JP2875459B2 - 検銭処理装置 - Google Patents

検銭処理装置

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JP2875459B2
JP2875459B2 JP5200705A JP20070593A JP2875459B2 JP 2875459 B2 JP2875459 B2 JP 2875459B2 JP 5200705 A JP5200705 A JP 5200705A JP 20070593 A JP20070593 A JP 20070593A JP 2875459 B2 JP2875459 B2 JP 2875459B2
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俊之 小林
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Takamisawa Cybernetics Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、法定硬貨やゲーム用メ
ダル等の硬質媒体を扱う両替機、硬貨選別機、自動販売
機、自動券売機、ゲーム機等に適用されて、これらの硬
質媒体の真偽判定や種別判定等の処理を行う検銭処理装
置に関し、特に、これらの判定処理中に何等かの異常が
発生した場合に硬質媒体を自動的に排出するリジェクト
機構を備えた検銭処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような検銭処理装置は、所定金額分
の法定硬貨(以下、硬貨という)が投入されるのに従っ
て缶詰飲料水等の商品を自動販売する自動販売機や、鉄
道駅などに設置され所定金額分の硬貨の投入に従って乗
車券を発行する自動券売機等に内蔵され、投入された硬
質媒体が真正の硬貨であるか否かの自動判定等を行うた
めに適用されている。又、金融業界等で使用され、多数
且つ複数種類の硬貨を一度に選別処理する硬貨選別機等
に内蔵されている。更に、外観的には硬貨に類似した形
状(即ち、円形且つ平板状)を有するが特定種類のゲー
ム機だけに用いられるメダルの真偽を判定したり計数す
るゲーム機等にも内蔵されている。これらは一例であっ
て、生活スタイルの多様化等や業務自動化の要求等に伴
って、このような硬貨やそれに類似した特定目的に供さ
れる硬質媒体を自動的に取り扱う様々な自動化装置に適
用されている。
【0003】このように、検銭処理装置は、特定目的に
合致した硬質媒体の真偽性や種別の自動判定を行うため
に極めて重要な機械要素となっており、金融・流通分野
における信用の確保、業務の円滑化を図る上でもその信
頼性の向上が益々高まっている。
【0004】従来例として、上記の自動券売機に適用さ
れている検銭処理装置の構造を述べると、特定種類の硬
貨だけを通過させる比較的長い中空孔(トンネル状の
孔)から成る傾斜案内路が設けられている。この中空孔
の断面形状は、縦が所定種類の硬貨の直径より僅かに大
きく、横幅がその硬貨の厚さより僅かに大きなスリット
状の矩形であり、上部投入口から投入された硬貨は、自
重によりその傾斜案内路内を転動して通過できるが、対
象外の大きさの硬貨や変形した硬貨又は大径の外国硬貨
等は、傾斜案内路の入口に設けられた投入口のスリット
により規制することにより内部通路での未然に硬貨詰ま
り(いわゆるジャミング現象)を防ぐ構造を採ってい
た。そしてこの傾斜案内路の途上に磁気センサ等を設け
て高精度の真偽判定や種類判定を行っていた。
【0005】ところで、この様な現在普及している方法
では、投入口のスリットより硬貨を一枚一枚投入しなけ
ればならない為、その改善策として投入口のスリットを
廃して縦横ともに大型化したものとし併せて内部に硬貨
ホッパーを設け、利用客がまとめて投入した硬貨をホッ
パーに収容し、このホッパーの分離かきあげ動作により
一枚ずつ連続的にすくい上げて傾斜案内路に送り込み、
磁気センサ等に供給する方法が考案されている(特公昭
38−25,458「料金収納装置」)。これらの方法
によれば、利用客は複数枚の硬貨をまとめて投入口に落
とし込むことができ、操作性が格段に向上することが知
られている。通常この方式は「一括投入方式」と、この
方式に採用される複数枚の硬貨が一時に投入可能な形状
の投入口は「一括投入口」と呼ばれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
方法は十分に公知のものとなってから長期間を経過して
いるにも関わらず以下に述べるような実用上の問題を併
発する為に、普及するに至っていなかった。
【0007】すなわち、これらの方法では複数枚の硬貨
が一時に投入できると同時に、利用客がその不注意或い
は故意により使用可能でない硬貨や硬貨以外のポケット
内の異物を硬貨と一緒に投入してしまうおそれがある。
普及しているスリットによる投入口では入り得ない異物
や変形硬貨、外国の大径硬貨等が、一括投入口であるた
めに通過を許容されてしまい、ホッパーにおいて噛込み
を起こしホッパー内の回転ディスクを破損したり、送出
路を閉塞したりして故障を生じさせる問題があった。
【0008】かかる問題は、発生確率が高いものではな
いが、利用客に投入に際しての注意を呼びかけるのみで
は完全に防ぎきれるものではなく、また、ホッパー内や
傾斜案内路のいずれの箇所で何時どの様な状態で噛込み
現象や閉塞現象等を引き起こすかを予知・解析して、予
め処置しておくということのできないものであることか
ら、事後的に逐一対処せざるを得ず、その結果保守管理
が煩雑となる。更に、自動券売機等の多数の利用客に対
応するための自動化装置等に適用される場合にあって
は、かかる諸現象は例えば交通機関の利用に支障を及ぼ
したりその他の業務の妨げになったりするなどの極めて
深刻な事態を招来する。
【0009】又、偽造硬貨や変形硬貨、異物等のみなら
ず真正硬貨媒体が引き起こす上記と同様の諸現象も希に
ではあるが起こり得ることから、これらを自動的に排除
して、煩雑な保守管理を不要にする根本的な機構上の改
善が望まれていた。
【0010】本発明はこのような課題に鑑みて成された
ものであり、硬貨や代用硬貨(特定用途のメダル、トー
クン)等の硬質媒体の真偽判定及び種別判定を行う検銭
処理装置において、上記諸現象を自動的に回避する新規
構造のリジェクト機能を備えた検銭装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の検銭処理装置は、検銭処理されるべき1個
又は複数個の硬質媒体を収容しつつ個々に搬出するため
のホッパー機構と、このホッパー機構から個々に搬出さ
れる硬質媒体を所定形状の硬質媒体のみを通過させ得る
案内通路に適用することによって真偽性の判定を機械的
に行うための検銭機構と、これらのホッパー機構と検銭
機構の動作を制御するための制御手段とを備える。
【0012】そして、ホッパー機構は、検銭処理される
べき硬質媒体を収容するためのホッパー本体と、該ホッ
パー本体に投入された1以上の硬質媒体を回転ディスク
の回転によって個々に所定位置の搬出部へ搬出する搬出
用駆動機構と、上記ホッパー本体の上端に形成された硬
質媒体投入用の上部開口と、上記ホッパー本体の下端に
形成された下部開口と、上記下部開口を開閉する下部開
閉蓋を駆動する開閉駆動機構と、上記回転ディスクの回
転速度を検出する第1のセンサ手段とを具備し、更に、
ホッパー機構は、ホッパー本体の上端に形成された硬質
媒体投入用の上部硬貨投入路を別体または一体に備え、
前記硬貨投入路の途上においてホッパー本体への硬質媒
体の投入を検出する投入検出センサ手段を備え、更に、
上記回転ディスクを斜めに軸止するとともに、回転ディ
スク中心部のボス部を円錐台状とし、ボス部外径とホッ
パー本体の内壁との距離が所定の硬質媒体外径よりも僅
かに大きく構成し、更に、制御手段は、第1,第2のセ
ンサ手段からの出力信号を受けると、上記開閉駆動機構
に下部開閉蓋を駆動させて上記下部開口を開放させると
共に、上記揺動駆動機構に対して案内板を摺接板から離
すように揺動させる制御を行う。
【0013】
【作用】偽硬質媒体や異物等がホッパー機構内で噛込み
現象や閉塞現象等を引起こした場合には、第1のセンサ
手段がこれを検出し、ホッパー本体の下端に形成された
下部開口が開放されて、ホッパー本体内に投入された物
すべてが落下・排出されるので、異常発生の原因を完全
に除去することができる。更に、検銭機構の案内通路内
で噛込み現象や閉塞現象等を引起こした場合には、第1
のセンサ手段がこれを検出し、案内板が揺動して、案内
板と摺接板間の案内通路が開放状態となるので、案内通
路内に滞留している物すべてが落下・排出されるので、
異常発生の原因を完全に除去することができる。
【0014】そして、これらのリジェクト動作は、制御
手段によって自動的に行われるので、上記噛込み現象・
閉塞現象等などの異常が発生しても自動的に正常状態に
復帰することとなる結果、信頼性が向上し、且つ保守管
理が大幅に低減化される。また、投入検出センサが処理
対象である硬質媒体を検出して、ホッパー本体への回転
ディスクの駆動が成されて、ホッパー本体底部に堆積し
た硬質媒体を逐一送出するに際して、所定の外径を超え
る硬質媒体については、回転ディスクのボス部に載置し
えない為、ホッパー本体の底部である収容室に堆積した
ままとなる。従って、検銭機構に入り込んで閉塞現象を
生じることがなく、前述の様に確実に落下排出される。
【0015】
【実施例】以下、本発明による検銭装置の一実施例を図
面と共に説明する。
【0016】図1は、実施例の検銭装置の全体構造を示
す平面図であり、同図中の仮想線(Za −Za 線)に対
して左側に配置されるホッパー機構HPと右側に配置さ
れる検銭機構MSを備え、ホッパー機構HPに投入され
た硬質媒体を検銭機構MSが真偽判定するように、互い
に連設して配置される。尚、説明上、重力方向(同図の
上下方向)をZ方向、同図の左右方向(Z方向に対し直
交する方向)をX方向、同図の前後方向(Z及びX方向
に対し直交する方向)をY方向とする。よって、一般的
には、自動販売機等に適用される場合には、自動販売機
等が設置される設置面ETとZ方向が直交し、XY方向
が設置面ETに平行となる。
【0017】まず、ホッパー機構HPの構造を、図1〜
図6と共に詳述する。尚、図2は図1に示す検銭装置の
一部を省略及び破断して示す図、図3は図1中のZb −
Zb線に沿った断面図、図4は図1中のZc −Zc 線側
から見た側面図、図5はホッパー機構HPの動作を図4
に対応して示した側面図、図6は背面図である。更に、
ホッパー機構HPの構成部品は、アルミニウム等の金属
やプラスチック等によって形成されているので、構成部
品の材質についての説明は省略する。
【0018】図3〜図5に示すように、ホッパー機構H
Pは、実際に各種機器に設けられる際に(Z−X)方向
の面に平行に取り付けられる金属シャーシ2に対して、
所定の傾斜角θをもって組み付けられる。即ち、金属シ
ャーシ2の一側端には、Z方向に対して傾斜角θ(0°
<θ<90°)に設定されている傾斜面を有する台形状
の固定台4が固着され、ホッパー機構HPの構成要素で
あるホッパー基部6の裏面がこの傾斜面に固着されるこ
とによって、ホッパー機構HP全体が金属シャーシ2に
対して所定の傾斜角θで取り付けられている。
【0019】ホッパー基部6は、略円形且つ平板状の底
部と比較的低い環状側壁とを有する筒状のベースプレー
ト部8と、その底部の中央裏面側に突設されている軸受
部10とを備えている。軸受部10には駆動軸12が回
動自在に支持され、駆動軸12の先端に固着された円錐
台状のボス部14とベースプレート部8内側との間に
は、駆動軸12と一体に回動する円盤状のディスク16
が装着されている。尚、ディスク16の直径は、ホッパ
ー本体30の内径にほぼ等しく形成されている。またボ
ス部は、前述の通り円錐台状であるが、ディスク16側
の径が大きくなる様に固定される。ここで、ボス14の
ディスク16側の最大径部分の大きさをDb、後述する
ホッパー本体30の内径をDh、この検銭処理装置が真
正な硬質媒体として扱うことを前提としているもののう
ち最大径を有するものの直径をDcとすると、Dbは、 Db=Dh−2Dc の関係が成り立つ様に形成される。すなわち所定の外径
を超える硬貨はボス14とホッパー本体30の内壁との
間に嵌合・載置しえない構造となっており、一旦後述の
攪拌保持部材18により拘束されても、ディスク16の
回転に連れて、ボス14が円錐台状になっていることに
より再び、収容室R内(ホッパー本体の底部)に滑り落
ちる構造となっている。
【0020】ディスク16の内側面には、その側面より
若干突出する複数個(4個程度)の扇状の攪拌保持部材
18が、周方向に沿って所定間隔で固定され、更に、夫
々の攪拌保持部材18には、複数(実施例では4本)の
弓形突部が駆動軸12を中心として同心円状に形成され
ている。尚、これらの攪拌保持部材18の上記突出量
は、真正硬質媒体(硬貨等)の厚さと同程度に設定さ
れ、相互に隣接関係にある攪拌保持部材18,18間に
硬質媒体を着脱可能に嵌挿させることができる形状に設
計されている。
【0021】軸受部10に支持された駆動軸12の他端
には、Vベルト20を巻装させるためのプーリー22と
長板状の羽板24とが固着され、図6に示すように、金
属シャーシ2の裏側に固定された駆動モータM1の駆動
力がVベルト20を介して伝達されることによって、駆
動軸12及びディスク16が一体に回転駆動される。
【0022】羽板24の周端を挟むようにして相互に対
向する発光ダイオードとフォトトランジスタを内蔵する
光学センサ26が、固定板28を介してベースプレート
部8の裏面側に固定され、駆動軸12の回転に伴って羽
板24が発光ダイオードとフォトトランジスタ間の光路
を遮断するときパルス電気信号S1を発生し、後述する
制御回路400がパルス電気信号S1の発生周期に基づ
いて、ディスク16の回転状態の良否判断をするように
なっている。
【0023】再び、図3において、ホッパー基部6の前
面側に、ディスク16側(内側)を覆うカップ状のホッ
パー本体30が固着されることによって、処理すべき多
数個の硬質媒体を収容するための収容室Rが構成されて
いる。但し、ホッパー本体30の上側端には、上部点検
蓋32によって開閉される上部開口34が形成されると
共に、ホッパー本体30の下側端には、下部開閉扉36
によって開閉される下部開口38が形成されている。
【0024】上部点検蓋32は透明プラスチックで形成
されると共に、図1及び図3に示すように、ホッパー基
部6の外側上端に突設された支持突起40,42間に取
付けられた支持ロッド44に揺動可能に支持され、更
に、支持ロッド44に装着されたスプリング46によっ
て上部開口34を閉める方向へ弾性付勢されている。そ
して、ユーザー等がスプリング46の付勢力に抗して上
部点検蓋32を上方へ揺動させると、図5に示すよう
に、上部開口34を開放することができる。
【0025】更に、上部点検蓋32の一側端(例えば自
動販売機の筐体における顧客操作面)には5〜6枚程度
の硬質媒体を重ねた状態で通過させることができる大き
さの開口(図示せず)が穿設されており、この開口に合
致して取り付けられた筒状の矩形投入部48から硬質媒
体を投入すると、上部点検蓋32を開かなくとも収容室
Rへ投入することができる構造を有している。尚、矩形
投入部48を形成する対向側壁には、相互に対抗する小
径の貫通孔(図示せず)が穿設され、一方の貫通孔に合
わせて発光ダイオード等の投光素子50、他方の貫通孔
に合わせてフォトトランジスタ等の光学センサ52が固
着され、投光素子50の出射光を光学センサ52が受光
するようになっている。そして、硬貨等の硬質媒体の投
入時に光路が遮断されると、光学センサ52からパルス
電気信号S2が出力され、後述する制御回路400がこ
のパルス信号S2を検出することによって投入を判断す
る。
【0026】下部開口38を開閉する下部開閉扉36の
所定の上端が、図1,図3〜図5に示すように、ホッパ
ー本体30の外側端に突設された一対の支持突起54,
56間に設けられた支持ロッド58に揺動可能に支持さ
れ、下部開閉扉36の所定の下端にはX方向に延びる従
動ロッド60が係合され、更に、従動ロッド60の先端
にはクランク機構Kが連結されている。そして、このク
ランク機構Kによって従動ロッド60がY方向へ押され
るのに従って、下部開閉扉36が支持ロッド58を中心
に揺動することで下部開口38が開放され、従動ロッド
60が逆方向へ引かれるのに従って下部開閉扉36が逆
方向へ揺動することで下部開口38を閉じる。
【0027】更に、このクランク機構Kの構造を図4〜
図6と共に詳述する。尚、図4は下部開閉扉36を閉じ
た状態、図5は下部開閉扉36を開いた状態を示す。ベ
ースプレート部8の裏面に、駆動モータM2及び高トル
ク化用ギアボックス64が固定され、ギアボックス64
の回転駆動軸には、一体に回転駆動される円板66と偏
心レバー68が固着され、偏心レバー68の一端と従動
ロッド60の先端との間にクランクアーム70が揺動自
在に連結されている。そして、図4に示すように、駆動
モータM2及びギアボックス64の駆動によって偏心レ
バー68の偏心位置がベースプレート部8から最も遠ざ
かる位置に移動して、クランクアーム70がこれに従動
することにより下部開閉扉36に下部開口38を閉じさ
せ、一方図5に示すように、偏心レバー68の偏心位置
がベースプレート部8に近付いて、クランクアーム70
がこれに従って前進することにより下部開閉扉36に下
部開口38を開放させる。
【0028】尚、円板66の所定箇所には、一対の凹欠
部66a,66bが形成されており、円板66の周端を
挟むようにして相互に対向する発光ダイオードとフォト
トランジスタを内蔵した光学センサ72が設けられてい
る。そして、光学センサ72は、円板66の回転に伴っ
て凹欠部66a,66bが対向するときにパルス電気信
号S3を出力し、後述する制御回路400がパルス電気
信号S3に基づいて下部開閉扉36の開閉状態を制御す
る。
【0029】このように、ホッパー本体30に形成され
ている下部開口38を下部開閉扉36の開閉によって開
閉制御すると、処理すべき硬質媒体が収容室R内に存在
するときは閉じておき、異物が収容室R内に投入された
り何等の異常が発生したときは、開いて収容室R内に存
在する物を全て落下排除することができる。
【0030】更に、図2(一部分を省略及び破断して示
した図)に示すように、ホッパー基部6の検銭機構MS
側には搬出機構HQが形成されており、この搬出機構H
Qは、ベースプレート部8の環状側壁に連設された三角
形状の第1のガイド突部ST1と、環状側壁の一端に固
着され且つ先端部がディスク16の前面を覆うようにし
てボス部14まで延びるL字状の第2のガイド突部ST
2とを備え、第1のガイド突部ST1と第2のガイド突
部ST2間の側壁(滑り面という)B1はディスク16
の側面よりも僅かに後方に位置し、更に、ホッパー本体
30の側端には、第1のガイド突部ST1と第2のガイ
ド突部ST2との対向間隔に合わせた大きさの凹欠通路
74(図3参照)が形成されている。
【0031】尚、第1のガイド突部ST1の側壁W1
は、ディスク16の最高位置より僅かに低い位置Pの接
線方向に沿って傾斜し、第2のガイド突部ST2の側壁
W2は、側壁W1との対向間隔が一定で、且つボス部1
4の最高位置より僅かに低い位置の接線方向に沿って傾
斜している。したがって、収容室R内に投入された硬貨
媒体は、ディスク16が時計回り方向に回転するのに伴
って、相互に隣接関係にある一対の攪拌保持部材18間
に配列されてボス部14の最高位置まで搬送され、その
最高位置から若干下がったときに、第2のガイド突部S
T2の側壁W2に当接・規制されることにより、側壁W
1,W2及び滑り面B1に規制された空間に沿って、検
銭機構MS側へ、自重で転動・搬出される。尚、滑り面
B1は、傾斜角θで傾斜しているので、真正硬質媒体
は、その一側面が滑り面B1に摺接しつつ自重で転動す
ることとなり、更に、相互に隣接関係にある攪拌保持部
材18間の隙間間隔より大径の偽硬質媒体は搬出されな
い。よって、相互に隣接関係にある攪拌保持部材18,
18間の隙間間隔と、側壁W1とW2の対向間隔と、凹
欠通路74の幅は、処理対象とする硬貨等の直径に合わ
せて設計され、更に、第1,第2のガイド突部ST1,
ST2の厚さ及び凹欠通路74の凹欠深さは、処理対象
とする真正硬質媒体の厚さより広く設計されている。
【0032】次に、検銭機構MSの構造を図1,図2,
図7〜図9に基いて説明する。まず、図1,図2,図8
及び図9に示すように、ホッパー機構HPの搬出機構H
Qに連なる摺接板100が、金属シャーシ2の一側端に
固着された台形状の固定台102に固着されることによ
って、ほぼ傾斜角θで傾斜して設けられている。
【0033】摺接板100は、ホッパー機構HPの滑り
面B1と面一となる滑り面B2と、途中から滑り面B2
より若干裏側へ折曲げ加工(折曲げ部分を、図2中の点
線Lで示す)されることによって傾斜された滑り面B3
(図2,図8,図9参照)とを有している。更に図2に
示すように、摺接板100の滑り面B2の上側端には、
第1のガイド突部ST1の側壁W1に連なる湾曲状の側
壁W3を有する第3のガイド突部ST3が固着されると
共に、滑り面B3の側端には、側壁W3の最下端に連な
る湾曲状の側壁W4を有する第4のガイド突部ST4が
固着されている。
【0034】ここで、第3のガイド突部ST3は、図
8,図9に示すように、上側部分の厚さが第1,第2の
ガイド突部ST1,ST2とほぼ等しく、且つ下側部分
の厚さが滑り面B3に近づくに従って徐々に薄くなる台
形状の断面を有し、更に、図2に示すように、側壁W3
が、途中までは側壁W1と同方向へ傾斜して、途中から
下方へほぼ垂下するように所定曲率で凹状に湾曲してい
る。一方、第4のガイド突部ST4は、第3のガイド突
部ST3の最下端と等しい厚さ(真正硬質媒体一枚分の
厚さより若干厚い)に形成され、且つその側壁W4は、
側壁W3の最下端に連なる面と、途中からX方向より若
干斜め下側に傾斜する面とから成る所定曲率の凸状とな
っている。
【0035】第3のガイド突部ST3の上方には、蝶番
機構を構成するための支持台104が摺接板100に固
着され、支持台104からY方向前方へ突設された一対
の支持突起106,108には、滑り面B2とB3及び
滑り面B1に対向する案内板110が揺動可能に支持さ
れている。
【0036】即ち、図7(分解図)と図8及び図9に示
すように、案内板110の上側端に一体固着された略台
形状の支持板112の上端に突設された一対の支持突起
114,116が、支持突起106,108を挟むよう
にして対向配設され、更に夫々に穿設されている支持孔
にスプリング118を介在した支持ロッド120が嵌挿
・抜け止めされることによって、案内板110が前後方
向へ揺動可能に支持され、且つスプリング118によっ
て第3,第4のガイド突部ST3,ST4の側端に当接
して滑り面B2とB3及び滑り面B1の前面を覆うよう
に弾性付勢されている。
【0037】更に、図8及び図9に示すように、案内板
110の一部が第3,第4のガイト突部ST3,ST4
の断面形状に合わせて斜め裏側へ若干折曲加工されると
共に、図7中の裏面図と図8及び図9に示すように、案
内板110の裏面下端には第4のガイド突部ST4と略
等しい厚さの第5のガイト突部ST5が固着されてい
る。そして、この第5のガイト突部ST5は、第2のガ
イト突部ST2の側壁W2に連なると同時に第3,第4
のガイト突部ST3,ST4の側壁W3,W4と一定間
隔で対向するように湾曲形成された側壁W5を有してい
る。
【0038】したがって、何ら外力が加わらないとき
は、図10の機能図に示されるように、摺接板100と
案内板110は、第1〜第5のガイト突部ST3,ST
4を介在することにより所定の間隔(例えば、真正硬質
媒体一枚分の厚さより若干広い間隔)を於いて対向し、
更に摺接板100の滑り面B2,B3と案内板110の
裏面及び第1〜第5の側壁W1〜W5によって規定され
る蛇行したトンネル状の案内通路が構成され、この案内
通路を真正硬質媒体(処理対象の硬貨等)のみが自重で
転動して通過することができるようになっている。
【0039】更に、図1,図7〜図9に示すように、蝶
番機構の支持ロッド120の一端には、L字状のアーム
部材122が揺動可能に支持され、その先端部122a
が、支持板112から前方へ突設されている係止突起1
12aの裏面側に係止し、アーム部材122の他端12
2bがワイヤー124を介して電磁アクチュエータSL
の駆動部に連結されている。そして、図9に示すよう
に、ワイヤー124が上記電磁アクチュエータSLによ
って牽引されると、アーム部材122が回動されるのに
伴って支持板112及び案内板110が前方へ強制的に
回動され、その結果、第5のガイド突部ST5が摺接板
100から離れて案内通路の下部が開放されることとな
るので、その案内通路内を通過中の硬貨媒体や滞留して
いる物の全てが自然落下する。
【0040】更に、支持板112の一端には、滑り面B
1に対向し、滑り面B1を硬質媒体が通過するときにパ
ルス電気信号S4を発生する光学センサ126が固定さ
れている。更に又、案内板110の裏面側一端にはネジ
等から成る突起128が突設され、図8に示すように、
摺接板100と案内板110が当接関係にあるときは、
摺接板100に対向して穿設されている孔130を介し
て、裏面側に固定されているマイクロスイッチ132の
スイッチ接点132aを押圧することでオンにし、図9
に示すように、摺接板100と案内板110が離れると
きは、スイッチ接点132aから離れてマイクロスイッ
チ132をオフにするようになっている。そして、マイ
クロスイッチ132から出力されるオンオフ信号S5
を、後述する制御回路400が検出することによって、
電磁アクチュエータSLの駆動制御と、摺接板100と
案内板110との当接関係の判定を行うようになってい
る。
【0041】更に、第4,第5のガイド突部ST4,S
T5の終端には、案内通路に連通する連通孔200aを
有する磁気センサ200が摺接板100に固定されてい
る。この磁気センサ200は、特開昭5−10924号
に開示されているセンサであり、連通孔200aの周囲
に巻回されたコイル200bから発せられる磁界h(図
10参照)中を金属製の硬質媒体(硬貨等)が通過する
ときに生じる磁気損失を検出することによって、材質及
び形状を高精度で判定するものである。
【0042】但し、この実施例では、磁気センサ200
を適用したが、他の機械的センサを適用してもよく、磁
気センサ200を適用することは、本発明の検銭装置に
おいては選択的事項である。又、金属製の硬質媒体に限
らず、硬質プラスチック製のメダル等の硬質媒体を扱う
こともできる。
【0043】そして、以上に説明したホッパー機構HP
と検銭機構MSが自動販売機等に組付けられるときは、
図1に示すように、ホッパー機構HPの下部開口38と
検銭機構MSの摺接板100の下方に、排出用ダクト3
00が設けられ、このダクトは、自動販売機等の顧客操
作部に設けられた受皿(図示せず)に連通している。
【0044】次に、前述した制御回路400の構成を図
11に基づいて説明する。この制御回路400は、マイ
クロプロセッサを内蔵したプログラム処理によって各種
制御を行う。そして、光学センサー26,52,72,
126及びマイクロスイッチ132から出力される信号
S1〜S5を逐次入力して所定の制御タイミングでこれ
らの信号S1〜S5が発生しないときは異常発生と判断
して、駆動モータM1,M2及び電磁アクチュエータS
Lへの供給電力PM1,PM2,PSLを制御するよう
になっている。
【0045】次に、かかる構造を有する実施例の動作を
説明する。尚、全体の動作は制御回路400によって制
御される。
【0046】まず、主電源をオンにすると、制御回路4
00は検銭装置全体を初期状態に設定する。即ち、光学
センサー26,52,72,126を検知可能状態に
し、一定周期τ1毎に電圧極性の反転する電力PM1を
一定期間T(τ1の正数倍の期間)だけ駆動モータM1
に供給することによって、ディスク16を正逆回転動作
させる。これと同時に、駆動モータM2に一定期間Tだ
け電力PM2を供給し、クランク機構Kによる下部開閉
扉36の揺動を行わせる。したがって、この期間Tで
は、ホッパー機構HPの下部開口38が周期的に開閉さ
れるので、収容室R内に存在していた何等かの異物を落
下・排出することができる。更に、ディスク16の正逆
回転動作による相乗効果で、異物を収容室Rから強制的
に排出することができる。そして、光学センサー26,
72から出力されるパルス電気信号S1,S2の発生周
期が一定であれば、制御回路400は、ホッパー機構H
Pの駆動系統が正常であると判断して、駆動モータM1
を停止(電力供給の停止)させ、且つ下部開閉扉36が
下部開口38を閉じた状態で駆動モータM2を停止(電
力供給の停止)させる。
【0047】更に、上記ホッパー機構HPの初期化と並
行して、検銭機構MSの初期化を同時に行う。即ち、一
定周期τ2毎に電圧極性の反転する電力PSLを一定期
間T(τ2の正数倍の期間)だけ電磁レリーズSLに供
給することによって、ワイヤー124の牽引と弛緩を繰
り返すことにより、案内板110を周期的に揺動させ
る。これにより、摺接板100と案内板110との対向
間隔が開いたり閉じたりするので、仮に異物が案内通路
中に存在していても自重で落下・排出される。そして、
光学センサー126が異物の存在を検出しないときは、
パルス電気信号S4が発生しないので、制御回路400
は、異物不存在と判断して案内板110の揺動を停止さ
せて、摺接板100と案内板110を当接させた状態
(即ち、図8に示す案内通路を構成する状態)にして、
電磁レリーズSLの動作を停止させる。又、案内板11
0が正常に揺動しているときはマイクロスイッチ132
からオンオフ信号S5が一定周期で発生するので、制御
回路400は、一定周期のオンオフ信号S5を検出する
と、電磁レリーズSLを含めた検銭機構MSの駆動系統
が正常であると判断する。
【0048】このようにして初期状態が設定されると異
物等は完全に排除され、光学センサー26,52,7
2,126による監視だけが継続されて、次の状態変化
が発生するまで待機する。
【0049】次に、ユーザー等が、硬貨等の処理対象で
ある硬質媒体を投入部48から投入すると、光学センサ
ー52がパルス制御信号S2を発生し、制御回路400
がこれに同期してモータM1に電力PM1を供給するこ
とにより、ディスク16を時計回り方向へ回転させる。
この結果、前述したように(図10参照)、投入された
硬質媒体は撹拌保持部材18で整列されて搬出機構HQ
へ搬送され、更に、真正のものと同じ外径を有する硬質
媒体であれば、自重で摺接板100と案内板110間に
構成された案内通路内を転動して磁気センサ200で更
に最終識別が成される。又、複数枚の硬質媒体が同時に
投入された場合には、撹拌保持部材18で一枚ずつ整列
されて搬出機構HQへ搬送されるので、一枚ずつ案内通
路を通過して磁気センサ200へ供給される。この際、
真正のものを超える外径を有する硬質媒体については、
ホッパー本体30の内壁とディスク16上のボス14及
び撹拌保持部材18により形成される部分に載置し得な
い寸法関係となっているので、ディスク16の回転に連
れてボス14の円錐台部分より滑り落ち、収容室R内す
なわちホッパー本体30の底部に堆積し続けることとな
る。これらの硬貨は最終的には図示しない釣銭放出制御
手段による釣銭放出とほぼ同じタイミングで動作される
上述した初期状態のための動作により動作される下部開
口により落下し、顧客操作部に設けられた受皿(図示せ
ず)に落下せられる。
【0050】ここで、何等かの原因で、硬貨等が収容室
R内で噛込み現象・閉塞現象したり、偽硬質媒体が投入
されたのに起因して噛込み現象・閉塞現象すると、ディ
スク16は過負荷状態となって回転遅れを生じるので、
駆動軸12に固着されている羽板24の回転も遅くな
り、光学センサー26から出力されるパルス電気信号S
1の発生周期が正常時よりも長くなる。制御回路400
はこの発生周期の長さから異常を検出する。又、偽硬質
媒体が搬出機構HQで噛込み現象・閉塞現象等により停
滞すると光学センサー126がこれを検出して電気信号
S4を発し、制御回路400はこの電気信号S4に基づ
いて異常を検出する。又、摺接板100と案内板110
間の案内通路中に複数枚の硬質媒体が停滞して噛込み現
象・閉塞現象状態となると、案内板110が強制的にZ
方向前方へ回動されるので、突起128がマイクロスイ
ッチ132から外れて、マイクロスイッチ132から
は、この噛込み現象・閉塞現象状態を示すオンオフ信号
S5が発生し、制御回路400はこの信号S5に基づい
て異常と判断する。
【0051】このように、制御回路400は、噛込み現
象・閉塞現象による異常発生を検知すると、駆動モータ
M1への電力PM1の供給を一旦停止することによって
ディスク16を一旦停止させるのと同時に駆動モータM
2に電力PM2の供給を開始して、下部開閉扉36に下
部開口38を開放させる(図5を参照)。更に、電磁レ
リーズSLに電力PSLを供給してワイヤー124を牽
引させることにより、案内板110を開放させる(図9
を参照)。そして、更に、駆動モータM1へ電圧極性が
周期的に反転する電力PM1を供給することによって、
ディスク16を正逆転させる。このような処理が行われ
ると、ホッパー機構HP及び検銭機構MSに存在してい
た硬質媒体の全てが、下部開口38と、摺接板100及
び案内板110間から排出用ダクト300へ落下し、投
入したユーザー等に返却される。
【0052】そして、再び上述した初期状態設定のため
の動作を繰り返した後、待機状態となり、次に投入され
た硬質媒体の検銭処理を行う。
【0053】以上のように、この実施例にあっては、ホ
ッパー機構HPと検銭機構MSが組み合わされているの
で、同時に複数の硬質媒体を検銭処理することができ
る。更に、ホッパー機構HPには、異常発生に伴って収
容室R内の硬質媒体等を落下・排出させるための下部開
閉扉36及び下部開口38を設けたので、完全なリジェ
クト状態を得ることができる。更に、検銭機構MSで
は、検銭すべき硬質媒体の大きさを規制するための案内
通路を、摺接板100と揺動可能な案内板110及びこ
れらに付随する第3〜第5のガイド突部ST3〜ST5
で実現し、案内板110を摺接板100から離すように
揺動させることで、完全なリジェクト状態を得ることが
できる。更に、これらのリジェクト状態を設定するため
に、各種センサーからの情報に基づいて制御回路400
が噛込み現象・閉塞現象状態を検出し、完全なリジェク
ト状態を得るための動作を駆動モータM1,M2及び電
磁レリーズSLの制御によって行うようにしたので、完
全なリジェクト状態が自動的に設定されることから、信
頼性が向上し、且つ大幅な保守管理の低減化が達成され
る。
【0054】尚、この実施例の上記動作は一例であり、
図1〜図10と共に説明した構成要素から成るこの検銭
装置を適用すれば、制御回路400中のコンピュータプ
ログラムの変更・追加によって、更に異なった動作態様
や更に高機能の動作を実現することができる。
【0055】又、金属製の硬質媒体に限らず、硬質プラ
スチック製のメダル等の硬質媒体を機械的に検銭処理す
る場合にも適用することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、偽
硬質媒体や異物等がホッパー機構内で噛込み現象・閉塞
現象等を引起こした場合には、第1のセンサ手段がこれ
を検出し、ヘッド部の下端に形成された下部開口が開放
されて、ヘッド部内に投入された物すべてが落下・排出
されるので、異常発生の原因を完全に除去することがで
きる。更に、検銭機構の案内通路内で噛込み現象・閉塞
現象等を引起こした場合には、第1のセンサ手段がこれ
を検出し、案内板が揺動して、案内板と摺接板間の案内
通路が開放状態となるので、案内通路内に滞留している
物すべてが落下・排出されるので、異常発生の原因を完
全に除去することができる。そして、これらのリジェク
ト動作は、制御手段によって自動的に行われるので、上
記噛込み現象・閉塞現象などの異常が発生しても自動的
に正常状態に復帰することとなる結果、信頼性が向上
し、且つ保守管理が大幅に低減化される。更に、検銭処
理の対象である硬質媒体の種類は問わないので、様々な
自動化装置への応用が可能であり、汎用性に優れている
等の効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係わる検銭装置の全体構造を示す平面
図である。
【図2】実施例に係わる検銭装置の一部分を省略及び破
断して示す平面図である。
【図3】図1中の仮想線Zb−Zbに沿ってホッパー機
構の内部構造を示す断面図である。
【図4】図1中の仮想線Zc−Zc側からホッパー機構
の構造を、下部開閉蓋を閉じた状態で示す側面図であ
る。
【図5】図1中の仮想線Zc−Zc側からホッパー機構
の構造を、下部開閉蓋を開いた状態で示す側面図であ
る。
【図6】ホッパー機構用の駆動系統の構造を裏側から見
た背面図である。
【図7】検銭機構を構成する案内板の正面図及び裏面図
と、蝶番機構を分解して示す説明図である。
【図8】図1中の仮想線Za−Za側から検銭機構の構
造を、案内板が閉まった状態で示す断面図である。
【図9】図1中の仮想線Za−Za側から検銭機構の構
造を、案内板が開いた状態で示す断面図である。
【図10】ホッパー機構及び検銭機構において形成され
る案内通路を示す機能説明図である。
【図11】制御回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2…金属シャーシ、4…固定台、6…ホッパー基部、8
…ベースプレート部、10…軸受部、12…駆動軸、1
4…ボス部、16…ディスク、18…撹拌保持部材、2
0…Vベルト、22…プーリー、24…羽板、26…光
学センサー、28…固定板、30…ホッパー本体、32
…上部点検蓋、34…上部開口、36…下部開閉扉、3
8…下部開口、40,42…支持突起、44…支持ロッ
ド、46…スプリング、48…矩形投入部、50…投光
素子、52…光学センサー、54,56…支持突起、5
8…支持ロッド、60…従動ロッド、64…ギアボック
ス、66…円板、68…偏心レバー、70…クランク
軸、72…光学センサー、74…凹欠通路、100…摺
接板、102…固定台、104…支持台、106,10
8…支持突起、110…案内板、112…支持板、11
4,116…支持突起、118…スプリング、120…
支持ロッド、122…アーム部材、124…ワイヤー、
126…光学センサー、128…突起、130…孔、1
32…マイクロスイッチ、200…磁気センサー、20
0a…連通孔、200b…コイル、M1,M2…駆動モ
ータ、SL…電磁レリーズ、R…収容室、K…クランク
機構、HQ…搬出機構、HP…ホッパー機構、MS…検
銭機構、ST1〜ST5…ガイド突部、B1〜B3…滑
り面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−27491(JP,A) 特開 平3−63795(JP,A) 実開 昭55−19273(JP,U) 実開 昭57−92262(JP,U) 実開 昭56−92274(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07F 1/00 - 3/04 G07F 5/00 - 9/10 102 G07D 1/00 - 1/08 G07D 3/00 - 3/16 G07D 9/00 - 9/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検銭処理されるべき硬質媒体を収容する
    ためのホッパー本体と、該ホッパー本体に投入された1
    以上の硬質媒体を回転ディスクの回転によって個々に所
    定位置の搬出部へ搬出する搬出用駆動機構と、上記ホッ
    パー本体の下端に形成された下部開口と、上記下部開口
    を開閉する下部開閉蓋を駆動する開閉駆動機構と、上記
    回転ディスクの回転速度を検出する第1のセンサ手段
    と、を具備するホッパー機構と、 前記搬出部に連通して下方へ傾斜する案内通路を、固定
    された摺接板と、該摺接板に対して揺動可能に対向・支
    持された案内板と、該摺接板と案内板との最小対向間隔
    及び通路形状を所定の硬質媒体のみを通過可能に規定す
    るガイド突部とで構成すると共に、上記案内板の揺動を
    制御する揺動駆動機構と、上記案内通路内に滞留する硬
    質部材を検出する第2のセンサ手段とを具備する検銭機
    構と、 前記第1,第2のセンサ手段からの出力信号を受ける
    と、前記開閉駆動機構に下部開閉蓋を駆動させて前記下
    部開口を開放させると共に、前記揺動駆動機構に対して
    案内板を摺接板から離すように揺動させる制御手段と、
    を具備することを特徴とする検銭処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ホッパー機構は、前記ホッパー本体
    の上端に形成された硬質媒体投入用の上部硬貨投入路を
    別体または一体に備え、前記硬貨投入路の途上において
    ホッパー本体への硬質媒体の投入を検出する投入検出セ
    ンサ手段を備え、更に、前記回転ディスクを斜めに軸止
    するとともに、前記回転ディスク中心部のボス部を円錐
    台状とし、前記ボス部外径と前記ホッパー本体の内壁と
    の距離が所定の硬質媒体外径よりも僅かに大きく構成し
    たことを特徴とする請求項1に記載の検銭処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のセンサ手段は、前記案内通路
    の終端部近傍に設けられ、前記硬質媒体の案内通路内で
    の滞留に起因して前記案内板が強制的に前記摺接板から
    離される状態を検出するセンサであることを特徴とする
    請求項1に記載の検銭処理装置。
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