JP2016004116A - レーザ光間の位置ずれを補正する画像形成装置 - Google Patents

レーザ光間の位置ずれを補正する画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ビーム間の位置ずれを適切に補正して、モアレ等の画像弊害の発生を抑制する。
【解決手段】画像形成装置100はマルチビーム方式を採用する。CPU501は、読み出した補正データであるドット位置情報D2に基づいて書き出し調整値(挿抜数b1j)、部分倍率調整値(挿抜数bij)を算出し、これらをドット位置調整部510の書き出し調整部503、部分倍率調整部504に設定する。画像形成においては、CPU501は、入力画像データに基づいて半導体レーザ401の各発光素子用の駆動データを生成する。さらに、基準のビーム2を出射する発光素子については、駆動データに基づき対応する駆動信号を生成する。基準以外のビーム1、3、4を出射する発光素子については、駆動データと上記の各調整値とに基づき対応する駆動信号を生成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数のレーザ光で感光体を露光する電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来、レーザプリンタや複写機等の電子写真方式の画像形成装置では、レーザ光を出射する光走査装置を用いて、感光ドラム(感光体)上に潜像形成を行う方式が一般に知られている。
電子写真方式の画像形成装置には、光走査装置が用いられている。光走査装置は、コリメータレンズを用いて平行光にされたレーザ光をポリゴンミラーによって偏向し、偏向されたレーザ光を長尺のfθレンズを用いて感光ドラム上に結像させる。このような光走査装置では、印字速度の高速化や高解像度化に対応するため、複数のレーザ光を同時に走査する方式が用いられている。複数のレーザ光を用いて感光ドラム上に静電潜像を形成する装置では、感光ドラムの回転方向(副走査方向)における複数のレーザ光の相対的な結像位置を調整するため、装置組立時にレーザ素子を回転調整する。レーザ素子を回転調整することによって、静電潜像を現像することによって得られる副走査方向の画素間隔を解像度に対応させることができる。
近年の画像形成装置は高解像度の画像を出力することが求められている。このニーズに対応するために、感光ドラムの回転方向における複数のレーザ光の結像位置の間隔が解像度に対応する間隔になるようにレーザ素子を回転調整する。複数のレーザ光が、感光ドラムを走査する方向(主走査方向)においてずれた感光ドラム上の位置を露光すると、複数のレーザ光によって形成される画素間の主走査方向のずれが生じる。そのため、このような主走査方向における複数のレーザ光の露光位置のずれによって複数のレーザ光によって形成される画素間の主走査方向のずれが生じないように、レーザ素子からの複数のレーザ光の出射タイミングが制御されている。
一方、複数のレーザ光を用いて感光ドラム上に静電潜像を形成する画像形成装置においては、各レーザ光が形成するドット(画素)の相対位置関係が所望の位置関係からずれることによって周期的な画像ずれが発生する。すると、モアレ(干渉縞)等の画像弊害を引き起こすという問題がある。そのため装置組立の際のレーザ素子の調整を高精度に行う必要がある。特許文献1では、複数のレーザ光の走査長の違いをレーザ光毎に調整し、かつ、複数のレーザ光の書き出し開始位置をレーザ光毎に調整することが記載されている。
特開平09−11538号公報
しかしながら、主走査方向における複数のレーザ光間の露光位置ずれのずれが主走査方向の各位置によって異なる場合がある。そのような場合は、特許文献1に示されるような走査長全長の調整や書き出し位置の調整だけでは調整しきれないという問題がある。以下に、走査する位置毎にレーザレーザ光間の露光位置ずれ量が変動する例について説明する。
レーザ光を、レンズを介して感光ドラム上に集光する光走査装置では、レンズ成形状態により、走査面の位置毎にピント位置がずれる像面湾曲が発生し、像面湾曲によっても露光位置ずれが発生する。
図9(a)〜(c)に、ピント位置のずれと複数のレーザ光によって形成された静電潜像を現像した1画素の主走査方向における位置ずれとの関係を示す。この例では説明を簡略化するため、4つのレーザ光1、2、3、4で感光ドラムを露光する画像形成装置について述べる。図9の(a)〜(c)は、上側から順に感光ドラム上にレーザ光1、2、3、4によって露光されることによって感光ドラム上に形成された静電潜像を現像して得られた4つの画素を示している。図9の(d)は、主走査方向におけるレーザ光のピント位置と感光ドラム面の位置との関係を示している。
図9(d)に示すように、主走査方向における感光ドラム面の位置に対してレーザ光のピント位置は変動する。感光ドラム上に結像する各レーザ光によって露光されることによって感光ドラム上に静電潜像が形成される。感光ドラム面に対してレーザ光のピント位置が合っている場合、図9(a)に示すように、静電潜像を現像して得られた4つの画素は主走査方向(図9(a)の左右方向)において同一の位置に形成される。図9(a)に示す状態が、各レーザ光によって形成される画素が主走査方向にずれていない理想的な状態である。しかし感光ドラム面に対してレーザ光のピント位置が手前の場合は、複数のレーザ光の光路長が変わるため、複数のレーザ光の露光位置の相対位置関係がずれる。この場合、各レーザ光によって露光されることによって感光ドラム上に形成された静電潜像を現像して得られた4つの画素は図9(b)に示すように主走査方向にずれてしまう。同様に、感光ドラム面に対してレーザ光ピント位置が後ろの場合も、複数のレーザ光の光路長が変わるため、複数のレーザ光の露光位置の相対位置関係がずれる。そのため、各レーザ光によって露光されることによって感光ドラム上に形成された静電潜像を現像して得られた4つの画素は図9(c)に示すように主走査方向にずれてしまう。
ポリゴンミラーを用いた走査光学系では、fθレンズ等で走査面でのピント位置を略一定にしているが、fθレンズによるピント位置の調整には限界があり、像面湾曲と言われる走査位置毎のピント位置ずれが発生する。前述したように、複数のレーザ光を用いて画像を形成する画像形成装置では感光ドラムの露光面の位置に対してレーザ光のピント位置がずれると画素位置がずれてしまう。
本発明の目的は、感光体上を走査するレーザ光の走査方向において、複数のレーザ光間の露光位置ずれを補正することができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、回転可能な感光体と、記録媒体に形成する画像に対応する静電潜像を前記感光体に形成するために前記感光体を露光する、第1のレーザ光を出射する第1の発光素子と第2のレーザ光を出射する第2の発光素子とを備え、前記第1のレーザ光と第2のレーザ光とが前記感光体の回転方向においてそれぞれ異なる位置を露光するように前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子が配列された光源と、前記光源から出射された複数のレーザ光が前記感光体を走査するように偏向する偏向手段と、前記偏向手段によって偏向された前記複数のレーザ光を前記感光体に導くレンズと、傾きデータを記憶すると共に、前記レンズを通過した前記第1のレーザ光によって露光されることで前記感光体に形成される第1の画像と、前記レンズを通過した前記第2のレーザ光によって露光されることで前記感光体に形成される第2の画像との間の、前記複数のレーザ光が走査される方向である走査方向における相対位置を補正するための補正データを、前記傾きデータに基づいて算出し、該算出した補正データを出力する出力手段と、前記第1の画像及び前記第2の画像の各々に含まれる画素を形成するために、入力画像データに基づいて前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子のそれぞれを駆動するための駆動データを発光素子毎に生成し、前記第1の発光素子を駆動するための駆動データに基づいて前記第1の発光素子に対応する駆動信号を生成すると共に、前記第2の発光素子を駆動するための前記駆動データと前記出力手段から出力された前記補正データとに基づいて前記第2の発光素子に対応する駆動信号を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された、前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子のそれぞれに対応する駆動信号に基づいて、前記光源から前記第1のレーザ光及び前記第2のレーザ光を出射させる駆動手段と、を有し、前記補正データは、前記画素または前記画素を複数に分割した整数の補助画素を前記第2の画像に挿入または前記第2の画像から除去するためのデータであり、前記傾きデータは、前記第1の画像と前記第2の画像との前記走査方向におけるずれ量を、小数第2位の精度で表現できるデータであることを特徴とする。
本発明によれば、レーザ光によって形成される画像の複数のレーザ光の走査方向の露光位置ずれを適切に補正することができる。
第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略断面図である。 1つの光走査装置の斜視図である。 画像形成装置におけるドット位置調整を行う制御ブロックを示す図である。 図4(a)は、各ビームの画像から補助画素を挿抜したときのタイムチャートを示す図、図4(b)は、補助画素の挿抜による調整前と調整後とのドットの位置関係を示す図である。 図5(a)は、各主走査位置における相対的なドット位置情報を示す表であり、図5(b)は、主走査位置毎且つレーザ光毎のドット位置情報を示す表であり、図5(c)は、各主走査位置におけるドット位置情報としてのドット位置の傾き情報を示す表であり、図5(d)は、温度とドット位置変動量との関係を示す図である。 プリントジョブ実行処理のフローチャートである。 第2の実施の形態における画像形成装置においてドット位置調整を行う制御ブロックを示す図である。 図8(a)は、第2の実施の形態におけるプリントジョブ実行処理のフローチャートであり、図8(b)は、図8(a)のステップで実行される画像形成処理のフローチャートである。 図9(a)〜(c)は、ピント位置ずれと露光位置ずれとの関係を示す図であり、図9(d)は、光走査装置のレーザ光のピント位置とドラム面との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
図1は、第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略断面図である。
まず、この画像形成装置100による制御を概説する。画像形成装置100は、レーザ光(光ビーム)が走査される方向である主走査方向の走査位置に応じて、ビーム間の主走査方向におけるドット位置を調整する。ドット位置の調整方法としては、ビーム毎に書き出し位置を調整し、且つ、主走査方向に複数に分割した領域毎の倍率調整(以降、部分倍率調整と呼ぶ)を行う。以降、制御内容を詳細に説明する。
画像形成装置100は、複数色のトナーを用いて画像形成するデジタルフルカラープリンター(カラー画像形成装置)として構成される。本実施の形態では、カラー画像形成装置及びそれに備えられる光走査装置を例にとって説明する。しかし、実施の形態はこれらに限られるものではなく、単色のトナー(例えばブラック)のみで画像形成する画像形成装置及びそれに備えられる光走査装置にも適用可能である。
画像形成装置100には色別に画像を形成する4つの画像形成部101Y、101M、101C、101Bkが備えられている。ここで、色を示す添え字として付記されるY、M、C、Bkは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを表している。画像形成部101Y、101M、101C、101Bkはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを用いて画像形成を行う。
画像形成部101Y、101M、101C、101Bkには、回転可能な感光体としての感光ドラム102Y、102M、102C、102Bkが備えられている。感光ドラム102Y、102M、102C、102Bkの周りには、帯電装置103Y、103M、103C、103Bk、光走査装置104Y、104M、104C、104Bk、現像装置105Y、105M、105C、105Bkがそれぞれ設けられる。また、感光ドラム102Y、102M、102C、102Bkの周りには、ドラムクリーニング装置106Y、106M、106C、106Bkが配置されている。
感光ドラム102Y、102M、102C、102Bkの下方には無端ベルト状の中間転写ベルト107が配置されている。中間転写ベルト107は、駆動ローラ108と従動ローラ109及び110とに張架され、画像形成中には図中の矢印B方向に回転する。また、中間転写ベルト107を介して、感光ドラム102Y、102M、102C、102Bkに対向する位置には一次転写装置111Y、111M、111C、111Bkが設けられている。
また、本実施の形態の画像形成装置100は、中間転写ベルト107上のトナー像を記録媒体Sに転写するための2次転写装置112、記録媒体S上のトナー像を定着するための定着装置113を備える。
ここで、かかる構成を有する画像形成装置100の帯電工程から現像工程までの画像形成プロセスを説明する。各画像形成部101における画像形成プロセスは同一であるため、画像形成プロセスを、画像形成部101Yを例にして説明し、画像形成部101M、101C、101Bkにおける画像形成プロセスについては説明を省略する。
まず画像形成部101Yの帯電装置103Yにより、回転駆動される感光ドラム102Yを帯電する。帯電された感光ドラム102Yは、光走査装置104Yから出射されるレーザ光によって露光される。これによって、回転する感光ドラム102Y上に静電潜像が形成される。その後、該静電潜像は現像装置105Yによってイエローのトナー像として現像される。
以下、転写工程以降の画像形成プロセスについて説明する。一次転写装置111Y、111M、111C、111Bkが中間転写ベルト107に転写バイアス電圧を印加する。これによって、各画像形成部の感光ドラム102Y、102M、102C、102Bk上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像はそれぞれ中間転写ベルト107に転写される。これにより、中間転写ベルト107上で各色のトナー像が重ね合わされる。
中間転写ベルト107に4色のトナー像が転写されると、中間転写ベルト107上に転写された4色トナー像は、2次転写装置112にて再び転写される。すなわち、手差し給紙カセット114または給紙カセット115から2次転写装置112に搬送されてきた記録媒体S上に4色トナー像が2次転写される。そして、記録媒体S上のトナー像は定着装置113で加熱定着され、排紙部116に排紙され、記録媒体S上にフルカラー画像が得られる。
なお、転写が終了したそれぞれの感光ドラム102Y、102M、102C、102Bkは、ドラムクリーニング装置106Y、106M、106C、106Bkによって残留トナーを除去され、その後、上記の画像形成プロセスが引き続き行われる。
図2は、1つの光走査装置の構成を示す斜視図である。
図2を用いて、光走査装置104Y、104M、104C、104Bkの構成を説明する。各光走査装置104の構成は同一であるので、特に区別する必要がない場合、以下の説明ではY、M、C、Bkの付記を省略する。
光走査装置104は、光源としての半導体レーザ401、コリメータレンズ402、絞り403、シリンドリカルレンズ404、回転多面鏡であるポリゴンミラー405(偏向手段)を備える。さらに、f−θレンズ406(406−a、406−b)、光学センサとしてのBDセンサ410を備える。半導体レーザ401は、不図示のシーケンスコントローラからの制御信号に基づいて所望の光量で発光し、コリメータレンズ402、絞り403、及びシリンドリカルレンズ404を通過することで、光束全体が光軸中心に対してほぼ平行光となる。そして、所定のビーム径でポリゴンミラー405に入射される。
ポリゴンミラー405は、不図示のポリゴンモータによって駆動されて矢印の方向に等角速度の回転を行っており、この回転に伴って、入射したレーザ光が偏向され、偏向されたレーザ光の光路が入射したレーザ光の光路に対して連続的に角度が変わる。偏向されたレーザ光はf−θレンズ406を通過することによって、感光ドラム102の表面上を等速に走査する。
ここで、本実施の形態の画像形成装置100は、マルチビーム方式を採用している。すなわち、半導体レーザ401には、レーザダイオード等でなる4つの発光素子が、副走査方向に(感光ドラム102の回転方向において異なる位置を露光するように)配列され、これらの発光素子は各々一斉にレーザビームを出射する。なお、本実施の形態では、半導体レーザ401が備える発光素子の数を4つとするが、複数であれば数は問わない。
以降、半導体レーザ401の4つの発光素子が出射するレーザ光を、発光素子の配列順にそれぞれレーザ光1、2、3、4、あるいはビーム1、2、3、4と略記する。ここで、ビーム2が、本発明における第1のレーザ光に該当し、ビーム1、3、4が、本発明における第2のレーザ光に該当する。ビーム2を出射する発光素子、レーザ光1、3、4を出射する発光素子が、それぞれ本発明における第1の発光素子、第2の発光素子に該当する。また、レーザ光2によって形成される画像、レーザ光1、3、4によって形成される画像が、それぞれ本発明における第1の画像、第2の画像に該当する。
BDセンサ410は、ポリゴンミラーによって偏向され、f−θレンズ406を通過したレーザ光が反射ミラー409で反射して入射する位置に配置されている。BDセンサ410は、レーザ光が入射したことに応じて同期信号を生成し、後述するCPUが同期信号を基準にレーザ光の出射タイミングを制御する。具体的には、BDセンサ410は、4つのビーム1〜4のうち少なくとも1つ(例えば、ビーム1とする)を受光したことに応じて同期信号を出力する。
図3は、画像形成装置100におけるドット位置調整を行う制御ブロックを示す図である。
制御ブロックは、CPU501、画像データ生成部502、ドット位置調整部510、及び光走査装置104で構成される。光走査装置104内には、メモリ509、BDセンサ410、サーミスタ507(検出手段)、ポリゴンモータ駆動回路506、半導体レーザ駆動回路505(駆動手段)が実装されている。
CPU501、メモリ509はそれぞれ、本発明における制御手段、記憶手段を構成し、これらが協働して出力手段を構成する。また、画像データ生成部502及びドット位置調整部510が生成手段を構成する。
画像データ生成部502では、CPU501からの指示に応じて画像形成前に画像データを生成し、走査ライン毎に画像データの送信を行う。ここで生成される画像データは、入力画像データに基づいて各発光素子のそれぞれを駆動するための駆動データである。CPU501からの画像データの送信指示は、BDセンサ410からCPU501に送信されるBD(beam detection)信号(同期信号)から一定時間後になされる。
さらにCPU501からは、スクリーン画像を生成する際には、スクリーン角度、線数が指示される。画像データ生成部502は、各ビームに対応した駆動データとしての画像データをドット位置調整部510に対して送信する。
ドット位置調整部510は、書き出し調整部503と部分倍率調整部504で構成され、受信した画像データに対してビーム毎に時間調整を行う。本実施の形態においては、1画素より細かい単位で画素毎の時間幅を制御することで主走査方向にドット位置をシフトし、ドット位置調整(ドット間の相対位置の補正)を行っている。例えば、1画素を20に分割して制御する場合、任意の1画素に対応する画像データに対して20分の1画素の単位のデータ(以降、「補助画素」と称する)を挿抜することで、各画素の点灯時間幅を調整するものとする。補助画素の挿抜とは、補助画素を画像に挿入(追加する)または画像から除去する(抜き取る)ことである。
書き出し調整部503は、CPU501によって指示されたビーム毎の書き出しタイミングに応じて補助画素を挿抜する。部分倍率調整部504は、CPU501によって指示されたビーム毎、且つ分割した感光体上の走査領域毎に、補助画素を挿抜する。ドット位置調整部510は、補助画素の挿抜後の画像データを駆動信号として生成し、当該駆動信号としての画像データを半導体レーザ駆動回路505に対して送信する。半導体レーザ駆動回路505は、送信された駆動信号としての画像データに基づいて、半導体レーザ401の各発光素子からレーザ光を出射させる。
ポリゴンモータ駆動回路506は、CPU501からの指示に基づいてポリゴンモータ(不図示)の回転速度が一定速度になるようにポリゴンモータを制御する。サーミスタ507は、光走査装置104の内部に配置され、内部の雰囲気温度を検出し、その検出値は不図示のADコンバータを介してCPU501に読み出される。メモリ509には、ビーム毎、主走査の位置毎のドット位置情報D2(図5(b)で後述)が記憶されており、これはCPU501によって読み出される。このドット位置情報D2は、ビーム毎且つ主走査位置毎の位置ずれ量(画像間のずれ量)を示す情報であり、予め工場で測定した位置ずれ量の値に基づくものである。このビーム毎、主走査の位置毎のドット位置情報D2は、各ビームの主走査方向における位置ずれを補正するための補正データである。
次に、ビーム毎の書き出し位置調整と、分割した主走査領域毎の部分倍率調整とによる、主走査方向のドット位置調整の具体例を図4(a)、(b)で説明する。
図4(a)は、主走査領域A1、A2、A3、A4、A5の領域それぞれにおける画素の位置を調整することを示すタイムチャートである。図4(a)では、各レーザ光によって形成される画像の画像データに対して補助画素に相当する画像データを挿入あるいは画像データ補助画素に相当する画像データを削除することによって画素の位置を調整することを示す。図4(b)は、補助画素の挿抜による調整前と調整後とのドットの位置関係を示す図である。図4(a)、(b)において、左方が、主走査方向における上流側である。
まず、図4(a)に示すように、レーザ光1、2、3、4に対応して、画像領域においてそれぞれの画像が形成される。図4(b)に示すように、制御の概念上、感光ドラム102上をビームが走査する主走査方向の画像領域を複数の領域に分割する。この例では、主走査領域A1、A2、A3、A4、A5の5つの領域に分割している。
図4(b)に示すように、主走査方向における位置を主走査位置h(h1〜h6)で表す。本実施の形態では、主走査位置h1からh6へ向かってレーザ光が感光ドラム上を走査するので、図4(a)、(b)の右方が下流側となる。主走査位置hは、分割された各主走査領域Aにおける主走査方向上流側の端部に相当する。すなわち、主走査領域A1〜A5は、それぞれ、主走査位置h1〜h5を先頭位置(上流側の端位置)とする分割領域であり、例えば、主走査位置h1から主走査位置h2までの領域が主走査領域A1である。
また、書き出し位置は、感光ドラム102をレーザ光によって走査することで感光ドラム102上に静電潜像を形成する際の、主走査方向における画像書き始めの位置である。従って、各主走査領域A1〜A5の書き出し位置をそれぞれ主走査位置h1〜h5と定義し、画像全体の書き出し位置を主走査位置h1と定義する。
ドット位置調整においては、4つのレーザ光のうち1つを基準のレーザ光と定める。4つのレーザ光のうちどれを基準としてもよいが、本実施の形態ではレーザ光2を基準レーザ光とする。
本実施の形態では、補助画素の挿抜によって、レーザ光1、3、4の各主走査領域A1〜A5における先頭位置を基準のレーザ光2に合わせる。即ち、レーザ光1、3、4の書き出し位置をレーザ光2に一致させる。これは、主走査領域A1〜A5、または主走査領域A1の上流側に隣接する領域において補助画素を挿抜することによって行う。この例ではレーザ光2のドット位置を基準位置としているため、レーザ光2に対応する画像に対しては補助画素の挿抜を行わない。
補助画素には、白データまたは黒データが該当する。白データはレーザ消灯状態に対応し、黒データはレーザ点灯状態に対応する。挿入する補助画素は、上流側に隣接する画素を複写し、隣接する画素が黒データなら黒データ、白データなら白データとなるように、挿入される補助画素が決定される。
まず、レーザ光毎の書き出し位置調整で、各レーザ光において、レーザ光2と比較して書き出し開始タイミング(主走査位置h1におけるドット位置)が早い方向(図4(a)、(b)の左方)にずれているとする。この場合は、主走査領域A1の上流側に隣接する領域に白データの補助画素を挿入する。具体的には、主走査領域A1の上流側に隣接する領域に白データの補助画素を挿入することで、書き出し開始タイミングを遅くする。これにより、そのレーザ光に対応する画像の全体が、書き終わり側(下流側)にシフトする。
一方、レーザ光2と比較して書き出し開始タイミングが遅い方向(図4(a)、(b)の右方)にずれている場合は、主走査領域A1の上流側に隣接する領域から補助画素を除去する。具体的には、主走査領域A1の上流側に隣接する領域から補助画素を抜き取ることで、書き出し開始タイミングを早める。これにより、そのレーザ光に対応する画像が、書き出し側(上流側)にシフトする。
例えば、図4(b)に示す例においては、レーザ光3、4は、レーザ光2よりも書き出し開始タイミングが早いので、主走査領域A1の上流側に隣接する領域に白データの補助画素が挿入される。しかし、レーザ光1は書き出し開始タイミングが遅いので、主走査領域A1の上流側に隣接する領域から補助画素が除去されることで書き出し側に画像がシフトされる。このように書き出し位置調整を行うことで、各レーザ光1、3、4の画像領域の書き出し側の端のドット位置が調整され、書き出し位置がレーザ光2に揃う。
次に、分割した主走査領域毎の部分倍率調整では、各レーザ光の主走査領域A1〜A5において、補助画素が挿抜されることで倍率調整がなされる。すなわち、各レーザ光において、レーザ光2と比較して領域幅が狭い場合は補助画素を挿入することで領域幅を広げる。一方、レーザ光2と比較して領域幅が広い場合は補助画素を除去することで領域幅を狭める。
例えば、図4(b)に示す例においては、レーザ光1の主走査領域A3は領域幅が広いので、補助画素を抜くことで倍率を縮小する。レーザ光4の主走査領域A3は領域幅が狭いので、補助画素を挿入することで倍率を拡大する。
これによって、レーザ光1、4の主走査領域A3より下流の主走査領域Aが、それぞれ書き出し方向(上流側)、書き終わり方向(下流側)にシフトするので、レーザ光間での主走査領域A4の上流側における書き出し位置が揃う。
ところで、書き出し位置調整及び部分倍率調整は、実質的に、各主走査位置hにおける各レーザ光の主走査方向のドット位置を基準レーザ光に合わせることである。分割した主走査領域Aにおいて領域幅を拡大/縮小することは、下流側に隣接する主走査領域Aの書き出し位置を遅らせる/早める方向にシフトさせることにもなる。
また、書き出し位置調整または部分倍率調整によって補助画素が挿抜された位置よりも下流側の主走査領域Aにおいては、そのままではその領域の書き出し位置が挿抜数分だけシフトすることになる。そのため、各主走査領域Aの部分倍率調整においては、領域幅を拡大・縮小するための挿抜数に、上流側で挿抜された補助画素によるずれをキャンセルするための挿抜数も加味して挿抜数を決定する。
例えば、図4(a)、(b)のレーザ光1を例にとる。レーザ光1の主走査領域A1に関する部分倍率調整においては、主走査位置h2でのドット位置(露光位置)ずれはないので、主走査位置h2でのドット位置(露光位置)ずれを是正するための挿抜数は0である。ところが、主走査領域A1の上流側に隣接する領域から補助画素が1つ除去されることで、主走査領域A1〜A5が全体的に書き出し側(上流側)にシフトしている。従って、そのままでは主走査位置h2でのドット位置も上流側にずれてしまうことになる。そこで、主走査領域A1において、除去された分の補助画素を1つ挿入している。これにより、図4(b)に示すように、主走査位置h2でのドット位置ずれがない状態となり、且つ、主走査領域A1の領域幅もレーザ光2に合致する。
また、レーザ光1の主走査領域A4に関する部分倍率調整においては、主走査位置h5で上流側へのドット位置ずれがあるので、それ是正するための補助画素を1つ挿入する必要がある。ところが、上流側に隣接する主走査領域A3から補助画素が1つ除去されていることで、主走査領域A4、A5が書き出し側(上流側)にシフトしている。従って、そのままでは主走査位置h5でのドット位置もさらに上流側にずれることになる。そこで、主走査領域A4において、主走査位置h5での位置ずれ是正のために補助画素を1つ挿入することに加えて、上記除去された分の補助画素を1つ挿入している。これにより、図4(b)に示すように、主走査位置h5でのドット位置ずれがない状態となり、且つ、主走査領域A4の領域幅もレーザ光2に合致する。
なお、補正前の段階の露光位置(各主走査領域Aにおける書き出し側の位置)は、BD(beam detection)タイミングに基づいて特定される。そして、基準以外のレーザ光については、各書き出し位置及び部分倍率が、ドット位置情報D2により補正される。
次に、図5(a)〜(d)で、メモリ509に格納されるデータを説明する。
図5(a)は、各主走査位置h1〜h6における相対的なドット位置情報D1の表である。図5(b)は、主走査位置毎且つレーザ光毎のドット位置情報D2の表である。これらドット位置情報D1、D2はメモリ509に予め格納される。図5(c)、(d)については後述する。
ドット位置情報D1は、予め工場で測定して得られ、所定の2つのレーザ光(副走査方向の両端に相当するレーザ光1、4)間の相対的なドット位置ずれ量のみ保持した情報である。具体的には、レーザ光1に対するレーザ光4の相対的な位置ずれ量(位相μm)の情報である。ここで、i、jを、それぞれ主走査位置hの番号、レーザ光の番号とする。主走査位置hにおけるレーザ光1に対するレーザ光4の相対的な位置ずれ量をmで表す。
図5(b)に示すドット位置情報D2は、レーザ光2を基準とした、各主走査位置hにおけるレーザ光の露光位置ずれ量pijを記憶した情報であり、これが補正データとなる。例えば、主走査位置h2におけるレーザ光1の露光位置ずれ量はp21である。CPU501は、主走査位置hにおける露光位置ずれ量pijを下記式(1)で演算する。
ij=(m÷L)×(j−r) ・・・(1)
上記式(1)において、Lは、ドット位置情報D1において相対的な位置ずれ量情報の元となったレーザ光の番号から定まる。この例では、レーザ光1、4であるので、L=4−1=3である。(m÷L)は、隣接するレーザ光間のずれ量に相当する。また、rは基準レーザ光の番号(ここでは2)を表わしている。(mi÷L)に(j−r)を乗算することで、基準レーザ光と当該レーザ光とのずれ量が演算される。基準レーザ光とは、位置ずれ量のリファレンスとなるレーザ光のことであり、基準レーザ光であるレーザ光2の位置ずれ量は常に0となる。
位置ずれ量mi、ijは、画像形成装置100の補助画素の制御単位よりも十分高い精度で格納されている。例えば、補助画素制御単位が1μmのレンジで制御可能である場合は、制御が誤差の影響を受けにくくするため、小数点第1位まで値を保存する。本実施の形態では、説明を簡単にするために、画像形成装置100の組み立てばらつきによる相対的な露光位置ずれ量が12μm以内のものを例として説明する。
本実施の形態において、ドット位置情報に必要なbit数は、符号1bit、整数部4bit、小数部4bitの計9bitである。整数部については、最大値12であるため、0〜15が表現可能な4bitあれば必要十分である。小数部については、一般に10進数の値を2進数に変換した場合、bit数に応じて値が丸め込まれる事を考慮する必要がある。例えば、小数部が2bitであった場合は、1/2(1/(2の2乗))=0.25刻みの値に丸め込まれてしまう。
その結果、0.7は0.75に、0.3は0.25というように、0.25の倍数で最も近い数字に丸め込みが行われる。よって、制御が誤差の影響を受けにくくするためには、必要精度よりも1桁多い数値刻みのbit数が小数部に必要である。以下に、小数部のbit数に応じた丸め込み値を示す。
1bitの場合→0.5=1/(2
2bitの場合→0.25=1/(2
3bitの場合→0.125=1/(2
4bitの場合→0.0625=1/(2
5bitの場合→0.03125=1/(2
6bitの場合→0.015625=1/(2
7bitの場合→0.0078125=1/(2
・・・・・・・・・
16bitの場合→0.0000153・・・=1/(216
17bitの場合→0.0000076・・・=1/(217
これらから、ドット位置情報を小数点第1位まで保持する場合、小数点第2位で丸め込む必要があり、その結果、0.0625刻みである4bitが必要であることがわかる。また、補助画素精度や設計情報が異なる画像形成装置の場合であっても、上記の方針に基づき最適な必要bit数を求めることは容易である。
上記演算を行った結果、図5(a)に示す相対的なドット位置情報D1から、図5(b)に示す主走査位置毎且つレーザ光毎のドット位置情報D2が導出される。
次に、各主走査位置、各レーザ光のドット位置補正量の算出方法を説明する。
まず、各レーザ光の書き出し位置調整量の算出を行う。補助画素のサイズをSp、主走査位置h1の上流側に隣接する領域に対するレーザ光jの補助画素の挿抜数をb1jとする。挿抜数b1jの符号が+であれば挿入、−であれば除去することを意味する。挿抜数b1jは、下記式(2)で求められる。
1j=p1j÷Sp(小数点以下四捨五入)・・・(2)
レーザ光1、3、4の書き出し位置即ち主走査位置h1の上流側に隣接する領域に対して補助画素b1j個だけ挿抜することで、書き出し位置が基準のレーザ光2に揃う。
次に、主走査位置h2以降の各主走査位置hにおける各レーザ光の主走査方向のドット位置調整を行う。ここで各主走査位置hの上流側に隣接する主走査領域Aにおけるレーザ光jの補助画素の挿抜数をbij、f−θレンズ406の温度係数をα、工場測定時の温度からの変化量をΔTとする。挿抜数bijは、下記式(3)で求められる。
ij=(pij−b1j×Sp+αΔT)÷Sp・・・(3)
例えば、レーザ光1、3、4の主走査位置h2の上流側に隣接する各主走査領域A1において、補助画素をそれぞれb21、b23、b24個だけ挿抜することで、主走査位置h2におけるレーザ光1、3、4のドット位置が基準のレーザ光2に揃う。
温度係数αは、環境温度によるドット位置の変動特性によって決定される。図5(d)に示すように、工場測定時の温度をT、その時のドット位置を初期値とすると、温度の上下でドット位置が変化する。ここで、温度係数αは主走査位置hによらず略一定であるため、式3に表されるように、各主走査位置hに等しい値が加算されるものとする。また温度係数αは、光学系の構成によって異なり、本実施の形態では実験によって得られた代表的な特性値を、演算に用いるものとする。
変化量ΔTは、工場測定時の温度Tとサーミスタ507の雰囲気温度の検出結果との差分から求められる。温度上昇するとドット位置が上流側に変位するので、ΔTの符号は、上流側への変位を正とする。従って、「α×ΔT」の項は、温度による上流側への変位量をキャンセルするための画像のずらし量に相当する。
また、主走査位置h1の上流側に隣接する領域に対して補助画素を挿入/削除したことで、主走査領域A2の先頭位置(主走査位置h2)が下流側/上流側に変位する。この変位量をキャンセルするための画像のずらし量が、「b1j×Sp」の項である。
次に、上述したレーザ光毎の書き出し位置調整と主走査領域毎の部分倍率調整とを、プリントジョブ(JOB)の実行処理中に行う制御について説明する。
図6は、プリントジョブ実行処理のフローチャートである。
CPU501は、プリントジョブの実行指示を受けて、ステップS101で、プリントジョブを開始する。ステップS102では、CPU501は、メモリ509からドット位置情報D2(図5(b))を読み出す。ステップS103では、CPU501は、サーミスタ507から雰囲気温度の検出値を読み出す。
ステップS104では、CPU501は、サーミスタ507から読み出した検出値が工場測定時の温度と等しいか否かを判別する。ここで工場測定時の温度とは、メモリ509に格納されるドット位置情報D1(図5(a))の工場測定したときの温度を指す。また工場での測定環境は、常に温度一定となるように温度管理されており、CPU501は工場で管理されている既知の温度、即ち当該工場測定時の温度とサーミスタ507の検出結果とを比較、判別するものとする。
そしてCPU501は、読み出した検出値が工場測定時の温度と等しい場合は、処理をステップS106に進める。一方、両者の温度が異なる場合は、CPU501は、ステップS105に処理を移行させ、ドット位置情報D2に温度係数αを乗算した値を新たなドット位置情報D2とする。
ステップS106では、CPU501は、補正データであるドット位置情報D2に基づいて、書き出し位置調整値の算出、部分倍率調整値の算出を行う。書き出し位置調整値は、上述した挿抜数b1jであり、式(2)で求められる。部分倍率調整値は、上述した挿抜数bijであり、式(3)で求められる。
ステップS107では、CPU501は、図3に示すドット位置調整部510の書き出し調整部503に書き出し調整値(挿抜数b1j)を設定すると共に、部分倍率調整部504に部分倍率調整値(挿抜数bij)を設定する。
ステップS108では、CPU501は、ドット位置調整がされている状態で1ページ分の画像形成を行う。すなわち、ドット位置調整部510に書き出し位置調整値、部分倍率調整値が設定されている状態で画像形成を行う。このとき、図4(a)、(b)に例示したように、各調整値に応じた補助画素の挿抜がなされる。
駆動データ、駆動信号の生成、各調整値の出力は、発光素子毎になされる。具体的には、CPU501は、入力画像データに基づいて半導体レーザ401の各発光素子用の駆動データを生成する。さらに、CPU501は、基準のレーザ光2を出射する発光素子については、駆動データに基づき対応する駆動信号を生成する。CPU501は、基準以外の発光素子については、駆動データと上記の各調整値とに基づき対応する駆動信号を生成する。そして、生成された駆動信号に基づいて、半導体レーザ駆動回路505によって各発光素子が駆動されてレーザ光が出射されるように、CPU501が半導体レーザ駆動回路505を制御する。
次に、CPU501は、ステップS109で、プリントジョブが終了したかを判別し、終了していない場合は処理をステップS103に戻す一方、ジョブが終了した場合はプリントジョブ実行処理を終了させる(ステップS110)。
本実施の形態では、ステップS103〜S105により、ページ毎に温度検出値に基づいてドット位置の調整を行うが、画像形成装置100の内部の昇温速度が遅い場合は、検出の頻度を下げてもよい。従って、ステップS103〜S105に相当する処理を実行するのは複数ページ毎としてもよい。
また、温度の変化がほとんどない画像形成装置、あるいは、温度変化によるドット位置ずれが問題にならない程度の微小量である場合は、温度検出を行う必要はない。温度検出を行わない場合、ステップS103〜S105の処理を省略することが可能である。その場合、CPU501は、ステップS102で読み出されたドット位置情報D2を基に、ステップS106で各調整値を算出するように動作する。 各調整値による調整によって、像面湾曲等の要因により走査面内でドット位置がずれても、画像領域全域でドット位置調整を行い、モアレの発生を防ぐことが可能になる。光走査装置104の像面湾曲特性が、光走査装置104毎に個体ばらつきを持つ場合は、予め工場で測定したドット位置ずれ量をメモリ509に保持し、調整を行う。これにより、部品のばらつきや製造時の組み立てばらつきによって引き起こされる個体ばらつきによる位置ずれをキャンセルすることができる。
ところで、通常、倍率を調整するための値は、主走査位置h間の距離に対して非常に小さい値であり、倍率の変化分が極小のため、小数部が非常に小さい値となる。例えば、倍率を調整するための値を表現するのに必要なビット(bit)数は、符号1bit、整数部0bit、小数部20bitの計21bitである。整数部について、倍率のとりうる値は+1%〜−1%の範囲であると設計データから判明している画像形成装置を例にとる。この場合、整数部は必ず0となるため整数部に必要なbit数は0bitとなる。
次に小数部については、例えば、画像解像度d=2400dpiで走査長が297mmである場合の画素数、つまり28063画素を1補助画素分だけ拡大または縮小したときの倍率を表現可能な精度について説明する。拡大時の倍率は、(28063×20+1)÷(28063×20)=1.000001782である。よって小数第6位の精度が必要であり、小数に必要なbit数は20bitである。
また、縮小時の倍率は、1−(28063×20−1)÷(28063×20)=−1.000001782である。よって小数第6位の精度が必要であり、小数に必要なbit数は20bitである。以上のように、拡大時と縮小時の必要なbit数から、倍率を調整するための値に必要な小数部のビット数として20bitが必要であることがわかる。
本実施の形態では各主走査位置h1〜h6における相対的なドット位置情報D1(図5(a))を保持する。ドット位置情報に必要なbit数は、計9bitであるので、倍率を調整するための値を表わすには少なくとも21bit以上が必要であることを考えると、倍率を調整するための値を保持する場合よりメモリ容量を少なくすることが可能である。
ところで、本実施の形態では、ドット位置情報D1(図5(a))は、レーザ光1とレーザ光4との位相を記憶した情報とした。しかしこれに限られず、図5(c)に示すように各主走査位置hにおけるドット位置の傾き情報kをドット位置情報D1として記憶しても良い。ここで傾き情報kは、配列される複数のレーザ光のうちの副走査方向の端位置のレーザ光(配列方向における端位置の発光素子に対応するレーザ光)同士の間における、主走査方向のドット位置ずれ量をレーザ光数で割った量である。
言い換えると、傾き情報kは、配列される複数のレーザ光のうちの副走査方向の端位置のレーザ光同士の間における、主走査方向のドット位置ずれ量を、隣接するレーザ光同士の間におけるずれ量の平均値に換算した値でもある。なお、基準のレーザ光と基準以外のレーザ光の2つの関係で考えた場合は、傾き情報kは、2つのレーザ光同士の間における、主走査方向のドット位置ずれ量である。
ところで、傾き情報kを記憶しておき、傾き情報kに基づいてドット位置情報D1を算出してもよい。傾き情報kは、以下の演算により、各主走査位置hでのドット位置情報に換算される。ここでは説明を簡単にするため、画像解像度d=2400dpi、基準レーザ光の番号はr=2を例にとって説明する。
各レーザ光の副走査方向の間隔は1画素の距離である。また、レーザ光2についてはドット位置情報が常に0である。すると、位置ずれ量pijは、pij=ki×(j−r)×(25.4/d)で表わされる。
主走査位置hiにおける傾き情報kiは、位置ずれ量pijが画像形成装置の補助画素制御単位よりも十分大きな精度で算出されるような精度のデータとして格納されている。例えば、補助画素制御の単位が1umのレンジで制御可能である場合は、誤差の影響を受けにくくするため、位置ずれ量pijが小数第1位まで精度を持つように、傾き情報kiの精度が決定される。ここで説明を簡単にするために、画像形成装置の組み立てバラツキによる露光位置ズレ量が12um以内のものを例にとる。
ドット位置情報の表現に必要なbit数は、符号1bit、整数部10bit、小数部7bitの計18bitである。まず、整数部については、整数部が最大となるのは、基準レーザ光から一番遠い場所に配置されるレーザ光、この例ではレーザ光4についてのドット位置情報が12umとなる場合である。従って、12=kmax×(4−2)×(25.4/2400)より、kmax=566.929が導き出される。よって、整数部については、最大値566であるため、0〜1023が表現可能な10bitあれば必要十分である。
また、小数部については、演算による誤差の影響を受けにくくするため、傾き情報kiの精度は、演算後のドット位置情報よりも1桁多い精度で格納されている。つまり、演算後のドット位置情報を小数第1位まで持たせる場合、傾き情報は小数第2位まで持たせる。この場合、小数部には7bitが必要である。
このように、傾き情報kは、配列される複数のレーザ光のうちの副走査方向の端位置のレーザ光同士の間における、主走査方向のドット位置ずれ量をレーザ光数で割った量を、小数第2位の精度で表現できるデータである。基準のレーザ光と基準以外のレーザ光の2つの関係で考えた場合は、傾き情報kiは、2つのレーザ光同士の間における主走査方向のドット位置ずれ量を、小数第2位の精度で表現できるデータである。
一方、個体ばらつきが小さい場合は、代表的なドット位置ずれ情報を基にドット位置調整を行っても良い。この場合は光走査装置側にメモリを持つ必要はなく、CPU501は予め決められたドット位置ずれ情報に基づいてドット位置調整を行う。
本実施の形態によれば、基準となる発光素子以外の発光素子に対応する駆動信号については、主走査方向におけるドット(露光)位置ずれを補正するための補正データであるドット位置情報D2(図5(b))に基づき生成される。従って、レーザ光間の位置ずれを適切に補正して、モアレ等の画像弊害の発生を抑制することができる。
特に、補正データは、各主走査位置hないし主走査領域Aに対応して出力されるので、分割した領域毎に補正し、主走査方向の位置によって位置ずれ量が異なる場合にも適切に調整することができる。よって、全ての画像領域においてモアレ発生を適切に抑制することができる。
また、式(3)において、挿抜数bijには「α×ΔT」が反映され、検出した環境温度によって補正データが補正される。これにより、環境温度の変化に起因するドット位置ずれに対応して調整することが可能であり、温度変化による変動分をキャンセルできる。
なお、本実施の形態では、ドット位置調整としてレーザ光毎に補助画素を挿抜し、書き出し位置と部分倍率を調整する手法を説明した。しかし、書き出し開始位置におけるドット位置ずれが微小であれば、レーザ光毎に部分倍率を調整する機能だけ設ける構成でもよい。また、PLL(Phase Locked Loop)等のクロック制御手段を用いて、位相制御による書き出し位置調整や、画像クロックの周波数変調による部分倍率調整を行ってもよい。この場合、画像データ生成部502から半導体レーザ駆動回路505に転送される画像データの転送クロック(画像クロック)を、書き出し調整部503で位相調整する。さらに、部分倍率調整部504で領域毎の周波数変調を行い、発光タイミングを調整するものとする。
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態では、ポリゴンミラー405が有する反射面であるミラー面毎にドット位置情報を切り替え、ミラー面毎のドット位置ばらつきを調整する。第1の実施の形態に対して、図3、図6に代えて図7、図8(a)、(b)を用いて第2の実施の形態を説明する。
図7は、第2の実施の形態における画像形成装置100においてドット位置調整を行う制御ブロックを示す図である。制御ブロックについては、第1の実施の形態における画像形成装置100の制御ブロック(図3)に対して、ポリゴンモータ・ホームポジション・センサ512(特定手段)を有する点が異なる。制御ブロックにおけるその他の構成は第1の実施の形態と同様である。
ポリゴンモータ・ホームポジション・センサ(以下、ポリゴンモータHPセンサ)512は、ポリゴンミラー405の回転部分上部に光を照射し、その反射光をモニタする構成となっている。ポリゴンミラー405の回転部上部の所定の位置には光を反射する材料が塗布されており、ポリゴンミラー405が所定回転位置を通過したタイミングで反射光が検出される。反射材料は、所定の1箇所に塗布されており、ポリゴンミラー405の1回転中に1出力の間隔で信号出力するように動作する。
CPU501は、ポリゴンモータHPセンサ512の信号を検出することで、所定位置を通過したタイミングを検知する。その後、BDセンサ410の出力信号(同期信号)を検出することで、ミラー面の回転位相を常時把握する。これにより、CPU501は、各レーザ光1、2、3、4が入射するミラー面を、複数のミラー面の中から特定する。
本実施の形態では、ポリゴンミラー405の各ミラー面に対応して、書き出し位置調整値、及び、部分倍率調整値を設定する。メモリ509には、図5(b)に示すようなドット位置情報D2が、各ミラー面に対応して記憶されている。このドット位置情報D2は、第1の実施の形態と同様にCPU501によって読み出され、ミラー面毎に書き出し位置調整値、及び部分倍率調整値が算出される。なお、非画像領域中において、次に走査に使用するミラー面に対応した調整値を設定するものとする。
次に、本実施の形態において、レーザ光毎の書き出し位置調整と主走査領域毎の部分倍率調整とを、プリントジョブ実行処理中に行う制御について説明する。
図8(a)は、第2の実施の形態におけるプリントジョブ実行処理のフローチャートである。図8(b)は、図8(a)のステップS207で実行される画像形成処理のフローチャートである。
ステップS201〜S206では、CPU501は、図6のステップS101〜S106と同様の処理を実行する。特にステップS206では、ポリゴンミラー405の各ミラー面に対応して、書き出し位置調整値及び部分倍率調整値が算出される。
ステップS207では、CPU501は、図8(b)の画像形成処理を実行することで、ポリゴンミラー405のミラー面に応じて調整値の設定を行いつつ、1ページ分の画像形成を行う。ステップS208、S209では、CPU501は、図6のステップS109、S110と同様の処理を実行する。
図8(b)のステップS301では、CPU501は、ポリゴンミラー405の回転開始を指示する。ステップS302では、CPU501は、ポリゴンミラー405の回転速度が所定の値に収束したか否かを判別し、収束したらステップS303に処理を移行させる。
ステップS303では、CPU501は、ポリゴンモータHPセンサ512の出力を検知したか否かを判別し、出力を検知したら処理をステップS304に進める。ポリゴンモータHPセンサ512の出力を検知したタイミングでミラー面の回転位相が検知され、次に走査に使用するミラー面が特定されたことになる。
ステップS304では、CPU501は、図8(a)のステップS206で算出された書き出し位置調整値及び部分倍率調整値のうち、次に走査に使用するミラー面として今回特定したミラー面に対応する調整値を設定する。すなわち、CPU501は、特定されたミラー面に関し、図3に示すドット位置調整部510の書き出し調整部503に書き出し位置調整値(挿抜数b1j)を設定すると共に、部分倍率調整部504に部分倍率調整値(挿抜数bij)を設定する。続いてCPU501は、ドット位置調整部510に書き出し位置調整値、部分倍率調整値が設定されている状態で画像形成を行う。このとき、図4(a)、(b)に例示したように、各調整値に応じた補助画素の挿抜がなされる。
ステップS305では、CPU501は、BDセンサ410の出力を検知したか否かを判別する。ここでCPU501は、BDセンサ410の出力検知によって、ミラー面の切り替わりを検知し、次に走査に使用するミラー面を特定する。そしてCPU501は、BDセンサ410の出力を検知したら処理をステップS306に進める。
ステップS306では、CPU501は、1ページ分の画像形成が終了したか否かを判別し、終了した場合は画像形成処理を終了する(ステップS307)。一方、画像形成が終了していない場合は、CPU501は、処理をステップS304に戻す。ここで例えば、ミラー面数が6面のポリゴンミラーである場合、ポリゴンミラー405の1周あたりBD信号が6回出力されるので、BD信号が6回入った時点で最初の1面目の調整値を設定することになる。
本実施の形態によれば、ポリゴンミラー405のミラー面毎にドット位置を調整する。ポリゴンミラー405のミラー面は、製造ばらつきによって平面度が損なわれ、凹凸が生じることがある。このような場合、ミラー面で走査する光路がずれるため、ミラー面毎にドット位置がばらついてしまう。しかし本実施の形態では、このようなミラー面の凹凸によらず、ドット(露光)位置のずれをキャンセルすることができる。よって、レーザ光間の露光位置ずれを適切に補正して、モアレ等の画像弊害の発生を抑制することに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏するだけでなく、ミラー面毎の位置ずれのばらつきを調整することができる。
102 感光ドラム
401 半導体レーザ
405 ポリゴンミラー
406 f−θレンズ
501 CPU
502 画像データ生成部
505 半導体レーザ駆動回路
509 メモリ
510 ドット位置調整部
D2 ドット位置情報

Claims (8)

  1. 回転可能な感光体と、
    記録媒体に形成する画像に対応する静電潜像を前記感光体に形成するために前記感光体を露光する、第1のレーザ光を出射する第1の発光素子と第2のレーザ光を出射する第2の発光素子とを備え、前記第1のレーザ光と第2のレーザ光とが前記感光体の回転方向においてそれぞれ異なる位置を露光するように前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子が配列された光源と、
    前記光源から出射された複数のレーザ光が前記感光体を走査するように偏向する偏向手段と、
    前記偏向手段によって偏向された前記複数のレーザ光を前記感光体に導くレンズと、
    傾きデータを記憶すると共に、前記レンズを通過した前記第1のレーザ光によって露光されることで前記感光体に形成される第1の画像と、前記レンズを通過した前記第2のレーザ光によって露光されることで前記感光体に形成される第2の画像との間の、前記複数のレーザ光が走査される方向である走査方向における相対位置を補正するための補正データを、前記傾きデータに基づいて算出し、該算出した補正データを出力する出力手段と、
    前記第1の画像及び前記第2の画像の各々に含まれる画素を形成するために、入力画像データに基づいて前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子のそれぞれを駆動するための駆動データを発光素子毎に生成し、前記第1の発光素子を駆動するための駆動データに基づいて前記第1の発光素子に対応する駆動信号を生成すると共に、前記第2の発光素子を駆動するための前記駆動データと前記出力手段から出力された前記補正データとに基づいて前記第2の発光素子に対応する駆動信号を生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された、前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子のそれぞれに対応する駆動信号に基づいて、前記光源から前記第1のレーザ光及び前記第2のレーザ光を出射させる駆動手段と、を有し、
    前記補正データは、前記画素または前記画素を複数に分割した整数の補助画素を前記第2の画像に挿入または前記第2の画像から除去するためのデータであり、
    前記傾きデータは、前記第1の画像と前記第2の画像との前記走査方向におけるずれ量を、小数第2位の精度で表現できるデータであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記出力手段は、前記補正データを、前記感光体上の走査領域を前記走査方向の複数の領域に分割した各領域のそれぞれに対応して出力することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記偏向手段によって偏向された前記複数のレーザ光のうち少なくとも1つのレーザ光を受光したことに応じて同期信号を出力する光学センサを、更に備え、
    前記制御手段は、前記走査方向における前記第2のレーザ光の露光位置を前記光学センサから出力される同期信号に基づいて特定し、該特定された露光位置に対応する前記補正データを前記生成手段に出力することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 環境温度を検出する検出手段を、更に備え、
    前記制御手段は、前記出力された補正データを前記検出手段の検出結果に基づいて補正し、該補正した補正データを前記生成手段に出力することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  5. 回転可能な感光体と、
    記録媒体に形成する画像に対応する静電潜像を前記感光体に形成するために前記感光体を露光する複数のレーザ光を出射し、前記複数のレーザ光が前記感光体の回転方向においてそれぞれ異なる位置を露光するように配列された複数の発光素子を備える光源と、
    前記光源から出射された前記複数のレーザ光が前記感光体を走査するように偏向する偏向手段と、
    前記偏向手段によって偏向された前記複数のレーザ光を前記感光体に導くレンズと、
    傾きデータを記憶すると共に、前記レンズを通過した前記複数のレーザ光のそれぞれによって露光されることで前記感光体に形成される前記複数のレーザ光のそれぞれに対応する画像間の、前記複数のレーザ光が走査される方向である走査方向におけるずれを補正するための補正データを、前記傾きデータに基づいて算出し、該算出した補正データを前記複数の発光素子毎に出力する出力手段と、
    前記複数のレーザ光のそれぞれに対応する画像の各々に含まれる画素を形成するために、入力画像データに基づいて前記複数の発光素子を駆動するための駆動データを前記複数の発光素子毎に生成し、前記複数の発光素子毎に生成された前記駆動データと前記出力手段から出力された前記複数の発光素子毎の前記補正データとに基づいて、前記複数の発光素子のそれぞれに対応する駆動信号を生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された前記駆動信号に基づいて前記光源から前記複数のレーザ光を出射させる駆動手段と、を有し、
    前記補正データは、前記画素または前記画素を複数に分割した整数の補助画素を前記画像の各々に挿入または前記画像の各々から除去するためのデータであり、
    前記傾きデータは、前記複数の発光素子のうち配列方向における端位置の発光素子に対応するレーザ光に対応する2つの画像間の前記走査方向におけるずれ量を前記発光素子の数で割った量を、小数第2位の精度で表現できるデータであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記出力手段は、前記補正データを、前記感光体上の走査領域を前記走査方向の複数の領域に分割した各領域のそれぞれに対応して出力することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記偏向手段によって偏向された前記複数のレーザ光のうち少なくとも1つのレーザ光を受光したことに応じて同期信号を出力する光学センサを、更に備え、
    前記制御手段は、前記走査方向における前記複数のレーザ光の各々の露光位置を前記光学センサから出力される同期信号に基づいて特定し、該特定された露光位置に対応する前記補正データを前記生成手段に出力することを特徴とする請求項5または6記載の画像形成装置。
  8. 環境温度を検出する検出手段を、更に備え、
    前記制御手段は、前記出力された補正データを前記検出手段の検出結果に基づいて補正し、該補正した補正データを前記生成手段に出力することを特徴とする請求項5または6記載の画像形成装置。
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