JP2501526B2 - コイン払出機 - Google Patents

コイン払出機

Info

Publication number
JP2501526B2
JP2501526B2 JP5091584A JP9158493A JP2501526B2 JP 2501526 B2 JP2501526 B2 JP 2501526B2 JP 5091584 A JP5091584 A JP 5091584A JP 9158493 A JP9158493 A JP 9158493A JP 2501526 B2 JP2501526 B2 JP 2501526B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
coins
safe
entrance
money changer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5091584A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06309541A (ja
Inventor
幸男 稲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MEISEI KK
Original Assignee
MEISEI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MEISEI KK filed Critical MEISEI KK
Priority to JP5091584A priority Critical patent/JP2501526B2/ja
Publication of JPH06309541A publication Critical patent/JPH06309541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2501526B2 publication Critical patent/JP2501526B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬貨あるいは遊技用メ
ダルなどのコイン類を、投入された金額に応じて投出す
るコイン払出機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パチンコ店などの遊技場で
は、遊技者がパチンコ台などの遊技機から離れることな
く両替できる仕組みが要望されている。このような要望
に応えるべく、本願出願人は、特開平3−275088
号公報に示された移動式の両替機を提案した。この移動
式の両替機は、一般に用いられている硬貨投出装置を内
蔵し、ホッパーにあらかじめ蓄えられた硬貨の中から、
投入された金額に応じた枚数だけを払い出す構造になっ
ている。
【0003】ところで、このような硬貨投出装置では、
ホッパーに硬貨をあまり大量に蓄えると、積み重なった
硬貨がブリッジを形成して落下しなくなり、この結果、
硬貨の払い出しができなくなる場合があった。これに対
し、一般的な据置型の両替機では、払い出し用の硬貨を
大量に収納する金庫から、ベルトコンベアによって硬貨
を少量ずつ搬送する硬貨搬送装置を設けて、ホッパー内
に蓄えられる硬貨の量が、一定範囲の少量になるように
していた。
【0004】しかしながら、従来と同様の硬貨搬送装置
を、移動式の両替機に設ける場合には、次のような問題
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−27508
8号公報に示されたような移動式の両替機の場合には、
遊技者の頭上を移動するため、あまり大型のものが通過
すると煩わしく、小型化しなければ実用的ではなかっ
た。
【0006】ところが、従来より知られたベルトコンベ
アによる硬貨搬送装置を設けるには、両替機の内部に比
較的大きな空間が必要であった。このため、両替機本体
を小型化することが困難であった。しかも、移動式の両
替機は、頻繁に移動・停止を繰り返すことにより両替機
本体が常に揺すられるため、ベルトコンベアの上に大量
に硬貨が溢れてしまったり、ベルトコンベア上に残って
いる硬貨が、硬貨投出装置のホッパーに落下してしまう
恐れがあった。この結果、硬貨投出装置に必要以上に硬
貨が供給され、払い出し不良を引き起こす可能性もあっ
た。
【0007】そこで本発明は、このような移動式の両替
機を含め、小型で、払い出し不良の発生しないコイン払
出機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上述した目的
を達成するために、本発明は課題を解決するための手段
を次の通り構成した。すなわち、本発明の請求項1に記
載の通り、投入される貨幣の真贋や額を識別する貨幣識
別手段と、一定範囲の少量のコインを蓄えて、当該蓄え
ているコインの中から前記投入された貨幣の額に応じた
枚数を投出するコイン投出手段と、あらかじめ大量のコ
インが収納されたコイン収納手段と、前記コイン投出手
段に蓄えたコインが投出され、前記コイン投出手段が蓄
えるコインの残りが少なくなったことを検出する残量不
足検出手段と、該残量不足検出手段によって前記コイン
投出手段が蓄えるコインの残量不足が検出されると、前
記コイン収納手段から少量のコインを搬出して、前記コ
イン投出手段に供給するコイン搬出手段とを備えるコイ
ン払出機において、前記コイン収納手段は、コイン払出
機本体に回転可能に配設され、コインの出入口を上に向
けて開けられた金庫で、前記コイン搬出手段は、前記金
庫を回転させて、前記コインの出入口を所定時間だけ下
に向ける金庫回転機構で、該金庫回転機構によって前記
金庫を回転させると、少量のコインが前記コインの出入
口からこぼれ落ちて前記コイン投出手段に供給されるこ
とを特徴とするコイン払出機の構成がそれである。
【0009】前記構成を有するコイン払出機によれば、
貨幣識別手段によって投入された金額が識別され、それ
に応じた枚数のコインがコイン投出手段によって払い出
される。そして、コインが払い出された結果、コイン投
出手段に蓄えていたコインの残りが少なくなると、その
ことが残量不足検出手段によって検出される。コインの
残量不足が検出されると、金庫回転機構が金庫を回転さ
せてコインの出入口を下に向け、コイン投出手段にコイ
ンを落下させる。コインの出入口を一時的に下に向けた
後は、金庫回転機構は金庫を元の位置へ戻す。すなわ
ち、金庫は、コインの出入口を上に向けた最初の状態に
戻される。このように、コイン投出手段にコインを供給
するとき以外は、コインの出入口は上に向けられてい
る。したがって、コイン払出機本体を揺すったような場
合でも、金庫からコインがこぼれ落ちることはない。
【0010】この結果、小型で、揺すられても障害が発
生しないので、さらに、複数の停止位置が設定された軌
道と、該軌道に沿って移動自在な移動体と、該移動体を
停止させる停止位置を外部操作によって指示する停止位
置指示手段と、前記移動体を前記軌道に沿って移動さ
せ、指示された停止位置に停止させる移動制御手段とを
備え、前記移動体に固定されたコイン払出機本体が、指
示された停止位置まで軌道上を移動する移動式のコイン
払出機を構成することができる。
【0011】また、本発明の請求項2に記載の通り、前
記金庫は、筒状体の両端を閉塞してなる中空の箱で、一
端を取付端としてコイン払出機本体に着脱自在に装着さ
れ、前記コインの出入口は、当該金庫の側面の取付端側
に開けられており、さらに、前記金庫の外側に摺動自在
に嵌められる筒状蓋と、該筒状蓋を取付端側へ向かって
押圧して、前記コインの出入口を閉状態にするバネとを
備え、前記筒状蓋は、前記金庫をコイン払出機に装着す
る際に、コイン払出機本体の金庫装着位置近傍に当接
し、前記バネの押圧力に抗して押し戻され、前記コイン
の出入口を露出させて開状態にすることを特徴とするコ
イン払出機として構成することもできる。
【0012】前記構成を有するコイン払出機によれば、
金庫の着脱に伴って蓋が開閉される。このため、金庫を
コイン払出機から取り外しても、収納されたコインがこ
ぼれ落ちることがない。特に、筒状蓋を摺動させてコイ
ンの出入口を覆う構成としてあるので、コインから筒状
蓋に加えられる荷重は、筒状蓋を開く力として作用しな
い。したがって、比較的弱いバネを用いることができ、
筒状蓋の開閉が容易となる。
【0013】なお、ここでいうコインとは、硬貨はもち
ろん、遊技用メダルのような代用貨幣、あるいは類似の
ものを包含する。また、コイン払出機に投入する貨幣と
は、紙幣や硬貨はもちろんのこと、例えば、プリペイド
カードのような、貨幣と同等に扱われるものを包含す
る。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。両替機1は、図1に示すように、パチンコ機3と
玉貸機5とが交互に複数配列された遊技機群の上部に設
けた軌道7に取り付けられている。軌道7の内部両端に
はスプロケット9が配設され、スプロケット9にはチェ
ーン11が張設されている。両替機1はチェーン11に
連結され、チェーン11を駆動させることによって軌道
7に沿って往復動させられる。
【0015】軌道7の内部には、両替機1の停止位置に
対応させて、位置検出センサ13が配設されている。そ
して、両替機1の背面側には、移動位置検出プレート
(図示略)が固定されている。移動位置検出プレート
は、両替機1が移動すると位置検出センサ13の発光部
と受光部との間を通過する。これにより、両替機1の軌
道7上での位置が検出され、所定の位置に移動させたり
停止させたりする制御が行われる。
【0016】また、両替機1には、両替する紙幣を投入
するための紙幣挿入口15と、投入された紙幣の額や、
利用者へのメッセージ等を表示する表示器17と、両替
した硬貨を両替機1の外部へ排出する硬貨排出口19と
が設けられている。また、両替機1の各停止位置には、
硬貨排出口19の直下に、排出された硬貨の受取・保管
を行う硬貨受け皿21が設置されている。
【0017】さらに、硬貨受け皿21の近傍には、各停
止位置に両替機1を呼び寄せるための呼び寄せスイッチ
23が配設されている。次に、両替機1の両替機構につ
いて詳しく説明する。図2,図3は、両替機1の内部構
成を示し、図2は正面側からみた図、図3は左側面側か
ら見た図である。
【0018】この両替機1は、図2に示すように、紙幣
挿入口15から挿入された紙幣の真贋判別、額面判断、
贋物紙幣の排出、正規紙幣の送り込み等を実施する紙幣
識別装置25と、着脱自在な紙幣収納器27と、紙幣識
別装置25から紙幣収納器27へ正規紙幣を搬送する紙
片搬送装置29と、硬貨を払い出す硬貨投出装置31
と、払い出された硬貨を硬貨排出口19へ導く硬貨排出
シュート33とを備え、所定の紙幣(例えば、1000
円札)が投入された場合にのみ当該紙幣を受け入れ、所
定の硬貨(例えば、500円硬貨)を投入額に応じた枚
数(例えば、2枚)だけ払い出すようになっている。ま
た、硬貨投出装置31の上方には、金庫回転装置37が
配設され、さらに金庫回転装置37には、着脱自在な円
筒形の金庫39が取り付けられている。金庫39には、
その内部に硬貨投出装置31に供給される硬貨が大量に
収納されている。
【0019】硬貨投出装置31は、上部にホッパー41
を備え、その中に硬貨が適当な枚数だけ蓄えられてい
る。このホッパー41には、発光部と受光部とからなる
残量センサ43が配設されている。ホッパー41に硬貨
が残っている場合には、残量センサ43の発光部と受光
部との間が、硬貨によって遮られている。一方、硬貨が
払い出されてホッパー41内になくなると、残量センサ
43の発光部と受光部との間は遮られなくなる。したが
って、残量センサ43の検出信号によって、ホッパー4
1内の硬貨の有無を検知することができる。
【0020】金庫回転装置37は、図3に示すように、
回転する駆動ドラム45と、金庫39を支える中心軸4
7とを備えている。この駆動ドラム45および中心軸4
7は、水平よりやや上に向けられた軸を回転中心として
回転する。また、駆動ドラム45の端には、図4に示す
ように、位置決めプレート49が固定されている。この
位置決めプレート49は、駆動ドラム45と一体に回転
する。さらに、駆動ドラム45の近傍には、発光部と受
光部とからなる位置決めセンサ51が配設されている。
駆動ドラム45が回転すると、位置決めプレート49が
位置決めセンサ51の発光部と受光部との間に出入りし
て、位置決めセンサ51のオン・オフが切り替わる。こ
れにより、駆動ドラム45の静止位置を決定している。
なお、駆動ドラム45は、通常は、図4に示す状態で静
止している。
【0021】金庫回転装置37に装着される金庫39
は、図5に示すように、円筒体53の両端を円板55,
57で閉塞した中空の箱で、円板57側を金庫回転装置
37に向けて取り付けられる。円筒体53の外側には、
筒状蓋59が摺動自在に嵌められている。さらに、その
外側には、コイルバネ61が嵌められている。筒状蓋5
9には、等間隔で6カ所に爪63が突設され(図7参
照)、この爪63をコイルバネ61が押圧して、筒状蓋
59を円筒体53の取付端側、すなわち円板57側へ押
し付けている。この筒状蓋59は、図6に示すように、
コイルバネ61の押圧力に抗してスライドさせることが
できる。このように筒状蓋59をスライドさせると、円
筒体53に開けられている硬貨放出口65が露出する。
なお、金庫39の内部には、筒状の軸受け66が、円板
55側から円板57側へ貫通させて設けられている。
【0022】また、円板55には、図7に示すように、
ヒンジ67によって開閉する円形扉69が設けられ、ロ
ック部材71をスライドさせると開くことができる。こ
の円形扉69は、金庫39の中に硬貨を補充するための
ものである。また、金庫39を取り外した際に、運搬す
るためのハンドル73が設けられている。このハンドル
73は、図5に示すように立てた状態にしたり、図7に
示すように寝かせた状態にできる。
【0023】さらに、図8に示すように、金庫39の取
付端である円板57には、幅のある円弧状の凸部77が
設けられている。この凸部77の端には、係合溝77a
および係合爪77bが形成されている(図5,図8参
照)。一方、金庫回転装置37にも、図4に示すよう
に、凸部79が設けられている。凸部79は、凸部77
と同じ形状で、係合溝79aおよび係合爪79bが形成
されている。これら凸部77と凸部79とは、金庫39
を金庫回転装置37に装着する際に、互いに係合する。
【0024】このように構成された金庫39は、図2に
示すように、ヒンジ67を上にして、金庫回転装置37
に押し込まれる。このとき、金庫39の軸受け66に
は、金庫回転装置37の中心軸47が通される。そし
て、金庫39を金庫回転装置37に押し込むと、図3に
示すように、爪63が金庫回転装置37の前面パネル8
1に当接して、筒状蓋59がスライドさせられる。この
ため、硬貨放出口65は、金庫回転装置37の内部で露
出する。金庫39を奥まで押し込むと、図4に示した凸
部79と、図8に示した凸部77とが、互いの間に嵌ま
り込む。ここで、金庫39を左回りに少し捻ると、係合
爪77bが係合溝79aに、係合爪79bが係合溝77
aに、相互に入り込んで係合する。この結果、金庫39
は金庫回転装置37に固定される。なお、金庫39は、
ヒンジ67を上にして装着すると、硬貨放出口65が、
ほぼ真上に向くように構成されている。したがって、こ
のヒンジ67を目印として硬貨放出口65の位置を上に
合わせることができる。そして、後述する処理により、
駆動ドラム45を回転すると、金庫39も一体に回転す
る。金庫39が回転すると、硬貨放出口65は一時的に
下へ向けられる。このとき、金庫39内部の硬貨が硬貨
放出口65からこぼれ落ちて、硬貨供給路83を介して
ホッパー41に供給される。
【0025】次に、両替機1の移動等を制御する電子制
御装置85について、図9に示すブロック図を用いて説
明する。この電子制御装置85は、贋物紙幣の排出,正
規紙幣の送り込み等を行うために紙幣識別装置25に内
蔵された識別機内モータ25a、正規紙幣の搬送,紙幣
収納器27内部への当該紙幣の持ち上げを行うために紙
片搬送装置29に内蔵された搬送機内モータ29a、軌
道7内のスプロケット9回転軸に直結され、両替機1を
往復動させるための移動体モータ87、金庫回転装置3
7の駆動ドラム45を回転させるドラム駆動モータ37
a等、各種モータの駆動制御、および、表示器17への
表示制御を行う。また、電子制御装置85は、紙幣識別
装置25からの紙幣搬送完了を検出する紙幣センサ8
9、紙幣収納器27内の紙幣収納状況を検出する収納セ
ンサ91、各位置検出センサ13、紙幣の真贋判別,額
面判断等をするために紙幣識別装置25に内蔵された紙
幣識別センサ93、両替機1の外部カバー(図示略)の
はね上がりを検出するためのオープンセンサ95、ホッ
パー41内の硬貨の有無を検知する残量センサ43、駆
動ドラム45の静止位置を決定する位置決めセンサ51
等、各種センサからの検出信号の入力、および、両替機
1を呼び寄せる呼び寄せスイッチ23と、両替機1の移
動範囲を規定するため軌道7両端に設けられた左端リミ
ットスイッチ97,右端リミットスイッチ99等、各ス
イッチの状態の入力を行う。
【0026】これらセンサ等の検出信号に基づき、モー
タ等に制御信号を出力する電子制御装置85は、CPU
101,ROM103,RAM105を中心に論理演算
回路として構成され、これらとコモンバス107を介し
て相互に接続された入力ポート109及び出力ポート1
11により、上述の各種モータ、センサ、スイッチ等に
接続され、外部との入出力を行う。
【0027】次に、両替機1の動作、すなわち、両替機
1を呼び寄せ、両替を行う動作について、図10のフロ
ーチャートに基づき説明する。図10に示す処理は、電
源投入時にのみ実行される初期処理、すなわちCPU1
01の内部レジスタのクリア等の実施後、呼び寄せスイ
ッチ23が押される度に割込処理されるものである。
【0028】まず、両替機1を、すでに、いずれかの停
止位置で停止させるために、停止位置の確認処理を実行
中であるか否かを調べ(S400)、両替機1が紙幣の
受け入れをできるか否かについて判断する(S40
5)。停止位置の確認処理中であれば当該処理が終了す
るまで待機し(S400:YES)、又、両替機1の外
部カバーが開放されている等の原因により、紙幣の受け
入れができない状態であれば、紙幣受け入れができる状
態になるまで待機する(S405:NO)。
【0029】S400,405で確認処理が終了し、か
つ紙幣受け入れ状態にあると判断した場合は(S40
O:NO,S405:YES)、呼び寄せスイッチ23
の押された呼び寄せ位置を判別し(S410)、次いで
現在停止している現在停止位置の判別を行う(S42
0)。そして、これらの判別結果に基づいて、両替機1
の移動方向を決定しその移動距離を算出する(S43
0)。
【0030】次に、移動体モータ87に上記移動方向・
距離に応じた駆動信号を出力して両替機1を移動させ
(S440)、両替機1が呼び寄せ位置に到達したか否
かを、呼び寄せ位置に対応する位置検出センサ13の検
出信号から判断する(S445)。ここで、位置検出セ
ンサ13から検出信号が無ければ、S430で算出した
距離だけ両替機1を移動させたにも拘らずその呼び寄せ
位置に到達していないので、当該位置検出センサ13の
異常としてその旨表示器17に表示して(S450)本
ルーチンを一旦終了する。
【0031】一方、押された呼び寄せスイッチ23に対
応する位置検出センサ13から検出信号を入力すれば、
両替機1が呼び寄せ位置に到達したとして、当該呼び寄
せスイッチ23をリセットすると共に上記駆動信号の出
力を停止して(S460)、両替機1を呼び寄せ位置に
停止させる。なお、位置検出センサ13は、両替機1の
背面側に配設された移動位置検出プレートによって、発
光部と受光部との間を遮られると検出信号を発する。移
動位置検出プレートは、両替機1の背面側中央に1箇所
と、その左右に1箇所ずつとの3箇所に設けられてい
る。そして、例えば、両替機1が右移動する場合には、
右の移動位置検出プレートが位置検出センサ13の発光
部と受光部との間を遮ったときに、移動体モータ87へ
の電力供給を停止し、さらに、中央の移動位置検出プレ
ートが位置検出センサ13の発光部と受光部との間を遮
ったときに、移動体モータ87に設けられたブレーキを
作動させる。このように両替機1を停止させることによ
って、停止位置を安定して一定の位置にすることがで
き、かつ停止時に両替機1に加わるショックも緩和する
こともできる。
【0032】移動停止後には、両替機1は紙幣受け入れ
のために待機する(S465)。ここで、紙幣の受け入
れが有れば、識別機内モータ25a,搬送機内モータ2
9a等を駆動して、両替機1に挿入された紙幣の真贋判
別,額面判断,贋物紙幣の排出,正規紙幣の送り込み,
正規紙幣の搬送及び持ち上げ・収納等を行う周知の受け
入れ処理を実施し(S470)、受け入れた紙幣の額面
に応じた枚数の硬貨を、硬貨投出装置31により1枚ず
つ外部の硬貨受け皿21へ排出し(S480)本ルーチ
ンを終了する。
【0033】なお、一つの呼び寄せスイッチ23が押さ
れて、その呼び寄せ位置に向けて両替機1が移動中に、
目標位置に到達する途中で、かつ、両替機1が未到達で
ある位置に当たる他の呼び寄せスイッチ23が押された
ときには、当該他の呼び寄せスイッチ23に対応する呼
び寄せ位置に両替機1を停止させ、両替動作を実施して
から、あらためて上記一つの呼び寄せスイッチ23の呼
び寄せ位置に移動させるよう構成されている。
【0034】上述した両替動作により、何回かの両替が
行われた後(もしくは、両替機1を初めて稼働させる
時)には、硬貨投出装置31に蓄えられている硬貨がな
くなる。このような場合には、金庫39から硬貨投出装
置31へ硬貨が補給される。この硬貨の補給は、図11
のフローチャートに示す割込処理によって行われる。な
お、この割込処理は、残量センサ43によって硬貨の不
足が検出された際に実行される。
【0035】割込処理が開始されると、まず、金庫回転
装置37の駆動ドラム45が回転され、金庫39を一回
転させる(S500)。金庫39は、硬貨放出口65を
上に向けて取り付けられているが(図3参照)、一回転
することによって一時的に硬貨放出口65を下に向け、
硬貨をホッパー41に落下させる。また、駆動ドラム4
5が回転すると、位置決めプレート49も一体に回転す
る。位置決めプレート49は、位置決めセンサ51の発
光部と受光部との間から一旦抜け出し、駆動ドラム45
が一回転すると、再び位置決めセンサ51の発光部と受
光部との間を遮ぎる。これにより、電子制御装置85
は、駆動ドラム45が一回転したことを検知し、ドラム
駆動モータ37aの駆動を停止する。この結果、駆動ド
ラム45は、常に一回転して同じ位置で停止する。
【0036】次に、ホッパー41に硬貨が供給されたか
否かを、残量センサ43によって検出する(S51
0)。ホッパー41に十分な硬貨が補給されていれば、
この割込処理を終える(S510:YES)。一方、ホ
ッパー41内に硬貨がない(あるいは、残量センサ43
によって検出できないほど少ない)場合には(S51
0:NO)、金庫39が三回転したか否かを調べる(S
520)。初めは、金庫39が一回転しかしていないの
で、S500の処理へ戻る(S520:NO)。つま
り、S520により、S500,S510の処理が3回
まで試行される。
【0037】S520にて、金庫39が三回転したと判
断されると(S520:YES)、金庫39内の硬貨が
なくなっていると判断し、表示器17に払い出し用の硬
貨不足を示すエラーコードを表示し(S530)、紙幣
の受け入れを中止する(S540)。
【0038】ところで、本実施例に示した硬貨投出装置
31では、ホッパー41内に、図12に示すような回転
板42を備えている。回転板42には、硬貨が1枚ずつ
はまり込む硬貨搬送穴42aが3つ設けられている。こ
の回転板42は、通常の硬貨投出時には、図中矢印Rの
向きに回転させる。これにより、硬貨搬送穴42aが所
定位置Hに至ると、当該硬貨搬送穴42aにはまり込ん
でいた硬貨が1枚投出される。上述のS510において
硬貨を検出するに当たっては、この回転板42を所定時
間だけ逆回転、すなわち、図中矢印Lの向きに回転させ
る。回転板42を逆回転させると、ホッパー41内の硬
貨が撹拌されてホッパー41内に満遍なく散らばる。こ
れにより、ホッパー41内で硬貨が偏って、硬貨がある
にもかかわらず検出できない状態に陥ることが防止され
ている。なお、回転板42を逆回転させる場合には、硬
貨搬送穴42aが所定位置Hに至っても硬貨が投出され
ないようになっている。
【0039】以上説明したように、本実施例の両替機1
は、金庫39を回転させ、ホッパー41へ硬貨を落下さ
せて、硬貨投出装置31へ硬貨を供給する。このため、
従来のような、ベルトコンベアによる硬貨搬送装置を設
ける必要がなくなり、容易に装置全体を小型化すること
ができる。しかも、金庫39の硬貨放出口65は、常時
は上に向けられているので、両替機1のように頻繁に移
動・停止を繰り返す移動式のものであっても、移動に伴
う振動などが原因で、硬貨が溢れてホッパー41に落下
してしまうことはない。したがって、硬貨投出装置31
に必要以上に硬貨が供給されることはなく、払い出し不
良も発生しなくなる。
【0040】また、金庫39は、払い出し用の硬貨を補
充しやすいように着脱自在にしてあるが、着脱する際に
は、筒状蓋59が、作業者の手を煩わせることなく勝手
に開閉するので、取り外したときに硬貨がこぼれ落ちて
しまうことがない。そのうえ、硬貨から筒状蓋59に加
えられる荷重は、筒状蓋59を開閉するのに必要な力の
向きと直交する向きに作用するので、筒状蓋59を開く
力として作用しない。したがって、コイルバネ61を比
較的弱くしても硬貨はこぼれ落ちず、筒状蓋59の開閉
は容易となる。
【0041】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
の種々なる態様を採用することができる。例えば、実施
例の金庫39は、一回転して硬貨をホッパー41に供給
するように構成してあったが、硬貨放出口65を下に向
けた後、反転して元の位置に戻るようにしてもよい。
【0042】また、実施例では、軌道7に沿って移動す
る移動式の両替機について示したが、キャスターなどを
つけた台座に固定されて、押し運ばれるような両替機、
もしくは、据置型の両替機に、本発明を採用しても、容
易に小型化でき、しかも、移動させられたり、あるいは
故意に揺すられたりしたような場合にも、払い出し不良
が発生しない。
【0043】さらに、実施例では、紙幣を投入して硬貨
を払い出す両替機を示したが、これに限るものではな
い。例えば、投入する貨幣は、実施例に示した紙幣の他
に、硬貨やプリペイドカードなどであってもよい。ま
た、払い出すコインについても硬貨に限らず、遊技用メ
ダルなどの代用貨幣を払い出す、いわゆるメダル貸機と
してもよい。
【0044】加えて、移動体モータ87については、そ
の駆動時及び停止時に、チェーン11に掛かるショック
を軽減するため、移動体モータ87に印加する電圧を駆
動開始時には漸増し、停止開始時には漸減するようなモ
ータ駆動回路を介して電子制御装置85に接続してもよ
い。
【0045】
【発明の効果】以上の如く本発明の請求項1記載のコイ
ン払出機によれば、容易に小型化ができ、コイン払出機
本体が揺すられても、金庫からコインがこぼれ落ちず、
払い出し不良が発生しない。この結果、小型で払い出し
不良のない移動式のコイン払出機を提供することもでき
るようになる。
【0046】さらに、請求項2に記載のコイン払出機に
よれば、金庫をコイン払出機から取り外しても、自動的
に蓋が閉まるので、収納されたコインがこぼれ落ちるこ
とがない。特に、摺動する筒状蓋でコインの出入口を覆
うようにしてあるので、筒状蓋の開閉は容易であるにも
かかわらず、コインがこぼれ落ちにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の両替機の設置状態を示す正面図であ
る。
【図2】 実施例の両替機の内部構成を示す正面図であ
る。
【図3】 実施例の両替機の内部構成を一部破断して示
す左側面図である。
【図4】 実施例の両替機における金庫取付部を示す正
面図である。
【図5】 実施例の両替機に取り付けられる金庫を示す
正面図である。
【図6】 実施例の両替機に取り付けられる金庫の筒状
蓋を移動させた状態を示す正面図である。
【図7】 実施例の両替機に取り付けられる金庫を示す
平面図である。
【図8】 実施例の両替機に取り付けられる金庫を示す
底面図である。
【図9】 実施例の両替機等を制御する電子制御装置の
ブロック図である。
【図10】 実施例の両替機の移動・両替動作のフロー
チャートである。
【図11】 実施例の両替器の硬貨補給動作のフローチ
ャートである。
【図12】 実施例の両替機が備える硬貨投出装置の一
部を示す平面図である。
【符号の説明】
1・・・両替機、3・・・パチンコ機、5・・・玉貸
機、7・・・軌道、9・・・スプロケット、11・・・
チェーン、13・・・位置検出センサ、15・・・紙幣
挿入口、17・・・表示器、19・・・硬貨排出口、2
3・・・呼び寄せスイッチ、25・・・紙幣識別装置、
27・・・紙幣収納器、29・・・紙片搬送装置、31
・・・硬貨投出装置、33・・・硬貨排出シュート、3
7・・・金庫回転装置、39・・・金庫、41・・・ホ
ッパー、43・・・残量センサ、45・・・駆動ドラ
ム、49・・・位置決めプレート、51・・・位置決め
センサ、59・・・筒状蓋、61・・・コイルバネ、6
3・・・爪、65・・・硬貨放出口、85・・・電子制
御装置。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入される貨幣の真贋や額を識別する貨
    幣識別手段と、 一定範囲の少量のコインを蓄えて、当該蓄えているコイ
    ンの中から前記投入された貨幣の額に応じた枚数を投出
    するコイン投出手段と、 あらかじめ大量のコインが収納されたコイン収納手段
    と、 前記コイン投出手段に蓄えたコインが投出され、前記コ
    イン投出手段が蓄えるコインの残りが少なくなったこと
    を検出する残量不足検出手段と、 該残量不足検出手段によって前記コイン投出手段が蓄え
    るコインの残量不足が検出されると、前記コイン収納手
    段から少量のコインを搬出して、前記コイン投出手段に
    供給するコイン搬出手段とを備えるコイン払出機におい
    て、 前記コイン収納手段は、コイン払出機本体に回転可能に
    配設され、コインの出入口を上に向けて開けられた金庫
    で、 前記コイン搬出手段は、前記金庫を回転させて、前記コ
    インの出入口を所定時間だけ下に向ける金庫回転機構
    で、 該金庫回転機構によって前記金庫を回転させると、少量
    のコインが前記コインの出入口からこぼれ落ちて前記コ
    イン投出手段に供給されることを特徴とするコイン払出
    機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコイン払出機において、 前記金庫は、筒状体の両端を閉塞してなる中空の箱で、
    一端を取付端としてコイン払出機本体に着脱自在に装着
    され、 前記コインの出入口は、当該金庫の側面に開けられてお
    り、 さらに、前記金庫の外側に摺動自在に嵌められる筒状蓋
    と、 該筒状蓋を取付端側へ向かって押圧して、前記コインの
    出入口を閉状態にするバネとを備え、前記筒状蓋は、前
    記金庫をコイン払出機に装着する際に、コイン払出機本
    体の金庫装着位置近傍に当接し、前記バネの押圧力に抗
    して押し戻され、前記コインの出入口を露出させて開状
    態にすることを特徴とするコイン払出機。
JP5091584A 1993-04-19 1993-04-19 コイン払出機 Expired - Fee Related JP2501526B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5091584A JP2501526B2 (ja) 1993-04-19 1993-04-19 コイン払出機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5091584A JP2501526B2 (ja) 1993-04-19 1993-04-19 コイン払出機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06309541A JPH06309541A (ja) 1994-11-04
JP2501526B2 true JP2501526B2 (ja) 1996-05-29

Family

ID=14030604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5091584A Expired - Fee Related JP2501526B2 (ja) 1993-04-19 1993-04-19 コイン払出機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2501526B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06309541A (ja) 1994-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1367544B1 (en) Coin receiving and dispensing machine
US8844704B2 (en) Money item dispensing apparatus
JP2003525505A (ja) 一体化された紙幣鑑定機および払出機
JP4413803B2 (ja) 遊技機用台間機
JP3996091B2 (ja) メダル払い出し機
JP2501526B2 (ja) コイン払出機
JP2007319429A (ja) メダル貸出機
JP2007236577A (ja) 遊技メダルの一括投入システム
JP3766130B2 (ja) 硬貨払出装置
JP4579176B2 (ja) メダル送り装置
JPH0755652Y2 (ja) 紙幣識別装置
JP2553263Y2 (ja) パチンコ玉貸機の硬貨払出・回収装置
JP4800780B2 (ja) 遊技メダル貸機用メダル移送装置並びに遊技メダル貸機
JPH07185120A (ja) コイン払出装置
JPH08305925A (ja) 自動釣銭機
JP4139086B2 (ja) 硬貨処理装置
JP2579287B2 (ja) 弾球遊技機
JP2525341B2 (ja) 弾球遊技機
JP4216756B2 (ja) メダル貸し出し機
JP4693717B2 (ja) メダル貸出機
JPH06277348A (ja) 弾球遊技機
JP2004337602A (ja) スロットマシンのメダル自動投入装置及び遊技機の媒体自動投入装置
JPS6321084A (ja) パチンコ玉貸機
JP4579175B2 (ja) メダル送り装置
JP4329977B2 (ja) カード払出し方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080313

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090313

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees