JP2015219889A - 硬貨回収用部材及び回収用部材付き硬貨処理装置 - Google Patents

硬貨回収用部材及び回収用部材付き硬貨処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】硬貨の回収作業を効率よく行うとともに、硬貨の回収作業中に作業者が回収容器等を支える必要がなく、また、硬貨処理装置の構造を複雑にしたり大型にしたりする必要がないこと。
【解決手段】硬貨回収用部材10は硬貨処理装置100に対して取り外し自在になっている。出金トレー192は、開口部193aが形成されたトレー本体193と、開口部193aを開閉する開閉部194と、を有し、開閉部194が開状態にあるときに筐体105から外部に繰り出された硬貨が開口部193aを経て落下するようになっている。硬貨回収用部材10は、本体部20と、本体部20の少なくとも一部をトレー本体193の下方に位置づけて取り付けるための取付部30と、本体部20の少なくとも一部がトレー本体193の下方に位置づけられた状態で、開口部193aを経て落下した硬貨を受け入れる受入部40と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、硬貨処理装置で用いられる硬貨回収用部材と、当該硬貨回収用部材が取り付けられた回収用部材付き硬貨処理装置に関する。
従来から、硬貨を受け入れるための硬貨受入部と、硬貨受入部から受け入れられた硬貨を金種別に収納するための金種別収納部と、金種別収納部から繰り出された硬貨を払い出すための出金トレーと、を備えた硬貨処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された硬貨処理装置は、出金トレーの底面の少なくとも一部分が開口して出金トレーへ回収される回収硬貨を下方へ流出させる開口部と、開口部を開閉するとともに閉塞時には出金トレーの底面を構成する開閉部と、を備えることが開示されている。
しかしながら、このような特許文献1に開示された硬貨処理装置では、硬貨の回収作業中に開口部を経て落下する回収硬貨を受け取るための回収容器を作業者が支える必要があることから、作業者が疲れるだけでなく、作業者が紙幣の回収処理や伝票の処理等の他の作業を行えない。また、回収容器用専用置き台を設けることも考えられるが、このような回収容器用専用置き台を設けてしまうと使用しないときに邪魔になるだけでなく、例えばレジ台に改造を加える必要があるためコストアップにつながる。なお、硬貨処理装置内の硬貨を回収する作業は典型的には一日に1回〜2回程度であり、その頻度は低く、上述のような回収容器用専用置き台を設けてしまうと、概ねの時間で利用されない回収容器用専用置き台によって、無駄にスペースを取られてしまうこととなる。
また、別の従来例としては、硬貨を受け入れるための硬貨受入部と、硬貨受入部から受け入れられた硬貨を金種別に収納する金種別収納部と、金種別収納部から繰り出された硬貨を払い出すための出金トレーと、を備えた硬貨処理装置において、硬貨払出搬送部から落下する硬貨の落下経路を硬貨払出搬送部から落下する硬貨を出金トレーに案内する払出経路に設定する払出位置と、落下経路を硬貨払出搬送部から落下する硬貨を出金トレーとは異なる場所に案内する回収経路に設定する回収位置と、の間でハウジングに対して移動自在となった経路切替部材を設けることが知られている(特許文献2参照)。
しかしながら、このような特許文献2に開示された態様では、硬貨処理装置内に経路切替部材を設けなければならないので、構造が複雑化し、硬貨処理装置の製造コストが高くなったり硬貨処理装置が大型化してしまったりする。また、このような経路切替部材を設けると、硬貨処理装置内でジャムや故障が発生する可能性も高くなる。
特許第3867748号 特開2004−199593号公報
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、硬貨の回収作業を効率よく行うことができるとともに、硬貨の回収作業中に作業者が回収容器等を支える必要がなく、また、硬貨処理装置の構造を複雑にしたり大型にしたりする必要がない硬貨回収用部材と、このような硬貨回収用部材を備えた回収用部材付き硬貨処理装置を提供する。
本発明による硬貨回収用部材は、
筐体と、前記筐体から外部に繰り出される硬貨を受ける出金トレーと、を有し、前記出金トレーが、開口部が形成されたトレー本体と、前記開口部を開閉する開閉部と、を有し、前記開閉部が開状態にあるときに前記筐体から外部に繰り出された硬貨が前記開口部を経て落下するようになった硬貨処理装置に対して取り外し自在になった硬貨回収用部材であって、
本体部と、
前記本体部の少なくとも一部を前記トレー本体の下方に位置づけて取り付けるための取付部と、
前記本体部の少なくとも一部が前記トレー本体の下方に位置づけられた状態で、前記開口部を経て落下した硬貨を受け入れる受入部と、
を備えている。
本発明による硬貨回収用部材において、
前記取付部は、前記筐体又は前記出金トレーに係合することで前記本体部を前記硬貨処理装置に取り付けてもよい。
本発明による硬貨回収用部材において、
前記受入部は、前記開口部を経て落下した硬貨を内部に収納する収納体になっていてもよい。
本発明による硬貨回収用部材において、
前記受入部は、下面が開口しており、前記開口部を経て落下した硬貨を前記受入部の下方へ落下させてもよい。
本発明による硬貨回収用部材は、
前記受入部の下方に設けられた収容部をさらに備えてもよい。
本発明による硬貨回収用部材において、
前記受入部は柔軟性を有する部材からなり、
前記受入部の下端近傍に錘が設けられてもよい。
本発明による硬貨回収用部材において、
前記本体部は、前記取付部を含む第一本体部材と、前記受入部を含む第二本体部材とに分離可能となってもよい。
本発明による硬貨回収用部材において、
前記第一本体部材と前記第二本体部材とは、これら第一本体部材と第二本体部材との分離を防止するストッパ機構を用いて連結されてもよい。
本発明による硬貨回収用部材において、
前記本体部の外面に設けられた把持部をさらに備えてもよい。
本発明による硬貨回収用部材は、
前記本体部を前記硬貨処理装置に取り付けた際に、前記出金トレーの前記開閉部を開状態にするための開き機構部をさらに備えてもよい。
本発明による回収用部材付き硬貨処理装置は、
筐体と、前記筐体から外部に繰り出された硬貨を受ける出金トレーと、を有する硬貨処理装置と、
前記硬貨処理装置に対して取り外し自在になった硬貨回収用部材と、
を備え、
前記出金トレーが、開口部が形成されたトレー本体と、前記開口部を開閉する開閉部と、を有し、
前記開閉部が開状態にあるときに前記筐体から外部に繰り出された硬貨が前記開口部を経て落下するようになり、
前記硬貨回収用部材は、本体部と、前記本体部を前記硬貨処理装置に取り付けるための取付部と、前記本体部が前記取付部によって前記硬貨処理装置に取り付けられた状態で、前記開口部を経て落下した硬貨を受け入れる受入部と、を有する。
本発明による回収用部材付き硬貨処理装置において、
前記硬貨処理装置は、前記トレー本体に硬貨が残っているかを検知するための残留検知センサ又は前記トレー本体内に硬貨が所定量以上収容されているかを検知するための収容量検知センサをさらに有し、
前記硬貨回収用部材を前記硬貨処理装置に取り付けた際に、前記残留検知センサ又は前記収容量検知センサは前記硬貨回収用部材によって遮蔽されなくてもよい。
本発明による回収用部材付き硬貨処理装置において、
前記硬貨回収用部材を前記硬貨処理装置に取り付けた際に前記出金トレーの前記開閉部を開状態にするための開き機構、及び、前記開閉部に設けられ、前記硬貨回収用部材が前記硬貨処理装置に取り付けられていないときに前記出金トレーの前記開閉部を閉状態にするための閉じ機構のうち少なくともいずれか一方が設けられてもよい。
本発明による回収用部材付き硬貨処理装置は、
前記硬貨回収用部材の種類を判別するための判別機構をさらに備えてもよい。
本発明によれば、硬貨処理装置に対して取り外し自在になった硬貨回収用部材が提供される。本発明による硬貨回収用部材は、筐体から外部に繰り出された硬貨がトレー本体に形成された開口部を経て落下するようになった硬貨処理装置に対して取り外し自在になっている。そして、本発明による硬貨回収用部材は、本体部と、本体部を硬貨処理装置に取り付けるための取付部と、本体部が取付部によって硬貨処理装置に取り付けられた状態で、開口部を経て落下した硬貨を受け入れる受入部と、を備えている。このため、本発明によれば、硬貨の回収作業を効率よく行うことができるとともに、硬貨の回収作業中に作業者が回収容器等を支える必要がなく、また、硬貨処理装置の構造を複雑にしたり大型にしたりする必要がない。
図1は、本発明の実施の形態による貨幣処理システムの一部を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態による貨幣処理システムの一部を載置台に載置した態様を示す斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態による貨幣処理システムの構成を示す概略構成図である。 図4は、本発明の実施の形態による貨幣処理システムの構成を簡略化して示した制御ブロック図である。 図5は、本発明の実施の形態による貨幣処理システムの構成を示した制御ブロック図である。 図6は、本発明の実施の形態による硬貨処理装置の外観を示す斜視図である。 図7は、本発明の実施の形態による硬貨処理装置で用いられる硬貨入金部、入金硬貨搬送部、金種別硬貨繰出収納部等を示した上方平面図である。 図8は、本発明の実施の形態による硬貨処理装置で用いられる出金硬貨搬送部、金種別硬貨繰出収納部等を示した上方平面図である。 図9は、本発明の実施の形態による硬貨処理装置で用いられる出金硬貨搬送部、硬貨入金部、金種別硬貨繰出収納部、硬貨出金部等を示した縦断面図である。 図10(a)は、本発明の実施の形態による硬貨処理装置の閉状態にある出金トレーを拡大して示した斜視図であり、図10(b)は、本発明の実施の形態による硬貨処理装置の開状態にある出金トレーを拡大して示した斜視図である。 図11(a)は、本発明の実施の形態による硬貨処理装置の出金トレーに硬貨回収用部材を取り付ける前の態様を示した斜視図であり、図11(b)は、本発明の実施の形態による硬貨処理装置の出金トレーに硬貨回収用部材を取り付けた後の態様を示した斜視図である。 図12(a)は、本発明の実施の形態による硬貨回収用部材を拡大して示した斜視図であり、図12(b)は、本発明の実施の形態による硬貨回収用部材を第一本体部材と第二本体部材に分離した態様を示した斜視図である。 図13(a)は、図2に示した態様において、硬貨回収用部材の受入部が収納体である場合を示した斜視図であり、図13(b)は、図13(a)に示した図面を側方からみた側方図である。 図14(a)は、図2に示した態様において、硬貨回収用部材の受入部がシュートタイプである場合を示した斜視図であり、図14(b)は、図14(a)に示した図面を側方からみた側方図である。 図15は、本発明の実施の形態で採用されうる別のタイプの硬貨処理装置を示した斜視図である。 図16は、本発明の実施の形態による硬貨回収用部材の受入部がシュートタイプである場合であって、下端近傍に錘を設けた態様を示した斜視図である。 図17(a)は、本発明の実施の形態において採用されうる開き機構及び閉じ機構の一例を説明するための側方図であり、出金トレーに硬貨回収用部材を取り付ける前の態様を示した側方図である。図17(b)は、本発明の実施の形態において採用されうる開き機構及び閉じ機構を説明するための側方図であり、出金トレーに硬貨回収用部材を取り付けた後の態様を示した側方図である。 図18(a)は、本発明の実施の形態において採用されうる開き機構及び閉じ機構の別の例を説明するための側方図であり、出金トレーに硬貨回収用部材を取り付ける前の態様を示した側方図である。図18(b)は、本発明の実施の形態において採用されうる開き機構及び閉じ機構を説明するための側方図であり、出金トレーに硬貨回収用部材を取り付けた後の態様を示した側方図である。 図19は、本発明の実施の形態において採用されうる判別機構の一例を説明するための側方図である。 図20(a)は、本発明の実施の形態において採用されうる判別機構の別の例を説明するための側方図であり、出金トレーに硬貨回収用部材を取り付ける前の態様を示した側方図である。図20(b)は、本発明の実施の形態において採用されうる判別機構を別の例を説明するための側方図であり、出金トレーに硬貨回収用部材を取り付けた後の態様を示した側方図である。 図21は、本発明の実施の形態で採用されうる変形例による硬貨回収用部材を拡大して示した斜視図である。 図22は、本発明の実施の形態で採用されうる別の変形例による硬貨回収用部材を拡大して示した斜視図である。
《構成》
以下、本発明に係る硬貨回収用部材、回収用部材付き硬貨処理装置及び貨幣処理システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図22は本発明の実施の形態を説明するための図である。なお、本願において「貨幣」とは「硬貨」、「紙幣」又は「硬貨」及び「紙幣」の両方のことを意味する。
本願の貨幣処理システムは、硬貨を処理する硬貨処理装置100の他に、紙幣を処理する紙幣処理装置200及び/又は棒金を収納するための棒金ドロア506を有する棒金管理装置500を備えていてもよい(図1乃至図5参照)。また、本願の貨幣処理システムは、硬貨処理装置100、紙幣処理装置200及び棒金管理装置500のいずれか1つ以上に接続されたPOSレジスタ300、パソコン、サーバ400等を備えてもよい。硬貨処理装置100の他に、紙幣を処理する紙幣処理装置200及び/又は棒金を収納するための棒金管理装置500を備えている場合には、硬貨処理装置100と、紙幣処理装置200及び/又は棒金管理装置500とは、別体となっていてもよいし一体となっていてもよい。なお、例えば硬貨処理装置100から見た場合には硬貨処理装置100以外のあらゆる装置が外部装置に該当し、上述した例で言うと、紙幣処理装置200、棒金管理装置500、POSレジスタ300、パソコン、サーバ400等が外部装置に該当する。
本実施の形態では、硬貨処理装置100、紙幣処理装置200、棒金管理装置500、POSレジスタ300及びサーバ(例えば店舗サーバ)400を備えた貨幣処理システムを用いて説明する。なお、図3乃至図5は、本実施の形態の貨幣処理システムの構成を示すための図面である。
図4及び図5に示すように、本実施の形態のPOSレジスタ300はサーバ400に通信接続されている。そして、POSレジスタ300からサーバ400に売上金情報等の情報が送信されるようになっている。また、各種設定情報等の情報が、サーバ400からPOSレジスタ300(複数台でも可)に配信されるようになっている。
図4及び図5に示すように、硬貨処理装置100は、後述する操作表示部152を含む硬貨処理装置100の一部の部材や紙幣処理装置200の一部の部材等を制御する上位制御部101と、硬貨処理装置100を制御する硬貨制御部102を有しており、これらの上位制御部101及び硬貨制御部102は通信接続されている。また、紙幣処理装置200は、紙幣処理装置200を制御する紙幣制御部202を有しており、この紙幣制御部202は硬貨処理装置100の上位制御部101に通信接続されている。また、棒金管理機500は、棒金管理機500を制御する棒金制御部502を有しており、この棒金制御部502は硬貨処理装置100の上位制御部101に通信接続されている。また、図5に示すように、POSレジスタ300は、POSレジスタ300を制御するPOS制御部302を有しており、このPOSレジスタ300のPOS制御部302は硬貨処理装置100の上位制御部101に通信接続されている。
そして、硬貨処理装置100において硬貨の入金処理、出金処理、精査処理、回収処理等の様々な処理を行うと、硬貨処理装置100の硬貨識別部150で識別された結果は硬貨処理装置100からPOSレジスタ300に出力されて、当該結果が後述するPOS表示部351で表示される。また、紙幣処理装置200において紙幣の入金処理、出金処理、精査処理、回収処理等の様々な処理を行うと、紙幣処理装置200の紙幣識別部250で識別された結果も紙幣処理装置200から上位制御部101を介してPOSレジスタ300に出力されて、当該結果がPOS表示部351で表示される。また、棒金管理機から出力される棒金の有無に関する情報、棒金の金種に関する情報等も棒金管理機500から上位制御部101を介してPOSレジスタ300に出力されて、当該情報がPOS表示部351で表示される。
以下、紙幣処理装置200、棒金管理機500、POSレジスタ300及び硬貨処理装置100の構成について、説明する。
《紙幣処理装置200》
まず、本実施の形態の紙幣処理装置200の構成について説明する。ちなみに、本実施の形態の紙幣処理装置200は、スーパー、コンビニエンスストア、ショッピングモール、百貨店等の様々な場所で利用され、紙幣の入出金処理を行う紙幣釣銭機となっている。ところで、紙幣処理装置200としてはこのような紙幣釣銭機には限られることはなく、例えば紙幣入金機、紙幣出金機、券売機、自動販売機等も含まれる。
図3に示すように、紙幣処理装置200は、略直方体形状の紙幣筐体205と、紙幣を紙幣筐体205の外部から入金するための紙幣受入部210と、紙幣受入部210から入金された紙幣を搬送する紙幣搬送部220と、紙幣受入部210から入金された紙幣の金種等を識別して計数する紙幣識別部250と、紙幣搬送部220で搬送された紙幣を収納するとともに収納された紙幣を繰り出す紙幣収納部260と、リジェクト紙幣や紙幣収納部260に収納されていた紙幣を出金するための紙幣払出部290と、を備えている。なお、紙幣搬送部220は、図3に示すように、紙幣筐体205内の略中央部に設けられた環状の周回搬送部220aと、紙幣受入部210、各紙幣収納部260、紙幣払出部290等と、周回搬送部220aとの間をそれぞれ接続する複数の接続搬送部220bとを有している。ちなみに、周回搬送部220aに紙幣識別部250が設けられている。
紙幣受入部210は、紙幣が入金されると自動で又は操作表示部152、操作部153
、POS操作部352等からの入力信号を受けて駆動されて当該紙幣を紙幣筐体205内に繰り出す入金紙幣操出部(図示せず)を有している。また、紙幣収納部260は、必要に応じて紙幣収納部260から紙幣を繰り出す出金紙幣繰出部(図示せず)を有している。
また、図3に示すように、紙幣搬送部220には、回収処理を行う際に紙幣収納部260から繰り出された紙幣を収納する回収カセット235が連結されている。なお、紙幣識別部250で識別された紙幣の金種を収納するための紙幣収納部260がフル(満杯)状態又はニアフル(ほぼ満杯)状態である場合には、この紙幣はオーバーフロー紙幣として、回収カセット235に収納される。
また、図3に示すように、紙幣搬送部220には、紙幣収納部260から繰り出された紙幣が紙幣識別部250によって識別できない場合に、当該紙幣(出金リジェクト紙幣)を収納する出金リジェクト部230が連結されている。
図5に示すように、紙幣処理装置200の紙幣制御部202には、インターフェース232、紙幣受入部210、紙幣搬送部220、出金リジェクト部230、紙幣識別部250、紙幣収納部260、紙幣払出部290等がそれぞれ接続されている。そして、紙幣制御部202は、紙幣受入部210、紙幣搬送部220、出金リジェクト部230、紙幣識別部250、紙幣収納部260、紙幣払出部290等と信号の送受信を行い、これらを制御するように構成されている。なお、紙幣制御部202には、様々な情報を記憶する紙幣記憶部205と、カードに記録された情報を読み取るカードリーダ270と、紙幣収納部260、出金リジェクト部230、回収カセット235等の所定のユニットをロックしたり、紙幣収納部260、出金リジェクト部230、回収カセット235等の所定のユニットを解錠したりする電磁ロック部275も接続されている。
《棒金管理機500》
次に、本実施の形態の棒金管理機500について説明する。
図3に示すように、本実施の形態の棒金管理機500は、棒金筐体505と、棒金筐体505に対して引き出し自在に設けられ、棒金を1本ずつ収納する棒金収納部520を複数個有する棒金ドロア506と、を備えている。なお、この棒金ドロア506内には、棒金以外にもバラ硬貨、紙幣、商品券等も収納することができる補助収納領域530が設けられていてもよい。
また、棒金ドロア506と棒金筐体505との間には、棒金制御部502に接続されたロータリエンコーダ(変位検出手段)(図示せず)が設けられており、棒金ドロア506の棒金筐体505に対する位置を検知することができるようになっている。そして、センサとロータリエンコーダ(変位検出手段)によって、棒金の直径を検知することで、棒金の有無を検知するだけでなく、棒金の金種の判定することができるようになっており、これらセンサとロータリエンコーダ(変位検出手段)によって、棒金検知部580(図5参照)が構成されている。ちなみに、本実施の形態では、棒金ドロア506の底面にスリット525が形成されており(図3参照)、このスリット525をセンサからの光が透過することで、棒金の直径や棒金の有無を検知することができるようになっている。なお、棒金収納部520内の棒金の有無及び金種を検知する手段としては、この方式に限定されず、各棒金収納部520に有無や金種(材質)を検知するセンサを配置してもよい。また、棒金筐体505には、棒金ドロア506を棒金筐体505に対して閉鎖位置に固定するロック部560(図5参照)が設けられている。また、本実施の形態の棒金管理機500は、棒金筐体505に対して棒金ドロア506が開状態になっているか閉状態になっているかを検知する開閉検知部570(図5参照)も備えている。
図5に示すように、棒金管理機500の棒金制御部502には、インターフェース532、棒金検知部580、開閉検知部570、ロック部560等がそれぞれ接続されている。そして、棒金制御部502は、棒金検知部580、開閉検知部570、ロック部560等と信号の送受信を行い、これらを制御するように構成されている。なお、棒金制御部502には、様々な情報を記憶する棒金記憶部505も接続されている。
《POSレジスタ300》
次に、本実施の形態のPOSレジスタ300の構成について説明する。POSレジスタ300は、商品の購入情報を登録するとともに、硬貨処理装置100や紙幣処理装置200に対して指令を入力して、硬貨や紙幣の入金処理、出金処理、精査処理、回収処理等を行わせるようになっている。
図5に示すように、POSレジスタ300のPOS制御部302は、硬貨処理装置100の上位制御部101に通信接続されるとともに、サーバ400にも通信接続されている。そして、このPOS制御部302は、硬貨処理装置100の上位制御部101を介して硬貨制御部102、紙幣制御部202及び棒金制御部502に指令を送り、この結果、硬貨処理装置100に対して硬貨の入金処理、出金処理、精査処理、回収処理等を行わせ、紙幣処理装置200に対して紙幣の入金処理、出金処理、精査処理、回収処理等を行わせ、棒金管理機500の棒金ドロア506のロックを解除させたりするようになっている。また、POS制御部302は、硬貨制御部102、紙幣制御部202及び棒金制御部502から、上位制御部101を介して、硬貨処理装置100、紙幣処理装置200及び棒金制御部502における硬貨、紙幣及び棒金の処理状況や在高に係る情報を受け取るようになっている。
図1に示すように、POSレジスタ300は、店員等の操作者が操作することのできるPOS操作部352と、商品の取引状況、硬貨処理装置100における硬貨の処理状況、紙幣処理装置200における紙幣の処理状況、硬貨処理装置100の内部に収納された硬貨の在高、紙幣処理装置200の内部に収納された紙幣の在高、棒金管理機500の内部に収納された棒金の在高等を表示するPOS表示部351と、を備えている。そして、操作者は、POS操作部352を介してPOS制御部302(図5参照)に対して様々な指令を与えることができるようになっている。なお、上述したPOS表示部351には、顧客に対して商品の購入代金を示したりするための顧客用表示部351a(図1参照)が含まれている。
図5に示すように、POSレジスタ300のPOS制御部302は、インターフェース332を介して、硬貨処理装置100の上位制御部101やサーバ400に対して信号の送受信を行うようになっている。また、POS記憶部305には、硬貨処理装置100における硬貨の処理状況、硬貨処理装置100の内部に収納された硬貨の在高、紙幣処理装置200における紙幣の処理状況、紙幣処理装置200の内部に収納された紙幣の在高、棒金管理機500の内部に収納された棒金の在高等の様々な情報が記憶されるようになっている。
なお、POSレジスタ300は、クレジットカード等の各種カードを読み取るカードリーダ360と、プリンター等からなる印字部370も有している。なお、POS表示部351で表示されるあらゆる情報やPOS記憶部305で記憶されているあらゆる情報は、当該印字部370で印字することができるようになっている。
図5に示すように、POSレジスタ300のPOS制御部302には、カードリーダ360、プリンタ等からなる印字部370、POS表示部351、POS操作部352、POS記憶部305、インターフェース332等がそれぞれ接続されている。そして、POS制御部302は、カードリーダ360、印字部370、POS表示部351、POS操作部352、POS記憶部305等と信号の送受信を行い、これらを制御するように構成されている。
《硬貨処理装置100》
次に、本実施の形態の硬貨処理装置100の構成について説明する。なお、図6乃至図9は、本実施の形態の硬貨処理装置100の構成を示すための図面である。ちなみに、本実施の形態の硬貨処理装置100は、紙幣処理装置200と同様、スーパー、コンビニエンスストア、ショッピングモール、百貨店等の様々な場所で利用され、硬貨の入出金処理を行う硬貨釣銭機となっている。ところで、硬貨処理装置100としてはこのような硬貨釣銭機には限られることはなく、例えば硬貨出金機、券売機、自動販売機等も含まれる。
図5に示すように、本実施の形態の硬貨処理装置100の上位制御部101には、インターフェース132と、後述する操作表示部152と、物理的なボタン等からなる操作部153と、様々な情報を記憶する上位記憶部155が接続されている。また、硬貨制御部102には、後述する、インターフェース133、硬貨受入部110、入金硬貨搬送部120、硬貨識別部150、硬貨収納部160、振分部127,129、出金硬貨搬送部180、硬貨払出部190、検知センサ124,125,165、収容量検知センサ158、残留検知センサ157、様々な情報を記憶する硬貨記憶部105等が接続されている。そして、上位制御部101は、操作表示部152、操作部153及び上位記憶部155等と信号の送受信を行い、これらを制御するように構成されている。また、硬貨制御部102は、硬貨受入部110、入金硬貨搬送部120、硬貨識別部150、硬貨収納部160、振分部127,129、出金硬貨搬送部180、硬貨払出部190、検知センサ124,125,165、収容量検知センサ158、残留検知センサ157、様々な情報を記憶する硬貨記憶部105等と信号の送受信を行い、これらを制御するように構成されている。なお、硬貨制御部102には、カードに記録された情報を読み取るカードリーダ170と、硬貨収納部160等の所定のユニットをロックしたり、硬貨収納部160等の所定のユニットを解錠したりする電磁ロック部175も接続されている。
上述した残留検知センサ157は、後述する出金トレー192のトレー本体193に硬貨が残っているかを検知するためのセンサであり、より具体的には、出金トレー192のトレー本体193に何らしかの硬貨が残っているか否か、すなわちトレー本体193内の硬貨の有無を検知するセンサである。他方、収容量検知センサ158は、出金トレー192のトレー本体193内に硬貨が所定量以上収容されているかを検知するためのセンサであり、より具体的には、出金トレー192のトレー本体193内に硬貨がニアフル状態又はフル状態となっているか否かを検知するためのセンサである。
本実施の形態の硬貨処理装置100は、図7に示すように、硬貨筐体(特許請求の範囲の「筐体」に対応する。)105と、硬貨を硬貨筐体105の外部から入金するための硬貨受入部110と、硬貨筐体105内に設けられ、硬貨を収納するとともに収納された硬貨を繰り出す硬貨収納部160と、硬貨筐体105内において、硬貨受入部110から投入された硬貨を1枚ずつ硬貨収納部160まで入金経路に沿って搬送する入金硬貨搬送部120と、入金経路に沿って設けられ、入金硬貨搬送部120で搬送される硬貨を識別して計数する硬貨識別部150と、を備えている。また、図6に示すように、硬貨筐体105の上面には、作業者等を含む操作者が操作信号を入力したり操作者に所定の情報を表示したりするための操作表示部152が設けられている。本実施の形態の操作表示部152はタッチパネルとなっており、操作表示部152に直接触れることで、操作者が操作信号を入力することができる。なお、この操作表示部152の近辺に物理的なボタン等からなる操作部153が設けられている。
図7に示すように、硬貨受入部110は、硬貨を投入するための硬貨入金口111と、硬貨入金口111から投入された硬貨を入金経路に繰り出す繰出ベルト112と、を有している。また、図10(a)(b)及び図11(a)(b)等で示すように、硬貨入金口111には開閉自在のシャッター115が設けられてもよい。なお、図7において、繰出ベルト112は硬貨を左方向に向かって繰り出すようになっている。
入金硬貨搬送部120は、硬貨をピンで支持し、図7において反時計回りに硬貨を搬送する無端状のピン付きベルト121と、当該ピン付きベルト121を駆動する駆動ローラ122と、を有している。この駆動ローラ122の少なくとも一つには、駆動ローラ122を駆動するための駆動モータ(図示せず)が連結されている。入金経路には、入金経路に沿って硬貨が通過したことを検知するための複数の検知センサ124,125(後述する)が設けられている。
図7に示すように、入金経路には、後述する金種別硬貨収納部161(つまり金種別硬貨収納部161a〜161f)の各々に対応した検知センサ125(つまり検知センサ125a〜125f)と、当該検知センサ125からの情報を受けて各金種別硬貨収納部161に対応する金種の硬貨を振り分ける複数(本実施の形態では6つ)の入金振分部127(つまり入金振分部127a〜127f)が設けられている。各検知センサ125は、対応する金種別硬貨収納部161の上流位置(つまり硬貨の搬送方向に沿って見たときの上流位置)に対応して設けられている。
各検知センサ125は、光を発光する発光部と、発光部で発光された光を受光する受光部と、を有している。そして、発光部から発光された光が硬貨で遮断されて受光部で受光されないようになることで硬貨が受光部と発光部との間まで搬送されたことを検知し、発光部から発光された光が硬貨で遮断されなくなり、再び受光部で発光部から発光された光を受光するようになることで硬貨が受光部と発光部との間を通過したことを検知するようになっている。
また、入金振分部127(入金振分部127a〜127fのいずれか1つ)の上流位置の検知センサ125(検知センサ125a〜125fのいずれか1つ)で硬貨の通過が確認されたが当該入金振分部127の下流位置(つまり硬貨の搬送方向に沿って見たときの下流位置)の検知センサ125で硬貨の通過が確認されなかった場合には、当該入金振分部127で硬貨が取り込まれて、当該入金振分部127に対応する金種別硬貨収納部161に硬貨が収納されたと判断される。
本実施の形態の硬貨収納部160は、金種別に硬貨を収納する複数(本実施の形態では6つ)の金種別硬貨収納部161を有しており、各金種別硬貨収納部161が水平方向で並列に配置されている。金種別硬貨収納部161は、図7の下から順番に、500円硬貨、100円硬貨、50円硬貨、10円硬貨、5円硬貨及び1円硬貨を収納するようになっている。各金種別硬貨収納部161は、対応する硬貨を例えば150枚〜200枚程度収納することができる。
金種別硬貨収納部161の各々は、硬貨を収納する金種別繰出収納庫162(つまり金種別繰出収納庫162a〜162f)と、図9に示すように金種別繰出収納庫162内に収納された硬貨を出金経路に繰り出すための繰出部163と、繰出部163で繰り出される硬貨の枚数を検知する検知センサ165(図5参照)と、所定枚数の硬貨が繰り出された際にそれ以上の硬貨が繰り出されないように硬貨の繰り出しをストップさせるためのストッパ(図示せず)と、を有している。繰出部163は、硬貨を搬送する無端状の駆動ベルト164(図9参照)と、当該駆動ベルト164を駆動する駆動ローラ(図示せず)と、を有している。各繰出部163の駆動ローラの少なくとも一つには、駆動ローラを駆動するための駆動モータ(図示せず)が連結されている。なお、図9において駆動ベルト164で搬送された硬貨は、紙面の裏側から表側に向かって繰り出されることとなる。
各検知センサ165は、光を発光する発光部と、発光部で発光された光を受光する受光部とを有している。そして、発光部から発光された光が硬貨で遮断されて受光部で受光されないようになることで硬貨が受光部と発光部との間まで搬送されたことを検知し、発光部から発光された光が硬貨で遮断されなくなり、再び受光部で発光部から発光された光を受光するようになることで硬貨が受光部と発光部との間を通過したことを検知するようになっている。そして、発光部から発光された光が硬貨で遮断されて受光部で受光されないようになる回数を計数することで、硬貨収納部160から後述する出金硬貨搬送部180に繰り出された硬貨の枚数を計数することができる。
図9に示すように、本実施の形態の硬貨処理装置100は、硬貨収納部160から繰り出された硬貨を出金経路に沿って搬送する出金硬貨搬送部180と、出金経路に繰り出されて出金硬貨搬送部180で搬送された硬貨を出金する硬貨払出部190も備えている。出金硬貨搬送部180は、反時計回りに回転して図9の左方向へと硬貨を搬送する無端状の出金搬送ベルト181と、この出金搬送ベルト181を駆動する駆動ローラ182と、を有している。この駆動ローラ182の少なくとも一つには、駆動ローラ182を駆動するための駆動モータ(図示せず)が連結されている。また、出金硬貨搬送部180は、出金搬送ベルト181の下流側端部の上方に設けられた逆転ローラ187と、出金搬送ベルト181の下流側に設けられ、略水平方向(図9の左右方向)で延在するガイド板188aと、ガイド板188aの上方に設けられ、ガイド板188aとの間で硬貨を挟持して搬送する出金搬送ベルト188bと、を有している。
硬貨払出部190は、出金硬貨搬送部180の下流側端部、図9で言うと左側端部に設けられており、出金硬貨搬送部180の出金搬送ベルト181及び出金搬送ベルト188bで搬送されて硬貨筐体105内から硬貨を繰り出すための硬貨出金口191と、硬貨筐体105の前面側に設けられ、硬貨筐体105内から硬貨出金口191によって外部に繰り出された硬貨を受ける出金トレー192と、を有している。本実施の形態の出金トレー192は、図10(a)(b)に示すように、開口部193aが形成されたトレー本体193と、開口部193aを開閉する開閉部194と、を有している。
図7に示すように、硬貨識別部150の下流位置であって硬貨収納部160の上流位置には、硬貨識別部150で金種等を識別することができなかった硬貨をリジェクト硬貨として振り分けるためのリジェクト振分部129が設けられている。本実施の形態では、図7に示すように、リジェクト振分部129は、硬貨識別部150の下流側であって入金振分部127の上流側に位置している。
図9に示すように、リジェクト振分部129の下方には、リジェクト振分部129で振り分けられた硬貨を硬貨払出部190へ導くためのリジェクト搬送経路129bが設けられている。より具体的には、リジェクト振分部129が開状態となって当該リジェクト振分部129に取り込まれることで、硬貨は入金経路から外れ、リジェクト搬送経路129bを落下した後、出金搬送ベルト181及び出金搬送ベルト188bによって硬貨払出部190まで送られることとなる。
図7に示すように、リジェクト振分部129の直前の上流位置には光を発光する発光部と、発光部で発光された光を受光する受光部とを有する検知センサ124が設けられている。そして、発光部から発光された光が硬貨で遮断されて受光部で受光されないようになることで硬貨が受光部と発光部との間まで搬送されたこと、つまりリジェクト振分部129の直前の上流位置に硬貨が到達したことが検知される。このため、硬貨識別部150でリジェクト硬貨であると判断され、かつ、検知センサ124から硬貨が到達又は通過した旨の検知情報を受けた段階で、硬貨制御部102がリジェクト振分部129を開状態とし、リジェクト硬貨をリジェクト振分部129で取り込むようにしてもよい。なお、当然、硬貨識別部150でリジェクト硬貨であると判断された際にリジェクト振分部129を開状態のまま維持し、リジェクト硬貨をリジェクト振分部129で取り込む態様も採用することができる。
なお、硬貨処理装置から硬貨を回収する際に、POS操作部352、操作表示部152等の操作部から、全てを回収(いわゆる「全回収」)するよう指示が入力された場合には硬貨収納部160内に収納された硬貨の全てが硬貨収納部160から繰り出される。他方、硬貨処理装置から硬貨を回収する際に、POS操作部352、操作表示部152等の操作部から、ある金額が指定されて回収(いわゆる「指定金額回収」)するよう指示が入力された場合には、指定された金額を出金するよう対応する金種の硬貨が金種別硬貨収納部161から繰り出される。また、硬貨処理装置から硬貨を回収する際に、POS操作部352、操作表示部152等の操作部から、ある金額又はある枚数を残すように指定されて回収(いわゆる「残置回収」)するよう指示が入力された場合には、指定された金額又は枚数を残すよう対応する金種の硬貨が金種別硬貨収納部161から繰り出される。なお、このように硬貨収納部160から硬貨を回収する際には、全ての金種の硬貨を一斉に回収する「一斉回収」と、金種別に硬貨を回収する「金種別回収」とがある。そして、一斉回収するか金種別回収をするかについても、POS操作部352、操作表示部等の操作部から入力されるようにしてもよい。
《硬貨回収用部材10》
本実施の形態では、図11(a)(b)で示すように、硬貨処理装置100に対して取り外し自在になった硬貨回収用部材10が設けられている。そして、開閉部194が開状態にあるときに硬貨筐体105から外部に繰り出された硬貨が開口部193aを経て当該硬貨回収用部材10内に落下することとなる。
この硬貨回収用部材10は、本体部20と、本体部20を硬貨処理装置100に取り付けるための取付部30と、本体部20が取付部30によって硬貨処理装置100に取り付けられた状態で、開口部193aを経て落下した硬貨を受け入れる受入部40と、を備えている。硬貨回収用部材10の材料としては、例えば、プラスチック、金属等を採用することができる。
本実施の形態では、取付部30は、硬貨筐体105又は出金トレー192に係合することで本体部20を硬貨処理装置100に取り付けるようになっている。取付部30が出金トレー192に係合する場合には、例えば図11(a)(b)で示すように、出金トレー192の前面側を覆うようにして、取付部30が出金トレー192に取り付けられることとなる。なお、図11(a)(b)で示す態様では、取付部30が外れ防止部30aを有しており、この外れ防止部30aが出金トレー192の前面側の中心に係合されることとなる。この結果、硬貨回収用部材10が出金トレー192に対して安定した状態で取り付けられることとなる。
上述のように取付部30が出金トレー192に係合する態様と異なり、取付部30が硬貨筐体105に係合する場合には、例えば図21に示すような態様を挙げることができる。図21に示す態様では、硬貨筐体105に設けられた凹部(図21では硬貨入金口111)に取付部30が係合することで、本体部20が硬貨処理装置100に取り付けられることとなる。なお、この場合には、硬貨回収用部材10の取付部30が硬貨入金口111に係合するだけでなく、硬貨回収用部材10の本体部20が出金トレー192の前面や下面に当接してもよく、このような態様によれば、より安定した状態で、硬貨回収用部材10を硬貨処理装置100に取り付けることができる。
また、図15に示すように、紙幣処理装置200が硬貨処理装置100に隣接して設けられており、紙幣処理装置200の紙幣筐体205に紙幣入金口211や紙幣払出口292のような凹部が設けられている場合には、硬貨回収用部材10の取付部30が紙幣処理装置200の紙幣筐体205の凹部(例えば紙幣入金口211や紙幣払出口292)内で固定されることで、硬貨回収用部材10の本体部20がトレー本体193の下方に位置づけられてもよい。なお、この場合には、硬貨回収用部材10の取付部30が紙幣処理装置200の紙幣筐体205の凹部(例えば紙幣入金口211や紙幣払出口292)内で固定されるだけではなく、硬貨回収用部材10の取付部30が硬貨筐体105の凹部(例えば硬貨入金口111)や出金トレー192に係合することで、安定した状態で、硬貨回収用部材10が硬貨処理装置100に取り付けられてもよい。
硬貨回収用部材10の受入部40の形態としては様々なものを採用することができるが、一例としては、図13(a)(b)に示すように、受入部40が、開口部193aを経て落下した硬貨を内部に収納する袋、箱等のような収納体になったものを挙げることができる。
別の例としては、図14(a)(b)に示すように、受入部40が、その下面で開口しており、開口部193aを経て落下した硬貨を受入部40の下方へ落下させる態様(シュートタイプ)を挙げることができる。なお、このような下面が開口したタイプ(シュートタイプ)を採用する場合には、図14(a)(b)に示すように、受入部40の下方に、受入部40の下面の開口を経た硬貨を受けて収容するための袋、箱、バッグ等からなる収容部45が設けられてもよい。また、この収容部45は、図14(a)(b)に示すように、貨幣処理装置が載置される載置台600の引出部610内に載置されてもよい。
このような下面が開口したタイプ(シュートタイプ)を採用する場合であって、受入部40が柔軟性を有する部材からなる場合には、図16に示すように、受入部40の下端近傍に錘43が設けられてもよい。ちなみに、受入部40が柔軟性を有する部材からなる場合の例としては、受入部40が布製部材からなったり、ジャバラで形成されていたり、網で形成されていたりするものを挙げることができる。
本実施の形態の硬貨回収用部材10の本体部20は、図12(a)(b)に示すように、取付部30を含む第一本体部材21と、受入部40を含む第二本体部材26とに分離可能となっていてもよい。そして、この場合には、第一本体部材21と第二本体部材26とが、これら第一本体部材21と第二本体部材26との分離を防止するストッパ機構27a,22を用いて連結されていてもよい。より具体的には、受入部40を含む第二本体部材26は、先端にラッチ27aが設けられた突出部27を有している。他方、取付部30を含む第一本体部材21は、図12(b)に示すように、第二本体部材26の略全体を差し込んで収容するための差込部23を有するとともに、第二本体部材26を第一本体部材21に差し込んだときに上述したラッチ27aが嵌め込まれる切欠き22を有している。
図11(a)(b)及び図12(a)(b)等で示すように、本実施の形態の硬貨回収用部材10の本体部20には、その外面に把持部50が設けられてもよい。本実施の形態では、この把持部50は第一本体部材21の前面側の全体を覆うようにして設けられており、非常に大きなものとなっている。ちなみに、これはあくまでも一例であり、非常に小さな把持部50が設けられてもよく、第一本体部材21の前面側の一部(例えば中央部)のみを覆うようにして設けられていてもよい。但し、受入部40が袋のような収納体になった場合であって、当該受入部40に相当程度の硬貨が収納されるようになっている場合には、十分な強度を実現するという観点からは、把持部50は第一本体部材21の前面側の全体を覆うようにして設けられているか、又は、把持部50が第一本体部材21の前面側の一部のみを覆うようになっているものの当該把持部50が金属材料等から構成されている態様を採用することが考えられる。
また、本実施の形態の硬貨回収用部材10は、図17(a)(b)及び図18(a)(b)に示すように、硬貨回収用部材10の本体部20を硬貨処理装置100に取り付けた際に、出金トレー192の開閉部194を開状態にするための開き機構部60(60a,60b)を有していてもよい。このように硬貨回収用部材10が開き機構部60を有する場合には、硬貨回収用部材10の開き機構部60と連動する開き機構部196(196a,196b)を硬貨処理装置100の出金トレー192が有していてもよい。そして、このような硬貨回収用部材10の開き機構部60と出金トレー192の開き機構部196の両者によって、硬貨回収用部材10を硬貨処理装置100に取り付けた際に出金トレー192の開閉部194を開状態にする開き機構60,196が構成されることとなる。
このような開き機構60,196の一例としては、図17(a)(b)に示すように、出金トレー192の開閉部194がスライド形式になり開き機構部196aを構成しており、硬貨回収用部材10の開き機構部60aがスライド形式になった開閉部194に係合したり当接したりすることで開閉部194が開状態になるものを挙げることができる。また、別の例としては、図18(a)(b)に示すように、出金トレー192の開閉部194が揺動軸194aを中心に揺動可能となるとともに、開閉部194の下端から下方に突出部194bが突出しており、このような揺動軸194a及び突出部194bを含む開閉部194が出金トレー192の開き機構部196bを構成する。そして、硬貨回収用部材10の開き機構部60aが上記突出部194bに係合したり当接したりすることで開閉部194が揺動軸194aを中心に揺動することで、開閉部194が開状態になるものを挙げることができる。
また、開閉部194には、硬貨回収用部材10が硬貨処理装置100に取り付けられていないときに、出金トレー192の開閉部194を閉状態にするための閉じ機構199(199a,199b)が設けられていてもよい。一例としては、図17(a)(b)に示すように出金トレー192の開閉部194がスライド形式になり開き機構部60aを構成している場合には、開閉部194に当該開閉部194を閉状態に保とうとするバネ等の弾性部材199aが連結されており、硬貨回収用部材10が硬貨処理装置100から取り外されると、当該弾性部材199aの付勢力によって開閉部194が閉じられるようになっていてもよい。また、別の例としては、図18(a)(b)に示すように出金トレー192の開閉部194が揺動軸194aを中心に揺動可能なるとともに開閉部194の下端から下方に突出部194bが突出している場合には、開閉部194に当該開閉部194を開口部193aに向かって揺動することで閉状態に保とうとする板バネ等の付勢部材199bが連結されており、硬貨回収用部材10が硬貨処理装置100から取り外されると、当該付勢部材199bによって開閉部194が閉じられるようになっていてもよい。
また、本実施の形態では、硬貨回収用部材10を硬貨処理装置100に取り付けた際にも、残留検知センサ157及び/又は収容量検知センサ158が硬貨回収用部材10によって遮蔽されない態様となっていてもよい。つまり、硬貨回収用部材10を硬貨処理装置100に取り付けた状態においても、残留検知センサ157の発光部から発光されて残留検知センサ157の受光部で受光される光の光路上に硬貨回収用部材10が位置しない態様となってもよく、また、硬貨回収用部材10を硬貨処理装置100に取り付けた状態においても、収容量検知センサ158の発光部から発光されて収容量検知センサ158の受光部で受光される光の光路上に硬貨回収用部材10が位置しない態様となってもよい。
また、硬貨処理装置100には、硬貨回収用部材10の種類を判別するための判別機構159が設けられていてもよい。具体的な例を用いて説明すると、硬貨回収用部材10の受入部40が袋等の収納体からなっている場合において、受入部40の大きさが異なる複数の硬貨回収用部材10が採用されているときには、図19に示すように、各硬貨回収用部材10がICチップ等の硬貨回収用部材10を識別するための記録媒体70aを有しており、他方、硬貨回収用部材10が硬貨処理装置100に取り付けられたときに、硬貨回収用部材10の記録媒体70aに記録された硬貨回収用部材10を識別するための情報を読み取る読取部159aを硬貨処理装置100が有していてもよい。この場合には、読取部159aが上記の判別機構159としての役割を果たし、硬貨回収用部材10を硬貨処理装置100に取り付けることで、硬貨回収用部材10の受入部40の大きさに応じた硬貨回収用部材10の種類を判別することとなる。
また、別の例を用いて説明すると、上述した記録媒体70a及び読取部159aの代わりに又は記録媒体70a及び読取部159aに加えて、図20(a)(b)に示すように、各硬貨回収用部材10が受入部40の大きさに応じて大きさが異なる遮蔽板70bを有し、かつ、硬貨回収用部材10が硬貨処理装置100に取り付けられたときに遮蔽板70bで遮蔽されるセンサ159bの数から硬貨処理装置100に取り付けられた硬貨回収用部材10の種類を判別するようにしてもよい。この場合には、複数のセンサ159b(各センサ159bが発光部と受光部とを有する。)が上記の判別機構159としての役割を果たし、硬貨回収用部材10を硬貨処理装置100に取り付けることで、硬貨回収用部材10の受入部40の大きさに応じた硬貨回収用部材10の種類を判別することとなる。より具体的な例を用いて説明すると、図20(a)(b)に示した2つのセンサ159bの両方が遮蔽されたときには受入部40の大きさが大きいと硬貨制御部102や上位制御部101が判断し、図20(a)(b)に示した2つのセンサ159bのうちの一つが遮蔽されたときには受入部40の大きさが中くらいであると硬貨制御部102や上位制御部101が判断し、図20(a)(b)に示した2つのセンサ159bが遮蔽されないときには受入部40の大きさが小さいと硬貨制御部102や上位制御部101が判断するようにすればよい。
《効果》
次に、上述した構成からなる本実施の形態によって達成される効果であって、まだ述べていない効果又はとりわけ重要な効果について説明する。
本実施の形態によれば、図11(a)(b)等に示されるような、硬貨処理装置100に対して取り外し自在になった硬貨回収用部材10が提供される。この硬貨回収用部材10は、硬貨筐体105から外部に繰り出された硬貨がトレー本体193に形成された開口部193aを経て落下するようになった硬貨処理装置100に対して取り外し自在になっている。そして、本実施の形態による硬貨回収用部材10は、本体部20と、本体部20を硬貨処理装置100に取り付けるための取付部30と、本体部20が取付部30によって硬貨処理装置100に取り付けられた状態で、開口部193aを経て落下した硬貨を受け入れる受入部40と、を備えている。このため、本実施の形態によれば、硬貨の回収作業を効率よく行うことができるとともに、硬貨の回収作業中に作業者が回収容器等を支える必要がなく、また、硬貨処理装置100の構造を複雑にしたり大型にしたりする必要がない。
つまり、本実施の形態のような硬貨回収用部材10を採用しない場合には、硬貨筐体105から外部に繰り出された硬貨がトレー本体193に形成された開口部193aを経て落下するようになった硬貨処理装置100を採用したとしても、硬貨の回収作業中に開口部193aを経て落下する回収硬貨を受け取るための回収容器を作業者が支える必要があることから、作業者が疲れるだけでなく、作業者が紙幣の回収処理や伝票の処理等の他の作業を行えない。これに対して、本実施の形態によれば、このような硬貨処理装置100に取り付けられる硬貨回収用部材10が提供されることから、硬貨の回収作業中に作業者が回収容器等を支える必要がなくなる。
また、特許文献2で開示されているような経路切替部材を設けた場合には、構造が複雑化し、硬貨処理装置100の製造コストが高くなったり硬貨処理装置100が大型化してしまったりする。また、このような経路切替部材を設けると、硬貨処理装置100内でジャムや故障が発生する可能性も高くなる。これに対して、本実施の形態によれば、回収処理時に硬貨回収用部材10を硬貨処理装置100に取り付けるだけでよく、特許文献2で開示されている経路切替部材のような部材を硬貨処理装置100内に設ける必要がない。このため、本実施の形態によれば、硬貨処理装置100の構造を複雑にしたり大型にしたりする必要がない。
また、本実施の形態では、取付部30が、硬貨筐体105又は出金トレー192に係合することで本体部20を硬貨処理装置100に取り付ける態様となっている(図11(b)及び図21参照)。このため、硬貨筐体105又は出金トレー192に取付部30を係合させる(嵌め込む)だけで、硬貨処理装置100に硬貨回収用部材10を取り付けることができ、非常に簡便に硬貨回収用部材10の取り付けを行うことができる。
なお、図21に示すように、硬貨入金口111に硬貨回収用部材10の取付部30を係合させる場合には、硬貨回収用部材10によって出金トレー192を覆うことができる。このため、出金トレー192に繰り出された硬貨が人目につくことを避けることができ、安全性を高めることができる。また、このように硬貨回収用部材10によって出金トレー192を覆うことで、硬貨を回収するときに発生する騒音を防止することもできる。更には、硬貨の飛び出しや、外部からの異物の混入を防止する効果もある。
ところで、このように硬貨回収時の安全性や騒音防止性を高める観点からすると、硬貨処理装置100の出金トレー192に硬貨回収用部材10を取り付けるタイプを採用した場合であっても、図22に示すように、硬貨回収用部材10が出金トレー192の上方を覆う態様を採用してやればよい。図22に示すような態様の硬貨回収用部材10を採用することで、やはり、硬貨回収用部材10によって出金トレー192を覆うことができ、硬貨回収時の安全性や騒音防止性を高めることができる。また、図22に示すような態様の硬貨回収用部材10を採用することで、硬貨処理装置100の形状(より具体的には硬貨入金口の位置等)に左右されることなく、確実に硬貨回収用部材10によって出金トレー192を覆うことができるようになる。
また、受入部40として、図13(a)(b)に示すような硬貨を内部に収納する袋、箱のような収納体を採用した場合には、硬貨処理装置100の硬貨筐体105から外部に繰り出され、出金トレー192の開口部193aを経て落下した硬貨を、そのまま受入部40内に収容することができる。
ちなみに、硬貨処理装置100を含む貨幣処理装置は図2に示すような載置台600に載置されることが多い。このような載置台600に載置されると、出金トレー192は、一般に50〜100cmの高さに位置づけられることとなり、回収容器を床にそのままおくと、落下した硬貨が跳ねて回収容器の外部に飛び出したり、大きな音がしたりする。これに対して、受入部40を収納体とすることで、出金トレー192の開口部193aを経て落下した硬貨が受入部40の外部に飛び出してしまうことを防止することができる。また、受入部40を収納体とすることで硬貨が収容される空間を覆うことができ、出金トレー192の開口部193aを経て落下した硬貨によって発生する騒音が外部に漏れ出すことを極力防止することもできる。なお、収納体が、布製部材からなったり、ジャバラで形成されていたり、網で形成されていたりしており、柔軟性を有する部材からなる場合には、落下する硬貨の衝撃を吸収することができるので、出金トレー192の開口部193aを経て落下した硬貨によって発生する騒音をより一層抑えることができる。
また、受入部40として、図14(a)(b)に示すように、その下面で開口しており、開口部193aを経て落下した硬貨を受入部40の下方へ落下させる態様(シュートタイプ)を採用した場合には、収容される硬貨の重みを考慮する必要がないことから、硬貨回収用部材10の強度をそれほど強くする必要がなくなり、硬貨回収用部材10全体の大きさを小さくすることができる。
また、このような下面が開口したタイプ(シュートタイプ)を採用する場合には、受入部40の下方に、受入部40の下面の開口を経た硬貨を受けて収容するための収容部45を設けてもよい。このような収容部45を設けることで、硬貨処理装置100の硬貨筐体105から外部に繰り出され、出金トレー192の開口部193aを経て落下した硬貨を、そのまま収容部45内に収容することができる。なお、本実施の形態では、受入部40で硬貨が案内された後で収容部45に落下することから、硬貨が予期せぬ方向に飛び跳ねてしまう可能性が低く、落下した硬貨が跳ねて収容部45の外部に飛び出してしまう可能性は非常に低い。また、受入部40を布、ジャバラ、網等の柔軟性を有する部材によって形成したり、収容部45の底面を布、スポンジ等の柔軟性を有する部材によって形成したりすることで、出金トレー192の開口部193aを経て落下した硬貨によって発生する騒音を極力抑えることができる。また、下面が開口したタイプ(シュートタイプ)を採用する場合には、硬貨の回収量に上限がない又はその上限が非常に大きいものとなることから、大量の硬貨を回収する際には有益である。
また、下面が開口したタイプ(シュートタイプ)を採用する場合であって、受入部40が(布製部材からなったりジャバラで形成されていたり網で形成されていたりして)柔軟性を有する部材からなるときには、図16に示すように受入部40の下端近傍に錘43が設けられてもよい。このような錘43を設けることで、受入部40が折れ曲がってしまい、出金トレー192の開口部193aを経て落下した硬貨が受入部40の途中で詰まってしまうことを防止することができる。
また、図12(a)(b)に示すように、本実施の形態の硬貨回収用部材10の本体部20が、取付部30を含む第一本体部材21と、受入部40を含む第二本体部材26とに分離可能となっている態様を採用した場合には、第一本体部材21と第二本体部材26とを分離して収納することができ、保管スペースを節約することができる。また、受入部40が上述した収納体となっている場合には、このように第一本体部材21と第二本体部材26とを分離することで、受入部40に収容された硬貨を回収用の容器に移しやすくすることができる。つまり、第一本体部材21と第二本体部材26とが分離不可能となっている場合には、受入部40に収容された硬貨を回収用の容器に移す際に、取付部30等が一体となった状態で受入部40に収容された硬貨を回収用の容器に移すこととなるが、この際、取付部30等が非常に邪魔になる。これに対して、本態様のように第一本体部材21と第二本体部材26とを分離可能とすることで、受入部40に収容された硬貨を回収用の容器に移す際に、受入部40から取付部30等を分離した状態にすることができるので、受入部40に収容された硬貨を回収用の容器に容易に移すことができる。
また、上述したように第一本体部材21と第二本体部材26とが分離可能となっている場合には、図12(a)(b)に示すように、第一本体部材21と第二本体部材26とが、これら第一本体部材21と第二本体部材26との分離を防止するストッパ機構27a,22を用いて連結されていてもよい。この態様を採用した場合には、第一本体部材21と第二本体部材26とが簡単に分離してしまうことを防止することができる。なお、受入部40が上述した収納体となっている場合であって受入部40に相当量の硬貨が収容されるときには、収納体に硬貨が収容されることで第二本体部材26の総重量がかなりの重さになり、その結果、硬貨回収用部材10を使用しているときに第一本体部材21と第二本体部材26とが分離されてしまう可能性がある。このため、受入部40が収納体となっている場合であって当該受入部40に相当量の硬貨が収容されるときには、本態様のように第一本体部材21と第二本体部材26との分離を防止するストッパ機構27a,22を採用することは非常に有益である。
なお、このようなストッパ機構27a,22の一例としては、図12(a)(b)に示すように、受入部40を含む第二本体部材26が、先端にラッチ27aが設けられた突出部27を有し、他方、取付部30を含む第一本体部材21が、第二本体部材26を第一本体部材21に差し込んだときに上述したラッチ27aが嵌め込まれる切欠き22を有しているものを挙げることができるが、別の例としては、受入部40を含む第二本体部材26が、先端に切欠きが設けられた突出部を有し、他方、取付部30を含む第一本体部材21が、第二本体部材26を第一本体部材21に差し込んだときに上述した切欠きに嵌め込まれる(下方に延びた)突起を有しているものを挙げることができる。
また、図11(a)(b)及び図12(a)(b)等で示すように、本実施の形態の硬貨回収用部材10の本体部20には、その外面に把持部50が設けられてもよい。このような把持部50を設けることで、硬貨回収用部材10の硬貨処理装置100に対する取り付け及び取り外しを容易に行うことができる。上述したように、受入部40が収納体となっている場合であって当該受入部40に相当量の硬貨が収容されるときには、収納体に硬貨が収容されることで第二本体部材26の総重量がかなりの重さになる。このため、この場合には、把持部50を第一本体部材21の前面側の全体を覆うようにして設けて、非常に大きなものとしてもよい。このように把持部50の大きさを大きくすることで、受入部40で硬貨を収容して総重量が重くなったときにも、把持部50の強度を十分なものとすることができるためである。この点、把持部50を例えば金属材料等の強度の高いものから構成した場合には、その大きさを小さくすることもでき、把持部50は第一本体部材21の前面側の一部(例えば中央部)のみを覆う態様となっていてもよい。
また、本実施の形態では、図17(a)(b)及び図18(a)(b)で示すように、硬貨回収用部材10を硬貨処理装置100に取り付けた際に、出金トレー192の開閉部194を開状態にするための開き機構60,196が設けられていてもよい。このような態様を採用した場合には、硬貨回収用部材10を硬貨処理装置100に取り付けると自動で出金トレー192の開閉部194を開状態にすることができ、作業者等の操作者が手動で出金トレー192の開閉部194を開状態にする必要がなくなる。
また、本実施の形態では、図17(a)(b)及び図18(a)(b)で示すように、硬貨回収用部材10が硬貨処理装置100に取り付けられていないときに、出金トレー192の開閉部194を閉状態にするための閉じ機構199が開閉部194に設けられていてもよい。このような態様を採用した場合には、硬貨回収用部材10を硬貨処理装置100から取り外すと自動で出金トレー192の開閉部194を閉状態にすることができ、操作者が手動で出金トレー192の開閉部194を閉状態にする必要がなくなる。
また、本実施の形態では、硬貨回収用部材10を硬貨処理装置100に取り付けた際にも、残留検知センサ157及び/又は収容量検知センサ158が硬貨回収用部材10によって遮蔽されない態様となっていてもよい。このような態様を採用した場合には、例えば受入部40が袋等の収納体となっているときに、硬貨回収用部材10の受入部40からあふれ出た硬貨の有無を、残留検知センサ157や収容量検知センサ158を用いて検知することができる。残留検知センサ157は出金トレー192の底面部の下方位置に設けられていることから、受入部40から少しでも硬貨があふれ出たときに、受入部40内に硬貨が満杯状態であることを検知することができる。他方、収容量検知センサ158は残留検知センサ157よりも上方位置に位置づけられていることから、受入部40から硬貨があふれ出して相当量に達したときに、受入部40内に硬貨が満杯状態であることを検知することができる。残留検知センサ157又は収容量検知センサ158によって、硬貨回収用部材10の受入部40からあふれ出た硬貨が存在することが検出されると、硬貨制御部102又は上位制御部101は、硬貨収納部160からの硬貨の繰り出しを停止させるとともに、操作表示部152、POS表示部351等の報知部に硬貨回収用部材10の受入部40から硬貨かあふれた旨を報知させてもよい。
なお、このように硬貨回収用部材10の受入部40からあふれ出た硬貨の有無を、残留検知センサ157や収容量検知センサ158を用いて検知するときには、既に残留検知センサ157や収容量検知センサ158が設置されている硬貨処理装置100であれば新たに多額の費用をかけることなく、硬貨回収用部材10の受入部40から硬貨があふれたか否かの検知を行うことができる点で有益である。また、硬貨処理装置100内の硬貨を回収する作業は典型的には一日に1回〜2回程度であり、その頻度は低いことから、そのような回収処理のためだけにセンサを設けることはコストパフォーマンスの点から多少なりとも問題が発生する。他方、このように残留検知センサ157や収容量検知センサ158を用いて硬貨回収用部材10の受入部40からあふれ出た硬貨の有無を検知する場合には、これら残留検知センサ157及び/又は収容量検知センサ158を出金処理等の通常の処理においても利用することができる点で有益である。
ちなみに、図21に示すように硬貨入金口111に硬貨回収用部材10の取付部30を係合させて硬貨回収用部材10によって出金トレー192を覆う場合や、図22に示すように硬貨回収用部材10が出金トレー192を覆う場合には、出金トレー192内における硬貨の状況を目視することができない、又は、目視することが非常に困難なものとなっている。このため、この場合には、上述したように、硬貨回収用部材10の受入部40からあふれ出た硬貨の有無を残留検知センサ157や収容量検知センサ158を用いて検知することの意義が非常に高くなる。
また、図19及び図20(a)(b)に示すように、硬貨処理装置100には、硬貨回収用部材10の種類を判別するための判別機構159(159a,159b)が設けられていてもよい。このような態様を採用した場合には、どの硬貨回収用部材10が硬貨処理装置100に取り付けられたのかを判別することができ、当該硬貨回収用部材10に応じた処理を行うことができる。例えば受入部40が袋等の収納体となっているときには、硬貨処理装置100に取り付けられた硬貨回収用部材10の受入部40内に収容可能な硬貨の枚数又は金種に応じた枚数を、判別機構159からの情報に基づいて硬貨制御部102や上位制御部101が判断し、当該受入部40内に収容可能な硬貨の枚数又は金種に応じた枚数に応じて、硬貨収納部160から繰り出される硬貨の枚数を制限したりすることができる。また、硬貨処理装置100に取り付けられた硬貨回収用部材10の受入部40内に収容可能な硬貨の枚数又は金種に応じた枚数を、判別機構159からの情報に基づいて硬貨制御部102や上位制御部101が判断した結果、回収しなければならない硬貨を収容するだけの容量が受入部40にないと硬貨制御部102や上位制御部101が判断したときには、硬貨制御部102や上位制御部101からの信号を受けて操作表示部152やPOS表示部351等の報知部が硬貨回収用部材10の種類を変えることを促す情報を報知してもよい。このとき、報知部は、より容量の多い収納体からなる受入部40を用いることを報知してもよいし、シュートタイプの受入部40を用いることを報知してもよい。
ちなみに、このような判別機構159が設けられていなくても、例えば操作表示部152やPOS操作部352から硬貨回収用部材10の種類を操作者が手入力することで、硬貨収納部160から繰り出される硬貨の枚数を制限したり、操作表示部152やPOS表示部351等の報知部が硬貨回収用部材10の種類を変えることを促す情報を報知したりするようにしてもよい。
また、残留検知センサ157又は収容量検知センサ158が判別機構159としての役割を果たしてもよい。具体的には、各硬貨回収用部材10が受入部40の大きさに応じて、残留検知センサ157及び/又は収容量検知センサ158を遮蔽するようになっており、残留検知センサ157及び収容量検知センサ158の両方が遮蔽されるのか、残留検知センサ157及び収容量検知センサ158の一方のみが遮蔽されるのか、又は、残留検知センサ157及び収容量検知センサ158の両方が遮蔽されないのかによって、硬貨制御部102や上位制御部101が受入部40の大きさを判断してもよい。一例を挙げるとすると、残留検知センサ157及び収容量検知センサ158の両方(又は残留検知センサ157及び収容量検知センサ158の一方のみ)が硬貨回収用部材10によって遮蔽されたときには受入部40の大きさが大きいと硬貨制御部102や上位制御部101が判断し、残留検知センサ157及び収容量検知センサ158のうちの一方のみ(又は残留検知センサ157及び収容量検知センサ158の他方のみ)が遮蔽されたときには受入部40の大きさが中くらいであると硬貨制御部102や上位制御部101が判断し、残留検知センサ157及び収容量検知センサ158の両方が遮蔽されないときには受入部40の大きさが小さいと硬貨制御部102や上位制御部101が判断するようにすればよい。この場合にも、残留検知センサ157及び/又は収容量検知センサ158からの情報に基づいて、硬貨収納部160から繰り出される硬貨の枚数を制限したり、操作表示部152やPOS表示部351等の報知部が硬貨回収用部材10の種類を変えることを促す情報を報知したりするようにしてもよい。
なお、このように残留検知センサ157及び/又は収容量検知センサ158が判別機構159としての役割を果たす場合には、例えば操作表示部152、操作部153、POS操作部352等から硬貨回収用部材10が取り付けられたことが入力され、その結果、残留検知センサ157及び/又は収容量検知センサ158が本来の役割(トレー本体193に硬貨が残っているかを検知したり、トレー本体193内に硬貨が所定量以上収容されているかを検知したりする役割)から、判別機構159としての役割を果たすように切り替えられる。
ところで、本実施の形態では、硬貨処理装置100に対して硬貨回収用部材10が取り外し自在になった態様を用いて説明したが、これに限られることはなく、硬貨処理装置100に硬貨回収用部材10が固定して取り付けられていてもよい。一例としては、トレー本体193の下面であってトレー本体193に形成された開口部193aを取り囲む位置に、シュートタイプの受入部40が取り付けられていてもよい。このような受入部40を用いる際には、受入部40の下方に、受入部40の下面の開口を経た硬貨を受けて収容するための収容部45を設けてもよい。ちなみに、このように硬貨処理装置100に硬貨回収用部材10が固定して取り付けられる場合には、当該硬貨回収用部材10は、上述した本体部20や取付部30を有しておらず、受入部40のみを有していてもよい。
このように硬貨処理装置100に硬貨回収用部材10が固定して取り付けられる場合には、トレー本体193の下面に設けられた受入部40は(布製部材からなったりジャバラで形成されていたり網で形成されていたりして)柔軟性を有しており、トレー本体193の下面に折り畳んだ状態で固定されるようになっていてもよい。このような態様を採用することで、受入部40を使用しないときに当該受入部40によって無駄にスペースが取られることを防止することができる。また、このように受入部40が柔軟性を有している場合には、受入部40の下端近傍に錘43が設けられてもよい。このような錘43を設けることで、受入部40が折れ曲がってしまい、出金トレー192の開口部193aを経て落下した硬貨が受入部40の途中で詰まってしまうことを防止することができる。
最後になったが、上述した各実施の形態の記載及び図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態の記載又は図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。
10 硬貨回収用部材
20 本体部
21 第一本体部材
22 切欠き
26 第二本体部材
27a ラッチ
30 取付部
40 受入部
43 錘
45 収容部
50 把持部
60 開き機構部
105 硬貨筐体(筐体)
157 残留検知センサ
158 収容量検知センサ
159 判別機構
192 出金トレー
193a 開口部
194 開閉部
196 開き機構部
199 閉じ機構
図5に示すように、紙幣処理装置200の紙幣制御部202には、インターフェース232、紙幣受入部210、紙幣搬送部220、出金リジェクト部230、紙幣識別部250、紙幣収納部260、紙幣払出部290等がそれぞれ接続されている。そして、紙幣制御部202は、紙幣受入部210、紙幣搬送部220、出金リジェクト部230、紙幣識別部250、紙幣収納部260、紙幣払出部290等と信号の送受信を行い、これらを制御するように構成されている。なお、紙幣制御部202には、様々な情報を記憶する紙幣記憶部203と、カードに記録された情報を読み取るカードリーダ270と、紙幣収納部260、出金リジェクト部230、回収カセット235等の所定のユニットをロックしたり、紙幣収納部260、出金リジェクト部230、回収カセット235等の所定のユニットを解錠したりする電磁ロック部275も接続されている。
図5に示すように、棒金管理機500の棒金制御部502には、インターフェース532、棒金検知部580、開閉検知部570、ロック部560等がそれぞれ接続されている。そして、棒金制御部502は、棒金検知部580、開閉検知部570、ロック部560等と信号の送受信を行い、これらを制御するように構成されている。なお、棒金制御部502には、様々な情報を記憶する棒金記憶部503も接続されている。
図5に示すように、本実施の形態の硬貨処理装置100の上位制御部101には、インターフェース132と、後述する操作表示部152と、物理的なボタン等からなる操作部153と、様々な情報を記憶する上位記憶部155が接続されている。また、硬貨制御部102には、後述する、インターフェース133、硬貨受入部110、入金硬貨搬送部120、硬貨識別部150、硬貨収納部160、振分部127,129、出金硬貨搬送部180、硬貨払出部190、検知センサ124,125,165、収容量検知センサ158、残留検知センサ157、様々な情報を記憶する硬貨記憶部103等が接続されている。そして、上位制御部101は、操作表示部152、操作部153及び上位記憶部155等と信号の送受信を行い、これらを制御するように構成されている。また、硬貨制御部102は、硬貨受入部110、入金硬貨搬送部120、硬貨識別部150、硬貨収納部160、振分部127,129、出金硬貨搬送部180、硬貨払出部190、検知センサ124,125,165、収容量検知センサ158、残留検知センサ157、様々な情報を記憶する硬貨記憶部103等と信号の送受信を行い、これらを制御するように構成されている。なお、硬貨制御部102には、カードに記録された情報を読み取るカードリーダ170と、硬貨収納部160等の所定のユニットをロックしたり、硬貨収納部160等の所定のユニットを解錠したりする電磁ロック部175も接続されている。

Claims (14)

  1. 筐体と、前記筐体から外部に繰り出される硬貨を受ける出金トレーと、を有し、前記出金トレーが、開口部が形成されたトレー本体と、前記開口部を開閉する開閉部と、を有し、前記開閉部が開状態にあるときに前記筐体から外部に繰り出された硬貨が前記開口部を経て落下するようになった硬貨処理装置に対して取り外し自在になった硬貨回収用部材であって、
    本体部と、
    前記本体部の少なくとも一部を前記トレー本体の下方に位置づけて取り付けるための取付部と、
    前記本体部の少なくとも一部が前記トレー本体の下方に位置づけられた状態で、前記開口部を経て落下した硬貨を受け入れる受入部と、
    を備えたことを特徴とする硬貨回収用部材。
  2. 前記取付部は、前記筐体又は前記出金トレーに係合することで前記本体部を前記硬貨処理装置に取り付けることを特徴とする請求項1に記載の硬貨回収用部材。
  3. 前記受入部は、前記開口部を経て落下した硬貨を内部に収納する収納体になっていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の硬貨回収用部材。
  4. 前記受入部は、下面が開口しており、前記開口部を経て落下した硬貨を前記受入部の下方へ落下させることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の硬貨回収用部材。
  5. 前記受入部の下方に設けられた収容部をさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載の硬貨回収用部材。
  6. 前記受入部は柔軟性を有する部材からなり、
    前記受入部の下端近傍に錘が設けられたことを特徴とする請求項4又は5のいずれかに記載の硬貨回収用部材。
  7. 前記本体部は、前記取付部を含む第一本体部材と、前記受入部を含む第二本体部材とに分離可能となることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の硬貨回収用部材。
  8. 前記第一本体部材と前記第二本体部材とは、これら第一本体部材と第二本体部材との分離を防止するストッパ機構を用いて連結されることを特徴とする請求項7に記載の硬貨回収用部材。
  9. 前記本体部の外面に設けられた把持部をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の硬貨回収用部材。
  10. 前記本体部を前記硬貨処理装置に取り付けた際に、前記出金トレーの前記開閉部を開状態にするための開き機構部をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の硬貨回収用部材。
  11. 筐体と、前記筐体から外部に繰り出された硬貨を受ける出金トレーと、を有する硬貨処理装置と、
    前記硬貨処理装置に対して取り外し自在になった硬貨回収用部材と、
    を備え、
    前記出金トレーが、開口部が形成されたトレー本体と、前記開口部を開閉する開閉部と、を有し、
    前記開閉部が開状態にあるときに前記筐体から外部に繰り出された硬貨が前記開口部を経て落下するようになり、
    前記硬貨回収用部材は、本体部と、前記本体部を前記硬貨処理装置に取り付けるための取付部と、前記本体部が前記取付部によって前記硬貨処理装置に取り付けられた状態で、前記開口部を経て落下した硬貨を受け入れる受入部と、を有することを特徴とする回収用部材付き硬貨処理装置。
  12. 前記硬貨処理装置は、前記トレー本体に硬貨が残っているかを検知するための残留検知センサ又は前記トレー本体内に硬貨が所定量以上収容されているかを検知するための収容量検知センサをさらに有し、
    前記硬貨回収用部材を前記硬貨処理装置に取り付けた際に、前記残留検知センサ又は前記収容量検知センサは前記硬貨回収用部材によって遮蔽されないことを特徴とする請求項11に記載の回収用部材付き硬貨処理装置。
  13. 前記硬貨回収用部材を前記硬貨処理装置に取り付けた際に前記出金トレーの前記開閉部を開状態にするための開き機構、及び、前記開閉部に設けられ、前記硬貨回収用部材が前記硬貨処理装置に取り付けられていないときに前記出金トレーの前記開閉部を閉状態にするための閉じ機構のうち少なくともいずれか一方が設けられていることを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載の回収用部材付き硬貨処理装置。
  14. 前記硬貨回収用部材の種類を判別するための判別機構をさらに備えたことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の回収用部材付き硬貨処理装置。
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