以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置10は、図示しない駆動手段により所定の回転速度で図1矢印A方向に回転される感光体ドラム12を備えており、感光体ドラム12の上方には、感光体ドラム12の外周面を帯電させる帯電器14が設けられている。帯電器14の上方には光ビーム走査装置16が配置されている。詳細は後述するが、光ビーム走査装置16は、光源から射出される複数本のレーザビームを、形成すべき画像に応じて変調すると共に、主走査方向に偏向し、感光体ドラム12の外周面上を感光体ドラム12の軸線と平行に走査させる。これにより、感光体ドラム12の外周面上に静電潜像が形成される。
感光体ドラム12の側方には現像装置18が配置されている。現像装置18は回転可能に配置されたローラ状の収容体を備えている。この収容体の内部には4個の収容部が形成されており、各収容部には現像器18Y,18M,18C,18Kが設けられている。現像器18Y,18M,18C,18Kは各々現像ローラ20を備え、内部に各々Y,M,C,Kの色のトナーを貯留している。また感光体ドラム12を挟んで現像装置18の反対側には、感光体ドラム12の外周面を除電する機能及び外周面上に残留している不要トナーを除去する機能を備えた除電・清掃器22が配置されている。
本実施形態に係る画像形成装置10でのフルカラーの画像の形成は、感光体ドラム12が4回転する間に行われる。すなわち、感光体ドラム12が4回転する間、帯電器14は感光体ドラム12の外周面の帯電、除電・清掃器22は外周面の除電を継続し、光ビーム走査装置16は、形成すべきカラー画像を表すY,M,C,Kの画像データのうちの何れかに応じて変調したレーザビームを感光体ドラム12の外周面上で走査させることを、感光体ドラム12が1回転する毎にレーザビームの変調に用いる画像データを切替えながら繰り返す。また現像装置18は、現像器18Y,18M,18C,18Kの何れかの現像ローラ20が感光体ドラム12の外周面に対応している状態で、外周面に対応している現像器を作動させ、感光体ドラム12の外周面に形成された静電潜像を特定の色に現像し、感光体ドラム12の外周面上に特定色のトナー像を形成させることを、感光体ドラム12が1回転する毎に、静電潜像の現像に用いる現像器が切り替わるように収容体を回転させながら繰り返す。
これにより、感光体ドラム12が1回転する毎に、感光体ドラム12の外周面上には、Y,M,C,Kのトナー像が互いに重なるように順次形成されることになり、感光体ドラム12が4回転した時点で感光体ドラム12の外周面上にフルカラーのトナー像が形成されることになる。
また、感光体ドラム12の略下方には無端の中間転写ベルト24が配設されている。中間転写ベルト24はローラ26,28,30に巻掛けられており、外周面が感光体ドラム12の外周面に接触するように配置されている。ローラ26〜30は図示しないモータの駆動力が伝達されて回転し、中間転写ベルト24を図1矢印B方向に回転させる。
中間転写ベルト24を挟んで感光体ドラム12の反対側には転写器32が配置されており、感光体ドラム12の外周面上に形成されたトナー像は転写器32によって中間転写ベルト24の画像形成面に転写される。なお、感光体ドラム12の外周面上に形成されたトナー像が中間転写ベルト24に転写されると、感光体ドラム12の外周面のうち転写されたトナー像を担持していた領域は、除電・清掃器22によって清掃される。
中間転写ベルト24よりも下方側にはトレイ34が配置されており、トレイ34内には記録材料としての用紙Pが多数枚積層された状態で収容されている。図1におけるトレイ34の左斜め上方には取り出しローラ36が配置されており、取り出しローラ36による用紙Pの取り出し方向下流側にはローラ対38、ローラ40が順に配置されている。積層状態で最も上方に位置している記録紙は、取り出しローラ36が回転されることによりトレイ34から取り出され、ローラ対38、ローラ40によって搬送される。
また、中間転写ベルト24を挟んでローラ30の反対側には転写器42が配置されている。ローラ対38、ローラ40によって搬送された用紙Pは、中間転写ベルト24と転写器42の間に送り込まれ、中間転写ベルト24の画像形成面に形成されたトナー像が転写器42によって転写される。転写器42よりも用紙Pの搬送方向下流側には、定着ローラ対を備えた定着器44が配置されており、トナー像が転写された用紙Pは、転写されたトナー像が定着器44によって溶融定着された後に画像形成装置10の機体外へ排出され、図示しない排紙トレイ上に載置される。
なお、本実施の形態の感光体ドラム12は本発明の感光体に対応し、帯電器14は帯電手段に対応し、現像装置18は現像手段に対応し、転写器42は転写手段に対応し、定着器44は定着手段に対応する。また、これら感光体ドラム12,帯電器14,現像装置18,定着器44を含む構成は本発明の画像形成手段に対応する。
次に、図2を参照し、光ビーム走査装置16について説明する。光ビーム走査装置16はm本(mは少なくとも2以上)のレーザビームを射出する面発光レーザアレイ50を備えている。なお、図2は簡略化のためにレーザビームを3本のみ示しているが、面発光レーザをアレイ化して成る面発光レーザアレイ50は、数十本のレーザビームを射出するように構成することができ、また、面発光レーザの配列(面発光レーザアレイ50から射出されるレーザビームの配列)についても、1列に配列する以外に、2次元的に(例えばマトリクス状に)配列することも可能である。
面発光レーザアレイ50のレーザビーム射出側には、コリメートレンズ52、ハーフミラー54が順に配置されている。面発光レーザアレイ50から射出されたレーザビームは、コリメートレンズ52によって略平行光束とされた後にハーフミラー54に入射され、ハーフミラー54によって一部が分離・反射される。ハーフミラー54のレーザビーム反射側にはレンズ56、光量センサ58が順に配置されており、ハーフミラー54によって主レーザビーム(露光に用いるレーザビーム)から分離・反射された一部のレーザビームは、レンズ56を透過して光量センサ58へ入射され、光量センサ58によって光量が検出される。
なお、面発光レーザは、露光に用いるレーザビームが射出される側と反対側からはレーザビームが射出されない(端面発光レーザでは両側から射出される)ため、レーザビームの光量を検出・制御するためには、上記のように露光に用いるレーザビームの一部を分離して光量検出に供することが必要になる。
ハーフミラー54の主レーザビーム射出側にはアパーチャ60、副走査方向にのみパワーを有するシリンダレンズ62、折り返しミラー64が順に配置されており、ハーフミラー54から射出された主レーザビームは、アパーチャ60によって整形された後に、回転多面鏡66の反射面近傍で主走査方向に長い線状に結像するようにシリンダレンズ62によって屈折され、折り返しミラー64によって回転多面鏡66側へ反射される。なお、アパーチャ60は複数本のレーザビームを均等に整形するために、コリメートレンズ52の焦点位置近傍に配置することが望ましい。
回転多面鏡66は、図示しないモータの駆動力が伝達されて図2矢印C方向に回転され、折り返しミラー64によって反射されて入射されたレーザビームを主走査方向に沿って偏向・反射する。回転多面鏡66のレーザビーム射出側には主走査方向にのみパワーを有するfθレンズ68,70が配置されており、回転多面鏡66によって偏向・反射されたレーザビームは、感光体ドラム12の外周面上を略等速で移動し、且つ主走査方向の結像位置が感光体ドラム12の外周面上に一致するようにfθレンズ68,70によって屈折される。
fθレンズ68,70のレーザビーム射出側には、副走査方向にのみパワーを有するシリンダミラー72,74が順に配置されており、fθレンズ68,70を透過したレーザビームは、副走査方向の結像位置が感光体ドラム12の外周面に一致するようにシリンダミラー72,74によって反射され、感光体ドラム12の外周面上に照射される。なお、シリンダミラー72,74は回転多面鏡66と感光体ドラム12の外周面を副走査方向において共役にする面倒れ補正機能も有している。
また、シリンダミラー72のレーザビーム射出側には、レーザビームの走査範囲のうち走査開始側の端部(SOS:Start Of Scan)に相当する位置にピックアップミラー76が配置されており、ピックアップミラー76のレーザビーム射出側にはビーム位置検出センサ78が配置されている。面発光レーザアレイ50から射出されたレーザビームは、回転多面鏡66の各反射面のうちのレーザビームを反射している面が、入射ビームをSOSに相当する方向へ反射する向きとなったときに、ピックアップミラー76で反射されてビーム位置検出センサ78に入射される(図2の想像線も参照)。
ビーム位置検出センサ78から出力された信号は、回転多面鏡66の回転に伴って感光体ドラム12の外周面上を走査されるレーザビームを変調して静電潜像を形成するにあたり、各回の主走査における変調開始タイミングの同期をとるために用いられる。
また、本実施形態に係る光ビーム走査装置16では、コリメートレンズ52とシリンダレンズ62、2枚のシリンダミラー72,74が各々副走査方向においてアフォーカルになる様に配置されている。これは本願出願人が既に出願した特願2000−28462号に記載されているように、複数本のレーザビームの走査線湾曲(BOW)の差と複数本のレーザビームによる走査線間隔の変動を抑制するためである。
なお、本実施の形態の面発光レーザアレイ50は本発明の光源に対応し、回転多面鏡66は偏向手段に対応し、fθレンズ68,70は走査光学系に対応し、これら面発光レーザアレイ50,回転多面鏡66,fθレンズ68,70からなる構成の光ビーム走査装置16は、光学走査手段に対応する。
次に、図3を参照して、画像形成装置10の制御装置のうち、光ビーム走査装置16の面発光レーザアレイ50からのレーザビームの射出を制御する部分(以下、この部分を制御部80と称する)の構成について説明する。制御装置は、画像形成装置10によって形成すべき画像を表す画像データを記憶するための記憶部82を内蔵しており、記憶部82に記憶された画像データは、画像形成装置10によって画像が形成される際に制御部80の変調信号生成手段84に入力される。
図示は省略するが、変調信号生成手段84にはビーム位置検出センサ78が接続されている。変調信号生成手段84は、記憶部82から入力された画像データを、面発光レーザアレイ50から射出されるm本のレーザビームの何れかに各々対応するm個の画像データに分解し、分解したm個の画像データに基づき、ビーム位置検出センサ78から入力された信号によって検知されるSOSのタイミングを基準として、面発光レーザアレイ50から射出されるm本のレーザビームの各々をオンオフさせるタイミングを規定するm個の変調信号を生成し、レーザ駆動回路(LDD)86に出力する。
すなわち、画像形成装置10は、画像データに対応する階調画像を得るために、画像データによる階調に応じて階調を有する部位では感光体ドラム12上における濃度や密度を変化させる必要がある。そこで、変調信号生成手段84では、感光体ドラム12上で周期的に配置されたドットやラインの大きさや太さを変更することによって階調画像(図8参照)を得るためのm本のレーザビームの各変調信号を生成する。
従って、m本のレーザビームが感光体ドラム12の外周面上を各々走査・露光される範囲内で、形成されるべきドットやラインの2次元的な露光パターンを、スクリーンとして、このスクリーンにより各レーザビームをオンオフするタイミングを規定する。これはスクリーン周期とそのスクリーン(露光パターン)の向きを規定することに相当する。
なお、m本のレーザビームの各々がどの走査・露光に対応するのかは、面発光レーザアレイ50における発光点の数及び配置によって、定めることができる。これは、面発光レーザアレイ50の周辺装置の生産時や組み立て時に最終的に定めることができる。
ところで、面発光レーザアレイ50から射出されるレーザビームの発光点の2次元的な配置は、感光体ドラム12へ露光されるときの基準位置を想定して形成されるが、装置間差や組み立て調整時の誤差などを解消するため、m本のレーザビームの相対位置関係が理想的な位置となるように、例えば各レーザビームにより形成される走査線の間隔が所定値となるように、面発光レーザアレイ50を回転調整する。これによって、m本のレーザビームが感光体ドラム12の外周面上を走査・露光される範囲内では、m本のレーザビームの全て、または少なくとも一部のレーザビームによる光束群となり走査帯を構成する。これは、感光体ドラム12に対して、走査帯による走査・露光が周期的に行われることに相当する。従って、面発光レーザアレイ50における発光点の数及び配置そして回転角度により、m本のレーザビームのうちの何れのレーザビームがどのように走査帯を構成するのかを規定することができる。これによって、走査帯の主走査方向の両端部または副走査方向の両端部のレーザビームを規定することができる。これは、m本のレーザビームが感光体ドラム12の外周面上を各々走査・露光される範囲内の挙動である走査帯周期とその向きを規定することに相当する。
上記スクリーン周期とそのスクリーン(露光パターン)の向きと、走査帯周期とその向きとによって、感光体ドラム12上に形成される画像はモアレを生じる。このモアレを発生させる起因となる面発光レーザアレイ50の配列ずれは、面発光レーザアレイ50の周辺装置の生産時や組み立て時に最終的に定めることができる。
そこで、変調信号生成手段84には、周期設定手段94が接続されている。この周期設定手段94は、上記スクリーン周期とそのスクリーン(露光パターン)の向きと、走査帯周期とその向きとを設定(入力)するためのものである。この周期設定手段94は、変調信号生成手段84に対して、少なくともスクリーン周期及び向きと、面発光レーザアレイ50の位置関係(発光点配列及び間隔)と、を出力する。これにより、変調信号生成手段84では、感光体ドラム12上で周期的に配置されたドットやラインの大きさや太さを変更することによって階調画像を得るためのm本のレーザビームの各変調信号を生成することができる。
上記LDD86には駆動量制御手段88(詳細は後述)が接続されており、面発光レーザアレイ50から射出されるm本のレーザビームを、変調信号生成手段84から入力された変調信号に応じたタイミングでオンオフすると共に、オン時のレーザビームの光量を、駆動量制御手段88から入力される駆動量設定信号に対応する光量にするためのm個の駆動電流を生成し、面発光レーザアレイ50のm個の面発光レーザに各々供給する。
これにより、面発光レーザアレイ50からは、変調信号に応じたタイミングでオンオフされると共に、オン時の光量が駆動量設定信号に対応する光量とされたm本のレーザビームが射出され、このm本のレーザビームが感光体ドラム12の外周面上を各々走査・露光されることで、感光体ドラム12の外周面上に静電潜像が形成される。この静電潜像が現像装置18によりトナー像として現像され、このトナー像が転写器32,42による転写を経て用紙Pに転写され、定着器44によって用紙Pに溶融定着されることで、用紙Pに画像が記録されることになる。
駆動量制御手段88には、レベル変更手段92が接続されている。本実施の形態では、画像形成装置10により得られる画像に生じるモアレを抑制するための、感光体ドラム12上に走査・露光するレーザビームの光量を変化させる。この光量を変化させるための機能の一部を、レベル変更手段92が担っている。
まず、駆動量制御手段88は、面発光レーザアレイ50から射出されるm本のレーザビームの光量が各々所定値となるように、LDD86へ出力する駆動量設定信号により、LDD86から出力される駆動電流の大きさを制御する。すなわち、駆動量制御手段88は、レーザビームによって感光体ドラム12を露光しない期間に、面発光レーザアレイ50から単一本のレーザビームを射出させると共に、射出させるレーザビームを1,2,…,mと順次切り替える光量制御用駆動信号をLDD86に出力する。
面発光レーザアレイ50から射出されたレーザビームの一部はハーフミラー54によって分離・反射され、光量センサ58に入射されるので、上記により、m本のレーザビームの光量が単一の光量センサ58によって各々検出されることになる。光量センサ58はレベル変更手段92に接続されており、光量センサ58による光量検出値は、光量検出信号としてレベル変更手段92に入力される。
一方、用紙Pに記録される画像の濃度を所定値に一致させるためのレーザビームの光量(詳しくは、レーザビームが照射される領域を走査・露光するレーザビームの光量)を光量設定部90で設定し、その光量設定値を光量設定信号としてレベル変更手段92に通知する。この光量設定部90は、光量設定値を予め記憶したメモリ96を備えている。この光量設定値は、複数記憶し、光量設定部90で複数から選択するようにしてもよい。
光量設定信号として通知された光量設定値及び光量検出信号として通知された光量検出値は、レベル変更手段92を経由して駆動量制御手段88へ通知される。駆動量制御手段88は、光量設定部90によって設定された光量設定値と光量センサ58による光量検出値を比較し、露光に用いる主レーザビームの光量を、光量設定値に対応する値にするための駆動量設定信号をLDD86に出力し、LDD86はそれに応じた駆動電流を面発光レーザアレイ50の各面発光レーザに供給する。
本実施の形態では、モアレを抑制するためのレーザビームの光量設定をするために、光量設定部90には、周期設定手段94が接続されている。ここで、周期設定手段94は、光量設定部90に対して、少なくとも面発光レーザアレイ50の位置関係(発光点配列及び間隔)を出力する。光量設定部90では、面発光レーザアレイ50の位置関係から、走査帯の両端部のレーザビームの位置を求める。なお、周期設定手段94は、面発光レーザアレイ50の位置関係(発光点配列及び間隔)による走査帯の両端部のレーザビームの位置のみを出力してもよい。
モアレは、異なる周期や同一周期の配置関係によって生じる。そこで、光量設定部90では、モアレに起因する走査帯の両端部を担当するレーザビームの光量を他のレーザビームの光量と差異を設けるべく光量設定信号を出力する。本実施の形態では、モアレに起因する走査帯の両端部を担当するレーザビームの光量を他のレーザビームの光量から減少させるべく光量設定信号を出力する。
このモアレに起因する走査帯の両端部を担当するレーザビームの光量の設定値は、予めメモリ96に記憶された設定値を用いることができる。なお、モアレを生じる濃度は、スクリーンの周期や向きにより変動する場合がある。この場合、スクリーン周期及び向きを周期設定手段94から入力させ、スクリーン周期及び向きと面発光レーザアレイ50の位置関係から光量設定値を定めてもよい。
このようにすることで、感光体ドラム12上で周期的に配置されたドットやラインの大きさや太さを変更することによって階調画像を得るときに、モアレ発生を抑制することができる。
なお、画像形成装置10は、感光体ドラム12の外周面上に形成されたトナー像、中間転写ベルト24の外周面上に転写されたトナー像、及び用紙Pに記録された画像の何れかの濃度を検出する濃度センサ(図示省略)を備えてもよい。この場合、多数本(m本)のレーザビームを感光体ドラム12の外周面上で同時に走査・露光して画像(詳しくは静電潜像)を形成するとき、各回の主走査におけるm本のレーザビームによる走査領域の境界付近でレーザビームが照射(露光)される。このレーザビームが露光された部分の濃度を図示しない濃度センサによって検出し、光量設定部90が、濃度センサによって検出された濃度に基づいて、用紙Pに記録される画像の濃度が所定値に一致させるためのレーザビームの光量を設定し、光量設定値を光量設定信号としてレベル変更手段92に通知するようにしてもよい。
なお、本実施の形態において、周期設定手段94からのスクリーン周期とそのスクリーン(露光パターン)の向きと、走査帯周期とその向きとによって、変調信号生成手段84で、感光体ドラム12上で周期的に配置されたドットやラインの大きさや太さを変更することによって階調画像を得るためのm本のレーザビームの各変調信号を生成することは、本発明の点灯制御手段の機能に対応する。
また、本実施の形態において、光量設定部90からの光量設定信号によって、レベル変更手段92で走査帯の端部の光量を変更することは、本発明の光量制御手段の機能に対応する。
次に、本実施形態の作用を説明する。多数本(m本)のレーザビームを感光体ドラム12の外周面上で同時に走査・露光して画像(詳しくは静電潜像)を形成する場合、スクリーン周期と走査帯の周期によって、各回の主走査におけるm本のレーザビームによる走査帯の境界付近では露光または非露光の交差が生じ、モアレによる筋状の濃度むらが発生する。
このため、本発明の実施形態では、モアレの発生原因が、「配列ずれにより、つなぎ目部分の濃度が他の領域によりも高くなったり、低くなったりすること」によることに着目し、「つなぎ目部分の露光光量を他の領域よりも下げたり、上げたりすること」によって、モアレを低減させている。
図4には、スクリーンの一例として、斜め万線スクリーンを用いた場合に、発光点の配列(ビーム配列)が時計方向または反時計方向に回転されたときに発生するモアレを点線で示している。図4(A)には発光点配列が(非回転で)理想的に配列され、モアレが発生しない場合を示している。図4(B)には発光点配列が時計方向に回転されて発生するモアレを示し、図4(C)には発光点配列が反時計方向に回転されて発生するモアレを示している。
詳細には、図6(A)に示すように、発光点配列が感光体ドラム12上で理想位置Poに配列される場合、1主走査により形成される線状の光束Lsは、順次走査により連続して直線状となる。一方、図6(B)に示すように、発光点配列が時計方向に回転される場合、感光体ドラム12上では理想位置Poからずれる。すなわち、面発光レーザアレイ50が回転されることにより、感光体ドラム12上では、主走査毎にその回転に応じた距離だけ理想位置Poからずれた位置に配列される。これによって、走査と走査のつなぎ目となる領域が希薄となり濃度低下する。この濃度低下が周期的に現れることでモアレが発生する。
また、図6(C)に示すように、発光点配列が反時計方向に回転される場合でも同様に、面発光レーザアレイ50が回転されることにより、感光体ドラム12上では、主走査毎にその回転に応じた距離だけ理想位置Poから逆方向にずれた位置に配列される。図6(B)との違いは、面発光レーザアレイ50の回転により走査と走査のつなぎ目付近が接近し副走査方向について一部重なる領域となる点である。これによって、走査と走査のつなぎ目となる領域では濃度が高くなり、この濃度が濃くなることが周期的に現れることでモアレが発生する。
そこで、本実施の形態では、図6(B)に示すように、走査と走査のつなぎ目部が濃度低下する場合は、配列端部ビームの光量を増加させ、図6(C)に示すのように、つなぎ目部の濃度が高くなる場合は配列端部ビームの光量を減少させる。
このため、本実施形態に係るレベル変更手段92は、光量設定部90から光量設定信号として入力された、m本のレーザビームのうち、m本のレーザビームによる走査領域内における走査位置が、副走査方向上流側から第1本目、第2本目、第(m−1)本目及び第m本目の4本のレーザビームの光量をそれぞれ所定値(例えば10%)だけ低下(または増加)させる。上記のように特定のレーザビームの光量を低下(または増加)させることは、駆動量制御手段88へ出力する光量設定信号が表す光量設定値を所定値(例えば10%)だけ小さくするか、光量検出信号が表す光量検出値を所定値(例えば10%)だけ大きくすることで実現できる。
これにより、駆動量制御手段88は、第1本目、第2本目、第(m−1)本目及び第m本目の4本のレーザビームの光量を、他のレーザビーム(第3本目〜第(m−2)本目のレーザビーム)の光量に対して所定値だけ小さく(または大きく)するための駆動量設定信号をLDD86に出力し、LDD86は面発光レーザアレイ50の各面発光レーザに供給される駆動電流のうち、上記4本のレーザビームを射出する4個の面発光レーザに供給される駆動電流が、レーザビームの光量が所定値だけ小さく(または大きく)なるように変化されるので、各回の主走査におけるm本のレーザビームによる走査帯の境界付近に、筋状の濃度むらが生ずることを防止でき、走査により形成される画像のモアレを防止することができる。
なお、図4では説明を簡単にするため、万線スクリーンを用いているが、網点スクリーンの場合にも容易に適用できる。
また、上記では、走査帯の両端部のレーザビームの本数として、各2本の4本(第1本目、第2本目、第(m−1)本目及び第m本目の4本)を利用する場合を説明したが、走査帯の少なくとも一方の端部について少なくとも1本のレーザビームの光量を設定すればよい。また、1本または2本に限定されず、3本以上のレーザビームの光量を設定してもよい。
上記では、同一方向の斜め万線スクリーンを用いて、発光点の配列(ビーム配列)を時計方向または反時計方向に回転した場合を説明したが、図4と逆方向の斜め万線スクリーンを用いた場合にも容易に適用できる。例えば、図5(A)及び図5(B)には、図4(A)及び図4(B)と同様に発光点配列が(非回転で)理想的でモアレが非発生の場合と、発光点配列が時計方向に回転されたときに発生するモアレ(点線)を示した。図5(C)には図5(A)と鏡像関係にある発光点配列が(非回転で)理想的でモアレが非発生の場合を示し、図5(D)には発光点配列が時計方向に回転されたときに発生するモアレ(点線)を示した。
詳細には、図6(D)に示すように、発光点配列が時計方向に回転される場合、図6(C)と鏡像関係となり、面発光レーザアレイ50が回転されることにより、感光体ドラム12上では、主走査毎にその回転に応じた距離だけ理想位置Poから逆方向にずれた位置に配列され、面発光レーザアレイ50の回転により走査と走査のつなぎ目付近が接近し副走査方向について一部重なる領域となる点である。これによって、走査と走査のつなぎ目となる領域では濃度が高くなり、この濃度が濃くなることが周期的に現れることでモアレが発生する。一方、図示は省略したが、発光点配列が反時計方向に回転される場合、図6(B)と鏡像関係になり、走査と走査のつなぎ目付近が希薄で、走査と走査のつなぎ目となる領域では濃度が低くなることが周期的に現れることでモアレが発生する。従って、上記図4の場合と同様にして、すなわちつなぎ目部の濃度が高低に応じて配列端部ビームの光量を減少増加させることで、モアレを解消することができる。
このように、配列端部の光量を増加するか減少するかは、ビーム配列のずれ方向だけでなく、スクリーンの構造にも依存する場合がある。本発明者が行った実験では、図15の網点スクリーン(+14度)、及び図15の左右反転したスクリーン(−14度)の画像を、図9に示す形態で配列ずれ15μmを有する光学走査装置により形成した場合、どちらの画像でも同程度の濃淡レベルのモアレが発生した。これに対し、両端のビームの光量を他ビームに対して50%減少すると、+14度スクリーンのモアレは見えなくなり、−14度スクリーンのモアレは悪化した。逆に、両端ビームの光量を他ビームに対して50%増加すると、−14度スクリーンのモアレが消え、+14度スクリーンのモアレが悪化した。
従って、本実施の形態では、ビーム配列がずれたときに、つなぎ目部分の光量の増加または減少の決定は、スクリーン構造に依存するため、光量の増減はスクリーン構造を鑑みて決定するすることが好ましい。
この場合、光量設定部90では、周期設定手段94から入力されるビーム配列のずれ量及びスクリーン構造を表す値から設定値すなわち光量を設定する。これらのビーム配列のずれ量及びスクリーン構造を表す値には、ビーム配列のずれ量として、面発光レーザアレイ50における発光点の数及び配置から、面発光レーザアレイ50を組み立てたとき(光ビーム走査装置16)の最終的な構成から得られるずれ量及び走査帯の周期(副走査方向の距離で換算することができる)がある。また、スクリーン構造を表す値としては、本画像形成装置10で採用したスクリーン周期とそのスクリーン(露光パターン)の向きがあり、周期設定手段94に設定(入力)されているものがある。
このようにして光量設定部90で設定された光量によって、レベル変更手段92が、m本のレーザビームのうち、走査帯の両端についてレーザビームの光量をそれぞれ低下(または増加)させるべく、駆動量制御手段88へ出力する光量設定信号が表す光量設定値を小さくしたり大きくしたりする。これにより、駆動量制御手段88は、上記4本のレーザビームの光量を、他のレーザビームの光量に対して増減するための駆動量設定信号をLDD86に出力する。LDD86は面発光レーザアレイ50の各面発光レーザに供給される駆動電流のうち、上記4本のレーザビームを射出する4個の面発光レーザに供給される駆動電流が、レーザビームの光量が所定値だけ小さく(または大きく)なるように変化されるので、各回の主走査におけるm本のレーザビームによる走査帯の境界付近に、筋状の濃度むらが生ずることを防止でき、走査により形成される画像のモアレを防止することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施の形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
上述のモアレは、周期の異なるまたは方向の異なるパターンを有して画像を形成するときに発生するが、これは単色画像のみにおいても発生するが、多色画像における画像間においても発生する。例えば、カラー画像形成装置は、YMCKの4色の画像を重ね合わせて画像を形成するが、色を重ねたときにスクリーン同士のモアレや、走査線位置変動による色ムラ等を考慮して、各色で用いられるスクリーンは異なる構造を取ることが多い。このため、同じビーム配列ずれでも最適な端部ビーム光量設定値は色毎に異なる値となる。なお、色やスクリーン構造によっては、配列ずれがあってもモアレが生じにくい場合もある。このため、ビーム配列ずれに応じて全色の端部光量を変える必要がない場合もある。一方、色やスクリーン構造によっては、配列ずれがきわめて微少あってもモアレが顕著に表れる場合もある。そこで、配列ずれの方向と量、色やスクリーン構造によって端部光量を設定することが好ましい。
すなわち、配列ずれの方向と量は光ビーム走査装置16の生産時に計測し事前に把握できる。また、画像形成時に使用されるスクリーン構造は色(YMCK)・印字モード(写真・地図・文字等)によって予め定められている。従って、光ビーム走査装置16の配列ずれを画像形成装置10に情報としてインプットしておけば、何色をどの印字モードで印字するかによって端部光量を増加するのか減少するのかは自動的に導き出すことができる。
そこで、本実施の形態では、配列ずれ及び色と、端部のレーザビームの光量増減量との対応関係を表すテーブルをメモリ96に記憶しておく。以下の表1にはこのテーブルの一例を示した。
この場合、図示は省略したが、図3の光量設定部90に、色を表す信号を入力するようにすればよい。この色は、画像データに含まれる場合があるので、記憶部82から光量設定部90へ画像データを出力し、光量設定部90において色を判別してもよい。
このように、本実施の形態では、配列ずれ及び色と、端部のレーザビームの光量増減量との対応関係から、走査帯の両端についてレーザビームの光量をそれぞれ低下(または増加)させるので、色の重なりにより生じる、m本のレーザビームによる走査帯の境界付近に、色に起因する筋状の濃度むらが生ずることを防止でき、走査により形成される画像のモアレを防止することができる。
なお、本実施の形態では、1つの感光体で電子写真プロセスを4回繰り返してカラー画像を形成する4サイクル方式の画像形成装置10を採用した。この場合、複数回の電子写真プロセス間に色毎(サイクル毎)のスクリーン構造にあわせて端部光量設定を変更することになる。
一方、他の方式として、色数に応じた複数の感光体を有し、4色の電子写真プロセスを並行して行うタンデム方式がある。このタンデム方式には、色毎の光ビーム走査装置を設ける場合と、1つの光ビーム走査装置を切り替えて利用する場合とがある。1つの光ビーム走査装置を切り替えて利用する場合には、上記4サイクル方式と同様に、色毎(サイクル毎)のスクリーン構造にあわせて端部光量設定を変更すればよい。色毎の光ビーム走査装置を設ける場合には、光ビーム走査装置16毎にスクリーン構造が異なるが、この画像形成部分が色に対応して設けられている場合には、各々の光ビーム走査装置において調整すればよい。
〔第3実施形態〕
次に本発明の第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態及び第2実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。本実施の形態は、面発光レーザアレイ50または光ビーム走査装置16が交換可能な画像形成装置10に本発明を適用したものである。
本実施の形態では、制御部80の光量設定部90は、面発光レーザアレイ50や光ビーム走査装置16を交換した場合に、設定光量を変更するための指示手段(例えばコントロールパネル等)を含んで構成されている。この指示手段は、本発明の指示手段に対応する。
配列ずれは、光ビーム走査装置16として把握することも可能であるが、光ビーム走査装置16全体ではなく、面発光レーザアレイ50の周辺部分のみの光源ユニットで把握することも可能である。例えば、市場で光源部が故障した場合の交換単位が、光ビーム走査装置16ではなく、光源ユニットである場合には、例えば治具上で計測した面発光レーザアレイ50を含む光源ユニットの配列ずれを把握し、そのずれ量を記録しておく。そのずれ量を記録したデータや記録紙を、光ビーム走査装置16や光源ユニットと併せて取り扱うことで、光ビーム走査装置16や光源ユニットを交換するときに、オペレータは、容易に配列ずれを把握できる。
光量設定部90は、オペレータによって把握された配列ずれが、例えば上記表1のいずれに該当するのかを表す番号が入力される等により、コントロールパネル等から成る指示手段を介してオペレータにより指示されると、指示された配列ずれを形成した際の走査帯の端部のレーザビームの光量を、設定する。
この場合、光量設定部90においては、予めオペレータによる入力値と、上記表1などの光量増減量との対応を予めメモリ96に記憶しておき、これを選択可能に構成し、指示手段(例えばコントロールパネル等)により指示された選択値により、光量の増減量を設定することができる。
このように、ビーム配列ずれ量を交換用の光源ユニットにデータとして添付し、光源ユニット交換時にはそのずれ量を画像形成装置10に入力することで、もっとも効果的にモアレを低減させることができる。
〔第4実施形態〕
次に本発明の第4実施形態について説明する。なお、上記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。本実施の形態は、配列ずれを事前に把握せずとも、任意の状態で調整可能な画像形成装置10を提供するものである。
本実施の形態では、制御部80の光量設定部90は、端部光量を任意の値で設定できるように、設定光量を指示するための指示手段(例えばコントロールパネル等)を含んで構成されている。また、この指示手段では、参照プリントを出力する指示をするためにも利用される。
すなわち、光量設定部90は、参照プリントとして例えば図7に示すようなプリントパターン98を用紙Pに記録させるパターン形成手段を含んで構成する。図7に示すプリントパターン96は、互いに濃度の異なる複数のパッチが主走査方向に配列されて成るパターン列が副走査方向に沿って複数並べられて構成される。この副走査方向には、走査帯の端部レーザビームの光量変動の設定値が徐々(例えば、+50%、+25%、+10,−10%、−25%、−50%)に変更されるように設定される。
オペレータの指示によって、光量設定部90に含まれるパターン形成手段は、予め記憶した上記のパターン列を記録するためのデータを用い、走査帯の両端(または一方の端部)のレーザビームの光量を他のレーザビームの光量と異ならせた状態で複数のパターン列を走査露光させ、静電潜像の現像・トナー像の転写・用紙Pに転写されたトナー像の定着を順次行わせることで、プリントパターン96を用紙P上に記録させる。
このようにして用紙P上に記録されたプリントパターン96をオペレータが目視し、筋状の濃度むら(オペレータには周期的に現れる筋状の濃度むら、すなわちモアレとして視認される)の発生程度を各パターン列毎に目視で確認することで、モアレが発生しない最適な値とされたパターン列をオペレータが容易に判断することができる。
そして光量設定部90は、オペレータによって最適と判断されたパターン列が、例えば個々のパターン列に付された番号のうち前記パターン列の番号が入力される等により、コントロールパネル等から成る指示手段を介してオペレータにより指示されると、指示されたパターン列を形成した際の走査帯端部のレーザビームの設定光量を、感光体ドラム12の現在の状態に対応する最適な光量であると判断し、その光量を設定する。
これによって、光量設定部90は、走査帯の端部レーザビームの設定光量を表す光量設定信号をレベル変更手段92へ出力する。レベル変更手段92は、端部レーザビームの光量が、光量設定部90から入力された光量設定信号が表す光量となるように、端部レーザビームの光量設定値を変化させるので、配列ずれを事前に把握せずに、モアレとして生じる筋状の濃度むらが発生することを抑制することができる。
すなわち、本実施の形態では、配列ずれを事前に把握せずにモアレが発生したときに調整するために、端部光量をマニュアルで設定できるようにしておき、モアレが消える設定を実際のプリント出力で確認しながら設定することができる。そして、1枚の用紙内に、複数の光量設定パラメータによる画像を出力し、そこから最適な光量設定パラメータを選択することもできる。
従って、端部のレーザビームの設定光量を少しずつ変えた画像を出力し、それを目視したオペレータが、モアレが最小となる画像に対応するパラメータを選択することで、モアレとして生じる筋状の濃度むらが発生することを抑制することができる。
なお、上記では駆動量制御手段88からLDD86へ出力される信号として、面発光レーザアレイ50の個々の面発光レーザに供給される駆動電流の大きさを制御することで、個々の面発光レーザから射出されるレーザビームの光量を制御するm個の駆動量設定信号が出力される場合を説明したが、これに限定されるものではなく、例えばレベル変更手段92で設定される光量レベルの段数と同数の駆動量設定信号が駆動量制御手段88からLDD86へ出力され、LDD86では、光量を制御するレーザに応じて駆動量設定信号を選択して使用するようにしてもよい。
また、上記では光量センサ58によってレーザビームの光量を検出し、光量検出値が光量設定値に一致するように光量を制御することを、m本のレーザビームに対して順次行う場合を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば面発光レーザアレイ50から射出されるレーザビームの本数(m本)と同数だけ光量センサを設けておき、m本のレーザビームを対応する光量センサに同時に入射させ、m本のレーザビームの光量制御を並列に行うようにしてもよい。
また、上記ではm本の光ビームを射出する光源として面発光レーザアレイ50を用いた例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えばレーザダイオードやLED等の他の光源をm個用いて、m本の光ビームを射出させるように構成してもよい。