JP2009059309A - 貨幣入出金機 - Google Patents

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Abstract

【課題】入金処理中に硬貨収納部38がフル状態となって入金受付が不能となるのを防止でき、また、補充時に硬貨収納部38がフル状態となって補充後に入金受付が不能になるのを防止できる貨幣入出金機を提供する。
【解決手段】硬貨収納部38の貨幣量が満杯より第1の所定量少ないニアフル状態を検出する。硬貨収納部38の貨幣量がニアフル状態よりさらに第2の所定量少なく、硬貨収納部38に貨幣を補充する補充時における補充フル状態を検出する。ニアフル状態を検出したときには入金受付を拒否する。補充時に補充フル状態を検出したときには該当する金種の硬貨収納部38への補充を拒否する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入金された貨幣を金種別に収納するとともに、その貨幣を必要時に釣銭として繰り出す金種別の貨幣収納部を備えた貨幣入出金機に関する。
従来、例えば、店舗においてはレジにて、金融機関においては窓口等にて、それぞれ係員により顧客との現金の受け渡しを正確かつ迅速に行うべく、POSレジスタや電子式金銭登録機、および入出金管理機等の出納機器からの制御信号により、自動的に貨幣の入金や出金が可能な貨幣入出金機が開発されている。
このような貨幣入出金機では、入金処理時に、入金された貨幣を識別し、正常と識別された貨幣を金種別に分類して金種別の貨幣収納部に収納し、また、必要に応じて貨幣収納部に収納されている貨幣を釣銭として出金している(例えば、特許文献1参照。)。
また、このような貨幣入出金機では、貨幣収納部に収納する貨幣量が満杯となって貨幣が溢れたり詰まったりするのを防止するために、貨幣収納部に収納する貨幣量が満杯となるフル状態を検知し、このフル状態の検知によって貨幣収納部への貨幣の収納を停止させる機能を備えている。
特開2001−43449号公報(第5−9頁、図1−3)
しかしながら、従来の貨幣入出金機では、顧客から受け取った貨幣の入金処理中に、貨幣収納部の貨幣量がフル状態となると、入金受付が不能となるため、オペレータがフル状態となった貨幣収納部から貨幣を回収し、入金受付を再開させる必要があり、その間、顧客を長い時間待たせることになる。
また、貨幣収納部に貨幣を補充する補充処理時に、貨幣収納部の貨幣量がフル状態となるまで補充してしまうと、補充後に、入金受付が不能になる。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、入金処理中に貨幣収納部がフル状態となって入金受付が不能となるのを防止でき、また、補充時に貨幣収納部がフル状態となって補充後に入金受付が不能になるのを防止できる貨幣入出金機を提供することを目的とする。
請求項1記載の貨幣入出金機は、入金された貨幣を金種別に収納するとともに、その貨幣を必要時に釣銭として繰り出す金種別の貨幣収納部を備えた貨幣入出金機において、前記貨幣収納部の貨幣量が、満杯より第1の所定量少ないニアフル状態を検出するニアフル検出手段と、前記貨幣収納部の貨幣量が、前記ニアフル状態よりさらに第2の所定量少なく、前記貨幣収納部に貨幣を補充する補充時における補充フル状態を検出する補充フル検出手段と、前記ニアフル検出手段がニアフル状態を検出したときには入金受付を拒否するニアフル状態制御、前記補充時に前記補充フル検出手段が補充フル状態を検出したときには当該貨幣収納部への補充を拒否する補充フル状態制御とを行う制御手段とを具備しているものである。
請求項2記載の貨幣入出金機は、請求項1記載の貨幣入出金機において、前記貨幣収納部には、入金された貨幣を一時保留することなく直接収納するものである。
請求項3記載の貨幣入出金機は、請求項1または2記載の貨幣入出金機において、前記第1および第2の所定量は、それぞれ1回の処理で前記貨幣収納部に収納可能な貨幣量であるものである。
請求項4記載の貨幣入出金機は、請求項1ないし3いずれか記載の貨幣入出金機において、前記金種別の第1および第2の所定量は、1のつく金種が5のつく金種の倍以上であるものである。
請求項1記載の貨幣入出金機によれば、ニアフル状態制御により、ニアフル検出手段がニアフル状態を検出したときには入金受付を拒否するため、入金処理中に貨幣収納部がフル状態となって入金受付が不能となるのを防止でき、また、補充フル状態制御により、補充時に補充フル状態を検出したときには当該貨幣収納部への補充を拒否するため、貨幣収納部がフル状態となって補充後に入金受付が不能になるのを防止できる。
請求項2記載の貨幣入出金機によれば、請求項1記載の貨幣入出金機の効果に加えて、入金された貨幣を一時保留することなく貨幣収納部に直接収納する場合、入金処理中や補充処理中に貨幣収納部がフル状態となることがあるが、ニアフル状態や補充フル状態を設定することにより、入金受付が不能になるのを防止できる。
請求項3記載の貨幣入出金機によれば、請求項1または2記載の貨幣入出金機の効果に加えて、第1および第2の所定量は、それぞれ1回の処理で貨幣収納部に収納可能な貨幣量であるため、1回分の処理を確実に完結できる。
請求項4記載の貨幣入出金機によれば、請求項1ないし3いずれか記載の貨幣入出金機の効果に加えて、金種別の第1および第2の所定量を、1のつく金種が5のつく金種の倍以上とし、金種別の入金量の傾向に対応して適切に設定できる。
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図8に、貨幣入出金機としての硬貨入出金機の斜視図を示す。この硬貨入出金機は、例えば、店舗のレジにおいて、POSレジスタと通信して貨幣としての硬貨の入金や出金が可能な硬貨入出金機である。
硬貨入出金機の機体11は、前面を開口した枠体12とこの枠体12の前面から引出可能とする本体ユニット13とを備えている。本体ユニット13の前面に沿った機体幅方向の寸法は、POSレジスタに対して略半分程度の幅に形成されており、この硬貨入出金機と例えば同程度の幅に形成された紙幣入出金機とを組み合わせて使用可能としている。
枠体12から突出する本体ユニット13の前部上面には、機体幅方向の一側である右側に硬貨を投入する硬貨投入口14が形成され、機体幅方向の他側である左側に操作用や設定用のボタンを有する操作部15および操作や設定等に関する各種表示をする液晶表示器や金種別の硬貨収納量を表示するLED表示器等の表示部16が配設されている。硬貨投入口14は開閉可能なカバー17に開口形成されている。
また、本体ユニット13の前面の右側下部に出金トレイ18が突設され、この出金トレイ18の上面に機内から払い出される硬貨が硬貨放出口19を通じて放出される硬貨出金口20が形成されている。この出金トレイ18には、硬貨出金口20に払い出された硬貨が満杯となるフル状態を光学的に検知する図示しないフル検知センサが配設されている。
硬貨出金口20の上方に位置する本体ユニット13の前面部には、硬貨出金口20に払い出された出金硬貨、リジェクト硬貨、エラー返却硬貨等の硬貨の取り扱い種類毎に異なる発光形態の光を発光する発光手段21が配設されている。この発光手段21は、図9に示すように、少なくとも2色の異なる色の光を発光可能とする発光部としてのLED22を備え、このLED22を搭載した基板23がそのLED22を硬貨出金口20に対向するように斜めに設置されているとともにレンズ24にて覆われている。このレンズ24は、硬貨出金口20に対向する傾斜面で形成されていて硬貨出金口20全体およびこの硬貨出金口20に払い出された硬貨(図中に符号Cで示し、以下省略する)自体にLED22からの光を照射させる硬貨出金口照射用レンズ部25、前方に対向する前面に形成されていてLED22からの光を前方へ照射させる前方照射用レンズ部26を備えている。
また、図8に示すように、本体ユニット13の前面の左側には、硬貨入出金機の電源スイッチ27や、本体ユニット13を枠体12に挿入した状態で施錠する錠28が配設されている。
次に、図5に、硬貨入出金機の内部構造の平面図を示す。硬貨入出金機は、機体11の前部に機体前面に沿った機体幅方向に沿って配設された繰出機構31、この繰出機構31に続いて機体幅方向に向かって配設された識別通路32とこの識別通路32に続いて機体奥行き方向へ向かって配設された排除通路33とこの排除通路33に続いて機体奥行き方向へ向かって配設された分類通路34とを有する硬貨通路35、この硬貨通路35内の硬貨を搬送する入金用搬送手段36、繰出機構31から繰り出された硬貨を入金用搬送手段36に1枚ずつ受け渡す受渡手段37、分類通路34の下方に機体奥行き方向へ向かって並設された金種別の貨幣収納部としての硬貨収納部38、およびこれら硬貨収納部38の右側で機体11の右側面に沿って前後方向に配設された出金用搬送手段39を備えている。
繰出機構31は、硬貨投入口14の下方にこの硬貨投入口14に投入された硬貨を非整列状態で受収する受収部42を有し、この受収部42の底面を構成する繰出ベルト43が機体幅方向に沿って配設されている。この繰出ベルト43は、無端状の平ベルトで、機体右側から左側へ向けた硬貨繰出方向に硬貨を搬送するもので、図示しない複数のローラによって、繰出方向上流側に繰出方向下流側へ向かって上昇傾斜域が形成されるように懸架されているとともに、繰出方向下流側に水平域が形成されるように懸架されている。繰出ベルト43上での通路幅は、処理する硬貨のうちの最大径硬貨よりも大きく最小径硬貨の2枚分より小さい寸法に規制されている。
繰出ベルト43の上昇傾斜域の上方には、硬貨が厚み方向に1枚のみ通過し得る間隔を形成して逆転ローラ44が対設されている。この逆転ローラ44は、繰出ベルト43の硬貨繰出方向に対して逆方向に回転し、繰出ベルト43の回転で硬貨繰出方向へ繰り出されようとする繰出ベルト43上の非整列状態の硬貨を1層1列に整列させて繰り出させる。
図10に示すように、繰出ベルト43の繰出方向下流側の水平域の上方には、繰出ベルト43との間に硬貨が厚み方向1枚のみ入り得る間隔を形成して規制部材45が対設されている。この規制部材45の下側に、繰出ベルト43上の硬貨の周縁が当接してその硬貨を識別通路32の始端側へ導くガイド部46が配設されており、識別通路32の始端側への繰出位置に臨むガイド部46の部分は、識別通路32へ繰り出される硬貨を通路内方へ幅寄せする幅寄せレバー47によって構成されている。この幅寄せレバー47は、受渡手段37の一部を構成するものであって、軸47aを支点として通路内外方向に揺動可能とするとともに、図示しない付勢手段としてのばねで通路内方へ向けて揺動するように付勢されている。
また、図5に示すように、硬貨通路35は、識別通路32、排除通路33および分類通路34にわたって、硬貨の一面が接する水平面で構成される通路面50、およびこの通路面50の両側で硬貨の周縁をガイドする両側の通路側面ガイド51を有している。両側の通路側面ガイド51の対向幅である通路幅は、処理する硬貨うちの最大径硬貨よりも大きく最小径硬貨の2枚分より小さい寸法に形成されている。
識別通路32は、繰出機構31の繰出位置に接続される始端部から右方向へ折り返す第1の折返し通路部53を介して、繰出機構31の奥側でこの繰出機構31の繰出ベルト43と平行に配設されている。この識別通路32には、硬貨の材質、径等を検知して金種を識別する識別部54が配設されている。第1の折返し通路部53には、識別部54での硬貨の識別を安定させるために、硬貨を通路幅方向一側に幅寄せする幅寄せレバー55が揺動可能に軸支されているとともに通路内方へ向けて揺動するように付勢されている。
また、排除通路33は、識別通路32に続いて機体左方向へ向けて折り返す第2の折返し通路部57に形成されており、識別部54での識別の結果、リジェクト硬貨と識別されたリジェクト硬貨を排除するリジェクト部58が配設されている。このリジェクト部58には、通路面50から第2の折返し通路部57の外周側の通路側面ガイド51の部分にわたって硬貨を分岐可能とする大きさのリジェクト孔59が形成され、このリジェクト孔59に通路面50から第2の折返し通路部57の外周側の通路側面ガイド51の一部を兼用するリジェクトゲート60が配置されている。このリジェクトゲート60は、機体背部側を支点として、通路上方に揺動して識別通路32側から搬送されてくるリジェクト硬貨をリジェクト孔59から排除する開放位置とリジェクト孔59を閉塞して識別通路32と分岐通路34との間での硬貨の通過を許容する閉塞位置との間で開閉可能とし、図示しないソレノイドやモータ等の電気的駆動手段によって開閉駆動される。
第2の折返し通路部57には、リジェクト部58でのリジェクト硬貨の排除を確実に行うために、硬貨を通路幅方向一側に幅寄せする幅寄せレバー61が軸支されているとともに通路内方へ向けて揺動するように付勢されている。
リジェクト部58の搬送方向下流側には、硬貨の通過を検知する硬貨検知センサ62が配設されている。
なお、リジェクト部58で排除する硬貨としては、リジェクト硬貨とともに、エラー返却硬貨等も含まれる。硬貨の入金処理中に硬貨詰まり等のエラーが発生した場合に、リジェクト部58より搬送方向下流側の通路上に残った硬貨をエラー返却硬貨として硬貨出金口20に自動返却するもので、リジェクト部58より搬送方向下流側の通路上に残る硬貨をリジェクト部58より一旦搬送方向上流側に逆転搬送した後に搬送方向下流側に搬送してリジェクト部58から排除することができ、このような動作を繰り返してリジェクト部58より搬送方向下流側の通路上に残ったエラー返却硬貨をリジェクト部58から排除する。
また、図6および図11に示すように、リジェクト部58のリジェクト孔59の下方には、リジェクト箱64が着脱可能に装着されるリジェクト箱装着部65が形成されている。
リジェクト箱64は、上面を開口した箱状に形成されており、枠体12から本体ユニット13を前方へ引き出した状態で、リジェクト箱装着部65の側面に開口形成された着脱口66から着脱可能としている。この着脱口66は、蓋体67によって開閉操作可能としている。
リジェクト箱装着部65は、リジェクト箱64の前端縁部を支える前側支え部68、およびリジェクト箱64の後部下面を支える後側支え部69を有し、これら前側支え部68と後側支え部69との間が下方に開口され、その下方に出金用搬送手段39が対向するように配設されている。すなわち、リジェクト部58のリジェクト孔59の下方に出金用搬送手段39が配設され、これらリジェクト部58のリジェクト孔59と出金用搬送手段39との間にリジェクト箱64が着脱可能に配置される。
そして、図6(a)に示すように、リジェクト箱64をリジェクト箱装着部65に装着しないことにより、リジェクト部58から排除されたリジェクト硬貨を出金用搬送手段39に受け取って硬貨出金口20に払い出す運用方法となり、また、図6(b)に示すように、リジェクト箱64をリジェクト箱装着部65に装着することにより、リジェクト部58から排除されたリジェクト硬貨をリジェクト箱64に収納する運用方法となる。
リジェクト箱装着部65には、リジェクト箱64の装着の有無を検知するリジェクト箱検知手段70が配設されている。
また、図5に示すように、分類通路34は、排除通路33から機体左方向へ向かう接続通路部73、およびこの接続通路部73から機体後方へ向かう方向変換通路部74を介して、機体奥行き方向へ向けて硬貨収納部38上の左側域を通るように配設されており、金種別の硬貨収納部38の上方位置に対応した金種別の分類位置に硬貨を金種別に分類して各硬貨収納部38に収納させる金種別の分類部75が配設されている。分類部75で分類する金種は、搬送方向上流側から例えば500円、100円、50円、10円、5円、1円の順に設定されている。各分類部75には、通路面50に硬貨が落下する分類孔76が形成され、搬送方向最下流部の分類孔76を除く各分類孔76に分類ゲート77が配設されている。各分類ゲート77は、硬貨搬送方向下流側を支点として、通路上方に揺動して分類通路34の搬送方向上流側から搬送されてくる硬貨を分類孔76に落下させる開放位置と分類孔76を閉塞して分類通路34の搬送方向下流側への硬貨の通過を許容する閉塞位置との間で開閉可能とし、図示しないソレノイドやモータ等の電気的駆動手段によって開閉駆動される。搬送方向最下流部の分類孔76には、分類ゲートが配設されず、開口されている。
方向変換通路部74には、各分類部75での硬貨の分岐を確実に行うために、硬貨を通路幅方向一側に幅寄せする幅寄せレバー78が軸支されているとともに通路内方へ向けて揺動するように付勢されている。
分類通路34の各分類部75の搬送方向上流側には、分類ゲート77の開閉タイミングを取ったり各硬貨収納部38への硬貨の分類を確認するために、搬送する硬貨を検知する硬貨検知センサ79が配設されている。
また、入金用搬送手段36は、鉛直方向の軸で水平方向に回転可能に軸支された複数の回転体としてのプーリ82によって、識別通路32、排除通路33および分類通路34の通路幅方向中央域に沿って移動しながら回動するように搬送体としての搬送ベルト83が張設されている。この搬送ベルト83は、例えば内周に複数の歯を有するタイミングベルトが用いられ、この場合、プーリ82にも、周面に複数の歯を有するタイミングプーリが用いられる。複数のプーリ82で支持された搬送ベルト83と通路面50との間隔は、処理する硬貨のうちの最大厚み硬貨の厚みよりも広い寸法に保たれている。
搬送ベルト83には、下方へ向かって突出して通路内の硬貨を1枚ずつ押動搬送する突起部84(図10参照)が、硬貨を搬送方向に硬貨を1枚ずつ分離して搬送可能とする所定の間隔毎に設けられている。突起部84と通路面50との間隔は、処理する最小厚み硬貨の厚みよりも小さい寸法に保たれている。
また、受渡手段37は、図10に示すように、繰出機構31から繰り出される硬貨を識別通路32に受け入れる識別通路32の始端部に配設され、繰出ベルト43上から識別通路32へ硬貨を案内する幅寄せレバー47と、この幅寄せレバー47に対して通路幅方向の反対側の位置に鉛直方向の軸87aで水平方向に回転可能に軸支された円形状のカム87とを有している。このカム87は、図示しない例えばパルスモータ等の電気的駆動手段によって硬貨の受渡し回転方向(図中時計回り方向)または逆転方向(図中反時計回り方向)に回転駆動される。
カム87の下面には、周縁部の円周上の対称位置に、一対の突出部88が下方へ向けて突出形成されているとともに、これら突出部88間に一対の溝部89が形成されている。突出部88と通路面50との間隔は硬貨が進入し得ない寸法に形成され、溝部89と通路面50との間隔および一対の突出部88間の溝部89の幅はそれぞれ硬貨1枚が進入し得る寸法に形成されている。
各突出部88の受渡し回転方向に対向する縁部は、繰出機構31から繰り出されて溝部89内に進入した硬貨の周縁を押してその硬貨を搬送ベルト83の突起部84に受け渡す押出部88aとして構成され、また、各突出部88の受渡し回転方向に対して反対方向に対向する縁部、および各突出部88の外周面は、受け渡す硬貨に対して後続の硬貨を次の受け渡しタイミングまで分離して留めておく抑止部88bとして構成されている。
繰出機構31の繰出ベルト43の側部位置には、繰出機構31から識別通路32に繰り出される硬貨を検知する硬貨検知センサ90が配設されている。
そして、図10(a)に示すように、カム87は、繰出機構31から識別通路32に繰り出される硬貨がカム87の一方の溝部89に進入して一方の抑止部88bに当接した状態で停止する位置を定位置とし、搬送ベルト83の突起部84の位置に応じてその突起部84に硬貨を受け渡すことができるタイミングで受渡し回転方向(図中時計回り方向)に180°回動し、一方の溝部89内の硬貨を識別通路32に繰り出す。繰出機構31からの後続の硬貨はカム87の他方の溝部89に進入して他方の抑止部88bに当接した状態で停止する位置、つまり次の定位置で停止し、次の受け渡し動作に待機する。
このとき、図10(a)に示す定位置から図10(b)のようにカム87が回動すると、図10(c)に示すように、カム87の押出部88aが硬貨に当接して幅寄せレバー47との間に挟み込み、カム87で硬貨を介して押される幅寄せレバー47が付勢に抗して通路外方へ揺動するが、カム87が定位置から一定量回動した位置でカム87の回動を所定時間一時停止することにより、図10(d)に示すように、幅寄せレバー47の付勢により硬貨をカム87の溝部89内に押し込む。所定時間の一時停止後、カム87の回動が再開されて溝部89内に押し込まれた硬貨を識別通路32に繰り出し、カム87が180°回動した定位置で停止する。
取り扱い硬貨が例えば最大径硬貨の500円から最小径硬貨の1円の場合、カム87の溝部89は最大径硬貨が入り込み可能な寸法に形成されるため、例えば、幅寄せレバー47ではなく、図10(c)に示す幅寄せレバー47の位置に固定ガイドを設けただけでは、カム87の溝部89内に最小径硬貨の1円が2枚入り込み、これら2枚の最小径硬貨の1円を固定ガイドとの間に噛み込んでカム87がロックするおそれがある。それに対して、幅寄せレバー47を用いることにより、カム87の溝部89内に入り込む硬貨を最小径硬貨の1円でも1枚のみに制限し、さらに、カム87を回動途中で一時停止させることにより、幅寄せレバー47で硬貨をカム87の溝部89内に確実に押し込み、硬貨を繰り出すことができ、したがって、硬貨の噛み込みを防止でき、安定した硬貨の繰り出しができる。
また、金種別の硬貨収納部38は、分類通路34での分類部75で分類する金種に対応して、機体前側から500円、100円、50円、10円、5円、1円の順に設定されている。そして、図7に示すように、分類通路34で分類されて落下する硬貨を非整列状態で収納する収納部93を有し、この収納部93の底部を構成する投出ベルト94が機体幅方向に沿って配設されている。
投出ベルト94は、無端状の平ベルトで、水平方向の軸で軸支された両端のローラ95,96を含む複数のローラによって投出方向上流側である左側から下流側である右側に向かうに従って上昇傾斜するように懸架されている。
投出ベルト94の硬貨投出方向の端部上方に、硬貨が1枚のみ通過し得る間隔を形成して逆転ローラ97が対設されている。この逆転ローラ97は、投出ベルト94の硬貨投出方向に対して逆方向に回転し、投出ベルト94の回転で硬貨投出方向へ投出されようとする投出ベルト94上の非整列状態の硬貨を1層1列に整列させて投出させる。
投出ベルト94の逆転ローラ97より投出方向の端部側には、投出ベルト94の端部から投出される硬貨の投出枚数を検知するための投出検知手段98、および必要枚数分の硬貨を投出した時点で後続の硬貨の投出を強制的に停止させるストッパ99が配設されている。
また、出金用搬送手段39は、図5ないし図7に示すように、全ての硬貨収納部38の硬貨投出方向の側部に前後方向に沿って張設された出金搬送ベルト102を有し、各硬貨収納部38から投出される硬貨を出金搬送ベルト102上に載せて前方へ搬送する。この出金搬送ベルト102の硬貨搬送方向の前端部上方に、硬貨が1枚のみ通過し得る間隔を形成して逆転ローラ103が対設されている。この逆転ローラ103は、出金搬送ベルト102の硬貨搬送方向に対して逆方向に回転し、出金搬送ベルト102の回転で前方へ繰り出されようとする出金搬送ベルト102上の非整列状態の硬貨を1層1列に整列させて繰り出させる。
出金搬送ベルト102の前端部と硬貨出金口20との間に通路板104が配設され、この通路板104上に出金搬送ベルト102で繰り出される硬貨を搬送して硬貨出金口20に放出する放出ベルト105が配設されている。
出金用搬送手段39には、硬貨出金口20へ払い出す硬貨の払出枚数を検知するための払出検知手段106が配設されている。
また、本体ユニット13内には、POSレジスタと通信して硬貨入出金機を制御する制御手段111が配設されている。
図2に示すように、制御手段111は、硬貨収納部38の貨幣量の管理に関係して、識別部54での金種の識別、各硬貨収納部38への硬貨の分類を確認する各硬貨検知センサ79の検知、各硬貨収納部38から投出する硬貨を検知する各投出検知手段98の検知に基づいて、金種別の各硬貨収納部38に収納されている硬貨の金種別の収納枚数(在高)を検出する収納枚数検出手段112の機能を有している。
さらに、制御手段111は、収納枚数検出手段112の機能を利用して、図1に示すように、硬貨収納部38の硬貨量が満杯となるフル状態を検出するフル検出手段113の機能、硬貨収納部38の貨幣量が満杯より第1の所定量少ないニアフル状態を検出するニアフル検出手段114の機能、硬貨収納部38の貨幣量がニアフル状態よりさらに第2の所定量少なく、硬貨収納部38に貨幣を補充する補充時における補充フル状態を検出する補充フル検出手段115の機能を備え、さらに、硬貨収納部38の貨幣量のニアエンプティおよびエンプティを検出するニアエンプティ検出手段およびエンプティ検出手段等の機能を備えている。
そして、制御手段111は、ニアフル検出手段114がニアフル状態を検出したときには入金受付を拒否するニアフル状態制御、補充時に補充フル検出手段115が補充フル状態を検出したときには当該硬貨収納部38への補充を拒否する補充フル状態制御とを行う。
第1および第2の所定量は、それぞれ1回の処理で貨幣収納部に収納可能な貨幣量であって、例えば金種毎に10枚程度とする。または、第1および第2の所定量は、例えば1円、10円、100円の1のつく金種が、例えば5円、50円、500円の5のつく金種の倍以上とし、例えば1のつく金種は10枚、5のつく金種は5枚程度とする。
次に、本実施の形態の硬貨入出金機の作用を説明する。
まず、入金処理について説明する。
図3(a)に示すように、制御手段111は収納枚数検出手段112によって管理する金種別の収納枚数(在高)を監視し、ニアフル検出手段114でニアフル状態を検出していなければ(したがって、フル検出手段113でもフル状態を検出していない)、入金受付を許可し、入金動作を開始することができる。
一方、例えば、前回の入金取引で、ある金種の硬貨収納部38の硬貨量がニアフル状態となり、そのニアフル状態をニアフル検出手段114で検出していれば、入金取引前に入金受付を拒否する。
そして、入金受付が許可されていれば、硬貨投入口14から繰出機構31に投入された硬貨をこの繰出機構31の図示しない硬貨検知センサで検知することにより、繰出機構31を動作させるとともに搬送ベルト83を回動させて入金動作を開始する。
繰出機構31では、繰出ベルト43を回転させるとともに逆転ローラ44を逆方向に回転させ、繰出ベルト43上の非整列状態の硬貨を1層1列に整列させて受渡手段37に繰り出す。受渡手段37では、上述した幅寄せレバー47とカム87との動作により、繰出機構31から繰り出された硬貨を1枚ずつ識別通路32内に送り込んで回動している搬送ベルト83の各突起部84に受け渡す。
また、識別通路32内では、受渡手段37によって受け渡された硬貨を搬送ベルト83の突起部84で押動搬送し、識別部54で識別する。
識別の結果、適正な硬貨と識別された硬貨は、排除通路33のリジェクト部58を通過して分類通路34内に搬送する。分類通路34では、識別部54、硬貨検知センサ62、硬貨検知センサ79での各検知と搬送ベルト83による硬貨の搬送距離とに基づいて、硬貨の搬送位置を把握できるため、識別部54で金種が識別された硬貨を該当する金種の分類ゲート77で分類し、該当する金種の硬貨収納部38に収納させる。
また、識別の結果、識別不能等のリジェクト硬貨は、排除通路33のリジェクト部58に到達する際に、リジェクトゲート60でリジェクト孔59から排除する。
このとき、リジェクト箱64を装着していない運用方法が設定されている場合には、リジェクトゲート60でリジェクト孔59から排除されたリジェクト硬貨は出金搬送ベルト102上に直接落下する。
そして、出金搬送ベルト102を回動させるとともに逆転ローラ103を逆方向に回転させ、出金搬送ベルト102上のリジェクト硬貨を1枚ずつ通路板104上に繰り出し、放出ベルト105によって硬貨出金口20に払い出す。
繰出機構31で硬貨を検知しなくなり識別部54でも所定時間検知しなければ、発光手段21のLED22を赤色点灯させ、硬貨出金口20にリジェクト硬貨を払い出したことを報知する。
なお、硬貨の入金処理中に硬貨詰まり等のエラーが発生した場合には、上述したように、リジェクト部58より搬送方向下流側の通路上に残った硬貨をエラー返却硬貨として硬貨出金口20に自動返却する。このエラー返却硬貨を硬貨出金口20に払い出した場合にも、リジェクト硬貨と同様に、発光手段21のLED22を赤色点灯させる。
一方、リジェクト箱64を装着している運用方法が設定されている場合には、リジェクトゲート60でリジェクト孔59から排除されたリジェクト硬貨はリジェクト箱64に受け入れて収納する。このリジェクト箱64に収納したリジェクト硬貨は、本体ユニット13を引き出し、蓋体67を開いてリジェクト箱装着部65内からリジェクト箱64を引き出すことによって取り出すことができる。
そして、今回の入金取引で、ある金種の硬貨収納部38の硬貨量がニアフル状態以上となれば、そのニアフル状態をニアフル検出手段114で検出し、次回の入金取引前に入金受付を拒否する。
また、入金取引前に入金受付が拒否されていれば、ニアフル状態の硬貨収納部38に収納されている硬貨の回収動作を行う。
この回収動作では、投出ベルト94が回転するとともに逆転ローラ97が逆回転し、各硬貨収納部38内の投出ベルト94上の非整列状態の硬貨を1層1列に整列させて投出方向へ向けて送り出す。ニアフル状態の硬貨収納部38ではストッパ99を開き、硬貨を投出ベルト94の端部から出金用搬送手段39の出金搬送ベルト102上に投出する。
投出する硬貨は投出検知手段98で検知し、収納枚数検出手段112によって管理する当該金種の収納枚数(在高)の値から減算していく。当該金種の収納枚数(在高)の値が適量状態になれば、ストッパ99を閉じ、投出ベルト94を停止させて、硬貨の投出を停止する。
出金用搬送手段39の出金搬送ベルト102に投入された硬貨は、この出金搬送ベルト102の回動と逆転ローラ103の逆方向への回転とにより、1枚ずつ通路板104上に繰り出し、放出ベルト105によって硬貨出金口20に払い出す。硬貨出金口20に払い出された硬貨をオペレータが取り出して回収する。
そして、ニアフル状態が解消されることにより、次回の入金取引が可能となる。
このように、ニアフル検出手段114がニアフル状態を検出したときには入金受付を拒否するため、入金処理中に硬貨収納部38がフル状態となって入金受付が不能となるのを防止できる。
特に、入金された貨幣を一時保留することなく硬貨収納部38に直接収納する場合、入金処理中に硬貨収納部38がフル状態となることがあるが、ニアフル状態を設定することにより、入金処理中に入金受付が不能になるのを防止できる。
また、オペレータが顧客から受け取った入金硬貨を硬貨入出金機に投入して識別および分類収納した後、識別結果の入金額と購入代金との差し引きで必要な釣銭を払い出す預かり金計数モードでの運用の場合、入金処理中に入金受付が不能になることがなく、取引を完結できる。
また、フル状態よりニアフル状態が少ない第1の所定量は、1回の処理で硬貨収納部38に収納可能な硬貨量であるため、取引を行っている1回分の入金処理を確実に完結できる。
なお、図4の表には、硬貨収納部38の硬貨量の各状態に対応した入金処理開始時の入金受付の可否を示す。また、同時に、ブザー音の有無や、状態を表示する表示部16の状態LEDの点灯状況も示す。
次に、出金処理について説明する。
例えばPOSレジスタからの出金指令の信号により、投出ベルト94が回転するとともに逆転ローラ97が逆回転し、各硬貨収納部38内の投出ベルト94上の非整列状態の硬貨を1層1列に整列させて投出方向へ向けて送り出す。
出金該当金種の硬貨収納部38ではストッパ99を開き、硬貨を投出ベルト94の端部から出金用搬送手段39の出金搬送ベルト102上に投出する。投出した硬貨は投出検知手段98で検知して投出枚数をカウントする。
非出金該当金種の硬貨収納部38、および必要枚数を投出し終えた出金該当金種の硬貨収納部38では、ストッパ99を閉じ、硬貨の投出を規制する。
そして、出金用搬送手段39の出金搬送ベルト102を回動させるとともに逆転ローラ103を逆方向に回転させ、出金搬送ベルト102上の出金硬貨を1枚ずつ通路板104上に繰り出し、放出ベルト105によって硬貨出金口20に払い出す。この出金用搬送手段39の動作開始は、硬貨収納部38からの投出動作開始と同時、または全ての硬貨収納部38からの投出動作完了後のどちらとしても良い。出金用搬送手段39で硬貨出金口20に払い出す硬貨を払出検知手段106で検知して払出枚数をカウントする。
投出検知手段98で検知する投出枚数と払出検知手段106で検知する払出枚数とが一致し、全ての出金硬貨を硬貨出金口20に払い出したら、発光手段21のLED22を緑色点灯させ、硬貨出金口20に出金硬貨を払い出したことを報知する。
次に、補充処理について説明する。
補充処理は、機内に硬貨が全く収納されていない場合の初期補充と、運用中に硬貨量が減少した場合の途中補充とがある。この補充処理のときには、硬貨投入口14のカバー17を開くことにより、多量の補充硬貨を投入しやすくできる。
そして、補充処理では、入金処理と同様に、繰出機構31に投入された補充硬貨を1枚ずつ識別通路32に繰り出し、識別部54で識別する。
識別の結果、正常な補充硬貨であれば、分類通路34で金種別に収納して金種別の硬貨収納部38に収納させて補充する。また、リジェクト硬貨であれば、リジェクト部58で排除し、出金用搬送手段39を通じて硬貨出金口20に返却する。
このとき、図3(b)に示すように、制御手段111は、識別部54での識別結果と、収納枚数検出手段112によって管理する金種別の収納枚数(在高)とから、補充フル検出手段115で補充フル状態となる金種があるか監視する。
補充フル検出手段115で補充フル状態を検出していなければ、識別部54で識別された補充硬貨を分類通路34へ搬送して硬貨収納部38へ補充させる。
一方、補充に伴って、ある金種の硬貨収納部38の硬貨量が補充フル状態となり、その補充フル状態を補充フル検出手段115で検出すれば、それ以降に識別部54で識別される該当金種の補充硬貨の補充を拒否することになり、つまり、該当金種の補充硬貨をリジェクト部58で排除し、出金用搬送手段39を通じて硬貨出金口20に返却する。
このように、補充時に補充フル状態を検出したときには該当金種の硬貨収納部38への補充を拒否するため、硬貨収納部38がフル状態となることがない。そのため、補充後において、入金取引が可能となる。しかも、補充フル状態は、ニアフル状態よりも第2の所定量少ないため、入金取引に伴って補充した直後にニアフル状態となって硬貨を回収しなければならないようなことがない。
なお、図4の表には、硬貨収納部38の硬貨量の各状態に対応した補充中の硬貨の処理動作を示す。
次に、回収処理について説明する。
この回収処理では、機体内に収納されている全ての硬貨を硬貨出金口20に払い出して回収するもので、例えばいずれか2金種の硬貨収納部38から硬貨を順次投出し、投出された硬貨を出金用搬送手段39で硬貨出金口20に払い出す。
この回収処理中に出金トレイ18のフル検知センサにより、出金トレイ18の満杯を検知した場合は、一旦、硬貨収納部38からの投出動作を停止し、出金用搬送手段39上の硬貨を硬貨出金口20に払い出した後、搬送動作を停止する。
発光手段21のLED22を緑色点灯させ、出金トレイ18の満杯状態を報知する。このLED22が緑色点灯することで、硬貨入出金機を操作するオペレータは、出金トレイ18の満杯状態を明確に特定できる。
オペレータが出金トレイ18内から回収硬貨を取り出し、フル検知センサで出金トレイ18の満杯を検知しなくなってから、回収動作を自動的または操作部15での手動操作にて再開する。
なお、前記実施の形態では、貨幣入出金機として硬貨入出金機を示したが、貨幣として紙幣を取り扱う紙幣入出金機もに同様に適用でき、同様の作用効果が得られる。
本発明の一実施の形態を示す貨幣入出金機の貨幣収納部の貨幣量の管理に関連した説明図である。 同上貨幣収納部の貨幣量の管理に関連した構成のブロック図である。 同上貨幣入出金機の動作を示し、(a)は入金開始時のフローチャート、(b)は補充中のフローチャートである。 同上貨幣入出金機の貨幣収納部の貨幣量の各状態に対応した各構成の動作を示す表である。 同上貨幣入出金機の内部構造を示す平面図である。 同上貨幣入出金機の内部構造を示し、(a)はリジェクト箱の非装着状態の側面図、(b)はリジェクト箱の装着状態の側面図である。 同上貨幣入出金機の硬貨収納部の断面図である。 同上貨幣入出金機の斜視図である。 同上貨幣入出金機の硬貨出金口付近の断面図である。 同上貨幣入出金機の受渡手段の動作を(a)〜(d)に示す平面図である。 同上貨幣入出金機のリジェクト箱の着脱操作を説明する斜視図である。
符号の説明
38 貨幣収納部としての硬貨収納部
111 制御手段
114 ニアフル検出手段
115 補充フル検出手段

Claims (4)

  1. 入金された貨幣を金種別に収納するとともに、その貨幣を必要時に釣銭として繰り出す金種別の貨幣収納部を備えた貨幣入出金機において、
    前記貨幣収納部の貨幣量が、満杯より第1の所定量少ないニアフル状態を検出するニアフル検出手段と、
    前記貨幣収納部の貨幣量が、前記ニアフル状態よりさらに第2の所定量少なく、前記貨幣収納部に貨幣を補充する補充時における補充フル状態を検出する補充フル検出手段と、
    前記ニアフル検出手段がニアフル状態を検出したときには入金受付を拒否するニアフル状態制御、前記補充時に前記補充フル検出手段が補充フル状態を検出したときには当該貨幣収納部への補充を拒否する補充フル状態制御とを行う制御手段と
    を具備していることを特徴とする貨幣入出金機。
  2. 前記貨幣収納部には、入金された貨幣を一時保留することなく直接収納する
    ことを特徴とする請求項1記載の貨幣入出金機。
  3. 前記第1および第2の所定量は、それぞれ1回の処理で前記貨幣収納部に収納可能な貨幣量である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の貨幣入出金機。
  4. 前記金種別の第1および第2の所定量は、1のつく金種が5のつく金種の倍以上である
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の貨幣入出金機。
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