JP4525034B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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本発明は,複数の光ビームにて画像を形成する,いわゆるマルチビームタイプの画像形成装置および画像形成方法に関する。さらに詳細には,光ビームを発光する際に生じる放射電磁界の低減を図った画像形成装置および画像形成方法に関するものである。
従来から,マルチビームタイプの画像形成装置には,光学系を異にする複数のレーザビームを射出することができるレーザ装置が備えられている。例えば,タンデム方式の画像形成装置では,シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(Bk)の各色に対応する感光体ユニットが備えられている。さらに,各色に対応する少なくとも4台のレーザ装置が備えられている。
このようなマルチビームタイプの画像形成装置では,複数のレーザビームが同時に点灯すると,単一のレーザビームを点灯したときと比較して放射電磁界が強いという問題が生じる。この問題に着目した技術としては,例えば特許文献1にレーザビームの発光タイミングの差をクロック周期の整数倍にしないように各レーザビームの発光タイミングを制御することで放射電磁界の低減を図ることができるとする画像形成装置が開示されている。
特開2002−172816号公報
しかしながら,前記した従来の画像形成装置には次のような問題があった。特許文献1の画像形成装置では,レーザビームの発光タイミングを遅延させること,すなわち走査開始位置をずらすことで複数のレーザビームの同時発光を回避している。そのため,クロックの周波数を変化させることなく,位相の調整にて放射電磁界の低減が図られている。しかし,この画像形成装置では,放射電磁界の低減は図られるが,遅延させた分の画像がそのまま主走査方向にずれてしまう。従って,画質への影響が避けられない。
本発明は,前記した従来の画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,複数の光ビームにて画像を形成するものであって,放射電磁界の低減が図られた画像形成装置および画像形成方法を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,光学系を異にする複数の光ビームにて画像を形成する画像形成装置であって,画像領域の走査幅に応じて光ビームごとに画像形成用クロックの周波数を設定する周波数設定手段と,周波数設定手段にて周波数が設定された光ビームのうち,特定の光ビームの周波数に対し他の光ビームの周波数が同一か否かを判断する判断手段と,判断手段にて同一と判断された場合に,特定の光ビームの走査幅を,画質への影響が許容される変更範囲としてあらかじめ規定されたドット数以内で変更し,変更された走査幅を,少なくとも走査幅をパラメータとして光ビームの周波数を求める演算式に代入して特定の光ビームの周波数を算出し,演算結果を特定の光ビームの周波数として再設定する周波数調整手段と,周波数設定手段あるいは周波数調整手段にて光ビームごとに設定された周波数に応じてそれぞれの光ビームを発光する光ビーム発光手段とを有するものである。
本発明の画像形成装置では,周波数設定手段にて光ビームごとに画像形成用クロックの周波数を設定している。そして,周波数調整手段にてある光ビームの周波数と他の光ビームの周波数との差が所定値以下であった場合には,その光ビームの周波数を画質に影響が及ばない程度に積極的に変更している。これにより,光ビームの同時発光を抑制している。よって,放射電磁界の低減が図られている。なお,「光学系を異にする」とは,光ビームごとにその経路が異なることを意味する。
また,本発明の画像形成装置の周波数設定手段は,画像形成用基準クロックの基準周波数と画像領域の基準走査幅とを設定する基準情報設定手段と,光ビームごとに基準情報設定手段の基準周波数でのレジストパターンを作成し走査幅を求め,求められた走査幅と基準情報設定手段の基準走査幅とを対比し,求められた走査幅と基準走査幅とのずれをなくすように各光ビームの周波数を補正する周波数算出手段とを有することとするとよりよい。
すなわち周波数設定手段にて,画像形成用基準クロックの基準周波数と画像領域の基準走査幅とを設定している。例えば,基準とする光ビームを決め,その光ビームの周波数および走査幅を基準周波数および基準走査幅とするとよい。また,あらかじめ理想の周波数および走査幅を求め,それらを基準周波数および基準走査幅としてもよい。そして,基準となる光ビーム以外の光ビームについて,基準周波数による走査幅を求める。ここで,色ごとに光学系が異なることから,同一の周波数であっても走査幅に微妙な違いが生じることがある。そこで,求められた走査幅と基準走査幅とを対比し,その光ビームの走査幅が基準走査幅と同一になるように周波数を設定する。これにより,光ビーム間の位置ずれが補正される。さらには光ビームごとに異なった周波数が設定される。よって,位置ずれを補正するとともに光ビームの同時発光が抑制される。
また,本発明の画像形成装置の周波数設定手段は,光ビームの周波数を変更する場合に,その光ビームの走査幅を所定のドット数以内で変更し,変更された走査幅を基にその光ビームの周波数を設定することとするとよりよい。すなわち,画像上,目視で確認できないほどのドット数(例えば,1ドット)の変更であれば,画質への影響は殆どない。これにより,光ビームの周波数を簡易に変更することができる。
また,本発明の画像形成方法は,光学系を異にする複数の光ビームにて画像を形成する画像形成方法であって,画像領域の走査幅に応じて光ビームごとに画像形成用基準クロックの周波数を設定し,周波数が設定された光ビームのうち,特定の光ビームの周波数に対し他の光ビームの周波数が同一であるか否かを判断し,同一と判断された場合には,前記特定の光ビームの走査幅を,画質への影響が許容される変更範囲としてあらかじめ規定されたドット数以内で変更し,変更された走査幅を,少なくとも走査幅をパラメータとして光ビームの周波数を求める演算式に代入して特定の光ビームの周波数を算出し,演算結果を特定の光ビームの周波数として再設定し,光ビームごとに設定された周波数に応じてそれぞれ光ビームを発光することで画像を形成している。
本発明によれば,画像形成用基準クロックの周波数を光ビームごとに異なった値を設定することで,光ビームの同時発光を抑制している。さらに,その光ビームの周波数が他の光ビームの周波数と近似していれば,積極的にその光ビームの周波数を変更している。これにより,より光ビームの同時発光を抑制している。よって,複数の光ビームにて画像を形成するものであって,放射電磁界の低減が図られた画像形成装置および画像形成方法が提供されている。
以下,本発明に係る画像形成装置を具体化した実施の形態について図面に基づいて説明する。本形態は,タンデム型のカラープリンタに本発明を適用したものである。
本形態のカラープリンタは,タンデム方式のフルカラー複写機であり,図1に示すように並列に配置された4つの作像ユニットを有するものである。詳細には,本形態のカラープリンタ100は,画像形成ユニット101Bk,101C,101M,101Yと,転写ベルト112と,制御基板130とを有している。画像形成部101Bk,101C,101M,101Yは,転写ベルト112上に画像(レジストパターンも含む)を形成するものである。画像形成部101Bk,101C,101M,101Yは,それぞれ感光体ドラム102Bk,102C,102M,102Y,光走査ユニット103Bk,103C,103M,103Y,およびその周辺機器(帯電チャージャ,現像ユニット,転写チャージャ,クリーナー等)を有している。そして,画像形成ユニット101Bk,101C,101M,101Yでは,それぞれ光走査ユニット103Bk,103C,103M,103Yによって各感光体ドラム102Bk,102C,102M,102Yの感光層に書き込まれた潜像がトナー像として顕像化される。そして,そのトナー像が転写ベルト112上に転写される。すなわち,各画像形成ユニット101Bk,101C,101M,101Yによって,順次異なる色のトナー像が転写ベルト112上に重ねて転写される。そして,重ねられたトナー像が転写用紙Sに転写されることで,カラー画像が出力される。
また,転写ベルト20の走行経路上にはレジスト検出センサ105R,105Lが設けられている。レジスト検出センサ105R,105Lは,非画像形成時に画像形成部101Bk,101C,101M,101Yにて形成される補正用の画像(以下,この画像を「レジストパターン」とする)を検出するものである。レジスト検出センサ105R,105Lは,主走査方向(転写ベルトの進行方向(副走査方向)と直交する方向)に並列に配置されている。これらのレジスト検出センサ105R,105Lによって,レジストパターンが繰り返しサンプリングされる。この各色のレジストパターンの検出タイミングにて,主走査方向/副走査方向の位置ずれを検知することができる。
次に,光走査ユニットについて,光走査ユニット103Cを例に説明する。なお,他色の光走査ユニットについても同様である。光走査ユニット103Cは,図2に示すようにレーザ装置1Cと,コリメータレンズ2Cと,ポリゴンミラー3Cと,fθレンズ4Cとを備えている。なお,図2には光走査ユニット103Cとあわせて,レーザビームが照射される感光体102Cと,感光体102Cの走査領域の先端付近に設けられた反射ミラー7Cおよび走査開始タイミング検出センサ(以下,「SOSセンサ」とする)6Cを記載している。
レーザ装置1Cから射出されたレーザビームは,コリメータレンズ2Cを介してポリゴンミラー3Cに照射される。そして,ポリゴンミラー3Cにより偏向されたレーザビームは,fθレンズ4Cを介して感光体ドラム102C上に照射される。感光体ドラム102Cは,レーザビームの走査に同期して回転駆動される。これにより,感光体ドラム102C上に静電潜像が形成される。
また,ポリゴンミラー3Cにより偏向されたレーザビームは,感光体102C上に照射される前に,反射ミラー7C上に照射される。そして,そのレーザビームはSOSセンサ6Cに導かれる。そして,SOSセンサ6Cにてそのレーザビームの受光タイミングが検出され,そのタイミングを基に走査開始信号(以下,「SOS信号」とする)(SOS_C)が作成される。
次に,制御基板130およびその制御について説明する。制御基板130は,図3に示すようにマイクロコンピュータ30と,マイクロコンピュータ30を駆動する発振器31と,ドットクロック信号(DCLK_C/M/Y/Bk)を発生させるドットクロック発生回路32C,32M,32Y,32Bkとを有している。このドットクロックは,画像形成時に描画の基準となるクロック信号である。すなわち,各レーザ装置の点滅タイミングの基準となるクロック信号である。マイクロコンピュータ30は,LDドライバ33C,33M,33Y,33Bkやポリゴンミラー6C,6M,6Y,6Bkの駆動モータ等の制御を行うものである。また,各色のSOS信号を得るためにLDの強制発光指示を行うものである。さらに,レジストセンサ105L,105Rのレジストパターンの検出タイミングを基に,主走査方向および副走査方向の位置ずれ量を算出するものである。そして,SOS信号や主走査方向および副走査方向の位置ずれ量を基に,色ごとの主走査同期信号(HSYNC_C/M/Y/Bk)および副走査同期信号(VSYNC_C/M/Y/Bk)を作成するものである。また,色ごとにドットクロックの周波数を調整するために必要な変調周波数データを設定するものである。
ドットクロック発生回路32C,32M,32Y,32Bkは,変調周波数データ(Nr,Npx,Nf)および主走査同期信号(HSYNC_C/M/Y/Bk)を基に所望のドットクロック信号(DCLK_C/M/Y/Bk)を出力するものである。例えば,ドットクロック発生回路32Cは,図4のブロック構成図に示すような構成を有している。変調周波数データ(Nr,Npx,Nf)は,図4中のそれぞれリファレンスディバイダ(Nr),フィードバックディバイダ(Nf),ポストディバイダ(Npx)の設定値である。ドットクロック(DCLK_C)と各設定値との関係は,次の式(1)に表される。
DCLK_C=OSC×(Nf/Nr)×(1/Npx) (1)
式(1)中の「OSC」は発振器31からのクロック信号のことである。また,主走査同期信号(HSYNC_C)を基にその信号に同期したドットクロック(DCLK_C)が出力される。
図3中のコントローラ34は,色ごとの副走査同期信号(VSYNC_C/M/Y/Bk)およびドットクロック(DCLK_C/M/Y/Bk)を基に,画像データ信号(画像データ_C/M/Y/Bk)を出力するものである。詳細には,光走査ユニット103Bk,103C,103M,103Yに,それぞれの色に対応した画像データ信号を出力するものである。これらの画像データ信号を基に各光走査ユニットのレーザが点滅することで各感光体ドラム上に静電潜像が形成されるのである。
次に,光走査ユニット103Cにおける主走査方向の1ライン分の動作を図5に示すタイミングチャートを基に説明する。まず,サンプル&ホールド要求信号(S/H_C)を‘L’とすることで,レーザ装置1Cが強制発光する。そして,その強制発光によるレーザビームがSOSセンサ6Cに入射することでSOS信号(SOS_C)が出力される。そして,SOS信号が出力されると,主走査方向の位置ずれ量を基に算出された調整値に従って,SOS信号から遅延した主走査同期信号(HSYNC_C)が出力される。そして,主走査同期信号が出力されると,その主走査同期信号を基準に所定のドットクロック(DCLK_C)をカウントした後,画像領域であるSOIからEOIまでの間に画像データ信号(画像データ_C)が出力される。
次に,本形態のカラープリンタ100の画像形成処理について,図6に示すフローチャートを基に説明する。まず,画像形成装置内のRAMやタイマ等を初期化する(S1)。次に,1回の画像形成ルーチンの長さを規定する内部タイマをセットする(S2)。次に,レジストパターンの検出結果により主走査方向および副走査方向の色合わせ補正処理を行う(S3)。これにより,ドットクロックの周波数が設定される。この色合わせ補正処理の詳細については後述する。次に,各レーザ装置の周波数が重畳しないように変調周波数補正処理を行う(S4)。この変調周波数処理の詳細についても後述する。次に,設定された周波数にて,画像データに従って各色のレーザビームを点滅する(S5)。そして,露光,現像,転写等のプリント処理を行う(S6)。これにより,画像が形成される。そして,内部タイマが終了しているか否かを判断する(S7)。内部タイマが終了していない場合(S7:NO)には,内部タイマの終了まで待機する。一方,内部タイマが終了している場合(S7:YES)には,画像形成処理を終了する。
次に,色合わせ補正処理(S3)について,図7に示すフローチャートを基に説明する。まず,色合わせ補正を行うタイミングであるか否かを判断する(S31)。具体的には,前回の補正から所定の時間が経過しているか否かを判断する。この他,所定の枚数の画像形成後であるか否かによって判断してもよい。色合わせ補正を行うタイミングでない場合(S31:NO)には,S32からS34までの処理をバイパスして色合わせ補正処理を終了する。一方,色合わせ補正を行うタイミングの場合(S31:YES)には,色ごとにレジストパターンを作成する(S32)。そして,レジストセンサ105L,105Rにてそのレジストパターンが繰り返しサンプリングされる(S33)。そして,レジストパターンの検出タイミングにて,主走査方向/副走査方向の位置ずれ量が算出される。そして,その位置ずれ量に従って色ごとにドットクロックの周波数が設定される(S34)。S34の処理後,色合わせ補正処理(S3)を終了する。
なお,ドットクロックの周波数fは,通常,次の式(2)によって求められる。
f=(W×D)/(25.4×T) (2)
式(2)中の「W」は,レジストセンサ105Lにて検出されるレジストパターンと,レジストパターン105Rにて検出されるレジストパターンとの,主走査方向の走査幅を示す値である。「D」は,印字密度を示す値である。「T」は,画像領域であるSOIからEOIまでの走査時間を示す値である。
また,S34の処理において,色ごとのドットクロックの周波数は次の手順で求められる。まず,C色のレジストパターンが作成される。そして,レジストセンサ105L,105Rの検出タイミングを基にC色の走査幅(W_C)が算出される。次に,C色のドットクロックの周波数でその他の色のレジストパターンが作成される。そして,各色の走査幅(W_M/W_Y/W_Bk)が算出される。ここで,各色ともに同じ周波数で作成されたレジストパターンであっても,色ごとに光学系が異なることから,例えば図8に示すように走査幅W_Cと走査幅W_Mとで+x%のずれが生じることがある。そのため,M色の周波数をC色の周波数よりも−x%とするように補正する。これにより,両色の走査幅がほぼ同一となり,色ずれが補正される。このように,色合わせ補正を行うことで,基準となるC色と異なった周波数が設定される。よって,色ずれが補正されるとともに,複数の光走査ユニットの同時点滅が抑制される。
なお,この色合わせ補正処理は,いずれの色を基準色としてもよい。また,あらかじめ理想とする基準周波数および基準走査幅を設定しておき,各色の走査幅をその基準走査幅に合わせるように周波数を補正してもよい。
次に,変調周波数補正処理(S4)について,図9に示すフローチャートを基に説明する。前記した色合わせ補正処理では,走査幅W_Cを基に各色のドットクロックの周波数を設定している。ところが,各色の走査幅に誤差がなく,各色の周波数が殆ど同一となった場合には,レーザ装置の同時点滅が頻出してしまう。また,各色の周波数が異なっていたとしても,その周波数が近似していれば同時点滅の場合とほぼ同様の障害が発生しうる。そのため,変調周波数補正処理として,各色のドットクロックの周波数を適宜変更して放射電磁界を低減する必要がある。まず,設定した周波数が他色の周波数と同一であるか否かを判断する(S41)。具体的には,設定した周波数と他色の周波数との差が少なくとも所定値以上であるか否かを判断する。そして,所定値以上でないときには,周波数が同一であると判断する。周波数が同一となった場合(S41:YES)には,nドット数以内で一方の色の走査幅を変更してその色の周波数を再設定する(S42)。すなわち,出力画像の画質を多少犠牲にしてでも放射電磁界の低減を図るのである。変更後のドットクロックの周波数は,例えば次の式(3)で求められる。
f=((W±(n/2)×(25.4/D))×D)/(25.4×T)(3)
これにより,各色のドットクロックの周波数が同一とならないため,レーザ装置の同時点滅が抑制される。なお,走査幅を多少(数ドット分)変更したとしても,画像上,目視で確認できるほどのものではない。そのため,画質への影響は殆どない。
次に,S42の処理後あるいは周波数が同一でない場合(S41:NO)には,設定されている周波数fの逓倍周波数が30MHz〜1GHzの範囲で,互いに5kHz以上離れているか否かを判断する(S43)。離れていない場合(S43:NO)には,前記した式(3)と同様に,ドットクロックの周波数fの再設定を行う(S44)。これにより,互いの周波数を所定値以上離すことができる。なお,離れているか否かの判定値は,5kHzに限るものではなく,ノイズセンサの分解能等によって決定する数値である。S44の処理後あるいは周波数が離れている場合(S43:YES)には,変調周波数補正処理(S4)を終了する。
以上詳細に説明したように本形態のカラープリンタ100では,マイクロコンピュータ30にて主走査方向および副走査方向の色合わせ(S3)を行うこととしている。この色合わせ補正処理では,画像形成時にレーザ装置の点滅の基準となるドットクロックの周波数を設定している。詳細には,C色の周波数(基準周波数)と走査幅(基準走査幅)とを基に,その他の色(M/Y/Bk)の周波数を設定している。これにより,色ごとに異なる周波数が設定されている。さらに,主走査方向の色ずれを補正することができている。
また,設定した周波数の調整(S4)を行うこととしている。この周波数の調整では,ある色の周波数とその他の色の周波数との差が所定値以上でない場合に,ある色の走査幅をnドット数以内で変更して再度周波数を設定することとしている。すなわち,ドットクロックの周波数が近似している場合には,いずれか一方の周波数を積極的に変更することとしている。これにより,レーザビームの同時発光を抑制している。よって,これにより,光学系を異にする複数の光ビームにて画像を形成するものであって,放射電磁界の低減が図られた画像形成装置および画像形成方法が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,実施の形態ではカラープリンタに本発明を適用しているがこれに限るものではない。すなわち,複写機,スキャナ,FAXあるいはワードプロセッサ等であっても電子写真方式の画像形成装置であれば適用可能である。また,光学系を異にする複数の光ビームにより画像を形成する画像形成装置であれば本発明を適用することができる。従って,カラーに限らず,モノクロ画像専用のものであってもよい。また,タンデム方式に限らず,例えば4サイクル方式であってもよい。
また,本形態のカラープリンタでは,色(レーザビーム)ごとに光走査ユニットを設けているが,これに限るものではない。すなわち,レーザビームの経路が異なっていればよい。例えば,1つのポリゴンミラーに対して各レーザビームを斜入射させるタイプのものであってもよい。
実施の形態に係るカラープリンタの機器構成を示す図である。 実施の形態に係る光走査ユニットに関する機器構成を示す図である。 実施の形態に係る制御基板に関するブロック構成図である。 実施の形態に係るドットクロック発生回路に関するブロック構成図である。 主走査方向の1ライン分の動作を示すタイミングチャートである。 カラープリンタの画像形成処理を示すフローチャートである。 カラープリンタの色合わせ処理を示すフローチャートである。 レジストパターンの一例を示す図である。 カラープリンタの変調周波数処理を示すフローチャートである。
符号の説明
100 カラープリンタ(画像形成装置)
103C 光走査ユニット(光ビーム発光手段)
30 マイクロコンピュータ(基準情報設定手段)
32C ドットクロック発生回路(周波数設定手段)
34 コントローラ
130 制御基板

Claims (4)

  1. 光学系を異にする複数の光ビームにて画像を形成する画像形成装置において,
    画像領域の走査幅に応じて光ビームごとに画像形成用クロックの周波数を設定する周波数設定手段と,
    前記周波数設定手段にて周波数が設定された光ビームのうち,特定の光ビームの周波数に対し他の光ビームの周波数が同一か否かを判断する判断手段と,
    前記判断手段にて同一と判断された場合に,前記特定の光ビームの走査幅を,画質への影響が許容される変更範囲としてあらかじめ規定されたドット数以内で変更し,変更された走査幅を,少なくとも走査幅をパラメータとして光ビームの周波数を求める演算式に代入して前記特定の光ビームの周波数を算出し,演算結果を前記特定の光ビームの周波数として再設定する周波数調整手段と,
    前記周波数設定手段あるいは前記周波数調整手段にて光ビームごとに設定された周波数に応じてそれぞれの光ビームを発光する光ビーム発光手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載した画像形成装置において,
    前記周波数設定手段は,
    画像形成用基準クロックの基準周波数と画像領域の基準走査幅とを設定する基準情報設定手段と,
    光ビームごとに前記基準情報設定手段の基準周波数でのレジストパターンを作成し走査幅を求め,求められた走査幅と前記基準情報設定手段の基準走査幅とを対比し,求められた走査幅と前記基準走査幅とのずれをなくすように各光ビームの周波数を補正する周波数算出手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載した画像形成装置において,
    前記画像形成装置はカラー画像形成装置であり,色ごとに異なる前記光ビームで画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  4. 光学系を異にする複数の光ビームにて画像を形成する画像形成方法であって,
    画像領域の走査幅に応じて光ビームごとに画像形成用基準クロックの周波数を設定し,
    周波数が設定された光ビームのうち,特定の光ビームの周波数に対し他の光ビームの周波数が同一であるか否かを判断し,
    同一と判断された場合には,前記特定の光ビームの走査幅を,画質への影響が許容される変更範囲としてあらかじめ規定されたドット数以内で変更し,変更された走査幅を,少なくとも走査幅をパラメータとして光ビームの周波数を求める演算式に代入して前記特定の光ビームの周波数を算出し,演算結果を前記特定の光ビームの周波数として再設定し,
    光ビームごとに設定された周波数に応じてそれぞれ光ビームを発光することで画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
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