JP6655428B2 - Ptpシートの包装体 - Google Patents

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Description

この発明は、薬剤等の収容物を収容するPTPシートの包装体に関する。
特許文献1には、PTPシートの収容物を容易且つ確実に取り出せるようにするためにPTPシートに台紙を取り付けて包装した包装体について記載されている。上記包装体は、錠剤を収容したプラスチック成形体に、破断可能な薄形シートが貼り付けられたPTPシートに取り付けられる台紙であって、PTPシートの薄形シート側の面に取り付けられる第1側面と、PTPシートのプラスチック成形体側の面に取り付けられ第1側面に重ねられ、PTPシートを第1側面とで挟んで保持する第2側面を備え、第1側面と第2側面には、互いに重ねられた時に互いに一致する折罫線を備え、第1側面には、折罫線の途中に設けられ折罫線から側方に突出して中央部分で折り返されて再び折罫線に達する切断線を有し、切断線の内側で第2側面に重ねられる面に設けられた接着剤を備える。
特許文献2には、薬剤についての情報や服用管理のための日付等を印刷することができ、必要に応じて服用管理のための日付や服用毎に個別に分割して小形化することを目的として構成された包装体について記載されている。上記包装体は、商品を収容し一側面が開口した中空の突出部とその周囲に設けられたフランジ部を有するプラスチック成形体に、破断可能なシートが取り付けられて突出部が閉鎖されているPTPシートと、PTPシートに取り付けられ一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された台紙が設けられ、台紙には、フランジ部の突出部が突出する側の面に重ねられる第一側面と、第一側面に形成され突出部が挿通される複数個の孔部と、第一側面に折罫線を介して連続しフランジ部の反対側の面に折り返される第二側面と、第二側面に形成され第一側面に折り重ねられた時に孔部に対向する位置に形成された押出用開口部と、第一側面と第二側面を糊付けする接着剤が設けられ、第一側面には孔部どうしの間を区切る第一破断線が設けられ、第二側面には押出用開口部どうしの間を区切る第二破断線が設けられ、第一破断線と第二破断線は、第一側面と第二側面を折罫線で折り重ねたときに互いに一致する位置に設けられている。
特開2016−13839号公報 特開2010−5193号公報
特許文献1,2にも記載されているように、薬剤(錠剤やカプセル等)等の収容物を収容する技術としてPTPシート(PTP:Press Through Package)がある。PTPシートは、板状樹脂(透明の板状プラスチック等)をバキュームフォーム等で成形することにより構成され収容物が収容される突出部と当該突出部の周囲に形成されるフランジ部とを有する成形シートと、樹脂成形シートの突出部の内部空間を塞ぐように成形シートに重ねて設けられるアルミシート(アルミフィルム)等からなる薄厚シートと、を有する。
ここでPTPシートからの収容物の取り出しは、親指等で突出部を薄厚シートの方向に当該突出部の内部に収容されている収容物とともに押し込んで薄厚シートを破断させることにより行われる。
しかしこうした操作にはそれなりの力が必要であり、必ずしもユーザが容易に収容物を取り出すことができないことがある。例えば、収容物が薬剤(錠剤やカプセル等)である場合、力の弱い者や高齢者等は、PTPシートから上手に薬剤を取り出すことができないことがある。また両手を使う等して力を込めて薄厚シートを破断させた場合、勢い余って薬剤が床等に落下し、薬剤を紛失したり汚してしまうことがある。
本発明はこうした背景に鑑みてなされたもので、PTPシートに収容されている収容物を容易かつ確実に取り出すことが可能な、薬剤等の収容物を収容するPTPシートの包装体を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明の一つは、PTPシートの包装体であって、内部空間に収容物が収容される突出部と前記突出部の周囲に形成されるフランジ部とを有する成形シートと、前記内部空間を塞ぐように前記成形シートの前記突出部の開口面に重ねて設けられる薄厚シートと、を有するPTPシートに設けられ、前記PTPシートの前記成形シート側の面に重ねて設けられる第1シートと、前記PTPシートの前記薄厚シート側の面に前記第1シートに重ねて設けられる第2シートと、を含み、前記第1シートは、前記突出部が嵌合される嵌め孔を有し、前記第2シートは、当該第2シートが前記薄厚シート側の面に重ねて設けられた際に前記突出部の前記開口面に対向する位置に、前記収容物の輪郭が収まる程度の広さで形成された略短冊状の切込形成領域を有し、前記切込形成領域は、隣接する複数の帯状領域を形成する複数の第1切込線と、前記帯状領域の夫々に形成され前記帯状領域を分断する第2切込線とを有する。
本発明の包装体が取り付けられたPTPシートから収容物を取り出す際、ユーザは、親指等でPTPシートの突出部及びその内部空間に収容されている収容物を薄厚シートの方向に押し込むようにして薄厚シートを破断させるが、このとき、収容物は薄厚シートの面側に重ねて設けられている第2シートの短冊片によって絡み取られる。このため、ユーザは、収容物を容易かつ確実に取り出すことができ、収容物を床等に落下させて収容物を紛失したり汚してしまうようなこともない。
本発明のうちの他の一つは、上記PTPシートの包装体であって、前記第2切込線が前記帯状領域を分断することにより形成される2つの短冊片は、夫々の長手方向の長さが異なる。
このように、第2切込線が帯状領域を分断して得られる2つの短冊片の長手方向の長さが異なるようにすることで、薄厚シートが破断することにより飛び出した収容物に長手方向の長さが異なる複数の短冊片が当接し、収容物にはその様々な部位に様々な方向から力が作用することとなり、収容物を確実に保持(固定)することができる。
本発明のうちの他の一つは、上記PTPシートの包装体であって、前記第1シート及び前記第2シートの夫々には、前記第1シートと前記第2シートとが重ねられた際に一致し、前記第1シートについては前記嵌め孔の中央を、前記第2シートについては前記切込形成領域の中央を、夫々通る折曲線が形成されている。
本発明によれば、包装体を折曲線に沿って折り曲げることで、収容物の短冊片の絡まりを容易に解除することができ、収容物を容易に取り出すことができる。またこれにより、例えば、片方の手で包装体を折り曲げ、もう片方の手で収容物を受け取る、といった操作も確実に行うことができる。
本発明のうちの他の一つは、上記PTPシートの包装体であって、前記第1シートの前記第2シートに対向する面の所定領域、及び前記所定領域に対向する前記第2シートの面の領域に、相互に接触した場合にのみ粘着する糊が塗着されている。
このように第1シートと第2シートの接着を、相互に接触した場合にのみ粘着する糊を用いて行うことで、PTPシートに糊が付着するのを防ぐことができる。そのため、包装体のPTPシートへの取り付け作業時等における作業効率が向上し、また包装体を廃棄する際の部材の分別も容易に行うことができる。
本発明のうちの他の一つは、上記PTPシートの包装体であって、前記第1シートと前記第2シートとの間に介在され、前記PTPシートの前記薄厚シートの面側に重ねて設けられる第3シートを有し、前記第3シートは、前記第1シートの前記嵌め孔に対向する位置に、前記収容物を通過させ、前記収容物の輪郭が収まる程度の大きさの通し孔を有する。
本発明によれば、収容物が通し孔を通過する際、PTPシートの薄厚シートには通し孔の縁部分の形状に沿って均等に応力が印加され、それにより収容物の押し込み力による応力が薄厚シートの通し孔の中心に対峙する部分の近傍に集中し易くなり、薄厚シートは当該部分の近傍(収容物の中央付近)を起点として破断する。そのため、薄厚シートの破断片によって収容物の進行が妨げられることがなく、ユーザはさほど力を要さずして収容物をスムーズに第2シートの側に押し出すことができる。
本発明のうちの他の一つは、上記PTPシートの包装体であって、前記第1シートの前記第3シートに対向する面の所定領域、及び前記所定領域に対向する前記第3シートの面の領域に、相互に接触した場合にのみ粘着する糊が塗着されている。
このように第3シートと第1シートとの接着を、相互に接触した場合にのみ粘着する糊で行うことで、PTPシートに糊が付着するのを防ぐことができるそのため、包装体のPTPシートへの取り付け作業時等における作業効率が向上し、また包装体を廃棄する際の部材の分別も容易に行うことができる。
本発明のうちの他の一つは、上記PTPシートの包装体であって、前記第1シート、前記第2シート、及び前記第3シートの夫々には、前記第1シート、前記第2シート、及び前記第3シートが重ねられた際に一致し、前記第1シートについては前記嵌め孔の中央、前記第2シートについては前記切込形成領域の中央、前記第3シートについては前記通し孔の中央、を夫々通る折曲線が設けられている。
本発明によれば、包装体を折曲線に沿って折り曲げることで、短冊片の絡まりを容易に解除することができ、収容物を容易に取り出すことができる。またこれにより例えば片方の手で包装体を折り曲げ、もう片方の手で収容物を受け取る、といった操作も確実に行うことができる。
本発明のうちの他の一つは、上記PTPシートの包装体であって、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれたブランクからなることとする。
本発明の包装体は一枚のブランクシートから効率よく製造することができる。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明の薬剤等の収容物を収容するPTPシートの包装体によれば、PTPシートに収容されている収容物を容易かつ確実に取り出すことができる。
PTPシート8を斜め上方から眺めた斜視図である。 PTPシート8を斜め下方から眺めた斜視図である。 第1実施形態の包装体10の展開図を表面側から眺めた図である。 第1実施形態の包装体10の展開図を裏面側から眺めた図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 包装体10が取り付けられたPTPシート8からユーザが収容物2を取り出す手順を説明する図である。 包装体10が取り付けられたPTPシート8からユーザが収容物2を取り出す手順を説明する図である。 包装体10が取り付けられたPTPシート8からユーザが収容物2を取り出す手順を説明する図である。 第1実施形態のブランク5を包装体10の表面側から眺めた図である。 第1実施形態のブランク5を包装体10の裏面側から眺めた図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 包装体10が取り付けられたPTPシート8を分離する様子を示す図である。 第2実施形態の包装体10の展開図を表面側から眺めた図である。 第2実施形態の包装体10の展開図を裏面側から眺めた図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 包装体10が取り付けられたPTPシート8からユーザが収容物2を取り出す手順を説明する図である。 包装体10が取り付けられたPTPシート8からユーザが収容物2を取り出す手順を説明する図である。 包装体10が取り付けられたPTPシート8からユーザが収容物2を取り出す手順を説明する図である。 第2実施形態のブランク5を包装体10の表面側から眺めた図である。 第2実施形態のブランク5を包装体10の裏面側から眺めた図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 PTPシート8に包装体10を取り付ける手順を説明する図である。 包装体10が取り付けられたPTPシート8を分離する様子を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面とともに説明する。尚、以下の説明において、同一の又は類似する構成について同一の符号を付して重複した説明を省略することがある。
[PTPシート]
図1A及び図1Bに、包装体10が設けられるPTPシート8の一例を示している。図1Aは、PTPシート8を斜め上方から眺めた斜視図、図1Bは、PTPシート8を斜め下方から眺めた斜視図である。PTPシート8は、例えば、薬剤(錠剤やカプセル等)等の収容物2を密封した状態で収容する。図1A及び図1Bに示すPTPシート8は、例えば、当該PTPシート8に相当する構成が破断線(ミシン目、断続的に形成されたつなぎ部分を有する切込線等)を介して平面的に複数連設されたシートから切り出されたものである。
図1A又は図1Bに示すように、PTPシート8は、内部空間80に収容物2を収容する突出部811並びに突出部811の周囲に形成されるフランジ部812を有する成形シート81と、内部空間80を塞ぐように成形シート81の突出部811の開口面813に重ねて設けられる薄厚シート82とを有する。尚、本例では、突出部811を略円筒状としているが、突出部811の形状は収容物2の大きさや輪郭等に応じて変化し得る。
成形シート81は、例えば、プラスチック等の透明の樹脂を成形したものである。薄厚シート82は、例えば、アルミシート(アルミフィルム)等の破断可能で密封性に優れた素材からなる。薄厚シート82は、熱圧着等により成形シート81の突出部811の周囲に形成されているフランジ部812に接着される。薄厚シート82には、収容物2に関する情報が記載されることもある。PTPシート8からの収容物2の取り出しは、例えば、親指等で、突出部811を、薄厚シート82の方向に内部空間80に収容されている収容物2とともに押し込み、薄厚シート82を破断させることにより行われる。
=第1実施形態=
図2A及び図2Bは、第1実施形態の包装体10の展開図である。図2Aは、包装体10の展開図を一方の側の面(以下、表面と称する。)側から眺めた図、図2Bは、包装体10の展開図を他方の側の面(以下、裏面と称する。)から眺めた図である。
図2A又は図2Bに示すように、包装体10の展開図の全体は略長方形状を呈し、順に連設された2つの領域(第1シート51及び第2シート52)を有する。第1シート51と第2シート52との境界には、折曲線31が形成されている。折曲線31は、例えば、罫線、破断線(ミシン目、断続的に形成されたつなぎ部分を有する切込線等)等である。尚、包装体10の展開図の表面又は裏面には、投薬指導等を目的として、薬剤に関する情報や服用管理のための日付等の情報が印刷されることもある。
第1シート51は、PTPシート8の成形シート81の側に成形シート81(フランジ部812の表面)に重ねて設けられる。第1シート51の中央には、嵌め孔511が形成されている。嵌め孔511は、成形シート81の突出部811がちょうど嵌合される程度の大きさである。尚、本例では嵌め孔511を円形としているが、嵌め孔511の形状はPTPシート8の突出部811の輪郭に応じて変化し得る。第1シート51には、嵌め孔511の中心を通り上記展開図の短辺に平行な折曲線41が形成されている。折曲線41は、例えば、罫線、破断線(ミシン目、断続的に形成されたつなぎ部分を有する切込線等)等である。図2Bに示すように、第1シート51の裏面の所定領域には、相互に接触した場合にのみ粘着する性質を有する糊61(例えば、天然ゴム変成樹脂を主成分とした糊(瞬間糊等))が塗着される。尚、同図には所定領域が第1シート51の裏面の一部の領域であるように描いているが、糊61は第1シート51の裏面の全体に塗着してもよい。第1シート51の裏面の一部の領域に糊61を塗布する場合、上記一部の領域は包装体10の生産性や利便性を考慮して適切に設定される。
第2シート52は、PTPシート8の薄厚シート82の側に薄厚シート82に重ねて設けられる。第2シート52の中央付近の、薄厚シート82の面側に重ねて設けられた際に突出部811の開口面813に対向する領域には、収容物2の輪郭が収まる程度の広さで短冊状の切込形成領域521が形成されている。
図2Aに示すように、切込形成領域521は、隣接する複数の帯状領域525を形成する、包装体10の展開図の長辺に平行な複数の第1切込線5211と、帯状領域525の夫々に形成され当該帯状領域525を分断して短冊片5251,5252を形成する、包装体10の展開図の短辺に平行な第2切込線5212とを含む。同図に示すように、短冊片5251,5252は、夫々の長手方向の長さが異なる。尚、本例では、第1切込線5211を包装体10の展開図の長辺に平行に設けているが、第1切込線5211は、必ずしも包装体10の展開図の長辺に平行でなくてもよい。また本例では、第2切込線5212を包装体10の展開図の短辺に平行に設けているが、第2切込線5212は、必ずしも包装体10の展開図の短辺に平行でなくてもよい。
第2シート52には、切込形成領域521の中心を通り上記展開図の短辺に平行な折曲線42が形成されている。折曲線42は、例えば、罫線、破断線(ミシン目、断続的に形成されたつなぎ部分を有する切込線等)等である。尚、帯状領域525に対して第2切込線5212が設けられる位置(帯状領域525の長手方向の全体に対する位置)は、隣接する帯状領域525間で異なっている。本例では、隣接する帯状領域525間で、第2切込線5212は、折曲線42から所定長さ離れた位置に、折曲線42に対する位置関係が交互に反転(左右が反転)するように形成されている。
図2Bに示すように、第2シート52の裏面の所定領域(全体又は一部)には糊62が塗着される。糊62は、糊61と同様に相互に接触した場合にのみ粘着する性質を有するもの(例えば、糊61と同種のもの)であり、相手方が糊61である場合に粘着する。尚、同図には所定領域が第2シート52の裏面の一部の領域であるように描いているが、糊62は第2シート52の裏面の全体に塗着してもよい。また第2シート52の裏面の一部の領域に糊62を塗布する場合、上記一部の領域は包装体10の生産性や利便性を考慮して適切に設定される。
[包装体のPTPシートへの取り付け]
続いて、以上の構成からなる包装体10をPTPシート8に取り付ける手順について、図3A〜図3Eとともに説明する。尚、この手順は、例えば、収容物2のユーザへの提供に際し、手動により、もしくは、組立機等により自動で行われる。以下の説明において、第1シート51の裏面の所定領域には糊61が、また第2シート52の裏面の所定領域には糊62が、夫々、事前に塗着されているものとする。
PTPシート8に包装体10を取り付ける際は、まず図3Aに示すように、包装体10を前述した展開図の裏面を上方に向けて作業台(不図示)等の平坦な面上に載置する。
続いて、図3Bに示すように、第2シート52の中央(切込形成領域521)に、PTPシート8を、成形シート81の側が上になるように載置する。尚、このとき、PTPシート8は、第2シート52の糊62が塗着されている側の面上に載置されることになるが、前述したように、糊62は、相互に接触した場合にのみ粘着する性質を有するので、作業中にPTPシート8に糊62が粘着してしまうようなことはない。
続いて、図3Cに示すように、図3Bの状態から折曲線31に沿って第1シート51を上方に折り曲げ、図3Dに示すように、第1シート51を第2シートの上に重ね合わせる。このとき、PTPシート8の突出部811は、第1シート51の嵌め孔511に嵌合され、突出部811の上面が嵌め孔511から突出した状態(指等で突出部811を押し込むことが可能な状態)となる。また第2シート52の裏面には糊62が塗着されており、一方、第1シート51の裏面には糊61が塗着されており、第2シート52の上に第1シート51を重ね合わせることで糊62と糊61とが接触し、粘着力が発揮されて第1シート51と第2シート52とが確実に接着される。以上によりPTPシート8への包装体10の取り付けが完了する。
[収容物の取り出し]
続いて、以上の手順により包装体10が取り付けられたPTPシート8から収容物2を取り出す手順について、図4A〜図4Cとともに説明する。
まず図4Aに示すように、ユーザは、第1シート51の嵌め孔511から突出しているPTPシート8の突出部811を親指等で下方(第2シート52の方向)に押し込むようにする。これにより突出部811の内部空間80に収納されていた収容物2が第2シート52の側に押し出される。
ここで図4Bに示すように、第2シート52の側に押し出されて薄厚シート82から第2シート52側に飛び出した収容物2は、薄厚シート82の面側に重ねて設けられている第2シート52の短冊片5251,5252に絡み取られる。尚、2つの短冊片5251,5252は、前述したように夫々長手方向の長さが異なっているので、薄厚シート82が破断して取り出された収容物2には、複数の短冊片5251,5252が、収容物2の様々な部位に様々な方向から当接する。また前述したように、第2切込線5212は、隣接する帯状領域525間で交互に位置が異なっており、これにより収容物2にはより多様な部位により多様な方向から力が作用することとなり、収容物2は短冊片5251,5252に落下や横ずれが生じにくい状態で確実に保持(固定)される。尚、短冊片5251,5252は、薄厚シート82が破断して飛び出した収容物2の運動エネルギーを吸収する緩衝体としても機能する。
続いて、図4Cに示すように、ユーザは、包装体10の切込形成領域521が存在する側が頂部(稜線)となるように、包装体10を、折曲線41,42に沿って折り曲げる。これにより短冊片5251の先端と短冊片5252の先端との間に隙間が形成され、短冊片5251,5252の保持力が解除される。このため、ユーザは、短冊片5251,5252を引っ掻いたりこじ開けたりすることなく、収容物2を短冊片5251,5252から容易に取り出すことができる。
以上、詳細に説明したように、本実施形態の包装体10によれば、包装体10が取り付けられたPTPシート8から収容物2を取り出す際は、親指等で、PTPシート8の突出部811及びその内部空間80に収容されている収容物2を薄厚シート82の方向に押し込んで薄厚シート82を破断させるが、このとき、収容物2は、薄厚シート82の面側に重ねて設けられている第2シート52の短冊片5251,5252によって絡み取られる。このため、ユーザは、収容物2を容易かつ確実に取り出すことができ、収容物を床等に落下させて収容物2を紛失したり汚してしまうようなこともない。
また第2切込線5212が帯状領域525を分断して得られる2つの短冊片5251,5252の長手方向の長さが異なるようにすることで、薄厚シート82が破断することにより飛び出した収容物2に長手方向の長さが異なる複数の短冊片5251,5252が当接し、収容物2にはその様々な部位に様々な方向から力が作用することとなり、収容物2を確実に保持(固定)することができる。
また包装体10を折曲線41,42に沿って折り曲げることで、収容物2の短冊片5251,5252の絡まりを容易に解除することができ、収容物2を容易に取り出すことができる。またこれにより、例えば、片方の手で包装体10を折り曲げ、もう片方の手で収容物2を受け取る、といった操作も確実に行うことができる。またこのようにPTPシート8からの収容物2の取り出しを、(1)薄厚シート82を破断させ収容物2を取り出す操作と、(2)短冊片5251,5252の絡まりを解除する操作との2つのステップで段階的に行なうようにしたことで、ユーザは、PTPシート8から容易かつ確実に収容物を取り出すことができる。
また第1シート51と第2シート52の接着を、相互に接触した場合にのみ粘着する糊61,62を用いて行うことで、PTPシート8に糊61,62が付着するのを防ぐことができる。そのため、包装体10のPTPシート8への取り付け作業時等における作業効率が向上し、また包装体10を廃棄する際の部材の分別も容易に行うことができる。
[ブランクから量産する場合]
図5Aは、第1実施形態の包装体10の形成片(以下、「ブランク5」とも称する。)を包装体10の表面側から眺めた図であり、図5Bはブランク5を包装体10の裏面側から眺めた図である。ブランク5は、例えば、厚紙、板紙等からなるブランクシートを打ち抜くことにより形成される。ブランク5の全体は略長方形状を呈する。以下、説明の便宜状、ブランク5の長辺の方向にx軸を設定し、ブランク5の短辺の方向にy軸を設定している。
図5A又は図5Bに示すように、ブランク5は、略長方形状の3つの領域(以下、夫々、第1領域71、第2領域72、及び第3領域73と称する)を有する。尚、3つの領域の夫々は、前述した包装体10の展開図(図2A、図2Bに示した展開図)に相当する。
図5A又は図5Bに示すように、第1領域71と第2領域72とは、x軸に平行な破断線91を介して連設されており、第2領域72と第3領域73とはx軸に平行な破断線92を介して連設されている。破断線91,92は、ミシン目、断続的に形成されたつなぎ部分を有する切込線等である。
図5Bに示すように、第1〜第3領域71〜73の第2シート52の裏面の所定領域には糊62が塗着される。また図5Bに示すように、第1〜第3領域71〜73の第1シート51の裏面の所定領域には糊61が塗着される。
[包装体のPTPシートへの取り付け(ブランクを用いた場合)]
図6A〜図6Fに、ブランク5を用いた場合における、PTPシート8への包装体10の取り付け手順を示している。尚、この手順は、例えば、収容物2のユーザへの提供に際し、手動により、もしくは、組立機等により自動で行われる。以下の説明において、第1シート51の裏面の所定領域には糊61が、また第2シート52の裏面の所定領域には糊62が、夫々、事前に塗着されているものとする。
PTPシート8に包装体10を取り付ける際は、まず図6Aに示すように、ブランク5の裏面を上方に向けて作業台(不図示)等の平坦な面上に載置する。
続いて、図6Bに示すように、第1〜第3領域71〜73の夫々の第2シート52の中央(切込形成領域521)にPTPシート8を、成形シート81の側が上になるように載置する。尚、このとき、PTPシート8は、第2シート52の糊62が塗着されている側の面上に載置されることになるが、前述したように、糊62は、相互に接触した場合にのみ粘着する性質を有するので、作業中にPTPシート8に糊62が粘着してしまうようなことはない。
続いて、図6Cに示すように、第1〜第3領域71〜73の夫々について、第1シート51を折曲線31に沿って折り曲げ、図6Dに示すように、第1シート51を第2シート52の上に重ね合わせる。このとき、PTPシート8の突出部811は、第1シート51の嵌め孔511に嵌合され、突出部811の上面は嵌め孔511から突出した状態(指等で突出部811を押し込むことが可能な状態)となる。また第2シート52の裏面には糊62が塗着されており、一方、第1シート51の裏面には糊61が塗着されており、第2シート52の上に第1シート51を重ね合わせることで糊62と糊61とが接触し、粘着力が発揮されて第1シート51と第2シート52とが確実に接着される。以上によりPTPシート8への包装体10の取り付けが完了する。
尚、図6Dの状態では、包装体10が取り付けられたPTPシート8が3つ繋がった状態であるが、図6Eに示すように、ユーザ等は破断線91,92に沿ってこれらを容易に個ごとに分離することができる。
=第2実施形態=
図7A及び図7Bは、いずれも第1実施形態の包装体10の展開図であり、図7Aは、包装体10の展開図を一方の側の面(以下、表面と称する。)側から眺めた図、図7Bは、包装体10の展開図を他方の側の面(以下、裏面と称する。)から眺めた図である。
図7A又は図7Bに示すように、包装体10の展開図の全体は略長方形状を呈し、順に連設された3つの領域(第1シート51、第2シート52、及び第3シート53)を有する。このうち第1シート51と第2シート52との境界には折曲線31が、第2シート52と第3シート53との境界には折曲線32が、夫々形成されている。折曲線31,32は、例えば、罫線、破断線(ミシン目、断続的に形成されたつなぎ部分を有する切込線等)等である。尚、包装体10の展開図の表面又は裏面には、投薬指導等を目的として、薬剤に関する情報や服用管理のための日付等の情報が印刷されることもある。
第1シート51は、PTPシート8の成形シート81の側に成形シート81(フランジ部812の表面)に重ねて設けられる。第1シート51の中央には、嵌め孔511が形成されている。嵌め孔511は、成形シート81の突出部811がちょうど嵌合される程度の大きさである。尚、本例では嵌め孔511を円形としているが、嵌め孔511の形状はPTPシート8の突出部811の輪郭に応じて変化し得る。第1シート51には、嵌め孔511の中心を通り上記展開図の短辺に平行な折曲線41が形成されている。折曲線41は、例えば、罫線、破断線(ミシン目、断続的に形成されたつなぎ部分を有する切込線等)等である。図7Bに示すように、第1シート51の裏面の所定領域には、相互に接触した場合にのみ粘着する性質を有する糊62(例えば、天然ゴム変成樹脂を主成分とした糊(瞬間糊等))が塗着される。尚、同図には所定領域が第1シート51の裏面の一部の領域であるように描いているが、糊62は第1シート51の裏面の全体に塗着してもよい。第1シート51の裏面の一部の領域に糊62を塗布する場合、上記一部の領域は包装体10の生産性や利便性を考慮して適切に設定される。
第2シート52は、PTPシート8の薄厚シート82の側に薄厚シート82に重ねて設けられる。第2シート52の中央付近の、薄厚シート82の面側に重ねて設けられた際に突出部811の開口面813に対向する領域には、収容物2の輪郭が収まる程度の広さで短冊状の切込形成領域521が形成されている。図7Aに示すように、切込形成領域521は、少なくとも収容物2の輪郭が収まる程度の広さに形成されている。切込形成領域521は、隣接する複数の帯状領域525を形成する、包装体10の展開図の長辺に平行な複数の第1切込線5211と、帯状領域525の夫々に形成され当該帯状領域525を分断して短冊片5251,5252を形成する、包装体10の展開図の短辺に平行もしくは略平行な第2切込線5212とを含む。短冊片5251,5252は、夫々の長手方向の長さが異なる。尚、本例では、第1切込線5211を包装体10の展開図の長辺に平行に設けているが、第1切込線5211は、必ずしも包装体10の展開図の長辺に平行でなくてもよい。また本例では、第2切込線5212を包装体10の展開図の短辺に平行に設けているが、第2切込線5212は、必ずしも包装体10の展開図の短辺に平行でなくてもよい。
第2シート52には、切込形成領域521の中心を通り上記展開図の短辺に平行な折曲線42が形成されている。折曲線42は、例えば、罫線、破断線(ミシン目、断続的に形成されたつなぎ部分を有する切込線等)等である。尚、帯状領域525に対して第2切込線5212が設けられる位置(帯状領域525の長手方向の全体に対する位置)は、隣接する帯状領域525間で異なっている。本例では、隣接する帯状領域525間で、第2切込線5212は、折曲線42から所定長さ離れた位置に、折曲線42に対する位置関係が交互に反転(左右が反転)するように形成されている。
第3シート53の中央には、収容物2を通過させ、収容物2の輪郭に合わせた形状の通し孔531が形成されている。本例では通し孔531の形状を円形としているが、通し孔531の形状は成形シート81の突出部811に収容されている収容物2の輪郭に応じて変化し得る。第3シート53には、通し孔531の中心を通り上記展開図の短辺に平行な折曲線43が形成されている。折曲線43は、例えば、罫線、破断線(ミシン目、断続的に形成されたつなぎ部分を有する切込線等)等である。
図7Aに示すように、第3シート53の表面の所定領域(全体又は一部)には糊61が塗着される。糊61は、糊62と同様に相互に接触した場合にのみ粘着する性質を有するもの(例えば、糊62と同種のもの)であり、相手方が糊62である場合に粘着する。尚、同図には所定領域が第3シート53の表面の一部の領域であるように描いているが、糊61は第3シート53の表面の全体に塗着してもよい。また第3シート53の表面の一部の領域に糊61を塗布する場合、上記一部の領域は包装体10の生産性や利便性を考慮して適切に設定される。
[包装体のPTPシートへの取り付け]
続いて、以上の構成からなる包装体10をPTPシート8に取り付ける手順について、図8A〜図8Eとともに説明する。尚、この手順は、例えば、収容物2のユーザへの提供に際して手動により、もしくは、組立機等により自動で行われる。以下の説明において、第1シート51の裏面の所定領域には糊62が、また第3シート53の表面の所定領域には糊61が、夫々、事前に塗着されているものとする。
PTPシート8に包装体10を取り付ける際は、まず図8Aに示すように、包装体10を前述した展開図の裏面を上方に向けて作業台(不図示)等の平坦な面上に載置する。
続いて、図8Aに示す状態から、図8Bに示すように、折曲線32に沿って第3シート53を上方に折り曲げ、第3シート53を第2シート52の上に重ね合わせる。
続いて、図8Cに示すように、第3シート53の中央にPTPシート8を、成形シート81の側が上になるように載置する。尚、このとき、PTPシート8は、第3シート53の糊61が塗着されている側の面上に載置することになるが、前述したように、糊61は、相互に接触した場合にのみ粘着する性質を有するので、作業中にPTPシート8に糊61が粘着してしまうようなことはない。
続いて、図8Dに示すように、図8Cの状態から折曲線31に沿って第1シート51を上方に折り曲げ、図8Eに示すように、第1シート51を第3シート53の上に重ね合わせる。このとき、PTPシート8の突出部811は、第1シート51の嵌め孔511に嵌合され、突出部811の上面が嵌め孔511から突出した状態(指等で突出部811を押し込むことが可能な状態)となる。また第3シート53の表面には糊61が塗着されており、一方、第1シート51の裏面には糊62が塗着されており、第3シート53の上に第1シート51を重ね合わせることで糊61と糊62とが接触し、粘着力が発揮されて第1シート51と第3シート53とが確実に接着される。以上によりPTPシート8への包装体10の取り付けが完了する。
[収容物の取り出し]
続いて、以上の手順により包装体10が取り付けられたPTPシート8から収容物2を取り出す手順について、図9A〜図9Cとともに説明する。
まず図9Aに示すように、ユーザは、第1シート51の嵌め孔511から突出しているPTPシート8の突出部811を親指等で下方(第2シート52の方向)に押し込むようにする。これにより突出部811の内部空間80に収納されていた収容物2が第3シート53の通し孔531を抜けて第2シート52の側に押し出される。
ここで収容物2が通し孔531を通過する際、PTPシート8の薄厚シート82には通し孔531の縁部分の形状に沿って均等に応力が印加され、収容物2の押し込み力による応力が薄厚シート82の通し孔531の中心に対峙する部分の近傍に集中し易くなり、薄厚シート82は当該部分の近傍を起点として破断する。そのため、薄厚シート82の破断片によって収容物2の進行が妨げられるようなことがなく、ユーザはさほど力を要さずして収容物2をスムーズに第2シート521の側に押し出すことができる。尚、仮に第3シート53の通し孔531が存在しない場合、薄厚シート82が、例えば、収容物2の輪郭に沿って破断し、薄厚シート82によって収容物2の進行が妨げてられてしまうことがある。
図9Bに示すように、第2シート521の側に押し出されて薄厚シート82から第2シート52側に飛び出した収容物2は、薄厚シート82の面側に重ねて設けられている第2シート52の短冊片5251,5252に絡み取られる。ここで2つの短冊片5251,5252は、夫々長手方向の長さが異なるので、薄厚シート82が破断して取り出された収容物2には、複数の短冊片5251,5252が、収容物2の様々な部位に様々な方向から当接する。また前述したように、第2切込線5212は、隣接する帯状領域525間で位置が異なっている。このため、収容物2にはその様々な部位に様々な方向から力が作用し、落下や横ずれが生じにくい状態で短冊片5251,5252に確実に保持(固定)される。尚、短冊片5251は、薄厚シート82が破断して飛び出してくる収容物2の運動エネルギーを吸収する緩衝体としても機能する。
続いて、図9Cに示すように、ユーザは、包装体10の切込形成領域521が存在する側が頂部(稜線)となるように、包装体10を、折曲線41,42,43に沿って折り曲げる。これにより短冊片5251の先端と短冊片5252の先端との間に隙間が形成され、短冊片5251,5252の保持力が解除される。このため、ユーザは、短冊片5251,5252を引っ掻いたりこじ開けたりすることなく、収容物2を短冊片5251,5252から容易に取り出すことができる。
[ブランクから量産する場合]
図10Aは第1実施形態の包装体10の形成片(以下、「ブランク5」とも称する。)を包装体10の表面側から眺めた図であり、図10Bはブランク5を包装体10の裏面側から眺めた図である。ブランク5は、例えば、厚紙、板紙等からなるブランクシートを打ち抜くことにより形成される。ブランク5の全体は略長方形状を呈する。以下、説明の便宜状、ブランク5の長辺の方向にx軸を設定し、ブランク5の短辺の方向にy軸を設定している。
図10A又は図10Bに示すように、ブランク5は、略長方形状の3つの領域(以下、第1領域71,第2領域72,及び第3領域73と称する。)を有する。尚、3つの領域の夫々は、前述した包装体10の展開図(図7A、図7Bに示した展開図)に相当する。
図10A又は図10Bに示すように、第1領域71と第2領域72とは、x軸に平行な破断線91を介して連設され、第2領域72と第3領域73とはx軸に平行な破断線92を介して連設されている。
図10Aに示すように、第1〜第3領域71〜73の第3シート53の表面の所定領域には糊61が塗着される。図10Bに示すように、第1〜第3領域71〜73の第1シート51の裏面の所定領域には糊62が塗着される。
[包装体のPTPシートへの取り付け(ブランクを用いた場合)]
図11A〜図11Fに、ブランク5を用いた場合のPTPシート8への包装体10の取り付け手順を示している。尚、この手順は、例えば、収容物2のユーザへの提供に際し、手動により、もしくは、組立機等により自動で行われる。以下の説明において、第3シート53の表面の所定領域には糊61が、また第1シート51の裏面の所定領域には糊62が、夫々、事前に塗着されているものとする。
PTPシート8に包装体10を取り付ける際は、まず図11Aに示すように、ブランク5の裏面を上方に向けて作業台(不図示)等の平坦な面上に載置する。
続いて、図11Bに示すように、第1〜第3領域71〜73の第3シート53を折曲線32に沿って上方に折り曲げ、第1〜第3領域71〜73の第3シート53を第1〜第3領域71〜73の第2シート52の上に重ね合わせる。
続いて、図11Cに示すように、第1〜第3領域71〜73の夫々について、第3シート53の中央にPTPシート8を、その成形シート81の側が上になるように載置する。尚、このとき、PTPシート8を、第3シート53の糊61が塗着されている面に載置することになるが、前述したように、糊61は、相互に接触した場合にのみ粘着する性質を有するので、作業中にPTPシート8に糊61が粘着してしまうようなことはない。
続いて、図11Dに示すように、第1〜第3領域71〜73の夫々について、折曲線31に沿って第1シート51を上方に折り曲げ、図11Eに示すように第1シート51を第3シートの上に重ね合わせる。このとき、PTPシート8の突出部811は第1シート51の嵌め孔511に嵌合されて突出部811の上面は嵌め孔511から突出した状態(指等で突出部811を押し込むことが可能な状態)となる。また第3シート53の表面には糊61が塗着されており、一方、第1シート51の裏面には糊62が塗着されており、第3シート53の上に第1シート51を重ね合わせることで糊61と糊62とが接触し、粘着力が発揮されて第1シート51と第3シート53とが確実に接着される。以上によりPTPシート8への包装体10の取り付けが完了する。
尚、図11Eの状態では、包装体10が取り付けられたPTPシート8が3つ繋がった状態であるが、図11Fに示すように、ユーザ等は破断線91,92に沿ってこれらを容易に個ごとに分離することができる。
ところで、以上の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
2 収容物、5 ブランク、8 PTPシート、80 内部空間、81 成形シート、811 突出部、812 フランジ部、813 開口面、82 薄厚シート、10 包装体、31,33 折曲線、41〜43 折曲線、51 第1シート、511 嵌め孔、52 第2シート、521 切込形成領域、5211 第1切込線、5212 第2切込線、5251,5252 短冊片、525 帯状領域、53 第3シート、61,62 糊、71〜73 第1〜第3領域、91,92 破断線

Claims (8)

  1. 内部空間に収容物が収容される突出部と前記突出部の周囲に形成されるフランジ部とを有する成形シートと、前記内部空間を塞ぐように前記成形シートの前記突出部の開口面に重ねて設けられる薄厚シートと、を有するPTPシートに設けられ、
    前記PTPシートの前記成形シート側の面に重ねて設けられる第1シートと、
    前記PTPシートの前記薄厚シート側の面に前記第1シートに重ねて設けられる第2シートと、
    を含み、
    前記第1シートは、前記突出部が嵌合される嵌め孔を有し、
    前記第2シートは、当該第2シートが前記薄厚シート側の面に重ねて設けられた際に前記突出部の前記開口面に対向する位置に、前記収容物の輪郭が収まる程度の広さで形成された略短冊状の切込形成領域を有し、
    前記切込形成領域は、隣接する複数の帯状領域を形成する複数の第1切込線と、前記帯状領域の夫々に形成され前記帯状領域を分断する第2切込線とを有する、
    ことを特徴とするPTPシートの包装体。
  2. 請求項1に記載のPTPシートの包装体であって、
    前記第2切込線が前記帯状領域を分断することにより形成される2つの短冊片は、夫々の長手方向の長さが異なる、
    ことを特徴とするPTPシートの包装体。
  3. 請求項1又は2に記載のPTPシートの包装体であって、
    前記第1シート及び前記第2シートの夫々には、前記第1シートと前記第2シートとが重ねられた際に一致し、前記第1シートについては前記嵌め孔の中央を、前記第2シートについては前記切込形成領域の中央を、夫々通る折曲線が形成されている、
    ことを特徴とするPTPシートの包装体。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のPTPシートの包装体であって、
    前記第1シートの前記第2シートに対向する面の所定領域、及び前記所定領域に対向する前記第2シートの面の領域に、相互に接触した場合にのみ粘着する糊が塗着されている、
    ことを特徴とするPTPシートの包装体。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のPTPシートの包装体であって、
    前記第1シートと前記第2シートとの間に介在され、前記PTPシートの前記薄厚シートの面側に重ねて設けられる第3シートを有し、
    前記第3シートは、前記第1シートの前記嵌め孔に対向する位置に、前記収容物を通過させ、前記収容物の輪郭が収まる程度の大きさの通し孔を有する、
    ことを特徴とするPTPシートの包装体。
  6. 請求項5に記載のPTPシートの包装体であって、
    前記第1シートの前記第3シートに対向する面の所定領域、及び前記所定領域に対向する前記第3シートの面の領域に、相互に接触した場合にのみ粘着する糊が塗着されている、
    ことを特徴とするPTPシートの包装体。
  7. 請求項5又は6に記載のPTPシートの包装体であって、
    前記第1シート、前記第2シート、及び前記第3シートの夫々には、前記第1シート、前記第2シート、及び前記第3シートが重ねられた際に一致し、前記第1シートについては前記嵌め孔の中央、前記第2シートについては前記切込形成領域の中央を通る折曲線、前記第3シートについては前記通し孔の中央を通る折曲線が設けられている、
    ことを特徴とするPTPシートの包装体。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のPTPシートの包装体であって、
    一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれたブランクからなる、
    ことを特徴とするPTPシートの包装体。
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