JP6700727B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

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本発明は、硬貨処理装置に関する。
従来から、受皿や出金口等の共通の硬貨受取部に、出金操作に伴って実行される出金処理によって硬貨出金機構から出金される出金硬貨と、入金取り消し操作に伴って実行される入金返却処理によって返却される返却硬貨とを放出すると共に、硬貨受取部とは別の硬貨リジェクト口に、入金時に識別不能であって受け入れ不可な入金リジェクト硬貨を放出する硬貨処理装置が知られている(例えば、特許文献1,2,3参照)。また、装置をさらに小型化するために、硬貨リジェクト口を設けずに、出金硬貨と返却硬貨と入金リジェクト硬貨とを共通の硬貨受取部に放出する硬貨処理装置が知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開2003−026322号公報 特開2005−202491号公報 特開2010−102744号公報 特開2013−254369号公報
しかしながら、これらの従来の硬貨処理装置では、異なる種類の放出関連処理による硬貨が共通の硬貨受取部に放出されるので、硬貨受取部に放出された硬貨がどのような処理によって放出されたものであるのかを把握し難い。
したがって、本発明は、異なる種類の放出関連処理による硬貨を共通の硬貨受取部に放出するものであっても、硬貨受取部に放出された硬貨がどのような放出関連処理によって放出されたものであるのかを容易に把握可能な硬貨処理装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、複数種類の放出関連処理を行う放出機構と、硬貨の種類に応じて硬貨を受け取る領域が位置固定されている硬貨受取部と、前記硬貨受取部に設けられて前記硬貨受取部を複数の領域に区分けする仕切り部と、前記放出機構から硬貨が放出され、前記放出機構から放出された硬貨を前記各領域に振り分ける振分部とを備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記領域は、容量を可変可能であることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、前記仕切り部は、前記硬貨受取部に少なくとも一つ設けられて前記硬貨受取部を少なくとも二つの領域に区分けすることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1乃至の何れか一項に係る発明において、前記仕切り部は、前記硬貨受取部に着脱可能に設けられていることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、放出機構から放出された硬貨を受け取る硬貨受取部を、仕切り部によって複数の領域に区分けしており、放出機構は、複数種類の放出関連処理をそれぞれ実行する際に、硬貨受取部の区分けされた複数の領域のうち、実行する放出関連処理の種類と対応する領域に硬貨を放出する。これにより、硬貨受取部において放出関連処理の各種類毎に分類してそれぞれ異なる領域で硬貨を受け取ることができるため、異なる種類の放出関連処理による硬貨を共通の硬貨受取部に放出するものであっても、硬貨受取部内のどの領域に硬貨が放出されたかを確認することで、硬貨受取部に放出された硬貨がどのような放出関連処理によって放出されたものであるのかを容易に把握することができる。
本発明の第2の態様によれば、放出機構から放出された硬貨を受け取る硬貨受取部を、仕切り部を一つ設けることによって、第一領域及び第二領域の二つの領域に区分けしており、放出機構は、第一領域に入金リジェクト処理による入金リジェクト硬貨を放出し、第二領域に出金処理による出金硬貨及び入金返却処理による返却硬貨のうちの少なくとも一方を放出する。これにより、硬貨受取部において、入金リジェクト硬貨と、出金硬貨及び返却硬貨のうちの少なくとも一方とを分類してそれぞれ異なる領域で受け取ることができるため、入金リジェクト硬貨と、出金硬貨及び返却硬貨のうちの少なくとも一方とを共通の硬貨受取部に放出するものであっても、硬貨受取部内の第一領域及び第二領域のいずれに硬貨が放出されたかを確認することで、硬貨受取部に放出された硬貨が、入金リジェクト処理によって放出されたものであるのか、出金処理及び入金返却処理のうちの少なくとも一方によって放出されたものであるのかを容易に把握することができる。
本発明の第3の態様によれば、放出機構から放出された硬貨を受け取る硬貨受取部を、仕切り部を一つ設けることによって、第一領域及び第二領域の二つの領域に区分けしており、放出機構は、第一領域に出金処理による出金硬貨を放出し、第二領域に入金返却処理による返却硬貨を放出する。これにより、硬貨受取部において、出金硬貨及び返却硬貨を分類してそれぞれ異なる領域で受け取ることができるため、出金硬貨及び返却硬貨を共通の硬貨受取部に放出するものであっても、硬貨受取部内の第一領域及び第二領域のいずれに硬貨が放出されたかを確認することで、硬貨受取部に放出された硬貨が、出金処理によって放出された出金硬貨であるのか、入金返却処理によって放出された返却硬貨であるのかを容易に把握することができる。
本発明の第4の態様によれば、放出機構から放出された硬貨を受け取る硬貨受取部を、仕切り部を二つ設けることによって、第一領域、第二領域及び第三領域の三つの領域に区分けしており、放出機構は、第一領域に出金処理による出金硬貨を放出し、第二領域に入金返却処理による返却硬貨を放出し、第三領域に入金リジェクト処理による入金リジェクト硬貨を放出する。これにより、硬貨受取部において、出金硬貨、返却硬貨及び入金リジェクト硬貨を分類してそれぞれ異なる領域で受け取ることができるため、出金硬貨、返却硬貨及び入金リジェクト硬貨を共通の硬貨受取部に放出するものであっても、硬貨受取部内の第一領域、第二領域及び第三領域のいずれに硬貨が放出されたかを確認することで、硬貨受取部に放出された硬貨が、出金処理によって放出された出金硬貨であるのか、入金返却処理によって放出された返却硬貨であるのか、入金リジェクト処理によって放出された入金リジェクト硬貨であるのかを容易に把握することができる。
本発明の第5の態様によれば、仕切り部が、硬貨受取部に着脱可能に設けられているため、硬貨受取部に仕切り部を装着することで硬貨受取部を複数の領域に区分けして上記のように実行する放出関連処理の種類毎に分類して硬貨を放出することができる。他方、硬貨受取部から仕切り部を取りはずことで硬貨受取部に複数種類の放出関連処理の硬貨を分類せずに放出することができる。したがって、分類放出と非分類放出とを選択的に行うことができる。
本発明の第6の態様によれば、硬貨受取部が位置固定の出金口であるため、異なる種類の放出関連処理による硬貨を位置固定の単一の出金口に放出するものであっても、出金口内のどの領域に硬貨が放出されたかを確認することで、出金口に放出された硬貨がどのような放出関連処理によって放出されたものであるのかを容易に把握することができる。
本発明の第7の態様によれば、硬貨受取部がカルトンであるため、異なる種類の放出関連処理による硬貨を共通形状のカルトンに放出するものであっても、カルトン内のどの領域に硬貨が放出されたかを確認することで、カルトンに放出された硬貨がどのような放出関連処理によって放出されたものであるのかを容易に把握することができる。
本発明に係る硬貨処理装置の第一実施形態としての貨幣入出金装置を示す斜視図である。 本発明に係る硬貨処理装置の第一実施形態としての貨幣入出金装置の硬貨出金口を示す平面図である。 本発明に係る硬貨処理装置の第一実施形態としての貨幣入出金装置の硬貨処理部の上部構成を示す平面図である。 本発明に係る硬貨処理装置の第一実施形態としての貨幣入出金装置の硬貨処理部の下部構成を示す平面図である。 本発明に係る硬貨処理装置の第一実施形態としての貨幣入出金装置の放出振分部を示す正面図である。 本発明に係る硬貨処理装置の第二実施形態としての貨幣入出金装置を示す斜視図である。 本発明に係る硬貨処理装置の第二実施形態としての貨幣入出金装置の硬貨処理部の下部構成を示す平面図である。 第一参考技術としての貨幣入出金装置の硬貨受取部の変更例としてのカルトンを示す平面図。 第二参考技術としての貨幣入出金装置の硬貨受取部の変更例としてのカルトンを示す平面図。 本発明に係る硬貨処理装置の第一,第二実施形態としての貨幣入出金装置の硬貨処理部及び紙幣処理部の変更例を示す斜視図である。 本発明に係る硬貨処理装置の第一,第二実施形態としての貨幣入出金装置の放出振分部の変更例を示す正面図である。 本発明に係る硬貨処理装置の第二実施形態としての貨幣入出金装置の放出振分部の変更例を示す正面図である。
[第一実施形態]
本発明に係る硬貨処理装置の第一実施形態としての貨幣入出金装置を図1〜図5を参照して以下に説明する。なお、以下の説明において、「前」は装置前後方向の前側つまり操作者から見て手前側であり、「後」は装置前後方向の後側つまり操作者から見て奥側であり、「左」は操作者から見て左側であり、「右」は操作者から見て右側である。
第一実施形態の貨幣入出金装置10は、いずれも貨幣である硬貨及び紙幣の入出金処理を行うものである。貨幣入出金装置10は、右側に硬貨の入出金処理を行う硬貨処理部15が、左側に紙幣の入出金処理を行う紙幣処理部16が設けられている。
硬貨処理部15には、貨幣入出金装置10の装置上面12の操作者と対向する装置前面11側の右側に、入金処理時に装置外から硬貨が投入される上方開口の硬貨入金口21が設けられている。また、硬貨処理部15には、装置前面11の右側に、硬貨の放出関連処理時に装置内から放出される硬貨を受け取って装置外に取り出し可能に貯留する上方開口の硬貨出金口22(硬貨受取部)が設けられている。硬貨入金口21は、複数金種が混在する金種混合状態で硬貨が装置外から一括投入され、このように投入された硬貨を貯留しつつ一枚ずつ分離して繰り出す。硬貨入金口21及び硬貨出金口22は、貨幣入出金装置10において位置固定で設けられている。
硬貨出金口22は、装置前面11から前方に突出しており、この硬貨出金口22の直上範囲には装置前面11よりも後方に凹む凹状部23が設けられている。硬貨出金口22は、略水平な図2に示す底部25と、底部25の前縁部及び左右の縁部から上方に延出して硬貨出金口22の前面及び両側面を形成する壁部26とを有する受け皿状をなしている。硬貨出金口22には、前後方向に延在して底部25から鉛直に立ち上がる板状部材からなる二つの仕切り部28,29が左右に一体的に固定されている。
左側の仕切り部28は、底部25及び壁部26のそれぞれの仕切り部28よりも左側の部分によって硬貨出金口22内に領域31(第三領域)を形成している。また、左側の仕切り部28は、右側の仕切り部29と、底部25及び壁部26のそれぞれの仕切り部28,29間の部分によって硬貨出金口22内に領域32(第一領域)を形成している。右側の仕切り部29は、底部25及び壁部26のそれぞれの仕切り部29よりも右側の部分によって硬貨出金口22内に領域33(第二領域)を形成している。つまり、硬貨出金口22には、硬貨出金口22を複数、具体的には三カ所の領域31〜33に区分けする二つの仕切り部28,29が設けられている。言い換えれば、硬貨出金口22に二つの仕切り部28,29が設けられて硬貨出金口22を領域31、領域32及び領域33の三つの領域に区分けしている。硬貨処理部15は、その硬貨出金口22の複数の領域31〜33に硬貨を選択的に放出可能となっている。
図1に示すように、貨幣入出金装置10は、装置上面12における硬貨入金口21の左側に、操作者による操作入力が入力される操作部35と、操作者に対して表示を行う表示部36とが前後に並んで設けられている。
紙幣処理部16には、装置上面12の装置前面11側に、入金処理時に装置外からバラ紙幣が投入される上方開口の紙幣入金口41が設けられている。また、装置上面12における紙幣入金口41の後側に、出金処理時に装置内から紙幣が繰り出されると共に入金処理時に受け入れ不可な紙幣が装置内から繰り出される紙幣出金口43が設けられている。なお、装置上面12における紙幣出金口43の後側に、紙幣出金口43とは別に、入金処理時に受け入れ不可な紙幣が装置内から繰り出される紙幣リジェクト口が設けられるようにしても良い。
硬貨処理部15は、図3に示すように、硬貨入金口21に投入された硬貨を左側に搬送する第一搬送部51と、この第一搬送部51の下流側に接続され、この第一搬送部51から硬貨を受け取り水平方向において鋭角に折り返しつつ後方に搬送する第二搬送部52とを有する入金硬貨搬送部53を備えている。
硬貨入金口21は、その壁部を形成し、硬貨が外から投入されると共に投入された硬貨を下方に案内する筒状のホッパ部55と、硬貨入金口21の底部を形成するようにホッパ部55の下方に設けられ、この位置から側方に延出してこの延出方向に硬貨を搬送する無端のベルトコンベア56と、ベルトコンベア56の上側に配置され、ベルトコンベア56の搬送方向とは逆方向に対向部分を移動させる図示せぬ分離ローラとを有している。そして、硬貨入金口21は、ホッパ部55に投入された硬貨を、回転するベルトコンベア56によりその延在方向に送り、途中位置に設けられた図示せぬ分離ローラで一枚ずつに分離してさらに下流側に繰り出す。
硬貨入金口21のベルトコンベア56は、硬貨入金口21を構成する一方で、この硬貨入金口21に投入された硬貨を搬送する上記した第一搬送部51をも構成している。ベルトコンベア56で構成される第一搬送部51の終点部には、ベルトコンベア56から硬貨を受け取って機体後方に搬送する第二搬送部52の搬送路58の始点部が接続されている。
第二搬送部52は、第一搬送部51のベルトコンベア56から搬送路58上に移送された硬貨を搬送路58に上側から押し付けながら搬送路58に沿って搬送する複数の移送ベルト59,60を有している。
搬送路58には、その上流側に、硬貨入金口21から繰り出されて第一搬送部51及び第二搬送部52で搬送される硬貨の磁気的性質や画像或いは外径等を検出することでその金種の識別及び金種別の計数等を行う硬貨識別部61が設けられ、この硬貨識別部61の下流側には硬貨識別部61の識別結果に基づいて識別不能硬貨等の受け入れ不可な入金リジェクト硬貨を搬送路58から排除可能な開閉リジェクト部62が設けられている。この開閉リジェクト部62は、搬送路58に形成されたリジェクト孔63及びこれを開閉するシャッタ64を有している。
また、搬送路58には、この開閉リジェクト部62の下流側に、硬貨識別部61で正常と識別された受け入れ可能な受入硬貨を搬送路58から落下可能な複数の選別孔65〜70が設けられている。これら選別孔65〜70は硬貨を外径で選別する。つまり、搬送路58を移動する硬貨を外径の小さい順に選別するように、硬貨の搬送方向に沿って上流側から下流側に、1円硬貨用の最も小さい選別孔65、選別孔65よりも大きい50円硬貨用の選別孔66、選別孔66よりも大きい5円硬貨用の選別孔67、選別孔67よりも大きい100円硬貨用の選別孔68、選別孔68よりも大きい10円硬貨用の選別孔69、選別孔69よりも大きい500円硬貨用の選別孔70が、この順番に形成されている。つまり、選別孔65〜70は、硬貨識別部61で正常と識別された硬貨を金種別に振り分ける。
選別孔65〜70の下方には、図4に示すように、それぞれが前後方向に沿う状態で左右方向に並べられた複数、具体的には六カ所の硬貨出金収納部71〜76が設けられている。硬貨出金収納部71〜76は、金種別のもので、選別孔65〜70で振り分けられた硬貨を繰り出し可能に収納する。
具体的に、最も前側の選別孔65から落下した1円硬貨は左端の1円硬貨専用の硬貨出金収納部71に収納される。前から二番目の50円硬貨用の選別孔66から落下した50円硬貨は左から二番目の50円硬貨専用の硬貨出金収納部72に収納され、前から三番目の5円硬貨用の選別孔67から落下した5円硬貨は左から三番目の5円硬貨専用の硬貨出金収納部73に収納され、前から四番目の100円硬貨用の選別孔68から落下した100円硬貨は左から四番目の100円硬貨専用の硬貨出金収納部74に収納され、前から五番目の10円硬貨用の選別孔69から落下した10円硬貨は左から五番目の10円硬貨専用の硬貨出金収納部75に収納され、最も後側の500円硬貨用の選別孔70から落下した500円硬貨は右端の500円硬貨専用の硬貨出金収納部76に収納される。
各硬貨出金収納部71〜76は、それぞれが、底部を形成するように前後方向に延在する状態で左右方向に並設されて回転時に硬貨出金口22側に硬貨を搬送する無端のベルトコンベア77と、ベルトコンベア77の搬送方向とは逆方向に対向部分を移動させるように回転する分離ローラ78と、分離ローラ78で一枚ずつに分離された硬貨を計数しつつ一枚ずつ繰り出す繰出機構79とを有している。
各硬貨出金収納部71〜76から計数されて繰り出された硬貨は、前方の放出振分部81に導入される。ここで、図3に示す入金硬貨搬送部53の開閉リジェクト部62から落下する硬貨も、図示略のシュートを介して図4に示す放出振分部81に導入される。開閉リジェクト部62と硬貨出金収納部71〜76と放出振分部81とが、硬貨出金口22に硬貨を放出する複数種類の放出関連処理を行う放出機構82を構成しており、この放出機構82から放出された硬貨を硬貨出金口22が受け取る。
放出振分部81は、導入された硬貨を、硬貨出金口22の領域31〜33に振り分けて放出する。放出振分部81は、図5に示すように、開閉リジェクト部62及び硬貨出金収納部71〜76から導入された硬貨を左右方向の中央に集める先細形状のガイド85と、ガイド85で集められた硬貨を、支持軸86を中心に左右に揺動して振り分ける筒状のシュート87とを有している。シュート87の下端は、硬貨出金口22の後部の上方に配置されており、硬貨出金口22の後部の底部25は、シュート87から落下する硬貨を前方に案内するよう前下がりに傾斜している。
放出振分部81は、シュート87が図5に破線で示すように左側に揺動した状態では、導入された硬貨を硬貨出金口22の領域31のみに放出する。シュート87が図5に実線で示すように鉛直に沿う状態では、導入された硬貨を硬貨出金口22の領域32のみに放出する。シュート87が図5に二点鎖線で示すように右側に揺動した状態では、導入された硬貨を硬貨出金口22の領域33のみに放出する。よって、放出振分部81を含む放出機構82は、共通の硬貨出金口22に設けられた複数の領域31〜33に選択的に硬貨を放出可能となっている。
放出機構82が行う上記した硬貨の複数種類の放出関連処理は、具体的には、入金処理時に硬貨入金口21に入金された硬貨のうち硬貨識別部61の識別結果から受け入れ不可な硬貨を入金リジェクト硬貨として放出する入金リジェクト処理と、出金指令信号に基づいて装置内部の硬貨出金収納部71〜76に収納している硬貨を出金硬貨として放出する出金処理と、入金処理時に硬貨入金口21に入金された硬貨のうち硬貨識別部61の識別結果から受け入れ可能と識別して硬貨出金収納部71〜76に収納した硬貨と同金種で同数の硬貨を返却指令信号に基づいて返却硬貨として放出する入金返却処理との三つとなっている。
複数の領域31〜33のうち、領域31が入金リジェクト処理と一対一で対応し、領域32が出金処理と一対一で対応し、領域33が入金返却処理と一対一で対応する。そして、放出振分部81は、入金リジェクト処理を実行する際には、この入金リジェクト処理と対応する領域31に入金リジェクト硬貨を放出し、出金処理を実行する際には、この出金処理と対応する領域32に出金硬貨を放出し、入金返却処理を実行する際には、この入金返却処理と対応する領域33に返却硬貨を放出する。つまり、放出振分部81を含む放出機構82は、複数種類の放出関連処理をそれぞれ実行する際に、複数の領域31〜33のうち、実行する放出関連処理の種類と対応する領域に硬貨を放出する。入金リジェクト硬貨を硬貨出金口22の領域31に放出することから、硬貨出金口22とは別に入金リジェクト硬貨を受け取る専用の入金リジェクト口は、貨幣入出金装置10には設けられていない。
次に、第一実施形態の貨幣入出金装置10における硬貨処理部15による硬貨の処理について説明する。
「入金処理」
一の取引開始にあたって、硬貨入金口21に硬貨が投入された状態で、図示略の上位機に入金操作が入力されると、上位機は入金処理信号を貨幣入出金装置10に出力する。すると、貨幣入出金装置10は、硬貨処理部15による入金処理を開始させる。つまり、先ず、貨幣入出金装置10は、放出振分部81のシュート87を左側に揺動させて、導入された硬貨を硬貨出金口22の領域31のみに放出する状態とする。そして、硬貨入金口21の硬貨をベルトコンベア56及び図示せぬ分離ローラで一枚ずつ分離して入金硬貨搬送部53に繰り出し、入金硬貨搬送部53で搬送しつつ硬貨識別部61で識別する。この硬貨識別部61の識別結果に基づき、識別不能とされた入金リジェクト硬貨を、放出機構82の開閉リジェクト部62によりリジェクト孔63から落下させ、放出振分部81で硬貨出金口22の左端の領域31に放出する入金リジェクト処理を行う。これにより、入金リジェクト硬貨が硬貨出金口22の左端の領域31に収容され、操作者は、この入金リジェクト硬貨を硬貨出金口22の領域31から取り出すことができる。
他方、硬貨識別部61の識別結果に基づき、受け入れ可能と識別された受入硬貨を、閉状態の開閉リジェクト部62によってそのまま入金硬貨搬送部53の下流側に移動させる。その結果、受入硬貨を、選別孔65〜70の対応するもので選別して硬貨出金収納部71〜76の対応するものに収納する。つまり、1円硬貨であれば選別孔65で硬貨出金収納部71に収納し、50円硬貨であれば選別孔66で硬貨出金収納部72に収納し、5円硬貨であれば選別孔67で硬貨出金収納部73に収納し、100円硬貨であれば選別孔68で硬貨出金収納部74に収納し、10円硬貨であれば選別孔69で硬貨出金収納部75に収納し、500円硬貨であれば選別孔70で硬貨出金収納部76に収納する。
硬貨入金口21に投入された硬貨が、すべて、硬貨出金口22の領域31及び硬貨出金収納部71〜76のいずれかに収容されると、貨幣入出金装置10は処理結果を図示略の上位機に出力する。すると、上位機は、今回の入金処理において受け入れた硬貨の計数結果と、入金取消をするか、入金確定をするかの選択操作を促す表示とを表示させる。
上記した入金取消をするか、入金確定をするかの問いに対して、操作者が、承認操作入力である入金確定の選択操作を上位機に入力すると、上位機は、今回の入金処理で受け入れた硬貨の計数値を確定して記憶し、貨幣入出金装置10による入金処理を終了する。
「入金返却処理」
他方、上記した入金取消をするか、入金確定をするかの問いに対して、操作者が、取り消し操作入力である入金取消の選択操作を上位機に入力すると、上位機は、入金された金額と同金額の硬貨を返却硬貨として返却させる返却指令信号を貨幣入出金装置10に出力する。すると、貨幣入出金装置10は、先ず、放出振分部81のシュート87を、右に揺動させて、導入された硬貨を硬貨出金口22の右端の領域33のみに放出する状態とする。次に、入金された金額と同金額の返却硬貨を放出機構82の硬貨出金収納部71〜76から各繰出機構79で計数しつつ繰り出させ、同じく放出機構82の放出振分部81で硬貨出金口22の右端の領域33に放出する入金返却処理を行う。これにより、入金された金額と同金額の返却硬貨が硬貨出金口22の右端の領域33に収容され、操作者は、この返却硬貨を硬貨出金口22の領域33から取り出すことができる。
「出金処理」
出金処理時に、上位機は、所定の出金金額の硬貨を出金硬貨として出金させる出金指令信号を貨幣入出金装置10に出力する。すると、貨幣入出金装置10は、先ず、放出振分部81のシュート87を、鉛直に沿わせて、導入された硬貨を硬貨出金口22の中央の領域32のみに放出する状態とする。次に、所定の出金金額の出金硬貨を放出機構82の硬貨出金収納部71〜76から各繰出機構79で計数しつつ繰り出させ、同じく放出機構82の放出振分部81で硬貨出金口22の中央の領域32に放出する出金処理を行う。これにより、所定の出金金額の出金硬貨が硬貨出金口22の中央の領域32に収容され、操作者は、この出金硬貨を硬貨出金口22の領域32から取り出すことができる。
以上に述べた第一実施形態の貨幣入出金装置10によれば、放出機構82から放出された硬貨を受け取る硬貨出金口22を、仕切り部28,29によって複数の領域31〜33に区分けしており、放出機構82は、複数種類の放出関連処理をそれぞれ実行する際に、硬貨出金口22の区分けされた複数の領域31〜33のうち、実行する放出関連処理の種類と対応する領域に硬貨を放出する。これにより、硬貨出金口22において放出関連処理の各種類毎に分類してそれぞれ異なる領域で硬貨を受け取ることができるため、異なる種類の放出関連処理による硬貨を共通の硬貨出金口22に放出するものであっても、硬貨出金口22内のどの領域に硬貨が放出されたかを確認することで、硬貨出金口22に放出された硬貨がどのような放出関連処理によって放出されたものであるのかを容易に把握することができる。
より具体的には、放出機構82から放出された硬貨を受け取る硬貨出金口22を、二つの仕切り部28,29によって三つの領域31〜33に区分けしており、放出機構82は、領域31に入金リジェクト処理による入金リジェクト硬貨を放出し、領域32に出金処理による出金硬貨を放出し、領域33に入金返却処理による返却硬貨を放出する。これにより、硬貨出金口22において、入金リジェクト硬貨、出金硬貨及び返却硬貨を分類してそれぞれ異なる領域で受け取ることができるため、入金リジェクト硬貨、出金硬貨及び返却硬貨を共通の硬貨出金口22に放出するものであっても、硬貨出金口22内の領域31、領域32及び領域33のいずれに硬貨が放出されたかを確認することで、硬貨出金口22に放出された硬貨が、入金リジェクト処理によって放出された入金リジェクト硬貨であるのか、出金処理によって放出された出金硬貨であるのか、入金返却処理によって放出された返却硬貨であるのかを容易に把握することができる。
また、硬貨出金口22が位置固定であるため、異なる種類の放出関連処理による硬貨を位置固定の単一の硬貨出金口22に放出するものであっても、硬貨出金口22内の領域31〜33のどの領域に硬貨が放出されたかを確認することで、硬貨出金口22に放出された硬貨がどのような放出関連処理によって放出されたものであるのかを容易に把握することができる。
なお、第一実施形態においては、開閉リジェクト部62で落下された入金リジェクト硬貨を放出振分部81を介して硬貨出金口22の領域31に放出するようにしたが、開閉リジェクト部62と領域31とを放出振分部81とは別に繋ぐシュートを設けて、入金リジェクト硬貨を領域31に直接放出するようにしても良い。
また、第一実施形態においては、領域31に入金リジェクト硬貨を、領域32に出金硬貨を、領域33に返却硬貨を、それぞれ放出する場合を例にとり説明したが、常に一定の放出パターンで放出するようにすれば、他のいずれの放出パターンとすることも可能である。つまり、領域31に入金リジェクト硬貨を、領域32に返却硬貨を、領域33に出金硬貨を、それぞれ放出しても良く、領域31に出金硬貨を、領域32に入金リジェクト硬貨を、領域33に返却硬貨をそれぞれ放出しても良く、領域31に出金硬貨を、領域32に返却硬貨を、領域33に入金リジェクト硬貨を、それぞれ放出しても良く、領域31に返却硬貨を、領域32に出金硬貨を、領域33に入金リジェクト硬貨を、それぞれ放出しても良く、領域31に返却硬貨を、領域32に入金リジェクト硬貨を、領域33に出金硬貨を、それぞれ放出しても良い。
[第二実施形態]
第二実施形態の貨幣入出金装置10を主に図6〜図7を参照して第一実施形態との相違部分を中心に説明する。
第二実施形態においては、図6に示すように、硬貨処理部15の装置前面11に、硬貨出金口22の左側に隣り合って入金リジェクト口101が設けられている。そして、図7に示すように、硬貨出金口22には、前後方向に延在して底部25に鉛直に立設された一つの仕切り部102が設けられている。
仕切り部102は、底部25及び壁部26のそれぞれの仕切り部102よりも左側の部分によって硬貨出金口22内に領域103(第一領域)を形成している。また、仕切り部102は、底部25及び壁部26のそれぞれの仕切り部102よりも右側の部分によって硬貨出金口22内に領域104(第二領域)を形成している。つまり、硬貨出金口22には、硬貨出金口22を複数、具体的には二カ所の領域103,104に区分けする一つの仕切り部102が設けられており、言い換えれば、硬貨出金口22に一つの仕切り部102が設けられて硬貨出金口22を領域103及び領域104の二つの領域に区分けしている。第二実施形態において、硬貨処理部15は、硬貨出金口22の複数の領域103,104に硬貨を選択的に放出可能となっている。
各硬貨出金収納部71〜76から繰り出された硬貨は前方の放出振分部81に導入される。ここで、上記した開閉リジェクト部62(図3参照)から落下する硬貨は、この放出振分部81に導入されることなく、専用の図示略のシュートを介して入金リジェクト口101に放出される。第二実施形態では、硬貨出金収納部71〜76と放出振分部81とが、硬貨出金口22に硬貨を放出する複数種類の放出関連処理を行う放出機構82を構成しており、硬貨出金口22が放出機構82から放出された硬貨を受け取る。放出機構82は、硬貨出金口22の複数の領域103,104に硬貨を選択的に放出する。
第二実施形態では、放出振分部81が、導入された硬貨を、硬貨出金口22の領域103,104に振り分けて放出する。放出振分部81は、シュート87(図5参照)が左側に揺動した状態で、導入された硬貨を硬貨出金口22の領域103のみに放出し、シュート87が右側に揺動した状態で、導入された硬貨を硬貨出金口22の領域104のみに放出する。
第二実施形態では、放出機構82によって硬貨出金口22に硬貨を放出する複数種類の放出関連処理が、出金指令信号に基づいて装置内部の硬貨出金収納部71〜76に収納している硬貨を出金硬貨として放出する出金処理と、入金処理時に硬貨入金口21に入金された硬貨のうち硬貨識別部61の識別結果から受け入れ可能と識別して硬貨出金収納部71〜76に収納した硬貨と同金種で同数の硬貨を返却指令信号に基づいて返却硬貨として放出する入金返却処理との二つになっている。
複数の領域103,104のうち、領域103が出金処理と一対一で対応し、領域104が入金返却処理と一対一で対応する。そして、放出振分部81は、出金処理を実行する際には、この出金処理と対応する領域103に硬貨を放出し、入金返却処理を実行する際には、この入金返却処理と対応する領域104に硬貨を放出する。
次に、第二実施形態の貨幣入出金装置10における硬貨処理部15による硬貨の処理について説明する。
「入金処理」
一の取引開始にあたって、硬貨入金口21に硬貨が投入された状態で、図示略の上位機に入金操作が入力されると、上位機は入金処理信号を貨幣入出金装置10に出力する。すると、貨幣入出金装置10は、硬貨処理部15による入金処理を開始する。つまり、硬貨入金口21の硬貨をベルトコンベア56及び図示せぬ分離ローラで一枚ずつ分離して入金硬貨搬送部53に繰り出し、入金硬貨搬送部53で搬送しつつ硬貨識別部61で識別する。この硬貨識別部61の識別結果に基づき、識別不能とされた入金リジェクト硬貨を、放出機構82の開閉リジェクト部62によりリジェクト孔63から落下させ、入金リジェクト口101に直接放出する入金リジェクト処理を行う。これにより、入金リジェクト硬貨が入金リジェクト口101に収容され、操作者は、この入金リジェクト硬貨を入金リジェクト口101から取り出すことができる。
他方、硬貨識別部61の識別結果に基づき、受け入れ可能と識別された受入硬貨を、第一実施形態と同様に、閉状態の開閉リジェクト部62によってそのまま入金硬貨搬送部53の下流側に移動させる。その結果、受入硬貨を、選別孔65〜70の対応するもので選別して硬貨出金収納部71〜76の対応するものに収納する。
「入金返却処理」
入金処理の終了時の選択操作で、操作者が、取り消し操作入力である入金取消の選択操作を上位機に入力すると、上位機は、入金された金額と同金額の硬貨を返却硬貨として返却させる返却指令信号を貨幣入出金装置10に出力する。すると、貨幣入出金装置10は、先ず、放出振分部81のシュート87を、導入された硬貨を硬貨出金口22の右側の領域104のみに放出する状態とする。次に、入金された金額と同金額の返却硬貨を放出機構82の硬貨出金収納部71〜76から各繰出機構79で計数しつつ繰り出させ、同じく放出機構82の放出振分部81で硬貨出金口22の右側の領域104に放出する入金返却処理を行う。これにより、入金された金額と同金額の返却硬貨が硬貨出金口22の右側の領域104に収容され、操作者は、この返却硬貨を硬貨出金口22の領域104から取り出すことができる。
「出金処理」
出金処理時に、上位機は、所定の出金金額の硬貨を出金硬貨として出金させる出金指令信号を貨幣入出金装置10に出力する。すると、貨幣入出金装置10は、先ず、放出振分部81のシュート87を、導入された硬貨を硬貨出金口22の左側の領域103のみに放出する状態とする。次に、所定の出金金額の出金硬貨を放出機構82の硬貨出金収納部71〜76から各繰出機構79で計数しつつ繰り出させ、同じく放出機構82の放出振分部81で硬貨出金口22の左側の領域103に放出する出金処理を行う。これにより、所定の出金金額の出金硬貨が硬貨出金口22の左側の領域103に収容され、操作者は、この出金硬貨を硬貨出金口22の領域103から取り出すことができる。
以上に述べた第二実施形態の貨幣入出金装置10によれば、放出機構82から放出された硬貨を受け取る硬貨出金口22を、一つの仕切り部102によって二つの領域103,104に区分けしており、放出機構82は、領域103に出金処理による出金硬貨を放出し、領域104に入金返却処理による返却硬貨を放出する。これにより、硬貨出金口22において、出金硬貨及び返却硬貨を分類してそれぞれ異なる領域で受け取ることができるため、出金硬貨及び返却硬貨を共通の硬貨出金口22に放出するものであっても、硬貨出金口22内の領域103及び領域104のいずれに硬貨が放出されたかを確認することで、硬貨出金口22に放出された硬貨が、出金処理によって放出された出金硬貨であるのか、入金返却処理によって放出された返却硬貨であるのかを容易に把握することができる。
なお、第二実施形態においては、出金硬貨を硬貨出金口22の領域103に、返却硬貨を領域104に、それぞれ放出する場合を例にとり説明したが、常に一定の放出パターンで放出するようにすれば、逆の放出パターンとすることも可能である。つまり、出金硬貨を領域104に、返却硬貨を硬貨出金口22の領域103に、それぞれ放出しても良い。
また、第二実施形態においては、入金リジェクト硬貨を硬貨出金口22とは別の入金リジェクト口101に放出したが、入金リジェクト口101を設けずに、開閉リジェクト部62からの入金リジェクト硬貨を硬貨出金口22の領域103に、硬貨出金収納部71〜76からの入金返却処理による返却硬貨及び出金処理による出金硬貨を領域104に、それぞれ放出しても良い。これとは逆に、入金リジェクト硬貨を領域104に、返却硬貨及び出金硬貨を領域103に、それぞれ放出しても良い。
また、硬貨出金口22とは別に返却硬貨用の硬貨返却口を設け、入金リジェクト硬貨を硬貨出金口22の領域103に、出金硬貨を領域104に、それぞれ放出しても良く、逆に、入金リジェクト硬貨を領域104に、出金硬貨を領域103に、それぞれ放出しても良い。
また、出金処理を行わない装置の場合、入金リジェクト硬貨を領域103に、返却硬貨を領域104に、それぞれ放出しても良く、逆に、入金リジェクト硬貨を領域104に、返却硬貨を領域103に、それぞれ放出しても良い。
つまり、放出機構は、第一領域に入金リジェクト処理による入金リジェクト硬貨を放出し、第二領域に出金処理による出金硬貨及び入金返却処理による返却硬貨のうちの少なくとも一方を放出するようにしても良い。このように構成すれば、放出機構からの硬貨を受け取る硬貨出金口において、入金リジェクト硬貨と、出金硬貨及び返却硬貨のうちの少なくとも一方とを分類してそれぞれ異なる領域で受け取ることができるため、入金リジェクト硬貨と、出金硬貨及び返却硬貨のうちの少なくとも一方とを共通の硬貨出金口に放出するものであっても、硬貨出金口内の第一領域及び第二領域のいずれに硬貨が放出されたかを確認することで、硬貨出金口に放出された硬貨が、入金リジェクト処理によって放出されたものであるのか、出金処理及び入金返却処理のうちの少なくとも一方によって放出されたものであるのかを容易に把握することができる。
以上に述べた第一,第二実施形態を以下のように変更することも可能である。
第一参考技術として、硬貨出金口22に代えて、硬貨出金口22の位置に装填及び取り出し可能な図8に示すカルトン111(硬貨受取部)を設けても良い。カルトン111は、矩形状の底部112と、底部112の周縁部から鉛直に立ち上がる周囲壁部113とを有しており、周囲壁部113の内側で底部112から鉛直に立ち上がる二つの仕切り部114,115を設けて上記と同様の三つの領域31〜33をカルトン111に形成する。そして、放出振分部81で、装填されたカルトン111のこれらの領域31〜33に硬貨を第一実施形態と同様に振り分ける。
同様に、第二参考技術として、硬貨出金口22に代えて、硬貨出金口22の位置に装填及び取り出し可能な図9に示すカルトン121(硬貨受取部)を設けても良い。カルトン121は、矩形状の底部122と、底部122の周縁部から鉛直に立ち上がる周囲壁部123とを有しており、周囲壁部123の内側で底部122から鉛直に立ち上がる一つの仕切り部124を設けて上記と同様の二つの領域103,104をカルトン121に形成する。そして、放出振分部81で、装填されたカルトン121のこれらの領域103,104に硬貨を第二実施形態と同様に振り分ける。
幣入出金装置10は、操作者から見て、右側又は左側に硬貨処理部15が設けられ、左側又は右側に紙幣処理部16が設けられることに限定されるものではなく、図10に示すように、硬貨処理部15が紙幣処理部16上に設けられるようにしても良い。参考技術として、硬貨処理部15が紙幣処理部16上に設けられた貨幣入出金装置10において、硬貨出金口22に代えて、硬貨出金口22の位置に図8,図9に示すカルトン111,121を設けても良い。
硬貨出金口22の複数の領域を、それぞれが同容量となるように仕切っても良く、少なくとも一カ所の領域が他の領域に対して容量が異なるように仕切っても良い。例えば、入金リジェクト硬貨を受け取る領域を、他の領域よりも小さくしたり、出金硬貨を受け取る領域を他の領域よりも大きくしたりしても良い。
第一実施形態において、底部25及び壁部26からなる硬貨出金口22に複数の溝部を形成し、板状部材からなる仕切り部28,29をこれら溝部に嵌合させることで、硬貨出金口22に対して仕切り部28,29を着脱可能とすることも可能である。この場合、硬貨出金口22に仕切り部28,29を取り付けて三つの領域31〜33を形成すれば、上記したように、放出振分部81でこれらの領域31〜33に、放出関連処理の種類毎に分類して硬貨を放出することができる。他方、硬貨出金口22から仕切り部28,29を取り外すことで硬貨出金口22に複数種類の放出関連処理の硬貨を分類せずに放出することができる。したがって、分類放出と非分類放出とを選択的に行うことができる。同様に、第二実施形態において、硬貨出金口22に対して仕切り部102を着脱可能とすることができる。参考技術として、カルトン111の仕切り部114,115を底部112に対して同様にして着脱可能とするようにしても良く、カルトン121の仕切り部124を底部122に対して同様にして着脱可能とするようにしても良い。
加えて、硬貨出金口22や参考技術としてのカルトン111,121の底部112,122に、板状部材からなる仕切り部の配置数よりも多い溝部を形成しておき、溝部を選択して仕切り部を嵌合させることで、各領域の容量を可変とすることも可能である。このように構成すれば、硬貨が放出領域から溢れて他の領域に漏れることがないように調整することが可能になる。
第一実施形態において、放出振分部81に代えて、図11に示すように、筒状のガイド131と、ガイド131内に配置されて支持軸132を中心に左右に揺動して硬貨を振り分けるシュート133とを有する放出振分部134を用いることが可能である。シュート133は先細テーパ状の導入部135と、導入部135の先端から延出する筒状の放出部136とを有する漏斗状をなしている。この放出振分部134は、図11(a)に示すようにシュート133が左側に揺動した状態では、導入された硬貨を硬貨出金口22の領域31のみに放出することになり、図11(b)に示すようにシュート133が、その放出部136を鉛直に沿わせる状態では、導入された硬貨を硬貨出金口22の領域32のみに放出することになり、図11(c)に示すようにシュート133が右側に揺動した状態では、導入された硬貨を硬貨出金口22の領域33のみに放出する。第二実施形態においても、放出振分部81に代えて、この放出振分部134を用いることが可能である。
更に、第二実施形態においては、放出振分部81に代えて、図12(a)に示すように筒状のガイド141内に支持軸142を中心に揺動する振分板143を設けた放出振分部144を用いることができる。この放出振分部144は、振分板143を支持軸142を中心に右側に揺動させることで左側の領域103に硬貨を落下させ、振分板143を支持軸142を中心に左側に揺動させることで右側の領域104に硬貨を落下させる。
また、第二実施形態においては、放出振分部81に代えて、図12(b)に示すように筒状のガイド145の一部を、それぞれが支持軸146を中心に揺動する左右一対の振分板147とした放出振分部148を用いることができる。この放出振分部148は、右側の振分板147を支持軸146を中心に左側に揺動させることで左側の領域103に硬貨を落下させ、左側の振分板147を支持軸146を中心に右側に揺動させることで右側の領域104に硬貨を落下させる。
第一,第二実施形態においては、入金処理時に硬貨を硬貨出金収納部71〜76に収納し、返却処理時に返却硬貨を硬貨出金収納部71〜76から繰り出す場合を例にとり説明したが、入金硬貨を硬貨出金収納部71〜76とは別の一時貯留部に一時貯留させて、返却処理時にこの一時貯留部の入金硬貨をそのまま返却硬貨として放出するようにしても良い。この場合には、一時貯留部から返却硬貨を、放出振分部81を介して硬貨出金口22の対応する領域に放出したり、一時貯留部から返却硬貨を直接シュートを介して硬貨出金口22の対応する領域に放出したりすることができる。
第一,第二実施形態においては、開閉リジェクト部62が、入金硬貨搬送部53において、硬貨識別部61よりも下流に設けられることに限定されるものではなく、硬貨識別部61よりも上流に設けられるようにしても良い。つまり、開閉リジェクト部62が、硬貨入金口21と硬貨識別部61との間に配置される。このような貨幣入出金装置10は、入金処理の際に、移送ベルト59等が一方向に回転駆動して、硬貨入金口21から投入された硬貨を、硬貨入金口21から硬貨入金口21よりも下流の硬貨識別部61に搬送し、硬貨識別部61により識別不能と識別されると、今度は、移送ベルト59等が他方向に逆回転駆動して、識別不能と識別された入金リジェクト硬貨を、硬貨識別部61から硬貨識別部61よりも上流の開閉リジェクト部62に逆転搬送し、開閉リジェクト部62のリジェクト孔63から落下させて、図示略のシュータを介して、硬貨出金口22又は参考技術としてのカルトン111,121の入金リジェクト処理に対応する領域や入金リジェクト口101に放出する入金リジェクト処理を行う。これにより、開閉リジェクト部62と硬貨入金口21との水平方向の距離を短くすることができるので、開閉リジェクト部62でリジェクトされた入金リジェクト硬貨の落下を案内するシュートの水平に対する角度を大きく確保することができ、硬貨出金口22又は参考技術としてのカルトン111,121の入金リジェクト処理に対応する領域や入金リジェクト口101に入金リジェクト硬貨を自重落下で良好に案内することができる。
以上の変更を適宜組み合わせて上記実施形態を変更しても良い。
以上においては、硬貨処理装置の実施形態として硬貨の入出金を行い紙幣の入出金を行う貨幣入出金装置を例にとり説明したが、硬貨の複数種類の放出関連処理を行うものであれば良い。例えば、硬貨の出金のみを行う硬貨出金装置や、紙幣及び硬貨の出金のみを行う貨幣出金装置であって、硬貨を金種別に放出するもであっても良い。或いは、硬貨の入金のみを行う硬貨入金装置や紙幣及び硬貨の入金のみを行う貨幣入金装置であって、硬貨の入金時に、入金リジェクト硬貨を放出可能であって返却硬貨を返却可能なもの等でも良い。
10 貨幣入出金装置(硬貨処理装置)
22 硬貨出金口(硬貨受取部)
28,29,102,114,115,124 仕切り部
31 領域(第一領域)
32 領域(第二領域)
33 領域(第三領域)
81,134,144,148 放出振分部
82 放出機構
103 領域(第一領域)
104 領域(第二領域)
111 カルトン(硬貨受取部)
121 カルトン(硬貨受取部)

Claims (4)

  1. 複数種類の放出関連処理を行う放出機構と、
    硬貨の種類に応じて硬貨を受け取る領域が位置固定されている硬貨受取部と、
    前記硬貨受取部に設けられて前記硬貨受取部を複数の領域に区分けする仕切り部と、
    前記放出機構から硬貨が放出され、前記放出機構から放出された硬貨を前記各領域に振り分ける振分部と
    を備えることを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 前記領域は、容量を可変可能であることを特徴とする請求項1に記載の硬貨処理装置。
  3. 前記仕切り部は、前記硬貨受取部に少なくとも一つ設けられて前記硬貨受取部を少なくとも二つの領域に区分けすることを特徴とする請求項1又は2に記載の硬貨処理装置。
  4. 前記仕切り部は、前記硬貨受取部に着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の硬貨処理装置。
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