以下、添付図面を参照して、情報処理装置及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、情報処理装置及びプログラムの一実施形態であって、その構成や仕様等を限定するものではない。実施形態の情報処理装置は、スーパーマーケット等の店舗に導入された、一取引にかかる商品の登録・精算を顧客が行うセルフPOS(Point Of Sales)端末を管理するアテンダント端末への適用例である。
図1は、実施形態に係るセルフチェックアウトシステム1の構成の一例を示す説明図である。セルフチェックアウトシステム1は、複数のセルフPOS端末2と、アテンダント端末3と、複数の携帯端末4とを備える。また、セルフチェックアウトシステム1は、アテンダント端末3を1台に限らず、複数台備えていてもよい。
セルフPOS端末2は、スーパーマーケット等の店舗で商品販売データ処理に係る操作を顧客が行う商品販売データ処理装置である。セルフPOS端末2は、商品販売データ処理における、販売対象の商品を登録する売上登録処理と、販売対象の商品として売上登録された商品の会計処理とを顧客が行う会計装置でもある。
アテンダント端末3は、セルフPOS端末2を管理する情報処理装置である。アテンダント端末3は、スーパーマーケット等の店舗において、管理対象のセルフPOS端末2を見渡せる位置に設置される。アテンダント端末3は、例えば、ノート型のパーソナルコンピュータである。アテンダント端末3は、ネットワークN1を介して、一又は複数のセルフPOS端末2と接続している。ネットワークN1は、LAN(Local Area Network)ケーブル等により接続している。アテンダント端末3は、ネットワークN1を介して接続されたセルフPOS端末2の各種状態を表示することができる。
アテンダント端末3は、携帯端末4から送信されたリモート操作情報を中継する。ここで、リモート操作情報とは、セルフPOS端末2をリモート操作する情報である。リモート操作情報は、セルフPOS端末コードと、リモート操作内容とを有する。セルフPOS端末コードは、リモート操作の対象となるセルフPOS端末2を識別可能な識別情報である。リモート操作内容は、リモート操作の内容を示す情報である。例えば、リモート操作内容は、セルフPOS端末2の異常状態を解除する操作等である。なお、ネットワークN1は、LANケーブル等の有線に限らず無線であってもよい。
携帯端末4は、セルフPOS端末2を管理する携帯可能なスマートフォン等である。携帯端末4は、店員が様々な業務を行っていても容易に持ち運ぶことができる。そして、各店員は、各々に携帯端末4を有している。また、携帯端末4は、ネットワークN2を介して、アテンダント端末3と接続している。ネットワークN2は、無線LAN等により無線で接続している。また、携帯端末4は、アテンダント端末3を介して、セルフPOS端末2をリモート操作する各種リモート操作情報を送信することができる。なお、携帯端末4は、スマートフォンに限らず、タブレット端末等であってもよい。または、携帯端末4は、ウェアラブル端末であってもよい。
次に、図2を用いてセルフPOS端末2について説明する。図2は、セルフPOS端末2の外観を操作者側から見た斜視図である。
セルフPOS端末2は、正面中央に、入出金部20(図3参照)を内蔵する第1筐体21と、第1筐体21の上面に載置された商品販売データ処理部22とを備える。セルフPOS端末2は、正面右側に、販売対象の商品として登録されていない商品を入れたカゴを載置する第1荷置台23を備える。セルフPOS端末2は、正面左側に、販売対象の商品として登録された商品を載置する第2荷置台24を備える。図2に示すセルフPOS端末2は、第1荷置台23及び第2荷置台24を1台ずつ備えているが、複数台備えていてもよい。
第2荷置台24は、販売対象の商品として登録した商品を置く台座241を備える。また、第2荷置台24は、販売対象の商品として登録した商品を入れる袋を吊り下げる袋掛けフック242と、売上登録処理した商品の一時置台243とを備える。袋掛けフック242と、一時置台243とは、台座241に設けられた支柱244に支持されて、台座241の上方に位置している。また、第1荷置台23及び第2荷置台24は、それぞれ計量部232、246(図3参照)を備える。第1荷置台23及び第2荷置台24は、精算の前後で商品の重量が同じであることを確認することができる。
第1筐体21は、第1筐体下段カバー211と、第1筐体上段カバー212とを備える。第1筐体下段カバー211は、第1筐体21の下段を覆うカバーである。第1筐体上段カバー212は、第1筐体21の上段を覆うカバーである。そして、第1筐体21は、第1筐体下段カバー211が開放されていることを条件に第1筐体上段カバー212を開放することができる。また、第1筐体21は、第1筐体下段カバー211を施錠する第1電子ロック225(図3参照)と、第1筐体上段カバー212を施錠する第2電子ロック226(図3参照)とを備える。
第1筐体21は、第1筐体上段カバー212の内部に入出金部20を備える。入出金部20は、商品の代金や釣銭等の貨幣を収納する。また、第1筐体21は、硬貨投入口213と、硬貨払出口214と、紙幣投入口215と、紙幣払出口216とを備える。硬貨投入口213は、顧客が商品の代金として入出金部20に入金する硬貨の入金口である。硬貨払出口214は、釣銭として入出金部20から出金する硬貨の出金口である。紙幣投入口215は、顧客が商品の代金として入出金部20に入金する紙幣の入金口である。紙幣払出口216は、釣銭として入出金部20から出金する紙幣の出金口である。
商品販売データ処理部22は、商品販売データ処理の実行に用いられる各部を備える。すなわち、商品販売データ処理部22は、第2筐体25と、表示部26と、ハンディスキャナ27と、カードリーダライタ28と、パトランプ29とを備える。
第2筐体25は、第2筐体25の上部に設けられた表示部26を支持する。第2筐体25は、第2筐体カバー251に覆われている。第2筐体25は、第2筐体カバー251の開閉を施錠する第3電子ロック227(図3参照)を備える。また、第2筐体25は、第2筐体カバー251の内部に、スキャナ252(図3参照)と、プリンタ253(図3参照)とを内蔵する。
第2筐体25は、スキャナ252が商品の商品コード等を読み取る読取窓252aを備える。読取窓252aは、スキャナ252が射出したレーザ光を第2筐体25の外部に透過させるとともに、レーザ光の反射光を第2筐体25の内部に透過させる。なお、スキャナ252は、商品の画像を撮像し、撮像した画像から商品コード等を読み取るものであってもよい。
第2筐体25は、プリンタ253が出力したレシート等を排出するレシート発行口253aを備える。プリンタ253は、取引処理された商品の売上情報を用紙に印字したレシートをレシート発行口253aから排出する。
ハンディスキャナ27は、手持ち型のスキャナである。ハンディスキャナ27は、商品が重い場合や商品が大きい場合等の商品を読取窓252aにかざすことが困難な場合に使用される。
表示部26は、例えば液晶ディスプレイ等である。表示部26は、売上登録された商品の商品情報等を表示する。また、表示部26は、セルフPOS端末2を操作するタッチパネル261(図3参照)を備える。タッチパネル261は、表示部26上の操作(タッチ)された箇所を検知して、表示部26が表示している表示要素に応じた操作が入力されたものとして判断する。これにより、タッチパネル261は、表示部26が表示したキーが操作されたとして当該キーの操作を受け付ける。
カードリーダライタ28は、クレジットカード等の決済に用いるカードの記憶媒体が記憶する情報の読み取り及び書き込みを実行する装置である。カードリーダライタ28は、カードを挿入するカード挿入口28aを正面に備える。そして、カードリーダライタ28は、カード挿入口28aに挿入されたカードの記憶媒体が記憶する情報の読み取り及び書き込みを実行する。一連の処理が完了するとカードリーダライタ28は、カード挿入口28aに挿入されたカードを排出する。
パトランプ29は、セルフPOS端末2に異常が発生したこと等を店員に通知する警告灯である。パトランプ29は、例えばセルフPOS端末2に異常が発生した場合に赤色等で点滅する。
次に、セルフチェックアウトシステム1が有する各種機器の詳細について説明する。
まず、セルフPOS端末2のハードウェア構成について説明する。図3は、セルフPOS端末2のハードウェア構成を示すブロック図である。
商品販売データ処理部22は、各種演算や商品販売データ処理部22の各部を統括的に制御する制御部221を備える。制御部221は、セルフPOS端末2の全体を制御する。すなわち、制御部221は、入出金部20、第1荷置台23及び第2荷置台24にコマンド等を送信して各種処理を実行させる。また、制御部221は、入出金部20、第1荷置台23及び第2荷置台24から各種処理の実行結果等を受信する。
制御部221は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、RTC(Real Time Clock)等によって構成される。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりする記憶媒体である。RTCは、現在の日時を計時する。
制御部221は、バス228を介して、記憶部222と、通信インタフェース223と、スキャナ252と、プリンタ253と、表示部26と、タッチパネル261と、ハンディスキャナ27と、接続インタフェース224と、カードリーダライタ28と、パトランプ29と、第1電子ロック225と、第2電子ロック226と、第3電子ロック227と接続している。
記憶部222は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。記憶部222は、商品販売データ処理を含む各種のPOS業務を実行するための制御プログラムPR2や各種設定情報を記憶する。通信インタフェース223は、ネットワークN1と接続するインタフェースである。接続インタフェース224は、接続ケーブルC1を介して、入出金部20と、第1荷置台23と、第2荷置台24と接続するインタフェースである。第1電子ロック225と、第2電子ロック226と、第3電子ロック227とは、制御部221によって開錠と施錠とが制御される。
入出金部20は、商品販売データ処理部22からのコマンドに応じて、入出金部20の各部を統括的に制御する制御部201を備える。制御部201は、商品販売データ処理部22からのコマンドに応じて各種処理を実行する。また、制御部201は、各種処理の実行結果等を商品販売データ処理部22に送信する。
制御部201は、CPU、ROM、RAM、RTC等によって構成される。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりする記憶媒体である。RTCは、現在の日時を計時する。
制御部201は、バス205を介して、接続インタフェース202と、硬貨入出金部203と、紙幣入出金部204と接続している。接続インタフェース202は、接続ケーブルC1を介して、商品販売データ処理部22と接続するインタフェースである。
硬貨入出金部203は、硬貨投入口213から入金された硬貨を硬貨収納部(不図示)に収納する。また、硬貨入出金部203は、釣銭を硬貨収納部から硬貨払出口214に出金する。紙幣入出金部204は、紙幣投入口215から入金された紙幣を紙幣収納部(不図示)に収納する。また、紙幣入出金部204は、釣銭を紙幣収納部から紙幣払出口216に出金する。
第1荷置台23は、接続インタフェース231と計量部232とを備える。第1荷置台23は、バス233を介して、接続インタフェース231と計量部232とを接続している。接続インタフェース231は、接続ケーブルC1を介して、商品販売データ処理部22と接続するインタフェースである。計量部232は、第1荷置台23に置かれた商品の重量を計量するロードセルユニットである。第1荷置台23は、第1荷置台23に置かれた商品の重量を商品販売データ処理部22に出力する。
第2荷置台24は、接続インタフェース245と計量部246とを備える。第2荷置台24は、バス247を介して、接続インタフェース245と計量部246とを接続している。接続インタフェース245は、接続ケーブルC1を介して、商品販売データ処理部22と接続するインタフェースである。計量部246は、第2荷置台24に置かれた商品の重量を計量するロードセルユニットである。第2荷置台24は、第2荷置台24に置かれた商品の重量を商品販売データ処理部22に出力する。
次に、アテンダント端末3のハードウェア構成について説明する。図4は、アテンダント端末3のハードウェア構成を示すブロック図である。
アテンダント端末3は、各種演算やアテンダント端末3の各部を統括的に制御する制御部301を備える。制御部301は、CPU、ROM、RAM、RTC等によって構成される。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりする記憶媒体である。RTCは、現在の日時を計時する。
制御部301は、バス308を介して、記憶部302と、第1通信インタフェース303と、第2通信インタフェース304と、キーボード305と、マウス306と、表示部307と接続する。
記憶部302は、例えば、HDDやSSD等の記憶装置である。記憶部302は、制御プログラムPR3と、検出ログテーブルT1と、携帯端末テーブルT2と、通知テーブルT3とを記憶する。制御プログラムPR3は、アテンダント端末3がセルフPOS端末2を管理するためのプログラムである。
ここで、図5は、検出ログテーブルT1のデータ構成の一例を示す説明図である。検出ログテーブルT1は、セルフチェックアウトシステム1が備える一又は複数のセルフPOS端末2が検出した事象の検出ログを記憶する。検出ログテーブルT1は、検出ログコードと、検出ログとを関連付けて記憶する。検出ログコードは、検出ログテーブルT1における検出ログを識別可能な識別情報である。検出ログは、セルフPOS端末コードと、事象とを記憶する。セルフPOS端末コードは、検出ログに係る事象を検出したセルフPOS端末2を識別可能な識別情報である。事象は、セルフPOS端末2に発生した事象を記録した情報である。
ここで、図6は、携帯端末テーブルT2のデータ構成の一例を示す説明図である。携帯端末テーブルT2は、携帯端末4に関する情報を記憶する。携帯端末テーブルT2は、携帯端末コードと、アドレスと、属性とを関連付けて記憶する。携帯端末コードは、携帯端末4を識別可能な識別情報である。アドレスは、携帯端末コードの携帯端末4に各種情報を通知するために携帯端末4を特定する情報である。例えば、アドレスは、メールアドレスや、IP(Internet Protocol)アドレス等の情報である。属性は、携帯端末4を使用するユーザの属性を示す情報である。例えば、属性は、グループや、レベルや、区域等の情報である。グループは、例えば、ユーザが属するグループ等である。レベルは、例えば、通知先である携帯端末4を使用するユーザの職位等の水準を示す。区域は、例えば、携帯端末4を使用する店員が担当している区域を示す。なお、属性には、グループ、レベル、区域以外の内容が含まれていてもよい。
ここで、図7は、通知テーブルT3のデータ構成の一例を示す説明図である。通知テーブルT3は、セルフPOS端末2が予め定められた事象を検出したことを条件に携帯端末4に通知する通知内容を記憶する。通知テーブルT3は、通知コードと、事象と、対象通知先と、通知内容とを関連付けて記憶する。通知コードは、通知テーブルT3における事象と、対象通知先と、通知内容との組み合わせを識別可能な識別情報である。事象は、携帯端末4に通知する条件となるセルフPOS端末2が検出した事象を示す情報である。例えば、事象は、プリンタ253に異常が発生したことや、未成年は購入することができない商品が登録されたことや、領収書の発行要求がされたこと等である。対象通知先は、セルフPOS端末2が特定の事象を検出したことを通知する対象の通知先である。対象通知先には、個々の携帯端末4を指定して設定してもよいし、複数の携帯端末4を一括して設定してもよいし、セルフチェックアウトシステム1が備える全ての携帯端末4を設定してもよい。すなわち、対象通知先には、携帯端末テーブルT2における携帯端末コードを一又は複数設定することができる。さらに、対象通知先には、携帯端末テーブルT2におけるグループや、レベルや、区域等の属性を一又は複数設定することができる。さらに、対象通知先には、セルフチェックアウトシステム1が備える全ての携帯端末4を示す全体を設定することができる。通知内容は、携帯端末4に通知するメッセージ等の内容である。例えば、通知内容は、セルフPOS端末2が事象を検出したことを通知する内容等である。
図4に戻り、第1通信インタフェース303は、ネットワークN1を介して、セルフPOS端末2と接続するインタフェースである。第2通信インタフェース304は、ネットワークN2を介して、携帯端末4と接続するインタフェースである。キーボード305は、文字を入力する文字キーや数字を入力する置数キー等を有する各種操作を入力する入力装置である。マウス306は、表示部307に表示されたカーソルを移動させ、表示部307が表示している表示要素に応じた操作する入力装置である。表示部307は、例えば液晶ディスプレイ等である。
次に、セルフチェックアウトシステム1の各装置が有する特徴的な機能について説明する。ここで、図8は、セルフチェックアウトシステム1の各装置が有する機能構成を示すブロック図である。
まず、セルフPOS端末2の機能構成について説明する。制御部221のCPUは、記憶部222の制御プログラムPR2をRAMに展開し、制御プログラムPR2に従って動作することで、図8に示す各機能部をRAM上に生成する。具体的には、制御部221は、機能部として、通信制御部2001と、売上登録部2002と、会計処理部2003と、表示制御部2004と、ログ生成部2005と、リモート制御部2006とを備える。
通信制御部2001は、通信インタフェース223を制御して、ネットワークN1を介してアテンダント端末3と通信する。
売上登録部2002は、商品販売データ処理における、販売対象の商品を登録する売上登録処理を制御する。すなわち、売上登録部2002は、スキャナ252又はハンディスキャナ27が受け付けた商品コードの商品を販売対象の商品として登録する。また、売上登録部2002は、販売対象として登録した商品の代金の合計金額を算出する。
会計処理部2003は、入出金部20と協働で、販売対象の商品の会計処理を実行する。すなわち、会計処理部2003は、売上登録部2002が算出した合計金額を入出金部20に送信する。入出金部20は、硬貨投入口213又は紙幣投入口215から入金された貨幣を収納する。そして、入出金部20は、入金された金額から売上登録部2002が算出した合計金額を減算した金額を硬貨払出口214又は紙幣払出口216から釣銭として出金する。この時、釣銭額は、入出金部20が算出してもよいし、会計処理部2003が算出してもよい。
表示制御部2004は、表示部26に各種画面を表示させる。表示制御部2004は、例えば、売上登録処理に係る画面や、会計処理に係る画面を表示させる。また、表示制御部2004は、エラーが発生したことを報知する画面や、店員を呼び出していることを報知する画面を表示させる。
ログ生成部2005は、セルフPOS端末2が検出した事象を示す検出ログを生成する。ログ生成部2005は、アテンダント端末3に向けて、生成した検出ログを通信制御部2001に送信させる。以下にログ生成部2005が生成する検出ログを幾つか例示して説明する。例えば、ログ生成部2005は、入出金部20に収納されている硬貨又は紙幣の収納量が一定値以下になったことを示す検出ログを生成する。または、ログ生成部2005は、プリンタ253が使用するレシート用紙の残量が一定値以下になったことを示す検出ログを生成する。または、ログ生成部2005は、第1荷置台23及び第2荷置台24における精算の前後で商品の重量が同じであるか否かの判定において異常を検出したことを示す検出ログを生成する。または、ログ生成部2005は、未成年等には販売することができない特定の商品が商品登録されたことを検出したことを示す検出ログを生成する。または、ログ生成部2005は、店員を呼び出す操作を検出したことを示す検出ログを生成する。
リモート制御部2006は、上記した事象に対応して、セルフPOS端末2をリモート操作するリモート操作情報に応じた処理を実行する。例えば、リモート制御部2006は、リモート操作情報が異常状態の解除を示していることを条件に、異常状態を解除する。ここで、異常状態とは、店員に確認を要求する状態等である。
以下にて、幾つかの例を挙げて説明する。アルコール飲料等の特定の商品は、未成年等には販売することができない。そこで、セルフPOS端末2は、アルコール飲料の商品登録という事象を検出したことを条件に、顧客が成人であること確認したことを示す操作を店員が入力するまで会計処理の終了を禁止する。リモート制御部2006は、異常状態の解除として、顧客が成人であることを店員が確認したことを示すリモート操作情報を受信したことを条件に、異常状態を解除する。すなわち、リモート制御部2006は、会計処理の終了を許可する。または、セルフPOS端末2は、第1荷置台23及び第2荷置台24における商品の重量の異常という事象を検出したことを条件に、商品登録等が正しく行われていない可能性があるため会計処理の終了を禁止する。リモート制御部2006は、異常状態の解除として、正しく商品登録等が行われていたことを店員が確認したことを示すリモート操作情報を受信したことを条件に、異常状態を解除する。すなわち、リモート制御部2006は、会計処理の終了を許可する。または、セルフPOS端末2は、入出金部20の異常状態という事象を検出したことを条件に、第1電子ロック225及び第2電子ロック226を開錠する。入出金部20の異常状態とは、例えば、釣銭の数が上限を上回った状態や、釣銭の数が下限を下回った状態や、釣銭が搬送路に詰まった状態等である。または、セルフPOS端末2は、プリンタ253の異常状態という事象を検出したことを条件に、第3電子ロック227を開錠する。プリンタ253の異常状態とは、レシート用紙の残量が下限を下回った状態等である。
次に、アテンダント端末3の機能構成について説明する。制御部301のCPUは、記憶部302の制御プログラムPR3をRAMに展開し、制御プログラムPR3に従って動作することで、図8に示す各機能部をRAM上に生成する。具体的には、制御部301は、機能部として、第1通信制御部3001と、第2通信制御部3002と、表示制御部3003と、記憶制御部3004と、通知制御部3005と、リモート制御部3006とを備える。
第1通信制御部3001は、第1通信インタフェース303を制御して、ネットワークN1を介してセルフPOS端末2と通信する。
第2通信制御部3002は、第2通信インタフェース304を制御して、ネットワークN2を介して携帯端末4と通信する。
表示制御部3003は、表示部307を制御して、各種画面を表示させる。例えば、表示制御部3003は、セルフPOS端末2の各々から送信された情報に基づいて、セルフPOS端末2の各々の状態を表示した画面を表示部307に表示させる。
記憶制御部3004は、第1通信制御部3001が検出ログをセルフPOS端末2から受信したことを条件に、受信した検出ログを検出ログテーブルT1に記憶させる。
通知制御部3005は、セルフPOS端末2に発生した所定の事象を携帯端末4に通知する通知処理を制御する。具体的には、検出手段である通知制御部3005は、検出ログの事象からセルフPOS端末2に予め定められた事象が発生したことを検出する。通知制御部3005は、記憶制御部3004が検出ログを検出ログテーブルT1に記憶させたことを条件に、検出ログテーブルT1に記憶させた検出ログの事象が通知テーブルT3の事象に含まれているか否かを判定する。通知制御部3005は、検出ログの事象が通知テーブルT3の事象に含まれていないことを条件に、予め定められた事象ではないと判定する。一方、通知制御部3005は、検出ログの事象が通知テーブルT3の事象に含まれていることを条件に、予め定められた事象であると判定する。
抽出手段である通知制御部3005は、予め定められた事象であると判定したことを条件に、検出した事象と同じ事象に関連付けられている通知内容を通知テーブルT3から抽出する。さらに、通知制御部3005は、検出した事象と同じ事象に関連付けられている対象通知先に記憶されている携帯端末コードや属性を抽出する。すなわち、通知制御部3005は、対象通知先の携帯端末コードが含まれていることを条件に、携帯端末コードの携帯端末4のアドレスを携帯端末テーブルT2から抽出する。または、通知制御部3005は、対象通知先の属性としてグループが含まれていることを条件に、グループに属する一又は複数の携帯端末4のアドレスを携帯端末テーブルT2から抽出する。または、通知制御部3005は、対象通知先の属性としてレベルが含まれていることを条件に、レベルを満たす一又は複数の携帯端末4のアドレスを携帯端末テーブルT2から抽出する。または、通知制御部3005は、対象通知先の属性として区域が含まれていることを条件に、区域に係る一又は複数の携帯端末4のアドレスを携帯端末テーブルT2から抽出する。例えば、通知制御部3005は、区域として指定している領域に含まれる区域を担当している店員が使用している携帯端末4のアドレスを携帯端末テーブルT2から抽出する。そして、通知手段である通知制御部3005は、抽出したアドレスの携帯端末4に向けて、抽出した通知内容と、検出ログのセルフPOS端末コードとを有する通知情報を第2通信制御部3002に送信させる。
リモート制御部3006は、リモート操作情報の中継を制御する。更に詳しくは、リモート制御部3006は、通知制御部3005が通知したセルフPOS端末2に発生した事象を解除するリモート操作情報を受信手段である第2通信制御部3002に受信させる。また、リモート制御部3006は、リモート操作情報を受信したことを条件に、リモート操作情報が有するセルフPOS端末コードのセルフPOS端末2に向けて、受信したリモート操作情報を送信手段である第1通信制御部3001に送信させる。
次に、アテンダント端末3が実行する情報通知処理について説明する。ここで、図9は、実施形態のアテンダント端末3が実行する情報通知処理の一例を示すフローチャートである。
まず、アテンダント端末3の第1通信制御部3001は、セルフPOS端末2から検出ログを受信したか否かを判定する(ステップS1)。セルフPOS端末2から検出ログを受信したことを条件に(ステップS1;Yes)、アテンダント端末3の記憶制御部3004は、受信した検出ログを検出ログテーブルT1に記憶させてステップS1に移行する(ステップS2)。
一方、セルフPOS端末2から検出ログを受信していないことを条件に(ステップS1;No)、アテンダント端末3の通知制御部3005は、検出ログテーブルT1に検出ログが記憶されたか否かを判定する(ステップS3)。
検出ログテーブルT1に検出ログが記憶されたことを条件に(ステップS3;Yes)、アテンダント端末3の通知制御部3005は、検出ログテーブルT1における未判定の検出ログを参照する(ステップS4)。すなわち、通知制御部3005は、通知対象の検出ログであるか否かが未だに判定されていない検出ログを参照する。
次いで、アテンダント端末3の通知制御部3005は、通知テーブルT3に基づいて、参照した検出ログが通知対象の検出ログであるか否かを判定する(ステップS5)。すなわち、通知制御部3005は、予め定められた事象に係る検出ログであるか否かを判定する。参照した検出ログが通知対象の検出ログでないことを条件に(ステップS5;No)、アテンダント端末3は、ステップS1に移行する。
一方、参照した検出ログが通知対象の検出ログであることを条件に(ステップS5;Yes)、アテンダント端末3の通知制御部3005は、通知テーブルT3から対象通知先が示す属性や携帯端末コードを抽出する(ステップS6)。次いで、アテンダント端末3の通知制御部3005は、通知テーブルT3から通知内容を抽出する(ステップS7)。
次いで、アテンダント端末3の通知制御部3005は、通知テーブルT3における対象通知先から抽出した属性や携帯端末コードに関連付けられたアドレスを携帯端末テーブルT2から抽出する(ステップS8)。次いで、アテンダント端末3の第2通信制御部3002は、抽出した通知内容と、検出ログのセルフPOS端末コードとを有する通知情報を抽出したアドレスの携帯端末4に送信する(ステップS9)。
一方、検出ログテーブルT1に検出ログが記憶されていないことを条件に(ステップS3;No)、アテンダント端末3の第2通信制御部3002は、携帯端末4からリモート操作情報を受信したか否かを判定する(ステップS10)。リモート操作情報を受信していないことを条件に(ステップS10;No)、アテンダント端末3は、ステップS1に移行する。
一方、リモート操作情報を受信したことを条件に(ステップS10;Yes)、アテンダント端末3の第1通信制御部3001は、リモート操作の対象となるセルフPOS端末2に受信したリモート操作情報を送信する(ステップS11)。
アテンダント端末3は、情報通知処理を停止する操作が入力されるまで、上述した情報通知処理を繰り返し実行する。
以上のように、本実施形態に係るアテンダント端末3によれば、記憶制御部3004は、セルフPOS端末2が実行した検出ログを検出ログテーブルT1に記憶させる。通知制御部3005は、検出ログテーブルT1に記憶された検出ログが予め定められた事象が記録されていることを条件に、通知テーブルT3から対象通知先と、通知内容とを抽出する。第2通信制御部3002は、抽出した対象通知先に係る携帯端末4に抽出した通知内容を通知する。従って、本実施形態に係るアテンダント端末3は、セルフPOS端末2等の状態を通知することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、上記実施形態では、情報処理装置をアテンダント端末3に適用した場合を例に説明した。しかし、情報処理装置は、アテンダント端末3以外の装置に適用してもよい。例えば、情報処理装置は、ストアサーバ(不図示)等のサーバ装置に適用してもよい。または、情報処理装置は、セルフPOS端末2に適用してもよい。さらに、情報処理装置は、一台の装置に限らず、情報処理システムとして複数の装置に適用して各種機能を分散させてもよい。
上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムは、各装置が備える記憶媒体(ROM又は記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らないものとする。例えば、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。