JP2007249803A - 卓上型硬貨入出金機 - Google Patents

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Abstract

【課題】機内での硬貨の補充が可能である上、入出金処理が容易で、しかも機体前後方向に長大化することなく出金用の硬貨の十分な収納量が得られる卓上型硬貨入出金機の提供。
【解決手段】機体前面11A側の上部に設けられた入金部17と、機体左右方向に並設され入金部17からの硬貨を機体前面11A側に繰出可能に収納する金種別の出金収納部55cと、機体前面11A側の入金部17よりも下側に設けられ、出金収納部55cから繰り出された硬貨を受け入れる出金部20と、出金収納部55cの下方に設けられ、硬貨を機体後面11B側に繰出可能に収納する収納庫25と、収納庫25から繰り出された硬貨を機体側方に搬送する側方搬送部85と、側方搬送部85で搬送された硬貨を出金収納部55cの側方において前上がりに搬送して入金部17へ導くリフトアップ搬送部86とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、特に小型化が望まれる卓上型硬貨入出金機に関する。
金融機関において、設置スペース等の関係から、机の天板上や、天板下に位置するように台上あるいは棚上に設置される卓上型硬貨入出金機を採用する場合がある。また、店舗等において入金および釣り銭の支払いのために同様の卓上型硬貨入出金機を採用する場合がある。このような卓上型硬貨入出金機では、フロア設置型の硬貨入出金機と比べて大幅な小型化が必要であることから、例えば、機外から硬貨が投入される入金部、入金部の硬貨を金種別に振り分ける振分部、振分部で振り分けられた硬貨を繰出可能に収納する金種別の出金収納部および金種別の出金収納部から繰り出された硬貨を受け入れて機外へ取り出し可能とする出金部という入出金に必要な最小限の構成を備えるものの、付加的な構成を極力排除して小型化を図っているものがある(例えば特許文献1参照)。この特許文献1に記載された卓上型硬貨入出金機は、金種別の出金収納部に硬貨を機内で補充できず、よって、補充が必要な場合には、その都度、入金と同様に機外から補充硬貨を投入する必要があり、面倒であった。
他方、金種別の出金収納部に硬貨を機内で補充できる卓上型硬貨入出金機もある(例えば特許文献2参照)。この特許文献2に記載された卓上型硬貨入出金機では、機体前後方向に金種別の収納出金筒が並設されるとともに、これらの機体前面側に補充用の一時貯留ボックスが設けられており、この一時貯留ボックスからの硬貨を搬送部で機体前面側に搬送した後、入金部よりも機体前面側において上側に搬送して入金部に導き、この入金部から金種別の出金収納部に振り分けるようになっている。
特開平10−307941号公報 特許2886017号公報
しかしながら、上記した特許文献2の卓上型硬貨入出金機では、機内レイアウトの関係から入金部は機体前面側に設けられるものの、出金部が機体側方側に設けられ、出金処理がやり難いという問題があった。また、金種別の収納出金筒、一時貯留ボックス、搬送部および入金部が上記のような配置であるため、機体が前後方向に長大化してしまうという問題もあった。さらに、収納出金筒に硬貨を収納するため、硬貨の収納量が十分でなく、頻繁に補充を行わなければならないという問題もあった。
したがって、本発明は、機内での硬貨の補充が可能である上、入出金処理が容易で、しかも機体前後方向に長大化することなく出金用の硬貨の十分な収納量が得られる卓上型硬貨入出金機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、機体前面側の上部に設けられて機外から硬貨が投入される入金部と、該入金部の硬貨を金種別に振り分ける振分部と、該振分部の下側において機体左右方向に並設され、前記振分部で振り分けられた硬貨を機体前面側に繰出可能に収納するベルトコンベア式の金種別の出金収納部と、機体前面側の前記入金部よりも下側に設けられ、前記金種別の出金収納部から機体前面側に繰り出された硬貨を受け入れて機外へ取り出し可能とする出金部と、前記金種別の出金収納部の下方に設けられ、硬貨を機体後面側に繰出可能に収納する収納庫と、該収納庫から機体後面側に繰り出された硬貨を機体側方に搬送する側方搬送部と、該側方搬送部で搬送された硬貨を前記金種別の出金収納部の側方において前上がりに搬送して前記入金部へ導くリフトアップ搬送部とを有することを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記金種別の出金収納部の機体前面側に、これら出金収納部から繰り出される硬貨を前方の前記出金部と下方の前記収納庫とに振り分ける上側振分手段が設けられていることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記上側振分手段の下側には、該上側振分手段で下方に振り分けられた硬貨を下方の前記収納庫と機体後方とに振り分ける下側振分手段が設けられており、前記金種別の出金収納部と前記収納庫との間には、前記下側振分手段で機体後方に振り分けられた硬貨を機体後面側に設けられた後側出金部に搬送する後方搬送部が設けられていることを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項2または3に係る発明において、前記出金収納部の底部を構成するベルトコンベアは、該ベルトコンベアの上側に設けられて硬貨の繰り出しを制御する前記出金収納部の繰出制御部よりも機体前面側に前記上側振分手段まで延出する延出部を有しており、前記振分部は、前記金種別の出金収納部を介さずに前記延出部上に硬貨を案内する案内部を有することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、機体前面側の上部に設けられた入金部に投入された硬貨は、振分部で金種別に振り分けられて、振分部の下側において機体左右方向に並設されたベルトコンベア式の金種別の出金収納部に収納される。そして、出金の際には、金種別の出金収納部から硬貨が機体前面側に繰り出されて、機体前面側の前記入金部よりも下側に設けられた出金部に受け渡される。他方、金種別の出金収納部の下方に設けられた収納庫から硬貨を、機体後面側に繰り出し、側方搬送部で機体側方に搬送した後、リフトアップ搬送部で金種別の出金収納部の側方において前上がりに搬送して入金部へ導く。そして、入金部から振分部で金種別の出金収納部に振り分ける。このようにして、収納庫が収納していた硬貨を金種別の出金収納部に補充できる。そして、上記のように入金部および出金部が機体前面側に設けられているため、入出金処理が容易となる。また、ベルトコンベア式の金種別の出金収納部を機体左右方向に並設させているため、機体前後方向に長大化することなく出金用の硬貨の十分な収納量が得られる。加えて、金種別の出金収納部の下方に収納庫を設けているため、機体前後方向に長大化することなく収納庫を設けることができ、補充時に収納庫からの硬貨を側方搬送部で側方に搬送し、さらにリフトアップ搬送部で金種別の出金収納部の側方において前上がりに搬送して入金部へ導くため、補充のための構成による機体前後方向の長大化も抑制できる。
請求項2に係る発明によれば、金種別の出金収納部から機体前面側に硬貨を繰り出すと、繰り出された硬貨を上側振分手段で、前方の出金部と下方の収納庫とに振り分けることができる。したがって、金種別の出金収納部の硬貨を出金させる以外にも収納庫へ回収することができる。しかも、金種別の出金収納部の機体前面側に上側振分手段を設けているため、出金部および収納庫への振り分けのために必要なスペースを最小限にできる。
請求項3に係る発明によれば、金種別の出金収納部から機体前面側に繰り出され上側振分手段で下方の収納庫側に案内された硬貨を、下側振分手段で下側に案内すると収納庫に至ることになり、下側振分手段で後方に案内すると、金種別の出金収納部と収納庫との間に設けられた後方搬送部で機体後面側の後側出金部に搬送することができる。したがって、金種別の出金収納部の硬貨を、さらに機体後面側の後側出金部に出金させることができる。しかも、上側振分手段の下側に下側振分手段を設け、金種別の出金収納部と収納庫との間に後方搬送部を設けるため、後側出金部および収納庫への振り分けのために必要なスペースを最小限にできる。
請求項4に係る発明によれば、振分部の案内部で、金種別の出金収納部を介さずにベルトコンベアの延出部上に硬貨を案内すると、このベルトコンベアで硬貨を上側振分手段側に搬送することができる。したがって、出金収納部のベルトコンベアを振分部から出金収納部を介さずに上側振分手段側に硬貨を搬送するために用いることができるため、部品点数およびコストを低減することができる。
本発明に係る卓上型硬貨入出金機の一実施形態である卓上型貨幣入出金機を図面を参照して以下に説明する。
図1は、本実施形態の卓上型貨幣入出金機11を示すもので、オペレータと対向する機体前面11Aの左右方向一側(オペレータ側から見て左側)には、硬貨の入出金を行う硬貨入出金機構部12が、機体前面11Aの左右方向逆側(オペレータ側から見て右側)には紙幣の入出金を行う紙幣入出金機構部13が設けられている。なお、これら硬貨入出金機構部12および紙幣入出金機構部13はメンテナンス等のため本体部14からそれぞれ引き出し可能となっている。
硬貨入出金機構部12側の機体前面11Aは、上側の上前面11Aaが下側の下前面11Abに対し機体後面11B側にオフセットしており、機体前面11A側の上部であって上前面11Aaの上側には、機外からバラの硬貨が投入される上方開口の硬貨入金口15と、この硬貨入金口15の上側で機体左右方向にスライドすることでこの硬貨入金口15を開閉する硬貨入金口シャッタ16とを有する硬貨入金部(入金部)17が設けられている。
また、機体前面11A側のこの硬貨入金部17よりも下側であって上前面11Aaと下前面11Abとの間の段部11Acの位置には、機内から繰り出された硬貨を受け入れて機外へ取り出し可能とする硬貨前側出金口(出金部)20が設けられている。さらに、下前面11Abにおける硬貨前側出金口20の一側には硬貨入出金機構部12を本体部14にロックするためのキーシリンダ21が設けられており、メンテナンス時にはこのキーシリンダ21のロックが図示略のキーで解除されることで硬貨入出金機構部12が本体部14から引き出される。下前面11Abにおける硬貨前側出金口20の逆側(機体中央側)には、受け入れ不可な硬貨が繰り出される硬貨リジェクト口22が設けられている。
加えて、硬貨入出金機構部12側の機体前面11Aのこれらキーシリンダ21、硬貨前側出金口20および硬貨リジェクト口22よりも下側には、本体部14に対し着脱可能な硬貨カセット(収納庫)25が設けられている。この硬貨カセット25には、本体部14に対しロックするためのキーシリンダ26が設けられており、このキーシリンダ26のロックが図示略のキーで解除されることで硬貨カセット25が本体部14から引き出され取り外される。
さらに、図2に示すように、硬貨入出金機構部12側の機体後面11Bには、機内から繰り出された硬貨を受け入れて機外へ取り出し可能とする硬貨後側出金口(後側出金部)28が設けられている。
図1に示すように、紙幣入出金機構部13側の機体前面11Aは、硬貨入出金機構部12側の下前面11Abと略面一の平坦面とされており、機体前面11A側の上部には、前面11A側から順に、機外からバラの紙幣が投入される上方開口の紙幣入金口30aおよび紙幣入金口30aを開閉するシャッタ30bを有する紙幣入金部30と、機内から繰り出された紙幣を機外へ取り出し可能とする紙幣出金口31と、オペレータによる操作入力が行われるとともにオペレータに向けた表示を行う操作表示部32とが設けられている。なお、紙幣入出金機構部13側の機体前面11Aにおける紙幣入金部30の一側には紙幣入出金機構部13を本体部14に対しロックするためのキーシリンダ34が設けられており、メンテナンス時にはこのキーシリンダ34のロックが図示略のキーで解除されることで紙幣入出金機構部13が本体部14から引き出される。紙幣入出金機構部13側の機体前面11Aにおける紙幣出金部30の逆側には、電源スイッチ35が設けられている。
さらに、図2に示すように、紙幣入出金機構部13側の機体後面11Bには、機内から繰り出された紙幣を受け入れて機外へ取り出し可能とする紙幣後側出金口36が設けられている。
次に、本実施形態の要部である硬貨入出金機構部12を図3,図4を主に参照してさらに詳細に説明する。
機体の上部には、前面11A側に設けられた硬貨入金部17から一枚ずつ繰り出された硬貨を搬送する硬貨搬送部40が設けられている。この硬貨搬送部40は、機体前面11Aに設けられた硬貨入金部17から機体前面11Aに沿って機体中央側に延出する第1通路部41と、この第1通路部41の端末から機体後方に延出する第2通路部42と、この第2通路部42の端末から機体前面11Aに沿って左右方向の機体外側に延出する第3通路部43とを有する硬貨通路44と、この硬貨通路44に沿って硬貨を移動させる図示略の搬送ベルトとを有している。
硬貨搬送部40には、硬貨通路44上で移動する硬貨を識別する入金識別部46が第2通路部42に設けられており、この入金識別部46の識別結果に基づいて硬貨を少なくとも金種別に振り分ける振分部47が第2通路部42から第3通路部43にかけて設けられている。振分部47は、第2通路部42に設けられて硬貨通路44から硬貨を落下させる三カ所の選別部50a〜50cと、第3通路部43に設けられて硬貨通路44から硬貨を落下させる五カ所の選別部50d〜50hとを有しており、これら選別部50a〜50hは、硬貨通路44に形成された選別孔51a〜51hと各選別孔51a〜51hを開閉させるシャッタ52a〜52hとを有している。これら選別部50a〜50hのうち、第2通路部42の最も第3通路部43側の選別部50cと、第3通路部43の選別部50d〜50hが、硬貨を金種別に振り分けるもので、例えば、選別部50cが1円硬貨を、選別部50dが5円硬貨を、選別部50eが10円硬貨を、選別部50fが50円硬貨を、選別部50gが100円硬貨を、選別部50hが500円硬貨をそれぞれ選別して落下させる。なお、最も上流側の選別部50aで選別されて硬貨通路44から落下させられた硬貨は、シュート54を介して硬貨リジェクト口22に案内されることになる。選別部50bについては後述する。
機体の硬貨入金部17、および振分部47を含む硬貨搬送部40の下側には、機体左右方向に並設され、選別部50c〜50hで振り分けられた硬貨を機体前面11A側に繰出可能に収納するベルトコンベア式の金種別の硬貨出金収納部(出金収納部)55c〜55hが設けられている。これら硬貨出金収納部55c〜55hは、隣り合うもの同士が側壁部56で仕切られるとともに機体前面11A側が前壁部57でその前側と仕切られ、機体後面11B側が後壁部58でその後側と仕切られている。これら硬貨出金収納部55c〜55hは、それぞれの底部が機体前後方向に延在するベルトコンベア59c〜59hで構成されている。なお、これらベルトコンベア59c〜59hは図示略の共通のモータで一体に回転するように駆動される。
また、硬貨出金収納部55c〜55hは、ベルトコンベア59c〜59hの機体前面11A寄りの中間部の上側に、硬貨の繰り出しを制御する繰出制御部60c〜60hを有している。これら繰出制御部60c〜60hは、それぞれ個別に開閉が制御されるもので、ベルトコンベア59c〜59hで機体前面11A側に移動させられる硬貨を開状態では一枚ずつ計数しつつ繰り出し、また閉状態では繰り出しを規制する。
金種別の硬貨出金収納部55c〜55hには、選別部50cで選別された1円硬貨が硬貨出金収納部55cに、選別部50dで選別された5円硬貨が硬貨出金収納部55dに、選別部50eで選別された10円硬貨が硬貨出金収納部55eに、選別部50fで選別された50円硬貨が硬貨出金収納部55fに、選別部50gで選別された100円硬貨が硬貨出金収納部55gに、選別部50hで選別された500円硬貨が硬貨出金収納部55hに、それぞれ収納されることになる。
なお、繰出制御部60c〜60hがベルトコンベア59c〜59hにおける機体前後方向の中間部の上側に設けられることで、ベルトコンベア59c〜59hは、繰出制御部60よりも機体前面11A側に延出する延出部61c〜61hを有している。ここで、これら延出部61c〜61hは壁部で仕切られておらず、相互間で硬貨が自由に行き来できるようになっている。これら延出部61c〜61hは水平に沿っており、ベルトコンベア59c〜59hの延出部61c〜61hよりも機体後面11B側であって、硬貨出金収納部55c〜55hの底部を構成する部分は、やや前上がりに傾斜している。なお、上記した振分部47の選別部(案内部)50bで選別されて硬貨通路44から落下させられた硬貨は、シュート64により、金種別の硬貨出金収納部55c〜55hを介さずに、ベルトコンベア59c〜59hの延出部61c〜61h上(主として61c側の上)に案内されることになる。
金種別の硬貨出金収納部55c〜55hの延出部61c〜61hの機体前面11A側の直前位置には、鉛直下方に延出する落下通路65が設けられており、この落下通路65の上端部つまり延出部61c〜61hの機体前面11A側の直前位置には、図示略のソレノイドで駆動されて機体前面11A側の機体左右方向に沿う回動軸66を中心に回動する上側振分部材(上側振分手段)67が設けられている。この上側振分部材67の機体前面11A側の直前位置には、上述した硬貨前側出金口20が設けられている。そして、上側振分部材67は、前下がりで延出部61c〜61hと硬貨前側出金口20とをつないで延出部61c〜61hで送り出される硬貨を前方の硬貨前側出金口20に案内する前方案内状態(図4に実線で示す状態)と、回動軸66から鉛直上方に立ち上がって延出部61c〜61hで送り出される硬貨を落下通路65に案内する下方案内状態(図4に二点鎖線で示す状態)とに切り替えられる。つまり、上側振分部材67は、硬貨出金収納部55c〜55hから繰り出される硬貨を前方の硬貨前側出金口20と下方とに選択的に振り分けることになり、この上側振分部材67が硬貨前側出金口20に硬貨を案内する前方状態にあるとき、硬貨前側出金口20は、金種別の硬貨出金収納部55c〜55hから機体前面11A側に繰り出された硬貨を受け入れて機外へ取り出し可能とする。
落下通路65の中間部の機体後面11B側には中間開口部70が形成されており、この中間開口部70には、図示略のソレノイドで駆動されて上側の回動軸71を中心に回動する下側第1振分部材(下側振分手段)72が設けられている。この下側第1振分部材72は、鉛直に沿って中間開口部70を閉じる閉状態(図4に実線で示す状態)と、前端側を機体後側に位置させて中間開口部70を開く開状態(図4に二点鎖線で示す状態)とに切り替えられる。
また、落下通路65の中間部の中間開口部70と対向する機体前面11A側にも、図示略のソレノイドで駆動されて上側の回動軸73を中心に回動する下側第2振分部材(下側振分手段)74が設けられている。この下側第2振分部材74は、鉛直に沿って落下通路65を開く下方案内状態(図4に実線で示す状態)と、後ろ下がりに傾斜して落下通路65を閉じつつ中間開口部70の下縁部に近接する後方案内状態(図4に二点鎖線で示す状態)とに切り替えられる。
そして、下側第1振分部材72が中間開口部70を閉じるとともに下側第2振分部材74が落下通路65を開いて、上側振分部材67で落下通路65に落下された硬貨を下方に導く状態と、下側第1振分部材72が中間開口部70を開くとともに下側第2振分部材74が落下通路65を閉じることで、硬貨を機体後方に導く状態とに切り替えられる。つまり、下側第1振分部材72および下側第2振分部材74は、上側振分部材67の下側に設けられ、上側振分部材67で下方に振り分けられた硬貨を下方と後方とに選択的に振り分ける。
中間開口部70の機体後側には、金種別の硬貨出金収納部55c〜55hのすぐ下側において、機体後面11B側に延出するベルトコンベア式の後方搬送部77が搬送方向を機体前後方向として設けられている。この後方搬送部77は、下側第1振分部材72および下側第2振分部材74で後方に振り分けられた硬貨を機体後面11B側に設けられた硬貨後側出金口28に搬送する。
そして、後方搬送部77のすぐ下側に、上述した硬貨カセット25が設けられている。この硬貨カセット25の上面には、落下通路65の下端部に連通する開口部78が形成されており、この開口部78には、硬貨カセット25の本体部14への装填時に開き、本体部14からの引き出し時に閉じるシャッタ79が設けられている。また、この硬貨カセット25には、その底部を構成するように内部にベルトコンベア式の内部搬送部80が搬送方向を機体前後方向に沿わせて設けられており、後面に内部搬送部80で硬貨が繰り出される繰出口81が設けられている。内部搬送部80は、水平延在する水平コンベア部82と、水平コンベア部82の繰出口81側にあって繰出口81へ硬貨を案内する後ろ上がりの傾斜コンベア部83とを有している。つまり、硬貨カセット25は、金種別の硬貨出金収納部55c〜55hの下方に設けられ、硬貨を機体後面11B側に繰出可能に収納する。また、上記した下側第1振分部材72および下側第2振分部材74は、上側振分部材67で下方に振り分けられた硬貨を下方の硬貨カセット25と後方の後方搬送部77とに振り分ける。
硬貨カセット25の繰出口81の機体後面11B側のすぐ下には、機体左右方向に沿って延在するベルトコンベア式の側方搬送部85が設けられており、側方搬送部85は、硬貨カセット25から機体後面11B側に繰り出された硬貨を機体側方、具体的にはオペレータから見て左側(紙幣入出金機構部13とは反対側)に搬送する。
そして、硬貨カセット25および金種別の硬貨出金収納部55c〜55hの機体側方には、側方搬送部85で搬送されてきた硬貨を受け入れて硬貨カセット25および金種別の硬貨出金収納部55c〜55hの側方において前上がりに搬送して硬貨入金部17へ導くベルトコンベア式のリフトアップ搬送部86が設けられている。このリフトアップ搬送部86は、側方搬送部85で搬送されその端末で落下する硬貨を受け入れて機体前方に水平に搬送する第1コンベア部87と、この第1コンベア部87の末端から前上がりに傾斜して硬貨を持ち上げる第2コンベア部88と、この第2コンベア部88の末端から機体前方に水平に硬貨を搬送してガイド91で硬貨入金口15内に落下させる第3コンベア部89とを有している。第2コンベア部88は、全体が機体前後方向において硬貨カセット25および金種別の硬貨出金収納部55c〜55hと重なっており、比較的急な勾配でも硬貨を搬送可能なように硬貨支持用の図示略の棚部が所定の等ピッチで形成されている。
次に、本実施形態の要部である硬貨入出金機構部12側の作動について各処理別に説明する。なお、いずれの処理も行わない待機状態で、例えば、上側振分部材67は前方案内状態とされ、下側第1振分部材72は閉状態とされ、下側第2振分部材74は下方案内状態とされる。
「入金処理」
例えば操作表示部40に、入金処理を行う旨の操作入力がなされると、硬貨入出金機構部12の制御部90が、他の処理が行われていないことを条件に、硬貨入金部17の硬貨入金口シャッタ16を開く。そして、オペレータにより、硬貨入金口15に硬貨が投入されると、制御部90は、硬貨入金口15から硬貨を硬貨搬送部40で機内に搬送させる。すると、硬貨は第1通路部41を移動し第2通路部42に至って入金識別部46で識別される。そして、制御部90は、受け入れ不可な硬貨を、振分部47の最も上流側の選別部50aのシャッタ52aを開くことで選別孔51aから落下させて硬貨リジェクト口22へ案内し、オペレータによる取り出しを可能とする。
他方、制御部90は、硬貨が入金識別部46で受け入れ可能な硬貨であり1円硬貨と識別された場合、この硬貨に対し選別部50cのシャッタ52cを開くことで選別孔51cから落下させて硬貨出金収納部55cへ収納させ、5円硬貨と識別された場合、この硬貨に対し選別部50dのシャッタ52dを開くことで選別孔51dから落下させて硬貨出金収納部55dへ収納させ、10円硬貨と識別された場合、この硬貨に対し選別部50eのシャッタ52eを開くことで選別孔51eから落下させて硬貨出金収納部55eへ収納させ、50円硬貨と識別された場合、この硬貨に対し選別部50fのシャッタ52fを開くことで選別孔51fから落下させて硬貨出金収納部55fへ収納させ、100円硬貨と識別された場合、この硬貨に対し選別部50gのシャッタ52gを開くことで選別孔51gから落下させて硬貨出金収納部55gへ収納させ、500円硬貨と識別された場合、この硬貨に対し選別部50hのシャッタ52hを開くことで選別孔51hから落下させて硬貨出金収納部55hへ収納させる。
「出金処理」
例えば操作表示部40に、硬貨前側出金口20から出金処理を行う旨の操作入力がなされると、制御部90は、他の処理が行われていないことを条件に、硬貨出金収納部55c〜55hのベルトコンベア59c〜59hをその上面が機体前面11A側に移動するように回転させるとともに、繰出制御部60c〜60hを制御してそれぞれ対応する金種の硬貨を要求された数だけ通過させる。すると、ベルトコンベア59c〜59hおよび前方案内状態とされている上側振分部材67を介して、硬貨出金収納部55c〜55hから繰り出されたすべての硬貨が硬貨前側出金口20に案内され、オペレータによる取り出しが可能となる。
また、例えば操作表示部40に、硬貨後側出金口28から出金処理を行う旨の操作入力がなされると、制御部90が、上側振分部材67を下方案内状態とするとともに、下側第1振分部材72を開状態とし、下側第2振分部材74を後方案内状態とする。そして、後方搬送部77をその上面が機体後面11B側に移動するように回転させ、また、硬貨出金収納部55c〜55hのベルトコンベア59c〜59hをその上面が機体前面11A側に移動するように回転させるとともに、繰出制御部60c〜60hを制御してそれぞれ対応する金種の硬貨を要求された数だけ通過させる。すると、ベルトコンベア59c〜59hから、下方案内状態とされた上側振分部材67により、硬貨が落下通路65に案内され、さらに、下側第2振分部材74で後方搬送部77に案内されて、後方搬送部77で硬貨後側出金口28に案内される。これにより、硬貨出金収納部55c〜55hから繰り出されたすべての硬貨が硬貨後側出金口28に案内され、オペレータに対面する顧客による取り出しが可能となる。
「補充処理」
硬貨カセット25には始業時に金種混合の状態で硬貨が充填されており、始業時点を含む硬貨出金収納部55c〜55hのいずれかの硬貨が不足している時点で、制御部90は、操作表示部32に補充処理を促す表示を行うことになり、これを見たオペレータにより操作表示部32に補充処理を行う操作が入力されると、他の処理が行われていないことを条件に、補充処理を行う。つまり、上側振分部材67を下方案内状態とするとともに、硬貨カセット25内の内部搬送部80をその上面が機体後面11B側に移動するように回転させ、側方搬送部85をその上面がリフトアップ搬送部86の方向に移動するように回転させ、リフトアップ搬送部86をその上面が硬貨入金部17の方向に移動するように回転させる。さらに、硬貨出金収納部55c〜55hのベルトコンベア59c〜59hをその上面が機体前面11A側に移動するように回転させるとともに、硬貨搬送部40を駆動する。
すると、硬貨カセット25内に充填されていた硬貨が繰出口81から繰り出され、側方搬送部85およびリフトアップ搬送部86で硬貨入金部17に案内される。このとき、硬貨入金部17の硬貨入金口シャッタ16は閉状態であり、硬貨入金部17の硬貨が露出することはない。そして、硬貨は、硬貨入金部17から硬貨搬送部40で搬送されることになり、その際に入金識別部46の識別結果に基づいて制御部90が振分部47で硬貨を振り分ける。つまり、制御部90は、選別部50c〜50hの適宜のものから硬貨を落下させて、硬貨出金収納部55c〜55hのうち補充が必要なものに硬貨を振り分けることになり、硬貨出金収納部55c〜55hのうち補充の必要ないものおよび補充処理中に補充が必要なくなったものの金種の硬貨と入金識別部46で識別ができなかった硬貨とについては、選別部50bでベルトコンベア59c〜59hの延出部61c〜61h上に落下させる。すると、ベルトコンベア59c〜59hが回転しているため、案内された硬貨は、落下通路65を介して硬貨カセット25に戻される。
ここで、硬貨カセット25に戻された硬貨が一の補充処理中に再び硬貨カセット25から繰り出されてしまうことがないように、例えば、硬貨カセット25から最初に繰り出された硬貨が硬貨カセット25に戻る前に硬貨カセット25内のすべての硬貨が繰り出し可能となるように、内部搬送部80、側方搬送部85、リフトアップ搬送部86および硬貨搬送部40の搬送速度を設定して、硬貨カセット25内のすべての硬貨が一旦繰り出されると繰り出しを終了したり、一度の補充処理で硬貨カセット25の繰出口81から繰り出す硬貨の数を設定しこの数の硬貨を繰り出すと繰り出しを終了したりすること等が可能である。
「回収処理」
機内にある硬貨をすべて回収する回収処理を行う場合には、上記のようにして補充処理が行われることで収納量が減った硬貨カセット25を用いて回収を行ったり、あるいは別途回収用の硬貨カセット25に交換して回収を行う。つまり、例えば操作表示部40に回収処理を行う旨の操作入力がなされると、制御部90は、他の処理が行われていないことを条件に、上側振分部材67を下方案内状態とするとともに、硬貨出金収納部55c〜55hのベルトコンベア59c〜59hをその上面が機体前面11A側に移動するように回転させるとともに、繰出制御部60c〜60hを開状態としてそれぞれの硬貨をすべて繰り出させる。すると、ベルトコンベア59c〜59hから、硬貨出金収納部55c〜55hのすべての硬貨が落下通路65に落とされ、硬貨カセット25に収納される。このようにして、機内のすべての硬貨を硬貨カセット25に収納させると、オペレータは、この硬貨カセット25毎硬貨を回収する。
「精査処理」
機内にある硬貨の有り高を確定する精査処理を行う場合には、別途の空の硬貨カセット25を用いて処理を行う。つまり、例えば操作表示部40に精査処理を行う旨の操作入力がなされると、制御部90は、他の処理が行われていないことを条件に、上側振分部材67を下方案内状態とするとともに、ベルトコンベア59c〜59hをその上面が機体前面11A側に移動するように回転させるとともに、繰出制御部60cを開状態として硬貨出金収納部55cの硬貨をすべて繰り出させる。すると、ベルトコンベア59cから、硬貨出金収納部55cのすべての硬貨が落下通路65に落とされ、硬貨カセット25に導入される。このようにして硬貨出金収納部55cが空の状態になると、制御部90は、硬貨カセット25内の内部搬送部80をその上面が機体後面11B側に移動するように回転させるとともに、側方搬送部85をその上面がリフトアップ搬送部86の方向に移動するように回転させ、リフトアップ搬送部86をその上面が硬貨入金部17の方向に移動するように回転させる。さらに、硬貨搬送部40を駆動する。
すると、硬貨カセット25内に充填されていた硬貨が繰出口81から繰り出され、側方搬送部85およびリフトアップ搬送部86で硬貨入金部17に案内される。そして、硬貨は、硬貨入金部17から硬貨搬送部40で搬送されることになり、その際に入金識別部46の識別結果に基づいて制御部90が硬貨を計数しつつ精査対象金種の硬貨である場合には硬貨出金収納部55cに戻す(他の金種が混入していた場合には他の硬貨出金収納部55d〜55hのうちの対応する金種のものに収納させる)。つまり、制御部90は、精査対象金種の硬貨である場合には、選別部50cから硬貨を落下させて硬貨出金収納部55cに収納させる。このようにして、硬貨出金収納部55cからすべての硬貨を一旦硬貨カセット25に収納させるとともに、再び硬貨出金収納部55cに戻しつつ入金識別部46で計数することで、精査対象の金種の硬貨の有り高を確定する。このような処理を硬貨出金収納部55c〜55hのそれぞれについて順次行うことで、すべての硬貨出金収納部55c〜55hの有り高を確定できる。
なお、硬貨カセット25の容量に余裕がある場合、精査処理は、上記したような個々の硬貨出金収納部55c〜55hごとに行うことはせず、すべての硬貨出金収納部55c〜55hについて同時に行うようにしても良い。すなわち、始めのステップとして、上記した回収処理と同様な処理であるすべての硬貨出金収納部55c〜55hの硬貨を繰り出して空の硬貨カセット25に導入し、すべての硬貨出金収納部55c〜55hを空の状態にさせる。そして、次のステップとして、上記した補充処理と同様な処理である硬貨カセット25の硬貨を繰り出して入金識別部46の識別結果に基づいて硬貨出金収納部55c〜55hのいずれかに振り分け、これを硬貨カセット25が空になるまで行うことで、すべての硬貨出金収納部55c〜55hの有り高を確定させる。
以上に述べた本実施形態によれば、機体前面11A側の上部に設けられた硬貨入金部17に投入された硬貨は、振分部47で金種別に振り分けられて、振分部47の下側において機体左右方向に並設されたベルトコンベア式の金種別の硬貨出金収納部55c〜55hに収納される。そして、出金の際には、金種別の硬貨出金収納部55c〜55hから硬貨が機体前面11A側に繰り出されて、機体前面11A側の硬貨入金部17よりも下側に設けられた硬貨前側出金口20に受け渡される。他方、金種別の硬貨出金収納部55c〜55hの下方に設けられた硬貨カセット25から硬貨を、機体後面11B側に繰り出し、側方搬送部85で機体側方に搬送した後、リフトアップ搬送部86で金種別の硬貨出金収納部55c〜55hの側方において前上がりに搬送して硬貨入金部17へ導く。そして、硬貨入金部17から振分部47で金種別の硬貨出金収納部55c〜55hに振り分ける。このようにして、硬貨カセット25が収納していた硬貨を金種別の硬貨出金収納部55c〜55hに補充できる。そして、上記のように硬貨入金部17および硬貨前側出金口20が機体前面11A側に設けられているため、入出金処理が容易となる。また、ベルトコンベア式の金種別の硬貨出金収納部55c〜55hを機体左右方向に並設させているため、機体前後方向に長大化することなく出金用の硬貨の十分な収納量が得られる。加えて、金種別の硬貨出金収納部55c〜55hの下方に硬貨カセット25を設けているため、機体前後方向に長大化することなく硬貨カセット25を設けることができ、補充時に硬貨カセット25からの硬貨を側方搬送部85で側方に搬送し、さらにリフトアップ搬送部86で金種別の硬貨出金収納部55c〜55hの側方において前上がりに搬送して硬貨入金部17へ導くため、補充のための構成による機体前後方向の長大化も抑制できる。
また、金種別の硬貨出金収納部55c〜55hから機体前面11A側に硬貨を繰り出すと、繰り出された硬貨を上側振分部材67で、前方の硬貨前側出金口20と下方の硬貨カセット25とに振り分けることができる。したがって、金種別の硬貨出金収納部55c〜55hの硬貨を出金させる以外にも硬貨カセット25へ回収することができる。しかも、金種別の硬貨出金収納部55c〜55hの機体前面側に上側振分部材67を設けているため、硬貨前側出金口20および硬貨カセット25への振り分けのために必要なスペースを最小限にできる。
さらに、金種別の硬貨出金収納部55c〜55hから機体前面11A側に繰り出され上側振分部材67で下方の硬貨カセット25側に案内された硬貨を、下側第1振分部材72および下側第2振分部材74で下側に案内すると硬貨カセット25に至ることになり、下側第1振分部材72および下側第2振分部材74で機体後方に案内すると、金種別の硬貨出金収納部55c〜55hと硬貨カセット25との間に設けられた後方搬送部77で機体後面11B側の硬貨後側出金口28に搬送することができる。したがって、金種別の硬貨出金収納部55c〜55hの硬貨を、さらに機体後面11B側の硬貨後側出金口28に出金させることができる。しかも、上側振分部材67の下側に下側第1振分部材72および下側第2振分部材74を設け、金種別の硬貨出金収納部55c〜55hと硬貨カセット25との間に後方搬送部77を設けるため、硬貨後側出金口28および硬貨カセット25への振り分けのために必要なスペースを最小限にできる。
加えて、振分部47の選別部50bで、金種別の硬貨出金収納部55c〜55hを介さずにベルトコンベア59c〜59hの延出部61c〜61h上に硬貨を案内すると、これらのベルトコンベア59c〜59hで硬貨を上側振分部材67側の落下通路65に搬送することができる。したがって、硬貨出金収納部55c〜55hのベルトコンベア59c〜59hを、補充処理時に補充用でない硬貨を振分部47から硬貨出金収納部55c〜55hを介さずに落下通路65を介して硬貨カセット25に戻すために用いることができるため、部品点数およびコストを低減することができる。
本発明に係る卓上型硬貨入出金機の一実施形態を示す前面側の斜視図である。 本発明に係る卓上型硬貨入出金機の一実施形態を示す後面側の斜視図である。 本発明に係る卓上型硬貨入出金機の一実施形態の内部構成を概略的に示す平面図である。 本発明に係る卓上型硬貨入出金機の一実施形態の内部構成を概略的に示す側面図である。
符号の説明
11 卓上型貨幣入出金機(卓上型硬貨入出金機)
11A 機体前面
11B 機体後面
17 硬貨入金部(入金部)
20 硬貨前側出金口(出金部)
25 硬貨カセット(収納庫)
28 硬貨後側出金口(後側出金部)
47 振分部
50b 選別部(案内部)
55c〜55h 硬貨出金収納部(出金収納部)
59c〜59h ベルトコンベア
60c〜60h 繰出制御部
61c〜61h 延出部
67 上側振分部材(上側振分手段)
72 下側第1振分部材(下側振分手段)
74 下側第2振分部材(下側振分手段)
77 後方搬送部
85 側方搬送部
86 リフトアップ搬送部

Claims (4)

  1. 機体前面側の上部に設けられて機外から硬貨が投入される入金部と、
    該入金部の硬貨を金種別に振り分ける振分部と、
    該振分部の下側において機体左右方向に並設され、前記振分部で振り分けられた硬貨を機体前面側に繰出可能に収納するベルトコンベア式の金種別の出金収納部と、
    機体前面側の前記入金部よりも下側に設けられ、前記金種別の出金収納部から機体前面側に繰り出された硬貨を受け入れて機外へ取り出し可能とする出金部と、
    前記金種別の出金収納部の下方に設けられ、硬貨を機体後面側に繰出可能に収納する収納庫と、
    該収納庫から機体後面側に繰り出された硬貨を機体側方に搬送する側方搬送部と、
    該側方搬送部で搬送された硬貨を前記金種別の出金収納部の側方において前上がりに搬送して前記入金部へ導くリフトアップ搬送部とを有することを特徴とする卓上型硬貨入出金機。
  2. 前記金種別の出金収納部の機体前面側に、これら出金収納部から繰り出される硬貨を前方の前記出金部と下方の前記収納庫とに振り分ける上側振分手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の卓上型硬貨入出金機。
  3. 前記上側振分手段の下側には、該上側振分手段で下方に振り分けられた硬貨を下方の前記収納庫と機体後方とに振り分ける下側振分手段が設けられており、
    前記金種別の出金収納部と前記収納庫との間には、前記下側振分手段で機体後方に振り分けられた硬貨を機体後面側に設けられた後側出金部に搬送する後方搬送部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の卓上型硬貨入出金機。
  4. 前記出金収納部の底部を構成するベルトコンベアは、該ベルトコンベアの上側に設けられて硬貨の繰り出しを制御する前記出金収納部の繰出制御部よりも機体前面側に前記上側振分手段まで延出する延出部を有しており、前記振分部は、前記金種別の出金収納部を介さずに前記延出部上に硬貨を案内する案内部を有することを特徴とする請求項2または3記載の卓上型硬貨入出金機。
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