JP2009169625A - 硬貨処理機 - Google Patents

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Abstract

【課題】全体として小型化可能であり、必要により還流庫の硬貨を収納庫に収納することが必要な硬貨処理機の提供。
【解決手段】処理機本体11の外部に臨む装着部に着脱可能とされ、装着状態にあるとき処理機本体11から突出し且つ還流庫46a〜46fの硬貨を収納可能な収納庫12と、還流庫46a〜46fに収納される硬貨の枚数が所定枚数に達したか否かを判断する判断手段と、収納庫12が装着部に装着状態にあるか否かを検出する検出手段と、硬貨の入金処理中に、判断手段によって還流庫46a〜46fに収納される硬貨の枚数が所定枚数に達したと判断され、且つ検出手段によって収納庫12の装着部への装着が検出されている場合に、還流庫46a〜46fに収納されている硬貨を収納庫12に収納させる収納処理を行う制御手段と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、硬貨の入出金が可能な硬貨処理機に関する。
入金された硬貨を金種別に計数し金種別に選別分類して金種別の還流庫に収納する入金処理と、これら金種別の還流庫から必要に応じて硬貨を硬貨出金口に出金する出金処理とを行う硬貨処理機がある(例えば、特許文献1参照)。このような硬貨処理機において、硬貨を収納する還流庫がフル(満杯)の状態になると、還流庫内の硬貨を機体内部の収納庫に収納し、還流庫内のスペースを空けるものがある。
特開2007−249803号公報
しかしながら、上記した硬貨処理機は、機体内部に収納庫を装填するものであるため、当然のことながら、全体的に大型化してしまう。しかも、使用条件等によっては、収納庫をほとんど使用しない場合があり、このような場合は、大型化した意味もなくなってしまう。
したがって、本発明は、全体として小型化可能であり、必要により還流庫の硬貨を収納庫に収納することが可能な硬貨処理機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、入金された硬貨を金種別に計数し金種別に選別分類して金種別の還流庫に収納する入金処理と、これら金種別の還流庫から必要に応じて硬貨を硬貨出金口に出金する出金処理とを行う硬貨処理機において、処理機本体の外部に臨む装着部に着脱可能とされ、装着状態にあるとき前記処理機本体から突出し且つ前記還流庫の硬貨を収納可能な収納庫と、前記還流庫に収納される硬貨の枚数が所定枚数に達したか否かを判断する判断手段と、前記収納庫が前記装着部に装着状態にあるか否かを検出する検出手段と、硬貨の入金処理中に、前記判断手段によって前記還流庫に収納される硬貨の枚数が前記所定枚数に達したと判断され、且つ前記検出手段によって前記収納庫の前記装着部への装着が検出されている場合に、前記還流庫に収納されている硬貨を前記収納庫に収納させる収納処理を行う制御手段と、を有することを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記判断手段によって前記還流庫に収納される一の金種の硬貨の枚数が前記所定枚数に達したと判断された場合に、前記一の金種の硬貨とは別の他の金種の硬貨の枚数が、前記所定枚数から所定の範囲内にあるか否かを判断する第2の判断手段を備え、前記制御手段は、前記収納処理時に、前記第2の判断手段によって前記他の金種の硬貨が前記所定枚数から前記所定の範囲内にあると判断された場合に、当該他の金種の硬貨を、前記一の金種の硬貨とともに前記収納庫に収納させることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記還流庫から繰り出された硬貨を前記硬貨出金口および前記収納庫に選択的に振り分ける振分手段を備えたことを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明において、前記振分手段は、開閉可能であって開状態にあるとき前記還流庫から繰り出された硬貨を前記収納庫に案内可能なシャッタであり、該シャッタは、前記検出手段によって前記収納庫の前記装着部への装着が検出されている場合に開くことを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に係る発明において、前記装着部が、前記硬貨出金口の直下位置であることを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に係る発明において、前記制御手段は、前記検出手段によって前記収納庫の前記装着部への装着が検出されていない場合であっても、前記入金処理および前記出金処理を実行可能であることを特徴としている。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に係る発明において、前記検出手段は、前記収納庫に設けられて前記装着部への装着時に前記処理機本体内に進入するセンサ部材と、前記処理機本体に設けられて前記センサ部材の進入を検出する装着検出センサとを有することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、収納庫が、処理機本体の外部に臨む装着部に着脱可能とされており、制御手段は、硬貨の入金処理中に、判断手段によって還流庫に収納される硬貨の枚数が所定枚数に達したと判断されると、検出手段によって収納庫の装着部への装着が検出されている場合に限り、還流庫に収納されている硬貨を収納庫に収納させる収納処理を行うことになる。このように還流庫に収納されている硬貨を収納する収納庫が処理機本体の外部の装着部に着脱可能とされているため、収納庫を機体内部に常設する場合に必要な設置スペースが必要なくなる。よって、全体を小型化することができる。また、必要により収納庫を装着部に装着すれば、還流庫の硬貨を収納庫に収納可能となる。
請求項2に係る発明によれば、制御手段が、還流庫に収納される一の金種の硬貨の枚数が所定枚数に達したと判断手段によって判断されて収納処理を実行する際に、第2の判断手段によって他の金種の硬貨が所定枚数から所定の範囲内にあると判断された場合には、この他の金種の硬貨を、一の金種の硬貨とともに収納庫に収納させるため、フル状態にある還流庫の硬貨に加えてニアフル状態にある還流庫の硬貨も収納庫に収納させることができる。よって、その後フル状態になる頻度を減らすことができる。
請求項3に係る発明によれば、還流庫から繰り出された硬貨を硬貨出金口および収納庫に選択的に振り分ける振分手段を備えているため、還流庫から硬貨出金口への硬貨搬送経路および還流庫から収納庫への硬貨搬送経路の振分手段よりも還流庫側の一部を共用できる。
請求項4に係る発明によれば、振分手段が、開閉可能なシャッタであるため、硬貨出金口および収納庫への硬貨の振り分けを容易に行うことができる。
請求項5に係る発明によれば、装着部が、硬貨出金口の直下位置であるため、還流庫から硬貨出金口への硬貨搬送経路および還流庫から収納庫への硬貨搬送経路の大部分を共用化できる。
請求項6に係る発明によれば、制御手段が、検出手段によって収納庫の装着部への装着が検出されていない場合であっても、入金処理および出金処理を実行可能であるため、収納庫を取り外した状態でも少なくとも入金処理および出金処理を実行できる。
請求項7に係る発明によれば、検出手段が、収納庫に設けられて装着部への装着時に処理機本体内に進入するセンサ部材を、処理機本体に設けられた装着検出センサで検出する構成であるため、簡素な構成で、収納庫の装着部への装着を検出できる。
本発明の硬貨処理機に係る一実施形態である貨幣処理機を図面を参照して以下に説明する。
この貨幣処理機は、金融機関等において、机の天板上や、天板下に位置するように台上あるいは棚上に設置される卓上型の貨幣処理機である。
図1は、本実施形態の貨幣処理機10の全体構成を示すもので、貨幣処理機10は、略直方体形状の処理機本体11と、図1(a)および図1(b)に示すように処理機本体11の外部に着脱可能に装着され、装着状態において処理機本体11から前方且つ下方に突出する収納庫12とで構成されている。
処理機本体11には、操作者から見て右側に、硬貨の入出金動作を行う硬貨処理機構部15が、操作者から見て左側に紙幣の入出金動作を行う紙幣入出金機構部16が設けられている。
硬貨処理機構部15には、処理機本体11の操作者と対向する機体前面11A側の上面11Bの操作者から見て右側に、入金処理時に機外からバラ硬貨が投入される上方開口の硬貨入金口21が設けられており、機体前面11Aの下部の操作者から見て右側に、出金処理時に出金動作により機内から硬貨が繰り出される硬貨出金口22が設けられている。この硬貨出金口22は、機体前面11Aから前方にやや突出しており、略水平な底部23と、上側ほど水平方向の径が大きくなるように略球面状をなして前面および両側面を形成する壁部24とを有する受け皿状をなしている。
また、硬貨処理機構部15には、上面11Bの硬貨入金口21に対し操作者から見て左側に、操作者による操作入力が入力される操作部26と操作者に対して表示を行う表示部27とが前後に設けられており、機体前面11Aの硬貨出金口22に対し操作者から見て左側に、入金処理時に受け入れ不可な硬貨が繰り出される硬貨リジェクト口28が設けられている。
紙幣入出金機構部16には、機体前面11A側の上面11Bに、入金処理時に機外からバラ紙幣が投入される上方開口の紙幣入金口31が設けられており、この紙幣入金口31の後側に、入金処理時に受け入れ不可な紙幣が繰り出される紙幣リジェクト口32が設けられている。また、機体前面11Aの下部に、出金処理時に機内から紙幣が繰り出される紙幣出金口33が設けられている。
次に、本実施形態の要部である硬貨処理機構部15をさらに詳細に説明する。
硬貨処理機構部15の上部には、硬貨入金口21に投入された硬貨を一枚ずつ繰り出す図2に示す繰出部34と、繰出部34により繰り出された硬貨を図3に示す硬貨通路35上で搬送方向に一列に並べて搬送する搬送部36とが設けられている。ここで、硬貨通路35には、搬送部36による搬送方向に沿って、上流側から、硬貨を識別する入金識別部37、この入金識別部37の識別結果に基づいて受け入れ不可と識別された硬貨を硬貨通路35から排除するリジェクト部38、硬貨を選別する金種別の選別孔40a〜40fが設けられている。ここで、最も上流側の選別孔40aが1円硬貨を、次の選別孔40bが50円硬貨を、次の選別孔40cが5円硬貨を、次の選別孔40dが100円硬貨を、次の選別孔40eが10円硬貨を、次の選別孔40fが500円硬貨を、それぞれ選別して落下させる。各選別孔40a〜40fの上流側には選別孔40a〜40fで落下する硬貨の枚数を計数する図2に示す入金側の計数センサ41a〜41fが設けられている。
図3に示すリジェクト部38によって硬貨通路35から落下させられた受け入れ不可の硬貨は、リジェクトシュート44を介して図1に示す硬貨リジェクト口28に案内されることになる。また、図3に示す最も上流側の選別孔40aから落下する1円硬貨は、シュート45aを介して1円硬貨用の還流庫46aに収納されることになる。また、選別孔40bから落下する50円硬貨はシュート45bを介して50円硬貨用の還流庫46bに、選別孔40cから落下する5円硬貨はシュート45cを介して5円硬貨用の還流庫46cに、選別孔40dから落下する100円硬貨はシュートを45d介して100円硬貨用の還流庫46dに、選別孔40eから落下する10円硬貨はシュート45eを介して10円硬貨用の還流庫46eに、選別孔40fから落下する500円硬貨はシュート45fを介して500円硬貨用の還流庫46fに収納されることになる。これらの金種別の還流庫46a〜46fは、同様の構成をなして機体左右方向に並設されている。
金種別の還流庫46a〜46fを、1円硬貨用の還流庫46aの構成を例にとってさらに説明する。
還流庫46aは、選別孔40aで選別された硬貨を機体前面11A側に繰出可能に収納するもので、隣り合う還流庫と側壁部50によって仕切られるとともに機体前面11A側が前壁部51でその前側と仕切られ、機体後面11C側が前下がりの後壁部52でその後側と仕切られた収納空間53を有している。還流庫46aは、その底部が前上がりで延在するベルトコンベア54によって構成されている。このベルトコンベア54は、図2に示すコンベアモータ55で駆動される。
また、還流庫46aには、図3に示すように、前壁部51よりも機体前面11A側に、ベルトコンベア54で機体前面11A側に移動させられる硬貨を一枚ずつに分離する分離ローラ56が設けられ、この分離ローラ56よりも機体前面11A側に、分離ローラ56で分離され、ベルトコンベア54でさらに機体前面11A側に移動させられる硬貨を開状態では一枚ずつ通過を許容する一方、閉状態では通過を規制するソレノイド式の繰出開閉部57aが設けられている。また、繰出開閉部57aの近傍には繰出開閉部57aを通過する硬貨を計数する図2に示す出金側の計数センサ58aが設けられている。
なお、各還流庫46a〜46fに一対一で対応して、繰出開閉部57a〜57fと、出金側の計数センサ58a〜58fとが設けられている。
ベルトコンベア54の機体前面11A側の直前位置には、図4にも示すように、前下がりで傾斜する出金シュート60が設けられている。この出金シュート60は、すべての金種用の還流庫46a〜46fから繰り出される硬貨を硬貨出金口22に向けて案内する。つまり、出金シュート60の下板部61は、硬貨出金口22の底部23に繋がっている。そして、出金シュート60の下板部61の硬貨出金口22側に振分穴62が形成されており、この振分穴62から機体下面11Dまで筒状の振分シュート63が設けられている。振分穴62は、すべての還流庫46a〜46fから繰り出された硬貨を落下可能であり、振分穴62には、これを開閉することにより硬貨出金口22および振分シュート63に選択的に硬貨を振り分けるシャッタ機構65が設けられている。
シャッタ機構65は、出金シュート60の下板部61の振分穴62よりも硬貨出金口22側に機体左右方向に延設された回動軸66と、この回動軸66に回動可能に支持されて振分穴62を開閉可能なシャッタ(振分手段)67とを有している。シャッタ67は、振分穴62を閉じた状態で出金シュート60の下板部61と同一平面をなす略平板状の本体部68と、本体部68から下方に突出する突出部69とを有しており、突出部69には、機体左右方向に貫通し本体部68に沿って延在する長穴70が形成されている。
シャッタ機構65は、機体側に前後に離間して配置された複数のガイドピン72と、これらガイドピン72に機体前後方向に長い各長穴73においてスライド可能に支持されたスライド部材74と、スライド部材74の前端に取り付けられてシャッタ67の長穴70にスライド可能に係合する係合ピン75とを有している。また、シャッタ機構65は、図2に示すカムモータ76Aと、カムモータ76Aで回転駆動される図4に示すカム76Bと、スライド部材74をその当接板部74Aがカム76Bに当接する方向に付勢するスプリング76Cとを有している。
そして、シャッタ機構65は、カムモータ76Aによるカム76Bの駆動で、図5および図6に示すように、スライド部材74が機体前方にスライドするとシャッタ67が開状態となって、すべての還流庫46a〜46fから繰り出される硬貨をすべて振分穴62および振分シュート63に案内する一方、図2および図4に示すように、スライド部材74が機体後方にスライドするとシャッタ67が閉状態となって、すべての還流庫46a〜46fから繰り出される硬貨をすべて硬貨出金口22に案内する。
スライド部材74には、検出片部77が上方に向け突設されており、シャッタ機構65には、図6に示すように検出片部77を検出することでシャッタ67が開状態にあることを検出するシャッタ開位置センサ78と、図4に示すように検出片部77を検出することでシャッタ67が閉状態にあることを検出するシャッタ閉位置センサ79とが、機体側に前後に離間して配置されている。
そして、本実施形態においては、処理機本体11の外部に臨む下部位置の図1に示す装着部81に、箱状の収納庫12が着脱可能に設けられている。装着部81は、処理機本体11の機体下面11Dにおける硬貨出金口22の直下位置に設けられており、機体下面11Dに硬貨出金口22を左右に挟むように配置されて、機体前後方向に延在する一対の装着ガイド84を有している。これら一対の装着ガイド84の内面には機体前後方向に沿ってガイドレール85がそれぞれ設けられている。
収納庫12には、前面12Aに、持ち運び用のハンドル部88が左右に延在して設けられており、左右両側面部12Bの上部に、図7に示すように後方に抜けるようにガイド溝89が形成されている。収納庫12は、処理機本体11の一対の装着ガイド84間に前方から装着されることになり、その際に、左右両側面部12Bのガイド溝89に装着ガイド84の対向するガイドレール85がそれぞれ挿入される。
上記した装着部81に装着された状態で収納庫12は、その上面部12Cが、図4および図6に示すように処理機本体11の硬貨出金口22および振分シュート63の範囲の下側で近接延在することになり、上面部12Cの後部には、この状態で振分シュート63に連通する受入口90が形成されている。この受入口90を介して、振分シュート63から落下する硬貨を収納庫12がその内部に収納する。この受入口90には、受入口90を開閉可能な受入口シャッタ92が前後にスライド可能に設けられている、この受入口シャッタ92は、閉状態で自動的にロックされることになり、収納庫12が処理機本体11の装着ガイド84に装着されると、その移動を利用して、装着ガイド84に設けられた図示略の操作片によってロックが解除された後に開状態までスライドさせられる。これにより、収納庫12は、装着部81に装着状態にあるとき還流庫46a〜46fの硬貨を収納可能となる。受入口シャッタ92は、収納庫12が装着ガイド84間から引き抜かれると、図示略のスプリングの付勢力で閉状態となり自動的にロックされる。
収納庫12の底面は前後にスライド開閉可能なスライド板93で形成されており、このスライド板93は、閉状態でロックされ、上面部12Cに設けられたキーシリンダ94への別体のキーによるロック解除操作でロックが解除されて、スライド開放可能となっている。収納庫12は、図示略の他の大型の硬貨処理機に両側面部12Bの下部に設けられた前後方向に延在する図7に示すガイド溝95において装着され、この状態でキーシリンダ94でロックが解除されスライド板93が手前に引かれると、内部の硬貨をこの硬貨処理機に受け渡すことになる。スライド板93は、開放面積を拡大するために、引き出し方向の後端の図4に示す板部96が左右方向に沿う回動軸97を中心として下方に回動可能となっている。
収納庫12の側部には、図7に示すように、回動軸101を中心に上下に回動するセンサ部材102が設けられている。このセンサ部材102は、収納庫12が処理機本体11から取り外された状態では、図示略のスプリングの付勢力で収納庫12内に収納されており、収納庫12が処理機本体11へ装着される際に開作動するシャッタ67の押圧片100で押圧されて上方に回動し処理機本体11内に進入する。処理機本体11には、進入するセンサ部材102を検出する装着検出センサ103が設けられている。つまり、装着検出センサ103およびセンサ部材102は、収納庫12が処理機本体11の装着部81に装着されたか否かを検出する装着検出機構(検出手段)104を構成している。
図8に示すように、硬貨出金口22の壁部24の底部23側の左右両側部には、同一直線上に配置されて貫通するセンサ穴105が形成されており、硬貨出金口22には、これらセンサ穴105を介して硬貨出金口22内を横断する光路を形成するように発光素子106および受光素子107からなる光学式の出金口センサ108が設けられている。ここでは、硬貨出金口22に対して、発光素子106および受光素子107の対が一対のみ設けられている。つまり、光学式の出金口センサ108が一つのみ設けられている。
この出金口センサ108は、操作者が手を硬貨出金口22内の底部23の近傍まで入れると、この手で遮光されることになり、操作者のこの操作を検出する。また、出金口センサ108は、硬貨出金口22内の硬貨で遮光されることになり、硬貨の有無も検出する。
貨幣処理機10の図2に示す制御部(制御手段,判断手段,第2の判断手段)110は、操作部26によって指定された入金操作に基づいて、硬貨処理機構部15による硬貨の入金動作および紙幣入出金機構部16による紙幣の入金動作を制御するとともに、操作部26によって指定された出金操作に基づいて、硬貨処理機構部15による硬貨の出金動作および紙幣入出金機構部16による紙幣の出金動作を制御する。
制御部110には、操作部26および表示部27が接続されており、硬貨処理機構部15については、繰出部34、搬送部36、入金識別部37、リジェクト部38、入金側の計数センサ41a〜41f、コンベアモータ55、カムモータ76A、繰出開閉部57a〜57f、出金側の計数センサ58a〜58f、シャッタ開位置センサ78、シャッタ閉位置センサ79、装着検出センサ103および出金口センサ108等が接続されている。
次に、本実施形態の要部である硬貨処理機構部15側の作動について主たる処理を例にとり説明する。
なお、制御部110は、入金識別部37、入金側の計数センサ41a〜41fおよび出金側の計数センサ58a〜58fの計数結果から、金種別の還流庫46a〜46f内に収納している硬貨の枚数をそれぞれ個別に把握しており、金種別の還流庫46a〜46fのそれぞれについて、収納枚数が金種別に設定された所定の上限枚数である場合はフル状態にあると判断し、前記所定の上限枚数から所定の範囲内で少ない場合は、ニアフル状態にあると判断し、前記所定の上限枚数から前記所定の範囲を超えて少ない場合は、通常収納状態にあると判断する。
また、制御部110は、いずれの処理も行わない待機状態で、例えば、シャッタ機構65は、シャッタ閉位置センサ79で検出片部77を検出した位置でモータ76Aを停止させている。つまり、シャッタ67で振分穴62を閉じている。
「入金処理」
硬貨入金口21に硬貨が投入され、操作部26に、入金処理を行う旨の操作入力がなされると、制御部110が、すべての還流庫46a〜46fがフル状態にないことを条件に、入金処理を開始する。このとき、制御部110は、装着検出センサ103によって収納庫12の装着が検出されているか否かにかかわらず、入金処理を開始する。
入金処理の開始にあたって、制御部110は、硬貨入金口21の硬貨を繰出部34および搬送部36によって繰り出し搬送する。すると、硬貨は入金識別部37で識別される。すると、制御部110は、受け入れ不可な硬貨をリジェクト部38で落下させることになりリジェクトシュート44を介して硬貨リジェクト口28に排出する。
他方、制御部110は、硬貨が入金識別部37で受け入れ可能な硬貨と識別された硬貨は、リジェクト部38で落下させることなく搬送部36によってさらに下流側に搬送する。すると、1円硬貨は計数センサ41aで計数後に選別孔40aから落下して還流庫46aに収納され、50円硬貨は計数センサ41bで計数後に選別孔40bから落下して還流庫46bに収納され、5円硬貨は計数センサ41cで計数後に選別孔40cから落下して還流庫46cに収納され、100円硬貨は計数センサ41dで計数後に選別孔40dから落下して還流庫46dに収納され、10円硬貨は計数センサ41eで計数後に選別孔40eから落下して還流庫46eに収納され、500円硬貨は計数センサ41fで計数後に選別孔40fから落下して還流庫46fに収納される。このようにして、硬貨入金口21に入金された硬貨が金種別に計数され金種別に選別分類されて金種別の還流庫46a〜46fに収納される。
なお、入金処理中に、収納庫12が装着部81に装着されたり、装着部81から取り外されたりしても、シャッタ67が開状態にない限り、制御部110は、入金処理をそのまま継続させる。
「収納処理」
ここで、制御部110は、上記した入金処理の最中に、還流庫46a〜46fのうちのいずれか一つに収納される硬貨の枚数が上記した所定の上限枚数に達したか否かを常に判断しており、還流庫46a〜46fのうちのいずれか一つに収納される硬貨の枚数が上記した所定の上限枚数に達したと判断した場合、つまり還流庫46a〜46fのうちのいずれか一つがフル状態にあると判断した場合には、繰出部34および搬送部36を停止させて入金処理を中断するとともに、装着検出センサ103の検出結果によって、収納庫12が装着部81に装着状態にあるか否かを判断する。
収納庫12が装着されている場合に、制御部110は、以下の収納処理を行う。つまり、まず、シャッタ開位置センサ78でスライド板93が検出されるまでシャッタ駆動機能65のモータ76Aを駆動する。これにより、シャッタ67が開状態となる。この状態で、制御部110は、ベルトコンベア54および繰出開閉部57a〜57fの対応するものを制御して、還流庫46a〜46fのうちのいずれかフル状態にあるものから、硬貨を予め定められた所定のフル状態解消枚数だけ繰り出させて通常収納状態とする収納処理を行う。すると、繰り出された硬貨が出金シュート60から振分穴62および振分シュート63を介して、収納庫12に受入口90から収納される。なお、還流庫46a〜46fのうちのいずれかフル状態にあるものから、硬貨をすべて繰り出させても良い。
また、還流庫46a〜46fのうちのいずれか一つに収納される硬貨(一の金種の硬貨)の枚数が上記した所定の上限枚数に達したと判断した場合に実行する上記した収納処理時に、制御部110は、還流庫46a〜46fのうちの他のいずれかに収納されている硬貨(他の金種の硬貨)の枚数が上記した所定の上限枚数から所定の範囲内にあるか否かを判断し、所定の上限枚数から所定の範囲内にある場合、つまり還流庫46a〜46fのうちのいずれかがニアフル状態にあると判断した場合には、収納処理の一環として、このニアフル状態にあるものすべてについて、硬貨を予め定められた所定のニアフル状態解消枚数(ニアフル状態解消枚数<フル状態解消枚数)だけ繰り出させて通常収納状態とする。このときも、ニアフル状態解消のために繰り出された硬貨が、上記したフル状態解消のために繰り出された硬貨とともに、出金シュート60から振分穴62および振分シュート63を介して、収納庫12に受入口90から収納される。なお、還流庫46a〜46fのうちのいずれかニアフル状態にあるものから、硬貨をすべて繰り出させても良い。
上記のように、還流庫46a〜46fのうちのいずれか一つがフル状態にあることを検出した場合に、装着検出センサ103によって、収納庫12が装着部81に装着状態にないことが検出されると、制御部110は、入金処理を中断して、収納庫12の装着を促す表示を表示部27に表示させることになる。その後、収納庫12が装着部81に装着されたことが、装着検出センサ103で検出されると、制御部110は、上記した収納処理を行う。
そして、収納処理が完了すると、制御部110は、繰出部34および搬送部36を駆動して、入金処理を再開させることになり、入金処理の完了後に、シャッタ閉位置センサ79でスライド板93が検出されるまでシャッタ駆動機能65のモータ76Aを駆動し、シャッタ67を閉状態に戻す。
なお、フル状態の判断時に、上記のように入金処理を中断して、収納処理を行い、その後、入金処理を再開するのではなく、入金処理と並行して収納処理を行うようにしても良い。つまり、入金処理中に、還流庫46a〜46fのうちのいずれか一つに収納される硬貨の枚数が上記した所定の上限枚数に達したと判断した場合に、収納庫12が装着部81に取り付けられていれることを条件に、入金処理を続行しつつ上記した収納処理を行って、フル状態の解消を図り、必要によりニアフル状態の解消を図るのである。この場合は、入金処理の開始時に、シャッタ67を予め開状態にしておくのが良い。
なお、収納処理の一環として還流庫46a〜46fのうちのニアフル状態にあるものすべてについて硬貨を繰り出させて通常収納状態とする処理は、行わなくても良く、行うか否かをユーザにより選択可能としても良い。また、ニアフル状態解消枚数やフル状態解消枚数をユーザにより設定可能としても良い。さらに、フル状態を判断する所定の上限枚数や、ニアフル状態を判断する上記した所定の範囲の枚数をユーザにより設定可能としても良い。
「出金処理」
一の出金処理の開始にともなって操作者が、操作部26に、今回の出金処理で出金させる硬貨の金種別の硬貨枚数、あるいは今回の出金処理で出金させる硬貨の合計金額を入力して、出金処理を行う旨の操作入力を行うと、制御部110は、金種別の硬貨枚数が入力された場合には、入力された金種別の硬貨枚数の合計枚数である合計硬貨枚数を算出することになり、合計金額が入力された場合に、最小枚数となる各金種別の硬貨枚数を算出するとともに、算出された金種別の硬貨枚数の合計枚数である合計硬貨枚数を算出する。あるいは、操作部26に出金の合計金額が入力され、出金する硬貨のうちの一部の金種およびその枚数が指定されると、制御部110は、指定された金種分を除いた金額分を最小枚数とする各金種別の硬貨枚数を算出し、指定分と算出分の硬貨枚数の合計枚数である合計硬貨枚数を算出する。
そして、制御部110は、今回の出金処理で出金する合計硬貨枚数が、一回の出金動作の上限枚数(所定枚数)を超えるか否かを判断し、上限枚数を超えない場合と超える場合とで制御を以下のように異ならせる。
<上限枚数を超えない場合>
今回の出金処理で出金する合計硬貨枚数が、一回の出金動作の上限枚数を超えない場合には、一回の出金動作によって、金種別の還流庫46a〜46fの硬貨を必要な枚数ずつ硬貨出金口22に出金させる。つまり、金種別の還流庫46a〜46fのベルトコンベア54を駆動するとともに、繰出制御部57a〜57fの対応するものを制御してそれぞれ対応する金種の硬貨を計数センサ58a〜58fで計数することにより、必要な数だけ繰り出させる。すると、繰り出された硬貨が、シャッタ67が閉状態にあることから、出金シュート60を介して硬貨出金口22に出金される。このとき、制御部110は、装着検出センサ103によって収納庫12の装着が検出されているか否かにかかわらず、出金処理を行う。
制御部110は、計数センサ58a〜58fで出金すべき硬貨がすべて計数されると、出金すべきすべての硬貨が硬貨出金口22に至る所定のタイミング、つまり一の出金動作直後のタイミングで、所定の判定時間にわたり出金口センサ108が遮光され硬貨を検出し続けているか否かを判断するとともに、表示部27に硬貨出金口22内の硬貨の確認操作を促す旨を表示させる。所定の判定時間にわたり出金口センサ108が遮光され続けているか否かを判断するのは、一瞬硬貨が横切る等の不安定な状態を排除するためである。
所定の判定時間にわたり出金口センサ108が遮光状態にあり硬貨を検出し続けている場合に、制御部110は、出金口センサ108の状態を引き続き監視することになり、遮光状態の後に、透光状態になり、その後の所定時間内に再び遮光状態になると、硬貨出金口22の硬貨の残留が解消されたと判断して、表示部27に、出金処理が正常に完了した場合のみ表示させる出金処理の内容(金種別の枚数、合計金額等)を表示させることになる。つまり、硬貨の出金動作直後には、出金口センサ108が硬貨出金口22内の出金硬貨で遮光状態となるが、その後、操作者が、硬貨を硬貨出金口22から取り出すことで、出金口センサ108が透光状態になる。しかしながら、この状況では、硬貨出金口22内に出金口センサ108を遮光しない少量の硬貨の取り残しがある可能性がある。よって、この時点では、制御部110は、表示部27に出金処理の内容を表示させずに、硬貨出金口22内の硬貨の確認操作を促す旨を引き続き表示させる。
すると、操作者は、硬貨出金口22に再び手を入れて確認を行う。この確認操作で入れられた手によって出金口センサ108が再び遮光状態になると、制御部110は、取り残しなく硬貨が取り出されたと判断して、表示部27に、出金処理の内容を表示させて、一連の出金処理を終了する。なお、出金動作後に、出金口センサ108が遮光状態から透光状態になった時点で、硬貨出金口22に取り残しの硬貨がない場合もあるが、一度の確認作業を操作者に行わせることはそれほどの負担にならず、むしろ取り残しを確実になくす方を優先するのである。また、上記した所定時間内に出金口センサ108が再び遮光状態にならない場合、制御部110は、例えば硬貨出金口22内の硬貨の確認操作を促す旨を表示部27に表示させながらアラーム音を発生させる。
上記した一の出金動作直後のタイミングで、所定の判定時間にわたり出金口センサ108が遮光され続けていない場合に、制御部110は、出金口センサ108の状態を引き続き監視することになり、出金動作直後から所定時間内に遮光状態になると硬貨出金口22の硬貨の残留が解消されたと判断して、表示部27に出金処理の内容を表示させることになる。つまり、硬貨の出金動作直後に、例えば出金する枚数が少ない場合には出金口センサ108が硬貨出金口22内の出金硬貨で遮光状態とならず、透光状態が維持されてしまうことがある。この状況で、何も判断しないと、硬貨出金口22内に硬貨の取り残しを生じてしまう可能性がある。しかしながら、操作者が、硬貨を硬貨出金口22から取り出す操作を行えば、硬貨出金口22に入れられた手によって出金口センサ108が遮光状態になる。すると、制御部110は、取り残しなく硬貨が取り出されたと判断して、表示部27に出金処理の内容を表示させて、一連の出金処理を終了する。また、上記した所定時間内に出金口センサ108が遮光状態にならない場合、制御部110は、例えば硬貨出金口22内の硬貨の確認操作を促す旨を表示部27に表示させながらアラーム音を発生させる。
なお、制御部110は、上記した一の出金動作直後のタイミングで、所定の判定時間にわたり出金口センサ108が遮光され硬貨を検出し続けている場合に、硬貨の出金枚数が所定の枚数以下の場合に限って、遮光状態の後に、透光状態になると、次に遮光状態にならなくても、硬貨出金口22の硬貨の残留が解消されたと判断して、表示部27に、出金処理が正常に完了した場合のみ表示させる出金処理の内容(金種別の枚数、合計金額等)を表示させるようにしても良い。これは、硬貨出金口22に出金した硬貨が少数であれば、取り出し操作が一度行われれば、取り残しを生じる可能性が低いためである。
<上限枚数を超える場合>
今回の出金処理で出金する合計硬貨枚数が、一回の出金動作の上限枚数を超える場合には、一回が上限枚数以内となる最少の複数回の出金動作によって、金種別の還流庫46a〜46fの硬貨を硬貨出金口22に出金させる。つまり、上限枚数の出金動作を可能な限り行い、最後に、上限枚数以下の出金動作を行うように各出金動作での出金硬貨の枚数を分割する。
そして、今回の出金処理のうちの一回目の出金動作によって、金種別の還流庫46a〜46fの硬貨を硬貨出金口22に上限枚数だけ出金させる。つまり、金種別の還流庫46a〜46fのベルトコンベア54を駆動するとともに、繰出制御部57a〜57fの対応するものを制御してそれぞれ対応する金種の硬貨を計数センサ58a〜58fで計数することにより、合計枚数が上限枚数となる範囲で要求された数だけ繰り出させる。すると、繰り出された硬貨が、シャッタ67が閉状態にあることから、出金シュート60を介して硬貨出金口22に出金される。このとき、制御部110は、装着検出センサ103によって収納庫12の装着が検出されているか否かにかかわらず、出金処理を行う。
制御部110は、計数センサ58a〜58fで出金すべき硬貨がすべて計数されると、出金すべき硬貨がすべて硬貨出金口22に至る所定のタイミング、つまり一回目の出金動作直後のタイミングで、所定の判定時間にわたり出金口センサ108が遮光され硬貨を検出し続けているか否かを判断するとともに、表示部27に硬貨出金口22内の硬貨の確認操作を促す旨を表示させる。
出金口センサ108が遮光状態にあり硬貨を検出し続けている場合に、制御部110は、出金口センサ108の状態を引き続き監視することになり、遮光状態の後に、透光状態になり、その後の所定時間内に再び遮光状態になると、硬貨出金口22の硬貨の残留が解消されたと判断して、二回目の出金動作を開始する。つまり、硬貨の出金動作直後には、出金口センサ108が硬貨出金口22内の出金硬貨で遮光状態となるが、その後、操作者が、硬貨を硬貨出金口22から取り出すことで、出金口センサ108が透光状態になる。しかしながら、この状況では、硬貨出金口22内に出金口センサ108を遮光しない少量の硬貨の取り残しがある可能性がある。よって、この時点では、制御部110は、硬貨出金口22内の硬貨の確認操作を促す旨を引き続き表示部27に表示させる。
すると、操作者は、硬貨出金口22に再び手を入れて確認を行う。この確認操作で入れられた手によって出金口センサ108が再び遮光状態になると、制御部110は、取り残しなく硬貨が取り出されたと判断して、今回の出金処理のうちの二回目の出金動作を開始する。つまり、硬貨出金口22内の硬貨の確認操作を促す旨の表示部27への表示を停止するとともに、一回目の出金動作と同様に、金種別の還流庫46a〜46fの硬貨を硬貨出金口22に上限枚数以下の範囲で出金させる。
そして、上記を必要により繰り返し、最終回の出金動作が終了すると、制御部110は、合計硬貨枚数が上限枚数を超えない場合と同様に、所定の判定時間にわたり出金口センサ108が遮光され硬貨を検出し続けているか否かを判断し、硬貨を検出し続けている場合には、硬貨出金口22内の硬貨の確認操作を促す旨を表示部27に表示させるとともに、出金口センサ108が遮光状態の後に、透光状態になり、その後の所定時間内に再び遮光状態になると、硬貨出金口22の硬貨の残留が解消されたと判断して、表示部27に出金処理の内容を表示させて、一連の出金処理を終了する。一方、最終回の出金動作が終了し、所定の判定時間にわたり出金口センサ108が硬貨を検出し続けていない場合には、硬貨出金口22内の硬貨の確認操作を促す旨を表示部27に表示させるとともに、出金動作直後から所定時間内に出金口センサ108が遮光状態になると硬貨出金口22の硬貨の残留が解消されたと判断して、表示部27に出金処理の内容を表示させて、一連の出金処理を終了することになる。
ここで、上記した出金処理中に、収納庫12が装着部81に装着されたり、装着部81から取り外されたりしても、制御部110は、出金処理をそのまま継続させる。
以上に述べた本実施形態によれば、収納庫12が、処理機本体11の外部に臨む装着部81に着脱可能とされており、制御部110は、硬貨の入金処理中に、還流庫46a〜46fのいずれか一つに収納される硬貨の枚数が所定の上限枚数に達したと判断すると、装着検出機構104によって収納庫12の装着部81への装着が検出されている場合に限り、還流庫46a〜46fのうちの上限枚数となったものに収納されている硬貨を収納庫12に収納させる収納処理を行うことになる。このように還流庫46a〜46fのうちの上限枚数となったものに収納されている硬貨を収納する収納庫12が処理機本体11の外部の装着部81に着脱可能とされているため、収納庫12を処理機本体11の内部に常設する場合に必要な設置スペースが必要なくなる。よって、全体を小型化することができる。また、必要により収納庫12を装着部81に装着すれば、還流庫46a〜46fの硬貨を収納庫12に収納可能となる。
また、制御部110が、還流庫46a〜46fのうちのいずれか一つに収納される一の金種の硬貨の枚数が所定の上限枚数に達したと判断して収納処理を実行する際に、他の金種の硬貨、つまり還流庫46a〜46fのうちのいずれか他のものに収納される硬貨が所定の上限枚数から所定の範囲内にあると判断された場合には、他の金種の硬貨を、一の金種の硬貨とともに収納庫12に収納させるため、還流庫46a〜46fのうちのフル状態にあるものの硬貨に加えてニアフル状態にあるものの硬貨をも収納庫12に収納させることができる。よって、その後フル状態になる頻度を減らすことができる。
また、還流庫46a〜46fから繰り出された硬貨を硬貨出金口22および収納庫12に選択的に振り分けるシャッタ67を備えているため、還流庫46a〜46fから硬貨出金口22への硬貨搬送経路および還流庫46a〜46fから収納庫12への硬貨搬送経路のシャッタ67よりも還流庫46a〜46f側の一部(出金シュート60の振分シュート63よりも上流部分)を共用できる。
また、開閉可能なシャッタ67を用いるため、硬貨出金口22および収納庫12への硬貨の振り分けを容易に行うことができる。
また、装着部81が、硬貨出金口22の直下位置であるため、還流庫46a〜46fから硬貨出金口22への硬貨搬送経路および還流庫46a〜46fから収納庫12への硬貨搬送経路の大部分を共用化できる。
また、制御部110が、装着検出センサ103によって収納庫12の装着部81への装着が検出されていない場合であっても、入金処理および出金処理を実行可能であるため、収納庫12を取り外した状態でも少なくとも入金処理および出金処理を実行できる。また、入金処理中および出金処理中に、処理を中断することなく、収納庫12を取り付けたり、取り外したりすることができる。
また、装着検出機構104が、収納庫12に設けられて装着部81への装着時に処理機本体11内に進入するセンサ部材102を、処理機本体11に設けられた装着検出センサ103で検出するため、簡素な構成で、収納庫12の装着部81への装着を検出できる。
本発明に係る硬貨処理機の一実施形態である貨幣処理機を示す斜視図であって、(a)は処理機本体に収納庫を装着した状態を、(b)は収納庫を取り外した処理機本体を示すものである。 本発明に係る硬貨処理機の一実施形態である貨幣処理機の要部構成を示すブロック図である。 本発明に係る硬貨処理機の一実施形態である貨幣処理機を示す断面図である。 本発明に係る硬貨処理機の一実施形態である貨幣処理機を示す部分拡大断面図である。 本発明に係る硬貨処理機の一実施形態である貨幣処理機を示す断面図である。 本発明に係る硬貨処理機の一実施形態である貨幣処理機を示す部分拡大断面図である。 本発明に係る硬貨処理機の一実施形態である貨幣処理機を示す部分拡大断面図である。 本発明に係る硬貨処理機の一実施形態である貨幣処理機を示す部分拡大平面図である。
符号の説明
10 貨幣処理機(硬貨処理機)
11 処理機本体
12 収納庫
22 硬貨出金口
46a〜46f 還流庫
67 シャッタ(振分手段)
81 装着部
102 センサ部材
103 装着検出センサ
104 装着検出機構(検出手段)
110 制御部(制御手段,判断手段,第2の判断手段)

Claims (7)

  1. 入金された硬貨を金種別に計数し金種別に選別分類して金種別の還流庫に収納する入金処理と、これら金種別の還流庫から必要に応じて硬貨を硬貨出金口に出金する出金処理とを行う硬貨処理機において、
    処理機本体の外部に臨む装着部に着脱可能とされ、装着状態にあるとき前記処理機本体から突出し且つ前記還流庫の硬貨を収納可能な収納庫と、
    前記還流庫に収納される硬貨の枚数が所定枚数に達したか否かを判断する判断手段と、
    前記収納庫が前記装着部に装着状態にあるか否かを検出する検出手段と、
    硬貨の入金処理中に、前記判断手段によって前記還流庫に収納される硬貨の枚数が前記所定枚数に達したと判断され、且つ前記検出手段によって前記収納庫の前記装着部への装着が検出されている場合に、前記還流庫に収納されている硬貨を前記収納庫に収納させる収納処理を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする硬貨処理機。
  2. 前記判断手段によって前記還流庫に収納される一の金種の硬貨の枚数が前記所定枚数に達したと判断された場合に、前記一の金種の硬貨とは別の他の金種の硬貨の枚数が、前記所定枚数から所定の範囲内にあるか否かを判断する第2の判断手段を備え、
    前記制御手段は、前記収納処理時に、前記第2の判断手段によって前記他の金種の硬貨が前記所定枚数から前記所定の範囲内にあると判断された場合に、当該他の金種の硬貨を、前記一の金種の硬貨とともに前記収納庫に収納させることを特徴とする請求項1に記載の硬貨処理機。
  3. 前記還流庫から繰り出された硬貨を前記硬貨出金口および前記収納庫に選択的に振り分ける振分手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の硬貨処理機。
  4. 前記振分手段は、開閉可能であって開状態にあるとき前記還流庫から繰り出された硬貨を前記収納庫に案内可能なシャッタであり、該シャッタは、前記検出手段によって前記収納庫の前記装着部への装着が検出されている場合に開くことを特徴とする請求項3に記載の硬貨処理機。
  5. 前記装着部が、前記硬貨出金口の直下位置であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の硬貨処理機。
  6. 前記制御手段は、前記検出手段によって前記収納庫の前記装着部への装着が検出されていない場合であっても、前記入金処理および前記出金処理を実行可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の硬貨処理機。
  7. 前記検出手段は、前記収納庫に設けられて前記装着部への装着時に前記処理機本体内に進入するセンサ部材と、前記処理機本体に設けられて前記センサ部材の進入を検出する装着検出センサとを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の硬貨処理機。
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