JP6778627B2 - 硬貨処理機 - Google Patents

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本発明は、硬貨処理機に関する。
預り金等の入金硬貨が硬貨投入口に投入されると、これを識別して金種別に収納すると共に、収納している硬貨の中から釣銭等の出金硬貨を硬貨出金口に払い出すことができる釣銭機がある(例えば特許文献1参照)。
特開2010−102744号公報
釣銭機のような硬貨処理装置においては、投入硬貨を一括で受け入れて貯留する硬貨投入口の硬貨貯留容量よりも多い硬貨を一度に処理させる場合に、オペレータが硬貨投入口の状態を目視で確認しながら手作業で数回に分けて硬貨を投入する必要がある。このため、オペレータは硬貨処理装置から離れることができなくなってしまう。
本発明は、投入硬貨の硬貨貯留容量を容易に増量可能な硬貨処理機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る第1の態様は、上向きで装置外に開口し装置外から硬貨が投入される補給装置硬貨投入口と、前記補給装置硬貨投入口に投入された硬貨を貯留する硬貨貯留部と、前記硬貨貯留部に貯留している硬貨を搬送する硬貨搬送部と、下向きで装置外に開口し前記硬貨貯留部から前記硬貨搬送部で搬送される硬貨を装置外へ放出する硬貨放出口とを備える硬貨補給装置と、上向きで装置外に開口する処理装置硬貨投入口を有し該処理装置硬貨投入口に投入された硬貨を処理する硬貨処理装置とを備え、前記硬貨補給装置は、前記硬貨放出口から前記処理装置硬貨投入口に硬貨を導入可能であって、前記硬貨貯留部内の硬貨の有無を検知する貯留部硬貨検知センサを更に備え、前記貯留部硬貨検知センサによって前記硬貨貯留部内の硬貨が検知されると、前記硬貨処理装置に通知すると共に、前記硬貨搬送部が硬貨の搬送を開始することを特徴とする。
本発明に係る第2の態様は、上向きで装置外に開口し装置外から硬貨が投入される補給装置硬貨投入口と、前記補給装置硬貨投入口に投入された硬貨を貯留する硬貨貯留部と、前記硬貨貯留部に貯留している硬貨を搬送する硬貨搬送部と、下向きで装置外に開口し前記硬貨貯留部から前記硬貨搬送部で搬送される硬貨を装置外へ放出する硬貨放出口とを備える硬貨補給装置と、上向きで装置外に開口する処理装置硬貨投入口を有し該処理装置硬貨投入口に投入された硬貨を処理する硬貨処理装置とを備え、前記硬貨補給装置は、前記硬貨放出口から前記処理装置硬貨投入口に硬貨を導入可能であって、前記硬貨貯留部内の硬貨の有無を検知する貯留部硬貨検知センサを更に備え、前記貯留部硬貨検知センサによって前記硬貨貯留部内の硬貨が検知されると、前記硬貨処理装置に前記硬貨搬送部が硬貨の搬送を開始することが可能となったことを通知すると共に、前記硬貨処理装置からの硬貨搬送開始を指示する信号を受けることで前記硬貨搬送部に硬貨の搬送を開始させることを特徴とする。
本発明に係る第3の態様は、上向きで装置外に開口し装置外から硬貨が投入される補給装置硬貨投入口と、前記補給装置硬貨投入口に投入された硬貨を貯留する硬貨貯留部と、前記硬貨貯留部に貯留している硬貨を搬送する硬貨搬送部と、下向きで装置外に開口し前記硬貨貯留部から前記硬貨搬送部で搬送される硬貨を装置外へ放出する硬貨放出口とを備える硬貨補給装置と、上向きで装置外に開口する処理装置硬貨投入口を有し該処理装置硬貨投入口に投入された硬貨を処理する硬貨処理装置とを備え、前記硬貨補給装置は、前記硬貨放出口から前記処理装置硬貨投入口に硬貨を導入可能であって、前記硬貨放出口を開閉するシャッタを更に備え、前記硬貨処理装置から異常検知が通知されると、前記シャッタで前記硬貨放出口を閉じると共に、前記硬貨搬送部を停止させることを特徴とする。
本発明に係る第4の態様は、上向きで装置外に開口し装置外から硬貨が投入される補給装置硬貨投入口と、前記補給装置硬貨投入口に投入された硬貨を貯留する硬貨貯留部と、前記硬貨貯留部に貯留している硬貨を搬送する硬貨搬送部と、下向きで装置外に開口し前記硬貨貯留部から前記硬貨搬送部で搬送される硬貨を装置外へ放出する硬貨放出口とを備える硬貨補給装置と、上向きで装置外に開口する処理装置硬貨投入口を有し該処理装置硬貨投入口に投入された硬貨を処理する硬貨処理装置とを備え、前記硬貨補給装置は、前記硬貨放出口から前記処理装置硬貨投入口に硬貨を導入可能であって、前記処理装置硬貨投入口の硬貨量に応じて、前記硬貨搬送部による硬貨の搬送を制御することを特徴とする。
上記第1〜第4の態様によれば、硬貨補給装置の上向きで装置外に開口する補給装置硬貨投入口に硬貨が投入されると、この硬貨を硬貨貯留部が貯留することになり、硬貨搬送部が硬貨貯留部に貯留している硬貨を搬送すると、この硬貨を下向きで装置外に開口する硬貨放出口から装置外へ放出することになる。よって、この硬貨補給装置を、硬貨放出口からの硬貨を硬貨処理装置の処理装置硬貨投入口に導入するように設けることで、装置外から投入され硬貨処理装置で内部に繰り出す前の投入硬貨の硬貨貯留容量を容易に増量可能となる。
また、硬貨補給装置の上向きで装置外に開口する補給装置硬貨投入口に硬貨が投入されると、この硬貨を硬貨貯留部が貯留することになり、硬貨搬送部が硬貨貯留部に貯留している硬貨を搬送すると、この硬貨を、下向きで装置外に開口する硬貨放出口から硬貨処理装置の処理装置硬貨投入口に導入することになる。よって、機外から投入され硬貨処理装置で内部に繰り出す前の投入硬貨の硬貨貯留容量を容易に増量可能となる。
第1の態様によれば、硬貨補給装置は、硬貨貯留部内の硬貨が貯留部硬貨検知センサによって検知されると、硬貨処理装置に通知すると共に、硬貨搬送部が硬貨の搬送を開始するため、硬貨補給装置に硬貨を投入すれば、自動的に硬貨処理装置へ通知でき、自動的に硬貨搬送部による硬貨の搬送を開始できる。
第2の態様によれば、硬貨補給装置は、硬貨貯留部内の硬貨が貯留部硬貨検知センサによって検知されると、硬貨処理装置に通知すると共に硬貨処理装置からの信号を受けることで、硬貨搬送部が硬貨の搬送を開始するため、硬貨補給装置に硬貨を投入すれば、自動的に硬貨搬送部による硬貨の搬送を開始できる。
第3の態様によれば、硬貨補給装置は、例えば、硬貨処理装置から異常検知が通知された際に、シャッタで硬貨放出口を閉じることができるため、硬貨処理装置の異常復旧作業等の際に、硬貨補給装置からの硬貨の零れを抑制することができる。
また、硬貨処理装置から異常検知が通知されると、硬貨補給装置はシャッタで硬貨放出口を閉じると共に、硬貨搬送部を停止させるため、硬貨処理装置の異常復旧作業等の際に、硬貨補給装置からの硬貨の零れを抑制することができる。
第4の態様によれば、硬貨補給装置は、硬貨処理装置の処理装置硬貨投入口の硬貨量に応じて、硬貨搬送部による硬貨の搬送を制御するため、処理装置硬貨投入口の硬貨量が過多及び過少状態になることを抑制することが可能となる。
本発明に係る第の態様は、上記第1から第4の何れか一の態様において、前記硬貨補給装置は、上向きで装置外に開口し装置外から投入された硬貨を前記硬貨放出口に直接落下させる補助硬貨投入口を更に備えることを特徴とする。
上記第の態様によれば、硬貨補給装置は、上向きで装置外に開口する補助硬貨投入口に装置外から硬貨を投入すれば、この硬貨を硬貨放出口に直接落下させることができる。よって、少量の硬貨を投入する際に、補助硬貨投入口に投入すれば、即座に硬貨補給装置の硬貨放出口から硬貨処理装置の処理装置硬貨投入口に硬貨を導入することができる。
本発明に係る第の態様は、上記第の態様において、前記補助硬貨投入口が前記硬貨放出口の鉛直上方に配置されていることを特徴とする。
上記第の態様によれば、硬貨補給装置は、上向きで装置外に開口する補助硬貨投入口に装置外から硬貨を投入すれば、この硬貨を鉛直下方の硬貨放出口に落下させることができる。よって、少量の硬貨を投入する際に、補助硬貨投入口に投入すれば、即座に硬貨補給装置の硬貨放出口から硬貨処理装置の処理装置硬貨投入口に硬貨を導入することができる。
本発明に係る第の態様は、上記第1から第6の何れか一の態様において、前記硬貨補給装置が、前記硬貨放出口を前記処理装置硬貨投入口の鉛直上方に配置し、前記硬貨放出口から前記処理装置硬貨投入口に直接硬貨を導入することを特徴とする。
上記第の態様によれば、硬貨補給装置の硬貨放出口から放出される硬貨を、硬貨放出口の鉛直下方の処理装置硬貨投入口に直接導入するため、構造を簡素化することができる。
本発明に係る第の態様は、上記第1から第7の何れか一の態様において、前記硬貨貯留部における硬貨貯留容量が、前記処理装置硬貨投入口における硬貨貯留容量よりも多いことを特徴とする。
上記第の態様によれば、硬貨補給装置の硬貨貯留部における硬貨貯留容量が、硬貨処理装置の処理装置硬貨投入口における硬貨貯留容量よりも多いため、投入硬貨の硬貨貯留容量を容易に増量することができる。
本発明によれば、投入硬貨の硬貨貯留容量を容易に増量可能な硬貨処理機を提供することができる。
本発明に係る硬貨処理機の一実施形態である貨幣処理機を示す斜視図である。 本発明に係る硬貨処理機の一実施形態である貨幣処理機の貨幣処理装置及びラックを示す斜視図である。 本発明に係る硬貨補給装置の一実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る硬貨補給装置の一実施形態を示す平面図であって、(a)はシャッタを開いた状態、(b)はシャッタを閉じた状態をそれぞれ示すものである。 本発明に係る硬貨補給装置の一実施形態を概略的に示す一部を断面とした側面図である。 本発明に係る硬貨処理機の一実施形態である貨幣処理機を含む精算処理システムの要部のブロック図である
本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示す実施形態の貨幣処理機1は、硬貨の処理を行う硬貨処理機の一種であり、硬貨に加えて紙幣の処理を行うもの、即ち貨幣の処理を行うものである。貨幣処理機1は、硬貨の処理を行う硬貨処理装置の一種であって硬貨及び紙幣の処理を行う貨幣処理装置2と、この貨幣処理装置2に硬貨の補給を行う実施形態の硬貨補給装置3とを備えている。なお、以下の説明において、「前」は前後方向の前側つまりオペレータから見て手前側であり、「後」は前後方向の後側つまりオペレータから見て奥側であり、「左」はオペレータから見て左側であり、「右」はオペレータから見て右側である。
貨幣処理機1は、貨幣処理装置2がセットされるラック10と、ラック10に硬貨補給装置3を取り付けるためのブラケット11とを備えている。ラック10は、前面13a側に開口して後方に凹むセット凹部12を上部に有する箱状の台本体13と、台本体13の下部の四隅に取り付けられたキャスタ14と、台本体13の下部の前面13a側の左右に取り付けられた伸縮可能なロック部材15とを有している。キャスタ14は、ロック部材15が縮長状態にあるとき貨幣処理機1を走行移動させることができ、ロック部材15は伸長状態とされて貨幣処理機1の移動を規制することになる。
台本体13には、図2に示すように、その最も上側の天板部16の右側部に、天板部16の上面16aから下方に凹むネジ穴17を複数有する取付部18が設けられている。この取付部18に、図1に示すブラケット11が、ネジ穴17に螺合するビスで取り付けられ、このブラケット11に硬貨補給装置3が取り付けられる。ラック10の天板部16はセット凹部12の上端部を構成している。
図1に示すように、硬貨補給装置3は、長さ方向を前後方向にしてラック10の上部の右側にブラケット11を介して取り付けられている。ラック10の上面16aには、貨幣処理機1の上位機となるPOS端末装置110が、硬貨補給装置3の左側にこれと並んで設置される。貨幣処理機1は、POS端末装置110に接続されて、POS端末装置110とによって、売上金の入金及び釣銭の出金等を行う精算処理システム5を構成する。
図3に示すように、硬貨補給装置3は、その外側部分を構成する補給装置筐体21を備えている。補給装置筐体21は略直方体形状の主筐体部22と、主筐体部22の長さ方向の一端の前面22aから主筐体部22の長さ方向に沿って前方に突出する略直方体形状の突出筐体部23とを一体に有している。
主筐体部22の上面22bは、主筐体部22の長さ方向における突出筐体部23側が、突出筐体部23側ほど高さが低くなるように水平に対し若干前下がりに傾斜する傾斜上面22cとなっており、主筐体部22の長さ方向における中間及び突出筐体部23とは反対側が、傾斜上面22cの突出筐体部23とは反対側の端縁部から水平に広がる平坦な主上面22dとなっている。突出筐体部23は、上面23aが傾斜上面22cの突出筐体部23側の端縁部よりも下側で水平に対し若干前下がりに傾斜している。上面23aは傾斜上面22cに平行となっている。
硬貨補給装置3は、主筐体部22の傾斜上面22c内に、上向きで硬貨補給装置3外に開口する補給装置硬貨投入口27を備えている。硬貨補給装置3には、この補給装置硬貨投入口27に硬貨補給装置3外からバラ硬貨が金種が混在する状態で或いは金種別に一括して投入される。
硬貨補給装置3は、突出筐体部23の上面23a内に、上向きで硬貨補給装置3外に開口する補助硬貨投入口28を備えている。硬貨補給装置3には、この補助硬貨投入口28にも硬貨補給装置3外からバラ硬貨が金種が混在する状態で或いは金種別に一括して投入される。補助硬貨投入口28は、補給装置硬貨投入口27よりも前側且つ下側に配置されており、補給装置硬貨投入口27よりも開口面積が小さい。
硬貨補給装置3は、主筐体部22の内側であって補給装置硬貨投入口27の鉛直下方に、補給装置硬貨投入口27に投入された硬貨を貯留する凹状の硬貨貯留部31を備えている。硬貨補給装置3は、硬貨貯留部31の下部に硬貨貯留部31に貯留している硬貨を搬送する硬貨搬送部32を備えている。硬貨貯留部31は、硬貨補給装置3外から補給装置硬貨投入口27に投入され硬貨補給装置3で繰り出す前の投入硬貨を一括で貯留する。
硬貨貯留部31は、補給装置硬貨投入口27の突出筐体部23とは反対側の後端縁部から下方に延出する一端壁部35と、図4に示すように、補給装置硬貨投入口27における左右両端縁部から下方に延出する一対の側壁部36と、図5に示すように、補助硬貨投入口28の一端壁部35とは反対側の前端縁部よりも前側から下方に延出する他端壁部37と、補給装置硬貨投入口27と補助硬貨投入口28との間から下方に延出する中間壁部38とを有している。硬貨貯留部31には、一端壁部35と一対の側壁部36と中間壁部38とで水平4方向が囲まれて硬貨貯留空間39が設けられている。硬貨貯留空間39の前方には、中間壁部38と一対の側壁部36と他端壁部37とで水平4方向が囲まれて硬貨通過空間40が設けられている。補給装置硬貨投入口27は、硬貨貯留部31の上方に設けられており、硬貨貯留空間39を外部に連通させる。補助硬貨投入口28は、硬貨通過空間40を外部に連通させる。
一対の側壁部36は、図3,図4に示すように下側ほど互いに近づくように鏡面対称状に傾斜している。一対の側壁部36は、補給装置筐体21の長さ方向において、補給装置硬貨投入口27及び補助硬貨投入口28の両方と位置を重ね合わせている。
硬貨搬送部32は、図5に示すように、一端壁部35の下側、中間壁部38の下側及び一対の側壁部36の下部位置にこれらに近接して配置されるベルトコンベア41と、給電されてベルトコンベア41を回転駆動する図6に示す搬送モータ42とを備えている。ベルトコンベア41は、その上面41aが水平に配置されており、搬送モータ42で駆動されて上面41aを突出筐体部23に近づける前方向に移動させる。ベルトコンベア41は、硬貨貯留部31の底位置に配置されて上面41aが硬貨貯留部31の底面を構成する。硬貨搬送部32は、硬貨貯留部31の硬貨貯留空間39にある硬貨を、ベルトコンベア41と中間壁部38との隙間を介して硬貨通過空間40に繰り出す。
ベルトコンベア41は、水平方向において、補給装置硬貨投入口27と位置を重ね合わせており、補助硬貨投入口28とは位置を重ね合わせていない。よって、補給装置硬貨投入口27は、ベルトコンベア41の鉛直上方に配置されている。補給装置硬貨投入口27に投入された硬貨は、一端壁部35、一対の側壁部36及び中間壁部38で囲まれた硬貨貯留空間39内でベルトコンベア41上に載置される。
硬貨搬送部32は、ベルトコンベア41の前端部よりも一端壁部35とは反対側に、傾斜底部45を備えている。傾斜底部45は、その上面45aが、前後方向において一端壁部35から離れるほど下側に位置するように傾斜している。
硬貨補給装置3は、突出筐体部23の下部に硬貨放出口51を備えている。硬貨放出口51は、傾斜底部45の一端壁部35とは反対側の端縁部と、一対の側壁部36の下端縁部と、他端壁部37の下端縁部とで囲まれて形成されている。硬貨放出口51は、ベルトコンベア41の上面41aよりも下側に配置されており、下向きで硬貨補給装置3外に開口している。硬貨放出口51は、硬貨補給装置3の前部の下部に設けられており、硬貨通過空間40を外部に連通させる。硬貨放出口51は、突出筐体部23に配置されており、補助硬貨投入口28の鉛直下方に配置されている。硬貨放出口51及び補助硬貨投入口28は、これらと水平方向の位置が合う硬貨通過空間40を介して互いに連通している。
硬貨補給装置3は、補給装置硬貨投入口27に投入された硬貨を硬貨貯留部31がベルトコンベア41上に載置させて硬貨貯留空間39に貯留することになり、硬貨搬送部32のベルトコンベア41が回転して上面41aを前方つまり硬貨放出口51側に移動させると、その上に載置されている硬貨を、上面41aと中間壁部38との隙間を介して硬貨通過空間40に繰り出し、傾斜底部45の上面45a上に落下させる。硬貨搬送部32の傾斜底部45は、上面45a上に落下した硬貨を、硬貨の自重で滑らせて硬貨放出口51に向け移動させる。傾斜底部45で移動する硬貨は硬貨放出口51から落下して硬貨補給装置3外に放出される。このように、硬貨放出口51は、硬貨搬送部32の搬送方向下流側に配置されていて、硬貨貯留部31から硬貨搬送部32で搬送される硬貨を硬貨補給装置3外へ放出する。
補助硬貨投入口28は、硬貨放出口51の鉛直上方に配置されており、これらの間は、硬貨貯留部31が配置されず、硬貨通過空間40のみとなっている。よって、補助硬貨投入口28は、硬貨補給装置3外から投入された硬貨を硬貨貯留部31を介さず硬貨放出口51に直接落下させる。言い換えれば、硬貨補給装置3は、補助硬貨投入口28に硬貨補給装置3外から投入された硬貨を硬貨貯留部31に貯留することなくそのまま硬貨放出口51から放出する。
硬貨補給装置3は、硬貨放出口51の位置に、硬貨放出口51を開閉するシャッタ55を更に備えている。硬貨補給装置3は、給電されてシャッタ55を開閉する図6に示す開閉駆動部56を備えている。シャッタ55は、図5に実線で示すように後退した開状態では傾斜底部45の鉛直下方に退避して硬貨放出口51を開くことになり、開閉駆動部56の駆動で、他端壁部37側、即ち前方に移動して、図5に二点鎖線で示す閉状態となると、硬貨放出口51内で水平に広がって硬貨放出口51を閉じる。シャッタ55は、閉状態から開閉駆動部56の駆動で開状態となる。
図3に示すように、硬貨補給装置3は、硬貨貯留部31内の硬貨の有無を検知する複数の貯留部硬貨検知センサ61を更に備えている。貯留部硬貨検知センサ61は、一対の側壁部36の下部位置にベルトコンベア41の延在方向、即ち前後方向に並んで設けられており、ベルトコンベア41上に載置されている硬貨を、硬貨で遮光されることにより検知する。
図6に示すように、硬貨補給装置3は、硬貨補給装置3の各部を制御する補給装置制御部65と、硬貨補給装置3の各部に給電する補給装置電源部66と、貨幣処理装置2及びPOS端末装置110と通信する補給装置通信部67とを備えている。これら補給装置制御部65、補給装置電源部66及び補給装置通信部67は、図3〜図5に示す主筐体部22の主上面22dの鉛直下側の内部に配置されている。
図1に示すように、硬貨補給装置3は、ブラケット11を介してラック10の天板部16に取り付けられると、主筐体部22の前面22aを天板部16の前面16bと面一とすることになり、その結果、突出筐体部23が天板部16の前面16bよりも前方に突出する状態になる。よって、突出筐体部23に設けられた補助硬貨投入口28及び硬貨放出口51は、天板部16の前面16bよりも前方に配置される。
貨幣処理装置2は、前面70a側に開口する凹状のケース体70に、硬貨入出金ユニット71と紙幣入出金ユニット72とが並設されたもので、釣銭機として用いられる。硬貨入出金ユニット71と紙幣入出金ユニット72とは、ケース体70から前方に個別に引き出し可能となるようにケース体70に支持されている。硬貨入出金ユニット71は貨幣処理装置2の左右方向における一側、具体的には右側に設けられており、紙幣入出金ユニット72は左右方向における逆側、具体的には左側に設けられている。
硬貨入出金ユニット71は、図1に示すようにケース体70に押し込まれた状態で前部の突出部75がケース体70の前面70aよりも前方に突出している。紙幣入出金ユニット72は、図1に示すようにケース体70に押し込まれた状態で前部の突出部76がケース体70の前面70aよりも前方に突出している。貨幣処理装置2には、ケース体70の下側に、棒金を取り出し可能に収納する棒金保管庫73が設けられている。
貨幣処理装置2は、ケース体70において、ラック10のセット凹部12内にセットされて固定されている。この状態で、ケース体70の前面70aは、セット凹部12の天板部16の前面16bよりも若干前方に位置する。よって、貨幣処理装置2は、ラック10に取り付けられた状態で、ケース体70に押し込まれた状態の硬貨入出金ユニット71の突出部75及び紙幣入出金ユニット72の突出部76がセット凹部12の天板部16の前面16bよりも前方に突出している。
図2に示すように、硬貨入出金ユニット71には、突出部75の上部の右側に、貨幣処理装置2外からバラ硬貨が金種が混在する状態で或いは金種別に一括して投入される処理装置硬貨投入口81が設けられている。言い換えれば、処理装置硬貨投入口81は、貨幣処理装置2外から投入された投入硬貨を受け入れて、貨幣処理装置2で内部に繰り出す前に一括で貯留するようになっている。処理装置硬貨投入口81は上向きで貨幣処理装置2外に開口している。硬貨入出金ユニット71は、処理装置硬貨投入口81に投入された硬貨を処理する。処理装置硬貨投入口81は、上下に開口する筒状の囲壁部82と、囲壁部82の下方に水平に配置された図示略のベルトコンベアとで構成されている。処理装置硬貨投入口81に投入された硬貨は、囲壁部82の内側において図示略のベルトコンベア上に載置される。処理装置硬貨投入口81は、天板部16の前面16bよりも前方に位置する。
ここで、いずれも天板部16の前面16bよりも前方に位置する図4に示す硬貨補給装置3の硬貨放出口51と、図2に示す貨幣処理装置2の処理装置硬貨投入口81とは、水平方向の位置を重ね合わせている。言い換えれば、硬貨補給装置3は、硬貨放出口51を貨幣処理装置2の処理装置硬貨投入口81の鉛直上方に配置している。硬貨放出口51は、全体が、水平方向において処理装置硬貨投入口81の範囲内に配置されている。よって、硬貨補給装置3は、硬貨放出口51から処理装置硬貨投入口81に落下で直接硬貨を導入可能となっている。
図1に示すように、硬貨補給装置3の突出筐体部23と、貨幣処理装置2の突出部75とは、上下方向に近接して配置されており、硬貨放出口51から処理装置硬貨投入口81に向け落下する硬貨が、処理装置硬貨投入口81以外に零れることを規制するようになっている。
図2に示すように、硬貨入出金ユニット71には、突出部75の上部の処理装置硬貨投入口81の左側に、オペレータによる操作入力が行われる処理装置操作部86及びオペレータへの表示を行う処理装置表示部87が前後に並んで設けられている。また、硬貨入出金ユニット71の突出部75には、これら処理装置硬貨投入口81、処理装置操作部86及び処理装置表示部87の下側に、内部からバラ硬貨が貨幣処理装置2外に取出可能に出金される硬貨出金口88が設けられ、この硬貨出金口88の左側に、リジェクトされたリジェクト硬貨が排出される硬貨リジェクト口89が設けられている。更に、硬貨入出金ユニット71には、これら硬貨出金口88及び硬貨リジェクト口89の下側に硬貨回収庫90が着脱可能に設けられている。
紙幣入出金ユニット72は、突出部76の上部に、バラ紙幣が金種が混在する状態で貨幣処理装置2外から一括して投入される紙幣入金口92が設けられており、その下側に、貨幣処理装置2内からバラ紙幣が金種が混在する状態で出金される紙幣出金口93が設けられている。紙幣入出金ユニット72には、この紙幣出金口93の下側に、着脱可能な紙幣回収庫94が設けられている。紙幣入金口92には、これを開閉するシャッタ95が設けられている。
ここで、硬貨補給装置3の硬貨貯留部31の容積は、貨幣処理装置2の処理装置硬貨投入口81の容積よりも大きくなっている。よって、停止状態で外部から投入された投入硬貨を受け入れて一括で貯留できる最大硬貨量である硬貨貯留容量は、硬貨補給装置3の硬貨貯留部31の硬貨貯留容量が、貨幣処理装置2の処理装置硬貨投入口81の硬貨貯留容量よりも多くなっている。具体的に、処理装置硬貨投入口81の硬貨貯留容量は50枚程度であるのに対し、硬貨貯留部31の硬貨貯留容量は、これもより多い300枚程度となっている。即ち、貨幣処理装置2に対して、その処理装置硬貨投入口81の硬貨貯留容量よりも多い硬貨貯留容量を有する硬貨補給装置3が取り付けられている。この硬貨補給装置3は、硬貨を自動的に貨幣処理装置2の処理装置硬貨投入口81に投入するものである。
硬貨入出金ユニット71は、処理装置硬貨投入口81に投入された硬貨を一枚ずつに分離し内部に繰り出して搬送すると共に、搬送中に硬貨の真偽、金種及び正損等を識別し、真且つ汚損の少ない正の硬貨を金種毎に計数する。硬貨入出金ユニット71は、この識別結果に基づいて、偽貨及び汚損の多い損貨を貨幣処理装置2外へ取出可能となるように硬貨リジェクト口89に繰り出す一方、真且つ正の硬貨を図示略の硬貨スタッカに金種別に収納する。また、硬貨入出金ユニット71は、硬貨スタッカに収納された硬貨を繰り出して硬貨出金口88に出金したり、硬貨回収庫90に回収したりする。
紙幣入出金ユニット72は、紙幣入金口92に投入された紙幣を一枚ずつに分離し繰り出して搬送すると共に、搬送中に紙幣の真偽、金種及び正損等を識別し、真且つ正の紙幣を金種毎に計数する。紙幣入出金ユニット72は、この識別結果に基づいて、偽券及び損券を貨幣処理装置2外へ取出可能となるように紙幣出金口93に繰り出す一方、真且つ正の紙幣を図示略の紙幣収納庫に金種別に収納する。また、紙幣入出金ユニット72は、紙幣収納庫に収納された紙幣を繰り出して紙幣出金口93に出金したり、紙幣回収庫94に回収したりする。
図6に示すように、貨幣処理装置2は、処理装置硬貨投入口81内の硬貨の有無を検知する投入口硬貨検知センサ99と、処理装置硬貨投入口81内の硬貨量が空に近いニアエンド状態にあるか否かを検知する投入口ニアエンド検知センサ100と、処理装置硬貨投入口81内の硬貨量が満杯に近いニアフル状態にあるか否かを検知する投入口ニアフル検知センサ101と、貨幣処理装置2の各部に給電する処理装置電源部103と、硬貨補給装置3及びPOS端末装置110と通信する処理装置通信部104と、貨幣処理装置2の各部を制御する処理装置制御部102とを備えている。投入口硬貨検知センサ99、投入口ニアエンド検知センサ100及び投入口ニアフル検知センサ101は、囲壁部82に設けられており、処理装置硬貨投入口81内の図示略のベルトコンベア上に載置されている硬貨を、硬貨で遮光されることにより検知する。
POS端末装置110は、オペレータにより操作入力がなされる入力操作部111と、オペレータに対して表示を行うと共にオペレータにより操作入力がなされるタッチパネル式の入力表示部112とを有する端末装置操作表示部113と、商品のバーコードを読み取るバーコード読取部114と、IDカードが走査されるとID情報を読み取るカード読取部115と、顧客に向けて商品の料金を表示させる料金表示部116と、用紙に印字してレシートを発行するレシート印字部117と、貨幣処理装置2及び硬貨補給装置3と通信する端末装置通信部118と、POS端末装置110の各部に給電する端末装置電源部119と、これらを制御する端末装置制御部120とを有している。硬貨補給装置3と貨幣処理装置2とPOS端末装置110とは、補給装置通信部67と処理装置通信部104と端末装置通信部118とによって通信可能に接続されている。なお、POS端末装置110は、指静脈や手のひら静脈等を利用してオペレータを認証する認証部を更に有するようにしても良い。また、POS端末装置110は、構成の一部を別筐体にしても良く、例えば、レシート印字部117や上記認証部をそれぞれ別筐体にして、硬貨補給装置3の上面22bの平坦な主上面22dを設置部として使用し、該主上面22dに設置するようにしても良い。
次に、精算処理システム5の主な処理について説明する。
「入金処理」
POS端末装置110において、バーコード読取部114による商品バーコードの読み取り等で顧客が購入する商品の代金が確定し、端末装置操作表示部113に入金操作が入力されると、POS端末装置110の端末装置制御部120は、貨幣処理装置2の処理装置制御部102と硬貨補給装置3の補給装置制御部65とに入金開始信号を出力する。
入金開始信号を受信すると、貨幣処理装置2の処理装置制御部102は、投入口硬貨検知センサ99が処理装置硬貨投入口81内の硬貨の有無を検知する。投入口硬貨検知センサ99が処理装置硬貨投入口81内に硬貨があることを検知すると、処理装置硬貨投入口81の図示略のベルトコンベアの駆動を含む硬貨入出金ユニット71による硬貨入金処理を開始させることになる。
また、入金開始信号を受信すると、貨幣処理装置2の処理装置制御部102は、紙幣入金口92のシャッタ95を開き、紙幣入金口92への紙幣の投入が検知されると、紙幣入出金ユニット72による紙幣入金処理を開始させることになる。
入金開始信号を受信すると、硬貨補給装置3の補給装置制御部65は、硬貨補給処理を開始する。硬貨補給処理では、先ず、貯留部硬貨検知センサ61が硬貨貯留部31の硬貨の有無を検知する。貯留部硬貨検知センサ61が硬貨貯留部31内に硬貨があることを検知すると、補給装置制御部65は、貨幣処理装置2の処理装置制御部102と通信して、処理装置制御部102に、貯留部硬貨検知センサ61で硬貨貯留部31内に硬貨が検知されたことを通知するための貯留部硬貨有信号を出力する。また、貯留部硬貨検知センサ61が硬貨貯留部31内に硬貨が無いことを検知すると、補給装置制御部65は、貯留部硬貨無信号を処理装置制御部102に出力する。
貯留部硬貨有信号を受信すると、貨幣処理装置2の処理装置制御部102は、投入口硬貨検知センサ99が処理装置硬貨投入口81内に硬貨があることを検知していなくても、処理装置硬貨投入口81の図示略のベルトコンベアの駆動を含む硬貨入出金ユニット71による硬貨入金処理を開始させることになる。
また、貯留部硬貨有信号を受信すると、処理装置制御部102は、処理装置硬貨投入口81内の硬貨がニアフル状態にあることを投入口ニアフル検知センサ101が検知しているか否かを確認する。確認の結果、処理装置硬貨投入口81内の硬貨がニアフル状態である場合、処理装置制御部102は、ニアフル検知信号を補給装置制御部65に出力する。ニアフル検知信号を受信すると、補給装置制御部65は、硬貨補給装置3に硬貨の補給動作を開始させることはなく、硬貨搬送部32のベルトコンベア41を回転させることはない。
上記確認の結果、処理装置硬貨投入口81内の硬貨が、無い状態を含んでニアフル状態にない場合、処理装置制御部102は、補給要求信号を補給装置制御部65に出力する。補給要求信号を受信すると、補給装置制御部65は、硬貨補給装置3に硬貨の補給動作を開始させる。即ち、補給装置制御部65は、搬送モータ42を駆動することによってベルトコンベア41を回転させて、硬貨貯留部31に貯留されている硬貨をベルトコンベア41で搬送し、傾斜底部45で滑らせて硬貨放出口51から放出させる。硬貨放出口51から放出された硬貨は、鉛直下方にある処理装置硬貨投入口81内に落下し、処理装置硬貨投入口81内に貯留される。
以上により、硬貨補給装置3は、貯留部硬貨検知センサ61によって硬貨貯留部31内に硬貨が検知されると、貨幣処理装置2に通知すると共に、硬貨搬送部32が硬貨の搬送を開始する。
このようにして、処理装置硬貨投入口81内の硬貨が増えて、ニアフル状態にあることを投入口ニアフル検知センサ101が検知すると、処理装置制御部102がニアフル検知信号を補給装置制御部65に出力することになり、このニアフル検知信号を受信すると、補給装置制御部65は、搬送モータ42の駆動を停止させることによってベルトコンベア41を停止させて補給動作を停止させる。
その後、硬貨入出金ユニット71による硬貨入金処理の進行に伴って、処理装置硬貨投入口81の硬貨が減ってニアエンド状態になったことを投入口ニアエンド検知センサ100が検知すると、処理装置制御部102がニアエンド検知信号を補給装置制御部65に出力することになる。このニアエンド検知信号を受けると、補給装置制御部65は、搬送モータ42を駆動することによってベルトコンベア41を回転させて補給動作を再開させる。すると、ベルトコンベア41が硬貨貯留部31に貯留されている硬貨を搬送して、傾斜底部45で滑らせて硬貨放出口51から放出させる。硬貨放出口51から放出された硬貨は、鉛直下方にある処理装置硬貨投入口81内に落下し、処理装置硬貨投入口81内に貯留される。
硬貨補給処理中の硬貨補給装置3は、以上のように、処理装置硬貨投入口81のニアエンド状態で硬貨搬送部32による硬貨の搬送即ち補給動作を開始し、処理装置硬貨投入口81のニアフル状態で硬貨搬送部32による硬貨の搬送即ち補給動作を停止させるという制御を適宜繰り返して、硬貨を貨幣処理装置2に補給する。即ち、硬貨補給装置3は、処理装置硬貨投入口81の硬貨量に応じて、処理装置硬貨投入口81内の硬貨がニアエンド状態とニアフル状態との間になるように、硬貨搬送部32による硬貨の搬送及び搬送停止を制御して、硬貨を補給する硬貨補給処理を行う。
硬貨補給装置3が硬貨補給処理を行うことで、硬貨貯留部31の硬貨がなくなったことを貯留部硬貨検知センサ61が検知すると、補給装置制御部65は、硬貨搬送部32のベルトコンベア41を停止させて硬貨補給処理を終了することになり、貯留部硬貨無信号を処理装置制御部102に送信する。硬貨補給処理の終了後、硬貨貯留部31に硬貨があることを貯留部硬貨検知センサ61が再び検知すると、補給装置制御部65は、貯留部硬貨無信号の送信を停止させて、再び硬貨補給処理を行うことになる。
貯留部硬貨無信号の受信中も、処理装置制御部102は、硬貨入出金ユニット71による硬貨入金処理を続行することになり、貯留部硬貨無信号の受信中に、処理装置硬貨投入口81の硬貨がなくなったことを投入口硬貨検知センサ99が検知すると、それまでに処理装置硬貨投入口81から繰り出された硬貨が、全て、硬貨リジェクト口89及び図示略の硬貨スタッカの何れかに搬送されると、硬貨入出金ユニット71による硬貨入金処理を終了する。
ここで、オペレータは、端末装置操作表示部113に入金操作を入力した後、例えば、一括して投入する硬貨が50枚以下であると判断した場合、硬貨補給装置3の手前の小さい補助硬貨投入口28に硬貨を投入する。すると、補助硬貨投入口28に投入された硬貨は、硬貨通過空間40を通過して、硬貨放出口51から放出され、処理装置硬貨投入口81内に落下して、処理装置硬貨投入口81内に貯留される。これにより、上記した入金開始信号を受信した状態の貨幣処理装置2の処理装置制御部102は、投入口硬貨検知センサ99が処理装置硬貨投入口81内に硬貨があることを検知することになり、上記のように、処理装置硬貨投入口81の図示略のベルトコンベアの駆動を含む硬貨入出金ユニット71による硬貨入金処理を開始させることになる。
また、オペレータは、例えば、一括して投入する硬貨が50枚を超えると判断した場合、硬貨補給装置3の奥側の大きい補給装置硬貨投入口27に硬貨を投入する。すると、補給装置硬貨投入口27に投入された硬貨は、硬貨貯留部31に貯留される。これにより、硬貨補給装置3が上記した硬貨補給処理を行い、貨幣処理装置2への硬貨の補給動作を行うことになる。
硬貨入金処理では、硬貨入出金ユニット71が、処理装置硬貨投入口81の硬貨を一枚ずつに分離し内部に繰り出して搬送すると共に、搬送中に硬貨の真偽、金種及び正損等を識別し真且つ正の硬貨を金種毎に計数する。硬貨入出金ユニット71は、この識別結果に基づいて、偽貨及び損貨を貨幣処理装置2外へ取出可能となるように硬貨リジェクト口89に繰り出す一方、真且つ正の硬貨を図示略の硬貨スタッカに金種別に収納する。
紙幣入金処理では、紙幣入出金ユニット72が、紙幣入金口92に投入された紙幣を一枚ずつに分離し内部に繰り出して搬送すると共に、搬送中に紙幣の真偽、金種及び正損等を識別し真且つ正の紙幣を金種毎に計数する。紙幣入出金ユニット72は、この識別結果に基づいて、偽券及び損券を貨幣処理装置2外へ取出可能となるように紙幣出金口93に繰り出す一方、真且つ正の紙幣を図示略の紙幣収納庫に金種別に収納する。
硬貨貯留部31及び処理装置硬貨投入口81の硬貨が、全て、硬貨リジェクト口89及び図示略の硬貨スタッカの何れかに搬送され、紙幣入金口92の紙幣が全て、図示略の紙幣収納庫及び紙幣出金口93の何れかに搬送されると、POS端末装置110の端末装置制御部120は、今回の入金処理において受け入れた硬貨及び紙幣の計数結果と、入金取消をするか、入金確定をするかの選択操作を促す表示とを端末装置操作表示部113に表示させる。
上記した入金取消をするか、入金確定をするかの問いに対して、オペレータが、承認操作入力である入金確定の選択操作をPOS端末装置110の端末装置操作表示部113に入力すると、端末装置制御部120は、今回の入金処理で受け入れた硬貨及び紙幣の計数値を確定して記憶すると共に、その合計金額から商品代金を減算して釣銭金額を算出し、入金処理を終了する。釣銭がある場合には、引き続き、後述の出金処理を行う。
「入金返却処理」
他方、入金処理における上記した入金取消をするか、入金確定をするかの問いに対して、オペレータが、取り消し操作入力である入金取消の選択操作をPOS端末装置110の端末装置操作表示部113に入力すると、端末装置制御部120は、貨幣処理装置2の処理装置制御部102と通信し、その結果、処理装置制御部102が硬貨入出金ユニット71において、図示略の硬貨スタッカから、入金された金額のうち硬貨部分を構成する返却硬貨を硬貨出金口88に出金させる。また、処理装置制御部102は、貨幣処理装置2の紙幣入出金ユニット72において、図示略の紙幣収納庫から、入金された金額のうち紙幣部分を構成する返却紙幣を紙幣出金口93に出金させる。
「出金処理」
POS端末装置110の端末装置制御部120は、上記したように入金処理で受け入れた硬貨及び紙幣の合計金額から商品代金を減算して釣銭金額を算出し、釣銭がある場合には、釣銭金額を出金させるように貨幣処理装置2を制御する。端末装置制御部120は、貨幣処理装置2の処理装置制御部102と通信し、その結果、処理装置制御部102が硬貨入出金ユニット71において、図示略の硬貨スタッカから、釣銭金額のうち硬貨部分を構成する釣銭硬貨を硬貨出金口88に出金させる。また、処理装置制御部102は、貨幣処理装置2の紙幣入出金ユニット72において、図示略の紙幣収納庫から、釣銭金額のうち紙幣部分を構成する釣銭紙幣を紙幣出金口93に出金させる。
「投入硬貨補充処理」
POS端末装置110の端末装置操作表示部113に投入硬貨補充処理の実行が入力されると、貨幣処理機1は、投入された硬貨を上記した入金処理と同様にして図示略の硬貨スタッカに補充する投入硬貨補充処理を行う。このとき、オペレータは、例えば棒金保管庫73から棒金を取り出し、これを崩してバラ硬貨の状態として、硬貨補給装置3の補助硬貨投入口28或いは補給装置硬貨投入口27に投入する。すなわち、例えば、棒金一本分の50枚の硬貨を補充する場合は、補助硬貨投入口28に投入し、棒金複数本分の硬貨を補充する場合は、補給装置硬貨投入口27に投入する。勿論、棒金複数本分の硬貨を補充する場合は、そのうちの一本分を補助硬貨投入口28に投入し、残りを補給装置硬貨投入口27に投入することも可能である。補助硬貨投入口28に投入された硬貨は、硬貨放出口51から貨幣処理装置2の処理装置硬貨投入口81に導入されることになる。補給装置硬貨投入口27に投入され硬貨貯留部31に貯留された硬貨は、上記した硬貨補給処理で処理装置硬貨投入口81に補給されることになる。
ここで、入金処理及び投入硬貨補充処理において、各部位に設けられた図示略のセンサの検知結果から硬貨入出金ユニット71の異常を検知すると、処理装置制御部102は、異常検知信号を硬貨補給装置3の補給装置制御部65に出力して異常検知を通知する。補給装置制御部65は、この異常検知信号を受信すると、開閉駆動部56を駆動してシャッタ55を閉状態として硬貨放出口51を閉じると共に、硬貨搬送部32の搬送モータ42の駆動を停止して、ベルトコンベア41の回転を停止させる。即ち、硬貨補給装置3は、貨幣処理装置2から異常検知が通知されると、シャッタ55で硬貨放出口51を閉じると共に、硬貨搬送部32を停止させる。
その後、貨幣処理装置2の硬貨入出金ユニット71がケース体70から引き出されて復旧作業が行われる。硬貨入出金ユニット71がケース体70から引き出されると、硬貨入出金ユニット71の処理装置硬貨投入口81の水平方向の位置が、硬貨補給装置3の硬貨放出口51に対してずれることになるが、シャッタ55が硬貨放出口51を閉じているため、硬貨放出口51からの硬貨の硬貨補給装置3外への零れが規制される。よって、硬貨補給装置3の硬貨が、硬貨入出金ユニット71の処理装置硬貨投入口81以外の部分に落下してしまうこと等を規制することができる。
処理装置制御部102は、各部位に設けられた図示略のセンサの検知結果から硬貨入出金ユニット71の異常が解消されて硬貨入出金ユニット71がケース体70に押し込まれたと判定すると、POS端末装置110の端末装置制御部120に異常解消信号を出力する。この異常解消信号を受信すると端末装置制御部120は、端末装置操作表示部113に「スタート」のボタン表示を表示する。オペレータによって端末装置操作表示部113に表示された「スタート」のボタン表示がタッチされると、端末装置制御部120は、再開通知信号を処理装置制御部102及び補給装置制御部65に出力する。この再開通知信号を受信すると、処理装置制御部102は、硬貨入出金ユニット71の入金処理を再開することになり、この再開通知信号を受信すると、補給装置制御部65は硬貨補給装置3の硬貨補給処理を再開する。
以上に述べた実施形態の硬貨補給装置3によれば、上向きで硬貨補給装置3外に開口する補給装置硬貨投入口27に硬貨が投入されると、この硬貨を硬貨貯留部31が貯留することになり、硬貨搬送部32が硬貨貯留部31に貯留している硬貨を搬送すると、この硬貨を下向きで硬貨補給装置3外に開口する硬貨放出口51から硬貨補給装置3外へ放出することになる。よって、この硬貨補給装置3を、硬貨放出口51からの硬貨を貨幣処理装置2の処理装置硬貨投入口81に導入するように設けることで、貨幣処理装置2外から投入され貨幣処理装置2で内部に繰り出す前の投入硬貨の貯留容量である硬貨貯留容量を容易に増量可能となる。従って、硬貨処理作業の作業性を向上可能となる。
また、硬貨補給装置3によれば、上向きで硬貨補給装置3外に開口する補助硬貨投入口28に硬貨補給装置3外から硬貨を投入すれば、この硬貨を硬貨放出口51に直接落下させることができる。よって、少量の硬貨を投入する際に、補助硬貨投入口28に投入すれば、即座に硬貨補給装置3の硬貨放出口51から貨幣処理装置2の処理装置硬貨投入口81に導入することができる。従って、硬貨処理の速度を高めることが可能となる。
また、硬貨補給装置3によれば、上向きで硬貨補給装置3外に開口する補助硬貨投入口28に硬貨補給装置3外から硬貨を投入すれば、この硬貨を鉛直下方の硬貨放出口51に直接落下させることができる。よって、少量の硬貨を投入する際に、補助硬貨投入口28に投入すれば、即座に硬貨補給装置3の硬貨放出口51から貨幣処理装置2の処理装置硬貨投入口81に導入することができる。従って、硬貨処理の速度を高めることが可能となる。
また、硬貨補給装置3によれば、例えば、貨幣処理装置2から異常検知が通知された際に、シャッタ55で硬貨放出口51を閉じることができるため、貨幣処理装置2の異常復旧作業等の際に、硬貨補給装置3の硬貨放出口51からの硬貨の零れを抑制することができる。
また、硬貨補給装置3によれば、補給装置制御部65及び補給装置電源部66を補給装置筐体21内の硬貨貯留部31よりも後方に設け、この後方部分の補給装置筐体21の上の主上面22dを水平な平坦面としている。このため、主上面22dに、プリンタ、認証装置(静脈認証装置、手平認証装置)等の、精算処理システム5を構成する他の機器を設置することができる。即ち、硬貨補給装置3の奥行方向奥側の補給装置制御部65及び補給装置電源部66が収納される部分の上側を他の機器の設置スペースとして有効利用できる。
実施形態の硬貨処理機1によれば、上向きで硬貨補給装置3外に開口する補給装置硬貨投入口27に硬貨が投入されると、この硬貨を硬貨貯留部31が貯留することになり、硬貨搬送部32が硬貨貯留部31に貯留している硬貨を搬送すると、この硬貨を下向きで硬貨補給装置3外に開口する硬貨放出口51から貨幣処理装置2の処理装置硬貨投入口81に導入することになる。よって、硬貨処理機1外から投入され貨幣処理装置2で内部に繰り出す前の投入硬貨の硬貨貯留容量を容易に増量可能となる。従って、硬貨処理作業の作業性を向上可能となる。
また、硬貨処理機1によれば、硬貨補給装置3の硬貨放出口51から放出される硬貨を、硬貨放出口51の鉛直下方の処理装置硬貨投入口81に直接導入するため、構造を簡素化することができる。
また、硬貨処理機1によれば、硬貨補給装置3の硬貨貯留部31における硬貨貯留容量が、貨幣処理装置2の処理装置硬貨投入口81における硬貨貯留容量よりも多いため、硬貨処理機1外から投入され貨幣処理装置2で内部に繰り出す前の投入硬貨の硬貨貯留容量を容易に増量できる。加えて、処理装置硬貨投入口81の硬貨貯留容量よりも多い硬貨を自動で処理装置硬貨投入口81に投入可能となることから、作業性が良くなる。
また、硬貨処理機1によれば、硬貨補給装置3は、硬貨貯留部31内の硬貨が貯留部硬貨検知センサ61によって検知されると、貨幣処理装置2に通知すると共に、硬貨搬送部32が硬貨の搬送を開始するため、硬貨補給装置3の硬貨貯留部31内に硬貨を投入すれば、自動的に貨幣処理装置2へ通知して貨幣処理装置2を作動させることができ、自動的に硬貨搬送部32による硬貨の搬送を開始できる。従って、硬貨処理作業の作業性をより向上できる。
また、硬貨処理機1によれば、貨幣処理装置2から異常検知が通知されると、硬貨補給装置3はシャッタ55で硬貨放出口51を閉じると共に、硬貨搬送部32を停止させるため、貨幣処理装置2の異常復旧作業等の際に、硬貨補給装置3の硬貨放出口51からの硬貨の零れを抑制することができる。
また、硬貨処理機1によれば、硬貨補給装置3は、貨幣処理装置2の処理装置硬貨投入口81の硬貨量に応じて、硬貨搬送部32による硬貨の搬送を制御するため、処理装置硬貨投入口81の硬貨量が過多及び過少状態になることを抑制することができる。即ち、処理装置硬貨投入口81の硬貨量が過多になると硬貨処理速度が低下してしまうことになり、また、硬貨補給装置3に硬貨があるにもかかわらず処理装置硬貨投入口81の硬貨量が0になって繰り出しが中断しても硬貨処理速度が低下してしまうことになるが、これらの硬貨処理速度の低下を抑制することができる。
以上の実施形態を以下の変形例1〜5のように変更することができる。
[変形例1]
硬貨補給装置3が操作入力を受け付ける補給装置操作部(ボタン、タッチパネル、又は、近接センサ)を有するようにしても良い。即ち、上記実施形態では、貯留部硬貨検知センサ61が硬貨を検知すると、補給装置制御部65は硬貨搬送部32を駆動して硬貨の放出を開始すると共に、貨幣処理装置2に通知するようになっているが、オペレータが硬貨補給装置3に硬貨を投入して補給装置操作部の「スタート」ボタンを押したことを条件に、補給装置制御部65が硬貨搬送部32を駆動して硬貨の放出を開始するようにしても良い。加えて、補給装置操作部の「スタート」ボタンを押したことを条件に、処理装置制御部102が、処理装置硬貨投入口81の図示略のベルトコンベアの駆動を含む硬貨入出金ユニット71による硬貨入金処理を開始するようにしても良い。
[変形例2]
硬貨補給装置3の補給装置硬貨投入口27及び補助硬貨投入口28の少なくとも何れか一方にシャッタを設けても良い。この場合、例えば、電源がONとなる、認証部によってオペレータが認証される、POS端末装置110の端末装置操作表示部113が操作される又は上記補給装置操作部が操作されることによって、シャッタが開き硬貨を投入できるようにすることができる。これにより、硬貨補給装置3への異物の投入、混入を抑制することができる。
[変形例3]
硬貨補給装置3のシャッタ55を、待機時には閉鎖しておき、POS端末装置110の端末装置操作表示部113が操作される、貯留部硬貨検知センサ61が硬貨を検知する、上記補給装置操作部が操作される、別途シャッタ55上の硬貨の有無を検出するセンサを設けて硬貨の投入を検出する等によって、開くようにしても良い。硬貨の有無を検出するセンサが、硬貨ではなくゴミを検知した場合、硬貨補給装置3はアラームを発生させるようにしても良い。また、硬貨補給装置3のシャッタ55を、電源OFF時には閉鎖するようにし、電源がONとなる又は認証部によってオペレータが認証される等によって、開くようにしても良い。
[変形例4]
硬貨補給装置3を貨幣処理装置2が収容されたラック10に取り付けて、硬貨補給装置3を間接的に貨幣処理装置2に取り付けるのではなく、当然、ラック10が無しの状態で、硬貨補給装置3を貨幣処理装置2に直接的に取り付けるようにしても良い。この場合、硬貨補給装置3は、ケース体70に取り付けられることになる。
[変形例5]
実施形態及び変形例4のようにラック10の有無によって、処理装置硬貨投入口81と硬貨放出口51との間の距離が異なることになるので、これらの間に、距離に応じた接続シュートを適宜設けて、硬貨の外部への零れを防止するようにしても良い。
[変形例6]
硬貨補給装置3が、硬貨貯留部31内の硬貨を検知することで、貨幣処理装置2に硬貨搬送部32が硬貨の搬送を開始することが可能となったことを通知すると共に、貨幣処理装置2からの硬貨搬送開始を指示する信号を受けることで硬貨搬送部32に硬貨の搬送を開始させるようにしても良い。即ち、上記実施形態では、貯留部硬貨検知センサ61が硬貨を検知すると、補給装置制御部65は硬貨搬送部32を駆動して硬貨の放出を無条件に開始するようになっているが、これに代えて、貯留部硬貨検知センサ61が硬貨を検知すると、補給装置制御部65は硬貨搬送部32を駆動して硬貨の放出を無条件に開始する準備ができたことを貨幣処理装置2に通知すると共に、貨幣処理装置2からの硬貨搬送開始を指示する信号を受けることで硬貨搬送部32に硬貨の搬送を開始させるようにすることができる。これにより、貨幣処理装置2が直ちに硬貨を受け入れる状態にないときは、硬貨補給装置3への信号が発せられることが無く、硬貨補給装置3からの硬貨の補給が無条件に開始されることが無く、貨幣処理装置2が硬貨を受け入れる状態のときに出力される信号によって初めて硬貨の搬送を開始させることができる。
以上においては、硬貨補給装置3を、硬貨及び紙幣の処理を行う貨幣処理装置2に組み合わせて硬貨及び紙幣の処理を行う貨幣処理機1を構成する場合を例にとり説明したが、勿論、硬貨補給装置3を、硬貨のみを処理する硬貨処理装置に組み合わせて硬貨のみの処理を行う硬貨処理機を構成するようにしても良い。
1…貨幣処理機(硬貨処理機)、2…貨幣処理装置(硬貨処理装置)、3…硬貨補給装置、27…補給装置硬貨投入口、28…補助硬貨投入口、31…硬貨貯留部、32…硬貨搬送部、41…ベルトコンベア、51…硬貨放出口、55…シャッタ、61…貯留部硬貨検知センサ、81…処理装置硬貨投入口。

Claims (8)

  1. 上向きで装置外に開口し装置外から硬貨が投入される補給装置硬貨投入口と、
    前記補給装置硬貨投入口に投入された硬貨を貯留する硬貨貯留部と、
    前記硬貨貯留部に貯留している硬貨を搬送する硬貨搬送部と、
    下向きで装置外に開口し前記硬貨貯留部から前記硬貨搬送部で搬送される硬貨を装置外へ放出する硬貨放出口とを備える硬貨補給装置と、
    上向きで装置外に開口する処理装置硬貨投入口を有し該処理装置硬貨投入口に投入された硬貨を処理する硬貨処理装置とを備え、
    前記硬貨補給装置は、
    前記硬貨放出口から前記処理装置硬貨投入口に硬貨を導入可能であって、
    前記硬貨貯留部内の硬貨の有無を検知する貯留部硬貨検知センサを更に備え、
    前記貯留部硬貨検知センサによって前記硬貨貯留部内の硬貨が検知されると、前記硬貨処理装置に通知すると共に、前記硬貨搬送部が硬貨の搬送を開始することを特徴とする硬貨処理機。
  2. 上向きで装置外に開口し装置外から硬貨が投入される補給装置硬貨投入口と、
    前記補給装置硬貨投入口に投入された硬貨を貯留する硬貨貯留部と、
    前記硬貨貯留部に貯留している硬貨を搬送する硬貨搬送部と、
    下向きで装置外に開口し前記硬貨貯留部から前記硬貨搬送部で搬送される硬貨を装置外へ放出する硬貨放出口とを備える硬貨補給装置と、
    上向きで装置外に開口する処理装置硬貨投入口を有し該処理装置硬貨投入口に投入された硬貨を処理する硬貨処理装置とを備え、
    前記硬貨補給装置は、
    前記硬貨放出口から前記処理装置硬貨投入口に硬貨を導入可能であって、
    前記硬貨貯留部内の硬貨の有無を検知する貯留部硬貨検知センサを更に備え、
    前記貯留部硬貨検知センサによって前記硬貨貯留部内の硬貨が検知されると、前記硬貨処理装置に前記硬貨搬送部が硬貨の搬送を開始することが可能となったことを通知すると共に、前記硬貨処理装置からの硬貨搬送開始を指示する信号を受けることで前記硬貨搬送部に硬貨の搬送を開始させることを特徴とする硬貨処理機。
  3. 上向きで装置外に開口し装置外から硬貨が投入される補給装置硬貨投入口と、
    前記補給装置硬貨投入口に投入された硬貨を貯留する硬貨貯留部と、
    前記硬貨貯留部に貯留している硬貨を搬送する硬貨搬送部と、
    下向きで装置外に開口し前記硬貨貯留部から前記硬貨搬送部で搬送される硬貨を装置外へ放出する硬貨放出口とを備える硬貨補給装置と、
    上向きで装置外に開口する処理装置硬貨投入口を有し該処理装置硬貨投入口に投入された硬貨を処理する硬貨処理装置とを備え、
    前記硬貨補給装置は、
    前記硬貨放出口から前記処理装置硬貨投入口に硬貨を導入可能であって、
    前記硬貨放出口を開閉するシャッタを更に備え、
    前記硬貨処理装置から異常検知が通知されると、前記シャッタで前記硬貨放出口を閉じると共に、前記硬貨搬送部を停止させることを特徴とする硬貨処理機。
  4. 上向きで装置外に開口し装置外から硬貨が投入される補給装置硬貨投入口と、
    前記補給装置硬貨投入口に投入された硬貨を貯留する硬貨貯留部と、
    前記硬貨貯留部に貯留している硬貨を搬送する硬貨搬送部と、
    下向きで装置外に開口し前記硬貨貯留部から前記硬貨搬送部で搬送される硬貨を装置外へ放出する硬貨放出口とを備える硬貨補給装置と、
    上向きで装置外に開口する処理装置硬貨投入口を有し該処理装置硬貨投入口に投入された硬貨を処理する硬貨処理装置とを備え、
    前記硬貨補給装置は、
    前記硬貨放出口から前記処理装置硬貨投入口に硬貨を導入可能であって、
    前記処理装置硬貨投入口の硬貨量に応じて、前記硬貨搬送部による硬貨の搬送を制御することを特徴とする硬貨処理機。
  5. 前記硬貨補給装置は、上向きで装置外に開口し装置外から投入された硬貨を前記硬貨放出口に直接落下させる補助硬貨投入口を更に備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の硬貨処理機
  6. 前記補助硬貨投入口は、前記硬貨放出口の鉛直上方に配置されていることを特徴とする請求項に記載の硬貨処理機
  7. 前記硬貨補給装置は、前記硬貨放出口を前記処理装置硬貨投入口の鉛直上方に配置し、前記硬貨放出口から前記処理装置硬貨投入口に直接硬貨を導入することを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の硬貨処理機。
  8. 前記硬貨貯留部における硬貨貯留容量は、前記処理装置硬貨投入口における硬貨貯留容量よりも多いことを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の硬貨処理機。
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