JPH08212412A - 硬貨入金処理機の残留硬貨類返却回収装置 - Google Patents

硬貨入金処理機の残留硬貨類返却回収装置

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JPH08212412A
JPH08212412A JP7295848A JP29584895A JPH08212412A JP H08212412 A JPH08212412 A JP H08212412A JP 7295848 A JP7295848 A JP 7295848A JP 29584895 A JP29584895 A JP 29584895A JP H08212412 A JPH08212412 A JP H08212412A
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義昭 嶋津
Toshiyasu Hagiwara
敏康 萩原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残留硬貨類を硬貨識別分類通路11の識別部30
および種類別分類部31を通すことなく硬貨受部3へ返却
し、硬貨受部3から操作者が残留硬貨類を取り忘れた場
合にはその残留硬貨類を回収箱61へ回収する。 【解決手段】 硬貨受部3の下側に貯留繰出部7を設け
る。貯留繰出部7は、傾斜状の回転円盤8および回転円
盤8との間で硬貨を貯留するホッパ部9を有し、硬貨受
部3から放出される入金硬貨を受収し、硬貨識別分類通
路11へ1枚ずつ繰り出す。ホッパ部9の下端に戻し口を
開閉可能に設ける。戻し口の開放にて放出される回転円
盤8上の残留硬貨類を、硬貨受部3へ返却する残留硬貨
類返却通路L1を設ける。硬貨受部3へ返却された残留硬
貨類が所定時間取り出されない場合、硬貨受部3および
戻し口から放出される残留硬貨類を回収収納する回収箱
61を設ける。戻し口から放出される残留硬貨類を回収箱
61へ送る回収通路L2を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、銀行など
の金融機関において、硬貨の入金処理を行なう硬貨入金
機あるいはまた硬貨の入金処理および出金処理を行なう
ことのできる循環式硬貨入出金機等(以下、これらを硬
貨入金処理機と総称する)の残留硬貨類返却回収装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬貨入金処理機においては、入金
硬貨を受け入れて一時的に保持するとともに受け入れた
硬貨を下方へ放出する硬貨受部を備え、この硬貨受部の
下方に、傾斜状に軸支された回転円盤およびこの回転円
盤との間で硬貨を貯留するホッパ部を有する貯留繰出部
を配設し、この貯留繰出部により硬貨受部から放出され
る入金硬貨を受収するとともに識別部および種類別分類
部を有する硬貨識別分類通路へ硬貨を1枚ずつ繰り出す
ようにしているのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来では、
貯留繰出部の回転円盤とホッパ部間に硬貨詰まりが生じ
て残留した残留硬貨が発生し、こうした残留硬貨類(残
留硬貨、残留異物、後述の取り忘れ硬貨を総称して残留
硬貨類と称する)が残留すると、機械を停止させて貯留
繰出部内から残留硬貨類を取り出さねばならず、これを
取り除いた後、機械を再起動させることになる。
【0004】また、入金時に貯留繰出部から硬貨識別分
類通路へ繰り出される硬貨が識別部で識別不能硬貨と判
定されると硬貨受部へ返されるが、この識別不能硬貨を
操作者が機外へ取り出し忘れをすることがあり、こうし
た取り忘れ硬貨がある場合も機械をダウンさせ、係員が
識別不能硬貨(取り忘れ硬貨)を硬貨受部から取り除い
て機械を再起動させることになる。さらに、この識別不
能硬貨(取り忘れ硬貨)を硬貨受部から貯留繰出部へ放
出するとともに貯留繰出部の回転円盤により硬貨識別分
類通路へ送り出し、その末端に臨む回収箱へ回収するも
のもあるが、こうした識別不能硬貨は偽貨、変形貨等の
ものが多く、貯留繰出部内で硬貨詰まりを起こしやす
い。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、残留硬貨類を硬貨識別分類通路の識別部および種類
別分類部を通すことなく硬貨受部へ返却し、この硬貨受
部から操作者が残留硬貨類を取り忘れた場合、回収箱へ
回収するようにする硬貨入金処理機の残留硬貨類返却回
収装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の硬貨入金処理機
の残留硬貨類返却回収装置は、入金硬貨を受け入れて一
時的に保持するとともに受け入れた硬貨を下方へ放出す
る硬貨受部と、傾斜状に軸支された回転円盤およびこの
回転円盤との間で硬貨を貯留するホッパ部を有し、前記
硬貨受部から放出される入金硬貨を受収するとともに識
別部および種類別分類部を有する硬貨識別分類通路へ硬
貨を1枚ずつ繰り出す貯留繰出部と、この貯留繰出部の
ホッパ部の下端部に形成された戻し口を開閉する開閉部
材と、この開閉部材の開放によって戻し口から放出され
る回転円盤上の残留硬貨類を受け入れて前記硬貨受部へ
返却する残留硬貨類返却通路と、前記硬貨受部へ返却さ
れた残留硬貨類が硬貨受部から所定時間取り出されない
場合に硬貨受部からの残留硬貨類の放出と開閉部材の開
放とによって戻し口から放出される残留硬貨類を回収収
納する回収箱と、前記戻し口から放出される残留硬貨類
を前記回収箱へ送る回収通路とを備えたものである。
【0007】なお、残留硬貨類とは、残留硬貨、硬貨受
部へ返される識別不能硬貨のうち取り出し忘れされた取
り忘れ硬貨を総称して称する。
【0008】そして、貯留繰出部に残留硬貨類がある場
合、貯留繰出部の開閉部材の開放によって戻し口から残
留硬貨類が放出され、この残留硬貨類が硬貨識別分類通
路の識別部および種類別分類部を通ることなく残留硬貨
類返却通路を通じて硬貨受部へ返却される。
【0009】また、硬貨受部へ返却された残留硬貨類が
硬貨受部から所定時間取り出されない場合、この残留硬
貨類が硬貨受部からの放出と開閉部材の開放とによって
戻し口から放出されるとともに、戻し口から放出される
残留硬貨類が回収通路を通じて回収箱に回収収納され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の構
成を図面を参照して説明する。
【0011】図1において、1は機体で、この機体1の
操作者側の前側上部には入金口と出金口を兼ねる硬貨受
収口2が開口され、この硬貨受収口2の内側には上面を
開口した略樋状の硬貨受部3が配設され、この硬貨受部
3の底部にはシャッタ4にて開閉される放出口5が開口
されるとともに側部に受入口6が開口されている。
【0012】また、硬貨受部3の下方に放出口5から放
出された硬貨を貯留して繰出す貯留繰出部7が配設され
ている。この貯留繰出部7は傾斜状に軸支された回転円
盤8とこの回転円盤8の硬貨繰出面側に配設されたホッ
パ部9とにて形成され、硬貨受部3の放出口5から落下
した硬貨はホッパ部9に貯留され、回転円盤8の回転に
より硬貨はこの回転円盤8の周縁部に所定間隔ごとに突
設された突起10にて一枚ずつ間隔をあけて繰出されるよ
うになっている。
【0013】また、11は硬貨識別分類通路を構成する硬
貨通路で、この硬貨通路11は、図3に示すように、貯留
繰出部7から繰出した硬貨を案内する搬入側を上側に傾
斜された導入通路域12、この導入通路域12に接続された
略水平方向の第1の硬貨通路域13と、この第1の硬貨通
路域13の末端から円弧状に上方に折返す折返し硬貨通路
域14、この折返し硬貨通路域14の末端に接続され第1の
硬貨通路域13の上部域から硬貨受部3に向けて搬送する
第2の硬貨通路域15とが連続して形成されている。そし
て、この硬貨通路11は、導入通路域12、第1の硬貨通路
域13、折返し硬貨通路域14および第2の硬貨通路域15内
において、硬貨を垂直に対して上側が背部方向へ所定角
度傾いた傾斜状態(例えば約15度傾斜)で搬送する硬
貨通路板16にて形成されている。この硬貨通路板16の下
縁には、貯留繰出部7の回転円盤8の硬貨繰出位置から
各通路域12,13,14,15の下縁部に沿って案内縁17が形
成されている。
【0014】また、硬貨通路11の導入通路域12および各
硬貨通路域13,14,15に沿って硬貨を搬送する搬送手段
18が設けられている。この搬送手段18は、硬貨を1枚ず
つ間隔をあけた状態で搬送する突起19(図4および図5
に示し、詳細は後述)を有する硬貨搬送ベルト20にて形
成され、この硬貨搬送ベルト20は硬貨を硬貨通路板16に
押付けながら搬送するようになっている。そして、この
硬貨搬送ベルト20は、駆動プーリ21と複数の案内プーリ
22とに懸架された無端ベルトにて形成され、導入通路域
12、第1の硬貨通路域13、この第1の硬貨通路域13の末
端から折返し硬貨通路域14、この折返し硬貨通路域14の
末端から第2の硬貨通路域15に沿い、この第2の硬貨通
路域15の末端から導入通路域12の始端側に無端状に懸架
されており、硬貨搬送速度については、回転円盤8で繰
出される硬貨の繰出し速度より多少速くなっている。こ
の硬貨搬送ベルト20には、硬貨を区分け搬送する突起19
が硬貨通路板16に対向する面に所定間隔ごとに突設され
ている。そして、硬貨通路板16上面と硬貨搬送ベルト20
の突起19の対向面との間隙は接触しない微小間隙、硬貨
通路板16上面と硬貨搬送ベルト20の突起19以外の対向面
部との間隙は最小厚みよりやや小の間隙となっている。
【0015】また、硬貨通路11の第2の硬貨通路域15の
末端には、硬貨を硬貨受部3の受入口6に搬送する返却
硬貨搬送ベルト23が懸回されている。
【0016】さらに、図1および図2に示すように、貯
留繰出部7のホッパ部9の下端部には開閉部材としての
開閉板24にて開閉される戻し口25が形成され、この戻し
口25を通じて貯留繰出部7内の残留硬貨および硬貨受部
3へ返却された入金硬貨中の識別不能硬貨で操作者が取
り忘れた取り忘れ硬貨(これらを総称して残留硬貨類と
総称する)、さらには貯留繰出部7内に残留する残留異
物が放出される。この戻し口25に連通した回収シュート
26が設けられ、この回収シュート26の下端は昇降バケッ
ト装置27に連通されている。この昇降バケット装置27
は、残留硬貨類中の残留硬貨さらには残留異物を受け入
れる側縁が開口されたバケット28が図示しないベルトに
て昇降自在に設けられ、このバケット28は回収シュート
26から受取口27a を通じて残留硬貨類中の残留硬貨さら
には残留異物を受け取るとともに上昇して放出口27b か
ら返却硬貨搬送ベルト23上に放出するようになってい
る。また、回収シュート26には、回収シュート26に放出
された残留硬貨類や残留異物を、バケット28または後述
する回収箱61の収納部63に導く切換板29が図示しないロ
ータリーソレノイド等の駆動手段により選択的に切り換
えられるようになっている。
【0017】したがって、回収シュート26、切換板29、
昇降バケット装置27、返却硬貨搬送ベルト23などによ
り、開閉板24の開放によって戻し口25から放出される回
転円盤8上の残留硬貨類中の残量硬貨さらには残留異物
を受け入れて硬貨受部3へ返却する残留硬貨類返却通路
L1が構成されている。
【0018】さらに、残留硬貨搬送通路L1を通じて硬貨
受部3へ送られた残留硬貨と残留異物さらには識別不能
硬貨が硬貨受部3内から所定時間以内に取り出されない
場合、これらの残留硬貨類および残留異物は硬貨受部3
から回転円盤8へ放出されるが、回収シュート26、切換
板29などにより、戻し口25から放出されるこれらの残留
硬貨類および残留異物を後述する回収箱61の収納部63へ
送る回収通路L2が構成されている。
【0019】次に、図1および図3に示すように、硬貨
通路11の導入通路域12には搬入された硬貨の適性、不適
性、金種などの識別を行なう材質センサ、イメージセン
サ等にて形成される識別部30が配設されている。
【0020】また、図1、図3ないし図5に示すよう
に、硬貨通路11の第1の硬貨通路域13には識別部30にて
識別された硬貨を分類する種類別分類部31が設けられて
いる。この硬貨通路11の種類別分類部31には、下流側に
向って順次間隔をおいて、1円、5円、10円、50
円、100円、500円硬貨用の選別孔32がそれぞれ開
口されているとともに、リジェクト硬貨用の選別孔33
と、オーバーフロー硬貨および回収硬貨用の選別孔34と
がそれぞれ開口されている。
【0021】そして、各選別孔32、選別孔33および選別
孔34にはそれぞれを開閉する切換板35がそれぞれ設けら
れ、この各切換板35は、識別部30にて判別された信号に
てそれぞれ駆動される図示しない各ロータリーソレノイ
ドにより駆動され、各硬貨は選別孔32、選別孔33および
選別孔34を通過する際に切換板35にて開口される選別孔
32,33,34に落下される。この各切換板35は支軸36にて
硬貨通路11の上流側が開口するように硬貨通路板16に回
動自在に軸支されている。そして、この各切換板35には
開口時に硬貨搬送ベルト20との衝合を避ける切欠部35a
がそれぞれ形成されている。
【0022】また、図6に示すように、各選別孔32の裏
面側には、後述する一時保留部41に連通するシュート37
がそれぞれ配設されている。図7に示すように、選別孔
33の裏面側には、後述するリジェクト硬貨収納箱51に連
通するシュート38が配設され、選別孔34の裏面側には、
後述する仮収納枠71a のシュート部72が配設されてい
る。
【0023】各シュート37の下端には硬貨を重積状態で
一時保留する一時保留部41がそれぞれ配設されている。
この各一時保留部41は、硬貨を重積保留する筒状の一時
保留枠42にて形成され、この一時保留枠42は図示しない
駆動手段によって硬貨通路11の硬貨搬送方向と直交方向
(図6右側方向)に進退移動されるようになっている。
【0024】また、図1および図6に示すように、一時
保留枠42の下方には、出金硬貨収納投出部43がカセット
方式で着脱可能に機体1に装着されており、この出金硬
貨収納投出部43は、各選別孔32に対応して各種の硬貨を
金種別にそれぞれ重積収納する金種別の収納筒部44を備
えている。この各収納筒部44の上部は投出部として構成
されており、この投出部には各一時保留枠42と各収納筒
部44との間に投出板45が設けられ、この投出板45は図示
しない駆動手段によって硬貨通路11の硬貨搬送方向と直
交方向(図6左側方向)に進退移動されるようになって
いる。そして、投出板45が図6左方に移動し、一時保留
枠42が図6右方へ移動して収納筒部44の最上位硬貨が一
時保留枠42の下面で受けとめられた状態下において、投
出板45の駆動で収納筒部44の最上位の硬貨を図6右方へ
放出するようになっている。
【0025】また、図6に示すように、出金硬貨収納投
出部43の各収納筒部44内には重積硬貨を支承する支承部
材46がそれぞれ上下動可能に設けられ、この各支承部材
46に硬貨が重積支持される。この各支承部材46は、収納
筒部44の図示しない上下方向の案内溝から駆動機構47に
着脱可能に連結されてそれぞれ昇降されるようになって
おり、出金時においては収納筒部44内の硬貨を上昇させ
て最上位硬貨を一時保留枠42の下面に当接させるととも
に、入金時においては一時保留部41に保留されていた硬
貨を入金承認時に受け取って収納筒部44内に下降収納さ
せる。
【0026】また、図1および図6に示すように、出金
硬貨収納投出部43の上部一側には硬貨搬送コンベヤ48が
設けられており、この硬貨搬送コンベヤ48は、出金硬貨
収納投出部43から投出板45にて投出された出金硬貨、一
時保留部41から放出された硬貨および選別孔34からシュ
ート部72を介して放出される硬貨とを受け取り、貯留繰
出部7または回収箱61に搬送する。
【0027】したがって、貯留繰出部7、硬貨通路11、
シュート37、一時保留部41、硬貨搬送コンベヤ48などに
よって入金搬送系が構成され、また、硬貨搬送コンベヤ
48、貯留繰出部7、回収シュート26、切換板29、昇降バ
ケット装置27、返却硬貨搬送ベルト23などによって出金
搬送系が構成される。
【0028】図1および図7に示すように、シュート38
の下端にはリジェクト硬貨収納箱51が配置されており、
このリジェクト硬貨収納箱51は、機体1内に着脱可能と
し、出金時のリジェクト硬貨を収納する第1の収納部52
と、補充時のリジェクト硬貨を収納する第2の収納部53
を有し、シュート38によって導かれるリジェクト硬貨を
切換板54によって選択的に第1の収納部52または第2の
収納部53に収納するようになっている。
【0029】出金硬貨収納投出部43およびリジェクト硬
貨収納箱51の一側に回収箱61が配置されており、この回
収箱61は、機体1内に着脱可能とし、硬貨搬送コンベヤ
48から放出される硬貨、仮収納部71から放出される硬貨
を収納する。また、回収箱61内には、収納されている硬
貨を貯留繰出部7に搬送する送出コンベヤ62が設けられ
ている。さらに、回収箱61内には、回収シュート26およ
び切換板29を介して残留硬貨や残留異物を収納する収納
部63が設けられている。なお、この回収箱61の機体1内
への着脱を検知する装着検知スイッチ64が設けられてい
る。
【0030】選別孔34の下側域から回収箱61の上方域に
わたって仮収納枠71a が配設されており、この仮収納枠
71a には、選別孔34から放出される硬貨を受け取るシュ
ート部72が設けられているとともに、このシュート部72
に切換板73が設けられ、この切換板73により硬貨を仮収
納枠71a の内部空間すなわち仮収納部71またはシュート
部72およびシュート74を通じて硬貨搬送コンベヤ48に導
くようになっている。仮収納部71の底部には図示しない
放出口が開口形成されており、この放出口をシャッタ75
で開閉するようになっている。なお、仮収納部71には、
収納硬貨の満杯を検知する満杯検知センサ76が設けられ
ている。
【0031】次に、図1および図8において、81は硬貨
補充カセットで、この硬貨補充カセット81は機体1内の
上部に位置して挿脱自在に装着され、この硬貨補充カセ
ット81には上下面に開口した複数の筒状の補充硬貨収納
部82が形成され、この各補充硬貨収納部82の下面開口か
らそれぞれ一括して放出された硬貨は図示しないシュー
トに案内されて硬貨搬送コンベヤ48に供給されるように
なっている。
【0032】硬貨補充カセット81の1円、5円、10
円、50円、100円および500円硬貨をそれぞれ所
定枚数、例えば50枚の硬貨をそれぞれ区分け収納する
各補充硬貨収納部82のうち、出金量の多い金種の硬貨を
収納する補充硬貨収納部は複数設けられ、例えば、10
0円硬貨の補充硬貨収納部82は2つ、10円硬貨および
1円硬貨の補充硬貨収納部82は2つ、その他の金種の補
充硬貨収納部82は1つずつ設けられている。
【0033】また、図8に示すように、硬貨補充カセッ
ト81の各補充硬貨収納部82の下面開口部には、それぞれ
放出手段、例えばシャッタ83が溝状の案内溝(図示せ
ず)に沿って開閉自在に設けられ、この各シャッタ83の
一端部はこの硬貨補充カセット81の装着方向に沿う一側
面に突出され、この各シャッタ83の突出端には上方に折
り曲げた係合部84がそれぞれ形成され、この各シャッタ
83はスプリング85にてそれぞれ補充硬貨収納部82の下面
開口部を閉塞する方向に付勢されている。
【0034】また、硬貨補充カセット81の装着位置に沿
って各シャッタ83の駆動手段、例えば、ソレノイド86が
機体1内に設けられ、硬貨補充カセット81の装着により
各ソレノイド86のプランジャ87に設けた係合片88が各シ
ャッタ83の係合部84に係合され、ソレノイド86の励磁動
作でシャッタ83は開放されるようになっている。この各
ソレノイド86は、各収納筒部44のそれぞれの硬貨減少を
検知する図示しない各硬貨減少検知センサからの硬貨減
少信号に基づいて駆動される。
【0035】また、硬貨補充カセット81の後端部には、
後述する緊急補充時に支軸89を支点として揺動されて補
充硬貨が投入される枠部材90が設けられ、この枠部材90
の下側に補充硬貨を硬貨搬送コンベヤ48に導くシュート
91が設けられている。なお、枠部材90は、硬貨補充カセ
ット81に対して施錠されるようになっており、緊急補充
時に解錠される。
【0036】そして、硬貨補充カセット81は、枠部材90
に取手92が設けられ、各補充硬貨収納部82の上面開口部
を閉塞する蓋体93が設けられ、機体1の扉にて開放され
る後部から装着されるようになっている。
【0037】次に、図9は硬貨回収装置に関する制御ブ
ロック図を示し、制御部101 には、操作部102 からの操
作信号、満杯検知センサ76からの仮収納部71の満杯検知
信号、装着検知スイッチ64からの回収箱61の着脱検知信
号が入力される。そして、制御部101 は、硬貨搬送コン
ベヤ48のモータ103 、切換板73の駆動部104 、シャッタ
75の駆動部105 をそれぞれ駆動制御する。
【0038】また、制御部101 は、回収箱61の未装着時
に入金処理を可能とするとともにオーバーフロー硬貨を
仮収納部71へ収納させ、回収箱61の装着時に仮収納部71
の硬貨を放出させて回収箱61へ収納させる入金制御手段
106 の機能、出金硬貨収納投出部43の硬貨を投出させて
回収箱61へ回収させるとともに、回収箱61の未装着時に
回収処理を可能として出金硬貨収納投出部43から回収さ
れる硬貨を仮収納部71へ収納させ、回収箱61の装着時に
仮収納部71の硬貨を放出させて回収箱61へ収納させる回
収制御手段107 の機能を備えている。
【0039】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0040】まず、通常入金処理について説明する。
このとき、回収箱61は装着状態にあり、装着検知スイッ
チ64はオンしている。それ故、仮収納部71のシャッタ75
は開放状態にあり、次に述べる入金指令操作によって切
換板73は傾斜姿勢、すなわちシュート部72に導かれてく
る硬貨を硬貨搬送コンベヤ48へ送る姿勢となる。
【0041】機械操作者の入金指令操作に基づいて、硬
貨受収口2の上面のシャッタが自動的に開き、操作者は
硬貨受収口2から入金硬貨を硬貨受部3に投入する。こ
の硬貨の投入を検知してそのシャッタが自動的に閉じら
れ、その直後に、硬貨受部3の底部のシャッタ4が自動
的に開き、放出口5から硬貨を貯留繰出部7のホッパ部
9に放出する。その放出後、シャッタ4は閉じるととも
に硬貨受収口2の上面のシャッタは開く。そして、貯留
繰出部7に貯留された硬貨は回転円盤8の回転で、この
回転円盤8の周縁部に所定間隔ごとに突設された突起10
にて1枚ずつ間隔をあけて硬貨通路11に繰出される。
【0042】次いで、硬貨通路11に繰出された硬貨は、
搬送手段18の硬貨搬送ベルト20の各突起19,19間に一個
ずつ送り込まれ、この硬貨搬送ベルト20によって硬貨通
路板16の下縁に形成した案内縁17に沿って導入通路域12
および第1の硬貨通路域13に搬送される。この硬貨通路
11を搬送される硬貨は硬貨搬送ベルト20の硬貨搬送速度
が回転円盤8による繰出される硬貨の繰出し速度より多
少速くなっているため、硬貨搬送ベルト20にて形成され
た突起19にて一枚ずつ間隔をあけた状態(各突起19,19
の間に硬貨が一枚存在する状態)で硬貨通路板16に押付
けられながら搬送される。
【0043】そして、導入通路域12を搬送される硬貨は
識別部30で判別され、判別された金種の硬貨は種類別分
類部31に搬送され、この種類別分類部31を搬送される硬
貨は識別部30にて判別された信号にて硬貨種類に応じて
それぞれ開口されている各切換板35の内面に沿って1
円、5円、10円、50円、100円、500円硬貨の
各選別孔32に金種ごとに分類されて落下される。また、
出金硬貨収納投出部43の金種別の収納筒部44に重積収納
された硬貨が満杯のときには、その金種の硬貨は切換板
35の切換えによって開口されている選別孔34に落下され
る。
【0044】また、各選別孔32に落下された硬貨は、シ
ュート37に案内されてそれぞれ金種ごとに一時保留部41
に重積状態で一時保留され、選別孔34に落下された硬貨
はシュート部72、切換板73およびシュート74を通じて硬
貨搬送コンベヤ48上に放出されて一時保留される。
【0045】また、識別部30で不適性硬貨(すなわち、
識別不能硬貨)として判別された硬貨は、硬貨通路11の
第2の硬貨通路域15の末端近傍で硬貨搬送ベルト20から
外れ、案内縁17に案内されて自重転動して硬貨受部3に
戻される。
【0046】さらに、貯留繰出部7に残留する回転円盤
8で送出されない残留物(残留硬貨または残留異物)の
回収は、ホッパ部9の下端部の開閉板24を開いて戻し口
25から回収シュート26にて昇降バケット装置27のバケッ
ト28に放出し、回収シュート26から放出された残留硬貨
または残留異物を受け取ったバケット28は上昇して放出
口27b から返却硬貨搬送ベルト23上に残留硬貨または残
留異物を放出し、この返却硬貨搬送ベルト23にて硬貨受
部3に戻す。そして、硬貨受部3は、入金硬貨が貯留繰
出部7に放出された直後にシャッタ4が閉じるとともに
硬貨受収口2の上面のシャッタが再度開放されており、
この硬貨受部3へ戻された不適性硬貨、貯留繰出部7か
ら戻された残留物はいつでも取出せる。
【0047】そして、入金が認められたとき、すなわ
ち、入金承認釦操作時には、各一時保留部41に保留され
た硬貨は投出板45の後退と支承部材46の下降により、出
金硬貨収納投出部43の収納筒部44内にそれぞれ重積収納
され、硬貨搬送コンベヤ48上のオーバーフロー硬貨はこ
の硬貨搬送コンベヤ48の駆動(図1の右方への駆動)で
回収箱61に放出収納される。
【0048】また、入金された硬貨を返却する場合に
は、入金返却指令すなわち、入金返却釦操作により一時
保留枠42を図6右方へ移動させ、一時保留部41に一時保
留されていた硬貨を硬貨搬送コンベヤ48に放出する。こ
の放出直後に一時保留枠42を後退させ、硬貨搬送コンベ
ヤ48上に保留されていたオーバーフロー硬貨とともに一
時保留部41からの放出硬貨は硬貨搬送コンベヤ48の駆動
で貯留繰出部7に搬送され、この貯留繰出部7から繰出
された硬貨は硬貨通路11を硬貨搬送ベルト20により搬送
され、第2の硬貨通路域15末端の案内縁17部分で案内さ
れて硬貨受部3に戻される。
【0049】なお、入金承認後、所定時間経過しても、
硬貨受部3へ戻された不適性硬貨、貯留繰出部7から戻
された残留物が取出されない場合、それらの不適性硬
貨、残留硬貨、残留異物は硬貨受部3から貯留繰出部
7、回収シュート26および切換板29を通じて回収箱61の
収納部63に回収される。
【0050】次に、回収箱61の未装着時の入金処理に
ついて説明する。この回収箱61の未装着時には、装着検
知スイッチ64はオフしており、それ故、仮収納部71のシ
ャッタ75は閉鎖状態にあり、入金指令操作によって切換
板73は傾斜姿勢となる。
【0051】そして、入金硬貨を一時保留するまでの入
金処理、一時保留を返却する処理については、通常入
金処理と同じ動作が行なわれ(仮収納部71のシャッタ75
が閉鎖されても、硬貨の流れには影響がない)、また、
入金承認時の処理が通常入金処理とは異なる。
【0052】操作者が入金承認操作を指令すると、その
信号により切換板73が垂直姿勢となるとともに、硬貨搬
送コンベヤ48が図1左方へ駆動される。そのため、硬貨
搬送コンベヤ48上に一時保留されていたオーバーフロー
硬貨は、貯留繰出部7、硬貨通路11、選別孔34、シュー
ト部72を通じて、底部のシャッタ75が閉鎖されている仮
収納部71内に仮収納される。
【0053】こうして、入金処理操作が引き続き何回か
可能となる。通常は、その間に回収箱61が装着されるこ
とになり、回収箱61の装着で装着検知スイッチ64がオン
すると、仮収納部71の底部のシャッタ75が開放され、仮
収納部71内の硬貨が回収箱61へ放出されて収納される。
なお、入金処理途中で回収箱61が装着されても、入金処
理が終了するまでは、回収箱61の未装着時の入金処理が
続行され、その入金処理が終了した段階で、通常時の入
金処理に復帰される。
【0054】また、入金処理動作の途中(実際は入金承
認時の仮収納部71への硬貨の収納途中)で満杯検知セン
サ76で仮収納部71の満杯が検知されることがある。この
場合、満杯検知レベルは1回の入金処理量を見越したレ
ベルに設定されているので、その入金処理が終了した時
点で以後の入金処理を禁止する。そして、回収箱61の装
着で仮収納部71内の硬貨が回収箱61へ収納され、満杯検
知が解除されて入金処理が可能となる。
【0055】次に、出金処理について説明する。
【0056】出金貨幣値(金額または金種と枚数)入力
と出金操作指令に基づき、出金硬貨収納投出部43の収納
筒部44に重積収納されている硬貨を投出板45にて順次硬
貨搬送コンベヤ48上に放出する。出金貨幣値の硬貨の投
出が終了した状態で硬貨搬送コンベヤ48を駆動する。こ
の硬貨搬送コンベヤ48の駆動で硬貨は貯留繰出部7に搬
出し、回転円盤8の回転で硬貨を硬貨通路11に繰出し、
導入通路域12を搬送される硬貨は識別部30で判別され、
出金硬貨収納投出部43から投出された金種と硬貨枚数が
指定された出金貨幣値を構成する金種と硬貨枚数に照合
され、出金適正硬貨は硬貨搬送ベルト20にて硬貨通路11
の第2の硬貨通路域15の末端から硬貨受部3に出金す
る。そして、出金硬貨の投出動作終了から所定時間後
(出金硬貨すべてが硬貨受部3へ送られる所定時間後)
に投出された金種と硬貨枚数が指定された出金貨幣値を
構成する金種と硬貨枚数に一致していることを条件とし
て硬貨受部3の上面のシャッタが開かれ出金硬貨の取出
しが可能となる。
【0057】また、識別部30で異常と識別された異常硬
貨は、選別孔33から落下され、シュート38を通じてリジ
ェクト硬貨収納箱51の第1の収納部52に収納される。そ
して、再度前記出金動作で異常硬貨として回収された金
種の硬貨を出金し、識別部30で金種と枚数を確認して硬
貨受部3へ送り出し、金種および枚数が希望出金値と一
致したことを条件に硬貨受部3の上面のシャッタが開放
される。
【0058】また、出金硬貨の取出し後、所定の時期に
硬貨受部3の上面のシャッタが閉じられ、待機状態に復
帰する。
【0059】なお、出金硬貨が全て硬貨受部3へ送り出
された後、所定時間経過後(実際は希望出金値と出金さ
れた値との一致から所定時間後)に、硬貨の取出しがな
されない場合、その硬貨は硬貨受部3から貯留繰出部
7、回収シュート26および切換板29を通じて回収箱61の
収納部63に回収される。
【0060】次に、硬貨補充処理について説明する。
【0061】出金硬貨収納投出部43の各収納筒部44のい
ずれかの収納筒部44の硬貨が所定量より減少した場合に
は、機体1に装着されている(または、必要に応じて装
着された)硬貨補充カセット81の減少した収納筒部44に
対応する金種の1つの補充硬貨収納部82のシャッタ83が
ソレノイド86で駆動され、その補充硬貨収納部82に収納
されていた補充硬貨が一括放出され、図示しないシュー
トに案内されて硬貨搬送コンベヤ48上に供給される。こ
の硬貨搬送コンベヤ48に供給された硬貨は硬貨搬送コン
ベヤ48の駆動で貯留繰出部7に放出され、この回転円盤
8の回転と硬貨搬送ベルト20の駆動で硬貨は硬貨通路11
の識別部30で判別されながら対応する選別孔32からシュ
ート37を通じて硬貨が減少している収納筒部44に補充収
納される。このとき、投出板45は退避状態で硬貨は一時
保留枠42に一時保留されることなく収納筒部44に収納さ
れる。また、識別部30で異常硬貨と識別された硬貨は選
別孔33から落下され、シュート38からリジェクト硬貨収
納箱51の第2の収納部53に収納される。
【0062】なお、硬貨補充カセット81に同一金種の硬
貨を収納する補充硬貨収納部82が複数設けられている金
種の硬貨を補充する場合は、予め設定されている順序で
放出されるようになっている。
【0063】また、この硬貨補充カセット81から補充さ
れた硬貨は入金処理の場合と同様に収納筒部44に収納さ
れた硬貨量が既に記憶している硬貨量に加算されて在高
管理される。なお、リジェクト硬貨収納箱51の第2の収
納部53に収納された硬貨については機械内に補充された
硬貨として加算記憶されることはなく、したがって、補
充時の異常硬貨は、機械内に投入された硬貨として記憶
されている出金時の異常硬貨を収納する第1の収納部52
とは別の第2の収納部53に分別収納される。
【0064】また、硬貨補充カセット81の補充すべき金
種の補充硬貨収納部82が空の場合(同一金種の補充硬貨
収納部82が複数あるものについては全てが空の場合)、
硬貨補充カセット81を引き抜いての硬貨装填、硬貨補充
カセット81の装着を行なうのでは時間がかかるが、緊急
用、問い合わせ用として緊急補充が行なえる。これは、
硬貨補充カセット81の枠部材90を解錠して揺動開放し、
補充すべき金種硬貨(複数金種必要な場合には複数金種
混在状態)を投入することにより、補充硬貨がシュート
91を通じて硬貨搬送コンベヤ48に放出され、この硬貨搬
送コンベヤ48から貯留繰出部7、硬貨通路11を通じて対
応金種の収納筒部44へ収納される。なお、この場合も、
異常硬貨はリジェクト硬貨収納箱51の第2の収納部53に
収納される。
【0065】以上は、入金出金処理の待機中の途中補充
処理であるが、始業時の初期補充についても同様にして
行なう。その場合、各収納筒部44は全て空であり、硬貨
補充カセット81の補充硬貨収納部82の1個の収納量が、
収納筒部44の1個の補充硬貨量に一致する量に決定され
ている。そして、収納筒部44の金種に相当する金種の1
個の補充硬貨収納部82から硬貨が、硬貨通路11、選別孔
32を通じて対応する収納筒部44へ補充され、次に別の収
納筒部44へその金種に対応する補充硬貨収納部82の硬貨
が補充され、こうした動作を繰り返して全ての硬貨の補
充を行ない、出金処理、入金処理に備える。その途中で
生じる異常硬貨は、リジェクト硬貨収納箱51の第2の収
納部53に収納される。
【0066】なお、本実施の形態では、回収箱52は回収
専用として使われるが、送出コンベヤ62を備えているの
で、初期補充なり、途中補充に使用することもできる。
【0067】初期補充は、回収箱61の送出コンベヤ62を
駆動し、回収箱61に収納されている硬貨を貯留繰出部7
に搬送し、入金処理と同様に、回転円盤8の回転と硬貨
搬送ベルト20の駆動で硬貨を硬貨通路11上に搬送し、識
別部30で硬貨を判別し、硬貨を選別孔32から一時保留部
41を経て出金硬貨収納投出部43の各収納筒部44内に供給
する。そして、出金硬貨収納投出部43の収納筒部44に満
杯となっている種類の硬貨は、選別孔34に落下されてシ
ュート部72を通じて仮収納部71内に仮収納される。な
お、初期補充処理の指令により、切換板73は垂直姿勢、
シャッタ75は閉鎖される。
【0068】そして、全ての硬貨が回収箱61から送出さ
れた段階(具体的には識別部30で所定時間硬貨を検知せ
ず、かつ、貯留繰出部7に硬貨が無しを図示しないセン
サで検知したとき)で、シャッタ75が開放され、回収箱
61に戻される。これによって、回収箱61内と各収納筒部
44内の残高確認がなされ、以後の入金、出金処理時の在
高管理が行なわれる。
【0069】途中補充時は、途中補充指令(収納筒部44
のいずれかから発する収納レベル減少信号と入金処理ま
たは出金処理の待機期間中であることの信号のアンド条
件)でもって、切換板73の垂直姿勢、シャッタ75の閉鎖
が行なわれ、回収箱61から繰り出された硬貨のうち補充
すべき硬貨は硬貨不足の収納筒部44へ、他の硬貨は選別
孔34を通じて仮収納部71へ収納され、筒充足信号でもっ
てシャッタ75が開放され、硬貨は回収箱61へ戻される。
これは、回収箱61から収納筒部44への硬貨の補充時に、
同じ硬貨が何回も補充する経路を循環して補充時間が長
くなるのを防止するためである。
【0070】また、入金、出金処理毎に各収納筒部44と
回収箱61とへの硬貨出入り量が図示しない制御装置にて
演算されて記憶部に記憶され、機体1内の硬貨量の在高
管理が行なわれる。さらに、硬貨補充カセット81に収納
された硬貨量は在高管理されず、単に各補充硬貨収納部
82の硬貨が放出されているか、未放出であるかのデータ
管理が行なわれる。
【0071】なお、回収箱61を回収専用に用いる場合、
始業時には、空の回収箱61(収納部63も空)と、空のリ
ジェクト硬貨収納箱51を装着し、かつ、硬貨補充カセッ
ト81を装着し、硬貨補充を行なって入出金処理に備え、
また、終業時には、回収処理の後、回収箱61、リジェク
ト硬貨収納箱51、硬貨補充カセット81の引き抜きにより
終わる。
【0072】また、回収箱61を補充用としても使用する
場合は、回収箱61に硬貨を充填したものを始業時に装着
することになる。
【0073】次に、機体1内の硬貨回収処理について説
明する。
【0074】まず、回収箱61の装着時の通常回収処理
について説明する。出金硬貨収納投出部43の上方から投
出板45にて順次硬貨を硬貨搬送コンベヤ48に投出し、こ
の硬貨搬送コンベヤ48の駆動で貯留繰出部7に搬送し、
この貯留繰出部7に搬送された硬貨を識別部30により金
種、枚数の識別をしながら硬貨通路11の選別孔34からシ
ュート部72を通じて仮収納部71に放出する。このとき、
操作部102 による回収処理指令により、切換板73は垂直
姿勢に、シャッタ75は開放状態に切り換えられているた
め、仮収納部71へ送り込まれる硬貨はそのまま落下して
回収箱61に収納される。
【0075】このようにして、機体1内の硬貨補充カセ
ット81に残存する硬貨以外のすべての硬貨が回収箱61に
回収収納され、この回収箱61へ収納された硬貨の金種別
枚数・金額及び合計金額が算出されて明らかになった回
収箱61を機体1から取出す。この回収箱61の取出しによ
り、装着検知スイッチ64がオフとなり、仮収納部71のシ
ャッタ75が閉じる。
【0076】次、回収箱61の未装着時の回収処理につ
いて説明する。回収処理指令により、切換板73は垂直姿
勢に切り換えられるが、装着検知スイッチ64はオフであ
るため、仮収納部71のシャッタ75は閉鎖されている。そ
のため、出金硬貨収納投出部43から硬貨通路11の選別孔
34を通じて仮収納部71に放出されてくる硬貨は、仮収納
部71内に仮収納される。
【0077】そして、仮収納部71への硬貨の回収途中で
仮収納部71の満杯検知センサ79が満杯を検知した場合
は、回収処理を中断し、回収箱61の装着で、シャッタ75
が開放されて満杯検知センサ79の満杯検知解除後、回収
処理が再開される。
【0078】なお、硬貨搬送コンベヤ48に硬貨を供給す
る場合、硬貨搬送コンベヤ48を停止状態としてもよく、
また、硬貨が供給されるときに間欠的に駆動させて硬貨
が硬貨搬送コンベヤ48に均等に載置されるようにするこ
ともできる。
【0079】なお、硬貨補充カセット81の補充硬貨収納
部82は出金硬貨収納投出部43の収納筒部44に対応して設
ける必要はなく、追加補充を必要とする金種の硬貨のみ
の補充硬貨収納部82とすることもできる。
【0080】また、硬貨補充カセット81の補充硬貨収納
部82は適宜に金種の設定、変更ができるようにすること
もでき、さらに、硬貨補充カセット81の補充硬貨収納部
82は一金種とすることもできる。
【0081】なお、前記実施の形態では、前記硬貨補充
カセット81の補充硬貨収納部82は硬貨を重積収納するよ
うにしたが、必ずしも整然と重積収納する筒状とする必
要はなく、単に箱形状の収納部とすることもできる。
【0082】さらに、前記実施の形態では、硬貨補充カ
セット81の放出手段のシャッタ83を駆動させる駆動手段
のソレノイド86は機体1に設けた構造としたが、硬貨補
充カセット81に設け、硬貨補充カセット81の機体1への
装着により機体1側とコネクタなどにてソレノイド86が
電気的に接続されるようにすることもできる。
【0083】また、前記実施の形態では、硬貨受収口2
は入金口と出金口とを共通の入出金口としたが、入金口
と出金口とをそれぞれ別に形成することもできる。
【0084】なお、前記実施の形態では、導入通路域は
上方へ向けて傾斜しているが、この構成に限られるもの
ではなく、第1の硬貨通路域のように略水平に延びるも
のでもよいことはいうまでもない。
【0085】
【発明の効果】本発明の硬貨入金処理機の残留硬貨類返
却回収装置によれば、貯留繰出部の残留硬貨類を硬貨識
別分類通路の識別部および種類別分類部を通すことなく
硬貨受部へ返却できるので、機械を停止させなくて済
み、入金処理取引を迅速に終了させることができる。し
かも、硬貨受部へ放出された残留硬貨類を取り忘れた場
合でも機械を停止させる必要がなく自動的に回収箱へ回
収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の循環式硬貨入出金機の硬貨回収装置の
一実施の形態を示す正面図である。
【図2】同上実施の形態の図1のA−A断面図である。
【図3】同上実施の形態の硬貨通路の正面図である。
【図4】同上実施の形態の硬貨通路の平面方向から見た
断面図である。
【図5】同上実施の形態の硬貨通路の斜視図である。
【図6】同上実施の形態の図1のB−B断面図である。
【図7】同上実施の形態の図1のC−C断面図である。
【図8】同上実施の形態の硬貨補充カセットの斜視図で
ある。
【図9】同上実施の形態の制御ブロック図である。
【符号の説明】
3 硬貨受部 7 貯留繰出部 8 回転円盤 9 ホッパ部 11 硬貨識別分類通路としての硬貨通路 24 開閉部材としての開閉板 25 戻し口 30 識別部 31 種類別分類部 61 回収箱 L1 残留硬貨類返却通路 L2 回収通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入金硬貨を受け入れて一時的に保持する
    とともに受け入れた硬貨を下方へ放出する硬貨受部と、 傾斜状に軸支された回転円盤およびこの回転円盤との間
    で硬貨を貯留するホッパ部を有し、前記硬貨受部から放
    出される入金硬貨を受収するとともに識別部および種類
    別分類部を有する硬貨識別分類通路へ硬貨を1枚ずつ繰
    り出す貯留繰出部と、 この貯留繰出部のホッパ部の下端部に形成された戻し口
    を開閉する開閉部材と、 この開閉部材の開放によって戻し口から放出される回転
    円盤上の残留硬貨類を受け入れて前記硬貨受部へ返却す
    る残留硬貨類返却通路と、 前記硬貨受部へ返却された残留硬貨類が硬貨受部から所
    定時間取り出されない場合に硬貨受部からの残留硬貨類
    の放出と開閉部材の開放とによって戻し口から放出され
    る残留硬貨類を回収収納する回収箱と、 前記戻し口から放出される残留硬貨類を前記回収箱へ送
    る回収通路とを備えたことを特徴とする硬貨入金処理機
    の残留硬貨類返却回収装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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