出される、LD391(またはLD392)のビームの光量を用いて、LD391とLD392のビームの偏光方向を検出(特定)する。偏光方向と水平同期センサー316によって検出されるビームの光量との対応関係(たとえば、テーブル)は、たとえば補正値テーブル記憶部810に格納される。その後、光量−偏光方向変換部803Yは、特定された偏光方向に対応する補正値を、補正値テーブルから取得する。補正値テーブル記憶部810には、偏光方向に関連付けられて、LD391,392のビームの光量の補正値が格納される。
図16を参照して説明された例では、半導体レーザーアレイ301の回転角度の変化に応じた、LD391,392のビームの偏光方向の変化に応じて、LD391,392のビームの光量が補正される。
図16に示された例では、さらに、補正値が、LD391,392のビームの主走査方向の距離に関連付けられていてもよい。この場合、光量補正部803は、たとえば図15において説明されたように取得されるLD391,392のビームの主走査方向の距離、および、光量−偏光方向変換部803Yによって取得されるLD391,392のビームの偏光方向に関連付けられた、補正値を取得して、当該補正値を用いてLD391,392のビームの光量を補正する。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。