JP5151912B2 - 画像形成装置、画像形成方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真技術を用いてカラー映像を形成するデジタル複写機やレーザープリンタ、ファクシミリ、或いは、それらの複合機等、光ビームにより操作されて露光する複数の被露光体を備えた画像形成装置、画像形成方法、プログラム及び記録媒体に関するものである。
画像形成装置として、従来、例えば被露光体である複数の感光体ドラムを備えたカラー電子写真装置など、複数の感光体を使用して複数色の画像を紙等の記録媒体に転写してカラー画像を形成するタンデム方式の画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
図9は、このような従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図であり、その要部を模式的に示している。また、図10は、この従来の画像形成装置の要部の構成を模式的に示すブロック図である。
図9において、画像形成装置100は、循環駆動される中間転写ベルト2と、その上面の駆動方向に沿って順に配置され、それぞれ帯電部12K、12Y、12M、12C及び現像部13K、13Y、13M、13Cが併設された4つの感光体(ドラム)11K、11Y、11M、11Cと、それらに対し、光ビームBK、BY、BM、BCを偏向・照射して露光するためのポリゴンミラー101とを備えている。また、ポリゴンミラー101は、各々6つの反射面からなる上下2段の反射部101A、101Bから構成されており、その両側に、各反射部に対応する上下2段のレンズ102A、102Bから成るfθレンズ102が配置されている。
図10において、画像形成装置100は、ポリゴンミラー101を制御するポリゴンミラー制御部32と、レーザーダイオード30K、30Y、30M、30Cを制御するレーザーダイオード制御部31−1、31−2と、同期制御用センサ33−1、33−2の光ビームの検知結果に基づいて、上記した光ビームの同期制御を行う同期制御部34−1、34−2ならびに後端同期制御用センサ36の光ビームの検知結果に基づいて光ビームの後端に関する同期制御を行う後端同期制御部37と、を備えている。
また、画像形成装置100は、基準クロックを供給する基準クロック41と、そこからのクロック信号を受けて画素クロックの変更や調整を行う等、クロック周波数を変更制御するための分周器M42、分周器N43及びPLL(Phase Locked Loop)44と、各種のデータ処理や演算及び、装置全体の制御を行うCPU40と、を備えている。
画像形成装置100は、ポリゴンミラー101を回転させて、4つの光ビームBK、BY、BM、BCをそれぞれ偏向させ、それらにより各感光体11K、11Y、11M、11Cを走査して露光する。露光後、画像形成装置100は、各色の現像手段(各色トナー)により、各感光体11K、11Y、11M、11C上に、それぞれブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナー画像を形成する(現像)。そして、これら各色のトナー画像を順次、中間転写ベルト2上に一次転写して重ね合わせ、カラー画像を作像する。その後、中間転写ベルト2を駆動して記録紙Pを供給し、二次転写ローラ5によりカラー画像を記録紙Pに二次転写し、記録紙Pにカラー画像を形成する。
図9〜10に示すように、画像形成装置100では、4つのレーザーダイオード30K、30Y、30M、30Cが光ビームを発生させ、回転するポリゴンミラー101の両側から、各反射部101A、101Bに向かって光ビームを照射する。この各光ビームは、各反射部101A、101Bの各々6つの反射面により、反射ならびに偏向され、各感光体11K、11Y、11M、11Cをそれぞれラスタースキャンして露光する。すなわち、画像形成装置100では、光ビームのラスタースキャンにより感光体上の露光位置の主走査を行い、各感光体(ドラム)の回転により露光位置の副走査を行う。
ここで、光ビームのラスタースキャンによる主走査は、ポリゴンミラー101を軸線周りに等角速度回転させて行うため等角速度走査となる。従って、感光体上での光ビームの主走査速度は、主走査方向の位置によって異なる速度となる。その結果、各レーザーダイオード30K、30Y、30M、30Cの点灯制御を同一の点灯間隔で行うと、光ビームにより形成される画素の長さ等が主走査方向に沿って一定にならず、ドットムラが発生する。そこで、従来技術の画像形成装置100では、偏向された各光ビームをfθレンズ102に通してfθ補正し、等角速度走査を等速度走査に変換して、主走査を等速度で行って各画素の長さ等を一定にする。
このように従来は、1つの感光体に対して各々1つ又は複数のレーザーダイオードを使用し、そこからの光ビームをポリゴンミラー101の回転方向の全ての反射面で反射し、ラスタースキャンと、各感光体の回転とを順次繰り返して露光する方法が一般的であった。そのため、装置内の部品点数が増加し、また、光学系配置のためのスペースも大きくなる等して、コストが増加するとともに、装置全体が大型になる傾向があった。
また、ポリゴンミラー101において、複数の反射面の反射角度は、製造時の加工誤差により全て等しくはならないため、この反射面ごとの反射角度の補正、すなわち面倒れ補正を行う必要がある。この面倒れ補正についても通常fθレンズ102により対処されており、形成する画質という観点からも、fθレンズ102は極めて重要な部品である。しかしながら、一般的に使用されるfθレンズは高額であり、装置の製造コスト増加の要因にもなっている。これに対し、プラスチック製の低額なfθレンズもあるが、このような材質のfθレンズは温度特性や光学特性に問題があり、これらを使用した場合には画質が低下する恐れがある。
以上に加えて、図10に示すように、従来の画像形成装置100では、折り返しミラー33M−1、33M−2及び同期制御用(検知用)センサ33−1、33−2を設けて、偏向させた各光ビームの同期検知を行い、各光ビームによる主走査の書き出し位置を制御して同期させている。ところが、この同期制御を行う場合には、これら同期制御用センサ33−1、33−2等を画像書込領域以外の領域に配置し、偏向された光ビームの一部を検知する必要があるため、その分だけ1回のラスタースキャンに対する画像書込領域の割合が減少するという問題が生じる。この割合は、有効走査期間率と呼ばれており、画像書込み領域に応じた値を、それに対応するラスタースキャン領域に応じた値で除した次の式で表される。
有効走査期間率=(画像書込領域)/(ラスタースキャン領域)
また、この式から有効走査期間率は次の式でも表すことができる。
有効走査期間率=(書込みドット数/書込周波数)/(ポリゴンミラーが1回転するのに要する時間/ポリゴンミラーの回転方向の反射面数)
ここで、この式中の(ポリゴンミラーが1回転するのに要する時間/ポリゴンミラーの回転方向の反射面数)は、副走査の解像度と線速(主走査速度)で決まり、分子中の(書込ドット数)は、主走査書込幅と主走査解像度とで決まる値である。そのため、上記した同期検知に伴い有効走査期間率が減少するときには、これに対処すべく、分子中の(書込周波数)を上げる必要がある。ただし、このように書込周波数を上げると、装置の消費電力が増加することに加えて、不要な輻射が増加するという問題が発生し、ランニングコスト等のコスト増加につながることがある。
また、この画像形成装置100では、後端同期制御用(検知用)センサ36及び折り返しミラー36Mをラスタースキャン領域の後端側に配置している。画像形成装置100は、このセンサ36による光ビームの検知に基づき、光ビームの後端も同期制御して、主走査の全体倍率の補正や、温度上昇による副走査のレジスト補正を行い、光ビームによる走査精度を高めている。このように、従来は、同期制御センサ33−1、33−2とは別に、後端同期制御用センサ36を配置することも行われている。しかしながら、このようにすると、後端同期制御用センサ36等の配置に伴い、画像書込領域の割合が更に減少し、装置内の光学系が大きくなって装置全体が一層大型化する傾向があるという問題がある。
このような問題に対処すべく、ポリゴンミラーの複数の反射面を、交互に反射角度が異なるように2つの傾斜角度で形成し、各反射面で光源からの光ビームを反射及び偏向させて光路を切り替え、それぞれfθレンズを通して複数の感光体を各々走査等するようにした画像形成装置も知られている(特許文献2、3、4参照)。
これら従来の画像形成装置では、光源の数を少なくする等して部品点数を削減し、コストを低減しつつ装置を小型化させている。しかしながら、これら従来の画像形成装置では、高額なfθレンズを所定位置に1つ又は複数備えるとともに、上記した各センサ33−1、33−2、36の配置に伴う問題を解消できないため、部品点数を削減し、更なるコスト低減と小型化を図る必要がある。
特開2007−163789号公報 特開2003−266785号公報 特開2003−270581号公報 特開2005−292377号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、光ビームにより複数の被露光体を露光して画像を形成する画像形成装置の小型化を可能にし、かつ画質を向上させつつ、コストを低減させることである。
本発明にかかる画像形成装置は、画像データに応じて光ビームを出射する光源と、複数の被露光体と、前記光源から出射された光ビームを主走査方向に偏向する偏向部と、前記偏向部から前記被露光体までの距離に応じて前記光源を点灯制御することにより前記光ビームを出射させ、前記光ビームに対するfθ補正を行う点灯制御部と、前記光ビームの主走査方向の先端側で前記光ビームを検知する同期制御用センサと、前記光ビームの主走査方向の後端側で前記光ビームを検知する後端同期制御用センサと、前記同期制御用センサにより検知された前記光ビームに基づいて、前記光ビームを同期制御する同期制御部と、前記後端制御用センサにより検知された前記光ビームに基づいて前記光ビームの後端に関する同期制御を行う後端同期制御部と、を備え、前記偏向部は、回転可能であって、前記光源から出射された前記光ビームを、互いに異なる反射角度で反射して、回転により前記複数の被露光体をそれぞれ走査し、複数の被露光体用反射面と、前記光源からの光ビームを前記複数の被露光体用反射面の反射角度と異なる反射角度で反射して、前記同期制御用センサと前記後端同期制御用センサのそれぞれに入射させる2つのセンサ用反射面とを有するポリゴンミラーを備え、前記点灯制御部は、前記複数の被露光体用反射面から前記被露光体までの各距離に応じて前記光源を点灯制御することにより、偏向部で偏向される光ビームに対するfθ補正を行うこと、を特徴とする。
また、本発明にかかる画像形成方法は、画像形成装置で実行される画像形成方法であって、前記画像形成装置は、画像データに応じて光ビームを出射する光源と、複数の被露光体と、偏向部とを備え、偏向部が、前記光源から出射された光ビームを主走査方向に偏向する偏向工程と、前記偏向部から前記被露光体までの距離に応じて前記光源を点灯制御することにより前記光ビームを出射させ、前記光ビームに対するfθ補正を行う点灯制御工程と、同期制御用センサが、前記光ビームの主走査方向の先端側で前記光ビームを検知する同期制御用検知工程と、後端同期制御用センサが、前記光ビームの主走査方向の後端側で前記光ビームを検知する後端同期制御用検知工程と、前記同期制御用センサにより検知された前記光ビームに基づいて、前記光ビームを同期制御する同期制御工程と、前記後端同期制御用センサにより検知された前記光ビームに基づいて前記光ビームの後端に関する同期制御を行う後端同期制御工程と、を含み、前記偏向部は、回転可能であって、前記光源から出射された前記光ビームを、互いに異なる反射角度で反射して、回転により前記複数の被露光体をそれぞれ走査し、複数の被露光体用反射面と、前記光源からの光ビームを前記複数の被露光体用反射面の反射角度と異なる反射角度で反射して、前記同期制御用センサと前記後端同期制御用センサのそれぞれに入射させる2つのセンサ用反射面とを有するポリゴンミラーを備え、前記点灯制御工程は、前記複数の被露光体用反射面から前記被露光体までの各距離に応じて前記光源を点灯制御することにより、前記偏向工程で偏向された光ビームに対するfθ補正を行うこと、を特徴とする。
更に、本発明は、これら画像形成方法の各工程をコンピュータで実行させるためのプログラム及び、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、光ビームにより複数の被露光体を露光して画像を形成する画像形成装置の小型化が可能になり、かつ画質を向上させつつ、コストを低減させることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
本実施形態の画像形成装置は、例えばカラー画像を形成するデジタル複写機やレーザープリンタ等、光源からの光ビームを偏向部により偏向し、その光ビームにより複数の被露光体を露光して画像を形成する装置である。以下、複数の被露光体として4つの感光体(ここでは感光ドラム)を備え、4色のトナーによりカラー画像を記録紙上に形成するタンデム方式の画像形成装置を例に採り説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置を示す概略構成図であり、その要部を模式的に示している。画像形成装置1は、中間転写ベルト2と、その上面に沿って配置された4つの電子写真プロセス部10K、10Y、10M、10Cと、その上方に配置されたポリゴンミラー21(図示せず)等を内部に含む光走査部20と、を備えている。また、画像形成装置1は、複数枚の記録紙Pを収納可能な供給トレイ3と、その中の記録紙Pを上から順に送り出す給紙ローラ4と、記録紙Pの搬送経路に順に設けられた、中間転写ベルト2とそれに対向配置された二次転写ローラ5、及び定着部6と、を備えている。
中間転写ベルト2は、電子写真プロセス部10K、10Y、10M、10Cから転写されたトナー画像を記録紙Pに転写するための中間転写体であり、一対の回転可能なローラ2A、2B間に掛け渡されて、駆動部(図示せず)により所定速度で矢印Kの方向に循環駆動される。
電子写真プロセス部10K、10Y、10M、10Cは、カラー画像を構成する各色のトナーを収容し、各色の画像(トナー画像)を各々形成する画像形成部であり、中間転写ベルト2の駆動方向に沿って順に配置され、それぞれブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の画像を形成する。また、これら電子写真プロセス部10K、10Y、10M、10Cは、それぞれ感光体11K、11Y、11M、11Cと、その周囲に配置された帯電部12K、12Y、12M、12C及び現像部13K、13Y、13M、13Cを備える等、トナー色が異なるだけで各々同様に構成されている。以下、この各構成について、ブラックの画像を形成する電子写真プロセス部10Kを例に説明する。
感光体11Kは、その外周面に画像を担持するためのドラム(像担持体)であり、中間転写ベルト2の上面側に対向して配置され、モータ等からなる回転駆動部(図示せず)により、感光体軸線周り(副走査方向)に所定速度で回転駆動される。この感光体11Kは、画像生成時に、その外周面(被走査面および感光面)が暗中にて帯電部12Kにより一様に帯電された後、光走査部20からのブラック画像データに対応した光ビームBKにより主走査方向に走査され(主走査)、露光される。また、この主走査1回毎に、感光体11Kが、主走査方向と直交する副走査方向に、副走査の解像度に応じた所定角度だけ回転し、それにより感光体外周面に2次元像が走査露光され、静電潜像が形成される。
現像部13Kは、この感光体11Kの静電潜像に、現像剤であるブラックのトナーを供給して静電潜像を現像および可視化し、感光体11Kの外周面上にブラックのトナー画像を形成する。その後、この感光体11K上のトナー画像は、中間転写ベルト2を挟んで対向配置された一次転写ローラ(図示せず)により中間転写ベルト2に転写され、中間転写ベルト2上にブラックのトナーによる単色画像が形成される。
続いて、回転駆動された中間転写ベルト2上に、他の電子写真プロセス部10Y、10M、10Cで上記と同様に各感光体上に形成された各色の画像が、順次重ねて転写されカラー画像が形成される。このカラー画像は、中間転写ベルト2の回転により二次転写ローラ5の位置まで移動し、給紙トレイ3から給紙ローラ4により同期して送り出された記録紙Pに、二次転写ローラ5により転写される。
その後、記録紙P上の未定着トナー画像は、定着部6の一対の加圧・定着ローラ6A、6B間を通過(図の矢印V)して加熱及び加圧され、記録紙Pに定着する。
ここで、光走査部20は、画像データに応じて点灯して光ビームを発生する光源と、そこからの光ビームを回転するポリゴンミラー21により主走査方向に偏向する偏向部からなり、この偏向部で偏向された各光ビームBK、BY、BM、BCにより4つの感光体11K、11Y、11M、11Cをそれぞれ走査して露光する。その際、本実施の形態では、単一の光源が発生する光ビームを、1つのポリゴンミラー21により光路を切り替えて反射及び偏向し、これにより、全ての感光体11K、11Y、11M、11Cを走査して露光する。併せて、画像形成装置1は、これら各感光体11K、11Y、11M、11Cを走査する光ビームBK、BY、BM、BCを同期制御するために使用する同期制御用センサ33と、前記光ビームの後端を同期制御するために使用する後端同期制御用センサ36とを、ラスタースキャン領域の先端側と後端側にそれぞれ備えており、前記光ビームをポリゴンミラー21により反射及び偏向し、これら各センサ33、36にも光ビームBS1、BS2が入射されるようになっている。
図2は、このポリゴンミラー21を含む画像形成装置1の要部の構成を模式的に示すブロック図である。本実施形態では、光ビームの光源として1つのレーザーダイオード(LD)30を使用し、そこから1本の光ビーム(レーザービーム)を発生して、所定速度で回転するポリゴンミラー21の反射面21Hに向かって入射させる。従って、画像形成装置1は、ポリゴンミラー21を、その回転駆動部(図示せず)を制御して回転等させるポリゴンミラー制御部32と、レーザーダイオード30を制御するレーザーダイオード制御部31とを備えており、画像データに応じて、レーザーダイオード制御部31によりレーザーダイオード30の点灯を制御して光ビームを発生させる。
また、画像形成装置1は、以上に加えて、各種のデータ処理や演算及び、装置全体の制御を行うCPU40と、同期制御用センサ33の光ビームの検知結果に基づいて、上記した光ビームの同期制御を行う同期制御部34と、後端同期制御用センサ36の光ビームの検知結果に基づいて光ビームの後端に関する同期制御を行う後端同期制御部37とを備えている。更に、画像形成装置1は、CPU40のワークメモリであるRAMや、各種制御用に使用される所定のプログラムを格納したROM等のメモリ(図示せず)を備え、このプログラムや各センサからの信号等に基づいて、CPU40により制御されて、画像形成に関する所定の動作や処理を実行する。
加えて、この画像形成装置1は、基準クロックを供給する基準クロック41と、そこからのクロック信号を受けて画素クロックの変更や調整を行う等、クロック周波数を変更制御するための分周器M42、分周器N43及びPLL(Phase Locked Loop)44とを備えている。画像形成装置1は、PLL44の分周回路の設定の変更等により、レーザーダイオード制御部31に対し、レーザーダイオード30の点灯制御に使用するクロックを変化させて供給し、レーザーダイオード30の点灯の変更や調整を行う。レーザーダイオード制御部31は、この供給されるクロックや画像データ、又は、所定のプログラムや設定条件等に基づき、レーザーダイオード30の点灯時間や間隔、又は点灯及び消灯のタイミングを変更等して、画像データやポリゴンミラー21の回転角度等に応じた光ビームを発生させる。
図2に示すように、画像形成装置1では、ポリゴンミラー21は平面視略六角形状に形成されており、その回転方向に沿って6つの反射面(偏向面)21Hが設けられている。
図3は、このポリゴンミラー21の各反射面21Hの垂直断面図であり、各反射面21Hの中央部をポリゴンミラー21の軸線を含む面で切断した図である。ポリゴンミラー21は、第1〜6反射面21Ha〜21Hfを有しており、各反射面においては、第1反射面21Haの略直角の反射角度aから、最も鋭角の反射角fを有する第6反射面21Hfまで、順に鋭角となるよう反射角度a〜fが形成されている。従って、レーザーダイオード30から入射される光ビームは、ポリゴンミラー21の回転に伴い、反射面21H毎に異なる反射角度で反射・偏向される。
図2に示すように、このようにして偏向された光ビームにより、ポリゴンミラー21の一方側に配置された4つの感光体11K、11Y、11M、11Cの主走査及び露光と、2つのセンサ33、36への入射が、順次行われる。つまり、ポリゴンミラー21が1回転する間に、4つの感光体11K、11Y、11M、11Cが1回ずつ主走査され、かつ2つのセンサ33、36に1回ずつ光ビームが入射する。
即ち、ポリゴンミラー21は、複数(ここでは4つ)の感光体用(被露光体用)反射面21Hを有し、これにより、単一光源からの光ビームを互いに異なる反射角度で反射して光路を切り替える。
そして、図1に示すように、画像形成装置1は、折り返しミラー14K、14Y、14M、14C等を介して、これら各光ビームBK、BY、BM、BCを各感光体へ導光し、各感光面を主走査し露光する。
同時に、ポリゴンミラー21は、互いに反射角度が異なる2つのセンサ用反射面21Hを有し、これにより光源からの光ビームを、4つの感光体用反射面21Hと異なる反射角度で反射させて、各光ビームBS1、BS2を各センサ33、36へ入射させる。
画像形成装置1は、同期制御センサ33による光ビームの検知に基づき、各感光体11K、11Y、11M、11Cを走査する光ビームの書込タイミングを調整して主走査の書き出し位置を制御する等、光ビームの同期制御を行う。また、画像形成装置1は、後端同期制御用センサ36による光ビームの検知に基づき、光ビームの後端側を同期制御し、主走査の全体倍率の補正や、副走査のレジスト補正を行う。
また、本実施形態の画像形成装置1は、これらポリゴンミラー21により偏向される各光ビームを、fθレンズを使用せずに、レーザーダイオード30の点灯を制御してfθ補正し、感光体11K、11Y、11M、11Cを主走査して露光する。以下このfθ補正について説明する。
図4は、回転するポリゴンミラー21の反射面21Hにより、レーザーダイオード30から入射される光ビームが偏向され、感光体11を主走査する際の、光ビームBの光路変化を示す概略図である。レーザーダイオード30から、図の矢印方向Rに等角速度で回転するポリゴンミラー21の所定位置に向かって光ビームを入射すると、光ビームは反射面21Hにより連続的に反射角度が変化して偏向され、感光体11上における露光位置は主走査端部D〜E間を主走査中心線Fを通過しながら移動する。このようにして、感光体11の像面(感光体)は、所定方向(図中矢印Sで示す上から下へ向かう方向)にラスタースキャンされ、主走査される。
その際、感光体11像面の法線と光ビームBの成す角度をθ、θ=0となる主走査中心線Fからの光ビームBの像高(感光体11像面上における、主走査中心線Fから露光位置までの距離)をH、反射面21Hにおける入射位置から感光体11像面の主走査中心線(法線の足)までの距離をLとすると、以下の関係式が成立する。
H=L×tanθ
この場合、ポリゴンミラー21の等角速度回転によりθが連続的に変化すると、感光体11像面における光ビームBの単位時間あたりの主走査速度、すなわちHの変化量が、主走査方向の位置によって変化する。
図5は、角度θに対する光ビームBの主走査速度の変化(fθ特性)の例を示す模式図であり、横軸には角度θを、縦軸には各θに対する光ビームBの主走査速度を示している。また、図では、L=1として、角度θを−π/4からπ/4まで変化させたときのπ/200回転あたりの光ビームBの主走査速度の相対的変化を示している。
図示のように、光ビームBの主走査速度は、θ=0となる位置で最小となり、θの絶対値が増加するにつれ、θ=0を挟んで略対称に増加する。例えばここでは、θ=−π/4、π/4のときの主走査速度がθ=0での主走査速度の略2倍程度となる。このように、光ビームBによる主走査速度がθに対して変化するため、光ビームBにより感光体11に形成される画素の長さや間隔も主走査方向に沿って変化する。従って、感光体11上の画素密度が、θ=0で最も密に、かつθの絶対値増加に従って次第に粗になり、主走査方向にドットムラが発生する。
そこで、この画像形成装置1では、レーザーダイオード30の点灯制御部であるレーザーダイオード制御部31により、レーザーダイオード30を点灯制御し、角度θに対する光ビームBの主走査速度に応じた補正を行う。
即ち、ここでは、レーザーダイオード制御部31により、レーザーダイオード30の点灯の時間や間隔、点灯および消灯のタイミング等、その点灯を、各感光体11K、11Y、11M、11C毎の露光条件等に応じて予め設定された条件に基づいて制御して変更する。その際、例えば、レーザーダイオード30の点灯の時間や間隔を、θの絶対値が0から大きくなるに従って次第に短くする等、上記した光ビームBの主走査速度の変化を相殺するように、角度θ等に応じてレーザーダイオード30の点灯を制御して変化させる。
このようにして、画像形成装置1は、ポリゴンミラー21の各反射面21Hで反射・偏向される光ビームをfθ補正し、各光ビームの等角速度走査が、各感光体11の像面上を等速度走査するように補正して、感光体11を主走査及び露光し、画素のムラ等を改善する。
次に、以上説明した画像形成装置1による画像の形成手順や動作等、本実施形態の画像形成方法について説明する。
図6は、この画像形成装置1による画像形成手順の流れの一例を示すフローチャートである。画像形成時には、まず、図示のように、各感光体11K、11Y、11M、11C(図1参照)の外周面を帯電部12K、12Y、12M、12Cにより一様に帯電(ステップS101)する。次に、レーザーダイオード制御部31により、画像データに応じてレーザーダイオード(LD)30を点灯制御することにより、光ビームをfθ補正する(ステップS102)。更に、この光ビームをポリゴンミラー21の複数の反射面21Hで互いに異なる反射角度で反射させて、光ビームBK、BY、BM、BC、BS1、BS2の光路を各々切り替える(ステップS103)。
このようにして、光ビームをポリゴンミラー21の複数(ここでは4つ)の感光体用(被露光体用)反射面21Hで互いに異なる反射角度で反射させるとともに、光ビームをポリゴンミラー21の2つのセンサ用反射面21Hで互いに、かつ複数の感光体用反射面21Hの反射角度と異なる反射角度で反射させる。これにより、光ビームの光路を切り替えて、4つのfθ補正された各光ビームBK、BY、BM、BCを、複数の感光体11K、11Y、11M、11Cへそれぞれ導いて、それぞれ主走査方向に走査して露光させる(ステップS104)。
一方、各センサ用反射面21Hで反射させた光ビームBS1、BS2は、同期制御用センサ33及び、後端同期制御用センサ36へそれぞれ入射される。この各センサ33、36による光ビームBS1、BS2の検知に基づき、各光ビームBK、BY、BM、BCの主走査の書き出し位置や後端等を調整して同期させる(ステップS105)。
続いて、各感光体11K、11Y、11M、11Cを副走査方向に回転させ(ステップS106)、静電潜像の形成が完了したか否かを判定して(ステップS107)、完了していないときには(ステップS107、No)、ステップS102に戻って上記手順を繰り返す。このようにして、画像データに応じて単一の光源を点灯して発生させた光ビームを、回転する1つのポリゴンミラー21により主走査方向に偏向させ、この光ビームで複数の感光体11K、11Y、11M、11Cを順次走査して露光させる。
その後、静電潜像の形成が完了した後に(ステップS107、Yes)、現像部13K、13Y、13M、13Cにより、各感光体11K、11Y、11M、11Cの静電潜像を現像して可視化し(ステップS108)、それぞれ各色の画像を形成する。次に、全ての画像を中間転写ベルト2上に重ねて転写してカラー画像を形成し、これを記録紙Pに転写した後に(ステップS109)、定着部6により画像を記録紙Pに定着(ステップS110)させて画像形成を完了する。
なお、本実施の形態は、この画像形成装置1を例に説明した画像形成方法の各手順(工程)を、コンピュータで実行させるためのプログラムとして、汎用のプログラム言語により記述することでも実現することができる。併せて、このプログラムをフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、又はMO等、任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、これをコンピュータで読み取らせることで容易に実施することができる。
以上説明した本実施形態の画像形成装置1では、光源に1つのレーザーダイオード30を使用して、1つのポリゴンミラー21により複数の感光体11K、11Y、11M、11Cを走査して露光できるため、装置内の部品点数を削減することができる。また、ポリゴンミラー21の1つの反射面21Hにより、それぞれ1つの感光体11K、11Y、11M、11Cを露光するため、製造のバラツキ等に起因する反射面21H毎の反射角度の差に対応して、上記した面倒れ補正を行う必要も無い。併せて、光ビームのfθ補正を、レーザーダイオード30の点灯制御により行うため、比較的高額なfθレンズを揃える必要も無く、部品点数も一層削減することができる。その結果、形成する画像の品質を維持しながら、装置のコスト低減と小型化を図ることができる。
また、この画像形成装置1では、ポリゴンミラー21に、感光体用反射面21Hとは別に、各センサ33、36のみに各々光ビームBS1、BS2を入射させる専用のセンサ用反射面21Hを設けて光路を別にしたため、各光ビームのラスタースキャン領域をより広くとることができる。これに伴い、偏向させた光ビームの有効走査期間率を大きくして、1回のラスタースキャンに対する画像書込領域の割合を高めることができ、画像書込に必要なポリゴンミラーを小型化することができる。同時に、光学系レイアウトの点からも有利になり、装置内の光学系も小さくできるため、装置の小型化とコスト低減とをより効果的に達成することができる。加えて、これらセンサ33、36を使用した同期制御により、光ビームによる走査精度を高めることができ、かつ上記した光ビームの書込周波数を上げることに伴う、装置の消費電力や不要な輻射の増加を防止でき、ランニングコストを低減することもできる。
従って、本実施形態によれば、画像形成装置1の小型化が可能になり、かつ画質を向上させつつコストを低減することができる。
ここで、この画像形成装置1で各感光体11K、11Y、11M、11Cに各々1回のラスタースキャンを行うためには、ポリゴンミラー21を1回転させる必要がある。これに対し、本実施形態では上記したように、ポリゴンミラー21を小型化して軽量化が図れるため、その回転速度をより速くでき、これにより主走査速度を速くして、画像形成の高速化に対応することができる。
ただし、この高速化に対しては、光源として、複数の光ビームを同時に発生可能なマルチビームレーザーダイオードを使用し、ポリゴンミラー21に同時に複数の光ビームを照射して偏向させ、感光体11K、11Y、11M、11Cを複数同時に主走査させることでも対応することができる。従って、光ビームの光源には、このような画像データに応じて独立に点灯して光ビームを発生する複数の発光部を有する光源を使用してもよく、これにより、ポリゴンミラー21の回転数を上げることなく、比較的容易に画像形成の高速化を達成できる。この場合には、光源の複数の発光部を画像データに応じて独立に点灯制御し、ポリゴンミラー21に向かって複数の光ビームを同時に発生して照射し、これらを同一の反射面21Hで反射させて偏向して、それぞれ感光体11K、11Y、11M、11Cを走査させる。
また、本実施形態では、ポリゴンミラー21に6つの反射面21Hを形成したが、2つのセンサ用反射面21H以外の反射面21Hは、感光体11K、11Y、11M、11Cの数の整数倍の数だけ形成してもよい。更に、このポリゴンミラー21の反射面21Hは、回転方向の長さを全て同じ長さに形成してもよく、用途に応じて異なる長さに形成してもよい。その際、各センサ33、36に対する光ビーム走査長は、画像書込の光ビーム走査長よりも短くてよいため、それらに光ビームBS1、BS2を入射させるための両センサ用反射面21Hは、他の反射面21Hより短く形成しても十分にその機能を果たすことができ、この場合、ポリゴンミラー21の更なる小型化を図ることもできる。従って、ポリゴンミラー21は、2つのセンサ用反射面21Hが他の反射面21H(ここでは複数の感光体用反射面)よりも光ビームの走査方向に沿う長さが短くなるように形成し、このセンサ用反射面21Hで光ビームを反射して、光ビームの光路をセンサ33、36に向かって切り替えるようにしてもよい。
なお、ポリゴンミラー21の複数の感光体用反射面21Hから感光体11K、11Y、11M、11C像面までの距離が異なるときには、上記した角度θに対する光ビームの主走査速度の変化(fθ特性)(図5参照)が、各々異なるものとなる。即ち、同じ角度θであっても、前記距離が長くなるほど光ビームの主走査速度が大きくなり、fθ特性も変化する。そのため、このような場合には、レーザーダイオード30の点灯制御を感光体用反射面から各々の感光体像面までの距離に応じて行うのがより望ましい。
図7は、このように点灯制御する実施形態の画像形成装置1Mの要部の構成を模式的に示すブロック図である。この画像形成装置1Mは、図示のように、上記した画像形成装置1(図2参照)の構成に加えて、パラメータ記憶部45を備え、そこに、前記各距離に応じたパラメータを格納している。このパラメータは、前記各距離の違いにより変化する光ビームのfθ特性に関するパラメータであり、各条件に応じてそれぞれ算出等されて予め設定される。
例えば、感光体用反射面から感光体像面までの距離がL1、L2の場合、それぞれの像高は、次式の通りとなる。
H1=L1×tanθ、H2=L2×tanθ
H1に対してH2をレーザーダイオード30の点灯制御や間隔等の変化で補正を行う場合、L1/L2をパラメータとして格納する。
画像形成時には、画像形成装置1Mは、パラメータ記憶部45から読み出したパラメータに基づき、レーザーダイオード制御部31により、これら感光体用反射面から感光体像面までの距離(ここではL1、L2)に応じたレーザーダイオード30の点灯制御を行う。
例えば、L1:L2が1:2の場合、L1/L2は1/2となり、レーザーダイオード30の点灯時間や間隔等を1/2とすることで各感光体用反射面から各感光体像面までの距離が異なった場合でも補正することができる。
このように、各感光体用反射面から各感光体像面までの距離に応じてレーザーダイオード30の点灯時間や間隔等を変化させ、ポリゴンミラー21の各感光体用反射面21Hで反射して偏向される光ビームをそれぞれfθ補正する。このようにすることで、各光ビームのfθ補正をより適切に行うことができ、光ビームによる走査精度を高めて、画質を一層向上させることができる。
これに対し、各光ビームの光路中に、各感光体用反射面から各感光体像面までの距離を互いに等しい長さにする導光部を設け、前記各距離に応じたパラメータを一定にして、同じ条件でレーザーダイオード30の点灯制御を行うようにしてもよい。
図8は、このように導光部を設けた実施形態の画像形成装置1Nを示す概略構成図である、その要部を模式的に示している。この画像形成装置1Nは、図示のように、上記した画像形成装置1(図1参照)に加えて、各光ビームBK、BY、BM、BCの光路中に1又は複数の折り返しミラー51K、51Y、51M、51Cを配置して導光部50を構成している。ここでは、1つの光ビームBKは1つの折り返しミラー51Kにより、他の光ビームBY、BM、BCは各々3つの折り返しミラー51Kにより、それぞれ反射させて折り返すようになっている。
画像形成装置1Nは、このように、光ビームBK、BY、BM、BCを一回又は複数回反射させ、各感光体用反射面から各感光体像面までの距離が互いに等しい長さになるように調整して、光走査部20から出射された各光ビームを導光する。これにより、前述した画像形成装置1Mと同様に、光ビームによる走査精度を高めて、画質を一層向上できるとともに、光ビームの点灯制御を共通化して、その制御を簡略にすることもできる。
なお、以上の各実施の形態では、単一のレーザーダイオード30を用い、ポリゴンミラー21の各感光体か反射面から各感光体像面までの距離に応じてレーザーダイオード30の点灯時間や間隔等を変化させる点灯制御を行う構成を例にあげて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、複数のレーザダイオードを設け、それぞれのレーザダイオードから各感光体像面までの距離に応じて各レーザーダイオードの点灯時間や間隔等を変化させる点灯制御を行って、光ビームのfθ補正を行うように構成してもよい。
なお、以上の各実施形態では、タンデム方式の画像形成装置を例に挙げ説明したが、本発明は、画像データに応じて光源を点灯して発生させた光ビームを回転するポリゴンミラーにより主走査方向に偏向させ、この光ビームで複数の被露光体を走査して露光させる他の画像形成装置(画像形成方法)に適用することもできる。
本実施形態の画像形成装置を示す概略構成図である。 本実施形態の画像形成装置の要部の構成を模式的に示すブロック図である。 本実施形態のポリゴンミラーの6つの反射面側の各断面を示す部分断面図である。 本実施形態の回転するポリゴンビラーにより光ビームを偏光して感光体を主走査する状態を示す模式図である。 角度θに対する光ビームの主走査速度の例を示す模式図である。 本実施形態の画像形成装置による画像形成手順の一例を示すフローチャートである。 他の実施形態の画像形成装置の要部の構成を模式的に示すブロック図である。 他の実施形態の画像形成装置を示す概略構成図である。 従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 図9に示す従来の画像形成装置の要部の構成を模式的に示すブロック図である。
符号の説明
1、1M、1N、100 画像形成装置
2 中間転写ベルト
2A、2B ローラ
K ベルト駆動循環方向
3 給紙トレイ
4 給紙ローラ
5 二次転写ローラ
6 定着部
6A、6B 加圧・定着ローラ
V 紙通過方向
10K、10Y、10M、10C 電子写真プロセス部
11K、11Y、11M、11C、11 感光体
12K、12Y、12M、12C 帯電部
13K、13Y、13M、13C 現像部
14K、14Y、14M、14C、33M−1、33M−2、51K、51Y、51M、51C 折り返しミラー
20 光走査部
21、101 ポリゴンミラー
21H、21Ha、21Hb、21Hc、21Hd、21He、21Hf ポリゴンミラー反射面
101A、101B ポリゴンミラー反射部(上下)
102、102A、102B fθレンズ
30 レーザーダイオード
31、31−1、31−2 レーザーダイオード制御部
32 ポリゴンミラー制御部
33、33−1、33−2 同期制御用センサ
34、34−1、34−2 同期制御部
36 後端同期制御部用センサ
37 後端同期制御部
40 CPU
41 基準クロック
42 分周器M
43 分周器N
44 PLL
45 パラメータ記憶部
50 導光部
BK、BY、BM、BC、BS1、BS2、B 光ビーム
P 記録紙
H 感光体像面上での光ビームBの像高
R ポリゴンミラー回転方向
θ 角度
L 感光体用反射面と感光体像面間の距離
S 感光体上の主走査方向
F 感光体上の主走査中心線
D、E 感光体上の主走査端部

Claims (9)

  1. 画像データに応じて光ビームを出射する光源と、
    複数の被露光体と、
    前記光源から出射された光ビームを主走査方向に偏向する偏向部と、
    前記偏向部から前記被露光体までの距離に応じて前記光源を点灯制御することにより前記光ビームを出射させ、前記光ビームに対するfθ補正を行う点灯制御部と、
    前記光ビームの主走査方向の先端側で前記光ビームを検知する同期制御用センサと、
    前記光ビームの主走査方向の後端側で前記光ビームを検知する後端同期制御用センサと、
    前記同期制御用センサにより検知された前記光ビームに基づいて、前記光ビームを同期制御する同期制御部と、
    前記後端制御用センサにより検知された前記光ビームに基づいて前記光ビームの後端に関する同期制御を行う後端同期制御部と、を備え、
    前記偏向部は、回転可能であって、前記光源から出射された前記光ビームを、互いに異なる反射角度で反射して、回転により前記複数の被露光体をそれぞれ走査し、複数の被露光体用反射面と、前記光源からの光ビームを前記複数の被露光体用反射面の反射角度と異なる反射角度で反射して、前記同期制御用センサと前記後端同期制御用センサのそれぞれに入射させる2つのセンサ用反射面とを有するポリゴンミラーを備え、
    前記点灯制御部は、前記複数の被露光体用反射面から前記被露光体までの各距離に応じて前記光源を点灯制御することにより、偏向部で偏向される光ビームに対するfθ補正を行うこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 前記2つのセンサ用反射面のそれぞれは、前記複数の被露光体用反射面よりも前記光ビームの走査方向に沿う長さが短いことを特徴とする、
    請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の被露光体用反射面から前記複数の被露光体までの各距離が互いに等しい長さで形成された導光部を更に備えたことを特徴とする、
    請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記光源は、前記光ビームを出射する複数の発光部を有し、
    前記点灯制御部は、前記複数の発光部を点灯制御することを特徴とする、
    請求項に記載の画像形成装置。
  5. 画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
    前記画像形成装置は、画像データに応じて光ビームを出射する光源と、複数の被露光体と、偏向部とを備え、
    偏向部が、前記光源から出射された光ビームを主走査方向に偏向する偏向工程と、
    前記偏向部から前記被露光体までの距離に応じて前記光源を点灯制御することにより前記光ビームを出射させ、前記光ビームに対するfθ補正を行う点灯制御工程と、
    同期制御用センサが、前記光ビームの主走査方向の先端側で前記光ビームを検知する同期制御用検知工程と、
    後端同期制御用センサが、前記光ビームの主走査方向の後端側で前記光ビームを検知する後端同期制御用検知工程と、
    前記同期制御用センサにより検知された前記光ビームに基づいて、前記光ビームを同期制御する同期制御工程と、
    前記後端同期制御用センサにより検知された前記光ビームに基づいて前記光ビームの後端に関する同期制御を行う後端同期制御工程と、を含み、
    前記偏向部は、回転可能であって、前記光源から出射された前記光ビームを、互いに異なる反射角度で反射して、回転により前記複数の被露光体をそれぞれ走査し、複数の被露光体用反射面と、前記光源からの光ビームを前記複数の被露光体用反射面の反射角度と異なる反射角度で反射して、前記同期制御用センサと前記後端同期制御用センサのそれぞれに入射させる2つのセンサ用反射面とを有するポリゴンミラーを備え、
    前記点灯制御工程は、前記複数の被露光体用反射面から前記被露光体までの各距離に応じて前記光源を点灯制御することにより、前記偏向工程で偏向された光ビームに対するfθ補正を行うこと、
    を特徴とする画像形成方法。
  6. 前記2つのセンサ用反射面のそれぞれは、前記複数の被露光体用反射面よりも前記光ビームの走査方向に沿う長さが短いことを特徴とする請求項に記載の画像形成方法。
  7. 前記光源は、前記光ビームを出射する複数の発光部を有し、
    前記点灯制御工程は、前記複数の発光部を点灯制御することを特徴とする、
    請求項に記載の画像形成方法。
  8. 請求項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  9. 請求項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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