以下、添付図面を参照して、入出金装置、情報処理装置及び会計装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、入出金装置、情報処理装置及び会計装置の一実施形態であって、その構成や仕様等を限定するものではない。本実施形態の入出金装置、情報処理装置及び会計装置は、スーパーマーケット等の店舗に導入された、一取引にかかる商品の登録・精算を顧客が行うセルフPOS(Point Of Sales)端末への適用例である。
図1は、セルフPOS端末1の外観を操作者側から見た斜視図である。そして、セルフPOS端末1は、商品販売データ処理における、販売対象の商品を登録する売上登録処理と、販売対象の商品として売上登録された商品の会計処理とを顧客が行う会計装置でもある。
セルフPOS端末1は、正面中央に、第1筐体11を備える。そして、セルフPOS端末1は、第1筐体11の上面に商品販売データ処理部10を備える。また、セルフPOS端末1は、第1筐体11の内部に入出金部20(図3参照)を備える。
セルフPOS端末1は、正面右側に、売上登録されていない商品を入れたカゴを載置する第1荷置台30を備える。また、セルフPOS端末1は、正面左側に、売上登録された商品を載置する第2荷置台40を備える。図1に示すセルフPOS端末1は、第1荷置台30及び第2荷置台40を1台ずつ備えているが、複数台備えていてもよい。
第2荷置台40は、売上登録した商品を置く台座41を備える。また、第2荷置台40は、売上登録した商品を入れる袋を吊り下げる袋掛けフック42と、売上登録処理した商品の一時置台43とを備える。袋掛けフック42と、一時置台43とは、台座41に設けられた支柱44に支持されて、台座41の上方に位置している。
また、第1荷置台30及び第2荷置台40は、それぞれ計量部302、402(図3参照)を備える。これにより、第1荷置台30及び第2荷置台40は、売上登録の前後で商品の重量が同じであることを確認することができる。
第1筐体11は、第1筐体下段カバー111と、第1筐体上段カバー112とを備える。第1筐体下段カバー111は、第1筐体11の下段を覆うカバーである。第1筐体上段カバー112は、第1筐体11の上段を覆うカバーである。そして、第1筐体11は、第1筐体下段カバー111が開放されていることを条件に第1筐体上段カバー112を開放することができる。また、第1筐体11は、第1筐体下段カバー111を施錠する第1電子ロック107(図3参照)と、第1筐体上段カバー112を施錠する第2電子ロック108(図3参照)とを備える。
第1筐体11は、第1筐体上段カバー112が開放された内部に入出金部20を備える。入出金部20は、商品の代金や釣銭等の貨幣を収納する入出金装置である。そして、入出金部20は、大別すると、硬貨を収納する硬貨入出金部50(図3参照)と、紙幣を収納する紙幣入出金部60(図3参照)とを備える。
第1筐体上段カバー112は、第1開口113と、第2開口114と、第3開口115と、第4開口116とを備える。第1開口113は、第1筐体11の内部に収納された硬貨入出金部50に硬貨を入金する硬貨投入口113a(図2参照)に重ね合わせる位置に設けられている。第2開口114は、第1筐体11の内部に収納された硬貨入出金部50から出金された硬貨を受ける硬貨払出口114a(図2参照)に重ね合わせる位置に設けられている。第3開口115は、第1筐体11の内部に収納された紙幣入出金部60に紙幣を入金する紙幣投入口(不図示)に重ね合わせる位置に設けられている。第4開口116は、第1筐体11の内部に収納された紙幣入出金部60から出金された紙幣を受ける紙幣払出口(不図示)に重ね合わせる位置に設けられている。
商品販売データ処理部10は、商品販売データ処理の実行に用いられる各部を備える情報処理装置である。すなわち、商品販売データ処理部10は、第2筐体15と、表示部16と、ハンディスキャナ17と、カードリーダライタ18と、パトランプ19とを備える。
第2筐体15は、第2筐体15の上部に設けられた表示部16を支持する。第2筐体15は、第2筐体カバー151に覆われている。そして、第2筐体15は、第2筐体カバー151の開閉を施錠する第3電子ロック109(図3参照)を備える。また、第2筐体15は、第2筐体カバー151の内部に、スキャナ104(図3参照)と、プリンタ105(図3参照)と内蔵する。
第2筐体15は、スキャナ104が商品の商品コード等を読み取る読取窓104aを備える。読取窓104aは、スキャナ104が射出したレーザ光を第2筐体15の外部に透過させるとともに、レーザ光の反射光を第2筐体15の内部に透過させる。なお、スキャナ104は、商品の画像を撮像し、撮像した画像から商品コード等を読み取るものであってもよい。
第2筐体15は、プリンタ105が出力したレシート等を排出するレシート発行口105aを備える。プリンタ105は、取引処理された商品の売上情報を用紙に印字したレシートをレシート発行口105aから排出する。
ハンディスキャナ17は、手持ち型のスキャナである。ハンディスキャナ17は、商品が重い場合や商品が大きい場合等の商品を読取窓104aにかざすことが困難な場合に使用される。
表示部16は、例えば液晶ディスプレイ等である。表示部16は、売上登録された商品の商品情報等を表示する。また、表示部16は、セルフPOS端末1を操作するタッチパネル161(図3参照)を備える。タッチパネル161は、表示部16上の操作(タッチ)された箇所を検知して、表示部16が表示している表示要素に応じた操作が入力されたものとして判断する。これにより、タッチパネル161は、表示部16が表示したキーが操作されたとして当該キーの操作を受け付ける。
カードリーダライタ18は、クレジットカード等の決済に用いるカードの記憶媒体が記憶する情報の読み取り及び書き込みを実行する装置である。カードリーダライタ18は、カードを挿入するカード挿入口18aを正面に備える。そして、カードリーダライタ18は、カード挿入口18aに挿入されたカードの記憶媒体が記憶する情報の読み取り及び書き込みを実行する。一連の処理が完了するとカードリーダライタ18は、カード挿入口18aに挿入されたカードを排出する。
パトランプ19は、セルフPOS端末1に異常が発生したこと等を店員に通知する警告灯である。パトランプ19は、例えばセルフPOS端末1に異常が発生した場合に赤色等で点滅する。
図2は、第1筐体11の内部に収納された回収部70の外観の斜視図である。ここで、入出金部20は、第1収納部である硬貨収納部506(図3参照)及び紙幣収納部605(図3参照)に入金された貨幣を収納する。しかし、入出金部20には、硬貨収納部506及び紙幣収納部605に収納可能な収納枚数の上限を超える貨幣が入金される場合もある。入出金部20は、硬貨収納部506及び紙幣収納部605に収納可能な収納枚数の上限を超えた貨幣は回収部70に排出する。第2収納部である回収部70は、上限を超えた硬貨が排出される回収袋71と、上限を超えた紙幣が排出される回収ボックス(不図示)とを備える。すなわち、回収袋71は、硬貨収納部506が収納可能な収納枚数の上限を超える硬貨が入金されたことを条件に硬貨収納部506の上限を超えた硬貨を収納する袋である。回収袋71は、図2に示すように第1筐体11の内部に収納された入出金部20の底面に着脱自在に取り付けられる。そして、回収ボックスは、紙幣収納部605が収納可能な収納枚数の上限を超える紙幣が入金されたことを条件に紙幣収納部605の上限を超えた紙幣を収納する箱である。回収ボックスは、第1筐体11の内部に収納された入出金部20に着脱自在に取り付けられる。また、回収袋71は、入出金部20が収納する硬貨の全部又は一部を回収に使用される。回収ボックスは、入出金部20が収納する紙幣の全部又は一部を回収に使用される。
なお、回収部70が紙幣と硬貨とを別々の容器に回収するのは一例であって、他の形態であってもよい。すなわち、回収部70は、硬貨と紙幣とを同一の容器に収納する形態であってもよい。または、回収部70は、硬貨は回収せずに紙幣を回収する形態であってもよい。または、回収部70は、紙幣は回収せずに硬貨を回収する形態であってもよい。また、回収袋71は、袋の形状に限らず、箱であってもよいし、トレイであってもよい。回収ボックスは、箱の形状に限らず、袋であってもよいし、トレイであってもよい。
また、回収部70を備える入出金部20は、第1筐体11の内部に収納されている。そして、第1筐体11は、第1電子ロック107(図3参照)に施錠された第1筐体下段カバー111と、第2電子ロック108(図3参照)に施錠された第1筐体上段カバー112とに覆われている。従って、第1電子ロック107及び第2電子ロック108は、回収部70の取り外しを防止している。これにより、回収部70は、盗難から守られている。
次に、セルフPOS端末1が有する各種機器の詳細について説明する。図3は、セルフPOS端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。
商品販売データ処理部10は、各種演算や商品販売データ処理部10の各部を統括的に制御する制御部101を備える。そして、制御部101は、セルフPOS端末1の全体を制御する。すなわち、制御部101は、入出金部20、第1荷置台30及び第2荷置台40にコマンド等を送信して各種処理を実行させる。また、制御部101は、入出金部20、第1荷置台30及び第2荷置台40から各種処理の実行結果等を受信する。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、RTC(Real Time Clock)等によって構成される。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりする記憶媒体である。RTCは、現在の日時を計時する。
制御部101は、バス110を介して、記憶部102と、通信インタフェース103と、スキャナ104と、プリンタ105と、表示部16と、タッチパネル161と、接続インタフェース106と、ハンディスキャナ17と、カードリーダライタ18と、パトランプ19と、第1電子ロック107と、第2電子ロック108と、第3電子ロック109と接続している。
記憶部102は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。記憶部102は、商品販売データ処理を含む各種のPOS業務を実行するための制御プログラムPR1や各種設定情報を記憶する。通信インタフェース103は、店舗内ネットワークと接続するインタフェースである。接続インタフェース106は、接続ケーブルC1を介して、入出金部20と、第1荷置台30と、第2荷置台40と接続するインタフェースである。第1電子ロック107と、第2電子ロック108と、第3電子ロック109とは、制御部101によって開錠と施錠とが制御される。
入出金部20は、入出金部20の各部を統括的に制御する制御部201を備える。制御部201は、硬貨入出金部50と紙幣入出金部60の各部を制御して各種処理を実行する。
制御部201は、CPU、ROM、RAM、RTC等によって構成される。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりする記憶媒体である。RTCは、現在の日時を計時する。
制御部201は、バス612を介して、記憶部202と、第1接続インタフェース203と、回収部センサ204と、紙幣入金センサ601と、紙幣入金部602と、紙幣識別センサ603と、紙幣搬送部604と、紙幣収納部605と、紙幣収納量センサ606と、紙幣排出部607と、紙幣排出量センサ608と、紙幣出金部609と、紙幣出金センサ610と、第2接続インタフェース611と接続している。
記憶部202は、例えば、HDDやSSD等の記憶装置である。記憶部202は、貨幣の入金や、出金や、排出等の各種処理を実行するための制御プログラムPR2や各種設定情報を記憶する。第1接続インタフェース203は、接続ケーブルC1を介して、商品販売データ処理部10と接続するインタフェースである。
検知部である回収部センサ204は、回収部70が入出金部20に取り付けられているか否かを検知する。すなわち、回収部センサ204は、回収袋71及び回収ボックスが入出金部20に取り付けられているか否かを検知する。
紙幣入金センサ601は、紙幣投入口に差し込まれた紙幣を検知する。紙幣入金部602は、紙幣入金センサ601が紙幣を検知したことを条件に、紙幣投入口に入金された紙幣を紙幣入出金部60の内部に取り込む。紙幣識別センサ603は、紙幣入金部602が取り込んだ紙幣の金種を識別する。
紙幣搬送部604は、紙幣識別センサ603が識別した金種の紙幣を紙幣収納部605の収納庫に収納可能であることを条件に、紙幣収納部605に搬送する。また、紙幣搬送部604は、紙幣識別センサ603が識別した金種の紙幣を紙幣収納部605の収納庫に収納不可であることを条件に、紙幣排出部607に搬送する。すなわち、紙幣搬送部604は、紙幣収納部605の収納庫が収納可能な収納枚数の上限を超えた紙幣を紙幣排出部607に搬送する。
紙幣収納部605は、入金された紙幣を金種ごとに収納する収納庫を備える。そして、紙幣収納部605は、紙幣搬送部604が搬送した紙幣を、紙幣識別センサ603が識別した金種ごとに収納庫に収納する。紙幣収納量センサ606は、紙幣収納部605の収納庫が収納する紙幣の枚数を、金種ごとに検知する。
紙幣を排出するオーバーフロー排出部である紙幣排出部607は、紙幣搬送部604が搬送した紙幣を回収ボックスに排出する。紙幣排出量センサ608は、紙幣排出部607が排出する紙幣の枚数を、金種ごとに検知する。
紙幣出金部609は、商品販売データ処理部10からの指示等に応じて、指示された金額の紙幣を紙幣収納部605の収納庫から紙幣払出口に搬送する。紙幣出金センサ610は、紙幣払出口に払い出された紙幣の取り残しを検知する。
第2接続インタフェース611は、接続ケーブルC2及び第3接続インタフェース501を介して、硬貨入出金部50と接続するインタフェースである。第3接続インタフェース501は、接続ケーブルC2及び第2接続インタフェース611を介して、紙幣入出金部60と接続するインタフェースである。
制御部201は、バス512を介して、第3接続インタフェース501と、硬貨入金センサ502と、硬貨入金部503と、硬貨識別センサ504と、硬貨搬送部505と、硬貨収納部506と、硬貨収納量センサ507と、硬貨排出部508と、硬貨排出量センサ509と、硬貨出金部510と、硬貨出金センサ511と接続している。
硬貨入金センサ502は、硬貨投入口113aに投入された硬貨を検知する。硬貨入金部503は、硬貨入金センサ502が硬貨を検知したことを条件に、硬貨投入口113aに入金された硬貨を硬貨入出金部50の内部に取り込む。硬貨識別センサ504は、硬貨入金部503が取り込んだ硬貨の金種を識別する。
硬貨搬送部505は、硬貨識別センサ504が識別した金種の硬貨を硬貨収納部506の収納庫に収納可能であることを条件に、硬貨収納部506に搬送する。また、硬貨搬送部505は、硬貨識別センサ504が識別した金種の硬貨を硬貨収納部506の収納庫に収納不可であることを条件に、硬貨排出部508に搬送する。すなわち、硬貨搬送部505は、硬貨収納部506の収納庫が収納可能な収納枚数の上限を超えた硬貨を硬貨排出部508に搬送する。
硬貨収納部506は、入金された硬貨を金種ごとに収納する収納庫を備える。そして、硬貨収納部506は、硬貨搬送部505が搬送した硬貨を、硬貨識別センサ504が識別した金種ごとに収納庫に収納する。硬貨収納量センサ507は、硬貨収納部506の収納庫が収納する硬貨の枚数を、金種ごとに検知する。
硬貨を排出するオーバーフロー排出部である硬貨排出部508は、硬貨搬送部505が搬送した硬貨を回収袋71に排出する。硬貨排出量センサ509は、硬貨排出部508が排出する硬貨の枚数を、金種ごとに検知する。
硬貨出金部510は、商品販売データ処理部10からの指示等に応じて、指示された金額の硬貨を硬貨収納部506の収納庫から硬貨払出口に搬送する。硬貨出金センサ511は、硬貨払出口に払い出された硬貨の取り残しを検知する。
第1荷置台30は、接続インタフェース301と計量部302とを備える。第1荷置台30は、バス303を介して、接続インタフェース301と計量部302とを接続している。接続インタフェース301は、接続ケーブルC1を介して、商品販売データ処理部10と接続するインタフェースである。計量部302は、第1荷置台30に置かれた商品の重量を計量するロードセルユニットである。そして、第1荷置台30は、第1荷置台30に置かれた商品の重量を商品販売データ処理部10に出力することができる。
第2荷置台40は、接続インタフェース401と計量部402とを備える。第2荷置台40は、バス403を介して、接続インタフェース401と計量部402とを接続している。接続インタフェース401は、接続ケーブルC1を介して、商品販売データ処理部10と接続するインタフェースである。計量部402は、第2荷置台40に置かれた商品の重量を計量するロードセルユニットである。すなわち、第2荷置台40は、第2荷置台40に置かれた商品の重量を商品販売データ処理部10に出力することができる。
次に、セルフPOS端末1の各装置が有する特徴的な機能について説明する。ここで、図4は、セルフPOS端末1の各装置が有する機能構成を示すブロック図である。
まず、商品販売データ処理部10の機能構成について説明する。
制御部101のCPUは、記憶部102の制御プログラムPR1をRAMに展開し、制御プログラムPR1に従って動作することで、図4に示す各機能部をRAM上に生成する。具体的には、制御部101は、機能部として、売上登録部1001と、会計処理部1002と、表示制御部1003と、印字制御部1004と、電子ロック制御部1005と、通信制御部1006とを備える。
売上登録部1001は、商品販売データ処理における、販売対象の商品を登録する売上登録処理を制御する。すなわち、売上登録部1001は、スキャナ104又はハンディスキャナ17が受け付けた商品コードの商品を売上登録する。また、売上登録部1001は、一取引に係る売上登録した商品の代金の合計金額を算出する。
会計処理部1002は、入出金部20と協働で、販売対象の商品の会計処理を実行する。すなわち、会計処理部1002は、売上登録部1001が算出した合計金額を入出金部20に送信する。入出金部20は、硬貨投入口113a又は紙幣投入口から入金された貨幣を収納する。そして、入出金部20は、入金された合計金額を会計処理部1002に送信する。会計制御手段である会計処理部1002は、入金された合計金額と、売上登録部1001が算出した合計金額とから釣銭額を算出する。そして、会計処理部1002は、算出した釣銭額を入出金部20に送信する。入出金部20は、受信した釣銭額を硬貨払出口114a又は紙幣払出口から出金する。なお、釣銭額は、入出金部20が算出してもよい。
表示制御部1003は、表示部16を制御して、各種画面を表示させる。表示制御部1003は、例えば、売上登録処理に係る各種画面や、会計処理に係る各種画面を表示させる。また、表示制御部1003は、通信制御部1006が異常発生通知を受信したことを条件に、入出金部20に異常が発生したことを報知する画面を表示させる。
または、表示制御部1003は、硬貨収納部506及び紙幣収納部605に収納された貨幣を回収部70に排出する排出処理に係る各種画面を表示させる。具体的には、表示制御部1003は、セット要求画面の表示を要求する表示要求コマンドを入出金部20から受信したことを条件に、表示部16にセット要求画面を表示させる。ここで、図5は、セット要求画面G1の一例を示す説明図である。セット要求画面G1は、入出金部20に回収部70の取り付けを要求する画面である。表示制御部1003は、例えば「回収部を取り付けて下さい」等のメッセージを表示して回収部70の取り付けを要求する。なお、セット要求画面G1は、回収袋71と回収ボックスとの何れか一方を指定して取り付けを要求する画面であってもよい。この場合には、表示制御部1003は、「回収袋を取り付けて下さい」又は「回収ボックスを取り付けて下さい」等のメッセージを表示する。
または、表示制御部1003は、分別確認画面の表示を要求する表示要求コマンドを入出金部20から受信したことを条件に、表示部16に分別確認画面を表示させる。ここで、図6は、分別確認画面G2の一例を示す説明図である。分別確認画面G2は、回収部70に溢れ出た貨幣と、入出金部20に収納された貨幣とを混合して回収するか否かを確認する画面である。表示制御部1003は、例えば「溢れ出た貨幣と入出金部が収納した金とを混合して回収しますか」等のメッセージを表示して確認を求める。また、分別確認画面G2は、混合ボタンB21と、分別ボタンB22とを備える。混合ボタンB21は、回収部70に収納された貨幣と、入出金部20に収納された貨幣とを混合して回収することを入力するボタンである。分別ボタンB22は、回収部70に収納された貨幣と、入出金部20に収納された貨幣とを分別して回収することを入力するボタンである。
または、表示制御手段である表示制御部1003は、回収要求画面の表示を要求する表示要求コマンドを入出金部20から受信したことを条件に、表示部16に回収要求画面を表示させる。ここで、図7は、回収要求画面G3の一例を示す説明図である。回収要求画面G3は、回収部70を取り外して、回収部70に収納された貨幣の回収を要求する画面である。回収要求画面G3は、例えば「回収部を取り外して溢れ出た貨幣を回収して下さい」等のメッセージを表示して回収を求める。なお、回収要求画面G3は、回収袋71と回収ボックスとの何れか一方を指定して回収を要求する画面であってもよい。この場合には、表示制御部1003は、「回収袋を取り外して溢れ出た貨幣を回収して下さい」又は「回収ボックスを取り外して溢れ出た貨幣を回収して下さい」等のメッセージを表示する。
または、表示制御部1003は、排出実行画面の表示を要求する表示要求コマンドを入出金部20から受信したことを条件に、表示部16に排出実行画面を表示させる。ここで、図8は、排出実行画面G4の一例を示す説明図である。排出実行画面G4は、入出金部20に収納された貨幣を回収部70に排出中であることを示す画面である。排出実行画面G4は、例えば「排出を実行中」等のメッセージを表示する。
または、表示制御部1003は、完了画面の表示を要求する表示要求コマンドを入出金部20から受信したことを条件に、表示部16に完了画面を表示させる。ここで、図9は、完了画面G5の一例を示す説明図である。完了画面G5は、入出金部20に収納された貨幣の回収部70への排出が完了したため、回収部70の取り外しを要求する画面である。完了画面G5は、例えば「回収部を取り外して下さい」等のメッセージを表示して回収部70の取り外しを求める。なお、完了画面G5は、回収袋71と回収ボックスとの何れか一方を指定して取り外しを要求する画面であってもよい。この場合には、表示制御部1003は、「回収袋を取り外して下さい」又は「回収ボックスを取り外して下さい」等のメッセージを表示する。
印字制御部1004は、プリンタ105を制御して、各種情報を印字させる。印字制御部1004は、例えば、入出金部20の収納庫に収納しきれずに、回収部70に溢れ出た貨幣の在り高を示した在り高レシートをプリンタ105に印字させる。ここで、図10は、在り高レシートR1の一例を示す説明図である。在り高レシートR1は、表題R11と、発行日時R12と、入出金部識別情報R13と、明細R14と、合計R15とを備える。表題R11は、レシートの表題として在り高レシートであることを示す。発行日時R12は、在り高レシートR1を発行した日時を示す。入出金部識別情報R13は、回収部70が取り付けられていた入出金部20を識別可能な識別情報を示す。明細R14は、回収部70に収納された貨幣の金種ごとの枚数を示す。合計R15は、回収部70に収納された貨幣の合計を示す。なお、在り高レシートR1は、回収袋71に収納された硬貨と回収ボックスに収納された紙幣と別々の領域に印字する形態であってもよい。または、在り高レシートR1は、回収袋71に収納された硬貨と回収ボックスに収納された紙幣とを別々の用紙に印字する形態であってもよい。
電子ロック制御部1005は、セルフPOS端末1の各部の電子ロックを制御する。電子ロック制御部1005は、タッチパネル161からの操作に応じて、指定された箇所の電子ロックを開錠する。または、電子ロック制御部1005は、入出金部20からの開錠要求コマンドに応じて、指定された箇所の電子ロックを開錠する。これにより、電子ロック制御部1005は、第1電子ロック107と、第2電子ロック108と、第3電子ロック109との一つ又は複数を開錠する。また、電子ロック制御部1005は、第1筐体下段カバー111が閉じられたことを条件に第1電子ロック107を施錠する。また、電子ロック制御部1005は、第1筐体上段カバー112が閉じられたことを条件に第2電子ロック108を施錠する。また、電子ロック制御部1005は、第2筐体カバー151が閉じられたことを条件に第3電子ロック109を施錠する。
通信制御部1006は、接続インタフェース106を制御して、入出金部20と、第1荷置台30と、第2荷置台40とを通信する。例えば、通信制御部1006は、第1電子ロック107及び第2電子ロック108の開錠を要求する開錠要求コマンドを受信する。または、受信手段である通信制御部1006は、各種画面を表示させることを要求する表示要求コマンドを受信する。または、通信制御部1006は、入出金部20に異常が発生したことを示す異常発生通知を受信する。または、通信制御部1006は、入出金部20の収納庫に収納しきれず回収部70に排出された貨幣の在り高を示した在り高レシート情報を受信する。
通信制御部1006は、分別確認画面G2の混合ボタンB21が押下されたことを条件に、回収部70に溢れ出た貨幣と、収納庫に収納された貨幣とを混合して回収する混合要求コマンドを送信する。または、通信制御部1006は、分別確認画面G2の分別ボタンB22が押下されたことを条件に、回収部70に溢れ出た貨幣と、収納庫に収納された貨幣とを分別して回収する分別要求コマンドを送信する。
次に、入出金部20の機能構成について説明する。
制御部201のCPUは、記憶部202の制御プログラムPR2をRAMに展開し、制御プログラムPR2に従って動作することで、図4に示す各機能部をRAM上に生成する。具体的には、制御部201は、機能部として、通信制御部2001と、入金制御部2002と、オーバーフロー計数部2003と、出金制御部2004と、異常検知制御部2005と、排出制御部2006とを備える。
通信制御部2001は、第1接続インタフェース203を制御して、商品販売データ処理部10と、第1荷置台30と、第2荷置台40とを通信する。例えば、通信制御部2001は、第1電子ロック107及び第2電子ロック108の開錠を要求する開錠要求コマンドを送信する。または、送信手段である通信制御部2001は、各種画面を表示させることを要求する表示要求コマンドを送信する。または、通信制御部2001は、異常が発生したことを示す異常発生通知を送信する。または、通信制御部2001は、入出金部20の収納庫に収納しきれず回収部70に排出された貨幣の在り高を示した在り高レシート情報を送信する。
または、通信制御部2001は、回収部70に溢れ出た貨幣と、収納庫に収納された貨幣とを混合して回収する混合要求コマンドを受信する。または、通信制御部2001は、回収部70に溢れ出た貨幣と、収納庫に収納された貨幣とを分別して回収する分別要求コマンドを受信する。
入金制御部2002は、硬貨投入口113a又は紙幣投入口に投入された貨幣の入金を制御する。そして、入金制御部2002は、硬貨収納部506及び紙幣収納部605に入金された貨幣を収納する。
まず、入金制御部2002が制御する硬貨入出金部50について説明する。入金制御部2002は、硬貨入金センサ502が硬貨を検知したことを条件に、硬貨入金部503に入金された硬貨を入出金部20の内部に搬送させる。入金制御部2002は、入出金部20の内部に搬送された硬貨の金種を、硬貨識別センサ504の出力に基づいて識別する。そして、入金制御部2002は、硬貨収納量センサ507が検知した硬貨の収納枚数に基づいて、識別した金種の硬貨を硬貨収納部506に収納させることが可能である否かを判定する。すなわち、入金制御部2002は、硬貨収納部506に収納可能な枚数の上限未満であるか否かを判定する。入金制御部2002は、硬貨収納部506に収納させることが可能であることを条件に、硬貨収納部506を搬送先に指定して硬貨搬送部505に硬貨を搬送させる。そして、入金制御部2002は、硬貨収納部506に硬貨搬送部505が搬送した硬貨を収納庫へ収納させる。一方、入金制御部2002は、硬貨収納部506に収納させることが不可能であることを条件に、硬貨排出部508を搬送先に指定して硬貨搬送部505に硬貨を搬送させる。そして、入金制御部2002は、硬貨排出部508に硬貨搬送部505が搬送した硬貨を回収袋71へ排出させる。
また、入金制御部2002は、紙幣入出金部60についても同様に処理する。まず、入金制御部2002は、紙幣入金センサ601が紙幣を検知したことを条件に、紙幣入金部602に入金された紙幣を入出金部20の内部に搬送させる。入金制御部2002は、入出金部20の内部に搬送された紙幣の金種を、紙幣識別センサ603の出力に基づいて識別する。入金制御部2002は、紙幣収納量センサ606が検知した紙幣の収納枚数に基づいて、識別した金種の紙幣を紙幣収納部605に収納させることが可能である否かを判定する。すなわち、入金制御部2002は、紙幣収納部605に収納可能な枚数の上限未満であるか否かを判定する。入金制御部2002は、紙幣収納部605に収納させることが可能であることを条件に、紙幣収納部605を搬送先に指定して紙幣搬送部604に紙幣を搬送させる。そして、入金制御部2002は、紙幣収納部605に紙幣搬送部604が搬送した紙幣を収納庫へ収納させる。一方、入金制御部2002は、紙幣収納部605に収納させることが不可であることを条件に、紙幣排出部607を搬送先に指定して紙幣搬送部604に紙幣を搬送させる。そして、入金制御部2002は、紙幣排出部607に紙幣搬送部604が搬送した紙幣を回収ボックスへ排出させる。
オーバーフロー計数部2003は、硬貨排出部508及び紙幣排出部607の排出実績を数える。すなわち、オーバーフロー計数部2003は、硬貨排出量センサ509が検知した金種ごとの硬貨の枚数に基づいて、硬貨収納部506に収納可能な枚数以上の硬貨が入金されたために、回収袋71に排出された硬貨の枚数を数える。また、オーバーフロー計数部2003は、紙幣排出量センサ608が検知した金種ごとの紙幣の枚数に基づいて、紙幣収納部605に収納可能な枚数以上の紙幣が入金されたために、回収ボックスに排出された紙幣の枚数を数える。そして、オーバーフロー計数部2003は、回収袋71が取り外されたことを回収部センサ204が検知したことを条件に、数えていた硬貨の枚数をゼロにする。また、オーバーフロー計数部2003は、回収ボックスが取り外されたことを回収部センサ204が検知したことを条件に、数えていた紙幣の枚数をゼロにする。
出金制御部2004は、紙幣収納部605及び硬貨収納部506に収納された貨幣の出金を制御する。すなわち、出金制御部2004は、釣銭を紙幣収納部605及び硬貨収納部506から出金する。
異常検知制御部2005は、貨幣の収納の異常を検知する。すなわち、異常検知制御部2005は、各種センサの不整合を異常として検知する。例えば、異常検知制御部2005は、紙幣収納部605が紙幣を収納した後において、紙幣収納量センサ606が検知した紙幣の増加枚数と、紙幣識別センサ603が検知した入金された紙幣の枚数とに不整合があることを条件に異常が発生したと判定する。そして、異常検知制御部2005は、異常が発生していると判定したことを条件に、異常が発生したことを示す異常発生通知を、通信制御部2001に送信させる。
排出制御部2006は、紙幣収納部605の収納庫及び硬貨収納部506の収納庫に収納された貨幣の回収部70への排出処理を制御する。排出処理には、一括排出と、金種別排出と、残置排出とがある。一括排出は、紙幣収納部605の収納庫及び硬貨収納部506の収納庫に収納された貨幣の全部を一括で排出する処理である。金種別排出は、指定された金種の貨幣を紙幣収納部605の収納庫及び硬貨収納部506の収納庫から排出する処理である。一括排出及び金種別排出は、異常検知制御部2005が異常を検知した場合等において、異常状態から復旧させる時などに実行される。残置排出は、予め定められた枚数の貨幣を残して、紙幣収納部605の収納庫及び硬貨収納部506の収納庫に収納された貨幣の特定の貨幣を排出する処理である。残置排出は、例えば、次の営業日で使用する釣銭を残して、本日の売上を回収する場合等に実行される。
入力手段である排出制御部2006は、紙幣収納部605の収納庫及び硬貨収納部506の収納庫に収納された貨幣の全部又は一部を回収部70に排出する排出要求に係る入力を受け付ける。排出要求は、異常状態から復旧させる異常解除キーや、一括排出させる一括排出キーや、残置排出させる残置排出キーが押下されたことを条件に入力される。なお、異常解除キーや、一括排出キーや、残置排出キーはハードキーであってもよいし、ソフトキーであってもよい。ハードキーは、商品販売データ処理部10に備えられていてもよいし、入出金部20に備えられていてもよい。また、ソフトキーは、例えば、商品販売データ処理部10の表示部16に表示されたキー等である。
排出制御部2006は、排出要求に係る入力を受け付けたことを条件に、回収部70が取り付けられていることを回収部センサ204が検知するか否かを判定する。そして、排出制御部2006は、回収部70が取り付けられていないことを条件に、第1電子ロック107及び第2電子ロック108の開錠を要求する開錠要求コマンドを通信制御部2001に送信させる。また、排出制御部2006は、セット要求画面G1の表示を要求する表示要求コマンドを通信制御部2001に送信させる。これにより、排出制御部2006は、回収部70の取り付けを要求する。なお、排出制御部2006は、回収袋71と、回収ボックスとの何れか一方を指定した、セット要求画面G1の表示要求コマンドを通信制御部2001に送信させてもよい。
また、判定手段である排出制御部2006は、排出要求に係る入力を受け付けた際に回収部70が取り付けられていることを条件に、溢れ出た貨幣が回収部70に収納されているか否かを判定する。具体的には、排出制御部2006は、オーバーフロー計数部2003が数えた排出実績に基づいて、溢れ出た貨幣が回収部70に収納されているか否かを判定する。排出制御部2006は、溢れ出た貨幣が回収部70に収納されていることを条件に、分別確認画面G2の表示を要求する表示要求コマンドを通信制御部2001に送信させる。そして、排出制御部2006は、回収部70に溢れ出た貨幣と、収納庫に収納された貨幣とを分別して回収する分別要求コマンドを受信するか否かを判定する。排出制御部2006は、分別要求コマンドを受信したことを条件に、第1電子ロック107及び第2電子ロック108の開錠を要求する開錠要求コマンドを通信制御部2001に送信させる。さらに、排出制御部2006は、回収要求画面G3の表示を要求する表示要求コマンドを通信制御部2001に送信させる。なお、排出制御部2006は、回収袋71と、回収ボックスとの何れか一方を指定した、回収要求画面G3の表示要求コマンドを通信制御部2001に送信させてもよい。また、排出制御部2006は、回収部70が取り外されたことを回収部センサ204が検知したことを条件に、回収部70に溢れ出た貨幣の在り高を示す在り高レシート情報を通信制御部2001に送信させる。
一方、排出制御部2006は、分別要求コマンドを受信しないことを条件に、回収部70に溢れ出た貨幣と、収納庫に収納された貨幣とを混合して回収する混合要求コマンドを受信するか否かを判定する。排出制御部2006は、混合要求コマンドを受信したことを条件に、回収部70に溢れ出た貨幣を回収させる処理は実行しない。
そして、排出制御部2006は、排出実行画面G4の表示を要求する表示要求コマンドを通信制御部2001に送信させる。また、排出制御部2006は、紙幣排出部607に紙幣収納部605の収納庫及び硬貨収納部506の収納庫に収納された貨幣を回収部70に排出させる。
さらに詳しくは、排出制御部2006は、回収部70が取り付けられていなかった場合には、回収部70が取り付けられたことを回収部センサ204が検知したことを条件に貨幣を回収部70に排出させる。また、回収部70に溢れ出た貨幣がない場合には、排出制御部2006は、特別な条件は無く、貨幣を回収部70に排出させる。また、分別要求コマンドを受信した場合には、排出制御手段である排出制御部2006は、回収部70に貨幣が収納されていると判定した場合に、回収部70が新たに取り付けられたことを回収部センサ204が検知したことを条件に、貨幣を回収部70に排出させる。また、混合要求コマンドを受信した場合には、排出制御部2006は、回収部センサ204が回収部70の取り外しを検知しなくても、貨幣を回収部70に排出させる。
排出制御部2006は、排出が完了したことを条件に、第1電子ロック107及び第2電子ロック108の開錠を要求する開錠要求コマンドを通信制御部2001に送信させる。また、排出制御部2006は、完了画面G5の表示を要求する表示要求コマンドを通信制御部2001に送信させる。これにより、排出制御部2006は、回収部70を取り外して貨幣の回収を要求する。なお、排出制御部2006は、回収袋71と、回収ボックスとの何れか一方を指定した、完了画面G5の表示要求コマンドを通信制御部2001に送信させてもよい。
次に、セルフPOS端末1の各装置が実行する管理処理について説明する。ここで、図11は、実施の形態の入出金部20が実行する排出処理の一例を示すフローチャート図である。
まず、入出金部20の排出制御部2006は、入出金部20に回収部70が取り付けられているか否かを判定する(ステップS1)。
入出金部20に回収部70が取り付けられていないことを条件に(ステップS1;No)、入出金部20の通信制御部2001は、電子ロックを開錠する開錠要求コマンドを商品販売データ処理部10に送信する(ステップS2)。
次いで、入出金部20の通信制御部2001は、回収部70の取り付けを要求するセット要求画面G1の表示要求コマンドを商品販売データ処理部10に送信する(ステップS3)。なお、通信制御部2001は、セット要求画面G1の表示要求コマンドを送信する前に、電子ロックを開錠する開錠要求コマンドを送信している。しかし、通信制御部2001は、セット要求画面G1の表示要求コマンドを送信した後に、電子ロックを開錠する開錠要求コマンドを送信してもよい。
一方、入出金部20に回収部70が取り付けられていることを条件に(ステップS1;Yes)、入出金部20の排出制御部2006は、回収部70に溢れ出た貨幣が収納されているか否かを判定する(ステップS4)。回収部70に溢れ出た貨幣が収納されていないことを条件に(ステップS4;No)、入出金部20の排出制御部2006は、ステップS13に移行する。
一方、回収部70に溢れ出た貨幣が収納されていることを条件に(ステップS4;Yes)、入出金部20の通信制御部2001は、分別確認画面G2の表示要求コマンドを商品販売データ処理部10に送信する(ステップS5)。
次いで、入出金部20の通信制御部2001は、回収部70に溢れ出た貨幣と、収納庫に収納された貨幣とを混合で回収する混合要求コマンドを受信するか否かを判定する(ステップS6)。混合要求コマンドを受信したことを条件に(ステップSS6;Yes)、入出金部20の通信制御部2001は、ステップS13に移行する。
一方、混合要求コマンドを受信していないことを条件に(ステップSS6;No)、入出金部20の通信制御部2001は、回収部70に溢れ出た貨幣と、収納庫に収納された貨幣とを分けて回収する分別要求コマンドを受信するか否かを判定する(ステップS7)。分別要求コマンドを受信していないことを条件に(ステップS7;No)、入出金部20の通信制御部2001は、ステップS6に移行する。
一方、分別要求コマンドを受信してしたことを条件に(ステップS7;Yes)、入出金部20の通信制御部2001は、電子ロックを開錠する開錠要求コマンドを商品販売データ処理部10に送信する(ステップS8)。
次いで、入出金部20の通信制御部2001は、回収要求画面G3の表示要求コマンドを商品販売データ処理部10に送信する(ステップS9)。なお、通信制御部2001は、回収要求画面G3の表示要求コマンドを送信する前に、電子ロックを開錠する開錠要求コマンドを送信している。しかし、通信制御部2001は、回収要求画面G3の表示要求コマンドを送信した後に、電子ロックを開錠する開錠要求コマンドを送信してもよい。
次いで、入出金部20の排出制御部2006は、回収部70が取り外されたことを回収部センサ204が検知したか否かを判定する(ステップS10)。回収部70が取り外されたことを回収部センサ204が検知していないことを条件に(ステップS10;No)、入出金部20の排出制御部2006は、溢れ出た貨幣の在り高を有する在り高レシート情報の送信を待機する。
次いで、回収部70が取り外されたことを回収部センサ204が検知したことを条件に(ステップS10;Yes)、入出金部20の通信制御部2001は、在り高レシート情報を送信する(ステップS11)。
次いで、入出金部20の排出制御部2006は、回収部センサ204が回収部70を検知したか否かを判定する(ステップS12)。回収部センサ204が回収部70を検知していないことを条件に(ステップS12;No)、入出金部20の排出制御部2006は、排出実行画面G4の表示要求コマンドの送信を待機する。
一方、回収部センサ204が回収部70を検知したことを条件に(ステップS10;Yes)、入出金部20の通信制御部2001は、排出実行画面G4の表示要求コマンドを商品販売データ処理部10に送信する(ステップS13)。
次いで、入出金部20の排出制御部2006は、入出金部20に格納された貨幣を排出する(ステップS14)。
次いで、入出金部20の排出制御部2006は、貨幣の排出が完了したか否かを判定する(ステップS15)。貨幣の排出が完了していないことを条件に(ステップS15;No)、入出金部20の排出制御部2006は、電子ロックを開錠する開錠要求コマンドの送信を待機する。
一方、貨幣の排出が完了したことを条件に(ステップS15;Yes)、入出金部20の通信制御部2001は、電子ロックを開錠する開錠要求コマンドを商品販売データ処理部10に送信する(ステップS16)。
次いで、入出金部20の通信制御部2001は、完了画面G5の表示要求コマンドを商品販売データ処理部10に送信する(ステップS17)。なお、通信制御部2001は、完了画面G5の表示要求コマンドを送信する前に、電子ロックを開錠する開錠要求コマンドを送信している。しかし、通信制御部2001は、完了画面G5の表示要求コマンドを送信した後に、電子ロックを開錠する開錠要求コマンドを送信してもよい。
以上により、入出金部20は、排出処理を完了する。
以上のように、本実施形態に係る入出金部20は、入金された貨幣を収納する紙幣収納部605及び硬貨収納部506と、溢れ出た貨幣を収納する回収部70と、回収部70の有無を検知する回収部センサ204とを備える。排出制御部2006は、収納庫に収納された貨幣を回収部70に排出する排出要求に係る入力を受け付ける。そして、通信制御部2001は、回収部70に溢れ出た貨幣があることを条件に、回収部70に収納された貨幣の回収を要求する回収要求画面G3を表示部16に表示させることを要求する表示要求コマンドを送信する。排出制御部2006は、回収要求画面G3の表示要求コマンドを送信した後に、回収部70が新たに取り付けられたことを回収部センサ204が検知したことを条件に、紙幣収納部605及び硬貨収納部506に収納されている貨幣を排出させる。従って、入出金部20は、回収部70に溢れ出た貨幣と、紙幣収納部605及び硬貨収納部506に収納されている貨幣とを混ぜることなく、省スペース化を図りつつ効率良く貨幣を回収させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、上記実施形態では、セルフPOS端末1が入出金部20を備えている。しかしながら、入出金部20は、他の装置が備えていてもよい。例えば、商品の売上登録は店員が行うが会計処理は顧客が行うセミセルフチェックアウトシステムの会計装置が入出金部20を備えていてもよい。または、店員が操作するPOS端末が入出金部20を備えていてもよい。
また、上記実施形態では、電子ロックは、第1筐体下段カバー111と、第1筐体上段カバー112と、第2筐体カバー151とに備えられている。しかし、電子ロックは、他の箇所に設けられていてもよい。例えば、電子ロックは、入出金部20自体に設けられてもよい。そして、電子ロックは、入出金部20の開閉や、回収部70の取り外しを制限する。
上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムは、各装置が備える記憶媒体(ROM又は記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らないものとする。例えば、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。