JPH07272045A - 硬貨取扱装置 - Google Patents

硬貨取扱装置

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JPH07272045A
JPH07272045A JP6064079A JP6407994A JPH07272045A JP H07272045 A JPH07272045 A JP H07272045A JP 6064079 A JP6064079 A JP 6064079A JP 6407994 A JP6407994 A JP 6407994A JP H07272045 A JPH07272045 A JP H07272045A
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JP
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coins
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JP6064079A
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English (en)
Inventor
Kyoichi Kashiwagi
恭一 柏木
Masakazu Tanaka
雅和 田中
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬貨収納部における硬貨収納枚数を計数する
ためのカウンタが実数より少なく計数してしまっても、
硬貨収納部が満杯となって硬貨を収納できなくなるのを
未然に防止する。 【構成】 硬貨収納部19には複数枚の硬貨を硬貨同士
の面を重ね合わせて一列に収納し、この硬貨列を硬貨押
圧手段によりその一方の面から他方の面側に向けて押圧
する。硬貨収納部における硬貨収納枚数を計数するため
のカウンタがあり、計数値がオーバーフローするとオー
バーフロー硬貨を自動的に排出するが、この機能が作動
せず、収納硬貨センサ61によって収納硬貨満杯が検知
されると、収納硬貨満杯を警告する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子式キャッシュレジ
スタやPOS(販売時点情報管理)端末等の商品販売登
録データ処理装置と組合わされて使用される自動釣銭
機、自動販売機に備えられる釣銭払出機等として利用さ
れる硬貨取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、硬貨投入口から投入された硬貨を
種類別に収納し、商品販売登録データ処理装置での販売
商品及び預り金の登録業務や自動販売機における商品販
売業務において硬貨による釣銭が発生すると、この釣銭
に相当する種類別の硬貨払出枚数を算出し、その算出結
果に基づき収納硬貨を必要枚数だけ払出す硬貨取扱装置
がある。
【0003】このような硬貨取扱装置においては、硬貨
を種類別に収納するための硬貨収納部が搭載されている
が、この硬貨収納部は硬貨収納量に制限があり、オーバ
ーフローが生じると硬貨詰まりや払出不良等の故障が発
生するおそれがある。
【0004】そこで従来は、硬貨投入口から投入された
硬貨を一層一列状態に規制して1枚ずつ硬貨収納部まで
搬送する搬送路の上流側に、硬貨投入口から投入された
硬貨の種類を選別する硬貨選別手段を設けるとともに、
その下流側に搬送経路切換手段を設ける。また、硬貨収
納部から種類別に1枚ずつ払い出される硬貨をそれぞれ
検出する光学センサも設ける。
【0005】しかして、硬貨選別手段による選別結果出
力と、各光学センサによる硬貨検出出力とに応動するカ
ウンタで硬貨収納部に収納されている硬貨の枚数を種類
別に計数管理し、硬貨収納枚数が予め設定されている上
限枚数に達した硬貨が発生した後で、その種類の硬貨の
投入が硬貨選別手段により検出されると、所定のタイミ
ングで搬送経路切換手段を作動させて、その投入硬貨を
硬貨収納部とは別に設けられたオーバーフロー硬貨の受
箱に移送するようにして、硬貨収納部における収納硬貨
のオーバーフローを防止するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種のオーバーフロー処理機能を備えた硬貨取扱装置
においては、カウンタの初期値設定ミスや光学センサの
誤動作等によって、カウンタが実際の硬貨収納枚数より
も少なく計数してしまった場合、実際の収納枚数が上限
枚数を越えてもオーバーフロー処理が行われず、硬貨収
納部が満杯となってしまって硬貨を収納できなくなるこ
とがあった。
【0007】そこで本発明は、硬貨収納部における硬貨
収納枚数を計数するためのカウンタが実数より少なく計
数してしまっても、硬貨収納部が満杯となって硬貨を収
納できなくなるのを未然に防止できる硬貨取扱装置を提
供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、硬貨投入口か
ら投入された硬貨を収納し、その収納硬貨を必要に応じ
て硬貨排出口へ放出する硬貨取扱装置において、複数枚
の硬貨を硬貨同士の面を重ね合わせて一列に収納する硬
貨収納部と、この硬貨収納部に収納された硬貨により形
成された硬貨列をその一方の面から他方の面側に向けて
押圧する硬貨押圧手段と、硬貨投入口に投入された硬貨
を硬貨収納部の近傍まで搬送する硬貨搬送手段と、この
硬貨搬送手段により搬送された硬貨の面を硬貨収納部に
おける硬貨列の他方の面に重ね合わせて硬貨収納部に収
納する硬貨収納手段と、硬貨収納部に収納された硬貨を
硬貨列の他方の面側から1枚づつ排出する硬貨排出手段
と、硬貨収納手段により硬貨が収納される毎にカウント
アップしかつ硬貨排出手段により硬貨が排出される毎に
カウントダウンして硬貨収納部における硬貨収納枚数を
計数する計数手段と、この計数手段により計数された硬
貨収納枚数が予め設定されている上限枚数に達した後、
硬貨収納手段により硬貨が収納されると、硬貨排出手段
を動作させて硬貨収納部内のオーバーフローした硬貨を
排出するオーバーフロー処理手段と、硬貨収納部内にお
ける硬貨列の長さが上限枚数の硬貨によって形成される
硬貨列よりも長い所定長以上になったとき満杯検知信号
を出力する満杯検知手段と、この満杯検知手段による満
杯検知信号を受けて収納硬貨満杯を警告する警告手段と
を備えたものである。
【0009】また本発明は、硬貨収納部を硬貨の種類に
対応して複数個並列して配置し、満杯検知手段をこれら
の硬貨収納部にそれぞれ収納される硬貨により形成され
るそれぞれの硬貨列のうちいずれかの長さが所定長以上
になったとき満杯検知信号を出力する単一センサとした
ものである。
【0010】
【作用】このような構成の本発明であれば、硬貨投入口
から投入された硬貨は、硬貨搬送手段により硬貨収納部
まで搬送され、この硬貨搬送手段により搬送された硬貨
が硬貨収納手段により硬貨収納部に収納される。また、
硬貨収納部に収納された硬貨は、硬貨払出手段により1
枚ずつ排出される。
【0011】ここで、硬貨収納手段により硬貨収納部に
硬貨が収納される毎に計数手段がカウントアップし、硬
貨排出手段により硬貨が排出される毎に上記計数手段が
カウントダウンして、上記計数手段により硬貨収納部に
おける硬貨収納枚数がリアルタイムで計数されている。
そして、この硬貨収納枚数が予め設定されている上限枚
数に達した後、硬貨収納手段により硬貨が収納される
と、硬貨排出手段が動作して硬貨収納部内のオーバーフ
ローした硬貨が排出される。
【0012】また、硬貨収納部内における硬貨列の長さ
が前記上限枚数の硬貨によって形成される硬貨列よりも
長い所定長以上になると、満杯検知手段により満杯検知
信号が出力されて、警告手段により収納硬貨満杯が警告
される。
【0013】従って、計数手段によって計数される硬貨
収納枚数が実際の収納枚数に一致しているか若しくは多
く計数している場合には、満杯検知手段により満杯が検
知されるより前にオーバーフロー処理手段によってオー
バーフローした硬貨が排出されるので、硬貨収納部のオ
ーバーフローによって硬貨を収納できなくなることはな
い。
【0014】一方、計数手段によって計数される硬貨収
納枚数が実際の収納枚数より少なく計数している場合に
は、硬貨収納枚数が上限枚数に達してもオーバーフロー
処理手段が動作しない。しかるにこの場合は、硬貨収納
部内における硬貨列の長さが前記上限枚数の硬貨によっ
て形成される硬貨列よりも長い所定長以上になると、満
杯検知手段により満杯検知信号が出力されて、警告手段
により収納硬貨満杯が警告されるので、硬貨収納部のオ
ーバーフローによって硬貨を収納できなくなるのを未然
に防止できる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1ないし図1
9を参照して説明する。図1ないし図3に示すように、
この発明の一実施例に係る硬貨取扱装置1は、箱形形状
の本体ケース2を有している。この本体ケース2は前端
が開口しており、その左右内側面には上側ガイドレール
3および下側ガイドレール4(図2参照)が本体ケース
2の前後方向に沿って設けられているとともに、ガイド
ローラ5が設けられている。
【0016】前記本体ケース2の内部には、本体部6
(図3参照)が設けられている。この本体部6は本体ケ
ース2の前端から引き出せるようになっており、その左
右側板部7,7には前記上側ガイドレール3および下側
ガイドレール4に転接するガイドローラ8(図2参照)
が設けられているとともに、前記ガイドローラ5に当接
する上側ガイドレール9が本体部6の前後方向に沿って
設けられている。
【0017】前記本体部6には、フロントカバー10が
設けられている。このフロントカバー10は本体ケース
2の前側に設けられており、その上面右端部には硬貨投
入口11が形成されている。なお、フロントカバー10
の上面中央部にはキーボード部12および表示部13が
設けられている。
【0018】前記本体部6には、図3に示すように、硬
貨収納カセット14が設けられている。そして、この硬
貨収納カセット14には、図4に示すように、硬貨投入
口11より投入された硬貨を収納する複数の硬貨収納部
19が硬貨の種類に対応して設けられている。これらの
硬貨収納部19は、図5に示すように、底板15と、こ
の底板15の後端に設けられた背板16と、この背板1
6の左右両端部から底板15の前端に向けて延設された
側板20,20とで形成されており、前記底板15の前
端には、収納硬貨を払い出すための硬貨排出口25(図
4参照)が後述する硬貨払出ローラ23との間に形成さ
れている。
【0019】前記本体部6には、図6に示すように、硬
貨投入口11より投入された硬貨を硬貨の種類に応じて
硬貨収納部19に収納するとともに硬貨収納部19に収
納された硬貨を放出する硬貨収納放出機構22が設けら
れている。この硬貨収納放出機構22は、図4に示すよ
うに、硬貨収納部19の前端部に配設された複数の硬貨
払出ローラ23と、これら硬貨払出ローラ23の両側に
設けられたカム部24とを備えており、これらの硬貨払
出ローラ23およびカム部24は、駆動モータ64(図
12参照)の駆動力により図6中時計回りに回転するよ
うになっている。
【0020】また、前記硬貨収納放出機構22は、図7
に示すように、前記硬貨排出口25を閉鎖する複数のシ
ャッター部材26と、これらのシャッター部材26を閉
方向に付勢する複数のコイルバネ27とを備えており、
前記シャッター部材26には、コイルバネ27の付勢力
に抗してシャッター部材26を後退動作させるソレノイ
ド28がそれぞれ連結されている。
【0021】ここに、硬貨収納放出機構22における硬
貨払出ローラ22、シャッター部材26、コイルバネ2
7及びソレノイド28は硬貨排出手段を構成する。
【0022】なお、前記硬貨払出ローラ23は、図8に
示すように、ポリアセタール等の熱可塑性樹脂材からな
る円柱部材29の外周にウレタンゴム等の弾性材からな
る幅広の弾性リング30を装着して構成されている。ま
た、前記カム部24は、図7に示すように、円柱部材2
9の周面に硬貨払出ローラ23の外径よりも突出した凸
部31を設けて構成されている。なお、円柱部材29を
弾性体で形成し、その外周面に軸方向に沿って凸部を設
けることにより、硬貨払出ローラ23とカム部24とを
一体的に形成してもよい。
【0023】前記本体部6には、図6に示すように、前
記硬貨収納部19に収納された硬貨により形成された硬
貨列をその一方の面から他方の面側に向けて押圧する硬
貨押圧手段としての硬貨押当て機構32が設けられてい
る。この硬貨押当て機構32は、図8に示すように、前
記硬貨収納部19内にスライド自在に設けられた複数の
押圧部材33を備えており、これらの押圧部材33に
は、それぞれ押圧部材33を硬貨収納部19の前側に付
勢するコイルバネ34の一端が係止されている。なお、
コイルバネ34の他端は硬貨収納部19の前端部下方に
設けられたピン35を経由し、硬貨収納部19の後端部
下方に設けられたピン36に係止されている。
【0024】前記本体部6には、図3に示すように、前
記硬貨投入口11より投入された硬貨を硬貨収納放出機
構22の上方位置に搬送する硬貨搬送手段としての硬貨
搬送機構37が設けられている。この硬貨搬送機構37
は、図9および図10に示すように、前記硬貨投入口1
1より投入された硬貨をフロントカバー10の後側に搬
送する搬送ベルト38と、この搬送ベルト38により搬
送される硬貨を一層一列状態に規制する分離ローラ39
と、この分離ローラ39を通過した硬貨を硬貨搬送機構
37の上方位置に案内するガイド板40と、このガイド
板40の上面に硬貨を押し付けながら搬送する搬送機構
部41とからなり、前記ガイド板40の左側端部には複
数の硬貨選別孔47(図9参照)が穿設されている。
【0025】なお、前記搬送ベルト38および分離ロー
ラ39は、投入モータ65(図12参照)の駆動力を受
けて図10中矢印方向に回転するようになっている。ま
た、前記搬送機構部41はガイド板40の上方に配設さ
れた硬貨押え板42と、この硬貨押え板42の下面側左
右両端部に設けられたプーリ43,44とを備えてお
り、これらのプーリ43,44には、断面が円形形状を
なす搬送ベルト45が掛け回されている。そして、前記
搬送機構部41はプーリ43を駆動する回転軸46と、
この回転軸46の上端に取り付けられたタイミングプー
リ47とを備えており、このタイミングプーリ47に
は、タイミングベルト48が搬送モータ50の回転軸に
取り付けられたタイミングプーリ49との間に掛け渡さ
れている。なお、プーリ43は硬貨押え板42との間に
設けられたスプリング51により下方に付勢されてい
る。
【0026】前記硬貨選別孔47は硬貨の種類に対応し
た大きさを有しており、各硬貨選別孔47の出口部に
は、搬送ベルト45により搬送された硬貨を水平姿勢か
ら垂直姿勢に変えながら硬貨払出ローラ23と硬貨収納
部19との間に案内する案内部材52(図6参照)が設
けられている。この案内部材52は円弧状に湾曲した案
内面52aを有しており、硬貨搬送機構37の上方位置
に搬送された硬貨は案内部材52の案内面52aに沿っ
て硬貨収納部19と硬貨払出ローラ23との間に案内さ
れるようになっている。
【0027】ここに、案内部材52、硬貨払出ローラ2
3及びカム部24は硬貨収納手段を構成する。
【0028】前記本体部6には、図6に示すように、硬
貨収納放出機構22により硬貨収納部19から放出され
た硬貨を受けてフロントカバー10の上面左端部に形成
された硬貨払出口54に案内するガイド体53が設けら
れている。そして、このガイド体53の後端には、硬貨
収納部19からオーバーフローした硬貨を貯えるオーバ
ーフロー容器55が連設されており、このオーバーフロ
ー容器55とガイド体53との接続部には、硬貨排出口
25から放出された硬貨をガイド体53側とオーバーフ
ロー容器55側とに振り分ける振分機構56が設けられ
ている。
【0029】また、前記本体部6には、図3に示すよう
に、紙幣収納手段としてのドロワ58と、このドロワ5
8を開閉駆動するドロワ開閉駆動機構59が設けられて
いる。 なお、図3ないし図10において、60は硬貨
投入口11に投入された硬貨を光学的に検出する硬貨投
入センサ、61は硬貨収納部19内に形成された各硬貨
収納部19に収納された硬貨の満杯状態を光学的に検出
する満杯検知手段としての収納硬貨センサ、62はガイ
ド板40に設けられた各硬貨選別孔47を通過する硬貨
をそれぞれ光学的に検出する硬貨選別センサ、63は硬
貨収納部19の硬貨排出口25から放出される硬貨をそ
れぞれ光学的に検出する硬貨払出センサである。
【0030】図12はこの実施例装置の概略構成を示す
ブロック図である。この実施例装置は、制御部本体とし
てCPU70(Central Processing Unit )を搭載する
とともに、このCPU70に予め設定される時間間隔で
周期的に割込信号X,Yを発生するタイマコントローラ
71を搭載している。
【0031】また、この実施例装置は、前記CPU70
が制御する主記憶部としてROM(Read Only Memory)
72及びRAM(Random Access Memory)73を搭載す
るとともに、例えばRS232C仕様の通信インタフェ
ース74と、入出力インタフェース75とを搭載してい
る。
【0032】そして、前記CPU70と、タイマコント
ローラ71,ROM72,RAM73,通信インタフェ
ース74及び入出力インタフェース75とをアドレスバ
ス,データバス等のバスラインで接続している。
【0033】前記ROM72には、前記CPU70が実
行するプログラム等の固定的データが予め格納されてい
る。
【0034】また、前記RAM73には、特に図13に
示すように収納枚数カウンタ73a-1、投出枚数カウン
タ73a-2及び払出し枚数エリア73a-3をそれぞれ硬
貨の金種(500円,100円,50円,10円,5
円,1円の6種)別に備えてなる金種別テーブル73a
と、釣銭硬貨の払出し処理中にセットされる払出中フラ
グの記憶エリア73bと、投入硬貨の収納処理中にセッ
トされる収納中フラグの記憶エリア73cと、硬貨収納
部19に硬貨が収納されてからの経過時間を計時するタ
イマカウンタ73dと、硬貨収納部19における硬貨収
納枚数の上限枚数を設定する上限枚数設定エリア73e
とが形成されている。
【0035】なお、上限枚数は硬貨収納部19に設けら
れた収納硬貨センサ61によって収納満杯状態が検知さ
れるときの硬貨列を形成する硬貨の枚数よりも若干少な
い枚数に設定されており、全金種共通のデータを設定し
てもよいし、金種毎に異なるデータを設定してもよい。
【0036】前記通信インタフェース74には、インタ
フェース用ケーブルを介してPOS端末が1台若しくは
複数台接続されており、POS端末より発生される釣銭
データ(硬貨によって支払われる釣銭額に相当する金額
データ)を受信する。
【0037】前記入出力インタフェース75には、前記
キーボード部12からのキー信号を取込むキーボード回
路76、前記表示部13のデータ表示を制御する表示制
御回路77が接続されている。
【0038】また、投入モータ65、搬送モータ50及
び払出モータ64の通電オン、オフをそれぞれ制御する
モータ駆動回路78,79,80と、ドロワ開閉駆動機
構59、振分機構56及びシャッター部材駆動用ソレノ
イド28の通電オン、オフをそれぞれ制御する駆動回路
81,82,83と、硬貨投入センサ60、収納硬貨セ
ンサ61、硬貨選別センサ62及び硬貨払出センサ63
からの信号がそれぞれ入力されるセンサ信号入力回路8
4,85,86,87とが接続されている。
【0039】このような構成において、硬貨投入口11
に硬貨を投入すると、硬貨搬送機構37の搬送ベルト3
8および分離ローラ39が図10中矢印方向に駆動され
る。これにより硬貨投入口11より投入された硬貨C
は、搬送ベルト38によりガイド板40の上面部へ1枚
ずつ搬送される。
【0040】また、硬貨投入口11に硬貨を投入する
と、硬貨搬送機構37の搬送ベルト45が図3中矢印方
向に駆動される。これによりガイド板40の上面部に搬
送された硬貨Cは、搬送ベルト45によりガイド板40
の右側端部から左側端部へ水平搬送される。そして、ガ
イド板40の左側端部に搬送された硬貨Cは、ガイド板
40に形成された複数の硬貨選別孔47のうちいずれか
1つの硬貨選別孔47より落下する。このとき、硬貨選
別孔47より落下する硬貨Cは、図14に示すように、
案内部材52の案内面52aにより水平姿勢から垂直姿
勢に変えながら硬貨収納部19の前端部に案内される。
【0041】また、硬貨投入口11に硬貨を投入する
と、硬貨収納放出機構22の硬貨払出ローラ23および
カム部24が図8中時計回りに回転駆動される。そし
て、硬貨払出ローラ23およびカム部24が回転駆動さ
れると、硬貨払出ローラ23に当接していた硬貨が硬貨
押当て機構32の押圧力(コイルバネ34の付勢力)に
抗して後退し、図14に示すように、硬貨払出ローラ2
3と硬貨収納部19との間に硬貨一枚分の硬貨収納スペ
ースSが形成される。これにより案内部材52により硬
貨収納部19の前端部に案内された硬貨Cは、硬貨払出
ローラ23と硬貨収納部19との間に形成された硬貨収
納スペースSに入り込み、硬貨収納部19に硬貨の面同
士を重ね合せて横一列に収納される。
【0042】一方、前記CPU70から硬貨払出信号が
送出されると、硬貨払出ローラ23およびカム部24が
図8中時計回りに回転駆動されるとともに、硬貨収納部
19に対応して設けられた複数のシャッター部材駆動用
ソレノイド28のうち払出対象の硬貨が収納された硬貨
収納部19に対応するソレノイド28が駆動される。そ
して、ソレノイド28が駆動されると、シャッター部材
26がコイルバネ27の付勢力に抗して後退し、硬貨払
出ローラ23と硬貨収納部19との間に形成された硬貨
排出口25が開放される。これにより硬貨収納部19に
収納された硬貨Cは、図15に示すように、硬貨払出ロ
ーラ23の回転摩擦力により硬貨排出口25から1枚ず
つ払い出される。
【0043】しかして、前記CPU70は、特に図16
に示す釣銭払出処理、図17に示す硬貨収納処理、図1
8に示すオーバーフロー処理及び図19に示す収納満杯
警告処理を、それぞれ以下の如く実行するように、RO
M72内のプログラムによって制御されている。
【0044】[釣銭払出処理]CPU70は、通信イン
タフェース74を介してPOS端末から硬貨によって支
払われる釣銭額に相当する釣銭データを受信すると、S
T(ステップ)1としてこの釣銭額を支払う上で硬貨が
最小枚数となる金種別払出枚数を決定する。
【0045】具体的には、先ず釣銭データが硬貨の最大
単位である500円以上か否かを判別し、500円以上
の場合のみ500円硬貨の払出枚数を「1」とするとと
もに、釣銭データから500円を減じた金額を新たな釣
銭データとする。
【0046】次に、釣銭データが100円以上か否かを
判別し、100円以上の場合のみ100円硬貨の払出枚
数を「1」とするとともに釣銭データから100円を減
じた金額を新たな釣銭データとする。そして、再び釣銭
データが100円以上か否かを判別する。ここで、未だ
100円以上の場合には100円硬貨の払出枚数を
「2」とするとともに釣銭データからさらに100円を
減じた金額を新たな釣銭データとする。こうして、釣銭
データが100円未満となるまで上記処理を繰り返す。
【0047】次に、釣銭データが50円以上か否かを判
別し、50円以上の場合のみ50円硬貨の払出枚数を
「1」とするとともに、釣銭データから50円を減じた
金額を新たな釣銭データとする。
【0048】次に、釣銭データが10円以上か否かを判
別し、10円以上の場合のみ10円硬貨の払出枚数を
「1」とするとともに釣銭データから10円を減じた金
額を新たな釣銭データとする。そして、再び釣銭データ
が10円以上か否かを判別する。ここで、未だ10円以
上の場合には10円硬貨の払出枚数を「2」とするとと
もに釣銭データからさらに10円を減じた金額を新たな
釣銭データとする。こうして、釣銭データが10円未満
となるまで上記処理を繰り返す。
【0049】次に、釣銭データが5円以上か否かを判別
し、5円以上の場合のみ5円硬貨の払出枚数を「1」と
するとともに、釣銭データから5円を減じた金額を新た
な釣銭データとする。
【0050】最後に、残った釣銭データを1円硬貨の払
出枚数と決定して、この金種別払出枚数決定処理を終了
する。
【0051】CPU70は、こうして決定された金種別
の払出枚数を、金種別テーブル73aの払出枚数エリア
にそれぞれセットする。また、金種別テーブル73aの
投出枚数カウンタを全金種とも「0」に初期化する。
【0052】さらに、フラグ記憶エリア73bにおける
払出中フラグを釣銭払出中を示すセット状態にしたなら
ば、モータ駆動回路80を介して払出モータ64への通
電をオンする。また、払出枚数が1以上の払出対象硬貨
が収納されている硬貨収納部19のシャッター部材駆動
用ソレノイド28を選択し、ソレノイド駆動回路83を
介してその選択したシャッター部材駆動用ソレノイド2
8への通電をオンする。なお、振分機構56への通電は
オフされており、硬貨収納部19からの排出硬貨はガイ
ド体53側に案内されるようになっている。
【0053】これにより、硬貨払出ローラ23及びカム
部24が回転駆動するとともに、対応するシャッター部
材26が開放して、硬貨払出ローラ23の回転摩擦力に
より硬貨収納部19から対応する硬貨が1枚ずつ排出さ
れ、ガイド体53を介して硬貨払出口54に払い出され
る。
【0054】このとき、CPU70は、ST2としてセ
ンサ信号入力回路87を監視して、各硬貨払出センサ6
3からの払出検知信号の入力を待機する。そして、いず
れか1つのセンサ63から払出検知信号が入力される毎
に、ST3としてそのセンサ63に対応する金種の投出
枚数カウンタを「+1」だけ増加するとともに、同金種
の収納枚数カウンタを「−1」だけ減少する。
【0055】ここで、ST4としてこの金種の投出枚数
カウンタの値と払出枚数エリアの値とを比較し、一致し
たならば、ST5として同金種の硬貨が収納されている
硬貨収納部19のシャッター部材駆動用ソレノイド28
への通電をオフする。これにより、対応するシャッター
部材26が閉塞して、硬貨の排出が止まる。
【0056】こうして、払出対象硬貨の全金種について
投出枚数カウンタの値が払出枚数エリアの値に一致する
まで上記ST2〜ST5の処理を繰り返し、一致したな
らば払出終了を判定する。しかる後、払出モータ64へ
の通電をオフするとともに払出中フラグを非払出中を示
すリセット状態にする。これにより、硬貨払出ローラ2
3が停止する。
【0057】また、ドロワ開閉駆動回路81を介してド
ロワ開閉駆動機構59への通電をオンして、この釣銭払
出処理を終了する。これにより、ドロワ58が開放す
る。
【0058】[硬貨収納処理]CPU70は、タイマコ
ントローラ71から例えば100ms間隔で発生される
割込信号Xを入力する毎に、ST11として払出中フラ
グを調べる。そして、この払出中フラグがリセットされ
ている場合には、釣銭硬貨の非払出中なので、ST12
としてセンサ信号入力回路84への入力信号により硬貨
投入センサ60によって硬貨の投入が検知されたか否か
を調べる。
【0059】そして、硬貨投入が検知された場合には、
タイマカウンタ73dを“0”に初期化するとともに、
ST13としてフラグ記憶エリア73cにおける収納中
フラグを調べる。ここで、この収納中フラグがリセット
されている場合には、投入硬貨の非収納中なので、ST
14としてこの収納中フラグを硬貨収納中を示すセット
状態にするとともに、モータ駆動回路78,79,80
を介して投入モータ65,搬送モータ50及び払出モー
タ64への通電を順次オンしたならば、この処理を終了
する。
【0060】これにより、搬送ベルト38および分離ロ
ーラ39が駆動するとともに、搬送ベルト45が駆動す
る。また、硬貨払出ローラ23及びカム部24も回転駆
動して、硬貨投入口11に投入された硬貨がその金種に
対応する硬貨収納部19に収納される。
【0061】ST13にて収納中フラグがセットされて
いる場合には、既に投入モータ65,搬送モータ50及
び払出モータ64への通電がオンしており、投入硬貨の
収納中なので、ST14の処理を行わずにこの処理を終
了する。
【0062】ST12にて硬貨投入が検知されていない
場合には、ST15として収納中フラグを調べる。ここ
で、収納中フラグがリセットされている場合には、硬貨
の投入がなく収納中でもないので、この処理を終了す
る。
【0063】ST15にて収納中フラグがセットされて
いる場合には、投入硬貨の収納中であるので、タイマカ
ウンタ73dを「+1」だけ増加する。次に、ST16
としてこのタイマカウンタ73dの値が予め設定されて
いる規定値(硬貨1枚が投入されてから硬貨収納部19
まで搬送され収納されるのに要する時間より十分に大き
い時間に相当するタイマカウンタの値)を越えたか否か
を判断する。
【0064】ここで、タイマカウンタ73dの値が規定
値に達していない場合には、ST18としてセンサ信号
入力回路86への入力信号により硬貨選別センサ62に
よって硬貨が選別されたか否かを判断する。そして、硬
貨の選別有りが判別された場合には、ST19としてこ
の硬貨選別センサ62によって選別された硬貨の金種に
対応する金種別テーブル73aの収納枚数カウンタを
「+1」だけ増加する。また、ST20としてタイマカ
ウンタ73dを「0」に初期化したならば、この処理を
終了する。
【0065】これに対し、ST18にて硬貨の選別無し
が判別された場合には、上記ST19及びST20の処
理を行なわずに、この処理を終了する。
【0066】一方、ST17にてタイマカウンタ73d
の値が前記規定値を越えた場合には、硬貨が硬貨収納部
19に収納されてから一定時間の間、新たな硬貨の投入
も収納も行われておらず、硬貨投入口11内及びガイド
板40上に硬貨が存在しないと判断できるので、収納中
フラグを非収納中を示すリセット状態にするとともに、
投入モータ65,搬送モータ50及び払出モータ64へ
の通電を全てオフして、この処理を終了する。
【0067】また、ST11にて払出中フラグがセット
されている場合には、釣銭硬貨の払出中なので、ST2
1として収納中フラグを調べる。ここで、収納中フラグ
がセットされていた場合には、投入硬貨の収納中に釣銭
払出処理が開始されて払出中フラグがセットされたの
で、釣銭払出処理を優先するために、ST22として収
納中フラグをリセットするとともに、投入モータ65及
び搬送モータ50への通電をオフして、この処理を終了
する。
【0068】なお、ST21にて収納中フラグがリセッ
トされている場合には、ST22の処理を行なわずに、
この処理を終了する。
【0069】ここに、前記金種テーブル73aにおける
収納枚数カウンタ73a-1は計数手段を構成する。
【0070】[オーバーフロー処理]CPU70は、タ
イマコントローラ71から例えば1分間隔で発生される
割込信号Yを入力する毎に、払出中フラグ及び収納中フ
ラグを調べる。そして、いずれかのフラグがセットされ
ている場合には、釣銭硬貨の払出中若しくは投入硬貨の
収納中なので、この処理を終了する。
【0071】これに対し、両フラグともリセットされて
いる場合には、金種別テーブル73aにおける各金種の
収納枚数カウンタと上限枚数設定エリアに予め設定され
ている上限枚数とをそれぞれ比較して、オーバーフロー
の有無を判別する。そして、上限枚数を越える収納枚数
カウンタが1金種も存在しない場合には、オーバーフロ
ー無しを判断して、この処理を終了する。
【0072】これに対し、少なくとも1金種の収納枚数
カウンタが上限枚数を越えている場合には、オーバーフ
ロー有りを判断する。そして、振分機構駆動回路82を
介して振分機構56への通電をオンする。また、モータ
駆動回路80を介して払出モータ64への通電をオンす
る。さらに、収納枚数カウンタが上限枚数を越えている
金種の排出対象硬貨が収納された硬貨収納部19のシャ
ッター部材駆動用ソレノイド28を選択し、ソレノイド
駆動回路83を介してその選択したシャッター部材駆動
用ソレノイド28への通電をオンする。
【0073】これにより、振分機構56は硬貨収納部1
9からの排出硬貨をオーバーフロー容器55側に案内す
る位置に移動する。また、硬貨払出ローラ23が回転す
るとともに、対応するシャッター部材26が開放して、
硬貨収納部19から対応する硬貨が1枚ずつ排出され、
オーバーフロー容器55へ収容される。
【0074】次に、ST31としてセンサ信号入力回路
87を監視して、各硬貨払出センサ63からの払出検知
信号の入力を待機する。そして、いずれか1つのセンサ
63から払出検知信号が入力される毎に、ST32とし
てそのセンサ63に対応する金種の収納枚数カウンタを
「−1」だけ減少する。
【0075】ここで、ST33として減少後の収納枚数
カウンタと前記上限枚数とを比較し、収納枚数が上限枚
数以下となったならば、ST34としてこの金種の硬貨
が収納されている硬貨収納部19のシャッター部材駆動
用ソレノイド28への通電をオフする。これにより、対
応するシャッター部材26が閉塞して、硬貨の排出が止
まる。
【0076】こうして、オーバーフローによる排出対象
硬貨の全金種について収納枚数カウンタの値が上限枚数
以下となるまで上記ST31〜ST34の処理を繰り返
し、上限枚数以下になったならばオーバーフロー無しを
判定する。そして、払出モータ64への通電をオフする
とともに、振分機構56への通電をオフしたならば、こ
の処理を終了する。
【0077】これにより、硬貨払出ローラ23の回転が
停止するとともに、振分機構56が硬貨収納部19から
の排出硬貨をガイド体53側に案内する位置に戻る。
【0078】ここに、CPU70は、計数手段としての
収納枚数カウンタ73a-1により計数された硬貨収納枚
数が上限枚数設定エリア73eに予め設定されている上
限枚数に達した後、硬貨収納手段により硬貨が収納され
ると、硬貨排出手段を動作させて硬貨収納部19内のオ
ーバーフロー硬貨を排出するオーバーフロー処理手段を
構成する。
【0079】[収納満杯警告処理]CPU70は、セン
サ信号入力回路85への入力信号を調べる。そして、収
納硬貨センサ61からの満杯検知信号であることを確認
すると、収納硬貨センサ61によって金種別の硬貨収納
部19にそれぞれ収納される硬貨により形成されるそれ
ぞれの硬貨列のうち、いずれかの長さがオーバーフロー
処理が開始される上限枚数の硬貨によって形成される硬
貨列よりも長い所定長以上になって収納満杯状態が検出
されているので、表示制御回路77を制御して表示部1
3に収納満杯エラーを示すエラーコードを表示させて、
ユーザに警告する。
【0080】次いで、収納中フラグを調べる。そして、
セットされている場合には投入硬貨の収納中なので、S
T41として収納中フラグをリセットするとともに、投
入モータ65,搬送モータ50及び払出モータ64への
通電を全てオフして、この収納満杯警告処理を終了す
る。これにより、投入硬貨の収納動作が停止する。
【0081】一方、収納中フラグがリセットされている
場合には、上記ST41の処理を行わずに、この収納満
杯警告処理を終了する。
【0082】ここに、CPU70及び表示部13は、満
杯検知手段である収納硬貨センサ61からの満杯検知信
号を受けて収納硬貨満杯を警告する警告手段を構成す
る。なお、警告の方法としてはエラーコードの表示に限
定されるものではなく、エラーメッセージの表示や音声
出力もしくはブザーによる警告音の発生等であってもよ
い。
【0083】このように構成された本実施例装置におい
ては、硬貨収納部19には金種毎に複数枚の硬貨が硬貨
同士の面を重ね合わせて一列に収納されており、この硬
貨収納部19に収納された硬貨により形成された硬貨列
は硬貨押当て機構32によってその一方の面から他方の
面側に向けて押圧され、先頭の硬貨が硬貨排出ローラ2
3に押し当てられている。
【0084】一方、硬貨投入口11から投入された硬貨
Cは、硬貨搬送機構37により硬貨収納部19の上方位
置まで搬送され、案内部材52,硬貨払出ローラ23及
びカム部24の作用により前記硬貨列における先頭の硬
貨の面に重ね合わせるようにして硬貨収納部19に金種
別に収納される。そして、硬貨選別センサ62によって
金種別に硬貨の収納が検出される毎に、その金種に対応
した収納枚数カウンタ73a-1がカウントアップする。
【0085】また、通常、振分機構56は排出硬貨をガ
イド体53側に案内する位置に位置決めされており、釣
銭払出処理に応じて硬貨収納部19から該当金種の硬貨
が排出されると、その排出硬貨は硬貨払出口54に案内
される。そして、硬貨払出センサ63によって金種別に
硬貨の排出が検出される毎に、その金種に対応した収納
枚数カウンタ73a-1がカウントダウンする。
【0086】こうして、収納枚数カウンタ73a-1によ
って、硬貨収納部19内の硬貨収納枚数がリアルタイム
で計数管理されている。
【0087】そして、この硬貨収納枚数が上限枚数設定
エリア73eに予め設定されている上限枚数を越える金
種が発生すると、オーバーフロー処理が開始される。な
お、上限枚数は硬貨収納部19に設けられた収納硬貨セ
ンサ61によって収納満杯状態が検出されるときの硬貨
列を形成する硬貨の枚数よりも若干少ない枚数に設定さ
れているので、オーバーフロー処理が開始された時点で
は収納満杯状態に達しておらず、オーバーフローによる
硬貨詰まり等が発生することはない。
【0088】さて、オーバーフロー処理が開始される
と、硬貨払出ローラ23が回転するとともに、該当金種
に対応するシャッター部材26が開放する。また、振分
機構56が排出硬貨をオーバーフロー容器55側に案内
する位置まで移動する。これにより、硬貨収納部19か
らオーバーフローした分の硬貨が排出され、この排出硬
貨がオーバーフロー容器55に収容される。その後、オ
ーバーフローがなくなると、硬貨排出ローラ23が停止
するとともに、シャッター部材26が閉塞し、かつ振分
機構56は排出硬貨をガイド体53側へ案内する位置に
戻る。
【0089】ところで、収納枚数カウンタ73a-1の初
期値はキーボード部12のキー操作によって設定可能で
あり、硬貨収納カセット14を交換する際に予め収容さ
れている硬貨の枚数を金種別に設定しておく必要があ
る。このとき初期値を実数よりも小さく設定してしまう
ミスを犯した場合、収納枚数カウンタ73a-1は実際の
硬貨収納枚数よりも少なく計数してしまうので、収納枚
数が上限枚数を越えてもオーバーフロー処理が行われな
くなる。また、硬貨選別センサ62が正常に作動せず、
硬貨の収納が検知されなかった場合も、収納枚数カウン
タ73a-1は実際の硬貨収納枚数よりも少なく計数して
しまうので、収納枚数が上限枚数を越えてもオーバーフ
ロー処理が行われなくなる。
【0090】このような場合、本実施例装置において
は、硬貨収納部19に金種別にそれぞれ収納される硬貨
により形成されるそれぞれの硬貨列のうち、いずれかの
長さが所定長以上となって収納硬貨センサ61から満杯
検知信号が出力される。そして、表示部13に収納硬貨
満杯を警告するエラーコードが表示される。
【0091】なお、図9に示すように硬貨収納部19に
は収納硬貨センサ61の検知位置の後方に若干のスペー
スが確保されており、収納硬貨満杯の警告が行われても
硬貨収納部19には若干の余裕があるので、オーバーフ
ローによって硬貨を全く収容できないというわけではな
い。
【0092】従って、収納硬貨満杯の警告に従い本実施
例装置の使用を取り止め、強制的にオーバーフローした
硬貨を排除することによって、たとえ硬貨収納部19に
おける硬貨収納枚数を計数するためのカウンタ73a-1
が実数より少なく計数してしまっても、オーバーフロー
に起因する硬貨詰まりや払出不良等を未然に防止でき
る、という優れた効果を奏し得る。
【0093】また、本実施例装置は、硬貨収納部19を
硬貨の種類に対応して複数個並列して配置しており、収
納硬貨センサ61をこれらの硬貨収納部19にそれぞれ
収納される硬貨により形成されるそれぞれの硬貨列のう
ちいずれかの長さが所定長以上になったとき満杯検知信
号を出力する単一センサとしているので、この種のセン
サを金種別に設ける必要がなく、コストを低減できる。
【0094】なお、前記実施例では硬貨収納部19にて
複数枚の硬貨を横方向に硬貨同士の面を重ね合わせて一
列に収納し、その硬貨列を硬貨押当て機構32によって
硬貨収納部19の前端部に設けられた硬貨払出ローラ2
3に押し当てるようにしたが、縦方向に硬貨同士の面を
重ね合わせて一列に収納し、その硬貨列を硬貨押当て機
構32によって硬貨収納部19の前端部に設けられた硬
貨払出ローラ23に押し当てるようにした装置にも本発
明は適用できる。また、1種類の硬貨を収納し排出する
硬貨取扱装置にも本発明を適用可能である。
【0095】ただし、本実施例のように横方向に一列に
収納し、その硬貨列の先頭位置に補充硬貨を収納しかつ
その先頭位置の硬貨から排出するように構成することに
よって、硬貨取扱装置の偏平化及び硬貨収納放出機構2
2の構成簡略化をはかり得るので、特にPOS端末等に
接続されて使用される自動釣銭機等には有効的である。
【0096】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、硬
貨収納部における硬貨収納枚数を計数するためのカウン
タが実数より少なく計数してしまっても、硬貨収納部が
満杯となって硬貨を収納できなくなるのを未然に防止で
きる硬貨取扱装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る硬貨取扱装置の外観
図。
【図2】同実施例の一部切欠側面図。
【図3】同実施例の一部切欠平面図。
【図4】同実施例の硬貨収納カセットの平面図。
【図5】図4のA−A線に沿った断面図。
【図6】図3のB−B線に沿った断面図。
【図7】図4のC−C線に沿った断面図。
【図8】図4のD−D線に沿った断面図。
【図9】同実施例の硬貨搬送機構の構成を示す図。
【図10】図9のE−E線に沿った断面図。
【図11】同実施例の硬貨搬送機構の構成を示す図。
【図12】同実施例に係る硬貨取扱装置のブロック構成
図。
【図13】同実施例のRAMの構成を示す図。
【図14】同実施例に係る硬貨取扱装置の作用説明図。
【図15】同実施例に係る硬貨取扱装置の作用説明図。
【図16】同実施例のCPUの釣銭払出し処理動作を説
明するための流れ図。
【図17】同上CPUの硬貨収納処理動作を説明するた
めの流れ図。
【図18】同上CPUのオーバーフロー処理動作を説明
するための流れ図。
【図19】同上CPUの収納満配処理動作を説明するた
めの流れ図。
【符号の説明】
1…本体ケース 6…本体部 11…硬貨投入口 13…表示部 19…硬貨収納部 22…硬貨収納放出機構 23…硬貨払出ローラ 24…カム部 26…シャッター部材 28…ソレノイド 37…硬貨搬送機構 40…ガイド板 47…硬貨選別孔 52…案内部材 54…硬貨払出口 53…ガイド体 55…オーバーフロー容器 56…振分機構 61…収納硬貨センサ(満杯検知手段) 70…CPU 73a-1…収納枚数カウンタ(計数手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨投入口から投入された硬貨を収納
    し、その収納硬貨を必要に応じて硬貨排出口へ放出する
    硬貨取扱装置において、複数枚の硬貨を硬貨同士の面を
    重ね合わせて一列に収納する硬貨収納部と、この硬貨収
    納部に収納された硬貨により形成された硬貨列をその一
    方の面から他方の面側に向けて押圧する硬貨押圧手段
    と、前記硬貨投入口に投入された硬貨を前記硬貨収納部
    の近傍まで搬送する硬貨搬送手段と、この硬貨搬送手段
    により搬送された硬貨の面を前記硬貨収納部における前
    記硬貨列の他方の面に重ね合わせて前記硬貨収納部に収
    納する硬貨収納手段と、前記硬貨収納部に収納された硬
    貨を前記硬貨列の他方の面側から1枚づつ排出する硬貨
    排出手段と、前記硬貨収納手段により硬貨が収納される
    毎にカウントアップしかつ前記硬貨排出手段により硬貨
    が排出される毎にカウントダウンして前記硬貨収納部に
    おける硬貨収納枚数を計数する計数手段と、この計数手
    段により計数された硬貨収納枚数が予め設定されている
    上限枚数に達した後、前記硬貨収納手段により硬貨が収
    納されると、前記硬貨排出手段を動作させて前記硬貨収
    納部内のオーバーフローした硬貨を排出するオーバーフ
    ロー処理手段と、前記硬貨収納部内における硬貨列の長
    さが前記上限枚数の硬貨によって形成される硬貨列より
    も長い所定長以上になったとき満杯検知信号を出力する
    満杯検知手段と、この満杯検知手段による満杯検知信号
    を受けて収納硬貨満杯を警告する警告手段とを具備した
    ことを特徴とする硬貨取扱装置。
  2. 【請求項2】 前記硬貨収納部は、硬貨の種類に対応し
    て複数個並列して配置され、前記満杯検知手段は、これ
    らの硬貨収納部にそれぞれ収納される硬貨により形成さ
    れるそれぞれの硬貨列のうちいずれかの長さが所定長以
    上になったとき満杯検知信号を出力する単一のセンサで
    あることを特徴とする請求項1記載の硬貨取扱装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003115072A (ja) * 2001-10-05 2003-04-18 Nippon Conlux Co Ltd 硬貨処理装置
JP2017130097A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 シャープ株式会社 自動釣銭入出金機
JP2019220222A (ja) * 2019-09-18 2019-12-26 東芝テック株式会社 決済システム

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