JPH09115022A - 硬貨収納払出装置 - Google Patents

硬貨収納払出装置

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Publication number
JPH09115022A
JPH09115022A JP7272880A JP27288095A JPH09115022A JP H09115022 A JPH09115022 A JP H09115022A JP 7272880 A JP7272880 A JP 7272880A JP 27288095 A JP27288095 A JP 27288095A JP H09115022 A JPH09115022 A JP H09115022A
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coins
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Application number
JP7272880A
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English (en)
Inventor
Kyoichi Kashiwagi
恭一 柏木
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Publication of JPH09115022A publication Critical patent/JPH09115022A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬貨収納部からオーバーフローした硬貨を種
類別に分類して回収する。 【構成】 オーバーフロー硬貨回収容器50は、硬貨の
種類に対応して複数のオーバーフロー硬貨回収部54を
形成している。硬貨振分機構51は、硬貨を種類別に収
納する複数の硬貨収納部からオーバーフローにより投出
される硬貨Cを第23のガイド面58で受けると、この
投出硬貨Cを投出元の硬貨収納部に対応するオーバーフ
ロー硬貨回収部54に案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子式キャッシュ
レジスタ,POS(販売時点情報管理)端末等の金銭登
録機からの出金指令により釣銭を自動的に払い出す釣銭
自動払出装置等に用いられる硬貨収納払出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の硬貨収納払出装置は、例
えば特開昭50−108994号公報,実公平3−30
930号公報または実開平5−12981号公報に記載
されているように、硬貨投入口から投入された硬貨を金
種別に硬貨収納部に収納しておき、この硬貨収納部に収
納された硬貨を外部からの出金指令に応じて1枚ずつ硬
貨受皿へ投出して払い出すようにしたものである。そし
て、このような硬貨収納払出装置において、硬貨収納部
からオーバーフローした硬貨を人手を介することなく自
動的に内部で回収するオーバーフロー硬貨回収容器を備
えたものが知られている。
【0003】このオーバーフロー硬貨回収容器を備えた
硬貨収納払出装置であれば、故障等により硬貨の自動払
出しが不能になったときに、必要な硬貨をオーバーフロ
ー硬貨回収容器から揃えることができ、好都合である。
また、硬貨収納部内の収納硬貨が不足したとき、不足し
た硬貨をオーバーフロー硬貨回収容器から集め、硬貨投
入口に投入して補充することもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
オーバーフロー硬貨回収容器を備えた硬貨収納払出装置
においては、オーバーフローした硬貨を種類別に分別す
ることなくなくまとめて一箇所に収容していたので、自
動払出しが不能になったり硬貨の補充が必要となったと
きにオーバーフロー硬貨回収容器内に収容されている硬
貨を利用しようとしても、種類別に分別し直す作業が必
要で、即座に対応できないという問題があった。
【0005】そこで本発明は、硬貨収納部からオーバー
フローした硬貨を種類別に分類して回収することができ
る硬貨収納払出装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る発明
は、硬貨投入口から投入された硬貨を種類別に収納する
複数の硬貨収納部を有し、硬貨払出指令の入力に応動し
て払出対象の硬貨を収納した硬貨収納部から指定枚数の
収納硬貨を硬貨受皿へ投出する硬貨収納払出装置におい
て、各硬貨収納部に対応し、その対応する硬貨収納部か
らオーバーフローした硬貨を回収する複数のオーバーフ
ロー硬貨回収部と、各硬貨収納部にてそれぞれ種類別に
収納している硬貨のオーバーフローを検出するオーバー
フロー硬貨検出手段と、この検出手段により硬貨のオー
バーフローを検出した硬貨収納部から少なくともオーバ
ーフローした硬貨を投出するオーバーフロー硬貨投出手
段と、この投出手段により硬貨収納部から投出されたオ
ーバーフロー硬貨を受け、投出元の硬貨収納部に対応す
るオーバーフロー硬貨回収部に案内するオーバーフロー
硬貨ガイド体とを備えたものである。このような構成に
より、硬貨投入口から投入された硬貨は、種類別に選別
されて複数の硬貨収納部に収納される。そして、硬貨払
出指令の入力により、払出対象の硬貨を収納した硬貨収
納部から指定枚数の収納硬貨が硬貨受皿へ投出される。
また、所定の硬貨収納部で収納硬貨のオーバーフローが
発生すると、この硬貨収納部から少なくともオーバーフ
ローした硬貨が投出される。このオーバーフローにより
投出された硬貨は、オーバーフロー硬貨ガイド体によ
り、その硬貨収納部に対応するオーバーフロー硬貨回収
部に案内される。
【0007】また、本願請求項2に係る発明は、硬貨投
入口から投入された硬貨を種類別に収納する複数の硬貨
収納部を有し、硬貨払出指令の入力により、払出対象の
硬貨を収納した硬貨収納部に対応する硬貨投出機構を駆
動して、当該硬貨収納部から指定枚数の収納硬貨を硬貨
受皿へ投出する硬貨収納払出装置において、各硬貨収納
部に対応し、その対応する硬貨収納部からオーバーフロ
ーした硬貨を回収する複数のオーバーフロー硬貨回収部
と、一方の面を各硬貨収納部から投出された硬貨を受け
て硬貨受皿へ案内する第1のガイド面とし、他方の面を
前記各硬貨収納部から投出された硬貨を受けて対応する
オーバーフロー硬貨回収部に案内する第2のガイド面と
する硬貨振分機構と、各硬貨収納部にてそれぞれ種類別
に収納している硬貨のオーバーフローを検出するオーバ
ーフロー硬貨検出手段と、この検出手段により硬貨のオ
ーバーフローを検出するとそのオーバーフローを検出し
た硬貨収納部の硬貨投出機構を駆動して当該硬貨収納部
から少なくともオーバーフローした硬貨を投出するオー
バーフロー硬貨投出手段とを備え、硬貨投出機構の駆動
により硬貨収納部から収納硬貨を硬貨受皿へ投出する際
は第1のガイド面で硬貨収納部から投出される硬貨を受
ける位置に硬貨振分機構を位置決めし、オーバーフロー
硬貨投出手段によりオーバーフローした硬貨を投出する
際は第2のガイド面で硬貨投出部から投出される硬貨を
受ける位置に硬貨振分機構を位置決めするようにしたも
のである。このような構成により、硬貨投入口から投入
された硬貨は、種類別に選別されて複数の硬貨収納部に
収納される。そして、硬貨払出指令の入力により、払出
対象の硬貨を収納した硬貨収納部に対応する硬貨投出機
構が駆動して、この硬貨収納部から指定枚数の収納硬貨
が投出される。このとき、投出硬貨は硬貨振分機構の第
1のガイド面に案内されて硬貨受皿に払い出される。ま
た、所定の硬貨収納部で収納硬貨のオーバーフローが発
生すると、この硬貨収納部に対応する硬貨投出機構が駆
動して、この硬貨収納部から少なくともオーバーフロー
した硬貨が投出される。このとき硬貨振分機構が移動し
ており、投出硬貨は硬貨振分機構の第2のガイド面によ
り、その硬貨収納部に対応するオーバーフロー硬貨回収
部に案内される。
【0008】また、本願請求項3に係る発明は、本願請
求項2に係る発明において、各オーバーフロー硬貨回収
部を装置本体から引出せるようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
1ないし図21を参照して説明する。図1ないし図3に
示すように、この発明の一実施形態に係る硬貨収納払出
装置1は、箱形形状の本体ケース2を有している。この
本体ケース2は前端が開口しており、その左右内側面に
は上側ガイドレール3および下側ガイドレール4(図2
参照)を本体ケース2の前後方向に沿って設けていると
ともに、ガイドローラ5を設けている。
【0010】前記本体ケース2の内部には、本体部6
(図3参照)を設けている。この本体部6は本体ケース
2の前端から引き出せるようになっており、その左右側
板部7,7には前記上側ガイドレール3および下側ガイ
ドレール4に転接するガイドローラ8(図2参照)を設
けているとともに、前記ガイドローラ5に当接するガイ
ドレール9を本体部6の前後方向に沿って設けている。
前記本体部6の前側には、フロントカバー10を設けて
いる。そして、このフロントカバー10の上面右端部に
硬貨投入口11を形成し、上面中央部にキーボード12
および表示部13を設け、上面左端部に硬貨払出口14
を形成している。
【0011】前記本体部6には、図3に示すように、硬
貨収納カセット15を設けている。そして、この硬貨収
納カセット15には、図4に示すように、硬貨投入口1
1より投入された硬貨Cを水平方向に硬貨同士の面を重
ね合わせて一列に収納する硬貨収納部16を硬貨Cの種
類に対応した数だけ設けている。これらの硬貨収納部1
6は、図5に示すように、底板16aと、この底板16
aの後端に設けた背板16bと、この背板16bの左右
両端部から底板16aの前端に向けて延設した一対の側
板16cとで形成しており、前記底板16aの前端に
は、収納硬貨を硬貨列の先頭硬貨から順に1枚ずつ払い
出すための硬貨投出口17(図4参照)を後述する硬貨
払出ローラ19との間に形成している。この硬貨投出口
17は、収納硬貨の厚み1枚分よりも大きくかつ2枚分
よりも小さく形成している。
【0012】前記本体部6には、図6に示すように、硬
貨投入口11より投入された硬貨をその硬貨の種類に対
応した硬貨収納部16に収納するとともに、硬貨収納部
16に収納された硬貨を投出する硬貨収納投出機構18
を設けている。この硬貨収納投出機構18は、図4に示
すように、各硬貨収納部16にそれぞれ収納された硬貨
により形成される各硬貨列の一端側にそれぞれ回転可能
に設け、回転摩擦力により前記硬貨の収納及び投出を行
う複数の硬貨払出ローラ19と、これら硬貨払出ローラ
19の両側にそれぞれ設け、この硬貨払出ローラ19と
後述する硬貨押当て機構27により該硬貨払出ローラ1
9に押し当てられた硬貨との間に硬貨収納スペースを形
成する回転カム20とを備えており、これらの硬貨払出
ローラ19および回転カム20は、払出モータ80(図
14参照)の駆動力により図6中時計回りに回転するよ
うになっている。
【0013】前記硬貨払出ローラ19は、図8に示すよ
うに、ポリアセタール等の熱可塑性樹脂材からなる円柱
部材24の外周にウレタンゴム等の弾性材からなる幅広
の弾性リング25を装着して構成している。また、前記
回転カム20は、図7に示すように、円柱部材24の周
面に硬貨払出ローラ19の外径よりも突出した凸部26
を設けて構成している。なお、円柱部材24を弾性体で
形成し、その外周面に軸方向に沿って凸部を設けること
により、硬貨払出ローラ19と回転カム20とを一体的
に形成してもよい。
【0014】前記硬貨収納投出機構18は、図7に示す
ように、各硬貨収納部16の硬貨投出口17をそれぞれ
開閉するための複数のシャッター部材21と、これらの
シャッター部材21を閉方向に付勢する複数のコイルバ
ネ22とを備えており、前記各シャッター部材21に
は、コイルバネ22の付勢力に抗してシャッター部材2
1を後退動作させて前記硬貨投出口17を開放せしめる
シャッター駆動用ソレノイド23をそれぞれ連結してい
る。
【0015】前記本体部6には、図6に示すように、前
記各硬貨収納部16にそれぞれ収納された硬貨を対応す
る硬貨払出ローラ19に押し当てる複数の硬貨押当て機
構27を設けている。各硬貨押当て機構27は、図8に
示すように、それぞれ前記硬貨収納部16内にスライド
自在に設けた複数の押圧部材28と、これらの押圧部材
28を硬貨収納部16の前側に付勢するコイルバネ29
を備えている。そして、各コイルバネ29は、その一端
をそれぞれ押圧部材28に係止し、他端を硬貨収納部1
6の前端部下方に設けられたピン30を経由して、硬貨
収納部16の後端部下方に設けたピン31に係止してい
る。
【0016】前記本体部6には、図3に示すように、前
記硬貨投入口11より投入された硬貨を硬貨収納投出機
構の上方位置に搬送するための硬貨搬送機構32を設け
ている。この硬貨搬送機構32は、図9および図10に
示すように、前記硬貨投入口11より投入された硬貨C
をフロントカバー10の後側に搬送する搬送ベルト33
と、この搬送ベルト33により搬送される硬貨Cを一層
一列状態に規制する分離ローラ34と、この分離ローラ
34を通過した硬貨Cを硬貨収納投出機構18の上方位
置まで案内するガイド板35と、このガイド板35の上
面に硬貨を押し付けながら搬送する搬送機構部36とか
らなる。そして、前記搬送ベルト33および分離ローラ
34は、投入モータ79(図14参照)の駆動力を受け
て図10中矢印方向に回転するようになっている。
【0017】前記搬送機構部36は、図9および図11
に示すように、ガイド板35の上方に配設した硬貨押え
板37と、この硬貨押え板37の下面側左右両端部に設
けたプーリ38,39とを備えており、これらのプーリ
38,39に、断面が円形形状をなす搬送ベルト40を
掛け回している。また、前記搬送機構部36は、プーリ
39を駆動する回転軸41と、この回転軸41の上端に
取り付けたタイミングプーリ42とを備えており、この
タイミングプーリ42にタイミングベルト43を、搬送
モータ44(図3参照)の回転軸に取り付けたタイミン
グプーリ45(図3参照)との間に掛け渡している。な
お、硬貨押え板37との間に設けたスプリング46によ
りプーリ39を下方に付勢している。
【0018】前記ガイド板35の左側端部における硬貨
収納投出機構18の上方位置には、各種硬貨の外形寸法
にそれぞれ一致した複数の硬貨選別孔47(図10参
照)を穿設している。各硬貨選別孔47は前記ガイド板
35の左側端部、すなわち硬貨搬送方向下流側から順次
径の大きい順に穿設しており、搬送された硬貨が径の小
さい順に落下するようになっている。因みに、左側端部
より500円硬貨,10円硬貨,100円硬貨,5円硬
貨,50円硬貨,1円硬貨の各外形にそれぞれ対応して
いる。なお、図示しないが、1円硬貨の選別孔よりも右
側、すなわち硬貨搬送方向上流側には1円硬貨より小さ
い異物を落下させるための孔を穿設している。
【0019】各硬貨選別孔47の出口部には、図6に示
すように、搬送ベルト40により搬送された硬貨を自然
落下に伴って水平姿勢から直立姿勢に変えながら硬貨払
出ローラ19と硬貨収納部16との間に案内する硬貨案
内部材48を設けている。この硬貨案内部材48は、ガ
イド板35の下面から硬貨払出ローラ19の上部に向か
って円弧状に湾曲して延設した案内面48aを有してい
る。なお、案内面48aとこの案内面48aに対向する
押え面48bとの下端部における間隙は、硬貨1枚の厚
さよりも大きく、かつ硬貨2枚の厚さよりも小さくして
いる。
【0020】前記本体部6には、図6に示すように、硬
貨収納投出機構18により各硬貨収納部16の硬貨投出
口17から投出された硬貨を受けて前記硬貨払出口14
に案内する硬貨受皿49を設けている。また、硬貨受皿
49の後側に、各硬貨収納部16からオーバーフローし
た硬貨を回収し貯えるためのオーバーフロー硬貨回収容
器50を一体化して設けている。そして、このオーバー
フロー硬貨回収容器50と硬貨受皿49との接合部上方
に、各硬貨投出口17から投出された硬貨をそれぞれ硬
貨受皿49側とオーバーフロー硬貨回収容器50側とに
振り分ける硬貨振分機構51を設けている。
【0021】前記オーバーフロー硬貨回収容器50は、
図12に示すように、四方形の皿状容器の内部を、本体
部6の前後方向に沿って配設した複数枚(この実施形態
では5枚)の仕切板53で区切ることにより複数個(こ
の実施形態では6個)のオーバーフロー硬貨回収部54
を形成している。各オーバーフロー硬貨回収部54は、
それぞれ前記硬貨収納カセット15の各硬貨収納部16
に対応しており、その対応する硬貨収納部16からオー
バーフローした硬貨を収納するものとなっている。
【0022】前記オーバーフロー硬貨回収容器50の左
右外側面には、フランジ部55a,55bをそれぞれ前
記本体部6の前後方向に沿って設けている。これらのフ
ランジ部55a,55bは、前記オーバーフロー硬貨回
収容器50の前端側に一体化して設けた硬貨受皿49の
前端部まで延設している。一方、図1に示すように、前
記フロントカバー10の硬貨払出口14を形成する左右
側板部には、前記フロントカバー10の前面側から後面
側へ向かってガイド溝56a,56bを対向させて形成
しており、これらのガイド溝56a,56bに前記フラ
ンジ部55a,55bがそれぞれ摺動自在に係合して、
硬貨受皿49及びオーバーフロー硬貨回収容器50をフ
ロントカバー10の前面側へ一体的に引出せるようにな
っている。
【0023】なお、フロントカバー10の前面側へ引出
した硬貨受皿49及びオーバーフロー硬貨回収容器50
を、ガイド溝56a,56bにフランジ部55a,55
bを係合させたまま押込むと、図6に示すように、硬貨
受皿49の下側に位置する当接部49aが本体ケース2
及び本体部6の前端下側の縁に当接する位置まで押込め
るようになっている。そして、この当接部49aが当接
した位置において、オーバーフロー硬貨回収容器50と
硬貨受皿49との接合部上方に硬貨振分機構51が位置
するようになっている。
【0024】前記硬貨振分機構51は、図13に示すよ
うに、上端より下端が広がる方向に湾曲した一方の面を
前記各硬貨収納部16から投出された硬貨を受けて硬貨
受皿49へ案内する第1のガイド面57とし、他方のフ
ラットな面を前記各硬貨収納部16から投出された硬貨
を受けて対応するオーバーフロー硬貨回収部54に案内
する第2のガイド面58としている。そして、第2のガ
イド面58に、前記各オーバーフロー硬貨回収部54の
幅に相当する間隔を開けて複数枚(この実施形態では7
枚)の仕切壁59を設けて、硬貨収納部16から投出さ
れ第2のガイド面58に落下した硬貨Cを、対応するオ
ーバーフロー硬貨回収部54へ確実に導くようになって
いる。ここに、前記硬貨振分機構51は、オーバーフロ
ー硬貨ガイド体を構成する。
【0025】前記硬貨振分機構51は、図6に示すよう
に、その両側部にそれぞれ設けた軸60a,60bによ
り、前記一方の面を本体部6の前端側に向けて本体部6
に揺動自在に取付けるとともに、その一側部下側にアー
ム61を介して振分機構駆動用のソレノイド62を接続
している。
【0026】そして、ソレノイド62の非通電時には、
前記硬貨振分機構51は、図20に示すように、第2の
ガイド面58がほぼ直立した状態で静止しており、この
とき、硬貨収納部16から投出された硬貨Cは第1のガ
イド面57側に落下し、第1のガイド面57に沿って硬
貨受皿49に案内されるようになっている。
【0027】一方、ソレノイド62が通電されると、硬
貨振分機構51は下端部がアーム61により引込まれて
軸60a,60bを中心に回転し、図21に示すよう
に、第2のガイド面58がオーバーフロー硬貨回収部5
4側に向かって傾斜した状態で静止する。このとき、硬
貨収納部16から投出された硬貨Cは第2のガイド面5
8側に落下し、第2のガイド面58に沿って対応するオ
ーバーフロー硬貨回収部54に案内されるようになって
いる。
【0028】この他、前記本体部6には、図3に示すよ
うに、ドロワ63と、このドロワ63を開閉駆動するド
ロワ開閉駆動機構64を設けている。また、硬貨投入口
11に投入された硬貨を光学的に検出する硬貨投入セン
サ65(図10参照)、各硬貨収納部16に収納された
硬貨の満杯状態を光学的に検出する収納硬貨センサ66
(図3参照)、各硬貨選別孔47を通過する硬貨をそれ
ぞれ光学的に検出する複数の硬貨選別センサ67(図6
参照)、各硬貨収納部16の硬貨投出口17から投出さ
れる硬貨をそれぞれ光学的に検出する複数の硬貨払出セ
ンサ68(図6参照)等を設けている。
【0029】図14はこの実施形態の硬貨収納払出装置
の概略構成を示すブロック図である。この硬貨収納払出
装置は、制御部本体としてCPU70(Central Proces
singUnit )を搭載するとともに、このCPU70に予
め設定される時間間隔で周期的に割込信号X,Yを発生
するタイマコントローラ71を搭載している。
【0030】また、この硬貨収納払出装置は、前記CP
U70が制御する主記憶部としてROM(Read Only Me
mory)72及びRAM(Random Access Memory)73を
搭載するとともに、例えばRS232C仕様の通信イン
タフェース74と、入出力インタフェース75とを搭載
している。そして、前記CPU70と、タイマコントロ
ーラ71,ROM72,RAM73,通信インタフェー
ス74及び入出力インタフェース75とをアドレスバ
ス,データバス等のバスライン76で接続している。
【0031】前記ROM72には、前記CPU70が実
行するプログラム等の固定的データを予め格納してい
る。また、前記RAM73には、特に図15に示すよう
に、収納枚数カウンタ73a、投出枚数カウンタ73b
及び払出し枚数エリア73cをそれぞれ硬貨の種類(5
00円,100円,50円,10円,5円,1円の6
種)別に形成するとともに、釣銭硬貨の払出し処理中に
セットされる払出中フラグの記憶エリア73d、投入硬
貨の収納処理中にセットされる収納中フラグの記憶エリ
ア73e、いずれか1つの硬貨収納部16に硬貨が収納
されてからの経過時間を計時するタイマカウンタ73
f、各硬貨収納部16における硬貨収納枚数の上限枚数
を設定する上限枚数設定エリア73gを形成している。
なお、上限枚数は硬貨収納部16に設けられた収納硬貨
センサ66によって収納満杯状態が検知されるときの硬
貨列を形成する硬貨の枚数よりも若干少ない枚数に設定
しており、全金種共通のデータを設定してもよいし、金
種毎に異なるデータを設定してもよい。
【0032】前記通信インタフェース74には、図示し
ないがインタフェース用ケーブルを介してPOS端末ま
たは電子式キャッシュレジスタの金銭登録機を1台若し
くは複数台接続しており、金銭登録機より発生される釣
銭データ(硬貨によって支払われる釣銭額に相当する金
額データ)を受信する。
【0033】前記入出力インタフェース75には、前記
キーボード12からのキー信号を取込むキーボード回路
77と、前記表示部13のデータ表示を制御する表示制
御回路78とを接続している。
【0034】また、前記投入モータ79、搬送モータ4
4及び払出モータ80の通電オン、オフをそれぞれ制御
するモータ駆動回路81,82,83と、ドロワ開閉駆
動機構64、硬貨振分機構用ソレノイド61及びシャッ
ター部材駆動用ソレノイド23の通電オン、オフをそれ
ぞれ制御する駆動回路84,85,86と、硬貨投入セ
ンサ65、収納硬貨センサ66、硬貨選別センサ67及
び硬貨払出センサ68からの信号をそれぞれ入力するセ
ンサ信号入力回路87,88,89,90とを前記入出
力インタフェース75に接続している。
【0035】しかして、この実施形態の硬貨収納払出装
置は、前記CPU70が、特に図16に示す釣銭払出処
理、図17に示す硬貨収納処理、図18に示すオーバー
フロー処理及び図19に示す収納満杯警告処理をそれぞ
れ以下の如く実行するように、ROM72内のプログラ
ムによって制御している。
【0036】[釣銭払出処理]CPU70は、通信イン
タフェース74を介して金銭登録機から硬貨によって支
払われる釣銭額に相当する釣銭データを受信すると、S
T(ステップ)1としてこの釣銭額を支払う上で硬貨が
最小枚数となる金種別払出枚数を決定する。
【0037】具体的には、先ず釣銭データが硬貨の最大
単位である500円以上か否かを判別し、500円以上
の場合のみ500円硬貨の払出枚数を「1」とするとと
もに、釣銭データから500円を減じた金額を新たな釣
銭データとする。次に、釣銭データが100円以上か否
かを判別し、100円以上の場合のみ100円硬貨の払
出枚数を「1」とするとともに釣銭データから100円
を減じた金額を新たな釣銭データとする。そして、再び
釣銭データが100円以上か否かを判別する。ここで、
未だ100円以上の場合には100円硬貨の払出枚数を
「2」とするとともに釣銭データからさらに100円を
減じた金額を新たな釣銭データとする。こうして、釣銭
データが100円未満となるまで上記処理を繰り返す。
【0038】次に、釣銭データが50円以上か否かを判
別し、50円以上の場合のみ50円硬貨の払出枚数を
「1」とするとともに、釣銭データから50円を減じた
金額を新たな釣銭データとする。次に、釣銭データが1
0円以上か否かを判別し、10円以上の場合のみ10円
硬貨の払出枚数を「1」とするとともに釣銭データから
10円を減じた金額を新たな釣銭データとする。そし
て、再び釣銭データが10円以上か否かを判別する。こ
こで、未だ10円以上の場合には10円硬貨の払出枚数
を「2」とするとともに釣銭データからさらに10円を
減じた金額を新たな釣銭データとする。こうして、釣銭
データが10円未満となるまで上記処理を繰り返す。
【0039】次に、釣銭データが5円以上か否かを判別
し、5円以上の場合のみ5円硬貨の払出枚数を「1」と
するとともに、釣銭データから5円を減じた金額を新た
な釣銭データとする。最後に、残った釣銭データを1円
硬貨の払出枚数と決定して、この金種別払出枚数決定処
理を終了する。
【0040】CPU70は、こうして決定された金種別
の払出枚数を、それぞれ対応する金種の払出枚数エリア
73cにそれぞれセットする。また、投出枚数カウンタ
73bを全金種とも「0」に初期化する。さらに、フラ
グ記憶エリア73dにおける払出中フラグを釣銭払出中
を示すセット状態にしたならば、モータ駆動回路83を
介して払出モータ80への通電をオンする。また、払出
枚数が1以上の払出対象硬貨が収納されている硬貨収納
部16のシャッター部材駆動用ソレノイド23を選択
し、ソレノイド駆動回路86を介してその選択したシャ
ッター部材駆動用ソレノイド23への通電をオンする。
【0041】これにより、硬貨払出ローラ19及び回転
カム20が回転駆動するとともに、対応するシャッター
部材21が開放して、硬貨払出ローラ19の回転摩擦力
により硬貨収納部16から対応する硬貨が1枚ずつ投出
される。このとき、振分機構駆動用ソレノイド62への
通電はオフしており、硬貨収納部16から投出された硬
貨は振分機構51の第1のガイド面57側に落下しに第
1のガイド面57に沿って硬貨受皿49に案内されて硬
貨払出口14へ釣銭として払出される。
【0042】CPU70は、ST2としてセンサ信号入
力回路90を監視して、各硬貨払出センサ68からの払
出検知信号の入力を待機する。そして、いずれか1つの
センサ68から払出検知信号が入力される毎に、ST3
としてそのセンサ68に対応する金種の投出枚数カウン
タ73bを「+1」だけ増加するとともに、同金種の収
納枚数カウンタ73aを「−1」だけ減少する。ここ
で、ST4としてこの金種の投出枚数カウンタ73bの
値と払出枚数エリア73cの値とを比較し、一致したな
らば、ST5として同金種の硬貨が収納されている硬貨
収納部16のシャッター部材駆動用ソレノイド23への
通電をオフする。これにより、対応するシャッター部材
21が閉鎖して、硬貨の投出が止まる。
【0043】こうして、払出対象硬貨の全金種について
投出枚数カウンタ73bの値が払出枚数エリア73cの
値に一致するまで上記ST2〜ST5の処理を繰り返
し、一致したならば払出終了を判定する。しかる後、払
出モータ80への通電をオフするとともに払出中フラグ
を非払出中を示すリセット状態にする。これにより、硬
貨払出ローラ19が停止する。また、ドロワ開閉駆動回
路84を介してドロワ開閉駆動機構64への通電をオン
して、この釣銭払出処理を終了する。これにより、ドロ
ワ63が開放する。
【0044】[硬貨収納処理]CPU70は、タイマコ
ントローラ71から例えば100ms間隔で発生される
割込信号Xを入力する毎に、ST11として払出中フラ
グを調べる。そして、この払出中フラグがリセットされ
ている場合には、釣銭硬貨の非払出中なので、ST12
としてセンサ信号入力回路87への入力信号により硬貨
投入センサ65によって硬貨の投入が検知されたか否か
を調べる。
【0045】そして、硬貨投入が検知された場合には、
タイマカウンタ73fを“0”に初期化するとともに、
ST13としてフラグ記憶エリア73eにおける収納中
フラグを調べる。ここで、この収納中フラグがリセット
されている場合には、投入硬貨の非収納中なので、ST
14としてこの収納中フラグを硬貨収納中を示すセット
状態にするとともに、モータ駆動回路81,82,83
を介して投入モータ79,搬送モータ44及び払出モー
タ80への通電を順次オンしたならば、この処理を終了
する。これにより、搬送ベルト33および分離ローラ3
4が駆動するとともに、搬送ベルト40が駆動する。ま
た、硬貨払出ローラ19及び回転カム20も回転駆動し
て、硬貨投入口11に投入された硬貨がその金種に対応
する硬貨収納部16に収納される。
【0046】ST13にて収納中フラグがセットされて
いる場合には、既に投入モータ79,搬送モータ44及
び払出モータ80への通電がオンしており、投入硬貨の
収納中なので、ST14の処理を行わずにこの処理を終
了する。ST12にて硬貨投入が検知されていない場合
には、ST15として収納中フラグを調べる。ここで、
収納中フラグがリセットされている場合には、硬貨の投
入がなく収納中でもないので、この処理を終了する。
【0047】ST15にて収納中フラグがセットされて
いる場合には、投入硬貨の収納中であるので、タイマカ
ウンタ73fを「+1」だけ増加する。次に、ST16
としてこのタイマカウンタ73fの値が予め設定されて
いる規定値(硬貨1枚が投入されてから硬貨収納部16
まで搬送され収納されるのに要する時間より十分に大き
い時間に相当するタイマカウンタの値)を越えたか否か
を判断する。ここで、タイマカウンタ73fの値が規定
値に達していない場合には、ST18としてセンサ信号
入力回路89への入力信号により硬貨選別センサ67に
よって硬貨が選別されたか否かを判断する。そして、硬
貨の選別有りが判別された場合には、ST19としてこ
の硬貨選別センサ67によって選別された硬貨の金種に
対応する収納枚数カウンタ73aを「+1」だけ増加す
る。また、ST20としてタイマカウンタ73fを
「0」に初期化したならば、この処理を終了する。
【0048】これに対し、ST18にて硬貨の選別無し
が判別された場合には、上記ST19及びST20の処
理を行なわずに、この処理を終了する。一方、ST17
にてタイマカウンタ73fの値が前記規定値を越えた場
合には、硬貨が硬貨収納部16に収納されてから一定時
間の間、新たな硬貨の投入も収納も行われておらず、硬
貨投入口11内及びガイド板35上に硬貨が存在しない
と判断できるので、収納中フラグを非収納中を示すリセ
ット状態にするとともに、投入モータ79,搬送モータ
44及び払出モータ80への通電を全てオフして、この
処理を終了する。
【0049】また、ST11にて払出中フラグがセット
されている場合には、釣銭硬貨の払出中なので、ST2
1として収納中フラグを調べる。ここで、収納中フラグ
がセットされていた場合には、投入硬貨の収納中に釣銭
払出処理が開始されて払出中フラグがセットされたの
で、釣銭払出処理を優先するために、ST22として収
納中フラグをリセットするとともに、投入モータ79及
び搬送モータ44への通電をオフして、この処理を終了
する。なお、ST21にて収納中フラグがリセットされ
ている場合には、ST22の処理を行なわずに、この処
理を終了する。
【0050】[オーバーフロー処理]CPU70は、タ
イマコントローラ71から例えば1分間隔で発生される
割込信号Yを入力する毎に、払出中フラグ及び収納中フ
ラグを調べる。そして、いずれかのフラグがセットされ
ている場合には、釣銭硬貨の払出中若しくは投入硬貨の
収納中なので、この処理を終了する。
【0051】これに対し、両フラグともリセットされて
いる場合には、各金種にそれぞれ対応する収納枚数カウ
ンタ73aと上限枚数設定エリア73gに予め設定され
ている上限枚数とをそれぞれ比較して、オーバーフロー
の有無を判別する(オーバーフロー硬貨検出手段)。
【0052】そして、上限枚数を越える収納枚数カウン
タ73aが1金種も存在しない場合には、オーバーフロ
ー無しを判断して、この処理を終了する。これに対し、
少なくとも1金種の収納枚数カウンタ73aが上限枚数
を越えている場合には、オーバーフロー有りを判断す
る。そして、ソレノイド駆動回路85を介して振分機構
駆動用ソレノイド62への通電をオンする。また、モー
タ駆動回路83を介して払出モータ80への通電をオン
する。さらに、収納枚数カウンタ73aが上限枚数を越
えている金種の投出対象硬貨が収納された硬貨収納部1
6のシャッター部材駆動用ソレノイド23を選択し、ソ
レノイド駆動回路86を介してその選択したシャッター
部材駆動用ソレノイド23への通電をオンする(オーバ
ーフロー硬貨排出手段)。
【0053】これにより、硬貨振分機構51は軸60
a,60bを中心に回転して、硬貨収納部16から投出
された硬貨Cを第2のガイド面58で受け、対応するオ
ーバーフロー硬貨回収部54に案内する位置に静止す
る。また、硬貨払出ローラ19が回転するとともに、対
応するシャッター部材21が開放して、投出対象硬貨が
収納された硬貨収納部16から硬貨が1枚ずつ投出さ
れ、対応するオーバーフロー硬貨回収部54に収容され
る。
【0054】次に、ST31としてセンサ信号入力回路
80を監視して、各硬貨払出センサ68からの払出検知
信号の入力を待機する。そして、いずれか1つのセンサ
68から払出検知信号が入力される毎に、ST32とし
てそのセンサ68に対応する金種の収納枚数カウンタ7
3aを「−1」だけ減少する。ここで、ST33として
減少後の収納枚数カウンタ73aと前記上限枚数とを比
較し、収納枚数が上限枚数以下となったならば、ST3
4としてこの金種の硬貨が収納されている硬貨収納部1
6のシャッター部材駆動用ソレノイド23への通電をオ
フする。これにより、対応するシャッター部材21が閉
塞して、硬貨の投出が止まる。
【0055】こうして、オーバーフローによる投出対象
硬貨の全金種について収納枚数カウンタ73aの値が上
限枚数以下となるまで上記ST31〜ST34の処理を
繰り返し、上限枚数以下になったならばオーバーフロー
無しを判定する。そして、払出モータ80への通電をオ
フする。また、振分機構駆動用ソレノイド62への通電
もオフしたならば、この処理を終了する。これにより、
硬貨払出ローラ19の回転が停止する。また、硬貨振分
機構51が硬貨収納部16からの投出硬貨を硬貨受皿4
9側に案内する位置に戻る。
【0056】[収納満杯警告処理]CPU70は、セン
サ信号入力回路88への入力信号を調べる。そして、収
納硬貨センサ66からの満杯検知信号であることを確認
すると、収納硬貨センサ66によって金種別の硬貨収納
部16にそれぞれ収納される硬貨により形成されるそれ
ぞれの硬貨列のうち、いずれかの長さがオーバーフロー
処理が開始される上限枚数の硬貨によって形成される硬
貨列よりも長い所定長以上になって収納満杯状態が検出
されているので、表示制御回路78を制御して表示部1
3に収納満杯エラーを示すエラーコードを表示させて、
ユーザに警告する。
【0057】次いで、収納中フラグを調べる。そして、
セットされている場合には投入硬貨の収納中なので、S
T41として収納中フラグをリセットするとともに、投
入モータ79,搬送モータ44及び払出モータ80への
通電を全てオフして、この収納満杯警告処理を終了す
る。これにより、投入硬貨の収納動作が停止する。一
方、収納中フラグがリセットされている場合には、上記
ST41の処理を行わずに、この収納満杯警告処理を終
了する。
【0058】このように構成された本実施形態の硬貨収
納払出装置においては、硬貨投入口11に硬貨を投入す
ると、硬貨搬送機構32の搬送ベルト33および分離ロ
ーラ34が図10中矢印方向に駆動する。これにより、
硬貨投入口11より投入された硬貨Cは、搬送ベルト3
3によりガイド板35の上面部へ1枚ずつ搬送される。
【0059】また、硬貨投入口11に硬貨を投入する
と、硬貨搬送機構32の搬送ベルト40が図3中矢印方
向に駆動する。これにより、ガイド板35の上面部に搬
送された硬貨Cは、搬送ベルト40によりガイド板35
の右側端部から左側端部へ水平搬送される。そして、ガ
イド板35の左側端部に搬送された硬貨Cは、ガイド板
35に形成された複数の硬貨選別孔47のうちいずれか
1つの硬貨選別孔47より落下し、硬貨案内部材48の
案内面48aにより水平姿勢から垂直姿勢に変えながら
対応する硬貨収納部16の前端部に案内される。
【0060】また、硬貨投入口11に硬貨を投入する
と、硬貨収納投出機構18の硬貨払出ローラ19および
回転カム20が時計回りに回転駆動する。これにより、
硬貨払出ローラ19に当接していた硬貨が硬貨押当て機
構27の押圧力(コイルバネ29の付勢力)に抗して後
退して硬貨払出ローラ19と硬貨列の先頭硬貨との間に
硬貨一枚分の硬貨収納スペースが形成される。その結
果、硬貨案内部材48によって硬貨収納部16の前端部
に案内された硬貨Cは硬貨収納スペースに入り込み、硬
貨払出ローラ19の回転摩擦力によって降下して、硬貨
列の先頭硬貨と面同士が重ね合されて水平方向に収納さ
れる。このとき、硬貨選別センサ67が硬貨の通過を検
出したことに応じて、その硬貨の金種に対応した収納枚
数カウンタ73aがカウントアップする。なお、シャッ
ター部材21の先端部は硬貨投出口17を閉鎖してお
り、硬貨払出ローラ19に当接していた先頭硬貨が硬貨
払出ローラ19の回転摩擦力によって硬貨投出口17か
ら投出されることはない。
【0061】一方、釣銭払出処理により前記CPU70
から硬貨払出信号が送出されると、硬貨払出ローラ19
および回転カム20が時計回りに回転駆動するととも
に、硬貨収納部16に対応して設けられた複数のシャッ
ター部材駆動用ソレノイド23のうち払出対象硬貨が収
納された硬貨収納部16に対応するソレノイド23が駆
動する。これにより、駆動したソレノイド23に対応す
るシャッター部材21がコイルバネ22の付勢力に抗し
て後退し、硬貨払出ローラ19と硬貨収納部16との間
に形成された硬貨投出口17が開放される。その結果、
硬貨収納部16に収納された硬貨Cは、硬貨払出ローラ
19の回転摩擦力により硬貨払出ローラ19に当接して
いた先頭硬貨から順に硬貨投出口17から1枚ずつ払い
出される。このとき、硬貨払出センサ68が硬貨の通過
を検出したことに応じて、その硬貨の金種に対応した収
納枚数カウンタ73aがカウントダウンする。
【0062】なお、振分機構駆動用ソレノイド62はオ
フしており、硬貨振分機構51は、図20に示すよう
に、第2のガイド面58がほぼ直立した状態で静止して
いる。したがって、硬貨収納部16から投出された硬貨
Cは、第1のガイド面57側に落下し、この第1のガイ
ド面57に沿って硬貨受皿49に案内され、釣銭として
硬貨払出口14へ払出される。
【0063】このように、本実施形態の硬貨収納払出装
置においては、硬貨選別センサ67が硬貨の通過を検出
したことに応じて、その硬貨の金種に対応した収納枚数
カウンタ73aをカウントアップし、硬貨払出センサ6
8が硬貨の通過を検出したことに応じて、その硬貨の金
種に対応した収納枚数カウンタ73aをカウントダウン
している。すなわち、収納枚数カウンタ73aにより金
種別に硬貨収納部16内の硬貨収納枚数をリアルタイム
で計数管理している。そして、この硬貨収納枚数が上限
枚数設定エリア73gに予め設定されている上限枚数を
越える金種が発生すると、オーバーフロー処理を開始す
る。
【0064】このオーバーフロー処理を開始すると、振
分機構駆動用ソレノイド62の通電がオンされ、前記硬
貨振分機構51は、図21に示すように、第2のガイド
面58がオーバーフロー硬貨回収部54側に向かって傾
斜した状態で静止する。また、オーバーフローが発生し
た硬貨収納部16から釣銭払出処理の場合と同様にして
オーバーフローした硬貨が投出される。したがって、こ
の硬貨収納部16から投出された硬貨Cは第2のガイド
面58により投出元の硬貨収納部16に対応するオーバ
ーフロー硬貨回収部54に案内されて収容される。
【0065】このように、本実施形態の硬貨収納払出装
置においては、各硬貨収納部16からそれぞれオーバー
フローした硬貨をオーバーフロー硬貨回収容器50でま
とめて回収している。ここで、オーバーフロー硬貨回収
容器50は各硬貨収納部16に対応する複数のオーバー
フロー硬貨回収部54を形成しており、このオーバーフ
ロー硬貨回収部54によってオーバーフローした硬貨を
種類別に分類して回収するようにしている。したがっ
て、オーバーフロー硬貨回収容器50にて回収した硬貨
を再利用する際に、硬貨を金種別に分別し直す作業を不
要にでき、即座に再利用できる効果を奏する。
【0066】また、本実施形態の硬貨収納払出装置にお
いては、オーバーフロー硬貨回収容器50を硬貨受皿4
9とともにフロントカバー10の前面より手前側に引き
出せるようになっている。したがって、オーバーフロー
硬貨回収容器50にて金種別に分類されて回収された硬
貨を、従来の金銭登録機に設けられたドロワに収容され
ている釣銭準備金の硬貨と同様に取扱うことが可能であ
り、硬貨自動払出機能が故障したとき等の緊急時にも容
易に対応できる利点がある。
【0067】なお、本発明は上述した一実施形態のもの
に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では
各硬貨収納部16に収納されている硬貨の枚数をソフト
的に計数管理し、予め設定された上限枚数と比較してオ
ーバーフローしたか否かを判断したが、各硬貨収納部1
6毎にオーバーフローの発生を検出するセンサを設け、
このセンサからの検出信号によりオーバーフロー処理を
実行するようにしてもよい。
【0068】また、前記実施形態ではオーバーフロー硬
貨回収容器50を硬貨受皿49と一体的に形成し、フロ
ントカバー10の前面から手前側に引き出せるようにし
たが、オーバーフロー硬貨回収容器50を硬貨受皿49
から分離させ、例えば本体ケース2の側面や後面からオ
ーバーフロー硬貨回収容器50のみを引出せるようにし
てもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施可能であるのは勿論である。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、硬
貨収納部からオーバーフローした硬貨を種類別に分類し
て回収することができ、この回収した硬貨を再利用する
際に硬貨を種類別に分別する作業を不要にでき、即座に
再利用できる硬貨収納払出装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である硬貨収納払出装置
の外観図。
【図2】同硬貨収納払出装置の一部切欠側面図。
【図3】同硬貨収納払出装置の一部切欠平面図。
【図4】同硬貨収納払出装置における硬貨収納カセット
の平面図。
【図5】図4のA−A線に沿った断面図。
【図6】図3のB−B線に沿った断面図。
【図7】図4のC−C線に沿った断面図。
【図8】図4のD−D線に沿った断面図。
【図9】同硬貨収納払出装置における硬貨搬送機構の構
成を示す図。
【図10】図10のE−E線に沿った断面図。
【図11】同硬貨収納払出装置における硬貨搬送機構の
要部断面図。
【図12】同硬貨収納払出装置におけるオーバーフロー
硬貨回収容器の斜視図。
【図13】同硬貨収納払出装置における硬貨振分機構の
斜視図。
【図14】同硬貨収納払出装置のブロック構成図。
【図15】同硬貨収納払出装置におけるRAMの構成を
示す図。
【図16】同硬貨収納払出装置におけるCPUの釣銭払
出処理を示す流れ図。
【図17】同上CPUの硬貨収納処理を示す流れ図。
【図18】同上CPUのオーバーフロー処理を示す流れ
図。
【図19】同上CPUの収納満杯処理を示す流れ図。
【図20】同硬貨収納払出装置の釣銭払出処理時におけ
る作用説明図。
【図21】同硬貨収納払出装置のオーバーフロー処理時
における作用説明図。
【符号の説明】 1…硬貨収納払出装置 2…本体ケース 6…本体部 11…硬貨投入口 14…硬貨払出口 16…硬貨収納部 18…硬貨収納投出機構 32…硬貨搬送機構 47…硬貨選別孔 49…硬貨受皿 50…オーバーフロー硬貨回収容器 51…硬貨振分機構 54…オーバーフロー硬貨回収部 62…振分機構駆動用ソレノイド 70…CPU

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨投入口から投入された硬貨を種類別
    に収納する複数の硬貨収納部を有し、硬貨払出指令の入
    力に応動して払出対象の硬貨を収納した硬貨収納部から
    指定枚数の収納硬貨を硬貨受皿へ投出する硬貨収納払出
    装置において、 前記各硬貨収納部に対応し、その対応する硬貨収納部か
    らオーバーフローした硬貨を回収する複数のオーバーフ
    ロー硬貨回収部と、前記各硬貨収納部にてそれぞれ種類
    別に収納している硬貨のオーバーフローを検出するオー
    バーフロー硬貨検出手段と、この検出手段により硬貨の
    オーバーフローを検出した硬貨収納部から少なくともオ
    ーバーフローした硬貨を投出するオーバーフロー硬貨投
    出手段と、この投出手段により硬貨収納部から投出され
    たオーバーフロー硬貨を受け、投出元の硬貨収納部に対
    応するオーバーフロー硬貨回収部に案内するオーバーフ
    ロー硬貨ガイド体とを具備したことを特徴とする硬貨収
    納払出装置。
  2. 【請求項2】 硬貨投入口から投入された硬貨を種類別
    に収納する複数の硬貨収納部を有し、硬貨払出指令の入
    力により、払出対象の硬貨を収納した硬貨収納部に対応
    する硬貨投出機構を駆動して、当該硬貨収納部から指定
    枚数の収納硬貨を硬貨受皿へ投出する硬貨収納払出装置
    において、 前記各硬貨収納部に対応し、その対応する硬貨収納部か
    らオーバーフローした硬貨を回収する複数のオーバーフ
    ロー硬貨回収部と、一方の面を前記各硬貨収納部から投
    出された硬貨を受けて前記硬貨受皿へ案内する第1のガ
    イド面とし、他方の面を前記各硬貨収納部から投出され
    た硬貨を受けて対応する前記オーバーフロー硬貨回収部
    に案内する第2のガイド面とする硬貨振分機構と、前記
    各硬貨収納部にてそれぞれ種類別に収納している硬貨の
    オーバーフローを検出するオーバーフロー硬貨検出手段
    と、この検出手段により硬貨のオーバーフローを検出す
    るとそのオーバーフローを検出した硬貨収納部の硬貨投
    出機構を駆動して当該硬貨収納部から少なくともオーバ
    ーフローした硬貨を投出するオーバーフロー硬貨投出手
    段とを具備し、前記硬貨投出機構の駆動により前記硬貨
    収納部から収納硬貨を硬貨受皿へ投出する際は前記第1
    のガイド面で前記硬貨収納部から投出される硬貨を受け
    る位置に前記硬貨振分機構を位置決めし、前記オーバー
    フロー硬貨投出手段によりオーバーフローした硬貨を投
    出する際は前記第2のガイド面で前記硬貨投出部から投
    出される硬貨を受ける位置に前記硬貨振分機構を位置決
    めするようにしたことを特徴とする硬貨収納払出装置。
  3. 【請求項3】 前記各オーバーフロー硬貨回収部を装置
    本体から引出せるようにしたことを特徴とする請求項2
    記載の硬貨収納払出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017059252A (ja) * 2016-11-25 2017-03-23 東芝テック株式会社 貨幣収納装置
JP2017120577A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 東芝テック株式会社 入出金装置、情報処理装置及び会計装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017120577A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 東芝テック株式会社 入出金装置、情報処理装置及び会計装置
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